(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6374379
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】オフラインデータの伝送および表示
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20180806BHJP
G06F 15/00 20060101ALI20180806BHJP
【FI】
G06F13/00 610C
G06F13/00 540P
G06F15/00 410Z
【請求項の数】20
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-511742(P2015-511742)
(86)(22)【出願日】2013年5月10日
(65)【公表番号】特表2015-523627(P2015-523627A)
(43)【公表日】2015年8月13日
(86)【国際出願番号】US2013040540
(87)【国際公開番号】WO2013170141
(87)【国際公開日】20131114
【審査請求日】2016年4月13日
(31)【優先権主張番号】201210147824.2
(32)【優先日】2012年5月11日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホンウェイ フー
【審査官】
木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】
特表2007−512635(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0305732(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末上の通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあるとき、前記クライアント端末で前記通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスを開始することと、
事前に記憶されたログイン情報を用いて、前記バックグラウンドサービスを介して前記クライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立することと、
前記バックグラウンドサービスを介して前記メッセージサーバーから前記ログイン情報に対応するオフラインデータを受信することと、
表示するためのプロンプトメッセージを生成するために前記オフラインデータを解析することと、
予め決定された表示領域に前記プロンプトメッセージを表示することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を取得することと、
前記元のアイコンデータ要素をショートカットファイルに保存することと、
前記クライアント端末が再起動した後に、前記バックグラウンドサービスによって記録された前記通信アプリケーションソフトウェアの前記ショートカットの前記元のアイコンデータ要素を取得するためにスキャンすることと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記元のアイコンデータ要素は、前記通信アプリケーションソフトウェアの前記ショートカットのアイコン情報と位置情報とを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記バックグラウンドサービスが前記予め決定された表示領域に前記プロンプトメッセージを表示する前に、前記通信アプリケーションソフトウェアの前記ショートカットの前記記録された元のアイコンデータ要素に従って、前記プロンプトメッセージを表示するための表示ウィンドウの情報を設定することと、
前記プロンプトメッセージを取得した後に、前記プロンプトメッセージを前記表示ウィンドウにロードすることと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記表示ウィンドウは、前記ショートカットのアイコン位置に隣接している、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記バックグラウンドサービスが前記予め決定された表示領域に前記プロンプトメッセージを表示する前に、前記通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を読み出すことと、
新しいアイコンデータ要素を生成するために、前記ショートカットの前記元のアイコンデータ要素と前記プロンプトメッセージを統合することと、
前記プロンプトメッセージとともにロードされた前記通信アプリケーションソフトウェアの新しいショートカットを生成するために、前記新しいアイコンデータ要素に従って、前記通信アプリケーションソフトウェアに対応する新しいショートカットファイルを取得することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記オフラインデータは前記メッセージサーバーからリアルタイムでプッシュされることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記クライアント端末が前記バックグラウンドサービスを介して前記メッセージサーバーから前記オフラインデータを受信する前に、前記メッセージサーバーによって、前記オフラインデータを保存することと、
前記メッセージサーバーによって、前記オフラインデータを照会サーバーと同期することと、
前記クライアント端末が前記バックグラウンドサービスを開始した後に、前記保存されたオフラインデータを読み出すために前記照会サーバーを定期的にチェックすることと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記バックグラウンドサービスを介して前記クライアント端末と前記メッセージサーバーとの間の前記通信接続を確立した後に、前記メッセージサーバーによって、前記クライアント端末で前記通信アプリケーションソフトウェアへログインするためのログイン情報を読み出すことと、
前記メッセージサーバーによって、前記ログイン情報に対応する前記オフラインデータを取得するために、前記ログイン情報に従って照会することと、
前記メッセージサーバーによって、前記オフラインデータを前記クライアント端末へプッシュすることと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記予め決定された表示領域に前記プロンプトメッセージを前記表示することは、
移動しているマウスの座標情報を捕えることと、
前記移動しているマウスの前記座標情報がアイコン領域内にある場合に、前記予め決定された表示領域に前記プロンプトメッセージを表示することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記プロンプトメッセージは、オフラインメッセージ件数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記プロンプトメッセージは、システムメッセージ件数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
クライアント端末上の通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあるとき、事前に記憶されたログイン情報を用いて、バックグラウンドサービスを介して前記クライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するために、前記クライアント端末で前記通信アプリケーションソフトウェアに対応する前記バックグラウンドサービスを開始する、接続開始モジュールと、
前記バックグラウンドサービスを介して前記メッセージサーバーから前記ログイン情報に対応するオフラインデータを受信するオフライン受信モジュールと、
表示するためのプロンプトメッセージを生成するために前記オフラインデータを解析する解析モジュールと、
