特許第6374806号(P6374806)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6374806
(24)【登録日】2018年7月27日
(45)【発行日】2018年8月15日
(54)【発明の名称】車両のドア開閉制御装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/77 20150101AFI20180806BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20180806BHJP
   E05B 49/00 20060101ALN20180806BHJP
   E05B 83/18 20140101ALN20180806BHJP
   E05B 83/40 20140101ALN20180806BHJP
【FI】
   E05F15/77
   B60R25/24
   !E05B49/00 J
   !E05B83/18
   !E05B83/40
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-37897(P2015-37897)
(22)【出願日】2015年2月27日
(65)【公開番号】特開2016-160589(P2016-160589A)
(43)【公開日】2016年9月5日
【審査請求日】2017年8月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】390005430
【氏名又は名称】株式会社ホンダアクセス
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】特許業務法人落合特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100071870
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 健
(74)【代理人】
【識別番号】100097618
【弁理士】
【氏名又は名称】仁木 一明
(74)【代理人】
【識別番号】100152227
【弁理士】
【氏名又は名称】▲ぬで▼島 愼二
(72)【発明者】
【氏名】酒井 広登
【審査官】 秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−138471(JP,A)
【文献】 特開2014−141804(JP,A)
【文献】 特開2007−184749(JP,A)
【文献】 特開2002−161658(JP,A)
【文献】 特開2007−239243(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0091996(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第1982876(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 15/77
B60R 25/24
E05B 1/00−85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられたドア開閉制御ユニット(14)が所定時間間隔で送信するリクエスト信号と、運転者が携帯する携帯機(31)が前記リクエスト信号に応えて送信するレスポンス信号とによる相互通信で認証が成立したときに、前記携帯機(31)による車両のドア(12L,12R,13)の開扉操作および閉扉操作が許可される車両のドア開閉制御装置であって、
前記ドア開閉制御ユニット(14)は前記ドア(12L,12R,13)を自動で開扉する自動開扉指令を記憶する予約設定手段(15)を備え、
前記予約設定手段(15)に前記自動開扉指令が記憶されている状態で前記携帯機(31)が前記ドア(12L,12R,13)に接近し、前記ドア開閉制御ユニット(14)および前記携帯機(31)間で認証が成立すると、前記ドア開閉制御ユニット(14)は前記ドア(12L,12R,13)を自動で開扉し、
前記予約設定手段(15)に前記自動開扉指令が記憶されていない状態では、前記ドア開閉制御ユニット(14)は前記リクエスト信号の送信を行わないか、あるいは前記リクエスト信号の送信時間間隔を前記所定時間間隔よりも長くすることを特徴とする車両のドア開閉制御装置。
【請求項2】
車両に設けられたドア開閉制御ユニット(14)が所定時間間隔で送信するリクエスト信号と、運転者が携帯する携帯機(31)が前記リクエスト信号に応えて送信するレスポンス信号とによる相互通信で認証が成立したときに、前記携帯機(31)による車両のドア(12L,12R,13)の開扉操作および閉扉操作が許可される車両のドア開閉制御装置であって、
前記ドア開閉制御ユニット(14)は前記ドア(12L,12R,13)を自動で閉扉する自動閉扉指令を記憶する予約設定手段(15)を備え、
前記予約設定手段(15)に前記自動閉扉指令が記憶されている状態で前記携帯機(31)が前記ドア(12L,12R,13)から離れ、前記ドア開閉制御ユニット(14)および前記携帯機(31)間の相互通信が途絶すると、前記ドア開閉制御ユニット(14)は前記ドア(12L,12R,13)を自動で閉扉し、
