特許第6376622号(P6376622)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6376622
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/10 20060101AFI20180813BHJP
【FI】
   H04R1/10 101A
   H04R1/10 104A
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-574977(P2016-574977)
(86)(22)【出願日】2014年6月25日
(65)【公表番号】特表2017-519451(P2017-519451A)
(43)【公表日】2017年7月13日
(86)【国際出願番号】CN2014080708
(87)【国際公開番号】WO2016015179
(87)【国際公開日】20160204
【審査請求日】2017年1月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 梦▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 斌
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 光▲勝▼
【審査官】 堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−191766(JP,A)
【文献】 特開2013−013540(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0243236(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第103815628(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バンドであって、U字型のバンド本体と、前記バンド本体の両端に位置する第1のバンド端部分及び第2のバンド端部分と、を備えるバンドと;
ヘッドセットであって、前記ヘッドセットはヘッドセット本体を備え、前記ヘッドセット本体は、第1のヘッドセット端部分及び第2のヘッドセット端部分を備え、前記第1のバンド端部分は、回転構造体を使用することによって前記第1のヘッドセット端部分に固定して連結される、ヘッドセットと;
を備えを備える端末装置であって、
前記ヘッドセットが使用される際、第2のヘッドセット端部分は、球の中心として前記回転構造体を使用することによって回転し、かつ、前記ヘッドセットが使用される際、前記バンドは耳フックとして使用され、
前記ヘッドセットが使用されない際、前記ヘッドセット及び前記バンドは閉じられたリングを共に形成し、
前記ヘッドセットは、ヘッドセットレシーバをさらに備え、溝が前記ヘッドセット本体の底面上の前記第2のヘッドセット端部分の近くの位置に配置され、前記ヘッドセットレシーバの一端は、前記溝内の固定ポールに移動可能に連結され、前記ヘッドセットレシーバの他端は、宙に吊られた状態で配置されることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記ヘッドセットが使用されない際、前記ヘッドセットレシーバは、前記溝内に収容され、前記第2のヘッドセット端部分は、前記第2のバンド端部分と接触することを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項3】
前記ヘッドセットが使用されない際、前記ヘッドセットレシーバは、前記溝の外に配置され、前記ヘッドセットレシーバの前記他端は、前記第2のバンド端部分と接触することを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項4】
前記回転構造体は、球状磁石またはスピンドルであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項5】
前記バンド本体の材料は、変形可能な材料または非変形可能な材料であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明の実施形態は、機械技術、特に、端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
科学及び技術の急速な発展に伴い、様々な端末装置が、バンド及びヘッドセットなどに入ってくる。特に、ワイヤレスヘッドセットの出現に伴い、ヘッドセット及び受信機がワイヤレスになり、ヘッドセットのケーブルから人々を自由にしている。バンドは、ウェアラブル装置であり、装飾的な機能を有する。
【0003】
ヘッドセット及びバンドのなどの従来の端末装置は、全て独立的存在の構成部品である。使用者がヘッドセットを使用する必要がない際、使用者がヘッドセットをしまう必要がある。急にヘッドセットを使用する必要がある際、ヘッドセットを探す必要があり、ヘッドセットの使用及び使用者の体験において使用者に影響する。さらに、端末装置の普及に伴い、使用者は、より多くの端末装置を携帯する。様々な独立的存在の端末装置が比較的大きな空間を占有し、端末装置を携帯するのに不便が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の実施形態は、端末装置によって占有される空間を減らし、使用者が端末装置を便利に携帯するための端末装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明の実施形態は、バンド及びヘッドセットを含む端末装置を提供し、バンドは、U字型のバンド本体と、バンド本体の両端に位置する第1のバンド端部分及び第2のバンド端部分と、を含み;ヘッドセットは、ヘッドセット本体を含み、ヘッドセット本体は、第1のヘッドセット端部分及び第2のヘッドセット端部分を含み;第1のバンド端部分は、回転構造体を使用することによって第1のヘッドセット端部分に固定して連結され;ヘッドセットが使用される際、第2のヘッドセット端部分は、球の中心として回転構造体を使用することによって回転し;ヘッドセットが使用される際、バンドは耳フックとして使用され、;ヘッドセットが使用されない際、ヘッドセット及びバンドは閉じられたリングを共に形成する。
