(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
地震が発生して構造体が据付面に対し前記特定水平方向に相対移動して前記被案内端が前記周囲面に対向する位置に移動するときに前記支持部材が前記被案内端を介して前記案内部材から支持力を受ける、
ことを特徴とする請求項3に記載の構造体支持構造。
前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一傾斜角で上方へ移動させ、
前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記特定水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一傾斜角より小さい、
ことを特徴とする請求項8に記載の構造体支持構造。
前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記直交水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一直交傾斜角で上方へ移動させ、
前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記直交水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二直交傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一直交傾斜角より小さい、
ことを特徴とする請求項10に記載の構造体支持構造。
前記移動部材が前記案内面を転動可能な球体の球体部材であり、前記保持部材は前記球体部材を回転自在に保持できる、ことを特徴とする請求項14乃至請求項16のうちのひとつに記載の構造体支持構造。
前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一傾斜角で上方へ移動させる、
前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記特定水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一傾斜角より小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造体支持構造。
前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一傾斜角で上方へ移動させ、
前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記特定水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一傾斜角より大きい、
ことを特徴とする請求項1に記載の構造体支持構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の現象に鑑み、地震が発生したときに揺れる構造体を支えるのに適した構造体支持構造を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る据付面に据え付けられ構造体を支持する構造体支持構造を、据付面の第一据付位置を中心にして据え付けられ構造体を支持し地震が発生するときに構造体を据付面に対して水平方向に沿って相対移動させる免震機構と、据付面の前記第一据付位置から周囲360°の水平方向のうちの特定のひとつの水平方向である特定水平方向に沿って所定距離だけ離間し該特定水平方向に直交する水平方向である直交水平方向に沿って延びる仮想線の上に位置した第二据付位置を中心にして据え付けられ上に向いた案内面を形成する案内部材と前記免震機構または構造体のどちらか一方に固定される支持部材と該支持部材に設けられ前記案内部材の前記案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になった被案内端とを有する支持機構と、を備え、前記案内面が地震がないときに前記被案内端に対向する様に形成される中心面と前記中心面の周囲に形成される周囲面を持ち、前記周囲面が前記中心面から前記特定水平方向に沿って離れるのに従って前記中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二傾斜角で上方に傾斜する、ものとした。
【0007】
上記本発明の構成により、免震機構が、据付面の第一据付位置を中心にして据え付けられ構造体を支持し地震が発生するときに構造体を据付面に対して水平方向に沿って相対移動させる。支持機構が、据付面の前記第一据付位置から周囲360°の水平方向のうちの特定のひとつの水平方向である特定水平方向に沿って所定距離だけ離間し該特定水平方向に直交する水平方向である直交水平方向に沿って延びる仮想線の上に位置した第二据付位置を中心にして据え付けられ上に向いた案内面を形成する案内部材と前記免震機構または構造体のどちらか一方に固定される支持部材と該支持部材に設けられ前記案内部材の前記案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になった被案内端とを有する。前記案内面が地震がないときに前記被案内端に対向する様に形成される中心面と前記中心面の周囲に形成される周囲面を持つ。前記周囲面が前記中心面から前記特定水平方向に沿って離れるのに従って前記中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二傾斜角で上方に傾斜する。
その結果、地震が発生するときに揺れる構造体に作用するモーメントを第一据付位置と第二据付位置との特定水平方向に沿った離間距離をてことして支えることができる。
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係る構造体支持構造を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0009】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、地震がないときに前記支持部材が前記案内部材から支持力を受けない。
上記の実施形態の構成により、地震がないときに前記支持部材が前記案内部材から支持力を受けない。
その結果、地震がないとき前記免震機構が揺れる構造体を支える。
【0010】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、地震がないときに前記支持部材が前記案内部材から支持力を受けず、地震が発生して構造体が傾くときに前記支持部材が前記被案内端を介して前記案内部材から支持力を受ける。
上記の実施形態の構成により、地震がないときに前記支持部材が前記案内部材から支持力を受けずない。地震が発生して構造体が傾くときに前記支持部材が前記被案内端を介して前記案内部材から支持力を受ける。
その結果、地震がないときに前記免震機構が構造体を支持し、地震が発生して構造体が傾くときに前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0011】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、地震がないときに前記支持部材が前記案内部材から支持力を受けず、地震が発生して構造体が据付面に対し前記特定水平方向に相対移動して前記被案内端が前記周囲面に対向する位置に移動するときに前記支持部材が前記被案内端を介して前記案内部材から支持力を受ける。
上記の実施形態の構成により、地震がないときに前記支持部材が前記案内部材から支持力を受けない。地震が発生して構造体が据付面に対し前記特定水平方向に相対移動して前記被案内端が前記周囲面に対向する位置に移動するときに前記支持部材が前記被案内端を介して前記案内部材から支持力を受ける。
その結果、地震がないときに前記免震機構が構造体を支持し、地震が発生して構造体が傾くときに前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0012】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記被案内端が前記案内面を接触しつつ移動可能な移動部材と前記支持部材に固定され前記移動部材を保持できる保持部材とを持ち、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が前記移動部材を保持し、地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記移動部材が前記周囲面に接する。
上記の実施形態の構成により、前記被案内端が前記案内面を接触しつつ移動可能な移動部材と前記支持部材に固定され前記移動部材を保持できる保持部材とを持つ。
地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が前記移動部材を保持する。地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記移動部材が前記周囲面に接する。
