特許第6374480号(P6374480)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6374480
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】表面散乱アンテナの改善
(51)【国際特許分類】
   H01Q 13/22 20060101AFI20180806BHJP
   H01Q 13/08 20060101ALI20180806BHJP
   H01Q 21/06 20060101ALI20180806BHJP
【FI】
   H01Q13/22
   H01Q13/08
   H01Q21/06
【請求項の数】9
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2016-500314(P2016-500314)
(86)(22)【出願日】2014年2月20日
(65)【公表番号】特表2016-512408(P2016-512408A)
(43)【公表日】2016年4月25日
(86)【国際出願番号】US2014017454
(87)【国際公開番号】WO2014149341
(87)【国際公開日】20140925
【審査請求日】2017年2月15日
(31)【優先権主張番号】13/838,934
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508156546
【氏名又は名称】シーレイト リミテッド ライアビリティー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】SEARETE LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ビリー,アダム
(72)【発明者】
【氏名】ダラス,ジェフ
(72)【発明者】
【氏名】ハニガン,ラッセル ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】クンツ,ネイサン
(72)【発明者】
【氏名】ナッシュ,デイヴィッド アール.
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴンスン,ライアン アラン
【審査官】 橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2012/0194399(US,A1)
【文献】 特開2012−085145(JP,A)
【文献】 特開平06−090110(JP,A)
【文献】 特開2010−087981(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/133713(WO,A1)
【文献】 特開2005−159401(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0176846(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q1/00−25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナであって、
波伝搬構造と、
上記アンテナの動作周波数に対応する自由空間波長よりもい素子間隔を有する上記波伝搬構造に沿って配置された複数のサブ波長パッチ素子と、を含み、
上記複数のサブ波長パッチ素子は、上記波伝搬構造の導波モードに対する複数の調整可能な個別の電磁応答を有しており、
上記複数の調整可能な個別の電磁応答は、上記アンテナの調整可能な放射電磁界を与え
上記波伝搬構造は、1つ以上の導電面を含み、
上記複数のサブ波長パッチ素子は、上記1つ以上の導電面において、複数のアイリスのそれぞれの上に少なくとも部分的に配置されている複数の導電パッチに対応し、
上記複数の導電パッチは、上記導電パッチと上記導波モードとの間の、アイリスを介した結合に応答する複数の楕円偏向した放射電磁界を与えるように構成され、
上記複数の導電パッチの形状は、矩形または多角形であることを特徴とするアンテナ。
【請求項2】
上記動作周波数は、マイクロ波周波数であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
【請求項3】
上記1つ以上の導電面は、上記1つ以上の導電面に平行な第1の方向および第2の方向を規定し、
上記第1の方向は、上記第2の方向に対して直交することを特徴とする請求項に記載のアンテナ。
【請求項4】
上記波伝搬構造は、次元的な波伝搬構造であることを特徴とする請求項に記載のアンテナ。
【請求項5】
上記次元的な波伝搬構造は、平行板導波管であり、
上記1つ以上の導電面は、上記平行板導波管の上部導電体であることを特徴とする請求項に記載のアンテナ。
【請求項6】
上記波伝搬構造は、1つ以上の次元的な波伝搬構造を含むことを特徴とする請求項に記載のアンテナ。
【請求項7】
上記1つ以上の次元的な波伝搬構造は、上記第1の方向に沿って並べられた1つ以上の閉塞導波管を含み、
上記1つ以上の導電面は、上記1つ以上の閉塞導波管の1つ以上のそれぞれの上面であることを特徴とする請求項に記載のアンテナ。
【請求項8】
上記導波モードは、上記複数のアイリスのそれぞれの位置において複数の時間依存するHフィールドを規定し、
上記時間依存するHフィールドは、複数の楕円を描くベクトルであることを特徴とする請求項に記載のアンテナ。
【請求項9】
上記楕円は、であることを特徴とする請求項に記載のアンテナ。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
優先権出願、関連出願、および優先権出願と関連出願の任意のすべての親出願、その親出願、さらにその親出願等のうち、いかなる優先権の主張をするものであっても、すべての内容は本明細書と矛盾しないような内容の範囲内で参照によって本明細書に含まれる。
[図面の簡単な説明]
図1は、表面散乱アンテナを示す概略図である。
【0002】
図2Aおよび図2Bは、表面散乱アンテナの典型的な調整パターンおよび対応するビームパターンをそれぞれ示す。
【0003】
図3Aおよび図3Bは、表面散乱アンテナの別の典型的な調整パターンおよび対応するビームパターンをそれぞれ示す。
【0004】
図4Aおよび図4Bは、表面散乱アンテナの別の典型的な調整パターンおよび対応するフィールドパターンをそれぞれ示す。
【0005】
図5は、パッチ素子を含む表面散乱アンテナの実施形態を示す。
【0006】
図6Aおよび図6Bは、導波管上のパッチ素子の例を示す。
【0007】
図6Cは、導波管モードに対する電気力線を示す。
【0008】
図7は、液晶の配置を示す。
【0009】
図8Aおよび図8Bは、典型的な逆電極の配置を示す図である。
【0010】
図9は、散乱素子を直線的に配置した表面散乱アンテナを示す。
【0011】
図10は、散乱素子をマトリクス状に配置した表面散乱アンテナを示す。
【0012】
図11A図12A、および図13は、様々なバイアス電圧の駆動方法を示す。
【0013】
図11Bおよび図12Bは、バイアス電圧駆動回路を示す。
【0014】
図14は、システムのブロック図を示す。
【0015】
図15および図16は、フロー図を示す。
[詳細な説明]
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を構成する添付図面を参照している。図面において、類似の記号は、特に断りがない限り、類似の構成要素を通常は特定している。詳細な説明に記載されている例示的な実施形態、図面、および特許請求の範囲は、限定することを意図していない。本明細書に示されている事項の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用されてもよいし、また他の変更がなされてもよい。
【0016】
図1には、表面散乱アンテナの概要が示されている。表面散乱アンテナ100は、複数の散乱素子102a、102bを含む。複数の散乱素子102a、102bは、波伝搬構造104に沿って配置されている。波伝搬構造104は、マイクロストリップ、共面導波管、平行板導波管、誘電体板、閉塞した導波管、管状の導波管、あるいは、上記構造に沿って、または上記構造内に、導波または表面波105の伝搬をサポートし得るその他の任意の構造であってもよい。波線105は、導波または表面波を記号的に示したものであり、導波または表面波の実際の波長または振幅を示すことを意図していない。さらに、波線105は、波伝搬構造104内(たとえば、導波について言えば金属製導波管内)に示されているが、表面波の場合には、上記波は、波伝搬構造の外側に実質的に局在しうる(たとえば、TMモードでは1本のワイヤー伝送線上にあり、または「疑似プラズモン」では人工的なインピーダンス表面上にありうる)。散乱素子102a、102bは、波伝搬構造104の内部に埋め込まれているか、波伝搬構造104の表面に配置されているか、または波伝搬構造104のエバネッセント近傍内に配置される、散乱素子を含んでいてもよい。たとえば、上記散乱素子は、米国特許出願公開No.2010/0156573(D.R.Smithら「表面および導波管のためのメタマテリアル」)および米国特許出願公開No.2012/0194399(A.Bilyら「表面散乱アンテナ」)に開示されているような、相補的なメタマテリアル素子を含んでよく、これらの文献は参照により本願に含まれる。別の例では、上記散乱素子は、以下に説明するように、パッチ素子を含んでよい。
【0017】
表面散乱アンテナはまた、波伝搬構造104を給電構造108へ接続するように構成されている少なくとも1つの給電コネクタ106を含む。給電構造108(図では同軸ケーブルとして示す)は、給電コネクタ106経由で波伝搬構造104の導波または表面波105へ電磁信号を与えることができるのであれば、伝送線路、導波管、または他のいかなる構造であってもよい。給電コネクタ106はたとえば、同軸−マイクロストリップコネクタ(たとえばSMA−PCBアダプタ)、同軸−導波管コネクタ、モード適合移行部などであってよい。図1は「エンドランチ」構成にある給電コネクタを示す。これにより、導波または表面波105は、波伝搬構造の周辺領域(たとえばマイクロストリップの終端または平行板導波管の端部)から発せられてよい。他の実施形態において、給電構造は、波伝搬構造の非周辺部に取り付けられてもよく、これにより、導波または表面波105は、波伝搬構造の非周辺部から(たとえばマイクロストリップの中間点から、または平行板導波管の上端または下端に開けられた穴を経由して)発せられてよい。そしてさらに他の実施形態は、(周辺および/または非周辺の)複数の位置において、波伝搬構造に取り付けられた複数の給電コネクタを与えてもよい。
【0018】
散乱素子102a、102bは調整可能な散乱素子であり、1つ以上の外部入力に応じて調整可能である電磁特性を有する。たとえば、D.R.Smithらの既に引用した文献中に、さらに本開示中に、調整可能な散乱素子のさまざまな実施形態が説明されている。調整可能な散乱素子は、電圧入力(たとえば(バラクタ、トランジスタ、ダイオード等の)能動素子に対するバイアス電圧、または調整可能な誘電体を含む(強誘電体または液晶等の)素子に対するバイアス電圧)、電流入力(たとえばの能動素子への荷電粒子直接注入)、光入力(たとえば光活性物質への光照射)、フィールド入力(たとえば非線形磁性体を含む素子に対する磁界)、機械的入力(たとえばMEMS、アクチュエータ、油圧技術)、などに応じて調整可能である素子を含んでよい。図1の概略的な例において、第1電磁特性を有する第1状態に調整された散乱素子は第1素子102aとして示され、第2電磁特性を有する第2状態に調整された散乱素子は第2素子102bとして示されている。第1電磁特性および第2電磁特性に対応する第1状態および第2状態を有する散乱素子の図示は、限定することを意図していない。実施形態は、離散的な複数の異なる電磁特性に対応する離散的な複数の状態の中から選択するために離散的に調整可能な散乱素子、または、連続的な異なる電磁特性に対応する連続的な状態の中から選択するために連続的に調整可能である散乱素子を与えてよい。さらに、図1に示された調整の特定のパターン(たとえば素子102aおよび102bの交互の配置)は例示的な構成にすぎず、これに限定することを意図していない。
