特許第6376585号(P6376585)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6376585
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】燃焼装置
(51)【国際特許分類】
   F23N 5/14 20060101AFI20180813BHJP
【FI】
   F23N5/14 340A
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-182223(P2013-182223)
(22)【出願日】2013年9月3日
(65)【公開番号】特開2015-49007(P2015-49007A)
(43)【公開日】2015年3月16日
【審査請求日】2016年6月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】特許業務法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】岩田 一貴
【審査官】 藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開平01−263416(JP,A)
【文献】 特開平08−028868(JP,A)
【文献】 特開平9−112906(JP,A)
【文献】 特開平3−241228(JP,A)
【文献】 特開平05−256449(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23N 1/08−1/10
F23N 5/02−5/16
F23N 5/20−5/22
F23Q 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーナの点火炎口に臨ませてヒータが配置され、ヒータを通電加熱することでバーナに点火し、点火後のヒータへの通電加熱を停止してからのヒータの抵抗値変化に基づき失火の有無を判別する燃焼装置であって、
点火後のヒータへの通電加熱停止からヒータの抵抗値が変化して安定するまでの間は、ヒータの実際の抵抗値変化特性としてヒータへの通電加熱停止後の各時点でのヒータの抵抗値や抵抗変化率を計測し、この計測抵抗値や計測抵抗変化率と、失火していない状態でのヒータの抵抗値変化特性に基づいて設定される所定の基準変化特性から求められる各時点での基準抵抗値や基準抵抗変化率とを比較して、計測抵抗値が基準抵抗値を下回ったときや、計測抵抗変化率が基準抵抗変化率を上回ったときに、失火したと判断するようにし、
点火前のヒータの雰囲気温度を検知し、検知した雰囲気温度に応じて前記基準変化特性を可変設定することを特徴とする燃焼装置。
【請求項2】
点火前のヒータの雰囲気温度をヒータへの通電加熱前のヒータの抵抗値及び抵抗値変化量から検知することを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒータを用いてバーナの点火と失火検知とを行うコンロ等の燃焼装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1により、給湯器等の燃焼装置において、バーナの炎口の一部に臨ませてヒータを配置し、ヒータを通電加熱することでバーナに点火し、点火後のヒータへの通電加熱を停止してからのヒータの抵抗値変化に基づき失火の有無を判別するものが知られている。
【0003】
具体的に説明すれば、点火後にヒータへの通電加熱を停止すると、ヒータの抵抗値は一定値になるまで経時的に減少し、その後一定値で安定する。この状態で失火すると、ヒータの抵抗値が一定値から減少するから、この抵抗値変化で失火を検知できる。また、特許文献1には開示されていないが、点火後のヒータへの通電加熱停止からヒータの抵抗値が変化して安定するまでの間は、失火すると、ヒータの抵抗値が失火していない状態に比べ大きく減少するから、この抵抗値変化で失火を検知するために、ヒータの実際の抵抗値変化特性と、失火していない状態でのヒータの抵抗値変化特性に基づいて設定される所定の基準変化特性とを比較して失火の有無を判別することが考えられる。例えば、ヒータの抵抗値変化特性として通電加熱停止後の各時点でのヒータの抵抗値や抵抗変化率を計測し、この計測抵抗値や計測抵抗変化率と各時点での基準抵抗値や基準抵抗変化率とを比較して、計測抵抗値が基準抵抗値を下回ったときや、計測抵抗変化率が基準抵抗変化率を上回ったときに、失火したと判断すればよい。
