(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
プラスチックの予備成形品の射出金型(9’)であって、互いに固定された第1の部分(12)と第2の部分(13)、及び第3の部分(14)を備え;前記第3の部分(14)は、軸(Y’)を画成する成形キャビティ(41’)を備え、前記成型キャビティ(41’)のベースに配置されるクラッチ(65)を第1の手段(64’)に引っ掛けることによって当該金型の支持要素の第1の表面に一体的に固定されるよう適合されており、
前記第2の部分(13)は、前記第3の部分(14)と前記第1の部分(12)との間に配置され、前記成形キャビティ(41’)を開閉するために前記軸(Y’)に沿って摺動するよう適合されており;
前記第1の部分(12)は、前記第1の表面に対向し前記第1の表面から離間された、前記支持要素の第2の表面を通る前記軸(Y’)に沿って摺動するよう適合された長手方向ロッド(55)を備え;
前記第2の部分(13)は、
−摺動案内ケージであって、長手方向ロッド(55)が摺動可能となる貫通穴を備え、前記支持要素の前記第2の表面に隣接するよう構成された第1のプレート(18);ベース構造(18’’);その第1の端部において前記第1のプレート(18)に固定され、その第2の端部において前記ベース構造(18’’)に固定される複数の平行案内ロッド(16’、16’’、16’’’、16iv);を備える摺動案内ケージと;
−前記摺動案内ケージ内部で摺動するアセンブリ(19)であって、その第1の端部で第2の手段(15)によって前記長手方向ロッド(55)に固定され、その第2の端部で、前記ベース構造(18’’)内で摺動し、前記予備成形品の内部形状の限界を定める成形キャビティ(41’)の第1の補完的な構成要素を画成するパンチ(59)を備えるアセンブリ(19)と;を備え、
前記ベース構造(18’’)は、2つの半カラー(66’、66’’)を備え、閉鎖された際に、前記予備成形品の首領域の外側形状を画成する前記成形キャビティ(41’)の第2の補完的な構成要素を画成する前記2つの半カラー(66’、66’’)を開閉するためのカムシステムを、前記パンチ(59)と共に画成するように構成されており、
前記長手方向ロッド(55)は、前記第2の手段(15)に引っ掛けることによって一体的に固定されることを特徴とする射出金型。
請求項1に記載の金型であって、少なくとも一つの延長部(220)が、異なる長さや形を有する、成形される複数の予備成形品のための型の変更を担保するために備わることを特徴とする金型。
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型であって、前記カムシステムが、前記パンチ(59)の外側に固定された少なくとも1つのカム(8’、8’’)と、前記ベース構造(18’’)の各ピン(68’、68’’)上で各々が回転する2つのロッカーアーム(67’、67’’)とを備え、該ロッカーアーム(67’、67’’)上には、前記少なくとも1つのカム(8’、8’’)に追随する各タペット(69’、69’’)が固定されることを特徴とする金型。
請求項4に記載の金型であって、前記ロッカーアーム(67’、67’’)のタペット(69’、69’’)から前記少なくとも1つのカム(8’、8’’)への接触を保つために、複数の戻しばね(201)が備わることを特徴とする金型。
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の金型であって、前記アセンブリはチャンバ(94)の備わるシリンダ(19)を備え、前記チャンバ(94)の内部には、前記パンチ(59)が一体的に固定されるピストン(49)が収容され、前記シリンダ(19)は、その第1の端部において前記第2の手段(15)に固定され、その第2の端部に平面部(18’)が備わり、前記第1のプレート(18)と平行な複数の案内ロッド(16’、16’’、16’’’、16iv)に沿って摺動することを特徴とする金型。
請求項6に記載の金型であって、戻しばね(200)が備わり、該戻しばね(200)はその第1の端部で前記第1のプレート(18)に固定され、その第2の端部で前記シリンダ(19)の前記平面部(18’)に固定されることを特徴とする金型。
請求項6又は7に記載の金型であって、前記成形キャビティ(41’)を前記溶解プラスチックで満たす際、前記パンチ(59)上の推力を生成するために、前記シリンダ(19)内にばね(63)が備わることを特徴とする金型。
請求項9に記載の金型であって、前記差込みカップリングが、クラッチベース(61)の周りに配置されるスリーブ(60)を備え、該スリーブ(60)は、軸(Y’)を中心にした角度回転を可能にする制約を有するが、軸(Y’)に平行な方向でクラッチベース(61)と一体的であることを特徴とする金型。
請求項10に記載の金型であって、前記スリーブ(60)は、歯(62’、62’’、62’’’)を備え、該歯(62’、62’’、62’’’)は、前記スリーブ(60)のキャビティの内部に向かって方向付けられ、前記長手方向ロッド(55)の対応する長手方向溝に挿入されると共に、ロッド(55)とスリーブ(60)との間の60°の相対回転で、前記長手方向ロッド(55)の環状溝に滑り込むように形作られることを特徴とする金型。
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の金型であって、前記長手方向ロッド(55)にタペット要素(230)が備わり、該タペット要素(230)は、前記成形動作の間、当該金型(9’)の前記第1の部分(12)及び前記第2の部分(13)の前記軸(Y’)に沿った運動を制御するカム面に追随するように適合されていることを特徴とする金型。
