(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6376623
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】コモンモードフィルター
(51)【国際特許分類】
H01F 27/00 20060101AFI20180813BHJP
H01F 17/00 20060101ALI20180813BHJP
H01F 27/29 20060101ALI20180813BHJP
【FI】
H01F27/00 S
H01F17/00 B
H01F27/29 123
【請求項の数】16
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-6891(P2017-6891)
(22)【出願日】2017年1月18日
(65)【公開番号】特開2017-188656(P2017-188656A)
(43)【公開日】2017年10月12日
【審査請求日】2017年1月18日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0042520
(32)【優先日】2016年4月6日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】シン、ウォン チュル
(72)【発明者】
【氏名】アン、ヨン ギュ
【審査官】
田中 崇大
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−259026(JP,A)
【文献】
特開2004−079973(JP,A)
【文献】
特開2007−150209(JP,A)
【文献】
特開2016−018812(JP,A)
【文献】
国際公開第2017/086283(WO,A1)
【文献】
国際公開第2016/067746(WO,A1)
【文献】
実公平4−41620(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F17/00−21/12
27/00
27/02
27/06
27/08
27/23
27/26
27/28−27/29
27/30
27/32
27/36
27/42
38/42
H01G4/00−4/10
4/14−4/22
4/224
4/255−4/40
13/00−17/00
H03H1/00−3/00
5/00−7/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側に配置される外部電極を含む本体と、
前記本体の内側に配置され、前記外部電極と電気的に接続される複数のコイル電極層と、
前記複数のコイル電極層のうち少なくとも一部の間に配置されるシャント電極層と、を含み、
前記シャント電極層は、一つのシャント部と一つの引き出し部を有し、前記シャント部はコイル形状を有する、コモンモードフィルター。
【請求項2】
前記本体の外側に配置されるグランド電極をさらに含み、
前記シャント電極層は、前記グランド電極と電気的に接続される、請求項1に記載のコモンモードフィルター。
【請求項3】
前記シャント電極層は、前記複数のコイル電極層のうち中心部に位置するコイル電極層の間に配置される、請求項1または2に記載のコモンモードフィルター。
【請求項4】
前記シャント電極層は、垂直投影の際に、隣接するコイル電極層と互いに対応する面積を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のコモンモードフィルター。
【請求項5】
前記シャント電極層は少なくとも二つ以上であり、
二つ以上の前記シャント電極層は、前記複数のコイル電極層のうち互いに異なる一対の隣接するコイル電極層の間にそれぞれ配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載のコモンモードフィルター。
【請求項6】
二つ以上の前記シャント電極層は、それぞれの前記シャント電極層から前記本体の外側に配置された互いに異なるグランド電極に延在する前記引き出し部を含む、請求項5に記載のコモンモードフィルター。
【請求項7】
前記シャント電極層は、低周波数減衰特性を改善する役割を果たす、請求項1から6のいずれか一項に記載のコモンモードフィルター。
【請求項8】
0.7GHz帯域から2.6GHz帯域までの減衰量が−25dB以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載のコモンモードフィルター。
【請求項9】
前記シャント電極層は、前記複数のコイル電極層のうち導電性ビアを介して互いに接続されるコイル電極層の巻回されている部分間に配置される、請求項1から8のいずれか一項に記載のコモンモードフィルター。
【請求項10】
基板と、
前記基板の一面に配置され、複数のコイル電極層を含み、信号ノイズを除去するフィルター部と、
前記複数のコイル電極層のうち少なくとも一部の間に配置されるシャント電極層と、を含み、
前記シャント電極層は、一つのシャント部と一つの引き出し部を有し、前記シャント部はコイル形状を有する、コモンモードフィルター。
【請求項11】
前記シャント電極層は接地されている、請求項10に記載のコモンモードフィルター。
【請求項12】
前記シャント電極層は、前記複数のコイル電極層のうち中心部に位置するコイル電極層の間に配置される、請求項10または11に記載のコモンモードフィルター。
