(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記連結手段は、前記隣り合う分割片の一方側に形成された凸部と、他方側に形成された凹部とから構成され、前記隣り合う分割片は、前記凸部と前記凹部とを嵌合することによって連結されるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコマ玩具。
前記胴部は、平面視で半月状の2つの前記分割片を備え、前記2つの前記分割片を直径方向で互いに反対方向に動作させることで前記凸部と前記凹部とが嵌合するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のコマ玩具。
前記凸部と前記凹部とを嵌合した状態で前記2つの前記分割片の間に1つの穴が形成され、前記穴にストッパを挿入することで、前記2つの前記分割片の連結状態が保持されることを特徴とする請求項5に記載のコマ玩具。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、コマ玩具は、最外周の凹凸部で相手方のコマ玩具等に衝接する。そのため、胴部の外形で見た場合、コマ玩具の特性は、胴部の最外周の凹凸部の形状に大きく依存することになる。
したがって、胴部の最外周の凹凸部の形状を変えてコマ玩具の特性を変化させようとすれば、上記コマ玩具の場合、胴部の最外周の凹凸部を構成する胴片の外形を変化させることが必要となる。
しかしながら、上記コマ玩具の場合、層状の胴片を積み重ねる構造であることから、一体構造の胴部に比べて、1枚1枚の胴片は薄くて脆くならざるを得ない。そのため、上記コマ玩具の場合、相手方のコマ玩具等との衝接に十分に耐える構造とするため、胴部の最外周の凹凸部を構成する略同一外形を有する胴片を複数積み重ねることが必要となるが、略同一外形を有する胴片を複数用意しておくことは面倒である。
また、コマ玩具の特性は、胴部の重量や材質にも依存する。重量や材質が変化すれば相手方のコマ玩具に与える或いは自分のコマ玩具が受ける衝撃力や回転特性等が変化するからである。
しかしながら、上記コマ玩具の場合、1枚1枚の胴片自体は均一な材料で構成されていおり、概ね、円周方向でバランスが取れた形状となっているため、例えば、重量が異なる胴片に交換しても重心が縦方向に変化するだけである。また、材質が異なる胴片に交換したとしても、特性は円周方向で一様となる。つまり、コマ玩具は円周方向のどの箇所で当たったかに拘わらず例えば緩衝効果は一様となる。
なお、意匠的に見れば、特に、胴部の上面は看者の目にとまり易い部分であるが、上記コマ玩具の場合、最上の胴片を交換しない限り、意匠的変化も楽しめない。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、組み替えが簡便に行え、水平方向での形態変化を楽しむことができるコマ玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の手段は、胴部と軸部を備え
、前記胴部を相手方コマ玩具と衝突させて遊ぶコマ玩具において、前記
胴部を構成し縦割り状態で回転軸に直交する面に沿って並ぶ複数の分割片と、隣り合う前記分割片同士を着脱可能に連結する連結手段とを備え、前記分割片は同じ前記連結手段を有
し且つ前記コマ玩具の特性に影響を与える形態が異なる他の分割片と組み替え可能に構成されていることを特徴とする。
【0008】
第2の手段は、第1の手段であって、前記複数の分割片は、前記胴部の外観を構成するとともに、平面視で前記胴部の輪郭を構成していることを特徴とする。
【0009】
第3の手段は、第2の手段であって、前記分割片には前記胴部の半径方向外方に張り出す張出し部が形成されていることを特徴とする。
【0010】
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれか一の手段であって、前記連結手段は、前記隣り合う分割片の一方側に形成された凸部と、他方側に形成された凹部とから構成され、前記隣り合う分割片は、前記凸部と前記凹部とを嵌合することによって連結されるように構成されていることを特徴とする。
