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特許6377466健康診断案内システム、情報サーバ、及び健康診断案内プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6377466
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】健康診断案内システム、情報サーバ、及び健康診断案内プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20180813BHJP
【FI】
   G06Q50/22
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-181670(P2014-181670)
(22)【出願日】2014年9月5日
(65)【公開番号】特開2016-57704(P2016-57704A)
(43)【公開日】2016年4月21日
【審査請求日】2017年4月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】石川 靖治
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀治
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健也
(72)【発明者】
【氏名】守田 立
(72)【発明者】
【氏名】望月 啓希
(72)【発明者】
【氏名】池田 喜彦
(72)【発明者】
【氏名】南部 和哉
(72)【発明者】
【氏名】小暮 和成
(72)【発明者】
【氏名】當山 忠智
【審査官】 梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−003400(JP,A)
【文献】 特開2008−152449(JP,A)
【文献】 特開2006−302006(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信をする第1通信装置を通じて他の装置との間でデータを送受信する第1機能と前記近距離無線通信と異なる無線通信をする第2通信装置を通じて他の装置との間でデータを送受信する第2機能とを有する情報サーバと、前記近距離無線通信あるいは前記無線通信を通じて前記情報サーバとデータを送受信する表示端末とを有する健康診断案内システムであって、
前記情報サーバは、
前記第1機能により診察券から受診者に固有の識別情報を受信する受信手段と、
受診者の識別情報と対応づけて、前記受診者が受診する受診科目を含む受診者情報を記憶する記憶手段と、
受診者が使用する前記表示端末に、前記第1機能を利用して前記識別情報を書き込む書込み手段と、
前記識別情報を書き込んだ前記表示端末に対して、前記識別情報に対応する前記受診者情報を前記第2機能により送信する第1送信手段とを有し、
前記表示端末は、
前記第1送信手段により送信される前記受診者情報をもとに、前記受診者が診察を受ける受診科目を案内する案内情報を表示する表示手段を有する健康診断案内システム。
【請求項2】
表示端末に情報を送信する情報サーバであって、
近距離無線通信をする第1通信装置を通じて他の装置との間でデータを送受信する第1機能により、診察券から受診者に固有の識別情報を受信する受信手段と、
受診者の識別情報と対応づけて、前記受診者が受診する受診科目を含む受診者情報を記憶する記憶手段と、
受診者が使用する前記表示端末に、前記第1機能を利用して前記識別情報を書き込む書込み手段と、
前記識別情報を書き込んだ前記表示端末に対して、前記受診者が診察を受ける受診科目を案内する案内情報を表示するための、前記識別情報に対応する前記受診者情報を、前記近距離無線通信と異なる無線通信をする第2通信装置を通じて他の装置との間でデータを送受信する第2機能により送信する第1送信手段とを有する情報サーバ。
【請求項3】
複数の受診科目のそれぞれについて、受診科目の診察室の近くにおいて前記表示端末から前記第1機能により読み取られた前記識別情報をもとに、診察の順番待ちをしている受診者を管理する管理手段と、
前記識別情報が読み取られた前記表示端末に対して、前記第2機能により受診待ちをしている受診者の人数を送信する第2送信手段と、
前記管理手段により管理される受診者をもとに、診察の順番となった受診者に対応する前記表示端末に対して、診察順となったことを通知する通知手段とをさらに有する請求項2記載の情報サーバ。
【請求項4】
受診者の診察が完了した場合に、前記管理手段により管理される複数の受診科目のそれぞれについての順番待ちの状況をもとに、受診者が次に受診する受診科目を選択する選択手段をさらに有し、
前記第1送信手段は、前記選択手段により選択された受診科目を案内する案内情報を表示するための前記受診者情報を送信する請求項3記載の情報サーバ。
【請求項5】
前記管理手段は、複数の受診科目のそれぞれについて待ち予想時間を管理し、
前記選択手段は、前記待ち予想時間をもとに、受診者が次に受診する受診科目を選択する請求項4記載の情報サーバ。
【請求項6】
表示端末に情報を送信するコンピュータを、
近距離無線通信をする第1通信装置を通じて他の装置との間でデータを送受信する第1機能により診察券から受診者に固有の識別情報を受信する受信手段と、
受診者の識別情報と対応づけて、前記受診者が診察を受ける受診科目を含む受診者情報を記憶する記憶手段と、
受診者が使用する前記表示端末に、前記第1機能を利用して前記識別情報を書き込む書込み手段と、