請求項1乃至13のいずれか1項に記載の金型であって、前記長手方向ロッド(55)を阻害又は阻害解除するためにくさび(57)が備わり、前記くさびは、空気圧式阻害解除アクチュエータ(58)によって制御され、前記長手方向ロッド上に提供される適切な場所に挿入される、又は、該適切な場所から取り除かれることを特徴とする金型。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一段階プラントの作成においてまだ克服されていない課題の1つは、現在最も一般的である複数のキャビティ金型への予備成形品注入プロセスである、容器製造プロセスの第1の部分が、延伸ブロー成形プロセスである製造プロセスの第2の部分よりも低速であるため、二段階プラントに比べて生産速度が低いことであり、それにより、非常に高い生産能力が既に達成されていることがある後者の動作が、予備成形品射出金型の最大能力と同じレベルで維持するために、最大能力よりも低い生産能力で稼働させなければならないことである。
【0010】
生産能力および生産される予備成形品の品質という観点から最も有望であると思われる、記載した技術の変形例は、予備成形品金型を圧縮するのに要する力がより少なく、プレストン数がより少ない射出圧縮技術を使用するものである。このプロセスの別の利点は、熱可塑性材料が受ける応力がより低いので、高い容器品質を担保しながら非常に壁が薄い容器を製造することができるという点である。射出成形機に特有の交替サイクルの代わりに射出圧縮生産サイクルを実現するために回転プラットフォームが使用される場合、統合された一段階プラントが使用される場合に、容器をブロー成形する回転ブロワーと予備成形品成形機を統合する方が簡単である。
【0011】
成形機の生産能力を高めるために、これもまた必要とされるのは、いくつかの要素、例えば、異なる型や大きさのボトルを製造する際に交換される必要のある、容器を生産するための金型の複数の要素を、交換しメンテナンスする動作のための休止時間を減らすことである。特許文献1は、予備成形品を作るための射出圧縮段階を備えるPETボトル製造プラントと、それに続く完成品ボトルを作るための延伸ブロー成形プラントについて記載している。引用文献1は、生産時間の低減を可能とする電気機械式又は空気圧式アクチュエータを使用することにより、予備成形品の生産速度の増加を可能とするが、生産されるボトルの型を変更するため、又は、定期的又は補助的なメンテナンスを実行するための必要時に、いくつかの部品を定期的に交換する必要に由来するいかなる課題も解決せず、従って、これらの動作が面倒であることを理由として、製造プロセスを減速させるものである。このように、生産性を増加させると共に予備成形品の品質を低減させることなくそのコストを低減するという市場需要を満たすため、特にPETで作られた、熱可塑性予備成形品を作るための新しい回転射出機を提供することに対する必要性が感じられている。したがって、製造される予備成形品の品質を低下させることなく、予備成形品の射出圧縮機の速度を増加させる解決策が求められてきている。さらに、設計の複雑さも立上げコストも増加させることなく、熱可塑性容器の射出圧縮機の自動化を向上させると共にその保守時間を低減する必要性も感じられている。更に、熱可塑性容器のための射出圧縮機の自動化を促進し、デザインの複雑性も構造のコストも高めることなく、型の変更及び定期的及び補助的メンテナンスのための休止時間を減少させる必要性が感じられている。
【0012】
本発明の目的は、熱可塑性予備成形品、とりわけPETの予備成形品を成形する回転機に適した射出金型を提供することであり、それは、予備成形品製造プラントの包括的な生産性を増加させることに役立つ。
【0013】
本発明の更なる目的は、少なくとも2つの射出金型を伴う複数の成形モジュールが備わる回転円形ラックを備える高生産射出圧縮装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明が目的とするのは、プラスチックの予備成形品の射出金型によって上記の目的を達成することであり、当該射出金型は請求項1に従い、互いに固定された第1の部分と第2の部分、及び第3の部分を備え;前記第3の部分は、Y’軸を画成する成形キャビティを備え、第1の高速カップリング手段によって当該金型の支持要素の第1の表面に一体的に固定されるよう適合されており;前記第2の部分は、前記第3の部分と前記第1の部分との間に配置され、前記成形キャビティを開閉するために前記軸Y’に沿って摺動するよう適合されており;
【0015】
前記第1の部分は、前記第1の表面に対向し前記第1の表面から離間された、前記支持要素の第2の表面を通る前記軸Y’に沿って摺動するよう適合された長手方向ロッドを備え;前記第2の部分は、
−摺動案内ケージであって、長手方向ロッドが摺動可能となる貫通穴を備え、前記支持要素の前記第2の表面に隣接するよう構成された第1のプレート;ベース構造;その第1の端部において前記第1のプレートに固定され、その第2の端部において前記ベース構造に固定される複数の平行案内ロッド;を備える摺動案内ケージと;
−前記摺動案内ケージ内部で摺動するアセンブリであって、その第1の端部で第2の高速カップリング手段によって前記長手方向ロッドに固定され、その第2の端部で、前記ベース構造内で摺動し、前記予備成形品の内部形状の限界を定める前記成形キャビティの第1の補完的な構成要素を画成するパンチを備えるアセンブリと;を備え、
前記ベース構造は、2つの半カラーを備え、閉鎖された際に、前記予備成形品の首領域の外側形状を画成する前記成形キャビティの第2の補完的な構成要素を画成する前記2つの半カラーを開閉するためのカムシステムを、前記パンチと共に画成するように構成されている。
【0016】
本発明の第2の態様が関連するのは、プラスチックの予備成形品を製造する射出圧縮装置であって、当該装置は請求項15に従い、垂直回転軸Yを有し、
−固定の支持ベースと、
−前記固定の支持ベースに対して前記回転軸Yを中心にして回転する、回転式円形ラックと、
−前記回転式円形ラックの周囲に沿って配置される複数の金型であって、互いに集約されてそれぞれ少なくとも2つの金型の成形モジュールとされる、複数の金型とを備え、
各金型は請求項1に従う金型である。
【0017】
本発明の更なる態様が関連するのは、プラスチックの予備成形品の射出金型を組み立てる方法であって、請求項16に従い、以下のステップを有する:
a)前記金型の前記第1の部分を前記第2の部分に対し、前記長手方向ロッドを前記アセンブリに引っ掛けることによって一体的に固定するステップであって、前記アセンブリは前記第2の高速カップリング手段によって、前記摺動案内ケージ内で摺動するステップ、