その結果、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0013】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記被案内端が前記案内面を接触しつつ移動可能な移動部材と前記支持部材に固定され前記移動部材を上下方向にガタがある状態で保持できる保持部材とを持ち、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が上下方向にガタがある状態で前記移動部材を保持し、地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記保持部材に上下方向にガタがない状態で保持される前記移動部材が前記周囲面に接する。
上記の実施形態の構成により、前記被案内端が前記案内面を接触しつつ移動可能な移動部材と前記支持部材に固定され前記移動部材を上下方向にガタがある状態で保持できる保持部材とを持つ。地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が上下方向にガタがある状態で前記移動部材を保持する。地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記保持部材に上下方向にガタがない状態で保持される前記移動部材が前記周囲面に接する。
その結果、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0014】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記被案内端が前記案内面を接触しつつ移動可能な移動部材と前記支持部材に固定され前記移動部材を上下方向にガタがある状態で保持できる保持部材とを持ち、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が上下方向にガタがある状態で前記移動部材を保持して前記移動部材が前記中心面に接し、地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記保持部材に上下方向にガタがない状態で保持される前記移動部材が前記周囲面に接する。
上記の実施形態の構成により、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が上下方向にガタがある状態で前記移動部材を保持して前記移動部材が前記中心面に接する。地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記保持部材に上下方向にガタがない状態で保持される前記移動部材が前記周囲面に接する。
その結果、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0015】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一傾斜角で上方へ移動させ、前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記特定水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一傾斜角より小さい。
上記の実施形態の構成により、前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一傾斜角で上方へ移動させる。前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記特定水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一傾斜角より小さい。
その結果、地震が発生して構造体が前記特定水平方向に傾いたときに、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0016】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記周囲面が前記中心面を囲うすり鉢状の面を形成し、前記周囲面が前記中心面から前記直交水平方向に沿って離れるのに従って前記中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二直交傾斜角で上方に傾斜する。
上記の実施形態の構成により、前記周囲面が前記中心面を囲うすり鉢状の面を形成する。前記周囲面が前記中心面から前記直交水平方向に沿って離れるのに従って前記中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二直交傾斜角で上方に傾斜する。
その結果、地震が発生して構造体が前記直交水平方向に沿って相対移動したときに構造体に作用する転倒モーメントを第一据付位置と第二据付位置との特定水平方向に沿った離間距離をてことして支えることができる。
【0017】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記周囲面が前記中心面を囲うすり鉢状の面を形成し、前記周囲面が前記中心面から前記直交水平方向に沿って離れるのに従って前記中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二直交傾斜角で上方に傾斜し、前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記直交水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一直交傾斜角で上方へ移動させ、前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記直交水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二直交傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一直交傾斜角より小さい。
上記の実施形態の構成により、前記周囲面が前記中心面を囲うすり鉢状の面を形成する。前記周囲面が前記中心面から前記直交水平方向に沿って離れるのに従って前記中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二直交傾斜角で上方に傾斜する。前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記直交水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一直交傾斜角で上方へ移動させる。前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記直交水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二直交傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一直交傾斜角より小さい。
その結果、地震が発生して構造体が前記直交水平方向に傾いたときに、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0018】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一傾斜角で上方へ移動させ、前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記特定水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一傾斜角より大きい。
上記の実施形態の構成により、前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一傾斜角で上方へ移動させる。前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記特定水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一傾斜角より大きい。
その結果、地震が発生して構造体が前記特定水平方向に傾いたときに、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0019】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記周囲面が前記中心面を囲うすり鉢状の面を形成し、前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記直交水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一直交傾斜角で上方へ移動させ、前記周囲面が前記中心面から前記直交水平方向に沿って離れるのに従って前記中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二直交傾斜角で上方に傾斜し、前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記直交水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二直交傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一直交傾斜角より大きい。
