【実施例】
【0241】
以下、実施例、参考例、試験例および製剤例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。しかしながら、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0242】
各略語の意味は以下に記載する通りである。
Ac: アセチル
Allooc: アリルオキシカルボニル
BHまたはBzh: ベンズヒドリル
Boc: tert−ブトキシカルボニル
Bn: ベンジル
Bt: ベンゾトリアゾール
Cbz: カルボベンゾキシ
DMF: N,N−ジメチルホルムアミド
EDC: 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
Et: エチル
HOBt: 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
i−Pr: イソプロピル
mCPBA: m−クロロペルオキシ安息香酸
Me: メチル
ODS: オクタデシルシリル
PMB: パラ−メトキシベンジル
TBS: tert−ブチルジメチルシリル
t−Bu: tert−ブチル
TFA: トリフルオロ酢酸
Tr: トリチル
WSCD: N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
rt: 室温
TFA: トリフルオロ酢酸
THF: テトラヒドロフラン
DCM: ジクロロメタン
MeOH: メタノール
EAまたはEtOAc: 酢酸エチル
Pd/C: パラジウム炭素
NaBH(OAc)
3: トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
Pd
2(dba)
3: トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
XPhos: ジシクロヘキシル[2’,4’,6’−トリス(1−メチルエチル)−2−ビフェニリル]ホスファン
SEMCl: 2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド
CDI: 1,1’−カルボニルジイミダゾール
AlCl
3: 塩化アルミニウム
LAH: 水素化リチウムアルミニウム
DIBAL−H: 水素化イソブチルアルミニウム
PyBOP: (ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
HATU: 2−(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)
DIPEAまたはDIEA: ジイソプロピルエチルアミン
K
2CO
3: 炭酸カリウム
TMS: テトラメチルシラン
CDCl
3: 重水素化クロロホルム
CD
3OD: 四重水素化メタノール
DMSO−d
6: 六重水素化ジメチルスルホキシド
【0243】
参考例1:化合物X−1の合成
【化124】
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【0244】
工程(1):化合物X−1a→化合物X−1b
US4463172A1号明細書の合成に従って合成された化合物X−1a(26.47g、51.2mmol)をジオキサン(200mL)に溶かし、次にこれに室温でジオキサン中4mol/Lの塩酸溶液(25.6ml、102mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテル/ジクロロメタンで洗浄し、化合物X−1b(21.1g、75%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.37−7.26 (11H, m), 7.03−6.99 (2H, m), 6.87 (1H, s), 6.36 (1H, d, J = 8.7 Hz), 5.63−5.59 (1H, m), 5.23−5.20 (2H, m), 4.31 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.09 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.86 (2H, s), 1.99 (3H, s).
【0245】
工程(2):化合物X−1b→化合物X−1c
化合物X−1b(5.53g、10mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶かし、次にこれに−40℃でジクロロメタン(40mL)中、m−クロロペルオキシ安息香酸(3.45g、13mmol)の溶液を滴下した。この混合物を−40℃で1時間撹拌した。反応混合物をチオ硫酸ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、メタノールで洗浄し、化合物X−1c(3.79g、67%)を得た。
MS(M+1) =569
【0246】
工程(3):化合物X−1c→化合物X−1d
化合物X−1c(3.79g、6.6mmol)をジメチルホルムアミド(35mL)に溶かし、次にこれに−50℃で三塩化リン(1.7mL、20mmol)を加えた。この混合物を−20℃で30分間撹拌した。反応混合物を水および酢酸エチルで希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物X−1d(1.98g、54%)を得た。
MS(M+1) =553
【0247】
工程(4):化合物X−1d→化合物X−1e
五塩化リン(1.47g、7.1mmol)をジクロロメタン(20mL)に懸濁させ、次にこれに、0℃でピリジン(0.63ml、7.8mmol)および化合物X−1d(1.95g、3.5mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。次にこれに−40℃でメタノール(10mL)を加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌した。この混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液およびジクロロメタンで希釈した後、分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、酢酸エチル(20ml)を加え、減圧下で濃縮し、化合物X−1eの酢酸エチル溶液を得た。この溶液を精製せずにそのまま次の反応で使用した。
【0248】
工程(5):化合物X−1e+化合物X−1f→化合物X−1g、化合物X−1h
化合物X−1f(1.82g、4.2mmol)およびトリエチルアミン(0.68mL、4.9mmol)をジメチルアセトアミド(20mL)に溶かし、次にこれに−20℃で塩化メタンスルホニル(0.36mL、4.6mmol)を加えた。この混合物を−10℃で20分間撹拌した。ピリジン(0.57mL、7.1mmol)および反応混合物を0℃で化合物X−1eの酢酸エチル溶液(3.5mol)に加えた。この混合物を0℃で20分間撹拌した。反応混合物を水および酢酸エチルで希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物X−1g(0.13g、4.4%)、化合物X−1h(1.17g、40%)を得た。
化合物X−1g
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.18−8.16 (2H, m), 7.42−7.30 (11H, m), 6.93 (1H, s), 6.03 (1H, dd, J = 9.0, 5.0 Hz), 5.23 (1H, d, J = 5.0 Hz), 4.83 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.21 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.01 (1H, q, J = 7.2 Hz), 1.64 (3H, s), 1.61 (3H, s), 1.57 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.53 (9H, s), 1.41 (9H, s).
化合物X−1h
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.22−8.19 (2H, m), 7.46−7.30 (11H, m), 7.01 (1H, s), 6.13 (1H, dd, J = 9.0, 5.1 Hz), 5.19 (1H, d, J = 5.1 Hz), 4.43 (1H, d, J = 11.5 Hz), 4.18 (1H, d, J = 11.5 Hz), 3.85 (1H, q, J = 7.3 Hz), 1.63 (3H, s), 1.60 (3H, s), 1.58 (3H, d, J = 7.3 Hz), 1.53 (9H, s), 1.39 (9H, s).
【0249】
工程(6):化合物X−1g→化合物X−1
化合物X−1g(77.6g、92mmol)をテトラヒドロフラン(770mL)に溶かし、次にこれに15℃でヨウ化ナトリウム(41.5g、277mmol)を加えた。得られた溶液を15℃で1日撹拌した。反応混合物を重亜硫酸ナトリウム水溶液および酢酸エチルで希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮し、化合物X−1(85.2g、99%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.24 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.42−7.29 (12H, m), 6.94 (1H, s), 5.94 (1H, dd, J = 8.8, 4.9 Hz), 5.27 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.97 (1H, d, J = 9.8 Hz), 4.07−4.00 (2H, m), 1.64 (3H, s), 1.61 (3H, s), 1.55−1.53 (12H, m), 1.41 (9H, s).
【0250】
参考例2:化合物X−2の合成
【化125】
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【0251】
工程(1):化合物X−1e+化合物X−2a→化合物X−2b
化合物X−1e(8.3g、15mmol)および化合物X−2a(10.4g、18mmol)を用い、参考例1の工程4および5と同様にして目的化合物を合成した。
収量:10.4g(70%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.27 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.09 (1H, s), 7.43−7.29 (11H, m), 7.23 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.94 (1H, s), 6.82 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.92 (1H, dd, J = 8.1, 4.9 Hz), 5.36 (1H, dd, J = 8.4, 4.6 Hz), 5.23 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.14 (1H, d, J = 11.9 Hz), 5.05 (1H, d, J = 11.9 Hz), 4.85 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.23 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.00 (1H, q, J = 7.4 Hz), 3.76 (3H, s), 2.92 (1H, dd, J = 16.4, 8.4 Hz), 2.83 (1H, dd, J = 16.4, 4.6 Hz), 1.57 (3H, d, J = 7.4 Hz), 1.54 (9H, s), 1.41 (9H, s).
【0252】
工程(2):化合物X−2b→化合物X−2
化合物X−2b(10.4g、11mmol)を用い、参考例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:10.7g(95%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.30 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.11 (1H, s), 7.44−7.29 (11H, m), 7.23 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.95 (1H, s), 6.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.84 (1H, dd, J = 7.9, 4.8 Hz), 5.37 (1H, dd, J = 8.3, 4.8 Hz), 5.27 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.14 (1H, d, J = 11.8 Hz), 5.05 (1H, d, J = 11.8 Hz), 4.99 (1H, d, J = 9.8 Hz), 4.06−4.01 (2H, m), 3.76 (3H, s), 2.92 (1H, dd, J = 16.4, 8.3 Hz), 2.84 (1H, dd, J = 16.4, 4.8 Hz), 1.54−1.52 (12H, m), 1.41 (9H, s).
【0253】
参考例3:化合物X−3およびX−24の合成
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
工程(1):化合物X−3a→化合物X−3b→化合物X−3c
−10℃で、化合物X−3a(50g、97mmol)(Tetrahedron Letter, 37, 1971−1974 (1996)の合成に従って合成)のジクロロメタン(450mL)の予冷溶液に、過酢酸(19.82g、102mmol、37重量%)を加えた。この混合物を−10〜−5℃で撹拌した。得られた混合物に水(200mL)中、重亜硫酸ナトリウム(12.1g、116mmol)の溶液を加えた。この混合物に水(150mL)を加えた後、有機層を分離した。有機層を水(250mL)、10%塩化ナトリウム水溶液(250mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(150mL)で連続的に抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾液にジメチルホルムアミド(200mL)を加えた後、その溶液を濃縮した。残渣をジメチルホルムアミド(30mL)の入った反応瓶に入れた後、その溶液にホルムアルデヒド(15.7g、194mmol、37重量%)および塩酸ジメチルアミン(7.89g、97mmol)を加えた。この混合物を60℃で3時間撹拌した後、氷浴中で冷却した。この混合物に8分かけて水(250mL)を滴下した。得られた混合物を3.5時間撹拌した。沈殿した材料を濾取し、水(250mL)およびエタノール(250mL)で洗浄した。固体を3日間風乾し、化合物X−3c(48.5g、92%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.61 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.39−7.35 (3H, m), 6.98−6.93 (4H, m), 6.40 (1H, s), 6.21 (1H, s), 5.95 (1H, dd, J = 8.3, 5.1 Hz), 5.31−5.26 (2H, m), 5.21 (1H, d, J = 11.9 Hz), 5.07 (1H, d, J = 5.1 Hz), 4.74 (1H, d, J = 12.5 Hz), 3.91 (1H, d, J = 15.4 Hz), 3.83 (1H, d, J = 15.4 Hz), 3.75 (3H, s), 1.96 (3H, s).
【0255】
工程(2):化合物X−3c→化合物X−3d→化合物X−3e
氷浴にて、化合物X−3c(25.0g、45.9mmol)の1,4−ジオキサン(175mL)およびジクロロメタン(50mL)の予冷懸濁液に、ジクロロメタン(15mL)とともに亜鉛(15.01g、230mmol)を加えた。氷浴にて、この混合物に濃塩酸(19.1mL、230mmol、12M)を45分かけて滴下した後、ジクロロメタン(10mL)で洗浄した。この混合物を氷浴にて1時間撹拌した後、セライトで濾過し、これをジクロロメタン(300mL)で洗浄した。濾液を水(500mL)および水(125mL)で連続的に洗浄した。これらの水層をジクロロメタン(75mL)で連続的に抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を1,4−ジオキサン(75mL)で溶かし、ジクロロメタンを除去した後、氷浴中で冷却した。この混合物に1,4−ジオキサン中塩酸(23.0mL、4M)を加えた後、氷浴中で2時間撹拌した。得られた混合物にイソプロピルエーテル(122mL)を加え、氷浴中で1.5時間撹拌した。沈殿した材料を濾取し、イソプロピルエーテルで洗浄した。固体を一晩風乾し、化合物X−3e(15.3g、58%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:9.27 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.38−7.34 (3H, m), 6.97−6.92 (4H, m), 5.48 (1H, dd, J = 7.8, 3.8 Hz), 5.19 (1H, d, J = 3.8 Hz), 5.15−5.08 (3H, m), 4.64 (1H, d, J = 12.2 Hz), 4.31 (1H, d, J = 12.2 Hz), 3.77−3.74 (5H, m), 2.04 (3H, s).
【0256】
工程(3):化合物X−3e→化合物X−3f
氷浴にて、化合物X−3e(50.0g、94mmol)のジクロロメタン(500mL)の予冷懸濁液に、過酢酸(18.4g、94mmol、39重量%)を10分かけて滴下した。この混合物を氷浴で3時間撹拌した。重亜硫酸ナトリウム(11.8g、113mmol)の水(250mL)の溶液を加えた。水(250mL)をさらに加えた。有機層を水(500mL)および10%塩化ナトリウム水溶液(500mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(50mL)で連続的に抽出した。合わせた有機層を濃縮するとともに、アセトニトリルを2回(250mL、100mL)加えることにより溶媒をアセトニトリルに置き換えた。残った懸濁液(およそ250mL)にアセトニトリル(612mL)および水(150mL)を加えた。この混合物に10%酢酸ナトリウム水溶液(100mL)を加えた後、pHは6.29を示した。この混合物を室温でpHをモニタリングしながら1.5時間撹拌した。2mol/Lの塩酸(24.5mL)を加えて急冷した。この不溶物を濾取し、水(200mL)およびアセトニトリル(150mL)で洗浄した。この固体を3日間風乾し、化合物X−3f(32.6g、66%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.53 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.38−7.36 (3H, m), 6.97−6.93 (4H, m), 5.88 (1H, dd, J = 8.3, 4.9 Hz), 5.30 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.21 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.10 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.81 (1H, d, J = 12.3 Hz), 4.42 (1H, d, J = 12.3 Hz), 3.90−3.79 (3H, m), 3.76 (3H, s), 1.61 (3H, d, J = 7.5 Hz).
【0257】
工程(4):化合物X−3f→化合物X−3g
化合物X−3f(30.0g、57.4mmol)のジメチルホルムアミド(240mL)の予冷懸濁液に、−40℃で撹拌しながら、三塩化リン(23.6g、172mmol)を10分かけて加えた。この混合物を−35℃で1時間撹拌した。得られた混合物にジクロロメタン(300mL)および水(300mL)を加えた。有機層を分離した後、水(300mL)および10%塩化ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(90mL)で連続的に抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、およそ150mLに濃縮した。残った懸濁液に2−プロパノール(180mL)を加えた後、懸濁液を再びおよそ150mLに濃縮した。この残渣に2−プロパノール(14mL)およびジイソプロピルエーテル(120mL)を加えた。この混合物を3時間撹拌した。不溶物を濾取し、3日間風乾し、化合物X−3g(20.8g、71%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:9.21 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.38−7.34 (3H, m), 6.96−6.91 (4H, m), 5.73 (1H, dd, J = 8.4, 5.0 Hz), 5.33 (1H, d, J = 5.0 Hz), 5.27 (1H, d, J = 11.9 Hz), 5.17 (1H, d, J = 11.9 Hz), 4.66 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.49 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.08 (1H, q, J = 7.2 Hz), 3.75 (5H, s), 1.53 (3H, d, J = 7.2 Hz).
【0258】
工程(5):化合物X−3g→化合物X−3h
ジクロロメタン(90mL)中、五塩化リン(8.21g、39.4mmol)のジクロロメタン(90mL)の予冷懸濁液に、−5℃で撹拌しながら、ピリジン(3.43g、43.4mmol)および化合物X−3g(10.0g、19.7mmol)を加えた。この混合物を10〜15℃で1時間撹拌した。得られた混合物を氷浴中で予冷メタノール(25mL)に注いだ後、水(50mL)を加えた。有機層を分離し、水(100mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(40mL)で連続的に抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。この濾液にp−トルエンスルホン酸一水和物(3.75g、19.7mmol)および酢酸エチル(60mL)を加えた。この混合物を濃縮してジクロロメタンを除去した。残った懸濁液に酢酸エチル(50mL)を加えた。この混合物を35℃で撹拌した後、氷浴中で2.5時間撹拌した。不溶物を濾取し、酢酸エチルで洗浄した。この固体を風乾により乾燥させ、化合物X−3h(7.30g、63%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:9.02 (3H, br s), 7.48 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.12 (2H, d, J = 7.7 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8.3 Hz), 5.45 (1H, d, J = 5.0 Hz), 5.29−5.17 (3H, m), 4.68 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.51 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.21 (1H, q, J = 7.2 Hz), 3.75 (3H, s), 2.29 (3H, s), 1.57 (3H, d, J = 7.2 Hz).
【0259】
工程(6):化合物X−3h+化合物X−1f→化合物X−3
−40℃にて、酢酸エチル(120mL)中、化合物X−1f(9.29g、21.6mmol)および化合物X−3h(12.0g、21.6mmol)の酢酸エチル(120mL)の予冷懸濁液に、ジクロロリン酸フェニル(6.84g、4.82mmol)およびN−メチルモルホリン(7.65g、76mmol)を加えた。この混合物を−40℃で1.5時間撹拌した。0.5mol/L塩酸(130mL)を加えて急冷した。有機層を分離し、水(120mL)、5%重炭酸ナトリウム水溶液(120mL)、および10%塩化ナトリウム水溶液(120mL)で洗浄した。これらの水層を酢酸エチル(60mL)で連続的に抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗材料(19.7g)を得た。6.58gの粗残渣を、n−ヘキサンおよび酢酸エチルで溶出させるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物X−3(5.77g)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:11.84 (1H, s), 9.58 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.26 (1H, s), 6.94 (2H, d, J = 8.2 Hz), 5.87 (1H, dd, J = 8.1, 5.0 Hz), 5.40 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.26 (1H, d, J = 11.8 Hz), 5.18 (1H, d, J = 11.8 Hz), 4.67 (1H, d, J = 12.2 Hz), 4.48 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.06 (1H, q, J = 7.2 Hz), 3.76 (3H, s), 1.52 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.46−1.44 (15H, m), 1.39 (9H, s).
【0260】
工程(7):化合物X−3→化合物X−24
化合物X−3(25.6g、30.0mmol)を用い、参考例1の工程(6)と同様にして化合物X−24を合成した。
収量:28.08g、(106%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.14 (1H, d, J = 8.9 Hz), 7.35−7.33 (3H, m), 6.91 (2H, d, J = 8.4 Hz), 5.91 (1H, dd, J = 8.9, 4.9 Hz), 5.27 (1H, d, J = 11.9 Hz), 5.21−5.18 (2H, m), 5.05 (1H, d, J = 10.4 Hz), 4.09−4.07 (2H, m), 3.82 (3H, s), 1.62 (3H, s), 1.60 (3H, s), 1.55 (3H, d, J = 7.3 Hz), 1.53 (9H, s), 1.41 (9H, s).
【0261】
参考例4:化合物X−4の合成
【化127】
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【0262】
工程(1):化合物X−3h+化合物X−2a→化合物X−4a
化合物X−3h(6.3g、11mmol)および化合物X−2a(6.0g、11mmol)を用い、参考例3の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:6.7g(65%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:11.87 (1H, s), 9.68 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.31−7.29 (3H, m), 6.94 (2H, d, J = 8.0 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8.0 Hz), 5.84 (1H, dd, J = 8.2, 4.8 Hz), 5.39 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.26 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.18 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.10 (2H, s), 4.96 (1H, t, J = 6.4 Hz), 4.68 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.49 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.07 (1H, q, J = 7.2 Hz), 3.75 (3H, s), 3.73 (3H, s), 2.92−2.80 (2H, m), 1.51 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.47 (9H, s), 1.35 (9H, s).
【0263】
工程(2):化合物X−4a→化合物X−4
化合物X−4a(28.3g、30mmol)を用い、参考例1の工程6と同様にして目的化合物X−4を合成した。
収量:32g(103%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.21 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.11 (1H, s), 7.37−7.35 (3H, m), 7.23 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.81 (1H, dd, J = 8.0, 4.8 Hz), 5.36 (1H, dd, J = 8.2, 5.0 Hz), 5.30−5.04 (7H, m), 4.09−4.03 (1H, m), 3.82 (3H, s), 3.79 (3H, s), 2.89 (1H, dd, J = 16.4, 8.2 Hz), 2.82 (1H, dd, J = 16.4, 5.0 Hz), 1.55−1.54 (12H, m), 1.40 (9H, s).
【0264】
参考例5:化合物X−5の合成
【化128】
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【0265】
工程(1):化合物X−5a→化合物X−5
化合物X−5a(2.1g、5mmol)をトルエン(20mL)に懸濁させ、次にこれに0℃でキヌクリジン−4−イルメタンアミン(0.74g、5.3mmol)を加えた。この混合物を50℃で1時間撹拌した。これに酢酸(0.57mL、10mmol)を加えた。得られたものを還流下で3日間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水酸化ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物X−5(2.6g、95%)を得た。
1H−NMR (CDCl3) δ:7.35 (4H, d, J = 8.7 Hz), 7.33 (2H, s), 6.90 (4H, d, J = 8.7 Hz), 5.18 (4H, s), 3.82 (6H, s), 3.38 (2H, br s), 2.85−2.81 (6H, m), 1.42−1.38 (6H, m).
【0266】
参考例6:化合物X−6の合成
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
工程(1):化合物X−5a→化合物X−6
化合物X−5a(2.1g、5mmol)を用い、参考例5と同様にして化合物X−6を合成した。
収量:2.18g(80%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.36−7.32 (4H, m), 7.27 (2H, s), 6.91−6.87 (4H, m), 5.16 (4H, s), 4.59−4.49 (1H, m), 3.81 (6H, s), 3.24−3.20 (2H, m), 2.32−2.24 (2H, m), 2.20 (3H, s), 2.15−2.11 (2H, m), 1.88−1.82 (2H, m), 1.72−1.67 (2H, m).
【0268】
参考例7:化合物X−7の合成
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
工程(1):化合物X−7a→化合物X−7
化合物X−7a(0.48mg、4.2mmol)およびトリエチルアミン(0.58ml、4.2mmol)をジメチルアセトアミド(12mL)に溶かし、次にこれに−20℃で塩化メタンスルホニル(0.3ml、3.9mmol)を加えた。この混合物を−20℃で30分間撹拌した。次にこれに0℃でアミノエチルピロリジン(0.48g、4.2mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチル(3%トリエチルアミン含有)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物X−7(0.75g、45%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.62 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.47−7.42 (1H, m), 7.34 (4H, dd, J = 8.7, 2.3 Hz), 6.95−6.90 (3H, m), 6.85−6.81 (2H, m), 5.11 (2H, s), 4.96 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.49 (2H, q, J = 5.9 Hz), 2.72−2.65 (2H, m), 2.58−2.50 (4H, m), 1.83−1.74 (4H, m).
【0270】
参考例8:化合物X−8の合成
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
工程(1):化合物X−7a→化合物X−8
化合物X−7a(0.5g、3.9mmol)を用い、参考例7と同様にして化合物X−7を合成した。
収量:0.62g(39%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.69−7.65 (1H, m), 7.47−7.45 (2H, m), 7.39 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.31−7.26 (2H, m), 7.01−6.97 (2H, m), 6.87−6.83 (2H, m), 5.25 (2H, s), 4.91 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.74 (3H, s), 3.08−2.89 (7H, m), 1.97−1.69 (6H, m).
【0272】
参考例9:化合物X−9の合成
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
工程(1):化合物X−7a→化合物X−9
化合物X−7a(0.5g、3.9mmol)を用い、参考例7と同様にして化合物X−9を合成した。
収量:0.64g(43%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.69 (1H, d, J = 8.9 Hz), 7.34 (4H, t, J = 8.2 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.9 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.13 (2H, s), 4.95 (2H, s), 4.72−4.55 (1H, m), 3.84 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.77−3.61 (1H, m), 3.14−2.94 (3H, m), 2.32−2.03 (3H, m), 1.92−1.76 (3H, m), 1.50−1.34 (1H, m).
【0274】
参考例10:化合物X−10の合成
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
工程(1):化合物X−21→化合物X−10
化合物X−21(1.9g、5.0mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.3ml、7.5mmol)をジクロロメタン(25mL)に溶かし、次にこれに0℃でクロロリン酸ジフェニル(1.2ml、6.5mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。次にこれに0℃でアミノエチルピロリジン(0.68g、6mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチル(3%トリエチルアミン含有)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物X−10(0.56g、19%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.85 (1H, t, J = 5.8 Hz), 7.58−7.32 (12H, m), 5.25 (2H, s), 5.22 (2H, s), 3.37−3.35 (2H, m), 2.56−2.54 (2H, m), 1.72−1.65 (3H, m).
【0276】
以下に示される化合物を用い、参考例10と同様にして各目的化合物を合成した。
【0277】
参考例11:化合物X−11の合成
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
収量:0.37g(15%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.49−7.21 (15H, m), 5.28 (2H, s), 5.23 (2H, s), 2.99−2.72 (7H, m), 2.02−1.55 (6H, m).
【0278】
参考例12:化合物X−12の合成
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
収量:0.52g(20%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.82 (1H, t, J = 6.3 Hz), 7.57−7.20 (10H, m), 5.24 (2H, s), 5.23 (2H, s), 3.02 (2H, d, J = 6.4 Hz), 2.74−2.70 (6H, br m), 1.33−1.29 (6H, br m).
【0279】
参考例13:化合物X−13の合成
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
収量:0.88g(36%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.49−7.32 (12H, m), 5.28 (2H, s), 5.24 (2H, s), 3.41−2.82 (8H, m), 2.14−1.63 (5H, m).
【0280】
参考例14:化合物X−14の合成
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
収量:1.0g(39%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.97 (1H, br s), 7.93−7.90 (1H, m), 7.56−7.30 (10H, m), 5.25 (2H, s), 5.16 (2H, s), 4.16−4.11 (1H, m), 3.24 (1H, br s), 2.34−2.18 (6H, m), 1.84−1.71 (5H, m).
【0281】
参考例15:化合物X−15の合成
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
収量:0.85g(50%)
[M+H] = 537.25
【0282】
参考例16:化合物X−16の合成
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
収量:2.0g(71%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.41 (1H, s), 7.36−7.27 (5H, m), 6.91 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.81 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.28 (1H, br s), 5.06 (2H, s), 5.02 (2H, s), 3.82 (3H, s), 3.78 (3H, s), 3.19 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.90−2.86 (6H, m), 1.41−1.38 (6H, m).
【0283】
参考例17:化合物X−17の合成
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
収量:1.3g(49%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.34 (4H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz), 7.11 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.02 (1H, d, J = 1.9 Hz), 6.91 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.06 (2H, br s), 5.00 (2H, br s), 3.98 (1H, s), 3.83 (3H, d, J = 10.2 Hz), 3.80 (3H, s), 3.54 (2H, s), 3.25 (1H, s), 2.82 (2H, s), 2.42 (6H, dd, J = 53.5, 20.3 Hz).
【0284】
参考例18:化合物X−18の合成
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
収量:0.39g(32%)
[M+H] = 521.35
【0285】
参考例19:化合物X−19の合成
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
収量:1.3g(50%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.34 (2H, dd, J = 11.5, 2.8 Hz), 7.31−7.27 (2H, m), 7.24 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.01 (1H, dd, J = 10.4, 1.9 Hz), 6.92 (2H, dt, J = 9.3, 2.4 Hz), 6.82 (2H, dt, J = 9.2, 2.4 Hz), 5.95 (1H, t, J = 6.1 Hz), 5.08 (4H, s), 3.82 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.20 (2H, d, J = 6.4 Hz), 2.91−2.87 (6H, m), 1.42−1.38 (6H, m).
【0286】
参考例20:化合物X−20の合成
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
収量:1.1g(42%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.33 (4H, dd, J = 13.7, 8.6 Hz), 6.91−6.79 (6H, m), 5.05 (4H, s), 4.00−3.89 (1H, m), 3.82 (3H, s), 3.77 (3H, dd, J = 18.3, 6.6 Hz), 3.59 (1H, t, J = 20.3 Hz), 3.21 (1H, d, J = 28.7 Hz), 2.85 (1H, s), 2.57 (1H, d, J = 39.9 Hz), 2.35 (3H, s), 1.81 (5H, s).
【0287】
参考例21:化合物X−21の合成
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
工程(1):化合物X−21a→化合物X−21b
化合物X−21a(13.5g、38mmol)をジクロロメタン(100mL)に懸濁させ、次にこれに塩酸N,O−ジメチルヒドロキシルアミン(5.6g、57mmol)、塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(11g、57mmol)およびトリエチルアミン(7.94ml、57mmol)を順次加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンおよび水で希釈した。次に、得られた溶液を分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物X−21b(15.1g、100%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.42−7.26 (12H, m), 7.16 (2H, d, J = 10.4 Hz), 5.17 (2H, s), 5.13 (2H, s), 3.48 (3H, s), 3.32 (3H, s).
【0289】
工程(2):化合物X−21b→化合物X−21c
化合物X−21b(15.1g、38mmol)をテトラヒドロフラン(320mL)に懸濁させ、次にこれに0℃で臭化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中0.99mol/L、77ml 76mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で希釈した後、酢酸エチルおよび水で抽出し、飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物X−21c(13g、97%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.44−7.26 (12H, m), 5.21 (2H, s), 5.16 (2H, s), 2.52 (3H, s).
【0290】
工程(2):化合物X−21c→化合物X−21
化合物X−21c(13g、37mmol)をピリジン(200mL)に溶かし、次にこれに二酸化セレン(10.3g、93mmol)を加えた。この混合物を80℃で1日撹拌した。反応混合物を濾過し、蒸発させた。残渣を塩酸水溶液および酢酸エチルで希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物X−21(11.5g、82%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.52−7.48 (3H, m), 7.44−7.32 (9H, m), 5.27 (2H, s), 5.23 (2H, s).
【0291】
参考例22:化合物X−22の合成
【化145】
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【0292】
工程(1):化合物X−1g→化合物X−22
ジクロロメタン(20ml)中、化合物X−1g(4.20g、5.0mmol)の溶液を−40℃に冷却した。ジクロロメタン(20ml)中、m−クロロ過安息香酸(1.46g、5.5mmol)の溶液を滴下した。−40℃で30分間撹拌した後、それに15%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンを減圧下で蒸発させた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、真空濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物X−22を黄色形態として得た。
収量:2.59g、(60%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.43 (9H, s), 1.59 (3H, s), 1.60 (3H, s), 1.61 (9H, s), 1.78 (3H, d, J = 7.53 Hz), 3.48 (1H, q, J = 7.53 Hz), 4.05 (1H, d, J = 12.67 Hz), 4.74 (1H, dd, J = 4.96, 1.38 Hz), 5.17 (1H, d, J = 12.67 Hz), 6.25 (1H, dd, J = 9.98, 4.96 Hz), 6.95 (1H, s), 7.28−7.44 (11H, m), 8.09 (1H, d, J = 9.98 Hz), 8.30 (1H, s).
【0293】
参考例23:化合物X−23の合成
【化146】
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【0294】
工程(1):化合物X−1h→化合物X−23
化合物X−1h(4.20g、5.0mmol)から、参考例22と同様の方法を用い、化合物X−23を白色固体として得た。
収量:2.26g、(53%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.39 (3H, d, J = 7.47 Hz), 1.42 (9H, s), 1.53 (9H, s), 1.59 (3H, s), 1.60 (3H, s), 3.88 (1H, q, J = 7.47 Hz), 4.34 (1H, d, J = 12.05 Hz), 4.59 (1H, d, J = 5.03 Hz), 4.63 (1H, d, J = 12.05 Hz), 6.31 (1H, dd, J = 9.76, 5.03 Hz), 7.00 (1H, s), 7.25−7.48 (11H, m), 7.95 (1H, d, J = 9.76 Hz), 8.19 (1H, s).
【0295】
参考例25:化合物X−25の合成
化合物
X−25:5−クロロ−1−シクロプロピル−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−N−((1R,3r,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド
【化147】
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【0296】
DCM(700mL)中、5−クロロ−1−シクロプロピル−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸(WO2013052568A1号、8g、14.93mmol)および(1R,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−アミン二塩酸塩(3.34g、15.7mmol)の溶液に、室温でDIPEA(9.12mL、52.2mmol)およびPyBOP(9.32g、17.9mmol)を加えた。反応混合物を一晩撹拌した後、濃縮し、得られた残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(120gカラム、DCM中0〜10%MeOH)により精製した。単離された生成物を自動シリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、DCM中0〜10%MeOH)により再び精製し、化合物X−25(4.64g、収率47%)を白色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 658.2.
1H NMR (DMSO−d
6): 10.46 (d, J=7.3 Hz, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.50 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.33 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.02 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.87 (d, J=8.6 Hz, 2H), 5.35 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 4.04 (q, J=6.8 Hz, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.62−3.69 (m, 1H), 3.02−3.16 (m, 2H), 2.21 (s, 3H), 1.90−2.15 (m, 6H), 1.60 (d, J=13.9 Hz, 2H), 1.25−1.35 (m, 2H), 0.99−1.07 (m, 2H).
【0297】
参考例26:化合物X−26の合成
化合物X−26:
5−クロロ−1−エチル−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−N−((1R,3r,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド
【化148】
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【0298】
DCM(800mL)中、5−クロロ−1−エチル−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸(WO2013052568A1号、10.0g、19.1mmol)および(1R,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−アミン二塩酸塩(4.07g、19.1mmol)の溶液に、室温でDIPEA(11.7mL、66.8mmol)およびPyBOP(11.92g、22.90mmol)を加え、反応混合物を0.5時間撹拌した。この混合物を濃縮し、得られた残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(120gカラム、DCM中0〜10%MeOH)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、飽和NaHCO
3水溶液、ブライン、および水で順次洗浄した。生成物を自動シリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、DCM中0〜10%MeOH)により再精製し、化合物X−26(5.95g、収率48%)を白色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 646.2.
1H NMR (CDCl
3) δ:10.71 (d, J=6.6 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.41 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.37 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.96 (d, J=9.1 Hz, 2H), 6.87 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.81 (s, 1H), 5.22 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 4.31 (q, J=6.4 Hz, 1H), 4.17 (q, J=7.3 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.83 (s, 3H), 3.40−3.55 (m, 2H), 2.58−2.73 (m, 2H), 2.55 (s, 3H), 2.31−2.41 (m, 2H), 2.20−2.30 (m, 2H), 2.01 (d, J=14.9 Hz, 2H), 1.41 (t, J=7.2 Hz, 3H).
【0299】
実施例1:化合物I−1の合成
【化149】
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【0300】
工程(1):化合物1a→化合物1b
化合物1a(14.53g、74.8mmol)をジクロロメタン(150mL)に溶かし、次にこれに0℃で三臭化ホウ素(50g、200mmol)を滴下した。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で希釈し、蒸発させた。次に、沈殿した固体を濾取し、水で洗浄した。このようにして、化合物1bを得た(11.2g、90%)。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:10.18 (1H, s), 9.66 (1H, s), 7.06 (1H, s), 6.92 (1H, s), 5.16 (2H, s).
【0301】
工程(2):化合物1b→化合物1c
化合物1b(13.20g、79mmol)をジメチルアセトアミド(130mL)に溶かし、次にこれに炭酸カリウム(32.9g、238mmol)、塩化p−メトキシベンジル(26.0ml、191mmol)およびヨウ化ナトリウム(11.91g、79mmol)を順次加えた。この混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水に注いだ。次に、沈殿した固体を濾取し、水およびジイソプロピルエーテルで洗浄した。このようにして、化合物1cを得た(37.32g 116%)。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.37−7.33 (5H, m), 6.92−6.88 (5H, m), 5.16 (2H, s), 5.16 (2H, s), 5.12 (2H, s), 3.82 (3H, s), 3.81 (3H, s).
【0302】
工程(3):化合物1c→化合物1d
テトラヒドロフラン(30mL)およびメタノール(30mL)中、得られた化合物1cの全量(37.32g、79mmol)の溶液に、2mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液(119ml、237mmol)を加えた。得られた溶液を70℃で1時間撹拌した。反応混合物に水および2mol/Lの塩酸水溶液(120mL)を加えた。次に、沈殿した固体を濾取し、水で洗浄し、化合物1d(42.71g、127%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.69 (1H, s), 7.36−7.34 (4H, m), 7.02 (1H, s), 6.91−6.87 (4H, m), 5.15 (2H, s), 5.09 (2H, s), 4.73 (2H, s), 4.69 (1H, br s), 3.81 (3H, s), 3.80 (3H, s).
【0303】
工程(4):化合物1d→化合物1e
得られた化合物1dの全量(42.71g、79mmol)をアセトン(350mL)に懸濁させ、次にこれに0℃でジョーンズ試薬(2.67mol/L、71.0mL、190mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンおよび水で希釈した後、0℃で重亜硫酸ナトリウムを加えた。次に、得られた溶液を分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物1e(26.94g、81%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.38 (2H, s), 7.35 (4H, d, J = 8.1 Hz), 6.92 (4H, d, J = 8.1 Hz), 5.21 (4H, s), 3.82 (6H, s).
【0304】
工程(5):化合物1e→化合物1f
化合物1e(1.88g、4.5mmol)をトルエン(20mL)に懸濁させ、次にこれに0℃でアミノエチルピロリジン(0.60mL、4.7mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間撹拌した。これに酢酸(0.28mL、4.9mmol)を加えた。得られた混合物を還流下で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水酸化ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物1f(2.10g、91%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.36−7.32 (6H, m), 6.92−6.89 (4H, m), 5.17 (4H, s), 3.81 (6H, s), 3.78−3.73 (2H, m), 2.72−2.68 (2H, m), 2.56 (4H, br s), 1.74 (4H, br s).
【0305】
工程(6):化合物X−1+化合物1f→化合物1g→化合物I−1
0℃にて、ジメチルホルムアミド(2mL)中、化合物X−1(932mg、1.00mmol)の溶液に、化合物1f(517mg、1.0mmol)を加え、得られた溶液を0℃で1日撹拌した。反応混合物を0℃で5%塩溶液(30ml)(1.5gの重亜硫酸ナトリウム含有)にゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、水で洗浄した後、水に懸濁させた。懸濁液を凍結乾燥させ、化合物1gを橙色固体として得た。得られた化合物1gを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0306】
得られた化合物1gの全量をジクロロメタン(10mL)に溶かし、溶液を−40℃に冷却した。次にこれにアニソール(1.3mL、12mmol)およびニトロメタン中2mol/Lの塩化アルミニウム溶液(6.00mL、12mmol)を順次加えた。得られたものを0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水、2mol/L塩酸水溶液、およびアセトニトリルに溶かした。次に、得られた溶液をジイソプロピルエーテルで洗浄した。水相にHP20−SS樹脂を加えた後、アセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をODSカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた目的化合物溶液にHP20−SS樹脂を加えた後、アセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をHP20−SSカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた目的化合物溶液に0.2N水酸化ナトリウム水溶液を全体がpH6.0となるまで加えた。その後、これにドライアイス片を加えた。得られた溶液を減圧下で濃縮した後、凍結乾燥させ、化合物I−1を橙色粉末として得た。
収量:163.5mg、(18%)。
1H−NMR (D
2O) δ:6.99 (3H, s), 5.80 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.07 (1H, d, J = 14.1 Hz), 4.30 (1H, d, J = 14.1 Hz), 4.11 (1H, d, J = 6.3 Hz), 4.00 (2H, br s), 3.69−3.52 (6H, m), 2.23 (4H, br s), 1.59 (3H, d, J = 5.8 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
元素分析:C32H34N7O11S2Na(H2O)4.8
理論値:C,44.37; H,5.07; N,11.32; S,7.40; Na,2.65 (%)
測定値:C,44.29; H,4.98; N,11.52; S,7.27; Na,2.76 (%)
【0307】
実施例2:化合物I−2の合成
【化150】
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【0308】
工程(1):化合物2a→化合物2b
化合物2a(2.33g、10.2mmol)を用い、実施例1の工程1と同様にして目的化合物を合成した。
収量:2.00g(98%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:10.55 (2H, br s), 7.09 (1H, s), 5.22 (2H, s).
【0309】
工程(2):化合物2b→化合物2c
化合物2b(2.00g、9.97mmol)を用い、実施例1の工程2と同様にして目的化合物を合成した。
収量:4.85g(110%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.39−7.37 (3H, m), 7.31 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.18 (2H, s), 5.11 (2H, s), 5.09 (2H, s), 3.84 (3H, s), 3.80 (3H, s).
【0310】
工程(3):化合物2c→化合物2d
得られた化合物2cの全量(4.85g、9.97mmol)を用い、実施例1の工程3と同様にして目的化合物を合成した。
収量:4.46g、(98%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.62 (1H, s), 7.36 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.09 (2H, s), 5.04 (2H, s), 4.99 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s).
【0311】
工程(4):化合物2d→化合物2e
化合物2d(4.46g、9.72mmol)を用い、実施例1の工程4と同様にして目的化合物を合成した。
収量:3.32g、(75%、化合物2c含有)
得られた化合物2eを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0312】
工程(5):化合物2e→化合物2f
化合物2e(2.36g、5.19mmol)を用い、実施例1の工程5と同様にして目的化合物を合成した。
収量:0.98g、(34%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.39−7.36 (3H, m), 7.30 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.16 (2H, s), 5.03 (2H, s), 3.84 (3H, s), 3.80−3.77 (5H, m), 2.73 (2H, t, J = 6.8 Hz), 2.61−2.56 (4H, m), 1.77−1.74 (4H, m).
【0313】
工程(6):化合物X−1+化合物2f→化合物2g→化合物I−2
化合物X−1(932mg、1.00mmol)および化合物2f(551mg、1.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:124.3mg、(13%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.31 (1H, dd, J = 7.78, 1.53 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 7.78, 1.53 Hz), 6.98 (1H, s), 6.83 (1H, t, J = 7.78 Hz), 5.89 (1H, d, J = 4.96 Hz), 5.38 (1H, d, J = 4.96 Hz), 4.31 (1H, t, J = 7.32 Hz), 4.11−3.94 (4H, m), 3.51 (1H, d, J = 17.23 Hz), 3.11 (3H, br s), 2.83−2.72 (2H, m), 2.61−2.41 (5H, m), 2.19 (1H, br s), 2.13 (1H, br s), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C32H32.8ClN7O11S2Na1.2(H2O)6.7
理論値:C,40.92; H,4.96; Cl,3.77; N,10.44; S,6.83; Na,2.94 (%)
測定値:C,40.77; H,4.91; Cl,3.53; N,10.72; S,6.99; Na,2.94 (%)
【0314】
実施例3:化合物I−3の合成
【化151】
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【0315】
工程(1):化合物3a→化合物3b
化合物3a(60g、140mmol)をジクロロメタン(300mL)に懸濁させ、次にこれに塩酸N,O−ジメチルヒドロキシルアミン(16.5g、169mmol)および塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(32.2g、168mmol)を順次加えた。この混合物を室温で1日撹拌した。次にこれに塩酸N,O−ジメチルヒドロキシルアミン(4.10g、42mmol)および塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(8.05g、42mmol)を順次加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。次にこれに塩酸N,O−ジメチルヒドロキシルアミン(4.10g、42mmol)および塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(8.05g、42mmol)を順次加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンおよび水で希釈した。次に、得られた溶液を分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物3b(62.07g、94%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.36−7.32 (4H, m), 7.02 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.93−6.89 (3H, m), 6.81 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.06 (2H, s), 4.98 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.45−3.31 (6H, br m).
【0316】
工程(2):化合物3b→化合物3c
化合物3b(18.88g、40mmol)をテトラヒドロフラン(380mL)に懸濁させ、次にこれに0℃で臭化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中0.99mol/L、81ml 80mmol)を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で希釈した後、酢酸エチルおよび水で抽出し、飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物3c(13.19g、77%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.39−7.33 (5H, m), 6.93−6.91 (3H, m), 6.83 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.09 (2H, s), 4.96 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s), 2.62 (3H, s).
【0317】
工程(3):化合物3c→化合物3d
化合物3c(13.19g、31mmol)をピリジン(130mL)に溶かし、次にこれに二酸化セレン(8.57g、77mmol)を加えた。この混合物を80℃で1日撹拌した。反応混合物を濾過し、蒸発させた。残渣を塩酸水溶液および酢酸エチルで希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物3d(12.41g、88%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.60 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.46 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.37 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.28 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.24 (2H, s), 4.92 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.74 (3H, s).
【0318】
工程(4):化合物3d→化合物3e
化合物3d(2.28g、5.0mmol)をジメチルアセトアミド(20mL)に溶かし、次にこれに4−アミノメチルキヌクリジン(2.10g、15.0mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.74g、5.50mmol)および塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(1.05g、5.50mmol)を順次加えた。この混合物を室温で1日、および40℃で1日撹拌した。反応混合物を塩酸水溶液で希釈し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水酸化ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、酢酸エチルで洗浄し、化合物3e(0.50g、17%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.80 (1H, t, J = 6.4 Hz), 7.50 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.46 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.33 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.28 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.22 (2H, s), 4.90 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.74 (3H, s), 3.01 (2H, d, J = 6.4 Hz), 2.81 (6H, t, J = 7.6 Hz), 1.37 (6H, t, J = 7.6 Hz).
【0319】
工程(5):化合物X−1+化合物3e→化合物3f→化合物I−3
化合物X−1(745mg、0.80mmol)および化合物3e(463mg、0.80mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:284.2mg、(35%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.31 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.01 (1H, s), 6.88 (1H, d, J = 8.7 Hz), 5.84 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.65 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.11−4.05 (2H, m), 3.60−3.42 (6H, m), 3.36 (2H, s), 1.95 (6H, t, J = 7.8 Hz), 1.57 (3H, d, J = 6.9 Hz), 1.52 (3H, s), 1.51 (3H, s).