b)前記成形キャビティのベースに配置されるクラッチを、前記第1の高速カップリング手段によって前記第1の表面に引っ掛けることにより、前記金型の前記第3の部分を支持要素の前記第1の表面に一体的に固定するステップ。
【0018】
本発明の射出金型の特徴によって、2つ、3つ、または4つ一組で予備成形品射出金型を収容する、次の利点を提供する回転式円形ラックを製造することができる:
−射出圧縮金型を開閉するための機械的なサイクル時間が低減される;
−形態変更のための休止時間が低減される;
−成形キャビティ内における金型のパンチがより良好に心出しされ、結果として成形された予備成形品の同心性が改善される;
−熱膨張によって引き起こされる変形、および複数のキャビティ構造の一般的な機械的制約から解放される;
−溶解樹脂分配のための革新的な回転接合部のおかげで、別の形で金型が配置されたプラントに比べてより高い回転速度で円形ラックを回転させることができるため、容器生産速度がより高い;
−装置アーキテクチャのモジュール性のおかげで、機械またはその部分群を分解し再装備するのにロボットシステムを使用することができる;
−樹脂を各金型内へと分配するときに装置によって提供される樹脂の計量精度のおかげで、高品質の予備成形品を得ると共に製造の無駄を低減することができる。
【0019】
結果として得られる包括的な利点は、より高品質の予備成形品におけるより高い時間当たりの生産速度である。
【0020】
従属請求項は、本明細書の不可欠な部分を形成する、本発明の好ましい実施形態について記載する。
【0021】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付図面を活用して非限定例によって例証される、射出圧縮装置の好ましいが排他的でない実施形態の詳細な説明に照らして明白となるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図面中の同じ参照番号および文字は、同じ部材または構成要素を指す。
【0024】
熱可塑性樹脂容器向けの射出圧縮装置の好ましい一実施形態について、上述の図面を詳細に参照して以下に記載する。
【0025】
図1は、熱可塑性材容器向けの、一般的には食品もしくは食品以外に使用されるボトルまたは他の容器を生産するためのPET予備成形品向けの、回転式の射出圧縮プラントを示す概略平面図である。
【0026】
この図では、射出圧縮装置は、予備成形品を回転式円形ラック2から冷却デバイス51へと移送する、把持具4を備えた予備成形品冷却デバイス51、例えば星形コンベヤ50と関連付けられる。かかる構成は、二段階タイプの容器製造プラントにおいて一般的である。当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、予備成形品冷却デバイス51の代わりに、予備成形品移送、冷却、および/または調整ホイール、加熱オーブンなどの当該分野で知られているタイプの対応する付属デバイスと共に、射出圧縮装置をブロー成形機と関連付けることができることを理解するであろう。必要に応じて、例えば容器にラベルを付け、意図される製品を充填するのに使用される、他の機械がプラントに挿入されてもよい。
【0027】
さらに、様々なプラント構成要素を、プラントが設置される場所の空間占有の必要性に適応する三角形を、またはより一般的には多角形を理想的には形成する、回転軸と位置合わせされるかまたはグループ化される、比較的平面の位置で配置することができる。
【0028】
図1のプラントは、既知のタイプの少なくとも1つの押出機1を備え、押出機の機能は、特定のヒータによって、また押出しねじの作用によって発生する摩擦力によって提供されるエネルギーの寄与により、ポリマーを可塑化してそれを細粒状の固体状態から流体状態へと変換し、結果として溶解樹脂を生成することである。
【0029】
プラントはまた、垂直軸Yを中心にして回転することができる、予備成形品射出圧縮成形のための回転式円形ラック2を備える。
【0030】
押出機1によって生成された溶解樹脂を各金型まで分配するための、円形ラック2の外周上に配置される分配デバイス3は、押出機1と回転式円形ラック2との間に設けられる。射出圧縮装置は回転式円形ラック2として構成されるので、供給される溶解樹脂の流量は長時間にわたってほぼ一定でなければならず、それにより、一定の流量を発生させることができる押出機1が好ましくは使用されなければならない。
【0031】
回転式円形ラック2は、特に
図2を参照すると、水平の下側ディスク20と、下側ディスクに平行な上側ディスク22とを備える。両方のディスク20および22は、同じ回転軸Yを共有して、理想的な形状のドラムを備えたアセンブリを形成する。複数の射出圧縮金型9’、9’’、9’’’はドラムの周囲に沿って配置され、金型は、実質的に細長い形状を有すると共に、円形ラック2の回転軸Yに平行であって、例えば矢印F(
図2)の方向で、または必要に応じて反対方向で回転してもよい、半金型の垂直な摺動軸Y’(
図4)をそれぞれ画成する。
【0032】
下側ディスク20および上側ディスク22は、高い剛性を有する回転ラック2の耐荷重構造の形成に寄与するように、また結果として射出圧縮プロセス中に発生する高荷重に耐えることができるように、成形モジュール9によって互いに接合される。射出圧縮金型の数は、予備成形品および/または完成品容器の製造プラントの意図される生産速度に関連する基準にしたがって、射出圧縮装置を設計するステップの間に定義される。
【0033】
説明を明瞭にするため、3つの射出圧縮金型9’、9’’、9’’’をそれぞれ備える2つの成形モジュール9のみが
図2に示されているが、完全に互いに等しく、金型の数の3分の1であるモジュール9の数に分割される、金型9’、9’’、9’’’によって、円形ラック2の全周が占められることが理解される。
【0034】
特に、
図2の解決策は、3つの金型9’、9’’、9’’’を備えた成形モジュール9が円形ラック2の周面に沿っている一実施形態を示しているが、本発明の保護範囲から逸脱することなく、3つ以外の数の金型を備えたモジュールを作ることができる。これらの解決策は、当業者が簡単に理解することができるため、図面には図示されない。
【0035】
