【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
外科用ステープル留めデバイスのためのエンドエフェクターであって、該エンドエフェクターは、
アンビル部材であって、該アンビル部材は、該アンビル部材の組織係合表面に複数のファスナー形成ポケットを画定している、アンビル部材と、
カートリッジ部材であって、該カートリッジ部材は、該カートリッジ部材の組織係合表面に複数のファスナー保持スロットを画定し、該カートリッジ部材は、該ファスナー保持スロットにおいて複数のファスナーを支持している、カートリッジ部材と、
該アンビル部材および該カートリッジ部材に接続された少なくとも1つのピボットプレートと
を含み、該少なくとも1つのピボットプレートは、U形の本体または円形の本体のうちの1つを有し、該少なくとも1つのピボットプレートは、該エンドエフェクターの発射後の該複数のファスナーのうちの1つまたは複数の形成高さを調節するように、該アンビル部材および該カートリッジ部材に対して動くことが可能であり、該少なくとも1つのピボットプレートは、該少なくとも1つのピボットプレート内に少なくとも1つのチャネルを画定し、該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも1つは、そこから延びるピンを含み、該少なくとも1つのチャネルは、該ピンを受け取るように寸法を合わせられ、該少なくとも1つのピボットプレートの運動は、該ピンが該少なくとも1つのチャネルに沿って動き、該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも一方を該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの他方に対して動かすことを可能にする、エンドエフェクター。
(項目2)
前記少なくとも1つのピボットプレートは、近位位置と遠位位置との間で軸方向に動く、項目1に記載のエンドエフェクター。
(項目3)
前記少なくとも1つのチャネルは、前記エンドエフェクターを通して定義された長手方向軸に対して、ある角度で配置されている、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目4)
第1のチャネルが、一対のアームのうちの一方を通して画定され、第2のチャネルが、該一対のアームのうちの他方を通して画定されている、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目5)
前記少なくとも1つのピボットプレートは、前記アンビル部材および前記カートリッジ部材に対して回転可能であり、該少なくとも1つのピボットプレートの回転は、該アンビル部材および該カートリッジ部材を互いに対して動かすことにより、前記複数のファスナーのうちの1つまたは複数の前記形成高さを調節する、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目6)
前記アンビル部材は、該アンビル部材から延びる第1のピンを含み、前記カートリッジ部材は、該カートリッジ部材から延びる第2のピンを含み、前記少なくとも1つのピボットプレートは、第1の弓形チャネルと第2の弓形チャネルとを画定し、該第1の弓形チャネルは、該第1のピンを受け取るように寸法を合わせられ、該第2の弓形チャネルは、該第2のピンを受け取るように寸法を合わせられている、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目7)
前記少なくとも1つのピボットプレートの回転は、前記第1のピンが前記第1の弓形チャネルに沿ってスライドすることと、前記第2のピンが前記第2の弓形チャネルに沿ってスライドすることとを可能にする、上記項目のいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目8)
外科用ステープル留めデバイスのためのナイフアセンブリであって、該ナイフアセンブリは、
本体部材と支持部材とを含むベースアセンブリと、
該支持部材に動くことが可能に支持された調節アセンブリであって、該調節アセンブリは、リンク部材と駆動部材とを含み、該駆動部材は、該リンク部材を軸方向に動かすように回転可能である、調節アセンブリと、
該本体部材に旋回するように結合されたナイフであって、該ナイフは、該リンク部材に旋回するように結合され、該ナイフは、該駆動部材の回転に応答して、第1の配向と第2の配向との間で旋回可能であり、該第1の配向は、該第2の配向とは異なっている、ナイフと
を含む、ナイフアセンブリ。
(項目9)