元素分析:C34H37ClN7O11S2Na(H2O)6.4
理論値:C,42.65; H,5.24; Cl,3.70; N,10.24; S,6.70; Na,2.40 (%)
測定値:C,42.61; H,5.26; Cl,3.83; N,10.32; S,6.71; Na,2.43 (%)
【0320】
実施例4:化合物I−4の合成
【化152】
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【0321】
工程(1):化合物1e+化合物4a→化合物4b
化合物1e(1.88g、4.5mmol)をエタノール(10mL)に溶かし、次にこれに化合物4a(0.58g、4.5mmol)を加えた。この混合物を室温で1日撹拌した。次に、沈殿した固体を濾取し、エタノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物4b(2.00g、84%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.80 (1H, s), 7.32 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.08 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.73 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.69 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.49 (1H, br s), 5.01 (2H, s), 4.65 (2H, s), 4.35 (2H, br s), 3.78 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.27−3.01 (6H, br m), 1.90 (4H, br s).
【0322】
工程(2):化合物X−1+化合物4b→化合物4c→化合物I−4
化合物X−1(932mg、1.00mmol)および化合物4b(532mg、1.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:64.5mg、(6%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.31 (1H, s), 7.15 (1H, s), 6.98 (1H, s), 5.79 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.03 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.45 (2H, d, J = 4.6 Hz), 4.25 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.01 (1H, q, J = 7.0 Hz), 3.81−3.43 (6H, m), 2.24−2.06 (4H, m), 1.51−1.49 (9H, m).
元素分析:C32H34.5N8O11S2Na1.5(H2O)10.3
理論値:C,38.77; H,5.60; N,11.30; S,6.47; Na,3.48 (%)
測定値:C,38.76; H,5.45; N,11.42; S,6.34; Na,3.49 (%)
【0323】
実施例5:化合物I−5の合成
【化153】
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【0324】
工程(1):化合物5a→化合物5b
化合物5a(8.50g、50mmol)および塩酸ヒドロキシルアミン(5.21g、75mmol)をエタノール(50mL)および水(25ml)に溶かし、次にこれに0℃で炭酸ナトリウム(10.6g、100mmol)を加えた。この混合物を還流下で1時間撹拌した。反応混合物をでエチルエーテルおよび水酸化ナトリウム水溶液希釈し、分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。残渣を真空蒸留(4mmHg、116℃)により蒸留し、化合物5b(1.88g、29%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.09 (2H, br s), 2.75 (2H, br s), 2.57 (4H, br s), 1.78 (4H, br s).
【0325】
工程(2):化合物5b+化合物1e→化合物5c
化合物1e(2.10g、5.0mmol)をエタノール(10mL)に溶かし、次にこれに化合物5b(0.65g、5.0mmol)を加えた。この混合物を室温で1日、50℃で2時間、および80℃で4時間撹拌した。次に、沈殿した固体を濾取し、エタノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物5c(1.81g、68%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.69 (1H, s), 7.61 (1H, s), 7.39−7.36 (4H, m), 6.92−6.89 (4H, m), 5.23 (2H, s), 5.19 (2H, s), 4.19 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.81 (6H, s), 2.90 (2H, br s), 2.60 (4H, br s), 1.77 (4H, br s).
【0326】
工程(3):化合物X−1+化合物5c→化合物5d→化合物I−5
化合物X−1(932mg、1.00mmol)および化合物5c(533mg、1.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:158.9mg、(14%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.47 (1H, s), 7.40 (1H, s), 7.02 (1H, s), 5.81 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.04 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.63−4.58 (1H, m), 4.32 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.08 (1H, q, J = 7.0 Hz), 3.89−3.49 (6H, m), 2.22 (4H, br s), 1.58 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C32H33.8N7O12S2Na1.2(H2O)8.3
理論値:C,40.47; H,5.35; N,10.32; S,6.75; Na,2.90 (%)
測定値:C,40.39; H,5.30; N,10.59; S,6.64; Na,3.02 (%)
【0327】
実施例6:化合物I−6の合成
【化154】
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【0328】
工程(1):化合物6a→化合物6b
化合物6a(2.81g、9.11mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶かし、次にこれに0℃で三臭化ホウ素(2.5ml、26.4mmol)を滴下した。この混合物を室温で1時間撹拌した。次にこれに0℃でメタノール(10ml、247mmol)を滴下した。この混合物を0℃で10分間撹拌した。反応混合物を蒸発させた。このようにして、化合物6bを得た(5.53g、168%)。得られた化合物6bを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0329】
工程(2):化合物6b→化合物6c
得られた化合物6bの全量(5.53g、9.11mmol)およびトリエチルアミン(5.68mL、41.0mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶かし、次にこれに0℃で二炭酸ジ−t−ブチル(6.35ml、27.3mmol)およびN,N−ジメチル−4−アミノピリジン(0.06g、0.5mmol)を順次加えた。この混合物を室温で1日撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチル(3%トリエチルアミン含有)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物6c(1.27g、29%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.89 (1H, s), 7.47 (1H, s), 4.00 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.82 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.62 (4H, br s), 1.82 (4H, br s), 1.56 (18H, s).
【0330】
工程(3):化合物X−1+化合物6c→化合物6d→化合物I−6
化合物X−1(932mg、1.00mmol)および化合物6c(481mg、1.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:175.2mg、(18%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.33 (1H, s), 7.15 (1H, s), 7.02 (1H, s), 5.80 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.47−4.25 (3H, m), 4.04 (1H, br s), 3.72−3.47 (6H, m), 2.22 (4H, br s), 1.56−1.50 (9H, m).
元素分析:C31H34N7O10S3Na(H2O)7.4
理論値:C,40.60; H,5.36; N,10.69; S,10.49; Na,2.51 (%)
測定値:C,40.65; H,5.22; N,10.88; S,10.20; Na,2.51 (%)
【0331】
実施例7:化合物I−7の合成
【化155】
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【0332】
工程(1):化合物7a+化合物7b→化合物7c
化合物7a(10.0g、41.6mmol)をジクロロメタン(100mL)に懸濁させ、次にこれに0℃で1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(6.1mL、45.8mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を0℃で、テトラヒドロフラン(100ml)および水(100ml)中、化合物7b(23.90g、125mmol)および重炭酸ナトリウム(17.65g、167mmol)の混合物に加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を塩酸水溶液(pH=5に調整)および酢酸エチルで希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物7c(15.5g、101%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.39 (1H, s), 6.51 (1H, s), 4.02−3.98 (4H, m), 3.89 (3H, s), 3.82 (3H, s), 0.89 (9H, s), 0.09 (6H, s).
【0333】
工程(2):化合物7c→化合物7d
化合物7c(14.5g、39.0mmol)およびトリフェニルホスフィン(12.28g、46.8mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)に溶かし、次にこれに0℃で、アゾジカルボン酸ジメチル(トルエン中2.7mol/L、17.35ml、46.8mmol)を滴下した。この混合物を室温で2時間撹拌した。次にこれに0℃で酢酸とメタノール(1:1)の混合物を滴下した。この混合物を0℃で10分間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液およびトルエンで希釈した後、分離し、飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。残渣をトルエン(150mL)およびヘキサン(100ml)に溶かし、−20℃で一晩保存した。反応混合物を濾過し、トルエン/ヘキサン(1/1)で洗浄した。
化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物7d(6.37g、46%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.17 (1H, s), 6.67 (1H, s), 4.11 (2H, t, J = 5.8 Hz), 3.95 (3H, s), 3.93−3.90 (5H, m), 0.83 (9H, s), −0.01 (6H, s).
【0334】
工程(3):化合物7d→化合物7e
トリフェニルホスフィン(7.09g、27.0mmol)をジクロロメタン(60ml)に溶かし、次にこれに0℃で臭素(1.30ml、25.3mmol)を滴下した。この混合物を室温で20分間撹拌した。次にこれに0℃で、ジクロロメタン(20ml)中、化合物7d(6.37g、18.0mmol)の溶液を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水およびジクロロメタンで希釈した後、分離し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物7e(4.41g、81%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.17 (1H, s), 6.69 (1H, s), 4.37 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.96 (3H, s), 3.91 (3H, s), 3.64 (2H, t, J = 6.8 Hz).
【0335】
工程(4):化合物7e→化合物7f
化合物7e(4.41g、14.6mmol)を用い、実施例1の工程1と同様にして目的化合物を合成した。
収量:3.80g、(95%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:9.91 (2H, br s), 6.94 (1H, s), 6.73 (1H, s), 4.24 (2H, br s), 3.76 (2H, br s).
【0336】
工程(5):化合物7f→化合物7g
化合物7f(3.80g、13.87mmol)を用い、実施例1の工程2と同様にして目的化合物を合成した。
収量:7.25g(102%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.36−7.33 (4H, m), 7.23 (1H, s), 6.93−6.87 (4H, m), 6.71 (1H, s), 5.13 (2H, s), 5.06 (2H, s), 4.33 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.82 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.60 (2H, t, J = 6.8 Hz).
【0337】
工程(6):化合物7g→化合物7h
化合物7g(3.50g、6.80mmol)をジメチルアセトアミド(35ml)に溶かし、次にこれに0℃でピロリジン(1.13ml、13.61mmol)およびヨウ化ナトリウム(1.02g、6.80mmol)を加えた。この混合物を室温で1日撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水酸化ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物7h(0.62g、18%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.36−7.33 (4H, m), 7.22 (1H, s), 6.92−6.86 (4H, m), 6.70 (1H, s), 5.12 (2H, s), 5.06 (2H, s), 4.08 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.82 (3H, s), 3.81 (3H, s), 2.84 (2H, t, J = 6.7 Hz), 2.57 (4H, br s), 1.76 (4H, br s).
【0338】
工程(7):化合物X−1+化合物7h→化合物7i→化合物I−7
化合物X−1(932mg、1.00mmol)および化合物7h(505mg、1.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:292.8mg、(33%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.13 (1H, s), 7.01 (1H, s), 6.83 (1H, s), 5.81 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.05 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.62−4.45 (2H, m), 4.29 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.06 (1H, q, J = 7.0 Hz), 3.91−3.71 (3H, m), 3.58 (2H, br s), 3.51−3.44 (1H, m), 2.22 (4H, br s), 1.56 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C31H34N7O11S2Na(H2O)5.7
理論値:C,42.77; H,5.26; N,11.26; S,7.37; Na,2.64 (%)
測定値:C,42.50; H,5.22; N,11.55; S,7.40; Na,2.70 (%)
【0339】
実施例8:化合物I−8の合成
【化156】
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【0340】
工程(1):化合物8a→化合物8b
化合物8a(21.4g、50mmol)を用い、実施例3の工程1と同様にして目的化合物を合成した。
収量:21.27g、(90%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.40 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.37−7.33 (4H, m), 7.29 (1H, d, J = 1.9 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.07 (2H, s), 5.03 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.52 (3H, s), 3.34 (3H, s).
【0341】
工程(2):化合物8b→化合物8c
化合物8b(21.27g、45mmol)を用い、実施例3の工程2と同様にして目的化合物を合成した。
収量:17.17g、(89%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.58 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.52 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.09 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s), 2.54 (3H, s).
【0342】
工程(3):化合物8c→化合物8d
化合物8c(21.27g、45mmol)を用い、実施例3の工程3と同様にして目的化合物を合成した。
収量:17.58g、(96%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.64 (1H, s), 7.57 (1H, s), 7.46 (2H, d, J = 7.1 Hz), 7.28 (2H, d, J = 7.3 Hz), 6.99 (2H, d, J = 7.3 Hz), 6.86 (2H, d, J = 7.1 Hz), 5.21 (2H, s), 5.09 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.74 (3H, s).
【0343】
工程(4):化合物8d→化合物8e
化合物8d(2.28g、5.0mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.3ml、7.5mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶かし、次にこれに0℃でクロロリン酸ジフェニル(1.6ml、7.5mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。次にこれに0℃でアミノエチルピロリジン(0.7ml、5.5mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチル(3%トリエチルアミン含有)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物8e(0.58g、21%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.11 (1H, s), 8.00 (1H, s), 7.50 (1H, br s), 7.38 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.31 (2H, d, J = 7.7 Hz), 6.93 (2H, d, J = 7.7 Hz), 6.82 (2H, d, J = 7.7 Hz), 5.10 (4H, s), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.47 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.68 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.55 (4H, br s), 1.79 (4H, br s).
【0344】
工程(5):化合物X−1+化合物8e→化合物8f→化合物I−8
化合物X−1(932mg、1.00mmol)および化合物8e(553mg、1.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:434.5mg、(44%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.73 (1H, s), 7.39 (1H, s), 7.03 (1H, s), 5.80 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.6 Hz), 4.28 (1H, d, J = 13.8 Hz), 4.14−4.08 (1H, m), 3.99−3.92 (1H, m), 3.85−3.79 (1H, m), 3.74−3.69 (1H, m), 3.58 (5H, br s), 2.24 (4H, br s), 1.58 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C32H34.8ClN7O11S2Na1.2(H2O)5.5
理論値:C,41.79; H,5.02; Cl,3.85; N,10.66; S,6.97; Na,3.00 (%)
測定値:C,41.69; H,4.95; Cl,3.83; N,10.81; S,7.10; Na,2.96 (%)
【0345】
実施例9:化合物I−9の合成
【化157】
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【0346】
工程(1):化合物X−4+化合物8e→化合物I−9
化合物X−4(1082mg、1.00mmol)および化合物8e(553mg、1.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:414.9mg、(38%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.71 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.37 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.08 (1H, s), 5.74 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.09 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.9, 3.6 Hz), 4.27 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.03 (1H, q, J = 7.0 Hz), 3.98−3.91 (1H, m), 3.85−3.45 (7H, m), 2.77−2.64 (2H, m), 2.24 (4H, br s), 1.56 (3H, d, J = 7.0 Hz).
元素分析:C32H31.4ClN7O13S2Na2.6(H2O)6.9
理論値:C,38.22; H,4.53; Cl,3.53; N,9.75; S,6.38; Na,5.94 (%)
測定値:C,38.22; H,4.53; Cl,3.67; N,9.84; S,6.35; Na,6.04 (%)
【0347】
実施例10:化合物I−10の合成
【化158】
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【0348】
工程(1):化合物8d→化合物10a
化合物8d(2.28g、5.00mmol)を用い、実施例8の工程5と同様にして目的化合物を合成した。
収量:0.81g(29%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.55 (1H, s), 7.52 (1H, s), 7.37 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.30 (2H, d, J = 7.8 Hz), 6.93 (2H, d, J = 7.8 Hz), 6.82 (2H, d, J = 7.8 Hz), 5.10 (4H, s), 4.78−4.61 (1H, m), 3.84 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.58−3.43 (1H, m), 3.29−2.96 (3H, m), 2.92−2.59 (1H, m), 2.28−2.12 (2H, m), 1.99−1.75 (4H, m), 1.51−1.31 (1H, m).
【0349】
工程(2):化合物X−1+化合物10a→化合物10b→化合物I−10
化合物X−1(932mg、1.00mmol)および化合物10a(565mg、1.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:415.5mg、(42%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.58−7.56 (1H, m), 7.29 (1H, s), 7.02−7.01 (1H, m), 5.83−5.81 (1H, m), 5.46−5.44 (1H, m), 5.17−5.07 (1H, m), 4.37−4.25 (2H, m), 4.08−3.48 (8H, m), 2.50−2.00 (4H, m), 1.60−1.54 (3H, m), 1.53−1.52 (3H, m), 1.50−1.50 (3H, m).
元素分析:C33H34.5ClN7O11S2Na1.5(H2O)6.4
理論値:C,41.52; H,4.99; Cl,3.71; N,10.27; S,6.72; Na,3.61 (%)
測定値:C,41.32; H,5.00; Cl,3.42; N,10.56; S,6.72; Na,3.62 (%)
【0350】
実施例11:化合物I−11の合成
【化159】
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【0351】
工程(1):化合物X−4+化合物10a→化合物11b→化合物I−11
化合物X−4(1082mg、1.00mmol)および化合物10a(565mg、1.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:379.3mg、(35%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.58−7.56 (1H, m), 7.26 (1H, s), 7.07−7.06 (1H, m), 5.78−5.76 (1H, m), 5.44−5.43 (1H, m), 5.22−5.10 (1H, m), 4.97−4.95 (1H, m), 4.39−4.27 (2H, m), 4.00−3.48 (8H, m), 2.76−2.64 (2H, m), 2.50−2.01 (4H, m), 1.59−1.53 (3H, m).
元素分析:C33H31.2ClN7O13S2Na2.8(H2O)8.2
理論値:C,37.91; H,4.59; Cl,3.39; N,9.38; S,6.13; Na,6.16 (%)
測定値:C,37.92; H,4.61; Cl,3.41; N,9.52; S,6.02; Na,6.21 (%)
【0352】
実施例12:化合物I−12の合成
【化160】
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【0353】
工程(1):化合物8d→化合物12a
化合物8d(2.28g、5.00mmol)を用い、実施例8の工程4と同様にして目的化合物を合成した。
収量:0.95g(33%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.15 (1H, s), 8.08 (1H, s), 7.56 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.1 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.1 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8.1 Hz), 5.10 (4H, s), 4.13 (1H, t, J = 6.7 Hz), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.19 (2H, br s), 2.30−2.17 (7H, m), 1.81−1.79 (2H, m), 1.72−1.69 (2H, m).
【0354】
工程(2):化合物X−1+化合物12a→化合物12b→化合物I−12
化合物X−1(745mg、0.80mmol)および化合物12a(463mg、0.80mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:321mg、(39%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.65 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.34 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.03 (1H, s), 5.82 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.31−4.27 (1H, m), 4.12−4.05 (2H, m), 3.95 (1H, br s), 3.12−3.00 (3H, m), 2.86−2.74 (2H, m), 2.61−2.30 (4H, m), 2.19−2.15 (2H, m), 1.58 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
元素分析:C34H36.8ClN7O11S2Na1.2(H2O)6.7
理論値:C,42.21; H,5.23; Cl,3.66; N,10.14; S,6.63; Na,2.85 (%)
測定値:C,42.22; H,5.26; Cl,3.54; N,10.28; S,6.74; Na,2.92 (%)
【0355】
実施例13:化合物I−13の合成
【化161】
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【0356】
工程(1):化合物X−4+化合物12a→化合物13a→化合物I−13
化合物X−4(829mg、0.80mmol)および化合物12a(463mg、0.80mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:370.4mg、(41%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.64 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.32 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.07 (1H, s), 5.77 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.6 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.3, 4.0 Hz), 4.31−4.27 (1H, m), 4.09−4.02 (2H, m), 3.95 (2H, br s), 3.11−3.02 (3H, m), 2.86−2.65 (4H, m), 2.61−2.12 (7H, m), 1.56 (3H, d, J = 7.0 Hz).
元素分析:C34H33.5ClN7O13S2Na2.5(H2O)7.5
理論値:C,39.25; H,4.70; Cl,3.41; N,9.42; S,6.16; Na,5.52 (%)
測定値:C,39.51; H,4.83; Cl,3.68; N,9.30; S,5.78; Na,5.46 (%)
【0357】
実施例14:化合物I−14の合成
【化162】
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【0358】
工程(1):化合物8d→化合物14a
化合物8d(2.28g、5.00mmol)を用い、実施例8の工程4と同様にして目的化合物を合成した。
収量:0.90g(31%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.81 (1H, t, J = 5.3 Hz), 7.64 (1H, s), 7.59 (1H, s), 7.45 (2H, d, J = 7.1 Hz), 7.28 (2H, d, J = 7.1 Hz), 6.99 (2H, d, J = 7.1 Hz), 6.86 (2H, d, J = 7.1 Hz), 5.18 (2H, s), 5.08 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.74 (3H, s), 3.02 (2H, d, J = 5.3 Hz), 2.72 (6H, br s), 1.31 (6H, br s).
【0359】
工程(2):化合物X−1+化合物14a→化合物14b→化合物I−14
化合物X−1(745mg、0.80mmol)および化合物14a(450mg、0.78mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:447mg、(%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.66 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.37 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.00 (1H, s), 5.84 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.44 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.64 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.08−4.05 (2H, m), 3.59−3.40 (6H, m), 3.36 (2H, s), 1.94 (6H, t, J = 7.6 Hz), 1.56 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52 (3H, s), 1.51 (3H, s).
【0360】
実施例15:化合物I−15の合成
【化163】
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【0361】
工程(1):化合物X−4+化合物14a→化合物15a→化合物I−15
化合物X−4(829mg、0.80mmol)および化合物14a(450mg、0.78mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:388mg
1H−NMR (D
2O) δ:7.67 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.35 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.05 (1H, s), 5.80 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.43 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.2, 4.1 Hz), 4.68 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.08−3.99 (2H, m), 3.60−3.43 (6H, m), 3.37 (2H, s), 2.74−2.71 (2H, m), 1.95 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.55 (3H, d, J = 7.0 Hz).
【0362】
実施例16:化合物I−16の合成
【化164】
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【0363】
工程(1):化合物8d→化合物16a
化合物8d(2.28g、5.00mmol)を用い、実施例8の工程4と同様にして目的化合物を合成した。
収量:0.75g(27%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.54 (1H, s), 7.46−7.44 (3H, m), 7.29 (2H, d, J = 6.3 Hz), 7.00 (2H, d, J = 6.3 Hz), 6.87 (2H, d, J = 6.3 Hz), 5.22 (2H, s), 5.09 (2H, s), 4.54 (1H, s), 3.78−3.66 (8H, m), 3.01−2.78 (6H, m), 1.99−1.62 (4H, m).
【0364】
工程(1):化合物X−1+化合物16a→化合物16b→化合物I−16
化合物X−1(606mg、0.65mmol)および化合物16a(367mg、0.65mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:213.1mg、(33%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.54 (1H, s), 7.23 (1H, s), 7.00 (1H, s), 5.87−5.84 (1H, m), 5.47−5.45 (1H, m), 4.38−4.08 (4H, m), 3.88 (2H, br s), 3.82−3.46 (6H, m), 2.42−2.23 (4H, m), 1.61−1.57 (3H, m), 1.53−1.52 (3H, m), 1.51−1.50 (3H, m).
元素分析:C33H34.4ClN7O11S2Na1.6(H2O)6.7
理論値:C,41.20; H,5.01; Cl,3.68; N,10.19; S,6.67; Na,3.82 (%)
測定値:C,40.92; H,5.00; Cl,3.48; N,10.50; S,6.87; Na,3.77 (%)
【0365】
実施例17:化合物I−17の合成
【化165】
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【0366】
工程(1):化合物X−4+化合物16a→化合物17a→化合物I−17
化合物X−4(673mg、0.65mmol)および化合物16a(367mg、0.65mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:225.6mg、(31%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.54 (1H, s), 7.23 (1H, s), 7.04 (1H, s), 5.82−5.80 (1H, m), 5.44−5.43 (1H, m), 4.98−4.94 (1H, m), 4.38−4.07 (3H, m), 3.89 (2H, br s), 3.81−3.44 (6H, m), 2.75−2.65 (2H, m), 2.46−2.24 (4H, m), 1.60−1.56 (3H, m).
元素分析:C33H31ClN7O13S2Na3(H2O)7.9
理論値:C,37.95; H,4.52; Cl,3.39; N,9.39; S,6.14; Na,6.60 (%)
測定値:C,37.93; H,4.43; Cl,3.34; N,9.56; S,6.18; Na,6.59 (%)
【0367】
実施例18:化合物I−18の合成
【化166】
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【0368】
工程(1):化合物18a→化合物18b
US4463172A1号明細書の合成に従って合成した化合物18a(59.1g、100mmol)をジクロロメタン(600ml)に溶かし、次にこれに、N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド(36,4g、170mmol)から調製したジアゾメタン(170mmol)気泡を0℃で通じた。この混合物を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄した。このようにして、化合物18bを得た(64.98g、103%)。得られた化合物18bを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
MS (m+1) = 633
【0369】
工程(2):化合物18b→化合物18c
得られた化合物18bの全量(64.98g、100mmol)をトルエン(650mL)に懸濁させた後、90℃で2時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をクロロホルム/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物18c(23.5g、39%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.41−7.29 (12H, m), 7.01−6.96 (3H, m), 6.85 (1H, d, J = 10.0 Hz), 6.13 (1H, dd, J = 10.0, 4.8 Hz), 4.87 (1H, d, J = 12.8 Hz), 4.64 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.38 (1H, d, J = 12.8 Hz), 3.84 (2H, s), 1.91−1.75 (5H, m), 1.46−1.41 (1H, m), 0.92−0.86 (1H, m).
【0370】
工程(3):化合物18c→化合物18d
化合物18c(23.5g、39mmol)をジメチルアセトアミド(230ml)に溶かし、次にこれに0℃でヨウ化カリウム(38.7g、233mmol)および塩化アセチル(11.10ml、156mmol)を順次加えた。この混合物を0℃で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよびチオ硫酸ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物18d(15.6g、68%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.38−7.26 (11H, m), 7.03−6.95 (3H, m), 6.25−6.19 (1H, m), 5.93−5.89 (1H, m), 5.21−5.16 (1H, m), 4.44−4.35 (2H, m), 3.86−3.82 (2H, m), 1.95−1.91 (3H, m), 1.45−1.30 (3H, m),
【0371】
工程(4):化合物18d→化合物18e
化合物18d(15.6g、26.5mmol)およびアニソール(5.79mL、53.0mmol)をジクロロメタン(70mL)に溶かし、次にこれに0℃でトリフルオロ酢酸(70mL)を加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物18e(10.5g、94%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:13.66 (1H, s), 9.17 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.38−7.35 (1H, m), 6.96−6.90 (2H, m), 5.81−5.78 (1H, m), 5.29−5.26 (1H, m), 4.48 (2H, s), 3.74 (2H, s), 2.00 (3H, s), 1.54−1.41 (2H, m), 1.35−1.30 (1H, m), 0.95−0.90 (1H, m).
【0372】
工程(5):化合物18e→化合物18f
化合物18e(8.9g、21.1mmol)および炭酸水素ナトリウム(2.3g、27.4mmol)をボロン酸−アンモニアバッファー(150mL、pH=8)に溶かし、次にこれに室温でCAH固定化酵素(8.90ml、21.07mmol)を加えた(pHを7%NH3水溶液でおよそ8に調整した)。この混合物を室温で5時間撹拌した(pHを7%NH3水溶液でおよそ8に調整した)。反応混合物をアセトン(300ml)で希釈した後、0℃でpHを2N HClでおよそ3に調整した。反応混合物を濾過し、アセトンで洗浄した。この濾液に0℃でアセトン(10ml)中、ジフェニルジアゾメタン(9.00g、46.3mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、水およびジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物18f(10.19g、89%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.42−7.28 (11H, m), 7.01 (1H, dd, J = 5.1, 3.6 Hz), 6.96 (1H, d, J = 3.3 Hz), 6.91 (1H, s), 6.22 (1H, d, J = 8.9 Hz), 5.94 (1H, dd, J = 9.0, 4.8 Hz), 5.12 (1H, d, J = 4.8 Hz), 3.99 (1H, dd, J = 12.8, 3.9 Hz), 3.84 (2H, s), 3.27−3.21 (1H, m), 2.61 (1H, dd, J = 11.2, 3.9 Hz), 1.77−1.71 (1H, m), 1.39−1.31 (2H, m), 1.05−1.01 (1H, m).
【0373】
工程(6):化合物18f→化合物18g
化合物18f(10.2g、18.6mmol)をジクロロメタン(100mL)に懸濁させ、次にこれに0℃で2,6−ルチジン(8.7ml、74.6mmol)およびトリホスゲン(2.8g、9.3mmol)を順次加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物を塩酸水溶液および酢酸エチルで希釈した後、分離し、飽和炭酸水素ナトリウムおよび飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をクロロホルム/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物18g(5.63g、53%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.42−7.26 (11H, m), 7.02−6.95 (3H, m), 6.23 (1H, d, J = 8.8 Hz), 5.90 (1H, dd, J = 8.8, 4.9 Hz), 5.18 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.15 (1H, d, J = 11.8 Hz), 3.83 (2H, s), 3.77 (1H, d, J = 11.8 Hz), 1.75−1.69 (1H, m), 1.45−1.38 (2H, m), 1.04−0.98 (1H, m).
【0374】
工程(7):化合物18g→化合物18h
五塩化リン(2.08g、10mmol)をジクロロメタン(30mL)に懸濁させ、次にこれに0℃でピリジン(0.89ml、11mmol)および化合物18g(2.83g、5.0mmol)を順次加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。次にこれに−40℃でメタノール(6.1mL、150mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物を水およびジクロロメタンで希釈した後、分離し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮し、化合物18h(2.98g、135%)を得た。得られた化合物18hを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
MS (m+1) = 633
【0375】
工程(8):化合物X−1f+化合物18h→化合物18i
化合物18hおよび化合物X−1fをジクロロメタン(25mL)に溶かし、次にこれに−40℃でフェニルホスホロジクロリデート(1.121ml、7.50mmol)およびNMM(1.924ml、17.50mmol)を順次加えた。この混合物を−40〜−20℃で1時間撹拌した。この混合物を0.2mol/Lの塩酸水溶液および酢酸エチルで希釈した後、分離し、飽和炭酸水素ナトリウムおよび飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチルで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物18i(2.28g、54%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.23 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.45−7.30 (13H, m), 7.00 (1H, s), 6.08 (1H, dd, J = 8.7, 5.0 Hz), 5.29 (1H, d, J = 5.0 Hz), 4.14 (1H, d, J = 11.8 Hz), 3.81 (1H, d, J = 11.8 Hz), 1.77−1.71 (1H, m), 1.53−1.37 (26H, m), 1.07−0.99 (1H, m).
【0376】
工程(9):化合物18i+化合物18j→化合物I−18
化合物18i(852mg、1.00mmol)、化合物18j(551mg、1.05mmol)およびヨウ化ナトリウム(300mg、2.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:320.3mg、(34%)
1H−NMR (D
2O) δ:6.93−6.91 (2H, m), 6.84 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.66−5.63 (2H, m), 4.30 (1H, br s), 3.90−3.63 (9H, m), 2.28−2.16 (4H, m), 1.60−1.40 (9H, m), 1.22−1.17 (1H, m).
元素分析:C32H35ClN7O10S2Na (H2O)5
理論値:C,43.17; H,5.09; Cl,3.98; N,11.01; S,7.20; Na,2.58 (%)
測定値:C,43.12; H,5.08; Cl,4.24; N,11.03; S,7.08; Na,2.47 (%)
【0377】
実施例19:化合物I−19の合成
【化167】
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【0378】
工程(1):化合物18i+化合物19a→化合物19b→化合物I−19
化合物18i(852mg、1.00mmol)、化合物19a(542mg、1.05mmol)およびヨウ化ナトリウム(300mg、2.00mmol)を用い、実施例1の工程6と同様にして目的化合物を合成した。
収量:202.9mg、(21%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.12 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.01 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.94 (1H, s), 5.74−5.66 (2H, m), 4.36 (1H, br s), 4.09 (2H, br s), 3.94−3.58 (7H, m), 2.25−2.17 (4H, m), 1.63−1.43 (9H, m), 1.31−1.14 (1H, m).
元素分析:C33H34N7O11S2Na (H2O)5.6
理論値:C,44.40; H,5.10; N,10.98; S,7.18; Na,2.58 (%)
測定値:C,44.40; H,5.01; N,11.02; S,7.08; Na,2.55 (%)
【0379】
実施例20:化合物I−20の合成
【化168】
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【0380】
工程(1):化合物20a+化合物20b→化合物20c
化合物20a(1.00g、2.19mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を氷で冷却し、これにDIEA(573μL、3.28mmol)、およびクロロリン酸ジフェニル(681μL、3.28mmol)を加えた。この液体を0℃で30分間撹拌した。
【0381】
化合物20b(513g、2.41mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液を氷で冷却し、これにトリエチルアミン(698μL、5.03mmol)、および上で調製した化合物20aの混合酸無水物溶液を加えた。室温で1時間撹拌した後、この反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液を加え、次いで酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を水、次いで飽和ブラインで洗浄し、その後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、濃縮し、その後、減圧下で乾燥させ、化合物20cを黄色粉末油として得た。
収量:1.00g(79%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.75 (3H, d, J = 14.56 Hz), 1.86 (2H, dd, J = 15.31, 6.65 Hz), 2.18−2.21 (2H, m), 2.28−2.30 (2H, m), 2.33 (3H, s), 3.23 (2H, s), 3.80 (3H, s), 3.83 (3H, s), 4.96 (2H, s), 5.11 (2H, s), 6.83 (2H, d, J = 8.53 Hz), 6.91−6.96 (3H, m), 7.33−7.36 (4H, m), 7.65 (1H, d, J = 8.78 Hz).
【0382】
工程(2):化合物X−1+化合物20c→化合物20d→化合物I−20
化合物20c(579mg、1.0mmol)のジメチルホルムアミド(2.0mL)溶液を氷で冷却した。次に、反応容器を減圧下で脱気し、これに化合物X−1(932mg、1.0mmol)を加えた。0℃で7時間撹拌した後、反応混合物を氷で冷却した5%塩化ナトリウムおよび亜硫酸水素ナトリウム水溶液にゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、水で洗浄し、水に懸濁させた。懸濁液を凍結乾燥させ、化合物20dを褐色固体として得た。得られた化合物20dを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0383】
得られた化合物20dの全量をジクロロメタン(12mL)に溶かし、この溶液を−40℃に冷却した。次にこれにアニソール(1.09mL、10mmol)およびニトロメタン中2mol/Lの塩化アルミニウム溶液(5.0mL、10mmol)を順次加えた。この液体を0℃で30分間撹拌した。この反応液にジイソプロピルエーテルおよび少量の水を加え、得られたものを撹拌して沈殿を形成させた。上清をデカンテーションにより除去した。反応容器に付着している不溶物に希塩酸水溶液およびアセトニトリルを加えた。得られたものを撹拌して不溶物を完全に溶解させた。次にこれにジイソプロピルエーテルを加え、水相を分離して回収した。有機相を再び水で抽出した後、得られた水相を全て合わせた。これにHP20−SS樹脂を加えた。次に、そこからアセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をODSカラムクロマトグラフィーにより精製した。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮した後、凍結乾燥させ、化合物I−20を黄色粉末として得た。
収量:385mg(43%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.51 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.58 (3H, d, J = 7.15 Hz), 2.17 (2H, d, J = 16.81 Hz), 2.37−2.61 (5H, m), 2.71−2.85 (2H, m), 3.10 (3H, s), 3.95 (1H, s), 4.04−4.11 (3H, m), 4.24 (1H, t, J = 7.53 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.89 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.66 Hz), 7.02 (1H, s), 7.37 (1H, d, J = 8.66 Hz).
MS (m+1) = 820.28
【0384】
実施例21:化合物I−21の合成
【化169】
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【0385】
工程(1):化合物X−2+化合物20c→化合物I−21
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−2(1.082g、1.0mmol)および化合物20c(579mg、1.0mmol)から化合物I−21を黄色粉末として得た。
収量:385mg、(43%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.56 (3H, d, J = 7.15 Hz), 2.18 (2H, d, J = 16.81 Hz), 2.27−2.83 (9H, m), 3.11 (3H, s), 3.95 (1H, s), 3.99−4.09 (3H, m), 4.24 (1H, t, J = 7.47 Hz), 4.97 (1H, dd, J = 9.22, 4.08 Hz), 5.44 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.77 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.66 Hz), 7.07 (1H, s), 7.37 (1H, d, J = 8.66 Hz).
MS (m+1) = 850.27
【0386】
実施例22:化合物I−22の合成
【化170】
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【0387】
工程(1):化合物X−2+化合物22a→化合物I−22
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−2(866mg、0.80mmol)および化合物22a(442mg、0.80mmol)から化合物I−22を黄色粉末として得た。
収量:85mg、(12%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.56 (3H, d, J = 7.03 Hz), 2.24 (4H, s), 2.65−2.77 (2H, m), 3.53−4.04 (9H, m), 4.26 (1H, d, J = 14.18 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.60, 3.58 Hz), 5.07 (1H, d, J = 14.18 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.74 (1H, d, J = 4.64 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.66 Hz), 7.07 (1H, s), 7.34 (1H, d, J = 8.66 Hz).
MS (m+1) = 824.31
【0388】
実施例23:合物I−23の合成
【化171】
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【0389】
工程(1):化合物X−2+化合物23a→化合物I−23
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−2(1.082g、1.0mmol)および化合物23a(565mg、1.0mmol)から化合物I−23を黄色粉末として得た。
収量:369mg、(42%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.57 (3H, dd, J = 10.73, 7.09 Hz), 2.06−2.48 (4H, m), 2.70−2.74 (3H, m), 3.57−4.03 (8H, m), 4.29−4.35 (2H, m), 4.95−4.98 (1H, m), 5.12−5.21 (1H, m), 5.44 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.77 (1H, dd, J = 4.64, 2.13 Hz), 6.83 (1H, d, J = 8.78 Hz), 7.06 (1H, d, J = 2.26 Hz), 7.48 (1H, d, J = 8.78 Hz).
MS (m+1) = 836.19
【0390】
実施例24:化合物I−24の合成
【化172】
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【0391】
工程(1):化合物X−2+化合物24a→化合物I−24
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−2(1.082g、1.0mmol)および化合物24a(579mg、1.0mmol)から化合物I−24を黄色粉末として得た。
収量:442mg、(49%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.55 (3H, d, J = 7.15 Hz), 1.94 (6H, t, J = 7.72 Hz), 2.72 (2H, t, J = 5.77 Hz), 3.35 (2H, s), 3.50 (6H, dt, J = 29.32, 7.75 Hz), 3.98−4.08 (2H, m), 4.68 (1H, d, J = 14.18 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.10, 4.33 Hz), 5.42 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.80 (1H, d, J = 4.89 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.53 Hz), 7.05 (1H, s), 7.31 (1H, d, J = 8.53 Hz).
MS (m+1) = 850.20
【0392】
実施例25:化合物I−25の合成
【化173】
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【0393】
工程(1):化合物X−4+化合物25a→化合物I−25
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−4(1.036g、1.0mmol)および化合物25a(565mg、1.0mmol)から化合物I−25を黄色粉末として得た。
収量:550mg、(63%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.58 (3H, dd, J = 9.35, 7.22 Hz), 2.29−2.42 (4H, m), 2.70−2.74 (2H, m), 3.54−3.95 (7H, m), 4.02−4.10 (1H, m), 4.22−4.38 (2H, m), 4.87 (2H, d, J = 13.93 Hz), 4.95−4.98 (1H, m), 5.43 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.81 (1H, t, J = 4.83 Hz), 6.83 (1H, dd, J = 8.78, 6.84 Hz), 7.04 (1H, s), 7.48 (1H, d, J = 8.78 Hz).
MS (m+1) = 836.19
【0394】
実施例26:化合物I−26の合成
【化174】
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【0395】
工程(1):化合物26a→化合物26b→化合物26d
エタノール(10mL)中、化合物26a(1.29g、10mmol)の溶液を氷で冷却し、これにエタノール(10mL)中、Boc
2O溶液(2.44mL、10.5mmol)を滴下した。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を濃縮し、その後、減圧下で乾燥させ、化合物26bを無色の油状物として得た。得られた化合物26bを精製せずに次の反応に使用した。
【0396】
得られた化合物26bの全量をトルエン(40mL)に溶かし、この溶液を氷で冷却した。これに化合物26c(4.20g、10mmol)を加えた。室温で1時間撹拌し、次いで還流下で6時間撹拌した後、反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液を加え、その後、酢酸エチルで抽出した。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン中3%トリエチルアミン)により精製し、化合物26dを白色固体として得た。
収量:3.60g(57%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.51 (4H, s), 1.56 (9H, s), 2.42−2.46 (4H, m), 2.71 (2H, q, J = 7.24 Hz), 3.71−3.79 (2H, m), 3.82 (6H, s), 5.18 (4H, s), 6.89−6.92 (4H, m), 7.33−7.37 (6H, m).
【0397】
工程(2):化合物X−1+化合物26d→化合物I−26
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物26d(632mg、1.0mmol)から化合物I−26を白色粉末として得た。
収量:449mg、(57%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.53 (3H, d, J = 7.07 Hz), 2.22 (4H, s), 3.45−3.53 (6H, m), 3.64−3.77 (2H, m), 3.97 (1H, q, J = 7.07 Hz), 4.26 (1H, d, J = 14.31 Hz), 4.92 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.39 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.77 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.98 (1H, s), 7.20 (2H, s).
MS (m+1) = 773.33
【0398】
実施例27:化合物I−27の合成
【化175】
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【0399】
工程(1):化合物27a→化合物27b
トルエン(30mL)中、化合物27a(911mg、7.0mmol)の溶液を氷で冷却し、これに化合物26c(2.94g、7.0mmol)を加えた。室温で30分間撹拌した後、これに酢酸(440μL、7.7mmol)を加えた。還流下で1時間撹拌した後、反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液を加え、その後、酢酸エチルで抽出した。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これにジイソプロピルエーテルを加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物27bを白色固体として得た。
収量:2.60g(70%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.71−1.74 (4H, m), 2.58 (4H, s), 2.89 (2H, t, J = 5.71 Hz), 3.81 (6H, s), 4.29 (2H, t, J = 5.71 Hz), 5.17 (4H, s), 6.90 (4H, d, J = 8.66 Hz), 7.32 (2H, s), 7.34 (4H, d, J = 8.66 Hz).
【0400】
工程(2):化合物1a+化合物9a→化合物(I−9)
実施例1と同様の方法を用い、化合物1a(932mg、1.0mmol)および化合物9a(632mg、1.0mmol)から化合物I−9を白色粉末として得た。
収量:453mg、(57%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.51 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.61 (3H, d, J = 7.03 Hz), 2.27 (4H, s), 3.52−3.62 (2H, m), 3.71−3.78 (2H, m), 3.84−3.95 (2H, m), 4.10 (1H, q, J = 7.03 Hz), 4.38 (1H, d, J = 14.43 Hz), 4.56−4.69 (2H, m), 5.00 (1H, d, J = 14.43 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.82 (1H, d, J = 4.77 Hz), 7.01 (1H, s), 7.12 (2H, s).
MS (m+1) = 774.34
【0401】
実施例28:化合物I−28の合成
【化176】
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【0402】
工程(1):化合物28a→化合物28b→化合物28c
ジクロロメタン(120mL)中、化合物28a(24.4g、93mmol)の溶液を氷で冷却し、これに塩酸N,O−ジメチルヒドロキシルアミン(16.4g、168mmol)および塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(32.2g、168mmol)を加えた。室温で4.5時間撹拌した後、反応混合物に水を加え、その後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、濃縮し、その後、減圧下で乾燥させ、化合物28bを橙色油状物として得た。得られた化合物28bを精製せずに次の反応に使用した。
【0403】
得られた化合物28bの全量をテトラヒドロフラン(500mL)に溶かし、この溶液を0℃に冷却した。これにテトラヒドロフラン中1mol/Lの臭化メチルマグネシウム溶液(186mL、186mmol)を加えた。室温で5時間撹拌した後、反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加え、その後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これにジイソプロピルエーテルを加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物28cを得た。
収量:23.5g(97%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:2.68 (3H, s), 3.90 (3H, s), 3.92 (3H, s), 7.05 (1H, s), 7.15 (1H, s).
【0404】
工程(2):化合物28c→化合物28d
酢酸エチル(20mL)中、臭化銅(7.97g、35.7mmol)の溶液を加熱還流し、これにクロロホルム(20mL)中、化合物28c(5.0g、19.3mmol)の溶液を加えた。還流下で2.5時間撹拌した後、不溶物を濾去し、その後、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、化合物28dを黄色油状物として得た。
収量:4.61g(71%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.90 (3H, s), 3.93 (3H, s), 4.59 (2H, s), 7.06 (1H, s), 7.13 (1H, s).
【0405】
工程(3):化合物28d→化合物28e→化合物28f
メタノール(180mL)および水(30mL)中、化合物28d(4.61g、13.6mmol)の溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(7.58g、109mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物に塩酸水溶液を加え、その後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和ブラインで洗浄し、その後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、濃縮し、その後、減圧下で乾燥させ、化合物28eを黄色油状物として得た。得られた化合物28eを精製せずに次の反応に使用した。
【0406】
得られた化合物28eの全量をテトラヒドロフラン(50mL)に溶かし、これにピロリジン(3.38mL、40.9mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、反応混合物に水を加え、その後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、濃縮し、その後、減圧下で乾燥させ、化合物28fを黄色粉末として得た。
収量:4.63g(99%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.77−1.80 (4H, m), 2.64 (4H, br s), 3.49 (2H, s), 3.86 (3H, s), 3.88 (3H, s), 6.68 (1H, s), 7.06 (1H, s).
【0407】
工程(4):化合物28f→化合物28g
1,4−ジオキサン(300mL)中、化合物28f(4.29g、12.5mmol)の溶液に、ナトリウムtert−ブトキシド(1.80g、18.8mmol)を加えた。次に、反応容器を減圧下で脱気し、これに酢酸パラジウム(421mg、1.88mmol)および1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(1.19mg、2.88mmol)を加えた。80℃で4.5時間撹拌した後、反応混合物に水を加え、その後、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、化合物28gを黄色油状物として得た。
収量:1.82g(56%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.79−1.83 (4H, m), 2.60−2.63 (4H, m), 3.94 (3H, s), 3.97 (3H, s), 3.98 (2H, s), 7.02 (1H, s), 7.18 (1H, s).
