(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記溶融性繊維が、ビニロン繊維、難燃ビニロン繊維、ナイロン繊維、難燃ナイロン繊維、ポリエステル繊維、難燃ポリエステル繊維、再生ポリエステル繊維、共重合ポリエステル繊維、ブレンド系ポリエステル繊維からなる群から選ばれた1種類以上の繊維を含む、請求項1に記載の布帛。
【背景技術】
【0002】
通電/稼働中の電気設備付近で作業する人や、電気設備付近での事故に対応する救急隊員は、潜在的に電気アークフラッシュおよび/または火災にさらされる可能性がある。電気アークは、通常数千ボルトおよび数千アンペアの電気を伴う非常に激変的な事象である。その事象は、2つの電極間の電位差(つまり電圧)が、大気中の原子をイオン化させ、電気を電動できるようになる場合に大気中で形成される。
【0003】
このような条件で働いている間に負傷することを回避するために、通常これらの作業に携わる人々を電気アークフラッシュおよび/または火災から保護するよう色々な設計仕様の規格がある。例えばNFPA 70EやDL−T320−2010がその一例である。その中でも特に、作業者が着用する防護衣服に関して、前記規格に加えてASTM F1506やASTM F1959において詳しく定義されており、NFPA 70Eなどを含む様々な安全基準および/または性能基準をクリアすることが要求される。
【0004】
その対策として、従来、種々の難燃・防炎性布帛が提案されている(例えば、特許文献1〜10参照)。これらの構成からなる布帛および一般的な特性として、目付けが重ければ重いほど(結果的に厚みも厚くなる)耐アーク性能が高い特性を有している。
しかしながら、これらの布帛を用いて作業服などを得て着用した場合、耐アーク性は高いものの、目付けが重いため着心地が悪く活動しにくいという問題点があった。着用快適性と耐アーク性や防炎性とは互いに相反する性能であり、これらを兼備した布帛はこれまであまり提案されていない。
【0005】
また、作業服として活動性や快適性と、防護製品に用いられる布帛に求められる特性(紡績糸繊度、目付け、引張強度、引裂き強力、平面摩耗、洗濯耐久性、寸法変化、毛羽、ピリング、遮熱性、織物品位(シボ、皺感)、堅牢性、耐光性など)を両立することが困難であった。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明において、紡績糸はメタ系アラミド繊維およびセルロース系繊維および溶融性繊維を含む。
ここで、メタ系アラミド繊維としては、原着タイプ、染色タイプのいずれでもよい。また電気アークフラッシュにより火災にさらされる可能性があることを鑑みると、難燃剤を含む難燃タイプでもよい。さらには、メタ系アラミド繊維の残留溶媒は、少なければ少ない方がよく、少ない方が繊維自体の自己消火性が高く、好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.3%以下である。
【0014】
かかるメタ系アラミド繊維は、コーネックス(登録商標)、ノーメックス(登録商標)に代表されるものであり、主骨格を構成する芳香環がアミド結合によりメタに結合されてなるものであるが、ポリマーの全繰返し単位の85モル%以上がメタフェニレンイソフタルアミド単位であるものを対象とし、特にポリメタフェニレンイソフタルアミドホモポリマーが好ましい。全繰返し単位の15モル%以下、好ましくは5モル%以下で共重合し得る第3成分としては、ジアミン成分として、例えばパラフェニレンジアミン、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、パラキシリレンジアミン、ビフェニレンジアミン、3,3’−ジクロルベンジジン、3,3’−ジメチルベンジジン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,5−ナフタレンジアミン等の芳香族ジアミンが、また酸成分として、例えばテレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸が挙げられる。また、これらの芳香族ジアミン及び芳香族ジカルボン酸は、その芳香族環の水素原子の一部がハロゲン原子やメチル基等のアルキル基によって置換されていてもよい。ポリマーの全末端の20%以上が、アニリン等の一価のジアミンもしくは一価のカルボン酸成分で封鎖されている場合には、特に高温下に長時間保持しても繊維の強力が低下しにくく好ましい。
【0015】
前記メタ系アラミド繊維には、機能特性を保持するために難燃剤や紫外線吸収剤やその他の機能剤が含まれていてもよい。
前記セルロース系繊維としては、難燃レイヨン繊維が好ましく、木綿などの天然繊維でもよい。
また、前記溶融性繊維としては、ビニロン繊維、難燃ビニロン繊維、ナイロン繊維、難燃ナイロン繊維、ポリエステル繊維、難燃ポリエステル繊維、再生ポリエステル繊維、共重合ポリエステル繊維、ブレンド系ポリエステル繊維などが例示される。
