(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6376746
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】慶弔行事用の電文伝送システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20180813BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2013-224916(P2013-224916)
(22)【出願日】2013年10月30日
(65)【公開番号】特開2015-87894(P2015-87894A)
(43)【公開日】2015年5月7日
【審査請求日】2016年10月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】397038576
【氏名又は名称】株式会社福井新聞社
(74)【代理人】
【識別番号】100076484
【弁理士】
【氏名又は名称】戸川 公二
(72)【発明者】
【氏名】吉田 真士
【審査官】
青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−229298(JP,A)
【文献】
特開2012−068799(JP,A)
【文献】
特開2003−178146(JP,A)
【文献】
特開2002−132983(JP,A)
【文献】
特開2007−109071(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G16H 10/00 − 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
慶弔行事情報のネット配信機能、および文書・画像データのFAX送信機能を有するサーバ装置(1)と;このサーバ装置(1)にインターネットを介して接続された閲覧者用のユーザ端末機(2)と;前記サーバ装置(1)にインターネットまたは電話回線を介して接続されたFAX受信機(3)とを含んで成り、
更に前記サーバ装置(1)の記憶手段(11)には、慶弔行事情報(E1)、FAX番号情報を含む会場情報(E2)、及び主催者情報(E3)がセットで蓄積された慶弔行事データベース(DE)と;雛形となる文章情報(M1)と、価格情報を含む台紙情報(M2)が別個に蓄積された電文データベース(DM)と;価格情報を含む贈答品情報(G)が蓄積された贈答品データペース(DG)と;前記サーバ装置(1)から提供される閲覧・注文用ウェブページにおいて、ユーザ端末機(2)から選択または直接入力された文章情報(M1)、台紙情報(M2)、主催者情報(E3)及び差出人情報(S)に基づき電文データ(X1)を自動生成する電文作成プログラム(P1)と;同じくウェブページにおいて、ユーザ端末機(2)から選択または直接入力された贈答品情報(G1)、主催者情報(E3)及び発注者情報(H)に基づき注文書データ(X2)を自動生成する注文書作成プログラム(P2)と;前記ウェブページにおいて入力された台紙情報(M2)及び贈答品情報(G1)に基づき料金の合計金額を算出する料金算出プログラム(P3)とが格納されており、
更に前記ユーザ端末機(2)からサーバ装置(1)に注文確定の入力情報が送信されたとき、前記サーバ装置(1)で生成された別個の画像である電文データ(X1)と注文書データ(X2)が、慶弔行事を行う各会場に設置されたFAX受信機(3)に1ファイルで自動送信されることを特徴とする慶弔行事用の電文伝送システム。
【請求項2】
サーバ装置(1)の記憶装置(11)に、ウェブページの注文フォームに設けられたチェックボックスへの入力に応じて、先に入力された電文の差出人情報(S)を発注者情報(H)に転用して、発注者情報(H)の直接入力を省略できる簡易入力プログラム(P4)が格納されていることを特徴とする請求項1記載の慶弔行事用の電文伝送システム。
【請求項3】
サーバ装置(1)の記憶装置(11)に、注文確定後の決済方法情報(A)が蓄積された決済データベース(DA)が格納され、ウェブページの注文フォームにおいてユーザ端末(2)から決済方法情報(A)の選択入力が可能となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の慶弔行事用の電文送信システム。
【請求項4】
