特許第6376616号(P6376616)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6376616データタグキャリア情報アプリケーション及び処理システム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6376616
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】データタグキャリア情報アプリケーション及び処理システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20180813BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-544699(P2016-544699)
(86)(22)【出願日】2014年7月18日
(65)【公表番号】特表2016-532224(P2016-532224A)
(43)【公表日】2016年10月13日
(86)【国際出願番号】CN2014082549
(87)【国際公開番号】WO2015043294
(87)【国際公開日】20150402
【審査請求日】2017年5月31日
(31)【優先権主張番号】201310460760.6
(32)【優先日】2013年9月30日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516076658
【氏名又は名称】曲立東
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】曲立東
【審査官】 山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−079804(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第102821157(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データタグキャリア情報アプリケーションシステムであって、
初期キャリアから初期データタグを取得するために用いられ、前記初期データタグに対応する初期サービス処理情報と初期キャリア情報を含む、第一端末と、
前記第一端末に接続され、かつ少なくとも一つの第一キャリアを含み、前記第一端末から前記初期データタグを取得し、かつ各前記第一キャリアを通じて第一データタグを配布するために用いられ、前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一キャリア情報を含む、第一キャリアユニットと、
を含み、
第N−1キャリアから対応する第N−1サービス処理情報を取得するために用いられ、第N−1データタグに対応する第N−1サービス処理情報と、第N−1端末情報と、第N−1キャリア情報を含む第N端末と、
前記第N端末に接続され、かつ少なくとも一つの第Nキャリアを含み、前記第N端末から前記第N−1データタグを取得し、更に各前記第Nキャリアを通じて第Nデータタグを配布するために用いられ、前記第Nデータタグに対応する第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第Nキャリア情報を含む第Nキャリアユニットと、
を更に含
前記データタグが特定のコーディング規則に基づき確定された電子タグを含み、
前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグを含み、
前記第Nデータタグが第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含
前記電子タグが無線ネットワーク識別子SSIDであ
ハードウェア資源である第一端末が初期キャリアから初期データタグを取得し、
ハードウェア資源である第一キャリアユニットが前記第一端末から前記初期データタグを取得し、かつ各前記第一キャリアを通じて第一データタグを配布し、
ハードウェア資源である第N端末が第N−1キャリアから対応する第N−1サービス処理情報を取得し、
ハードウェア資源である第Nキャリアユニットが前記第N端末から前記第N−1データタグを取得し、更に各前記第Nキャリアを通じて第Nデータタグを配布する、
ことを特徴とするデータタグキャリア情報アプリケーションシステム。
【請求項2】
ハードウェア資源である第一端末が初期キャリアから初期データタグを取得し、
ハードウェア資源である第一キャリアユニットが前記第一端末から前記初期データタグを取得し、かつ各前記第一キャリアを通じて第一データタグを配布し、
ハードウェア資源である第N端末が第N−1キャリアから対応する第N−1サービス処理情報を取得し、
ハードウェア資源である第Nキャリアユニットが前記第N端末から前記第N−1データタグを取得し、更に各前記第Nキャリアを通じて第Nデータタグを配布する、構成とするデータタグキャリア情報アプリケーションシステムによるデータタグキャリア情報アプリケーション方法であって、
(A1)第一ユーザーの操作に基づき、第一端末が初期キャリアから初期データタグを取得する。前記初期データタグに対応する初期サービス処理情報と初期キャリア情報を含む。;
(A2)前記第一端末が前記初期データタグを該第一端末に接続される第一のキャリアユニットに送信する。前記第一のキャリアユニットが少なくとも一つの第一キャリアを含む。;
(A3)前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが第一データタグを配布する。前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一キャリア情報を含む:
という手順を含
(B1)第Nユーザーの操作に基づき、第N端末が第N−1キャリアから第N−1データタグを取得する。;
(B2)前記第N端末は、前記第N−1データタグを該第N端末に接続される第Nキャリアユニットに送信する。前記第Nキャリアユニットが少なくとも一つの第Nキャリアを含む。;
(B3)前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアは第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグが第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第Nキャリア情報を含む。:
という手順を更に含
前記データタグが特定のコーディング規則に基づき確定された電子タグを含み、
前記手順(A3)が具体的には、
前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが第一データタグを配布する。前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグを含む;
前記手順(B3)が具体的には、
前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアが第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグが第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む、
ものであり、
前記電子タグが無線ネットワーク識別子SSIDである、
ことを特徴とするデータタグキャリア情報アプリケーション方法。