【0004】
ところで、燃焼装置では、ホットスタート(消火してから然程時間が経っておらずバーナが熱いうちに点火すること)を行うことがある。ホットスタート時には、バーナからヒータが受ける輻射熱でヒータの雰囲気温度がかなり高くなり、コールドスタート(消火してから時間が経ってバーナが冷えた状態で点火すること)時の如くヒータの雰囲気温度が低いときに比べ、ヒータへの通電加熱停止後のヒータの抵抗値変化が比較的小さくなり、失火時のヒータの抵抗値変化も小さくなって、失火判別の精度が悪くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平1−263416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、ホットスタート時も失火の有無を精度良く判別できるようにした燃焼装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、バーナの点火炎口に臨ませてヒータが配置され、ヒータを通電加熱することでバーナに点火し、点火後のヒータへの通電加熱を停止してからのヒータの抵抗値変化に基づき失火の有無を判別する燃焼装置であって、点火後のヒータへの通電加熱停止からヒータの抵抗値が変化して安定するまでの間は、ヒータの実際の抵抗値変化特性としてヒータへの通電加熱停止後の各時点でのヒータの抵抗値や抵抗変化率を計測し、この計測抵抗値や計測抵抗変化率と、失火していない状態でのヒータの抵抗値変化特性に基づいて設定される所定の基準変化特性から求められる各時点での基準抵抗値や基準抵抗変化率とを比較して、計測抵抗値が基準抵抗値を下回ったときや、計測抵抗変化率が基準抵抗変化率を上回ったときに、失火したと判断するようにし、点火前のヒータの雰囲気温度を検知し、検知した雰囲気温度に応じて前記基準変化特性を可変設定することを特徴とする。
【0008】
ここで、点火前のヒータの雰囲気温度が高いホットスタート時には、失火していない状態でのヒータの抵抗値変化が比較的小さくなって、失火時のヒータの抵抗値変化も小さくなるが、本発明によれば、基準変化特性をヒータの雰囲気温度に応じて可変設定するため、ホットスタート時にも失火の有無を精度良く判別できる。
【0009】
尚、ヒータの雰囲気温度は、熱電対等の温度センサで検知してもよいが、これではコストダウンを図る上で不利である。ここで、通電加熱前のヒータの抵抗値はヒータの雰囲気温度によって変化するから、通電加熱前のヒータの抵抗値からヒータの雰囲気温度を検知することができる。これによれば、温度センサが不要となり、コストダウンを図ることができる。
【0010】
但し、ヒータへの通電加熱途中で点火操作を中断した後に直ぐに再点火操作した場合、点火操作中断までのヒータへの通電による加熱でヒータ自体の温度とヒータの雰囲気温度とが異なってしまう場合がある。この場合、通電加熱前はヒータ自体の温度がヒータの雰囲気温度に近づくように変化し、ヒータの抵抗値も変化する。そのため、本発明においては、点火前のヒータの雰囲気温度をヒータへの通電加熱前のヒータの抵抗値及び抵抗値変化量から検知することが望ましい。これによれば、温度センサが不要となると共に、ヒータの雰囲気温度を精度良く検知できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態のコンロの切断側面図。
図2図1のII―II線で切断し天板を省略した状態の切断平面図。
図3】ヒータの抵抗値変化を示すグラフ。
図4】ヒータへの通電加熱停止からのヒータの抵抗値変化を示すグラフ。