【請求項13】
前記複数のコイル電極層は積層されており、
前記コイル形状のシャント電極層は、前記複数のコイル電極層の積層方向に隣接するコイル電極層のコイル形状の巻回されている部分と重なるように配置される、請求項10から12のいずれか一項に記載のコモンモードフィルター。
【請求項14】
前記シャント電極層は、少なくとも二つ以上であり、
二つ以上の前記シャント電極層は、前記複数のコイル電極層のうち互いに異なる一対の隣接するコイル電極層の間にそれぞれ配置される、請求項10から13のいずれか一項に記載のコモンモードフィルター。
【請求項15】
前記シャント電極層は、低周波数減衰特性を改善する役割を果たす、請求項10から14のいずれか一項に記載のコモンモードフィルター。
【請求項16】
0.7GHz帯域から2.6GHz帯域までの減衰量が−25dB以下である、請求項10から15のいずれか一項に記載のコモンモードフィルター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コモンモードフィルターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
技術の発展に伴い、携帯電話、家電製品、PC、PDA、LCDなどの電子機器が、アナログ方式からデジタル方式に変化し、処理するデータ量の増加によって高速化する傾向にある。これに伴い、高速信号送信インターフェースとして、USB2.0、USB3.0及び高精細度マルチメディアインターフェース(high−definition multimedia interface;HDMI(登録商標))が広範に普及しており、これらのインターフェースは、現在、パーソナルコンピューター及びデジタル高精細度テレビのような様々なデジタルデバイスにおいて使用されている。
【0003】
これらの高速インターフェースは、長い間、一般的に用いられてきたシングルエンド(single−end)送信システムとは異なり、一対の信号ラインを使用して差動信号(差動モード信号)を送信する差動信号システムを採用している。しかし、デジタル化及び高速化する電子機器は、外部からの刺激に敏感であるため、時々、高周波ノイズによる信号歪みが生じている。
【0004】
かかる異常電圧とノイズの原因としては、回路内で発生するスイッチング電圧、電源電圧に含まれている電源ノイズ、不要な電磁信号又は電磁ノイズなどがあり、かかる異常電圧と高周波ノイズが回路に流入することを防止するための手段として、コモンモードフィルター(Common Mode Filter:CMF)を使用している。
【0005】
モバイル機器において、通信感度に影響を及ぼすコモンモードノイズを除去するために、コモンモードフィルターには、通信周波数帯域(0.7〜2.6GHz)の広帯域減衰特性が求められる。
【0006】
かかる広帯域減衰特性を確保するために、シャント(Shunt)電極の構造を有するコモンモードフィルターを用いているが、既存のシャント構造には、低周波数領域の減衰特性の実現が困難であるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2014−175825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、広帯域減衰特性を有し、且つ低周波数領域の減衰特性に優れるコモンモードフィルターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態によるコモンモードフィルターは、外側に配置される外部電極を含む本体と、上記本体の内側に配置され、上記外部電極と電気的に接続される複数のコイル電極層と、上記複数のコイル電極層のうち少なくとも一部の間に配置され、コイル形状を有するシャント電極層と、を含む。
【0010】
本発明の他の実施形態によるコモンモードフィルターは、基板と、上記基板の一面に配置され、複数のコイル電極層を含み、信号ノイズを除去するフィルター部と、上記複数のコイル電極層のうち少なくとも一部の間に配置され、コイル形状を有するシャント電極層と、を含む。
【0011】
本発明のさらに他の実施形態によるコモンモードフィルターは、本体と、上記本体に順に積層されるコイル形状の第1〜第3電極層と、を含み、上記第2電極層は、積層方向において上記第1及び第2電極層の間に配置され、コモンモードフィルターの一つの外部電極と電気的に接続される
【発明の効果】
【0012】
本発明の一実施形態によるコモンモードフィルターは、コイル形状を有するシャント電極層を含むことから、広帯域減衰特性を有し、且つ低周波数領域の減衰特性に優れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態によるコモンモードフィルターの斜視図を概略的に示すものである。
【
図2】
図1におけるI−I'による断面図を概略的に示すものである。
【
図3】シャント電極層の平面図を概略的に示すものである。
【
図4】本発明の一実施形態によるコモンモードフィルターの等価回路図を概略的に示すものである。
【
図5】平板状のシャント電極層を有するコモンモードフィルター(点線)の伝送特性及び減衰特性と、本発明の一実施形態によるコモンモードフィルターの伝送特性及び減衰特性を示すグラフである。
【