前記予約設定手段(15)に前記自動閉扉指令が記憶されていない状態では、前記ドア開閉制御ユニット(14)が前記リクエスト信号の送信を行わないか、あるいは前記リクエスト信号の送信時間間隔を前記所定時間間隔よりも長くすることを特徴とする車両のドア開閉制御装置。
【請求項3】
前記携帯機(31)は前記ドア(12L,12R,13)を開扉する開扉指令を送信する開扉ボタン(33)および前記ドア(12L,12R,13)を閉扉する閉扉指令を送信する閉扉ボタン(32)を備え、前記自動開扉指令は前記開扉ボタン(33)に所定の操作を加えることで記憶され、前記自動閉扉指令は前記閉扉ボタン(32)に所定の操作を加えることで記憶されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両のドア開閉制御装置。
【請求項4】
前記携帯機(31)はスライドスイッチ(39)を備え、前記スライドスイッチ(39)を操作することで前記自動開扉指令あるいは前記自動閉扉指令が記憶されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両のドア開閉制御装置。
【請求項5】
前記携帯機(31)は前記ドア(12L,12R,13)を開扉する開扉指令を送信する開扉ボタン(33)および前記ドア(12L,12R,13)を閉扉する閉扉指令を送信する閉扉ボタン(32)を備え、前記スライドスイッチ(39)がON位置にあるときに前記開扉ボタン(33)を操作することで前記自動開扉指令が記憶され、前記スライドスイッチ(39)がON位置にあるときに前記閉扉ボタン(32)を操作することで前記自動閉扉指令が記憶されることを特徴とする、請求項4に記載の車両のドア開閉制御装置。
【請求項6】
前記スライドスイッチ(39)はOFF位置、自動開扉位置および自動閉扉位置を切り換え可能であることを特徴とする、請求項4に記載の車両のドア開閉制御装置。
【請求項7】
前記ドア(12L,12R,13)は、スライドドア、テールゲートおよびトランクリッドの何れかであることを特徴とする、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両のドア開閉制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設けられたドア開閉制御ユニットが所定時間間隔で送信するリクエスト信号と、運転者が携帯する携帯機が前記リクエスト信号に応えて送信するレスポンス信号とによる相互通信で認証が成立したときに、前記携帯機による車両のドアの開扉操作および閉扉操作が許可される車両のドア開閉制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
運転者が携帯する携帯機と車両に設けられたドア開閉制御ユニットとの間で相互通信を行うドア開閉制御装置において、スライドドアをロックして車両を離れた運転者が車両に戻ってスライドドアに近づいたとき、携帯機およびドア開閉制御ユニット間の相互通信により認証が成立すると、スライドドアのドアロックが自動的に解除され、運転者がドアハンドルに触れるだけでドア開閉アクチュエータが作動してスライドドアが自動的に開扉するものが、下記特許文献1により公知である。
【0003】
このドア開閉制御装置によれば、運転者が多くの荷物を持って車両に戻ったような場合に、携帯機の自動開扉ボタンを操作してスライドドアを開扉することが難しい状況でも、荷物を持ったままドアハンドルに触れるだけでスライドドアを開扉することが可能になって利便性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−23620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来のドア開閉制御装置は、運転席の近傍に自動開扉制御のキャンセルスイッチを備えており、このキャンセルスイッチをONした状態で運転者が車両を離れると、運転者が車両に戻ったときに自動開扉制御が行われないように設定することができる。
【0006】
このように、上記従来のものは、運転者の意思に応じて自動開扉制御の実行および不実行を任意に選択することが可能であるが、上記何れの場合であっても、運転者が車両を離れている間、車両に設けられたドア開閉制御ユニットは携帯機を検出するために所定時間間隔でリクエスト信号を送信し続けるため、ドア開閉制御装置が消費する暗電流が増加して車両のバッテリが無駄に消費される問題があった。