サーバ装置(1)の記憶装置(11)に、登録フォームから直接入力された登録者情報(R1)と決済データベース(DA)から選択入力された決済方法情報(A)がセットで蓄積された登録者データベース(DR)が格納されると共に、登録者がログインした状態でウェブページの注文フォームに入力する際、前記登録者情報(R1)及び決済方法情報(A)を利用して発注者情報(H)及び決済方法情報(A)の入力を省略できる簡易決済プログラム(P5)が格納されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の慶弔行事用の電文伝送システム。
【請求項5】
サーバ装置(1)から提供されるウェブページの注文フォームに、選択入力された贈答品の個数及び札名の入力欄が設けられると共に、ユーザ端末(2)から入力された贈答品の個数情報(G2)及び札名情報(G3)を加味して、注文書作成プログラム(P2)による注文書データ(X2)の生成、及び料金算出プログラム(P3)による合計金額の算出が行われることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の慶弔行事用の電文伝送システム。
【請求項6】
サーバ装置(1)の記憶装置(11)に、生成された電文データ(X1)及び注文書データ(X2)をユーザ端末機(2)で同時に閲覧可能にするプレビュープログラム(P6)が格納されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の慶弔行事用の電文伝送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、慶弔行事用の電報送付システムの改良、詳しくは、簡単な操作で宛先を間違えずに弔電や祝電を送付できるだけでなく、生花や供物等の贈答品の依頼も同時に行うことができ、しかも、費用負担も少なく誰でも気軽に利用できる慶弔行事用の電文伝送システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、弔事において、新聞のおくやみ欄や案内等で知人の訃報を知った際、葬儀に参列できない場合には、取り敢えず喪主や故人の一族に弔電を送付して弔意を表すのが一般的である。また、慶事においても、案内を受けた企業の祝賀会や記念パーティ、結婚式等に参加できないときには、主催者に祝電を送付して祝意を表すのが通例である。
【0003】
しかしながら、おくやみ欄や案内等に記載された情報を元に弔電や祝電の電報依頼を行う場合には、電報業者への依頼の手間がかかるだけでなく、依頼者の記憶違いで電報の送付先を間違えてしまう虞れがある。しかも、電報業者を利用して弔電や祝電を送る場合、会場への配達コストがかかるため費用も高く付き易い。
【0004】
そこで、本件出願人は、以前にインターネットを利用した葬儀情報の配信サービスに、FAXによる弔電送付機能を付加したシステムを開発したが(特許文献1参照)、このシステムでは、生花や供物等を弔電と一緒に注文することができなかったため、利用者は、別途、生花店等に電話やメールで注文を行わなければならなかった。
【0005】
一方、従来においては、インターネットを利用した慶弔情報の配信サービスにおいて、生花店等へのリンクを張ることで注文を容易に行えるようにしたシステムも開発されているが(特許文献2,3参照)、これらのシステムでは、各店舗に個別に注文を行う必要があったため、発注者や送付先等の情報を繰り返し入力する必要があった。
【0006】
他方、従来においては、インターネットを利用した訃報配信システムにおいて、利用者から葬儀社に供花や花輪等の発注をFAXで行えるようにしたシステムも公知となっているが(特許文献4参照)、このシステムにおいては、逆に弔電等を送付して弔意を伝えることができなかったため、別途、弔電や弔慰状を送付しなければならなかった。
【0007】
また、上記文献4に記載された供花等の発注機能を、文献2に記載された弔電送付機能に付加する場合についても、単純に組み合わせただけでは、入力作業の手間の問題が解消されないだけでなく、弔電データと注文書データを繰り返しFAX送信することによる回線の混雑等が予想されたため、更なる改良を行う必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2012−68799号公報
【特許文献2】特開2003−178146号公報
【特許文献3】特開2005−92652号公報