前記識別情報を書き込んだ前記表示端末に対して、前記識別情報に対応する前記受診者情報をもとに、前記受診者が診察を受ける受診科目を案内する案内情報を、前記近距離無線通信と異なる無線通信をする第2通信装置を通じて他の装置との間でデータを送受信する第2機能により送信する送信手段として機能させるための健康診断案内プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、人間ドックや健康診断等において使用される健康診断案内システム、情報サーバ及び健康診断案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
人間ドックや健康診断等においては、受診者は、受診科目が記載された紙と受診結果を記載した書類をフォルダ等に入れ、フォルダを持って複数の受診科目の診察室を回る。受診者は、書類に記載された受診科目を参照しながら、診察者や看護師等から指示された次に受診する診察室に移動する。そして、受診者は、次の受診科目の診察室に到着すると、到着確認時のために書類を提出する。
【0003】
こうした場合、受診者が病院内の診察室の配置などを十分に把握していないと、次に受診する受診科目へ行くまでに迷ってしまうことがあった。従来では、円滑に診察者を誘導するために、予め登録された情報をもとに診察者に次の受診科目を自動的に通知するシステムも考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−8517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、診察者に次の受診科目を順番通りに通知する方法では、次の受診科目だけを通知されても、受診者が次に受診する受診科目の場所を容易に把握することができなかった。特に、健康診断を受ける受診者と外来患者が同じ受診科目を受診する場合、例えばレントゲン室を受ける場合には、受診科目だけを通知されても分かりにくいことがあった。また、多数の受診者がいる場合、受診者の体調によっては待ち時間が長くなる受診科目が発生することがあり、複数の受診科目について効率的に受診できない場合があった。
【0006】
また、受診結果を記載した書類を持って回り、それぞれ受診科目の診察室で受け付けをする必要があるため、提出した書類の取り違いや、書類の紛失による個人情報の漏洩などのおそれがあった。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、効率的な診察を可能にする健康診断案内システム、情報サーバ及び健康診断案内プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の健康診断案内システムは、近距離無線通信をする第1通信装置を通じて他の装置との間でデータを送受信する第1機能と前記近距離無線通信と異なる無線通信をする第2通信装置を通じて他の装置との間でデータを送受信する第2機能とを有する情報サーバと、前記近距離無線通信あるいは前記無線通信を通じて前記情報サーバとデータを送受信する表示端末とを有する。前記情報サーバは、受信手段と、記憶手段と、書き込む書込み手段と、第1送信手段とを有する。受信手段は、前記第1機能により診察券から受診者に固有の識別情報を受信する。記憶手段は、受診者の識別情報と対応づけて、前記受診者が受診する受診科目を含む受診者情報を記憶する。書き込む書込み手段は、受診者が使用する前記表示端末に、前記第1機能を利用して前記識別情報を書き込む。第1送信手段は、前記識別情報を書き込んだ前記表示端末に対して、前記識別情報に対応する前記受診者情報を前記第2機能により送信する。前記表示端末は、前記第1送信手段により送信される前記受診者情報をもとに、前記受診者が診察を受ける受診科目を案内する案内情報を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る健康診断案内システムの構成を示すブロック図。
図2】本実施形態における情報サーバの構成を示すブロック図。
図3】本実施形態における表示端末とNFC読み取り装置の構成を示すブロック図。
図4】本実施形態における情報サーバにより管理される表示端末管理テーブルの内容の一例を示す図。
図5】本実施形態における情報サーバにより管理される受診者情報テーブルの内容の一例を示す図。
図6】本実施形態における情報サーバにより管理される受診待ち管理データの内容の一例を示す図。
図7】本実施形態における表示端末設定処理を示すフローチャート。
図8】本実施形態における受診者情報更新処理を示すフローチャート。
図9】本実施形態における診察結果通知処理を示すフローチャート。
図10】本実施形態における表示端末設定処理を説明するための図。
図11】本実施形態における受診者情報更新処理を説明するための図。
図12】本実施形態における受診者情報更新処理を説明するための図。
図13】本実施形態における診察結果通知処理を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る健康診断案内システムの構成を示すブロック図である。
健康診断案内システムは、例えば人間ドックや健康診断等を受ける受診者に対して、病院や診察室等において診察を効率的に進めることを可能にするサービスを提供する。健康診断案内システムは、複数の表示端末10(10−1,10−2,…,10−n)、端末管理装置20、複数の無線中継器21(図1において1つのみ示す)、端末管理装置20、情報サーバ40、複数のNFC(near field communication)読み取り装置50(50−1,50−2,…,50−m)、複数のNFC書込み装置49(図1において1つのみ示す)、及び複数の入力端末60(60−1,60−2,…,60−k)を含む。携帯端末30は、例えば受診者が所有するもので、情報サーバ40が管理する情報(診察結果等)を閲覧する際に使用される。
