(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
根元(20)と先端(22)との間に延在するスタッキング軸線(34)に沿って並べた複数の翼形セクション(136)によって画成される翼形部(18)を備えるタービンエンジン翼形部装置であって、前縁部の正圧側翼形領域(148)の熱膨張率が前縁部の負圧側翼形領域(146)の熱膨張率よりも大きく、後縁部の正圧側翼形領域(150)の熱膨張率が後縁部の負圧側翼形領域(146)の熱膨張率よりも小さい、装置。
積層造形方法を使用して、根元(20)と先端(22)との間の全幅にわたって延在し、かつ前縁(28)及び後縁(30)で互いに接合した凹形正圧側壁(24)及び凸形負圧側壁(26)を含む外側表面(32)を有する翼形部(18)を構築することを含む請求項1乃至9のいずれかに記載のタービンエンジン翼形部装置の製造方法であって、当該方法が、翼形部(18)の翼形セクション熱膨張特性が根元(20)から先端(22)まで変化するように、翼形部(18)に異なる材料を選択的に配置することをさらに含む、方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照すると、様々な図を通して同一の参照符号は同一の要素を示しており、
図1は、例示的な圧縮機動翼10を示している。圧縮機動翼10は、従来のダブテール12を含んでいるが、これは動翼10が動作中に回転する際に動翼をディスクに対して半径方向に保持するために、ダブテールスロットの補足タングをロータディスク(図示せず)に係合するタングを含む、任意の適切な形状を有している。動翼シャンク14は、ダブテール12から半径方向上向きに延在し、シャンク14から横方向外向きに突出しシャンク14を取り囲むプラットフォーム16で終端する。翼形部18は、プラットフォーム16からほぼ半径方向外向きに延在する。翼形部は、プラットフォーム16及び翼形部18の接合部に根元20と、その半径方向外端に先端22とを有している。翼形部18は、前縁28及び後縁30で互いに接合した、凹形正圧側壁24と凸形負圧側壁26とを有している。正圧側壁24及び負圧側壁26は、共に外部環境に面する外側表面32を画成している。翼形部18がロータディスクによって回転するとき、外側表面32は、周囲のガス流に流エネルギーを付与するのに適した任意の構成をとることができる。
【0012】
圧縮機動翼10は、本明細書で記載される受動モーフィングの原理を組み込んでもよいタービンエンジン翼形部の一例にすぎない。他のタイプのタービンエンジン翼形部の非限定的な例には、動翼付きディスクつまり「ブリスク」の一部である圧縮機動翼、ファン又はブースタ翼形部、タービン動翼、及び静的圧縮機ステータ又はタービンベーンを含む。
【0013】
翼形部18の本体及びその外側表面32は、仮想スタッキング軸線34に沿って並べた複数の整列翼形セクションの「スタック」として概念化することができる。例えば
図2は、翼形部18の内側部分、例えば中間分岐線38から内側部分を介して見た第1の翼形セクション36を示している。例えば
図3は、翼形部18の外側部分、例えば中間分岐線38から外側部分を介して見た第2の翼形セクション40を示している。
図2及び
図3において、仮想翼弦線42は、前縁28から後縁30まで直線状に延在しており、仮想平均キャンバ線44は、前縁28から後縁30まで延在し、正圧側壁24及び負圧側壁26から等距離である。湾曲した平均キャンバ線44を有する翼形部は、「反っている」といわれ、小さな曲率半径で大きな反りを示す。翼弦線42と軸方向との間の角度は、翼形部18の食違い角と称され、本明細書では通常θとする。
【0014】
図1に示すように、スタッキング軸線34は、直線である必要はなく(すなわち翼形部18は、「湾曲」していてもよい)、完全に半径方向に延在する必要もない(すなわち翼形部18は、「リーン」又は「掃引」であってもよい)。実施されると、これにより種々の翼形セクションは、軸方向接平面で互いにずれる。種々の翼形セクションは、互いに対して回転してもよい。例えば、第1の翼形セクション36は、第2の翼形セクション40に対して回転し、それにより2つの翼形部分はそれぞれ異なる食違い角θ
1、θ
2を有することになるのが分かる。この特性は、「ねじれ」と呼ぶことができる。