【請求項3】
データタグキャリア情報アプリケーションシステムであって、初期キャリアから初期データタグを取得するために用いられ、前記初期データタグに対応する初期サービス処理情報と初期キャリア情報を含む、第一端末と、
前記第一端末に接続され、かつ少なくとも一つの第一キャリアを含み、前記第一端末から前記初期データタグを取得し、かつ各前記第一キャリアを通じて第一データタグを配布するために用いられ、前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一キャリア情報を含む、第一キャリアユニットと、
第N−1キャリアから対応する第N−1サービス処理情報を取得するために用いられ、第N−1データタグに対応する第N−1サービス処理情報と、第N−1端末情報と、第N−1キャリア情報を含む第N端末と、
前記第N端末に接続され、かつ少なくとも一つの第Nキャリアを含み、前記第N端末から前記第N−1データタグを取得し、更に各前記第Nキャリアを通じて第Nデータタグを配布するために用いられ、前記第Nデータタグに対応する第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第Nキャリア情報を含む第Nキャリアユニットと、 を含むデータタグキャリア情報アプリケーションシステムと;
エンドユーザーの操作に基づき、第一キャリア又は第Nキャリアから前記第一データタグ又は第Nデータタグを取得し、かつ前記第一又は第Nデータタグを解析し、対応する第一/第Nサービス処理情報と、第一/第N端末情報と、第一/第Nキャリア情報を取得するために用いられる最終端末と;
サービス機能に基づき初期データタグを生成及び配布し、かつ前記最終端末と対話を行い、前記サービス機能を実現するために用いられる機能サーバーと:
を含む、データタグキャリア情報処理システムであって、
前記機能サーバーがサービス処理情報管理装置に更に接続され、該機能サーバーが前記第一/第Nサービス処理情報に基づき前記サービス処理情報管理装置から該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報を取得し、かつ該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報に基づき、初期サービス処理情報及びその伝達経路を確定するために用いられるものであり
ハードウェア資源である第一端末が初期キャリアから初期データタグを取得し、
ハードウェア資源である第一キャリアユニットが前記第一端末から前記初期データタグを取得し、かつ各前記第一キャリアを通じて第一データタグを配布し、
ハードウェア資源である第N端末が第N−1キャリアから対応する第N−1サービス処理情報を取得し、
ハードウェア資源である第Nキャリアユニットが前記第N端末から前記第N−1データタグを取得し、更に各前記第Nキャリアを通じて第Nデータタグを配布し、
ハードウェア資源である最終端末が第一キャリア又は第Nキャリアから前記第一データタグ又は第Nデータタグを取得し、かつ前記第一又は第Nデータタグを解析し、
ハードウェア資源である機能サーバーがサービス機能に基づき初期データタグを生成及び配布し、かつ前記最終端末と対話を行い、前記サービス機能を実現し、
前記機能サーバーが前記第一/第Nサービス処理情報に基づき前記サービス処理情報管理装置から該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報を取得し、かつ該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報に基づき、初期サービス処理情報及びその伝達経路を確定する、
ことを特徴とするデータタグキャリア情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載のデータタグキャリア情報処理システムを用いたデータタグキャリア情報処理方法であって、
(C1)以下の(A1)(A2)(A3)を含むデータタグキャリア情報アプリケーション方法を利用し、前記第一キャリア又は第Nキャリア上において前記第一データタグ又は第Nデータタグを配布する
(A1)第一ユーザーの操作に基づき、第一端末が初期キャリアから初期データタグを取得する。前記初期データに対応する初期サービス処理情報と初期キャリア情報を含む。;
(A2)前記第一端末が前記初期データタグを該第一端末に接続される第一のキャリアユニットに送信する。前記第一のキャリアユニットが少なくとも一つの第一キャリアを含む。;
(A3)前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが第一データタグを配布する。前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一キャリア情報を含む:
(C2)エンドユーザーの操作に基づき、最終端末が前記第一タグ又は第Nデータタグを取得する
(C3)前記最終端末が前記第一データタグ又は第Nデータタグを解析し、対応する第一/第Nサービス処理情報と、第一/第N端末情報と、第一/第Nキャリア情報を取得する
(C4)前記最終インテリジェント端末が前記第一/第Nサービス処理情報に基づき該サービス処理情報に対応する機能サーバーと対話を行い、サービス機能を実現する:
以上の(C1)(C2)(C3)(C4)を含む、データタグキャリア情報処理方法であって、
前記機能サーバーがサービス処理情報管理装置に更に接続され、
(C5)前記機能サーバーが前記第一/第Nサービス処理情報に基づき前記サービス処理情報管理装置から該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報を取得し;
(C6)前記機能サーバーが該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報に基づき初期サービス処理情報及びその伝達経路を確定する:
手順を更に含むことを特徴とするデータタグキャリア情報処理方法。
【請求項5】
第一端末と第N端末に接続されるキャリアリソース管理装置を更に含み、該キャリアソース管理装置が各端末に接続されるキャリアユニットの情報を保存し、前記第一端末と第N端末に対応する端末キャリアユニットの情報を送信するために用いられる、
ことを特徴とする請求項に記載のデータタグキャリア情報アプリケーションシステム。
【請求項6】
前記第一データタグが初期キャリア情報を更に含み、
前記第Nデータタグが第N−1キャリア情報を更に含む、
ことを特徴とする請求項に記載のデータタグキャリア情報アプリケーションシステム。
【請求項7】
前記第一端末と第N端末に接続されるサービス処理情報管理装置を更に含み、
該サービス処理情報管理装置が、前記第一サービス処理情報と、第Nサービス処理情報と、対応する第一端末情報と、第一キャリア情報と、第N端末情報と、第Nキャリア情報の保存のために用いられる、
ことを特徴とする請求項に記載のデータタグキャリア情報アプリケーションシステム。
【請求項8】
前記第一端末と第N端末がいずれもキャリアリソース管理装置に接続され、前記キャリアソース管理装置が各端末と接続されるキャリアユニットの情報を保存するものであり、
前記手順(A2)が具体的には、
前記第一端末が前記キャリアリソース管理装置を通じて該第一端末に接続される第一キャリアユニットの情報を取得し、かつ前記初期データタグを該第一キャリアユニット内の少なくとも一つの第一キャリアに送信する手順である;
前記手順(B2)が具体的には、
