特許第6375862号(P6375862)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6375862面光源装置、液晶表示装置および電子機器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6375862
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】面光源装置、液晶表示装置および電子機器
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20180813BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20180813BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20180813BHJP
【FI】
   F21S2/00 441
   G02F1/13357
   F21Y115:10
【請求項の数】4
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-213244(P2014-213244)
(22)【出願日】2014年10月17日
(65)【公開番号】特開2016-81786(P2016-81786A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2017年2月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085006
【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信
(74)【代理人】
【識別番号】100100549
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 嘉之
(74)【代理人】
【識別番号】100096873
【弁理士】
【氏名又は名称】金井 廣泰
(74)【代理人】
【識別番号】100123319
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 武彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125357
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100123098
【弁理士】
【氏名又は名称】今堀 克彦
(74)【代理人】
【識別番号】100138357
【弁理士】
【氏名又は名称】矢澤 広伸
(72)【発明者】
【氏名】廣田 和英
(72)【発明者】
【氏名】南部 謙介
(72)【発明者】
【氏名】小柳 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】竹村 宏一
(72)【発明者】
【氏名】大西 隆士
【審査官】 杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−237826(JP,A)
【文献】 特開2012−230243(JP,A)
【文献】 特開2006−278122(JP,A)
【文献】 特開平10−247412(JP,A)
【文献】 特開2003−090993(JP,A)
【文献】 特開2005−235560(JP,A)
【文献】 特開2012−216528(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/002171(WO,A1)
【文献】 特開2012−178368(JP,A)
【文献】 特開2008−089944(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
G02F 1/13357
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
側方に入光面を有する導光板と、
光が出射する出光部が所定の外面の表面に設けられ、該出光部が前記導光板の入光面と対峙するように配置される光源と、
前記光源が実装される基板と、
前記導光板の周囲を囲う枠体と、を備える面光源装置であって、
前記導光板、前記基板、または前記枠体の少なくとも一つは、前記出光部と前記入光面との間に所定距離の隙間を形成可能とする隙間形成手段を有し、
前記隙間形成手段は、前記入光面と当接することで前記入光面と前記枠体の相対的な位置決めを可能とする当接部を前記枠体に有し、
前記光源は、前記当接部に対して位置が管理されており、
前記入光面に前記当接部を当接させることにより、前記出光部と前記入光面との間に所定距離の隙間を形成し、
前記当接部は、前記出光部の厚みを形成する面より出光された光を反射して前記入光面に入射させる反射部を有し、
前記反射部は前記出光部よりも前記導光板の前記入光面側に配置される、ことを特徴とする、
面光源装置。
【請求項2】
前記枠体は、前記光源の前記出光部と反対側の面に直接または間接的に接することで前記光源の位置を規制する規制部を有し、
前記当接部は、前記光源の出光部側から前記光源に直接または間接的に接することで前記光源の位置を規制する第2規制部を有することを特徴とする、
請求項に記載の面光源装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の面光源装置をバックライトとして備えることを特徴とする、
液晶表示装置。
【請求項4】
請求項に記載の液晶表示装置を備えることを特徴とする、