【0007】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ドアの自動開閉制御の実行および不実行を選択可能な車両のドア開閉制御装置において、ドア開閉制御ユニットがリクエスト信号を送信するために消費する暗電流を節減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車両に設けられたドア開閉制御ユニットが所定時間間隔で送信するリクエスト信号と、運転者が携帯する携帯機が前記リクエスト信号に応えて送信するレスポンス信号とによる相互通信で認証が成立したときに、前記携帯機による車両のドアの開扉操作および閉扉操作が許可される車両のドア開閉制御装置であって、前記ドア開閉制御ユニットは前記ドアを自動で開扉する自動開扉指令を記憶する予約設定手段を備え、前記予約設定手段に前記自動開扉指令が記憶されている状態で前記携帯機が前記ドアに接近し、前記ドア開閉制御ユニットおよび前記携帯機間で認証が成立すると、前記ドア開閉制御ユニットは前記ドアを自動で開扉し、前記予約設定手段に前記自動開扉指令が記憶されていない状態では、前記ドア開閉制御ユニットは前記リクエスト信号の送信を行わないか、あるいは前記リクエスト信号の送信時間間隔を前記所定時間間隔よりも長くすることを特徴とする車両のドア開閉制御装置が提案される。
【0009】
また請求項2に記載された発明によれば、車両に設けられたドア開閉制御ユニットが所定時間間隔で送信するリクエスト信号と、運転者が携帯する携帯機が前記リクエスト信号に応えて送信するレスポンス信号とによる相互通信で認証が成立したときに、前記携帯機による車両のドアの開扉操作および閉扉操作が許可される車両のドア開閉制御装置であって、前記ドア開閉制御ユニットは前記ドアを自動で閉扉する自動閉扉指令を記憶する予約設定手段を備え、前記予約設定手段に前記自動閉扉指令が記憶されている状態で前記携帯機が前記ドアから離れ、前記ドア開閉制御ユニットおよび前記携帯機間の相互通信が途絶すると、前記ドア開閉制御ユニットは前記ドアを自動で閉扉し、前記予約設定手段に前記自動閉扉指令が記憶されていない状態では、前記ドア開閉制御ユニットが前記リクエスト信号の送信を行わないか、あるいは前記リクエスト信号の送信時間間隔を前記所定時間間隔よりも長くすることを特徴とする車両のドア開閉制御装置が提案される。
【0010】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記携帯機は前記ドアを開扉する開扉指令を送信する開扉ボタンおよび前記ドアを閉扉する閉扉指令を送信する閉扉ボタンを備え、前記自動開扉指令は前記開扉ボタンに所定の操作を加えることで記憶され、前記自動閉扉指令は前記閉扉ボタンに所定の操作を加えることで記憶されることを特徴とする車両のドア開閉制御装置が提案される。
【0011】
また請求項4に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記携帯機はスライドスイッチを備え、前記スライドスイッチを操作することで前記自動開扉指令あるいは前記自動閉扉指令が記憶されることを特徴とする車両のドア開閉制御装置が提案される。
【0012】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記携帯機は前記ドアを開扉する開扉指令を送信する開扉ボタンおよび前記ドアを閉扉する閉扉指令を送信する閉扉ボタンを備え、前記スライドスイッチがON位置にあるときに前記開扉ボタンを操作することで前記自動開扉指令が記憶され、前記スライドスイッチがON位置にあるときに前記閉扉ボタンを操作することで前記自動閉扉指令が記憶されることを特徴とする車両のドア開閉制御装置が提案される。
【0013】
また請求項6に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記スライドスイッチはOFF位置、自動開扉位置および自動閉扉位置を切り換え可能であることを特徴とする車両のドア開閉制御装置が提案される。
【0014】
また請求項7に記載された発明によれば、請求項1〜請求項6の何れか1項の構成に加えて、前記ドアは、スライドドア、テールゲートおよびトランクリッドの何れかであることを特徴とする車両のドア開閉制御装置が提案される。
【0015】
尚、実施の形態の左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13は本発明のドアに対応し、実施の形態の電子キー認証ECU15は本発明の予約設定手段に対応し、実施の形態の電子キー31は本発明の携帯機に対応し、実施の形態のロックボタン32は本発明の閉扉ボタンに対応し、実施の形態のアンロックボタン33は実施の形態の開扉ボタンに対応する。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の構成によれば、車両のドア開閉制御装置は、車両に設けられたドア開閉制御ユニットが所定時間間隔で送信するリクエスト信号と、運転者が携帯する携帯機がリクエスト信号に応えて送信するレスポンス信号とによる相互通信で認証が成立したときに、携帯機による車両のドアの開扉操作および閉扉操作が許可される。
【0017】
ドア開閉制御ユニットはドアを自動で開扉する自動開扉指令を記憶する予約設定手段を備え、予約設定手段に自動開扉指令が記憶されている状態で携帯機がドアに接近し、ドア開閉制御ユニットおよび携帯機間で認証が成立すると、ドア開閉制御ユニットはドアを自動で開扉するので、運転者が多くの荷物を持って車両に戻ることが必要になった場合等に、予めドア開閉制御ユニットに自動開扉指令を予約することで、車両に戻ったときにドアを自動開扉することが可能になって利便性が向上する。