前記ナイフは、前記第1の配向に配置された場合、前記ナイフアセンブリによって定義された長手方向軸と同軸に整列して配置され、前記第2の配向に配置された場合、該ナイフアセンブリによって定義された該長手方向軸から軸がずれている、上記項目のいずれかに記載のナイフアセンブリ。
(項目10)
前記リンク部材の軸方向の運動は、前記第1の配向から前記第2の配向まで、前記ナイフの底部部分に対して近位方向に該ナイフの頂部部分を旋回させ、該第1の配向において、該ナイフの該頂部部分および該底部部分は、長手方向に整列され、該第2の配向において、該頂部部分は、該底部部分の近位に配置されている、上記項目のいずれかに記載のナイフアセンブリ。
(項目11)
前記リンク部材は、近位配向と遠位配向との間で動き、該ナイフは、該遠位配向における第1の高さと、該近位配向における第2の高さとを定義し、該第1の高さおよび該第2の高さは、異なっている、上記項目のいずれかに記載のナイフアセンブリ。
(項目12)
外科用ステープル留めデバイスであって、該外科用ステープル留めデバイスは、
アンビル部材であって、該アンビル部材は、該アンビル部材の組織係合表面に複数のファスナー形成ポケットを画定している、アンビル部材と、
カートリッジ部材であって、該カートリッジ部材は、該カートリッジ部材の組織係合表面に複数のファスナー保持スロットを画定し、該カートリッジ部材は、該ファスナー保持スロットにおいて複数のファスナーを支持している、カートリッジ部材と、
該アンビル部材および該カートリッジ部材に接続されたピボットプレートであって、該ピボットプレートは、該外科用ステープル留めデバイスの発射後の該複数のファスナーのうちの1つまたは複数の形成高さを調節するように、該アンビル部材および該カートリッジ部材に対して動くことが可能であり、該ピボットプレートの運動は、該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも一方を該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの他方に対して動かす、ピボットプレートと、
ナイフアセンブリであって、該ナイフアセンブリは、該ナイフアセンブリを通る長手方向軸を定義し、該ナイフアセンブリは、該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも1つに動作可能に結合され、該ナイフアセンブリは、
ベースと、
該ベースに動くことが可能に支持された調節アセンブリであって、該調節アセンブリは、リンク部材と駆動部材とを含み、該駆動部材は、該リンク部材を軸方向に動かすように回転可能である、調節アセンブリと、
該ベースおよび該調節アセンブリの該リンク部材に旋回するように結合されたナイフであって、該ナイフは、該駆動部材の回転に応答して、第1の配向と第2の配向との間で旋回可能であり、該第1の配向は、該第2の配向とは異なっている、ナイフと
を含む、ナイフアセンブリと
を含む、外科用ステープル留めデバイス。
(項目13)
前記ピボットプレートは、該ピボットプレートの本体部分内に少なくとも1つのチャネルを画定し、前記アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも1つは、そこから延びるピンを含み、該少なくとも1つのチャネルは、該ピンを受け取るように寸法を合わせられている、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目14)
前記ピボットプレートの運動は、前記ピンが前記少なくとも1つのチャネルに沿って動くことを可能にする、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目15)
前記ピボットプレートは、近位位置と遠位位置との間で軸方向に動く、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目16)
前記ピボットプレートは、前記アンビル部材および前記カートリッジ部材に対して回転可能であり、該ピボットプレートの回転は、該アンビル部材および該カートリッジ部材を互いに対して動かすことにより、前記複数のファスナーうちの1つまたは複数の前記形成高さを調節する、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目17)
前記アンビル部材は、該アンビル部材から延びる第1のピンを含み、前記カートリッジ部材は、該カートリッジ部材から延びる第2のピンを含み、前記ピボットプレートは、第1の弓形チャネルと第2の弓形チャネルとを画定し、該第1の弓形チャネルは、該第1のピンを受け取るように寸法を合わせられ、該第2の弓形チャネルは、該第2のピンを受け取るように寸法を合わせられている、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目18)