【0011】
第5の手段は、第4の手段であって、前記胴部は、平面視で半月状の2つの前記分割片を備え、前記2つの前記分割片を直径方向で互いに反対方向に動作させることで前記凸部と前記凹部とが嵌合するように構成されていることを特徴とする。
【0012】
第6の手段は、第5の手段であって、前記凸部と前記凹部とを嵌合した状態で前記2つの前記分割片の間に1つの穴が形成され、前記穴にストッパを挿入することで、前記2つの前記分割片の連結状態が保持されることを特徴とする請求項5に記載のコマ玩具。
【発明の効果】
【0013】
第1の手段によれば、一部の分割片を代替の分割片に変更することができるので、簡単に、自分好みにコマ玩具の外観を形成したり、コマ玩具の特性を変更したりすることができる。具体的には、比較的均一な分割片を、色、模様、形状若しくは構造又はこれらの組み合わせ等の形態が異なる分割片に組み替えることによって、自分好みのコマ玩具に変化させることができる。構造の中には、材質や重量も含まれる。
第2の手段によれば、コマ玩具の外観や特性を大きく変えることができる。
【0014】
第3の手段によれば、分割片と代替の分割片との交換によって攻撃力を変化させることができる。
【0015】
第4の手段によれば、連結手段が凸部と凹部とによって形成されているため、簡単に分割片の着脱ができることになる。
【0016】
第5の手段によれば、2つの前記分割片を直径方向で互いに反対方向にスライドさせることで簡単に組み付けることができる。
【0017】
第6の手段によれば、ストッパによって凸部と凹部との嵌合が外れるのが阻止されるので、回転中に2つの前記分割片が外れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施形態に係るコマ玩具とランチャ(コマ発射装置)とを示した斜視図である。
【
図2】本実施形態のコマ玩具の遊び方を説明するための斜視図である。
【
図3】本実施形態のコマ玩具の軸部を示した斜視図である。
【
図4】本実施形態のコマ玩具の軸部を示した縦断斜視図である。
【
図5】本実施形態のコマ玩具のフライホイールを上方から見た状態を示した斜視図である。
【
図6】本実施形態のコマ玩具のフライホイールを下方から見た状態を示した斜視図である。
【
図7】本実施形態のコマ玩具の胴部を上方から見た状態を示した斜視図である。
【
図8】本実施形態のコマ玩具の胴部を下方から見た状態を示した斜視図である。
【
図9】本実施形態の結合手段を示した胴部の分解斜視図である。
【
図10】本実施形態の結合手段の結合を説明するための模式図である。
【
図11】本実施形態の胴部の他の結合態様を示した斜視図である。
【
図12】本実施形態の胴部のさらに他のコマ玩具の胴部を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明のコマ玩具を図面に示した実施形態に基づいて説明する。
【0020】
(全体構成)
図1は、本実施形態のコマ玩具1及びランチャ(コマ発射玩具)60を備えた玩具セットを示している。
このうちコマ玩具1は、いわゆるバトルゲームに使用することが可能なコマ玩具である。このコマ玩具1は、例えば、互いの衝突による衝撃力で相手方のコマ玩具1を
図2に示すように分解させて遊ぶようなバトルゲームに使用される。
このコマ玩具1は、
図2に示すように、軸部10、フライホイール30及び胴部40によって構成されている。
【0021】
(細部構成)
1.軸部10
図3は軸部10を示した斜視図であり、
図4はその縦断面図である。軸部10の説明において、上下、左右、前後は
図3に示す方向を言うものとする。
このうち軸部10は、下端部に接地部である回転軸11、上下方向中間部に鍔12、上端部に円筒体13を備えている。
鍔12と円筒体13とは一体に形成されている。円筒体13の軸心には柱体14が設けられている。この柱体14の上端部は大径となっており、その大径部分14a の外周には前後それぞれに半径方向外方に張り出す爪17が1個ずつ形成されている。この柱体14は、軸下部10aに固定して設けられている。軸下部10aの外周面は、鍔12側から回転軸11の先端側に向けて段階的に縮径し、全体として略逆円錐状に形成されている。この軸下部10aは、図示しないねじ等によって鍔12に固定されている。