【0019】
図1の例において、散乱素子102a、102bは、導波または表面波105に対する第1結合および第2結合を有する。これら結合はそれぞれ、第1電磁特性および第2電磁特性の関数である。たとえば、第1結合および第2結合は、導波または表面波の周波数または周波数帯における、散乱素子の第1の分極率および第2の分極率であってよい。1つの実施形態において、第1結合は実質的に非ゼロ結合であり、第2結合は実質的にゼロ結合である。別の実施形態では、両方の結合は実質的に非ゼロ結合であるが、第1結合は第2結合よりも実質的に大きい(または小さい)。第1結合および第2結合のため、第1散乱素子および第2散乱素子102a、102bは、導波または表面波105に対して応答し、第1結合および第2結合のそれぞれの関数(たとえば比例)である振幅を有する、複数の散乱電磁波を生成する。本施例において、散乱電磁波の重ね合わせは、表面散乱アンテナ100から放射する平面波110として示された電磁波を含む。
【0020】
平面波の発生は、散乱素子の調整の特定のパターン(たとえば、図1における第1散乱素子および第2散乱素子の交互の配置)を、平面波110を生成するために導波または表面波105を散乱する回折格子を定義するパターンとしてみなすことによって理解されるだろう。このパターンは調整可能であるため、表面散乱アンテナのいくつかの実施形態は、調整可能な回折格子、またはより一般的にはホログラムを与えてよい。ここで、散乱素子の調整のパターンは、ホログラフィの原理によって選択されてよい。たとえば、導波または表面波は、波伝搬構造104に沿った位置の関数である複素スカラ入力波Ψinによって表すことができ、表面散乱アンテナは別の複素スカラ波Ψoutによって表される出力波を生成することが望まれる場合を仮定する。この場合、散乱素子の調整のパターンは、波伝搬構造に沿った入力波および出力波の干渉パターンに対応して選択されてよい。たとえば、散乱素子は、Re[ΨoutΨin]によって与えられる干渉項の関数(たとえば比例または階段関数)である、導波または表面波に対する結合を与えるために調整されてよい。このように、表面散乱アンテナの実施形態は、選択されたビームパターンに対応する出力波Ψoutを特定し、そして上述の通り散乱素子を調整することによって、任意のアンテナの放射パターンを与えるように調整されてよい従って、表面散乱アンテナの実施形態は、たとえば、ビーム方向を選択(たとえば、ビームステアリング)し、ビーム幅または形状を選択(たとえば広いまたは狭いビーム幅を有する扇形ビームまたはペンシルビーム)し、ヌル配置を選択(たとえばヌルステアリング)し、複数のビームの配置を選択し、偏向状態を選択(たとえば直線偏向、円偏向、または楕円偏向)し、全位相を選択し、またはそれらの任意の組み合わせを選択するように調整されてよい。代替的または付加的に、表面散乱アンテナの実施形態は、選択された近接場放射プロファイルを与えるように、たとえば、近接場集束および/または近接場ヌルを与えるように調整されてよい。
【0021】
干渉パターンの空間分解能は、散乱素子の空間分解能によって制限されるため、散乱素子は、装置の動作周波数に対応する自由空間波長よりも非常に短い(たとえば、この自由空間波長の3分の1、4分の1、または5分の1より短い)素子間隔を備えた波伝搬構造に沿って配置される。いくつかの実施形態では、動作周波数は、マイクロ波周波数であり、約1GHzから170GHzまでの周波数の範囲に対応する、L、S、C、X、Ku、K、Ka、Q、U、V、E、W、F、およびD等の周波数帯から選択され、数ミリメートルから数10センチメートルまでの範囲内にある自由空間波長を有する。他の実施形態において、動作周波数はRF周波数であり、たとえば、約100MHzから1GHzまでの範囲内にある。さらに他の実施形態において、動作周波数はミリメートル波の周波数であり、たとえば、約170GHzから300GHzまでの範囲内にある。長さの規模のこれらの範囲は、従来のプリント基板回路またはリソグラフィ技術を用いた散乱素子の製造を可能とする。
【0022】
いくつかの実施形態では、表面散乱アンテナは、実質的に1次元的な散乱素子の配置を有する、実質的に1次元的な波伝搬構造104を含んでいる。この1次元的な配置の調整パターンは、たとえば天頂角の関数として(すなわち、1次元的な波伝搬構造に平行である天頂方向に関連して)選択されたアンテナ放射プロファイルを与えてもよい。他の実施形態において、表面散乱アンテナは、実質的に2次元的な散乱素子の配置を有する実質的に2次元的な波伝搬構造104を含んでいる。この2次元的な配置の調整パターンは、たとえば天頂角および方位角の両方の関数として(すなわち、2次元的な波伝搬構造に垂直な天頂方向に関連して)選択されたアンテナ放射プロファイルを与える。平面状の矩形の波伝搬構造上に配置された散乱素子の2次元的な配列を含む表面散乱アンテナに対する典型的な調整パターンおよびビームパターンは、図2A図4Bに示されている。これらの典型的な実施形態において、平面状の矩形の波伝搬構造は、当該構造の幾何学的中心に配置されたモノポールアンテナ給電部を含む。図2Aは、図2Bのビームパターン図によって示される、選択された頂点および方位を有する細いビームに対応する調整パターンを表す。図3Aは、図3Bのビームパターン図によって示される、デュアルビームの遠方場パターンに対応する調整パターンを表す。図4Aは、図4Bのフィールド強度マップ(矩形の波伝搬構造の長辺に直交し、かつ、当該長辺を2等分する平面に沿ったフィールド強度を示す)によって示された、近接場集束を与える調整パターンを表す。
【0023】
いくつかの実施形態では、波伝搬構造は、モジュール式の波伝搬構造であり、複数のモジュール式の波伝搬構造は、モジュール式の表面散乱アンテナを構成するために組み立てられてよい。たとえば、複数の実質的に1次元的な波伝搬構造は、たとえば散乱素子の効果的な2次元の配置を実現するために、櫛形の型に配置されてよい。櫛形の配置は、たとえば、2次元的な表面領域を実質的に満たす、1連の隣接した線形構造(すなわち平行な直線のセット)、または1連の隣接した湾曲構造(すなわちシヌソイドの等の連続的なオフセット曲線のセット)を含む。これら櫛形の配置は、ツリー構造を有する給電コネクタを含む。たとえば、バイナリツリーは、給電素子108から複数の線形構造(またはその反対)へ、エネルギーを分配する分岐を繰り返し与える。別の例として、(上記のようにそれぞれ1連の1次元的な構造を含んでよい)複数の実質的に2次元的な波伝搬構造は、より多数の散乱素子を有するより大きい開口部を生成するように組み立てられ、および/または、複数の実質的に2次元的な波伝搬構造は(たとえばA型フレーム構造、ピラミッド構造、または他の多面体構造を形成する)3次元的な構造として組み立てられてもよい。これらのモジュール式のアセンブリにおいて、複数のモジュール式の波伝搬構造のそれぞれは、自身の給電コネクタ106を有し、および/または、モジュール式の波伝搬構造は、第1のモジュラー波伝搬構造および第2のモジュラー波伝搬構造の2つの構造間の接続により、第1のモジュラー波伝搬構造の導波または表面波を、第2のモジュラー波伝搬構造の誘導波または表面波に結合させるように構成されてよい。
【0024】
モジュールの実施形態のいくつかの適用例において、組み立てられるモジュールの数は、必要とされる遠距離通信のデータ容量、および/またはサービスの質を与える開口部の大きさを実現するために選択されてもよく、および/または、モジュールの3次元の配置は、潜在的なスキャンロスを削減するように選択されてもよい。したがって、たとえば、モジュール式のアセンブリは、飛行機、宇宙船、船舶、自動車等の乗り物の表面と同一平面上にあるさまざまな位置/方向に取り付けられたいくつかのモジュールを含む(これらのモジュールは接触している必要はない)。これらの実施形態および他の実施形態において、波伝搬構造は、特定の形状に一致させるために、実質的に非線形な形状または実質的に非平面的な形状を有する。したがって、(たとえば乗り物の曲面に合致する)共形の表面散乱アンテナを与える。
【0025】
より一般的には、表面散乱アンテナは、対応する導波または表面波の散乱が所望の出力波を生成するように、散乱素子の調整パターンを選択することによって再設定され得る、再設定可能なアンテナである。たとえば、表面散乱アンテナが、図1において波伝搬構造104に沿って(またはモジュールの実施形態に対する複数の波伝搬構造に沿って)、位置{r}に配置された複数の散乱素子を含み、かつ、導波または表面波105に対する、複数の調整可能な結合{α}をそれぞれ有する場合を考える。導波または表面波105は、(1つ以上の)波伝搬構造に沿って、または当該波伝搬構造の内部を伝搬し、j番目の散乱素子に対する波の振幅Aおよび位相φを与え、続いて、出力波は複数の散乱素子から散乱した波の重ね合わせ、すなわち、
【0026】
【数1】
【0027】
として生成される。ここで、E(θ,φ)は遠方場放射球上の出力波の電界成分を表しており、R(θ,φ)は結合αによって発生した励起に対して、j番目の散乱素子によって生成された散乱波に対する(正規化された)電界パターンを表しており、k(θ,φ)は(θ,φ)において放射球に垂直な、大きさω/cの波ベクトルを表している。したがって、表面散乱アンテナの実施形態は、式(1)に基づいて複数の結合{α}を調整することによって、所望の出力波E(θ,φ)を生成できるように調整可能である、再設定可能なアンテナを与えてよい。
【0028】
導波または表面波の振幅Aおよび位相φは、波伝搬構造104の伝搬特性の関数である。これらの伝搬特性は、たとえば、実効屈折率および/または実効的な電波インピーダンスを含んでよく、これらの実効的な電磁特性は少なくとも部分的には、波伝搬構造に沿った散乱素子の配置および調整によって決定されてよい。言い換えれば、調整可能な散乱素子と組み合わせられた波伝搬構造は、たとえば以前に引用した、D.R.Smithらの文献に示されたように、導波または表面波の伝搬のための調整可能かつ有効な媒体を与えてよい。したがって、導波または表面波の振幅Aおよび位相φは、調整可能な散乱素子の結合{α}(たとえば、A=A({α}),φi=φi({α}))に依存するが、いくつかの実施形態において、これらの依存は、波伝搬構造の有効な媒体にしたがって実質的に予測されてよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、上記再設定可能であるアンテナは、出力波E(θ,φ)の所望の偏向状態を与えるために調整可能である。たとえば、散乱素子の第1のサブセットおよび第2のサブセットLP(1)およびLP(2)が、(正規化された)電界パターンR(1)(θ,φ)およびR(2)(θ,φ)をそれぞれ与えると仮定すれば、それらは実質的に直線偏向し、実質的に直交する(たとえば、第1対象物および第2対象物は、波伝搬構造104の表面と垂直な方向を向いている散乱素子である)。そのとき、アンテナの出力波E(θ,φ)は、2つの直線偏向した成分の合計として、
【0030】
【数2】
【0031】
の通り、表すことができる。ここで、
【0032】
【数3】
【0033】
は、2つの直線偏向した成分の複素振幅である。よって、出力波E(θ,φ)の偏向は、たとえば、(たとえば直線、円、または楕円等の)任意の所望の偏向を有する出力波を与えるために、式(2)−(3)にしたがって複数の結合{α}を調整することによって制御されてよい。
【0034】
代替的または付加的に、波伝搬構造が複数の給電部(たとえば、上述のような、1次元的な波伝搬構造の櫛形の配置におけるそれぞれの「指」に対する1つの給電部)を備える実施形態に対して、所望の出力波E(θ,φ)は、複数の給電部に対するそれぞれの増幅器のゲインを調整することによって制御されてよい。特定の給電線に対するゲインを調整することは、特定の給電線によって給電された素子jに対応するAに、ゲイン係数Gを掛けることに対応する。特に、第1給電部(またはそのような構造/給電部の第1のセット)を備えた第1波伝搬構造がLP(1)から選択された素子に結合しており、第2給電部(またはそのような構造/給電部の第2のセット)を備えた第2波伝搬構造がLP(2)から選択された素子に結合している実施形態に対して、(たとえば、ビームが側面から離れてスキャンされる)偏向解消ロスは、第1給電部と第2給電部との間の相対的なゲインを調整することによって補償される。
