特許第6376752号(P6376752)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6376752
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】画像処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/46 20060101AFI20180813BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20180813BHJP
【FI】
   H04N1/46
   G06T1/00 510
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-266664(P2013-266664)
(22)【出願日】2013年12月25日
(65)【公開番号】特開2015-122696(P2015-122696A)
(43)【公開日】2015年7月2日
【審査請求日】2016年11月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000250502
【氏名又は名称】理想科学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】袴田 純一
【審査官】 大室 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−369012(JP,A)
【文献】 特開2008−219417(JP,A)
【文献】 特開2006−319961(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00−1/40
G06T 3/00−5/50
G06T 9/00−9/40
H04N 1/40−1/409
H04N 1/46−1/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラー出力又はモノクロ出力を行うオートカラー出力の指定が含まれる印刷ジョブデータに基づいて、ページ単位で、カラーで出力させるためのカラー画像データまたはモノクロで出力させるためのモノクロ画像データのいずれかの画像データを生成し、印刷装置に前記いずれかの画像データを出力する画像処理装置であって、
前記印刷ジョブデータに基づいて画素毎のカラー画素データを生成するためのカラープロファイルと、前記印刷ジョブデータに基づいて画素毎のモノクロ画素データを生成するためのモノクロプロファイルとを記憶するプロファイル記憶手段と、
前記印刷ジョブデータに基づいて、前記カラープロファイルを用いて、画素毎のカラー画素データを、色成分毎に、生成するとともに、前記モノクロプロファイルを用いて画素毎のモノクロ画素データを生成し、前記画素毎のカラー画素データ及び前記画素毎のモノクロ画素データを含む判定画像データを生成する判定画像データ生成手段と、
前記判定画像データ生成手段により生成された判定画像データのカラー度合いに基づいて、ページ毎に、カラー画像又はモノクロ画像のいずれで出力するかを判定する判定手段と、
前記判定手段によりカラー画像として出力すると判定された場合、画素毎のカラー画素データを、色成分毎に、抽出することにより前記カラー画像データを生成し、前記判定手段によりモノクロ画像として出力すると判定された場合、画素毎のモノクロ画素データを抽出することにより前記モノクロ画像データを生成する画像生成手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記判定手段は、
前記判定画像データに含まれる各色成分のカラー画素データを相互に比較し、各色成分の画素値が少なくとも2つが異なる場合、カラー画素と判定し、各色成分の画素値が同一の場合、モノクロ画素と判定することを、画素毎に行い、
前記カラー画素の数が所定の閾値を越えた場合に、カラー画像で出力すると判定する
ことを、ページ毎に行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記プロファイル記憶手段は、
前記印刷ジョブデータに基づいて画素毎のカラー画素データを生成するためのカラープロファイルと、前記印刷ジョブデータに基づいて画素毎のモノクロ画素データを生成するためのモノクロプロファイルと、カラー画素かモノクロ画素かを示すカラーモノクロ判定フラグとを関連づけて記憶し、
前記判定画像データ生成手段は、
前記印刷ジョブデータに基づいて、前記カラープロファイルを用いて、画素毎のカラー画素データを、色成分毎に、生成するとともに、前記モノクロプロファイルを用いて画素毎のモノクロ画素データを生成し、前記プロファイル記憶手段から前記画素毎のカラー画素データに対応する前記カラーモノクロ判定フラグを抽出し、前記画素毎のカラー画素データ、前記画素毎のモノクロ画素データ、および前記抽出したカラーモノクロ判定フラグを含む判定画像データを生成し、
前記判定手段は、