【0408】
工程(5):化合物28g→化合物28h→化合物28i
ジクロロメタン(20mL)中、化合物28g(1.82g、6.94mmol)の溶液を氷で冷却し、これに三臭化ホウ素(1.97mL、20.8mmol)を滴下した。室温で1.5時間撹拌した後、0℃で反応混合物にメタノールを加え、濃縮した後、減圧下で乾燥させ、化合物28hを褐色固体として得た。得られた化合物28hを精製せずに次の反応に使用した。
【0409】
得られた化合物28hの全量をジクロロメタン(20mL)に懸濁させ、この懸濁液を氷で冷却し、これにトリエチルアミン(1.44mL、10.4mmol)、DMAP(42mg、0.35mmol)、およびBoc
2O(4.83mL、20.8mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物に水を加え、その後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン中3%トリエチルアミン)により精製し、化合物28iを黄色固体として得た。
収量:602mg(20%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.57 (18H, s), 1.78−1.81 (4H, m), 2.58−2.61 (4H, m), 4.00 (2H, s), 7.51 (1H, s), 7.78 (1H, s).
【0410】
工程(6):化合物X−1+化合物28i→化合物I−28
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物28i(434mg、1.0mmol)から化合物I−28を白色粉末として得た。
収量:344mg、(47%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.42 (3H, d, J = 7.03 Hz), 1.48 (3H, s), 1.50 (3H, s), 2.28 (4H, s), 3.52−3.65 (3H, m), 3.81−3.84 (1H, m), 4.01 (1H, q, J = 7.15 Hz), 4.40 (1H, d, J = 14.05 Hz), 4.90 (2H, dd, J = 32.12, 14.68 Hz), 5.07 (1H, d, J = 14.05 Hz), 5.40 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.79 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.97 (1H, s), 7.18 (1H, s), 7.22 (1H, s).
MS (m+1) = 716.06
【0411】
実施例29:化合物I−29の合成
【化177】
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【0412】
工程(1):化合物29a→化合物29b
DMF(120mL)中、化合物29a(12.6g、76mmol)の溶液に、炭酸カリウム(23.0g、166mmol)、塩化4−メトキシベンジル(22.7mL、166mmol)およびヨウ化ナトリウム(5.67g、38mmol)を加え、この混合物を70℃で1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発により除去し、残渣を水および酢酸エチルで希釈した。有機層を水およびブラインで洗浄し、で硫酸マグネシウム乾燥させ、濾過し、濃縮した。沈殿した材料を、ジイソプロピルエーテルを用いて濾取し、高真空下で乾燥させ、化合物29b(22.7g、74%)を帯黄色固体として得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.79 (3H, s), 3.82 (3H, s), 5.05 (2H, s), 5.17 (2H, s), 5.26 (2H, s), 6.82 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.00 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.22 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.4 Hz).
【0413】
工程(2):化合物29b→化合物29c
メタノール(55mL)およびテトラヒドロフラン(55mL)中、化合物29b(22.4g、55mmol)の溶液に、2mol/Lの水酸化ナトリウム(83mL、166mmol)を加え、この混合物を70℃で1.5時間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却した後、ジエチルエーテルで希釈した。水層を分離し、2mol/L塩酸を加えることよりpHを3.0に調整した。この混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させ、高真空下で乾燥させ、化合物29c(20.5g、88%)を淡桃色固体として得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.80 (3H, s), 3.84 (3H, s), 4.67 (2H, s), 5.11 (2H, s), 5.12 (2H, s), 6.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.95 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.19−7.24 (4H, m), 7.39 (2H, d, J = 8.7 Hz).
【0414】
工程(3):化合物29c→化合物29d→化合物29e
テトラヒドロフラン(350mL)中、化合物29c(45.7g、108mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(100mL)中、ジフェニルジアゾメタン(23.0g、118mmol)の溶液を室温で20分かけて加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した後、溶媒を蒸発により除去した。残渣を高真空下で乾燥させ、主生成物として化合物29dを含有する粗材料を得、これをそれ以上精製せずに次の工程に使用した。
【0415】
ジクロロメタン(640mL)中、上記で生成された化合物29dの溶液に、0℃で撹拌しながら、デス・マーチン・ペルヨージナン(50.4g、119mmol)を加え、この混合物を0℃で2時間撹拌した。この混合物を水で希釈し、有機溶媒を蒸発により除去した。得られた水性混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで摩砕し、固体を濾取し、高真空下で乾燥させ、化合物29e(51.1g、80%)を無色の固体として得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.79 (3H, s), 3.84 (3H, s), 4.86 (2H, s), 5.14 (2H, s), 6.68 (2H, d, J = 8.66 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.78 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.14 (1H, d, J = 8.41 Hz), 7.19 (1H, s), 7.25−7.27 (5H, m), 7.36−7.38 (7H, m), 7.61 (1H, d, J = 8.41 Hz), 9.74 (1H, s).
【0416】
工程(4):化合物29e→化合物29f
1,4−ジオキサン(600mL)および水(200mL)中、化合物29e(51.1g、87mmol)の溶液に、アミド硫酸(16.9g、174mmol)および亜塩素酸ナトリウム(19.6g、174mmol)を加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌した後、重亜硫酸ナトリウム水溶液(36.2g、348mmol)を加えた。この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。ジイソプロピルエーテルを加えることにより沈殿した固体を濾取し、高真空下で乾燥させ、化合物29f(51.4g、98%)を無色の固体として得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:3.73 (3H, s), 3.77 (3H, s), 4.71 (2H, s), 5.20 (2H, s), 6.69 (2H, d, J = 8.59 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.59 Hz), 6.97−6.99 (3H, m), 7.26−7.28 (6H, m), 7.36−7.38 (5H, m), 7.45 (2H, d, J = 8.59 Hz), 7.75 (1H, d, J = 8.84 Hz).
【0417】
工程(5):化合物29f→化合物29g
DMF(90mL)中、化合物29f(9.07g、15mmol)の溶液に、0℃で撹拌しながら、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.23g、16.5mmol)、1−(2−アミノエチル)ピロリジン(2.26mL、18mmol)およびEDC塩酸塩(3.74g、19.5mmol)を加えた後、この混合物を室温で3.5時間撹拌した。有機溶媒を蒸発により除去し、残渣を水で希釈した。この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を1mol/L水酸化ナトリウム、水およびブラインで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過しおよび濃縮した。沈殿物を濾取し、高真空下で乾燥させ、化合物29g(6.73g、87%)を無色の固体として得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.74−1.77 (4H, m), 2.57−2.60 (4H, m), 2.73 (2H, t, J = 6.96 Hz), 3.78−3.81 (5H, m), 3.83 (3H, s), 5.09 (2H, s), 5.28 (2H, s), 6.82 (2H, d, J = 8.66 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.12 (1H, d, J = 8.03 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.47 (1H, d, J = 8.03 Hz).
【0418】
工程(6):化合物29g→化合物29h
酢酸(60mL)中、化合物29g(1.55g、3.0mmol)の溶液に、亜鉛粉末(3.92g、60mmol)を加えた。80℃で3時間撹拌した後、不溶物を濾去した後、濾液に水を加え、その後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水酸化ナトリウム水溶液、次いで飽和ブラインで洗浄し、その後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン中3%トリエチルアミン)により精製し、化合物29hを無色の油状物として得た。
収量:870mg、(58%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.74−1.78 (4H, m), 2.52−2.55 (4H, m), 2.64 (2H, t, J = 6.90 Hz), 3.64 (2H, t, J = 6.90 Hz), 3.79 (3H, s), 3.83 (3H, s), 4.09 (2H, s), 5.04 (2H, s), 5.14 (2H, s), 6.81 (2H, d, J = 6.65 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.09 (1H, d, J = 8.28 Hz), 7.20 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.50 (1H, d, J = 8.28 Hz).
【0419】
工程(7):化合物X−1+化合物29h→化合物I−29
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(745mg、0.80mmol)および化合物29h(402mg、0.80mmol)から化合物I−29を白色粉末として得た。
収量:244mg、(40%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.57 (3H, d, J = 6.06 Hz), 2.22 (4H, s), 3.51−3.73 (6H, m), 4.05−4.10 (3H, m), 4.29 (1H, d, J = 14.15 Hz), 4.49 (2H, s), 5.04 (1H, d, J = 14.15 Hz), 5.47 (1H, d, J = 2.53 Hz), 5.80 (1H, d, J = 2.53 Hz), 7.00−7.04 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 8.08 Hz).
MS (m+1) = 744.21
【0420】
実施例30:化合物I−30の合成
【化178】
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【0421】
工程(1):化合物30a→化合物30b
実施例29と同様の方法を用い、化合物30a(1.03g、2.0mmol)から化合物30bを白色固体として得た。
収量:585mg、(58%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.76 (4H, s), 2.56 (4H, s), 2.72 (2H, t, J = 6.32 Hz), 3.70 (2H, t, J = 6.32 Hz), 3.81 (6H, s), 4.34 (2H, s), 5.12 (4H, s), 6.89 (4H, d, J = 8.59 Hz), 6.93 (1H, s), 7.33−7.38 (5H, m).
【0422】
工程(2):化合物X−1+化合物30b→化合物I−30
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(745mg、0.80mmol)および化合物30b(402mg、0.80mmol)から化合物I−30を白色粉末として得た。
収量:236mg、(39%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.56 (3H, d, J = 6.57 Hz), 2.23 (4H, s), 3.49−3.73 (6H, m), 4.02−4.10 (3H, m), 4.28 (1H, d, J = 14.15 Hz), 4.42 (2H, s), 5.02 (1H, d, J = 14.15 Hz), 5.46 (1H, d, J = 3.28 Hz), 5.80 (1H, d, J = 3.28 Hz), 7.01 (1H, s), 7.03 (1H, s), 7.17 (1H, s).
MS (m+1) = 744.21
【0423】
実施例31:化合物I−31の合成
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
工程(1):化合物31a→化合物31b
アセトニトリル(60mL)中、化合物31a(6.31g、32.5mmol)の溶液に、NCS(4.77g、35.7mmol)を加えた。60℃で1時間撹拌した後、不溶物を濾取し、これにより化合物31bを得た。
収量:6.15g、(83%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.91 (3H, s), 4.09 (3H, s), 5.15 (2H, s), 7.16 (1H, s).
【0425】
工程(2):化合物31b→化合物31c
ジクロロメタン(60mL)中、化合物31b(6.83g、30mmol)の溶液を氷で冷却し、これに三臭化ホウ素(9.43mL、100mmol)を滴下した。室温で2時間撹拌した後、反応混合物を氷に注ぎ、これにジクロロメタン濃縮を行った。固体を濾取し、これにより化合物31cを得た。
収量:5.57g、(93%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:5.15 (2H, s), 7.10 (1H, s).
【0426】
工程(3):化合物31c→化合物31d
実施例29と同様の方法を用い、化合物31c(5.57g、27.8mmol)から化合物31dを白色固体として得た。
収量:8.45g、(69%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.79 (3H, s), 3.83 (3H, s), 5.03 (2H, s), 5.12 (2H, s), 5.24 (2H, s), 6.81 (2H, d, J = 8.54 Hz), 6.91 (2H, d, J = 8.54 Hz), 7.17 (1H, s), 7.30 (2H, d, J = 8.39 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8.54 Hz).
【0427】
工程(4):化合物31d→化合物31e
実施例29と同様の方法を用い、化合物31d(8.45g、19.2mmol)から化合物31eを白色固体として得た。
収量:8.08g、(92%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:3.74 (3H, s), 3.77 (3H, s), 4.49 (2H, s), 4.85 (2H, s), 5.15 (2H, s), 6.85 (2H, d, J = 8.54 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.54 Hz), 7.23 (2H, d, J = 8.54 Hz), 7.30 (1H, s), 7.42 (2H, d, J = 8.54 Hz).
【0428】
工程(5):化合物31e→化合物31f
ジクロロメタン(80mL)中、化合物31e(8.23g、17.9mmol)の溶液を氷で冷却し、これにデス・マーチン・ペルヨージナン(8.37g、19.7mmol)を加えた。室温で30分間撹拌した後、反応混合物に水を加え、その後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、次いで飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これにジイソプロピルエーテルを加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物31fを得た。
収量:6.38g、(78%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:3.73 (3H, s), 3.77 (3H, s), 5.06 (2H, s), 5.15 (2H, s), 6.85 (2H, d, J = 8.54 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.54 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.54 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.39 Hz), 7.58 (1H, s).
【0429】
工程(6):化合物31f→化合物31g→化合物31h
テトラヒドロフラン(30mL)中、化合物31f(6.38g、14.0mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(30mL)中、ジフェニルジアゾメタン溶液(2.98g、15.4mmol)を滴下した。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。これにジイソプロピルエーテルを加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物31gを得た。
【0430】
実施例29と同様の方法を用い、化合物31gから化合物31hを白色固体として得た。
収量:8.72g、(98%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:3.71 (3H, s), 3.77 (3H, s), 4.72 (2H, s), 5.19 (2H, s), 6.67 (2H, d, J = 8.73 Hz), 6.79 (2H, d, J = 8.73 Hz), 6.91 (1H, s), 6.98 (2H, d, J = 8.73 Hz), 7.26−7.47 (13H, m).
【0431】
工程(7):化合物31h→化合物31i
実施例29と同様の方法を用い、化合物31h(4.16g、6.51mmol)から化合物31iを白色固体として得た。
収量:2.36g、(66%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.76 (4H, s), 2.58 (4H, s), 2.73 (2H, t, J = 6.82 Hz), 3.78−3.81 (5H, m), 3.84 (3H, s), 5.06 (2H, s), 5.22 (2H, s), 6.81 (2H, d, J = 8.59 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.59 Hz), 7.03 (1H, s), 7.30−7.35 (4H, m).
【0432】
工程(8):化合物31i→化合物31j
実施例29と同様の方法を用い、化合物31i(1.10g、2.0mmol)から化合物31jを無色の油状物として得た。
収量:381mg、(36%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.76 (4H, s), 2.53 (4H, s), 2.63 (2H, t, J = 6.19 Hz), 3.60 (2H, t, J = 6.69 Hz), 3.79 (3H, s), 3.84 (3H, s), 4.00 (2H, s), 5.01 (2H, s), 5.11 (2H, s), 6.81 (2H, d, J = 8.34 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8.08 Hz), 7.02 (1H, s), 7.17 (2H, d, J = 7.33 Hz), 7.39 (2H, d, J = 7.83 Hz).
【0433】
工程(9):化合物X−1+化合物31j→化合物I−31
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(745mg、0.80mmol)および化合物31j(430mg、0.80mmol)から化合物I−31を白色粉末として得た。
収量:155mg、(24%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.58 (3H, d, J = 7.03 Hz), 2.23 (4H, s), 3.49−3.64 (5H, m), 3.74−3.78 (1H, m), 4.00−4.11 (3H, m), 4.27 (1H, d, J = 14.18 Hz), 4.39 (2H, s), 5.05 (1H, d, J = 14.18 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.80 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.87 (1H, s), 7.01 (1H, s).
MS (m+1) = 778.23
【0434】
実施例32:化合物I−32の合成
【化180】
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【0435】
工程(1):化合物29f→化合物32a
実施例29と同様の方法を用い、化合物29f(3.02g、5.0mmol)および1−(2−アミノエチル)ピペリジン(775μL、5.5mmol)から化合物32aを白色固体として得た。
収量:2.51g、(95%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.38−1.43 (2H, m), 1.51−1.56 (4H, m), 2.46 (4H, s), 2.57 (2H, t, J = 6.96 Hz), 3.76−3.79 (5H, m), 3.83 (3H, s), 5.09 (2H, s), 5.28 (2H, s), 6.82 (2H, d, J = 8.53 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.11 (1H, d, J = 8.16 Hz), 7.30−7.39 (4H, m), 7.47 (1H, d, J = 8.16 Hz).
【0436】
工程(2):化合物X−2+化合物32a→化合物I−32
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−2(1.082g、1.0mmol)および化合物32a(624mg、1.0mmol)から化合物I−32を黄色粉末として得た。
収量:176mg、(21%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.59 (3H, d, J = 7.03 Hz), 1.80−1.99 (6H, m), 2.69−2.73 (2H, m), 3.29−3.39 (3H, m), 3.60−3.81 (3H, m), 4.05−4.09 (3H, m), 4.29 (1H, d, J = 13.93 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.66, 3.76 Hz), 5.11 (1H, d, J = 13.93 Hz), 5.49 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.78 (1H, d, J = 4.64 Hz), 7.02 (1H, d, J = 7.78 Hz), 7.09 (1H, s), 7.19 (1H, d, J = 7.78 Hz).
MS (m+1) = 801.88
【0437】
実施例33:化合物I−33の合成
【化181】
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【0438】
工程(1):化合物X−2+化合物33a→化合物I−33
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−2(1.082g、1.0mmol)および化合物33a(539mg、1.0mmol)から化合物I−33を白色粉末として得た。
収量:181mg、(21%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.57 (3H, d, J = 7.03 Hz), 1.82−2.01 (5H, m), 2.68−2.72 (2H, m), 3.29−3.35 (3H, m), 3.61−3.96 (5H, m), 4.03 (1H, q, J = 7.03 Hz), 4.23 (1H, d, J = 13.93 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.47, 3.83 Hz), 5.05 (1H, d, J = 13.93 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.77 (1H, d, J = 4.64 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.41 Hz), 7.00 (1H, d, J = 8.41 Hz), 7.06 (1H, s).
MS (m+1) = 809.98
【0439】
実施例34:化合物I−34の合成
【化182】
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【0440】
工程(1):化合物X−2+化合物29g→化合物I−34
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−2(1.082g、1.0mmol)および化合物29g(517mg、1.0mmol)から化合物I−34を黄色粉末として得た。
収量:414mg、(50%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.59 (3H, d, J = 7.03 Hz), 2.23 (4H, s), 2.70−2.74 (2H, m), 3.53−3.71 (6H, m), 4.04−4.09 (3H, m), 4.32 (1H, d, J = 14.18 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.79, 3.64 Hz), 5.12 (1H, d, J = 14.18 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.76 (1H, d, J = 4.64 Hz), 7.02 (1H, d, J = 7.78 Hz), 7.08 (1H, s), 7.17 (1H, d, J = 7.78 Hz).
MS (m+1) = 788.02
【0441】
実施例35:化合物I−35の合成
【化183】
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【0442】
工程(1):化合物X−2+化合物35a→化合物I−35
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−2(1.082g、1.0mmol)および化合物35a(525mg、1.0mmol)から化合物I−35を白色粉末として得た。
収量:441mg、(53%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.56 (3H, d, J = 7.15 Hz), 2.24 (4H, s), 2.69−2.72 (2H, m), 3.47−3.96 (9H, m), 4.01 (1H, q, J = 7.07 Hz), 4.27 (1H, d, J = 14.18 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.66, 3.76 Hz), 5.07 (1H, d, J = 14.18 Hz), 5.44 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.75 (1H, d, J = 4.64 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.41 Hz), 6.99 (1H, d, J = 8.41 Hz), 7.06 (1H, s).
MS (m+1) = 795.97
【0443】
実施例36:化合物I−36の合成
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
工程(1):化合物29f→化合物36a
実施例29と同様の方法を用い、化合物29f(3.63g、6.0mmol)およびN,N−ジエチルエチレンジアミン(1.01mL、7.2mmol)から化合物36aを白色固体として得た。
収量:1.98g、(64%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.47 (1H, d, J = 8.03 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.11 (1H, d, J = 8.03 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.50 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8.53 Hz), 5.28 (2H, s), 5.08 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.73 (2H, t, J = 7.10 Hz), 2.69 (2H, t, J = 7.09 Hz), 2.58 (4H, q, J = 7.11 Hz), 1.01 (6H, t, J = 7.09 Hz).
【0445】
工程(2):化合物X−1+化合物36a→化合物I−36
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(559mg、0.60mmol)および化合物36a(311mg、0.60mmol)から化合物I−36を黄色粉末として得た。
収量:110mg、(24%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.45 (6H, q, J = 7.40 Hz), 1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.59 (3H, d, J = 6.90 Hz), 3.45−3.52 (6H, m), 3.95−4.11 (3H, m), 4.20 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.03 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.77 (1H, d, J = 4.64 Hz), 7.00 (1H, d, J = 7.78 Hz), 7.04 (1H, s), 7.15 (1H, d, J = 7.78 Hz).
MS (m+1) = 760.08
【0446】
実施例37:化合物I−37の合成
【化185】
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【0447】
工程(1):化合物37a→化合物37b
ジクロロメタン(40ml)中、化合物37a(4.29g、10mmol)の懸濁液に、氷浴中で撹拌しながら、N,N−ジエチルエチレンジアミン(1.69ml、12mmol)、HOBt(1.62g、12mmol)およびEDC(2.30g、12mmol)を加えた後、この混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで希釈し、希水酸化ナトリウム水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。沈殿した材料を濾取し、化合物37b(4.55g、86%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.47 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.35−7.34 (4H, m), 7.03 (1H, br s), 6.94−6.92 (3H, m), 6.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 5.08 (2H, s), 4.95 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.50 (2H, q, J = 5.8 Hz), 2.64 (2H, t, J = 5.8 Hz), 2.55 (4H, q, J = 7.1 Hz), 1.01 (6H, t, J = 7.1 Hz).
【0448】
工程(2):化合物X−1+化合物37b→化合物I−37
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物37b(527mg、1.0mmol)から化合物I−37を白色粉末として得た。
収量:320mg、(41%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.43 (6H, dd, J = 10.73, 6.84 Hz), 1.49 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.57 (3H, d, J = 7.03 Hz), 3.48 (6H, q, J = 7.07 Hz), 3.74−3.95 (2H, m), 3.99 (1H, q, J = 6.86 Hz), 4.17 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.00 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.76 (1H, d, J = 4.64 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.41 Hz), 6.98 (1H, d, J = 8.41 Hz), 7.03 (1H, s).
MS (m+1) = 768.22
【0449】
実施例38:化合物I−38の合成
【化186】
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【0450】
工程(1):化合物29f→化合物38a
実施例29と同様の方法を用い、化合物29f(3.02g、5.0mmol)、20b(1.17g、5.5mmol)、およびDIEA(1.92mL、11mmol)から化合物38aを無色の油状物として得た。
収量:100mg、(4%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.74 (2H, dd, J = 13.93, 6.27 Hz), 1.87−1.93 (2H, m), 2.13−2.16 (2H, m), 2.21 (3H, s), 2.26−2.34 (2H, m), 3.24 (2H, s), 3.79 (3H, s), 3.83 (3H, s), 4.55−4.65 (1H, m), 5.08 (2H, s), 5.25 (2H, s), 6.81 (2H, d, J = 8.53 Hz), 6.91 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.09 (1H, d, J = 8.16 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.42 (1H, d, J = 8.16 Hz).
【0451】
工程(2):化合物X−1+化合物38a→化合物I−38
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(466mg、0.50mmol)および化合物38a(271mg、0.50mmol)から化合物I−38を黄色粉末として得た。
収量:126mg、(31%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.51 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.59 (3H, d, J = 7.15 Hz), 2.21 (2H, t, J = 19.39 Hz), 2.51−2.66 (4H, m), 2.83−2.99 (2H, m), 3.12 (3H, s), 4.00 (1H, s), 4.07−4.15 (3H, m), 4.75 (2H, d, J = 14.68 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.84 (1H, d, J = 4.89 Hz), 7.02 (1H, s), 7.04 (1H, d, J = 7.78 Hz), 7.17 (1H, d, J = 7.78 Hz).
MS (m+1) = 786.06
【0452】
実施例39:化合物I−39の合成
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
工程(1):化合物29f→化合物39b
実施例29と同様の方法を用い、化合物29f(3.02g、5.0mmol)および化合物39a(771mg、5.5mmol)から化合物39bを白色固体として得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.41 (6H, t, J = 7.65 Hz), 2.85 (6H, t, J = 7.65 Hz), 3.79 (3H, s), 3.83 (3H, s), 5.11 (2H, s), 5.28 (2H, s), 6.81 (2H, d, J = 8.66 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.14 (1H, d, J = 8.03 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.48 (1H, d, J = 8.03 Hz).
【0454】
工程(2):化合物39b+化合物X−2→化合物39c
0℃でジメチルホルムアミド(2mL)中、化合物X−2(932mg、1.0mmol)の溶液に、化合物39b(543mg、1.0mmol)を加え、得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。0℃で5%塩溶液(30ml)(1.5gの重亜硫酸ナトリウムを含有する)に反応混合物をゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、水で洗浄した後、水に懸濁させた。この懸濁液を凍結乾燥させ、化合物39cを橙色固体として得た。得られた化合物39cを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0455】
工程(3):化合物39c→化合物I−39
得られた化合物39cの全量をジクロロメタン(10mL)に溶かし、この溶液を−40℃に冷却した。次にこれにアニソール(1.1mL、10mmol)およびニトロメタン中2Mの塩化アルミニウム溶液(5.00mL、10mmol)を順次加えた。得られたものを0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水、2mol/Lの塩酸水溶液、およびアセトニトリルに溶かした。次に、得られた溶液をジイソプロピルエーテルで洗浄した。水相にHP20−SS樹脂を加えた後、アセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をODSカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた目的化合物溶液にHP20−SS樹脂を加えた後、アセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をHP20−SSカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた目的化合物溶液に0.2N水酸化ナトリウム水溶液を全体がpH6.0となるまで加えた。その後、これにドライアイス片を加えた。得られた溶液を減圧下で濃縮した後、凍結乾燥させ、化合物I−39を橙色粉末として得た。
収量:168mg、(20%)。
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.55 (3H, d, J = 7.15 Hz), 1.93 (6H, t, J = 7.72 Hz), 3.41−3.53 (8H, m), 4.03−4.10 (2H, m), 4.61 (1H, d, J = 14.43 Hz), 5.43 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.84 (1H, d, J = 4.89 Hz), 6.99 (1H, s), 7.04 (1H, d, J = 7.91 Hz), 7.17 (1H, d, J = 7.91 Hz).
MS (m+1) = 784.06
【0456】
実施例40:化合物I−40の合成
【化188】
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【0457】
工程(1):化合物X−1+化合物40a→化合物I−40
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物40a(543mg、1.0mmol)から化合物I−40を白色粉末として得た。
収量:523mg、(64%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.51 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.56 (3H, d, J = 7.15 Hz), 1.96 (6H, t, J = 7.59 Hz), 3.35 (2H, s), 3.45−3.57 (6H, m), 4.05−4.09 (2H, m), 4.64 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.85 (1H, d, J = 4.89 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8.41 Hz), 6.95 (1H, d, J = 8.41 Hz), 7.00 (1H, s).
MS (m+1) = 792.01
【0458】
実施例41:化合物I−41の合成
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
工程(1):化合物X−1+化合物41a→化合物I−41
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物41a(537mg、1.0mmol)から化合物I−41を白色粉末として得た。
収量:443mg、(55%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, d, J = 1.63 Hz), 1.52 (3H, d, J = 1.88 Hz), 1.57 (3H, dd, J = 17.69, 6.90 Hz), 2.02−2.46 (4H, m), 3.46−4.08 (9H, m), 4.25−4.53 (2H, m), 5.11 (1H, dd, J = 19.89, 15.00 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.64 Hz), 6.83−6.88 (1H, m), 6.95−6.98 (1H, m), 7.01 (1H, s).
MS (m+1) = 778.04
【0460】
実施例42:化合物I−42の合成
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0461】
工程(1):化合物X−1+化合物32a→化合物I−42
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物32a(624mg、1.0mmol)から化合物I−42を黄色粉末として得た。
収量:192mg、(24%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.51 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.61 (3H, d, J = 7.03 Hz), 1.81−2.00 (6H, m), 3.28−3.39 (3H, m), 3.59−3.80 (3H, m), 4.02−4.07 (2H, m), 4.16 (1H, q, J = 7.03 Hz), 4.29 (1H, d, J = 14.05 Hz), 5.07 (1H, d, J = 14.05 Hz), 5.50 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.77 Hz), 7.02−7.04 (2H, m), 7.17 (1H, d, J = 7.78 Hz).
MS (m+1) = 772.07
【0462】
実施例43:化合物I−43の合成
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
工程(1):化合物X−1+化合物33a→化合物I−43
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物33a(539mg、1.0mmol)から化合物I−43を白色粉末として得た。
収量:272mg、(29%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.59 (3H, d, J = 7.03 Hz), 1.82−2.01 (6H, m), 3.28−3.36 (3H, m), 3.62 (1H, d, J = 11.92 Hz), 3.69−3.82 (3H, m), 3.89−3.96 (1H, m), 4.11 (1H, q, J = 7.03 Hz), 4.23 (1H, d, J = 14.18 Hz), 5.00 (1H, d, J = 14.18 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.28 Hz), 6.95 (1H, d, J = 8.28 Hz), 7.02 (1H, s).
【0464】
実施例44:化合物I−44の合成
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
工程(1):化合物X−1h+化合物44b→化合物44c→化合物I−44
ジメチルアセトアミド(2.0mL)中、化合物44b(404mg、0.80mmol)の溶液を氷で冷却し、これに化合物X−1h(672mg、0.80mmol)を加えた。次に、反応容器を減圧下で脱気し、これにヨウ化ナトリウム(240mg、1.6mmol)を加えた。15℃で7時間撹拌した後、反応混合物を、氷で冷却した5%塩化ナトリウムおよび亜硫酸水素ナトリウム酢溶液にゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、水で洗浄し、水に懸濁させた。懸濁液を凍結乾燥させ、化合物44cを褐色固体として得た。得られた化合物44cを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0466】
実施例20と同様の方法を用い、化合物44cから化合物I−44を白色粉末として得た。
収量:359mg、(58%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.44 (3H, s), 1.45 (3H, s), 1.61 (3H, d, J = 6.78 Hz), 3.49 (1H, q, J = 6.78 Hz), 5.12 (1H, d, J = 14.68 Hz), 5.43−5.46 (2H, m), 5.92 (1H, d, J = 4.39 Hz), 6.87 (1H, d, J = 8.41 Hz), 6.90 (1H, s), 7.12 (1H, d, J = 8.41 Hz), 8.09 (2H, d, J = 6.53 Hz), 8.76 (2H, d, J = 6.53 Hz).
MS (m+1) = 745.97
【0467】
実施例45:化合物I−45の合成
【化193】
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【0468】
工程(1):化合物X−1h+化合物45a→化合物I−45
実施例44と同様の方法を用い、化合物X−1h(672mg、0.80mmol)および化合物45a(300mg、1.0mmol)から化合物I−45を白色粉末として得た。
収量:332mg、(61%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.39 (3H, d, J = 7.15 Hz), 1.47 (6H, s), 2.69 (3H, s), 3.46 (1H, q, J = 6.94 Hz), 5.22 (1H, d, J = 15.31 Hz), 5.33 (1H, d, J = 15.31 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.91 (1H, d, J = 4.89 Hz), 6.88 (1H, s), 6.90 (1H, s), 7.29 (1H, s), 7.54 (1H, s), 8.83 (1H, s).
MS (m+1) = 657.01
【0469】
実施例46:化合物I−46の合成
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
工程(1):化合物X−1h+化合物46a→化合物I−46
実施例44と同様の方法を用い、化合物X−1h(672mg、0.80mmol)および化合物46a(289mg、1.0mmol)から化合物I−46を白色粉末として得た。
収量:356mg、(67%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.43 (3H, s), 1.45 (3H, s), 1.57 (3H, d, J = 7.15 Hz), 3.40 (1H, q, J = 7.15 Hz), 5.12 (1H, d, J = 14.68 Hz), 5.43−5.47 (2H, m), 5.88 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.79 (1H, s), 7.06 (1H, s), 7.36 (1H, s), 7.72 (1H, d, J = 6.90 Hz), 8.11 (1H, d, J = 6.90 Hz), 9.01 (1H, s).
MS (m+1) = 643.01
【0471】
実施例47:化合物I−47の合成
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
工程(1):化合物X−1g+化合物44b→化合物I−47
実施例44と同様の方法を用い、化合物X−1g(672mg、0.80mmol)および化合物44b(404mg、0.80mmol)から化合物I−47を白色粉末として得た。
収量:367mg、(60%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.27 (3H, d, J = 7.16 Hz), 1.45 (3H, s), 1.48 (3H, s), 3.95 (1H, q, J = 7.16 Hz), 5.28 (1H, d, J = 15.16 Hz), 5.35−5.39 (2H, m), 5.74 (1H, d, J = 4.80 Hz), 6.88 (1H, s), 6.91 (1H, d, J = 8.34 Hz), 7.15 (1H, d, J = 8.34 Hz), 8.19 (2H, d, J = 7.33 Hz), 8.76 (2H, d, J = 7.33 Hz).
MS (m+1) = 745.93
【0473】
実施例48:化合物I−48の合成
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0474】
工程(1):化合物X−1g+化合物48a→化合物I−48
実施例44と同様の方法を用い、化合物X−1g(672mg、0.80mmol)および化合物48a(395mg、0.80mmol)から化合物I−48を白色粉末として得た。
収量:320mg、(53%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.56 (3H, d, J = 7.15 Hz), 4.11 (1H, q, J = 7.15 Hz), 4.17 (1H, d, J = 13.80 Hz), 4.75 (1H, d, J = 13.80 Hz), 5.30 (1H, d, J = 4.64 Hz), 5.73 (1H, d, J = 4.64 Hz), 7.00−7.02 (2H, m), 7.08 (1H, d, J = 8.78 Hz), 7.91 (2H, d, J = 6.90 Hz), 8.52 (2H, d, J = 6.90 Hz).
MS (m+1) = 734.92
【0475】
実施例49:化合物I−49の合成
【化197】
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【0476】
工程(1):化合物X−1g+化合物45a→化合物I−49
実施例44と同様の方法を用い、化合物X−1g(672mg、0.80mmol)および化合物45a(300mg、1.0mmol)から化合物I−49を白色粉末として得た。
収量:244mg、(45%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.25 (3H, d, J = 7.15 Hz), 1.50 (3H, s), 1.51 (3H, s), 2.71 (3H, s), 3.95 (1H, q, J = 7.15 Hz), 5.22 (1H, d, J = 15.69 Hz), 5.44 (1H, d, J = 15.69 Hz), 5.51 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.80 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.97−6.98 (2H, m), 7.34 (1H, s), 7.58 (1H, s), 8.83 (1H, s).
MS (m+1) = 657.01
【0477】
実施例50:化合物I−50の合成
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0478】
工程(1):化合物X−1g+化合物46a→化合物I−50
実施例44と同様の方法を用い、化合物X−1g(672mg、0.80mmol)および化合物46a(289mg、1.0mmol)から化合物I−50を白色粉末として得た。
収量:294mg、(55%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.35 (3H, d, J = 7.33 Hz), 1.49 (3H, s), 1.51 (3H, s), 3.89 (1H, q, J = 7.33 Hz), 5.30 (1H, d, J = 14.91 Hz), 5.43 (1H, d, J = 4.80 Hz), 5.46 (1H, d, J = 14.91 Hz), 5.82 (1H, d, J = 4.80 Hz), 6.98 (1H, s), 7.10 (1H, s), 7.41 (1H, s), 7.76 (1H, d, J = 6.82 Hz), 8.00 (1H, d, J = 6.82 Hz), 8.91 (1H, s).
MS (m+1) = 643.01
【0479】
実施例51:化合物I−51の合成
【化199】
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【0480】
工程(1):化合物X−1+化合物29g→化合物I−51
実施例20と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物29g(517mg、1.0mmol)から化合物I−51を黄色粉末として得た。
収量:222mg、(29%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.60 (3H, d, J = 7.03 Hz), 2.23 (4H, s), 3.52−3.71 (6H, m), 3.99−4.16 (3H, m), 4.32 (1H, d, J = 14.18 Hz), 5.07 (1H, d, J = 14.18 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.81 (1H, d, J = 4.77 Hz), 7.00−7.02 (2H, m), 7.15 (1H, d, J = 7.78 Hz).
MS (m+1) = 758.25
【0481】
実施例52:化合物I−52の合成
【化200】
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【0482】
工程(1):化合物X−22+化合物35a→化合物52b→化合物I−52
ジメチルアセトアミド(2.0mL)中、化合物X−22(420mg、0.80mmol)の溶液を氷で冷却し、これに化合物35a(685mg、0.80mmol)を加えた。次に、反応容器を減圧下で脱気した。これにヨウ化ナトリウム(240mg、1.6mmol)を加え、この溶液を15℃で6時間撹拌した。これにジメチルホルムアミド(5.0mL)を加え、この溶液を−40℃に冷却した。これに三臭化リン(151μL、1.6mmol)を加えた。この溶液を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を、氷で冷却した5%塩溶液にゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、水で洗浄し、水に懸濁させた。この懸濁液を凍結乾燥させ、化合物52bを褐色固体として得た。得られた化合物52bを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0483】
実施例20と同様の方法を用い、化合物52bから化合物I−52を白色粉末として得た。
収量:269mg、(43%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.58 (3H, d, J = 7.02 Hz), 2.23 (4H, s), 3.55−3.59 (2H, m), 3.73−3.88 (5H, m), 4.04−4.10 (1H, m), 4.22−4.29 (2H, m), 5.02 (1H, d, J = 13.88 Hz), 5.45 (1H, d, J = 5.03 Hz), 5.73 (1H, d, J = 5.03 Hz), 6.88−6.90 (2H, m), 7.00 (1H, s).
MS (m+1) = 766.62
【0484】
実施例53:化合物I−53の合成
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
工程(1):化合物X−23+化合物35a→化合物I−53
実施例52と同様の方法を用い、化合物X−23(514mg、0.60mmol)および化合物35a(315mg、0.60mmol)から化合物I−53を白色粉末として得た。
収量:198mg、(42%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.48 (6H, s), 1.64 (3H, d, J = 6.86 Hz), 2.23 (4H, s), 3.55−3.59 (2H, m), 3.73−3.88 (6H, m), 4.22−4.29 (2H, m), 4.50 (1H, d, J = 14.03 Hz), 5.47 (1H, d, J = 5.03 Hz), 5.79 (1H, d, J = 5.03 Hz), 6.82 (1H, d, J = 8.39 Hz), 6.89 (1H, s), 6.98 (1H, d, J = 8.39 Hz).
MS (m+1) = 766.36
【0486】
実施例54:化合物I−54の合成
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
工程(1):化合物X−22+化合物54a→化合物I−54
実施例51と同様の方法を用い、化合物X−22(685mg、0.80mmol)および化合物54a(441mg、0.80mmol)から化合物I−54を白色粉末として得た。
収量:164mg、(25%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.62 (3H, d, J = 7.02 Hz), 2.17 (2H, dd, J = 16.01, 6.86 Hz), 2.36−2.79 (7H, m), 3.14 (3H, s), 3.80 (1H, q, J = 6.66 Hz), 4.01 (1H, s), 4.10−4.23 (3H, m), 5.43 (1H, d, J = 4.88 Hz), 5.91 (1H, d, J = 4.88 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.39 Hz), 6.94 (1H, d, J = 8.39 Hz), 6.98 (1H, s).
MS (m+1) = 792.62
【0488】
実施例55:化合物I−55の合成
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
工程(1):化合物X−23+化合物54a→化合物I−55
実施例51と同様の方法を用い、化合物X−23(514mg、0.60mmol)および化合物54a(331mg、0.60mmol)から化合物I−55を白色粉末として得た。
収量:30mg、(6%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.62 (3H, d, J = 7.02 Hz), 2.17 (2H, dd, J = 16.01, 6.86 Hz), 2.36−2.79 (7H, m), 3.14 (3H, s), 3.80 (1H, q, J = 6.66 Hz), 4.01 (1H, s), 4.10−4.23 (3H, m), 5.43 (1H, d, J = 4.88 Hz), 5.91 (1H, d, J = 4.88 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.39 Hz), 6.94 (1H, d, J = 8.39 Hz), 6.98 (1H, s).
MS (m+1) = 792.44
【0490】
実施例56:化合物I−56の合成
【化204】
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【0491】
工程(1):化合物56a→化合物56c
ジクロロメタン(100mL)中、化合物56a(10.19g、24.0mmol)の溶液に、化合物56b(9.62g、48.0mmol)を加えた後、この混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発により除去し、残渣に水および酢酸エチルを加えた。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄した後、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/酢酸エチルで溶出させるシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物56c(4.45g、39%)を油状物質として得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.55 (9H, s), 2.54 (1H, t, J = 6.65 Hz), 3.80 (3H, s), 3.83 (3H, s), 4.52 (2H, d, J = 6.65 Hz), 5.00 (2H, s), 5.05 (2H, s), 6.81 (2H, d, J = 8.66 Hz), 6.90 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.00 (1H, d, J = 8.28 Hz), 7.08 (1H, d, J = 8.28 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.53 Hz).
【0492】
工程(2):化合物56c→化合物56d
ジクロロメタン(45mL)中、化合物56c(4.45g、9.26mmol)の溶液に、0℃で、デス・マーチン・ペルヨージナン(4.32g、10.19mmol)を加えた後、この混合物を室温で一晩撹拌した。得られた混合物に水を加えた。有機溶媒を蒸発により除去し、水性残渣を酢酸エチルで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をn−ヘキサン/酢酸エチルで溶出させるシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物56d(2.91g、66%)を無色の固体として得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.56 (9H, s), 3.80 (3H, s), 3.84 (3H, s), 4.97 (2H, s), 5.14 (2H, s), 6.80 (2H, d, J = 8.08 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.34 Hz), 7.10 (1H, d, J = 8.34 Hz), 7.26−7.28 (2H, m), 7.37 (2H, d, J = 8.34 Hz), 7.60 (1H, d, J = 8.34 Hz), 9.88 (1H, s).
【0493】
工程(3):化合物56d→化合物56e
1,4−オキサン(30mL)および水(10mL)中、化合物56d(2.91g、6.08mmol)の溶液に、氷浴中で撹拌しながら、アミド硫酸(1.18g、12.16mmol)および亜塩素酸ナトリウム(1.38g、12.16mmol)を加え、その後、この混合物を0℃で30分間撹拌した。得られた混合物に重硫酸ナトリウム(2.53g、24.32mmol)を加えた。この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで摩砕し、固体を濾取し、高真空下で乾燥させ、化合物56e(2.79g、93%)を無色の固体として得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:1.45 (9H, s), 3.74 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.84 (2H, s), 5.19 (2H, s), 6.83 (2H, d, J = 8.66 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.78 Hz), 7.20 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.31 (1H, d, J = 8.78 Hz), 7.46 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8.66 Hz).
【0494】
工程(4):化合物56e→化合物56f
ジメチルホルムアミド(3mL)中、化合物56e(989mg、2.0mmol)の溶液に、0℃で、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(324mg、2.4mmol)、1−(2−アミノエチル)ピロリジン(0.30mL、2.4mmol)およびEDC塩酸塩(460mg、2.4mmol)を加えた。この混合物を室温で4.5時間撹拌した。得られた混合物に氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1mol/Lの水酸化ナトリウム溶液、水およびブラインで洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、25℃で蒸発させた。残渣を高真空下で乾燥させ、化合物56f(1.16g、98%)を帯黄色油状物として得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.53 (9H, s), 1.79 (4H, br s), 2.58 (4H, br s), 2.70 (2H, t, J = 5.81 Hz), 3.52 (2H, q, J = 5.56 Hz), 3.79 (3H, s), 3.83 (3H, s), 4.97 (2H, s), 5.07 (2H, s), 6.80 (2H, d, J = 8.34 Hz), 6.91 (2H, d, J = 8.34 Hz), 6.96 (1H, d, J = 8.59 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.34 Hz), 7.33−7.36 (3H, m).
【0495】
工程(5):化合物X−22+化合物56f→化合物I−56
実施例52と同様の方法を用い、化合物X−22(475mg、0.59mmol)および化合物56f(346mg、0.59mmol)から化合物I−56を白色粉末として得た。
収量:51mg、(11%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.59 (3H, d, J = 7.03 Hz), 2.24 (4H, s), 3.35−3.87 (8H, m), 4.11 (1H, q, J = 7.03 Hz), 4.28 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.00 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.82 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.74 (1H, d, J = 8.16 Hz), 6.96 (1H, d, J = 8.16 Hz), 7.03 (1H, s).
MS (m+1) = 776.03
【0496】
実施例57:化合物I−57の合成
【化205】
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【0497】
工程(1):化合物X−23+化合物56f→化合物I−57
実施例52と同様の方法を用い、化合物X−23(685mg、0.80mmol)および化合物56f(473mg、0.80mmol)から化合物I−57を白色粉末として得た。
収量:52mg、(8%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (6H, s), 1.65 (3H, d, J = 6.82 Hz), 2.22 (4H, s), 3.58−3.87 (9H, m), 4.31 (1H, d, J = 14.40 Hz), 4.46 (1H, d, J = 14.40 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.80 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.80 Hz), 6.68 (1H, d, J = 8.08 Hz), 6.93 (1H, d, J = 8.08 Hz), 6.96 (1H, s).
MS (m+1) = 776.06
【0498】
実施例58:化合物I−58の合成
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
工程(1):化合物X−23+化合物29g→化合物I−58
実施例52と同様の方法を用い、化合物X−23(685mg、0.80mmol)および化合物29g(413mg、0.80mmol)から化合物I−58を黄色粉末として得た。
収量:46mg、(7%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.46 (3H, s), 1.47 (3H, s), 1.68 (3H, d, J = 6.78 Hz), 2.21 (4H, s), 3.49−3.55 (1H, m), 3.74−3.93 (6H, m), 4.02−4.05 (2H, m), 4.27 (1H, d, J = 14.43 Hz), 4.55 (1H, d, J = 13.93 Hz), 5.52 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.87 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.91 (1H, s), 6.96 (1H, s), 7.04 (1H, d, J = 7.53 Hz).