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面光源装置、液晶表示装置および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の表示装置として液晶表示装置が用いられている。近年、Light Emitting Diode(LED)を光源として採用した面光源装置が、液晶表示装置のバックライトとして利用されている。面光源装置に用いられるLEDは蛍光材等の光を透過する出光部を備えている。LEDから出射された光は、この出光部を介して外部に出射される。LEDから出射された光は、導光板の側面の入光面から導光板に入射され、導光板内で全反射されながら導光板の出光面に導かれる。導光板は、ライトガイドとも称される。
【0003】
従来から面光源装置に用いられていたLEDにおいて、出光部は前面に開口部を有するパッケージ部材に収容されており、出光部はパッケージ部材の開口部に対して窪むように収容されていた。そのため、LEDおよび導光板が互いに密着するように配置されても、LEDの出光部が直接導光板と接する虞は少なかった。また、出光部がパッケージ部材の開口部に対して凹部となっていることにより、LEDの出光部と導光板の入光面との間に適切な空気層を介在させることが可能であった(特許文献1および特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−278122号公報
【特許文献2】特開2012−237826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高輝度化が期待される面光源装置において、狭ピッチでのLEDの実装が求められている。エッジライト方式の面光源装置では、高輝度化のニーズに対し、従来は、フレームの複数辺にわたってLEDを数多く配置することが許容されていた。しかし近年、小型でより大きな表示領域を実現するために、フレーム幅をより狭くする狭額縁化のニーズがある。そのため、フレームの一辺に集中して、より狭いピッチでより多くのLEDを配置することが求められている。
【0006】
そこで、より狭いピッチでより多くのLEDの配置を可能とするため、LEDの小型化がすすめられている。小型化を目的に開発されたLEDの中には、パッケージ部材のサイズが縮小され、出光部がパッケージ部材の外面に露出しているものがある。このようなLEDを導光板と密着させるように配置すると、出光部が導光板と接触する。その結果、出光部に傷がつく虞がある。また、出光部と導光板とが接触することにより、出光部と導光板の入光面との間に空気層が介在しなくなる。空気層が介在しなくなることにより、導光板内で全反射されない高角度成分の光が導光板に入射する。その結果、面光源装置の輝度が低下する虞がある。そこで、本発明は、出光部がパッケージ部材の外面に露出しているLEDにおいて、出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、次の面光源装置である。
側方に入光面を有する導光板と、光が出射する出光部が所定の外面の表面に設けられ、
出光部が導光板の入光面と対峙するように配置される光源と、光源が実装される基板と、導光板の周囲を囲う枠体と、を備える面光源装置であって、導光板、基板、または枠体の少なくとも一つは、出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成可能とする隙間形成手段を有することを特徴とする、面光源装置。
【0008】
本発明に係る面光源装置によれば、導光板、基板、または枠体の少なくとも一つが出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成可能とする隙間形成手段を有することにより、出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成できる。その結果、本発明は、光が出射する出光部が所定の外面の表面に設けられた光源を採用した面光源装置の輝度の低下を抑制できる。
【0009】
また、本発明に係る面光源装置は、次の特徴を有してもよい。
隙間形成手段は、導光板の入光面に所定間隔で複数設けられた突起部を有し、光源の出光部の一部に突起部を当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成する。
【0010】
このような発明によれば、導光板の入光面に所定間隔で複数設けられた突起部を光源の出光部の一部に当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成できる。
【0011】
また、本発明に係る面光源装置は、次の特徴を有してもよい。
隙間形成手段は、導光板の入光面に所定間隔で複数設けられた突起部を有し、光源の出光部以外の部位に突起部を当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成する。
【0012】
このような発明によれば、導光板の入光面に所定間隔で複数設けられた突起部を光源の出光部以外の部位に当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成できる。
【0013】
また、本発明に係る面光源装置は、次の特徴を有してもよい。
光源は、光源の出光部が設けられた面とは異なる面においてベース部材に固定され、隙間形成手段は、ベース部材に突起部を当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成する。
【0014】
このような発明によれば、導光板の入光面に所定間隔で複数設けられた突起部をベース部材に当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成できる。
【0015】
また、本発明に係る面光源装置は、次の特徴を有してもよい。
導光板には、ベース部材を入光面に平行に圧入することでベース部材が突起部に対して押圧される圧入部が設けられる。
【0016】
このような発明によれば、圧入部によってベース部材が押圧されることで、光源の位置が安定する。
【0017】