【0035】
図1の状況において、以前に述べたように、いくつかの実施形態では、表面散乱アンテナ100は、閉塞導波管(または複数の閉塞導波管)として実装され得る、波伝搬構造104を含む。そして、これらの実施形態において、散乱素子は相補的なメタマテリアル素子またはパッチ素子を含んでよい。相補的なメタマテリアル素子を含んだ、典型的な閉塞導波管は、以前に引用したA.Bilyらの文献の図10および11に示されている。パッチ素子を含んだ、別の典型的な閉塞導波管の実施形態は、図5に示されている。この実施形態において、矩形の断面を備えた閉塞導波管は、トラフ502と、下部導電部512、中間の誘電体513、上部導電部516の3つの層を有する第1のプリント回路基板とによって規定される。上部導電部および下部導電部は、(不図示の)スティッチングビアによって電気的に接続されている。トラフ502は、導波管の「天井」を与える第1のプリント回路基板510を備え、閉塞導波管の「床と壁」を与えるために圧延または成形される金属片として実装されてよい。上記のかわりに、トラフ502は、(FR−4等の)エポキシ積層材料によって実装されてよく、導波管のチャンネルは配送または機械加工され、そして孔/ビア処理を用いる一般的なPCBと同様の処理を用いて、めっき処理(たとえば銅による)を施される。第1のプリント回路基板510の上に、誘電体のスペーサ520および第2のプリント回路基板530が重ねられている。ユニットセルの切断図が示すように、導電面516は、導波と共振器素子540との間を連結するアイリス518を備え、この場合、矩形のパッチ素子は、第2のプリント回路基板530の下面に配置される。第2のプリント回路基板530の上記誘電体層534を通るビア536は、バイアス電圧線538をパッチ素子540へ接続するために用いられてよい。パッチ素子540は、隣接するユニットセル間の結合またはクロストークを削減するために、誘電体層534を通って伸びるビア550の列柱によって任意に固定されうる。誘電体のスペーサ520は、アイリス518とパッチ540との間のカットアウト領域525を含み、このカットアウト領域は、セル共振の調整を実現ための(液晶媒体等の)電気的に調整可能な媒体によって満たされている。
【0036】
図5の導波管の実施形態は、単純な矩形の断面を有する導波管を与え、いくつかの実施形態では、導波管は1つ以上のリッジ(図では2つのリッジを有する導波管を示す)を含んでよい。リッジが設けられた導波管は、単純な矩形の導波管に比べてより広い帯域幅を与え、リッジの形状(幅/高さ)は、散乱素子に対する結合を制御するために(たとえばビームプロファイルの開口率を高めるために、および/またはビームプロファイルの開口部の傾斜を制御するために)、および/または、(たとえばSMAコネクタ給電部からの)滑らかなインピーダンスの遷移を与えるために、導波管の長さにしたがって変更されてよい。代替的または付加的に、導波管には(PTFE等の)誘電体が取り付けられてよい。この誘電体は、導波管の断面の全体または一部を占め、占められた断面の量はまた、導波管の長さにしたがって漸減されてよい。
【0037】
図5の例は、細いアイリス518によって給電された矩形のパッチ540を示すが、パッチおよびアイリスの形状はさまざまなものを用いることができ、図6A図6Bには例示的な構成が示されている。これらの図は、中心軸612を有する閉塞導波管610を上から見下ろしたときに見えるパッチ601およびアイリス602の配置を示す。図6Aは、x方向に沿って方向づけられたスリット状のアイリス602によって端部から給電される、y方向に沿って方向づけられた矩形のパッチ601を示す。図6Bは、円形のアイリス602によって中心から給電された、六角形のパッチ601を示す。六角形のパッチは、パッチの共振周波数を調整するためのノッチ603を含んでもよい。アイリスおよびパッチは、矩形、正方形、楕円、円、または多角形を含むさまざまな他の形状を取ることが可能であり、共振周波数を調整するためのノッチまたはタブを備える、または備えない形状を取ることも可能である。そして、パッチとアイリスとの間の相対的な横方向の(xおよび/またはy)位置は、たとえば端部給電または中心給電といった、所望のパッチの応答を実現するように調整されてよい。たとえば、オフセット給電は、円偏向の放射を促進するために用いられてよい。アイリスおよび/またはパッチの位置、形状、および/または大きさは、(たとえばビームプロファイルの全体の開口率を高めたるために、および/またはビームプロファイルの開口部の傾斜を制御するために)パッチ素子に対する導波管の結合を制御するため、導波管の長さにしたがって徐々に調整または漸減されうる。
【0038】
アイリス602は、導波管の上面に存在するHフィールドによって導波モードにパッチ601を結合させるため、アイリスは導波管の上面でこのHフィールドのパターンを利用するために、(導波管に垂直である)y方向に沿って特に配置されてよい。図6Cは、矩形の導波管において支配的なTE10モードに対するこのHフィールドのパターンを示す。導波管の中心軸612に上において、Hフィールドは完全にx方向に沿った方向に向かうが、導波管の端部614では、Hフィールドは完全にy方向に沿った方向に向かう。x方向に沿って方向づけられたスリット状のアイリスに対して、パッチと導波管との間のアイリスを介した結合は、アイリスのx方向の位置を変更することによって調整されてよい。したがって、たとえば、スリット状のアイリスは、図6Aのように、等しい結合を与えるために、導波管の左側および右側に中心軸612から等距離の位置に配置される。アイリスのこのx方向の位置は、パッチ素子に対する結合を制御するために(たとえばビームプロファイルの全体の開口率を高めるために、および/またはビームプロファイルの開口部の傾斜を制御するために)、導波管の長さにしたがってまた徐々に調整または漸減されうる。
【0039】
図6Cにおいて、中心軸612および端部614との間の中間位置に対して、Hフィールドは、x成分およびy成分の両方を有し、導波管に沿って伝搬する導波モードとして、固定されたアイリスの位置で、楕円を描く。したがって、パッチと導波管との間のアイリスを介したな結合は、アイリスのx方向の位置を変更することによって調整されてよい。中心軸612からの距離を変更することによって、結合されたHフィールドの離心率を調整し、中心軸の1つの側から別の側へスイッチすることによって、結合されたHフィールドの回転方向を逆転させる。
【0040】
一実施形態において、導波管の中心軸612から離れた固定位置に対するHフィールドの回転は、このHフィールド回転によって円偏向したビームを与えるように利用されてよい。互いに直交する偏向状態を有する2つの共振モードを備えたパッチは、円偏向または楕円偏向を得るために、Hフィールド回転の促進に影響を与えてよい。たとえば、図6Cの+y方向に伝搬する導波のTE10モードに対して、アイリスおよび導波管の中心軸と左端との間の、中心給電される矩形または円形のパッチの中間点の位置決めは、パッチに対して右方向の円偏向の放射パターンを生じ、アイリスおよび導波管の中心軸と右部との間の、中心給電される矩形または円形のパッチの中間点の位置決めは、パッチに対して左方向の円偏向の放射パターンを生じる。したがって、アンテナは、導波管の左半分にある能動素子から導波管の右半分にある能動素子へスイッチすること、またはその逆方向にスイッチすること、または(たとえば反対側の端部から導波管に給電することにより)導波のTE10モードの伝播方向を逆にすることによって、複数の偏向状態の間をスイッチされてよい。
【0041】
代替的に、図6Aの構成のように、直線偏向パターンを生じる散乱素子に対して、散乱素子の上に、直線偏向−円偏向変換構造を設置することにより、直線偏向は円偏向に変換されてよい。たとえば、4分の1波長板またはメアンダライン構造が、散乱素子の上に配置されてよい。4分の1波長板は、異方性誘電(たとえば、H.S.KirschbaumおよびS.CHEN「異方性誘電体による広帯域の円偏向の生成方法」IRE Trans.Micro.Theory.Tech.,Vol.5、No.3、pp.199−203、1957や、J.Y.Chinら「効果的な広帯域のメタマテリアル波リターダ」、Optics Express、Vol.17、No.9、pp.7640−7647、2009を見よ)を含んでよく、および/または人工磁性体(たとえば、Dunbao Yanら「人工磁気導体に基づく新たな偏向変換面」、Asia−Pacific Microwave Conference Proceedings、2005を見よ)として実装されてよい。メアンダラインの偏向子は、典型的にはスペーサ層(たとえば閉塞セル泡)が挟み込まれた2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の、導電性のメアンダラインのアレイ(たとえばデュロイド等の薄い誘電体基板上の銅線)の層からなる。メアンダラインの偏向子、は既知の技術によって設計および実装されてよく、たとえばYoungら「メアンダラインの偏向子」、IEEE Trans.Ant.Prop.,pp.376−378、1973年5月やR.S.ChuおよびK.M.Lee、「垂直および傾斜した平面波が入射する多層構造のメアンダラインの偏向子の分析モデル」、IEEE Trans.Ant.Prop.,Vol.AP−35、No.6、pp.652−661、1987年6月が利用できる。直線偏向−円偏向変換構造を含む実施形態において、当該変換構造は、アンテナに対して環境的な絶縁状態を提供するレドームの内部に組み込まれてもよいし、またはそのレドームの機能を果たしてもよい。さらに、変換構造は、送信した放射線または受信した放射線の偏向状態を逆転させるために、反転されてよい。
【0042】
図6において、アイリス118とパッチ140との間にあるカットアウェイ領域125を占める、電気的に調整可能である媒体は、液晶を含んでよい。液晶は、当該液晶を含む分子の配向の関数である誘電率を有し、当該配向は、液晶にバイアス電圧(等価的にはバイアス電界)を印加することによって制御されてよい。したがって、液晶は散乱素子の電磁特性の調整のために、電圧によって調整可能である誘電率を与えることができる。さまざまな実施形態で採用され得る典型的な液晶は、4−シアノ−4’−ペンチルビフェニルおよびLCMS−107(LC Matter)またはGT3−23001(Merck)等の高複屈折共晶LC混合物を含む。
【0043】
いくつかの実施形態は、2周波液晶を利用してよい。2周波液晶において、液晶の配向は、下側の周波数において、印加されたバイアス電界に実質的に平行となる、上側の周波数において、印加されたバイアス電界に実質的に垂直となる。したがって、これらの2周波液晶を配置する実施形態に対して、散乱素子の調整は、印加されるバイアス電圧信号の周波数を調整することによって実現されてよい。
【0044】
他の実施形態は、液晶に対してはるかに短い緩和/スイッチング時間を一般的に与えるポリマーネットワーク液晶(PLNC)またはポリマー分散液晶(PDLC)を配置してよい。ある例は、(LCMS−107等の)ネマチック液晶ホストにおける、(BPA−ジメタクリル酸等の)熱または紫外線によって硬化するポリマー混合物である。参考文献(Y.H.ファンら「赤外線光変調器のための即応的かつ無散乱なポリマーネットワーク液晶」、Applied Physics Letter 84,1233−35(2004年))は参照によって本明細書に含まれる。PNLCまたはPDLCとして示される、上記ポリマー−液晶混合物はどちらであっても、ポリマーおよび液晶の相対的な濃度に依存し、LCは小滴としてポリマーネットワーク中に制限されることによって、後者はより高濃度のポリマーを有する。
【0045】
いくつかの実施形態は、侵入型媒体の中に埋め込まれた液晶を含んでよい。ある例は、(LCMS−107等の)ネマチック液晶に浸透した(PTFE膜等の)多孔性ポリマー素材である。参考文献(T.Kukiら「液晶に浸透した膜を用いたマイクロ波の可変遅延線」、Microwave Symposium Digest、2002 IEEE MTT−S International、vol.1,pp.363−366(2002))は参照によって本明細書に含まれる。
【0046】