前記第N端末が前記キャリアリソース管理装置を通じて該第N端末に接続される第Nキャリアユニットの情報を取得し、かつ前記第N−1データタグを該第Nキャリアユニット内の少なくとも一つの第Nキャリアに送信する手順である;
ことを特徴とする請求項に記載のデータタグキャリア情報アプリケーション方法。
【請求項9】
前記第一データタグが初期キャリア情報を更に含み、
前記第Nデータタグが第N−1キャリア情報を更に含む、
ことを特徴とする請求項に記載のデータタグキャリア情報アプリケーション方法。
【請求項10】
前記第一端末と前記第N端末がいずれもサービス処理情報管理装置に接続され、
(A4)前記サービス処理情報管理装置が前記第一サービス処理情報と、対応する第一端末情報と、第一キャリア情報を保存する手順;
(B4)前記サービス処理情報管理装置が前記第Nサービス処理情報と、対応する第N端末情報と、第Nキャリア情報を保存する手順;
を更に含む、
ことを特徴とする請求項に記載のデータタグキャリア情報アプリケーション方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンピュータ通信及び応用技術分野に関するものであり、特にネットワークをベースとするデータタグ技術分野に関わるものである。具体的にはデータタグキャリア情報アプリケーション及び処理システム及び方法のことである。
【背景技術】
【0002】
バーコードがデータタグとして開発された後、その情報容量の大きさ、安全性の高さ、読取率の高さ、エラー修正能力の高さ等といった特性によって、まず物流業務管理、証明書及びカード管理等の分野において広く応用されるようになった。その後、データ通信機能を具備するインテリジェント端末の普及に伴い、バーコードのクラスメディアチャンネルといった特徴とインテリジェント端末のリアルタイム接続、ウェブカメラによるバーコードの識別といった特徴を利用して、情報の取得、オンラインショッピング、商品の偽造防止、身分証明、優待券の配布等のOTO分野(Object-to-Object)において新たにバーコードが応用されるようになって来た。しかし、OTO分野における現在のバーコードの応用は主に電子商取引でのアクセスの利便性という面に偏っており、より踏み込んだ応用がなされていない。
【0003】
一方で、例えば二次元コード等のバーコードデータは、雑誌への掲載又は建築物の外壁への表示等といった各種のオフラインキャリア上に広く表示され得るようになったことで、人々の商品又はサービスに関する情報の取得に寄与するものとなっている。この方法は、ユーザーの利用する携帯電話等のインテリジェント端末装置を使用して、多種のキャリア上からタグデータ情報を取得することで、その対応する機能を容易に実現できるものである。しかしながら、オンラインデバイスによって表示されるデータタグとは完全に異なることから、ユーザーがオフラインキャリアから提供されたデータタグを取得した後に再送信を実現すること、即ち転送と共有を実現することは極めて困難であり、特に別のオフラインキャリアを再利用して転送と共有を実現することは不可能であって、オフラインキャリアによって実現されたデータタグの伝達経路を記録することは更に不可能と言わざるを得ない。このことはデータタグ及びそれに対応するサービスの伝達範囲を制限することにつながり、最終的にタグデータの大規模な商業的な応用にも極めて大きな制約をもたらすものとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述の従来技術における欠点を克服し、データタグ伝達プロセスにおいてデータタグのキャリア情報を有効に記録することができると同時に、オフラインキャリアに表示されたデータタグの伝達をサポートし、タグデータの伝達範囲を拡大すること、ひいては全体のデータタグ伝達経路を記録し、タグデータをより大規模な商業規模において応用できるようにすることが可能であり、更にシステムがシンプルで、方法の実現形式が簡便であって、低コストを実現するデータタグキャリア情報アプリケーション及び処理システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を実現するため、本発明のデータタグキャリア情報アプリケーションシステムは以下の構成を具備する。
【0006】
該システムは、第一端末と第一キャリアユニットを含む。第一端末は、初期キャリアから初期データタグを取得するために用いられ、前記初期データタグは対応する初期サービス処理情報と初期キャリア情報を含む。第一キャリアユニットは、前記第一端末に接続され、かつ少なくとも一つの第一キャリアを含み、前記第一端末から前記初期データタグを取得するために用いられ、更に各前記第一キャリアを通じて第一データタグを配付し、第一データタグは、第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一キャリア情報を含む。
【0007】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムは、第N端末と第Nキャリアユニットを含む。第N端末は、第N−1キャリアから第N−1データタグを取得するために用いられ、前記第N−1タグデータは対応する第N−1サービス処理情報と、第N−1端末情報と、第N−1キャリア情報を含む。第Nキャリアユニットは、前記第N端末に接続され、かつ少なくとも一つの第Nキャリアを含み、前記第N端末から前記第N−1データタグを取得するために用いられ、更に各前記第Nキャリアを通じて第Nデータタグを配布するために用いられ、第Nデータタグは、第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第Nキャリア情報を含む。
【0008】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムは、第一端末と第N端末に接続されるキャリアリソース管理装置を更に含み、キャリアリソース管理装置は、各端末が接続されるキャリアユニットの情報を保存し、前記第一端末と第N端末に対応する端末キャリアユニットに情報を送信するために用いられる。
【0009】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムにおいて、前記第一データタグは初期キャリア情報を更に含み;前記第Nデータタグは第N−1キャリア情報を更に含む。
【0010】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムにおいて、前記システムは、前記第一端末と第N端末に接続されるサービス処理情報管理装置を更に含み、サービス処理情報管理装置は、前記第一サービス処理情報と、第Nサービス処理情報と、対応する第一端末情報と、第一キャリア情報と、第N端末情報と、第Nキャリア情報の保存のために用いられる。
【0011】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムにおいて、前記データタグはバーコード又はRFIDタグである。
【0012】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムにおいて、前記キャリアはディスプレイ装置、印刷物、建築物壁面又は家具表面である。