【0011】
表示端末10は、受診者に対して、来院時(受付時)に貸与されるもので、情報サーバ40から提供される情報を表示する。表示端末10は、例えば一般に電子棚札と称される表示デバイスにより実現することができる。表示端末10は、無線中継器21との間で通信する無線通信機能と、NFC書込み装置49あるいはNFC読み取り装置50との間で通信する近距離無線通信機能(NFC)を有する。
【0012】
端末管理装置20は、情報サーバ40の制御のもとで、無線中継器21を介して、複数の表示端末10のそれぞれと無線通信することができる。端末管理装置20は、表示端末10のそれぞれに割り当てられた表示端末IDと、受診者の個々を識別可能に定められた受診者IDとの関連付けを管理する。端末管理装置20は、関連付けが変更された場合に、該当する表示端末IDで識別される表示端末10で表示する画像を、新たに関連付けられる受診者IDで識別される受診者に対する情報を表すものに変更する。
【0013】
携帯端末30は、モバイルネットワーク300及びインターネット400を介してのデータ通信機能と、NFCによるデータ通信機能とを備える。携帯端末30は、例えば、スマートフォンやタブレット端末(PC)などにより実現される。また、携帯端末30は、NFCによるデータ通信機能を備えており、後述するNFC付き診察券70との間で近距離無線通信機能(NFC)によるデータ通信が可能である。
【0014】
NFC読み取り装置50は、表示端末10あるいはNFC付き診察券70が近接(例えば10cm以内)されることにより、近距離無線通信機能(NFC)によるデータ通信をする。NFC読み取り装置50は、表示端末10あるいはNFC付き診察券70に記録された識別情報(NFCID)、表示端末10あるいはNFC付き診察券70に記録された各種データを読み取る。NFC読み取り装置50は、例えば、病院や診察室等の受付担当者の近く、各診察科目の診察室の入り口近く、診察室内の診察者の近くなどに設置される。
【0015】
NFC書込み装置49は、表示端末10が近接(例えば10cm以内)されることにより、近距離無線通信機能(NFC)によるデータ通信をする。NFC書込み装置49は、表示端末10に対して識別情報(NFCID)の書込み、あるいは表示端末10に各種データを記録させる。NFC書込み装置49は、例えば病院や診察室等の受付担当者の近くに設置される。
なお、図1では、NFC読み取り装置50とNFC書込み装置49とを独立した構成としているが、NFCにより読み書きが可能な単一の構成としても良い。
【0016】
入力端末60は、例えばパーソナルコンピュータなどの情報機器により実現されるもので、キーボードやタブレットなどの入力デバイス、ディスプレイなどの表示装置を有する。入力端末60は、情報サーバ40から提供されるデータの出力(表示)、情報サーバ40に記録させるデータの入力等に使用される。入力端末60は、例えば診察室内の診察者の近くに設置され、情報サーバ40から受信した受診者に関する情報などを表示し、また診察者によって入力された受診者に対する診察結果などを示すデータを情報サーバ40に送信する。
【0017】
図2は、本実施形態における情報サーバ40の構成を示すブロック図である。
情報サーバ40は、例えば汎用のサーバ装置やコンピュータ装置によって実現することができる。情報サーバ40は、図2に示すように、CPU41、ROM42、RAM43、補助記憶デバイス44、通信デバイス45,46、及び伝送システム47を含む。伝送システム47は、CPU41、ROM42、RAM43、補助記憶デバイス44、通信デバイス45,46の間でデータを伝送する。伝送システム47は、システムバスなどの各種のバスと、これらのバスと各部とを接続する各種のインタフェース回路とを含む周知のものであって良い。
【0018】
CPU41、ROM42、RAM43及び補助記憶デバイス44は、伝送システム47により接続されてコンピュータを構成する。
【0019】
CPU41は、ROM42に記憶されたオペレーティングシステムや、ROM42または補助記憶デバイス44に記憶されたアプリケーションプログラム(健康診断案内プログラムを含む)に基づいて、情報サーバ40としての機能を実現するための制御処理を実行する。CPU41は、健康診断案内プログラムを実行することにより、例えば後述する表示端末設定処理、受診者情報更新処理、診察結果通知処理等を実行する機能を実現する。健康診断案内プログラムは、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して配布される。
【0020】
ROM42は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。またROM42は、CPU41が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する場合もある。
【0021】
RAM43は、CPU41が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。さらにRAM43は、CPU41が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアとして利用される。
【0022】