予め決定された表示領域に前記プロンプトメッセージを表示するための表示モジュールと、を備える、装置。
【請求項14】
前記通信アプリケーションソフトウェアが前記クライアント端末上にインストールされた後に、前記バックグラウンドサービスを通じて、前記通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を取得し、前記元のアイコンデータ要素をショートカットファイルに保存する、取得モジュールと、
前記クライアント端末が再起動した後に、前記バックグラウンドサービスによって記録された前記通信アプリケーションソフトウェアの前記ショートカットの前記元のアイコンデータ要素を取得するためにスキャンを開始する、スキャンモジュールと、をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記バックグラウンドサービスによって、前記通信アプリケーションソフトウェアの前記ショートカットの前記記録された元のアイコンデータ要素に従って、前記プロンプトメッセージを表示するための表示ウィンドウの情報を設定する、設定モジュールと、
前記プロンプトメッセージが取得された後に、前記プロンプトメッセージを前記表示ウィンドウにロードするロードモジュールと、をさらに含む、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記通信アプリケーションソフトウェアの前記ショートカットファイルの前記元のアイコンデータ要素を読み出す読み出しモジュールと、
新しいアイコンデータ要素を生成するために、前記ショートカットファイルの前記元のアイコンデータ要素と、前記バックグラウンドサービスによって生成された前記プロンプトメッセージを統合する統合モジュールと、
前記プロンプトメッセージとともにロードされた前記通信アプリケーションソフトウェアの新しいショートカットを生成するために、前記新しいアイコンデータ要素に従って、前記通信アプリケーションソフトウェアに対応する新しいショートカットファイルを取得する生成モジュールと、をさらに含む、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
オフラインデータを記憶し、事前に記憶されたログイン情報を用いて、クライアント端末の通信アプリケーションソフトウェアとの通信接続を確立して、前記通信アプリケーションソフトウェアのユーザが前記通信アプリケーションソフトウェアにログインすることなくバックグラウンドサービスを介して前記ログイン情報に対応する前記オフラインデータをクライアント端末にプッシュする、メッセージサーバーを備える、システム。
【請求項18】
クライアント端末上の通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあるとき、前記バックグラウンドサービスを介して前記クライアント端末と前記メッセージサーバーとの間の前記通信接続を確立するために、前記クライアント端末で前記通信アプリケーションソフトウェアに対応する前記バックグラウンドサービスを開始し、
前記バックグラウンドサービスを介して前記メッセージサーバーから前記オフラインデータを受信し、
表示するためのプロンプトメッセージを生成するために前記オフラインデータを解析し、
予め決定された表示領域に前記プロンプトメッセージを表示する、前記クライアント端末をさらに備える、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記オフラインデータを前記メッセージサーバーと同期させる照会サーバーをさらに備える、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記クライアント端末は、前記オフラインデータを読み出すために前記照会サーバーを確認する、請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連特許出願の相互参照
本出願は、2012年5月11日出願の中国特許出願第20120147824.2号「Method,Apparatus,and System for Transmitting and Displaying Offline Data」に対する外国優先権を主張し、本出願は、参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、コンピュータの分野に関し、より具体的には、オフラインデータをオフラインで伝送し、表示するための方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
通信アプリケーションソフトウェアのための従来のデータ伝送およびプロンプト技法の下では、通信アプリケーションソフトウェアは通常、ユーザーが通信アプリケーションソフトウェアにログインした後、サーバーから関連データを読み出し、インターフェースの予め決定された位置上に関連アプリケーションのデータを表示する。例としてQQ(商標)チャットソフトウェアを使用すると、通信アプリケーションソフトウェアのデータ伝送の流れは、次のようになる。
【0004】
第1のステップで、ユーザーが正しいユーザー名およびパスワードを入力した後に、ユーザーは、QQ(商標)に問題なくログインする。第2のステップで、クライアント端末は、QQ(登録)に問題なくログインした後、QQ(商標)上にロードされたアプリケーションに従って、各アプリケーションのデータを照会するためのリクエストをアプリケーションサーバーへ伝送する。
【0005】
第3のステップで、アプリケーションサーバーは、照会するためのリクエストを受信した後、照会条件としてクライアント端末からログされたQQ(商標)ユーザー名を使用して各リクエストに対応する伝送データを取得し、伝送データをQQ(商標)アプリケーションプログラムのクライアント端末へ返して、リクエストに応答する。
【0006】
第4のステップで、QQ(商標)アプリケーションプログラムのクライアント端末は、アプリケーションサーバーによって返された伝送データを受信し、伝送データを解析する。第5のステップで、クライアント端末は、QQ(商標)アプリケーションプログラムに対応する表示領域に、QQ(商標)スペースで更新された情報の件数等、伝送データの情報を表示する。
【0007】
従来の技法から示されるように、サーバーは、ユーザーが一種のチャットソフトウェアであるQQ(商標)アプリケーションソフトウェアにログインするまで、QQ(商標)スペースで更新された情報の件数または未読の電子メール件数等の情報をプッシュせず、表示しない。このようなデータは、ユーザーがログインしない場合は、わからない。ユーザーは、新しいチャットメッセージまたはシステムメッセージがあるかどうかを瞬時に知ることができず、ユーザーの情報の取得を遅れさせる。このようなデータは、オフライン伝送方法では伝送されない。
【0008】
従来の通信ソフトウェアは、通信アプリケーションソフトウェアのユーザーがオンラインである場合にしかデータを伝送し、表示することができないという問題に対して、現在提案されている効果的な解決策はなく、それによって、ユーザーが更新された情報を瞬時に取得することを不可能にしている。
【発明の概要】
【0009】
本要約は、下段の発明を実施するための形態にさらに記述されている単純化された形式で一連の概念を紹介するために提供されている。本要約は、主張されている主題のあらゆる主要な特徴または重要な特徴を特定することを目的としないばかりか、主張されている主題の範囲を決定する上での支援として単独で使用されることも目的としない。例えば、「技法」という用語は、上記の文脈によって、および本開示の全体を通して容認されるように、装置(複数を含む)、システム(複数を含む)、方法(複数を含む)、および/またはコンピュータ可読命令を言及してもよい。
【0010】
従来の通信ソフトウェアは、ユーザーがオンラインである場合にしかデータを伝送し、表示することができず、それによって、ユーザーが更新された情報を瞬時に取得することを不可能にしている。本開示は、オフラインデータを伝送し、表示するための方法、装置、およびシステムを開示する。
【0011】