図6】本発明の他の実施形態によるコモンモードフィルターの断面図を概略的に示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、添付の図面を参照し、本発明の好ましい実施例について説明する。しかし、本発明の実施例は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施例に限定されない。また、本発明の実施例は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及びサイズ等はより明確な説明のために拡大縮小表示(又は強調表示や簡略化表示)がされることがある。
【0015】
本明細書で用いられる用語は、実施形態を説明するためのもので、本発明を制限するものではない。本明細書において、単数形は文言で特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で用いられる「含む(comprise)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、記載された構成要素、段階、動作、及び/又は素子は、一つ以上の他の構成要素、段階、動作、及び/又は素子の存在又は追加を排除しない。
【0016】
図1は本発明の一実施形態によるコモンモードフィルター100の斜視図を概略的に示すものであり、
図2は
図1におけるI−I'による断面図を概略的に示すものである。
【0017】
図1及び
図2を参照して、本発明の一実施形態によるコモンモードフィルター100の構成について説明すると、コモンモードフィルター100は、内部に少なくとも一つ以上の螺旋状のコイル電極層141、142、143、144を含む本体101と、本体101の外側に配置される外部電極161、162、163、164と、を含む。
【0018】
また、本体101の外側に配置されるグランド電極165を含むことができる。
【0019】
外部電極161、162、163、164は本体101の長さ方向の側面に、グランド電極165は本体101の長さ方向の端面に配置されることができる。
【0020】
本体101は、基板110と、フィルター部120と、カバー部130と、を含む。
【0021】
基板110及びカバー部130は、磁性セラミック材料で形成されることができる。
【0022】
フィルター部120は、絶縁体121の内部に少なくとも一つ以上のコイル電極層を含むことができ、
図2に示されているように、高さ方向に下部から第1〜第4コイル電極層141、142、143、144を含んでもよいが、これに制限されるものではない。
【0023】
フィルター部120は、複数のコイル電極層141、142、143、144を含み、信号ノイズを除去する役割を果たす。
【0024】
第1〜第4コイル電極層141、142、143、144は、絶縁層に導電性材料からなる導電線を少なくとも1回以上巻回して螺旋状に形成するか、又は導電性ペースト、フォトレジスト工法などを用いて形成することができる。
【0025】
第1〜第4コイル電極層141、142、143、144のうち少なくとも一部の一端部は、本体101の側面に露出する。
【0026】
第1及び第3コイル電極層141、143は、絶縁体121を貫通する導電性ビア(図示せず)により互いに電気的に接続されることができる。導電性ビアは、レーザー穿孔法又は機械的穿孔法でビアホールを形成し、ビアホールに伝導性物質を充填することで形成することができる。
【0027】
第1及び第3コイル電極層141、143は、それぞれ第1及び第3外部電極161、163と電気的に接続されることができる。
【0028】
また、第2及び第4コイル電極層142、144は、絶縁体121を貫通する導電性ビア(図示せず)により互いに電気的に接続されることができる。第2及び第4コイル電極層142、144は、それぞれ第2及び第4外部電極162、164と電気的に接続されることができる。
【0029】
複数のコイル電極層141、142、143、144のうち少なくとも一部の間には、シャント電極層160が配置されることができる。
【0030】
図2に示されているように、シャント電極層160は、複数のコイル電極層141、142、143、144の中心部である第2及び第3コイル電極層142、143の間に位置することができる。これと類似して、シャント電極層160は、第1及び第3コイル電極層141、143の間、又は第2及び第4コイル電極層142、144の間に効率的に配置されることができる。
【0031】
また、シャント電極層160は、第1及び第2コイル電極層141、142の間、又は第3及び第4コイル電極層143、144の間に配置されてもよい。
【0032】
なお、他の実施例として、シャント電極層160は、複数含むことができる。例えば、シャント電極層160が複数含まれる場合、第2及び第3コイル電極層142、143の間、及び第1及び第2コイル電極層141、142の間に配置されるか、又は第2及び第3コイル電極層142、143の間、及び第3及び第4コイル電極層143、144の間に配置されてもよい。
【0033】
図3を参照すると、本発明の一実施形態によるコモンモードフィルター100に含まれるシャント電極層160は、コイル形状を有する。
【0034】
シャント電極層160は、シャント部160aと、引き出し部160bと、を有する。
【0035】
引き出し部160bは、本体101の外側に配置されるグランド電極165と接続されて、シャント電極層160を接地させる。
【0036】