前記判定画像データ生成手段により生成された判定画像データに含まれる前記カラーモノクロ判定フラグのうち、ページ毎に、カラー画素を示すカラーモノクロ判定フラグの数が所定の閾値を越えた場合に、カラー画像で出力すると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オートカラーモードが指定された場合に、印刷画像データの出力までに時間がかかってしまう事態を回避する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット記録装置等の印刷装置や、フルカラー複写機等の画像処理装置においては、原稿がカラーかモノクロかを自動で判定させるオートカラーモードが知られている。このオートカラーモードが指定されると、印刷処理や複写処理の対象となっている原稿がカラーかモノクロかに応じて画像形成モード(カラーモード/モノクロモード)を切り替えるようにしている。
【0003】
原稿がカラーかモノクロかを判定する原稿色判定は、自動原稿色判別(ACS)処理によって自動的に行うものが公知となっている。このACS処理では、ネットワークを介してコンピュータから供給される印刷ジョブデータに含まれる画像データや、スキャナ等で原稿の画像を読み取って入力される画像データが判定の対象となる。そして、判定対象の画像データを構成する画素がカラー画素かモノクロ画素かを判定する画素色判定を行い、この判定結果を用いて原稿がカラーかモノクロかを判定し、その判定結果に応じてカラーまたはモノクロで印刷する。
【0004】
例えば、特許文献1には、カラー画像読みとり手段により読み込まれた画素の色を彩度情報に変換し、次にカラー画像内の複数場所にて彩度情報を平均化し、その平均化された彩度情報の画像の走査線ごとの最大値を検出して、最終的にヒストグラム解析を行なうことで、最大彩度のヒストグラムから画像内に存在する色数を判定して色数が1の時にはモノクロ原稿と判断し、1より大きい場合は、カラー原稿と判断するカラー画像処理装置に関する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−284372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のカラー画像処理装置では、カラー原稿かモノクロ原稿かを判断するために、カラー画像読みとり手段により読み込まれた画素の色を、色変換テーブルを用いて彩度情報などに変換しカラーかモノクロかを判定するため、判定処理に時間がかかっていた。
【0007】
そこで、プリフライトチェックとして、読み込まれた画像のサイズを小さくしたサムネイル画像を生成し、このサムネイル画像をカラー用の色変換テーブルを用いて変換した後、変換後のデータに基づいて、カラー原稿かモノクロ原稿かを判定し、カラー原稿と判定された場合にはカラー用の色変換テーブルを用いて色変換を行い、モノクロ原稿と判定された場合にはモノクロ用の変換テーブルを用いて色変換を行うことが考えられる。
【0008】
しかしながら、プリフライトチェックを行うためには、予め、サムネイル画像を生成する必要がある。このためには、印刷解像度に応じた全画素についての画素値の展開処理(RIP処理)を行う必要があり、その後、再度、印刷用の画像データのために展開処理を行うと、印刷画像データの出力までに時間がかかってしまう。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、オートカラーモードが指定された場合に、印刷画像データの出力までに時間がかかってしまう事態を回避する画像処理装置を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置の第1の特徴は、カラー出力又はモノクロ出力を行うオートカラー出力の指定が含まれる印刷ジョブデータに基づいて、ページ単位で、カラーで出力させるためのカラー画像データまたはモノクロで出力させるためのモノクロ画像データのいずれかの画像データを生成し、印刷装置に前記いずれかの画像データを出力する画像処理装置であって、前記印刷ジョブデータに基づいて画素毎のカラー画素データを生成するためのカラープロファイルと、前記印刷ジョブデータに基づいて画素毎のモノクロ画素データを生成するためのモノクロプロファイルとを記憶するプロファイル記憶手段と、前記印刷ジョブデータに基づいて、前記カラープロファイルを用いて、画素毎のカラー画素データを、色成分毎に、生成するとともに、前記モノクロプロファイルを用いて画素毎のモノクロ画像データを生成し、前記画素毎のカラー画素データ及び前記画素毎のモノクロ画素データを含む判定画像データを生成する判定画像データ生成手段と、前記判定画像データ生成手段により生成された判定画像データのカラー度合いに基づいて、ページ毎に、カラー画像又はモノクロ画像のいずれで出力するかを判定する判定手段と、前記判定手段によりカラー画像として出力すると判定された場合、画素毎のカラー画素データを、色成分毎に、抽出することにより前記カラー画像データを生成し、前記判定手段によりモノクロ画像として出力すると判定された場合、画素毎のモノクロ画像データを抽出することにより前記モノクロ画像データを生成する画像生成手段と、を備えたことにある。