また、本発明に係る面光源装置は、次の特徴を有してもよい。
光源は、光源の出光部を有する面と反対側の面において基板に実装され、隙間形成手段は、導光板の入光面に所定の間隔で複数設けられた突起部を有し、基板に突起部を当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成する。
【0018】
このような発明によれば、導光板の入光面に所定の間隔で複数設けられた突起部を基板に当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成できる。
【0019】
隙間形成手段は、導光板の入光面と当接することで入光面と枠体の相対的な位置決めを可能とする当接部を当該枠体に有し、光源は、当接部に対して位置が管理されており、導光板の入光面に当接部を当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成する。
【0020】
このような発明によれば、枠体に設けられた当接部を導光板の入光面に当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成できる。
【0021】
また、本発明に係る面光源装置は、次の特徴を有してもよい。
枠体は、光源の出光部と反対側の面に直接または間接的に接することで光源の位置を規制する規制部を有し、当接部は、光源の出光部側から光源に直接または間接的に接することで光源の位置を規制する第2規制部を有する。
【0022】
このような発明によれば、枠体に設けられた規制部および第2規制部によって光源の位置が規制されることによって、光源の位置が安定する。
【0023】
また、本発明に係る面光源装置は、次の特徴を有してもよい。
当接部は、光源の出光部の厚みを形成する面より出光された光を反射して入光面に入射させる反射部を有する。
【0024】
このような発明によれば、光源の出光部の厚みを形成する面より出光された光を当接部に設けられた反射部が反射して導光板の入光面に入射させることにより、光源から出射される光のうち、導光板に入射される光の割合が向上する。
【0025】
また、本発明に係る面光源装置は、次の特徴を有してもよい。
複数の光源は、光源の出光部を有する面と異なる面において基板に実装され、隙間形成手段は、基板に固定され光源との位置関係が管理された1または複数のストッパ部材を有し、隙間形成手段は、導光板の入光面にストッパ部材を当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成する。
【0026】
このような発明によれば、導光板の入光面にストッパ部材を当接させることにより、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成できる。
【0027】
また、本発明に係る面光源装置は、次の特徴を有してもよい。
ストッパ部材は、基板上に半田付けにより固定されたチップ部品である。
【0028】
このような発明によれば、汎用的な部品であるチップ部品がストッパ部材として採用されることで、ストッパ部材の調達が容易になる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、光源の出光部と導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成できる。その結果、本発明は、光が出射する出光部が所定の外面の表面に設けられた光源を採用した面光源装置の輝度の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、第1比較例に係るLEDの一例を示す斜視図である。
図2図2は、第1比較例に係る面光源装置において、LEDおよび導光板の周辺部分の一例を示す図である。
図3図3は、LEDおよび導光板の周辺部分を拡大した図の一例である。
図4図4は、第2比較例に係るLEDの一例を示す図である。
図5図5は、第2比較例に係る面光源装置において、LEDおよび導光板の周辺部分の一例を示す図である。
図6図6は、LEDと導光板の接触部分を拡大した図の一例である。
図7図7は、実施形態に係る面光源装置において、LEDおよび導光板の配置の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る面光源装置において、LEDおよび導光板が面する部分の一例を示す図である。
図9図9は、LEDと導光板とが面する部分を拡大した図の一例である。
図10図10は、比較例2に係る面光源装置と実施形態の面光源装置との輝度を比較するグラフの一例を示す図である。
図11図11は、実施例1に係る面光源装置において、LEDおよび導光板の配置の一例を示す図である。
図12図12は、実施例1におけるLEDと導光板とが接触している部分の一例を示す図である。
図13図13は、実施例2に係る面光源装置において、LEDおよび導光板の配置の一例を示す図である。
図14図14は、実施例2におけるLEDと導光板とが接触している部分の一例を示す図である。
図15図15は、実施例3に係る面光源装置において、LEDおよび導光板の配置の一例を示す図である。
図16図16は、実施例3に係る面光源装置において、LEDおよび導光板が面する部分の一例を示す図である。
図17図17は、実施例3における突出部の一例を示す図である。
図18図18は、実施例4に係る面光源装置において、LEDおよび導光板の配置の一例を示す図である。
図19図19は、実施例4におけるLEDと導光板とが接触している部分の一例を示す図である。
図20図20は、実施例4における、LEDを実装したFPC基板の導光板への取り付け方向の一例を示す図である。
図21図21は、実施例5に係る面光源装置において、LED、導光板およびフレームの配置の一例を示す図である。
図22図22は、実施例5におけるフレームと導光板とが接触している部分の一例を示す図である。