【0013】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムにおいて、前記データタグは特定のコーディング規則に基づき確定された電子タグを含み、前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグと、を含み;前記第Nデータタグが第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む。
【0014】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムにおいて、前記第一端末と第N端末は、いずれも電子タグモジュールを具備し、前記第一端末と第N端末の電子タグモジュールはネットワークを通じて対応する第一電子タグ及び第N電子タグをそれぞれ取得するために用いられる。
【0015】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムは、前記第一端末と第N端末がいずれも電子タグモジュールを具備し、前記第一端末と第N端末の電子タグモジュールがネットワークを通じて対応する第一電子タグ及び第N電子タグをそれぞれ取得するために用いられる。
【0016】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムは、前記第一端末と第N端末にそれぞれ接続されるネットワークアクセス装置を更に含む。ネットワークアクセス装置は、前記第一電子タグと、第N電子タグと、第一電子タグに対応する第一データタグと、第N電子タグに対応する第Nデータタグを保存し、前記第一端末に第一電子タグに対応する第一データタグを提供し、前記第N端末に第N電子タグに対応する第Nデータタグを提供するために用いられる。
【0017】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムにおいて、前記電子タグは無線ネットワーク識別子SSIDである。
【0018】
該データタグキャリア情報アプリケーションシステムにおいて、前記端末はPC、スマートフォン、タブレットPC又はRFIDタグスキャナである。
【0019】
本発明はデータタグキャリア情報アプリケーション方法を更に提供するものであり、該方法は以下の手順を含む。
【0020】
(A1)第一ユーザーの操作に基づき、第一端末が初期キャリアから初期データタグを取得する。前記初期データタグは対応する初期サービス処理情報と初期キャリア情報を含む;
(A2)前記第一端末が前記初期データタグを該第一端末に接続される第一キャリアユニットに送信する。第一キャリアユニットは少なくとも一つの第一キャリアを含む;
(A3)前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが第一データタグを配布する。前記第一タグデータは第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一キャリア情報を含む。
【0021】
該データタグキャリア情報アプリケーション方法は、以下の手順を更に含む。
(B1)第Nユーザーの操作に基づき、第N端末が第N−1キャリアから第N−1データタグを取得する;
(B2)前記第N端末は、前記第N−1データタグを該第N端末の第Nキャリアユニットに接続し、前記第Nキャリアユニットは少なくとも一つの第Nキャリアを含む;
(B3)前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアは第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグは第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第Nキャリア情報を含む。
【0022】
該データタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記第一端末と第N端末がいずれも、キャリアリソース管理装置に接続され、前記キャリアソース管理装置は各端末に接続されるキャリアユニットの情報を保存し、前記手順(A2)が具体的には、前記第一端末が前記キャリアリソース管理装置を通じて該第一端末に接続される第一キャリアユニットの情報を取得し、かつ前記初期データタグを該第一キャリアユニット内の少なくとも一つの第一キャリアに送信し;前記手順(B2)が具体的には、前記第N端末が前記キャリアリソース管理装置を通じて該第N端末に接続される第Nキャリアユニットの情報を取得し、かつ前記第N−1データタグを該第Nキャリアユニット内の少なくとも一つの第Nキャリアに送信する。
【0023】
該データタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記第一データタグは初期キャリア情報を更に含み;前記第Nデータタグは第N−1キャリア情報を更に含む。
【0024】
該データタグキャリア情報アプリケーション方法において、第一端末と第N端末がいずれもサービス処理情報管理装置に接続され、前記方法が以下の手順を更に含む。
【0025】
(A4)前記サービス処理情報管理装置が前記第一サービス処理情報と、対応する第一端末情報と、第一キャリア情報を保存する;
(B4)前記サービス処理情報管理装置が前記第Nサービス処理情報と、対応する第N端末情報と、第Nキャリア情報を保存する。
【0026】
該データタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記データタグがバーコード又はRFIDタグである。
【0027】
該データタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記データタグが特定のコーディング規則に基づき確定された電子タグを含み、前記手順(A3)が具体的には、前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが第一データタグを配布する。前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグを含む;前記手順(B3)が具体的には、前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアが第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグが第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む。
【0028】
該データタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記第一端末と第N端末はいずれも電子タグモジュールを具備し、かつ前記第一電子タグと第N電子タグを保存する電子タグサーバーに接続され、前記手順(A3)が具体的には、前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが前記電子タグサーバーから取得した第一データタグを配布し、電気第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグを含み;前記手順(B3)が具体的には、前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアが第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグは第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、前記電子タグサーバーから取得した該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む。