【0006】
前述の端末装置において、ヘッドセットは、ヘッドセットレシーバをさらに備え、溝がヘッドセット本体の底面上の前記第2のヘッドセット端部分の近くの位置に配置され、ヘッドセットレシーバの一端は、溝内の固定ポールに移動可能に連結され、ヘッドセットレシーバの他端は、宙に吊られた状態で配置される。
【0007】
前述の端末装置において、ヘッドセットが使用されない際、ヘッドセットレシーバは、溝内に収容され、第2のヘッドセット端部分は、第2のバンド端部分と接触する。
【0008】
前述の端末装置において、ヘッドセットが使用されない際、ヘッドセットレシーバは、溝の外に配置され、ヘッドセットレシーバの前記他端は、第2のバンド端部分と接触する。
【0009】
前述の端末装置において、回転構造体は、球状磁石またはスピンドルである。
【0010】
前述の端末装置において、バンド本体の材料は、変形可能な材料または非変形可能な材料である。
【0011】
この実施形態で形成される端末装置において、バンド本体の第1のバンド端部分は、回転構造体を使用することによってヘッドセット本体の第1のヘッドセット端部分に固定して連結され、これにより、第2のヘッドセット端部分は、球の中心として回転構造体を使用することによって回転し;ヘッドセットが使用される際、バンドは、耳フックとして使用され、ヘッドセットが使用されない際、ヘッドセット及びバンドは、着用者が着用できる閉じられたリングを共に形成し、これにより、端末装置によって占有される空間を削減し、使用者が端末装置を携帯することを便利にする。
【0012】
本願発明の実施形態における、または、先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、下記に実施形態または先行技術を説明するために必要な添付図を手短に説明する。明らかに、下記の説明における添付図は、単に本願発明のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者は、創造的努力なしにこれらの添付図から別の図を引き出し得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本願発明の実施形態1の端末装置におけるヘッドセットが使用されない際の概略構造図である。
図2】本願発明の実施形態1における端末装置が使用される際に左図である。
図3】本願発明の実施形態1における端末装置が使用される際に右図である。
図4】本願発明の実施形態1における、端末装置における回転構造がヘッドセット及びバンドを連結する概略構造図である。
図5】本願発明の実施形態1における、端末装置におけるヘッドセットが使用されない瞬間から、ヘッドセットが使用される瞬間への概略図である。
図6】本願発明の実施形態2における端末装置の概略構造図である。
図7】本願発明の実施形態2における、端末装置におけるヘッドセットが使用される際のヘッドセットの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
下記に本願は発明の実施形態における添付図を参照に本願発明の実施形態における技術的解決策が明確かつ完全に説明される。明らかに、説明される実施形態は、本願発明の実施形態の全てではなくいくかに過ぎない。創造的努力なしに本願発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる全ての他の実施形態は、本願発明の保護範囲に収まるべきである。
【0015】
図1は本願発明の実施形態1の端末装置におけるヘッドセットが使用されない際の概略構造図であり;図2は本願発明の実施形態1における端末装置が使用される際に左図であり;かつ、図3は本願発明の実施形態1における端末装置が使用される際に右図である。図1に示されるように、本願発明のこの実施形態の端末装置は、バンド11及びヘッドセット13を含み、バンド11は、装飾的な機能及び電気的な機能を有する装置である。バンド11は、装飾的な機能を有するリング状の装飾品であり、手首部に着用され得、または、電気的な機能を有するスマートバンドであり、脈拍などの人の健康状態を検出可能であり得、または、スマートフォンとのワイヤレス同期接続を実施するスマートバンドであり、電話応答機能を有し得、本願発明において限定されることはない。バンド11は、U字型のバンド本体12、と、U字型のバンド本体の両端に離れて位置する第1のバンド端部分15及び第2のバンド端部分16をと、含み、使用者が、バンド本体のU字型のノッチを使用することによって手首にバンド11を着用し得る。ヘッドセット13は、ヘッドセット本体14を含み、ヘッドセット本体14は、第1のヘッドセット端部分17及び第2のヘッドセット端部分18を含み、第1のバンド端部分15は、回転構造体19を使用することによって第1のヘッドセット端部分17に固定して連結される。ヘッドセット13が使用されない際、ヘッドセット13及びバンド11は、使用者がチャオ供養できるよう共に閉じられたリングを形成する。図2及び図3に示されるように、ヘッドセット13が使用される際、使用者は、回転構造体19を球の中心として使用することによって任意の軸に沿って第2のヘッドセット端部分18を回転し、ヘッドセット13及びバンド11の相対位置を柔軟に変え得る。この場合は、バンド11は、イヤーフックとして使用される。
【0016】
