(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
軌道スラブあるいは枕木上に固定されたタイプレートの上面と前記タイプレートに固定されるレールの下底面との間にゴム製の軌道パッドと共に配置され、主樹脂注入室及び前記主樹脂注入室に樹脂を注入する樹脂注入口を含む樹脂製のレール高さ調整用の袋状の可変パッドであって、
前記軌道パッドに形成されている突部が嵌合する貫通孔を有する可変パッド。
軌道スラブあるいは枕木上に固定されたタイプレートの上面と前記タイプレートに固定されるレールの下面との間に、上から順に配置されたゴム製の軌道パッドと、主樹脂注入室及び前記主樹脂注入室に樹脂を注入する樹脂注入口を有する樹脂製のレール高さ調整用の可変パッドとを含み、
前記軌道パッドは両端部より各々下方に突出して前記タイプレートの端面に対向する突部を有し、前記可変パッドは前記突部が嵌合する貫通孔を有するレール高さ調整構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のレール高さ調整構造では、可変パッドはタイプレートと軌道パッドとの間に挟み込まれて設置されるだけであるため、軌道パッドに対する可変パッドの変位を確実に規制するには、多大な労力や経験を要した。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、多大な労力や経験を要することなく軌道パッドに対する可変パッドの変位を確実に規制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるレール高さ調整用の可変パッドは、軌道スラブ(5)あるいは枕木上に固定されたタイプレート(25)の上面と前記タイプレート(25)に固定されるレール(9)の下底面との間にゴム製の軌道パッド(35)と共に配置され、主樹脂注入室(43)及び前記主樹脂注入室(43)に樹脂液を注入する樹脂注入口(51)を有する袋状の樹脂製のレール高さ調整用の可変パッド(39)であって、前記軌道パッド(35)に形成されている突部(35B)が嵌合する貫通孔(49)を有する。
【0007】
この構成によれば、貫通孔(49)に突部(35B)が嵌合することにより、軌道パッド(35)と可変パッド(39)とが一体化され、軌道パッド(35)に対して可変パッド(39)が変位することが確実に規制される。
【0008】
本発明によるレール高さ調整用の可変パッドは、好ましくは、前記貫通孔(49)の周辺部に延在して前記主樹脂注入室(43)に連通した拡張樹脂注入室(45、47)を含む。
【0009】
この構成によれば、拡張樹脂注入室(45、47)に注入される樹脂液の硬化によって貫通孔(49)が形成されている部分の可変パッド(39)の強度が十分に保証される。
【0010】
本発明によるレール高さ調整用の可変パッドは、好ましくは、前記主樹脂注入室(43)と前記拡張樹脂注入室(45、47)とに連続して延在するメッシュ状補強材(61)を含む。
【0011】
この構成によれば、メッシュ状補強材(61)によって貫通孔(49)が形成されている部分の可変パッド(39)の強度が向上する。
【0012】
本発明によるレール高さ調整用の可変パッドは、好ましくは、前記タイプレート(25)の端面に当接する突片部(63)を含む。
【0013】
この構成によれば、タイプレート(25)に対する可変パッド(39)の位置決めが行われると共に、可変パッド(39)がタイプレート(25)に対して変位することが阻止される。
【0014】
本発明によるレール高さ調整構造は、軌道スラブ(5)あるいは枕木上に固定されたタイプレート(25)の上面と前記タイプレート(25)に固定されるレール(9)の下面との間に、上から順に配置されたゴム製の軌道パッド(35)と、主樹脂注入室(43)及び前記主樹脂注入室(43)に樹脂を注入する樹脂注入口(51)を有する袋状の樹脂製のレール高さ調整用の可変パッド(39)とを含み、前記軌道パッド(35)は両端部より各々下方に突出して前記タイプレート(25)の端面に対向する突部(35B)を有し、前記可変パッド(39)は前記突部(35B)が嵌合する貫通孔(49)を有し、前記突部(35B)が前記貫通孔(49)に嵌合している。
【0015】
この構成によれば、突部(35B)がタイプレート(25)の端面に対向することにより、タイプレート(25)に対して軌道パッド(35)が変位することが規制された上で、貫通孔(49)に突部(35B)が嵌合することにより、軌道パッド(35)に対して可変パッド(39)が変位することが確実に規制される。
【0016】
本発明によるレール高さ調整構造は、好ましくは、前記軌道パッド(35)は前記可変パッド(39)と対向する下面に凹部(35C)を含み、前記可変パッド(39)が前記軌道パッド(35)と対向する上面に樹脂シート(37)が配置されている。