本開示は、オフラインデータを伝送し、表示するための方法を開示する。クライアント端末上の通信アプリケーションソフトウェアがオフラインであるとき、クライアント端末がバックグラウンドサービスを介してクライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するために、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスが開始される。クライアント端末は、バックグラウンドサービスを介して、メッセージサーバーからオフラインデータを受信する。バックグラウンドサービスはまた、表示するためのプロンプトメッセージを生成するためにオフラインデータを解析し、予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する。
【0012】
さらに、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態になる前に、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。通信アプリケーションソフトウェアがクライアント端末上に問題なくインストールされた後、バックグラウンドサービスは、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を取得し、元のアイコンデータ要素をショートカットファイルに保存する。クライアント端末が再起動した後、クライアント端末は、バックグラウンドサービスによって記録された通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を取得するためにスキャンする。
【0013】
さらに、バックグラウンドサービスが予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する前に、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。バックグラウンドサービスは、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの記録された元のアイコンデータ要素に従って、プロンプトメッセージを表示するための表示ウィンドウの情報を設定する。表示ウィンドウのような表示領域は、ショートカットのアイコン位置に隣接してもよい。プロンプトメッセージが取得された後、プロンプトメッセージは、表示ウィンドウにロードされる。
【0014】
さらに、バックグラウンドサービスが予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する前に、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。通信アプリケーションソフトウェアのショートカットファイルの元のアイコンデータ要素が、読み出される。バックグラウンドサービスによって生成されたプロンプトメッセージは、新しいアイコンデータ要素を生成するために、ショートカットファイルの元のアイコンデータ要素と統合される。通信アプリケーションソフトウェアに対応する新しいショートカットファイルは、プロンプトメッセージとともにロードされた通信アプリケーションソフトウェアの新しいショートカットを生成するために、新しいアイコンデータ要素に従って取得される。
【0015】
さらに、クライアント端末が、バックグラウンドサービスを介して、メッセージサーバーからオフラインデータを受信する前に、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。オフラインデータは、オフラインプッシュモジュールを介して、メッセージサーバーによってリアルタイムでクライアント端末へプッシュされる。代替として、メッセージサーバーは、オフラインデータを保存し、オフラインデータを照会サーバーと同期させる。クライアント端末がバックグラウンドサービスを開始した後、照会サーバーは、保存されたオフラインデータを読み出すために定期的に確認される。
【0016】
さらに、通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスが、バックグラウンドサービスを介してクライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するために、クライアント端末上で開始された後に、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。メッセージサーバーは、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアにログインするためのログイン情報を読み出し、ログイン情報に対応するオフラインデータを取得するために、ログイン情報に従って照会し、オフラインデータをクライアント端末へプッシュする。
【0017】
さらに、バックグラウンドサービスによって、予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する動作は、以下のステップをさらに含むことができる。移動しているマウスの座標情報は、バックグラウンドサービスによって捕えられる。移動しているマウスの座標情報がアイコン領域内にある場合、バックグラウンドサービスは、予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する。
【0018】
本開示は、オフラインデータを伝送し、表示するための装置も提供する。装置は、接続開始モジュールと、オフライン受信モジュールと、解析モジュールと、表示モジュールとを含むことができる。接続開始モジュールは、クライアント端末上の通信アプリケーションソフトウェアがオフラインであるとき、クライアント端末がバックグラウンドサービスを介してクライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するように、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスを開始する。オフライン受信モジュールは、クライアント端末でバックグラウンドサービスを介してメッセージサーバーからオフラインデータを受信する。解析モジュールは、表示するためのプロンプトメッセージを生成するためにオフラインデータを解析する。表示モジュールは、予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する。
【0019】
さらに、装置は、取得モジュールと、スキャンモジュールとを含むことができる。通信アプリケーションソフトウェアがクライアント端末上に問題なくインストールされた後、取得モジュールは、バックグラウンドサービスを通じて、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を取得し、元のアイコンデータ要素をショートカットファイルに保存する。クライアント端末が再起動した後、スキャンモジュールは、バックグラウンドサービスによって記録された通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を取得するためにスキャンを開始する。
【0020】
さらに、装置は、設定モジュールと、ロードモジュールとを含むことができる。設定モジュールは、バックグラウンドサービスによって、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの記録された元のアイコンデータ要素に従って、プロンプトメッセージを表示するための表示ウィンドウの情報を設定する。表示ウィンドウのような表示領域は、ショートカットのアイコン位置に隣接してもよい。プロンプトメッセージが取得された後、ロードモジュールは、プロンプトメッセージを表示ウィンドウにロードする。
【0021】