【0011】
また、本発明に係る画像処理装置の第2の特徴は、前記判定手段は、前記判定画像データに含まれる各色成分のカラー画素データを相互に比較し、各色成分の画素値が少なくとも2つが異なる場合、カラー画素と判定し、各色成分の画素値が同一の場合、モノクロ画素と判定することを、画素毎に行い、前記カラー画素の数が所定の閾値を越えた場合に、カラー画像で出力すると判定することを、ページ毎に行うことにある。
【0012】
また、本発明に係る画像処理装置の第3の特徴は、前記プロファイル記憶手段は、前記印刷ジョブデータに基づいて画素毎のカラー画素データを生成するためのカラープロファイルと、前記印刷ジョブデータに基づいて画素毎のモノクロ画素データを生成するためのモノクロプロファイルと、カラー画素かモノクロ画素かを示すカラーモノクロ判定フラグとを関連づけて記憶し、前記判定画像データ生成手段は、前記印刷ジョブデータに基づいて、前記カラープロファイルを用いて、画素毎のカラー画素データを、色成分毎に、生成するとともに、前記モノクロプロファイルを用いて画素毎のモノクロ画像データを生成し、前記プロファイル記憶手段から前記画素毎のカラー画素データに対応する前記カラーモノクロ判定フラグを抽出し、前記画素毎のカラー画素データ、前記画素毎のモノクロ画素データ、および前記抽出したカラーモノクロ判定フラグを含む判定画像データを生成し、前記判定手段は、前記判定画像データ生成手段により生成された判定画像データに含まれる前記カラーモノクロ判定フラグのうち、ページ毎に、カラー画素を示すカラーモノクロ判定フラグの数が所定の閾値を越えた場合に、カラー画像で出力すると判定することにある。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る画像処理装置の第1の特徴によれば、判定画像データ生成手段が、印刷ジョブデータに基づいて、カラープロファイルを用いて、画素毎のカラー画素データを、色成分毎に、生成するとともに、モノクロプロファイルを用いて画素毎のモノクロ画像データを生成し、画素毎のカラー画素データ及び画素毎のモノクロ画素データを含む判定画像データを生成し、判定手段が、判定画像データ生成手段により生成された判定画像データのカラー度合いに基づいて、ページ毎に、カラー画像又はモノクロ画像のいずれで出力するかを判定し、画像生成手段が、判定手段によりカラー画像として出力すると判定された場合、画素毎のカラー画素データを、色成分毎に、抽出することによりカラー画像データを生成し、判定手段によりモノクロ画像として出力すると判定された場合、画素毎のモノクロ画像データを抽出することによりモノクロ画像データを生成する。
【0014】
そのため、プリフライトチェックとして、予め、読み込まれた画像のサイズを小さくしたサムネイル画像を生成するために、全画素の展開処理をし、その後、再度、全画素の展開処理を2度行うような事態が回避され、カラー画像データまたはモノクロ画像データの出力までに時間がかかってしまう事態が回避される。
【0015】
また、一度の展開処理の最中に、カラープロファイルとモノクロプロファイルを用いて、画素毎のカラー画素データと、画素毎のモノクロ画素データとを生成し、カラー度合い(カラー画素数が所定数か?)に応じたカラーモノクロの判定結果に応じていずれかのデータを用いることができるので、判定結果に基づくカラー画像、モノクロ画像の生成に時間がかかってしまう事態が回避される。
【0016】
また、本発明に係る画像処理装置の第2の特徴によれば、判定手段は、判定画像データに含まれる各色成分のカラー画素データを相互に比較し、各色成分の画素値が少なくとも2つが異なる場合、カラー画素と判定し、各色成分の画素値が同一の場合、モノクロ画素と判定することを、画素毎に行い、カラー画素の数が所定の閾値を越えた場合に、カラー画像で出力すると判定することを、ページ毎に行うので、カラー画素の数に基づいて、カラー画像かモノクロ画像かが判定され、サムネイル画像を生成する必要なく、適切にカラー画像か、またはモノクロ画像かを判定することができる。
【0017】
また、本発明に係る画像処理装置の第3の特徴によれば、判定画像データ生成手段が、印刷ジョブデータに基づいて、カラープロファイルを用いて、画素毎のカラー画素データを、色成分毎に、生成するとともに、モノクロプロファイルを用いて画素毎のモノクロ画像データを生成し、プロファイル記憶手段から画素毎のカラー画素データに対応するカラーモノクロ判定フラグを抽出し、画素毎のカラー画素データ、画素毎のモノクロ画素データ、および抽出したカラーモノクロ判定フラグを含む判定画像データを生成し、判定手段は、判定画像データ生成手段により生成された判定画像データに含まれるカラーモノクロ判定フラグのうち、ページ毎に、カラー画素を示すカラーモノクロ判定フラグの数が所定の閾値を越えた場合に、カラー画像で出力すると判定するので、画素毎のカラー画素データに基づいて、ページ毎に、カラー画像又はモノクロ画像のいずれで出力するかを判定する必要がない。そのため、この判定処理の時間を短縮することができ、結果的に、さらに印刷画像データの出力までの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係る実施例1の画像処理装置の全体構成を示した図である。