MS (m+1) = 758.03
【0500】
以下に示される化合物は、実施例39と同様にして、化合物X−1gおよび各対応するアミンから得た。
【0501】
実施例59:化合物I−59の合成
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
収量:423g(52%)
1H−NMR (D
2O) δ:6.93−6.91 (1H, m), 6.93−6.91 (1H, m), 6.81−6.77 (1H, m), 5.86−5.83 (1H, m), 5.47−5.44 (1H, m), 4.13−3.98 (4H, m), 3.69−3.63 (2H, m), 3.49−2.95 (7H, m), 1.59−1.56 (3H, m), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 778.23
【0502】
実施例60:化合物I−60の合成
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
収量:516g(62%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.39 (1H, s), 7.19 (1H, s), 7.01 (1H, s), 5.84 (1H, d, J = 5.0 Hz), 5.45 (1H, d, J = 5.0 Hz), 4.63 (1H, d, J = 14.9 Hz), 4.09−4.04 (2H, m), 3.55−3.43 (6H, m), 3.35 (2H, br s), 1.93 (6H, t, J = 7.8 Hz), 1.56 (3H, d, J = 7.3 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 792.27
【0503】
実施例61:化合物I−61の合成
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
収量:346mg (42%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.39 (1H, s), 7.23 (1H, s), 7.01 (1H, s), 5.80 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.03 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.25 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.09−4.04 (1H, m), 3.92−3.85 (1H, m), 3.79−3.70 (2H, m), 3.60−3.44 (5H, m), 2.29−2.15 (4H, m), 1.57 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 766.24
【0504】
実施例62:化合物I−62の合成
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
収量:396mg(48%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.02−7.00 (1H, m), 6.92 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.81−6.77 (1H, m), 5.86−5.83 (1H, m), 5.47−5.44 (1H, m), 4.13−3.98 (5H, m), 3.69−2.95 (11H, m), 1.58 (3H, t, J = 6.6 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s). [M+H] = 778.20
【0505】
実施例63:化合物I−63の合成
【化211】
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収量:405mg(50%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.14 (1H, br s), 7.02−6.98 (2H, br m), 5.85−5.81 (1H, m), 5.45 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.14−3.67 (8H, m), 3.42−2.95 (8H, m), 1.58−1.55 (3H, m), 1.52 (3H, br s), 1.50 (3H, br s).
[M+H] = 778.20
【0506】
実施例64:化合物I−64の合成
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
収量:279mg(35%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.11 (1H, s), 7.02 (1H, s), 6.94 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.12 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.28 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.07−3.55 (8H, m), 2.21−2.00 (4H, br m), 1.58 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s). [M+H] = 778.20
【0507】
実施例65:化合物I−65の合成
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
収量:406mg(50%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.08−7.04 (1H, m), 6.99 (1H, br s), 6.93 (1H, br s), 5.89−5.84 (1H, br m), 5.47−5.44 (1H, br m), 4.31−3.47 (11H, m), 2.37−2.23 (4H, br m), 1.57 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.52 (3H, br s), 1.50 (3H, br s).
[M+H] = 778.23
【0508】
実施例66:化合物I−66の合成
【化214】
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収量:272mg(33%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.32 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.17 (1H, s), 7.02 (1H, s), 5.82 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.21−3.94 (5H, m), 3.11 (3H, br s), 2.81−2.32 (7H, m), 2.19 (2H, d, J = 17.2 Hz), 1.58 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
[M+H] = 792.24
【0509】
実施例67:化合物I−67の合成
【化215】
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収量:321mg(40%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.00 (1H, s), 6.89−6.81 (2H, m), 5.85 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.6 Hz), 4.37−4.27 (1H, m), 4.11−4.03 (3H, m), 3.85−3.62 (7H, m), 2.35 (4H, br s), 1.58 (3H, d, J = 6.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 762.32
【0510】
実施例68:化合物I−68の合成
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
収量:319mg(40%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.01 (1H, s), 6.92−6.89 (1H, br m), 6.84 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.12 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.30−3.52 (10H, m), 2.21−2.02 (4H, br m), 1.58 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.53 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 762.32
【0511】
実施例69:化合物I−69の合成
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
収量:369mg(47%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.01 (1H, d, J = 6.1 Hz), 6.95−6.92 (1H, m), 6.88 (1H, br s), 5.85−5.81 (1H, m), 5.45 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.14−2.94 (16H, m), 1.57 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 762.50
【0512】
実施例70:化合物I−70の合成
【化218】
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収量:300mg(37%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.19−7.15 (2H, m), 7.01 (1H, s), 5.81 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.03 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.25 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.07 (1H, q, J = 7.1 Hz), 3.92−3.86 (1H, m), 3.81−3.71 (2H, m), 3.62−3.44 (5H, m), 2.27−2.17 (4H, m), 1.57 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 750.47
【0513】
実施例71:化合物I−71の合成
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
収量:143mg(17%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.14−7.09 (2H, m), 7.02 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.20 (1H, t, J = 7.2 Hz), 4.13−4.05 (3H, m), 3.95 (1H, br s), 3.11 (3H, s), 2.81−2.41 (7H, m), 2.19 (2H, d, J = 16.9 Hz), 1.58 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
[M+H] = 776.25
【0514】
実施例72:化合物I−72の合成
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
収量:486mg(60%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.18−7.13 (2H, m), 7.00 (1H, s), 5.84 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.44 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.64 (1H, d, J = 14.6 Hz), 4.07 (2H, dd, J = 14.6, 8.2 Hz), 3.57−3.40 (6H, m), 3.35 (2H, s), 1.93 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.56 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 776.22
【0515】
実施例73:化合物I−73の合成
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
収量:379mg(45%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.16 (2H, br s), 6.99 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.42 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.62 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.08−4.02 (2H, m), 3.52−3.40 (8H, m), 1.92 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.54 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 784.32
【0516】
実施例74:化合物I−74の合成
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
収量:203mg(23%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.33 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.02 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.7 Hz), 5.80 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.03 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.26 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.07 (1H, q, J = 7.1 Hz), 3.97−3.90 (1H, m), 3.84−3.77 (1H, m), 3.70−3.48 (6H, m), 2.27−2.18 (4H, br m), 1.57 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 794.36
【0517】
実施例75:化合物I−75の合成
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
収量:410mg(45%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.47 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.00 (1H, br s), 6.81 (1H, br s), 5.86−5.83 (1H, br m), 5.46 (1H, br s), 4.86−4.83 (1H, br m), 4.38−4.31 (1H, m), 4.24 (1H, br s), 4.10−3.52 (8H, m), 2.41−2.27 (4H, br m), 1.60−1.56 (3H, m), 1.52 (3H, br s), 1.45 (3H, br s).
[M+H] = 806.35
【0518】
実施例76:化合物I−76の合成
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
収量:424mg(48%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.47 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.02 (1H, s), 6.84 (1H, d, J = 8.7 Hz), 5.82−5.81 (1H, br m), 5.46−5.45 (1H, br m), 5.17−5.08 (1H, m), 4.33−4.23 (2H, m), 4.07−3.56 (9H, m), 2.48−2.06 (4H, m), 1.60−1.55 (3H, m), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
[M+H] = 806.35
【0519】
実施例77:化合物I−77の合成
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
収量:102mg(12%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.19 (2H, s), 7.02 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.14−4.06 (3H, m), 3.99 (1H, br s), 3.12 (3H, s), 2.98−2.14 (10H, m), 1.59 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
[M+H] = 784.39
【0520】
実施例78:化合物I−78の合成
【化226】
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化合物X−5(543mg、1.0mmol)および化合物X−2b(1.3g、1.0mmol)を用い、実施例39と同様にして目的化合物I−78を合成した。
収量:231mg(25%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.22 (2H, s), 7.03 (1H, s), 5.78 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.41 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.1, 4.2 Hz), 4.67 (1H, t, J = 12.9 Hz), 4.06−3.98 (2H, m), 3.54−3.33 (8H, m), 2.72−2.69 (2H, m), 1.93 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.54 (3H, d, J = 7.2 Hz).
[M+H] = 814.27
【0521】
以下に示される化合物は、実施例78と同様にして、化合物X−2bおよび各対応するアミンから得た。
【0522】
実施例79:化合物I−79の合成
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
収量:75mg(8%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.27 (2H, s), 7.08 (1H, s), 5.75 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.12 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.96 (1H, dd, J = 9.6, 3.8 Hz), 4.31 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.13−4.02 (3H, m), 3.69−3.51 (6H, m), 2.77−2.65 (2H, m), 2.22−2.07 (4H, m), 1.58 (3H, d, J = 7.0 Hz).
[M+H] = 788.24
【0523】
実施例80:化合物I−80の合成
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
収量:59mg(5%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.24 (2H, s), 7.07 (1H, s), 5.77 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.97 (2H, dd, J = 9.2, 3.9 Hz), 4.10−3.99 (4H, m), 3.13 (3H, s), 3.03−2.46 (9H, m), 2.28−2.12 (2H, m), 1.58 (3H, d, J = 7.2 Hz).
[M+H] = 814.20
【0524】
実施例81:化合物I−81の合成
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
収量:427mg(49%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.44−7.41 (1H, m), 7.33 (1H, s), 7.01 (1H, s), 5.84 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.65 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.07 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.59−3.42 (6H, m), 3.37 (2H, s), 1.95 (6H, t, J = 7.6 Hz), 1.56 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.51 (3H, s).
[M+H] = 804.3
【0525】
実施例82:化合物I−82の合成
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
収量:325mg(51%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.33−7.29 (1H, m), 7.22 (1H, br s), 7.00 (1H, br s), 5.85 (1H, t, J = 5.5 Hz), 5.45 (1H, t, J = 4.6 Hz), 4.38−4.27 (1H, m), 4.19−4.07 (2H, m), 3.88−3.49 (7H, m), 2.43−2.27 (4H, m), 1.61−1.56 (3H, m), 1.52 (3H, d, J = 2.5 Hz), 1.50 (3H, d, J = 1.9 Hz).
[M+H] = 790.26
【0526】
実施例83:化合物I−83の合成
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
収量:333mg(40%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.44−7.41 (1H, m), 7.34 (1H, s), 7.02 (1H, s), 5.82 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.29 (1H, t, J = 7.4 Hz), 4.12−4.04 (3H, m), 3.95 (1H, br s), 3.11 (3H, s), 2.87−2.72 (2H, m), 2.55−2.32 (4H, m), 2.17 (2H, d, J = 16.8 Hz), 1.58 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
[M+H] = 804.3
【0527】
実施例84:化合物I−84の合成
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
収量:307mg(38%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.51−7.48 (1H, m), 7.40 (1H, s), 7.02 (1H, s), 5.80 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.04 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.27 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.09 (1H, dd, J = 13.9, 6.8 Hz), 3.97−3.38 (8H, m), 2.23 (4H, dd, J = 12.4, 7.5 Hz), 1.58 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H] = 778.27
【0528】
実施例85:化合物I−85の合成
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
収量:395mg(49%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.37−7.33 (1H, m), 7.25 (1H, s), 7.02−7.00 (1H, br m), 5.83−5.81 (1H, br m), 5.45 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.13 (1H, dd, J = 22.5, 14.3 Hz), 4.39−4.26 (2H, m), 4.09−3.52 (9H, m), 2.26−2.04 (4H, m), 1.60−1.54 (3H, br m), 1.52−1.52 (3H, br m), 1.50 (3H, br s).
[M+H] = 790.26
【0529】
実施例86:化合物I−86の合成
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0530】
工程(1):化合物X−1+化合物86a→化合物I−86
ジメチルホルムアミド(2mL)中、化合物86a(564mg、1.00mmol)の溶液に、0℃で、化合物X−1(932mg、1.0mmol)を加え、得られた溶液を0℃で5時間撹拌した。反応混合物を0℃で5%塩溶液(30ml)(1.5gの重亜硫酸ナトリウムを含有)にゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、水で洗浄した後、水に懸濁させた。この懸濁液を凍結乾燥させ、化合物86bを橙色固体として得た。得られた化合物86bを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0531】
得られた化合物86bの全量をジクロロメタン(10mL)に溶かし、この溶液を−40℃に冷却した。次にこれにアニソール(1.1mL、10mmol)およびニトロメタン中2mol/Lの塩化アルミニウム溶液(5.00mL、10mmol)を順次加えた。得られたものを0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水、2mol/L塩酸水溶液、およびアセトニトリルに溶かした。次に、得られた溶液をジイソプロピルエーテルで洗浄した。水相にHP20−SS樹脂を加えた後、アセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をODSカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた目的化合物溶液にHP20−SS樹脂を加えた後、アセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をHP20−SSカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた目的化合物溶液に0.2N水酸化ナトリウム水溶液を全体がpH6.0となるまで加えた。その後、これにドライアイス片を加えた。得られた溶液を減圧下で濃縮した後、凍結乾燥させ、化合物I−86を黄色粉末として得た。
収量:472mg(53%)。
1H−NMR (D2O) δ:7.00 (1H, s), 6.80 (1H, s), 5.82 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.49 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.99 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.56 (2H, br s), 4.41−4.39 (3H, br m), 4.14 (1H, br s), 3.73 (1H, br s), 3.52−3.50 (3H, br m), 2.24 (4H, br s), 1.55−1.44 (12H, m).
[M+H]=805.4
【0532】
実施例87:化合物I−87の合成
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
工程(1):化合物X−1+化合物87a→化合物I−87
化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物87a(541mg、1.0mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:298mg(35%)
1H−NMR (D2O) δ:8.24 (1H, s), 7.48 (2H, d, J = 7.3 Hz), 6.98 (1H, s), 5.82 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.89 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.46−4.38 (2H, br m), 4.23 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.16−4.10 (1H, br m), 3.59 (2H, br s), 3.36 (3H, br s), 2.22 (4H, d, J = 7.2 Hz), 1.55−1.47 (9H, m), 1.44 (1H, d, J = 5.6 Hz), 1.33−1.32 (2H, br m), 1.11 (2H, br s).
[M+H]=782.42
【0534】
実施例88:化合物I−88の合成
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
工程(1):化合物X−1+化合物88a→化合物I−88
化合物X−1(533mg、0.57mmol)および化合物88a(329mg、0.57mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:136mg(27%)
1H−NMR (D2O) δ:8.19 (1H, s), 7.41 (1H, s), 7.00 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.49 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.89 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.39 (2H, s), 4.22 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.13 (1H, d, J = 7.0 Hz), 3.56 (2H, s), 3.36 (3H, s), 2.21 (4H, s), 1.55−1.51 (9H, m), 1.32 (2H, s), 1.07 (2H, s).
[M+H]=816.21
【0536】
実施例89:化合物I−89の合成
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0537】
工程(1):化合物X−1+化合物89a→化合物I−89
化合物X−1(932mg、1mmol)および化合物89a(620mg、1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:135mg(14%)
1H−NMR (D2O) δ:8.45 (1H, s), 7.00 (1H, s), 6.79 (1H, s), 5.82 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.03 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.33−4.21 (3H, m), 4.07−3.91 (2H, m), 3.73−3.48 (6H, m), 2.24 (4H, br s), 1.57 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.51−1.49 (9H, m), 1.42 (3H, t, J = 6.4 Hz).
[M+H]=782.42
【0538】
実施例90:化合物I−90の合成
【化238】
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【0539】
工程(1):化合物X−1+化合物90a→化合物I−90
化合物X−1(932mg、1mmol)および化合物90a(632mg、1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:234mg(25%)
1H−NMR (D2O) δ:8.36 (1H, s), 7.23 (1H, s), 6.99 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.03 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.30 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.06 (1H, br s), 3.90−3.36 (10H, m), 2.24 (4H, br s), 1.58 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.51 (3H, s), 1.49 (3H, s), 1.44 (1H, d, J = 5.6 Hz), 1.29 (2H, d, J = 6.5 Hz), 1.03 (2H, br s).
[M+H]=873.35
【0540】
実施例91:化合物I−91の合成
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0541】
工程(1):化合物X−1+化合物91a→化合物I−91
化合物X−1(932mg、1mmol)および化合物91a(557mg、1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:334mg(38%)
1H−NMR (D2O) δ:8.36 (1H, s), 7.68−7.65 (2H, m), 6.99 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.90 (1H, d, J = 15.2 Hz), 4.56−4.45 (2H, m), 4.25 (1H, d, J = 13.9 Hz), 3.59 (1H, br s), 3.39−3.36 (3H, br m), 2.26−2.23 (4H, br m), 1.87 (9H, s), 1.56−1.49 (9H, m).
[M+H]=798.18.
【0542】
実施例92:化合物I−92の合成
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0543】
工程(1):化合物92a→化合物92b
MeOH(35ml)中、92a(4g、9.47mmol)の溶液に、0℃でN
2下、MeOH(5ml)中、O−(4−メトキシベンジル)ヒドロキシルアミン(1.45ml、9.47mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。この混合物を濾過し、濾液をIPEおよびEt
2Oで洗浄し、化合物92b(3.87g、73%、E/Z=1:15)を得た。
化合物92b
1H−NMR (CDCl3) δ:7.34−7.27 (5H, m), 7.05 (1H, dd, J = 8.4, 1.6 Hz), 6.94−6.84 (9H, m), 5.16 (2H, s), 5.05 (4H, s), 4.63 (1H, s), 3.81 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.77 (3H, s).
【0544】
工程(2):化合物92b→化合物92c
DMA(10ml)中、92b(1.11g、2.00mmol)の溶液に、0℃で、HOBt(0.35g、2.60mmol)およびWSCD HCl(0.46g、2.40mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物に0℃でキヌクリジン−4−イルメタンアミン(0.33g、2.40mmol)を加えた後、この混合物を0℃で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチル(10%トリエチルアミン含有)で溶出した。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物92c(0.63g、46%、単一の異性体)を得た。
化合物92c
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.44−8.41 (1H, br m), 7.36−7.32 (6H, m), 7.24 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.10 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.98 (1H, dd, J = 8.5, 1.8 Hz), 6.94−6.91 (6H, m), 5.06 (4H, s), 5.00 (2H, s), 3.75 (9H, s), 2.92 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.54 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.19 (6H, t, J = 7.5 Hz).
【0545】
工程(3):化合物X−24+化合物92c→化合物I−92
化合物X−24(886mg、1mmol)および化合物92c(680mg、1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:518mg(60%)
1H−NMR (D2O) δ:7.15 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.00−6.94 (3H, m), 5.85 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.63 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.08−4.05 (2H, m), 3.54−3.38 (8H, m), 1.96−1.92 (6H, m), 1.56 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
[M+H]=802.14.
【0546】
実施例93:化合物I−93の合成
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0547】
工程(1):化合物92a→化合物93a
MeOH(30ml)中、92a(3g、7.10mmol)の溶液に、0℃でN
2下、O−4−メチルヒドロキシル塩化アンモニウム(1.54g、18.46mmol)およびEt
3N(2.75ml、19.8mmol)を加えた。この混合物を0℃で5.5時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩酸水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮し、粗化合物93a(3.21g)を得た。
【0548】
工程(2):化合物93a→化合物93b
DMA(20ml)中、93a(3.21g、7.10mmol)の溶液に、0℃で、HOBt(1.24g、9.23mmol)およびWSCD HCl(1.63g、8.52mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物に0℃でキヌクリジン−4−イルメタンアミン(1.19g、8.52mmol)を加えた後、この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチル(10%トリエチルアミン含有)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物93b(1.59g、39%、E/Z=1:4)を得た。
化合物93b
1H−NMR (DMSO−D6) δ:8.46−8.43 (1H, m), 7.40−7.32 (4H, m), 7.27−7.24 (1H, m), 7.13−7.11 (1H, m), 7.01 (1H, dd, J = 8.4, 1.9 Hz), 6.96−6.92 (4H, m), 5.07 (2H, s), 4.99 (2H, s), 3.87 (2H, s), 3.76−3.75 (6H, br m), 3.01−2.97 (2H, m), 2.71−2.68 (6H, m), 1.32−1.29 (6H, m).
【0549】
工程(3):化合物X−24+化合物93b→化合物I−93
化合物X−24(886mg、1mmol)および化合物93b(680mg、1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:518mg(60%)
1H−NMR (D2O) δ:7.17 (1H, s), 7.01−6.95 (3H, m), 5.85 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.64 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.09−4.06 (2H, m), 3.98 (3H, s), 3.55−3.45 (6H, m), 3.38 (2H, br s), 1.95−1.91 (6H, m), 1.57 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H]=815.22.
【0550】
実施例94および95:化合物I−94およびI−95の合成
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
工程(1):化合物94a→化合物94b
MeOH(40ml)中、94a(4g、8.76mmol)の溶液に、0℃でN
2下、O−(4−メトキシベンジル)ヒドロキシルアミン(2.09g、9.63mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩酸水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮し、粗化合物94b(5.02g、8.76mmol、E/Z=1:1.5)を得た。
【0552】
工程(2):化合物94b→化合物94cおよび94d
DMA(10ml)中、94b(1.77g、3mmol)の溶液に、0℃で、HOBt(0.52g、3.90mmol)およびWSCD HCl(0.69g、3.60mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物に0℃でキヌクリジン−4−イルメタンアミン(0.50g、3.60mmol)を加えた後、この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチル(10%トリエチルアミン含有)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物94c(0.88g、41%、E/Z=1:10)および化合物94d(0.61. 29%、E/Z=4.5:1)を得た。
化合物94c
1H−NMR (DMSO−D6) δ:8.35 (1H, t, J = 6.3 Hz), 7.45 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.25−7.18 (2H, m), 6.97 (4H, dd, J = 11.7, 8.7 Hz), 6.86 (2H, d, J = 31.6 Hz), 5.16 (2H, s), 5.10 (2H, s), 4.87 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.75 (3H, s), 2.91 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.58−2.54 (6H, m), 1.21−1.14 (6H, m).
化合物94d
1H−NMR (DMSO−D6) δ:7.98 (1H, t, J = 6.3 Hz), 7.43 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.31−7.24 (4H, m), 7.18 (2H, d, J = 7.4 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.90 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.2 Hz), 5.13 (2H, s), 5.11 (2H, s), 4.85 (2H, s), 3.77 (3H, s), 3.74 (6H, s), 2.96 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.73−2.70 (6H, m), 1.30−1.26 (6H, m).
【0553】
工程(3):化合物X−24+化合物94c→化合物I−94
化合物X−24(754mg、0.85mmol)および化合物94c(608mg、0.85mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:410mg(55%)
1H−NMR (D2O) δ:7.00 (1H, s), 6.97−6.90 (2H, m), 5.85 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.62 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.09−4.04 (2H, m), 3.52−3.30 (8H, m), 1.93−1.90 (6H, m), 1.56 (3H, d, J = 7.3 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H]=835.24.
【0554】
工程(4):化合物X−24+化合物94d→化合物I−95
化合物X−24(886mg、1mmol)および化合物94d(714mg、1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:403mg(46%)
1H−NMR (D2O) δ:7.00 (1H, s), 6.97−6.90 (1H, m), 6.78 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.85 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.45−5.42 (1H, m), 4.64−4.59 (2H, m), 4.07−3.97 (2H, m), 3.52−3.30 (8H, m), 1.94−1.87 (6H, m), 1.57−1.51 (9H, m).
[M+H]=835.21
【0555】
実施例96:化合物I−96の合成
【化243】
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【0556】
工程(1):化合物94a→化合物96a
MeOH(60ml)中、94a(6g、13.1mmol)の溶液に、0℃でN
2下、O−4−メチルヒドロキシル塩化アンモニウム(1.64g、19.7mmol)およびEt
3N(2.73ml、19.7mmol)を加えた。この混合物を0℃で1.5時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩酸水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮し、粗化合物96a(6.38g、E/Z=1:2.5)を得た。
【0557】
工程(2):化合物96a→化合物96b
DMA(50ml)中、96a(6.38g、13.1mmol)の溶液に、0℃で、HOBt(2.3g、17.0mmol)およびWSCD HCl(3.02g、17.7mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物に0℃でキヌクリジン−4−イルメタンアミン(2.2g、15.7mmol)を加えた後、この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。残渣をヘキサン/酢酸エチル/少量のメタノールで再結晶化し、化合物96b(0.56g、7%、単一の異性体)を得た。
化合物96b
1H−NMR (DMSO−D6) δ:8.35 (1H, t, J = 6.3 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.23 (1H, d, J = 8.9 Hz), 7.20 (1H, d, J = 8.9 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.86 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.15 (2H, s), 4.87 (2H, s), 3.90 (3H, s), 3.77 (3H, s), 3.74 (3H, s), 2.94 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.71−2.67 (6H, m), 1.30−1.26 (6H, m).
【0558】
工程(3):化合物X−24+化合物96b→化合物I−96
化合物X−24(743mg、0.84mmol)および化合物96b(510mg、0.84mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:226mg(28%)
1H−NMR (D2O) δ:7.01 (1H, s), 6.97 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.85 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.63 (1H, d, J = 14.7 Hz), 4.09−4.00 (5H, m), 3.53−3.43 (6H, m), 3.33 (2H, s), 1.92−1.88 (6H, m), 1.54 (3H, d, J = 7.3 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H]=849.25
【0559】
実施例97:化合物I−97の合成
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
工程(1):化合物X−24+化合物97a→化合物I−97
化合物X−24(7.40g、8.37mmol)および化合物97a(5.56g、8.37mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:1.81g(26%)
1H−NMR (D2O) δ:7.98 (1H, s), 6.97 (1H, s), 6.62 (1H, s), 5.82 (1H, d, J = 4.5 Hz), 5.50 (1H, d, J = 4.5 Hz), 4.90 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.36 (2H, s), 4.21−4.12 (2H, m), 3.56 (1H, br s), 3.36 (3H, br s), 2.24−2.21 (4H, br m), 1.54 (3H, d, J = 7.7 Hz), 1.51 (3H, s), 1.49 (3H, s).
[M+H]=776.18
【0561】
実施例98:化合物I−98の合成
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
工程(1):化合物94a+→化合物98a
MeOH(6ml)中、94a(1.37g、3mmol)の溶液に、0℃でN
2下、2−(アミノオキシ)酢酸tert−ブチル(0.44g、3mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩酸水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン/ジイソプロピルエーテルで再結晶化し、化合物98a(0.90g、51%、単一の異性体)を得た。
化合物98a
1H−NMR (CDCl3) δ:7.34 (4H, d, J = 8.4 Hz), 7.23 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.92 (3H, dd, J = 8.4, 5.1 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.08 (2H, s), 4.95 (2H, s), 4.73 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s), 1.51 (9H, s).
【0563】
工程(2):化合物98a→化合物98b
化合物98a(0.87g、1.49mmol)およびトリエチルアミン(0.29ml、2.09mmol)をジメチルアセトアミド(6mL)に溶かし、次にこれに−20℃で塩化メタンスルホニル(0.15ml、1.94mmol)を加えた。この混合物を−20℃で30分間撹拌した。次にこれに0℃でキヌクリジン−4−イルメタンアミン(0.23g、1.64mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチル(10%トリエチルアミン含有)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物98b(0.72g、69%)を得た。
化合物98b
1H−NMR (DMSO−D6) δ:8.20 (1H, t, J = 6.1 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.24 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.17 (2H, d, J = 7.5 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.86 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.16 (2H, s), 4.87 (2H, s), 4.69 (2H, s), 3.77 (3H, s), 3.74 (3H, s), 2.99 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.72−2.68 (6H, m), 1.45 (9H, s), 1.33−1.29 (6H, m).
【0564】
工程(3):化合物X−24+化合物98b→化合物I−98
化合物X−24(886mg、1mmol)および化合物98b(708mg、1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:567mg(59%)
1H−NMR (D2O) δ:7.01−6.99 (2H, m), 6.94−6.91 (1H, m), 5.85 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.65−4.62 (3H, m), 4.11−4.05 (2H, m), 3.53−3.37 (9H, m), 1.95−1.91 (6H, m), 1.56 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H]=893.23
【0565】
実施例99:化合物I−99の合成
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
工程(1):化合物94a→化合物99a
MeOH(60ml)中、2−(アミノオキシ)−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(5.25g、30mmol)の溶液に、0℃でN
2下、94a(9.16g、30mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩酸水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン/ジイソプロピルエーテルで再結晶化し、粗化合物99a(16g、87%、E/Z=1:1.5)を得た。
【0567】
工程(2):化合物99a→化合物99b
酢酸エチル(16ml)中、99a(1.6g、2.61mmol)の溶液に、0℃で、WSCD HCl(0.55g、2.87mmol)およびDMAP(0.03g、0.26mmol)および2−(トリメチルシリル)エタノール(0.43ml、2.87mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩酸水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物をヘキサン/酢酸エチルからクロロホルム/メタノールで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物99b(1.23g、66%、E/Z=1:10)を得た。
化合物99b
1H−NMR (CDCl3) δ:7.36 (4H, dd, J = 8.5, 3.8 Hz), 7.07 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.93 (3H, t, J = 6.8 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.06 (2H, s), 4.97 (2H, s), 4.33 (2H, t, J = 8.2 Hz), 3.84 (3H, s), 3.80 (3H, s), 1.47 (9H, s), 1.03 (2H, t, J = 8.2 Hz), 0.02 (9H, s).
【0568】
工程(3):化合物99b→化合物99c
THF(14ml)中、99b(1.42g、2mmol)の溶液に、0℃で、THF(4ml、4mmol)中1MのTBAFを加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩酸水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮し、化合物99c(1.22g)を得た。
化合物99c
1H−NMR (CDCl3) δ:7.37−7.33 (4H, m), 6.97 (2H, br s), 6.93 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.6 Hz), 5.07 (2H, s), 4.99 (2H, s), 3.84 (3H, s), 3.80 (3H, s), 1.50 (6H, s), 1.47 (9H, s).
【0569】
工程(4):化合物99c→化合物99d
化合物99c(1.22g、2mmol)およびトリエチルアミン(0.38ml、2.80mmol)をジメチルアセトアミド(13mL)に溶かし、次にこれに−20℃で塩化メタンスルホニル(0.20ml、2.60mmol)を加えた。この混合物を−20℃で30分間撹拌した。次にこれに0℃でキヌクリジン−4−イルメタンアミン(0.31g、2.20mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物99d(1.01g、51%、E/Z=1:10)を得た。
化合物99d
1H−NMR (DMSO−D6) δ:7.73 (1H, t, J = 6.5 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.24 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.06 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.2 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.2 Hz), 5.15 (2H, s), 4.88 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.74 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 6.4 Hz), 2.71−2.68 (6H, m), 1.42 (15H, s), 1.29−1.25 (6H, m).
【0570】
工程(5):化合物X−24+化合物99d→化合物I−99
化合物X−24(901mg、1.02mmol)および化合物99d(749mg、1.02mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:431mg(45%)
1H−NMR (D2O) δ:7.01 (1H, s), 6.95 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.88 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.85 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.6 Hz), 4.63 (1H, d, J = 13.9 Hz), 4.09−4.04 (2H, m), 3.52−3.37 (6H, m), 3.30 (2H, br s), 1.92−1.89 (6H, m), 1.56 (3H, d, J = 6.9 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s), 1.44 (6H, s).
[M+H]=921.46
【0571】
実施例100:化合物I−100の合成
【化247】
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【0572】
工程(1):化合物100a+化合物100b→化合物100c
THF(250ml)中、100b(28.9g、53mmol)の溶液に、0℃で、THF(50ml)中、100a(6.69g、53mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物100c(24.1g、85%)を得た。
化合物100c
1H−NMR (DMSO−D6) δ:8.40 (1H, t, J = 6.0 Hz), 7.43 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.19 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.13 (1H, d, J = 8.7 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.16 (2H, s), 4.89 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.53 (2H, d, J = 6.0 Hz), 2.85−2.78 (2H, m), 2.57−2.54 (2H, m), 2.25 (2H, s), 1.62−1.57 (2H, m), 1.24−1.18 (2H, m).
【0573】
工程(2):化合物X−24+化合物100c→化合物I−100
化合物X−24(886mg、1mmol)および化合物100c(537mg、1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:500mg(63%)
1H−NMR (D2O) δ:7.01 (1H, s), 6.95 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.82 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.92 (1H, d, J = 14.6 Hz), 4.28 (1H, d, J = 14.6 Hz), 4.07−4.02 (1H, m), 3.71−3.56 (6H, m), 3.44−3.42 (1H, br m), 3.35−3.33 (1H, br m), 2.24 (2H, br s), 2.01 (2H, br s), 1.57 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
[M+H]=778.19
【0574】
実施例101:化合物I−101の合成
【化248】
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【0575】
工程(1):化合物100a+化合物98a→化合物101a
化合物98a(1.17g、2mmol)を用い、実施例98の工程(2)と同様にして目的化合物101aを合成した。
収量:1.15g(82%)
化合物101a
1H−NMR (DMSO−D6) δ:8.41 (1H, t, J = 6.1 Hz), 7.43 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.9 Hz), 7.17 (2H, d, J = 8.9 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.86 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.16 (2H, s), 4.88 (2H, s), 4.66 (2H, s), 3.77 (3H, s), 3.74 (3H, s), 3.54 (2H, d, J = 6.0 Hz), 2.79−2.73 (2H, m), 2.51−2.49 (2H, m), 2.18 (2H, s), 1.60−1.52 (2H, m), 1.44 (9H, s), 1.18−1.12 (2H, m).
【0576】
工程(2):化合物X−24+化合物101a→化合物I−101
化合物X−24(1g、1.14mmol)および化合物101a(788mg、1.14mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:453mg(43%)
1H−NMR (D2O) δ:7.02−6.99 (2H, m), 6.93 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.89 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.62 (2H, s), 4.25 (1H, d, J = 14.4 Hz), 3.97−3.92 (1H, m), 3.77−3.50 (6H, m), 3.37 (1H, d, J = 8.4 Hz), 3.24 (1H, d, J = 8.4 Hz), 2.22 (2H, br s), 1.98 (2H, br s), 1.54−1.51 (9H, m).
元素分析:C35H37ClN8Na2O13S2(H2O)8.6
理論値:C,38.99; H,5.07; N,10.39; S,5.95; Na,4.26; Cl, 3.29 (%)
測定値:C,38.88; H,4.94; N,10.53; S,5.95; Na,4.40; Cl, 3.57 (%)
【0577】
実施例102および103:化合物I−102およびI−103の合成
【化249】
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【0578】
工程(1):化合物100a+化合物94b→化合物102aおよび102b
化合物94b(5.76g、9.73mmol)およびトリエチルアミン(1.88ml、13.6mmol)をジメチルアセトアミド(35mL)に溶かし、次にこれに−20℃で塩化メタンスルホニル(0.98ml、12.6mmol)を加えた。この混合物を−20℃で30分間撹拌した。次にこれに0℃でDMA(5ml)中、化合物100a(1.35g、10.7mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、酢酸エチルで洗浄し、化合物102a(3.2g、47%、単一の異性体)を得た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物を酢酸エチル/メタノール(10%トリエチルアミン含有)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物102b(2g、29%、E/Z=10:1)を得た。
化合物102a
1H−NMR (DMSO−D6) δ:8.51 (1H, t, J = 6.1 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.28 (2H, t, J = 8.5 Hz), 7.23 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.18 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.86 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.15 (2H, s), 5.08 (2H, s), 4.87 (2H, s), 3.77 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.75 (3H, s), 3.45 (2H, d, J = 6.1 Hz), 2.59−2.52 (2H, m), 2.31 (2H, br s), 2.03 (2H, br s), 1.44−1.38 (2H, m), 1.01−0.95 (2H, m).
化合物102b
1H−NMR (DMSO−D6) δ:8.26 (1H, t, J = 6.3 Hz), 7.43 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.24 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.17 (2H, d, J = 7.7 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.90 (2H, dd, J = 8.6, 1.9 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.12 (2H, s), 5.11 (2H, s), 4.86 (2H, s), 3.77 (3H, s), 3.74 (6H, s), 3.50 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.76−2.72 (2H, m), 2.43−2.40 (2H, m), 1.54−1.48 (2H, m), 1.19−1.11 (2H, m).
【0579】
工程(2):化合物X−24+化合物102a→化合物I−102
化合物X−24(886mg、1mmol)および化合物102a(700mg、1mmol)を用い、Eと同様にして目的化合物を合成した。
収量:432mg(51%)
1H−NMR (D2O) δ:7.02 (1H, s), 6.94 (2H, dd, J = 14.4, 8.3 Hz), 5.82 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.90 (1H, d, J = 14.6 Hz), 4.24 (1H, d, J = 14.6 Hz), 3.96−3.91 (1H, m), 3.75−3.51 (6H, m), 3.36 (1H, d, J = 8.4 Hz), 3.23 (1H, d, J = 8.4 Hz), 2.20 (2H, s), 1.96 (2H, s), 1.54−1.51 (9H, m).
元素分析 : C33H36ClN8NaO11S2(H2O)6.7
理論値 : C,41.12; H,5.17; N,11.62; S,6.65; Na,2.38; Cl, 3.68 (%)
測定値 : C,41.02; H,5.10; N,11.69; S,6.67; Na,2.52; Cl, 3.83 (%)
【0580】
工程(3):化合物X−24+化合物102b→化合物I−103
化合物X−24(886mg、1mmol)および化合物102b(700mg、1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:365mg(43%)
1H−NMR (D2O) δ:7.02 (1H, s), 6.96 (1H, d, J = 12.3 Hz), 6.80 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.82 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.89 (1H, d, J = 14.6 Hz), 4.24 (1H, d, J = 14.6 Hz), 3.99−3.92 (1H, m), 3.75−3.52 (6H, m), 3.34 (1H, d, J = 8.5 Hz), 3.22 (1H, d, J = 8.5 Hz), 2.18 (2H, br s), 1.95 (2H, br s), 1.54−1.51 (9H, m).
元素分析 : C33H36ClN8NaO11S2(H2O)6.7(NaHCO3)0.1
理論値 :C,40.89; H,5.13; N,11.52; S,6.59; Na,2.60; Cl, 3.65 (%)
測定値 : C,40.70; H,5.21; N,11.60; S,6.58; Na,2.60; Cl, 3.84 (%)
【0581】
実施例104および105:化合物I−104およびI−105の合成
【化250】
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【0582】
工程(1):化合物100a+化合物96a→化合物104a
化合物96b(1.38g、11mmol)を用い、実施例102の工程(1)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:3g(50%、E/Z=1:1.5)
化合物104a
1H−NMR (DMSO−D6) δ:8.58 (1H, t, J = 6.0 Hz), 8.33 (1H, t, J = 6.0 Hz), 7.44 (4H, d, J = 7.7 Hz), 7.30 (4H, d, J = 7.2 Hz), 7.25−7.14 (4H, m), 6.98 (4H, d, J = 8.3 Hz), 6.86 (4H, d, J = 8.3 Hz), 5.15 (4H, s), 4.88 (4H, s), 3.91 (3H, s), 3.90 (3H, s), 3.77 (6H, s), 3.74 (6H, s), 2.78−2.73 (4H, m), 2.47−2.42 (2H, m), 2.30 (2H, s), 2.16 (4H, s), 1.56−1.51 (4H, m), 1.18−1.13 (4H, m).
【0583】
工程(2):化合物X−24+化合物104a→化合物I−104およびI−105
化合物X−24(969mg、1.1mmol)および化合物104a(650mg、1.1mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
I−104の収量:140mg(15%)
化合物1−104
1H−NMR (D2O) δ:7.02 (1H, s), 6.92 (2H, dd, J = 20.5, 6.0 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.90 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.25 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.03 (3H, s), 3.96−3.91 (1H, m), 3.72−3.53 (6H, m), 3.33 (1H, d, J = 8.5 Hz), 3.21 (1H, d, J = 8.5 Hz), 2.18 (2H, s), 1.96 (2H, s), 1.54−1.51 (9H, m).
元素分析 : C34H38ClN8NaO11S2(H2O)7.1(NaHCO3)0.2
理論値 : C,41.00; H,5.27; N,11.18; S,6.40; Na,2.75; Cl, 3.54 (%)
測定値 : C,40.69; H,5.23; N,11.48; S,6.36; Na,2.99; Cl, 3.51 (%)
I−105の収量:180mg(19%)
化合物I−105
1H−NMR (D2O) δ:7.02 (1H, s), 6.95 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.80 (1H, d, J = 8.4 Hz), 5.82 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.90 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.24 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.03−3.95 (4H, m), 3.69−3.52 (6H, m), 3.35 (1H, d, J = 8.7 Hz), 3.22 (1H, d, J = 8.7 Hz), 2.18 (2H, s), 1.95 (2H, s), 1.55−1.51 (9H, m).
元素分析 : C34H38ClN8NaO11S2(H2O)6.8
理論値 : C,41.68; H,5.31; N,11.44; S,6.54; Na,2.35; Cl, 3.62 (%)
測定値 : C,41.46; H,5.24; N,11.61; S,6.80; Na,2.49; Cl, 3.60 (%)
【0584】
実施例106:化合物I−106の合成
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0585】
工程(1):化合物X−1+化合物106a→化合物I−106
化合物X−1(1.32g、1.32mmol)および化合物106a(720mg、1.32mmol)を用い、実施例86と同様にして目的化合物を合成した。
収量:510mg(47%)
1H−NMR (D2O) δ:8.26 (1H, s), 7.62 (1H, s), 7.30 (1H, s), 6.99 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.01 (1H, t, J = 6.6 Hz), 4.89 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.54−4.47 (2H, m), 4.26 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.16−4.10 (1H, m), 3.59 (1H, s), 2.26−2.23 (4H, m), 1.58 (6H, t, J = 6.6 Hz), 1.53−1.49 (9H, m).
[M+H]=873.35
【0586】
実施例107:化合物I−107の合成
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0587】
工程(1):化合物107a→化合物107b
化合物107a(15.0g、99mmol)をジメチルアセトアミド(150mL)に溶かし、次にこれに炭酸カリウム(40.9g、296mmol)、塩化p−メトキシベンジル(32.2ml、237mmol)およびヨウ化ナトリウム(14.78g、99mmol)を順次加えた。この混合物を50℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を水に注いだ。次に、沈殿した固体を濾取し、水およびジイソプロピルエーテルで洗浄した。このようにして、化合物107cを得た(35.58g 92%)。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.60 (1H, s), 7.52 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.36 (4H, m), 6.93−6.89 (5H, m), 5.15 (2H, s), 5.11 (2H, s), 3.81 (6H, s), 2.51 (3H, s).
【0588】
工程(2):化合物107b→化合物107c
化合物107b(35.58g、91mmol)をピリジン(360mL)に溶かし、次にこれに二酸化セレン(25.1g、227mmol)を加えた。この混合物を80℃で1日撹拌した。反応混合物を濾過し、蒸発させた。残渣を塩酸水溶液および酢酸エチルで希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物107c(22.0g、57%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.51−7.50 (2H, m), 7.39−7.35 (4H, m), 7.27 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.95−6.93 (4H, m), 5.18 (2H, s), 5.10 (2H, s), 3.75 (3H, s), 3.75 (3H, s).
【0589】
工程(3):化合物107c→化合物107d
化合物107c(4.00g、9.47mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶かし、次にこれに0℃で1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(1.503ml、11.36mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。次にこれに0℃で4−アミノメチルキヌクリジン(1.59g、11.36mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水酸化ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物107d(2.54g、49%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.69 (1H, t, J = 6.3 Hz), 7.56−7.55 (2H, m), 7.38−7.35 (4H, m), 7.25 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.95−6.92 (4H, m), 5.17 (2H, s), 5.07 (2H, s), 3.75−3.75 (6H, m), 3.01 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.76−2.73 (6H, m), 1.34−1.31 (6H, m).
【0590】
工程(4):化合物X−1+化合物107d→化合物107e→化合物I−107
ジメチルホルムアミド(2mL)中、化合物107d(545mg、1.00mmol)の溶液に、0℃で、化合物X−1(932mg、1.0mmol)を加え、得られた溶液を0℃で3時間撹拌した。反応混合物を0℃で5%塩溶液(30ml)(1.5gの重亜硫酸ナトリウム含有)にゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、水で洗浄した後、水に懸濁させた。この懸濁液を凍結乾燥させ、化合物107eを橙色固体として得た。化合物107eをそれ以上精製せずに次の反応に使用した。
【0591】
得られた化合物107eの全量をジクロロメタン(10mL)に溶かし、この溶液を−40℃に冷却した。次にこれにアニソール(1.3mL、12mmol)およびニトロメタン中2mol/Lの塩化アルミニウム溶液(6.00mL、12mmol)を順次加えた。得られたものを0℃で30分間撹拌した。反応混合物を水、2mol/L塩酸水溶液、およびアセトニトリルに溶かした。次に、得られた溶液をジイソプロピルエーテルで洗浄した。この水相にHP20−SS樹脂を加えた後、アセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をODSカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた目的化合物溶液にHP20−SS樹脂を加えた後、アセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をHP20−SSカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた目的化合物溶液に0.2N水酸化ナトリウム水溶液を全体がpH6.0となるまで加えた。その後、これにドライアイス片を加えた。得られた溶液を減圧下で濃縮した後、凍結乾燥させ、化合物I−107を黄色粉末として得た。
収量:592.4mg、(64%)。
1H−NMR (D
2O) δ:7.54−7.53 (2H, m), 7.00−6.99 (2H, m), 5.84 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.44 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.65 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.08−4.06 (2H, m), 3.54−3.47 (6H, m), 3.37 (2H, s), 1.95−1.93 (6H, m), 1.56 (3H, d, J = 7.1 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
元素分析:C34H38N7O11S2Na(H2O)5.2
理論値:C,45.30; H,5.41; N,10.88; S,7.11; Na,2.55 (%)
測定値:C,45.00; H,5.43; N,11.26; S,6.98; Na,2.56 (%)
【0592】
実施例108:化合物I−108の合成
【化253】
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【0593】
工程(1):化合物107c+化合物108a→化合物108b
化合物107c(4.00g、9.47mmol)および化合物108a(2.26g、11.36mmol)を用い、実施例107の工程3と同様にして化合物108bを合成した。
収量:1.79g(36%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.47−7.23 (7H, m), 6.95−6.93 (4H, m), 5.17 (2H, s), 5.10 (2H, s), 4.51 (1H, s), 3.72−3.66 (7H, m), 2.98−2.73 (6H, m), 2.00−1.98 (2H, m), 1.70−1.61 (3H, m).