【0018】
しかも予約設定手段に自動開扉指令が記憶されていない状態では、ドア開閉制御ユニットはリクエスト信号の送信を行わないか、あるいはリクエスト信号の送信時間間隔を所定時間間隔よりも長くするので、ドア開閉制御ユニットが消費する暗電流を節減することで車両のバッテリが無駄に消費されるのを防止することができる。この場合、運転者が車両に戻ったときにドアを開扉する必要はあれば、リクエスト信号に依存せずに携帯機によりドアを開扉できるので支障はない。
【0019】
また請求項2の構成によれば、車両のドア開閉制御装置は、車両に設けられたドア開閉制御ユニットが所定時間間隔で送信するリクエスト信号と、運転者が携帯する携帯機がリクエスト信号に応えて送信するレスポンス信号とによる相互通信で認証が成立したときに、携帯機による車両のドアの開扉操作および閉扉操作が許可される。
【0020】
ドア開閉制御ユニットはドアを自動で閉扉する自動閉扉指令を記憶する予約設定手段を備え、予約設定手段に自動閉扉指令が記憶されている状態で携帯機がドアから離れ、ドア開閉制御ユニットおよび携帯機間の相互通信が途絶すると、ドア開閉制御ユニットはドアを自動で閉扉するので、運転者が多くの荷物を持って車両を離れることが必要になった場合等に、予めドア開閉制御ユニットに自動閉扉指令を予約することで、荷物を持った後にドアを自動閉扉することが可能になって利便性が向上する。
【0021】
しかも予約設定手段に自動閉扉指令が記憶されていない状態では、ドア開閉制御ユニットはリクエスト信号の送信を行わないか、あるいはリクエスト信号の送信時間間隔を所定時間間隔よりも長くするので、ドア開閉制御ユニットが消費する暗電流を節減することで車両のバッテリが無駄に消費されるのを防止することができる。この場合、運転者が車両に戻ったときにドアを開扉する必要はあれば、リクエスト信号に依存せずに携帯機によりドアを開扉できるので支障はない。
【0022】
また請求項3の構成によれば、携帯機はドアを開扉する開扉指令を送信する開扉ボタンおよびドアを閉扉する閉扉指令を送信する閉扉ボタンを備え、自動開扉指令は開扉ボタンに所定の操作を加えることで記憶され、自動閉扉指令は閉扉ボタンに所定の操作を加えることで記憶されるので、特別のボタンやスイッチを追加することなく、既存の開扉ボタンおよび閉扉ボタンを利用して予約設定を行うことができる。
【0023】
また請求項4の構成によれば、携帯機はスライドスイッチを備え、スライドスイッチを操作することで自動開扉指令あるいは自動閉扉指令が記憶されるので、予約設定が行われている状態と予約設定が行われていない状態とをスライドスイッチを目視するだけで確認することができる。
【0024】
また請求項5の構成によれば、携帯機はドアを開扉する開扉指令を送信する開扉ボタンおよびドアを閉扉する閉扉指令を送信する閉扉ボタンを備え、スライドスイッチがON位置にあるときに開扉ボタンを操作することで自動開扉指令が記憶され、スライドスイッチがON位置にあるときに閉扉ボタンを操作することで自動閉扉指令が記憶されるので、自動開扉指令および自動閉扉指令の何れか一方だけを予約設定することができる。
【0025】
また請求項6の構成によれば、スライドスイッチはOFF位置、自動開扉位置および自動閉扉位置を切り換え可能であるので、一つのスライドスイッチで三つの状態を切り換えることが可能になって操作性が向上するだけでなく、予約設定が行われている状態と予約設定が行われていない状態とをスライドスイッチを目視するだけで確認することができる。
【0026】
また請求項7の構成によれば、ドアは、スライドドア、テールゲートおよびトランクリッドの何れかであるので、多くの荷物を出し入れするドアを自動的に開閉して利便性を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】ドア開閉制御装置の全体構成を示す図。(第1の実施の形態)
図2】電子キーの構成を示す図。(第1の実施の形態)
図3】ドアの自動開扉制御を説明するフローチャート。(第1の実施の形態)
図4】ドアの自動閉扉制御を説明するフローチャート。(第1の実施の形態)
図5】電子キーの構成を示す図。(第2の実施の形態)
図6】電子キーの構成を示す図。(第3の実施の形態)
【発明を実施するための形態】
【第1の実施の形態】
【0028】
以下、図1図4に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0029】
図1に示すように、本実施の形態の5ドアの車両は、左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13を備える。左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13は本発明のドアを構成するもので、それぞれアクチュエータにより自動的にロック・アンロックが可能であり、かつアクチュエータにより自動的に開閉が可能である。以下、単にドアという場合には、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13を指すものとする。
【0030】