図2】本発明に係る実施例1の画像処理装置が備える画像処理部の動作を模式的に説明した図である。
図3】本発明に係る実施例1の画像処理装置が備える画像処理部の処理手順を示したフローチャートである。
図4】本発明に係る実施例2の画像処理装置が備える画像処理部の動作を模式的に説明した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施例について図面を参照して説明する。本実施例では、本発明の画像処理を、インクジェット記録装置に適用した場合を例に説明する。なお、本実施例では、本発明を、インクジェット記録装置における印刷処理に適用した場合を主として説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば孔版印刷装置や、感熱式記録装置、熱転写記録装置など種々の印刷方式の記録装置の他、コピー機やFAX機、これらの複合機など、原稿を読み取ったり、外部機器から入力された画像データを出力する全ての記録装置に適用することができる。
【実施例1】
【0020】
本発明に係る実施例1の画像処理装置について説明する。
【0021】
(画像処理装置の全体構成)
図1は、本発明に係る実施例1の画像処理装置100の全体構成を示した図である。
【0022】
本発明に係る実施例1の画像処理装置100は、インクジェットヘッド110と、演算処理部300とを備えている。
【0023】
インクジェットヘッド110は、搬送される用紙に対して、ノズルから、黒(K)又はカラーインク(C,M,Y)を吐出してライン単位で印刷を行う。
【0024】
演算処理部300は、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成された演算モジュールである。この演算モジュールは、プログラムを適宜読み込んで実行することにより種々の機能モジュールを仮想的に構築し、構築された各機能モジュールによって、画像データに関する処理や、各部の動作制御、ユーザ操作に対する種々の処理を行う。特に、本実施例において、演算処理部300は、画像を表す画像データがカラー画像かモノクロ画像かを判定する機能を有する。
【0025】
また、この演算処理部300には、操作パネル101や、ユーザが使用するパーソナルコンピュータ200が接続されており、この操作パネル101や、パーソナルコンピュータ200を通じて、ユーザによる指示や設定操作を受け付けることができる。
【0026】
さらに、本実施例において、演算処理部300は、その機能上、ジョブデータ受信部301と、画像処理部302と、記憶部307と、印字制御部308と、操作信号取得部309を備えている。
【0027】
ジョブデータ受信部301は、例えば、ページ記述言語などで記述された印刷ジョブデータを受信し、受信した印刷ジョブデータに含まれるデータを画像処理部302に受け渡すモジュールである。具体的には、画像データを取り込む装置であるスキャナ103、又は通信インターフェース102を通じて接続されたパーソナルコンピュータ200から画像データを含む印刷ジョブデータが入力され、画像データを抽出して画像処理部302に送信する。このジョブデータ受信部301に入力される画像データは、文字や写真を示すデータであり、例えば、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータで表される。また、色空間としては、RGB表色系や、L*a*b*表色系で表されている。
【0028】
通信インターフェース102は、データをパケットとして送受信するモジュールであり、この通信インターフェース102を介して、ユーザが使用するパーソナルコンピュータ200から印刷ジョブデータや操作信号が受信される。なお、ここでの通信としては、例えば、10BASE−Tや100BASE−TX等によるイントラネット(企業内ネットワーク)や家庭内ネットワークなどのLANの他、赤外線通信等の近距離通信も含まれる。
【0029】
操作信号取得部309は、操作パネル101、又は通信インターフェース102を通じて接続されたパーソナルコンピュータ200から、ユーザによる操作信号を受信するモジュールであり、受信した操作信号を解析し、ユーザ操作に応じた処理を他のモジュールに実行させる。
【0030】
記憶部307は、例えば、ハードディスクドライブとして構成され、カラー画像へ色変換するためのカラープロファイルと、モノクロ画像へ色変換するためのモノクロプロファイルとをプロファイルとして記憶している。
【0031】
画像処理部302は、画像処理に特化したデジタル信号処理を行う演算処理装置であり、印刷に必要な画像データの変換等を行うとともに、画像データがカラー画像かモノクロ画像かを判定するモジュールである。特に、本実施例において、画像処理部302には、判定画像データ生成部31と、判定部33と、画像生成部35とを備えている。