上記侵入型媒体は、好ましくはバイアスされていない液晶に強固な表面の配位を行うために大きい表面積を与える、多孔性の材料である。このような多孔性の材料の例は、超高分子量ポリエチレン(UHMW−PE)および親水性を有するように処理された延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)の膜である。このような侵入型媒体の特定の例は、Advantec MFS Inc.,Part#H020A047A(親水性ePTFE)およびDeWal Industries 402P(UHMW−PE)である。
【0047】
図5のパッチの配置において、アイリス518を含む導電面516に対するパッチアンテナのバイアス電圧が、カットアウェイ領域525を占める、液晶の実質的な垂直方向(z方向)の配位を引き起こすように思われる。したがって、調整の効果を高めるためには、(たとえばy方向に)実質的に水平である、バイアスされていない液晶を配置させるための、侵入型媒体および/または配置層を配置することが望ましい。このような配置の例を図7に示す。図7は、図5に示したものと同一の部材の分解組立図である。この例において、下側の回路基板の上部導電体516は、y方向に沿って配置された下部配置層701を与える。この配置層は、たとえば、下側の回路基板をポリイミド層で被覆すること、および摩擦または異なるパターニング方法(たとえば機械加工またはフォトリソグラフィ)によって、y方向と平行に走査する微細な溝をポリイミド層に与えることによって実装されてよい。同様に、上部誘電体534およびパッチ540はまた、y方向に沿って配置された上部配置層702を与える。液晶が浸透した侵入型媒体703は、スペーサ層520のカットアウェイ領域525を満たす。図で概略的に示されるように、侵入型媒体は、実質的にy方向に沿っている液晶に大きい表面積を与えるために、y方向に沿って延伸している微小孔710を含むように、設計され配置されてよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、液晶をユニットセル共振モードの電気力線に実質的に平行となるように配位させる第1バイアスと、液晶をユニットセル共振モードの電気力線に実質的に垂直となるように配位させる第2バイアス(「逆バイアス」)との両方を与えるように、ユニットセルは、1つ以上の逆電極をユニットセルの内部に導入することが望ましい。逆電極を導入することの1つの利点として、ユニットセルの調整速度は、液晶の受動的な緩和時間にもはや制限されないことが挙げられる。
【0049】
逆電極の配置を特徴づける目的で、(たとえば以前に引用した、A.Bilyらが示した「CELC」と呼ばれる共振子と同様に)接地平面と共面である導電アイランドによって共振子が規定されているインプレーンスイッチング方式と、(たとえば、図5と同様に)アイリスを含む接地平面上に垂直に配置されたパッチによって共振子が規定されている垂直スイッチング方式とを識別することは有用である。
【0050】
インプレーンスイッチング方針に応じた逆電極の配置を、図8Aに示す。ここでユニットセル共振子は、内部電極または導電アイランド801と外部電極または接地平面802とによって定義される。液晶材料810は、たとえばポリカーボネート容器等の封入構造820によって、共振子の上に封止される。図8Aの典型的な逆電極の配置において、逆電極は、クロムまたはチタン等の導電体の非常に薄い層830として設けられ、封入構造820の上面に堆積される。上記層は、アンテナの動作周波数における損失が小さいだけでなく、(1/RC)充電率がユニットセルの更新率と比較して小さくなるように、十分な導電性を有するように、十分に薄い(たとえば10−30nm)。他の実施形態において、導電層は、封入構造820mp上にスピンコートされ得る、ポリエチレン等の有機導電体である。さらに他の実施形態において、導電層は、異方性導電層、すなわち、層に沿った2つの直交方向に対して2つの導電率σおよびσを有する層である。異方性導電層は、ユニットセル共振子によって観察される有効導電率が最小化されるように、ユニットセル共振子に関連付けられて配置されてよい。たとえば、異方性導電層は、ユニットセル共振モードの電気力線に実質的に垂直となるように配置された、電線またはストライプから成っていてよい。
【0051】
内部電極801と外部電極802との間に、電圧差V−Vに対応する第1バイアスを印加することにより、ユニットセル共振モードの電気力線に実質的に平行である、第1の(実質的に水平な)バイアス電界840が得られる。一方、逆電極830と内部電極801および外部電極802との間の電圧差V−V=V−Vに対応する第2バイアスを印加することにより、ユニットセル共振モードの電気力線に実質的に垂直である、第2の(実質的に垂直な)バイアス電界842が得られる。
【0052】
いくつかの実施形態では、第2バイアスは、液晶の緩和時間よりも短い時間に対して印加されてよい。たとえば、第2バイアスは、この緩和時間の2分の1または3分の1より少ない時間に対して印加されてよい。この実施形態の1つの利点は、第2バイアスの印加は、液晶の緩和時間を因発生されるが、そのとき液晶をバイアス電界にしたがって配置するよりもバイアスされていない状態に緩和させることが好ましい点にある。
【0053】
垂直スイッチング方針に応じた逆電極の配置を、図8Bに示す。ここで図8Bは、上部のパッチ804と、アイリス806を含む下部の接地平面805とによって規定されるユニットセル共振子を示す。液晶材料810は、(上側のパッチ804を支持する)上部誘電体層808と(上側の接地平面805を支持する)下部誘電体層809との間の領域内に封入される。図8Bの典型的な逆電極の配置において、逆電極は、クロムまたはチタン等の導電体の非常に薄い層830として設けられ、上部誘電体層808の下面に堆積される。上記層は、アンテナの動作周波数における損失が小さいだけでなく、(1/RC)充電率がユニットセルの更新率と比較して小さくなるように、十分な導電性を有するように、十分に薄い(たとえば10−30nm)。他の実施形態は、上述の通り説、有機導電体または異方性導電層を用いてよい。
【0054】
上部電極804および逆電極830と下部電極805との間に、電圧差V−V=V−Vに対応する第1バイアスを印加することにより、ユニットセル共振モードの電気力線に実質的に平行である、第1の(実質的に垂直な)バイアス電界844が得られる。一方、逆電極830と上部電極804との間に、電圧差V−Vに対応する第2バイアスを印加することにより、ユニットセル共振モードの電気力線に実質的に垂直である、第2の(実質的に水平な)バイアス電界846が得られる。さらに、いくつかの実施形態では、水平スイッチングについて上述した同様の理由により、第2バイアスは、液晶の緩和時間よりも短い持続時間に対して印加されてもよい。垂直スイッチング方式のさまざまな実施形態において、逆電極830は、パッチ804の反対側の電極のペア、パッチ804の3つの側面を囲むU字型の電極、またはパッチ804の4つの側面すべてを囲む閉ループを構成してよい。
【0055】
さまざまな実施形態において、バイアス電圧線は、たとえばそれぞれの散乱素子に対するバイアス電圧線を、アンテナ制御回路の接続のためのパッド構造まで延伸することによって、直線的に配置されてもよいし、または、たとえば行および列により配置可能な電圧バイアス回路を備えたそれぞれの散乱素子を設けることによって、マトリクス状に配置されてもよい。図9は、散乱素子900の配置に対する直接的な配置を与える構成の例を示し、ここで複数のバイアス電圧線904は、散乱素子に個別のバイアス電圧を送信する。図10は、散乱素子1000の配置に対するマトリクス状の配置を与える構成の例を示す。ここで、それぞれの散乱素子は、バイアス電圧線1002によって、行入力1006および列入力1008によって配置可能なバイアス回路1004に接続される(それぞれの行入力および/または列入力は、1つ以上の信号を含み、たとえばそれぞれの行または列は、単一の線またはその行または列専用の平行な複数の線のセットによって配置され得ることに留意されたい)。それぞれのバイアス回路は、たとえば、スイッチング装置(たとえばトランジスタ)、ストレージ装置(例えばキャパシタ)、および/または、論理/多重化回路、デジタル−アナログ変換回路などの付加的な回路を含んでもよい。この回路は、たとえば、薄膜トランジスタ(TFT)処理を用いたモノリシック集積化を利用して、または、たとえば表面実装技術(SMT)を用いて波伝搬構造の上に設置された集積回路の混成アセンブリとして容易に製造され得る。図9および図10は「CELC」共振子としての散乱素子を示す。これは一般的な散乱素子を表すことを意図したものであるが、図9および図10の直接的なまたはマトリクス状の配置方式は、(パッチ素子等の)他のユニットセルの設計に対しても適用できる。
【0056】
ユニットセルに対する調整可能な媒体として液晶を用いる実施形態に対して、最小のDC成分を含むAC信号であるユニットセルのバイアス電圧を与えることが望ましい。長期のDCの適用は、調整可能な媒体としての液晶の有効寿命を著しく削減するという、電気化学的な反応を引き起こし得る。いくつかの実施形態では、ユニットセルは、ACバイアス信号の振幅を調整することによって調整されてよい。他の実施形態において、ユニットセルは、ACバイアス信号のパルス幅を、たとえばパルス幅変調(PWM)を用いて調整することによって調整されてよい。さらに他の実施形態において、ユニットセルは、ACバイアス信号の振幅とパルスとの両方を調整することによって調整されてよい。さまざまな液晶の駆動方式が、液晶ディスプレイの文献において広範囲に研究されてきた。たとえば、Robert Chen「液晶ディスプレイ」、Wiley,New Jersey、2011、やWillem den Boer「アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ」、Elsevier、Burlington、Ma2009などである。
【0057】
バイナリ(ON−OFF)によるバイアス電圧の調整方式に対する典型的な波形を図11Aに示す。このバイナリ方式において、第1方形波の電圧Vは、ユニットセル1110の内部電極1111に印加され、第2方形波の電圧Vは、ユニットセルの外部電極1112に印加される。上記図は、接地平面(外部電極)と同一平面にある導電アイランド(内部電極)によって規定される「CELC」共振子を示すが、これは一般的なユニットセルを表すことを意図しており、駆動方式は他のユニットセルの設計についても適用可能である。たとえば、接地平面においてアイリスの上に垂直に配置された導電パッチによって規定された「パッチ」共振子に対して、第1方形波の電圧Vは、パッチに印加され、第2方形波の電圧Vは、接地平面に印加される。
【0058】
図11Aのバイナリ方式において、2つの方形波が互いに180°位相がずれている場合に、ユニットセルは、「ON」にバイアスされる。その結果、液晶に印加される電圧である、VLC=V−Vは、図の上部右側のパネルに示されるように、ゼロDCオフセットの方形波となる。一方、2つの方形波が互いに同位相である場合には、ユニットセルは、「OFF」にバイアスされる。その結果、図の下部右側のパネルに示されるように、VLC=0となる。方形波の振幅VPPは、液晶の迅速に配位させるための十分な大きさの電圧であり、一般的に10−100ボルトの範囲内である。方形波の周波数は、所望のアンテナのスイッチング率および液晶の緩和率の両方と比較して大きい、「駆動」周波数である。駆動周波数は、最低10Hzから最高100kHzまでの範囲を取り得る。
【0059】