【0594】
工程(2):化合物X−1+化合物108b→化合物108c→化合物I−108
化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物108b(531mg、1.0mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:661.3mg、(67%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.45−7.42 (2H, m), 7.03−6.99 (2H, m), 5.87−5.83 (1H, m), 5.46−5.43 (1H, m), 4.95 (1H, br s), 4.85−4.81 (1H, m), 4.38−4.27 (1H, m), 4.16−4.07 (2H, m), 3.88−3.46 (7H, m), 2.47−2.22 (4H, m), 1.60−1.56 (3H, m), 1.53−1.50 (6H, m).
元素分析:C33H36N7O11S2Na(H2O)5.3
理論値:C,44.57; H,5.28; N,11.03; S,7.21; Na,2.59 (%)
測定値:C,44.53; H,5.24; N,11.33; S,7.11; Na,2.68 (%)
【0595】
実施例109:化合物I−109の合成
【化254】
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【0596】
工程(1):化合物107c+化合物109a→化合物109b
化合物107c(1.00g、2.37mmol)および化合物109a(0.36ml、2.84mmol)を用い、実施例107の工程(3)と同様にして化合物109bを合成した。
収量:459.4mg、(37%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.74 (1H, t, J = 5.8 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 8.5, 1.8 Hz), 7.58 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.39−7.34 (4H, m), 7.21 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.96−6.91 (4H, m), 5.17 (2H, s), 5.08 (2H, s), 3.75 (3H, s), 3.75 (3H, s), 2.54 (2H, t, J = 6.7 Hz), 2.49−2.46 (4H, m), 1.70−1.66 (4H, m).
【0597】
工程(2):化合物X−1+化合物109b→化合物109c→化合物I−109
化合物X−1(839mg、0.9mmol)および化合物109b(467mg、0.9mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:415.0mg、(52%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.60 (1H, dd, J = 8.5, 2.0 Hz), 7.55 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.01 (1H, s), 6.99 (1H, d, J = 8.5 Hz), 5.80 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.04 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.26 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.07 (1H, q, J = 7.0 Hz), 3.97−3.77 (2H, m), 3.73−3.67 (1H, m), 3.64−3.46 (5H, m), 2.28−2.20 (4H, m), 1.57 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C32H36N7O11S2Na(H2O)4.5
理論値:C,44.54; H,5.26; N,11.36; S,7.43; Na,2.66 (%)
測定値:C,44.50; H,5.18; N,11.51; S,7.10; Na,2.68 (%)
【0598】
実施例110:化合物I−110の合成
【化255】
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【0599】
工程(1):化合物110a→化合物110b
化合物110a(2.10g、5.00mmol)をエタノール(20mL)に溶かし、次にこれにメチルヒドラジン(0.28ml、5.25mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間撹拌した後、1時間還流した。反応混合物を蒸発させた。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物110b(2.28g、102%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.68 (1H, s), 7.41−7.39 (5H, m), 6.96−6.94 (4H, m), 5.22 (2H, s), 5.21 (2H, s), 3.75 (6H, s), 3.53 (3H, s).
【0600】
工程(2):化合物110b→化合物110c
化合物110b(1.20g、2.68mmol)をテトラヒドロフラン(12mL)に溶かし、次にこれに0℃でアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.728ml、3.75mmol)およびトリフェニルホスフィン(983mg、3.75mmol)を加えた。この混合物を0℃で10分間撹拌した。次にこれに0℃で2−ピロリジノエタノール(0.438ml、3.75mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。次にこれにジイソプロピルエーテル(24ml)を加えた。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物110c(0.93g、64%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.82 (1H, s), 7.41−7.34 (5H, m), 6.91−6.89 (4H, m), 5.22 (2H, s), 5.19 (2H, s), 4.42 (2H, t, J = 5.9 Hz), 3.81 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.70 (3H, s), 2.95 (2H, t, J = 5.9 Hz), 2.67−2.62 (4H, m), 1.85−1.78 (4H, m).
【0601】
工程(3):化合物X−24+化合物110c→化合物110d→化合物I−110
化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物110c(546mg、1.0mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:238.2mg、(25%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.45 (1H, s), 7.14 (1H, s), 7.01 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.6 Hz), 4.34 (1H, d, J = 14.6 Hz), 4.08 (1H, q, J = 6.9 Hz), 3.96−3.82 (3H, m), 3.74−3.47 (7H, m), 2.26 (4H, br s), 1.54 (3H, d, J = 6.9 Hz), 1.51 (3H, s), 1.49 (3H, s).
元素分析:C33H37N8O11S2Na(H2O)5.8
理論値:C,43.40; H,5.36; N,12.27; S,7.02; Na,2.52 (%)
測定値:C,43.21; H,5.29; N,12.60; S,6.97; Na,2.65 (%)
【0602】
実施例111:化合物I−111の合成
【化256】
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【0603】
工程(1):化合物111a+化合物111b→化合物111c
化合物111a(10.0g、31.8mmol)をジメチルホルムアミド(100mL)に溶かし、次にこれに0℃で水素化ナトリウム(3.05g、76.0mmol)を加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌した。次にこれに化合物111b(5.95g、35.0mmol)およびヨウ化ナトリウム(9.54g、63.6mmol)を順次加えた。この混合物を60℃2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した後、分離し、飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物を酢酸エチル(3%トリエチルアミン)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物111c(12.70g、97%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.39−7.24 (10H, m), 5.19−4.95 (4H, m), 3.83−3.67 (1H, m), 3.13 (1H, s), 3.07 (2H, s), 2.61−2.55 (1H, m), 2.45−2.36 (4H, m), 1.66−1.61 (4H, m).
【0604】
工程(2):化合物111c→化合物111d
化合物111c(12.70g、30.9mmol)をメタノール(120mL)に溶かし、次にこれに10%Pd/C(2.54g、50%含水)を加えた。この混合物を水素雰囲下、室温で2時間撹した。反応混合物をセライトで濾過した後、減圧下で濃縮し、化合物111d(4.90g、111%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.94 (1H, t, J = 6.8 Hz), 3.78 (1H, s), 2.96 (2H, t, J = 6.8 Hz), 2.66−2.61 (3H, m), 2.58−2.52 (4H, m), 1.81−1.77 (4H, m).
【0605】
工程(3):化合物111d+化合物110a→化合物111e
化合物111d(1.50g、10.47mmol)をエタノール(50mL)に溶かし、次にこれに化合物110a(4.40g、10.47mmol)を加えた。この混合物を室温で1日撹拌した後、2時間還流した。反応混合物を蒸発させた。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物を酢酸エチル(3%トリエチルアミン)/メタノールで溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物111e(2.10g、37%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.73 (1H, s), 7.73 (1H, s), 7.40−7.38 (4H, m), 6.91−6.89 (4H, m), 5.21 (2H, s), 5.21 (2H, s), 4.30 (2H, t, J = 7.3 Hz), 3.81 (6H, s), 3.68 (3H, s), 2.73 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.59−2.54 (4H, m), 1.74−1.71 (4H, m).
【0606】
工程(4):化合物X−24+化合物111e→化合物111f→化合物I−111
化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物111e(546mg、1.0mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:444.5mg、(46%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.19 (1H, s), 7.14 (1H, s), 6.99 (1H, s), 5.81 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.12 (1H, d, J = 14.1 Hz), 4.58 (2H, br s), 4.33 (1H, d, J = 14.1 Hz), 4.11 (1H, q, J = 6.9 Hz), 3.84−3.51 (9H, m), 2.26 (4H, br s), 1.59 (3H, d, J = 6.9 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C33H37N8O11S2Na(H2O)6
理論値:C,43.23; H,5.39; N,12.22; S,6.99; Na,2.51 (%)
測定値:C,42.94; H,5.30; N,12.54; S,6.85; Na,2.64 (%)
【0607】
実施例112:化合物I−112の合成
【化257】
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【0608】
工程(1):化合物110a→化合物112a
化合物110a(5.00g、11.89mmol)をジメチルホルムアミド(25mL)に懸濁させ、次にこれにヘキサメチルジシラザン(24.93ml、119mmol)およびメタノール(0.48ml、11.89mmol)を順次加えた。この混合物を室温で1日、次いで、50℃で2時間、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を0℃で1mol/L塩酸水溶液(240ml)にゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、水およびジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物112a(4.89g、98%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.35 (4H, d, J = 8.6 Hz), 7.33 (2H, s), 6.91 (4H, d, J = 8.6 Hz), 5.18 (4H, s), 3.82 (6H, s).
【0609】
工程(2):化合物112a→化合物112b
化合物112a(1.00g、2.38mmol)およびパラホルムアルデヒド(0.36g、11.92mmol)をジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ、次にこれにピロリジン(0.99ml、11.92mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。次にこれに水(20ml)を加えた。次に、沈殿した固体を濾取し、水で洗浄し、化合物112b(1.16g、97%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.37−7.34 (6H, m), 6.90 (4H, d, J = 8.6 Hz), 5.18 (4H, s), 4.64 (2H, s), 3.82 (6H, s), 2.71−2.66 (4H, m), 1.74−1.70 (4H, m).
【0610】
工程(3):化合物X−24+化合物112b→化合物I−112
化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物112b(503mg、1.0mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:111.0mg、(9%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.29 (2H, s), 7.01 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.27 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.11 (1H, q, J = 7.2 Hz), 3.72 (1H, br s), 3.46−3.39 (3H, m), 3.28 (1H, t, J = 7.2 Hz), 2.37−2.20 (4H, m), 2.00 (1H, t, J = 7.2 Hz), 1.56 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52−1.49 (6H, m).
元素分析:C31H32N7O11S2Na(H2O)5.2(NaHCO3)0.2
理論値:C,42.77; H,4.90; N,11.19; S,7.32; Na,3.15 (%)
測定値:C,42.49; H,4.85; N,11.97; S,7.87; Na,3.14 (%)
【0611】
実施例113:化合物I−113の合成
【化258】
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【0612】
工程(1):化合物113a→化合物113b
化合物113a(11.65g、51.0mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶かし、次にこれに0℃で三臭化ホウ素(25g、100mmol)および三臭化ホウ素の1mol/Lジクロロメタン溶液(20ml、20mmol)を滴下した。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水で希釈した後、酢酸エチルで抽出し、飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮し、化合物113b(10.60g、104%)を得た。化合物113bをそれ以上精製せずに次の反応に使用した。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:10.54 (2H, br s), 7.09 (1H, s), 5.22 (2H, s).
【0613】
工程(2):化合物113b→化合物113c
工程(1)で得られた化合物113bの全量をジメチルアセトアミド(110mL)に溶かし、次にこれに炭酸カリウム(21.9g、159mmol)、塩化p−メトキシベンジル(17.3ml、127mmol)およびヨウ化ナトリウム(7.92g、52.8mmol)を順次加えた。この混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物を水に注いだ。次に、沈殿した固体を濾取し、水およびジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物113c(20.71g、89%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.39−7.36 (3H, m), 7.30 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.6 Hz), 5.18 (2H, s), 5.11 (2H, s), 5.09 (2H, s), 3.84 (3H, s), 3.80 (3H, s).
【0614】
工程(3):化合物113c→化合物113d
テトラヒドロフラン(5mL)およびメタノール(5mL)中、化合物113c(4.41g、10mmol)の溶液に、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(15ml、30mmol)を加えた。得られた溶液を70℃で1時間撹拌した。反応混合物に0℃で水および2mol/L塩酸水溶液(18mL)を加えた。次に、沈殿した固体を濾取し、水で洗浄し、化合物113d(5.33g、116%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.61 (1H, s), 7.37−7.32 (4H, m), 6.92 (2H, d, J = 7.9 Hz), 6.83 (2H, d, J = 7.4 Hz), 5.09 (2H, s), 5.04 (2H, s), 4.98 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s).
【0615】
工程(4):化合物113d→化合物113e
得られた化合物113dの全量(5.33g、10mmol)をアセトン(50mL)に懸濁させ、次にこれに0℃でジョーンズ試薬(2.67mol/L、7.5mL、20mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を水で希釈した後、0℃で重亜硫酸ナトリウムを加えた。この混合物を蒸発させてアセトンを除去した後、沈殿した固体を濾取し、水およびジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物113e(3.75g、82%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.39−7.37 (3H, m), 7.31 (2H, d, J = 8.3 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.3 Hz), 5.18 (1H, s), 5.11−5.07 (4H, m), 3.84 (3H, s), 3.80 (3H, s).
【0616】
工程(5):化合物113e+化合物113f→化合物113g
化合物113e(777mg、3.40mmol)をジメチルアセトアミド(30mL)に溶かし、次にこれに酢酸ナトリウム(1.40g、17.0mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間撹拌した。次にこれに化合物113f(3.11g、6.81mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間、次いで、70℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水酸化ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物を酢酸エチル(10%トリエチルアミン)/メタノール(10%トリエチルアミン)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物113g(553mg、12%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.37 (1H, s), 7.84 (1H, s), 7.49 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.3 Hz), 6.86 (2H, d, J = 8.3 Hz), 5.33 (2H, s), 5.09 (2H, s), 3.96 (2H, s), 3.79 (3H, s), 3.74 (3H, s), 2.71 (6H, br s), 1.39 (6H, br s).
【0617】
工程(6):化合物X−24+化合物113g→化合物113h→化合物I−113
化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物113g(553mg、960mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:547.4mg、(58%)
1H−NMR (D
2O) δ:8.38 (1H, s), 7.37 (1H, s), 6.99 (1H, s), 5.83 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.43 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.61 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.17 (2H, s), 4.09−4.02 (2H, m), 3.55−3.38 (6H, m), 1.99 (6H, s), 1.54 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.51 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C34H36ClN8O10S2Na(H2O)5(NaHCO3)0.4
理論値:C,42.91; H,4.86; N,11.64; S,6.66; Na,3.34 (%)
測定値:C,42.74; H,4.97; N,12.01; S,6.81; Na,3.33 (%)
【0618】
実施例114および115:化合物I−114およびI−115の合成
【化259】
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【0619】
工程(1):化合物114a+化合物113f→化合物114b
化合物113f(311mg、1.36mmol)および酢酸ナトリウム(559mg、6.82mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)に懸濁させ、次にこれに−20℃でテトラヒドロフラン(6mL)中、化合物114a(0.62g、1.36mmol)の懸濁液を加えた。この混合物を−20℃で1時間撹拌した。次にこれに酢酸(0.39ml、6.82mmol)を加えた。この混合物を還流下で1日撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水酸化ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、化合物114bと114cの混合物(206mg、26%)を得た。この混合物をそれ以上精製せずに次の反応に使用した。
MS (m+1) = 592
【0620】
工程(2):化合物X−24+化合物114bおよび114c→化合物I−114およびI−115
化合物X−24(354mg、0.4mmol)および化合物114bおよび114c(206mg、0.35mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:化合物I−114(165.6mg、45%)、化合物I−115(16.6mg、5.5%)
化合物I−114
1H−NMR (D
2O) δ:7.10 (1H, s), 7.01 (1H, s), 5.85 (1H, d, J = 4.6 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.6 Hz), 4.63 (1H, d, J = 13.9 Hz), 4.12−4.05 (2H, m), 3.59−3.41 (6H, m), 2.98 (2H, s), 1.97 (6H, t, J = 7.2 Hz), 1.57 (3H, d, J = 6.9 Hz), 1.52 (3H, s), 1.51 (3H, s).
元素分析:C34H36ClN8O11S2Na(H2O)6.2(NaHCO3)0.5
理論値:C,41.07; H,4.89; Cl,3.51; N,11.11; S,6.36; Na,3.42 (%)
測定値:C,40.68; H,4.96; Cl,3.53; N,11.52; S,6.41; Na,3.32 (%)
化合物I−115
1H−NMR (D
2O) δ:7.33 (1H, s), 6.92 (1H, s), 5.76 (1H, d, J = 4.4 Hz), 5.36 (1H, d, J = 4.4 Hz), 4.55 (1H, d, J = 14.3 Hz), 3.99−3.91 (4H, m), 3.50−3.32 (6H, m), 1.96−1.92 (6H, m), 1.48−1.43 (9H, m).
MS (m+1) = 833
【0621】
実施例116:化合物I−116の合成
【化260】
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【0622】
工程(1):化合物110a+化合物116a→化合物116b
化合物110a(1.26g、3.0mmol)および化合物116a(379mg、3.0mmol)を用い、参考例5と同様にして化合物116bを合成した。
収量:1.35g(85%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.49 (2H, s), 7.38 (4H, d, J = 8.7 Hz), 6.95 (4H, d, J = 8.7 Hz), 5.24 (4H, s), 3.82 (2H, s), 3.75 (6H, s), 2.74−2.68 (2H, m), 2.44−2.38 (2H, m), 2.11 (2H, s), 1.50−1.44 (2H, m), 1.14−1.08 (2H, m).
【0623】
工程(2):化合物X−24+化合物116b→化合物116c→化合物I−116
化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物116b(529mg、1.0mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:568.0mg、(62%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.21 (2H, s), 7.00 (1H, s), 5.79 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.40 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.23 (1H, d, J = 14.6 Hz), 4.06 (1H, q, J = 7.2 Hz), 3.91 (2H, s), 3.70−3.47 (4H, m), 3.43 (1H, d, J = 8.5 Hz), 3.33 (1H, d, J = 8.5 Hz), 2.23−2.13 (2H, m), 2.00−1.92 (2H, m), 1.55 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C33H34N7O11S2Na(H2O)6.3
理論値:C,43.78; H,5.19; N,10.83; S,7.08; Na,2.54 (%)
測定値:C,43.76; H,5.19; N,10.87; S,7.02; Na,2.59 (%)
【0624】
実施例117:化合物I−117の合成
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【0625】
工程(1):化合物117a→化合物117b
化合物117a(1.24g、3.0mmol)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(446mg、3.3mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶かし、次にこれに0℃で塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(690mg、3.6mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンおよび塩酸水溶液で希釈した後、分離し、水、飽和重炭酸ナトリウム溶液、および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮し、化合物117b(1.72g、108%)を得た。
化合物117bを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.11 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.68−7.62 (2H, m), 7.58−7.54 (1H, m), 7.47−7.44 (2H, m), 7.36 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.23 (2H, s), 5.12 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.81 (3H, s).
【0626】
工程(2):化合物117b+化合物116a→化合物117c
化合物117b(1.59g、3.0mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶かし、次にこれに0℃でテトラヒドロフラン(10mL)中、化合物116a(379mg、3.0mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水酸化ナトリウム水溶液で希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物を酢酸エチル(10%トリエチルアミン)/メタノール(10%トリエチルアミン)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物117c(1.54g、99%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.53 (1H, t, J = 5.9 Hz), 7.48 (1H, s), 7.43 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.33 (1H, d, J = 11.0 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.0 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.0 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.0 Hz), 5.14 (2H, s), 5.01 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.73 (3H, s), 3.58 (2H, d, J = 5.9 Hz), 2.83−2.76 (2H, m), 2.20 (2H, s), 1.58−1.52 (2H, m), 1.21−1.15 (2H, m).
【0627】
工程(3):化合物X−24+化合物117c→化合物117d→化合物I−117
化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物117c(521mg、1.0mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:202.3mg、(22%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.17 (1H, d, J = 11.0 Hz), 7.13 (1H, s), 7.00 (1H, s), 5.79 (1H, d, J = 4.0 Hz), 5.41 (1H, d, J = 4.0 Hz), 4.89 (1H, d, J = 14.7 Hz), 4.25 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.05 (1H, q, J = 7.2 Hz), 3.69−3.56 (6H, m), 3.40 (1H, d, J = 8.4 Hz), 3.31 (1H, d, J = 8.4 Hz), 2.25−2.17 (2H, m), 1.99−1.93 (2H, m), 1.55 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C32H35FN7O10S2Na(H2O)6.7(NaHCO3)0.1
理論値:C,42.23; H,5.36; F,2.08; N,10.74; S,7.02; Na,2.77 (%)
測定値:C,42.17; H,5.21; F,2.02; N,10.91; S,7.06; Na,2.77 (%)
【0628】
実施例118:化合物I−118の合成
【化262】
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【0629】
工程(1):化合物118a→化合物118b+化合物118c→化合物118d
化合物118aを用い、実施例117の工程(1)と同様にして化合物118bを合成した。
化合物118b(1.67g、3.1mmol)および化合物118c(472mg、3.1mmol)を用い、実施例117の工程(2)と同様にして化合物118dを合成した。
収量:1.36g(79%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.23 (1H, t, J = 6.2 Hz), 7.43 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.18 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.12 (1H, d, J = 8.5 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.15 (2H, s), 4.88 (2H, s), 3.77 (3H, s), 3.75 (3H, s), 2.97−2.84 (6H, m), 2.60 (2H, s), 2.03−1.90 (2H, m), 1.68−1.53 (4H, m), 1.46−1.39 (2H, m).
【0630】
工程(2):化合物X−24+化合物118d→化合物118e→化合物I−118
化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物118d(565mg、1.0mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:579.6mg、(61%)
1H−NMR (D
2O) δ:6.96 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.94 (1H, s), 6.90 (1H, d, J = 8.3 Hz), 5.80 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.43 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.13 (1H, d, J = 14.1 Hz), 3.98 (1H, q, J = 7.2 Hz), 3.76−3.71 (1H, m), 3.50−3.13 (7H, m), 2.56−2.44 (2H, m), 2.02−1.95 (2H, m), 1.88−1.69 (4H, m), 1.55 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.50 (3H, s), 1.48 (3H, s).
元素分析:C34H39ClN7O10S2Na(H2O)6.4
理論値:C,43.28; H,5.53; Cl,3.76; N,10.39; S,6.80; Na,2.44 (%)
測定値:C,43.17; H,5.41; Cl,3.69; N,10.57; S,6.85; Na,2.47 (%)
【0631】
実施例119:化合物I−119の合成
【化263】
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【0632】
工程(1):化合物119a→化合物119b
化合物119a(2.53g、10.0mmol)をメタノール(12.5mL)に溶かし、次にこれに0℃で塩酸の4mol/Lジオキサン溶液(12.5ml、50mmol)を加えた。この混合物を室温で4時間撹拌した後、反応混合物を蒸発させた。次に、沈殿した固体を濾取し、酢酸エチル/メタノール(1/1)および酢酸エチルで洗浄した。沈殿した固体をメタノール(25mL)に懸濁させ、次にこれに水酸化ナトリウム(1.20g、30mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間撹拌した後、これにドライアイス片を加えた。この混合物を濾過した後、濾液を減圧下で濃縮し、化合物119b(2.67g、174%)を得た。この混合物をそれ以上精製せずに次の反応に使用した。
MS (m+1) = 154
【0633】
工程(2):化合物119b+化合物118b→化合物119c
化合物118b(1.09g、2.0mmol)および化合物119b(538mg、2.0mmol)を用い、実施例117の工程(2)と同様にして化合物119cを合成した。
収量:0.47g(42%)
MS (m+1) = 564
【0634】
工程(3):化合物X−24+化合物119c→化合物119d→化合物I−119
化合物X−24(722mg、0.82mmol)および化合物119c(460mg、0.82mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:13mg、(1.7%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.58 (1H, s), 7.01 (1H, s), 6.75 (3H, s), 5.85 (1H, s), 5.46 (1H, d, J = 5.3 Hz), 4.14−4.10 (4H, m), 3.62−3.55 (8H, m), 2.18 (6H, br s), 1.60−1.51 (9H, m).
MS (m+1) =783
【0635】
実施例120:化合物I−130の合成
【化264】
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【0636】
工程(1):化合物X−24+化合物120a→化合物120b→化合物I−120
ジメチルホルムアミド(2.0mL)中、化合物120a(658mg、1.0mmol)のジメチルホルムアミド(2.0mL)溶液を氷で冷却した。次に、反応容器を減圧下で脱気し、これに化合物X−24(886mg、1.0mmol)を加えた。0℃で6時間撹拌した後、反応混合物を5%塩化ナトリウムおよび亜硫酸水素ナトリウム水溶液にゆっくり加え、これを氷で冷却した。沈殿した固体を濾取し、水で洗浄し、水に懸濁させた。この懸濁液を凍結乾燥させ、化合物120bを褐色固体として得た。得られた化合物120bを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0637】
得られた化合物120bの全量をジクロロメタン(10mL)に溶かし、この溶液を−40℃に冷却した。次にこれにアニソール(1.09mL、10mmol)およびニトロメタン中2mol/Lの塩化アルミニウム溶液(5.0mL、10mmol)を順次加えた。この液体を0℃で30分間撹拌した。この反応液にジイソプロピルエーテルおよび少量の水を加え、得られたものを撹拌して沈殿を形成させた。上清をデカンテーションにより除去した。反応容器に付着している不溶物に希塩酸水溶液、およびアセトニトリルを加えた。得られたものを撹拌して不溶物を完全に溶解させた。次にこれにジイソプロピルエーテルを加え、水相を分離して回収した。有機相を再び水で抽出した後、得られた水相を全て合わせた。これにHP20−SS樹脂を加えた。次に、そこからアセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をODSカラムクロマトグラフィーにより精製した。目的化合物含有画分に0.2mol/L水酸化ナトリウム水溶液をpH6.0となるまで加え、これにドライアイス片を加えた。得られた溶液を減圧下で濃縮した後、凍結乾燥させ、化合物I−120を黄色粉末として得た。
収量:534mg(58%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.06 (2H, s), 1.29 (2H, d, J = 6.65 Hz), 1.51 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.59 (3H, d, J = 6.78 Hz), 2.06 (2H, t, J = 13.55 Hz), 2.44−2.83 (5H, m), 3.13 (3H, s), 3.44 (1H, s), 4.01−4.22 (5H, m), 5.47 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.77 Hz), 7.00 (1H, s), 7.23 (1H, s), 8.34 (1H, s).
元素分析: C
39H
42ClN
8O
11S
2Na・7.0H
2O・0.1 NaHCO
3
理論値: C,44.48; H,5.36; Cl,3.36; N,10.61; S,6.07; Na,2.40 (%)
測定値: C,44.18; H,5.34; Cl,3.27; N,10.91; S,6.27; Na,2.43 (%)
MS (m+1) = 899.38
【0638】
実施例121:化合物I−121の合成
【化265】
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【0639】
工程(1):化合物X−24+化合物121a→化合物121b→化合物I−121
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物121a(646mg、1.0mmol)から化合物I−121を黄色粉末として得た。
収量:127mg、(14%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.41 (3H, t, J = 6.90 Hz), 1.51 (3H, s), 1.53 (3H, s), 1.59 (3H, d, J = 6.90 Hz), 2.07−2.14 (2H, m), 2.45−2.87 (6H, m), 3.13 (3H, s), 4.00−4.29 (8H, m), 5.47 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.79 (1H, s), 7.01 (1H, s), 8.44 (1H, s).
MS (m+1) = 887.32
【0640】
実施例122:化合物I−122の合成
【化266】
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【化267】
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【0641】
工程(1):化合物122a→化合物122b→化合物122c
トルエン(114mL)中、化合物122a(22.84g、168mmol)の溶液を−78℃に冷却し、これにをトルエン中1mol/LのDIBAL溶液(335mL、335mmol)を50分かけて滴下した。−78℃で50分間撹拌した後、反応混合物を0℃に温め、これに0℃で水(13.4mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(13.4mL)、および水(33.5mL)を滴下した。室温で10分間撹拌した後、これにメタノール(114mL)、およびヒドラジンカルボン酸tert−ブチル(26.6g、201mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、不溶物を濾去した後、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶かし、および飽和クエン酸水溶液をpH4.0となるまで加えた。水相を分離し、8mol/L水酸化ナトリウム水溶液をpH12.0となるまで加えた後、クロロホルムで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これにジイソプロピルエーテルを加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物122cを白色固体として得た。
収量:28.7g(68%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:1.49 (9H, s), 1.60 (6H, t, J = 7.72 Hz), 2.91 (6H, t, J = 7.72 Hz), 6.92 (1H, s), 7.56 (1H, s).
【0642】
工程(2):化合物122c→化合物122d→化合物122e
メタノール(144mL)中、化合物122c(28.7g、113mmol)の溶液を氷で冷却し、これにシアノ水素化ホウ素ナトリウム(14.24g、227mmol)を加えた後、2mol/L塩酸水溶液をpH4.0となるまで加えた。室温で1.5時間撹拌した後、これに0℃で8mol/L水酸化ナトリウム水溶液をpH12.0となるまで加え、次いで濃縮し、その後、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、濃縮し、その後、減圧下で乾燥させ、化合物122dを橙色油状物として得た。得られた化合物122dを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0643】
得られた化合物122dの全量をメタノール(144mL)に溶かし、この溶液を氷で冷却した。これに1,4−ジオキサン中4mol/Lの塩酸溶液(141mL、565mmol)をゆっくり加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。これに50%メタノール/酢酸エチル溶液を加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物122eを白色固体として得た。
収量:24.6g(95%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.90 (6H, t, J = 7.97 Hz), 2.99 (2H, s), 3.39 (6H, t, J = 7.97 Hz).
【0644】
工程(3):化合物122e+化合物110a→化合物122f
1,4−ジオキサン(144mL)中、化合物122e(17.6g、77mmol)の懸濁液に酢酸ナトリウム(31.6g、385mmol)および化合物110a(38.8g、92mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、これに酢酸(22.02ml、385mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、これを70℃で1.5時間撹拌した。次に、これに0℃で2mol/L水酸化ナトリウム水溶液をpH12.0となるまで加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これに酢酸エチル中5%トリエチルアミンおよびメタノール溶液を加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物122fを白色固体として得た。
収量:30.96g(72%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:1.40 (6H, t, J = 7.47 Hz), 2.64 (6H, t, J = 7.47 Hz), 3.59 (2H, s), 3.75 (6H, s), 5.11 (2H, s), 5.12 (2H, s), 6.94 (4H, d, J = 8.28 Hz), 7.38 (4H, d, J = 8.28 Hz), 7.52 (2H, s).
【0645】
工程(4):化合物X−24+化合物122f→化合物122g→化合物I−122
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−24(10.0g、11.3mmol)および化合物122f(6.31g、11.3mmol)から化合物I−122を白色粉末として得た。
収量:3.68g、(40%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.53 (3H, d, J = 7.53 Hz), 2.00 (6H, t, J = 7.22 Hz), 3.38−3.55 (6H, m), 3.97−4.06 (4H, m), 4.61 (1H, d, J = 14.43 Hz), 5.42 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.97 (1H, s), 7.24 (1H, s), 7.39 (1H, s).
元素分析: C
33H
37N
8O
11S
2Na
1.
2・5.9H
2O
理論値: C,43.83; H,5.28; N,12.03; S,6.88; Na,2.96 (%)
測定値: C,43.74; H,5.35; N,12.27; S,7.03; Na,2.86 (%)
MS (m+1) = 799.23
【0646】
実施例123:化合物I−123の合成
【化268】
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【化269】
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【0647】
工程(1):化合物122a→化合物122b→化合物123a
実施例122の工程(1)と同様の方法を用い、化合物122a(10.0g、73.4mmol)およびヒドラジンカルボン酸ベンジル(21.96g、132mmol)から化合物123aを白色粉末として得た。
収量:14.02g、(66%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:1.44 (6H, t, J = 7.58 Hz), 2.74 (6H, t, J = 7.58 Hz), 5.04 (2H, s), 7.09 (1H, s), 7.31−7.40 (6H, m).
【0648】
工程(2):化合物123a→化合物123b
メタノール(180mL)中、化合物123a(11.49g、40mmol)の溶液に、5%パラジウム炭素(3.6g、1.7mmol)を加えた。水素(1気圧)下、室温で2時間撹拌した後、不溶物を濾去した。これを濃縮した後、減圧下で乾燥させ、化合物123bを白色固体として得た。
収量:5.97g、(97%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:1.40 (6H, t, J = 7.65 Hz), 2.73 (6H, t, J = 7.65 Hz), 5.88 (2H, s), 6.76 (1H, s).
【0649】
工程(3):化合物123b+化合物110a→化合物123c
ジメチルホルムアミド(70mL)中、化合物123b(6.97g、45.5mmol)の懸濁液に、0℃で化合物110a(20.08g、47.8mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した後、これに0℃でO−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(20.70g、54.6mmol)を加えた。室温で4時間撹拌した後、これに0℃で酢酸(26.0ml、455mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.29g、68.2mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、これに2mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を水および飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これにジイソプロピルエーテルを加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物123cを黄色固体として得た。
収量:14.19g、(56%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:1.37 (6H, t, J = 7.59 Hz), 2.65 (2H, d, J = 6.02 Hz), 2.73 (6H, t, J = 7.59 Hz), 3.75 (6H, s), 5.23 (4H, s), 6.95 (4H, d, J = 8.66 Hz), 7.37 (4H, d, J = 8.66 Hz), 7.46 (2H, s).
【0650】
工程(4):化合物X−24+化合物123c→化合物I−123
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−24(11.52g、13mmol)および化合物123c(7.25g、13mmol)から化合物I−123を白色粉末として得た。
収量:3.25g、(30%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.51 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.57 (3H, d, J = 7.15 Hz), 1.97 (6H, t, J = 7.65 Hz), 2.98 (2H, s), 3.41−3.58 (6H, m), 4.05−4.12 (2H, m), 4.63 (1H, d, J = 14.81 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.85 (1H, d, J = 4.89 Hz), 7.00 (1H, s), 7.19 (2H, s).
MS (m+1) = 799.23
【0651】
実施例124:化合物I−124の合成
【化270】
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【化271】
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【0652】
工程(1):化合物124a→化合物124b
テトラヒドロフラン(305mL)中、化合物124a(30.5g、72mmol)のテトラヒドロフラン(305mL)溶液に、二酸化マンガン(62.5g、719mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、不溶物を濾去した。これに1mol/L塩酸水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これにジイソプロピルエーテルを加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物124bを褐色固体としてを得た。
収量:22.76g(75%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:3.75 (3H, s), 3.76 (3H, s), 5.16 (2H, s), 5.17 (2H, s), 6.92−6.96 (4H, m), 7.35−7.40 (6H, m).
【0653】
工程(2):化合物124b+化合物122e→化合物124c
化合物124b(30g、71mmol)のジメチルホルムアミド(300mL)溶液に、化合物122e(19.44g、85mmol)および酢酸ナトリウム(29.1g、355mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、これに酢酸(20.3ml、355mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、これに0℃で氷水および2mol/L水酸化ナトリウム水溶液をpH10.0となるまで加えた。次に、沈殿した固体を濾取し、およびテトラヒドロフランに溶かした。得られた溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これに酢酸エチルを加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物124cを白色固体として得た。
収量:32.66g(85%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:1.42 (6H, t, J = 7.59 Hz), 2.75 (6H, t, J = 7.59 Hz), 3.75 (6H, s), 3.94 (2H, s), 5.20 (2H, s), 5.22 (2H, s), 6.94−6.97 (4H, m), 7.39 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.54 (1H, s), 7.71 (1H, s), 8.21 (1H, s).
【0654】
工程(3):化合物X−24+化合物124c→化合物I−124
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物124c(541mg、1.0mmol)から化合物I−124を黄色粉末として得た。
収量:440mg、(55%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.54 (3H, d, J = 7.40 Hz), 1.98 (6H, s), 3.47 (6H, d, J = 34.88 Hz), 4.02−4.13 (4H, m), 4.62 (1H, d, J = 14.68 Hz), 5.42 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.97 (1H, s), 7.08 (1H, s), 7.41 (1H, s), 8.06 (1H, s).
元素分析: C
34H
37N
8O
10S
2Na・6.5H
2O・0.1NaHCO
3
理論値: C,44.02; H,5.43; N,12.04; S,6.89; Na,2.72 (%)
測定値: C,43.83; H,5.45; N,12.34; S,6.81; Na,2.70 (%)
MS (m+1) = 783.34
【0655】
実施例125:化合物I−125の合成
【化272】
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【化273】
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【0656】
工程(1):化合物125a→化合物125b
ジクロロメタン(100mL)中、化合物125a(10.38g、45mmol)の溶液を氷で冷却し、これに三臭化ホウ素(10.3mL、109mmol)を滴下した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物を氷に注ぎ、これを濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、これにより化合物125bを褐色固体として得た。
収量:8.89g、(98%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:5.14 (2H, s), 6.92 (1H, s).
【0657】
工程(2):化合物125b→化合物125c
ジメチルホルムアミド(100mL)中、化合物125b(9.89g、49mmol)の溶液に、炭酸カリウム(20.44g、148mmol)、塩化4−メトキシベンジル(16.12mL、118mmol)およびヨウ化ナトリウム(7.39g、49mmol)を加えた。50℃で1時間撹拌した後、反応混合物を氷水に注いだ。次に、沈殿した固体を濾取し、これにより化合物125cを褐色固体として得た。
収量:20.18g、(93%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.80 (3H, s), 3.84 (3H, s), 4.99 (2H, s), 5.13 (2H, s), 5.15 (2H, s), 6.82 (2H, d, J = 8.66 Hz), 6.90 (1H, s), 6.94 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8.66 Hz).
【0658】
工程(3):化合物125c→化合物125d
メタノール(17mL)およびテトラヒドロフラン(17mL)中、化合物125c(17.35g、39mmol)の溶液に、2mol/L水酸化ナトリウム(59mL、118mmol)水溶液を加えた。70℃で1時間撹拌した後、これに氷水を加えた。次に、沈殿した固体を濾取し、これにより化合物125dを白色固体として得た。
収量:18.60g、(98%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:3.75 (3H, s), 3.77 (3H, s), 4.33 (2H, s), 4.81 (2H, s), 5.06 (2H, s), 5.85 (1H, s), 6.87 (2H, d, J = 8.66 Hz), 6.96 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.05 (1H, s), 7.33 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.66 Hz).
【0659】
工程(4):化合物125d→化合物125e
ジクロロメタン(15mL)およびメタノール(4mL)中、化合物125d(1.92g、4.0mmol)の溶液に、二酸化マンガン(3.47g、40mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、これを濃縮し、酢酸エチルを加えた。不溶物を濾去した。これに1mol/L塩酸水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和ブラインで洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これにジイソプロピルエーテルを加えて固体を沈殿させた。固体を濾取し、これにより化合物125eを白色固体として得た。
収量:1.25g(69%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:3.80 (3H, s), 3.84 (3H, s), 4.96 (2H, dd, J = 13.87, 10.10 Hz), 5.14 (2H, dd, J = 28.36, 11.04 Hz), 6.40 (1H, s), 6.81 (2H, d, J = 8.53 Hz), 6.95 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.06 (1H, s), 7.28 (2H, d, J = 8.53 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.53 Hz).
【0660】
工程(5):化合物125e+化合物122e→化合物125f
ジメチルアセトアミド(9.5mL)中、化合物125e(949mg、2.08mmol)の溶液に、化合物122e(521mg、2.29mmol)および酢酸ナトリウム(852mg、10.4mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、これに酢酸(0.594ml、10.4mmol)を加えた。70℃で一晩撹拌した後、これに0℃で氷水および2mol/L水酸化ナトリウム水溶液をpH10.0となるまで加えた。次に、沈殿した固体を濾取し、テトラヒドロフランに溶かした。得られた溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。無機物質を濾去した後、減圧下で濃縮した。これに酢酸エチルを加えて固体を沈殿させた。得られた粗生成物シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トリエチルアミン/メタノール/酢酸エチル)をにより精製し、これにより化合物125fを黄色固体として得た。
収量:435mg(36%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:1.46 (6H, t, J = 7.53 Hz), 2.80 (6H, t, J = 7.53 Hz), 3.74 (4H, s), 3.79 (3H, s), 3.92 (2H, s), 4.97 (2H, s), 5.27 (2H, s), 6.85 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8.66 Hz), 7.67 (1H, s), 8.24 (1H, s).
【0661】
工程(6):化合物X−24+化合物125f→化合物I−125
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−24(668mg、0.755mmol)および化合物125f(435mg、0.755mmol)から化合物I−125を黄色粉末として得た。
収量:196mg、(31%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.54 (3H, d, J = 7.15 Hz), 1.99 (6H, t, J = 7.47 Hz), 3.39−3.55 (6H, m), 4.02−4.09 (4H, m), 4.61 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.43 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.89 Hz), 6.92 (1H, s), 6.98 (1H, s), 7.94 (1H, s).
元素分析: C
34H
36ClN
8O
10S
2Na
1.
4・7.2H
2O
理論値: C,41.75; H,5.19; Cl,3.62; N,11.46; S,6.56; Na,3.29 (%)
測定値: C,41.71; H,5.15; Cl,3.46; N,11.73; S,6.57; Na,3.34 (%)
MS (m+1) = 817.42
【0662】
実施例126:化合物I−126の合成
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【化275】
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【0663】
工程(1):化合物124b+化合物126a→化合物126b
実施例124の工程(2)と同様の方法を用い、化合物124b(20.65g、49mmol)および化合物126a(14.65g、68mmol)から化合物126bを白色粉末として得た。
収量:19.57g、(76%)
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:1.14−1.19 (2H, m), 1.48−1.54 (2H, m), 2.19 (2H, s), 2.39−2.45 (2H, m), 2.66−2.72 (2H, m), 3.75 (6H, s), 4.45 (2H, s), 5.20 (2H, s), 5.23 (2H, s), 6.94−6.97 (4H, m), 7.38−7.43 (4H, m), 7.55 (1H, s), 7.72 (1H, s), 8.24 (1H, s).
【0664】
工程(2):化合物X−24+化合物126b→化合物I−126
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物126b(528mg、1.0mmol)から化合物I−126を黄色粉末として得た。
収量:457mg、(58%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.49 (3H, s), 1.51 (3H, s), 1.53 (3H, d, J = 7.15 Hz), 2.00 (2H, s), 2.19 (2H, s), 3.37−3.66 (6H, m), 4.04 (1H, q, J = 7.15 Hz), 4.23 (1H, d, J = 14.43 Hz), 4.48 (2H, dd, J = 18.51, 14.62 Hz), 4.87 (1H, d, J = 14.43 Hz), 5.34 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.74 (1H, d, J = 4.89 Hz), 6.96 (1H, s), 7.10 (1H, s), 7.43 (1H, s), 8.13 (1H, s).
元素分析: C
33H
35N
8O
10S
2Na・5.2H
2O
理論値: C,44.81; H,5.17; N,12.67; S,7.25; Na,2.60 (%)
測定値: C,44.77; H,5.16; N,12.77; S,7.52; Na,2.81 (%)
MS (m+1) = 769.48
【0665】
実施例127:化合物I−127の合成
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【0666】
工程(1):化合物X−1+化合物127a→化合物I−127
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物127a(528mg、1.0mmol)から化合物I−127を黄色粉末として得た。
収量:161mg、(20%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.46 (3H, t, J = 7.22 Hz), 1.49 (3H, s), 1.52−1.53 (6H, m), 2.22−2.25 (4H, m), 3.36−3.39 (3H, m), 3.59−3.61 (1H, m), 4.12 (1H, q, J = 6.90 Hz), 4.22−4.32 (3H, m), 4.44 (2H, s), 4.90 (1H, d, J = 13.93 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.89 Hz), 6.98 (1H, s), 7.07 (1H, s), 7.53 (1H, s), 8.20 (1H, s).
元素分析: C
34H
38N
7O
10S
2Na・8.1H
2O
理論値: C,43.55; H,5.83; N,10.46; S,6.84; Na,2.45 (%)
測定値: C,43.54; H,5.85; N,10.72; S,6.58; Na,2.48 (%)
MS (m+1) = 770.35
【0667】
実施例128:化合物I−128の合成
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【0668】
工程(1):化合物X−1+化合物128a→化合物I−128
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物128a(530mg、1.0mmol)から化合物I−128を黄色粉末として得た。
収量:331mg、(42%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.48−1.54 (12H, m), 2.25 (4H, s), 3.42−3.48 (2H, m), 3.53−3.57 (1H, m), 3.74−3.76 (1H, m), 4.13 (1H, q, J = 6.99 Hz), 4.40 (1H, d, J = 14.43 Hz), 4.50 (2H, q, J = 7.15 Hz), 4.60 (2H, s), 5.01 (1H, d, J = 14.43 Hz), 5.48 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.81 (1H, d, J = 4.77 Hz), 6.99 (1H, s), 7.00 (1H, s), 7.33 (1H, s).
MS (m+1) = 771.35
【0669】
実施例129:化合物I−129の合成
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0670】
工程(1):化合物X−1+化合物129a→化合物I−129
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−1(932mg、1.0mmol)および化合物129a(563mg、1.0mmol)から化合物I−129を黄色粉末として得た。
収量:246mg、(30%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.40 (3H, t, J = 7.03 Hz), 1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.55 (3H, d, J = 7.03 Hz), 2.23 (4H, d, J = 10.42 Hz), 3.36 (3H, s), 3.56 (1H, s), 4.11−4.23 (4H, m), 4.37 (2H, s), 4.89 (1H, d, J = 14.18 Hz), 5.50 (1H, d, J = 4.89 Hz), 5.83 (1H, d, J = 4.89 Hz), 6.87 (1H, s), 6.98 (1H, s), 8.09 (1H, s).