さらに、装置は、読み出しモジュールと、統合モジュールと、生成モジュールとを含むことができる。読み出しモジュールは、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットファイルの元のアイコンデータ要素を読み出す。統合モジュールは、]新しいアイコンデータ要素を生成するために、ショートカットファイルの元のアイコンデータ要素と、バックグラウンドサービスによって生成されたプロンプトメッセージを統合する。生成モジュールは、プロンプトメッセージとともにロードされた通信アプリケーションソフトウェアの新しいショートカットを生成するために、新しいアイコンデータ要素に従って、通信アプリケーションソフトウェアに対応する新しいショートカットファイルを取得する。
【0022】
本開示は、オフラインデータを伝送し、表示するためのシステムも提供する。システムは、メッセージサーバーと、クライアント端末とを含むことができる。メッセージサーバーは、オフラインデータを記憶する。クライアント端末は、通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあるとき、バックグラウンドサービスを介してクライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するために、通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスを開始する。クライアント端末は、メッセージサーバーからオフラインデータを受信した後、オフラインデータを解析し、予め決定された表示領域に生成されたプロンプトメッセージを表示する。
【0023】
さらに、システムは、照会サーバーをさらに含むことができる。照会サーバーは、メッセージサーバーに保存されたオフラインデータをリアルタイムで同期する。バックグラウンドサービスが開始された後、クライアント端末は、保存されたオフラインデータを読み出すために照会サーバーに定期的に問い合わせる。
【0024】
本技法は、クライアント端末上の通信アプリケーションソフトウェアがオフラインであるとき、クライアント端末がバックグラウンドサービスを介してクライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するために、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスを開始する。クライアント端末は、バックグラウンドサービスを介して、メッセージサーバーからオフラインデータを受信する。バックグラウンドサービスはまた、表示するためのプロンプトメッセージを生成するためにオフラインデータを解析し、予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する。
【0025】
例示的実施形態において、通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあり、オフラインデータを取得できないとき、クライアント端末は、メッセージサーバーとの通信を確立してメッセージサーバー上に保存されたオフラインデータを取得し、予め決定された表示領域に読み出されたオフラインデータを表示するために、バックグラウンドサービスを開始する。これによって、ユーザーは、更新された情報を適時に取得することができ、それによって、情報データの取得の効率が向上し、ユーザー体験が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本開示の実施形態を分かりやすく例示するため、以下に実施形態の説明において使用される図面を簡単に記載する。以下の図面は、本開示のいくつかの実施形態に関連しているに過ぎないことは明白である。当業者は、創造努力を要さず、本開示の図面に従って他の図面を取得することができる。
【
図1】本開示に従って、オフラインデータを伝送し、表示するための例示的なシステムの図を示す。
【
図2】本開示に従って、オフラインデータを伝送し、表示するための別の例示的なシステムの図を示す。
【
図3】本開示に従って、オフラインデータを伝送し、表示するための例示的な方法のフローチャートを示す。
【
図4】本開示に従って、オフラインデータを伝送し、表示するための例示的システムの例示的デスクトップのスナップショットを示す。
【
図5】本開示に従って、オフラインデータを伝送し、表示するための例示的装置の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の例示的実施形態およびこれらの実施形態における特徴は、それらが相互に矛盾しない限り、相互に組み合わせまたは相互に参照されてもよい。以下の説明は、図面およびいくつかの例示的実施形態を参照して説明する。
【0028】
図1は、オフラインデータを伝送し、表示するための例示的なシステム100の構造図を示す。
図1に示されるように、システム100は、メッセージサーバー102と、クライアント端末104(1)およびクライアント端末104(2)等の1つ以上のクライアント端末とを含むことができる。例えば、メッセージサーバー102およびクライアント端末104(1)または104(2)は、通信アプリケーションソフトウェアを機能させてもよく、その一部であってもよい。
【0029】
メッセージサーバー102は、オフラインデータを記憶する。通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあるとき、クライアント端末104(1)または104(2)は、バックグラウンドサービス106(1)または106(2)をそれぞれ介して、クライアント端末104(1)または104(2)とメッセージサーバー102との間の通信接続を構築するように、通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービス106(1)または106(2)をそれぞれ開始する。クライアント端末104(1)または104(2)はそれぞれ、メッセージサーバー102からオフラインデータを受信した後、オフラインデータを解析し、予め決定された表示領域に生成されたプロンプトメッセージを表示する。
【0030】
本開示のこの例示的実施形態において、クライアント端末104(1)のようなクライアント端末は、クライアント端末104(1)で通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあるとき、メッセージサーバー102が既存のオフラインデータをクライアント端末104(1)にプッシュするように、バックグラウンドサービス106(1)を開始することによってメッセージサーバー102との通信接続関係を構築する。例えば、バックグラウンドサービス106(1)または106(2)は、メッセージサーバー102でオフラインプッシュモジュール108(3)からのオフラインデータを受信するために、そのクライアント端末104(1)または104(2)それぞれのオフラインプッシュモジュール108(1)または108(2)と関連付けられてもよい。例えば、バックグラウンドサービス106(1)は、クライアント端末104(1)とは別であってもよく、クライアント端末104(1)に統合されてもよい。
【0031】
クライアント端末104(1)は、オフラインデータを受信した後、オフラインデータを解析し、予め決定された表示領域にオフラインデータを表示する。例えば、クライアント端末104(1)または104(2)は、クライアントデバイス110(1)または110(2)にそれぞれ所在してもよく、クライアントデバイス110(1)または110(2)の各々は、予め決定された表示領域に提示するように表示画面を有してもよいが、
図1には図示されない。
【0032】
例示的実施形態において、クライアント端末上の通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあるとき、クライアント端末は、クライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するために、通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスを開始する。オフラインデータを受信した後、クライアント端末は、オフラインデータを解析し、予め決定された表示領域にオフラインデータを表示する。
【0033】