図3、3a、および3bにより詳細に示される、溶解樹脂分配デバイス3は、下側ディスク20において円形ラック2の中央に設けられる。分配デバイス3により、溶解樹脂を、固定の押出機1の単一の供給導管10から、円形ラック2と共に回転する複数の成形モジュール9へと移送することが可能になる。
【0036】
分配デバイス3は、次のものを備える回転接合部を有利に備える:
−軸Yに沿って延びる長手方向の固定要素23を中心に備え、適切な直径を有する溶解樹脂の通過チャネル11が中に設けられ、溶解樹脂の必要な流量と適合性があり、28〜42mm、好ましくは32mmの、固定構造3’;
−次のものを備える、可動構造3’’;
−−分配デバイス3の上側部分に配置され、前記長手方向の固定要素23の上方にあり、円形ラック2の下側ディスク20と一体である、第1の中央回転要素25;
−−実質的に鐘形(
図3b)であり、第1の回転要素25の下に配置されると共にそれと一体であり、中央の貫通キャビティを備え、円筒形状を有し、中央の固定要素23の上側部分が交差する、第2の中央回転要素102。
【0037】
溶解樹脂通過チャネル11’は、第1の端部において通過チャネル11と同じ直径を有すると共にそれと連通する、第1の回転要素25内に設けられる。通過チャネル11および11’は円形ラック2のY軸に沿って配置され、通過チャネル11は通過チャネル11’よりも大幅に長い。その代わりに、前記通過チャネル11’はその第2の端部に、やはり前記第1の回転要素25の内部に設けられる、複数の放射状の横方向チャネル52に接続するためのフレアを備える。
【0038】
回転式円形ラック2が回転する間、樹脂がチャネル11からチャネル11’へと通過するときに、溶解樹脂は固定構造3’と可動構造3’’との間のギャップから一部が出る傾向にあるので、ラビリンスシール24が、有利には、前記固定構造3’と前記可動構造3’’との間における溶解樹脂の気密性を担保する。
【0039】
ラビリンスシール24は、第2の回転要素102の中央(
図3b)にあり、第1の回転要素25と一体である円筒状の貫通キャビティの内表面101と、固定の長手方向要素23の外表面との間の空間で得られる。一条または複数条の、例えば二条もしくは四条の渦巻状溝103は、有利には、内表面101上に設けられる。渦巻状溝103は、回転要素25および102の、したがって円形ラック2全体の回転とは反対方向で傾斜した螺旋を有する螺旋状溝であり、それにより、固定の長手方向要素23に対する渦巻の回転相対運動によって、加圧された溶解樹脂が固定構造3’と可動構造3’’との間のギャップから放出されるのに対抗する給送効果が作り出されて、それを上に押しやり、分配デバイス3自体の中で維持する。
【0040】
特に、かかる傾斜した螺旋は、その回転運動によって、溶解プラスチックの流れがギャップ内へと自然に出ていく方向に対抗するようなものである。例えば、方向F(
図2)にしたがった可動構造3’’の回転の場合、渦巻状溝103は左巻きの螺旋である。特に、固定構造3’と可動構造3’’との間のギャップは、L字形断面の環状形状を有し、一方の側では第1の回転要素25の下側表面および長手方向の固定要素23の上側表面によって限界が定められ、他方の側では回転要素102の内表面101および固定の長手方向要素23の外表面によって限界が定められる。
【0041】
この回転接合により、長手方向の固定要素23と第1の回転要素25との間の相互の相対的な回転継手が可能になる。他方では、固定要素23は、プラントの構造に接続する支持要素35に固定される。スラスト軸受26は、Y軸を中心にして回転する上側の可動構造3’’と、分配デバイス3の下側の固定構造3’との間に挟まれる。
【0042】
押出機1の供給導管10から来る溶解樹脂は、通過チャネル11内へ、通過チャネル11’内へ、また横方向の放射状チャネル52内へと順に進む。第1の回転要素25の前記横方向の放射状チャネル52は、次いで、第1の回転要素25をそれぞれの成形モジュール9に接続する、それぞれの横方向導管27と連通する。
【0043】
横方向導管27はそれぞれ、射出圧縮金型9’、9’’、9’’’に所定量の溶解熱可塑性樹脂を供給するのに適した直径を有する、それぞれの中央チャネル27’を備える。樹脂が予備成形品成形のための設計温度でモジュール9’、9’’、9’’’に達することができるように、溶解樹脂を適正温度で維持するように適合された電気抵抗器38’、38’’、および38’’’は、有利には、分配デバイス3内部の溶解樹脂が交差する様々な導管に沿って配置される。
【0044】
横方向導管27の各中央チャネル27’は、注入ブロック29上で得られるマニホルド(
図12a、12b、13a、13b)に接続され、注入ブロックは、適切なチャネリング導管を用いて、対応する成形モジュール9上に配置されるそれぞれの成形キャビティ41’、41’’、41’’’と連通する。
【0045】
簡潔にするため、明細書のこの部分では、3つの金型9’、9’’、9’’’を備えた単一の成形モジュール9を、詳細には単一の金型9’を参照するが、回転式円形ラック2に含まれるすべての金型および成形モジュールは、特段の指定がない限り、同じ機能的および構造的特徴を有することが理解される。ここに示される実施形態では、複数の成形モジュール9は、成形キャビティ41’、41’’、41’’’の3分の1に等しい数である。
【0046】
このように、成形モジュール9は、特に
図4および5を参照してより詳細に記載される。成形モジュール9は、例えば、上側ディスク22の上側部分上および下側ディスク20の下側部分上に一体的に固定される、非常に中実で剛性であって実質的にC字形の構造のフレーム21の形態である、支持要素を備える。その剛性により、射出圧縮成形動作と関連付けられる力によって生成される反力に対抗することができる。相互に等しくモジュール9を形成する3つの金型9’、9’’、9’’’は、径方向で円形ラック2の外側に面するフレーム21の開放部分で固定される。
【0047】
金型9’は、上側部分12、中央部分13、および下側部分14の3つの部分から成る。
【0048】
明瞭にするため、上側部分12は、従来、成形キャビティ41’の現行の保守動作または形式変更動作の間、モジュール9のフレーム21に接続されたままである、金型9’の部分である。
【0049】