図5図2のコントローラが行う制御内容を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1及び図2を参照して、Pは図示省略したコンロ本体の上面を覆う天板であり、天板Pに開設したバーナ用開口P1に臨ませてコンロバーナ1が設置されている。コンロバーナ1は、バーナ用開口P1に挿通されるバーナボディ2と、バーナボディ2上のバーナヘッド3とを備えている。バーナヘッド3の外周面には、上下2段の炎口4U,4Lが周方向に間隔を存して多数開口している。また、図示しないが、天板P上には、バーナ用開口P1を囲うようにして五徳が載置される。バーナボディ2及びバーナヘッド3で囲われる内周空間には、五徳に載せる被加熱物の底面に当接する鍋底センサSが設けられている。
【0013】
バーナボディ2は、外側の筒体21と中間の筒体22と内側の筒体23との内外3重の筒体で構成されている。バーナヘッド3は、バーナボディ2の外側筒体21の上端に着座する環状の下ヘッド部材31と、内周にバーナボディ2の中間筒体22に嵌合する筒部32aを垂設した環状の中間ヘッド部材32と、内周にバーナボディ2の内側筒体23に嵌合する筒部33aを垂設した環状の上ヘッド部材33とで構成されている。下ヘッド部材31には、バーナ用開口P1を覆うカバーリングRを外挿し、バーナ用開口P1からの煮こぼれ汁の侵入をカバーリングRで防止できるようにしている。
【0014】
中間ヘッド部材32の上面外周部には、上ヘッド部材33が着座する上環状壁32bが立設されている。上環状壁32bには、その上端面から下方に窪む上段炎口4Uとなる溝が周方向の間隔を存して多数形成されており、これらの溝の上端が上ヘッド部材33により閉塞されることで、中間ヘッド部材32と上ヘッド部材33との間に上段炎口4Uが画成される。
【0015】
中間ヘッド部材32の下面外周部には、下ヘッド部材31に着座する下環状壁32cが垂設されている。下環状壁32cには、その下端面から上方に窪む下段炎口4Lとなる溝が周方向の間隔を存して多数形成されており、これらの溝の下端が下ヘッド部材31により閉塞されることで、下ヘッド部材31と中間ヘッド部材32との間に下段の炎口4Lが画成される。
【0016】
また、中間ヘッド部材32の周囲一箇所には、上段炎口4U及び下段炎口4Lではなく、径方向内方への窪み部32dが形成されている。そして、下ヘッド部材31の上面内周部に、窪み部32dの径方向内方端に位置する筒部32aに一体の壁部に隙間を存して対向する壁部31aを突設して、この壁部31aに点火炎口4Iを形成し、この点火炎口4Iに臨ませてセラミックヒータ等からなるヒータ5を配置している。尚、ヒータ5は、下ヘッド部材31に形成した上下方向の貫通孔31bに挿通されている。また、ヒータ5に煮こぼれがかからないように、中間ヘッド部材32に、ヒータ5の配置部を上方及び外方から覆うカバー部32eを形成している。
【0017】
コンロバーナ1は、更に、バーナボディ2の中間筒体22と内側筒体23との間の空間に連通する上段炎口4U用の第1混合管6Uと、バーナボディ2の外側筒体21と中間筒体22との間の空間に連通する下段炎口4L用及び点火炎口4I用の第2混合管6Lとを備える。第1混合管6Uには、共通のガス供給路7から分岐した第1分岐路7Uを介して燃料ガスが供給され、第2混合管6Lには、ガス供給路7から分岐した第2分岐路7Lを介して燃料ガスが供給される。そして、第1と第2の各混合管6U,6L内で燃料ガスと各混合管6U,6Lに吸い込まれる一次空気とが混合され、第1混合管6Uからの混合気がバーナボディ2の中間筒体22と内側筒体23との間の空間及び中間ヘッド部材32と上ヘッド部材33との間の空間を介して上段炎口4Uから噴出し、第2混合管6Lからの混合気がバーナボディ2の外側筒体21と中間筒体22との間の空間及び下ヘッド部材31と中間ヘッド部材32との間の空間を介して下段炎口4L及び点火炎口4Iから噴出するようにしている。
【0018】