【0032】
判定画像データ生成部31は、印刷ジョブデータに基づいて、カラープロファイルを用いて、画素毎のカラー画素データ(カラープロファイル変換画素データ)を、色成分毎に、生成するとともに、モノクロプロファイルを用いて画素毎のモノクロ画素データ(モノクロプロファイル変換画素データ)を生成し、画素毎のカラー画素データ及び画素毎のモノクロ画素データを含む判定画像データを生成する。
【0033】
判定部33は、判定画像データ生成部31により生成された判定画像データのカラー度合いに基づいて、ページ毎に、カラー画像又はモノクロ画像のいずれで出力するかを判定する。
【0034】
画像生成部35は、判定部33によりカラー画像として出力すると判定された場合、画素毎のカラー画素データ(カラープロファイル変換画素データ)を、色成分毎に、抽出することによりカラー画像データを生成し、判定部33によりモノクロ画像として出力すると判定された場合、画素毎のモノクロ画素データ(モノクロプロファイル変換画素データ)を抽出することによりモノクロ画像データを生成する。
【0035】
印字制御部308は、画像処理部302からの信号に基づいて、各色のインクジェットヘッド110の駆動を制御し、画像形成処理全体を制御する。
【0036】
(画像処理部の詳細)
図2は、本発明に係る実施例1の画像処理装置100が備える画像処理部302の動作を模式的に説明した図である。
【0037】
図2に示すように、判定画像データ生成部31は、印刷ジョブデータに対して、カラープロファイル307a及びモノクロプロファイル307bとを含むプロファイルを用いてRIP処理(色変換およびビットマップ変換)を実行することにより、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータから、ビットマップ形式のカラープロファイル変換画素データ310及びモノクロプロファイル変換画素データ320を生成する。なお、図2では、説明上、カラープロファイル307aとモノクロプロファイル307bとを異なるプロファイルとして記憶しているが、これに限らず、カラープロファイル307aとモノクロプロファイル307bとを1つのプロファイルとして記憶してもよい。
【0038】
そして、判定画像データ生成部31は、生成したカラープロファイル変換画素データ310とモノクロプロファイル変換画素データ320とを組み合わせて判定画像データ330として生成する。
【0039】
図2に示した例では、カラープロファイル変換画素データ310として、C(シアン)の画素値を示すC画素データ310aと、M(マゼンタ)の画素値を示すM画素データ310bと、Y(イエロー)の画素値を示すY画素データ310cと、K(ブラック)の画素値を示すK画素データ310dとが含んでいる。
【0040】
また、モノクロプロファイル変換画素データ320として、K’(ブラック)の画素値を示すK’画素データ320aが含んでいる。なお、K画素データ310dは、カラープロファイル307aを用いて色変換されたブラックの画素値であり、K’画素データ320aは、モノクロプロファイル307bを用いて色変換されたブラックの画素値であるので、当然に異なる値を取り得る。
【0041】
判定部33は、判定画像データ生成部31により生成された判定画像データ330のうち、カラープロファイル変換画素データ310のC画素データ310a、M画素データ310b、およびY画素データ310cに基づいて、当該画素がカラー画素かモノクロ画素かを判定する。具体的には、判定部33は、C画素データ310a、M画素データ310b、およびY画素データ310cの画素値のうち、少なくとも2つが異なる場合、カラー画素と判定し、C画素データ310a、M画素データ310b、およびY画素データ310cの画素値が、同一の場合、モノクロ画素と判定する。
【0042】
そして、判定部33は、ページ毎に、カラー画素数を算出し、この算出したカラー画素数が所定の閾値を越えた場合に、当該ページについてカラー画像で出力すると判定する。
【0043】
画像生成部35は、判定部33によりカラー画像として出力すると判定された場合、画素毎に、C画素データ310a、M画素データ310b、Y画素データ310c、およびK画素データ310dを抽出し、インクジェットヘッド110が吐出できるように、それぞれ0〜5階調のドロップデータに変換して、カラー画像データを生成する。
【0044】
また、画像生成部35は、判定部33によりモノクロ画像として出力すると判定された場合、画素毎に、K’画素データ320aを抽出し、インクジェットヘッド110が吐出できるように、それぞれ0〜5階調のドロップデータに変換してモノクロ画像データを生成する。
【0045】
(画像処理装置の作用)
図3は、本発明に係る実施例1の画像処理装置100が備える画像処理部302の処理手順を示したフローチャートである。
【0046】