元素分析: C
34H
37ClN
7O
10S
2Na・7.4H
2O
理論値: C,42.56; H,5.44; Cl,3.69; N,10.22; S,6.68; Na,2.40 (%)
測定値: C,42.53; H,5.39; Cl,3.51; N,10.41; S,6.69; Na,2.56 (%)
MS (m+1) = 804.33
【0671】
実施例130:化合物I−130の合成
【化279】
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【0672】
工程(1):化合物X−24+化合物130a→化合物I−130
実施例120と同様の方法を用い、化合物X−24(709mg、0.80mmol)および化合物130a(417mg、0.80mmol)から化合物I−130を白色粉末として得た。
収量:177mg、(29%)
1H−NMR (D
2O) δ:1.50 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.58 (3H, d, J = 7.15 Hz), 2.21−2.25 (4H, m), 3.46−3.97 (8H, m), 4.09 (1H, q, J = 7.15 Hz), 4.26 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.04 (1H, d, J = 14.31 Hz), 5.47 (1H, d, J = 4.77 Hz), 5.82 (1H, d, J = 4.77 Hz), 7.01 (1H, s), 7.12 (1H, s), 7.79 (1H, s).
MS (m+1) = 733.35
【0673】
実施例131:化合物I−131の合成
【化280】
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【0674】
工程(1):化合物131a+化合物131b→化合物131c
メタノール(45mL)中、化合物131a(4.57g、10.0mmol)の溶液に、0℃で化合物131b(877mg、10.5mmol)およびトリエチルアミン(1.46mL、10.5mmol)を加えた。0℃で1時間撹拌した後、溶媒を除去した。粗生成物を酢酸エチルで溶かし、水、塩酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を濾過し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、化合物131cを褐色油状物として得た。化合物131cをそれ以上精製せずに次の反応に使用した。
収量:4.86g(100%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.36 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.24 (2H, s), 6.92 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8.6 Hz), 5.06 (2H, s), 5.00 (2H, s), 4.09 (3H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s).
【0675】
工程(2):化合物131c+化合物131d→化合物131e
ジメチルアセトアミド(40mL)中、化合物131c(4.86g、10.0mmol)の溶液に、−20℃で塩化メタンスルホニル(1.01mL、13.0mmol)を加えた。この混合物を−20℃で30分間撹拌した後、この混合物にジメチルアセトアミド(10mL)中、化合物131d(1.96g、14.0mmol)の溶液を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加え、その後、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水、塩酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を濾過し、硫酸マグネシウムで乾燥得させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物131eを褐色泡沫として得た。
収量:4.10g(67%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.36 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.3 Hz), 7.22−7.18 (2H, m), 6.92 (2H, t, J = 8.6 Hz), 6.82 (2H, t, J = 8.3 Hz), 5.94 (1H, t, J = 6.6 Hz), 5.03 (2H, s), 4.99 (2H, s), 4.01 (3H, s), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.24 (2H, d, J = 6.6 Hz), 2.95 (6H, t, J = 7.5 Hz), 1.47 (6H, t, J = 7.3 Hz).
【0676】
工程(3):化合物X−3+化合物131e→化合物131f→化合物I−131
ジメチルアセトアミド(2.0mL)中、化合物X−3(1.00g、1.26mmol)の溶液に、ヨウ化ナトリウム(377mg、2.56mmo)を加え、この混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物を0℃に冷却した後、これに、ジメチルアセトアミド(2.0mL)中、化合物131e(766mg、1.26mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を、0℃で2時間撹拌した後に、5%塩化ナトリウム水溶液にゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、塩酸水溶液および水で洗浄した。粗生成物としての化合物131fをジクロロメタン(12mL)に溶かし、この溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させた。不溶物を濾去し、化合物131fをジクロロメタン溶液として得た。化合物131fをそれ以上精製せずに次の反応に使用した。
【0677】
ジクロロメタン(12mL)中、化合物131fの溶液に、−20℃でアニソール(1.37mL、12.6mmol)およびニトロメタン中2mol/Lの塩化アルミニウム溶液(6.3mL、12.6mmol)を順次加えた。反応混合物に0℃で30分間撹拌した後にジイソプロピルエーテルおよび少量の水を加え、得られたものを撹拌して沈殿を形成させた。上清をデカンテーションにより除去した。反応容器に付着している不溶物に希塩酸水溶液、およびアセトニトリルを加えた。得られたものを撹拌して不溶物を完全に溶解させた。これにHP20−SS樹脂を加えた。次に、そこからアセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をODSカラムクロマトグラフィーにより精製した。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮した後、凍結乾燥させ、化合物I−131を黄色粉末として得た。
収量:250mg(24%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.13 (1H, s), 7.06 (1H, s), 7.00 (1H, s), 5.84 (1H, d, J = 4.5 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.65 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.06 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.99 (3H, s), 3.54−3.46 (6H, br m), 3.36 (2H, s), 1.92 (6H, s), 1.56 (3H, d, J = 7.1 Hz), 1.52 (6H, d, J = 7.6 Hz).
MS (m+1) = 849.40
【0678】
実施例132:化合物I−132の合成
【化281】
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【0679】
工程(1):化合物132a+化合物131b→化合物132b
メタノール(22mL)およびテトラヒドロフラン(22mL)中、化合物132a(4.62g、10.0mmol)の溶液に、0℃で化合物131b(877mg、10.0mmol)を加えた。0℃で3時間撹拌した後、溶媒を除去した。粗生成物を酢酸エチルで溶かし、水、塩酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を濾過し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、化合物132bを褐色油状物として得た。化合物132bをそれ以上精製せずに次の反応に使用した。
収量:2.77g(59%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.34 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.08 (1H, s), 6.99 (1H, dd, J = 10.9, 3.2 Hz), 6.91 (3H, d, J = 8.7 Hz), 6.81 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.05 (2H, s), 5.04 (2H, s), 4.06 (3H, s), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s).
【0680】
工程(2):化合物132b+化合物131d→化合物132c
実施例131の工程(2)と同様の方法を用い、化合物132b(2.77g、5.9mmol)および化合物131d(1.16g、8.3mmol)から化合物132cを黄色泡沫として得た。
収量:1.03g(29%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.33 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.28 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.10 (1H, s), 7.01 (1H, dd, J = 11.1, 1.5 Hz), 6.91 (2H, d, J = 8.3 Hz), 6.81 (2H, d, J = 8.3 Hz), 5.96 (1H, s), 5.04 (2H, s), 5.01 (2H, s), 4.01 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.21 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.91−2.89 (6H, br m), 1.43−1.41 (6H, br m).
【0681】
工程(3):化合物X−3+化合物132c→化合物I−132
実施例131の工程(3)と同様の方法を用い、化合物X−3(1.0g、1.26mmol)および化合物132c(745mg、1.26mmol)から化合物I−132を得た。
収量:314mg(27%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.01 (1H, s), 6.94 (1H, d, J = 11.3 Hz), 6.91 (1H, s), 5.85 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.65 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.07 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.99 (3H, d, J = 8.0 Hz), 3.50 (6H, t, J = 18.1 Hz), 3.37 (2H, s), 1.93 (6H, t, J = 7.5 Hz), 1.57 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
MS (m+1) = 833.41
【0682】
実施例133:化合物I−133の合成
【化282】
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【0683】
工程(1):化合物131a+化合物133a→化合物133b
実施例131の工程(1)と同様の方法を用い、化合物131a(5.03g、11mmol)および化合物133a(1.62g、11mmol)から化合物133bを褐色粉末として得た。
収量:6.45g(定量的)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.36−7.31 (5H, m), 7.17 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.3 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8.3 Hz), 5.04 (2H, s), 5.00 (2H, s), 4.72 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.80 (3H, s), 1.51 (9H, s).
【0684】
工程(2):化合物133b+化合物131d→化合物133c
実施例131の工程(2)と同様の方法を用い、化合物133b(6.45g、11mmol)および化合物131d(2.16g、15.4mmol)から化合物133cを黄色泡沫として得た。
収量:5.42g(70%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.45−7.28 (6H, m), 7.18−7.16 (1H, m), 6.92 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.81 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.03 (2H, s), 4.97 (2H, s), 4.67 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.26 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.93 (6H, t, J = 7.1 Hz), 1.48−1.43 (15H, br m).
【0685】
工程(3):化合物X−3+化合物133c→化合物I−133
実施例131の工程(3)と同様の方法を用い、化合物X−3(1.0g,1.26mmol)および化合物133c(892mg、1.26mmol)から化合物I−133を黄色粉末として得た。
収量:260mg(22%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.15 (1H, s), 7.08 (1H, s), 7.01 (1H, s), 5.84 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.64 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.57 (2H, s), 4.07 (2H, dd, J = 10.5, 6.3 Hz), 3.49 (6H, t, J = 19.1 Hz), 3.40 (3H, s), 1.95 (6H, t, J = 7.6 Hz), 1.57 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
MS (m+1) = 894.38
【0686】
実施例134:化合物I−134の合成
【化283】
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【0687】
工程(1):化合物131a+化合物134a→化合物134b
実施例131の工程(1)と同様の方法を用い、化合物131a(4.57g,10mmol)および化合物134a(3.03g、11mmol)から化合物134bを褐色油状物として得た。
収量:7.1g(99%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.49 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.36−7.27 (20H, m), 6.88 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.3 Hz), 5.06 (2H, s), 4.98 (2H, s), 3.81 (3H, s), 3.79 (3H, s).
【0688】
工程(2):化合物134b+化合物131d→化合物134c
実施例131の工程(2)と同様の方法を用い、化合物134b(7.1g,9.9mmol)および化合物131d(1.95g、13.9mmol)から化合物134cを褐色油状物として得た。
収量:1.67g(20%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.41−7.26 (29H, m), 6.86 (2H, d, J = 8.3 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8.3 Hz), 6.31 (1H, t, J = 6.3 Hz), 5.02 (2H, d, J = 5.6 Hz), 4.95 (2H, d, J = 8.6 Hz), 3.82 (3H, s), 3.78 (3H, s), 2.98 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.83 (6H, t, J = 7.3 Hz), 1.15 (6H, t, J = 7.3 Hz).
【0689】
工程(3):化合物X−3+化合物134c→化合物I−134
実施例131の工程(3)と同様の方法を用い、化合物X−3(1.0g,1.26mmol)および化合物134c(1.05g、1.26mmol)から化合物I−134を無色の粉末として得た。
収量:390mg(28%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.13 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.01 (1H, s), 6.98 (1H, d, J = 2.0 Hz), 5.84 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.44 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.64 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.3 Hz), 3.54−3.39 (6H, m), 3.31 (2H, s), 1.91 (6H, t, J = 7.8 Hz), 1.56 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
MS (m+1) = 835.42
【0690】
実施例135:化合物I−135の合成
【化284】
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【0691】
工程(1):化合物132a+化合物133d→化合物135a
メタノール(25mL)およびテトラヒドロフラン(25mL)中、化合物132a(4.99g、10.8mmol)および塩酸水溶液(5.4mL、10.8mmol)の溶液に、0℃で化合物133d(1.77g、12.0mmol)を加えた。0℃で3時間撹拌した後、溶媒を除去した。粗生成物を酢酸エチルで溶かし、水、塩酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を濾過し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、化合物135aを褐色油状物として得た。化合物135aをそれ以上精製せずに次の反応に使用した。
収量:4.41g(65%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.34 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.29 (2H, t, J = 7.7 Hz), 7.11 (2H, t, J = 13.0 Hz), 6.92 (3H, t, J = 8.0 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8.3 Hz), 5.05 (2H, s), 5.03 (2H, s), 4.71 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.78 (3H, s), 1.51 (9H, s).
【0692】
工程(2):化合物135a+化合物131d→化合物135b
実施例131の工程(2)と同様の方法を用い、化合物135a(4.41g,6.5mmol)および化合物131d(1.27g、9.1mmol)から化合物135bを黄色泡沫として得た。
収量:2.73g(62%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.33 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.14 (1H, s), 7.04 (1H, dd, J = 11.0, 6.5 Hz), 6.91 (2H, dd, J = 5.5, 3.1 Hz), 6.81 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.04 (2H, s), 5.01 (2H, s), 4.66 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.29 (2H, d, J = 6.4 Hz), 3.03−2.97 (6H, m), 1.60 (6H, m), 1.48 (9H, s).
【0693】
工程(3):化合物X−3+化合物135b→化合物I−135
実施例131の工程(3)と同様の方法を用い、化合物X−3(1.0g,1.26mmol)および化合物135b(853mg、1.26mmol)から化合物I−135を黄色粉末として得た。
収量:175mg(15%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.01 (1H, s), 6.98−6.96 (2H, m), 5.84 (1H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.64 (2H, d, J = 13.9 Hz), 4.57 (2H, s), 4.08−4.06 (2H, m), 3.52−3.47 (6H, m), 3.40 (2H, s), 1.95 (6H, t, J = 7.7 Hz), 1.57 (3H, s), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, d, J = 5.8 Hz).
MS (m+1) = 877.52
【0694】
実施例136:化合物I−136の合成
【化285】
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【0695】
工程(1):化合物132a+化合物136a→化合物136b
実施例132の工程(1)と同様の方法を用い、化合物132a(4.99g、10mmol)および化合物136a(1.90g、10mmol)から化合物136bを褐色油状物として得た。
収量:5.11g(89%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.32 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.11 (0H, d, J = 188.6 Hz), 7.05 (1H, s), 6.98 (1H, dd, J = 11.1, 1.6 Hz), 6.92−6.89 (4H, m), 6.81 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.22 (2H, s), 5.05 (2H, s), 5.03 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.79 (3H, s).
【0696】
工程(2):化合物136b+化合物131d→化合物136c
実施例131の工程(2)と同様の方法を用い、化合物136b(5.11g、8.9mmol)および化合物131d(1.75g、12.5mmol)から化合物136cを黄色泡沫として得た。
収量:2.4g(39%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.34−7.32 (4H, m), 7.29 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.12 (1H, s), 7.03 (1H, dd, J = 11.0, 1.8 Hz), 6.91 (4H, d, J = 8.7 Hz), 6.81 (2H, d, J = 8.5 Hz), 5.91 (1H, t, J = 6.4 Hz), 5.15 (2H, s), 5.04 (2H, s), 5.03 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.14 (2H, d, J = 6.5 Hz), 2.75−2.73 (6H, br m), 1.29−1.24 (6H, m).
【0697】
工程(3):化合物X−3+化合物136c→化合物I−136
実施例131の工程(3)と同様の方法を用い、化合物X−3(1.0g、1.26mmol)および化合物136c(878mg、1.26mmol)から化合物I−136を無色の粉末として得た。
収量:400mg(40%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.00 (1H, s), 6.95 (1H, d, J = 11.3 Hz), 6.92 (1H, s), 5.84 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.8 Hz), 4.64 (1H, d, J = 14.2 Hz), 4.06 (2H, t, J = 7.0 Hz), 3.51−3.47 (6H, br m), 3.39 (3H, s), 1.96−1.94 (6H, br m), 1.56 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.54 (3H, s), 1.50 (3H, s).
MS (m+1) = 819.54
【0698】
実施例137:化合物I−137の合成
【化286】
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【0699】
工程(1):化合物137a+化合物134a→化合物137b
実施例131の工程(1)と同様の方法を用い、化合物137a(4.39g、9.60mmol)および化合物134a(2.64g、9.60mmol)から化合物137bを褐色油状物として得た。
収量:2.57g(38%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.51−7.43 (19H, m), 6.94−6.89 (2H, m), 6.82−6.79 (2H, m), 5.09−4.95 (4H, m), 3.84−3.74 (6H, m).
【0700】
工程(2):化合物137b+化合物137c→化合物137d
実施例131の工程(2)と同様の方法を用い、化合物137b(2.57g、3.60mmol)および化合物137c(545mg、4.32mmol)から化合物137dを褐色油状物として得た。
収量:940mg(32%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.34 (7H, dt, J = 25.1, 7.5 Hz), 7.23 (13H, br s), 6.93 (2H, d, J = 8.3 Hz), 6.77 (2H, d, J = 8.3 Hz), 5.11 (2H, s), 4.98 (2H, s), 3.84 (3H, s), 3.73 (3H, s), 3.36 (2H, d, J = 5.3 Hz), 2.99−2.79 (6H, m), 1.82−1.64 (6H, br m).
【0701】
工程(3):化合物X−3+化合物137d→化合物I−137
ジメチルアセトアミド(2.0mL)中、化合物X−3(908mg、1.14mmol)の溶液に、ヨウ化ナトリウム(342mg、2.29mmo)を加え、この混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物を0℃に冷却した後、これにジメチルアセトアミド(2.0mL)中、化合物137d(800mg、1.14mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を、0℃で2時間撹拌した後、5%塩化ナトリウム水溶液にゆっくり加えた。沈殿した固体を濾取し、塩酸水溶液および水で洗浄し、水に懸濁させた。この懸濁液を凍結乾燥させ、粗生成物を褐色固体として得た。得られた粗生成物を精製せずにそのまま次の工程で使用した。
【0702】
ジクロロメタン(12mL)中、粗生成物の溶液に、−20℃でアニソール(1.25mL、11.4mmol)およびニトロメタン中2mol/Lの塩化アルミニウム溶液(5.7mL、11.4mmol)を順次加えた。0℃で30分間撹拌した後、反応混合物にジイソプロピルエーテルおよび少量の水を加え、得られたものを撹拌し、沈殿を形成させた。上清をデカンテーションにより除去した。反応容器に付着している不溶物に希塩酸水溶液、およびアセトニトリルを加えた。得られたものを撹拌して不溶物を完全に溶解させた。これにHP20−SS樹脂を加えた。次に、それからアセトニトリルを減圧下で溜去した。得られた混合液をODSカラムクロマトグラフィーにより精製した。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し他後、凍結乾燥させ、化合物I−137を黄色粉末として得た。
収量:280mg(29%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.05−6.97 (3H, m), 5.87−5.86 (1H, m), 5.46−5.45 (1H, m), 4.31−4.07 (5H, m), 3.81−3.51 (7H, m), 2.36−2.31 (4H, m), 1.59 (3H, d, J = 6.9 Hz), 1.53 (3H, s), 1.51 (3H, s).
【0703】
実施例138:化合物I−138の合成
【化287】
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【0704】
工程(1):化合物138a+化合物136a→化合物138b
メタノール(45mL)中、化合物138a(5.58g、10.0mmol)の溶液に、0℃で酢酸(0.572mL、10.0mmol)、化合物136a(1.90g、10.0mmol)およびトリエチルアミン(1.39mL、10.0mmol)を加えた。0℃で1時間撹拌した後、溶媒を除去した。粗生成物を酢酸エチルで溶かし、水、塩酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を濾過し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、化合物138bを褐色油状物として得た。化合物138bをそれ以上精製せずに次の反応に使用した。
収量:5.92g(100%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.36−7.31 (6H, m), 7.21 (2H, s), 6.92−6.90 (4H, m), 6.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.23 (2H, s), 5.04 (2H, s), 4.99 (2H, s), 3.83 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.80 (3H, s).
【0705】
工程(2):化合物138b+化合物137c→化合物138c
実施例131の工程(2)と同様の方法を用い、化合物138b(1.78g、3.0mmol)および化合物137c(492mg、3.9mmol)から化合物138cを黄色泡沫として得た。
収量:800mg(38%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.38−7.30 (6H, m), 7.23 (1H, d, J = 5.1 Hz), 7.16 (1H, t, J = 4.3 Hz), 6.91−6.84 (6H, m), 5.15 (2H, s), 5.08−5.06 (2H, m), 5.02−5.00 (2H, m), 4.70 (1H, br s), 3.83−3.77 (9H, m), 3.29−2.55 (8H, m), 1.92−1.73 (3H, m), 1.22−1.17 (2H, m).
【0706】
工程(3):化合物X−3+化合物138c→化合物I−138
実施例137の工程(3)と同様の方法を用い、化合物X−3(908mg、1.14mmol)および化合物138c(800mg、1.14mmol)から化合物I−138を白色粉末として得た。
収量:320mg(33%、E/Z=29:64または64:29)
1H−NMR (D
2O) δ:7.11−7.09 (2H, m), 7.00 (1H, s), 5.85−5.84 (1H, m), 5.44 (1H, s), 4.87 (2H, t, J = 27.9 Hz), 4.32 (1H, t, J = 15.0 Hz), 4.13−4.05 (2H, m), 3.81−3.67 (7H, br m), 2.37 (4H, s), 1.59−1.56 (3H, m), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
MS (m+1) = 822.5
【0707】
実施例139:化合物I−139の合成
【化288】
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【0708】
工程(1):化合物139a+化合物137c→化合物139b
実施例131の工程(2)の工程(2)と同様の方法を用い、化合物139a(2.88g、5.0mmol)および化合物137c(757mg、6.0mmol)から化合物139bを黄色泡沫として得た。
収量:861mg(25%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.34−7.27 (8H, m), 6.90−6.88 (4H, m), 6.82 (2H, d, J = 8.6 Hz), 5.14 (2H, s), 5.09−5.00 (4H, m), 4.69 (1H, s), 3.82−3.80 (9H, m), 3.27−3.18 (2H, br m), 3.08−2.82 (4H, m), 2.81−2.70 (2H, m), 2.60−2.53 (1H, m), 2.03−1.70 (3H, m), 1.42 (1H, br s).
【0709】
工程(2):化合物X−3+化合物139b→化合物I−139
実施例137の工程(3)と同様の方法を用い、化合物X−3(1.0g、1.26mmol)および化合物139b(861mg、1.26mmol)から化合物I−139を無色の粉末として得た。
収量:320mg(31%、E/ZまたはZ/E=34:63)
1H−NMR (D
2O) δ:7.00 (1H, s), 6.96 (2H, d, J = 11.7 Hz), 5.86−5.84 (1H, m), 5.45−5.44 (1H, m), 4.33 (2H, t, J = 14.7 Hz), 4.13−4.07 (2H, m), 3.87−3.49 (8H, m), 2.38−2.36 (4H, br m), 1.59−1.57 (3H, m), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
MS (m+1) = 805.82
【0710】
実施例140:化合物I−140の合成
【化289】
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【0711】
工程(1):化合物X−24+化合物140a→化合物140b→化合物I−140
実施例107の工程(4)と同様にして、化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物140a(397mg、1.0mmol)(WO2011125966A1号の合成に従って合成)を用い、目的化合物を合成した。
収量:334.2mg、(37%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.78 (1H, s), 7.12 (1H, s), 7.00 (1H, s), 5.84 (1H, d, J = 4.9 Hz), 5.45 (1H, d, J = 4.9 Hz), 4.64 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.11−4.05 (2H, m), 3.58−3.42 (6H, m), 3.39 (2H, s), 1.94 (6H, t, J = 7.8 Hz), 1.56 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.52 (3H, s), 1.50 (3H, s).
元素分析:C32H37N8O10S2Na(H2O)6.1
理論値:C,43.15; H,5.57; N,12.58; S,7.20; Na,2.58 (%)
測定値:C,43.10; H,5.45; N,12.82; S,7.21; Na,2.64 (%)
【0712】
実施例141:化合物I−141の合成
【化290】
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【0713】
工程(1):化合物141a→化合物141b
DMA(200ml)中、化合物141a(17.4g、30.0mmol)の冷却(0℃)溶液に、39%過酢酸(5.69ml、33.0mmol)を加えた。0℃で1時間撹拌した後、この混合物を50mLの10%重亜硫酸ナトリウム水溶液により急冷した。得られた固体を濾取し、水およびイソプロパノールで洗浄し、17.4gの化合物141b(98%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.57 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.42−7.21 (m, 13H), 6.97 (s, 1H), 5.91 (dd, J = 8.1, 4.5 Hz, 1H), 5.03 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 18.1 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 18.1 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.55 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.12 (s, 3H).
【0714】
工程(2):化合物141b→化合物141c
DMF(170ml)中、化合物141b(17g、28.6mmol)の溶液に、塩酸ジメチルアミン(2.33g、28.6mmol)および36%〜38%ホルマリン(4.26ml、57.2mmol)を加えた。50℃で30分間撹拌した後、得られた混合物を水に注いだ後、得られた固体を濾取し、13.2gの化合物141c(76%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.42−7.23 (m, 14H), 6.95 (s, 1H), 6.51 (s, 1H), 6.45 (s, 1H), 6.05 (dd, J = 8.3, 5.0 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 3.58 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 3.23 (s, 3H).
【0715】
工程(3):化合物141c→化合物141d
MeOH(300ml)中、水素化ホウ素ナトリウム(937mg、24.8mmol)の冷却(−40℃)溶液に、−40℃下、250mlのTHF中、化合物141c(12.5g、20.6mmol)の溶液を滴下した。この混合物を−40℃で30分間撹拌した後、TFA(0.163ml、2.12mmol)を加えた。次に、この混合物を真空濃縮した。生じた沈殿を濾取し、MeOHにより洗浄し、9.40gの化合物141d(75%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 7.44−7.22 (m, 13H), 6.95 (s, 1H), 5.94 (dd, J = 3.5, 8.1 Hz, 1H), 5.18 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.06 (q, J = 7.7 Hz, 1H), 3.68 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.57 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.04 (s, 3H), 1.55 (d, J = 7.7 Hz, 3H).
【0716】
工程(4):化合物141d→化合物141e
DMF(100ml)中、化合物141d(9.39g、15.4mmol)の冷却(−40℃)溶液に、三臭化リン(1.75ml、18.5mmol)を加えた。反応混合物を−40℃で15分間撹拌した後、この混合物を水で希釈した。得られた固体を濾取し、水により洗浄し、9.40gの化合物141eを得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:9.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.42−7.19 (m, 13H), 6.90 (s, 1H), 5.83 (dd, J = 8.4, 5.0 Hz, 1H), 5.41 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.26 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 3.60−3.50 (m, 2H), 3.07 (s, 3H), 1.48 (d, J = 7.1 Hz, 3H).
【0717】
工程(5):化合物141e→化合物141f
ジクロロメタン(60.0ml)中、五塩化リン(4.01g、19.2mmol)の冷却(−20℃)スラリーに、ピリジン(1.67ml、21.2mmol)、次いで化合物141e(5.7g、9.62mmol)を加えた。この混合物を0℃で45分間撹拌した後、混合物を−40℃に冷却し、その後、この混合物にMeOH(23.4ml、577mmol)を一度に加えた。この混合物を室温まで温め、水およびジクロロメタンで希釈した。水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過した。この混合物にEtOAc中4mmol/lのHCl(3.61ml)を加えた後、この溶液を真空濃縮した。得られた残渣としての化合物141fをそれ以上精製せずに次の工程で使用した。
【0718】
工程(6):化合物141f+化合物141g→化合物141h
ジクロロメタン(50.0ml)中、化合物141f(9.62mmol)の冷却(−50℃)溶液に、化合物141g(4.96g、11.5mmol)およびジクロロリン酸フェニル(1.87ml、12.5mmol)、次いでN−メチルモルホリン(4.23ml、38.5mmol)を加えた。−50℃で1時間の後、反応混合物を水に注いだ。次に、水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、1.25gの化合物141h(25%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.29 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.42−7.28 (m, 11H), 6.94 (s, 1H), 6.06 (dd, J = 9.0, 5.1 Hz, 1H), 5.29 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.15−4.02 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 1.63 (d, J = 10.0 Hz, 3H), 1.52 (s, 15H), 1.41 (s, 9H).
【0719】
工程(7):化合物141h→化合物141i
テトラヒドロフラン(50.0ml)中、化合物141h(4.93g、5.57mmol)の冷却(0℃)溶液に、臭化マグネシウムジエチルエーテル錯塩(7.19g、27.9mmol)、ピリジン−4−チオール(1.36g、12.3mmol)および炭酸カリウム(1.69g、12.3mmol)を加えた。0℃で2時間撹拌した後、反応混合物を水に注いだ。次に、水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、1.25gの化合物141i(25%)を得た。
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.39−8.32 (m, 1H), 7.44−7.21 (m, 13H), 7.08 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 6.98 (s, 1H), 6.05 (dd, J = 8.8, 5.1 Hz, 1H), 5.38 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.82 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 1.63 (d, J = 9.7 Hz, 6H), 1.53 (s, 9H), 1.42 (s, 9H).
【0720】
工程(8):化合物141i+化合物141j→化合物141k
DMF(3.00ml)中、化合物141i(0.90g、1.00mmol)の冷却(0℃)溶液に、化合物141j(0.56g、1.10mmol;WO2013002215A1号参照)を加えた。0℃で一晩撹拌した後、反応混合物を水に注いだ。次に、水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた抽出液を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣としての化合物141kをそれ以上精製せずに次の工程で使用した。
【0721】
工程(9):化合物141k→化合物I−141
ジクロロメタン(15.0ml)中、化合物141kの冷却(−20℃)溶液に、アニソール(1.09ml、10.0mmol)、次いでニトロメタン中2mol/Lの塩化アルミニウム溶液(5.00mL、10.0mmol)を一度に加えた。−20℃で30分間撹拌した後、この混合物を水(15.0ml)で急冷した。生じた沈殿を2mol/L塩酸水溶液およびアセトニトリルに溶かした。水相をジイソプロピルエーテルで洗浄した。この水相にHP20SS樹脂を加え、含まれていたアセトニトリルを減圧下で溜去した。残った懸濁液をODSカラムに接続したHP20SSプレカラムにロードし、精製した。得られた目的化合物溶液に0.2mol/L水酸化ナトリウム水溶液を全体がpH6.0となるまで加えた。次に、これにドライアイス片を加えた。得られた溶液を減圧下で濃縮した後、凍結乾燥させ、508mgの化合物I−141(化合物141iから65%)を得た。
1H−NMR (D
2O) δ:8.38 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 7.87 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.93 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.85 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.65 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.22 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 1.54−1.50 (m, 9H).
元素分析:C30H26ClN6NaO10S3(H2O)5
理論値:C,41.17;H,4.15;N,9.60;S,10.99;Cl,4.05;Na,2.63 (%)
測定値:C,40.88;H,4.16;N,9.72;S,11.00;Cl,4.26;Na,2.93 (%)
【0722】
実施例142:化合物I−142の合成
【化291】
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【0723】
工程(1):化合物142a→化合物142b
化合物142a(12.8g、30.0mmol)を用い、実施例117の工程(1)と同様にして化合物142bを合成した。
収量:14.1g、(86%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:8.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.60−7.53 (m, 1H), 7.49−7.43 (m, 2H), 7.39 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.94 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.85 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 5.17 (s, 2H), 5.14 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.81 (s, 3H).
【0724】
工程(2):化合物142b→化合物142c
化合物142b(1.63g、3.00mmol)を用い、実施例117の工程(2)と同様にして化合物142cを合成した。
収量:1,53g(95%)
1H−NMR (CDCl
3) δ:7.41 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.93 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.82 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.09 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 5.10 (s, 2H), 5.03 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.78 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 3.04−2.92 (m, 2H), 2.66−2.60 (m, 2H), 2.34 (s, 2H), 1.35−1.22 (m, 2H).
【0725】
工程(3):化合物142c+化合物X−24→化合物I−142
化合物X−24(0.886g、1.00mmol)および化合物142c(0.537g、1.00mmol)を用い、実施例107の工程(4)と同様にして目的化合物を合成した。
収量:0.291g(36%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.38 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 5.77 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 5.40 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 4.90 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 4.04 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 3.74−3.51 (m, 6H), 3.41 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.31 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 2.29−2.15 (m, 2H), 2.02−1.92 (m, 2H), 1.55 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.52−1.48 (m, 6H).
元素分析:C32H35ClN7NaO10S2(H2O)6.4
理論値:C,41.98;H,5.26;N,10.71;Cl,3.87;Na,2.51 (%)
測定値:C,41.94;H,5.16;N,10.87;Cl,3.72;Na,2.61 (%)
【0726】
実施例143:化合物I−143の合成
工程(1):化合物X−24→化合物143a
化合物143a:1−((6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)−1−(((4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(((1−(tert−ブトキシ)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)−2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−4−イル)アセトアミド)−2−(((4−メトキシベンジル)オキシ)カルボニル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−3−イル)メチル)ピロリジン−1−イウムヨージド
【化292】
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窒素下、0℃で、DMF(5mL)中、6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−3−(ピロリジン−1−イルメチル)キノリン−4(1H)−オン(WO2013052568A1号 0.588g、1.14mmol)に、DMF(5mL)中、化合物X−24(1.063g、1.200mmol)を加えた。この混合物を同じ温度で3時間にわたって撹拌し、一晩冷凍庫に置いた。この溶液を、NaHSO
3(1g)を含有する氷冷した5%NaCl水溶液(100mL)に注ぎ、15分間撹拌した。固体を濾取し、水で洗浄し、乾燥させ、MeOH/DCM(0〜20%)で溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィー(Combiflash RF)により精製し、化合物143a(0.269g、収率15%)を褐色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 1273.5。
【0727】
工程(2):化合物143a→化合物I−143
化合物I−143:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−((6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化293】
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0℃で、DCM(1.5mL)中、化合物143a(0.269g、0.142mmol)に、アニソール(0.16mL、1.42mmol)、次いでTFA(0.50mL、6.5mmol)を加えた。この混合物を室温まで温めた後、一晩撹拌した。ジイソプロピルエーテル(30mL)を加え、この混合物を10分間撹拌した。生じた沈殿を濾取し、ジイソプロピルエーテルで2回洗浄した(2×5mL)。固体をMeCN(6mL)、水(6mL)、および2M HCl水溶液(1.5mL)の混合物に溶かし、HP20SS樹脂(6g)を加えた。この混合物を濃縮乾固し、この樹脂を、HP20SS樹脂(10g)を含有するプレカラムにロードし、0〜20%MeCN/水で溶出する自動逆相クロマトグラフィーにより精製し、(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−((6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレート(67mg、収率62%)を灰白色固体として得た。この生成物の一部(56mg、0.074mmol)を水(HPLC級、10mL)に懸濁させ、0℃に冷却した。激しく撹拌しているこの懸濁液にエッペンドルフピペットを用いて、0.1N NaOH水溶液(0.74mL、0.074mmol)をゆっくり加えた。添加が完了した後、ドライアイス小片を加えて過剰なNaOHを急冷した。次に、この淡黄色溶液を凍結させ、凍結乾燥させ、化合物I−143(57mg)を灰白色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 756.2.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.32 − 1.43 (m, 9 H) 2.10 (d, J=10.86 Hz, 4 H) 3.25 (br. s., 3 H) 3.48 (br. s., 1 H) 3.80 (s, 3 H) 4.00 (d, J=6.57 Hz, 1 H) 4.11 (d, J=14.40 Hz, 1 H) 4.33 (s, 2 H) 4.78 − 4.81 (m, 1 H) 5.35 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.70 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.87 (s, 1 H) 6.96 (s, 1 H) 7.48 (s, 1 H) 8.05 (s, 1 H).
【0728】
以下に示される化合物は、実施例143と同様にして化合物X−24および各対応するアミン(WO2013052568A1号の合成に従って合成)から得た。
【0729】
実施例144:化合物I−144の合成
化合物I−144:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−((1−エチル−5−フルオロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
LCMS: (M+H)
+: 788.1.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.24 − 1.48 (m, 12 H) 1.99 − 2.23 (m, 4 H) 3.22 (br. s., 3 H) 3.46 (d, J=3.28 Hz, 1 H) 3.96 − 4.17 (m, 4 H) 4.27 (br. s., 2 H) 4.79 (d, J=7.33 Hz, 1 H) 5.35 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.70 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.70 (s, 1 H) 6.85 (s, 1 H) 8.03 (s, 1 H).
【0730】
実施例145:化合物I−145の合成
化合物I−145:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−((5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
LCMS: (M+H)
+: 790.0.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.27 − 1.50 (m, 9 H) 2.08 (br. s., 4 H) 3.21 (d, J=6.32 Hz, 3 H) 3.45 (br. s., 1 H) 3.63 (br. s., 3H) 3.95 − 4.12 (m, 2 H) 4.21 (br. s., 2 H) 4.78 (d, J=11.62 Hz, 1 H) 5.36 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.70 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.65 (br. s., 1 H) 6.85 (s, 1 H) 7.91 (br. s., 1 H).
【0731】
実施例146:化合物I−146の合成
工程(1):6,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン→化合物146a
化合物146a:3−(2−クロロエチル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(100mL)中、6,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン(5.0g、24mmol)の溶液に、50℃で1−クロロ−2−ヨードエタン(3.48mL、48.5mmol)を滴下し、この混合物を一晩撹拌した。水を加え、この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮し、自動シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製し、化合物146a(6.5g、収率96%)を黄色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 269.0.
【0732】
工程(2):化合物146a→化合物146b
化合物146b:3−(2−クロロエチル)−6,7−ジヒドロキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(100mL)中、化合物146aの溶液に、−70℃でBBr
3を滴下し、この混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。この混合物に0℃でMeOHを滴下した後、溶媒を真空下で除去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中20%MeOH)により精製し、化合物146b(5.7g、収率91%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 241.2.
【0733】
工程(3):化合物146b→化合物146c
化合物146c:3−(2−クロロエチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)キナゾリン−4(3H)−オン
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(100mL)中、1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(14.8g、95.0mmol)の溶液に、炭酸カリウム(16.4g、118mmol)および1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(14.8g、95.0mmol)を加え、この混合物を50℃で一晩撹拌した。水を加え、この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Combiflash RF)を用いて精製し、化合物146c(7.8g、収率69%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 480.9.
【0734】
工程(4):化合物146c→化合物146d
化合物146d:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(150mL)中、化合物146c(7.00g、14.6mmol)の溶液に、DIPEA(6.36mL、36.4mmol)およびピロリジン(3.01mL、36.4mmol)を加え、この混合物を80℃に加熱した。反応混合物を5%NaHCO
3水溶液(40mL)、ブライン、およびH
2Oで洗浄し、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮し、残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中20%MeOH)により精製し、化合物146d(2.9g、収率39%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 516.3.
【0735】
工程(5):化合物X−24+化合物146d→化合物I−146
化合物I−146
(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(6,7−ジヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物146dおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.37 (s, 3 H) 1.39 (s, 3 H) 1.47 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 2.13 (br. s., 4 H) 3.35 − 3.60 (m, 5 H) 3.68 (d, J=10.61 Hz, 1 H) 3.99 (q, J=6.99 Hz, 1 H) 4.19 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 4.24 − 4.41 (m, 2 H) 5.00 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 5.34 (d, J=5.05 Hz, 1 H) 5.69 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.72 (s, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 7.11 (s, 1 H) 8.00 (s, 1 H).
【0736】
実施例147:化合物I−147の合成
工程(1):6,7−ジメトキシキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン→化合物147a
化合物147a:
6,7−ジメトキシ−1−メチルキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
無水クロロホルム(300mL)中、6,7−ジメトキシキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン(40.0g、180mmol)の懸濁液に、(E)−トリメチルシリルN−(トリメチルシリル)アセトイミダート(156mL、630mmol)を加え、この混合物を透明な溶液が得られるまで(2時間)室温で撹拌した。次に、ヨードメタン(168mL、2700mmol)を加えた。反応混合物を48時間還流温度に加熱した。この溶液を室温に冷却した後、飽和NaHCO
3水溶液(30mL)を加え、沈殿を濾取し、化合物147a(38g、収率89%)を白色固体として得た。LCMS: (M+H)
+:237.1.
【0737】
工程(2):化合物147a→化合物147b
化合物147b:
3−(2−クロロエチル)−6,7−ジメトキシ−1−メチルキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(20mL)中、化合物147a(28.0g、119mmol)の溶液に、炭酸セシウム(77.0g、237mmol)、次いで1−クロロ−2−ヨードエタン(21.6mL、237mmol)を加えた。反応混合物を50℃で一晩撹拌した。水を加え、この混合物を室温で15分間撹拌した。白色沈殿を濾取し、水で洗浄し、化合物147b(29g、収率82%)を得た。粗混合物を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 299.0.
【0738】
工程(3):化合物147b→化合物147c
化合物147c
5−クロロ−3−(2−クロロエチル)−6,7−ジメトキシ−1−メチルキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
3−(2−クロロエチル)−6,7−ジメトキシ−1−メチルキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン化合物147b(29g、97mmol)および1−クロロピロリジン−2,5−ジオン(19.5g、146mmol)をDMF(40mL)に懸濁させ、95℃で0.5時間加熱した。この混合物に水および酢酸エチル(300mL)を加えた。有機相を分離し、水相を酢酸エチルで抽出した(2×300mL)。合わせた有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜15%EtOAc)により精製し、化合物147c(10g、収率31%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 333.0.
【0739】
工程(4):化合物147c→化合物147d
化合物147d:
5−クロロ−3−(2−クロロエチル)−6,7−ジヒドロキシ−1−メチルキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(25mL)中、化合物147c(10g、30.0mmol)の溶液に、−78℃でBBr
3(14.2mL、150mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。この混合物をMeOHで希釈し、数回ストリッピングし、化合物147d(8.8g、収率96%)を黄色固体として得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 304.9.
【0740】
工程(5):化合物147d→化合物147e
化合物147e:
5−クロロ−3−(2−クロロエチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチルキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(120mL)中、化合物147d(4.40g、10.1mmol)の溶液に、炭酸セシウム(9.87g、30.3mmol)、次いで1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(5.50mL、40.4mmol)を加えた。反応混合物を50℃で5時間撹拌した。水を加え、この混合物を室温で15分間撹拌した。黄色沈殿を濾取し、水で洗浄した。粗材料を、40gカラムを使用し、EA/ヘキサン(0〜30%)で溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物147e(2.3g、収率42%)を黄色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 545.1.
【0741】
工程(6):化合物147e→化合物147f
化合物147f:
5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−3−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化306】
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アセトニトリル(100mL)中、化合物147e(2.3g、4.2mmol)、DIPEA(1.363g、10.54mmol)、およびピロリジン(0.750g、10.5mmol)の溶液を還流温度で6時間加熱した。水を加え、生成物をDCMで抽出した。有機相をNaHCO
3水溶液、ブラインで洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料を、24gカラムを使用し、DCM中0〜5%のMeOHで溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物147f(1g、収率41%)を黄色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 580.3.
【0742】
工程(7):化合物X−24+化合物147f→化合物I−147
化合物I−147:
(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物147fおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 821.0.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.38 (s, 3 H) 1.40 (s, 3 H) 1.48 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 2.12 (br. s., 4 H) 3.32 (br. s., 3 H) 3.35 − 3.66 (m, 6 H) 3.98 − 4.07 (m, 1 H) 4.16 − 4.36 (m, 3 H) 4.98 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 5.37 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.68 (d, J=4.29 Hz, 1 H) 6.48 (s, 1 H) 6.91 (s, 1 H).
【0743】
実施例148:化合物I−148の合成
工程(1):2−アミノ−4,5−ジフルオロ安息香酸メチル→化合物148a
化合物148a:2−アミノ−3−クロロ−4,5−ジフルオロ安息香酸メチル
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
2−アミノ−4,5−ジフルオロ安息香酸メチル(40.0g、214mmol)およびNCS(25.9g、194mmol)をDMF(10mL)に懸濁させ、95℃で30分間加熱した。この混合物に水およびDCMを加えた。有機相を分離した。水相をDCMで抽出した(2×10mL)。合わせた有機相を乾燥させ、濾過し濃縮した。得られた残渣を順相クロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%のEtOAc)により精製し、化合物148a(11g、収率26%)を白色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 221.9.
【0744】
工程(2):化合物148a→化合物148b
化合物148b:
8−クロロ−2−(クロロメチル)−6,7−ジフルオロキナゾリン−4(3H)−オン
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
化合物148a(150mL、2380mmol)の溶液に、最初に生じた沈殿が溶けるまで塩化水素ガスを通じた。この混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物に水を加え、生じた沈殿を濾取し、高真空下で乾燥させ、化合物148b(8.0g、収率67%)を灰色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 264.9.
【0745】
工程(3):化合物148b→化合物148c
化合物148c:
8−クロロ−6,7−ジフルオロ−2−(ピロリジン−1−イルメチル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(120mL)中、化合物148b(5.00g、18.9mmol)の溶液に、DCM中、ピロリジン(3.90mL、47.2mmol)の溶液を滴下し、この混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をブラインで洗浄し(3回)、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、化合物148c(5.0g、収率88%)を白色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 300.3.
【0746】
工程(4):化合物148c→化合物148d
化合物148d:
8−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
(4−メトキシフェニル)メタノール(46.1g、334mmol)と化合物148c(5.00g、16.7mmol)の混合物を週末にかけて80℃で加熱した。反応混合物に水を加え、2N HCl水溶液を用いてpHを2に調整し、生成物をDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮し、残渣を自動逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含有するH
2O中70%のMeCN)により精製した。次に、合わせた画分を、2N NaOHを用いて中和し、生成物をDCMで抽出した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮した後、自動シリカゲルクロマトグラフィーにより再び精製し、化合物148d(350mg、収率3.9%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 536.0.
【0747】
工程(5):化合物X−24+化合物148d→化合物I−148
化合物I−148:
(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−((8−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル)メチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物148dおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 777.1.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.35 (s, 9 H) 2.14 (br. s., 4 H) 3.51 − 4.03 (m, 6 H) 4.43 (q, J=15.49 Hz, 2 H) 4.93 (d, J=13.89 Hz, 2 H) 5.10 (d, J=5.05 Hz, 1 H) 5.63 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 7.29 (s, 1 H).