ソレノイドのようなドアロックアクチュエータ20による左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13のロック・アンロックと、電動モータのようなドア開閉アクチュエータ21による左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13の開閉とを制御すべく車両に搭載されたドア開閉制御ユニット14は、電子キー認証ECU15、ドアロック制御ECU16およびドア開閉制御ECU17を備えており、それらはデータバス18により相互に接続される。
【0031】
電子キー認証ECU15には後述する電子キー31(図2参照)との間で相互通信するためのアンテナ19が接続され、ドアロック制御ECU16には左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13をそれぞれロック・アンロックするためのドアロックアクチュエータ20が接続され、ドア開閉制御ECU17にはドア(左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13)をそれぞれ自動的に開閉するためのドア開閉アクチュエータ21と、自動開扉指令および自動閉扉指令が予約設定されたことを運転者に報知するためのブザー22とが接続される。
【0032】
アンテナ19は、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13の各々に対して個別に設けられており、そのアンテナ19の通信可能領域は約1m程度である(図1の斜線領域参照)。電子キー31は各々のアンテナ19との間で通信を行うことが可能であり、電子キー認証ECU15は電子キー31が左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13の何れの通信可能領域に入ったかを認識することができる。
【0033】
図2に示すように、電子キー31には、ロックボタン32、アンロックボタン33、左スライドドア開閉ボタン34、右スライドドア開閉ボタン35およびテールゲート開閉ボタン36が設けられる。電子キー31は電子キーECU37を備えており、この電子キーECU37には、ロックボタン32、アンロックボタン33、左スライドドア開閉ボタン34、右スライドドア開閉ボタン35およびテールゲート開閉ボタン36が接続されるとともに、ドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15との間で相互通信するためのアンテナ38が接続される。
【0034】
次に、電子キー31により左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13をロック・アンロックする作用を説明する。
【0035】
ドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15は、各ドア12L,12R,13のアンテナ19から所定時間間隔でリクエスト信号を送信し、電子キー31を所持する運転者が何れかのドア12L,12R,13の周辺の通信可能領域(例えば、各ドア12L,12R,13からの距離が1.0m程度の領域)内に存在すると、電子キー31のアンテナ38で受信したリクエスト信号の受信レベルが閾値を超えることで、電子キー認証ECU15および電子キーECU37間の相互通信が可能になる。電子キー認証ECU15および電子キーECU37間の相互通信が可能になると、電子キーECU37は電子キー認証ECU15に向けてIDコードを含むレスポンス信号を送信し、電子キー認証ECU15がレスポンス信号に含まれるIDコードを予め記憶されたIDコードと照合し、両IDコードが一致したときに、その電子キー31が自車のものであると認証する。
【0036】
このように、電子キー31およびドア開閉制御ユニット14間で認証が成立した状態で、運転者が電子キー31のロックボタン32を押すと、ドアロック制御ECU16がドアロックアクチュエータ20を駆動することで、左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13が全てロックされる。また運転者が電子キー31のアンロックボタン33を押すと、前記各ドア11L,11R、12L,12R,13が全てアンロックされる。
【0037】
例えば左スライドドア12Lが閉扉した状態にあるとき、左スライドドア12Lの周辺の通信可能領域内で運転者が電子キー31の左スライドドア開閉ボタン34を押すと、ドアロック制御ECU16がドアロックアクチュエータ20を作動させてドアロックを解除するとともに、ドア開閉制御ECU17がドア開閉アクチュエータ21を作動させて左スライドドア12Lを自動開扉する。また左スライドドア12Lが開扉した状態にあるとき、左スライドドア12Lの周辺の通信可能領域内で運転者が電子キー31の左スライドドア開閉ボタン34を押すと、ドア開閉制御ECU17がドア開閉アクチュエータ21を作動させて左スライドドア12Lを自動閉扉するとともに、ドアロック制御ECU16がドアロックアクチュエータ20を作動させてドアロックを作動する。
【0038】