補助記憶デバイス44は、アプリケーションプログラム、CPU41が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはCPU41での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス44は、例えば表示端末管理テーブル44a(図4参照)、受診者情報テーブル44b(図5参照)、受診待ち管理データ44c(図6参照)、案内データ44dなどが記憶される。表示端末管理テーブル44aは、受診者に貸与される表示端末10と受診者との対応を管理するためのデータである。受診者情報テーブル44bは、受診者個人に関するデータである。受診待ち管理データ44c(図6参照)は、複数の受診科目のそれぞれについて、受診待ちを管理するためのデータである。案内データ44dは、受診者に対して複数の受診科目について効率的に受診できるようにするための案内を提供するためのデータである。案内データ44dには、病院や診察室に設けられた複数の受診科目の診察室の配置を示すレイアウトデータ(建物内地図)、受診者に提供するメッセージ(表示データ、音声データ)などが含まれる。以下、受診者情報テーブル44b、受診待ち管理データ44c、案内データ44dに含まれるデータの全て、あるいは一部を受診者情報と称する。受診者情報は、情報サーバ40の管理により、受診者が効率的に複数の受診科目を受診するために、システム内で送受信される。
【0023】
通信デバイス45は、インターネット400、モバイルネットワーク300を介して、携帯端末30と通信するためのデバイスである。
【0024】
通信デバイス46は、端末管理装置20、NFC読み取り装置50、NFC書込み装置49、入力端末60と通信するためのデバイスである。通信デバイス46は、有線あるいは無線によるネットワークを通じて通信することが可能である。
【0025】
図3は、本実施形態における表示端末10とNFC読み取り装置50の構成を示すブロック図である。
本実施形態における表示端末10は、図3に示すように、コントローラ11、通信デバイス12、NFCユニット13、メモリ14、表示デバイス15、及び出力デバイス16を含む。
【0026】
コントローラ11は、CPU(central processing unit)、ROM(read-only memory)及びRAM(random-access memory)を含んだコンピュータの機能を有する。コントローラ11は、情報サーバ40からの指示に応じた画像を表示するため各部を制御する。
【0027】
通信デバイス12は、無線中継器21と無線通信を行い、コントローラと端末管理装置20とのデータ通信を可能とする。通信デバイス12としては、例えばIEEE802.15.4に準拠した周知のデバイスが利用できる。
【0028】
NFCユニット13は、表示端末10に近接されたNFC書込み装置49あるいはNFC読み取り装置50とNFCによるデータ通信を行う。NFCユニット13には、識別情報(NFCID13a)が設定される。NFCユニット13のNFCID13aは、NFC読み取り装置50のNFCユニット35によって読み取られる。また、NFCユニット13のNFCID13aは、NFC書込み装置49により書き換え可能である。本実施形態では、NFC付き診察券70から読み取られた受診者に固有のNFCID70aが、表示端末10のNFCユニット13のNFCID13aとして書き込まれる(コピーされる)。NFCID70aがNFCユニット13に書き込まれた表示端末10は、NFC付き診察券70を持つ受診者用として使用することができる。
【0029】
メモリ14は、不揮発性のデータ記憶デバイスであり、複数の表示端末10の個々を識別可能に定められたうちの1つの表示端末ID14aを記憶する。また、メモリ14は、表示デバイス15に表示する表示データを記憶する。
【0030】
表示デバイス15は、情報サーバ40から通知に応じた画像を表示するものであり、コントローラ11の制御により表示内容を変更可能である。表示デバイス15としては、例えば電子ペーパー、LCD(Liquid Crystal Display)などを利用することができる。
【0031】
出力デバイス16は、コントローラ11の制御により、診察者に対して各種通知をするためのデバイスである。出力デバイス16は、例えば音を出力するスピーカ、振動を発生させるバイブレータ、点灯/点滅が可能なLED(Light Emitting Diode)などを用いることができる。
【0032】
伝送システム17は、コントローラ11、通信デバイス12、NFCユニット13、メモリ14及び表示デバイス15の間でデータを伝送する。伝送システム17は、システムバスなどの各種のバスと、これらのバスと各部とを接続する各種のインタフェース回路とを含む周知のものであって良い。
【0033】
表示端末10は、例えば一般に電子棚札と称されるデバイスによって実現されるため、受診者が持ち歩くことが容易となるように軽量化することができる。特に、表示デバイス15を電子ペーパーとすることで、消費電力を少なくすることができる(バッテリの軽量化)。
【0034】
また、本実施形態におけるNFC読み取り装置50は、図3に示すように、CPU31、ROM32、RAM33、NFCユニット35、及び通信デバイス37を含む。
CPU31は、ROM32に記憶されたプログラムに基づいて各部を制御する。
ROM32は、プログラムやデータ等を記憶する。
RAM33は、CPU31が各種の処理を行う上で参照するデータを記憶する。例えば、RAM33は、表示端末10から読み取ったデータ等を一時的に記憶する。
【0035】
NFCユニット35は、表示端末10が近接された際に、表示端末10のNFCユニット13との間でNFCによるデータ通信を行う。
通信デバイス37は、情報サーバ40と通信するためのデバイスである。
【0036】