【0748】
実施例149:化合物I−149の合成
工程(1):塩化2,4,5−トリフルオロベンゾイル→化合物149a
化合物149a:3−(ジメチルアミノ)−2−(2,4,5−トリフルオロベンゾイル)アクリル酸エチル
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン中、塩化2,4,5−トリフルオロベンゾイル(50g、257mmol)の溶液を、トルエン(500mL)中、トリエチルアミン(107mL、771mmol)および3−(ジメチルアミノ)アクリル酸エチル(44.2g、308mmol)の溶液に滴下した。この混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物を冷却した後、水で洗浄し、EtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、化合物149a(75g、収率97%)を褐色油状物として得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS : (M+H)
+: 302.0,
【0749】
工程(2):化合物149a→化合物149b
化合物149b:6,7−ジフルオロ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸エチル
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(200mL)およびジエチルエーテル(400mL)中、化合物149a(70g、232mmol)の溶液をメタンアミン(54.7mL、465mmol)に加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した後、この混合物をLCMSにより分析したところ、反応が完了していたことが示された。反応混合物を減圧下で濃縮し、油性残渣をDMF(500mL)に溶かし、炭酸カリウム(96.0g、697mmol)を加えた。この混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物に冷水を加えた。生じた沈殿を濾取し、乾燥させ、化合物149b(45g、収73%率)を得た。LCMS : (M+H)
+: 267.9。
【0750】
工程(3):化合物149b→化合物149c
化合物149c:6,7−ジメトキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
化合物149b(45.0g、168mmol)、水酸化カリウム(472g、8420mmol)およびメタノール(1L)の混合物を還流温度で6時間加熱した。この溶液のpHを2に調整し、この混合物を真空濃縮した。得られた残渣を水で摩砕し、化合物149c(35g、収率79%)を淡黄色固体として得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS : (M+H)
+: 264.0.
【0751】
工程(4):化合物149c→化合物149d
化合物149d:6,7−ジメトキシ−1−メチル−5−ニトロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
【化316】
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硫酸(354mL、6648mmol)に溶かした化合物149c(35g、133mmol)の粘稠な暗色溶液を0℃に冷却し、およびカリウムニトロペルオキソ酸(16.1g、160mmol)を少量ずつ加えた。氷水浴の使用により、反応混合物の温度を10℃未満に維持した。添加が完了した後、混合物を10℃未満に1時間維持した後、室温まで温めた。この混合物をこの温度で2時間撹拌し、その後、これを氷水(800mL)に注いだ。沈殿した黄色固体を濾取し、水およびエタノールで洗浄した。固体を真空乾燥させ、化合物148d(30g、収率73%)を淡黄色固体として得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS : (M+H)
+: 337.4
【0752】
工程(5):化合物149d→化合物149e
化合物149e:5−アミノ−6,7−ジメトキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
【化317】
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エタノール(300mL)と水(300mL)の混合物に、エチル化合物149d(30g、89mmol)の溶液を2時間90℃にて硫化ナトリウム・9H
2O(214g、892mmol)で処理した。この混合物を冷却した後、これを冷水に注ぎ、この溶液をpH2に調整した。得られた黄色沈殿を濾取し、水で洗浄し、乾燥させ、化合物148e(24g、収率97%)を黄色固体として得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS :(M+H)
+: 279.0
【0753】
工程(6):化合物149e→化合物149f
化合物149f:5−クロロ−6−ヒドロキシ−7−メトキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
濃HCl水溶液(120mL)中、化合物149e(24g、69mmol)の淡褐色懸濁液に、0℃で水(40mL)中、ナトリウムニトロソアミド(4.69g、69.0mmol)の溶液を滴下した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。この橙色懸濁液にHCl水溶液(180mL)を加え、この混合物を95℃で6時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、水に注ぎ、沈殿を濾取し、乾燥させ、淡黄色固体として化合物149f(13g、収率66%)を得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS : (M+H)
+: 283.9.
【0754】
工程(7):化合物149f→化合物149g
化合物149g:5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
【化319】
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DCM(300mL)中、化合物149f(17.6mL、45.8mmol)の溶液に、−78℃でBBr
3(15.2mL、160mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。この混合物をMeOHで希釈し、数回ストリッピングし、化合物149g(11g、収率89%)を黄色固体として得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 269.9.
【0755】
工程(8):化合物149g→化合物149h
化合物149h:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸4−メトキシベンジル
【化320】
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DMF(250mL)中、化合物149g(11g、40.8mmol)の溶液に、炭酸セシウム(39.9g、122mmol)、次いで1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(22.2mL、163mmol)を加えた。反応混合物を55℃で5時間撹拌した。水を加え、この混合物を室温で15分間撹拌した。黄色沈殿を濾取し、水で洗浄し、化合物149h(20g、収率78%)を黄色固体として得た。粗混合物を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 630.3.
【0756】
工程(9):化合物149h→化合物149j
化合物149j:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
【化321】
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メタノール(120mL)と水(60mL)の混合物中、化合物149h(20.0g、31.7mmol)の懸濁液に、KOH(3.56g、63.5mmol)を少量ずつ加えた。得られた混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。次に、残渣を水で希釈し、溶液を、2N HCl水溶液を用いてpH1に調整した。沈殿を濾取し、乾燥させ、化合物149j(13.5g、収率83%)を淡黄色固体として得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 510.2
【0757】
工程(10):化合物149j→化合物149k
化合物149k:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド
【化322】
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DMF(100mL)中、化合物149j(2.0g、2.7mmol)の溶液に、HATU(1.03g、2.71mmol)およびDIPEA(1.42mL、8.12mmol)を加え、この混合物を0.5時間撹拌した。この混合物に2−(ピロリジン−1−イル)エタンアミン(0.34mL、2.7mmol)を加えた。反応混合物をLCMSにより分析したところ、1時間で反応が完了していたことが示された。水を加え、この混合物をDCMで抽出し、ブラインで洗浄した。粗材料を、24gカラムを使用し、0〜20%MeOH/DCMで溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。次に、純粋な生成物を重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、4gシリカゲルカラムを使用し、0〜20%MeOH/DCMで溶出してさらに精製し、化合物149k(1.3g、収率79%)を黄色固体として得た。LCMS : (M+H)
+: 606.3
【0758】
工程(11):化合物X−24+化合物149k→化合物I−149
化合物I−149:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化323】
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この化合物は、化合物149kおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 777.1.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.36 (s, 3 H) 1.40 (s, 3 H) 1.47 (br. s., 3 H) 1.99 − 2.22 (m, 4 H) 3.27 − 4.28 (m, 13 H) 4.90 (br. s., 1 H) 5.37 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.76 (br. s., 1 H) 6.47 (br. s., 1 H) 6.85 (s, 1 H) 8.10 (br. s., 1 H).
【0759】
実施例150:化合物I−150の合成
工程(1):4,5−ジヒドロキシ−2−ニトロベンズアルデヒド→化合物150a
化合物150a:4,5−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−ニトロベンズアルデヒド
【化324】
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DMF(500mL)中、4,5−ジヒドロキシ−2−ニトロベンズアルデヒド(79.0g、431mmol)の溶液に、K
2CO
3(179g、1300mmol)、次いで1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(129mL、949mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。この混合物を氷水に注ぎ、得られた懸濁液を濾過して黄色固体を得、これを乾燥させ、それ以上精製せずに次の工程で使用した(152g、収率83%)。
【0760】
工程(2):化合物150a→化合物150b
化合物150b:4,5−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−2−ニトロ安息香酸メチル
【化325】
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MeOH(1.2L)およびDCM(300mL)中、化合物150a(152g、359mmol)の懸濁液に、KOH(101g、1800mmol)およびI
2(182g、718mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間撹拌した。飽和重亜硫酸ナトリウム水溶液(300mL)を加えたところ、この混合物の赤茶色が消失した。有機相を濃縮した後、この混合物にEtOAc(500mL)を加えた。有機相を分離し、水相をEtOAcで抽出した(2×500mL)。合わせた有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮し、化合物150b(128g、収率79%)を赤色油状物として得た。LCMS: (M+H)
+: 454.1.
【0761】
工程(3):化合物150b→化合物150c
化合物150c:2−アミノ−4,5−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)安息香酸メチル
【化326】
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水(400mL)およびメタノール(1200mL)中、化合物150b(128g、282mmol)、鉄(126g、2260mmol)および塩化アンモニウム(151g、2820mmol)の混合物を還流下で1時間加熱した。この混合物を濾過し、回収した固体をDCMで洗浄した。濾液を真空濃縮し、有機溶媒を除去した。次に、得られた水溶液にDCM(500mL)を加え、有機相を分離し、水相をDCMで抽出した(2×300mL)。合わせた有機抽出液を濃縮し、化合物150c(100g、収率84%)を灰色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 424.0.
【0762】
工程(4):化合物150c→化合物150d
化合物150d:2−アミノ−4,5−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)安息香酸
【化327】
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水(100mL)およびメタノール(100mL)中、化合物150c(10.0g、23.6mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(4.72g、118mmol)を加えた。この混合物を80℃で1時間撹拌した。メタノールを真空下で除去し、クエン酸を加えて溶液のpHを約6に調整した。次に、この混合物をDCMで抽出した(3×100mL)。合わせた有機抽出液を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮し、化合物150d(8.2g、収率85%)をやや黄色の固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 410.3.
【0763】
工程(5):化合物150d→化合物150e
化合物150e:2−アミノ−4,5−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−N−(キヌクリジン−4−イルメチル)ベンズアミド
【化328】
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DMF(50mL)中、化合物150d(3.00g、7.33mmol)の溶液に、HATU(3.34g、8.79mmol)およびDIPEA(3.84mL、22.0mmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次に、キヌクリジン−4−イルメタンアミン(WO2011125966A1号、1.13g、8.06mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物に水およびEtOAcを加えた。有機相を分離し、水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空濃縮した。残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒A中0〜10%溶媒B;溶媒A=DCM、溶媒B=10:90:1 MeOH:DCM:NH
4OH、40gカラム)により精製し、化合物150e(2.88g、収率74%)を褐色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 532.5.
【0764】
工程(6):化合物150e→化合物150f
化合物150f:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−(キヌクリジン−4−イルメチル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化329】
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メタノール(100mL)中、化合物150e(2.88g、5.42mmol)およびトリメトキシメタン(2.97mL、27.1mmol)の混合物を一晩120℃に加熱した。溶媒を真空下で除去し、残渣をCombiflashシリカゲルクロマトグラフィー(溶媒A中0〜10%溶媒B;溶媒A=DCM、溶媒B=10:90:1 MeOH:DCM:NH
4OH、24gカラム)により精製した。回収した褐色固体をDCMに溶かし、水で洗浄した。有機層を濃縮し、残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(0〜10%MeOH/DCM、4gカラム)によりさらに精製し、化合物150f(0.68g、収率23%)を白黄色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 542.5.
【0765】
工程(7):化合物X−24+化合物150f→化合物I−150
化合物I−150:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((6,7−ジヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物150fおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 783.7.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.36 (s, 3 H) 1.38 (s, 3 H) 1.40 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 1.84 (t, J=7.58 Hz, 6 H) 3.23 − 3.47 (m, 6 H) 3.85 − 3.99 (m, 4 H) 4.48 (d, J=14.40 Hz, 1 H) 5.29 (d, J=5.05 Hz, 1 H) 5.70 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.84 (d, J=2.02 Hz, 2 H) 7.25 (s, 1 H) 7.91 (s, 1 H).
【0766】
実施例151:化合物I−151の合成
工程(1):化合物150d→化合物151a
化合物151a 2−アミノ−4,5−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)ベンズアミド
【化331】
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MeCN(20mL)中、化合物150d(1.57g、3.83mmol)の溶液に、HATU(1.60g、4.22mmol)およびDIPEA(1.27mL、7.67mmol)を加えた。この混合物を0.5時間撹拌した後、2−(ピロリジン−1−イル)エタンアミン(0.58mL、4.6mmol)を加えた。この混合物を1時間撹拌した後、標準的な水性の後処理により化合物151a(1.8g、収率93%)を得た。粗生成物を精製せずにそのまま次の工程に使用した。
LCMS : (M+H)
+: 506.5
【0767】
工程(2):化合物151a→化合物151b
化合物151b:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化332】
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THF(30mL)中、化合物151a(1.8g、3.6mmol)およびCDI(1.155g、7.120mmol)の混合物を還流温度で4時間加熱した。この溶液を冷却し、DCMと水とで分液した。有機層をNaHCO
3水溶液、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し濃縮した。粗材料を、40gカラムを使用し、0〜10%MeOH/DCM(各溶媒は0.1%NEt
3を含有する)で溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィー(Combiflash RF)により精製した。目的生成物を水で洗浄し、4gカラムを使用し、0〜10%MeOH/DCMで溶出する順相クロマトグラフィーによりさらに精製し、化合物151b(700mg、収率37%)を黄色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 532.5
【0768】
工程(3):化合物X−24+化合物151b→化合物I−151
化合物I−151:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(6,7−ジヒドロキシ−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物151bおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 773.0.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.38 (s, 3 H) 1.40 (s, 3 H) 1.47 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 2.10 (br. s., 4 H) 3.30 − 3.64 (m, 6 H) 4.02 (q, J=7.07 Hz, 1 H) 4.16 − 4.36 (m, 3 H) 4.95 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 5.34 (d, J=4.55 Hz, 1 H) 5.68 (d, J=4.55 Hz, 1 H) 6.39 (s, 1 H) 6.89 (s, 1 H) 7.13 (s, 1 H).
【0769】
以下に示される化合物は、実施例143と同様にして化合物X−24および各対応するアミン(WO2013052568A1号の合成に従って合成)から得た。
【0770】
実施例152:化合物I−152の合成
化合物I−152:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(1−エチル−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロシンノリン−3−カルボキサミド)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
LCMS: (M+H)
+: 828.0.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.32 − 1.39 (m, 9 H) 1.45 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 2.11 (br. s., 4 H) 3.29 − 3.69 (m, 6 H) 3.75 − 3.91 (m, 2 H) 3.98 (q, J=7.07 Hz, 1 H) 4.18 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 4.41 (q, J=6.99 Hz, 2 H) 4.94 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 5.35 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.69 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 6.91 (s, 1 H) 7.24 (s, 1 H).
【0771】
実施例153:化合物I−153の合成
化合物I−153:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(1−エチル−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
LCMS: (M+H)
+: 826.9.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.28 (t, J=7.07 Hz, 3 H) 1.34 (s, 3 H) 1.36 (s, 3 H) 1.44 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 2.11 (br. s., 4 H) 2.99 − 3.03 (m, 1 H) 3.29 − 3.54 (m, 5 H) 3.60 (br. s., 1 H) 3.68 − 3.86 (m, 2 H) 3.97 (d, J=7.07 Hz, 1 H) 4.05 (d, J=7.07 Hz, 2 H) 4.16 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 4.93 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 5.35 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.68 (d, J=4.55 Hz, 1 H) 6.77 (s, 1 H) 6.85 (s, 1 H) 7.23 (s, 1 H) 8.29 (s, 1 H).
【0772】
実施例154:化合物I−154の合成
化合物I−154:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((6,7−ジヒドロキシ−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化336】
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LCMS: (M+H)
+: 798.9.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.36 (s, 3 H) 1.38 (s, 3 H) 1.41 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 1.82 (t, J=7.58 Hz, 6 H) 3.20 − 3.44 (m, 6 H) 3.78 − 3.98 (m, 4 H) 4.46 (d, J=14.40 Hz, 1 H) 5.29 (d, J=5.05 Hz, 1 H) 5.70 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.42 (s, 1 H) 6.85 (s, 1 H) 7.15 (s, 1 H).
【0773】
実施例155:化合物I−155の合成
工程(1):2−クロロ−3,4−ジメトキシベンズアルデヒド→化合物155a
化合物155a:2−クロロ−3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンズアルデヒド
【化337】
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酢酸(80mL)中、2−クロロ−3,4−ジメトキシベンズアルデヒド(20g、100mmol)および硝酸カリウム(30.2g、299mmol)の溶液に、0℃で撹拌しながら、トリフルオロメタンスルホン酸(26.6mL、299mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次に、反応混合物を水に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。沈殿を濾取し、乾燥させ、化合物155a(19g、収率78%)を得た。LCMS : (M+H)
+: 246.1.
【0774】
工程(2):化合物155a→化合物155b
化合物155b:2−クロロ−3,4−ジメトキシ−6−ニトロ安息香酸
【化338】
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THF(100mL)およびt−ブタノール(100mL)中、化合物155a(19g、77mmol)の溶液に、10℃で2−メチルブト−2−エン(387mL、774mmol)を加えた。次に、この溶液に、水(50mL)中、亜塩素酸ナトリウム(21.0g、232mmol)およびリン酸二水素ナトリウム(27.8g、232mmol)の溶液を滴下し、この懸濁液を室温で1時間激しく撹拌した。次に、この混合物を飽和NH
4Cl水溶液で希釈し、生成物をDCMで抽出した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して黄色固体を得、これをそれ以上精製せずに次の工程で使用した(20g、99%)。LCMS : (M+H−H
2O)
+: 244.1.
【0775】
工程(3):化合物155b→化合物155c
化合物155c:6−アミノ−2−クロロ−3,4−ジメトキシ安息香酸
【化339】
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メタノール(100mL)中、化合物155b(10g、38mmol)およびPd/C(1.0g、38mmol)の混合物を、水素雰囲気下で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、溶媒を蒸発させ、化合物155c(8g、収率90%)を褐色固体として得た。LCMS : (M+H)
+: 232.1.
【0776】
工程(4):化合物155c→化合物155d
化合物155d:5−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化340】
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100mLフラスコに化合物155c(7.0g、30mmol)、トリメトキシメタン(64.1g、604mmol)、酢酸アンモニウム(23.3g、302mmol)およびメタノール(20mL)に入れた。反応混合物を120℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。反応混合物に水(100mL)を加え、得られた混合物を15分間撹拌し、濾過し、化合物155d(6.5g、収率89%)を褐色結晶性生成物として得た。
LCMS : (M+H)
+: 241.1.
【0777】
工程(5):化合物155d→化合物155e
化合物155e:5−クロロ−3−(2−クロロエチル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化341】
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DMF(5mL)中、化合物155d(3.0g、12.5mmol)の溶液に、炭酸セシウム(8.12g、24.9mmol)、次いで1−クロロ−2−ヨードエタン(2.27mL、24.9mmol)を加えた。反応混合物を50℃で0.5時間撹拌した。水を加え、この混合物を室温で15分間撹拌した。白色沈殿を濾取し、水で洗浄し、化合物155e(3g、収率79%)を得た。粗混合物を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 303.2.
【0778】
工程(6):化合物155e→化合物155f
化合物155f:5−クロロ−3−(2−クロロエチル)−6,7−ジヒドロキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化342】
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DCM(10mL)中、化合物155e(3.0g、9.9mmol)の溶液に、−78℃でトリブロモボラン(3.40mL、34.6mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。この混合物をMeOHで希釈し、濃縮し、この手順を数回繰り返し、化合物155f(2.5g、収率92%)を得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 275.1.
【0779】
工程(7):化合物155f→化合物155g
化合物155g:5−クロロ−3−(2−クロロエチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)キナゾリン−4(3H)−オン
【化343】
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DMF(30mL)中、化合物155f(2.5g、9.1mmol)の溶液に、K
2CO
3(5.02g、36.4mmol)、次いで1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(5.12mL、36.4mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。水を加え、この混合物を室温で15分間撹拌した。黄色沈殿を濾取し、水で洗浄し、化合物155g(4g、収率73%)を黄色固体として得た。粗混合物を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 515.4.
【0780】
工程(8):化合物155g→化合物155h
化合物155h:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化344】
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アセトニトリル(100mL)中、化合物155g(4.0g、7.8mmol)、DIPEA(2.57mL、15.5mmol)、およびピロリジン(1.28mL、15.5mmol)の溶液を12時間還流温度に加熱した。反応混合物に水を加え、これをDCMで抽出した。有機層をNaHCO
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗材料を、80gカラムを使用し、45分かけてDCM中0〜5%MeOHで溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、1gの純粋な生成物を灰色固体として得た。夾雑画分を濃縮し、MeCNにより洗浄し、さらに800mgの生成物を得、合計1.8gの生成物を得た(収率42%)。LCMS: (M+H)
+: 550.5.
【0781】
工程(9):化合物X−24+化合物155h→化合物I−155
化合物I−155:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化345】
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この化合物は、化合物155hおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 791.4.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.37 (s, 3 H) 1.39 (s, 3 H) 1.47 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 2.14 (br. s., 4 H) 3.34 − 3.59 (m, 5 H) 3.68 (br. s., 1 H) 3.99 (q, J=6.65 Hz, 1 H) 4.13 − 4.36 (m, 3 H) 5.00 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 5.36 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.70 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.58 (s, 1 H) 6.87 (s, 1 H) 7.99 (s, 1 H).
【0782】
実施例156:化合物I−156の合成
工程(1):6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸→化合物156a
化合物156a:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−N−(キヌクリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド
【化346】
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DMF(100mL)中、6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸(WO2013052568A1号、3.0g、5.5mmol)の溶液に、HATU(3.13g、8.23mmol)およびDIPEA(2.88mL、16.5mmol)を加え、この混合物を0.5時間撹拌した。次に、キヌクリジン−4−イルメタンアミン(WO2011125966A1号、1.28mL、8.23mmol)を加え、この混合物を2時間撹拌した。重炭酸ナトリウムを加え、この混合物を15分間撹拌した。黄色沈殿を濾取し、水で洗浄し、24gカラムを用い、DCM中0〜20%MeOHで溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物156a(2g、収率61%)を黄色固体として得た。LCMS : (M+H)
+: 598.6.
【0783】
工程(2):化合物X−24+化合物156a→化合物I−156
化合物I−156:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化347】
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この化合物は、化合物156aおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 839.3.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.37 (s, 3 H) 1.39 (s, 3 H) 1.43 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 1.82 (br. s., 6 H) 3.17 − 3.53 (m, 8 H) 3.64 (s, 3 H) 3.89 − 4.02 (m, 2 H) 4.52 (d, J=14.40 Hz, 1 H) 5.31 (d, J=4.55 Hz, 1 H) 5.71 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.64 (br. s., 1 H) 6.85 (s, 1 H) 7.16 (s, 1 H) 8.20 (s, 1 H).
【0784】
実施例157:化合物I−157の合成
化合物I−157:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化348】
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この化合物は、6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド(WO2013052568A1号の合成に従って合成)および化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 813.2.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.34 (s, 3 H) 1.37 (s, 3 H) 1.47 (d, J=6.82 Hz, 3 H) 2.11 (br. s., 4 H) 3.42 (br. s., 4 H) 3.49 (br. s., 3 H) 3.56 − 3.82 (m, 4 H) 4.00 (d, J=6.82 Hz, 1 H) 4.15 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 4.95 (d, J=14.15 Hz, 1 H) 5.37 (d, J=4.55 Hz, 1 H) 5.73 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.46 (br. s., 1 H) 6.82 (s, 1 H) 6.97 (s, 1 H) 7.96 (s, 1 H).
【0785】
実施例158:化合物I−158の合成
工程(1):化合物155d→化合物158a
化合物158a:5−クロロ−3−(3−クロロプロピル)−6,7−ジメトキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化349】
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DMF(100mL)中、化合物155d(2.50g、10.4mmol)の溶液に、50℃で1−クロロ−3−ヨードプロパン(1.60mL、20.8mmol)を滴下し、この混合物を一晩撹拌した。水を加え、この混合物をEtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製し、化合物158a(2.0g、収率61%)を黄色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 316.8.
【0786】
工程(2):化合物158a→化合物158b
化合物158b:5−クロロ−3−(3−クロロプロピル)−6,7−ジヒドロキシキナゾリン−4(3H)−オン
【化350】
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DCM(100mL)中、化合物158a(2.0g、6.3mmol)の溶液に、−78℃で三臭化ホウ素(2.98mL、31.5mmol)を滴下した。反応混合物を室温までゆっくり温め、一晩撹拌した。この混合物をMeOHで希釈し、濃縮し、このプロセスを3回繰り返し、化合物158b(1.7g、収率93%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 288.8.
【0787】
工程(3):化合物158b→化合物158c
化合物158c:5−クロロ−3−(3−クロロプロピル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)キナゾリン−4(3H)−オン
【化351】
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DMF(100mL)中、化合物158b(3.68g、23.5mmol)の溶液に、炭酸カリウム(4.06g、29.4mmol)および1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(3.68g、23.5mmol)を加え、この混合物を50℃で一晩撹拌した。水を加え、この混合物をEtOAcで抽出した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物158c(3g、収率96%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 529.1.
【0788】
工程(4):化合物158c→化合物158d
化合物158d:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化352】
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MeCN(100mL)中、化合物158c(3.3g、6.2mmol)の溶液に、DIPEA(2.72mL、15.6mmol)およびピロリジン(1.29mL、15.6mmol)を加え、この混合物を80℃に加熱した。反応混合物をLCMSにより分析したところ、出発材料が完全に消費されていないことが示された。反応混合物にヨウ化ナトリウム(1.121g、7.480mmol)を加え、次にこれを同じ温度で一晩撹拌した。揮発性物質を除去し、残渣をEtOAcに溶かし、ブライン、NaHCO
3水溶液、および水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した後、自動シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製し、化合物158d(0.9g、収率26%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 564.5.
【0789】
工程(5):化合物X−24+化合物158d→化合物I−158
化合物I−158:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(3−(5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)プロピル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物158dおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 804.9.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.27 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 1.34 (s, 3 H) 1.36 (s, 3 H) 2.06 (br. s., 4 H) 2.17 (br. s., 2 H) 3.27 (s, 2H) 3.31 − 3.50 (m, 6 H) 3.89 − 4.12 (m, 3 H) 5.07 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.57 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.78 (s, 1 H) 6.81 (s, 1 H) 8.04 (s, 1 H).
【0790】
実施例159:化合物I−159の合成
工程(1):6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキシレート→化合物159a
化合物159a:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸エチル
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(100mL)中、6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸エチル(10.0g、20.4mmol)の懸濁液に、K
2CO
3(7.06g、51.1mmol)およびヨードメタン(3.18mL、51.1mmol)を加えた。この混合物を50℃で2時間撹拌した。水を加え、沈殿を濾取し、化合物159a(9g、収率87%)を黄色固体として得、これをそれ以上精製せずに次の工程に使用した。
LCMS: (M+H)
+: 504.1.
【0791】
工程(2):化合物159a→化合物159b
化合物159b:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(10mL)と水(5mL)の混合物中、化合物159a(9.0g、17.9mmol)の懸濁液に、KOH(5.0g、89mmol)を少量ずつ加えた。得られた混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。残渣を水で希釈し、この溶液のpHを、2N HCl水溶液を用いて1に調整した。沈殿を濾取し、乾燥させ、化合物159b(9g、収率92%)を淡黄色固体として得た。粗生成物をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 476.4.
【0792】
工程(3):化合物159b→化合物159c
化合物159c:3−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−カルボニル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチルキノリン−4(1H)−オン
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(30mL)中、化合物159b(3.0g、5.5mmol)の溶液に、HATU(3.13g、8.23mmol)およびDIPEA(2.88mL、16.5mmol)を加えた。この混合物を0.5時間撹拌し、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン(1.16mL、8.23mmol)を加えた。反応混合物を1時間撹拌した。水を加え、生成物をDCMで抽出し、重炭酸ナトリウムで洗浄した。粗材料を、24gカラムを使用し、DCM中0〜20%MeOHで溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物159c(1.8g、収率56%)を黄色固体として得た。LCMS : (M+H)
+: 584.6
【0793】
工程(4):化合物X−24+化合物159c→化合物I−159
化合物I−159:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−(6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボニル)−1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化357】
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この化合物は、化合物159cおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 825.1.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.33 − 1.51 (m, 9 H) 2.27 (br. s., 4 H) 3.31 − 3.87 (m, 10 H) 3.92 − 4.07 (m, 2 H) 4.11 − 4.28 (m, 2 H) 4.75 − 4.80 (m, 1 H) 5.32 (d, J=5.05 Hz, 1 H) 5.68 − 5.76 (m, 1 H) 6.84 − 6.90 (m, 1 H) 6.98 (br. s., 1 H) 7.46 − 7.54 (m, 1 H) 7.96 − 8.06 (m, 1H).
【0794】
実施例160:化合物I−160の合成
工程(1):化合物149j→化合物160a
化合物160a:3−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−カルボニル)−5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−メチルキノリン−4(1H)−オン
【化358】
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DMF(50mL)中、化合物149j(2.5g、4.9mmol)の溶液に、HATU(2.80g、7.35mmol)およびDIPEA(3.43mL、19.6mmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次に、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン(0.804g、6.37mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物に水およびEtOAcを加えた。有機相を分離し、水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(溶媒A中0〜10%溶媒B;溶媒A=DCM、溶媒B=10:90:1 MeOH:DCM:NH
4OH、24gカラム)により精製した。回収した褐色固体をDCMに溶かし、水で洗浄した後、有機層を濃縮した。残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0〜10%MeOH、4gカラム)によりさらに精製し、化合物160a(1.17g、収率39%)を褐色固体として得た。LCMS : (M+H)
+: 618.5.
【0795】
工程(2):化合物X−24+化合物160a→化合物I−160
化合物I−160:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−(5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボニル)−1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化359】
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この化合物は、化合物160aおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 859.2.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.33 − 1.55 (m, 9 H) 2.07 − 2.34 (m, 4 H) 3.31 − 3.91 (m, 11 H) 4.20 (br. s., 3 H) 4.76 (d, J=6.32 Hz, 1 H) 5.32 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.72 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.84 (s, 1 H) 6.85 − 6.88 (m, 1 H) 7.86 − 7.95 (m, 1 H).
【0796】
実施例161:化合物I−161の合成
工程(1):化合物155d→化合物147a
化合物161a:5−クロロ−6,7−ジメトキシ−3−メチルキナゾリン−4(3H)−オン
【化360】
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DMF(100mL)中、K
2CO
3(24.5g、177mmol)および化合物155d(21.3g、89.0mmol)の混合物に、室温でヨードメタン(11.02mL、177mmol)を加え、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、氷水(700mL)に注いだ。得られた水性混合物を15分間撹拌し、化合物161a(19.3g、収率86%)を黄色固体として濾過した。LCMS: (M+H)
+: 255.2.
【0797】
工程(2):化合物161a→化合物161b
化合物161b:5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−3−メチルキナゾリン−4(3H)−オン
【化361】
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DCM(150mL)中、化合物161a(18.0g、70.7mmol)の溶液に、−78℃でトリブロモボラン(24.30mL、247.0mmol)を加えた。この混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。この混合物をMeOHで希釈し、濃縮し、MeOHで再び希釈および濃縮し、この手順を数回繰り返し、化合物161b(16.3g、収率99%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 227.1.
【0798】
工程(3):化合物161b→化合物161c
化合物161c:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−メチルキナゾリン−4(3H)−オン
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(250mL)中、化合物161b(16.3g、71.9mmol)の溶液に、K
2CO
3(29.8g、216mmol)、次いで1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(29.4mL、216mmol)を加えた。次に、反応混合物を50℃で2時間撹拌した。水を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。黄色沈殿を濾取し、水で洗浄し、化合物161c(40g、収率98%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 467.2.
【0799】
工程(4):化合物161c→化合物161d
化合物161d:6−アミノ−2−クロロ−3,4−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)安息香酸カリウム
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(300mL)および水(200mL)中、化合物161c(36g、63mmol)の溶液に、KOH(355g、6320mmol)を加えた。この混合物を還流温度で一晩加熱した。この混合物を室温まで冷却し、水(100mL)を加えた。得られた黄色沈殿を濾取し、水(20mL)で洗浄した。残渣をジイソプロピルエーテルおよびDCM(2:1比、900mL)で希釈し、固体を濾取し、同じ溶媒混合物ですすぎ(2×60mL)、化合物161d(23.6g、収率77%)を淡褐色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 444.2.
【0800】
工程(5):化合物161d→化合物161e
化合物161e:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−(キヌクリジン−4−イルメチル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化364】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(25mL)中、化合物161d(5.0g、10.4mmol)の混合物に、トリメトキシメタン(56.7mL、519mmol)、DIPEA(18.12mL、104.0mmol)およびキヌクリジン−4−イルメタンアミン二塩酸塩(WO2011125966A1号参照、3.29g、15.6mmol)を加えた。この混合物を115℃で6時間撹拌した。水を加え、この混合物をDCMで抽出し、2N NaOH水溶液で洗浄した。有機抽出液を、160g塩基性アルミナカラムを使用し、溶媒B中30〜80%溶媒A(溶媒A=EtOAc/EtOH/Et
3N、76:24:1比;溶媒B=ヘキサン)で溶出する自動順相クロマトグラフィーにより精製し、化合物161e(3.0g、収率50%)を黄色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 576.4.
【0801】
工程(6):化合物X−24+化合物161e→化合物I−161
化合物I−161:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化365】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物161eおよび化合物X−24を用い、実施例143の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 817.4.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.37 (s, 3 H) 1.39 (s, 3 H) 1.42 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 1.86 (t, J=7.71 Hz, 6 H) 3.25 − 3.46 (m, 6 H) 3.85 − 4.00 (m, 4 H) 4.49 (d, J=14.40 Hz, 1 H) 5.30 (d, J=5.05 Hz, 1 H) 5.71 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.84 (br. s., 1 H) 6.86 (s, 1 H) 7.96 (s, 1 H).
【0802】
実施例162:化合物I−162の合成
工程(1):6−アミノ−2−クロロ−3,4−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)ベンゾエート→化合物162a
化合物162a:6−アミノ−2−クロロ−3,4−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−N−(キヌクリジン−4−イルメチル)ベンズアミド
【化366】
[この文献は図面を表示できません]
アセトニトリル(400mL)中、6−アミノ−2−クロロ−3,4−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)安息香酸カリウム(5.0g、10.4mmol)の溶液に、HATU(3.94g、10.4mmol)およびDIPEA(9.06mL、51.9mmol)を加え、この混合物を室温で0.5時間撹拌した。次に、キヌクリジン−4−イルメタンアミン二塩酸塩(WO2011125966A1号、2.65g、12.5mmol)を加え、この混合物を室温で1時間撹拌した。水を加え、この混合物をDCMで抽出し、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。粗材料を、24gカラムを使用し、溶媒B中40〜90%溶媒A(溶媒A=EtOAc/EtOH/Et
3N、76:24:1比;溶媒B=ヘキサン)で溶出する自動シリカカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物162a(2.46g、収率42%)を黄色固体として得た。LCMS : (M+H)
+: 566.4.
【0803】
工程(2):化合物162a→化合物162b
化合物162b:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−(キヌクリジン−4−イルメチル)キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン
【化367】
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THF(20mL)中、化合物162a(100mg、0.177mmol)およびCDI(86mg、0.53mmol)の混合物を24時間還流温度に加熱した。この溶液を室温まで冷却し、EtOAcと水とで分液した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料を、24gカラムを使用し、DCM中0〜20%MeOH(1%NH
4OH含有)で溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物162b(100mg、収率96%)を得た。LCMS : (M+H)
+: 592.4.
【0804】
工程(3):化合物X−24+化合物162b→化合物162c
化合物162c:1−(((4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(((1−(tert−ブトキシ)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)−2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−4−イル)アセトアミド)−2−(((4−メトキシベンジル)オキシ)カルボニル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−3−イル)メチル)−4−((5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)メチル)キヌクリジン−1−イウムヨージド
【化368】
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0℃で、DMF(2mL)中、化合物162b(0.101g、0.171mmol)の混合物に、化合物X−24(0.166g、0.188mmol)を加えた。この混合物を同じ温度で1時間撹拌した。この溶液を氷冷した5%NaCl水溶液(20mL)に注ぎ、得られたスラリーを約15分間撹拌した。固体を濾取し、水ですすぎ(2回)、高真空下で乾燥させ、目的生成物を黄色固体として得た(0.27g、収率70%)。LCMS : (M+H)
+: 1349.6.
【0805】
工程(4):化合物162c→化合物I−162
化合物I−162:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化369】
[この文献は図面を表示できません]
0℃で、DCM(1mL)中、化合物162c(0.233g、0.102mmol)の溶液に、アニソール(0.11mL、1.03mmol)、次いでTFA(0.30mL、3.89mmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。次に、ジイソプロピルエーテル(10mL)を加えた。この混合物を10分間撹拌し、沈殿を濾取し、ジイソプロピルエーテルで2回すすいだ(2×2mL)。固体をMeCN(2mL)、水(2mL)、および2M HCl水溶液(0.5mL)の混合物に溶かし、HP20SS樹脂(2g)を加えた。この混合物を濃縮乾固し、この樹脂を、HP20SS樹脂(4g)を含有するプレカラムにロードした。このプレカラムをCombiflash装置に取り付け、溶出画分がpH4.5となるまで(約5分)水で洗浄した(流速=75mL/分)。次に、生成物を自動逆相クロマトグラフィー(100g C18 Goldカラム、8分間10%MeCN/水、その後、15分間18%MeCN/水)により精製し、(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−2,4−ジオキソ−1,2−ジヒドロキナゾリン−3(4H)−イル)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレート(53mg)を灰白色固体として得た。この化合物を水(HPLC級、10mL)に懸濁させ、0℃で冷却した。激しく撹拌しているこの懸濁液にエッペンドルフピペットを用いて、0.1N NaOH水溶液を溶液のpHが約5.5となるまでゆっくり加え、ドライアイス小片を加えて過剰なNaOHを急冷した。次に、得られた透明な溶液を凍結させ、凍結乾燥させ、化合物I−162(53mg、収率59%)を灰白色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 833.1.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.36 (s, 3 H) 1.38 (s, 3 H) 1.41 (d, J=6.57 Hz, 3 H) 1.83 (br. s., 6 H) 3.14 − 3.48 (m, 6 H) 3.91(d, J=15.92 Hz, 4 H) 4.46 (d, J=13.89 Hz, 1 H) 5.30 (br. s., 1 H) 5.71 (d, J=4.55 Hz, 1 H) 6.17 − 6.33 (m, 1 H) 6.86 (s, 1 H).
【0806】
実施例163:化合物I−163の合成
工程(1):化合物150d→化合物163a
化合物163a:2−アミノ−4,5−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−N−(8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)ベンズアミド
【化370】
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アセトニトリル(300mL)中、化合物150d(4.0g、9.8mmol)の溶液に、HATU(4.46g、11.7mmol)およびDIPEA(8.53mL、48.8mmol)を加え、この混合物を室温で0.5時間撹拌した。次に、(1R,5S)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−アミン二塩酸塩(2.499g、11.72mmol)を加え、この混合物を室温で2時間撹拌した。水を加え、この混合物をDCMで抽出し、重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機抽出液を、24gカラムを使用し、DCM中0〜20%MeOH(1%NH
4OHを含有)で溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物163a(3.4g、収率66%)を黄色固体として得た。LCMS: (M+H)
+:532.4.
【0807】
工程(2):化合物163a→化合物163b
化合物163b:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−(8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)キナゾリン−4(3H)−オン
【化371】
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化合物163a(1.5g、2.8mmol)、トリメトキシメタン(30.9mL、282mmol)およびメタノール(30mL)の混合物を7日間100℃に加熱した。水を加え、この混合物をDCMで抽出し、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機抽出液を、24gカラムを使用し、DCM中0〜15%MeOH(1%NH
4OHを含有)で溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物163b(1.2g、収率79%)を黄色固体として得た。LCMS : (M+H)
+: 542.4
【0808】
工程(3):化合物X−24+化合物163b→化合物I−163
化合物I−163:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−(((1R,5S,8s)−3−(6,7−ジヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イウム−8−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物163bおよび化合物X−24を用い、実施例162の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 783.4.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.38 (s, 3 H) 1.40 (s, 3 H) 1.46 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 2.18 (t, J=16.42 Hz, 2 H) 2.25 − 2.36 (m, 2 H) 2.37 − 2.55 (m, 2 H) 2.82 − 3.00 (m, 2 H) 3.03 (s, 3 H) 3.84 − 4.09 (m, 5 H) 4.80 − 4.92 (m, 1 H) 5.35 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.71 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.82 (s, 1 H) 6.88 (s, 1 H) 7.27 (s, 1 H) 8.09 (s, 1 H).
【0809】
実施例164:化合物I−164の合成
工程(1):2−アミノ−4,5−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)安息香酸→化合物164a
化合物164a:3−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−4−イルメチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)キナゾリン−4(3H)−オン
【化373】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中、2−アミノ−4,5−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)安息香酸(1.0g、2.4mmol)の溶液に、トリメトキシメタン(24.05mL、220.0mmol)、DIPEA(1.280mL、7.33mmol)および1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−4−イルメタンアミン二塩酸塩(0.730g、3.66mmol)を加えた。この混合物を115℃で2時間撹拌した。水を加え、この混合物をDCMで抽出し、2N NaOH水溶液で洗浄した。有機抽出液を、24gカラムを使用し、DCM中0〜15%MeOH(1%NH
4OHを含有)で溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物164a(0.43g、収率33%)をやや黄色の固体として得た。LCMS : (M+H)
+: 528.4.
【0810】
工程(2):化合物X−24+化合物164a→化合物I−164
化合物I−164:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((6,7−ジヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)メチル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化374】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物164aおよび化合物X−24を用い、実施例162の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 769.4.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.36 (s, 3 H) 1.38 (s, 3 H) 1.41 (d, J=7.07 Hz, 3 H) 1.90 (br. s., 2 H) 2.08 (br. s., 2 H) 3.21 − 3.62 (m, 6 H) 3.92 (d, J=7.07 Hz, 1 H) 4.12 (d, J=14.40 Hz, 1 H) 4.27 (br. s., 2 H) 4.74 − 4.77 (m, 1 H) 5.24 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.65 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 6.86 (s, 1 H) 6.91 (s, 1 H) 7.34 (s, 1 H) 8.03 (s, 1 H).
【0811】
実施例165:化合物I−165の合成
工程(1):化合物161d→化合物165a
化合物165a:3−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−4−イルメチル)−5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)キナゾリン−4(3H)−オン
【化375】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中、化合物161d(1.0g、2.07mmol)の混合物に、トリメトキシメタン(20.43mL、187.0mmol)、DIPEA(1.09mL、6.22mmol)および1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−4−イルメタンアミン二塩酸塩(0.620g、3.11mmol)を加えた。次に、この混合物を115℃で2時間撹拌した。水を加え、この混合物をDCMで抽出し、2N NaOH水溶液で洗浄した。粗生成物を、24gカラムを使用し、DCM中0〜15%MeOH(1%NH
4OHを含有)で溶出する自動シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物165a(0.36g、収率31%)をやや黄色の固体として得た。LCMS : (M+H)
+: 562.4.
【0812】
工程(2):化合物X−24+化合物165a→化合物I−165
化合物I−165:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)メチル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化376】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物165aおよび化合物X−24を用い、実施例162の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 802.8.
1H NMR (400 MHz, D
2O) δppm 1.36 (s, 3 H) 1.38 (s, 3 H) 1.41 (d, J=7.33 Hz, 3 H) 1.92 (d, J=16.17 Hz, 2 H) 2.08 (br. s., 2 H) 3.20 − 3.62 (m, 6 H) 3.93 (q, J=6.99 Hz, 1 H) 4.11 (d, J=14.40 Hz, 1 H) 4.23 (s, 2 H) 4.75 (s, 1 H) 5.26 (d, J=4.80 Hz, 1 H) 5.65 (d, J=4.55 Hz, 1 H) 6.80 (s, 1 H) 6.87 (s, 1 H) 8.02 (s, 1 H).
【0813】
実施例166:化合物I−166の合成
工程(1):4−ニトロベンゼン−1,2−ジオール→化合物166a
化合物166a:4,4’−(((4−ニトロ−1,2−フェニレン)ビス(オキシ))ビス(メチレン))ビス(メトキシベンゼン)
【化377】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(100mL)中、4−ニトロベンゼン−1,2−ジオール(9.6g、62mmol)の溶液に、K
2CO
3(25.7g、186mmol)、次いで1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(21.0mL、155mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。水を加え、この混合物を室温で15分間撹拌した。生じた黄色沈殿を濾取し、水で洗浄し、化合物166a(25.8g、収率95%)を黄色固体として得た。この材料を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H+Na)
+: 418.1.
【0814】
工程(2):化合物166a→化合物166b
中間体 3,4−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)アニリン
【化378】
[この文献は図面を表示できません]
窒素雰囲気下、化合物166a(29.5g、74.6mmol)、エタノール(150mL)、および水(150mL)の混合物を100℃で2時間、Na
2S・9H
2O(179g、746mmol)で処理した。この混合物を放冷した後、冷水に注いだ。生じた黄色沈殿を濾取し、水で洗浄し、乾燥させ、化合物166b(26.3g、収率96%)を黄色固体として得た。この材料を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 366.1.
【0815】
工程(3):化合物166b→化合物166c
化合物166c:5−(((3,4−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)アミノ)メチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン
【化379】
[この文献は図面を表示できません]
iPrOH(150mL)中、化合物166b(19.5g、53.4mmol)の溶液に、室温で5−(メトキシメチレン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(9.64mL、55.9mmol)を加えた。得られた混合物を20分間80℃に加熱した。この間にこの混合物は粘稠なスラリーとなり、撹拌が困難となった。反応混合物を室温まで冷却し、少量のiPrOHで希釈してスラリーの流動性を高め、その後、ブフナー漏斗で濾過し、iPrOHですすいだ。回収した黄色固体をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H+Na)
+: 542.2.
【0816】
工程(4):化合物166c→化合物166d
化合物166d:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)キノリン−4(1H)−オン
【化380】
[この文献は図面を表示できません]
ジフェニルエーテル(60mL)を、加熱マントルを用いて加熱沸騰させた。固体化合物166c(14.0g、26.9mmol)を少量ずつ加え、得られた溶液を5分間加熱した。この混合物を生温くなるまで冷却した後、ヘキサンを加えた。この混合物をよく撹拌した後、ブフナー漏斗で濾過した。回収した固体をヘキサンに再び懸濁させ、30分間撹拌した後、濾過し、化合物166d(11g、収率82%)を得た。この材料をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 418.1.