上記の実施形態の構成により、前記周囲面が前記中心面を囲うすり鉢状の面を形成しする。前記免震機構が構造体を据付面に対して地震がないときの静止位置から前記直交水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一直交傾斜角で上方へ移動させる。前記周囲面が前記中心面から前記直交水平方向に沿って離れるのに従って前記中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二直交傾斜角で上方に傾斜する。前記中心面から周囲に拡がる箇所を除き前記直交水平方向に沿って前記中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での前記第二直交傾斜角が前記静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での前記第一直交傾斜角より大きい。
その結果、地震が発生して構造体が前記直交水平方向に傾いたときに、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明に係る据付面に据え付けられ構造体を支持する構造体支持構造を、据付面の第一据付位置を中心にして据え付けられ構造体を支持し地震が発生するときに構造体を据付面に対して水平方向に沿って相対移動させる免震機構と、据付面の前記第一据付位置から周囲360°の水平方向のうちの特定のひとつの水平方向である特定水平方向に沿って所定距離だけ離間し該特定水平方向に直交する水平方向である直交水平方向に沿って延びる仮想線の上に位置した第二据付位置を中心にして据え付けられ上に向いた案内面を形成する案内部材と構造体に固定される支持部材と該支持部材に設けられ前記案内部材の前記案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になった被案内端とを有する支持機構と、を備え、前記案内面が地震がないときに前記被案内端に対向する様に形成される中心面と前記中心面の周囲に形成される周囲面とを持ち、前記被案内端が前記案内面を接触しつつ移動可能な移動部材と前記支持部材に固定され前記移動部材を上下方向にガタがある状態でに保持できる保持部材とを持ち、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が上下方向にガタがある状態で前記移動部材を保持し、地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記保持部材に上下方向にガタがない状態で保持される前記移動部材が前記周囲面に接する。
【0021】
上記本発明の構成により、免震機構が、据付面の第一据付位置を中心にして据え付けられ構造体を支持し地震が発生するときに構造体を据付面に対して水平方向に沿って相対移動させる。支持機構が、据付面の前記第一据付位置から周囲360°の水平方向のうちの特定のひとつの水平方向である特定水平方向に沿って所定距離だけ離間し該特定水平方向に直交する水平方向である直交水平方向に沿って延びる仮想線の上に位置した第二据付位置を中心にして据え付けられ上に向いた案内面を形成する案内部材と構造体に固定される支持部材と該支持部材に設けられ前記案内部材の前記案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になった被案内端とを有する。前記案内面が地震がないときに前記被案内端に対向する様に形成される中心面と前記中心面の周囲に形成される周囲面とを持つ。前記被案内端が前記案内面を接触しつつ移動可能な移動部材と前記支持部材に固定され前記移動部材を上下方向にガタがある状態でに保持できる保持部材とを持つ。地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が上下方向にガタがある状態で前記移動部材を保持する。地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記保持部材に上下方向にガタがない状態で保持される前記移動部材が前記周囲面に接する。
その結果、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0022】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が上下方向にガタがある状態で前記移動部材を保持して前記移動部材が前記中心面に接し、地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記保持部材に上下方向にガタがない状態で保持される前記移動部材が前記周囲面に接する。
上記の実施形態の構成により、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が上下方向にガタがある状態で前記移動部材を保持して前記移動部材が前記中心面に接する。地震が発生し前記被案内端が前記中心面に対面する位置から前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって前記保持部材に上下方向にガタがない状態で保持される前記移動部材が前記周囲面に接する。
その結果、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
【0023】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記移動部材が前記案内面を転動可能な球体の球体部材であって、前記保持部材が前記球体部材を転動可能に保持できる。
上記の実施形態の構成により、前記移動部材が前記案内面を転動可能な球体の球体部材である。前記保持部材が前記球体部材を転動可能に保持できる。
その結果、地震が発生して前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支えるときに、前記支持機構の転がり抵抗が小さい。
【0024】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記周囲面が前記直交水平方向に沿って離れるのに従って一定の高さである、
上記の実施形態の構成により、前記周囲面が前記直交水平方向に沿って離れるのに従って一定の高さである。
その結果、簡易な形状の前記周囲面で本願発明の効果を奏する。
【0025】
本発明の実施形態に係る構造体支持構造は、前記支持部材が免震機構に設けられる取付面に固定され、前記取付面は上から見て構造体の輪郭線より外側に設けられる、
上記の実施形態の構成により、前記支持部材が免震機構に設けられる取付面に固定される。前記取付面は上から見て構造体の輪郭線より外側に設けられる。
その結果、前記支持部材を容易に脱着できる。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように、本発明に係る構造体支持構造は、その構成により、以下の効果を有する。
据付面の第一据付位置に据え付けられる免震機構が構造体を支持し地震が発生するときに据付面に対して水平方向に相対移動させ、据付面の前記第一据付位置から前記特定水平方向の所定距離だけ離間し該特定水平方向に直交する水平方向である直交水平方向に沿って延びる仮想線の上に位置した第二据付位置に据え付けられる案内部材が上に面を向ける案内面を形成し、構造体に固定される支持部材に設けられる被案内端が前記案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になり、案内面に地震がないときに被案内端に対向する様に中心面を形成し、中心面から特定水平方向に沿って離れるに従って離れた距離に対応して第二傾斜角で上方に位置する様に傾く周囲面を設ける様にしたので、地震が発生するときに構造体に作用するモーメントを第一据付位置と第二据付位置との特定水平方向に沿った離間距離をてことして支えることができる。
また、地震がないときに前記支持部材が前記案内部材から支持力を受けない様にしたので、地震がないとき前記免震機構が揺れる構造体を支える。