複数のユニットセルに対して図11Aの波形を与える典型的な回路を、図11Bに示す。この例において、ユニットセルの「ON」または「OFF」状態を表すビットは、DATAおよびCLK信号を用いて、Nビットシリアル−パラレルシフトレジスタ1120に読み込まれる。このシリアルリードインが完了したとき、LATCH信号は、これらのビットをNビットラッチ1130へ格納するために発せられる。Nビットラッチの出力は、POL信号を用いてXORゲート1140によって反転されてよく、ユニットセルに波形を伝達する高電圧プッシュプル増幅器1150に対する入力を与える。ここで、シフトレジスタの1つ以上のビットは、共通の外部電極1162に対して波形を与えるように保持されてよく、その一方で、シフトレジスタの残りのビットは、ユニットセルの内部電極1161に対して個別の波形を与えることに留意されたい。代替に、シフトレジスタの全体が内部電極1161に対して用いられ、個別のプッシュプル増幅器が外部電極1162に対して用いられてよい。それぞれの駆動周期の後半の半周期において補数のビットが読み込まれる間、(1)駆動周波数においてXORゲートを反転させる(すなわち、駆動動作周波数における方形波であるPOL信号によって)か、または、(2)動作周波数の2倍の周波数においてラッチを行う(すなわち、動作周波数の2倍の周波数において方形波であるLATCH信号によって)か、のいずれかによって、方形波は、プッシュプル増幅器1150の出力において生成されてよい。後者の実施形態のもとで、駆動周期のそれぞれの半周期の間に、N−ビットの読み込みが存在しているため、シリアル入力データは2×N×f以上の周波数としてクロックされる。ここでfは駆動周波数である。Nビットシフトレジスタは、アンテナを構成するユニットセルすべてのアドレス指定を行ってもよく、または、ユニットセルのサブセットをそれぞれアドレス指定する複数のNビットシフトレジスタが用いられてもよい。
【0060】
図11Aのバイナリ方式は、電圧波形をユニットセルの内部電極および外部電極の両方に印加する。別の実施形態について、図12Aに示されるように、外部電極は接地されており、電圧波形はユニットセルの内部電極のみに印加される。このシングルエンド駆動の実施形態において、ユニットセルは、ゼロDCオフセットの方形波が内部電極1111に印加された場合(図12Aの上部右側のパネルに示されるように)「ON」にバイアスされ、ゼロ電圧が内部電極に印加された場合(図12Aの下部右側のパネルに示すように)「OFF」にバイアスされる。
【0061】
図12Aの波形を複数のユニットセルに与える典型的な回路を図12Bに示す。上記回路は、共通の外部電極が接地されており、かつ、新たな振動電源の電圧VPP’およびVDD’が高電圧回路およびデジタル回路に対してそれぞれ用いられており、これらの回路の接地端子は、新たな負性振動電源の電圧VNN’に接続されている点を除いては、図11Bのものと同様である。これらの振動電源の電圧に対する典型的な波形を図の下側のパネルに示す。ここで、これらの振動電源の電圧は、電圧差VPP’−VNN’=VPPおよびVDD’−VNN’=VDDを保つものであり、VPPは液晶に印加される電圧VLCの所望の振幅であり、VDDはデジタル回路に対する電源の電圧であることに留意されたい。デジタル入力に対してこれらの振動電源を正確に動作させるため、シングルエンド駆動の回路はまた、GNDよりもむしろVNN’に関係する信号としてこれらのデジタル入力を与える電圧シフト回路1200を含む。
【0062】
グレースケール電圧調整モードに対する典型的な波形を図13に示す。このグレースケール方式において、第1方形波の電圧Vは再びユニットセル1110の内部電極1111に印加され、第2方形波の電圧Vは再びユニットセルの外部電極1112に印加される。この場合、所望のグレーレベルは、2つの方形波の間の位相差を選択することにより実現される。図13に示す1つの実施形態において、駆動周期は、2つの方形波の間の離散的な位相差のセットに対応する、離散的なタイムスライスのセットに分割される。図13の例に限定されず、8つのタイムスライスは、0°、45°、90°、135°、および180°の位相差に対応する5つのグレーレベルを与える。図は2つのグレーレベルの例を示す。図の上部右側のパネルに示されているように、45°の位相差に対しては、液晶に印加される電圧VLC=V−Vは、ゼロDCオフセットであり、かつ、RMS電圧がVPP/4である交流パルスの列とであり、図の下部右側のパネルに示されているように、90°の位相差に対しては、VLCは、ゼロDCオフセットであり、RMS電圧がVPP/2である交流パルスの列である。したがって、図13のグレーレベル方式は、ゼロDCオフセットであり、RMS電圧が調整可能であるパルス幅変調(PWM)液晶の波形を与える。
【0063】
図11Bの駆動回路は、複数のユニットセルに図13のグレースケール波形を与えるために用いられてよい。しかし、グレースケールの実装のために、駆動周期のそれぞれのタイムスライスの間にN−ビットの読み込みが完了する。したがって、((T/2)+1個のグレーレベルに対応する)T個のタイムスライスを有する実装において、シリアル入力データは、T×N×f以上の周波数にクロックされる。ここでfは駆動周波数である(T=2は、図11Aのバイナリ駆動方式に対応することと理解される)。
【0064】
次に図14を参照すると、例示的な実施形態がシステムのブロック図として示されている。システム1400は、1つ以上の給電部1412によってアンテナユニット1420に接続された通信ユニット1410を含む。通信ユニット1410は、たとえば、移動広帯域衛星送受信機、送信機、受信機、あるいは無線またはマイクロ波通信システムに対する送受信モジュールを含んでもよく、データ多重化/逆多重化回路、エンコーダ/デコーダ回路、変調器/復調器回路、周波数アップコンバータ/ダウンコンバータ、フィルタ、増幅器、ダイプレクサなどを組み込んでもよい。アンテナユニットは、送信、受信または送受信するように構成され得る1つ以上の表面散乱アンテナを含み、いくつかの実施形態では、アンテナユニット1420は、複数の表面散乱アンテナ、たとえば送信および受信をそれぞれ行うように構成されている第1の表面散乱アンテナおよび第2の表面散乱アンテナを含んでよい。複数の給電部を備えた表面散乱アンテナを有する実施形態に対して、通信ユニットはMIMO回路を含んでよい。システム1400はまた、アンテナの設定を決定する制御入力1432を与えるように構成された、アンテナ制御部1430を含んでよい。たとえば、制御入力は、散乱素子のそれぞれに対する入力(たとえば図12に示される直線的な配置構成)、行および列の入力(たとえば図13に示されるマトリクス状の配置構成)、およびアンテナ給電部に対する調整可能なゲイン等を含んでよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、アンテナ制御部1430は、選択されたまたは所望のアンテナ放射パターンに対応する制御入力1432を与えるように構成された回路を含む。たとえば、アンテナ制御部1430は、たとえば(本明細書にて前に説明したように、さまざまなビーム方向、ビーム幅、偏向状態等に対応する)所望のアンテナ放射パターンのセットをマッピングするルックアップ表として、表面散乱アンテナの設定のセットを格納する。このルックアップ表は、たとえば制御入力の値の範囲に対するアンテナの全波形シミュレーションを実施することにより、または試験環境にアンテナを配置し、制御入力の値の範囲に対応するアンテナ放射パターンを計測することにより、予め計算されてよい。いくつかの実施形態では、アンテナ制御部は、たとえば、(たとえば、ルックアップ表が、ビームステアリング角の離散的な増加のみを含む場合に、連続的なビームステアリングを可能とするために)ルックアップ表に格納された2つのアンテナ放射パターン間の制御入力に対する値を補間することにより、回帰分析にしたがって制御入力を計算するためこのルックアップ表を用いるように構成されてよい。アンテナ制御部1430は他に、たとえば、(本明細書にて前に説明した通り)干渉項Re[ΨOUTΨin]に対応するホログラフィパターンを計算することにより、または、本明細書にて上で示した式(1)にしたがって、選択されたまたは所望のアンテナ放射パターンを与える(制御入力の値に対応する)結合{α}を計算することにより、選択されたまたは所望のアンテナ放射パターンに対応する制御入力1432を動的に計算するように構成されてよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、アンテナユニット1420は、(その位置、方向、温度、機械的な変形等の)アンテナの環境条件を検出するセンサ部材を有するセンサユニット1422を任意に含む。センサ部材は1つ以上のGPS装置、ジャイロスコープ、温度計、ひずみ計等を含んでよく、センサユニットはセンサデータ1424を与えるようにアンテナ制御部に接続されてよい。これにより、制御入力1432は、(たとえば航空機等のモバイルプラットフォームに取り付けられた場合の)アンテナの並進または回転を、または温度のドリフト、機械的な変形等を補償するように調整可能であってよい。
【0067】
いくつかの実施形態では、通信ユニットは、制御入力のフィードバック調整のために、アンテナ制御部にフィードバック信号1434を与えてよい。たとえば、通信ユニットは、ビットエラーレート信号を与えてもよく、アンテナ制御部は、チャンネルのノイズを削減するためにアンテナの設定を調整する、フィードバック回路(たとえばDSP回路)を含んでもよい。代替的または付加的に、ポインティングまたはステアリングの適用例のために、通信ユニットは(たとえば衛星ビーコンからの)ビーコン信号を与えてもよく、アンテナ制御部は(たとえば、移動広帯域衛星送受信機のためのポインティングロックDSP回路等の)フィードバック回路を含んでもよい。
【0068】
図15には、例示的な実施形態が、処理のフロー図として示されている。フロー1500は、1つ以上の制御入力に対して調整可能に応答する、表面散乱アンテナのための第1アンテナ放射パターンを選択する工程1510を含む。たとえば、遠隔通信衛星、遠隔通信基地局、または遠隔通信モバイルプラットフォームの位置において、放射パターンの1次ビームに向かう、アンテナ放射パターンが選択されてよい。代替的または付加的に、たとえば、安全な通信のため、またはノイズ源を除去するために、アンテナパターンは、所望の位置に放射パターンのヌルを配置するように選択されてもよい。代替的または付加的に、アンテナ放射パターンは、円偏向(たとえばKa帯衛星通信)または直線偏向(たとえばKu帯衛星通信)等の所望の偏向状態を与えるために選択されてよい。フロー1500は、選択された第1のアンテナ放射パターンに対応する1つ以上の制御入力の第1の値を決定する工程1520を含む。たとえば、図14のシステムにおいて、アンテナ制御部1430は、ルックアップ表を用いることによって、または所望のアンテナ放射パターンに対応するホログラムを計算することによって、制御入力の値を決定するように構成された回路を含んでよい。フロー1500は、表面散乱アンテナに対する1つ以上の制御入力の第1の値を与える工程1530を任意に含む。たとえば、アンテナ制御部1430は、さまざまな散乱素子にバイアス電圧を印加してよく、および/または、アンテナ制御部1430は、アンテナ給電部のゲインを調整してよい。フロー1500は、第1のアンテナ放射パターンとは異なる第2のアンテナ放射パターンを選択する工程1540を任意に含む。この場合にも、この工程は、たとえば、第2のビーム方向またはヌルの第2の配置を選択する工程を含んでよい。この実施形態の1つの適用例として、衛星通信の端末局は複数の衛星間を切り替えることができ、たとえば、ピーク負荷時の容量を最適化するために、サービスに加入している別の衛星に切り替える、あるいは故障しているまたはオフラインである第1の衛星から切り替えることができる。フロー1500は、選択された第2のアンテナ放射パターンに対応する1つ以上の制御入力の第2の値を決定する工程1550を任意に含む。この場合にも、この工程は、たとえば、ルックアップ表を用いるもしくはホログラフィパターンを計算する工程を含んでよい。フロー1500は、表面散乱アンテナに対する1つ以上の制御入力の第2の値を与える工程1560を任意に含む。この場合にも、この工程は、たとえば、バイアス電圧を印加および/または給電ゲインを調整する工程を含んでよい。
【0069】