図3に示すように、画像処理部302は、スキャナ103、又は通信インターフェース102を通じて接続されたパーソナルコンピュータ200から画像データを含む印刷ジョブデータを受信すると(S101;YES)、印刷ジョブデータに含まれるヘッダデータから、カラー・モノクロ設定として、カラー画像として出力するカラーモード、モノクロ画像として出力するモノクロモード、およびカラーかモノクロかを自動判定するオートモードのうち、オートモードが選択されているか否かを判定する(ステップS103)。
【0047】
ステップS103において、カラーモード、またはモノクロモードが選択されている場合(ステップS103;NO)、画像処理部302は、選択されたモードに基づいて、モードに対応する色変換テーブルを用いて、RIP処理(色変換処理およびビットマップ変換処理)を実行することにより、カラー画像データまたはモノクロ画像データを生成し、印字制御部308は、生成されたカラー画像データまたはモノクロ画像データに基づいて、インクジェットヘッド110からインクを吐出させることにより、搬送される用紙に対して、カラーまたはモノクロで印刷する(ステップS105)。
【0048】
一方、ステップS103において、オートモードが選択されている場合(ステップS103;YES)、画像処理部302は、初期値として、画素カウンタnに“1”を代入し、ページカウンタkに“1”を代入し、カラー画素カウンタncに“0”を代入し、モノクロ画素カウンタnmに“0”を代入し、変数Cに、印刷ジョブデータのヘッダに含まれるページ内の全画素数を入力し、変数CPに、印刷ジョブデータのヘッダに含まれる全ページ数を代入する。
【0049】
そして、判定画像データ生成部31は、供給された画像データに対して、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータ(例えば、プリンタドライバで生成したPDLデータ)をビットマップ形式のデータに変換する(ステップS108)。
【0050】
次に、判定画像データ生成部31は、ビットマップ形式に変換された画像データのうち、第kページ目の第n番目の画素に対して、記憶部307に記憶されたカラープロファイル307aを用いて、色変換してカラープロファイル変換画素データ310を生成する(ステップS109)。
【0051】
次に、判定画像データ生成部31は、ビットマップ形式に変換された画像データのち、第kページ目の第n番目の画素に対して、記憶部307に記憶されたモノクロプロファイル307bを用いて、色変換してモノクロプロファイル変換画素データ320を生成する(ステップS111)。これにより、生成されたカラープロファイル変換画素データ310とモノクロプロファイル変換画素データ320とが組み合わされて判定画像データ330として生成される。即ち、CMYKのデータであるカラープロファイル変換画素データ、K‘のデータであるモノクロプロファイル変換画素データが判定画像データとして生成される。なお、ここでは、説明上、ステップS108のビットマップ変換処理を実行した後に、ステップS109およびS111の色変換処理を実行したが、ステップS108のビットマップ変換処理と、ステップS109およびS111の色変換処理とは同時に実行するものとする。
【0052】
次に、判定部33は、第kページ目の第n番目の画素がカラー画素か否かを判定する(ステップS113)。具体的には、判定部33は、第kページ目の第n番目の画素において、C画素データ310a、M画素データ310b、およびY画素データ310cの画素値のうち、少なくとも2つが異なる場合、第kページ目の第n番目の画素はカラー画素と判定し、C画素データ310a、M画素データ310b、およびY画素データ310cの画素値が、同一の場合、第kページ目の第n番目の画素はモノクロ画素と判定する。
【0053】
ステップS113において、モノクロ画素であると判定された場合(NO)、判定部33は、モノクロ画素カウンタnmに、“1”だけ加算し(ステップS115)、ステップS113において、カラー画素であると判定された場合(YES)、判定部33は、カラー画素カウンタncに、“1”だけ加算する(ステップS117)。
【0054】
そして、判定部33は、画素カウンタnが全画素数C未満の場合(ステップS119;NO)、処理をステップS108に移行させ、繰り返し処理を実行することにより、第kページ内の画素全体について、カラー画素かモノクロ画素かを判定する。
【0055】
ステップS119において、画素カウンタnが全画素数C以上と判定された場合(YES)、判定部33は、カラー画素カウンタncが閾値cthを越えたか否かを判定する(ステップS123)。ここで、閾値cthは、予め、ガラー画像として判定したいガラー画素数が設定される。例えば、閾値cthが“0”として設定されていると、1つでもカラー画素が存在する場合、そのページは、カラー画像として判定される。
【0056】
ステップS123において、カラー画素カウンタncが閾値cthを越えたと判定された場合(YES)、判定部33は、第kページ目はカラー画像であると判定し(ステップS129)、画像生成部35が、第kページ目について、判定画像データ中、画素毎のカラープロファイル変換画素データから、カラー画像データを生成し、印字制御部308が、インクジェットヘッド110を制御して、カラー画像を印刷させる(ステップS131)。