また、地震がないときに前記支持部材が前記案内部材から支持力を受けず、地震が発生して構造体が傾くときに前記支持部材が前記被案内端を介して前記案内部材から支持力を受ける様にしたので、地震がないときに前記免震機構が構造体を支持し、地震が発生して構造体が傾くときに前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、地震がないときに前記支持部材が前記案内部材から支持力を受けず、地震が発生して構造体が特定水平方向へ相対移動して前記被案内端が前記周囲面に対応する位置に移動するときに前記支持部材が前記被案内端を介して前記案内部材から支持力を受ける様にしたので、地震がないときに前記免震機構が構造体を支持し、地震が発生して構造体が傾くときに前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、支持部材に固定される保持部材が案内面を転動可能な球形の球体部材を回転自在に保持でき、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材が保持され、地震が発生し前記被案内端が前記中心面から前記周囲面に対面する位置に移動するに従って前記球体部材が前記周囲面に接する様にしたので、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、支持部材に固定される保持部材が案内面を転動可能な球形の球体部材をガタがある状態で回転自在に保持でき、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材がガタがある状態で保持し、 地震が発生し前記被案内端が前記中心面から前記周囲面に対面する位置に移動するに従って前記保持部材にガタがない状態で保持される前記球体部材が前記周囲面に接する様にしたので、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、支持部材に固定される保持部材が案内面を転動可能な球形の球体部材をガタがある状態で回転自在に保持でき、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材がガタがある状態で保持して前記球体部材が前記中心面に接し、地震が発生し前記被案内端が前記中心面から前記周囲面に対面する位置に移動するに従って前記保持部材にガタがない状態で保持される前記球体部材が前記周囲面に接する様にしたので、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、前記免震装置が構造体を据付面に対して静止位置から前記特定水平方向に沿って相対移動させるに従って第一第一傾斜角で上方に移動させて、前記特定水平方向に沿って離間距離だけ離れた位置での前記第二傾斜角が前記第一傾斜角より小さい様にしたので、地震が発生して構造体が前記特定水平方向に傾いたときに、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、前記周囲面が前記中心面から前記直交水平方向に沿って離れるのに従って第二直交傾斜角で上方に位置する様に傾く様にしたので、地震が発生して構造体が前記直交水平方向に沿って相対移動したときに構造体に作用するモーメントを第一据付位置と第二据付位置との特定水平方向に沿った離間距離をてことして支えることができる。
また、前記免震装置が構造体を据付面に対して静止位置から前記直交水平方向に沿って相対移動させるに従って第一直交傾斜角で上方に移動させて、前記直交水平方向に沿って離間距離だけ離れた位置での前記第直交傾斜角が前記第一直交傾斜角より小さいか等しい様にしたので、地震が発生して構造体が前記直交水平方向に傾いたときに、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、前記免震装置が構造体を据付面に対して静止位置から前記特定水平方向に沿って相対移動させるに従って第一第一傾斜角で上方に移動させて、前記特定水平方向に沿って離間距離だけ離れた位置での前記第二傾斜角が前記第一傾斜角より大きい様にしたので、
地震が発生して構造体が前記特定水平方向に傾いたときに、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、前記免震装置が構造体を据付面に対して静止位置から前記直交水平方向に沿って相対移動させるに従って第一直交傾斜角で上方に移動させて、前記直交水平方向に沿って離間距離だけ離れた位置での前記第二直交傾斜角が前記第一直交傾斜角より大きい様にしたので、地震が発生して構造体が前記直交水平方向に傾いたときに、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、据付面の第一据付位置に据え付けられる免震機構が構造体を支持し地震が発生するときに据付面に対して水平方向に相対移動させ、据付面の前記第一据付位置から前記特定水平方向の所定距離だけ離間した第二据付位置に据え付けられる案内部材が上に面を向ける案内面を形成し、構造体に固定される支持部材に設けられる被案内端が前記案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になり、案内面に地震がないときに被案内端に対向する様に中心面を形成し、支持部材に固定される保持部材が案内面を転動可能な球形の球体部材をガタがある状態で回転自在に保持でき、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材がガタがある状態で保持し、 地震が発生し前記被案内端が前記中心面から前記周囲面に対面する位置に移動するに従って前記保持部材にガタがない状態で保持される前記球体部材が前記周囲面に接する様にしたので、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、支持部材に固定される保持部材が案内面を転動可能な球形の球体部材をガタがある状態で回転自在に保持でき、地震がなく前記被案内端が前記中心面に対面するとき前記保持部材がガタがある状態で保持して前記球体部材が前記中心面に接し、 地震が発生し前記被案内端が前記中心面から前記周囲面に対面する位置に移動するに従って前記保持部材にガタがない状態で保持される前記球体部材が前記周囲面に接する様にしたので、地震が発生して前記被案内端が前記周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支える。
また、前記被案内端を前記球体部材と前記球体部材を回転自在に保持する前記保持部材とで構成する様にしたので、地震が発生して前記免震機構と前記支持機構とが揺れる構造体を支えるときに、前記支持機構の転がり抵抗が小さい。
また、前記周囲面が前記直交水平方向に沿って離れるのに従って一定の高さである様にしたので、簡易な形状の前記周囲面で本願発明の効果を奏する。
また、免震機構に設けられる取付面を上から見て構造体の輪郭線より外側に設け、前記支持部材を取付る様にしたので、前記支持部材を容易に脱着できる。
従って、地震が発生したときに揺れる構造体を支えるのに適した構造体支持構造を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を実施するための形態を、説明する。
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる構造体取合構造を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る構造体支持構造の正面図である。
図2は、本発明の第一の実施形態に係る構造体支持構造の平面図である。
図3は、本発明の第一の実施形態に係る構造体支持構造の側面図である。
図4は、本発明の第一の実施形態に係る構造体支持構造の斜視図その1である。
図5は、本発明の第一の実施形態に係る構造体支持構造の斜視図その2である。
図6は、本発明の第一の実施形態に係る免震機構の解体斜視図その1である。
図7は、本発明の第一の実施形態に係る免震機構の解体斜視図その2である。
図8は、本発明の第一の実施形態に係る支持機構の正面図である。
図9は、本発明の第一の実施形態に係る支持機構の平面図である。
図10は、本発明の第一の実施形態に係る支持機構その1の断面図である。
図11は、本発明の第一の実施形態に係る支持機構その2の断面図である。
図12は、本発明の第一の実施形態に係る案内部材その1の平面図である。
図13は、本発明の第一の実施形態に係る案内部材その2の平面図である。
図12は、本発明の第一の実施形態に係る案内部材その1の平面図である。
図13は、本発明の第一の実施形態に係る案内部材その2の平面図である。
図14は、本発明の第二の実施形態に係る構造体支持構造の平面図である。
【0029】
構造体支持構造は、据付面に据え付けられ構造体10を支持する構造である。
構造体支持構造は、免震機構100と支持機構200とで構成される。
構造体支持構造は、免震機構100と複数の支持機構200とで構成されてもよい。
免震機構100は、前方免震機構100Aと後方免震機構100Bと中間免震機構100Cとで構成されてもよい。
図2は、構造体支持構造が免震機構100と6個の支持機構200とで構成される様子を示す。
6個の支持機構200が、免震機構100にX方向に離れて配される。
ここで、据付面は、基礎の面、床の面、その他の構造体を据え付ける面である。
【0030】
免震機構100は、据付面の第一据付位置P1を中心にして据え付けられ、構造体10を支持し、地震が発生するときに構造体10を据付面に対して水平方向に沿って相対移動させる機構である。