【0029】
該データタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記第一端末と第N端末はいずれも電子タグモジュールを具備し、ネットワークアクセス装置に接続され、前記ネットワークアクセス装置は第一電子タグ又は第N電子タグと、第一電子タグに対応する第一データタグと、第N電子タグに対応する第Nデータタグを保存し、前記手順(A3)が具体的には、前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが前記ネットワークアクセス装置から取得した第一データタグを配布する。前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグを含む;前記手順(B3)が具体的には、前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアが前記ネットワークアクセス装置から取得した第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグが第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む。
【0030】
該データタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記電子タグが無線ネットワーク識別子SSIDである。
【0031】
本発明は、データタグキャリア情報処理システムを更に提供するものである。データタグキャリア情報処理システムは、最終端末と機能サーバーを含む。最終端末は、アプリケーションシステムエンドユーザーの操作に基づき第一キャリア又は第Nキャリアから前記第一データタグ又は第Nデータタグを取得し、かつ前記第一又は第Nデータタグを解析し、対応する第一/第Nサービス処理情報と、第一/第N端末情報と、第一/第Nキャリア情報を取得するために用いられる。機能サーバーは、サービス機能に基づき初期データタグを生成及び配布し、前記最終端末と対話を行い、前記サービス機能を実現するために用いられる。
【0032】
該データタグキャリア情報処理システムにおいて、前記機能サーバーはサービス処理情報管理装置に更に接続され、該機能サーバーは前記第一/第Nサービス処理情報に基づき前記サービス処理情報管理装置から該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報を取得し、かつ該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報に基づき初期サービス処理情報及びその伝達経路を確定するために用いられる。
【0033】
本発明はデータタグキャリア情報処理方法を更に提供するものであり、該方法は以下の手順を含む。
【0034】
(C1)前記データタグキャリア情報アプリケーション方法を利用して前記第一キャリア又は第Nキャリア上に前記第一データタグ又は第Nデータタグを配布する;
(C2)エンドユーザーの操作に基づき、最終端末が前記第一タグ又は第Nデータタグを取得する;
(C3)前記最終端末が前記第一データタグ又は第Nデータタグを解析し、対応する第一/第Nサービス処理情報と、第一/第N端末情報と、第一/第Nキャリア情報を取得する;
(C4)前記最終インテリジェント端末が前記第一/第Nサービス処理情報に基づき該サービス処理情報に対応する機能サーバーと対話を行い、サービス機能を実現する。
【0035】
該データタグキャリア情報処理方法において、前記機能サーバーがサービス処理情報管理装置に更に接続され、前記方法が以下の手順を更に含む。
【0036】
(C5)前記機能サーバーが前記第一/第Nサービス処理情報に基づき前記サービス処理情報管理装置から該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報を取得する;
(C6)前記機能サーバーが該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報に基づき初期サービス処理情報及びその伝達経路を確定する。
【0037】
該データタグキャリア情報処理方法において、前記方法の手順(C1)の前に以下の手順を更に含む。
【0038】
(CO)前記機能サーバーが初期サービス処理情報及び初期キャリア情報を具備する初期データタグを生成し、かつ初期キャリア上において配布する。
【発明の効果】
【0039】
該発明のデータタグキャリア情報アプリケーション及び処理システム及び方法を採用すれば、そのアプリケーションシステム内の第一端末が初期データタグを取得した後、第一キャリアユニット内の第一キャリアから第一サービス処理情報と、第一端末情報と、第一キャリア情報とを含む第一データタグを配布し;更にその後の第N端末も直前の端末の第N−1データタグを取得し、第Nキャリアユニット中の第Nキャリアを通じて第Nデータタグを配布するため、データタグ伝達プロセスにおいてデータタグのキャリア情報を有効に記録できると同時に、オフラインキャリアによって表示されたデータタグの伝達をサポートし、タグデータの伝達範囲を拡大することができる。また本発明の処理システム及び方法において、最終端末が機能サーバーとの対話を通じてサービス機能を実現した後、機能サーバーは該初期データタグに対応する伝達経路を取得し、これによりタグデータをより大規模に商業的に応用することができ、更に本発明のデータタグキャリア情報アプリケーション及び処理システム及び方法は、そのシステム構造がシンプルで、方法の実現形式も簡便であって、低コストを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1は本発明のデータタグキャリア情報アプリケーション方法のフロー図である。
図2は本発明のデータタグキャリア情報処理システムの実際の応用における実施例の一つのフローチャートである。
図3は本発明のデータタグキャリア情報処理システムの実際の応用における別の実施例のフローチャートである。
図4は本発明のデータタグキャリア情報アプリケーション方法の実際の応用において電子タグをデータタグとする応用形態の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
具体的な実施形態
【0042】
本発明の技術的内容をより明確に理解できるよう、以下、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0043】
実施形態の一つにおいて、本発明のデータタグキャリア情報アプリケーションシステムは、第一端末と第一キャリアユニットを含む。第一端末は、初期キャリアから初期データタグを取得するために用いられ、前記初期データタグは対応する初期サービス処理情報と初期キャリア情報を含む。第一キャリアユニットは、前記第一端末に接続され、かつ少なくとも一つの第一キャリアを含み、前記第一端末から前記初期データタグを取得するために用いられ、更に各前記第一キャリアを通じて第一データタグを配付し、前記第一データタグは、第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一キャリア情報を含む。なお前記端末はPC、スマートフォン、タブレットPC又はRFIDタグスキャナ等の装置とすることができる。
【0044】