同様に、右スライドドア12Rの周辺の通信可能領域内で運転者が電子キー31の右スライドドア開閉ボタン35を押すと、右スライドドア12Rを自動閉扉あるいは自動開扉することができ、テールゲート13の周辺の通信可能領域内で運転者が電子キー31のテールゲート開閉ボタン36を押すと、テールゲート13を自動閉扉あるいは自動開扉することができる。
【0039】
次に、予約による左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13の自動開扉制御について説明する。
【0040】
運転者が車両を離れて買い物に出かけ、多くの荷物で両手が塞がった状態で車両に戻った場合、荷物を車両に乗せるべく左スライドドア12L、右スライドドア12Rあるいはテールゲート13を開扉しようとしても、荷物を地面に置かないと電子キー31を操作できなくなる。本実施の形態では、運転者が車両を離れる前に、ドア開閉制御ユニット14に予め自動開扉指令を記憶させておくことで、運転者が車両に戻ったときに何れかのドア12L,12R,13が自動的に開扉するので、荷物を地面に置いて電子キー31を操作する必要がなくなって利便性が向上する。
【0041】
即ち、図3のフローチャートのステップS11で運転者が降車し、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13のうちの何れかの周辺の通信可能領域内にいるとき、ステップS12でドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15と電子キー31の電子キーECU37との間で認証が成立して相互通信が行われる。この状態から、ステップS13で自動開扉制御を予約する場合には、ステップS14で運転者が電子キー31のアンロックボタン33を2度押しするか、あるいはアンロックボタン33を長押しすることで、ドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15に自動開扉指令が記憶され、その後に運転者は車両を離れる。このようにしてドア12L,12R,13の自動開扉制御を予約した場合には、ステップS15でドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15は通常の時間間隔でリクエスト信号を送信し続ける。
【0042】
ドア12L,12R,13の自動開扉制御を予約した場合、ステップS16で運転者が両手に荷物を持って車両に戻り、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13のうちの開扉したいドアの周辺の通信可能領域内に入ると、ステップS17でドア開閉制御ユニット14および電子キー31間の相互通信が可能になり、電子キー認証ECU15が送信するリクエスト信号を受信した電子キーECU37がIDコードを含むレスポンス信号を送信し、レスポンス信号を受信した電子キー認証ECU15がIDコードを照合して認証する。
【0043】
認証が成立すると、ステップS18で電子キー認証ECU15に予め記憶されたドア開扉指令に基づいて、ドアロック制御ECU16がドアロックアクチュエータ20を駆動して左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13のうちの運転者が近づいたドア12L,12R,13をアンロックするとともに、そのドアをドア開閉制御ECU17がドア開閉アクチュエータ21を駆動して自動開扉する。このとき、ドア開閉制御ECU17によりブザー22が鳴動し、予約設定されたドア開扉指令により自動開扉制御が行われたことを運転者に報知する。
【0044】
これにより、運転者が両手に荷物を持っていて電子キー31を操作できない状態であってもドア12L,12R,13を自動開扉することが可能となり、荷物を地面において電子キー31を操作する必要がなくなって利便性が向上する。
【0045】
またアンテナ19は左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13にそれぞれ設けられており、電子キー認証ECU15は運転者が通信可能領域内に入ったドア12L,12R,13を認識し、そのドアだけを自動開扉して他のドアを開扉しないので、運転者が意図するドアだけを選択的に自動開扉することが可能になる。その結果、不必要なドアが自動開扉する無駄をなくすことができるだけでなく、例えば運転者がテールゲート13を自動開扉して荷物を積み込んでいるときに、同時に自動開扉した左スライドドア12Lや右スライドドア12Rから不審者が車内に乗り込むのを防止することができる。
【0046】
一方、前記ステップS13で自動開扉制御を予約しない場合には、ステップS19で運転者が電子キー31のロックボタン32を押して左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13を全てロックした状態で車両を離れ、ステップS20で通信可能領域外に出でドア開閉制御ユニット14および電子キー31間の相互通信が途絶すると、ドア開閉制御ユニット14はリクエスト信号の送信を中止する。これにより、ドア開閉制御ユニット14が消費する暗電流を節減し、車両のバッテリが無駄に消費されるのを防止することができる。