前記ナイフは、前記第1の配向に配置された場合、前記ナイフアセンブリによって定義された長手方向軸と同軸に整列して配置され、前記第2の配向に配置された場合、該ナイフアセンブリによって定義された該長手方向軸から軸がずれている、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目19)
前記リンク部材の軸方向の運動は、前記第1の配向から前記第2の配向まで、前記ナイフの底部部分に対して近位方向に該ナイフの頂部部分を旋回させ、該第1の配向において、該ナイフの該頂部部分および該底部部分は、長手方向に整列され、該第2の配向において、該頂部部分は、該底部部分の近位に配置されている、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目20)
前記リンク部材は、近位配向と遠位配向との間で動き、該ナイフは、該遠位配向における第1の高さと、該近位配向における第2の高さとを定義し、該第1の高さおよび該第2の高さは、異なっている、上記項目のいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目21)
第1の直径を有する開口部内へエンドエフェクターを挿入するためのシステムであって、該エンドエフェクターは、第1の顎部材および第2の顎部材を含み、該第1の顎部材および該第2の顎部材の外側表面は、一体で、第2の直径を有し、該システムは、
該第1の顎部材および該第2の顎部材に固定された少なくとも1つのピボットプレートであって、該少なくとも1つのピボットプレートは、動かされることにより、該第1の顎部材の組織係合表面と該第2の顎部材の組織係合表面との間に画定された組織ギャップを縮小するように構成されている、少なくとも1つのピボットプレート
を含み、
該第2の直径は、該組織ギャップが縮小されると、該第1の直径よりも大きいサイズから該第1の直径よりも小さいサイズまで縮小されるように構成され、
該エンドエフェクターは、該開口部内へ挿入されるように構成されている、
システム。
(項目A1)
外科用ステープル留めデバイスのためのエンドエフェクターであって、該エンドエフェクターは、
アンビル部材であって、該アンビル部材は、該アンビル部材の組織係合表面に複数のファスナー形成ポケットを画定している、アンビル部材と、
カートリッジ部材であって、該カートリッジ部材は、該カートリッジ部材の組織係合表面に複数のファスナー保持スロットを画定し、該カートリッジ部材は、該ファスナー保持スロットにおいて複数のファスナーを支持している、カートリッジ部材と、
該アンビル部材および該カートリッジ部材に接続された少なくとも1つのピボットプレートと
を含み、該少なくとも1つのピボットプレートは、U形の本体または円形の本体のうちの1つを有し、該少なくとも1つのピボットプレートは、該エンドエフェクターの発射後の該複数のファスナーのうちの1つまたは複数の形成高さを調節するように、該アンビル部材および該カートリッジ部材に対して動くことが可能であり、該少なくとも1つのピボットプレートは、該少なくとも1つのピボットプレート内に少なくとも1つのチャネルを画定し、該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも1つは、そこから延びるピンを含み、該少なくとも1つのチャネルは、該ピンを受け取るように寸法を合わせられ、該少なくとも1つのピボットプレートの運動は、該ピンが該少なくとも1つのチャネルに沿って動き、該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも一方を該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの他方に対して動かすことを可能にする、エンドエフェクター。
(項目A2)
前記少なくとも1つのピボットプレートは、近位位置と遠位位置との間で軸方向に動く、項目A1に記載のエンドエフェクター。
(項目A3)
前記少なくとも1つのチャネルは、前記エンドエフェクターを通して定義された長手方向軸に対して、ある角度で配置されている、上記項目Aのいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目A4)
第1のチャネルが、一対のアームのうちの一方を通して画定され、第2のチャネルが、該一対のアームのうちの他方を通して画定されている、上記項目Aのいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目A5)