該実施形態で説明するシステムを利用して実現されるデータタグキャリア情報アプリケーション方法は、図1に示す通り、以下の手順を含む。
【0045】
(A1)第一ユーザーの操作に基づき、第一端末が初期キャリアから初期データタグを取得する。前記初期データタグは対応する初期サービス処理情報と初期キャリア情報を含む;
(A2)前記第一端末が前記初期データタグを該第一端末に接続される第一キャリアユニットに送信する。第一キャリアユニットは少なくとも一つの第一キャリアを含む;
(A3)前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが第一データタグを配布する。前記第一タグデータは第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一キャリア情報を含む。
【0046】
好ましい実施形態において、該データタグキャリア情報アプリケーションシステムは、第N端末と第Nキャリアユニットを更に含む。第N端末は、第N−1キャリアから第N−1データタグを取得するために用いられ、前記第N−1タグデータは対応する第N−1サービス処理情報と、第N−1端末情報と、第N−1キャリア情報を含む。第Nキャリアユニットは、前記第N端末に接続され、かつ少なくとも一つの第Nキャリアを含み、前記第N端末から前記第N−1データタグを取得するために用いられ、更に各前記第Nキャリアを通じて第Nデータタグを配布するために用いられ、前記第Nデータタグは、第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第Nキャリア情報を含む。
【0047】
該実施形態で説明するシステムを利用して実現されるデータタグキャリア情報アプリケーション方法は、以下の手順を更に含む:
【0048】
(B1)第Nユーザーの操作に基づき、第N端末が第N−1キャリアから第N−1データタグを取得する;
(B2)前記第N端末は、前記第N−1データタグを該第N端末の第Nキャリアユニットに接続し、前記第Nキャリアユニットは前記第N−1データタグを該第N端末の第Nキャリアユニットに接続し、前記第Nキャリアユニットは少なくとも一つの第Nキャリアを含む;
(B3)前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアは第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグは第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第Nキャリア情報を含む。
【0049】
より好ましい実施形態において、該データタグキャリア情報アプリケーションシステムは、第一端末と第N端末に接続されるキャリアリソース管理装置を更に含み、該キャリアリソース管理装置は、各端末が接続されるキャリアユニットの情報を保存し、前記第一端末と第N端末に対応する端末キャリアユニットに情報を送信するために用いられる。
【0050】
該実施形態で説明するシステムを利用して実現されるデータタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記手順(A2)が具体的には、前記第一端末が前記キャリアリソース管理装置を通じて該第一端末に接続される第一キャリアユニットの情報を取得し、かつ前記初期データタグを該第一キャリアユニット内の少なくとも一つの第一キャリアに送信し;前記手順(B2)が具体的には、前記第N端末が前記キャリアリソース管理装置を通じて該第N端末に接続される第Nキャリアユニットの情報を取得し、かつ前記第N−1データタグを該第Nキャリアユニット内の少なくとも一つの第Nキャリアに送信する。
【0051】
更に好ましい実施形態において、前記第一データタグは初期キャリア情報を更に含み;前記第Nデータタグは第N−1キャリア情報を更に含む。
【0052】
更により好ましい実施形態において、該データタグキャリア情報アプリケーションシステムは、前記第一端末と第N端末に接続されるサービス処理情報管理装置を更に含み、該サービス処理情報管理装置は、前記第一サービス処理情報と、第Nサービス処理情報と、対応する第一端末情報と、第一キャリア情報と、第N端末情報と、第Nキャリア情報の保存のために用いられる。
【0053】
該実施形態で説明するシステムを利用して実現されるデータタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記方法は以下の手順を更に含む。
【0054】
(A4)前記サービス処理情報管理装置が前記第一サービス処理情報と、対応する第一端末情報と、第一キャリア情報を保存する;
(B4)前記サービス処理情報管理装置が前記第Nサービス処理情報と、対応する第N端末情報と、第Nキャリア情報を保存する。
【0055】
別の好ましい実施形態において、前記データタグはバーコード又はRFIDタグである。また前記キャリアはディスプレイ装置、印刷物、建築物壁面又は家具表面である。
【0056】
更に好ましい実施形態において、前記データタグは特定のコーディング規則に基づき確定された電子タグを含み、前記第一データタグは第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグを含み;前記第Nデータタグは第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む。
【0057】
該実施形態で説明するシステムを利用して実現されるデータタグキャリア情報アプリケーション方法において、前記手順(A3)が具体的には、前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが第一データタグを配布する。前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグを含む;前記手順(B3)が具体的には、前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアが第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグが第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む。前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアが第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグが第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む。
【0058】
電子タグは、電子タグサーバーに接続する方法によって取得することも、ネットワークアクセス装置(ルーター、信号基地局等)に接続する方法によって取得することも可能である。
【0059】
電子タグサーバーに接続する方法を採用する実施形態において、前記第一端末と第N端末はいずれも電子タグモジュールを具備し、前記第一端末と第N端末の電子タグモジュールがネットワークを通じて対応する第一電子タグ及び第N電子タグをそれぞれ取得するために用いられる。システムは、電子タグサーバーを更に含み、ネットワークを通じて前記第一端末と第N端末にそれぞれ接続し、前記電子タグサーバーは前記第一電子タグと第N電子タグを保存し、前記第一端末に第一電子タグに対応する第一データタグを提供し、更に前記第N端末に第N電子タグに対応する第Nデータタグを提供するために用いられる。