【特許文献4】特開2001−344364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、従来技術に上記問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、簡単な操作で宛先を間違えずに弔電や祝電を送付できるだけでなく、生花や供物等の贈答品の依頼も簡単な操作で同時に行うことができ、しかも、FAX回線の混雑やコスト面の問題も生じない慶弔行事用の電文伝送システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
【0011】
即ち、本発明は、慶弔行事情報のネット配信機能、および文書・画像データのFAX送信機能を有するサーバ装置1と;このサーバ装置1にインターネットを介して接続された閲覧者用のユーザ端末機2と;前記サーバ装置1にインターネットまたは電話回線を介して接続されたFAX受信機3とを含んで慶弔行事用の電文伝送システムを構成する一方、
前記サーバ装置1の記憶手段11には、慶弔行事情報E
1、FAX番号情報を含む会場情報E
2、及び主催者情報E
3がセットで蓄積された慶弔行事データベースD
Eと;雛形となる文章情報M
1と、価格情報を含む台紙情報M
2が別個に蓄積された電文データベースD
Mと;価格情報を含む贈答品情報Gが蓄積された贈答品データペースD
Gと;前記サーバ装置1から提供される閲覧・注文用ウェブページにおいて、ユーザ端末機2から選択または直接入力された文章情報M
1、台紙情報M
2、主催者情報E
3及び差出人情報Sに基づき電文データX
1を自動生成する電文作成プログラムP
1と;同じくウェブページにおいて、ユーザ端末機2から選択または直接入力された贈答品情報G
1、主催者情報E
3及び発注者情報Hに基づき注文書データX
2を自動生成する注文書作成プログラムP
2と;前記ウェブページにおいて入力された台紙情報M
2及び贈答品情報G
1に基づき料金の合計金額を算出する料金算出プログラムP
3とを格納し、
更に前記ユーザ端末機2からサーバ装置1に注文確定の入力情報が送信されたとき、前記サーバ装置1で生成された
別個の画像である電文データX
1と注文書データX
2が、慶弔行事を行う各会場に設置されたFAX受信機3に1ファイルで自動送信されるようにした点に特徴がある。
【0012】
また、上記サーバ装置1の記憶装置11には、ウェブページの注文フォームに設けられたチェックボックスへの入力に応じて、先に入力された電文の差出人情報Sを発注者情報Hに転用して、発注者情報Hの直接入力を省略できる簡易入力プログラムP
4を格納しておくのが望ましい。
【0013】
また更に、上記サーバ装置1の記憶装置11には、注文確定後の決済方法情報Aが蓄積された決済データベースD
Aを格納し、ウェブページの注文フォームにおいてユーザ端末2から決済方法情報Aの選択入力を可能とすることもできる。
【0014】
そしたまた、上記サーバ装置1の記憶装置11には、登録フォームから直接入力された登録者情報R
1と決済データベースD
Aから選択入力された決済方法情報Aがセットで蓄積された登録者データベースD
Rを格納すると共に、登録者がログインした状態でウェブページの注文フォームに入力する際、前記登録者情報R
1及び決済方法情報Aを利用して発注者情報H及び決済方法情報Aの入力を省略できる簡易決済プログラムP
5を格納しておくことが望ましい。
【0015】
他方また、上記サーバ装置1から提供されるウェブページの注文フォームに、選択入力された贈答品の個数及び札名の入力欄を設けると共に、ユーザ端末2から入力された贈答品の個数情報G
2及び札名情報G
3を加味して、注文書作成プログラムP
2による注文書データX
2の生成、及び料金算出プログラムP
3による合計金額の算出が行われるようにすることもできる。
【0016】
また、上記サーバ装置1の記憶装置11に、生成された電文データX
1及び注文書データX
2をユーザ端末機2で同時に閲覧可能にするプレビュープログラムP
6を格納して最終確認を容易に行えるようにすることもできる。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、インターネットを利用した慶弔情報の配信サービスにおいて、FAXによる電文送付機能に加え、生花や供物、花輪等の注文書送付機能を付加したことにより、FAX受信機が設置された会場に弔電や祝電と一緒に注文書を送付することが可能となるため、贈答品を各販売店に個別に注文する手間を省いて会場側に生花等の注文を一括で依頼することができる。
【0018】
しかも、本発明では、会場にFAX送信を行う際に電文データと注文書データを1ファイルで同時送信するため、FAX回線の混雑等も起こり難くなる。また、ウェブページの注文フォームで贈答品を注文する際、電文依頼時に入力した慶弔行事の会場情報、主催者情報、及び発注者情報を転用することができるため、注文依頼も簡単な操作で行える。