【0015】
なお、本明細書で用いる「軸方向」又は「長手方向」という用語は、
図1において「X」で示す方向に対応する、ガスタービンエンジンの回転軸に平行な方向を意味し、「半径方向」は、
図1において「Z」で示す軸方向に垂直な方向を意味し、「接線方向」又は「周方向」は、
図1において「Y」で示す軸方向及び接線方向に互いに垂直な方向を意味する。これらの方向を示す用語は、説明の便宜のためにのみ用いられるものであって、それによって説明した構造の特定の向きを要求するものではない。
【0016】
圧縮機動翼10は、金属合金又はセラミック材料のような材料から作ることができる。このような合金を含むすべての材料は、温度変化に応じて伸縮する。熱膨張率又は「CTE」と呼ばれる材料特性とは、材料の寸法(すなわち体積又は直線寸法)の変化を、温度変化に関連づけたものである。一般的には、CTEは、αV=1/V(dV/dT)又はαL=1/L(dL/dT)で表され、ここで、αはCTE、Vは体積、Lは長さ、Tは温度を表している。航空宇宙合金を含むほとんどの材料は、正のCTEを有するが、それは均質な塊、例えば直方形固体としたとき、その寸法が温度上昇と共に増加するという意味である。
【0017】
翼形部18は、受動モーフィング機能を有するように構成することができる。本明細書で用いられる用語「受動モーフィング」は、オペレータ又は制御システムを介さずに、かつ、アクチュエータを用いることなく環境条件(たとえばガス流温度)に応じて形状を変化させる翼形部18の能力を言う。
【0018】
受動モーフィング機能は、異なるCTEを有する翼形部18の複数の領域を選択的に使用することによって実現されてもよい。異なるCTEを有するこれらの領域が、温度変化中に熱機械的に相互作用することにより、翼形部18を望ましい方法で変形させるような力が生じる。
【0019】
一般に、受動モーフィングは、異なるCTEを有する2つの領域を軸線の両側に設けることにより実現することができ、この軸線に沿った屈曲運動が望ましい。モーフィング力の正確な特性は、例えば、各領域の材料組成物を変える(それによりCTEに影響を与える)こと、対向する領域の質量を変えること、及び対向する領域の軸線に対する距離を変えることによって調整することができる。
【0020】
1つの可能な例について、
図4を参照して説明する。第1の翼形セクション36は、第1の領域46及び第2の領域48を含み、それぞれは中心キャンバ線44の対向する端部にある。第1の領域46は、負圧側壁26に隣接し、前縁28から後縁30までほぼ翼弦全体に延在し、第1のCTEを有する。第2の領域48は、正圧側壁24に隣接し、前縁28から後縁30までほぼ翼弦全体に延在し、第1のCTEと異なっていてもよい第2のCTEを有する。翼形セクション36は、作動していない場合の周囲温度(例えばICAO標準日で15°C/59°F)から少なくとも数百度(例えば、500°C/900°F)の運転温度にわたる様々な温度になるが、タービン動翼は設計動作条件ではさらに高い温度になることができる。したがって、領域46及び領域48の両方が膨張する。
図5は、第1の翼形セクション36の静的形状を実線で、モーフィングされた形状を仮想線で示している。第1の領域46が第2の領域48よりも膨張する場合、翼形部18のキャンバは、高温で増大する傾向がある(
図5に示す)。第2の領域48が第1の領域46よりも膨張する場合、第1の翼形セクション36のキャンバは縮小する傾向がある(図示せず)。
【0021】
図6は、前縁128から後縁130まで延在する対向する正圧側壁124及び負圧側壁126を含む別の翼形セクション136を参照して、別の可能な例を示している。翼形セクション136は、第1の領域146、第2の領域148及び第3の領域150を備えている。第1の領域146は、負圧側壁126に隣接し、前縁128から後縁130までほぼ翼弦全体に延在し、翼形部136の全厚さを貫通して延びる中心部152を有し、第1のCTEを有する。第2の領域148は、正圧側壁124に隣接し、前縁128から中央部分152まで翼弦の一部の上に延在し、第1のCTEと異なっていてもよい第2のCTEを有している。第3の領域150は、正圧側壁124に隣接し、中央部152から後縁130まで翼弦の一部の上に延在し、第1のCTEと異なっていてもよい第3のCTEを有する。したがって、3つの領域146、148、150のすべては、高温で膨張する。