前記少なくとも1つのピボットプレートは、前記アンビル部材および前記カートリッジ部材に対して回転可能であり、該少なくとも1つのピボットプレートの回転は、該アンビル部材および該カートリッジ部材を互いに対して動かすことにより、前記複数のファスナーのうちの1つまたは複数の前記形成高さを調節する、上記項目Aのいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目A6)
前記アンビル部材は、該アンビル部材から延びる第1のピンを含み、前記カートリッジ部材は、該カートリッジ部材から延びる第2のピンを含み、前記少なくとも1つのピボットプレートは、第1の弓形チャネルと第2の弓形チャネルとを画定し、該第1の弓形チャネルは、該第1のピンを受け取るように寸法を合わせられ、該第2の弓形チャネルは、該第2のピンを受け取るように寸法を合わせられている、上記項目Aのいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目A7)
前記少なくとも1つのピボットプレートの回転は、前記第1のピンが前記第1の弓形チャネルに沿ってスライドすることと、前記第2のピンが前記第2の弓形チャネルに沿ってスライドすることとを可能にする、上記項目Aのいずれかに記載のエンドエフェクター。
(項目A8)
外科用ステープル留めデバイスのためのナイフアセンブリであって、該ナイフアセンブリは、
本体部材と支持部材とを含むベースアセンブリと、
該支持部材に動くことが可能に支持された調節アセンブリであって、該調節アセンブリは、リンク部材と駆動部材とを含み、該駆動部材は、該リンク部材を軸方向に動かすように回転可能である、調節アセンブリと、
該本体部材に旋回するように結合されたナイフであって、該ナイフは、該リンク部材に旋回するように結合され、該ナイフは、該駆動部材の回転に応答して、第1の配向と第2の配向との間で旋回可能であり、該第1の配向は、該第2の配向とは異なっている、ナイフと
を含む、ナイフアセンブリ。
(項目A9)
前記ナイフは、前記第1の配向に配置された場合、前記ナイフアセンブリによって定義された長手方向軸と同軸に整列して配置され、前記第2の配向に配置された場合、該ナイフアセンブリによって定義された該長手方向軸から軸がずれている、上記項目Aのいずれかに記載のナイフアセンブリ。
(項目A10)
前記リンク部材の軸方向の運動は、前記第1の配向から前記第2の配向まで、前記ナイフの底部部分に対して近位方向に該ナイフの頂部部分を旋回させ、該第1の配向において、該ナイフの該頂部部分および該底部部分は、長手方向に整列され、該第2の配向において、該頂部部分は、該底部部分の近位に配置されている、上記項目Aのいずれかに記載のナイフアセンブリ。
(項目A11)
前記リンク部材は、近位配向と遠位配向との間で動き、該ナイフは、該遠位配向における第1の高さと、該近位配向における第2の高さとを定義し、該第1の高さおよび該第2の高さは、異なっている、上記項目Aのいずれかに記載のナイフアセンブリ。
(項目A12)
外科用ステープル留めデバイスであって、該外科用ステープル留めデバイスは、
アンビル部材であって、該アンビル部材は、該アンビル部材の組織係合表面に複数のファスナー形成ポケットを画定している、アンビル部材と、
カートリッジ部材であって、該カートリッジ部材は、該カートリッジ部材の組織係合表面に複数のファスナー保持スロットを画定し、該カートリッジ部材は、該ファスナー保持スロットにおいて複数のファスナーを支持している、カートリッジ部材と、
該アンビル部材および該カートリッジ部材に接続されたピボットプレートであって、該ピボットプレートは、該外科用ステープル留めデバイスの発射後の該複数のファスナーのうちの1つまたは複数の形成高さを調節するように、該アンビル部材および該カートリッジ部材に対して動くことが可能であり、該ピボットプレートの運動は、該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも一方を該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの他方に対して動かす、ピボットプレートと、
ナイフアセンブリであって、該ナイフアセンブリは、該ナイフアセンブリを通る長手方向軸を定義し、該ナイフアセンブリは、該アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも1つに動作可能に結合され、該ナイフアセンブリは、
ベースと、