かかる溶融性繊維において、単繊維の横断面形状は、通常の丸断面、異型断面、中空断面いずれでもよい。
【0016】
ここで、前記紡績糸に、メタ系アラミド繊維が紡績糸重量対比25〜70重量%、セルロース系繊維が紡績糸重量対比10〜40重量%、溶融性繊維が紡績糸重量対比5〜20重量%含まれることが好ましい。
前記紡績糸において、メタ系アラミド繊維の含有量が25重量%よりも小さいと、布帛の耐アーク性や防炎性が低下するおそれがある。逆にメタ系アラミド繊維の含有量が70重量%よりも大きいと、相対的にセルロース系繊維と溶融性繊維の含有量が低下するため着用快適性が低下するおそれがある。
【0017】
また、セルロース系繊維は、燃焼時に炭化する性質があり、また吸汗性があるので前記紡績糸に含まれる必要がある。その際、セルロース系繊維の含有量が10重量%よりも小さいと、布帛の着用快適性(吸汗性)が低下するおそれがある。逆に、セルロース系繊維の含有量が40重量%よりも大きいと、布帛の引張強力や引裂き強力の低下や、布帛が燃焼し炭化した際の炭化部の強度保持が低くなり(炭化しパリパリ、ボロボロと粉砕し、布帛の形状維持ができなくなり、炭化部分の穴が開く)、着用者(作業者)の肌が直接的に外的因子にさらされるおそれがある。
【0018】
また、溶融性繊維は、火炎などの熱源に接触する際の現象として、溶融し、のちに樹脂化する特性があり、適正な範囲で紡績糸に含まれる場合、結果的に耐炎性能をより高める性能に寄与する。前記紡績糸において、溶融性繊維の含有量が5重量%よりも小さいと布帛の取扱い性(ウオッシャブル性など)や形態保持性などが低下するおそれがある。逆に、溶融性繊維の含有量が20重量%よりも大きいと、耐アーク性や防炎性が低下するおそれがある。
【0019】
前記紡績糸において、さらに、パラ系アラミド繊維、ポリフェニレンスルフィド繊維、ポリイミド繊維、ポリベンズイミダゾール繊維、ポリベンズオキサゾール繊維、ポリアミドイミド繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリエーテルイミド繊維、パイロメックス(登録商標)、炭素繊維、導電性繊維からなる群から選ばれた1種類以上の繊維を紡績糸重量対比3〜20重量%含むことが好ましい。
例えば、炭化事象特性を保有し、かつ炭化部の耐収縮性および炭化部の強度保持のため(炭化しパリパリ、ボロボロと粉砕し、布帛の形状維持ができなくなる、炭化布帛部分が穴あくことを防ぐため)には、パラ系アラミド繊維などの高強力繊維を紡績糸に混合することが好ましく、これにより布帛における鉄筋的な役割を担うことができ、耐収縮性と耐炭化強力を兼備することができる。
【0020】
ここで、パラ系アラミド繊維としては、パラアラミド繊維としては、テクノーラ(登録商標)、ケブラー(登録商標)およびトワロン(登録商標)に代表されるものであり、主鎖中に芳香族環を有するポリアミドからなる繊維であり、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド(PPTA)でも共重合タイプのコポリパラフェニレン−3,4’オキシジフェニレンテレフタルアミド(PPODPA)であってもよい。
前記紡績糸を構成する繊維において、繊維長としては35〜110mmの範囲が好ましい。
また、前記紡績糸において総繊度は適宜選択すればよく、総繊度は58dtex(英式綿番手100番単糸相当)〜580dtex(英式綿番手10番手相当)の範囲が好ましい。紡績糸の単繊維繊度は柔軟性の点で0.6〜5.5dtexの範囲が好ましい。
【0021】
また、繊維原綿は、染色(先染め)原綿、原着原綿でもよいし、原綿に機能化処理(吸汗、速乾、防汚、難燃、紫外線吸収など)を施したものでもよい。
前記紡績糸において、撚係数Kは布帛の物性および柔軟性の点から2.5〜4.5の範囲内であることが好ましい。ただし、T=K√nであり、Tは1インチ(2.54cm)あたりの撚数、nは英式綿番手、Kは撚係数である。
また、前記紡績糸は少なくとも1種の短繊維を含む糸条であればよく、混綿、混紡した紡績糸、芯鞘二層構造紡績糸、コアスパンヤーン、牽切加工糸を用いた複合糸、長繊維と短繊維とで構成される長短複合糸を含む。紡績糸は単糸であってもよいし双糸であってもよい。
【0022】
本発明の布帛は前記紡績糸を用いてなる布帛である。その際、前記紡績糸が布帛重量に対して75重量%以上(好ましくは100重量%)含まれることが好ましい。
布帛の組織は特に限定されず、織物、編物、不織布いずれでもよいが、難燃性、耐炎性、布帛強度などの点で織物が好ましい。その際、織物組織としては、平組織、綾組織、朱子組織、二重織物などが好ましい。なお、かかる布帛は常法により製編職することができる。
【0023】
次いで、得られた織物(生機)は、後加工を施すことが好ましい。その際、具体的な後加工工程としては、精練、乾燥、リラックス、毛焼、染色および機能化処理などの工程を例示できる。精練やリラックス処理としては、拡布処理であってもよいし、液流精練・リラックス処理であってもよい。具体的には、連続精練や連続乾燥において拡布ノンテンション機で処理する方法であり、例えばソフサー精練機や乾絨、シュリンクサーファー、ショートループ、ルシオール乾燥機などを用いた方法が好ましい。また場合によっては、精練やリラックス工程を省く事も可能である。