免震機構100は、据付面の第一据付位置P1を中心にして据え付けられ、構造体10を支持し、地震が発生するときに構造体10を据付面に対して水平方向に沿って相対移動させて振動を減衰させる機構であってもよい。
【0031】
免震機構100が、構造体10を据付面に対して特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって水平移動させてもよい。
免震機構100が、構造体10を据付面に対して地震がないときの静止位置から特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって水平移動させてもよい。
ここで、特定水平方向は、周囲360°の水平方向のうちの特定のひとつの水平方向である。
例えば、免震機構100が、上から見て長方形の輪郭をもつときに、輪郭の短辺に平行な方向を特定水平方向とする。
ここで、直交水平方向は、特定水平方向に直交する水平方向である。
図中では、X方向が特定水平方向に相当する。
図中では、Y方向が直交水平方向に相当する。
【0032】
免震機構100が、構造体10を据付面に対して地震がないときの静止位置から直交水平方向に沿って相対移動させるにしたがって水平移動させてもよい。
ここで、直交水平方法は、特定水平方向に直交する水平方向である。
図中では、Y方向が直交水平方法に相当する。
【0033】
免震機構100が、構造体10を据付面に対して特定水平方向に沿って相対移動させるにしたがって相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一傾斜角で上方へ移動させてもよい。
免震機構100が、構造体10を据付面に対して地震がないときの静止位置から特定水平方向に沿って静止位置から相対移動させるにしたがって相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一傾斜角で上方へ移動させてもよい。
【0035】
第一傾斜角が、地震がないときの静止位置からの移動距離が大きくなるのに応じて大きくなってもよい。
【0036】
免震機構100が、構造体10を据付面に対して直交水平方向に沿って相対移動させるにしたがって相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一直交傾斜角で上方へ移動させる。
免震機構100が、構造体10を据付面に対して地震がないときの静止位置から直交水平方向に沿って相対移動させるにしたがって静止位置から相対移動した移動距離に対応する所定の傾斜角である第一直交傾斜角で上方へ移動させてもよい。
【0037】
第一直交傾斜角が一定であってもよい。
【0038】
第一直交傾斜角が、地震がないときの静止位置からの移動距離が大きくなるのに応じて大きくなってもよい。
【0039】
図4乃至
図7は、前方免震機構100Aと後方免震機構100Bと中間免震機構100Cとで構成される免震機構100を、一例として、示す。
前方免震機構100Aは、上部機構110と中間機構120と下部機構130とで構成される。
後方免震機構100Bは、上部機構110と中間機構120と下部機構130とで構成される。
【0040】
上部機構110は、免震機構100の上部構造であって、上部機構本体111とY方向レール112とで構成される。
上部機構本体111は、構造体10を支持する面をもつ機構である。
Y方向レール112は、上部機構本体111に設けられ、Y方向に延び下方に向いたレール面を形成するレール部材である。
Y方向レール112のレール面は、下方に向き、レールの延びる向きに沿って上方にへこむ。
Y方向レール112のレール面は、下方に向き、レールの延びる向きに沿って上方に湾曲してもよい。
【0041】
中間機構120は、上部機構110と下部機構130との間に設けられる機構であって、中間機構本体121とX方向車輪122とY方向車輪123とで構成される。
中間機構本体121は、X方向車輪122とY方向車輪123とを回転自在に支持する機構である。
X方向車輪122は、後述するX方向レール132に案内されて転動する車輪である。
Y方向車輪123は、Y方向レール112に案内されて転動する車輪である。
【0042】
下部機構130は、免震機構の下部構造であって、下部機構本体131とX方向レール132とで構成される。
下部機構本体131は、据付面に支持される機構である。
X方向レール132は、下部機構本体131に設けられ、X方向に延び上方に向いたレール面を形成するレール部材である。
X方向レール132のレール面は、上方を向き、レールの延びる向きに沿って下向きにへこむ。
X方向レール132のレール面は、上方を向き、レールの延びる向きに沿って下向きに湾曲すしてもよい。
【0043】
X方向車輪131がX方向レール132に沿って転動すると、上部機構110がX方向に相対移動する。
Y方向車輪123がY方向レール112に沿って転動すると、上部機構110がY方向に相対移動する。
【0044】
中間免震機構100Cは、前方免震機構100Aと後方免震機構100Bとを連結する機構であって、上部連結部材110cと中間連結部材120cとで構成される。
上部連結部材110cは、前方免震機構100Aの上部機構110と後方免震機構100Bの上部機構110とを連結する部材である。
中間連結部材120cは、前方免震機構100Aの中間機構120と後方免震機構100Bの中間機構120とを連結する部材である。
【0045】
支持機構200は、地震のあるときに構造体10に作用する転倒モーメントを支える機構である。
支持機構200は、案内部材210と支持部材220と被案内端230とで構成される。
【0046】
案内部材210は、据付面の第二据付位置P2を中心にして据え付けられ上に向いた案内面を形成する部材である。
ここで、第二据付位置P2は仮想線Eの上に位置する。
ここで、仮想線Eは、据付面の第一据付位置P1から特定水平方向に沿って所定距離Lだけ離間し直交水平方向に沿って延びる仮想の線である。
複数の案内部材210が、据付面の複数の第二据付位置P2を中心にして各々に据え付けられてもよい。
このとき、複数の第二据付位置P2は、複数の仮想線Eの上に各々に位置しても良い。
例えば、複数の第二据付位置P2は、2つの仮想線Eの上に各々に位置する。
例えば、2つの仮想線Eのうちの一方の仮想線Eは、据付面の第一据付位置P1から特定水平方向に沿って一方の方向に所定距離Lだけ離間し直交水平方向に沿って延びる仮想の線であり、2つの仮想線Eのうちの他方の仮想線Eは、据付面の第一据付位置P1から特定水平方向に沿って反対の方向に所定距離Lだけ離間し直交水平方向に沿って延びる仮想の線である。
例えば、複数の第二据付位置P2は、1つの仮想線Eの上に各々に位置しても良い。
例えば、複数の第二据付位置P2は、1つの仮想線Eの上に所定の間隔で各々に位置する。
図2は、6つの第二据付位置P2が2つの仮想線Eの上に各々に所定の間隔で各々に位置する様子を示す。
【0047】
案内面が、中心面S1と周囲面S2とを持つ。
中心面S1は、地震がないときに被案内端230に対向する様に形成される面である。
中心面S1と周囲面S2は、段差無く、滑らかに繋がる。
例えば、中心面S1は点状の面である。
例えば、中心面S1は円形の輪郭をもつ面である。
【0048】
周囲面S2は、中心面S1の周囲に形成される面である。
【0049】
周囲面S2は、中心面S1の周囲に形成される水平面であってもよい。
【0050】
周囲面S2は、中心面S1の周囲に形成され、中心面S1から特定水平方向に沿って離れるのに従って中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二傾斜角で上方向に傾斜してもよい。
周囲面S2は、中心面S!の周囲に形成され、中心面S1から特定水平方向に沿って離れるのに従って中心面から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二傾斜角で上方向に位置する様に傾いてもよい。
【0052】
第二傾斜角は、中心面からの移動距離が大きくなるのに応じて大きくなってもよい。
ここで、中心面からの移動距離とは、中心面の中心からの移動距離であってもよい。
【0053】
周囲面S2は、中心面S1から直交水平方向に沿って離れるのに従って中心面S1から離れた離間距離xに対応して所定の傾斜角θである第二直交傾斜角で上方に傾斜してもよい。
周囲面S2は、中心面S1から直交水平方向に沿って離れるのに従って中心面S1から離れた離間距離xに対応して所定の傾斜角θである第二直交傾斜角で上方に位置する様に傾いてもよい。
【0054】
第二傾斜角と第二直交傾斜角とが、ゼロであってもよい。
その結果、周囲面S2は水平面となる。
【0055】
第二直交傾斜角は、一定であってもよい。
【0056】
第二直交傾斜角は、中心面からの移動距離が大きくなるのに応じて大きくなってもよい。
【0057】
支持部材220は、構造体または免震機構100の一方に固定される部材である。