【0017】
この構成によれば、軌道パッド(35)の凹部(35C)に可変パッド(39)が侵入して凹部(35C)を塞ぐことが樹脂シート(37)によって防止され、軌道パッド(35)の性能が維持される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によるレール高さ調整用の可変パッド及びレール高さ調整構造によれば、可変パッドの貫通孔に軌道パッドの突部が嵌合するだけで、多大な労力や経験を要することなく軌道パッドに対する可変パッドの変位を確実に規制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
まず、本発明によるレール高さ調整構が用いられて好適なスラブ式軌道の概要を、
図1を参照して説明する。
【0021】
スラブ式軌道は、路盤コンクリート1上に形成されたCAモルタル(セメントアスファルトモルタル)によるてん充層3と、てん充層3上に設置されたコンクリート製の軌道スラブ5とを有し、軌道スラブ5上に締結装置7によってレール9が締結された構成とされている。軌道スラブは、長さ4900mm、幅2220mm、厚さ190mm程度の矩形板状(長方体形状)をしたプレキャスト製品である。この場合、てん充層3の厚さ(高さ)は、50mm程度であればよい。スラブ式軌道では、複数の軌道スラブ5がレール敷設方向に並べて配置される。
【0022】
軌道スラブ5の長手方向の両端部には位置決め用の凹部11が形成されている。路盤コンクリート1上には凹部11と係合する円柱状あるいは半円柱状の位置決め用の突起部13に突出形成されている。
【0023】
突起部13は外径寸法が450mm程度の円柱状あるいは半円柱状をしている。凹部11は、平面視で略半円状で、突起部13の外径より大きい500mm程度の内径を有する。凹部11と突起部13とは間隙をおいて同心円状に係合する。この間隙は、凹部11の内周面と突起部13の外周面との間に内径−外径差によって画成された平面視で略半円環状の空間であり、路盤コンクリート1側(底部)に排水通路部17を残しててん充層19によって埋められている。これにより、凹部11と突起部13とはてん充層19と協働して路盤コンクリート1上における軌道スラブ5のレール敷設方向及び横方向の移動を拘束(規制)する位置決め部として作用する。
【0024】
つぎに、本発明によるレール高さ調整構造の実施形態を、
図2〜
図5を参照して説明する。本実施形態のレール高さ調整構造は各締結装置7に組み込まれる。
【0025】
軌道スラブ5にはレール9の左右両側に位置するアンカー用Tボルト21が締結装置7毎に植設されている。各締結装置7は軌道スラブ5上に絶縁板23を介して設置された鉄製のタイプレート25を含む。タイプレート25は、左右のアンカー用Tボルト21が各々貫通するボルト通し孔25Aを有し、絶縁カラー27等を介してアンカー用Tボルト21に締結されたナット29によって軌道スラブ5に固定されている。
【0026】
タイプレート25の上面25Bにはレール9の下部フランジ(底部)9Aの左右両側を各々レール長手方向に互いに平行に延在する左右の突条25Cが一体形成されている。左右の突条25C間にはレール9の下部フランジ9Aが配置される。
【0027】
突条25Cには上下に反転した台形の凹部25D(
図3参照)が形成されている。凹部25Dには取付ボルト31の頭部が係合している。この係合によって取付ボルト31は突条25Cに係止(固定)される。取付ボルト31には当該取付ボルト31に締結されたナット34によって板ばね33の中間部が取付ボルト31に固定されている。板ばね33は、タイプレート25の上面25Bに一体形成された位置決め突条25E及び25Fによって位置決めされた状態でタイプレート25上に着座するカール部33Aと、レール9の下部フランジ9A上に当接する自由端33Bとを有し、ナット34の締め付けによって弾性変形し、その反力によってレール9をタイプレート25に固定する。
【0028】
各締結装置7は、レール9の下底面9Bとタイプレート25の上面25Bとの間に、上から順に配置された軌道パッド35、樹脂プレート37及び可変パッド39を含む。
【0029】
軌道パッド35は、ゴム弾性体からなり、
図3に示されているように、タイプレート25の左右の突条25C間に画定される矩形部26と略同一の大きさの矩形板部35Aと、矩形板部35Aの前後の端面から各々前後方向に延出して鉤状に下方に折曲して形成された突片部35Bとを有する。突片部35Bは左右方向に長く、タイプレート25の前後の端面25Gに間隔をおいて正対する(