【0047】
ステップS21で運転者が車両に戻ってドア12L,12R,13の近傍の通信可能領域に入っても、ドア開閉制御ユニット14がリクエスト信号の送信を中止しているために相互通信が自動的に開始することはない。しかしながら、ステップS22で運転者が電子キー31のアンロックボタン33を押すと、IDコードを含むドアアンロック指令信号が送信され、これを受信したドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15が認証を完了すると、ドアロック制御ECU16がドアロックアクチュエータ20を駆動することで、左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13が全てアンロックされるため、運転者は支障なく車両に乗車することができる。
【0048】
次に、予約による左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13の自動閉扉制御について説明する。
【0049】
運転者が降車し、車両に積んだ荷物を手に持って他の場所に運ぶべく、左スライドドア12L、右スライドドア12Rあるいはテールゲート13を開扉して両手に荷物を持つと、電子キー31の操作が困難になって開扉している何れかのドア12L,12R,13を閉扉できない場合がある。本実施の形態では、両手に荷物を持つ前に、ドア開閉制御ユニット14に予め自動閉扉指令を記憶させておくことで、運転者が荷物を持って車両を離れたときに、開扉している何れかのドア12L,12R,13が自動的に閉扉するので、荷物を地面において電子キー31を操作する必要がなくなって利便性が向上する。
【0050】
即ち、図4のフローチャートのステップS31で運転者が降車し、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13のうちの何れかの周辺の通信可能領域内にいるとき、ステップS32でドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15と電子キー31の電子キーECU37との間で認証が成立する。この状態から、ステップS33で自動閉扉制御を予約する場合には、ステップS34で運転者が電子キー31のロックボタン32を2度押しするか、あるいはロックボタン32を長押しすることで、ドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15に自動閉扉指令を記憶した後、運転者が車両を離れる。ドア12L,12R,13の自動閉扉制御を予約した場合には、ステップS35でドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15は通常の時間間隔でリクエスト信号を送信し続ける。このとき、ドア開閉制御ECU17によりブザー22が鳴動し、自動閉扉制御が予約設定されたことを運転者に報知する。
【0051】
続くステップS36で運転者が通信可能領域外に出ると、リクエスト信号およびレスポンス信号の受信レベルが閾値未満になり、ステップS37で電子キー31の電子キーECU37とドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15との相互通信が途絶する。するとドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECUに記憶された自動閉扉指令に基づいてドア開閉制御ECU17がドア開閉アクチュエータ21を駆動して左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13のうちの開扉しているドア12L,12R,13を自動閉扉するとともに、ドアロック制御ECU16がドアロックアクチュエータ20を駆動して左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13を全てロックする。
【0052】
これにより、運転者が両手に荷物を持っていて電子キー31を操作できない状態であってもドア12L,12R,13を自動閉扉することが可能となり、荷物を地面において電子キー31を操作する必要がなくなって利便性が向上する。
【0053】
ステップS38で運転者が車両に戻って何れかのドア12L,12R,13の通信可能領域内に入り、ドア開閉制御ユニット14および電子キー31間の認証が完了すると、運転者が電子キー31のアンロックボタン33を押すことで全てのドア11L,11R,12L,12R,13をアンロックすることができる。
【0054】
一方、前記ステップS33で自動閉扉制御を予約しない場合には、ステップS39で運転者が電子キー31のロックボタン32を押して左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13を全てロックした状態で車両を離れ、ステップS40で通信可能領域外に出でドア開閉制御ユニット14および電子キー31間の相互通信が途絶すると、ドア開閉制御ユニット14はリクエスト信号の送信を中止する。これにより、ドア開閉制御ユニット14が消費する暗電流を節減し、車両のバッテリが無駄に消費されるのを防止することができる。