図4は、本実施形態における情報サーバ40により管理される表示端末管理テーブル44aの内容の一例を示す図である。
表示端末管理テーブル44aは、受診者に貸与される表示端末10と受診者との対応を管理するためのデータである。図4に示すように、表示端末管理テーブル44aは、NFC付き診察券70から読み取られるNFCID70aと、NFCID70aが書き込まれる(コピーされる)表示端末10に設定された表示端末IDと、NFC付き診察券70から読み取られるNFCIDに対応する受診者IDとが対応づけられたデータレコードの集合である。受診者IDは、受診者毎に設定される識別情報であり、NFC付き診察券70を受診者に対して発行した際に、NFC付き診察券70のNFCID70aと対応づけて情報サーバ40に記録される。
【0037】
NFC付き診察券70から読み取られるNFCID70aは、受診者に固有の識別情報である。NFCID70aを表示端末10のNFCユニット13に書き込むことにより、表示端末10は、NFC付き診察券70を所持する受診者用として設定される。これにより、各診察科目の診察室の入り口近くや診察室内の診察者の近くに設置されたNFC読み取り装置50に近接された表示端末10から、NFCによりNFCユニット13に書き込まれたNFCID13aを読み込むことで、何れの受診者に貸与された表示端末10であるかを識別することができる。
【0038】
図5は、本実施形態における情報サーバ40により管理される受診者情報テーブル44bの内容の一例を示す図である。
受診者情報テーブル44bは、受診者個人に関するデータである。図5に示すように、受診者情報テーブル44bは、受診者ID、個人情報、受診科目、診察結果などのデータが対応づけられたデータレコードの集合である。個人情報には、例えば受診者の氏名、生年月日、性別、住所等のデータが含まれる。受診科目は、健康診断のために受診者が受診する必要がある受診科目を示すデータである。個人情報と受診科目は、受診者の受診予定日前に事前に記録されるデータである。診察結果は、受診者が受診した各受診科目について、診察者により入力される診断内容を示すデータである。
【0039】
図6は、本実施形態における情報サーバ40により管理される受診待ち管理データ44cの内容の一例を示す図である。
受診待ち管理データ44cは、複数の受診科目のそれぞれについて、受診待ちを管理するためのデータである。図6に示すように、受診待ち管理データ44cは、複数の受診科目のそれぞれについて、受診待ちをしている受診者の人数を示す待ち人数、受診待ちをしている受診者を示す待ち受診者ID、受診待ちをしている各受診者の順番がくるまでの待ち予想時間などを示すデータが含まれる。
【0040】
受診待ち管理データ44cに含まれる待ち人数、待ち予想時間、待ち受診者IDは、診断の進行状況、待ち受診者の追加などの状況変化に応じて動的に更新される。待ち予想時間は、受診者1人当たりに要する診察時間(平均診察時間)をもとに、各受診者について算出される。平均診察時間は、例えば1人の受診者についての診察が終了する毎に算出される。また、受診者毎に過去の診察時間(例えば、前回の診察時間、あるいは過去複数回の平均時間など)を記録しておくことにより、順番待ちをしている受診者の過去の診察時間をもとに待ち予想時間を算出するようにしても良い。例えば、順番待ちをしている受診者の過去の診察時間を単純に加算することにより、待ち予想時間とすることができる。
【0041】
なお、表示端末管理テーブル44a、受診者情報テーブル44b、受診待ち管理データ44c、及び案内データ44dは、別々の記憶デバイスに記憶されていても良い。
【0042】
次に、本実施形態における健康診断案内システムの動作について説明する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0043】
情報サーバ40は、CPU41により健康診断案内プログラムを実行することにより、以下に説明する表示端末設定処理、受診者情報更新処理、診察結果通知処理を実行する。図7は、本実施形態における表示端末設定処理を示すフローチャート、図8は、本実施形態における受診者情報更新処理を示すフローチャート、図9は、本実施形態における診察結果通知処理を示すフローチャートである。
【0044】
まず、図7のフローチャートを参照しながら、表示端末設定処理について説明する。図10は、本実施形態における表示端末設定処理を説明するための図である。表示端末設定処理は、受診者に対して、病院内で使用する表示端末10を割り当て、この表示端末10に受診者用の受診者情報を送信するための処理である。
【0045】
受診者は、病院や診察室等の受け付け窓口においてNFC付き診察券70を提出する。受付担当者は、受診者から受け取ったNFC付き診察券70を、受付担当者の近くに設置されたNFC読み取り装置50に近接させる(図10、S11)。
【0046】
NFC読み取り装置50は、NFC付き診察券70が近接されると、NFCによりNFCID70aを読み取る。NFC読み取り装置50は、NFC付き診察券70から読み取ったNFCID70aを情報サーバ40に送信する(図10、S12)。情報サーバ40は、NFC読み取り装置50からNFC付き診察券70のNFCID70aを受信する(ACT A1)。
【0047】
受け付け担当者は、図示せぬ入力デバイス(例えばキーボード、タブレットなど)を操作することで、情報サーバ40に対して表示端末10についての受診者設定を指示する。なお、受診者設定の対象とする表示端末10は、表示端末10に予め設定されている表示端末ID14aを受け付け担当者が指定したり、NFC読み取り装置50によるデータ通信により表示端末ID14aを受信することにより判別するようにしても良い。