図7は、翼形セクション136の静的形状を実線で、モーフィングされた形状を仮想線で示している。例えば、第2の領域148が第1の領域146よりも膨張し、第3の領域150の膨張が第1の領域146の膨張より小さい場合、翼形セクション136の有効食違い角は、高温で減少する傾向にある(
図7に示す)。第3の領域150が、第1の領域146よりも膨張し第2の領域が膨張する場合、翼形セクション136の食違い角は減少する傾向がある(図示せず)。
【0022】
上述の領域と、領域間の境界とは、翼形部18にわたって任意の方向(例えば半径方向、軸方向、接線方向又はこれらの組合せ)に延在してもよい。したがって、様々な領域を構成する翼形部18の部分は、かなりの半径方向長さを有してもよいことが理解されるであろう。それゆえ、材料の特定の連続する部分は、翼形部18のいくつかの部分内のいくつかの領域を画成することができる。
【0023】
場合によっては、異なるCTEを有する2つの隣接領域を設けることで、2つの領域の間に望ましくない熱機械的な応力をもたらす可能性がある。したがって、これらの応力を緩和するために、隣接領域の間に遷移ゾーンが設けられてもよい。
【0024】
例えば、
図8に示すように、遷移ゾーン250は、上述の領域と同様に2つの領域246、248の間に配置され、2つの領域246、248の異なるCTEの中間のCTEを有する別個の領域として実現することができる。
【0025】
別の例として、
図9に示すように、遷移ゾーン350は、上述の領域と同様に2つの領域の間に配置され、かつ、遷移ゾーン350の全幅にわたって、第1の領域346のCTEと一致する組成物から第2の領域348のCTEと一致する組成物まで変化する勾配組成物を有する領域として実現することができる。
【0026】
別の例として、
図10に示すように、遷移ゾーン450は、上述の領域と同様に2つ領域446、448の間に配置され、かつ異なる2つのCTE領域446、448の機械的に相互連結又はオーバーラップされた特性452を備える領域として実現することができる。
【0027】
例えば翼形セクション36がキャンバを変化させる傾向や、翼形セクション136が食違い角を変化させる傾向といった上述した翼形セクションの全体的な熱機械的挙動は、一般的に翼形セクションの「熱膨張特性」と呼ぶことができる。
【0028】
一実施形態では、翼形部18は、スタッキング軸線34に沿って配置された複数の翼形セクションを組み入れていてもよく、スタッキング軸線34に沿って互いに離間した2以上の翼形セクションは、互いに異なる熱膨張特性を有する。
【0029】
一実施形態では、翼形部18は、スタッキング軸線34に沿って配置された複数の翼形セクションを組み入れていてもよく、スタッキング軸線34に沿って互いに離間した2以上の翼形セクションは、異なるCTEを有する複数の領域をそれぞれ有する。
【0030】
上述した受動モーフィング原理の1つの潜在的な用途は、翼形部18を製造時の形状又は設計意図から変えてしまう傾向がある機械的及び空気力学的効果に対して、相殺効果を提供することである。例えば、空気力学的な負荷は、翼形部18のキャンバを戻してしまう可能性があり、受動モーフィングは、この作用に対処するために使用することができる。
【0031】
上述した受動モーフィング原理の別の潜在的な用途は、「可変形状」機能を提供することであり、これにより翼形部18は、低温で所定の第1の形状と、高温で所定の第2の形状とを有する。これは、動作条件に翼形部の形状をより適合させるために行うことができる。
【0032】
CTEが可変である領域は、従来の鋳造、鍛造又は機械加工方法を用いた製造には非実用的な場合があるので、上述したタービンエンジン翼形部は、積層造形方法を用いた製造に特に適している。
【0033】
「積層造形」は、(従来の機械加工方法で見られる材料除去とは対照的な)層ごとの構築や積層加工を含む方法を説明するために、本明細書で使用される用語である。このような方法は「迅速造形方法」と呼ぶこともできる。積層造形方法は、直接金属レーザ溶融(DMLM)、レーザネットシェイプ製造(LNSM)、電子線焼結、選択的レーザ焼結(SLS)、インクジェット及びレーザジェット等による3D印刷、ステレオリソグラフィ(SLA)、電子ビーム溶解(EBM)、レーザ加工ネットシェイプ(LENS)及び直接金属蒸着(DMD)を含むが、これらに限定されない。