支持部材220は、構造体に固定されてもよい。
支持部材220は、免震機構100に固定されてもよい。
この場合、支持部材220は、免震機構100を介して構造体に固定される。
例えば、支持部材220が免震機構100の上部機構110に設けられた取付面Wにボルト固定され、上部機構110が構造体にボルト固定される。
【0058】
被案内端230は、支持部材220に設けられ案内部材210の案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になった部材である。
被案内端230は、支持部材の端部に設けられ案内部材210の案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になった部材であってもよい。
被案内端230は、支持部材の下端部に設けられ案内部材210の案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になった部材であってもよい。
【0059】
以下に、2つの例の被案内端230を、図を基に説明する。
図10は、本発明の第一の実施形態に係る支持機構その1の断面図である。
図11は、本発明の第一の実施形態に係る支持機構その2の断面図である。
【0060】
最初に、本発明の実施形態に係る支持機構その1を、説明する。
被案内端230は、移動部材231と保持部材232とで構成されてもよい。
図10は、被案内端230の一例を示す。
【0061】
移動部材231は、案内面を接触して移動可能な部材である。
移動部材231は、下側の箇所を案内面に接して、案内面を移動できる部材である。
【0062】
保持部材232は、支持部材220に固定され、移動部材231を保持できる部材である。
保持部材232は、支持部材220に固定され、移動部材231を上下方向にガタがある状態で保持できる部材であってもよい。
保持部材232は、支持部材220の端部に固定され、移動部材231を上下方向にガタがある状態で保持できる部材であってもよい。
保持部材232は、支持部材220の下側の端部に固定され、移動部材231を上下方向にガタがある状態で保持できる部材であってもよい。
図10は、移動部材231が案内部材210の案内面に接し、保持部材232が移動部材231を上下方向にガタがある状態で保持する様子を示す。
保持部材232と移動部材231との間にギャップGがある。
ギャップGは、ゼロから所定の距離との間で変化できる。
ギャップGがゼロのとき、保持部材232が移動部材231を上下方向にガタがない状態で保持する。
仮に、移動部材231を持ち上げると、移動部材231は、案内面から離れて、保持部材232に接する。
仮に保持部材232を持ち上げると、保持部材232が移動部材231を保持して持ち上がり、移動部材231が案内面から離れる。
【0063】
地震がないときに支持部材220が案内部材210から支持力を受けなくてもよい。
例えば、地震がないときに、移動部材231が案内面に接する状態でない、その結果、支持部材220が案内部材210から支持力を受けない。
例えば、地震がないときに、移動部材231が案内面に接し、移動部材231と保持部材231との間にギャップがある状態である、その結果、支持部材220が案内部材210から支持力を受けない。
【0064】
地震が発生して構造体10が傾くときに、支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受けることができてもよい。
地震が発生して構造体10が傾くときに、球体部材231が案内面に接して、移動部材231と保持部材232との隙間がなくなり、支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受けることができてもよい。
例えば、地震が発生して構造体10が傾かずに据付面に対し特定水平方向に相対移動して被案内端230が周囲面S2に対向する位置に移動するときに、支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受けなくてもよい。
【0065】
地震が発生して構造体10が据付面に対し特定水平方向に相対移動して被案内端230が周囲面S2に対向する位置に移動するときに、支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受けることをできてもよい。
地震が発生して構造体10が据付面に対し特定水平方向に相対移動して被案内端230が周囲面S2に対向する位置に移動するときに、移動部材231が案内面に接して、移動部材231と保持部材232との隙間がなくなり、支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受けることをできてもよい。
【0066】
地震がなく被案内端が中心面に対面するとき保持部材232が移動部材231を保持してもよい。
【0067】
地震がなく被案内端が中心面に対面するとき保持部材232がガタがある状態で移動部材231を保持してもよい。
【0068】
地震がなく被案内端が中心面に対面するとき保持部材232がガタがある状態で移動部材231を保持して、球体部材231が中心面S1に接してもよい。
【0069】
地震が発生し被案内端230が中心面S1に対面する位置から周囲面S2に対面する位置に移動するにしたがって、保持部材232にガタがない状態で保持される移動部材231が周囲面S2に接してもよい。
球体部材231と保持部材232とのギャップGがゼロになり、移動部材231が保持部材232に上下方向にガタがない状態で保持される。
【0070】
次に、被案内端230のその他の例を説明する。
被案内端230は、球体部材231と保持部材232とで構成されてもよい。
図11は、被案内端230の一例を示す。
【0071】
球体部材231は、案内面を転動可能な球形の部材である。
球体部材2231は、下側の箇所を案内面に接して、転動可能な球形の部材である。
【0072】
保持部材232は、支持部材220に固定され、球体部材231を回転自在に保持できる部材である。
保持部材232は、支持部材220に固定され、球体部材231を上下方向にガタがある状態で回転自在に保持できる部材であってもよい。
保持部材232は、支持部材220の端部に固定され、球体部材231を上下方向にガタがある状態で回転自在に保持できる部材であってもよい。
保持部材232は、支持部材220の下側の端部に固定され、球体部材231を上下方向にガタがある状態で回転自在に保持できる部材であってもよい。
図10は、球体部材231が案内部材210の案内面に接し、保持部材232が球体部材231を上下方向にガタがある状態で回転自在に保持する様子を示す。
保持部材232と球体部材231との間にギャップGがある。
仮に、球体部材231を持ち上げると、球体部材231は、案内面から離れて、保持部材232に接する。
仮に保持部材232を持ち上げると、保持部材232が球体部材231を保持して持ち上がり、球体部材231が案内面から離れる。
【0073】
地震がないときに支持部材220が案内部材210から支持力を受けなくてもよい。
例えば、地震がないときに、球体部材231が案内面に接する状態でない、その結果、支持部材220が案内部材210から支持力を受けない。
例えば、地震がないときに、球体部材231が案内面に接し、球体部材231と保持部材231との間にギャップがある状態である、その結果、支持部材220が案内部材210から支持力を受けない。
【0074】
地震が発生して構造体10が傾くときに、支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受けることをできてもよい。
地震が発生して構造体10が傾くときに、球体部材231が案内面に接して、球体部材231と保持部材232との隙間がなくなり、支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受けることをできてもよい。
【0075】
地震が発生して構造体10が据付面に対し特定水平方向に相対移動して被案内端230が周囲面S2に対向する位置に移動するときに、支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受けることをできてもよい。
地震が発生して構造体10が据付面に対し特定水平方向に相対移動して被案内端230が周囲面S2に対向する位置に移動するときに、球体部材231が案内面に接して、球体部材231と保持部材232との隙間がなくなり、支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受けることをできてもよい。
【0076】
地震がなく被案内端が中心面に対面するとき保持部材232が球体部材231を保持してもよい。
【0077】
地震がなく被案内端が中心面に対面するとき保持部材232がガタがある状態で球体部材231を保持してもよい。
【0078】
地震がなく被案内端が中心面に対面するとき保持部材232がガタがある状態で球体部材231を保持して、球体部材231が中心面S1に接してもよい。