【0048】
情報サーバ40は、受け付け担当者からの指示に応じて、NFC付き診察券70から読み取ったNFCID70aを表示端末10に書き込むため、NFCID70aを表示端末10に送信する(ACT A2)(図10、S13)。
【0049】
受け付け担当者は、受診者に貸与する表示端末10をNFC書込み装置49に近接させる。NFC書込み装置49は、近接された表示端末10に対して、情報サーバ40から受信されたNFCID70aを、NFCユニット13のNFCID13aとして書き込む(図10、S14)。情報サーバ40は、NFC付き診察券70から読み取られ、表示端末10に書き込まれたNFCID13aと、受診者設定の対象とする表示端末10の表示端末ID14a、NFC付き診察券70から読み取られたNFCID70aにより判別される受診者IDとを対応づけて、表示端末管理テーブル44aに記録する。これにより、表示端末10は、NFC付き診察券70を用いて受け付けをした受診者用に設定される。
【0050】
情報サーバ40は、受診者IDと対応づけて受診者情報テーブル44bに設定された個人情報、受診科目のデータを参照して、受診者が診察を受ける診察室に効率的に移動するために有効なデータを含む受診者情報を、端末管理装置20、無線中継器21を通じて、表示端末10に送信する(ACT A3)(図10、S15)。この時、情報サーバ40は、表示端末管理テーブル44aに記録された受診者IDに対応する表示端末ID14aが割り当てられた表示端末10に対して受診者情報を送信する。
【0051】
図10には、表示端末10の表示デバイス15に受診者情報をもとに表示される案内情報の一例を示している。
図10に示すように、表示端末10は、例えば受診者の氏名10a、受診者ID10b、次に受診すべき受診科目の案内などを示すメッセージ10c、病院や診察室に設けられた各受診科目の診察室の配置を示すレイアウト(建物内地図10d)、受診者が受診すべき受診予定科目を一覧によって示す受診科目一覧10eなどを表示する。受診科目一覧10eでは、例えば、受診予定科目のみにチェックが入れられている。
【0052】
これにより、健康診断を受診しようとする受診者は、表示端末10の受診科目一覧10eを参照することで、何れの科目が受診予定となっているかを容易に把握することができる。また、受診者は、メッセージ10cから次に何れの科目が受診対象となっているかを把握することができる。また、同時に建物内地図10dが表示され、受診対象とする科目の診察室の位置が他と異なる形態(特定の色表示、反転表示、点滅表示など)によって表示されるので、受診者は、病院や診察室内の診察室の配置を把握していなくても、建物内地図10dを参照することで、迷うことなく次の受診科目の診察室まで移動することができる。
【0053】
次に、図8のフローチャートを参照しながら、受診者情報更新処理について説明する。図11及び図12は、本実施形態における受診者情報更新処理を説明するための図である。ここでは、1人の受診者に対する処理に注目して説明する。
【0054】
受診者は、受診しようとする診察科目の診察室に移動すると、診察室の入り口近くに設置されたNFC読み取り装置50に表示端末10を近接させる(図11、S21)。NFC読み取り装置50は、近接された表示端末10とNFCによる通信を実行して、表示端末10のNFCID13aを読み取る。NFC読み取り装置50は、表示端末10から読み取ったNFCID13aを情報サーバ40に送信する(図11、S22)。これにより、受診者の診察室への到着確認が可能となる。
【0055】
情報サーバ40は、NFC読み取り装置50から送信された、表示端末10のNFCID13aを受信する(ACT B1)。情報サーバ40は、NFCID13aを送信したNFC読み取り装置50が設置された受診科目に対応づけて、受診待ち管理データ44cに記録された待ち人数を更新(+1)する(ACT B2)。また、情報サーバ40は、NFC読み取り装置50から受信したNFCID13aに対応する受診者IDを、表示端末管理テーブル44aをもとに判別し、受診待ち管理データ44cに設定する。すなわち、受診待ちしている受診者を記録しておく。また、情報サーバ40は、予め算出されている平均診察時間をもとに待ち予想時間を算出して、受診者IDと対応づけて記録する。
【0056】
なお、1つの受診科目に複数の診察室が設けられている場合には、診察室毎に、受診待ち管理データ44cにおいて待ち人数、待ち予想時間、待ち受診者IDが管理されるものとする。例えば。眼科について3つの診察室1,2,3が設けられている場合には、診察室1,2,3のそれぞれについて、待ち人数、待ち予想時間、待ち受診者IDが管理される。この場合、受診者が眼科において、表示端末10のNFCID13aをNFC読み取り装置50により読み取らせることで受け付けをすると、情報サーバ40は、診察室1,2,3のそれぞれの待ち人数、待ち予想時間をもとに、何れの診察室において受診させるかを決定する。
【0057】
例えば、情報サーバ40は、受診者の待ち時間が最も短くなる診察室を選択して、この診察室の待ち人数を更新(+1)すると共に待ち受診者IDを設定する。すなわち、受診者を診察室の順番待ちに追加する。なお、他の条件に基づいて、待ち人数を更新する診察室を選択するようにしても良い。例えば、診察室1,2,3において受診する受診者の数が平均化するように、診察室を選択することも可能である。
【0058】
情報サーバ40は、受診者を順番待ちに追加した診察室、待ち人数、メッセージ等のデータを含む受診者情報を、無線中継器21からの無線通信によって表示端末10に送信する(ACT B3)(図11、S23)。表示端末10は、情報サーバ40から受診した受診者情報をもとに、表示デバイス15の案内情報の表示を更新する。