図23図23は、実施例6に係る面光源装置において、LED、導光板およびフレームの配置の一例を示す図である。
図24図24は、実施例7における面光源装置において、LED、導光板、FPC基板およびストッパ部材の配置の一例を示す図である。
図25図25は、実施例7におけるストッパ部材が設けられたFPC基板の一例を示す図である。
図26図26は、本発明に係る面光源装置がバックライトとして採用された液晶ディスプレイの構成の一例を示す図である。
図27図27は、液晶ディスプレイを備えたスマートフォンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の
形態は、本発明を実施する一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的な構成に限定するものではない。本発明を実施するにあたっては、実施の形態に応じた具体的な構成が適宜採用されることが好ましい。
【0032】
<第1比較例>
第1比較例に係る面光源装置は、パッケージ部材の開口部に蛍光材が収容されたLEDを光源として採用する。以下、図面を参照して第1比較例について説明する。
【0033】
図1は、第1比較例に係るLED100の一例を示す斜視図である。LED100は、パッケージ部材101、蛍光材103、端子104を備える。図1では図示を省略しているが、LED100はLED素子を備え、LED素子から発光された光は、蛍光材103を介して外部に出射される。以下説明するLEDにおいて、光が出射される方向を前方向、その反対側を後ろ方向とする。また、LEDにおいて、LEDの長手方向を横方向、厚さ方向を上下方向とする。
【0034】
パッケージ部材101は、LED100の外装である。パッケージ部材101は、LED100を物理的に保護する。パッケージ部材101の前面102aには、開口部102が設けられている。LED100の光は、この開口部102から外部に向けて出射される。
【0035】
端子104は、LED100を基板に実装するための端子である。端子104は、LED100の両端に設けられている。LED100では、例えば、端子104から電力が供給される。
【0036】
蛍光材103は、LED100に備えられたLED素子から発光された光による蛍光現象を利用した部材である。蛍光材103は、パッケージ部材101に設けられた開口部102の前面102aに対して、窪むように(凹部となるように)開口部102内に収容されている。LED100は、蛍光材103の蛍光による光および蛍光材103を通過したLED素子からの光が混合された光を出射する。
【0037】
図2は、第1比較例に係る面光源装置300において、LED100および導光板200の周辺部分の一例を示す図である。LED100の蛍光材103は、導光板200の入光面202と対峙するように配置されている。LED100から出射された光は、入光面202から導光板200に入射する。入光面202から入射した光は、導光板200によって出光面203に導かれる。また、導光板200の出光面203の上には、出光面203から出光された光を集光するBrightness Enhancement Film(BEF)シート301が
設けられている。以下、本明細書において、出光面203に対して垂直であり、BEFシート301に向かう方向を面光源装置300の正面の方向とする。
【0038】
面光源装置300は、LED100からの光を導光板200によって出光面203に案内し、出光面203に案内された光をBEFシート301によって集光することで、面で発光する光源となる。
【0039】
導光板200では、入光面202から入光したLED100からの光が、導光板200内の全反射によって導光板200の全体に広がる。導光板200では、部分的に光が全反射する条件を崩す部分を設けることで、導光板200内で反射していた光が出光面203に導かれる。
【0040】
BEFシート301は、導光板200の出光面203から出光した光を面光源装置300の正面の方向に向けて集光する。BEFシート301によって集光されることで、面光
源装置300の輝度が向上する。
【0041】
図3は、図2におけるLED100および導光板200が接触する部分90を拡大した図の一例である。LED100は、前面102aにおいて導光板200の入光面202と接している。蛍光材103は、前面102aに対して凹部となるように設けられている。そのため、蛍光材103は、導光板200の入光面202と接触せず、蛍光材103と導光板200の入光面202との間には、空気層105が介在している。
【0042】
第1比較例では、LED100の蛍光材103および導光板200が直接接触しない。そのため、LED100の蛍光材103は、導光板200によって傷つけられる虞が無い。また、図3に記載の矢印は、LED100から出射光の進行方向の一例を示している。第1比較例では、LEDパッケージ100から出射した光は、空気層105によって屈折し、導光板200内で全反射する入射角で入光面202に入射する。
【0043】
<第2比較例>
第1比較例に係る面光源装置300は、パッケージ部材101の開口部102に蛍光材103が収容されたLED100を光源として採用した。第2比較例に係る面光源装置では、パッケージ部材の前面に蛍光材が設けられたLEDが光源として採用される。第1比較例と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複説明は省略する。以下、図面を参照して第2比較例について説明する。
【0044】
図4は、パッケージ部材101aの前面に蛍光材103aが設けられたLED100aの一例を示す図である。LED100aは、パッケージ部材101a、蛍光材103a、端子104aおよび基板111を備える。LED100aでは、第1比較例のLED100と比較してパッケージ部材101aのサイズが小型になっている。第2比較例のLED100aでは、パッケージ部材101aに開口部がなく、蛍光材103aがパッケージ部材の前面に露出している。