【0024】
また、その他特性の向上のために、剪毛および/または毛焼、および/または機能剤の樹脂加工を行ってもよい。用いる布帛は、原着品であっても、先染め品であっても、後染め品であってもいずれでもよい。
かくして得られた布帛において、布帛の目付けが220g/m
2以下(好ましくは160〜210g/m
2)であることが肝要である。該目付けが220g/m
2よりも大きいと、軽量性が損なわれて着用快適性が低下するおそれがある。
かかる布帛は、前記の紡績糸を用いているので、着用快適性と耐アーク性と防炎性に優れる。
【0025】
ここで、布帛において、耐アーク性試験ASTM F1959−1999においてATPV値が8cal/cm
2以上(好ましくは8〜11cal/cm
2)であることが肝要である。該ATPV値が8cal/cm
2より小さいと、NFPA70Eなどに代表される各国のアークフラッシュ防護に関わる要求特性をクリアすることができず好ましくない。
また、前記ATPV値(cal/cm
2)と前記目付け(g/m
2)との比ATPV値(cal/cm
2)/目付け(g/m
2)が0.042以上(好ましくは0.0425〜0.0500)であることが肝要である。該比ATPV値(cal/cm
2)/目付け(g/m
2)が0.042未満の場合、着用快適性と耐アーク性と防炎性とを同時に満たすことができないおそれがある。
【0026】
また、布帛において、限界酸素指数LOIが26以上(好ましくは26〜40)であることが好ましい。
また、布帛において、JIS L1091A−1法に記載の45°燃焼試験で、残炎時間が1秒以下であることが好ましい。
また、布帛において、JIS L1096A−1シングルタング法でタテ、ヨコともに引裂き強力が80N以上(より好ましくは80〜110N)であることが好ましい。なお、このような引裂き強力は、例えば、パラ系アラミド繊維を紡績糸に紡績糸重量対比3〜20重量%含ませることにより得ることができる。
【0027】
本発明の繊維製品は、前記の布帛を用いてなる、アーク防護服、防炎防護服、作業服、活動服、手袋、防護用エプロン、および防護用パーツからなる群より選択されるいずれかの繊維製品である。これらの繊維製品には、消防服、防火服、執務服、モータースポーツ用レーシングスーツ、なども含まれる。前記作業服には、製鉄所や鉄鋼工場の作業用作業服、溶接作業用作業服、防爆エリアにおける作業服などが含まれる。また、前記作業手袋には、精密部品を取り扱う航空機産業、情報機器産業、精密機器産業などで使用される作業手袋などが含まれる。
これらの繊維製品は前記の布帛を用いており、軽量かつ防炎性だけでなくフラッシュ火炎に対しての抵抗力(保護力)をも有し、着心地と安全性に優れる。
またフラッシュ火炎に対しての抵抗力(保護力)は、布帛を刺子(キルトステッチ)のように積層すればするほど、抵抗力(保護力)向上する。
【実施例】
【0028】
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は表1記載の方法で測定した。
【0029】
[実施例1]
織物の経糸として、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維(帝人(株)製Teijinconex(登録商標)原着c/#FRLPB5 単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mm)、難燃レイヨン(Lenzing社製 Lenzing Ry単繊維繊度1.45dtex、繊維長51mm、先染め原綿)、ポリエステル繊維(帝人(株)製ecoPET(RA02)単繊維繊度2.2dtex、繊維長38mm、先染め原綿)およびコパラフェニレン・3,4’オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維(帝人(株)製Technora(登録商標)T330単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)がこの順に55/25/15/5重量%の混綿比率で均一混綿された紡績糸(下撚りZ方向、撚り数800〜950T/M、綿番手40/1)を合糸し、ダブルツイスターにて撚糸(S方向に900T/M)、次いで撚り止めセットとしてスチームセット120℃×30分を行った。
また、得られた経用合撚糸の約2%相当量は、導電糸(帝人(株)B−TCF(U300HX 総繊度31dtex/5fil)も含めた3本合糸および撚糸・セットを前記同様に行った。
次いで、得られた紡績糸を用い、巾2.02cm毎のピッチで同導電糸を含んだ合撚糸を経糸として用いるようクリール仕立てし整経した。得られた整経ビームをサイジング、綾取り、引き通しを行い経糸準備を行った。