該ベースに動くことが可能に支持された調節アセンブリであって、該調節アセンブリは、リンク部材と駆動部材とを含み、該駆動部材は、該リンク部材を軸方向に動かすように回転可能である、調節アセンブリと、
該ベースおよび該調節アセンブリの該リンク部材に旋回するように結合されたナイフであって、該ナイフは、該駆動部材の回転に応答して、第1の配向と第2の配向との間で旋回可能であり、該第1の配向は、該第2の配向とは異なっている、ナイフと
を含む、ナイフアセンブリと
を含む、外科用ステープル留めデバイス。
(項目A13)
前記ピボットプレートは、該ピボットプレートの本体部分内に少なくとも1つのチャネルを画定し、前記アンビル部材および該カートリッジ部材のうちの少なくとも1つは、そこから延びるピンを含み、該少なくとも1つのチャネルは、該ピンを受け取るように寸法を合わせられている、上記項目Aのいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目A14)
前記ピボットプレートの運動は、前記ピンが前記少なくとも1つのチャネルに沿って動くことを可能にする、上記項目Aのいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目A15)
前記ピボットプレートは、近位位置と遠位位置との間で軸方向に動く、上記項目Aのいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目A16)
前記ピボットプレートは、前記アンビル部材および前記カートリッジ部材に対して回転可能であり、該ピボットプレートの回転は、該アンビル部材および該カートリッジ部材を互いに対して動かすことにより、前記複数のファスナーうちの1つまたは複数の前記形成高さを調節する、上記項目Aのいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目A17)
前記アンビル部材は、該アンビル部材から延びる第1のピンを含み、前記カートリッジ部材は、該カートリッジ部材から延びる第2のピンを含み、前記ピボットプレートは、第1の弓形チャネルと第2の弓形チャネルとを画定し、該第1の弓形チャネルは、該第1のピンを受け取るように寸法を合わせられ、該第2の弓形チャネルは、該第2のピンを受け取るように寸法を合わせられている、上記項目Aのいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目A18)
前記ナイフは、前記第1の配向に配置された場合、前記ナイフアセンブリによって定義された長手方向軸と同軸に整列して配置され、前記第2の配向に配置された場合、該ナイフアセンブリによって定義された該長手方向軸から軸がずれている、上記項目Aのいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目A19)
前記リンク部材の軸方向の運動は、前記第1の配向から前記第2の配向まで、前記ナイフの底部部分に対して近位方向に該ナイフの頂部部分を旋回させ、該第1の配向において、該ナイフの該頂部部分および該底部部分は、長手方向に整列され、該第2の配向において、該頂部部分は、該底部部分の近位に配置されている、上記項目Aのいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目A20)
前記リンク部材は、近位配向と遠位配向との間で動き、該ナイフは、該遠位配向における第1の高さと、該近位配向における第2の高さとを定義し、該第1の高さおよび該第2の高さは、異なっている、上記項目Aのいずれかに記載の外科用ステープル留めデバイス。
(項目A21)
第1の直径を有する開口部内へエンドエフェクターを挿入する方法であって、該エンドエフェクターは、第1の顎部材および第2の顎部材を含み、該第1の顎部材および該第2の顎部材の外側表面は、一体で、第2の直径を有し、該方法は、
該第1の顎部材および該第2の顎部材に固定された少なくとも1つのピボットプレートを動かすことにより、該第1の顎部材の組織係合表面と該第2の顎部材の組織係合表面との間に画定された組織ギャップを縮小することと、
該組織ギャップを縮小することによって、該第1の直径よりも大きいサイズから、該第1の直径よりも小さいサイズまで、該第2の直径を縮小することと、
該開口部内へ該エンドエフェクターを挿入することと
を含む、方法。
【0008】
(摘要)