鍔12及び円筒体13には、前後それぞれに孔13aが1個ずつ鍔12及び円筒体13に亘って形成されている。また、円筒体13の外周面には、左右それぞれに突出部16が1個ずつ形成されている。各突出部16の外面は鍔12の外周面と面一となっている。
【0022】
また、軸部10は円筒状の押圧部材18を備えている。押圧部材18は、柱体14の上端部の外側に嵌まり合う形の環状の天板18bを有するとともに、内部は中空で下方に開口している。この押圧部材18は、円筒体13の内側で柱体14を取り囲むようにして設置されている。押圧部材18の下端部外周には、前後それぞれに半径方向外方に張り出す脚部18aが1個ずつ形成されている。
【0023】
この押圧部材18は、各脚部18aがそれに対応する孔13aから露出するように組み付けられる。この孔13aは脚部18aの上下方向の移動を許容するが、孔13aの上縁で上方への移動を規制する。また、押圧部材18は、スプリング19によって上方に付勢され、常態では、押圧部材18の上端面は円筒体13の上端と略同一高さ位置となる。
なお、押圧部材18の上面には、左右それぞれに半径方向に延びる凸条(突起)20が1個ずつ形成されている。
【0024】
2.フライホイール30
図5はフライホイール30を上方から見た斜視図、
図6はフライホイール30を下方から見た斜視図である。
フライホイール30は環状に形成されている。フライホイール30の底面内周側には軸部10の鍔12を下方から収容可能な環状段部30aが形成されている。このフライホイール30の上面には左右それぞれに上方に向けて張り出す突出部31が1個ずつ形成されている。各突出部31の下側部分には、軸部10の突出部16を下方から収容可能な凹部32が形成されている。また、フライホイール30の上面には、各突出部31の直ぐ外側に上方に延びる舌片33が形成されている。舌片33は突出部31よりも上方に突出している。
【0025】
3.胴部40
図7は胴部40を上方から見た状態を示した斜視図、
図8は胴部40を下方から見た状態を示した斜視図である。なお、胴部40の説明において上下、左右、前後は特に断らない限り
図7に示す方向を言うものとする。
【0026】
胴部40は、円盤状を成しており、前後方向に縦割り状態で2分割されている。
胴片40A,40Bは、ほぼ点対称の形状となっている。そして、これらの分割片である胴片40A,40Bは後述する連結手段50によって互いに一体化されている。
具体的に説明すれば、
胴片40A,40Bの上面は、分割部Cにおける直径方向の一方の端部が相手方胴部に向けて矩形状に張出し、分割部Cにおける直径方向の他方の端部が矩形状に切り欠かれている。
胴片40A,40Bの上面張出し部C1と上面切欠部C2は、平面視でほぼ同じ形状・大きさである。また、
胴片40A,40Bの上面は、分割部Cにおける直径方向の中央部が平面視で半月状に切り欠かれている。
そして、胴片40A,40Bを互いに組み付けたときに、全体として円盤状を成し、胴部40の中心には円形の孔41が形成される。
このように形成された胴部40の周囲には、相手方のコマ玩具に衝突するブレード状の張出し部42が形成されている。胴片40Aの張出し部42と、胴片40Bの張出し部42とを区別する場合には、前者には符号42a、後者には符号42bを用いる。
また、胴部40には、左右それぞれにフライホイール30の各舌片33を下方から挿入可能な孤状スリット43が1個ずつ形成されている。この各孤状スリット43の幅は、円周方向の一端側が広く、他端側が狭くなっている。
また、胴部40の下面中央部には、上記孔41の縁を下方に延出した形の円筒壁44が形成されている。円筒壁44の下端には内方に張出す爪45が形成されている。隣り合う爪45の間には切欠部46が形成されている。そして、爪45の円周方向の一端部の下面には、放射方向に延びる凸条を円周方向に所定間隔で複数本配した起伏部47が形成されている。
【0027】
4.連結手段50
図9は胴部40の胴片40Aと胴片40Bとが分離している状態の斜視図である。