【0034】
積層構築方法の例は以下の通りである。粉末の層増加単位が供給される(例えば、金属、有機、又はセラミック、又は高分子の粉末)。一例として、増加単位は約10マイクロメートル(0.0003インチ)程度とわずかだが、もっと厚くてもよい。レーザ又は電子ビームのような指向性エネルギー源が、構築しようとしている部品の2次元断面を粉末に溶解させるのに使用される。より具体的には、指向性エネルギー源はビームを射出し、ビーム操作装置は、露出した粉末表面上において適切なパターンでビームを操縦するかスキャンするために使用される。露出した粉末層は、最上層内及び以前に固化した任意の下方層の両方において、ビームによって加熱されてある温度になると、溶解し、流れて、固化する。積層造形システムにおける固化は、複数のエネルギービームを使用することによって達成することができる。これらのビームは、溶解/処理を可能にするために焦点に集束させること、或いは構造体の加工を可能にするための材料の要求及び挙動に適合した方法での非同期噴射が可能である。粉末を供給し、指向性エネルギーが粉末を溶解するこのサイクルは、部品全体が完成するまで繰り返される。部品の組成は、積層造形法の過程で粉末の組成を変更することにより変わり、それにより部品の様々な層又は部分を製造することができる。
【0035】
上記では、受動モーフィング構造を組み込んだタービン翼形部について説明した。本明細書(添付した特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)で開示した特徴のすべて、及び/又は開示した任意の方法もしくは処理のステップのすべては、そのような特徴及び/又はステップの少なくともいくつかが相互に排他的である組合せを除いて、任意の組合せで組合せることができる。
【0036】
本明細書(添付した特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に開示した各特徴は、特に明記しない限り、同一、等価、又は類似の目的を提供する代替的特徴に置き換えることができる。したがって、特に明記しない限り、開示した各特徴は、等価又は類似の特徴の一般的な系列の内の1例にすぎない。
【0037】
本発明は、上述した実施形態の詳細に限定されるものではない。本発明は、本明細書(添付した新規性の可能性のある点、要約、及び図面を含む)に開示された特徴の内の任意の新規なもの、又は任意の新規な組合せ、或いは開示した任意の方法もしくは処理のステップの内の任意の新規なもの、又は任意の新規な組合せを拡張する。
[実施態様1]
根元(20)と先端(22)との間に延在するスタッキング軸線(34)に沿って並べた複数の翼形セクション(136)によって画成される翼形部(18)を備えるタービンエンジン翼形部装置であって、互いに離間した翼形セクション(136)のうちの少なくとも2つは、異なる翼形セクション熱膨張特性を有する、装置。
[実施態様2]
第1の翼形セクション(36)が、
第1の熱膨張率を有する第1の領域(46)と、
第2の熱膨張率を有する第2の領域(48)とを有し、
第1の領域(46)及び第2の領域(48)が、第1の翼形セクション(36)の形状を、温度変化に応じて変化させるように配置されている、実施態様1に記載の装置。
[実施態様3]
第1の翼形セクション(36)が、前縁(28)及び後縁(30)で互いに接合した、凹形正圧側壁(24)と凸形負圧側壁(26)とを有し、
第1の領域(46)が負圧側壁(26)に沿って延在し、
第2の領域(48)が、正圧側壁(24)に沿って延在する、実施態様1に記載の装置。
[実施態様4]
第1の領域(46)と第2の領域(48)との間に配置された遷移ゾーン(250)をさらに含む、実施態様2に記載の装置。
[実施態様5]
遷移ゾーン(250)が、第1の熱膨張率及び第2の熱膨張率の中間の熱膨張率を有する、実施態様4に記載の装置。
[実施態様6]
遷移ゾーン(250)が、遷移ゾーン(250)の全幅にわたって、第1の領域(46)の熱膨張率と一致する組成物から第2の領域(48)の熱膨張率と一致する組成物まで変化する勾配をなす熱膨張率を有する、実施態様4に記載の装置。