図16に、別の例示的な実施形態のが、処理のフロー図として示されている。フロー1600は、1つ以上の第1の制御入力に応答する第1の調整可能な放射パターンを有する第1の表面散乱アンテナに対する第1の対象物を識別する工程1610を含む。この第1の対象物は、たとえば、遠隔通信衛星、遠隔通信基地局、または遠隔通信モバイルプラットフォームであってよい。フロー1600は、第1の対象物と第1の表面散乱アンテナとの間の第1の相対運動に応答する第1の調整可能な放射パターンの実質的に連続的な変化を与えるために、1つ以上の第1の制御入力を繰り返し調整する工程1620を含む。たとえば、図14のシステムにおいて、アンテナ制御部1430は、たとえば、非静止衛星の運動を追跡するため、(航空機または他の乗り物等の)モバイルプラットフォームからの静止衛星のポインティングロックを維持するため、または、対象物とアンテナとの両方が移動している場合にポインティングロックを維持するために、表面散乱アンテナの放射パターンを制御するように構成された回路を含んでよい。フロー1600は、1つ以上の第2の制御入力に応答する第2の調整可能な放射パターンを有する第2の表面散乱アンテナに対する第2の対象物を識別する工程1630を任意に含む。そしてフロー1600は、第2の対象物と第2の表面散乱アンテナとの間の相対運動に応答する第2の調整可能な放射パターンの実質的に連続的な変化を与えるために、1つ以上の第2の制御入力を繰り返し調整する工程1640を任意に含む。たとえば、いくつかの適用例では、(第1の非静止衛星等の)第1の対象物を追跡する第1のアンテナユニットと、(第2の非静止衛星等の)第2の対象物を追跡する第2のアンテナユニットまたは予備のアンテナユニットとの両方を配置してよい。いくつかの実施形態では、予備のアンテナユニットは、小径のアンテナ(txおよび/またはrx)を含んでもよく、上記小径のアンテナは、第2の対象物の位置を追跡するため(そして、削減されたサービス品質(QoS)において第2の対象物へのリンクを任意で保護するため)に、主に用いられる。フロー1600は、第1の調整可能な放射パターンの主要なビーム内に実質的に位置する、第2の対象物を配置するために1つ以上の第1の制御入力を調整する工程1650を任意に含む。たとえば、第1のアンテナおよび第2のアンテナが非静止衛星の一群と相互作用する衛星通信端末の構成要素である適用例において、第1のアンテナまたは主要なアンテナは、(第2のアンテナまたは予備のアンテナによって追跡されていた)衛星の一群内の第2の部材を追跡するために、第1のアンテナを切り替えることによって、「ハンドオフ」が実現される時刻において、第1の部材が水平線に到達するまで(または第1のアンテナの走査ロスが顕著になるまで)、衛星の一群内の第1の部材を追跡してよい。フロー1600は、第1の対象物および第2の対象物対象物とは異なる、第2の表面散乱アンテナに対する新たな対象物を識別する工程1660を任意に含む。そして、フロー1600は、第2の調整可能な放射パターンの主なビーム内に実質的に位置する、新たな対象物を配置するために1つ以上の第2の制御入力を調整する工程1670を任意に含む。たとえば、「ハンドオフ」の後、第2のアンテナまたは予備のアンテナは、(たとえ記水平線上に昇りつつ)衛星の一群内の第3の部材との間のリンクを起動することができる。
【0070】
これまでに、ブロック図、フローチャート、および/または例を用いて、装置および/または処理についてのさまざまな実施形態を説明してきた。これらのようなブロック図、フローチャート、および/または例が1つ以上の機能および/または処理を含む限り、以下のことが理解されるだろう。すなわち、これらのようなブロック図、フローチャート、または例に含まれるそれぞれの機能および/または処理の技術に含まれるものは、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または実質的にはそれらの任意の組み合わせによって、個別にまたは集合的に実装されてよい。1つの実施形態において、ここで示された主題のいくつかの部分は、特定用途向けIC(ASIC)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または他の集積回路の形態によって実装されてよい。しかし、当業者は、ここで示した実施形態のいくつかの態様は、全体または一部において、以下のような集積回路において等価的なものとして実装できることを理解するであろう。(たとえば、1つ以上のコンピュータシステム上で実行する1つ以上のプログラムとして)1つ以上のコンピュータ上で実行する1つ以上のコンピュータプログラム、(たとえば、1つ以上のマイクロプロセッサ上で実行する1つ以上のプログラムとして)1つ以上のプロセッサ上で実行する1つ以上のプログラム、ファームウェア、または実質的にそれらの任意の組み合わせ、そして回路の設計および/またはソフトウェアおよび/またはファームウェアのためのコードの作成は、本開示の観点から、当業者の1つの技術範囲において十分なものである。加えて、当業者は、ここで示した主題のメカニズムは、さまざまな形態によるプログラム製品として頒布されることが可能であることを理解するであろう。そしてここで示した主題の例示的な実施形態は、実際に頒布実現するために使用される信号保持媒体の特定のタイプによらず、適合する。信号保持媒体の例は、以下のもの、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリ等記録可能な形式の媒体と、デジタルおよび/またはアナログ通信媒体(たとえば、光ファイバケーブル、導波管、有線通信のリンク、無線通信のリンク)等の伝送形式の媒体とを含むが、これらに限定されない。
【0071】
一般的な意味では、当業者は、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって、個別にまたは集合的に実装され得る、ここで示した上記さまざまな態様が、「電気回路」のさまざまなタイプの組み合わせとして見なさされてよいことを理解するであろう。したがって、ここで用いた「電気回路」は、1つ以上の離散的な電気回路、1つ以上の集積回路を有する電気回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータプログラムによって構成された一般用途向けの演算装置(たとえば、ここで示した処理を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成された一般的な用途のコンピュータおよび/または装置または、ここで示した処理を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成されたマイクロプロセッサおよび/または装置を)を形成する電気回路、(たとえば、ランダムアクセスメモリの形態の)記憶装置を形成する電気回路、および/または通信装置(たとえば、モデム、通信スイッチ、または光学−電気機器)を形成する電気回路を含むが、これらに限定されない。当業者は、ここで示された主題は、アナログまたはデジタル方式またはそれらのいくつかの組み合わせによって実装されてよいことを理解するであろう。
【0072】
本明細書において言及された、および/または出願データシートにリストアップされた、上記米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許文献、のすべては、本明細書に矛盾しない限り、参照によって本明細書に含まれる。
【0073】
当業者は、ここで示した構成要素(たとえばステップ)、装置、およびオブジェクトおよびそれらに付随する説明は、概念を明確にする目的で用いられており、さまざまな構成の変更は、当該技術範囲にあると理解するであろう。したがって、ここで用いたように、示された特定の例と付随する説明は、より一般的なクラスを代表するものであることが意図される。一般には、任意の特定の例の使用は、また、そのクラスを代表するものとして意図され、これらの特定の構成要素(たとえばステップ)、装置、およびオブジェクトを包含しないことは、制限が必要とされていることを意図するように解釈されるべきではない。
【0074】
本明細書での実質的な任意の複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または出願に対して適切であるように、複数形から単数形へ、および/または単数形から複数形への変換が可能である。さまざまな単数形/複数形の置換は、明確化の目的のためにここで明確に示すことはない。
【0075】
本明細書に記載した主題に係る特定の態様を示し、説明してきたが、当業者にとって以下のことが明白である。すなわち、本明細書が教示する内容に基づいて、変更および修正は、本明細書が示す主題およびより広いその態様から逸脱することなく実施されてよく、したがって、添付の特許請求の範囲は、本明細書が示す主題の真の意図および範囲に含まれる全ての変更および修正の範囲を包含する。さらに、本発明は添付の特許請求の範囲によって規定されることが理解されるであろう。当業者によって、以下のことが理解されるであろう。一般に、本明細書で用いる用語および添付の特許請求の範囲(たとえば添付の特許請求の範囲の要部)で特に用いられる用語は、一般に「非限定的な」用語として意図されている(たとえば、用語「…を含んでいる」は「…を含んでいるが、これに限定されない」ことを示すと解釈され、用語「…を有している」は「少なくとも…を有している」ことを示すと解釈され、用語「…を含む」は「…を含むが、これに限定されない」ことを示すと解釈される、など)。当業者によって、以下のことがさらに理解されるであろう。すなわち、導入された請求項の記載の特定の数が意図されるならば、そのような意図は請求項に明確に記載され、記載が無い場合はそのような意図が存在しないことを示している。たとえば、理解の手助けとして、後述の添付の特許請求の範囲は、請求項の記載を導入するための「少なくとも1つ」および「1つ以上」といった導入句の使用を含んでとよい。しかし、このような語句の使用は、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、同一の請求項が導入句「1つ以上」または「少なくとも1つ」および「a」または「an」等の不定冠詞(たとえば、「a」および/または「an」は「少なくとも1つ」または「1つ以上」を意味するように典型的に解釈されるべきである)を含むときでさえ、そのような記載を1つしか含まない発明に、そのような導入された請求項の記載を含む特定の請求項を限定すると解釈されるべきではない。請求項の記載の導入に用いられる定冠詞の使用に対しても、同様のことが有効である。加えて、導入された請求項の記載の特定の数が明確に記載されていても、当業者は以下の内容を理解するであろう。すなわち、そのような記載は典型的に、少なくとも1つの記載された数を意味する(たとえば、他の修正を含まない、“2つの記載”のありのままの記載は、一般に、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)と解釈されるべきであることを理解するであろう。さらに、「A、B、およびC等の少なくとも1つ」に類似する表記が用いられた場合、一般に当業者がそのような構成は(たとえば、「A、B、およびCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB、AとC、BとC、および/またはAとBとC、その他を有するシステムを含むが、これに限定されない)を表す表記であると理解することが意図されている。「A、B、またはC等の少なくとも1つ」に類似する表記が用いられる例において、一般に、そのような表記は、当業者が上記表記(たとえば、「A、B、またはCの少なくとも1つを有するシステム」はAのみ、Bのみ、Cのみ、AとB、AとC、BとC、および/またはAとBとC、その他を有するシステムを含むが、これに限定されない)を理解することが意図される。当業者によって、2つ以上の択一的な用語が存在する実質的ないかなる離接語および/または離接句も、明細書、特許請求の範囲、または図面がそれら用語の1つ、用語のそれぞれ、または両方の用語を含む可能性を企図することを理解すべきであることがさらに理解されるだろう。たとえば、語句「AまたはB」は、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むと理解されるべきである。
【0076】
添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、その中で記載された工程が、一般にどのような順番でも実行されてよいと理解するであろう。このような別の順番の例は、重ね合わせ、割り込み、中断、再整理、増加、準備、補充、同時、逆転、または他の異なる並び替えを、文脈が他の状態を指さない限り含んでよい。文脈に関して、「…に応答して」「…に関して」等の用語、または他の過去時制の形容詞は一般に、文脈が他の状態を指さない限り、これらの変化形を除外することを意図しない。
【0077】
本明細書で示した主題の態様は、以下の採番された各項に示される。