【0045】
端子104aは、LED100aを基板に実装するための端子である。端子104aは、LED100aの横方向の両端に設けられている。LED100aでは、例えば、端子104aから電力が供給される。
【0046】
基板111は、LED100aの後面に設けられている。基板111の幅は、蛍光材103aの幅より広くなっている。
【0047】
蛍光材103aは、パッケージ部材101aの前面に設けられている点で、蛍光材103と異なる。
【0048】
図5は、第2比較例に係る面光源装置300aにおいて、LED100aおよび導光板200の周辺部分の一例を示す図である。図5に一例を示すように、第2比較例の面光源装置300aでは、LED100aの蛍光材103aは、導光板200の入光面202と接している。
【0049】
図6は、図5におけるLED100aと導光板200との接触部分90aを拡大した図の一例である。第2比較例のLED100aでは、第1比較例のLED100と異なり、蛍光材103aはパッケージ部材101aの前面に露出している。そのため、蛍光材103aは、導光板200の入光面202と接触している。その結果、第2比較例では、蛍光材103aに傷がつく虞がある。
【0050】
図6では、LED100aから出射した光の進行方向の一例を矢印で示している。比較
例2では、LED100aから出射した光は空気層を介さずに直接導光板200の入光面202に入射する。その結果、導光板200内において全反射しない光が導光板200に入射し、面光源装置300aの輝度が低下する虞がある。
【0051】
<<実施形態>>
実施形態に係る面光源装置では、光源として、第2比較例で用いたLED100aが採用される。実施形態では、隙間形成手段によって蛍光材103aと導光板の入光面との間には、所定距離の隙間が形成される。第1比較例または第2比較例と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複説明は省略する。以下、図面を参照して実施形態について説明する。
【0052】
図7は、実施形態に係る面光源装置300bにおいて、LED100aおよび導光板200の配置の一例を示す図である。図7では、LED100aは、フレキシブルプリント基板(Flexible printed circuits、FPC)110上に複数実装されている。LED1
00aは、その下面において、FPC基板110に実装されている。LED100aの蛍光材103aは、導光板200の入光面202と対峙するように配置されている。LED100aから出射された光は、入光面202を透過して導光板200に入射する。LED100aと導光板200の入光面202との間は、後述する実施例1から7によって説明される隙間形成手段によって所定距離の隙間が形成されている。LED100aは、本発明の「光源」の一例である。蛍光材103aは、本発明の「出光部」の一例である。FPC基板110は、本発明の「基板」の一例である。
【0053】
図8は、実施形態に係る面光源装置300bにおいて、LED100aおよび導光板200が面する部分の一例を示す図である。図8に一例を示すように、実施形態の面光源装置300bでは、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間には空気層105が介在している。
【0054】
図9は、図8におけるLED100aと導光板200とが面する部分90bを拡大した図の一例である。LED100aの蛍光材103aは、導光板200の入光面202と接触せず、所定距離の隙間が形成されている。所定距離の隙間が形成された結果、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間には、空気層105が介在している。図9では、LED100aから出射した光の進行方向の一例を矢印で示している。LED100aから出射された光は、空気層105を経由して入光面202から導光板200に入射する。空気層105によって屈折されることで、LED100aから出射された光は、導光板200の入光面202に入射する。
【0055】
図10は、第2比較例に係る面光源装置300aと実施形態の面光源装置300bとの輝度を比較するグラフの一例を示す図である。図10の縦軸は輝度を示しており、図10のグラフは、「空気層あり」の場合の輝度を100とした相対グラフとなっている。図10において、「空気層あり」と記載されている方が、実施形態の面光源装置300bの測定結果であり、「空気層なし」と記載されている方が、第2比較例の面光源装置300aの測定結果である。
【0056】
図10のグラフを参照すると、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間に空気層105が介在する実施形態の面光源装置300bの方が、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間に空気層が介在しない第2比較例の面光源装置300aよりも輝度が高くなっていることがわかる。
【0057】
実施形態では、隙間形成手段によって蛍光材103aと導光板200の入光面202との間に所定距離の隙間が形成された。そのため、蛍光材103aが導光板200との接触
によって傷つく虞が無い。
【0058】
また、所定距離の隙間が形成された結果、実施形態に係る面光源装置300bでは、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間に空気層105が介在する。空気層105が介在した結果、実施形態によれば、パッケージ部材101aの前面に蛍光材103aが設けられたLED100aを光源として採用した場合でも、輝度の高い面光源装置300bを提供できる。なお、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間の所定の距離は、密接状態を除き少なければ少ないほど良い。