【0019】
また更に、上記電文や贈答品の注文は、慶弔情報の配信サービスによって閲覧できるウェブページ内から目的の行事を選択して行うことができるため、記憶違いで誤った場所に電文や贈答品が送付されるような問題も生じない。また、本発明では、会場にFAXで直接送信することで配達コストもかからないため、費用も安く抑えることができる。
【0020】
したがって、本発明により、誰でも簡単に弔電や祝電の依頼を行えるだけでなく、従来店舗ごとの面倒な入力作業が必要であった各贈答品の注文も同時に行うことができ、しかも、FAX回線の混雑等の使用上の問題も生じない慶弔行事用の電文伝送システムを提供できることから、本発明の実用的価値は頗る高い。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明における実施例1の慶弔行事用の電文伝送システムを表わすブロック図である。
【
図2】本発明における実施例1の電文伝送システムの操作手順を表わすフロー図である。
【
図3】本発明における実施例1の電文伝送システムの操作画面である。
【
図4】本発明における実施例1の電文伝送システムの操作画面である。
【
図5】本発明における実施例1の電文伝送システムの操作画面である。
【
図6】本発明における実施例1の電文伝送システムの操作画面である。
【
図7】本発明における実施例1の電文伝送システムの操作画面である。
【
図8】本発明における実施例1の電文伝送システムの操作画面である。
【
図9】本発明における実施例1の電文伝送システムの操作画面である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
『実施例1』
本発明の実施例1について、
図1〜
図9に基いて説明する。なお同図において、符号1で指示するものは、サーバ装置であり、符号2で指示するものは、ユーザ端末機である。また符号3で指示するものは、FAX受信機であり、符号4で指示するものは、業者用端末機である。
【0023】
[電文伝送システムの構成について]
まずこの実施例1では、慶弔行事用の電文伝送システムの一部を構成する、慶弔行事情報E
1・E
1…のネット配信機能を備えたサーバ装置1を、ハードディスク等の記憶手段11と、CPU等の演算手段と、文書・画像データのFAX送信機能を有するFAX送信手段13とを含んで構成している(
図1参照)。
【0024】
また本実施例では、上記サーバ装置1にインターネットを介して接続された閲覧者用のユーザ端末機2と、サーバ装置1にインターネットまたは電話回線を介して接続されたFAX受信機3と、サーバ装置1にイントラネットを介して接続された業者用端末機4とを加えて電文伝送システムを構成している。
【0025】
また、上記サーバ装置1の記憶手段11には、慶弔行事情報E
1、FAX番号情報を含む会場情報E
2、及び主催者情報E
3がセットで蓄積された慶弔行事データベースD
Eと、雛形となる文章情報M
1と、価格情報を含む台紙情報M
2が別個に蓄積された電文データベースD
Mと、価格情報を含む贈答品情報Gが蓄積された贈答品データペースD
Gとを格納している。
【0026】
また更に、上記サーバ装置1の記憶手段11には、サーバ装置1から提供される閲覧・注文用ウェブページにおいて、ユーザ端末機2から選択又は直接入力された文章情報M
1、台紙情報M
2、主催者情報E
3及び差出人情報Sに基づき電文データX
1を自動生成する電文作成プログラムP
1を格納している。
【0027】
そしてまた、上記サーバ装置1の記憶手段11には、閲覧・注文用のウェブページにおいて、ユーザ端末機2から選択または直接入力された贈答品情報G
1、主催者情報E
3及び発注者情報Hに基づき注文書データX
2を自動生成する注文書作成プログラムP
2を格納すると共に、ウェブページにおいて入力された台紙情報M
2及び贈答品情報G
1に基づき料金の合計金額を算出する料金算出プログラムP
3も格納している。
【0028】
また、上記電文伝送システムは、ユーザ端末機2からサーバ装置1に注文確定の入力情報が送信されたとき、サーバ装置1で生成された電文データX
1と注文書データX
2が、慶弔行事を行う各会場に設置されたFAX受信機3に1ファイルで自動送信されるように構成している。
【0029】
また本実施例では、上記サーバ装置1の記憶装置11に、ウェブページの注文フォームに設けられたチェックボックスへの入力に応じて、先に入力された電文の差出人情報Sを発注者情報Hに転用して、発注者情報Hの直接入力を省略できる簡易入力プログラムP