ユーザーがクライアント端末の通信アプリケーションソフトウェアにログインすることなく、メッセージサーバー上で更新された情報データを瞬時に取得することができるので、ユーザーがオンラインであるときにしか、データを伝送し、表示できないので、ユーザーがオフラインデータを適時に取得できないという従来の技法の下での問題は、解決される。ユーザーは、更新された情報データを瞬時に取得することができ、それによって、ユーザーが情報データを取得する効率が向上し、ユーザー体験が向上する。
【0034】
図2は、
図1に示された例示的システム100に基づいて、オフラインデータを伝送し、表示するための例示的なシステム200の別の構造図を示す。システム200は、システム100に基づいて照会サーバー202をさらに含むことができる。
【0035】
照会サーバー202は、メッセージサーバー102に保存されたオフラインデータ204をリアルタイムで同期する。クライアント端末104(1)等のクライアント端末は、バックグラウンドサービス106(1)が開始された後、保存されたオフラインデータ204を読み出すために照会サーバー202を定期的に確認する。
【0036】
システム200は、システム100に基づく。
図2の例において、メッセージサーバー102は、収集されたオフラインデータ204を保存または記憶することだけが必要で、オフラインデータ204を照会サーバー202と同期させる。クライアント端末104(1)等のクライアント端末は、オフラインメッセージ等のオフラインデータ204を取得するために、予め決定された必要性に従って、照会サーバー202を定期的に訪問する。
【0037】
この例示的実施形態において、オフラインメッセージは、一元的に管理され、クライアント端末は、必要性に従ってオフラインメッセージを取得するために定期的に照会してもよく、それによって、オフラインメッセージの柔軟性が向上する。
【0038】
具体的には、
図1および
図2に示されるような例示的実施形態は、ユーザーがオフラインであるときに、ユーザーのためにオフラインメッセージデータを伝送することと、表示することとを実装する。例えば、ユーザーが通信アプリケーションソフトウェアにログインしていないときであっても、オフラインデータの伝送は、バックグラウンドサービスによって実装されてもよく、オフラインデータのプロンプトおよび表示は、クライアント端末で表示画面のデスクトップショートカットを通じて行われてもよい。
【0039】
図3は、本開示に従って、オフラインデータを伝送し、表示するための例示的な方法のフローチャートを示す。
【0040】
302で、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアがオフラインまたはオフライン状態にあるとき、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスが起動され、クライアント端末およびメッセージサーバーは、バックグラウンドサービスを介して通信接続を確立する。
【0041】
304で、クライアント端末は、バックグラウンドサービスを介して、メッセージサーバーからオフラインデータを受信する。
【0042】
306で、バックグラウンドサービスは、表示するためのプロンプトメッセージを生成するためにオフラインデータを解析する。
【0043】
308で、バックグラウンドサービスは、予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する。
【0044】
本開示のこの例示的実施形態において、クライアント端末は、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあるとき、メッセージサーバーが既存のオフラインデータをクライアント端末にプッシュするように、バックグラウンドサービスを開始することによってメッセージサーバーとの通信接続関係を確立する。クライアント端末は、オフラインデータを受信した後、オフラインデータを解析し、予め決定された領域にオフラインデータを表示する。
【0045】
ユーザーがクライアント端末の通信アプリケーションソフトウェアにログインする必要なく、メッセージサーバー上で更新された情報データを瞬時に取得することができるので、ユーザーがオンラインであるときにしか、データを伝送し、表示できないので、ユーザーがオフラインデータを適時に取得できないという従来の技法の下での問題は、解決される。ユーザーは、更新された情報データを即時に取得することができ、それによって、ユーザーが情報データを取得する効率が向上し、ユーザー体験が向上する。
【0046】
別の例において、通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスが、バックグラウンドサービスを介してクライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するためにクライアント端末上で開始された後に、例示的方法は、以下の動作をさらに含むことができる。メッセージサーバーは、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアにログインするためのログイン情報を読み出し、ログイン情報に対応するオフラインデータを取得するために、ログイン情報に従って照会し、オフラインデータをクライアント端末へプッシュする。
【0047】
例えば、本発明の例示的実施形態に関与するオフラインデータは、通信アプリケーションソフトウェアのようなアプリケーションソフトウェアの各アプリケーションのメッセージ件数であってもよい。オフラインデータをプッシュすることによって発生する安全性の問題を避けるために、いくつかの例において、オフラインデータは、通信アプリケーションソフトウェアの各アプリケーションへのリンク、またはメッセージの詳細内容を含まない。
【0048】
QQ(商標)アプリケーションソフトウェアを例にとると、QQ(商標)オフラインデータは、QQ(商標)オフラインメッセージ件数、QQ(商標)スペースの新しいメッセージ件数、QQ(商標)電子メールの新しいメッセージ件数を含んでもよい。Aliwangwang(商標)アプリケーションソフトウェアを例にとると、オフラインデータは、Aliwangwang(商標)アプリケーションソフトウェアのオフラインメッセージ件数、システムメッセージ件数等を含んでもよい。
【0049】
例えば、いくつかの例示的実施形態におけるバックグラウンドサービスは、(exeファイル)等の独立した実行可能ファイルであってもよい。バックグラウンドサービスの名前は、offlineserver.exe、alwaysonline.exe等であってもよい。バックグラウンドサービスは、QQ(商標)、Aliwangwang(商標)等の通信アプリケーションソフトウェアのソフトウェア製品インストールプロセス中にクライアントデバイスのスタートアップ項目に設定されてもよい。クライアントデバイスが起動すると、バックグラウンドサービスが自動的に開始してもよい。実装動作は以下のようであってもよい。
【0050】
最初に、クライアント端末が起動した後、バックグラウンドサービスが開始する。バックグラウンドサービスは、メッセージモニタリングプロシージャを開始する。すなわち、バックグラウンドサービスは、クライアントデバイスが起動すると開始し、メッセージサーバーとの通信を適時に確立する。
【0051】
第2に、クライアント端末でバックグラウンドサービスがメッセージモニタリングプロシージャを開始すると、通信アプリケーションソフトウェアのログイン情報を取得するために、通信アプリケーションソフトウェアのローカルデータが読み出される。例えば、ログイン情報は、ログインアカウントおよび/またはログインパスワードであってもよい。
【0052】
第3に、クライアント端末がメッセージサーバーとの通信接続を確立すると、メッセージサーバーは、クライアント端末のアカウントに対応するオフラインデータ(オフラインのインスタントメッセージ、システムメッセージ、多様なアプリケーションメッセージ等)を、プロトコルデータの形式で、クライアント端末のバックグラウンドサービスへ積極的にプッシュする。
【0053】