【0055】
ステップS41で運転者が車両に戻ってドア12L,12R,13の近傍の通信可能領域に入っても、ドア開閉制御ユニット14がリクエスト信号の送信を中止しているために相互通信が自動的に開始することはない。しかしながら、ステップS42で運転者が電子キー31のアンロックボタン33を押すと、IDコードを含むドアアンロック指令信号が送信され、これを受信したドア開閉制御ユニット14の電子キー認証ECU15が認証を完了すると、ドアロック制御ECU16がドアロックアクチュエータ20を駆動することで、左フロントドア11L、右フロントドア11R、左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13が全てアンロックされるため、運転者は支障なく車両に乗車することができる。
【0056】
本実施の形態によれば、電子キー31に既存のロックボタン32およびアンロックボタン33を利用して自動閉扉指令および自動開扉指令を記憶させることができるので、コストの増加を最小限に抑えることができる。
【第2の実施の形態】
【0057】
図5に示すように、第2の実施の形態の電子キー31は更にスライドスイッチ39を備える。スライドスイッチ39はON位置およびOFF位置を切り換え可能であり、スライドスイッチ39をON位置に操作すれば予約によるドアの自動開閉機能が有効になり、スライドスイッチ39をOFF位置に操作すれば予約によるドアの自動開閉機能が無効になる。この実施の形態によれば、スライドスイッチ39の位置を目視で確認することにより、予約によるドア12L,12R,13の自動開閉機能が有効になっているのか無効になっているのかを、一目で確認することができる。
【0058】
また上記実施の形態の変形例として、スライドスイッチ39をON位置に操作した上でロックボタン32を押すと予約による自動閉扉機能が有効になり、スライドスイッチ39をON位置に操作した上でアンロックボタン33を押すと予約による自動開扉機能が有効になるようにしても良い。この変形例にとれば、予約による自動閉扉機能および自動開扉機能の何れか一方だけを有効にすることができるため、利便性が一層向上する。
【第3の実施の形態】
【0059】
図6に示すように、第3の実施の形態の電子キー31は、第2の実施の形態とスライドスイッチ39とは異なるスライドスイッチ39を備える。このスライドスイッチ39はOFF位置、開位置および閉位置を切り換え可能であり、スライドスイッチ39をOFF位置に操作すれば予約によるドアの自動開閉機能が無効になり、スライドスイッチ39を開位置に操作すれば予約による自動開扉機能が有効になり、スライドスイッチ39を閉位置に操作すれば予約による自動閉扉機能が有効になる。この実施の形態によれば、スライドスイッチ39の位置を目視で確認することにより、予約によるドア12L,12R,13の自動開扉機能あるいは自動閉扉機能が有効になっているのか無効になっているのかを、一目で確認することができる。
【0060】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0061】
例えば、実施の形態では自動開扉制御および自動閉扉制御が予約設定されない状態で運転者が車両を離れたとき、ドア開閉制御ユニット14がリクエスト信号の送信を中止することで暗電流を削減しているが、ドア開閉制御ユニット14が送信するリクエスト信号の時間間隔を通常の時間間隔よりも短く設定することで暗電流を削減しても良い。
【0062】
また本発明のドアは、実施の形態の左スライドドア12L、右スライドドア12Rおよびテールゲート13に限定されず、トランクリッドであっても良い。
【0063】
また実施の形態ではドアの自動開閉機能がドアロックアクチュエータ20によるドアのロック・アンロックと、ドア開閉アクチュエータ21によるドアの開閉とを含んでいるが、ドア開閉アクチュエータ21によるドアの開閉を除外し、ドアロックアクチュエータ20によるドアのロック・アンロックだけであっても良い。
【0064】
また電子キー31およびドア開閉制御ユニット14間の相互通信が途絶する理由は、電子キー31から送信された信号の受信レベルが閾値未満になった場合に限定されず、ドア開閉制御ユニット14から複数回送信されたリクエスト信号に対して、電子キー31からのレスポンス信号がドア開閉制御ユニット14において受信されない場合であっても良い。
【0065】
また本発明による自動開扉制御あるいは自動閉扉制御は、運転者の両手が塞がっている場合だけでなく、運転者が厚手の手袋をしているために電子キー31の操作が困難な場合にも有効である。
【符号の説明】
【0066】
12L 左スライドドア(ドア)
12R 右スライドドア(ドア)
13 テールゲート(ドア)
14 ドア開閉制御ユニット
15 電子キー認証ECU(予約設定手段)
31 電子キー(携帯機)
32 ロックボタン(閉扉ボタン)
33 アンロックボタン(開扉ボタン)
39 スライドスイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6