【0817】
工程(5):化合物166d→化合物166e
化合物166e:3−(ヒドロキシメチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)キノリン−4(1H)−オン
【化381】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(30mL)中、化合物166d(5.10g、12.2mmol)のスラリーを80℃で20分間加熱して、出発材料の溶解を補助した(注:出発材料は高温下で完全には溶解しないが、全ての塊が崩壊する)。この混合物を油浴から取り出し、1M水酸化ナトリウム水溶液(30.5mL、30.5mmol)およびホルムアルデヒド(37%水溶液、25.5mL、342mmol)を加え、この混合物を80℃で4時間加熱した。反応混合物を、氷を加えることにより室温まで冷却し、得られたスラリーを20分間撹拌して塊を崩壊させた。生成物を、ブフナー漏斗を通して濾取した。固体を水、次いでヘキサンで洗浄し、真空下で一晩乾燥させ、化合物166e(4.69g、収率86%)を黄褐色固体として得た。この材料を精製せずに使用した。LCMS: (M+H)
+: 448.2.
【0818】
工程(6):化合物166e→化合物166f
化合物166f:3−(ヒドロキシメチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)キノリン−4(1H)−オン
【化382】
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THF(72.6mL)中、水素化ナトリウム(0.326g、8.14mmol)の懸濁液に、化合物166e(4.6g、7.4mmol)を加え、この混合物を室温で30分間撹拌した。次に、SEMCl(1.44mL、8.14mmol)を加え、この混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物をシリカゲルで濃縮し、得られた残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(100%DCM、次いで10分かけて0〜10%MeOH/DCM、40gカラム)により精製し、化合物166f(2.2g、収率51%)を暗褐色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 578.2.
【0819】
工程(7):化合物166f→化合物166g
化合物166g:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド
【化383】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(50mL)中、化合物166f(2.2g、3.8mmol)の溶液に、二酸化マンガン(4.97g、57.1mmol)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をセライトケークで濾過し、DCMですすぎ、濾液を濃縮し、化合物166g(2.1g、収率96%)を黄色固体として得た。この材料を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 576.2.
【0820】
工程(8):化合物166g→化合物166h
化合物166h:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−(ピロリジン−1−イルメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)キノリン−4(1H)−オン
【化384】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(40mL)中、化合物166g(2.1g、3.7mmol)の溶液に、ピロリジン(0.452mL、5.47mmol)および酢酸(10.4μL、0.182mmol)を加え、この均質な溶液を室温で30分間撹拌した。次に、NaBH(OAc)
3(1.55g、7.30mmol)を加え、この混合物を1.5時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈した後、飽和NaHCO
3(水溶液)、NaOH(水溶液)、およびブラインで順次洗浄した。有機層を濃縮した後、MeOH(30mL)および5N NaOH(2mL)を加えた。得られた混合物を室温で0.5時間撹拌した。揮発性物質を除去し、残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィーにより2回精製し、化合物166h(1.65g、収率72%)を淡黄色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 631.3.
1H NMR (DMSO−d
6) :7.96 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.41 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.38 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.96 (d, J=6.6 Hz, 2H), 6.94 (d, J=6.6 Hz, 2H), 5.61 (s, 2H), 5.19 (s, 2H), 5.12 (s, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.51 (t, J=8.3 Hz, 2H), 3.47 (s, 2H), 2.44−2.50 (m, 4H), 1.62−1.74 (m, 4H), 0.78−0.89 (m, 2H), −0.08 (s, 9H).
【0821】
工程(9):化合物X−24+化合物166h→化合物I−166
化合物I−166:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−((6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−イル)メチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化385】
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この化合物は、化合物166hおよび化合物X−24を用い、実施例162の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 742.1. 742.4.
1H NMR (D
2O): 8.05 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.70 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.34 (d, J=4.8 Hz, 1H), 4.76−4.83 (m, 2H), 4.27−4.44 (m, 2H), 4.11 (d, J=13.9 Hz, 1H), 3.91−4.04 (m, 1H), 3.39−3.55 (m, 1H), 3.16−3.34 (m, 3H), 1.96−2.20 (m, 4H), 1.34−1.39 (m, 9H).
【0822】
実施例167:化合物I−167の合成
工程(1):6,7−ジメトキシキノリン−4(1H)−オン→化合物167a
化合物167a:6,7−ジメトキシ−5−ニトロキノリン−4(1H)−オン
【化386】
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硫酸(40mL、750mmol)中、6,7−ジメトキシキノリン−4(1H)−オン(10g、48.7mmol)の粘稠な暗色溶液を0℃に冷却し、硝酸カリウム(4.93g、48.7mmol)を、温度を10℃未満に維持しながら少量ずつ加えた。添加が完了した後、この混合物を10分間撹拌し、氷水(300mL)に注いだ。沈殿した黄色固体を濾取し、水およびエタノールで洗浄した。固体を回収し、真空乾燥させ、化合物167a(13.2g、収率108%)を淡黄色固体として得た。この粗材料を精製せずに次の工程で使用した。LCMS:(M+H)
+: 250.9.
【0823】
工程(2):化合物167a→化合物167b
化合物167b:5−アミノ−6,7−ジメトキシキノリン−4(1H)−オン
【化387】
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EtOH(40mL)およびDCM(80mL)中、化合物166a(13.2g、52.8mmol)の溶液を真空下に置き、水素雰囲気でフラッシュし、このプロセスを6回繰り返した。次に、10%Pd/C(5.61g、5.28mmol)を加えた。この混合物を12時間撹拌した後、濾過し、多量のエタノールですすいだ。濾液を濃縮し、化合物167b(11.3g、収率88%)を黄色固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 220.9.
【0824】
工程(3):化合物167b→化合物167c
化合物167c:5−クロロ−6−ヒドロキシ−7−メトキシキノリン−4(1H)−オン
【化388】
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0℃で、濃HCl水溶液(50mL、1650mmol)中、化合物167b(12.2g、55.4mmol)の撹拌混合物に、水(17mL)中、亜硝酸ナトリウム(4.01g、58.2mmol)の溶液を滴下した。この混合物を0℃で10分間撹拌し、この時点で、LCMSは、1個のメトキシ基が脱メチル化されたジアゾ中間体の形成を示した。この橙色懸濁液に、濃HCl水溶液(50mL)を加え、得られた混合物を95℃で1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、乾燥させ、化合物167c(10.2g、収率76%)を淡黄色固体として得た。粗生成物を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 225.9.
【0825】
工程(4):化合物167c→化合物167d
化合物167d:5−クロロ−6,7−ジヒドロキシキノリン−4(1H)−オン
【化389】
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DCM(100mL)中、化合物167c(9.0g、40mmol)の溶液に、−78℃でトリブロモボラン(5.66mL、59.8mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物をMeOH(50mL)で希釈し、濃縮し、このプロセスを5回繰り返し、化合物167d(12.5g、収率148%)を褐色固体として得た。この材料を精製せずに次の工程に送った。LCMS: (M+H)
+: 211.9.
【0826】
工程(5):化合物167d→化合物167e
化合物167e 5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)キノリン−4(1H)−オン
【化390】
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DMF(100mL)中、化合物167f(10.5g、29.8mmol)の溶液に、K
2CO
3(8.23g、59.5mmol)、次いで1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(8.07mL、59.5mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。水(200mL)およびDCM(150mL)を加え、この混合物を室温で15分間撹拌した。水相をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮して残渣を得、これを自動順相クロマトグラフィー(DCM中0〜10%MeOH)により精製し、化合物167e(5.3g、収率39%)を深紅の固体として得た。LCMS: (M+H)
+: 452.1.
【0827】
工程(6):化合物167e→化合物167f
化合物167f:5−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)キノリン−4(1H)−オン
【化391】
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エタノール(200mL)中、化合物167e(25g、55mmol)のスラリーを80℃に加熱して、出発材料の溶解を補助した(注:出発材料は高温下で完全には溶解しないが、全ての塊が崩壊する)。この混合物を油浴から取り出し、1M水酸化ナトリウム(水溶液)(277mL、277mmol)およびホルムアルデヒド(37%水溶液、82mL、1100mmol)を加え、この混合物を80℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、得られたスラリーをブフナー漏斗で濾過した。固体を水、次いでヘキサンで洗浄し、化合物167f(20.4g、収率77%)を黄褐色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 482.0.
1H NMR (DMSO−d
6): 11.55 (d, J=5.8 Hz, 1H), 7.70 (d, J=5.8 Hz, 1H), 7.48 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.30 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.09 (s, 1H), 7.01 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.85 (d, J=8.6 Hz, 2H), 5.17 (s, 2H), 4.86 (s, 2H), 4.32 (d, J=5.1 Hz, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.74 (s, 3H).
【0828】
工程(7):化合物167f→化合物167g
化合物167g:5−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)キノリン−4(1H)−オン
【化392】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(800mL)中、化合物167f(28g、51.1mmol)の懸濁液に、水素化ナトリウム(2.05g、51.1mmol)を加え、この混合物を室温で30分間撹拌した。次に、(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(9.05mL、51.1mmol)を加え、この混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をLC−MSにより分析したところ、一部の出発材料がなお存在していることが示された。反応混合物に水を加え、沈殿を濾取した。この沈殿でシリカゲルおよびDCMを加え、得られた混合物を濃縮し、自動シリカゲルクロマトグラフィー(100%DCM、次いで0〜10%MeOH/DCM)により精製し、化合物167g(11g、収率19%)を褐色油状物として得た。LCMS: (M+H)
+: 612.2.
【0829】
工程(8):化合物167g→化合物167h
化合物167h:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルバルデヒド
【化393】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(90mL)中、5−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)キノリン−4(1H)−オン(5.48g、6.62mmol)の溶液に、酸化マンガン(IV)(8.64g、99.0mmol)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をセライトケークで濾過し、DCMですすぎ、濾液を真空濃縮し、化合物167h(4.2g、収率80%)を得た。この材料をそれ以上精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 610.2.
【0830】
工程(9):化合物167h→化合物167i
化合物167i:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
【化394】
[この文献は図面を表示できません]
THF(140mL)およびt−ブタノール(140mL)中、化合物167h(3.64g、4.59mmol)の溶液に、10℃で2−メチルブト−2−エン(22.97mL、45.90mmol)を加えた。次に、最初の溶液に、水(45mL)中、亜塩素酸ナトリウム(1.246g、13.78mmol)およびリン酸二水素ナトリウム(1.653g、13.78mmol)の溶液を滴下し、この混合物を室温で一晩撹拌した。次に、この混合物を飽和NH
4Cl(水溶液)で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、化合物167i(2,56g、収率89%)を白色固体として得、これをそれ以上精製せずに次の工程で使用した。
LCMS: (M+H)
+: 626.1.
1H NMR (DMSO−d
6): 9.08 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.49 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.30 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.01 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.86 (d, J=8.6 Hz, 2H), 5.91 (s, 2H), 5.33 (s, 2H), 4.95 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.62 (t, J=8.0 Hz, 2H), 0.88 (t, J=8.0 Hz, 2H), −0.05 (s, 9H).
【0831】
工程(10):化合物167i→化合物167j
化合物167j:5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−N−(2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド
【化395】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(50mL)中、化合物167i(2.20g、3.51mmol)の溶液に、HATU(1.60g、4.22mmol)およびDIPEA(1.84mL、10.5mmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次に、2−(ピロリジン−1−イル)エタンアミン(0.47mL、3.7mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物に水およびEtOAcを加え、水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。得られた残渣を自動順相クロマトグラフィー(24gカラム、溶媒A中0〜10%溶媒B;溶媒A=DCM、溶媒B=10:90:1 MeOH:DCM:NH
4OH)により精製した。回収した固体をDCMに溶かし、水で洗浄した後、有機層を真空濃縮した。残渣を小(4g)シリカゲルカラム(DCM中0〜10%MeOH)に通し、化合物167j(1.31g、収率52%)を褐色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 722.3.
1H NMR (DMSO−d
6): 9.88 (t, J=5.6 Hz, 1H), 8.84 (s, 1H), 7.48 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.45 (s, 1H), 7.30 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.01 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.85 (d, J=8.6 Hz, 2H), 5.81 (s, 1H), 5.28 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.59 (t, J=7.8 Hz, 2H), 3.44 (q, J=6.3 Hz, 2H), 2.58 (t, J=6.4 Hz, 2H), 2.44−2.50 (m, 4H), 1.64−1.74 (m, 4H), 0.87 (t, J=7.8 Hz, 2H), −0.06 (s, 9H).
【0832】
工程(11):化合物X−24+化合物167j→化合物I−167
化合物I−167:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化396】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物167jおよび化合物X−24を用い、実施例162の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 833.2.
1H NMR (D
2O): 8.26 (br. s., 1H), 6.87 (s, 1H), 6.47−6.57 (m, 1H), 5.70 (d, J=4.5 Hz, 1H), 5.35 (d, J=4.5 Hz, 1H), 4.90 (d, J=14.9 Hz, 1H), 4.17 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.96 (d, J=5.3 Hz, 1H), 3.69−3.90 (m, 2H), 3.56−3.67 (m, 1H), 3.26−3.55 (m, 6H), 2.10 (br. s., 4H), 1.45 (d, J=6.6 Hz, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
【0833】
実施例168:化合物I−168の合成
工程(1):5−クロロ−1−エチル−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸→化合物168a
化合物168a:5−クロロ−1−エチル−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−N−(キヌクリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド
【化397】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(700mL)中、5−クロロ−1−エチル−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸(WO2013052568参照、6.11g、11.7mmol)およびキヌクリジン−4−イルメタンアミン(1.799g、12.83mmol)の溶液に、室温でDIPEA(3.05mL、17.5mmol)およびPyBOP(7.28g、14.0mmol)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣を自動シリカゲルクロマトグラフィー(120gカラム、DCM中0〜10%MeOH)により精製し、単離された生成物を飽和NaHCO
3水溶液、ブライン、および水で順次洗浄した。得られた材料を小(24g)シリカゲルカラム(DCM中0〜10%MeOH)から溶出させ、生成物(2.28g、収率30%)を白色固体として得た。この材料は次工程で反応性が高くなく、
1H NMRにより、おそらくは対イオンとして何らかの形態のシリカゲルを伴った塩形態で存在すると決定された。この材料をMeOHに懸濁させ、1当量の5N NaOH(水溶液)を加えた。この混合物を15分間撹拌した後、濾過し、MeOHですすぎ、化合物168a(1.82g)を得た。
LCMS: (M+H)
+: 646.1.
1H NMR (DMSO−d
6): 10.04 (t, J=6.1 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.51 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.31 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.29 (br. s., 1H), 7.02 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.86 (d, J=8.6 Hz, 2H), 5.36 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 4.50 (q, J=6.8 Hz, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.11 (d, J=5.8 Hz, 2H), 2.69−2.79 (m, 6H), 1.28−1.37 (m, 9H).
【0834】
工程(2):化合物X−24+化合物168a→化合物I−168
化合物I−168:
(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−1−エチル−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化398】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物168aおよび化合物X−24を用い、実施例162の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 887.4.
1H NMR (D
2O): 8.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.70 (br. s., 1H), 5.70 (d, J=4.5 Hz, 1H), 5.30 (d, J=4.8 Hz, 1H), 4.52 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.99−4.16 (m, 2H), 3.86−3.98 (m, 2H), 3.24−3.50 (m, 8H), 1.83 (br. s., 6H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.22−1.30 (m, 3H).
【0835】
実施例169:化合物I−169の合成
工程(1):化合物167i→化合物169a
化合物169a:
5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−N−(キヌクリジン−4−イルメチル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド
【化399】
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DMF(25mL)中、化合物167i(980mg、1.56mmol)の溶液に、HATU(714mg、1.88mmol)およびDIPEA(1.09mL、6.26mmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次に、キヌクリジン−4−イルメタンアミン二塩酸塩(WO2011125966A1号、367mg、1.72mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物に水およびEtOAcを加え、水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣を自動順相クロマトグラフィー(24gカラム、溶媒A中45〜90%溶媒B;溶媒A=ヘキサン、溶媒B=3:1 EtOAc/EtOH(2%NH
4OH含有))により精製し、目的生成物を褐色固体として得た。この材料の
1H NMRは、この生成物が塩形態として存在することを示唆した。固体をMeOHに懸濁させ、200μLの6N NaOH水溶液を加え、この時、この混合物は均質となった。この溶液を5分間撹拌した後、これを、MeOHで溶出するSCXカラムに通した。次に、この生成物を、1%NH
4OHを含有するMeOHで溶出することにより回収した。回収した材料を濃縮した後、MeOHへの再溶解と濃縮をさらに2回行い、全てのNH
4OHが確実に除去されるようにした。このプロセスにより、化合物169a(0.896g、収率76%)を褐色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 748.7.
1H NMR (DMSO−d
6) : 9.94 (t, J=6.1 Hz, 1H), 8.86 (s, 1H), 7.48 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.30 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.01 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.85 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.82 (s, 2H), 5.28 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.59 (t, J=8.0 Hz, 2H), 3.13 (d, J=6.1 Hz, 2H), 2.72−2.82 (m, 6H), 1.30−1.40 (m, 6H), 0.87 (t, J=7.8 Hz, 2H), −0.06 (s, 9H).
【0836】
工程(2):化合物X−24+化合物169a→化合物I−169
化合物I−169:
(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化400】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物169aおよび化合物X−24を用い、実施例162の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 859.5.
1H NMR (D
2O) □: 8.10 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.41 (s, 1H), 5.71 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.32 (d, J=4.8 Hz, 1H), 4.52 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.82−4.03 (m, 2H), 3.29−3.53 (m, 6H), 3.23 (br. s., 2H), 1.76−1.89 (m, 6H), 1.43 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.39 (s, 3H), 1.37 (s, 3H).
【0837】
以下に示される化合物は、化合物X−24および各対応するアミン(実施例163〜169と同様にして合成)から得た。
【0838】
実施例170:化合物I−170の合成
化合物I−170:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−1−シクロプロピル−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化401】
[この文献は図面を表示できません]
LCMS: (M+H)
+: 899.5.
1H NMR (D
2O) : 8.29 (s, 1H), 7.14 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.66−5.73 (m, 1H), 5.70 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.30 (d, J=4.8 Hz, 1H), 4.51 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.88−4.00 (m, 2H), 3.30−3.50 (m, 7H), 3.23 (br. s., 2H), 1.82 (br. s., 6H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.16 (d, J=6.3 Hz, 2H), 0.92 (br. s., 2H).
【0839】
実施例171:化合物I−171の合成
化合物I−171:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−(((1R,5S,8s)−3−(5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イウム−8−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化402】
[この文献は図面を表示できません]
LCMS: (M+H)
+: 859.2.
1H NMR (D
2O) : 8.19 (br. s., 1H), 6.88 (s, 1H), 6.54 (br. s., 1H), 5.70 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.34 (d, J=4.5 Hz, 1H), 4.07−4.26 (m, 1H), 3.91−4.04 (m, 3H), 3.86 (br. s., 1H), 2.98 (br. s., 3H), 2.41−2.81 (m, 5H), 2.22−2.40 (m, 3H), 1.90−2.05 (m, 2H), 1.45 (d, J=6.3 Hz, 3H), 1.40 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
【0840】
実施例172:化合物I−172の合成
化合物I−172:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化403】
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LCMS: (M+H)
+: 873.5.
1H NMR (D
2O) □: 8.11 (br. s., 1H), 6.86 (s, 1H), 6.45 (br. s., 1H), 5.71 (d, J=4.0 Hz, 1H), 5.33 (m, 1H), 4.53 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.94 (m, 2H), 3.54 (m, 3H), 3.32−3.50 (m, 7H), 3.23 (m, 2H), 1.83 (m, 6H), 1.43 (d, J=6.3 Hz, 3H), 1.39 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
【0841】
実施例173:化合物I−173の合成
化合物I−171:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−(((1R,5S,8s)−3−(5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−1−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イウム−8−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化404】
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LCMS: (M+H)
+: 873.5.
1H NMR (D
2O) : 8.28 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.64 (br. s., 1H), 5.67−5.74 (m, 1H), 5.71 (d, J=4.5 Hz, 1H), 5.35 (d, J=4.5 Hz, 1H), 4.64−4.67 (m, 1H), 4.13−4.20 (m, 1H), 3.94−4.05 (m, 3H), 3.83−3.91 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.58−2.80 (m, 3H), 2.44−2.57 (m, 2H), 2.30−2.41 (m, 2H), 1.93−2.06 (m, 3H), 1.46 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.40 (s, 3H), 1.38 (s, 3H).
【0842】
実施例174:化合物I−174の合成
工程(1):化合物166b→化合物174a
化合物174a:2−(((3,4−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)フェニル)アミノ)メチレン)マロン酸ジエチル
【化405】
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iPrOH(800mL)中、化合物166b(100g、274mmol)の溶液に、室温で2−(エトキシメチレン)マロン酸ジエチル(60.3mL、301mmol)を加えた。得られた溶液を40分間80℃に加熱した。この間に、この懸濁液をより粘稠となり、撹拌が困難であった。この混合物を室温まで冷却し、少量のiPrOHで希釈してスラリーの流動性を高め、ブフナー漏斗で濾過し、iPrOHですすぎ、化合物174a(140g、収率96%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 536.4.
【0843】
工程(2):化合物174a→化合物174b
化合物174b:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸エチル
【化406】
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ジフェニルエーテル(167mL)を、加熱マントルを用いて加熱沸騰させた。化合物174a(15.6g、29.0mmol)を少量ずつ加え、得られた溶液を10分間加熱した。得られた暗色溶液を室温まで冷却し、ヘキサンで希釈した。この全体の手順をさらに8回行い(合計140gの出発材料を処理した)、各バッチからのヘキサン混合物を合わせ、濾過し、粗生成物を灰色固体として得た。この固体をヘキサンで再び希釈し、得られたスラリーを30分間撹拌し、濾過した。回収した固体をMeOHで希釈し、30分間80℃に加熱した後、濾過し、化合物174b(75g、収率59%)を得た。LCMS: (M+H)
+: 490.3.
【0844】
工程(3):化合物174b→化合物174c
化合物174c:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸エチル
【化407】
[この文献は図面を表示できません]
THF(300mL)中、化合物174b(20.0g、40.9mmol)の懸濁液に、K
2CO
3(8.47g、61.3mmol)およびSEMCl(7.97ml、44.9mmol)を加えた。この混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物に水を加え、THFを蒸発させた。残った混合物をDCMで抽出した(3×200mL)。合わせた有機相を乾燥させ、濾過し、濃縮し、化合物174c(23g、収率91%)を赤色油状物として得た。この材料を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 620.5.
【0845】
工程(4):化合物174c→化合物174d
化合物174d:6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボン酸
【化408】
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水(200mL)およびMeOH(200mL)中、化合物174c(23g、37mmol)の溶液に、NaOH(7.42g、186mmol)を加えた。この混合物を80℃で1時間撹拌した。メタノールを蒸発させ、この溶液にHCl水溶液を加えてpHを6に調整した。沈殿した固体を濾取し、化合物174d(19.8g、収率90%)を灰色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 592.2.
1H NMR (DMSO−d
6) : 8.63 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.41 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.37 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.34 (s, 1H), 6.92−6.97 (m, J=8.6 Hz, 2H), 6.92−6.97 (m, J=9.0 Hz, 2H), 5.66 (s, 2H), 5.19 (s, 2H), 5.09 (s, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.54 (t, J=7.8 Hz, 2H), 0.84 (t, J=7.8 Hz, 2H), −0.07 (s, 9H).
【0846】
工程(5):化合物174d→化合物174e
化合物174e:3−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−カルボニル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)キノリン−4(1H)−オン
【化409】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(250mL)中、化合物174d(24.0g、40.6mmol)の溶液に、HATU(18.5g、48.7mmol)およびDIPEA(28.3mL、162mmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次に、1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン(5.63g、44.6mmol)を加え、この混合物を室温で1時間撹拌した。水およびEtOAcを加え、水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣を順相クロマトグラフィー(24gカラム、溶媒A中0〜10%溶媒B;溶媒A=DCM、溶媒B=10:90:1 MeOH:DCM:NH
4OH)により精製した。単離された固体をDCMに溶かし、水で洗浄した後、有機層を濃縮した。残渣を小シリカゲルカラム(4g、0〜10%MeOH/DCM)から溶出させ、化合物174e(16.4g、収率58%)を褐色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 700.6.
1H NMR (DMSO−d
6) : 8.22 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.41 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.39 (d, J=9.1 Hz, 2H), 7.35 (s, 1H), 6.95 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.95 (d, J=8.8 Hz, 2H), 5.63 (s, 2H), 5.21 (s, 2H), 5.14 (s, 2H), 4.53 (br. s., 1H), 3.76 (s, 6H), 3.46−3.59 (t, J=8.1 Hz, 2H), 3.36−3.42 (m, 1H), 2.78−3.04 (m, 6H), 1.43−2.02 (m, 4H), 0.88−1.34 (m, 3H), 0.84 (t, J=8.0 Hz, 2H), −0.07 (s, 9H).
注:この中間体は、
1H NMRにより認められるように、アミド回転異性体の混合物として存在する。主要な回転体のシフトだけを報告する。
【0847】
工程(4):化合物X−24+化合物174e→化合物I−174
化合物I−174:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−(6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボニル)−1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化410】
[この文献は図面を表示できません]
この化合物は、化合物174eおよび化合物X−24を用い、実施例162の二段階法に従って製造した。
LCMS: (M+H)
+: 811.3.
1H NMR (D
2O) : 8.00 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.71 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.32 (d, J=5.1 Hz, 1H), 4.77 (br. s., 1H), 4.17 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.87−4.08 (m, 2H), 3.26−3.85 (m, 8H), 2.26 (m, 3H), 1.45 (d, J=7.3 Hz, 3H), 1.39 (s, 3H), 1.37 (s, 3H).
注:この類似体は、
1H NMRにより認められるように、アミド回転異性体の混合物として存在する。主要な回転体のシフトだけを報告する。主要な回転体のシフトだけを報告する。
【0848】
以下に示される化合物は、上記の例と同様にして、化合物X−24および各対応するアミン(WO2013052568A1号の合成に従って合成)から得られた。
【0849】
実施例175:化合物I−175の合成
化合物I−175:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)キヌクリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化411】
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LCMS: (M+H)
+: 825.6.
1H NMR (D
2O) : 8.39 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.68 (br. s., 1H), 5.71 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.31 (d, J=4.5 Hz, 1H), 4.50 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.85−4.02 (m, 2H), 3.38−3.54 (m, 3H), 3.22−3.37 (m, 5H), 1.82 (br. s., 6H), 1.42 (d, J=6.6 Hz, 3H), 1.39 (s, 3H), 1.37 (s, 3H).
【0850】
実施例176:化合物I−176の合成
化合物I−176:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((1−(2−(6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)エチル)ピロリジン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化412】
[この文献は図面を表示できません]
LCMS: (M+H)
+: 799.6.
1H NMR (D
2O) : 8.19 (s, 1H), 7.14 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.63 (s, 1H), 5.70 (d, J=4.5 Hz, 1H), 5.35 (d, J=4.8 Hz, 1H), 4.91 (d, J=14.1 Hz, 1H), 4.16 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.92−4.01 (m, 1H), 3.66−3.88 (m, 2H), 3.56−3.65 (m, 1H), 3.31−3.52 (m, 5H), 1.98−2.19 (m, 4H), 1.45 (d, J=7.1 Hz, 3H), 1.37 (s, 3H), 1.35 (s, 3H).
【0851】
実施例177:化合物I−177の合成
化合物I−177:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−(5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボニル)−1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化413】
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LCMS: (M+H)
+: 845.3.
1H NMR (D
2O): 7.87 (br. s., 1H), 6.84 (s, 1H), 6.70 (br. s., 1H), 5.71 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.31 (d, J=4.8 Hz, 1H), 4.74−4.81 (m, 1H), 4.14−4.28 (m, 2H), 3.92−4.08 (m, 1H), 3.28−3.91 (m, 8H), 2.03−2.34 (m, 4H), 1.44 (d, J=7.1 Hz, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.36 (s, 3H). 注:この類似体は、
1H NMRにより認められるように、アミド回転異性体の混合物として存在する。主要な回転体のシフトだけを報告する。主要な回転体のシフトだけを報告する。
【0852】
実施例178:化合物I−178の合成
工程(1):化合物167i→化合物178a
化合物178a:N−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−4−イルメチル)−5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド
【化414】
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DMF(80mL)中、化合物167i(2.56g、3.27mmol)の溶液に、HATU(1.49g、3.92mmol)およびDIPEA(2.29mL、13.1mmol)を加えた後、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次に、1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−4−イルメタンアミン二塩酸塩(WO2011125966A1号、0.716g、3.60mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物に水およびEtOAcを加え、水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣を、Combiflash装置でBiotage KP−NHカラム(ヘキサン中、45〜90% 3:1 EtOAc/EtOH)を用いて精製し、化合物178a(560mg、収率23%)を淡黄色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+: 734.4.
1H NMR (DMSO−d
6): 10.01 (t, J=5.8 Hz, 1H), 8.87 (s, 1H), 7.48 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.30 (d, J=8.3 Hz, 2H), 7.01 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.85 (d, J=8.6 Hz, 2H), 5.82 (s, 2H), 5.28 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.74 (s, 3H), 3.67 (d, J=5.8 Hz, 2H), 3.55−3.62 (m, 4H), 2.70−2.84 (m, 2H), 2.16 (s, 2H), 1.73−1.81 (m, 2H), 1.46−1.58 (m, 2H), 1.13−1.28 (m, 2H), 0.87 (t, J=8.0 Hz, 2H), −0.06 (s, 9H).
【0853】
工程(2):化合物X−24+化合物178a→化合物178b
化合物178b:1−(((4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(((1−(tert−ブトキシ)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)−2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−4−イル)アセトアミド)−2−(((4−メトキシベンジル)オキシ)カルボニル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−3−イル)メチル)−4−((5−クロロ−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イウム
【化415】
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0℃で、DMF(3.60mL)中、化合物178a(0.840g、1.075mmol)の溶液に、DMF(3.60mL)中、化合物X−24(1.00g、1.13mmol)の溶液を加え、この混合物を0℃で30分間撹拌した。NaClの氷冷溶液(5%水溶液、30mL)を加え、得られたスラリーを0℃で15分間撹拌し、濾過し、真空乾燥させ、化合物178b(1.64g、収率72%)を得た。この材料を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 1492.5.
【0854】
工程(3):化合物178b→化合物178c
化合物178c:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレート
【化416】
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−40℃で、DCM(15mL)中、化合物178b(1.64g、0.769mmol)の溶液に、アニソール(0.840mL、7.69mmol)およびニトロメタン中1MのAlCl
3(7.69mL、7.69mmol)を加えた。得られた塊状混合物を0℃で30分間撹拌し、MeCN、水、および1N HCl水溶液の溶液(1:1:0.25比、30mL)、次いで30mLのiPr
2Oを加えた。有機層を0.5M HCl水溶液中20%MeCNの溶液で抽出した(2×30mL)。合わせた水層にHP20SS樹脂(8g)を加え、この混合物を全てのMeCNが除去される濃縮した。このサンプルを、さらなるHP20SS樹脂(15g)をプレロードしたローディングカートリッジで濾過した。このカートリッジをCombiflashに取り付け、100%水を、それらの画分がpH>4となるまで、カートリッジから溶出させた。逆相Combiflashカラムを取り付け(100g C18カラム)、10分間0〜20%MeCN/水、次いで15分にわたって30%MeCN/水を用いて生成物を溶出させた。純粋な画分を回収し、化合物178c(370mg、収率55%)を得た。
LCMS: (M+H)
+: 845.3.
1H NMR (DMSO−d
6): 10.38−10.54 (m, 1H), 9.86 (br. s., 1H), 8.43 (s, 1H), 7.31 (br. s., 2H), 6.92 (br. s., 1H), 6.72 (s, 1H), 5.71−5.84 (m, 1H), 5.26 (d, J=5.1 Hz, 1H), 4.93 (m, 1H), 3.92−4.00 (m, 1H), 3.81−3.92 (m, 1H), 3.48−3.63 (m, 6H), 3.22−3.28 (m, 2H), 1.94−2.10 (m, 2H), 1.71 (br. s., 2H), 1.47 (s, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.11−1.33 (m, 3H).
【0855】
工程(4):化合物178c→化合物I−178
化合物I−178:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((5−クロロ−6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化417】
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水(11mL)およびアセトニトリル(5.52mL)中、化合物178c(140mg、0.164mmol)の激しく撹拌している溶液を、氷浴を用いて0℃に冷却し、pHが5.5となるまで0.1M NaOH水溶液を滴下した。ドライアイスの小片を加えて過剰な水酸化ナトリウムを急冷した後、アセトニトリルを真空下で除去した。残った溶液を凍結乾燥により濃縮し、化合物I−178(139mg、収率97%)を得た。
LCMS: (M+H)
+: 845.3.
1H NMR (D
2O): 8.12 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.40 (s, 1H), 5.63 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.24 (d, J=4.5 Hz, 1H), 4.75−4.80 (m, 1H), 4.15 (d, J=14.7 Hz, 1H), 3.98 (m, 1H), 3.60 (m, 6H), 3.33 (d, J=7.6 Hz, 1H), 3.21 (d, J=7.8 Hz, 1H), 2.11 (m, 2H), 1.87 (m, 2H), 1.42 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.34 (s, 3H).
【0856】
実施例179:化合物I−179の合成
工程(1):化合物151d→化合物179a
化合物179a:N−(1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−4−イルメチル)−6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド
【化418】
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DMF(25mL)中、化合物151d(1.00g、1.69mmol)の溶液に、HATU(0.771g、2.03mmol)およびDIPEA(1.18mL、6.76mmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。次に、1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−4−イルメタンアミン(WO2011125966A1号、0.337g、1.690mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物に水およびEtOAcを加え、水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣を自動クロマトグラフィー(100%ヘキサン、次いでヘキサン中、0〜45% 3:1 EtOAc/EtOH、55g Biotage(登録商標)KP−NHカラム)により精製し、化合物179a(560mg、収率47%)を褐色固体として得た。
LCMS: (M+H)
+:700.4.
1H NMR (DMSO−d
6): 10.21 (t, J=5.3 Hz, 1H), 8.86 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.42 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.38 (d, J=8.6 Hz, 2H), 6.95 (d, J=8.1 Hz, 2H), 6.96 (d, J=7.8 Hz, 2H), 5.81 (s, 2H), 5.23 (s, 2H), 5.18 (s, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.67 (d, J=5.3 Hz, 2H), 3.55 (t, J=7.8 Hz, 2H), 2.69−2.87 (m, 2H), 2.43−2.50 (m, 2H), 2.18 (s, 2H), 1.46−1.62 (m, 2H), 1.21−1.28 (m, 2H), 0.83 (t, J=7.8 Hz, 2H), −0.08 (s, 9H).
【0857】
工程(2):化合物X−24+化合物179a→化合物179b
化合物179b:4−((6,7−ビス((4−メトキシベンジル)オキシ)−4−オキソ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)−1−(((4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(((1−(tert−ブトキシ)−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)−2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)チアゾール−4−イル)アセトアミド)−2−(((4−メトキシベンジル)オキシ)カルボニル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−3−イル)メチル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イウム
【化419】
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0℃で、DMF(2.61mL)中、化合物179a(560mg、0.784mmol)の溶液に、DMF(2.61mL)中、化合物X−24(729mg、0.823mmol)の溶液を加え、この混合物を0℃で30分間撹拌した。NaClの冷溶液(5%水溶液、30mL)を加え、得られたスラリーを0℃で15分間撹拌し、濾過し、真空下で乾燥させ、化合物179b(1.15g、収率92%)を得た。この材料を精製せずに次の工程で使用した。LCMS: (M+H)
+: 1457.5.
【0858】
工程(3):化合物179b→化合物179c
化合物179c:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレート
【化420】
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−40℃で、DCM(15mL)中、化合物179b(1.13g、0.646mmol)の溶液に、アニソール(0.84mL、7.7mmol)およびニトロメタン中1MのAlCl
3(6.46mL、6.46mmol)を加えた。得られた塊状混合物を0℃で30分間撹拌した。MeCN、水、および1N HCl水溶液の混合物(1:1:0.25比、30mL)、次いで30mLのiPr
2Oを加えた。有機層を0.5M HCl水溶液中20%のMeCN溶液で抽出した(2×30mL)。合わせた水層にHP20SS樹脂(10g)を加え、この混合物を濃縮してアセトニトリルを除去した。残ったスラリーを、HP20SS樹脂(20g)をプレロードしたローディングカートリッジで濾過した。このカートリッジをCombiflash装置に取り付け、それらの画分がpH>4となるまで100%水でフラッシュした。Yamazen Ultrapack ODS−S−50Cガラスカラムを取り付け、生成物を5分間100%H
2O、30分にわたって0〜18%MeCN/H
2O、および10分間18%MeCN/H
2Oで溶出させた。最も純粋な画分を回収し、化合物179c(200mg、収率38%)を得た。
LCMS: (M+H)
+: 811.4.
1H NMR (DMSO−d
6): 12.82 (br. s., 1H), 10.53 (t, J=5.3 Hz, 1H), 10.37 (br. s., 1H), 10.06 (br. s., 1H), 9.44 (br. s., 1H), 8.47 (br. s., 1H), 7.52 (s, 1H), 7.33 (br. s., 2H), 7.00 (s, 1H), 6.70 (s, 1H), 5.75 (dd, J=7.3, 5.3 Hz, 1H), 5.26 (d, J=5.1 Hz, 1H), 4.99−5.18 (m, 1H), 3.91−4.09 (m, 2H), 3.43−3.62 (m, 8H), 1.92−2.13 (m, 2H), 1.64−1.78 (m, 2H), 1.46 (s, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.19−1.38 (m, 3H).
【0859】
工程(4):化合物179c→化合物I−179
化合物I−179:(4S,6R,7R)−7−((Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(((2−カルボキシプロパン−2−イル)オキシ)イミノ)アセトアミド)−3−((4−((6,7−ジヒドロキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド)メチル)−1−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イウム−1−イル)メチル)−4−メチル−8−オキソ−5−チア−1−アザビシクロ[4.2.0]オクト−2−エン−2−カルボキシレートナトリウム塩
【化421】
[この文献は図面を表示できません]
水(11mL)およびアセトニトリル(5.50mL)中、化合物179c(200mg、0.245mmol)を、氷浴を用いて0℃に冷却し、0.2M NaOH水溶液をpHが5.5となるまで滴下した。ドライアイスの小片を加えて過剰な水酸化ナトリウムを急冷した後、真空下でアセトニトリルを除去した。残った溶液を凍結乾燥により濃縮し、化合物I−179(203mg、収率99%)を得た。
LCMS: (M+H)
+: 811.2.
1H NMR (D
2O): 8.30 (s, 1H), 7.18 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.64 (s, 1H), 5.61 (d, J=4.8 Hz, 1H), 5.20 (d, J=4.8 Hz, 1H), 4.73−4.78 (m, 1H), 4.14 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.97 (q, J=7.3 Hz, 1H), 3.64 (d, J=6.8 Hz, 2H), 3.42−3.60 (m, 4H), 3.31 (d, J=8.3 Hz, 1H), 3.23 (d, J=8.6 Hz, 1H), 2.01−2.20 (m, 2H), 1.79−1.93 (m, 2H), 1.41 (d, J=7.1 Hz, 3H), 1.35 (s, 3H), 1.33 (s, 3H).
【0860】
実施例180:化合物I−180の合成
【化422】
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工程(1):化合物180a→化合物180b
化合物180a(1.45g、7.9mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶かし、次にこれに0℃で水素化リチウムアルミニウム(0.3g、7.9mmol)を加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌した。次に、反応混合物に0℃で硫酸ナトリウム十水和物を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。次に、反応混合物にヒドラジンカルボン酸tert−ブチル(2.1g、15.7mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、不溶物を濾去し、その後、酢酸エチルに溶かし、飽和クエン酸水溶液を加えた。水相を分離し、クロロホルムで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。硫酸マグネシウムを濾去した後、液体を減圧下に置き、化合物180b(2.28g、113%)を得た。得られた化合物180bを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:10.52 (1H, s), 7.55 (1H, s), 2.85−2.77 (2H, m), 2.29 (2H, s), 1.78−1.70 (2H, m), 1.42 (9H, s), 1.38 (2H, s), 1.26−1.16 (2H, m).
【0861】
工程(2):化合物180b→化合物180c
得られた化合物180bの全量(2.28g)をメタノール(25mL)に溶かし、次にこれに0℃でシアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.2g、19.1mmol)を加えた。この混合物を0℃で10分間撹拌した後、2mol/L塩酸水溶液をpH4.0となるまで加えた。室温で2時間撹拌した後、この混合物を濃縮し、これに8mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾去した後、液体を減圧下に置き、化合物180c(2.99g、130%)を得た。得られた化合物180cを精製せずにそのまま次の工程で使用した。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:8.22 (1H, s), 4.30 (1H, s), 2.98 (2H, d, J = 4.0 Hz), 2.75−2.69 (2H, m), 2.47−2.41 (2H, m), 2.14 (2H, s), 1.53−1.38 (13H, m).
【0862】
工程(3):化合物180c→化合物180d
得られた化合物180cの全量(2.99g)をメタノール(24mL)に溶かし、次にこれに0℃で1,4−ジオキサン中4mol/Lの塩酸溶液(23.8mL、95mmol)を加えた。室温で一晩撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。次に、沈殿した固体を濾取し、50%メタノール/酢酸エチル溶液で洗浄し、化合物180d(2.31g、113%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:10.78 (1H, s), 7.45−7.20 (4H, m), 3.28−3.22 (2H, m), 3.18 (2H, s), 3.07 (2H, s), 1.97−1.91 (2H, m), 1.72−1.66 (2H, m).
【0863】
工程(4):化合物180d+化合物180e→化合物180f
1,4−ジオキサン(45mL)中、得られた化合物180dの全量(2.31g)の懸濁液に、酢酸ナトリウム(3.91g、47.7mmol)および化合物180e(4.81g、11.4mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、これを70℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル/テトラヒドロフランと水酸化ナトリウム水溶液の混合物で希釈した後、分離し、水および飽和塩溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾去した後、液体を減圧下で濃縮した。化合物を含有する液体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的化合物を酢酸エチル(10%トリエチルアミン)/メタノール(10%トリエチルアミン)で溶出させた。目的化合物含有画分を減圧下で濃縮し、化合物180f(1.79g、35%)を得た。
1H−NMR (DMSO−D
6) δ:7.60 (1H, s), 7.49 (1H, s), 7.40−7.36 (4H, m), 6.96−6.93 (4H, m), 5.16 (2H, s), 5.15 (2H, s), 4.18 (2H, s), 3.75 (3H, s), 3.75 (3H, s), 2.74−2.68 (2H, m), 2.47−2.41 (2H, m), 2.30 (2H, s), 1.57−1.51 (2H, m), 1.20−1.14 (2H, m).
【0864】
工程(4):化合物X−24+化合物180f→化合物180h→化合物I−180
化合物X−24(886mg、1.0mmol)および化合物180f(544mg、1.0mmol)を用い、実施例120と同様にして目的化合物を合成した。
収量:225mg、(28%)
1H−NMR (D
2O) δ:7.47 (1H, s), 7.27 (1H, s), 6.98 (1H, s), 5.76 (1H, d, J = 4.3 Hz), 5.37 (1H, d, J = 4.3 Hz), 4.88 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.34 (2H, s), 4.24 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.06 (1H, q, J = 7.0 Hz), 3.64−3.43 (6H, m), 2.23−2.15 (2H, m), 2.04−1.97 (2H, m), 1.54 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.51 (3H, s), 1.49 (3H, s).
LCMS (m+1) = 785
【0865】
下表に示す化合物は、上記で例示した手順と同様の手順で得ることができる。
【0866】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0867】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0868】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0869】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0870】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0871】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0872】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0873】
試験例1
本発明の化合物(I)のin vitro抗菌活性を評価した。
(方法)
最小阻害濃度(MIC:μg/mL)の測定は、CLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute)法に従って行い、接種菌量は5×10
5cfu/mLとし、試験培地としてヒトapo−トランスフェリンを含有する陽イオン調整Iso−Sensitest brothを使用し、微量液体希釈法を用いて試験を行った。使用した細菌の一覧は以下のとおり。
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0874】
(結果)
試験結果を下表に示す。阻害活性の値をマイクログラム/mL(μg/ml)で表す。
【0875】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0876】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0877】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0878】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0879】
試験例2
本発明の化合物(I)のin vivo抗菌活性を評価した。
(方法)
in vivo活性をマウス全身感染モデルにおいて評価した。生後5週の雄のJcl:ICRマウス(CLEA Japan,Inc.)を試験に用い、およびP.aeruginosa SR27001(MDRP)を試験株として用いた。
5.0%ムチンを混合させた5.0×104 CFU/mouseの細菌を腹腔内注射することにより、感染させた。試験化合物は感染後の1時間および5時間後に腹腔内注射により投与した。
ED50は感染後の7日目の生存率を用いてロジット法により算出した。
【0880】
(結果)
試験結果を下表に示す。
【表13】
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【0881】
上記に示すように、本発明の化合物(I)は、広範な抗菌スペクトル、特に、グラム陰性菌に対する強力な抗菌スペクトル、および/または多剤耐性菌に対する有効性を有し、さらにβ−ラクタマーゼ産生グラム陰性菌に対して高い安定性を示す。
【0882】
処方例1
本発明の化合物の粉末が、注射剤を調製するために処方される。