【0057】
一方、ステップS123において、カラー画素カウンタncが閾値cth以下であると判定された場合(NO)、判定部33は、第kページ目は、モノクロ画像であると判定し(ステップS125)、画像生成部35が、第kページ目について、判定画像データ中、画素毎のモノクロプロファイル変換画素データから、モノクロ画像データを生成し、印字制御部308が、インクジェットヘッド110を制御して、モノクロ画像を印刷させる(ステップS127)。
【0058】
そして、判定部33は、ページカウンタkが全ページ数CP以上である場合(ステップS133;YES)、処理を終了し、ページカウンタkが全ページ数CP未満である場合(ステップS133;NO)、次ページについてカラー画像かモノクロ画像かを判定するため、ページカウンタkを“1”だけ加算して、初期値として、画素カウンタnに“1”を代入し、カラー画素カウンタncに“0”を代入し、モノクロ画素カウンタnmに“0”を代入した後(ステップS135)、処理をステップS108に移行させる。そして繰り返し処理を実行することにより、印刷ジョブデータ内の全ページについて、カラー画像かモノクロ画像かを判定することができる。
【0059】
以上のように、本発明に係る実施例1の画像処理装置100によれば、判定画像データ生成部31が、印刷ジョブデータに基づいて、カラープロファイルを用いて、画素毎のカラー画素データ(カラープロファイル変換画素データ)を、色成分毎に、生成するとともに、モノクロプロファイルを用いて画素毎のモノクロ画素データ(モノクロプロファイル変換画素データ)を生成し、画素毎のカラー画素データ及び画素毎のモノクロ画素データを含む判定画像データを生成し、判定部33が、判定画像データ生成部31により生成された判定画像データのカラー度合いに基づいて、ページ毎に、カラー画像又はモノクロ画像のいずれで出力するかを判定し、画像生成部35が、判定部33によりカラー画像として出力すると判定された場合、画素毎のカラー画素データ(カラープロファイル変換画素データ)を、色成分毎に、抽出することによりカラー画像データを生成し、判定部33によりモノクロ画像として出力すると判定された場合、画素毎のモノクロ画素データ(モノクロプロファイル変換画素データ)を抽出することによりモノクロ画像データを生成する。

【0060】
そのため、プリフライトチェックとして、予め、読み込まれた画像のサイズを小さくしたサムネイル画像を生成する必要により、全画素の展開処理をし、その後、再度、RIP処理により全画素の展開処理を2度行うような事態が回避され、印刷画像データの出力までに時間がかかってしまう事態が回避される。
【0061】
また、一度のRIP処理の最中に、カラープロファイルとモノクロプロファイルを用いて、画素毎のカラープロファイル変換画素データと、画素毎のモノクロプロファイル変換画素データとを生成し、カラー度合い(カラー画素数が所定数か?)に応じたカラーモノクロの判定結果に応じていずれかのデータを用いることができるので、判定結果に基づくカラー画像、モノクロ画像の生成に時間がかかってしまう事態が回避される。
【0062】
これにより、本発明に係る実施例1の画像処理装置100によれば、オートカラーモードが指定された場合に、印刷画像データの出力までに時間がかかってしまう事態を回避することができる。
【0063】
なお、本発明に係る実施例1の画像処理装置100では、図3のフローチャートに示すように、判定部33が、画素カウンタnが全画素数C以上となるまで、処理をステップS108〜S121の処理を繰り返し実行したが、これに限らず、ステップS117において、カラー画素カウンタncが“1”だけ加算された後、加算されたカラー画素カウンタncが、閾値cth(閾値cth=1)を越えたと判定された場合、全ての画素に対して、カラー画素かモノクロ画素かを判定することなく、ステップS129に処理を移行するようにしてもよい。
【実施例2】
【0064】
本発明に係る実施例1の画像処理装置100では、判定画像データに含まれるカラープロファイル変換画素データに基づいて、ページ毎に、カラー画像又はモノクロ画像のいずれで出力するかを判定した。
【0065】
本発明に係る実施例2の画像処理装置100では、判定画像データに含まれるカラーモノクロ判定フラグに基づいて、ページ毎に、カラー画像又はモノクロ画像のいずれで出力するかを判定する。
【0066】
図4は、本発明に係る実施例2の画像処理装置100が備える画像処理部302の動作を模式的に説明した図である。なお、本発明に係る実施例2の画像処理装置100の構成については、図1に示した本発明に係る実施例1の画像処理装置100の構成と同一であるので、説明を省略する。
【0067】