中央部分13は、従来、製造すべき予備成形品の磨耗または形式変更の理由で交換しなければならないとき、比較的単純で迅速な動作で交換することができる、金型9’の部分である。中央部分13は、現行の成形動作の間、固定され、上側部分12と一括して一体的のままであり、部分12および13は両方とも、方向D(
図5)に沿って共に移動して、成形キャビティ41’を開閉する。
【0050】
下側部分14は、従来、現行の成形動作の間移動せず、製造すべき予備成形品の磨耗または形式変更の理由で成形キャビティ41’を交換する必要があるとき、比較的簡単で迅速な動作によって交換することができる、フレーム21に一体的に固定される金型9’の部分である。
【0051】
上側部分12は、フレーム21の上側部分の穴ガイド内で垂直に摺動すると共に、その上端部において、フレーム21の前記上側部分に一体的に固定されるガイド54に沿って矢印Dの方向で摺動することができるランナー53と一体である、長手方向ロッド55を備える。ロッド55は、成形動作の間、金型9’の上側部分12および中央部分13の垂直移動を制御する、カム面(図示なし)に追随することができるタペットとして作用する、ホイール230または等価の要素を含む。
【0052】
空気圧式アクチュエータ58によって制御される、ロッド55を阻害または阻害解除(unblocking)するための阻害および阻害解除くさび57により、予備成形品を成形するステップの間、ロッド55上に設けられるさらなるホイール56に作用することで、上側部分12および中央部分13を下側位置(
図14)で固定したままにすることができる。くさび57がその代わりに、空気圧式アクチュエータ58の作用を受けてロッド55内の特定の場所から撤回されると(
図5、15、16、および17の位置を参照)、上側部分12および中央部分13が垂直に摺動して、後述する成形サイクルの他のステップを行うことができる。
【0053】
中央部分13は、次のものを備える(
図6、7a、7b):
−例えば予備成形品の形式変更動作の間、中央部分13の上側部分12に対する迅速な取付けおよび分離を可能にするように、上側部分12に接合する差込みカップリング15;
−それぞれの戻しばね200と関連付けられ、上側部分上では第1のプレート18に、下側部分上ではベース構造18’’に固定され、第1のプレート18が、ロッド55が貫通する中央の貫通穴210を備え、ロッドがその下端部において、案内ケージの内部に設けられる差込みカップリング15に接続されて、差込みカップリング15と第1のプレート18との間の相対的な摺動移動が可能になる、4つのロッド16’、16’’、16’’’、16
ivによって構築される、摺動する案内ケージ;
−例えば、空気圧シリンダ又は他の同じようなシリンダであって、ピストン49が収まるチャンバを画成する内部キャビティを有し、場合によっては挟まれる延長部220を用いて、上端部によって差込みカップリング15に固定され、下端部において、好ましくはシリンダ19自体の同じ平坦な下端部と合致する、例えば第2のプレート18’の形状の平坦部分を備え、4つのロッド16’、16’’、16’’’、16
ivに沿って摺動する、シリンダ19であって、前記戻しばね200が螺旋状であると共に前記ロッドに対して同軸であり、第1の端部で第1のプレート18に、第2の端部で第2のプレート18’に固定され、シリンダ19と一体的であるかあるいはその一部に属し、第1のプレート18に対して平行に移動することができる、空気圧シリンダ;
−ピストン49に一体的に固定され、成形キャビティ41’に対して補完的な構成要素を形成して、予備成形品の金型を完成し、予備成形品の内部形状の限界を定める、パンチまたはコア59;
−パンチ59のガイド要素59’に一体的に固定され、その外部にあって同軸のカム8’、8’’;
−4つのロッド16’、16’’、16’’’、16
ivが固定され、2つの横方向レバー(もしくはロッカーアーム)67’、67’’のシステムを備え、該横方向のレバー(もしくはロッカーアーム)67’、67’’はベース構造18’’のそれぞれのピン68’、68’’上でヒンジ止めされ、カム8’、8’’に追随するそれぞれのタペット69’、69’’が前記横方向のレバー(もしくはロッカーアーム)上に固定される、ベース構造18’’;前記レバー67’、67’’は、閉じたとき(
図7a)に、予備成形品の首領域を成形する負のキャビティを画成して、予備成形品を成形しなければならないときに成形キャビティ41’の閉止を完成できるようにする、カラーを画成する、2つの半リップまたは半カラー66’、66’’(
図7aおよび7b)の開閉を制御する。
【0054】
シリンダ19内部のばね63は、パンチ59上でわずかな推力を作り出して、第1の成形ステップの間、成形キャビティ41’を溶解樹脂で規則的に充填するのを促進する。
図10および11により詳細に示される差込みカップリング15は、軸Y’を中心にした角度回転を可能にする制約を有するが、軸Y’に平行な方向でクラッチベース61と一体的である、クラッチベース61の周りに配置されたスリーブ60を備える。スリーブ60は、キャビティの内部に向かって方向付けられ、長手方向ロッド55の対応する長手方向溝に挿入されると共に、矢印Rの方向でロッド55とスリーブ60との間の約60°の相対回転で、前記長手方向ロッド55の環状溝に滑り込むように形作られる、歯62’、62’’、62’’’を備える。それにより、組立て/分解動作を実施するため、または予備成形品の形式を変更するために、迅速に金型9’の中央部分13を上側部分12に対して取り付け、分解することができる。
【0055】
金型9’の下側部分14は、キャビティ41’のベースに配置される対応するクラッチ65(
図6、7a)と協働する、支持フレーム21上に提供される成形キャビティ41’および第2の差込みカップリング64’(
図8、9)を備える。それにより、保守のためまたは形式変更のための、キャビティ41’の交換の迅速性が担保される。
【0056】
より多数の予備成形品長さを含む形式変更を担保するために、ロッド55は、必要な長さに達するために追加または除去してもよい、少なくとも1つの延長部を備えていなければならないことに留意されたい。別の方法で、または組み合わせて、前記少なくとも1つの延長部220は、差込みカップリング15とシリンダ19との間に配置されてもよい(