次いで、クライアント端末は、予め決定された表示領域に所定の形式で、受信されたオフラインデータを表示してもよい。例えば、クライアント端末は、表示画面にアカウントのデスクトップショートカットにメッセージおよびヒントの件数を表示してもよい。オフラインデータが連続して更新されると、クライアント端末も、メッセージおよびヒントの件数を連続して更新する。
【0054】
別の例において、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態であるときに、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。通信アプリケーションソフトウェアがクライアント端末上に問題なくインストールされた後、バックグラウンドサービスは、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素(アイコン情報および位置情報)を取得し、元のアイコンデータ要素をショートカットファイルに保存する。クライアント端末が再起動した後、クライアント端末は、バックグラウンドサービスによって記録された通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を取得するためにスキャンする。
【0055】
例えば、通信アプリケーションソフトウェアがクライアント端末にインストールされた後、通信アプリケーションソフトウェアの関連ショートカットファイルが生成される。ショートカットファイルは、*.lnkの拡張子を含むデータファイルとして保存されてもよい。ショートカットファイルは、*.iconの拡張子を含むアイコンデータ要素を含んでもよく、アイコンデータ要素は、ショートカットのアイコン情報と、位置情報とを含んでもよい。
【0056】
クライアント端末がバックグラウンドサービスを開始すると、バックグラウンドサービスは、アイコンデータ要素をロードする。例えば、バックグラウンドサービスは、デスクトップ上の通信アプリケーションソフトウェアのショートカットのアイコン情報および位置情報を捕え、運ぶ。アイコン情報は、ショートカットによって表示されるサイズ、形状、および内容等のデータを含んでもよい。位置情報は、表示画面上のショートカットの分類グリッドの位置、ならびにその位置座標を表してもよい。バックグラウンドサービスは、クライアント端末がバックグランドサービスを開始するたびに通信アプリケーションソフトウェアのショートカットのアイコン情報および位置情報がスキャンされるように、情報データ全てを保存する。これによって、バックグラウンドサービスは、ショートカットのアイコン位置を正確に特定することができる。
【0057】
一例示的実施形態において、バックグラウンドサービスが予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する前に、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。バックグラウンドサービスは、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの記録された元のアイコンデータ要素に従って、プロンプトメッセージを表示する表示ウィンドウの情報を設定する。表示ウィンドウのような表示領域は、ショートカットのアイコン位置に隣接してもよい。プロンプトメッセージが取得された後、プロンプトメッセージは、表示ウィンドウにロードされる。この例示的実施形態は、クライアント端末でオフライン情報を表示するために、第1の例示的技術スキームを実装する。例えば、バックグラウンドサービスは、プロンプトメッセージを表示する表示ウィンドウの位置、サイズ、または形状等、オフラインデータを表示する表示ウィンドウの情報を最初に設定する。
図4は、デスクトップ400にある例示的表示領域のスナップショットを示す。デスクトップ400は、ウェブブラウザアイコン402、メディアプレーヤーアイコン404、通信アプリケーションソフトウェア406等、複数のアイコンを提示する。各アイコンは、ショートカットイメージによって表されてもよい。
図4の例において、通信アプリケーションソフトウェアアイコンは、オフライン情報を表示する表示ウィンドウ408と関連する。表示ウィンドウ408は、正方形の形状で、表示領域を決定するために通信アプリケーションソフトウェアアイコン406の右側に位置してもよい。表示ウィンドウのパラメータは、ショートカットの取得されたアイコン情報および位置情報に従って、バックグラウンドサービスによって決定されてもよい。
【0058】
上記の例示的実施形態において、バックグラウンドサービスは、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットのロードされたアイコン情報および位置情報に基づいて、デスクトップに表示された現在の通信アプリケーションソフトウェアのショートカットアイコンを特定する。バックグラウンドサービスはまた、表示ウィンドウ408の予め決定された情報に従って、ショートカットアイコンから相対的に偏位するアイコンの形式において表示ウィンドウ408を設計し、所定の表示効果を備えた表示ウィンドウにオフライン情報を提示する。
図4の例において、8等のオフラインメッセージの合計件数、および2等のシステムメッセージの合計件数が、表示ウィンドウ408に表示される。クライアント端末がメッセージサーバーとの接続をリアルタイムで確立するので、メッセージサーバーのオフライン情報が変化すると、新しく更新されたメッセージ件数が表示ウィンドウ408にプッシュされる。
【0059】
プロセス中、クライアント端末は、メッセージサーバーからプッシュされたオフラインデータを受信し、オフラインデータを予め設定された表示ウィンドウにロードする。例えば、予め設定されたウィンドウは、Windows(登録商標)グラフィックデザインインターフェース(GDI)を利用することによって描画されてもよい。オフラインデータを運ぶ表示ウィンドウは、デスクトップ上に最終的に表示される表示領域を取得するために、元のショートカットのアイコンと組み合わされる。例えば、表示ウィンドウのデータは、*.lnkの拡張子を含むショートカットファイルにデータ要素として保存されてもよい。クライアント端末がバックグラウンドサービスを開始するとき、ショートカットファイルが更新されるので、新しいショートカットを生成し、それによって置換するためのプロセスが完了する。
【0060】
別の例の場合、バックグラウンドサービスが予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する前に、例示的方法は、以下の動作をさらに含むことができる。通信アプリケーションソフトウェアのショートカットファイルの元のアイコンデータ要素が読み出される。バックグラウンドサービスによって生成されたプロンプトメッセージは、新しいアイコンデータ要素を生成するために、ショートカットファイルの元のアイコンデータ要素と統合される。通信アプリケーションソフトウェアに対応する新しいショートカットファイルは、プロンプトメッセージとともにロードされた通信アプリケーションソフトウェアの新しいショートカットを生成するために、新しいアイコンデータ要素に従って取得される。この例示的実施形態は、クライアント端末でオフライン情報を表示するために、第2の例示的技術スキームを実装する。
【0061】
クライアント端末は、最初に、ショートカットファイルから現在の通信アプリケーションソフトウェアのアイコン情報および位置情報を読み出してから、次いで、新しいアイコンデータ要素を取得するために、プッシュされたオフライン情報を保存された元のアイコンデータ要素と統合する。例えば、新しいショートカットファイルは、新しいアイコンデータ要素に基づいて生成されてもよい。新しいショートカットファイルの形式は、元のショートカットファイルの形式と同じであってもよい。元のショートカットファイルが新しいショートカットファイルによって置換された後、プロンプトメッセージを含むショートカットファイルが取得される。代替として、元のショートカットファイルの元のアイコンデータ要素をポイントするアドレスが、新しいアイコンデータ要素をポイントする保存されたアドレスに変更されてもよい。デスクトップ上に表示されていた前のアイコンを置換するために、メッセージ件数の表示を含む新しいショートカットアイコンが生成され、使用される。