【0079】
地震が発生し被案内端230が中心面S1に対面する位置から周囲面S2に対面する位置に移動するにしたがって、保持部材232にガタがない状態で保持される球体部材231が周囲面S2に接してもよい。
球体部材231と保持部材232とのギャップGがゼロになり、球体部材231が保持部材232にガタがない状態で保持される。
【0080】
以下に、本発明の第一の実施形態にかかる案内面の形状について詳述する。
【0081】
特定水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角と異なっていてもよい。
【0082】
特定水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より小さくなっていてもよい。
特定水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より小さいか等しい。
例えば、中心面から周囲に拡がる箇所を除き、特定水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より小さい。
【0083】
特定水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より大きくなっていてもよい。
特定水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より大きいか等しくてもよい。
例えば、中心面から周囲に拡がる箇所を除き、特定水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より大きい。
【0084】
直交水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二直交傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一直交傾斜角と異なっていてもよい。
【0085】
直交水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二直交傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一直交傾斜角より小さくなっていてもよい。
直交水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二直交傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一直交傾斜角より小さいか等しい。
例えば、中心面から周囲に拡がる箇所を除き、直交水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二直交傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一直交傾斜角より小さい。
【0086】
直交水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二直交傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一直交傾斜角より大きくなっていてもよい。
直交水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二直交傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一直交傾斜角よち大きいか等しい。
例えば、中心面から周囲に拡がる箇所を除き、直交水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二直交傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一直交傾斜角より大きい。
【0087】
次に、本発明の実施形態にかかる構造体支持構造に適用される案内部材の2例を、図を基に、説明する。
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる案内部材その1を、図を基に、説明する。
図12は、 本発明の第一の実施形態に係る案内部材その1の平面図、側面図である。
案内部材210は、据付面の第一据付位置Pから周囲360°の水平方向のうちの特定のひとつの水平方向である特定水平方向に相当するX方向に所定距離だけ離間した第二据付位置P2を中心に据え付けられ上に向いた案内面を形成する。
案内面は、中心面S1と周囲面S2とを持つ。
中心面S1は、地震がないときに被案内端に対向する様に形成される。
周囲面S2は、中心面S1を囲うすり鉢状の面を形成する。
周囲面S2は、中心面から特定水平方向であるX方向に沿って離れるのに従って中心面S1から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二傾斜角で上方向に位置する様に傾き、中心面から直交水平方向であるY方向に沿って離れるのに従って中心面S1から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二直交傾斜角で上方向に位置する様に傾く。
例えば、周囲面S2は、中心面S1を中心として周囲に移動するに応じて上方に移動するすり鉢状の上面を形成する。
例えば、周囲面S2は、中心面S1を中心として周囲に移動するに応じて曲率半径Rのすり鉢状の上面を形成する。
【0088】
前述した免震機構を持ちいるときに、中心面から周囲に拡がる箇所を除き、特定水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より小さい。
中心面から周囲に拡がる箇所を除き、直交水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より小さい。
例えば、中心面から周囲に拡がる箇所を除き、中心面から任意の水平方向に沿って任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の水平方向に沿って同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より小さい。
【0089】
次ぎに、本発明の第一の実施形態にかかる案内部材その2を、図を基に、説明する。
図13は、 本発明の第一の実施形態に係る案内部材その2の平面図、側面図である。
案内部材210は、据付面の第一据付位置Pから周囲360°の水平方向のうちの特定のひとつの水平方向である特定水平方向に相当するX方向に所定距離だけ離間した第二据付位置P2を中心に据え付けられ上に向いた案内面を形成する。
案内面は、中心面S1と周囲面S2とを持つ。
中心面S1は、地震がないときに被案内端に対向する様に形成される。
周囲面S2が、直交水平方向に沿って離れるのに従って一定の高さである。
周囲面S2は、中心面S1から特定水平方向であるX方向に沿って離れるのに従って中心面S1から離れた離間距離に対応して所定の傾斜角である第二傾斜角で上方向に位置する様に傾き、中心面から直交水平方向であるY方向に沿って離れるのに従って一定の高さをもつ。
例えば、周囲面S2は、中心面S1を中心としてX方向に移動するに応じて曲率半径Rの坂状の上面を形成する。
【0090】
前述した免震機構を持ちいるときに、中心面から周囲に拡がる箇所を除き、特定水平方向に沿って中心面から任意の離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が静止位置から同一の離間距離だけ離れた位置での第一傾斜角より小さい。
【0091】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる構造体支持構造を、図を基に、説明する。
【0092】
構造体支持構造は、据付面に据え付けられ構造体10を支持する構造である。
構造体支持構造は、免震機構100と支持機構200とで構成される。
構造体支持構造は、免震機構100と複数の支持機構200とで構成されてもよい。
免震機構100は、前方免震機構100Aと後方免震機構100Bと中間免震機構100Cとで構成されてもよい。
図14は、構造体支持構造が免震機構100と8個の支持機構200とで構成される様子を示す。
6個の支持機構200が、免震機構100にX方向に離れて配される。
6個のうちの3個の支持機構200が、免震機構100にX方向の一方に離れて配され、6個のうちの他の3個の支持機構200が、免震機構100にX方向の他方に離れて配される。
2個の支持機構200が、免震機構100にY方向に離れて配される。
2個のうちの1個の支持機構200が、免震機構100にY方向の一方に離れて配され、2個のうちの他の1個の支持機構200が、免震機構100にY方向の他方に離れて配され
【0093】
免震機構100と支持機構200の各々の構造は、本発明の第一の実施形態にかかる構造体支持構造ものと同じなので、説明を省略する。
【0094】
上述のとおり、本発明の実施実施形態に係る構造体支持構造を用いれば、以下の効果を有する。