エンドエフェクターは、アンビル部材と、カートリッジ部材と、アンビル部材およびカートリッジ部材に接続されたピボットプレートとを含む。アンビル部材は、ファスナー形成ポケットを画定する。カートリッジ部材は、ファスナー保持スロットを画定する。カートリッジ部材は、ファスナー保持スロットにおいてファスナーを支持する。ピボットプレートは、エンドエフェクターの発射後のファスナーの形成高さを調節するように、アンビル部材およびカートリッジ部材に対して動くことが可能である。ピボットプレートは、ピボットプレートの本体部分内にチャネルを画定する。アンビル部材およびカートリッジ部材のうちの少なくとも1つは、そこから延びるピンを含む。チャネルは、ピンを受け取るように寸法を合わせられる。ピボットプレートの運動は、ピンが、チャネルに沿って動くことと、アンビル部材およびカートリッジ部材のうちの少なくとも一方を他方に対して動かすこととを可能にする。
【0009】
(概要)
一局面に従って、本開示は、外科用ステープル留めデバイスのためのエンドエフェクターに関連し、そのエンドエフェクターは、アンビル部材と、カートリッジ部材と、アンビル部材およびカートリッジ部材に接続されたピボットプレート(単数または複数)とを含む。アンビル部材は、アンビル部材の組織係合表面に複数のファスナー形成ポケットを画定する。カートリッジ部材は、カートリッジ部材の組織係合表面に複数のファスナー保持スロットを画定する。カートリッジ部材は、ファスナー保持スロットにおいて複数のファスナーを支持する。
【0010】
ピボットプレートは、エンドエフェクターの発射後の複数のファスナーのうちの1つまたは複数の形成高さを調節するように、アンビル部材およびカートリッジ部材に対して動くことが可能である。ピボットプレートは、ピボットプレートの本体部分内に1つまたは複数のチャネルを画定する。アンビル部材およびカートリッジ部材のうちの1つまたは両方は、そこから延びるピンを含む。1つまたは複数のチャネルは、ピンを受け取るように寸法を合わせられる。ピボットプレートの運動は、ピンが1つまたは複数のチャネルに沿って動き、アンビル部材およびカートリッジ部材のうちの一方または両方をアンビル部材およびカートリッジ部材のうちの他方に対して動かすことを可能にする。
【0011】
実施形態において、ピボットプレートは、近位位置と遠位位置との間で軸方向に動く。1つまたは複数のチャネルは、エンドエフェクターを通して定義された長手方向軸に対して、ある角度で配置される。ピボットプレートは、バックスパンから延びる一対のアーム含み得、第1のチャネルが、一対のアームのうちの一方を通して画定され、第2のチャネルが一対のアームのうちの他方を通して画定される。
【0012】
特定の実施形態に従って、ピボットプレートは、アンビル部材およびカートリッジ部材に対して回転可能である。ピボットプレートの回転は、アンビル部材およびカートリッジ部材を互いに対して動かすことにより、複数のファスナーのうちの1つまたは複数の形成高さを調節する。アンビル部材は、アンビル部材から延びる第1のピンを含み得、カートリッジ部材は、カートリッジ部材から延びる第2のピンを含み得る。実施形態において、ピボットプレートは、第1の弓形チャネルと第2の弓形チャネルとを画定する。第1の弓形チャネルは。第1のピンを受け取るように寸法を合わせられる。第2の弓形チャネルは、第2のピンを受け取るように寸法を合わせられる。ピボットプレートの回転は、第1のピンが第1の弓形チャネルに沿ってスライドすることと、第2のピンが第2の弓形チャネルに沿ってスライドすることとを可能にする。
【0013】
一局面に従って、外科用ステープル留めデバイスのためのナイフアセンブリは、ベースアセンブリと、調節アセンブリと、ナイフとを含む。
【0014】
ベースアセンブリは、本体部材と支持部材とを含む。調節アセンブリは、支持部材に動くことが可能に支持され、調節アセンブリは、リンク部材と駆動部材とを含む。駆動部材は、リンク部材を軸方向に動かすように回転可能である。
【0015】
ナイフは、本体部材に旋回するように結合され、リンク部材に旋回するように結合される。ナイフは、駆動部材の回転に応答して、第1の配向と第2の配向との間で旋回可能である。第1の配向は、第2の配向とは異なる。ナイフは、第1の配向に配置された場合、ナイフアセンブリによって定義された長手方向軸と同軸に整列して配置され、第2の配向に配置された場合、ナイフアセンブリによって定義された長手方向軸から軸がずれている。リンク部材の軸方向の運動は、第1の配向から第2の配向まで、ナイフの底部部分に対して近位方向にナイフの頂部部分を旋回させる。第1の配向において、ナイフの頂部部分および底部部分は、長手方向に整列され、第2の配向において、頂部部分は、底部部分の近位方向に近位に配置される。リンク部材は、近位配向と遠位配向との間で動く。ナイフは、遠位配向における第1の高さと、近位配向における第2の高さとを定義する。第1の高さおよび第2の高さは、異なる。
【0016】