図4は、本願発明の実施形態1における、端末装置における回転構造がヘッドセット及びバンドを連結する概略構造図である。図4に示されるように、バンド11の第1のバンド端部分15は、回転構造体19を使用することによってヘッドセット13の第1のヘッドセット端部分17に固定して連結される。使用者がヘッドセット13を使用する必要がある際、使用者は、球の中心として回転構造体19を使用することによってヘッドセット13の第2のヘッドセット端部分18を回転する。回転構造体19の一端は、バンドの第1のバンド端部分15に締結され、回転構造体19の他端は、球状磁石またはスピンドルを使用することによってヘッドセット13の第1のヘッドセット端部分17に連結される。当業者であれば、使用者がヘッドセット13を使用する際、使用者が球の中心として回転構造体19を使用して任意の軸に沿ってヘッドセット13を回転し得、ヘッドセット13及びバンド11の相対位置を柔軟に変え、使用者がヘッドセットを使用する際に快適度を改善し得ることが理解できる。
【0017】
図5は、本願発明の実施形態1における、端末装置におけるヘッドセットが使用されない瞬間から、ヘッドセットが使用される瞬間への概略図である。図5に示されるように、使用者がヘッドセット13を使用する必要がある際、使用者は球の中心として回転構造体19を使用することによってヘッドセットの第2のヘッドセット端部分18を回転し得る。端末装置がヘッドセットとして使用される際、使用者は、耳にバンド11をかけ、バンド11を耳フックとして使用し、これにより、ヘッドセットはより良好に締結され得る。使用者がヘッドセット13を使用する必要がない際、ヘッドセット13及びバンド11は、着用者が着用できる閉じられたリングを共に形成し、これにより、ヘッドセットとバンドとの間の自由な転換を実施し、ヘッドセットを収める既存空間を効率的に利用し、使用者がヘッドセットを携帯することを比較的に便利にする。
【0018】
この実施形態で形成される端末装置において、バンド本体の第1のバンド端部分は、回転構造体を使用することによってヘッドセット本体の第1のヘッドセット端部分に固定して連結される。ヘッドセットが使用される際、バンドは、耳フックとして使用され、ヘッドセットが使用されない際、ヘッドセット及びバンドは、着用者が着用できる閉じられたリングを共に形成し、これにより、端末装置によって占有される空間を削減し、使用者が端末装置を携帯することを便利にする。
【0019】
図6は、本願発明の実施形態2における端末装置の概略構造図であり、図7は、本願発明の実施形態2における、端末装置におけるヘッドセットが使用される際のヘッドセットの概略構造図である。この実施形態では、実施形態1で提供される端末装置に基づいて、溝が、ヘッドセット本体の底面に配置される。図7に示されるように、ヘッドセット13は、ヘッドセットレシーバ20をさらに含み、溝21は、ヘッドセット本体14の底面上の第2のヘッドセット端部分18の近くの位置に配置され、ヘッドセットレシーバ20の一端は、溝21内の固定ポールに移動可能に連結され、ヘッドセットレシーバ20の他端は、宙に吊られた状態で配置される。図6に示されるように、使用者がヘッドセット13を使用する必要がない際、使用者は、ヘッドセットレシーバ20の宙に吊られた状態で配置された端がバンド11の第2のバンド端部分16と接触するまで、球の中心として溝21内の固定ポールを使用することによってヘッドセットレシーバ20を回転し、第2のバンド端部分16が、ヘッドレシーバを損傷から保護し、ヘッドセットの耐用年数を改善する。この場合、ヘッドセット13及びバンドは、着用者が着用できる閉じられたリングを共に形成する。
【0020】
この実施形態で提供される端末装置において、ヘッドレシーバを収容するために使用される溝は、ヘッドセット本体の底面上の第2のヘッドセット端部分の近くの位置に配置され、これにより、ヘッドセットレシーバを損傷から効果的に保護し、ヘッドセットの耐用年数を改善する。さらに、ヘッドセットが使用されない際、ヘッドレシーバの、宙に吊られた状態で配置された一端がバンドの第2のバンド端部分と接触するまで、球の中心として溝内の固定ポールを使用することによってヘッドセットレシーバが回転され、これにより、ヘッドセットおよびバンドは、着用者が着用できる閉じられたリングを共に形成し、端末装置に占有される空間を削減し、着用者が端末装置を携帯するのを便利にする。
【0021】
付随的に、前述の端末装置において、ヘッドセット13が使用されない際、ヘッドセットレシーバ20は、球の中心として溝21内の固定ポールを使用することによって溝21内に回転され、これにより、ヘッドセット13の第2のヘッドセット端部分18がバンド11の第2のバンド端部分16と接触し、これにより、効果的に、ヘッドセットレシーバ20を損傷から保護し、ヘッドセットの耐用年数を改善し得る。この場合、ヘッドセット13及びバンド11は、着用者が着用できる閉じられたリングを形成する。
【0022】
付随的に、バンド本体の材料は、変形可能な材料、または、革や金属などの非変形可能な材料であるが、本願発明において限定されることはない。
【0023】
前述の実施形態は、単に、本願発明の技術的解決策を説明するためであって、本願の用途を限定するものでないことを意図する。本願は、前述の実施形態を参照に詳細に説明されるが、当業者であれば、本願の実施形態の技術的解決案の精神と範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において説明される技術的解決策をさらに変更を加え得る、または、そのいくつかの技術的特徴に対して同等の代替え案を出し得ることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0024】
11 バンド
12 バンド本体
13 ヘッドセット
14 ヘッドセット本体
15 第1のバンド端部分
16 第2のバンド端部分
17 第1のヘッドセット端部分
18 第2のヘッドセット端部分
19 回転構造体
20 ヘッドセットレシーバ
21 溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7