連結手段50は、胴片40A,40Bに設けた凹溝51及び凸条52と、胴部40の孔41に嵌合する識別部材53とによって構成されている。識別部材53は自他のコマ玩具41を識別するためのもので、識別部材53毎に形状や色が異なっている。
胴片40A,40Bの上面張出し部C1の下方には、側面に向けて開口し直径方向に延在する断面T字状の凹溝51が形成されている。凹溝51の内端は開放され、
胴片40A,40Bの上面張出し部C1の内端の直下に位置している。また、
胴片40A,40Bの上面切欠部C2が形成された領域には、断面T字状の凸条52が形成されている。凸条52の内端は、
胴片40A,40Bの上面切欠部C2の内端の直下に位置している。この凸条52は、平面視では、
胴片40A,40Bの上面切欠部C2から突出している。
【0028】
また、識別部材53の軸部53aの外周面には、下端が開放され上下方向に延在する溝部分54aと、溝部分54aの上端部に連結され斜め下方に向けて延在する溝部分54bと、溝部分54bの下端部に連結され水平方向に延在する溝部分54cによってガイド溝54が形成されている。この識別部材53は胴部40の孔41に取り付けられる。なお、胴部40の孔41の内周面には、ガイド溝54に係合する突起55が形成されている。
【0029】
(胴部40の組立方法)
胴部40は、
図10に示すように、胴片40Bに対して胴片40Aを一方向から近づけ分割部C同士を摺動させ、胴片40Aの凸条52を胴片40Bの凹溝51に挿嵌させるとともに、胴片40Aの凹溝51を胴片Bの凸条52に嵌合させる。その際、凸条52は凹溝51の外端を画成する端壁51aによって位置決めされる。
【0030】
次いで、胴片40A,40Bが組み付けられた胴部40の孔41に識別部材53の軸部(挿入部)53aを挿入する。この状態では、識別部材53の溝部分54aが胴部40の孔41の内周面に形成した突起55に係合する。これにより、識別部材53は所定の深さ位置まで孔41に挿入される。その後、識別部材53を所定方向に回転させると溝部分54bに突起55が係合し、回転に伴って、識別部材53が孔41に対して少し浮き上がる。そして、溝部分54cに突起55が至った所で識別部材53が孔41内に仮止めされる。
【0031】
なお、胴部40は、上記胴片40A,40Bに限らず、例えば、
図11に示す胴片40Aに代えて、同様の連結手段50を有する他の胴片40Cを連結することができる。胴片40Cは、
図12に示すように、他のコマ玩具の胴部40を構成している。他のコマ玩具40は胴片40Cと胴片40Dとによって胴部40が構成されている。この胴片40Cと胴片40Dとは本実施形態と同じ連結手段50を有している。
図11では、他のコマ玩具の胴片40C,40Dの張出し部を符号42c,42dで示している。なお、色、模様、形状若しくは構造又はこれらの組み合わせ等の形態が異なる複数の胴片を予め単品で用意しておいてもよい。構造の例としては、材質が異なるもの、具体的にはプラスチックやゴム等のように材質が異なるものや、胴片の重さが異なるものが考えられる。
【0032】
(コマ玩具1の組立方法)
軸部10の突出部16を下方からフライホイール30の凹部32に合致させるようにして、軸部10とフライホイール30を嵌合状態に組み付ける。次に、この組付け体を胴部40に下方から近付ける。
そして、フライホイール30の舌片33を下方から胴部40の弧状スリット43の一端部に挿入する。この状態は、軸部10の爪17と胴部40の切欠部46が合致する状態である。この状態が結合解除状態である。その後、上記組付け体の軸部10を胴部40側に押圧する。すると、まず、フライホイール30が胴部40の下面に押し当てられる。さらに、軸部10内のスプリング19が縮みながら押圧部材18が下がり、軸部10の爪17が胴部40の爪45よりも上方に相対的に押し上げられる。すると、胴部40の爪45が軸部10の爪17の下側にくる。そして、軸部10をフライホイール30と一体的に所定方向(コマ玩具1の回転方向とは反対の方向)に回転させると、爪17と爪45とが上下で重なった状態となる。そして、軸部10から手を離すと、軸部10内のスプリング19の付勢力によって、軸部10の爪17の下面と胴部40の爪45の上面とが当接される。この状態、すなわち軸部10の爪17の下面と胴部40の爪45の上面とが当接された状態が結合状態である。これにより、凸条20と起伏部47が噛合して、コマ玩具1が組み立てられる。