別の局面に従って、外科用ステープル留めデバイスは、アンビル部材と、カートリッジ部材と、ピボットプレートと、ナイフアセンブリとを含む。
【0017】
アンビル部材は、アンビル部材の組織係合表面に複数のファスナー形成ポケットを画定する。カートリッジ部材は、カートリッジ部材の組織係合表面に複数のファスナー保持スロットを画定する。カートリッジ部材は、ファスナー保持スロットにおいて複数のファスナーを支持する。
【0018】
ピボットプレートは、アンビル部材およびカートリッジ部材に接続される。ピボットプレートは、外科用ステープル留めデバイスの発射後の複数のファスナーのうちの1つまたは複数の形成高さを調節するように、アンビル部材およびカートリッジ部材に対して動くことが可能である。ピボットプレートの運動は、アンビル部材およびカートリッジ部材のうちの一方または両方をアンビル部材およびカートリッジ部材のうちの他方に対して動かす。ピボットプレートは、ピボットプレートの本体部分内に1つまたは複数のチャネルを画定する。アンビル部材およびカートリッジ部材のうちの1つまたは両方は、そこから延びるピンを含む。1つまたは複数のチャネルは、ピンを受け取るように寸法を合わせられる。ピボットプレートの運動は、ピンが1つまたは複数のチャネルに沿って動くことを可能にする。
【0019】
特定の実施形態に従って、ピボットプレートは、近位位置と遠位位置との間で軸方向に動く。いくつかの実施形態において、ピボットプレートは、アンビル部材およびカートリッジ部材に対して回転可能である。ピボットプレートの回転は、アンビル部材およびカートリッジ部材を互いに対して動かすことにより、複数のファスナーのうちの1つまたは複数の形成高さを調節する。アンビル部材は、アンビル部材から延びる第1のピンを含み、カートリッジ部材は、カートリッジ部材から延びる第2のピンを含む。ピボットプレートは、第1の弓形チャネルと第2の弓形チャネルとを画定する。第1の弓形チャネルは、第1のピンを受け取るように寸法を合わせられる。第2の弓形チャネルは、第2のピンを受け取るように寸法を合わせられる。
【0020】
ナイフアセンブリは、ナイフアセンブリを通る長手方向軸を定義し、ナイフアセンブリは、アンビル部材およびカートリッジ部材のうちの1つまたは両方に動作可能に結合される。ナイフアセンブリは、ベースと、調節アセンブリと、ナイフとを含む。調節アセンブリは、ベースに動くことが可能に支持され、調節アセンブリは、リンク部材と駆動部材とを含む。駆動部材は、リンク部材を軸方向に動かすように回転可能である。リンク部材は、近位配向と遠位配向との間で動く。ナイフは、ベースおよび調節アセンブリのリンク部材に旋回するように結合される。ナイフは、駆動部材の回転に応答して、第1の配向と第2の配向との間で旋回可能である。第1の配向は、第2の配向とは異なる。ナイフは、第1の配向に配置された場合、ナイフアセンブリによって定義された長手方向軸と同軸に整列して配置され、第2の配向に配置された場合、ナイフアセンブリによって定義された長手方向軸から軸がずれている。リンク部材の軸方向の運動は、第1の配向から第2の配向まで、ナイフの底部部分に対して近位方向にナイフの頂部部分を旋回させる。第1の配向において、ナイフの頂部部分および底部部分は、長手方向に整列され、第2の配向において、頂部部分は、底部部分の近位に配置される。ナイフは、遠位配向における第1の高さと、近位配向における第2の高さとを定義する。第1の高さおよび第2の高さは、異なる。
【0021】
一局面に従って、本開示は、第1の直径を有する開口部内へエンドエフェクターを挿入する方法に関連し、ここで、エンドエフェクターは、第1の顎部材および第2の顎部材を含み、第1の顎部材および第2の顎部材の外側表面は、一体で、第2の直径を有する。本方法は、第1の顎部材および第2の顎部材に固定された1つまたは複数のピボットプレートを動かすことにより、第1の顎部材の組織係合表面と第2の顎部材の組織係合表面との間に画定された組織ギャップを縮小することと、組織ギャップを縮小することによって、第1の直径よりも大きいサイズから、第1の直径よりも小さいサイズまで、第2の直径を縮小することと、開口部内へエンドエフェクターを挿入することとを含む。
【0022】
他の局面、特徴、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになる。
【0023】
本明細書に組み込まれ、かつ本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を図示し、上記に与えられた開示の概略の説明および下記に与えられる詳細な説明と一緒に、本開示の原理を説明することに役立つ。