4を格納している。
【0030】
そしてまた、本実施例では、上記サーバ装置1の記憶装置11には、注文確定後の決済方法情報Aが蓄積された決済データベースD
Aを格納することによって、サーバ装置1が提供するウェブページの注文フォーム上で、ユーザ端末2が決済方法情報Aを選択して入力できるようにしている。
【0031】
一方、本実施例では、上記サーバ装置1の記憶装置11に、登録フォームから直接入力された登録者情報R
1と決済データベースD
Aから選択入力された決済方法情報Aがセットで蓄積された登録者データベースD
R、並びに登録者がログインした状態でウェブページの注文フォームに入力する際、登録者情報R
1及び決済方法情報Aを利用して発注者情報H及び決済方法情報Aの入力を省略できる簡易決済プログラムP
5を格納している。
【0032】
他方また、上記サーバ装置1から提供されるウェブページの注文フォームには、選択入力された贈答品の個数及び札名を入力するための入力欄を設けると共に、ユーザ端末2から入力された贈答品の個数情報G
2及び札名情報G
3を加味して、注文書作成プログラムP
2による注文書データX
2の生成、及び料金算出プログラムP
3による合計金額の算出が行われるようにしている。
【0033】
そしてまた、本実施例では、上記サーバ装置1の記憶装置11に、生成された電文データX
1及び注文書データX
2をユーザ端末機2で同時に閲覧可能にするプレビュープログラムP
6を格納して、利用者が注文内容の最終確認を行えるようにしている。
【0034】
[電文伝送システムの操作手順について]
次に、上記電文伝送システムの操作手順について
図2に基いて説明する。まず第一のステップとして、利用者は閲覧用ウェブページから目的の慶弔行事情報E
1・E
1…を選択入力する。具体的には、弔電伝送システムの場合には、
図3に示すように業者用端末機3からサーバ装置1に登録された故人名を慶弔行事情報E
1・E
1…として閲覧可能とし、弔電を送りたい故人名をクリックして入力を行う。
【0035】
そして次に、第二のステップとして、上記閲覧用ウェブページから移行した注文用ウェブページにおいて電文の作成、台紙の選択および差出人情報の入力を行う。具体的には、弔電伝送システムの場合には、
図4に示すように主催者(喪主)情報E
3および文章(メッセージ)情報M
1、台紙情報M
2、差出人情報Sの入力を行う。
【0036】
なお本実施例では、上記文章情報M
1の入力作業を、
図5(a)に示すように業者用端末機3からサーバ装置1の電文データベースD
Mに登録した雛形となる文章情報M
1・M
1…から選択して行うことができ、これによって文章を一から考えて入力する作業が不要となるため、文章を考えるのが苦手な利用者でも簡単に電文を作成することができる。
【0037】
また、上記台紙情報M
2の入力作業についても、業者用端末機3からサーバ装置1の電文データベースD
Mに登録された台紙情報M
2・M
2…から選択することで容易に行うことができる。また本実施例では、上記台紙情報M
2に価格情報を含めてこの価格情報の確認を台紙の選択時に行えるようにしている。
【0038】
また更に、本実施例においては、上記台紙情報M
2に写真情報を含めることによって、
図4(b)に示すように選択した台紙を写真で確認できるようにしている。また、上記差出人情報Sの入力に関しては、差出人の氏名や会社名、役職、住所、電話番号等の情報を入力できるようにしている。
【0039】
そして次に、第三のステップとして、
図6に示すように上記注文フォームで入力した電文の依頼情報の確認を行う。この際、入力した依頼内容に誤りがある場合には、前ステップに戻って入力をやり直すことができ、依頼内容に問題がない場合には、“次へ”のボタンをクリックして次のステップへと進む。
【0040】
そして、第四のステップでは、注文用ウェブページで贈答品の申し込みを行う。具体的には、弔電伝送システムの場合には、
図7に示すように業者用端末機3からサーバ装置1の贈答品データベースD
Gに登録された生花や果物、菓子、花輪等の贈答品情報G・G…から選択して入力を行う。また本実施例では、贈答品情報G・G…の横に個数と札名の入力欄を設けている。
【0041】
そして、上記贈答品情報の入力を完了した場合には、第五のステップとして、
図8に示すように注文用ウェブページで決済方法の選択、及び発注者情報Hの入力を行う。なお本実施例では、発注者情報Hの入力欄の上に設けたチェックボックスをクリックすることによって、先に入力した電文の差出人情報Sを発注者情報Hに転用できるようにしている。