なお、この状態では、孔41の下方から円筒体13が入り込み識別部品41の下端に当接する。これによって、胴片40A,40Bの連結が確実に保持される。この識別部品41がなくても胴片40A,40Bの連結が確実に保持されるのであれば、識別部品41は不要である。また、識別部品41の代わりにねじを用いてもよい。
【0033】
(遊び方等)
続いて、このコマ玩具1を使用しての遊び方の一例を説明する。
この場合、コマ玩具1の回転力のチャージは、
図1に示すランチャ60によって行われる。このランチャ60は、内部に図示しない円板を備え、その円板を図示しないゼンマイばねで一の回転方向に付勢するとともに、円板の周囲に卷回させた図示しない紐をハンドル61で引くと、円板が回転され、コマホルダー62が回転されるように構成されている。このコマホルダー62の回転は、下方に突設されたフォーク63によってコマ玩具1に伝達され、コマ玩具1を回転させる。この場合、フォーク63は胴部40の弧状スリット43に差し込まれる。そして、ランチャ60のハンドル61を引き切ると、円板ひいてはコマホルダー62の回転が停止する一方で、コマ玩具1は慣性力によって尚も回転するので、フォーク63の傾斜面63aに倣ってコマ玩具1がコマホルダー62から外れる。
【0034】
このようにして発射されたコマ玩具1は、所定のフィールドで所定方向に回転され、相手コマ玩具1に衝突すると、衝突による衝撃力によって、胴部40には軸部10及びフライホイール30の回転方向に対して反対方向の力が作用し、それによって、胴部40が軸部10及びフライホイール30の回転方向に対して反対方向に相対的に回転する。
すると、胴部40の下面の起伏部47と凸条20とは、胴部40に対して軸部10が相対回転をするに伴って、噛み合い位置を変更する。そして係止解除位置に達すると、胴部40のフランジ45の切欠部46と軸部10の爪17が合致するため係止が解除され、軸部10内のスプリング19の付勢力によって胴部40が軸部10から離反する。
【0035】
このコマ玩具1では、相手方のコマ玩具と衝突した場合、胴部40の張出し部42によって相手方のコマ玩具に強い衝撃を与える。その場合に、このコマ玩具1では、胴部40を構成する胴片を組み替えることができるので、その結合状態に応じて形態が変化し、意匠や攻撃力が変化する。
【0036】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は、かかる実施形態には限定されず、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、胴部40を略直径方向に延びる線によって縦割り状態で半割にしたが、例えば、胴片を扇状になるように分割することもできる。
さらに、連結手段50も限定されない。例えば、胴片を上下方向から蟻溝と蟻 によって結合させるものでも良いし、胴片の分割部同士を対向させ分割部同士をそれに直交する方向から接近する方向に動作させて一方側の凸部と他方側の凹部を嵌合させるようにしてもよい。さらにまた、磁石によって胴片を結合させることもできる。
また、上記実施形態では、2つの胴片に胴部40を分割しているが、3分割以上 であってもよい。さらにまた、胴部40を等分するものだけではなく、例えば、3分の1の胴片のように等分でない部分を取り外すように構成することもできる。
【0037】
また、上記実施形態では、胴部40を分割しているが、胴部40に限定することなく、軸部10の一部(例えば軸下部10a)を縦割り状態で分割し、その部分(付加部分)を重さや形態が異なるものとしてもよい。
【解決手段】胴部40と軸部10を備えたコマ玩具1において、前記胴部40又は前記軸部10の少なくとも一方を構成し縦割り状態で回転軸11に直交する面に沿って並ぶ複数の分割片40A,40Bと、隣り合う前記分割片40A,40B同士を着脱可能に連結する連結手段50とを備え、前記分割片40A,40Bは同じ前記連結手段を有する他の分割片と組み替え可能に構成されているたことを特徴とする。