また緯糸として、得られた紡績糸を用い、製織設計密度を経密度87本/2.54cm、緯密度76本/2.54cmで2/2綾織物(サージ織物)を製織した。
得られた生機を常法により解反・結反し、拡布ノンテンション精練機(ソフサー)にて糊抜き精練、シリンダー乾燥、毛焼および仕上げセット(180℃×45〜90秒)を行い、目付け5.8onz/y
2の仕上げ加工反を得た。評価結果を表1に示す。
【0030】
[実施例2]
実施例1において、コパラフェニレン・3,4’オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維(帝人(株)製Technora(登録商標))に代わり、PPTA繊維(帝人アラミド社製トワロン(登録商標)繊維TW1072 単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)を用いたこと以外は、同様に処理し評価した。評価結果を表1に示す。
【0031】
[実施例3]
実施例1において、ポリエステル繊維(帝人(株)製eco−PET(RA02)単繊維繊度2.2dtex、繊維長38mm、先染め原綿)にかえて、中空ポリエステル繊維(帝人(株)製 中空PET(RA91) 単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm、先染め原綿、中空率10%強。但し、混綿重量は、中空率を考慮して投入した。)を用いたこと以外は、同様に処理し評価した。評価結果を表1に示す。
【0032】
[実施例4]
実施例3において、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維(帝人(株)製Teijinconex(登録商標)原着c/#FRLPB5 単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mm)を50wt%に、ポリエステル繊維(帝人(株)製 中空PET(RA91)単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm、先染め原綿、中空率10%強、但し、混綿重量は、中空率を考慮して投入した。)を20重量%に変更した以外は、同様に処理し評価した。評価結果を表1に示す。
【0033】
[実施例5]
実施例4において、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維(帝人(株)製Teijinconex(登録商標)原着c/#FRLPB5 単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mm)を25wt%に、難燃レイヨン(Lenzing製 Lenzing Ry単繊維繊度1.45dtex、繊維長51mm、先染め原綿)を40重量%、ポリエステル繊維(帝人(株)製 中空PET(RA91) 単繊維繊度1.7dtex、繊維長38mm、先染め原綿、中空率10%強、但し、混綿重量は、中空率を考慮して投入した。)を20重量%、PPTA繊維(帝人アラミド社製トワロン(登録商標)繊維TW1072 単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)を15重量%に変更した以外は、同様に処理し評価した。評価結果を表1に示す。
【0034】
[比較例1]
実施例1において、製織設計密度を経密度110本/2.54cm、緯密度98本/2.54cmで2/2綾織物(サージ織物)を製織し、実施例1同様に処理し、目付け7.5onz/y
2の仕上げ加工反を得、同様に評価した。評価結果を表1に示す。
【0035】
[比較例2]
比較例1において、繊維材料および混綿量をモダクリル55重量%、cotton45重量%とした以外は、同様に処理し評価した。評価結果を表1に示す。
【0036】
[比較例3]
比較例1において、繊維材料および混綿量をモダクリル45重量%、Tencel(登録商標)35重量%およびトワロン(登録商標)20重量%とした以外は、同様に処理し評価した。評価結果を表1に示す。
【0037】
[比較例4]
比較例1において、帝人(株)製Teijinconex((登録商標)原着c/#FRLPB5 2.2T51)93重量%と帝人(株)製Technora((登録商標)T330 単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)7重量%とし、製織設計密度を経密度87本/2.54cm、緯密度76本/2.54cmで2/2綾織物(サージ織物)とした以外は、同様に処理し評価した。評価結果を表1に示す。
【0038】
[比較例5]
比較例1において、帝人(株)製Teijinconex((登録商標)原着c/#FRLPB5 2.2T51)93重量%と帝人(株)製Technora((登録商標)T330 単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)7重量%とした以外は、同様に処理し評価した。評価結果を表1に示す。
【0039】
【表1】