1.アンテナであって、
波伝搬構造と、
上記アンテナの動作周波数に対応する自由空間波長よりも実質的に短い素子間隔を有する上記波伝搬構造に沿って配置された複数のサブ波長パッチ素子と、を含み、
上記複数サブ波長パッチ素子は、上記波伝搬構造の導波モードに対する複数の調整可能な個別の電磁応答を有し、
上記複数の調整可能な個別の電磁応答は、上記アンテナの調整可能な放射電磁界を与える。
2.上記動作周波数は、マイクロ波周波数である1項に記載のアンテナ。
3.上記マイクロ波周波数、はKa帯周波数である2項に記載のアンテナ。
4.上記マイクロ波周波数は、Ku帯周波数である2項に記載のアンテナ。
5.上記マイクロ波周波数は、Q帯周波数である2項に記載のアンテナ。
6.上記素子間隔は、上記自由空間波長の3分の1よりも短い1項に記載のアンテナ。
7.上記素子間隔は、上記自由空間波長の4分の1よりも短い1項に記載のアンテナ。
8.上記素子間隔は、上記自由空間波長の5分の1よりも短い1項に記載のアンテナ。
9.上記波伝搬構造は、1つ以上の導電面を含み、
上記複数のサブ波長パッチ素子は、上記1つ以上の導電面において、複数のアイリスのそれぞれの上に少なくとも部分的に配置された複数の電導パッチに対応する1項に記載のアンテナ。
10.上記1つ以上の導電面は、上記1つ以上の導電面に平行な第1の方向および第2の方向を規定し、
上記第1の方向は、上記第2の方向に直交する9項に記載のアンテナ。
11.上記波伝搬構造は、実質的に2次元的な波伝搬構造である10項に記載のアンテナ。
12.上記実質的に2次元的な波伝搬構造は、平行板導波管であり、
上記1つ以上の導電面は、上記平行板導波管の上部導電体である11項に記載のアンテナ。
13.上記波伝搬構造は、1つ以上の実質的に1次元的な波伝搬構造を含む10項に記載のアンテナ。
14.上記1つ以上の実質的に1次元的な波伝搬構造は、上記第1の方向に沿って方向づけられた1つ以上の閉塞導波管を含み、
上記1つ以上の導電面は、上記1つ以上の閉塞導波管の1つ以上のそれぞれの上面である13項に記載のアンテナ。
15.上記アイリスは、円形のアイリスである9項に記載のアンテナ。
16.上記アイリスは、矩形のアイリスである9項に記載のアンテナ。
17.上記アイリスは、スリット状のアイリスである9項に記載のアンテナ。
18.上記導電パッチは、円形のパッチである9項に記載のアンテナ。
19.上記導電パッチは、多角形のパッチである9項に記載のアンテナ。
20.上記導電パッチは、矩形のパッチである10項に記載のアンテナ。
21.上記矩形のパッチは、上記第1の方向と平行な長さを有する20項に記載のアンテナ。
22.上記アイリスは、上記第2の方向と平行な長さを有する矩形のアイリスである21項に記載のアンテナ。
23.上記矩形のパッチは、上記第1の方向に沿った下端および上端をそれぞれ有し、
上記矩形のアイリスは、上記矩形のパッチの上記下端の下に配置される22項に記載のアンテナ。
24.隣接する素子の間における素子間の結合を低減するように、上記複数のサブ波長パッチ素子の上記隣接する素子の間に配置された複数の金属構造をさらに含む1項に記載のアンテナ。
25.上記複数の金属構造のそれぞれは、列柱を形成する一連のビアである24項に記載のアンテナ。
26.上記複数の導電パッチは、上記導電パッチと上記導波モードとの間の、アイリスを介した結合に応答する複数の楕円偏向した放射電磁界を与えるように構成されている9項に記載のアンテナ。
27.上記導波モードは、上記複数のアイリスのそれぞれの位置において、時間依存する複数のHフィールドを規定し、
上記時間依存するHフィールドは、複数の楕円を描くベクトルである26項に記載のアンテナ。
28.上記楕円は、実質的に円である27項に記載のアンテナ。
29.上記楕円は、1/10以下の離心率を有する27項に記載のアンテナ。
30.上記複数の楕円偏向した放射電磁界は、複数の左周りの楕円偏向した放射電磁界である26項に記載のアンテナ。
31.上記複数の楕円偏向した放射電磁界は、複数の右周りの楕円偏向した放射電磁界である26項に記載のアンテナ。
32.上記複数の楕円偏向した放射電磁界は、第1の複数の右周りの楕円偏向した放射電磁界と、第2の複数の左周りの楕円偏向した放射電磁界とを含む26項に記載のアンテナ。
33.上記複数の楕円偏向した放射電磁界は、複数の円偏向した放射電磁界である26項に記載のアンテナ。
34.上記波伝搬構造は、矩形の導波管であり、
上記1つ以上の導電面は、上記矩形の導波管の上部導電体であり、
上記複数のアイリスは、上記上部導電体の端部と上記上部導電体の二等分線との間の中間の位置に、上記上部導電体の上に配置されている26項に記載のアンテナ。
35.上記上部導電体の端部と上記上部導電体の二等分線との間の中間の上記位置は、上記端部と上記二等分線との間の等距離の位置である34項に記載のアンテナ。
36.上記波伝搬構造は、矩形の導波管であり、
上記1つ以上の導電面は、上記矩形の導波管の上部導電体であり、
上記複数のアイリスは、第1の複数のアイリスと第2の複数のアイリスとを含み、
上記第1の複数のアイリスは、上記上部導電体の左側の端部と上記上部導電体の二等分線との間の中間の位置において、上記上部導電体の上に配置され、
上記第2の複数のアイリスは、上記上部導電体の右側の端部と上記上部導電体の二等分線との間の中間の位置において、上記上部導電体の上に配置されている26項に記載のアンテナ。
37.上記左側の端部と上記二等分線との間の中間の位置は、上記左側の端部と上記二等分線との間の等距離の位置であり、
上記右側の端部と上記二等分線との間の中間の位置は、上記右側の端部と上記二等分線との間の等距離の位置である36項に記載のアンテナ。
38.上記複数の導電パッチと上記1つ以上の導電面との間に。それぞれのバイアス電圧を与えるように構成された複数のバイアス電圧線と、
上記1つ以上の導電面において上記複数の導電パッチと上記複数のアイリスとの間に配置されている、電気的に調整可能な材料と、をさらに含む9項に記載のアンテナ。
39.上記電気的に調整可能な材料は、液晶素材料を含む38項に記載のアンテナ。
40.上記液晶材料は、ネマチック液晶である39項に記載のアンテナ。
41.上記液晶材料は、2周波液晶である39項に記載のアンテナナ。
42。上記液晶材料は、ポリマーネットワーク液晶である39項に記載のアンテナ。
43.上記液晶材料は、ポリマー分散液晶である39項に記載のアンテナ。
44.上記液晶材料と上記1つ以上の導電面との間に配置される配置層をさらに含み、
上記配置層は、上記1つ以上の導電面に平行な、微細な溝を与える39項に記載のアンテナ。
45.上記1つ以上の導電面は、プリント回路基板の上部金属層の少なくとも一部を構成し、
上記配置層は、上記上部金属層を覆うポリイミド層である44項に記載のアンテナ。
46.上記液晶材料と上記複数の導電パッチとの間に配置された配置層をさらに含み、
上記配置層は、上記複数の導電パッチに平行な、微細な溝を与える39項に記載のアンテナ。
47.上記複数の導電パッチは、プリント回路基板の下部金属層の少なくとも一部を構成し、
上記配置層は、上記下部金属層を覆うポリイミドである46項に記載のアンテナ。
48.上記電気的に調整可能材料は、上記液晶材料に埋め込まれた侵入型媒体を含む39項に記載のアンテナ。
49.上記侵入型媒体は、微孔性の侵入型媒体である48項に記載のアンテナ。
50.上記微孔性の侵入型媒体は、超高分子量ポリエチレン(UHMW−PE)である49項に記載のアンテナ。
51.上記微孔性の侵入型媒体は、親水性延伸ポリテトラフルオロエチレン(親水性ePTFE)である49項に記載のアンテナ。
52.上記侵入型媒体は、上記液晶材料の表面の配位のために微小孔を与え、
上記微小孔は、上記1つ以上の導電面に平行な長さを有する48項に記載のアンテナ。
53.複数の位置のそれぞれに、第1の複数の相対位相を伝送するための第1の導波を伝搬する工程と、
第1の複数の楕円偏波は、第1の放射電磁界を生成し、
上記複数の位置のそれぞれから選択された第1の位置のセットから上記第1の複数の楕円偏波を放射するために、上記第1の位置のセットにおいて上記第1の導波を結合する工程と、
上記複数の位置のそれぞれに、上記第1の複数の相対位相に実質的に等しい第2の複数の相対位相を伝送するための第2の導波を伝搬する工程と、
第2の複数の楕円偏波は、上記第1の放射電磁界とは異なる第2の放射電磁界を生成し、
上記複数の位置のそれぞれから選択された第2の位置のセットから上記第2の複数の楕円偏波を放射するために、上記第2の位置のセットにおいて上記第2の導波を結合する工程と、を含む方法。
54.上記第1の導波および上記第1の放射電磁界は第1の干渉パターンを規定し、
上記複数の位置のそれぞれから選択された上記第1の位置のセットは、上記第1の干渉パターンの構造的な干渉領域内の位置のセットに対応し、
上記第2の導波および上記第2の放射電磁界は、上記第1の干渉パターンとは異なる第2の干渉パターンを規定し、
上記複数の位置のそれぞれから選択された上記位置の第2のセットは、上記第2の干渉パターンの構造的な干渉領域内の位置のセットに対応する53項に記載の方法。
55.上記第1の複数の楕円偏波は、第1の複数の円偏波である53項に記載の方法。
56.上記第1の複数の楕円偏波は、第1の複数の左周りの楕円偏波である53項に記載の方法。
57.上記第1の複数の楕円偏波は、第1の複数の右周りの楕円偏波である53項に記載の方法。
58.第3の導波の伝搬方向は、上記第1の導波の伝搬方向とは逆の方向であり、
複数の位置のそれぞれに第3の複数の相対位相を伝送するための上記第3の導波を伝搬する工程と、
第3の配置のセットから複数の左回りの楕円偏波を放射するために、上記複数の位置のそれぞれから選択された第3の位置のセットにおいて上記第3の導波を結合する工程と、をさらに含む57項に記載の方法。
59.上記第3の位置のセットは、上記第1の位置のセットと等しい58項に記載の方法。
60.複数の位置において、第1の楕円偏向した自由空間波を受信する工程と、
第1の複数の電磁振動は、上記複数の位置において第1の複数の相対位相を有する第1の導波を生成し、
第1の位置のセットにおいて上記第1の複数の電磁振動を生成するために、上記複数の位置から選択された上記第1の位置のセットにおいて上記第1の楕円偏向した自由空間波を結合する工程と、
上記複数の位置において、上記第1の楕円偏向した自由空間波とは異なる第2の楕円偏向した自由空間波を受信する工程と、
第2の複数の電磁振動は、上記複数の位置において第2の複数の相対位相を有する第2の導波を生成し、
上記第2の複数の相対位相は、上記第1の複数の相対位相と実質的に等しく、
第2の位置のセットにおいて上記第2の複数の電磁振動を生成するために、上記複数の位置から選択された上記第2の位置のセットにおいて、上記第2の楕円偏向した自由空間波を結合する工程と、を含む方法。
61.上記第1の導波および上記第1の楕円偏向した自由空間波は、第1の干渉パターンを規定し、
上記複数の位置のそれぞれから選択された上記第1の位置のセットは、上記第1の干渉パターンの構造的な干渉領域内の位置のセットに対応し、
上記第2の導波および上記第2の楕円偏向した自由空間波は、上記第1の干渉パターンとは異なる第2の干渉パターンを規定し、
上記複数の位置のそれぞれから選択された上記第2の位置のセットは、上記第2の干渉パターンの構造的な干渉領域内の位置のセットに対応する60項に記載の方法。
62.上記第1の楕円偏向した自由空間波は、円偏向した自由空間波である60項に記載の方法。
63.上記第1の楕円偏向した自由空間波は、左周りの楕円偏向した自由空間波である60項に記載の方法。
64.上記第1の楕円偏向した自由空間波は、右周りの楕円偏向した自由空間波である60項に記載の方法。
65.上記複数の位置において左周りの楕円偏向した自由空間波を受信する工程と、
第3の複数の電磁振動は、第3の導波を生成し、
上記第3の導波の伝搬方向は、上記第1の導波の伝搬方向とは逆の方向であり、
第3の位置のセットにおいて上記第3の複数の電磁振動を生成するために、上記複数の位置から選択された上記第3の位置のセットにおいて、上記右周りの楕円偏向した自由空間波を結合する工程と、をさらに含む64項に記載の方法。
66.上記位置の第3のセットは、上記位置の第1のセットに等しい65項の方法。
67.アンテナであって、
波伝搬構造と、