【0060】
これに対応し、前記手順(A3)が具体的には、前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが前記電子タグサーバーから取得した第一データタグを配布し、電気第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグを含み;前記手順(B3)が具体的には、前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアが第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグは第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、前記電子タグサーバーから取得した該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む。
【0061】
ネットワークアクセス装置に接続する方法を採用する実施形態において、前記第一端末と第N端末はいずれも電子タグモジュールを具備し、前記第一端末と第N端末の電子タグモジュールはネットワークを通じて対応する第一電子タグ及び第N電子タグをそれぞれ取得するために用いられる。該システムは、ネットワークアクセス装置を更に含み、前記第一端末と第N端末にそれぞれ接続され、前記ネットワークアクセス装置は前記第一電子タグと、第N電子タグと、第一電子タグに対応する第一データタグと、第N電子タグに対応する第Nデータタグを保存し、前記第一端末に第一電子タグに対応する第一データタグを提供し、更に前記第N端末に第N電子タグに対応する第Nデータタグを提供するために用いられる。
【0062】
これに対応して、前記手順(A3)が具体的には、前記第一キャリアユニット内の各第一キャリアが前記ネットワークアクセス装置から取得した第一データタグを配布する。前記第一データタグが第一サービス処理情報と、第一端末情報と、該第一データタグを配布する第一電子タグを含む;前記手順(B3)が具体的には、前記第Nキャリアユニット内の各第Nキャリアが前記ネットワークアクセス装置から取得した第Nデータタグを配布する。前記第Nデータタグが第Nサービス処理情報と、第N端末情報と、該第Nデータタグを配布する第N電子タグを含む。
【0063】
前記電子タグを無線ネットワーク識別子SSIDとすることができる。
【0064】
本発明はデータタグキャリア情報処理システムを更に提供するものである。実施形態の一つにおいて、該データタグキャリア情報処理システムは、最終端末と機能サーバーを含む。最終端末は、前記データタグキャリア情報応用システムアプリケーションシステムと、エンドユーザーの操作に基づき第一キャリア又は第Nキャリアから前記第一データタグ又は第Nデータタグを取得し、かつ前記第一又は第Nデータタグを解析し、対応する第一/第Nサービス処理情報と、第一/第N端末情報と、第一/第Nキャリア情報を取得するために用いられる。機能サーバーは、サービス機能に基づき初期データタグを生成及び配布し、前記最終端末と対話を行い、前記サービス機能を実現するために用いられる
【0065】
該データタグキャリア情報処理システムを利用して実現されるデータタグキャリア情報処理方法は、以下の手順を含む。
(CO)前記機能サーバーが初期サービス処理情報及び初期キャリア情報を具備する初期データタグを生成し、かつ初期キャリア上において配布する。
【0066】
(C1)前記データタグキャリア情報アプリケーション方法を利用して前記第一キャリア又は第Nキャリア上に前記第一データタグ又は第Nデータタグを配布する;
(C2)エンドユーザーの操作に基づき、最終端末が前記第一タグ又は第Nデータタグを取得する;
(C3)前記最終端末が前記第一データタグ又は第Nデータタグを解析し、対応する第一/第Nサービス処理情報と、第一/第N端末情報と、第一/第Nキャリア情報を取得する;
(C4)前記最終インテリジェント端末が前記第一/第Nサービス処理情報に基づき該サービス処理情報に対応する機能サーバーと対話を行い、サービス機能を実現する。
【0067】
好ましい実施形態において、前記機能サーバーはサービス処理情報管理装置に更に接続され、該機能サーバーは前記第一/第Nサービス処理情報に基づき前記サービス処理情報管理装置から該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報を取得し、かつ該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報に基づき、初期サービス処理情報及びその伝達経路を確定するために用いられる。
【0068】
該好ましい実施形態で説明するシステムを利用して実現されるデータタグキャリア情報処理方法において、前記方法は以下の手順を更に含む。
【0069】
(C5)前記機能サーバーが前記第一/第Nサービス処理情報に基づき前記サービス処理情報管理装置から該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報を取得する;
(C6)前記機能サーバーが該第一/第Nサービス処理情報を配布するキャリア情報に基づき初期サービス処理情報及びその伝達経路を確定する。
【0070】
以下、本発明のデータタグキャリア情報アプリケーション及び処理システム及び方法の実際の応用における複数の具体的な実施例をそれぞれ紹介する。
【実施例1】
【0071】
図2に示す通り、刊行物雑誌出版業者は出版物に広告スペースを設け、企業が広告を掲載することを期待する。一方、製品又はサービスの販売業者は出版物に広告を掲載することを希望する。出版業者(第一ユーザー)は自社のインテリジェント端末(第一端末)を利用して販売業者のサービスネットワーク(モノのインターネット/OTOプラットフォーム等)から提供された二次元コード(初期データタグ)を撮影し、その後、該二次元コードを標準化データバックグラウンドサーバー(キャリアリソース管理装置)に送信する。該サーバーは出版業者の広告スペース情報(キャリア情報)を保存し、かつ該キャリア情報と当初の二次元コードを利用して新たな二次元コード(第一データタグ)を生成の上、出版業者に返送すると同時に、標準化データバックグラウンドサーバーが当初の二次元コードに対応するキャリア情報を記録する。出版業者は該二次元コードを出版物の広告スペースに印刷し、ユーザーが相応の製品又はサービス情報を取得できるように提供する。
【実施例2】
【0072】
上述の実施例1をベースにして、更に複数の屋外広告スペース(第二キャリア)を有する別の広告会社(第二ユーザー)が存在する場合は、該屋外広告会社は自社のインテリジェント端末(第二インテリジェント端末)を利用して出版物に印刷される二次元コード(第一データタグ)を撮影し、その後、該二次元コード(第一データタグ)を標準化データバックグラウンドサーバー(キャリアリソース管理装置)に送信する。該サーバーは該屋外広告会社の広告スペース情報(第二キャリア情報)を保存し、かつ該第二キャリア情報を第一データタグ中の第一キャリア情報に代替して利用し、新たな二次元コード(第二データタグ)を生成の上、屋外広告会社に返送すると同時に、標準化データバックグラウンドサーバーが当初の二次元コードに対応する第二キャリア情報を記録する。屋外広告会社は該二次元コード(第二データタグ)を屋外の広告スペースに表示し、ユーザーが相応の製品又はサービス情報を取得できるように提供する。これにより、データタグ情報のオフラインキャリア上における伝達が実現できる。