ガス供給路7は、点火操作で開弁され消火操作で閉弁される主弁8が介設され、第1と第2の各分岐路7U,7Lには、火力調節のための第1と第2の各流量調節弁9U,9Lが介設されている。
【0019】
また、コンロバーナ1には、ヒータ5と主弁8とを制御するコントローラCが設けられている。コントローラCには、コンロ本体に設けられた点消火操作子による点火操作や消火操作の信号やヒータ5の抵抗値が入力される。
【0020】
図3を参照して、点火操作で後述する如くヒータ5を通電加熱すると、ヒータ5の抵抗値が経時的に増加し、コンロバーナ1に着火されると(図3中、t1のとき)、ヒータ5の抵抗値の増加率が急に大きくなる。その後ヒータ5への通電加熱を停止すると(図3中、t2のとき)、ヒータ5の抵抗値は一定値になるまで(図3中、t3まで)経時的に減少し、その後一定値で安定する。この状態で失火すると(図3中、t4のとき)、ヒータ5の抵抗値が一定値から減少して、この抵抗値変化で失火を検知できる。尚、ヒータ5の抵抗値を計測するために微弱な電流を通しており、通電加熱を停止したときも、計測用の通電は停止しない。
【0021】
また、点火後のヒータ5への通電加熱停止からヒータ5の抵抗値が変化して安定するまでの間は、ヒータ5の実際の抵抗値変化特性と、失火していない状態でのヒータ5の抵抗値変化特性に基づいて設定される所定の基準変化特性とを比較して失火の有無を判別できる。
【0022】
ところで、コンロでは、ホットスタートを行うことがある。ホットスタート時には、バーヘッド3からヒータ5が受ける輻射熱でヒータ5の雰囲気温度が高くなる。特に、本実施形態のように、ヒータ5を覆うカバー部32eを設けるものでは、カバー部32e内に熱がこもり、ホットスタート時にヒータ5の雰囲気温度がかなり高くなる。そして、ヒータ5への通電加熱停止からのヒータ5の抵抗値変化は、ヒータ5の雰囲気温度によって異なり、コールドスタート時の如くヒータ5の雰囲気温度が低いときは、図4のC1,C2(C1は失火していない場合、C2は失火した場合)のようになるが、ホットスタート時には図4のH1,H2(H1は失火していない場合、H2は失火した場合)のようになる。即ち、ホットスタート時には、コールドスタート時に比べ、ヒータ5への通電加熱停止後のヒータ5の抵抗値変化が比較的小さくなり、失火時のヒータ5の抵抗値変化も小さくなって、失火判別の精度が悪くなる。そこで、本実施形態では、点火前のヒータ5の雰囲気温度を検知し、検知した雰囲気温度に応じて基準変化特性を可変設定する。即ち、ヒータ5の雰囲気温度が高いときは、図4の特性線HSのように、失火していない状態でのヒータ5の抵抗値変化特性に基づいて設定される所定の基準変化特性を設定する。また、ヒータ5の雰囲気温度が低いときは、図4の特性線CSのように、失火していない状態でのヒータ5の抵抗値変化特性に基づいて設定される所定の基準変化特性を設定する。
【0023】
以下、図5を参照して、コントローラCによる制御について、詳述する。先ず、使用者により点火操作がなされると、STEP1で、ヒータ5の抵抗値及び所定時間におけるヒータ5の抵抗値変化量を計測する。そして、計測抵抗値及び抵抗値変化量から、点火前のヒータ5の雰囲気温度を検知する。
【0024】
ここで、ヒータ5の雰囲気温度は、熱電対等の温度センサで検知してもよいが、これではコストダウンを図る上で不利である。一方、通電加熱前のヒータ5の抵抗値はヒータの雰囲気温度によって変化するから、通電加熱前のヒータ5の抵抗値からヒータ5の雰囲気温度を検知することができる。これによれば、温度センサが不要となり、コストダウンを図ることができる。
【0025】
但し、ヒータ5への通電加熱途中で点火操作を中断した後に直ぐに再点火操作した場合、点火操作中断までのヒータ5への通電による加熱でヒータ5自体の温度とヒータ5の雰囲気温度とが異なってしまい、ヒータ5の抵抗値だけではヒータ5の雰囲気温度を正確に検知できなくなる。この場合、通電加熱前はヒータ5自体の温度がヒータ5の雰囲気温度に近づくように変化し、ヒータ5の抵抗値も変化する。そのため、本実施形態においては、点火前のヒータ5の雰囲気温度をヒータ5への通電加熱前のヒータ5の抵抗値及び抵抗値変化量から検知する。