【0062】
例えば、詳細実装中、バックグラウンドサービスは、通信アプリケーションソフトウェアの元のショートカットのアイコンデータ要素(アイコン情報と位置情報とを含む)を既に運び、現在の通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のショートカットファイル(1.lnkという名前であってもよい)を保存する。元のショートカットファイルは、「system disk¥Documents and Settings¥user name¥desktop」のようなフォルダの下のサブディレクトリの下に保存されてもよい。
【0063】
クライアント端末がメッセージサーバーによってプッシュされたオフラインデータを受信した後、オフラインデータとともにロードされたショートカットのアイコンは、新しいアイコンデータ要素のデータファイルを形成するために、Windows(登録商標)GDIを利用することによって描画されてもよい。新しいアイコンデータ要素のデータファイルは、バックグラウンドサービスによって指定された場所に保存される。次いで、バックグラウンドサービスは、新しいショートカットファイル(2.lnkという名前であってもよい)を作成して新しいアイコンデータ要素を保存するために、Windows(登録商標)COM IID_IShellLinkのインスタンスを利用し、バックグラウンドサービス実行ファイル(exe)を開始するためのアドレス、すなわち、ターゲット属性および記述情報、すなわち、記述属性等、新しいアイコンデータ要素の属性を元のショートカットファイルと同じに設定する。
【0064】
サブディレクトリの下の元のショートカットファイルは、新しいショートカットファイルによって置換されてもよい。このように、元のショートカットは、オフラインデータとともにロードされた新しく作成されたショートカットによって置換される。新しいショートカットが取得された後、デスクトップの表示(listviewによって表されてもよい)は、リフレッシュ(コマンドredrawによって実行されてもよい)されて生成および置換のプロセスを完了する。上記のプロセス中、生成されたアイコンデータ要素および新しいショートカットファイルは、バックグラウンドサービスによって指定されたフォルダに保存され、例えば、フォルダ「system disk¥Documents and Settings¥user name¥desktop」の下に保存されてもよい、古いショートファイルを置換するために最終的に使用される。
【0065】
一例において、データ置換の複雑性を低減するために、新しいアイコンデータ要素が取得された後、元のショートカットファイルの元のアイコンデータ要素をポイントしているターゲットアドレス属性は、新しいショートカットファイルを生成するためのプロセスを実装することなく、新しいアイコンデータ要素をポイントするように変更されてもよい。
【0066】
新しいアイコンデータ要素に従って、通信アプリケーションソフトウェアに対応する新しいショートカットファイルを取得するための方法は、以下のようであってもよい。新しいアイコンデータ要素に従って作成された新しいショートカットファイルは、元のショートカットファイルを置換するために使用されてもよい。代替として、元のショートカットファイルに保存された元のアイコンデータ要素のターゲットアドレス属性が、新しいアイコンデータ要素のアドレスとして変更されてもよい。このように、新しいショートカットは、予め決定された位置に表示される。
【0067】
このように、本開示は、ショートカットアイコンを描画し、オフライン情報をリアルタイムでプロンプトするために、バックグラウンドサービスを介して、置換のショートカットアイコンを生成するための2つのスキームを提供する。
【0068】
例えば、クライアント端末が、バックグラウンドサービスを介してメッセージサーバーからオフラインデータを受信する前に、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。オフラインデータは、オフラインプッシュモジュールを介して、メッセージサーバーによってリアルタイムでクライアント端末にプッシュされる。代替として、メッセージサーバーは、オフラインデータを保存し、オフラインデータを照会サーバーと同期させる。クライアント端末がバックグラウンドサービスを開始した後、照会サーバーは、保存されたオフラインデータを読み出すために定期的にチェックされる。
【0069】
一例示的実施形態において、メッセージサーバーは、オフラインデータをプッシュするために使用される。代替として、その上に、メッセージサーバーと同期させる照会サーバーが使用されてもよい。オフラインデータは、照会サーバーによって、一元的に保存され、管理されてもよく、クライアント端末は、照会サーバーを定期的に訪問することによって、オフラインデータを取得する。このような技術スキームは、サーバーが需要に応じてオフラインデータを取得することができるように、メッセージサーバーの作業負荷を軽減することができ、それによって柔軟性を向上させる。
【0070】
例示的実施形態において、バックグラウンドサービスが予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する動作は、以下のステップを含むことができる。バックグラウンドサービスは、移動しているマウスの座標メッセージを捕える。マウスの座標情報がアイコン領域内にあるとき、バックグラウンドサービスは、予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する。
【0071】
例示的実施形態において、バックグラウンドサービスは、移動しているマウスの座標情報を捕える。マウスの座標情報が表示されたアイコン領域に移動すると、詳細メッセージの分類およびその対応するメッセージ件数等のメッセージを表示する表示ウィンドウが描画されて提示され、バックグラウンドプロシージャとサーバーとの間の通信によって、リアルタイムで更新される。
【0072】
図面のフローチャートに示されるステップは、コンピュータ実行可能命令を用いて構成された1つ以上のプロセッサ、またはコンピューティングシステムによって実行することができる。フローチャートは論理シーケンスを示すが、いくつかの状況において、1つ以上のステップはフローチャートに示されたシーケンスとは異なるシーケンスで、実行されなくてもよく、または行されてもよい。
【0073】
その上、例示的実施形態の通信アプリケーションソフトウェアは、インスタント通信ソフトウェア、または電子メール等の他の通信アプリケーションソフトウェアであってもよい。本開示はここで、制限を一切課さない。
【0074】
図5は、オフラインデータを伝送し、表示するための例示的装置500の図を示す。装置500は、1つ以上のプロセッサ502と、メモリ504とを含むことができる。メモリ504は、コンピュータ可読媒体の例である。本明細書に使用される場合、「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体とを含む。
【0075】
コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータ等の情報の記憶のための任意の方法または技術において実装される、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体を含む。コンピュータ記憶媒体の例として、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他の種類のランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光学的記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、あるいはコンピューティング装置によるアクセスのために情報を記憶するために使用することができる任意の他の非伝送媒体が挙げられるが、これらに限定されない。対照的に、通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波等の変調データ信号における他のデータを具現化することができる。本明細書に定義される場合、コンピュータ記憶媒体は、通信媒体を含まない。