図4参照)。矩形板部35Aの下面には前後方向に延在して矩形板部35Aの見かけ上の弾性率を調整する複数の凹溝35C(
図2参照)が形成されている。矩形板部35Aと突片部35Bとは一体成形されており、凹溝35Cは矩形板部35A及び突片部35Bの成形時に型成形されたものであってよい。
【0030】
可変パッド39は、
図5に示されているように、所定形状に裁断された可撓性を有する2枚の樹脂シート39A、39B(
図4参照)の外周縁の帯状領域Aを互いに溶着してなる扁平な袋状のものであり、軌道パッド35の矩形板部35Aの前後長より大きい前後長及び矩形板部35Aの左右長に等しい或いは矩形板部35Aの左右長より少し小さい左右長を有する矩形部41を含む。樹脂シート39A、39Bとして好適なものは、ポリエチレンやポリプロピレン、EVA、ナイロンなどのシートをラミネートした軟質のもの等が挙げられる。
【0031】
矩形部41は、軌道パッド35の矩形板部35Aと概ね同じ大きさの矩形の主樹脂注入室43と、主樹脂注入室43の前端部及び後端部の各々に拡張されて主樹脂注入室43に連通する拡張樹脂注入室45、47とを樹脂シート39Aと39Bとの間に画定している。可変パッド39は、主樹脂注入室43に注入される樹脂液の量によって主樹脂注入室43に対応する主部の厚さ、つまり上下寸法を連続的に可変設定される。主樹脂注入室43に注入される樹脂液として好適なものは、主剤が液状のポリエステル樹脂で、硬化促進剤として有機過酸化物を添加したもの等が挙げられる。
【0032】
矩形部41のうち拡張樹脂注入室45及び47の各々に対応する部分には軌道パッド35の突片部35Bが嵌合可能な左右方向に長い矩形の開口をなす貫通孔49が形成されている。2枚の樹脂シート39A、39Bは、拡張樹脂注入室45、47の密閉性を確保するために、貫通孔49を取り囲む帯状領域Bを互いに溶着されている。
【0033】
可変パッド39は、前述の2枚の樹脂シート39A、39Bの外周縁の帯状領域Aの互いの溶着によって矩形部41と一体の樹脂注入通路部53及び空気抜き通路部55を含む。樹脂注入通路部53は、矩形部41の拡張樹脂注入室45側の一つの角部から対角線の方向に外方に延出し、拡張樹脂注入室45及び主樹脂注入室43に連通する樹脂注入通路54を画定し、先端が樹脂注入口51になっている、空気抜き通路部55は、矩形部41の拡張樹脂注入室47側の左右の角部から各々前後方向に延出し、拡張樹脂注入室47及び主樹脂注入室43に連通する空気抜き通路56を画定している。
【0034】
樹脂注入通路部53には逆止弁57が2枚の樹脂シート39A、39B間に挟まれるようにしてこれらの溶着によって固定されている。逆止弁57は、樹脂注入口51から拡張樹脂注入室45及び主樹脂注入室43への樹脂液の流れのみを許し、拡張樹脂注入室45及び主樹脂注入室43に注入された樹脂液が樹脂注入口51から外部に漏洩することを阻止する。空気抜き通路部55には詰め栓59が2枚の樹脂シート39A、39B間に挟まれるようにしてこれらの溶着によって固定されている。詰め栓59は、綿等の繊維を棒状に圧縮したものによって構成され、主樹脂注入室43及び拡張樹脂注入室47に注入された樹脂液が外部へ漏洩することを阻止し、主樹脂注入室43及び拡張樹脂注入室47から外部に排出される空気の流れのみを許す。
【0035】
主樹脂注入室43には矩形に裁断されたメッシュ状補強材61が2枚の樹脂シート39A、39B間に挟まれるようにして配置されている。メッシュ状補強材61として好適なものは、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、アラミド繊維のいずれかの糸をメッシュ状に形成したもの等が挙げられ、糸の交叉部を固着したものが更に好適である。
【0036】
メッシュ状補強材61は、
図5に符号Cによって示されている部位を樹脂シート39A、39Bの一方に溶着されている。この溶着部Cは、主樹脂注入室43が樹脂注入通路部53に連なる部分の近傍にあり、メッシュ状補強材61を樹脂シート39A、39Bの一方に固定すると共に、樹脂注入通路部53から主樹脂注入室43に流入する樹脂液が主樹脂注入室43の全体に満遍なく行き亘るよう、
図5に符号F1、F2によって示されているように、樹脂注入通路部53からの樹脂液の流れを分岐させる。
【0037】
可変パッド39は、矩形部41の左右両側の前後4箇所に突出形成された突片部63を含む。突片部63は、2枚の樹脂シート39A、39Bの互いの溶着によって形成され、この溶着によって要求される曲げ剛性を確保している。突片部63はタイプレート25の突条25Cの端面25H(
図3参照)に当接する辺部63Aを有する。
【0038】