上記アンテナの動作周波数に対応する自由空間波長よりも実質的に短い素子間隔を有する上記波伝搬構造に沿って配置される複数の放射素子と、
入力面と出力面とを有しており、上記入力面において複数の調整可能な直線偏向した放射電磁界を受信し、上記出力面から対応する調整可能な楕円偏向した放射電磁界を伝送するように構成された偏向変換構造と、を含み、
上記複数の放射素子は、上記波伝搬構造の導波モードに応答する上記複数の調整可能な直線偏向した放射電磁界を与えるように構成されており、
上記複数の調整可能な楕円偏向した放射電磁界は、上記アンテナの調整可能な楕円偏向した放射電磁界を与えるアンテナ。
68.上記偏向変換構造は、4分の1波長板である67項に記載のアンテナ。
69.上記偏向変換構造は、異方性誘電体である67項に記載のアンテナ
70.上記偏向変換構造は、人工磁性体である67項に記載のアンテナ。
71.上記偏向変換構造は、メアンダライン構造である67項に記載のアンテナ。
72.上記メアンダライン構造は、交互に配置されたスペーサ層を有する2つ以上の導通73.上記メアンダライン構造は、3次元的なメアンダラインを含む71項に記載のアンテナ。
74.上記調整可能な楕円偏向した放射電磁界は、実質的に円偏向した放射電磁界である67項に記載のアンテナ。
75.上記調整可能な楕円偏向した放射電磁界の軸比は、上記アンテナのブロードサイド軸を中心とする半角50°の円錐内の方向に対して、2dBより少ない67項に記載のアンテナ。
76.波伝搬構造と、
上記波伝搬構造の導電面に沿って分布した複数の共振素子と、
上記複数の共振素子の近傍に配置された液晶材料と、を含み、
それぞれの共振素子は、第1の電極および第2の電極を含み、
上記第1の電極は、上記共素子の共振モードの電気力線に実質的に平行となるように、上記液晶を配位させるように構成されており、
上記第2の電極は、上記共振モードの上記電気力線に実質的に直交するように、上記液晶を配位させるように構成されている電磁装置。
77.上記複数の第2の電極は、上記複数の共振素子の間において延伸する共通の電極を構成する76項に記載の電磁装置。
78.上記複数の第1の電極は、上記導電面と実質的に同一平面上にあり、かつ、当該導電面から電気的に断絶されている複数の導電アイランドであり、
上記液晶は、上記導電面の上の層に配置されておち、
上記複数の第2の電極は、上記液晶の層の上の伝導層を構成し、
上記伝導層は、上記共振モードを実質的に透過する77項に記載の電磁装置。
79.上記複数の共振素子は、上記複数の導電アイランドと上記導電面とによって規定される複数の相補的電気LC(CELC)共振子である78項に記載の電磁装置。
80.上記伝導層は、30ナノメートルよりも小さい厚さを有するクロムまたはチタンの層である78項に記載の電磁装置。
81.上記導電層は、有機導電体である78項に記載の電磁装置。
82.上記導電層は、第1の方向における第1の導電率と第2の方向における第2の導電率とを備える異方性導電層であり、
上記第2の導電率は、上記第1の導電率よりも小さく、
上記第1の方向は、上記共振モードの上記電気力線に実質的に直交する78項に記載の電磁装置。
83.上記複数の第1の電極は、上記導電面において、複数のアイリスのそれぞれの上に配置された複数の導電パッチであり、
上記液晶は、上記導電面と上記複数の電導パッチとの間の層に配置され、
上記複数の第2の電極は、上記導電パッチと実質的に同一平面上にあり、かつ、当該導電パッチから電気的に断絶されており、
上記複数の第2の電極は、上記共振モードを実質的に透過する76項に記載の電磁装置。
84.近接する液晶を備えた電磁共振子を調整する方法であって、
上記電磁共振子の共振モードの電気力線に実質的に平行となるように、上記液晶を配位させる第1の調整工程と、
上記共振モードの上記電気力線に実質的に直交するように、上記液晶を配位させる第2の調整工程と、を含む方法。
85.上記電磁共振子は、上記導電面と実質的に同一平面上にあり、かつ、当該導電面から電気的に断絶されている導電アイランドを含み、
上記第1の調整工程は、上記導電アイランドと上記導電面との間に電位差V1を印加する工程を含む84項に記載の方法。
86.V1は、実質的にゼロDCオフセットのAC電位差である85項に記載の方法。
87.V1のAC周波数帯は、10Hzから100kHzまでの範囲である86項に記載の方法。
88.V1のRMS値は、上記液晶の飽和RMS電圧よりも大きい86項に記載の方法。
89.上記電磁共振子は、上記導電アイランドと上記導電面の上に逆電極をさらに含み、
上記第2の調整工程は、上記導電アイランドと上記導電面との間の上記電位差V1よりも実質的に大きい電位差V2を、上記逆電極と上記導電面との間に印加する工程を含む86項に記載の方法。
90.V2は、実質的にゼロDCオフセットのAC電位差である89項に記載の方法。
91.V2のAC周波数帯は、10Hzから100kHzまでの範囲である90項に記載の方法。
92.V2のRMS値は、上記液晶の飽和RMS電圧よりも大きい90項に記載の方法。
93.上記電位差V2を印加する工程において、V1は実質的にゼロである90項に記載の方法。
94.上記電磁共振子は、導電面におけるアイリスの上に配置された導電パッチを含み、
上記第1の調整工程は、上記導電パッチと上記導電面との間に電位差V1を印加する工程を含む84項に記載の方法。
95.V1は、実質的にゼロDCオフセットのAC電位差である94項に記載の方法。
96.V1のRMS値は、上記液晶の飽和RMS電圧よりも大きいこと95項に記載の方法。
97.上記電磁共振子は、上記導電パッチに隣接し、かつ、当該導電パッチと同一平面上にある逆電極をさらに含み、
上記第2の調整工程は、上記導電パッチと上記導電面との間の電位差V1よりも実質的に大きい電位差V2を、上記逆電極と上記導電パッチとの間に印加する工程を含む95項に記載の方法。
98.V2は、実質的にゼロDCオフセットのAC電位差である97項に記載の方法。
99.V2のRMS値は、上記液晶の飽和RMS電圧よりも大きい98項に記載の方法。
100.上記電位差V2を印加する工程において、V1は実質的にゼロである98項に記載の方法。
101.上記電位差V2を印加する工程は、上記液晶の緩和時間よりも短い時間に対して電圧を印加する工程である89項に記載の方法。
102.上記時間は、上記緩和時間の半分よりも短い101項に記載の方法。
103.上記電位差V2を印加する工程は、上記液晶の緩和時間よりも短い時間に対して電圧を印加する工程である95項に記載の方法。
104.上記時間は、上記緩和時間の半分よりも短い103項に記載の方法。
105.調整電極およびベース電極をそれぞれ備えた複数の散乱素子を有する表面散乱アンテナを制御する方法であって、
上記方法は、各散乱素子に対して、
上記調整電極と上記共通のベース電極との間に第1の電位差を印加する工程と、
上記調整電極と上記共通のベース電極との間に第2の電位差を印加する工程と、を含み、
各電位差は、実質的にゼロDCオフセットのAC電位差である方法。
106.VPPは、上記調整電極と上記共通のベース電極との間の中間点に配置された液晶の飽和RMS電圧よりも大きい電圧であり、
上記第1の電位差は、VPPの第1の分数倍に等しいRMS値を有し、かつ、上記第2の電位差は、VPPの第2の分数倍に等しいRMS値を有する105項に記載の方法。
107.上記第1の電位差を印加する工程は、
上記調整電極に対してVPPと接地(GND)との間を交替する第1方形波を印加する工程と、
上記共通の基底電極に対してVPPと接地との間を交替する第2方形波を印加する工程とを含み、
上記第1方形波および上記第2方形波は、180°の上記第1の分数倍に等しい位相差を有する106項に記載の方法。
108.上記第2の電位差を印加する工程は、
上記調整電極に対してVPPと接地(GND)との間を交替する第1方形波を印加する工程と、
記共通の基底電極に対してVPPと上接地との間を交替する第2方形波を印加する工程とを含み、
上記第1方形波および上記第2方形波は、180°の上記第2の分数倍に等しい位相差を有する106項に記載の方法。
109.上記第1の分数倍は、1に等しい106項に記載の方法。
110.上記第1の電位差を印加する工程は、
上記調整電極に対してVPPと−VPPとの間を交替する第1方形波を印加する工程と、
上記共通のベース電極を接地する工程とを含む109項に記載の方法。
111.上記第2の分数倍は、ゼロに等しい106項に記載の方法。
112.上記第2の電位差を印加する工程は、上記調整電極および上記共通のベース電極の両方を接地する工程を含む111項に記載の方法。
113.調整電極および共通のベース電極をそれぞれ備えた複数の散乱素子を有する表面散乱アンテナに対するドライバであって、
ビット列を読み込むように構成されたシリアルシフトレジスタと、
パラレルレジスタに上記ビット列を蓄積するように構成されたラッチと、
上記パラレルレジスタから選択された複数のビットのそれぞれに対応する電圧によって、上記複数の調整電極を駆動するように構成されたプッシュプル増幅器のセットと、を含むドライバ。
114.上記プッシュプル増幅器のセットは、上記パラレルレジスタから選択された別のビットに対応する電圧によって、上記共通のベース電極を駆動するようにさらに構成されている113項に記載のドライバ。
115.極性信号に応答する上記パラレルレジスタの出力を反転させるように構成されたパラレルXORゲートをさらに含む113項に記載のドライバ。
116.VPPは、上記調整電極と上記共通のベース電極との間の中間点に配置された液晶の飽和RMS電圧よりも大きい電圧として規定されており、
上記プッシュプル増幅器の陽極は電圧VPPに接続され、かつ、上記プッシュプル増幅器の陰極は接地(GND)に接続される113項に記載のドライバ。
117.VPPは、上記調整電極と上記共通のベース電極との間の中間点に配置された液晶の飽和RMS電圧よりも大きい電圧であり、
VPPとGNDとの間を交替する第1方形波によって、上記プッシュプル増幅器の陽極を駆動するように構成されている陽極の電力回路と、
GNDと上記第1方形波と同位相の−VPPとの間を交替する第2方形波によって、上記プッシュプル増幅器の陰極を駆動するように構成されている陰極の電力回路とをさらに含む113項に記載のドライバ。
【0078】
さまざまな態様および実施形態について本明細書にて示してきたが、他の態様および実施形態も当業者にとっては明確であろう。本明細に開示したさまざまな態様および実施形態は、本発明を説明するためのものであって、本発明を限定するものではなく、本発明の正確な範囲および意図については、以下の特許請求の範囲によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
図1】表面散乱アンテナを示す概略図である。
図2A】表面散乱アンテナの典型的な調整パターンを示す図である。
図2B】表面散乱アンテナの典型的な調整パターンに対応するビームパターンを示す図である。
図3A】表面散乱アンテナの別の典型的な調整パターンを示す図である。
図3B】表面散乱アンテナの別の典型的な調整パターンに対応するビームパターンを示す図である。
図4A】表面散乱アンテナの別の典型的な調整パターンを示す図である。
図4B】表面散乱アンテナの別の典型的な調整パターンに対応するフィールドパターンを示す図である。
図5】パッチ素子を含む表面散乱アンテナの実施形態を示す図である。
図6A】導波管上のパッチ素子の例を示す図である。
図6B】導波管上のパッチ素子の例を示す図である。
図6C】導波管モードに対する電気力線を示す図である。
図7】液晶の配置を示す図である。
図8A】典型的な逆電極の配置を示す図である。
図8B】典型的な逆電極の配置を示す図である。
図9】散乱素子を直線的に配置した表面散乱アンテナを示す図である。
図10】散乱素子をマトリクス状に配置した表面散乱アンテナを示す図である。
図11A】バイアス電圧の駆動方法を示す図である。
図11B】バイアス電圧駆動回路を示す図である。
図12A】バイアス電圧の駆動方法を示す図である。
図12B】バイアス電圧駆動回路を示す図である。
図13】バイアス電圧の駆動方法を示す図である。
図14】システムのブロック図を示す図である。
図15】フロー図を示す図である。
図16】フロー図を示す図である。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16