[実施態様7]
遷移ゾーン(250)が、第1の領域(46)及び第2の領域(48)が互いにオーバーラップする形状部によって画成される、実施態様4に記載の装置。
[実施態様8]
第2の翼形セクション(40)が、
第1の熱膨張率を有する第3の領域(150)と、
第2の熱膨張率を有する第4の領域とを含み、
第3の領域(150)及び第4の領域が、第2の翼形セクション(40)の形状を、温度変化に応じて変化させるように配置されている、実施態様2に記載の装置。
[実施態様9]
第2の翼形セクション(40)が、前縁(28)及び後縁(30)で互いに接合した、凹形正圧側壁(24)と凸形負圧側壁(26)とを有し、
第3の領域(150)が、負圧側壁(26)に沿って延在し、
第4の領域が、正圧側壁(24)に沿って延在する、実施態様8に記載の装置。
[実施態様10]
翼形部(18)が、3以上の領域を含み、各領域が隣接する領域とは異なる熱膨張率を有する、実施態様1に記載の装置。
[実施態様11]
第1の翼形セクション(36)が、温度変化に応じて第1の翼形セクション(36)のキャンバを変化させるように構成された複数の領域を含む、実施態様1に記載の装置。
[実施態様12]
第1の翼形セクション(36)が、温度変化に応じて第1の翼形セクション(36)の食違い角を変化させるように構成された複数の領域を含む、実施態様1に記載の装置。
[実施態様13]
翼形部(18)が、温度変化に応じてそのねじれを変えるように構成されている、実施態様1に記載の装置。
[実施態様14]
根元(20)と先端(22)との間の全幅にわたって延在し、かつかつ前縁(28)及び後縁(30)で互いに接合した凹形圧力側壁(24)及び凸形負圧側壁(26)を含む外側表面(32)を有する翼形部を備えるタービンエンジン翼形部装置であって、翼形部(18)の翼形セクション熱膨張特性は、根元(20)から先端(22)までで異なっている、装置。
[実施態様15]
翼形部(18)が、スタッキング軸線(34)に沿って並べた複数の翼形セクション(136)を有し、翼形セクション(136)の内の少なくとも2つが、異なる翼形セクション熱膨張特性を有する、実施態様14に記載の装置。
[実施態様16]
2以上の翼形セクション(136)が、
第1の熱膨張率を有する第1の領域(46)と、
第2の熱膨張率を有する第2の領域(48)とを有し、
第1の領域(46)及び第2の領域(48)が、第1の翼形セクション(36)の形状を、温度変化に応じて変化させるように配置されている、実施態様15に記載の装置。
[実施態様17]
翼形部(18)が、4以上の領域を含み、各領域が隣接する領域とは異なる熱膨張率を有する、実施態様1に記載の装置。
[実施態様18]
第1の翼形セクション(36)が、温度変化に応じて第1の翼形セクション(36)のキャンバを変化させるように構成された複数の領域を含む、実施態様1に記載の装置。
[実施態様19]
第1の翼形セクション(36)が、温度変化に応じて第1の翼形セクション(36)の食違い角を変化させるように構成された複数の領域を含む、実施態様1に記載の装置。
[実施態様20]
翼形部(18)が、温度変化に応じてそのねじれを変えるように構成されている、実施態様1に記載の装置。
[実施態様21]
積層造形方法を使用して、根元(20)と先端(22)との間の全幅にわたって延在し、かつ前縁(28)及び後縁(30)で互いに接合した凹形正圧側壁(24)及び凸形負圧側壁(26)を含む外側表面(32)を有する翼形部(18)を構築することを含むタービンエンジン翼形部(18)の製造方法であって、当該方法が、翼形部(18)の翼形セクション熱膨張特性が根元(20)から先端(22)まで変化するように、翼形部(18)に異なる材料を選択的に配置することをさらに含む、方法。
[実施態様22]
翼形部(18)が、スタッキング軸線(34)に沿って並べた複数の翼形セクション(136)を有し、翼形セクション(136)の内の少なくとも2つが、異なる翼形セクション熱膨張特性を有する、実施態様20に記載の装置。
[実施態様23]
異なる材料が、異なる熱膨張率を有する2種以上の材料を含む、実施態様20に記載の方法。
[実施態様24]
異なる材料が、2種以上の金属合金を含む、実施態様20に記載の方法。