【0059】
以上で説明した実施形態における、LED100aと導光板200の入光面202との間に所定距離の隙間を形成する具体的な構成について、以下実施例1から7として説明する。
【0060】
<実施例1>
実施例1では、突出部が、導光板の入光面に所定間隔で複数設けられる。LED100aの蛍光材103aの一部にこの突出部を当接させることで、蛍光材103aと導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成することができる。以下、図面を参照して、実施例1について説明する。
【0061】
図11は、実施例1に係る面光源装置300cにおいて、LED100aおよび導光板200aの配置の一例を示す図である。導光板200aは、入光面202aに所定の間隔で複数の突出部201を有する点で、導光板200と異なる。
【0062】
突出部201は、導光板200aの入光面202aに複数設けられている。隣り合った突出部201の間隔は、LED100aの蛍光材103aの幅より狭くなっている。そのため、LED100aと導光板200aとを接触させるように配置すると、蛍光材103aの横方向の両端に突出部201が当接する。突出部201は、本発明の「突起部」の一例である。蛍光材103aの横方向の両端は、本発明の「出光部の一部」の一例である。
【0063】
図12は、実施例1におけるLED100aと導光板200aとが接触している部分の一例を示す図である。実施例1では、LED100aの蛍光材103aの端部に導光板200aの突出部201が当接されている。また、蛍光材103aのうち、突出部201と接していない部分には、導光板200aの入光面202aとの間に所定距離の隙間が形成されている。その結果、蛍光材103aと導光板200aの入光面202aとの間に、空気層105が介在している。
【0064】
実施例1では、導光板200aに設けられた突出部201をLED100aの蛍光材103aの端部に当接させた。その結果、実施例1は、蛍光材103と導光板200aの入光面202aとの間に所定距離の隙間を形成する事ができる。
【0065】
<実施例2>
実施例1では、導光板200aに設けられた突出部201をLED100aの蛍光材103の端部に当接させることで、蛍光材103aと導光板200aの入光面202aとの間に所定距離の隙間が形成された。実施例2では、導光板の入光面に設けられた突出部をLED100aの基板111に当接させることで、蛍光材103aと導光板200aの入光面202aとの間に所定距離の隙間を形成させる。
【0066】
図13は、実施例2に係る面光源装置300dにおいて、LED100aおよび導光板200bの配置の一例を示す図である。図14は、実施例2におけるLED100aと導光板200bとが接触している部分の一例を示す図である。導光板200bは、入光面2
02bに所定の間隔で複数設けられた突出部201aを有する。
【0067】
実施例2では、LED100aは、その後面に基板111を有する。基板111の幅は、蛍光材103aの幅よりも広くなっている。
【0068】
導光板200bは、突出部201aを有する点で導光板200aと異なる。突出部201aは、導光板200bの入光面202bに複数設けられている。隣り合った突出部201aの間隔は、LED100aの蛍光材103aの幅より広く、かつ、基板111の幅より狭くなっている。突出部201aの幅は、隣り合ったLED100aの間隔より細くなっている。突出部201aの突出量は、基板111から蛍光材103aまでの高さより大きくなっている。そのため、LED100aと導光板200bとを接触させるように配置すると、隣り合った突出部201aの間にLED100aがひとつずつ配置される。また、LED100aの基板111に突出部201aが当接する。その結果、蛍光材103aと導光板200bの入光面202bとの間に、所定距離の隙間が形成される。突出部201aは、本発明の「突起部」の一例である。基板111は、本発明の「出光部以外の部位」および「ベース部材」の一例である。
【0069】
実施例2は、導光板200bに設けられた突出部201aをLED100aの基板111に当接させることにより、蛍光材103aと導光板200bの入光面202bとの間に所定距離の隙間を形成することができる。
【0070】
<実施例3>
実施例3では、導光板に設けられた突出部によってLED100aが保持されるとともに、蛍光材103aと導光板の入光面との間に所定距離の隙間を形成する。以下、図面を参照して、実施例3について説明する。
【0071】
図15は、実施例3に係る面光源装置300eにおいて、LED100aおよび導光板200cの配置の一例を示す図である。図16は、実施例3に係る面光源装置300eにおいて、LED100aおよび導光板200cが面する部分の一例を示す図である。実施例3に係る面光源装置300eは、導光板200cおよびLED100aを有する。
【0072】
導光板200cの入光面202cには、LED100aを位置決めする突出部201bが設けられる。突出部201bは、突出部401aおよび突出部401aの先端に設けられた凸部401bを含む。突出部201bは、LED100aの蛍光材103を有する面の側からLED100aに当接される。突出部201bの突出量は、基板111から蛍光材103aまでの高さより大きくなっている。隣り合った突出部201bの間隔は、蛍光材103aの幅より広くなっている。突出部201b2は、突出部201bと対向して設けられ、LED100aの蛍光材103有する面の反対側の面204からLED100aに当接される。LED100aは、突出部201bおよび201b2によって挟み込むように押圧されることで、その位置が決定される。突出部201bおよび201b2は、本発明の「圧入部」の一例である。
【0073】