据付面の第一据付位置P1に据え付けられる免震機構100が構造体10を支持し地震が発生するときに据付面に対して水平方向に相対移動させ、据付面の第一据付位置P1から特定水平方向の所定距離だけ離間した第二据付位置P2に据え付けられる案内部材210が上に面を向ける案内面を形成し、構造体10に固定される支持部材220に設けられる被案内端230が案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になり、案内面に地震がないときに被案内端230に対向する様に中心面S1を形成し、中心面S1から特定水平方向に沿って離れるに従って離れた距離に対応して第二傾斜角で上方に位置する様に傾く周囲面S2を設ける様にしたので、地震が発生するときに構造体10に作用するモーメントを第一据付位置P1と第二据付位置P2との特定水平方向に沿った離間距離をてことして支えることができる。
また、地震がないときに支持部材220が案内部材210から支持力を受けない様にしたので、地震がないとき免震機構100が構造体を支える。
また、地震がないときに支持部材220が案内部材210から支持力を受けず、地震が発生して構造体10が傾くときに支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受ける様にしたので、地震がないときに免震機構100が構造体を支持し、地震が発生して構造体10が傾くときに免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、地震がないときに支持部材220が案内部材210から支持力を受けず、地震が発生して構造体10が特定水平方向へ相対移動して被案内端230が周囲面に対応する位置に移動するときに支持部材220が被案内端230を介して案内部材210から支持力を受ける様にしたの、地震がないときに免震機構100が構造体10を支持し、地震が発生して構造体10が傾くときに免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、支持部材220に固定される保持部材232が案内面を転動可能な球形の移動部材231を保持でき、地震がなく被案内端230が中心面S1に対面するとき保持部材232が保持しされ、 地震が発生し被案内端230が中心面S1から周囲面S2に対面する位置に移動するに従って移動部材231が周囲面S2に接する様にしたので、地震が発生して被案内端230が周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、支持部材220に固定される保持部材232が案内面を転動可能な球形の移動部材231をガタがある状態で保持でき、地震がなく被案内端230が中心面S1に対面するとき保持部材232がガタがある状態で保持し、地震が発生し被案内端230が中心面から周囲面S2に対面する位置に移動するに従って保持部材232にガタがない状態で保持される移動部材231が周囲面S2に接する様にしたので、地震が発生して被案内端230が周囲面S2に対面する位置に移動するにしたがって、免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、支持部材220に固定される保持部材232が案内面を転動可能な球形の移動部材231をガタがある状態で保持でき、地震がなく被案内端230が中心面に対面するとき保持部材232がガタがある状態で保持して移動部材231が中心面に接し、 地震が発生し被案内端230が中心面S1から周囲面S2に対面する位置に移動するに従って保持部材232にガタがない状態で保持される移動部材231が周囲面S2に接する様にしたので、地震が発生して被案内端230が周囲面S2に対面する位置に移動するにしたがって、免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、免震装置が構造体を据付面に対して静止位置から特定水平方向に沿って相対移動させるに従って第一第一傾斜角で上方に移動させて、特定水平方向に沿って離間距離だけ離れた位置での第二傾斜角が第一傾斜角より小さいか等しい様にしたので、地震が発生して構造体10が特定水平方向に傾いたときに、免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、周囲面S2が中心面から直交水平方向に沿って離れるのに従って第二直交傾斜角で上方に位置する様に傾く様にしたので、地震が発生して構造体が直交水平方向に沿って相対移動したときに構造体に作用する転倒モーメントを第一据付位置P1と第二据付位置P2との特定水平方向に沿った離間距離Lをてことして支えることができる。
また、免震装置が構造体10を据付面に対して静止位置から直交水平方向に沿って相対移動させるに従って第一直交傾斜角で上方に移動させて、直交水平方向に沿って離間距離だけ離れた位置での第直交傾斜角が第一直交傾斜角より小さいか等しい様にしたので、地震が発生して構造体が直交水平方向に傾いたときに、免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、免震装置が構造体10を据付面に対して静止位置から特定水平方向に沿って相対移動させるに従って第一第一傾斜角で上方に移動させて、特定水平方向に沿った離間距離Lに対応して第二傾斜角が第一傾斜角より大きい様にしたので、地震が発生して構造体が特定水平方向に傾いたときに、免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、免震装置が構造体10を据付面に対して静止位置から直交水平方向に沿って相対移動させるに従って第一直交傾斜角で上方に移動させて、直交水平方向に沿った離間距離に対応して第二直交傾斜角が第一直交傾斜角より大きい様にしたので、地震が発生して構造体が直交水平方向に傾いたときに、免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、据付面の第一据付位置P1に据え付けられる免震機構100が構造体10を支持し地震が発生するときに据付面に対して水平方向に相対移動させ、据付面の第一据付位置P1から特定水平方向の所定距離だけ離間した第二据付位置P2に据え付けられる案内部材210が上に面を向ける案内面を形成し、構造体10に固定される支持部材220に設けられる被案内端230が案内面に案内されて水平方向に相対移動可能になり、案内面に地震がないときに被案内端230に対向する様に中心面を形成し、支持部材220に固定される保持部材232が案内面を転動可能な球形の移動部材231をガタがある状態で保持でき、地震がなく被案内端230が中心面に対面するとき保持部材がガタがある状態で保持し、地震が発生し被案内端230が中心面S1から周囲面s2に対面する位置に移動するに従って保持部材232にガタがない状態で保持される移動部材231が周囲面S2に接する様にしたので、地震が発生して被案内端230が周囲面に対面する位置に移動するにしたがって、免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、支持部材220に固定される保持部材232が案内面を転動可能な球形の移動部材231をガタがある状態で保持でき、地震がなく被案内端230が中心面S1に対面するとき保持部材232がガタがある状態で保持して移動部材231が中心面に接し、地震が発生し被案内端230が中心面S1から周囲面s2に対面する位置に移動するに従って保持部材232にガタがない状態で保持される移動部材231が周囲面S2に接する様にしたので、地震が発生して被案内端230が周囲面S2に対面する位置に移動するにしたがって、免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体を支える。
また、被案内端230を球体部材231と球体部材231を回転自在に保持する保持部材232とで構成する様にしたので、地震が発生して免震機構100と支持機構200とが揺れる構造体10を支えるときに、支持機構200の転がり抵抗が小さい。
また、周囲面S2が直交水平方向に沿って離れるのに従って一定の高さである様にしたので、簡易な形状の周囲面で本願発明の効果を奏する。
また、免震機構に設けられる取付面Wを上から見て構造体の輪郭線より外側に設け、支持部材を取付る様にしたので、支持部材を容易に脱着できる。
【0095】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
実施形態では、免震機構の構造を説明したが、これに限定されず、他の形式の免震機構であってもよい。例えば、免震機構が積層ゴムで構成される機構であってもよい。
例えば、免震機構がエアークッションで構成される機構であってもよい。
免震機構が地震が発生したときに構造体を上下移動せず水平移動をする構造であるときに、案内面が中心面からの離間するに従い上方へ傾斜していてもよい。
免震機構が地震が発生したときに構造体を上下移動せず水平移動をする構造であるときに、案内面が中心面からの離間するに従い上方へ一定の傾斜角度で傾斜していてもよい。