【0042】
また本実施例では、業者用端末機3からサーバ装置1の決済データベースD
Aに登録した決済方法情報A・A…から選択して入力できるようにしている。ちなみに、決済方法情報Aとしては、カード決済や銀行振り込み、コンビニ決済等の決済方法だけでなく、カード決済において利用するクレジットカードの会社名等も含まれる。
【0043】
また本実施例では、登録フォームから入力した登録者情報R
1と決済データベースD
Aから選択入力された決済方法情報Aがセットで蓄積された登録者データベースD
Rを設けているため、登録者がログインした状態で上記ウェブページの注文フォームに入力する場合には、第五のステップの入力操作を省略して決済を簡易に済ませることができる。
【0044】
そして次に、第六のステップとして、上記贈答品情報G・G…の入力内容を注文用ウェブページで確認できるようにする(図示せず)。またこの操作画面で入力した贈答品情報G・G…の内容が誤っていたり、合計金額が予算をオーバーしていたりした場合には、前ステップに戻って入力をやり直すことができる。
【0045】
その後、第七のステップとして、
図9に示されているようなプレビュー画面で上記入力内容をベースに作成された電文データX
1と注文書データX
2を画像で確認する。なお本実施例では、電文データX
1を主催者(喪主)情報E
3、文章情報M
1、台紙情報M
2及び差出人情報Sをベースに生成しており、注文書データX
2を、主催者情報E
3、贈答品情報G及び発注者情報Hをベースに生成している。
【0046】
そして最後に、第八のステップとして、注文用ウェブページ上で注文を確定する。これにより、会場側のFAX受信機3に上記電文データX
1と注文書データX
2が1ファイルで同時送信され、FAX受信機3で印字されて出力される。その後、会場スタッフは、受け取った注文書をもとに指定された喪主宛に注文内容の贈答品が届くように手配を行う。
【0047】
上記の方法で注文を行うことにより、利用者は弔電や祝電等の電文を慶弔行事が行われる会場に簡単に送付することができ、また、贈答品の注文も同時に行える。ちなみに、上記電文データX
1と注文書データX
2を1ファイルで同時送信する方法としては、別々に生成したデータファイルを送信時に結合する方法や、電文データX
1と注文書データX
2を最初から1ファイルで生成する方法等が挙げられる。
【0048】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、実施例に限定されるものではなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、上記弔電伝送システムの利用時に贈答品が不要の場合には、贈答品情報G・G…の入力操作画面を飛ばして決済情報の入力画面に進めるようにすることもできる。
【0049】
また、上記ユーザ端末機1に関しては、デスクトップパソコンやノートパソコンだけでなく、携帯端末を利用できるようにすることもできる。また、業者用端末機4とサーバ装置1の接続は、イントラネットでなくインターネットを介して行ってもよく、上記何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0050】
近年、慶弔行事情報を簡単に入手できるシステムの需要に加え、弔電や祝電の送付を手軽に行えるシステムの需要も高まっている。そのような中で、本発明の慶弔行事用の電文伝送システムは、弔電や祝電を簡単な操作で行えるだけでなく贈答品の注文も簡便に行える有用な技術であるため、その産業上の利用価値は非常に高い。
【符号の説明】
【0051】
1 サーバ装置
11 記憶手段
12 演算手段
13 FAX送信手段
2 ユーザ端末機
11 入出力手段
3 FAX受信機
4 業者用端末機
41 入出力手段
D
R 登録者データベース
D
E 慶弔行事データベース
D
M 電文データベース
D
G 贈答品データベース
D
A 決済データベース
R
1 登録者情報
R
2 パスワード情報
E
1 慶弔行事情報
E
2 会場情報
E
3 主催者情報
M
1 文章情報
M
2 台紙情報
G 贈答品情報
A 決済方法情報
S 差出人情報
H 発注者情報
P
1 電文作成プログラム
P
2 注文書作成プログラム
P
3 料金算出プログラム
P
4 簡易入力プログラム
P
5 簡易決済プログラム
P
6 プレビュープログラム
X
1 電文データ
X
2 注文書データ