【0059】
図11に示す案内情報の例では、建物内地図10dが、受け付けをした眼科周辺を対象とした内容に変更され、受診者が順番待ちに追加された診察室(ここでは「診察室2」)が、他と異なる形態によって表示されている。また、メッセージ10cの内容が「眼科診察室2の前でお待ち下さい」に更新されている。さらに、表示端末10の表示デバイス15には、受診者情報に含まれる待ち人数のデータをもとにした順番待ち表示10fが追加されている。これにより、受診者は、次に何れの診察室で診察を受けるか、また順番待ちをしている他の受診者の人数を明確に把握することができる。
【0060】
なお、情報サーバ40から表示端末10に対して待ち予想時間のデータを送信することにより、表示端末10は、順番待ちの人数(待ち人数)だけでなく、待ち予想時間を表示することも可能である。
【0061】
情報サーバ40は、例えば眼科診察室2に設置された入力端末60から診察結果が受信された場合(ACT B4)、すなわち1人の受診者についての診察が完了した場合、受診待ち管理データ44cの待ち人数を更新(−1)する(ACT B5)。
【0062】
待ち人数を更新した結果、順番待ちの人数が0でない場合、情報サーバ40は、更新した待ち人数を示すデータが含まれる受診者情報を表示端末10に送信する(ACT B3)。表示端末10は、情報サーバ40から受信した受診者情報をもとに、表示デバイス15の表示内容を更新する。すなわち、順番待ち表示10fにおいて順番待ちの人数が1人分減ったことを受診者に通知する。
【0063】
一方、待ち人数を更新した結果、順番待ちの人数が0となり診察順となった場合(ACT B6、Yes)、情報サーバ40は、診察順となったことを表示端末10に通知する(ACT B7)(図11、S24)。
【0064】
表示端末10は、情報サーバ40から診察順となったことが通知されると、順番待ち表示10fを「順番待ち 0人」に変更すると共に、例えばメッセージ10cを「眼科診察室2にお入り下さい」のような入室を促すための入室案内表示に内容に変更する。さらに、表示端末10は、受診者に対して受信順になったことを確実に通知できるように、出力デバイス16から所定の出力をする。例えば、表示端末10は、スピーカからの音の出力(音声によるメッセージを含む)、バイブレータによる振動の発生、LEDによる点灯あるいは点滅などを実行する。
【0065】
また、情報サーバ40は、診察順となった受診者についての受診者情報を、受診者が診察を受ける診察室(ここでは「眼科診察室2」)に設置された入力端末60に対して送信する(ACT B8)(図11、S25)。入力端末60は、情報サーバ40から受信した受診者情報を表示して、診察者に対して次の受診者についての情報を提供する。
【0066】
受診者は、診察室に入室すると、診察者の近くに設置されたNFC読み取り装置50に表示端末10を近接させる(図12、S31)。NFC読み取り装置50は、近接された表示端末10とNFCによる通信を実行して、表示端末10のNFCID13aを読み取る。NFC読み取り装置50は、表示端末10から読み取ったNFCID13aを情報サーバ40に送信する(図12、S32)。これにより、表示端末10を用いた受診者確認が可能となる。
【0067】
情報サーバ40は、NFC読み取り装置50から送信された、表示端末10のNFCID13aを受信する。情報サーバ40は、表示端末10のNFCID13aをもとに、受診者が入室したことを確認する。情報サーバ40は、NFCID13aに対応する受診者IDをもとに、診察に必要な詳細な受診者情報を、受診者が入室した診察室に設置された入力端末60に対して送信する(ACT B8)(図12、S33)。入力端末60は、情報サーバ40から受信した受診者情報を表示して、診察者に対して受診者についての詳細な情報を提供する。
【0068】
診察者は、受診者についての診断が完了すると、診察結果を入力端末60に入力する。入力端末60は、入力された診察結果を情報サーバ40に送信する(図12、S34)。情報サーバ40は、入力端末60から診察結果を受信すると(ACT B9)、受診結果を受診者の受診者IDと対応づけて受診者情報テーブル44bに記録する。
【0069】
また、情報サーバ40は、診察結果が入力された(診察が終了した)受診者の受診者IDを受診待ち管理データ44cから削除し、他の受診待ちの受診者について待ち予想時間を算出して、受診待ち管理データ44cを更新する。
【0070】
さらに、情報サーバ40は、診察が終了した受診者について、次の受診先の受診科目を選択し、この次の受診科目の診察室に効率的に移動するために有効なデータを含む受診者情報を、端末管理装置20、無線中継器21を通じて、表示端末10に送信する(ACT B11)(図12、S35)。表示端末10は、情報サーバ40から受診した受診者情報をもとに、表示デバイス15の表示を次の受診科目を案内する内容に更新する。
【0071】
この時、情報サーバ40は、受診待ち管理データ44cを参照して、次の受診先の受診科目を選択する。例えば、情報サーバ40は、基本的に予め決められた順番で受診科目を選択するが、例えば次に予定する受診科目の待ち人数あるいは待ち予想時間が、予め決められた基準以上である場合には、その他の受診科目から次の受診科目を選択する。例えば、情報サーバ40は、受診待ち管理データ44cに設定された各科目の待ち人数、待ち予想時間をもとに、例えば、待ち時間が最も少ない科目を次の受診科目として選択する。ただし、診察の順番に制限がある受診科目が存在するため、制限に従う範囲内で次の受診科目を選択する。診察の順番の制限には、例えば「眼底/眼圧」の診察は「視力検査」の後にする、「面接」は最後にする、などがある。なお、待ち時間が最も少ない科目を次の受診科目として選択するだけでなく、その他の条件に基づいて次の受診科目を選択することも可能である。