図6および7)。
【0057】
キャビティ41’が開かれると、中央部分13は、Dによって示される方向で下側部分14から離れて上方に移動する。好ましくはゴムで作られたバンパー17を用いて、一旦第1のプレート18がC字形のフレーム21の上側部分に当接すると、カム面がホイール230に作用することによってロッド55がさらに持ち上げられ、それにより、パンチ59および結果としてカム8’、8’’が、穴開きプレート18に対する相対運動によって上方に移動するが、その時点で穴開きプレートは、ベース構造と共に、したがって、レバーまたはロッカーアーム67’、67’’を穴開きプレート18から同じ所定の距離で維持する支点68’、68’’と共に、静止したままである。
【0058】
カム8’、8’’およびレバー67’、67’’の相対移動により、レバー67’、67’’のタペット69’、69’’がカム8’、8’’のプロファイルに追随するという事実によって、2つの半カラー66’、66’’(
図7b)が互いに対して分離されて、移送用の星形コンベヤ50上に設けられる特定の把持具を使用することによってパンチ59から抽出されてもよい、予備成形品の首部が解放される。戻しばね201(
図7a)は、タペット69’、69’’をカム8’、8’’と接触させて保つ。金型9’に関してなされた説明は、成形モジュール9の金型9’’および9’’’に関して同様の形で繰り返され、説明を簡潔にするため省略される。
【0059】
注入ブロック29について、樹脂用量を装填するステップ、および各成形サイクルに対して成形キャビティ41’’を樹脂用量で充填するステップをそれぞれ示す、
図12a、12b、および13a、13bを参照してより詳細に記載する。成形キャビティ41’’について記載されているが、ブロック29は、キャビティ41’’に関して記載したのと同じ付属構成要素を有し、同時に充填される、キャビティ41’’に完全に等しい他の2つの成形キャビティ41’および41’’’を有することが明白である。
【0060】
樹脂は、高温チャンバ30に接続されたそれぞれの分配注入機34に滑り込むピストン39の推力によって、成形キャビティ41’’に注入される。ピストン39は空気圧シリンダ33によって作動され、それが次いで、弁(図面には図示なし)によって制御される。必要な場合、適切な加熱手段、例えば抵抗性バンドが、注入ブロック29の様々な部品内において樹脂を設計温度で維持するために提供される。
【0061】
注入ノズル31は、垂直軸Y’を有する高温チャンバ30の頂部に配置され、例えばバンドタイプの電気抵抗器によってやはり加熱される。かかる注入ノズル31により、溶解材料の用量が穴42を通して成形キャビティ41’’に入ることができる。好ましくは、前記穴42は、3〜5mm、好ましくは4mmの直径を有する。
【0062】
高温チャンバ30は、1つ以上の横方向導管27から樹脂を受け入れるマニホルド28に接続された、第1の導管70と交差する。この第1の導管70は、やはり高温チャンバ30内にあり、分配注入機34のタンク72を注入ノズル31の注入導管73と接続する、第2の導管71と連通する。穴42は、動作の間、シャッター32によって開かれるかまたは閉じられる。
【0063】
有利には、それぞれの成形キャビティの充填動作およびそれぞれのディスペンサ34の充填動作のための、単一のアクチュエータを備えた機構が、各モジュール9の各成形キャビティ41’、41’’、41’’’に対して提供される。しかしながら、この実施形態では、3つの空気圧シリンダ33を制御する1つのみの電磁弁が存在するので、各モジュール9の3つの成形キャビティ41’、41’’、41’’’は、各作業サイクルの同じステップを同時に実施する。ディスペンサ34を充填するステップと、成形キャビティを充填するステップとの間の切替えを作動させる機構は、分配注入機34を充填するために溶解樹脂が導管70からタンク72に向かって通るのを開閉することができる、例えばスプールまたはシャッタータイプの弁36であることができる。前記弁36は、弁36の第1の端部に配置される作動デバイス37を用いて作動させられる。シャッター32は、第1の端部とは反対側の、弁36の第2の端部に一体的に接続される。作動デバイス37、弁36、およびシャッター32は長手方向で、また好ましくは同じ軸Y’に沿って配置される。
【0064】
作動デバイス37は、互いと一体のそれぞれのピストン76、77を備えた、2つの別個の円筒状チャンバ74、75を備える。下側の円筒状チャンバ75は、2つの圧縮空気入口/出口導管78、79を備える。
【0065】
溶解樹脂用量の重量をやはり100分の1グラムまで正確に調節する、二重作用ピストン40の当接プレート43の位置の調節リングナット44は、分配注入機34における空気圧シリンダ33の円筒状チャンバの底部に提供される。上述の当接プレート43の位置は、より良好な予備成形品の校正のために単独で設定することができる。
【0066】
空気圧シリンダ33の二重作用ピストン40は、上側のチャンバ45および下側のチャンバ46に導入される圧縮空気によって、また高温チャンバ30のチャネル70を用いて押出機1から来る溶解樹脂によって発生する、圧力と反対圧力との組み合わせによって作動する。
【0067】
樹脂を分配機に装填するステップの間、矢印Gによって示される方向に沿ってピストン40が降下するのに対応して、押出機によってタンク72に押し込まれる溶解樹脂の圧力がピストン39に働き、10〜40バールの範囲で適切に調節される、上側のチャンバ45に導入される圧縮空気の圧力と、好ましくは40バールで空気回路に常に接続された下側のチャンバ46に導入される圧縮空気の圧力との組み合わせに対して卓越する。
【0068】
溶解樹脂を注入するステップの間、Gによって示される方向に沿ってピストン40が上昇するのに対応して、好ましくは40バールである高圧の圧縮空気が、入口取付具48から来る、下側のチャンバ46内で働く一方、同じシリンダ33の上側のチャンバ45は、制御弁を用いて、出口取付具47を用いる低圧(0〜8バール)の空気回収回路に接続される。
【0069】