【実施例3】
【0073】
上述実施例1及び2をベースにして、あるユーザー(エンドユーザー)が出版物又は屋外広告スペースの広告に目を留め、相応のサービスを受けたいと考える場合は、自身のインテリジェント端末(最終インテリジェント端末)を利用して出版物又は屋外広告スペースの二次元コード(第一又は第二データタグ)を撮影し、該二次元コードをデコードした後、販売業者のサービスネットワーク(モノのインターネット/OTOプラットフォーム等)との対話を通じて対応するサービスを実現することが可能である。この時、販売業者のサービスネットワーク(モノのインターネット/OTOプラットフォーム等)は標準化データバックグラウンドサーバー(キャリアリソース管理装置)を通じてデータタグの伝達経路を取得でき、かつこの伝達経路に基づき各キャリア(オンライン及びオフライン)のビジネス貢献度又はレベニューシェア等の情報を確定できる。
【実施例4】
【0074】
実施例3をベースとして、図3に示す通り、エンドユーザーは更に中間ユーザーとしても、サービスを得ることができると同時に、更に該二次元コード(データタグ)を次のユーザーに転送することもできる。このようにすることでデータタグの応用規模が更に拡大される。
【0075】
具体的には、電子タグをデータタグとして利用する場合の、本発明の応用形態は図4に示す通りである。
【0076】
端末装置がインテリジェント端末又はコンピュータである場合は、以下の手順を含む。
【0077】
1、各ノードのインテリジェント端末又はコンピュータ上においてそれぞれ実行される専用App又はソフトウエアは、ソフトウエア中に組織内の無線ネットワーク装置識別子(例:SSID)及び対応するセキュリティパスワードを保存しており、専用ソフトウエアを通じて接続可能な無線ネットワークに自動接続して通信を行う。
2、ID−XがID−X−1のデータタグ(サービス処理情報S1及びキャリアID−X−1を含む)情報を取得し、ID−Xの操作に基づき新たなサービス処理S2を生成する。
3、電子タグコーディング規則に基づきID−X配布サイトの無線ネットワーク装置APの識別子(例:SSID)を定義し、ID−Xの一ランク下位の電子タグID−Mを生成する。
4、ID−Xはインテリジェント端末又はコンピュータ上において専用App又はソフトウエアを操作し、ID−Xが生成したサービス処理S2と、キャリアID−Xと、電子タグID−Mの情報を電子タグ登録/解析サーバーに送信して登録を行い、新たな仮想デジタルタグを生成し、電子タグ登録/解析サーバーに保存する。
5、ID−X+1はインテリジェント端末又はコンピュータの専用App又はソフトウエアを通じて、無線ネットワークに接続され、接続された無線ネットワーク装置の識別子を取得し、電子タグID−Mを取得する。
6、ID−X+1は取得した電子タグID−Mを電子タグ登録/解析サーバーに送信して解析を行い、ID−X/ID−Mの仮想デジタルタグ(サービス処理S2及びキャリアID−X/ID−Mを含む)情報を取得する。
【0078】
端末装置が無線ネットワーク装置である場合は、以下の手順を含む。
【0079】
1、各ノードのインテリジェント端末又はコンピュータ上においてそれぞれ実行される専用App又はソフトウエアは、ソフトウエア中組織内の無線ネットワーク装置識別子(例:SSID)及び対応するセキュリティパスワードを保存しており、専用ソフトウエアを通じて接続可能な無線ネットワークに自動接続して通信を行う。
2、各無線ネットワーク装置内には等しく電子タグコーディング規則に基づき定義されたID−Mと、関連の情報を保存可能な保存スペース(仮想データタグ)が存在し、該保存スペースの関連情報は装置の所有者がこれを変更でき、インテリジェント端末又はコンピュータ上において実行される専用App又はソフトウエアが情報の読取を行うために提供される。
3、ID−XがID−X−1のデータタグ(サービス処理S1及びキャリアID−X−1を含む)情報を取得し、ID−Xの操作に基づき新たなサービス処理情報S2を生成する。
4、ID−Xはインテリジェント端末又はコンピュータ上の専用App又はソフトウエアを操作し、ID−Xが生成したサービス処理情報S2と、キャリアID−X情報を電子タグID−Mの無線ネットワーク装置中の仮想データタグを保存可能な保存スペースに伝送する。
5、ID−X+1はインテリジェント端末又はコンピュータの専用App又はソフトウエアを通じて、無線ネットワークに接続され、現在、接続されている無線ネットワーク装置中に保存されるデータ(サービス処理情報S2及びキャリア情報ID−X)を取得する。
6、ID−X+1のインテリジェント端末又はコンピュータ専用App又はソフトウエアは、無線ネットワーク装置から取得した保存データと、該無線ネットワーク装置の電子タグID−Mを用いて、ID−X/ID−Mの仮想デジタルタグ(サービス処理S2とキャリアID−X/ID−Mを含む)情報を取得する。
【0080】
以上をまとめれば、本発明は実際の応用においてオフラインキャリアを利用してデータタグの伝達を実現するという優位性を有するのみならず、更に以下の優位性を有する。
【0081】
1、クロスオーガニゼーションとクロスプラットフォームの特性を有する、プラットフォームリソースの優位性を利用して、巨大かつ動的で、大面積かつ多業態にわたるビジネス活動参加サービスシステムを確立し、商契約の手段を通じて普及を図ることができる。
2、データタグの転送を通じて、従来のモノのインターネット(インターネット)技術では解決できなかったオフラインビジネス活動の技術的障害を克服し、オフラインキャリアをオンライン化させる。
3、オンライン化可能なリソースとオンライン化不能なリソースのいずれもがビジネス活動に参加でき、利益を共有できる。
4、最終的にオフライン及びオンラインキャリアの参加効果につき、データ収集と分析を行うことで、ビジネス活動への参加によってもたらされる収益と、収益を再分配できる。
【0082】
該発明のデータタグキャリア情報アプリケーション及び処理システム及び方法では、そのアプリケーションシステム内の第一端末が初期データタグを取得した後、第一キャリアユニット内の第一キャリアから第一サービス処理情報と、第一端末情報と、第一キャリア情報を含む第一データタグを配布し;更にその後の第N端末も直前の端末の第N−1データタグを取得し、第Nキャリアユニット中の第Nキャリアを通じて第Nデータタグを配布するため、データタグ伝達プロセスにおいてデータタグのキャリア情報を有効に記録できると同時に、オフラインキャリアによって表示されたデータタグの伝達をサポートし、タグデータの伝達範囲を拡大することができる。また本発明の処理システム及び方法では、最終端末が機能サーバーとの対話を通じてサービス機能を実現した後、機能サーバーが該初期データタグに対応する伝達経路を取得し、これによりタグデータをより大規模に商業的に応用することができる。更に本発明のデータタグキャリア情報アプリケーション及び処理システム及び方法は、そのシステム構造がシンプルで、方法の実現形式も簡便であって、低コストを実現できる。
【0083】
本明細書においては本発明につき特定の実施例を挙げて説明を行ったものであるが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種修正及び変更を行うことができるのは言うまでもない。また本明細書と図は限定ではなく例示説明を目的とするものとみなされるべきである。
図1
図2
図3
図4