【0076】
メモリ504は、その中にプログラムユニットまたはモジュール、およびプログラムデータを記憶してもよい。
図5の例において、メモリ504は、接続開始モジュール506と、オフライン受信モジュール508と、解析モジュール510と、表示モジュール512とを含むことができる。接続開始モジュール506は、クライアント端末上の通信アプリケーションソフトウェアがオフラインであるとき、クライアント端末がバックグラウンドサービスを介してクライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するために、クライアント端末で通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスを開始する。
【0077】
オフライン受信モジュール508は、クライアント端末のバックグラウンドサービスを介してメッセージサーバーからオフラインデータを受信する。解析モジュール510は、表示するためのプロンプトメッセージを生成するためにオフラインデータを解析する。表示モジュール512は、予め決定された表示領域にプロンプトメッセージを表示する。
【0078】
この例示的実施形態において、クライアント端末上の通信アプリケーションソフトウェアがオフライン状態にあるとき、クライアント端末は、クライアント端末とメッセージサーバーとの間の通信接続を確立するために、通信アプリケーションソフトウェアに対応するバックグラウンドサービスを開始する。オフラインデータを受信した後、クライアント端末は、オフラインデータを解析し、予め決定された表示領域にオフラインデータを表示する。
【0079】
ユーザーがクライアント端末の通信アプリケーションソフトウェアにログインする必要なく、メッセージサーバー上で更新された情報データを瞬時に取得することができるので、ユーザーがオンラインであるときにしか、データを伝送し、表示できないので、ユーザーがオフラインデータを適時に取得できないという従来の技法の下での問題は、解決される。ユーザーは、更新された情報データを瞬時に取得することができ、それによって、ユーザーが情報データを取得する効率が向上し、ユーザー体験が向上する。
【0080】
別の例示的実施形態において、装置500は、取得モジュールと、スキャンモジュールとをさらに含むことができる(どちらも
図5に図示せず)。通信アプリケーションソフトウェアがクライアント端末上に問題なくインストールされた後、取得モジュールは、バックグラウンドサービスを通じて、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を取得し、元のアイコンデータ要素をショートカットファイルに保存する。クライアント端末が再起動した後、クライアント端末は、バックグラウンドサービスによって記録された通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの元のアイコンデータ要素を取得するためにスキャンを開始する。
【0081】
別の例示的実施形態において、装置500は、設定モジュールと、ロードモジュールとをさらに含むことができる(どちらも
図5に図示せず)。設定モジュールは、バックグラウンドサービスによって通信アプリケーションソフトウェアのショートカットの記録された元のアイコンデータ要素に従って、プロンプトメッセージを表示するための表示ウィンドウ情報を設定する。表示領域は、ショートカットのアイコン位置に隣接してもよい。プロンプトメッセージが取得された後、ロードモジュールは、プロンプトメッセージを表示ウィンドウにロードする。例示的実施形態において、バックグラウンドサービスは、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットのロードされたアイコン情報および位置情報に基づいて、デスクトップに表示された現在の通信アプリケーションソフトウェアのショートカットアイコンを特定する。バックグラウンドサービスはまた、表示ウィンドウの予め決定された情報に従って、通信アプリケーションソフトウェアのショートカットアイコンから相対的に偏位するアイコンの形式において表示ウィンドウを設計し、所定の表示効果を備えた表示ウィンドウにオフライン情報を提示する。オフライン情報は、オフラインメッセージ合計件数を含んでもよい。
【0082】
別の例示的実施形態において、装置500は、読み出しモジュールと、統合モジュールと、生成モジュールとをさらに含むことができる(これらのすべては
図5に図示せず)。読み出しモジュールは、読み出される通信アプリケーションソフトウェアのショートカットファイルの元のアイコンデータ要素を読み出す。統合モジュールは、新しいアイコンデータ要素を生成するために、ショートカットファイルの元のアイコンデータ要素と、バックグラウンドサービスによって生成されたプロンプトメッセージを統合する。生成モジュールは、プロンプトメッセージとともにロードされた通信アプリケーションソフトウェアの新しいショートカットを生成するために、新しいアイコンデータ要素に従って、通信アプリケーションソフトウェアに対応する新しいショートカットファイルを取得する。
【0083】
この例示的実施形態は、クライアント端末でオフライン情報を表示するために、第2の例示的技術スキームを実装する。クライアント端末は、最初に、ショートカットファイルから現在の通信アプリケーションソフトウェアのアイコン情報および位置情報を読み出してから、次いで、新しいアイコンデータ要素を取得するために、プッシュされたオフライン情報を保存された元のアイコンデータ要素と統合する。例えば、新しいショートカットファイルは、新しいアイコンデータ要素に基づいて生成されてもよい。新しいショートカットファイルの形式は、元のショートカットファイルの形式と同じであってもよい。元のショートカットファイルが新しいショートカットファイルによって置換された後、プロンプトメッセージを含むショートカットファイルが取得される。代替として、元のショートカットファイルの元のアイコンデータ要素をポイントするアドレスが、新しいアイコンデータ要素をポイントする保存されたアドレスに変更されてもよい。デスクトップ上に表示されていた前のアイコンを置換するために、メッセージ件数の表示を含む新しいショートカットが生成され、使用される。
【0084】
本技法は、クライアント端末でリアルタイムアプリケーション、特に、通信アプリケーションソフトウェアを実装する。ユーザーがオフラインであるとき、オフラインデータが伝送され、表示される。オフラインデータは、オフラインメッセージと、オフラインシステムメッセージとを含んでもよく、デスクトップのショートカットアイコンにリアルタイムで提示される。
【0085】
当業者は、本技法の各モジュールまたはステップが、汎用コンピューティングデバイスのようなコンピューティングデバイスによって実現できることを理解するであろう。モジュールまたはステップは、単一のコンピューティングデバイスによって集中管理または実施されても、複数のコンピューティングデバイスによって形成される分散ネットワーク上に分散されてもよい。任意選択的に、モジュールまたはステップは、プロセッサ実行可能命令を用いて構成された1つ以上のプロセッサによって実装されてもよい。このような命令は、1つ以上のコンピュータ可読媒体に記憶され、1つ以上のコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。代替として、各モジュールが単一集積回路モジュールとして製造されてもよく、複数のモジュールが単一集積回路モジュールとして製造されてもよい。本開示は、任意の特定のハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせによって実装を制限しない。
【0086】
本開示は、例示的実施形態を記載するに過ぎず、例示的実施形態は本技法を制限することを目的としない。当業者にとって、本開示は、多様な変形および代替を有することができる。本開示の精神および原則内において行われる任意の変更、同等の代替、改善等は、本技法の保護範囲内に含まれるものである。