弁36、シャッター32、および分配注入機34の協調された移動、ならびに当接プレート43の校正によって、製造すべき予備成形品の設計にしたがって、成形キャビティ41’’に導入する必要がある溶解樹脂の量を正確に計量することができる。注入ブロックの協調された移動は、プログラマブルシステムによって駆動される電磁弁を使用することによって作動する。
【0070】
特に、
図12aに示されるように、分配注入機34のピストン39が前進位置にあるとき、弁36は作動デバイス37によって開かれて、導管70が開いたままにされる。弁36がその上向きの変位によって開くと、シャッター32によって注入ノズル31の穴42が閉じ、高温チャンバ30から来てタンク72を充填する加圧された溶解樹脂面の作用を受けて、分配注入機34の二重作用ピストン40が撤回されることが決まる。
【0071】
二重作用ピストン40が当接プレート43に達した後、装填ステップが完了し、分配注入機34は、それぞれのコマンドが付与されるとすぐに、用量を成形チャンバ41’’に注入する準備ができている。
【0072】
注入するステップは、弁36を、作動デバイス37によって決定される、その下向きの変位によって閉じることと、同時にシャッター32を開いて、それが下に移動することによって、ノズル31の出口区画(
図13a)を、即ち穴42を解放することと、それに続く、二重作用ピストン40(
図13b)を用いたディスペンサ34の注入移動とを含む。弁36は、分配注入機34のピストン39が前進する間は閉じられ、したがって、溶解樹脂は導管71および注入導管73を通過させられて、成形キャビティ41’’の内部に達する。
【0073】
横方向導管27はそれぞれ、端部に2つの球状継手203(
図3a)を備え、それを用いて、回転変位によって、主に熱膨張による下側のディスク20と分配デバイスの回転要素25との間の相対変位を補償できるように、一方ではマニホルド28に、他方では回転要素25に接続される。平面図(図示なし)では、横方向導管27は、回転軸Yに対して放射方向で正確に位置合わせされずに配置され、その代わりに、軸Yに対してわずかにオフセットして配置され、即ち、導管27の理想の軸は、理想的には円形ラック2の回転中心と決して交差しないが、それが画成する理想の線はこの中心から所定の距離を通る。この配置(
図2に示される)によって、放射方向および垂直方向両方の意味で、横方向導管27の熱膨張を考慮に入れることができる。かかる配置は、上述したように、円形ラック2の各成形モジュール9の横方向導管27それぞれに関して同じである。代替の変形例では、各成形モジュール9は、モジュール内の金型と同じ数の横方向導管17を含んでもよい。
【0074】
回転式円形ラック2の好ましい変形例によれば、押出機1は、好ましくは50バール〜200バールの出口圧力で、必要とされる溶解樹脂の流量を提供する、容積ポンプとして作用する。かかる圧力は、分配デバイス3の単一の通過チャネル11が、各成形モジュール9の各成形サイクルにおいて、3つの分配インジェクタに供給できることを考えると、分配デバイス3の、各成形モジュール9の横方向導管27の、またそれぞれの高温チャンバ30の、内部チャネリング全体の内部で溶解樹脂を移動させるのに十分である。
【0075】
様々なチャネリング内部の溶解樹脂の好ましい保持温度は270℃であり、必要な地点に配置される制御された電気抵抗器によって担保される。樹脂のこの作業温度を所与として、分配デバイス3は、スラスト軸受26の温度を80℃未満で維持するのに水冷される。さらに、樹脂分配システム全体は、好ましくは、望ましくない熱損失を制限し、プラント全体のエネルギー効率を改善するため、絶縁材料で外部コーティングされる。
【0076】
移送用の星形コンベヤ50は、移送用の星形コンベヤ50に固定された複数の把持具4を用いて、製造された予備成形品を、回転式円形ラック2から、予備成形品が冷却または熱調節される予備成形品冷却デバイス51まで順に移送する(
図1)。
【0077】
成形プロセスは、モジュール9の3つの成形キャビティ41’、41’’、41’’’で同時に実施される一連のステップを含む。
【0078】
第1のステップ(
図14)は、予備成形品を成形するステップであり、その間、パンチ59を制御する、方向Dでのロッド55の下方移動が行われる。金型9’は空気圧くさび57によって遮断され、30〜35バール程度の高圧空気が、シリンダ19の補償チャンバ94に挿入される。このように、キャビティ41’内部の溶解樹脂は、補償チャンバ94およびパンチ59の面積比に応じて変わる保持圧力に晒される。熱冷却は、樹脂と接触している金型要素に、即ちキャビティ41’、パンチ59、および半カラー66’、66’’にこの目的で提供される、導管を流れる冷却水を用いて実施される。このステップの間、熱運動による密度の変動に起因する容積回復も、補償チャンバ94内の高圧空気によって引き起こされるパンチ59の下降によって行われる。かかる補償チャンバ94は、予備成形品を冷却するステップの間における成形キャビティ41’内の溶解樹脂の収縮を補償するように、圧縮するステップを可能にするように実際に加圧される。
【0079】
このステップの間、高温チャンバ30内部のスプール弁36は、タンク72を溶解樹脂で充填できるように開かれる。
【0080】
第2のステップ(
図15)は、金型を開くステップであり、予備成形品Pの冷却および保持サイクルに続く。予備成形品をキャビティ41’から抽出するために、空気圧くさび57を撤回することによって金型9’が阻害解除され、方向Dに沿ったロッド55の上昇が実施される。必要な開放行程は常に一定であり、好ましくは300〜400mm、例えば300mmであって、成形される予備成形品のタイプに依存しない。
【0081】
同時に、分配注入機34は、次のサイクルのためにその装填を完了していなければならず、中の溶解樹脂は、注入機を制御する空気圧シリンダ33の推力により、約10バールの反対圧力で維持される。この第2のステップの終わりに、第1のプレート18はフレーム21の上側部分と接触するようになり、その後にロッド55を持ち上げることが、半カラー66’、66’’の開放コマンドに転換される。
【0082】
予備成形品を抽出する第1のステップとして定義される第3のステップ(