【0026】
具体的には、計測抵抗値が比較的小さく、計測抵抗値が変化しないときには、ヒータ5の雰囲気温度が低いと検知し、計測抵抗値が比較的大きく、計測抵抗値が変化しないときには、ヒータ5の雰囲気温度が高いと検知する。但し、ヒータ5自体の温度とヒータ5の雰囲気温度とが異なって、ヒータ5自体の温度がヒータ5の雰囲気温度に近づくように変化する場合のように、計測抵抗値が比較的大きいが、計測抵抗値が減少変化したときは、ヒータ5の雰囲気温度が低いと検知する。これによれば、温度センサが不要となると共に、ヒータ5の雰囲気温度を精度良く検知できる。
【0027】
上記の如くヒータ5の雰囲気温度を検知すると、次に、STEP2で、検知した雰囲気温度に応じて、基準変化特性を設定する。続いて、STEP3でヒータ5を通電加熱すると共に、STEP4で主弁8を開弁して、コンロバーナ1に点火する。そして、STEP5で、主弁8の開弁から所定時間内にコンロバーナ1に着火されたか否か、即ち、ヒータ5の抵抗値の増加率が急に大きくなったか否かを判別する。
【0028】
コンロバーナ1が着火すると、STEP6でヒータ5への通電加熱を停止し、STEP7で、ヒータ5の実際の抵抗値変化特性と、STEP2で設定した基準変化特性とを比較して失火の有無を判別する。例えば、ヒータ5の抵抗値変化特性として通電加熱停止後の各時点でのヒータ5の抵抗値や抵抗変化率を計測し、この計測抵抗値や計測抵抗変化率と各時点での基準抵抗値や基準抵抗変化率とを比較して、計測抵抗値が基準抵抗値を下回ったときや、計測抵抗変化率が基準抵抗変化率を上回ったときに、失火したと判断する。
【0029】
より具体的に説明すると、ヒータ5の雰囲気温度が低い場合は、図4の特性線CSから求められる基準抵抗値を計測抵抗値が下回ったときや、図4の特性線CSから求められる基準抵抗変化率を計測抵抗率変化が上回ったときに、失火したと判断し、ヒータ5の雰囲気温度が高い場合は、図4の特性線HSから求められる基準抵抗値を計測抵抗値が下回ったときや、図4の特性線HSから求められる基準抵抗変化率を計測抵抗変化率が上回ったときに、失火したと判断する。そして、失火したときは、STEP8で主弁8を閉弁して、STEP9で燃焼停止する。
【0030】
一方、計測抵抗値が基準抵抗値以上であるときや、計測抵抗変化率が基準抵抗変化率以下であるときは、失火していないと判断して、STEP10で、ヒータ5の抵抗値が一定値で安定したか否かを判別する。ヒータ5の抵抗値が一定値で安定すると、STEP11で通常制御に移る。即ち、ヒータ5の抵抗値が一定値から減少したとき、失火と判断して燃焼停止する制御を行う。STEP10でヒータ5の抵抗値が安定していないと判断すると、STEP7に戻る。
【0031】
また、STEP5でコンロバーナ1が着火していないと判断すると、STEP12で主弁8を閉弁して、STEP13で着火の判別を所定回数N行ったか否かを判別し、所定回数N行うまではSTEP1に戻り、所定回数N行っているとSTEP9に進んで燃焼停止する。
【0032】
ここで、点火前のヒータ5の雰囲気温度が高いホットスタート時には、失火していない状態でのヒータ5の抵抗値変化が比較的小さくなって、失火時のヒータ5の抵抗値変化も小さくなるが、本実施形態によれば、基準変化特性をヒータ5の雰囲気温度に応じて可変設定するため、ホットスタート時にも失火の有無を精度良く判別できる。
【0033】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、上下2段の炎口4U,4Lを有するが、炎口は1段であってもよい。また、上記実施形態は、コンロに本発明を適用したものであるが、給湯器、グリル、暖房機、工業炉等の他の燃焼装置、また、ヒータを覆うカバー部を設けない燃焼装置にも同様に本発明を適用できる。
【符号の説明】
【0034】
1…コンロバーナ、4I…点火炎口、5…ヒータ。
図1
図2
図3
図4
図5