図17は、実施例3における突出部201b、201b2の一例を示す図である。突出部201bおよび201b2の間隔は、LED100aの基板111の厚さより狭く形成されている。そのため、LED100aの基板111は、突出部201bおよび201b2を押しつぶしながら圧入される。そのため、突出部201bおよび201b2の弾性力によって、基板111は保持され、LED100aの位置が決定される。
【0074】
なお、図17では、突出部201bは、突出部401aおよび凸部401bを含んでいる。しかしながら、突出部201bは、このような形状に限定されない。突出部201b
は、例えば、凸部401bを省略することもできる。この場合、突出部201bの突出部401aがLED100aに当接される。
【0075】
実施例3に係る面光源装置300eは、突出部201bと基板111が当接されることで、蛍光材103aと導光板200cの入光面202cとの間に所定距離の隙間を形成できる。また、突出部201bおよび201b2によって基板111が保持されることにより、LED100aの位置が決定される。
【0076】
<実施例4>
実施例4では、LED100aは、その後面においてFPC基板110に実装される。以下、図面を参照して実施例4について説明する。
【0077】
図18は、実施例4に係る面光源装置300fにおいて、LED100aおよび導光板200dの配置の一例を示す図である。図19は、実施例4におけるLED100aと導光板200dとが接触している部分の一例を示す図である。図20は、実施例4における、LED100aを実装したFPC基板110の導光板200dへの取り付け方向の一例を示す図である。導光板200dは、入光面202dに所定の間隔で複数設けられた突出部201cを有する。LED100aを実装したFPC基板110は、LED100aの蛍光材103aが導光板200dの入光面202dと対峙するように実装される。突出部201cは、FPC基板110に当接されている。FPC基板110と突出部201cとは、例えば、接着剤210によって接着される。突出部201cは、本発明の「突起部」の一例である。
【0078】
導光板200dは、入光面202dに突出部201cが設けられている点で、導光板200bと異なる。突出部201cは、導光板200dの入光面202dに複数設けられている。隣り合った突出部201cの間隔は、LED100aの蛍光材103aの幅より広くなっている。突出部201cの幅は、隣り合ったLED100aの間隔より細くなっている。突出部201cの突出量は、FPC基板110から蛍光材103aまでの高さより大きくなっている。そのため、LED100aと導光板200dとを接触させるように配置すると、隣り合った突出部201cの間にLED100aがひとつずつ配置される。また、LED100aと導光板200dとを接触させるように配置すると、FPC基板110に突出部201cが当接する。その結果、蛍光材103aと導光板200dの入光面202dとの間に、所定距離の隙間が形成される。
【0079】
実施例4は、導光板200dに設けられた突出部201cをLED100aが実装されたFPC基板110に当接させた。その結果、実施例4は、蛍光材103aと導光板200dとの間に所定距離の隙間を形成できる。
【0080】
<実施例5>
実施例5では、導光板200の入光面202は、導光板200の周囲を囲うフレームに設けられた当接部によって位置決めされる。以下、図面を参照して実施例5について説明する。
【0081】
図21は、実施例5に係る面光源装置300gにおいて、LED100a、導光板200およびフレーム150の配置の一例を示す図である。図22は、実施例5におけるフレーム150と導光板200とが接触している部分の一例を示す図である。実施例5に係る面光源装置300gは、導光板200、フレーム150、LED100aを有する。
【0082】
フレーム150は、導光板200の周囲を囲う枠体である。フレーム150の内側面は光を反射するように構成されている。導光板200の周囲から漏れる光を反射して導光板
200に戻す。フレーム150は、突き当て部151、反射部152、保持部153および保持部154を有する。フレーム150は、本発明の「枠体」の一例である。
【0083】
突き当て部151は、導光板200の入光面202に当接されることで、入光面202とフレーム150との相対的な位置決めを可能とする。突き当て部151と蛍光材103aの位置関係は管理されており、突き当て部151は、LED100aの蛍光材103aより入光面202側に突出している。突き当て部151は、本発明の「当接部」の一例である。
【0084】
反射部152は、突き当て部151の側面に設けられる。反射部152は、蛍光材103aの厚みを形成する面である側面106より出光された光を反射して入光面202に入射させる。図22では、側面106より出向され反射部によって反射された光の一例を矢印で示している。反射部152は、本発明の「反射部」の一例である。
【0085】
保持部153は、LED100aの後面に接することで、LED100aの位置を規制する。保持部154は、LED100aの蛍光材103a側からLED100aに接することで、LED100aの位置を規制する。保持部153は、本発明の「第2規制部」の一例である。保持部154は、本発明の「規制部」の一例である。
【0086】
実施例5では、当接部151が入光面202に当接されることで入光面202が位置決めされ、保持部153および154によってLED100aの位置が規制される。その結果、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間に所定距離の隙間が形成される。
【0087】
<実施例6>
実施例6では、導光板200の入光面202は、導光板200の周囲を囲うフレームの内側面に設けられた当接部によって位置決めされる。以下、図面を参照して実施例6について説明する。
【0088】