シャント電極層160は、垂直投影の際に、隣接するコイル電極層142、143と互いに対応する面積を有することができる。例えば、シャント電極層160及びこれに隣接するコイル電極層を積層し、シャント電極層160のシャント部160aの巻回されている部分が、積層方向においてコイル電極層の巻回されている部分と重なるように配置することができる。
【0037】
本発明の一実施形態では、
図2に示されているように、シャント電極層160が第2及び第3コイル電極層142、143の間に配置される場合を例に挙げているが、第1及び第2コイル電極層141、142の間、又は第3及び第4コイル電極層143、144の間にシャント電極層160が配置される場合にも、シャント電極層は、垂直投影の際に、隣接するコイル電極層と互いに対応する面積を有することができる。
【0038】
以下、
図4及び
図5を参照して、本発明の一実施形態によるコモンモードフィルター100の効果について説明する。
【0039】
図4は本発明の一実施形態によるコモンモードフィルターの等価回路図を概略的に示すものであり、
図5は平板状のシャント電極層を有するコモンモードフィルター(点線)の伝送特性及び減衰特性と、本発明の一実施形態によるコモンモードフィルターの伝送特性及び減衰特性を示すグラフである。
【0040】
図4の等価回路図においてグラウンドに接地する部分を見ると、シャント電極層160によって発生する寄生キャパシターCの他に、インダクタンスLが発生することが分かる。
【0042】
比較例は、平板状のシャント電極層を含む場合であり、実施例は、コイル形状のシャント電極層を含む場合である。
【0043】
表1から分かるように、本発明の一実施形態によるコモンモードフィルター100は、シャント電極層160がコイル形状を有することから、インダクタンスを有するようになる。これとは異なり、比較例は、シャント電極層がコイル形状を有さないため、インダクタンスを有することができない。
【0044】
平板状のシャント電極層(比較例)を用いる場合の減衰特性を測定すると、グラフに一つのポール(Pole)が加えられて計二つのポールが示されるようになり、広い周波数領域(1〜3GHz)での減衰特性を向上させることができる。すなわち、平板状のシャント電極層を用いる場合には、所望の減衰特性が得られる周波数領域が広くなるという効果がある。
【0045】
しかし、平板状のシャント電極層を用いる場合には、ポールが高周波数領域へ移動するようになり、0.7GHz〜1.0GHzに相当する低周波数領域の減衰特性が低下するという問題点がある。
【0046】
図5における実施例(実線)の場合、コイル形状のシャント電極層160によって、
図5に示されているように、比較例(点線)に比べてポールが低周波数領域に移動することが分かる。
【0047】
具体的に説明すると、−25dBの減衰量を基準としたときに、比較例の場合には、1〜3GHzの領域で−25dB以下の減衰量を有するが、通信周波数帯域(0.7〜2.6GHz)のうち低周波数帯域である0.7〜1.0GHzの領域では減衰特性を満たしていないことが分かる。
【0048】
これに対し、本発明の一実施形態によるコモンモードフィルター100は、コイル形状のシャント電極層160がインダクタンスを有することから、
図5のように、ポールが低周波数領域に移動して0.7GHz帯域から2.8GHz帯域までの減衰量が−25dB以下を満たし、低周波数減衰特性を改善することができる。
【0049】
図6は本発明の他の実施形態によるコモンモードフィルター200の断面図を概略的に示すものである。構成要素のうち上述の実施形態と同一の構成については説明を省略する。
【0050】
本発明の他の実施形態によるコモンモードフィルター200は、シャント電極層260を少なくとも二つ以上含むことができる。
【0051】
シャント電極層260が少なくとも二つ以上含まれる場合、一つのシャント電極層260が一つのグランド電極265と接続されることができる。
【0052】
すなわち、シャント電極層260が少なくとも二つ以上含まれる場合、グランド電極265もシャント電極層260と同一の数で含まれることができる。
【0053】
これとは異なり、複数のシャント電極層260が一つのグランド電極265と接続されることも可能である。
【0054】
シャント電極層260が二つである場合、第1及び第2コイル電極層241、242の間と、第3及び第4コイル電極層243、244の間に配置されることができる。若しくは、第1及び第2コイル電極層241、242の間と、第2及び第3コイル電極層242、243の間に配置されるか、第2及び第3コイル電極層242、243の間と、第3及び第4コイル電極層243、244の間に配置されることもできる。
【0055】
シャント電極層260が三つである場合には、第1〜第4コイル電極層241、242、243、244のそれぞれの間に配置されることができる。
【0056】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
【符号の説明】
【0057】
100 コモンモードフィルター
101 本体
110 基板
120 フィルター部
121 絶縁体
141 コイル電極層
142 コイル電極層
143 コイル電極層
144 コイル電極層
160 シャント電極層
130 カバー部
161 外部電極
162 外部電極
163 外部電極
164 外部電極
165 グランド電極