樹脂プレート37は、概ね矩形板部35Aと同じ大きさの矩形で、ポリカーボミート樹脂等の硬質の樹脂平板によって構成され、矩形部41が主樹脂注入室43に対応する上面に接着剤等によって貼着されている。樹脂プレート37は、矩形板部35Aの下底面に当接し、可変パッド39が軌道パッド35の凹溝35Cに侵入して凹溝35Cを塞ぐことを阻止する。これにより、軌道パッド35の見かけ上の弾性率が変化することがなく、軌道パッド35の性能が維持される。
【0039】
つぎに、締結装置7によるレール9の締結手順を説明する。
【0040】
まず、絶縁板23を軌道スラブ5に設置し、予め軌道スラブ5に植設されているアンカー用Tボルト21及びナット29等によってタイプレート25を軌道スラブ5に固定する。
【0041】
つぎに、タイプレート25の矩形部26上に、下から順に、可変パッド39、樹脂プレート37、軌道パッド35を載置する。この載置より、
図4に示されているように、軌道パッド35の突片部35Bが可変パッド39の貫通孔49に進入(嵌合)し、軌道パッド35と可変パッド39とが一体化される。これにより、軌道パッド35に対して可変パッド39が前後にずれ動き(変位)することが阻止(規制)される。また、前後の突片部35Bが各々タイプレート25の前後の端面25Gに所定の間隔をおいて正対することにより、軌道パッド35及び可変パッド39がタイプレート25に対して前記間隔以上にずれ動き(変位)することが規制される。
【0042】
また、このときには、前後の突片部63の辺部63Aが各々突条25Cの前後の端面25Hに当接する。この当接により、可変パッド39がタイプレート25に対して前後にずれ動き(変位)することが阻止される。
【0043】
なお、軌道パッド35及び可変パッド39はタイプレート25の左右の突条25Cに挟まれているから、タイプレート25に対して軌道パッド35及び可変パッド39が左右方向にずれ動きすることが規制される。
【0044】
つぎに、軌道パッド35上にレール9を配置し、高さ調整ブロックやジャッキ等を用いてレール9を所定の高さに保持する。この保持によってレール9と軌道パッド35との間に間隙ができる。
【0045】
つぎに、レール9と軌道パッド35との間の間隙がなくなるまで、樹脂注入口51から樹脂液を主樹脂注入室43、拡張樹脂注入室45、47に注入する。主樹脂注入室43、拡張樹脂注入室45、47の樹脂液の硬化後に、取付ボルト31及びナット34によって板ばね33をタイプレート25に取り付け、板ばね33によってレール9をタイプレート25に固定する。その後に高さ調整ブロックやジャッキ等を撤去する。
【0046】
樹脂液の注入、硬化及びレール9の固定が完了した状態でも、
図4に示されているように、軌道パッド35の突片部35Bが可変パッド39の貫通孔49に進入した状態及び前後の突片部63の辺部63Aが各々突条25Cの前後の端面25Gに当接した状態が保たれるので、可変パッド39が軌道パッド35及びタイプレート25に対して前後にずれ動くことが、多大な労力や経験を要することなく、各締結装置7において一様に、且つ確実に阻止される。なお、貫通孔49が形成されている部分の可変パッド39の強度は、拡張樹脂注入室45、47に注入された樹脂液の硬化によって十分に保証される。
【0047】
また、樹脂液の注入、硬化及びレール9の固定が完了した状態でも、前後の突片部35Bが各々タイプレート25の前後の端面25Gに所定の間隔をおいて正対する状態が保たれるので、軌道パッド35及び可変パッド39がタイプレート25に対して前記間隔以上にずれ動くが、多大な労力や経験を要することなく、各締結装置7において一様に、且つ確実に規制される。
【0048】
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0049】
例えば、拡張樹脂注入室45、47は必須でなく、貫通孔49が形成される周辺部分の全体(拡張樹脂注入室45、47に対応する部分)が、2枚の樹脂シート39A、39Bの互いの溶着だけで要求される強度を確保できるならば、拡張樹脂注入室45、47は省略されてよい。これとは反対に、拡張樹脂注入室45、47の強度を更に向上させる必要がある場合には、
図5に符号61A、61Bによって示されているように、メッシュ状補強材61が拡張樹脂注入室45、47にまで拡張されればよい。
【0050】
樹脂注入通路部53は、
図5に仮想線によって示されているように、矩形部41の一つの角部から左右横方向に延出していてもよい。また、空気抜き通路部55は、
図5に仮想線によって示されているように、拡張樹脂注入室47側の左右方向の中央部に設けられていてもよい。本発明はタイプレート25が枕木に固定される型式の軌道にも適用することができる。
【0051】
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。