図16)は、予備成形品の首部を保持する半カラー66’、66’’を作動させながら、次のステップで半カラー66’、66’’が互いから分離される数分の1秒前に、首部をパンチ59から引き離すことによって、予備成形品Pをパンチ59から分離することを提供する。
【0083】
予備成形品を抽出する第2のステップとして定義されたる第4のステップ(
図17)は、半カラー66’、66’’を互いから分離し、予備成形品Pを、下にある把持具4の閉じたアーム90’、90’’の間に画成される空間に落とし込むことを提供する。
【0084】
予備成形品Pのこれらの抽出動作は、電気機械的手段を用いて、パンチ59の上向きの移動を半カラー66’、66’’の水平方向の開放移動と同期させることを含む。したがって、予備成形品Pが解放されるとき、把持具4(
図15)が予備成形品の下に存在することが担保される。続いて、把持具4を用いた予備成形品Pの変位により、後続のステップでロッド55を降下させることによってキャビティ41’を再び閉じることができる。
【0085】
金型9’を閉じ、成形キャビティ41’を充填するステップとして定義される第5のステップでは、金型9’の閉止は、パンチ59を挿入することを伴うロッド55の降下移動を用いて、また、キャビティ41’の引込み円錐体と結合する半カラー66’、66’’を接合することによって完成される。一旦キャビティ41’の閉止が完了すると、空気圧くさび57が金型9’の係止位置に挿入されて、必要性にしたがって約2〜3tの力を印加するが、この力は、空気圧式アクチュエータ58に挿入される空気の圧力を変動することによって調節される。
【0086】
この第5のステップは、
図14に示されるものに対応するが、金型内に溶解樹脂は存在しない。
【0087】
一旦金型9’の閉止が担保されると、ノズル31のシャッター32が作動デバイス37を用いて開かれる。シャッター32が開かれると同時に、導管70は弁36によって閉じられる。このように、成形キャビティ41’は、タンク72を空にすることによって充填される。溶解樹脂はキャビティ41’に入り、二重作用ピストン40によって押されて、パンチ59に上向きの推力を印加して、約200Nの限定された力の荷重ばね63(
図7a)によって、この瞬間に定位置で保持されるために後退する。予備成形品成形サイクルが完了し、上述した第1のステップが、高圧空気を補償チャンバ94に導入することから始まる。
【0088】
プラントの様々なホイールの回転運動は電気機械的手段によって同期され、把持具4が金型9’、9’’、9’’’から予備成形品Pを取得する正確な位置にあるためには、非常に高い同期精度が必要である。主な実施形態は、予備成形品Pが各金型から順に連続して把持具4によって抽出されることを含み、金型内における溶解樹脂の注入は3つの群で起こり、モジュールの第1の成形キャビティが開くのと、同じモジュールの第3の成形キャビティが開くのとの間の時間オフセットは非常に短く、したがって、金型におけるより高いまたは低い持続性、および予備成形品の凝固の目的にとっては無視できる程度である。
【0089】
特に、例えば中央の約60°の角度を有する、回転式円形ラック2の円形セクターにおいて、円形ラック2が軸Yに対して回転する間に前記円形セクターに入る、金型9’、9’’、9’’’のロッド55の上昇および下降手段(図示なし)が提供される。前記円形セクターの入口において、金型9’のロッド55は、方向Dに沿ってロッドの前記上昇および下降手段のカム面に追随する、ホイールまたはタペット230(
図4)によって上昇される。かかるカム面は、最初に、前記円形セクターの入口におけるロッド55の垂直な上方移動を、次に、前記円形セクターの出口におけるロッド55の垂直な下方移動を制御するように構成される。金型9’を開く第2のステップ(
図15)、第3のステップ(
図16)、および予備成形品Pを金型9’から抽出する第4のステップ(
図17)は、金型9’が、前記円形セクターの限界を定める周囲の円弧に沿って通過する間に実施される。
【0090】
記載する実施形態では、成形モジュール9が3つの金型9’、9’’、9’’’から成る場合、各成形サイクルはモジュールに適用され、3つの予備成形品が同時に成形される。成形モジュール9が前記円形セクター内を通るとき、移送用の星形コンベヤ50(
図1)の3つの把持具4は、対応する3つの金型9’、9’’、9’’’の中央部分13と下側部分14との間の開放空間に順に入って、それぞれの予備成形品Pを把持し、それらを連続して冷却デバイス51に移送する。
【0091】
すべてのステップは、すべての金型構成要素の求められる移動を実現するように設計された、適切なカム(すべてが図示されるものではない)によって制御される。
【0092】
冷却デバイス51を用いて予備成形品Pを冷却するステップは、成形動作の終わりに提供される。
【0093】
好ましいが排他的でない一実施形態では、成形モジュール9の数は24〜32個であり、金型9’、9’’、9’’’の合計数は72〜96個であって、各モジュールに対して3つの金型が提供される。
【0094】
図1では、押出機1、回転式円形ラック2、移送用の星形コンベヤ50、および冷却デバイス51は、長手方向軸に沿って実質的に平面で配置される。あるいは、かかる構成要素は、平面でL字形の構成またはZ字形の構成を画成するように配置されてもよい。すべての場合において、金型の中央部分13を交換するために、ロボット250のアーム240は、回転式円形ラック2の4つの面のうち2つの自由面の少なくとも1つに作用して、差込みカップリング15を成形モジュール9の金型のそれぞれのロッド55から脱結合してもよい。
【0095】
この脱結合を可能にするために、単一の成形モジュール9に提供された3つの金型の3つのロッド55を一緒に上昇させるように構成された、例えば空気圧式のロッド55の上昇システムは、有利には、回転式円形ラック2の2つの自由面の少なくとも1つに設けられる。一旦ロッド55が上昇され、したがって、成形キャビティを収容した下側部分14から中央部分13を解放することによって一旦金型が開かれると、中央部分13を、例えば異なる長さの延長部220を有する別のものと交換することが可能である。
【0096】
本発明の装置の様々な好ましい実施形態において例証される要素および特徴は、本発明の保護範囲を逸脱することなく組み合わされてもよい。