図4に示すように、記憶部307は、印刷ジョブデータに基づいて画素毎のカラー画素データを生成するためのカラープロファイル307aと、印刷ジョブデータに基づいて画素毎のモノクロ画素データを生成するためのモノクロプロファイル307bと、カラー画素かモノクロ画素かを示すカラーモノクロ判定フラグ307cとを関連づけて、プロファイルとして記憶している。このカラーモノクロ判定フラグ307cは、カラープロファイル307aが生成される際に、同時に生成されている。例えば、カラープロファイル307aが、L*a*b*表色系からCMYK表色系への色変換テーブルを含む場合、L*a*b*表色系の値により、カラー画素か又はモノクロ画素かを判定できる。具体的には、彩度が所定値以内(例えば、a*値、b*値がともに所定値以内)に小さい場合、モノクロ画素と判定できる。L*a*b*表色系の値に対応してカラー画素か又はモノクロ画素かを判定したカラーモノクロ判定フラグ307cを関連づけて記憶している。
【0068】
判定画像データ生成部31は、印刷ジョブデータに対して、カラープロファイル307a及びモノクロプロファイル307bとを含むプロファイルを用いてRIP処理(色変換およびビットマップ変換)を実行することにより、ベクター形式のデータやアウトラインフォントなどのデータから、ビットマップ形式のカラープロファイル変換画素データ310及びモノクロプロファイル変換画素データ320を生成する。
【0069】
さらに、判定画像データ生成部31は、記憶部307に記憶されたプロファイルから、色変換して得たカラープロファイル変換画素データ310に対応するカラーモノクロ判定フラグ340を抽出する。
【0070】
そして、判定画像データ生成部31は、生成したカラープロファイル変換画素データ310とモノクロプロファイル変換画素データ320と、カラーモノクロ判定フラグ340とを組み合わせて判定画像データ330として生成する。
【0071】
図4に示した例では、判定画像データ330に、カラーモノクロ判定フラグ340が含まれている。
【0072】
また、カラープロファイル変換画素データ310として、C(シアン)の画素値を示すC画素データ310aと、M(マゼンタ)の画素値を示すM画素データ310bと、Y(イエロー)の画素値を示すY画素データ310cと、K(ブラック)の画素値を示すK画素データ310dとが含まれている。
【0073】
さらに、モノクロプロファイル変換画素データ320として、K’(ブラック)の画素値を示すK’画素データ320aが含まれている。なお、K画素データ310dは、カラープロファイル307aを用いて色変換されたブラックの画素値であり、K’画素データ320aは、モノクロプロファイル307bを用いて色変換されたブラックの画素値であるので、当然に異なる値を取り得る。
【0074】
判定部33は、判定画像データ生成部31により生成された判定画像データ330のうち、カラー画素を示すカラーモノクロ判定フラグの数を、ページ毎に積算し、積算されたカラー画素を示すカラーモノクロ判定フラグの数が所定の閾値cthを越えた場合に、カラー画像で出力すると判定する。
【0075】
画像生成部35は、判定部33によりカラー画像として出力すると判定された場合、画素毎に、C画素データ310a、M画素データ310b、Y画素データ310c、およびK画素データ310dを抽出し、インクジェットヘッド110が吐出できるように、それぞれ0〜5階調のドロップデータに変換して、カラー画像データを生成する。
【0076】
また、画像生成部35は、判定部33によりモノクロ画像として出力すると判定された場合、画素毎に、K’画素データ320aを抽出し、インクジェットヘッド110が吐出できるように、それぞれ0〜5階調のドロップデータに変換してモノクロ画像データを生成する。
【0077】
以上のように、本発明に係る実施例2の画像処理装置100によれば、判定画像データ生成部31が、プロファイルからカラープロファイル変換画素データに対応するカラーモノクロ判定フラグを抽出し、カラープロファイル変換画素データ、モノクロプロファイル変換画素データ、および抽出したカラーモノクロ判定フラグを含む判定画像データを生成し、判定部33が、判定画像データ生成部31により生成された判定画像データに含まれるカラーモノクロ判定フラグのうち、ページ毎に、カラー画素を示すカラーモノクロ判定フラグの数が所定の閾値を越えた場合に、カラー画像で出力すると判定するので、カラープロファイル変換画素データに基づいて、ページ毎に、カラー画像又はモノクロ画像のいずれで出力するかを判定する必要がなくなるので、さらに、印刷画像データの出力までの時間を短縮することができる。
【符号の説明】
【0078】
31…判定画像データ生成部
33…判定部
35…画像生成部
100…画像処理装置
101…操作パネル
102…通信インターフェース
103…スキャナ
110…インクジェットヘッド
200…パーソナルコンピュータ
300…演算処理部
301…ジョブデータ受信部
302…画像処理部
307…記憶部(プロファイル記憶手段)
307a…カラープロファイル
307b…モノクロプロファイル
307c…カラーモノクロ判定フラグ
308…印字制御部
309…操作信号取得部
図1
図2
図3
図4