【0072】
こうして、各受診科目の状況に応じて、動的に受診者が次に受診する受診科目を選択することで、受診者にとっては待ち時間を短縮することができる。また、病院側にとっては複数の診察室を効率的に使用して、多くの受診者についての診察を効率的に進めることができる。
【0073】
図12に示す表示端末10には、次の受診科目を案内する案内情報に更新した状態を示している。図12に示す案内情報の例では、建物内地図10dが、次の受診科目の診察室を含む内容に変更され、次の受診科目の診察室が、他と異なる形態によって表示されている。また、メッセージ10cの内容が例えば「肺機能検査を受診して下さい」に更新され、次に受診すべき受診科目が明示されている。
【0074】
このようにして、本実施形態における健康診断案内システムでは、NFC付き診察券70から読み取られたNFCID70aを表示端末10(NFCユニット13)に書き込むことで、表示端末10を受診者用に設定することができる。受診者は、表示端末10において表示される建物内地図10dやメッセージ10cなどから次に受診する受診科目や診察室の場所を容易に把握できるので、次の受診科目の診察室に行くまで迷うこともなく効率的に受診することができる。また、表示端末10を用いることにより、診察結果や個人情報が記入された書類を持ち歩く必要が無いため、書類の紛失による個人情報の漏洩などのおそれがない。また、表示端末10とNFC読み取り装置50とのNFCによるデータ通信により、各診察室での受け付け(到着確認)や、診察室での受診者確認がされるので、書類の取り違いなどによる混乱などが発生するおそれがない。
【0075】
なお、全ての受診科目についての受診が完了すると、受診者は、表示端末10を受け付け窓口などに返却する。表示端末10は、窓口担当者による操作によって、NFCユニット13に書き込まれたNFC付き診察券70のNFCID13a(NFCID70a)が無効化される。また、情報サーバ40は、表示端末管理テーブル44aに記録された、無効化されたNFCID13a(NFCID70a)に対応する表示端末IDを削除する。これにより、表示端末10は、他の受診者に貸与可能な状態となる。
【0076】
次に、図9のフローチャートを参照しながら、診察結果通知処理について説明する。図13(A)(B)は、本実施形態における診察結果通知処理を説明するための図である。診察結果通知処理は、情報サーバ40に記録された健康診断の結果を、受診者が所持する携帯端末30によって閲覧するための処理である。
【0077】
携帯端末30は、NFCによるデータ通信機能を備えている。受診者は、健康診断が終了した後、携帯端末30において診察結果閲覧用のアプリケーションプログラムを起動させ、携帯端末30にNFC付き診察券70を近接させる。携帯端末30は、診察結果閲覧用のアプリケーションプログラムに従い、NFCによるデータ通信機能により、NFC付き診察券70のNFCID70aを読み取る。携帯端末30は、NFC付き診察券70から読み取ったNFCID70aを、モバイルネットワーク300、インターネット400を介して、情報サーバ40に送信する。
【0078】
情報サーバ40は、携帯端末30からNFCID70aを受信する(ACT C1)。情報サーバ40は、表示端末管理テーブル44aをもとに、受信したNFCID70aに対応する受診者IDを判別し、この受診者IDに対応する診察結果のデータを受診者情報テーブル44bから読み出す(ACT C2)。情報サーバ40は、受診者情報テーブル44bから読み出した診察結果を、インターネット400、モバイルネットワーク300を介して携帯端末30に送信する(ACT C3)。
【0079】
携帯端末30は、情報サーバ40から受信した受診結果のデータをもとに、健康診断についての診察結果を表示する。
【0080】
図13(B)は、携帯端末30において表示される診察結果の一例を示す図である。図13(B)に示す例では、受診者の氏名、受診者ID、受信日の他、複数の検査項目(例えば、身長、体重、体脂肪率、BMI)と、それぞれの検査結果を一覧表示している。
【0081】
このようにして、NFC付き診察券70に記録されたNFCID70aを携帯端末30により読み取り、情報サーバ40に送信することで、受診者は、自分が所有している携帯端末30を用いて、健康診断の診察結果を簡単に閲覧することができる。
【0082】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0083】
10…表示端末、11…コントローラ、12…通信デバイス、13…NFCユニット、14…メモリ、14a…表示端末ID、15…表示デバイス、16…出力デバイス、20…端末管理装置、21…無線中継器、30…携帯端末、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…補助記憶デバイス、35…NFCユニット、36…タッチパネル、37…通信デバイス、40…情報サーバ、41…CPU、42…ROM、43…RAM、44…補助記憶デバイス、44a…表示端末管理テーブル、44b…受診者情報テーブル、44c…受診待ち管理テーブル、44d…案内データ、46…通信デバイス、300…モバイルネットワーク、400…インターネット。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13