図23は、実施例6に係る面光源装置300hにおいて、LED100a、導光板200dおよびフレーム150aの配置の一例を示す図である。実施例6に係る面光源装置300hは、導光板200、フレーム150a、LED100aを有する。
【0089】
フレーム150aは、保持部153,154を有さず、当接部151に代えて突き当て部151aが設けられている点でフレーム150と異なる。突き当て部151aは、フレーム150aの内側面に設けられる。突き当て部151aは、入光面202と当接することで、入光面202とフレーム150aの相対的な位置決めを可能とする。突き当て部151aと蛍光材103aの位置関係は管理されており、突き当て部151aは、LED100aの蛍光材103aより入光面202側に設けられている。この突き当て部151aが入光面202に当接されることで、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間に所定距離の隙間を形成可能とする。
【0090】
実施例6では、突き当て部151aが入光面202に当接することで、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間に所定距離の隙間を形成できる。
【0091】
<実施例7>
実施例7では、LED100aは、その後面において基板110に実装される。基板110には、1または複数のストッパ部材が設けられ、導光板200の入光面202とストッパ部材を当接させることにより、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間に所定距離の隙間を形成する。以下、図面を参照して、実施例7について説明する。
【0092】
図24は、実施例7における面光源装置300iにおいて、LED100a、導光板200、FPC基板110およびストッパ部材160の配置の一例を示す図である。図25は、実施例7におけるストッパ部材160が設けられたFPC基板110の一例を示す図である。実施例7に係る面光源装置300iは、LED100a、導光板200、FPC基板110およびストッパ部材160を有する。
【0093】
ストッパ部材160は、入光面202に当接されることで、入光面202の位置を規制する。ストッパ部材160は、FPC基板110上において、蛍光材103aよりも入光面202側に設けられる。ストッパ部材160は、例えば、FPC基板110上に半田付けによって固定されるチップ部品である。しかしながら、ストッパ部材160は、チップ部品に限定されない。ストッパ部材160は、例えば、ストッパ部材専用に開発された部材であってもよい。また、図24では、ストッパ部材160は、各LED100aの間に設けられている。しかしながら、ストッパ部材160の配置はこのような形式に限定されない。ストッパ部材160は、例えば、一列にならんだLED100aの両端に設けてもよい。
【0094】
実施例7では、蛍光材103aよりも入光面202側に設けられたストッパ部材160が入光面202と当接されることで、入光面202の位置決めがなされる。その結果、蛍光材103aと導光板200の入光面202との間に所定距離の隙間を形成できる。
【0095】
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。例えば、実施例5で説明した保持部153、154によってLED100aの位置を規制しつつ、実施例7で説明したストッパ部材160によって入光面202の位置決めを行う事も可能である。
【0096】
<液晶ディスプレイへの適用>
以上で説明した本発明に係る面光源装置をバックライトとして備えた、液晶ディスプレイ等である表示装置を提供できる。図26は、本発明に係る面光源装置がバックライト4として採用された液晶ディスプレイの構成の一例を示す図である。図26には、液晶ディスプレイ5の主要部品が示されている。液晶ディスプレイ5は、上述のバックライト4の出光面に液晶パネル50が重なって構成される。
【0097】
液晶パネル50は、バックライト4から照射される光を受け、液晶51に電圧をかけて光の透過率を増減等させることで、像を表示する表示パネルである。液晶パネル50は、液晶51がガラス板52a及び52bの間に挟まれて封入されたものが、更に、1組の偏光板53a及び53bに挟まれて構成される。バックライト4から出た光は、偏光板53a、ガラス板52a、液晶51、ガラス板52b、偏光板53bの順に各部品を通過する。
【0098】
このように構成された液晶ディスプレイ5は、小型で狭額縁でありながら、より高輝度のものであることが期待できる。
【0099】
<電子装置への適用>
さらに、このような液晶ディスプレイ5を備えた、スマートフォン、デジタルカメラ、タブレット端末等の電子機器を提供できる。図27は、液晶ディスプレイ5を備えたスマートフォン6の一例を示す図である。スマートフォン6のような電子機器は、より高画質の表示を提供するものであることが期待できる。
【符号の説明】
【0100】
100、100a・・・LED
101、101a・・・パッケージ部材
102・・・開口部
102a・・・前面
103、103a・・・蛍光材
104、104a・・・端子
105・・・空気層
106・・・側面
150、150a・・・フレーム
151、151a・・・突き当て部
152・・・反射部
153・・・保持部
154・・・保持部
110・・・FPC基板
111・・・基板
200、200a、200b、200c、200d・・・導光板
201、201a、201b、201c・・・突出部
202・・・入光面
203・・・出光面
210・・・接着剤
204・・・反対側の面
300、300a、300b、300c、300d、300e、300f、300g、300h、300i・・・面光源装置
4・・・バックライト
5・・・液晶ディスプレイ
6・・・スマートフォン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図26
図27