【氏名又は名称】フォーシャン シュンドゥー マイディア エレクトリカル ヒーティング アプライアンシーズ マニュファクチャリング カンパニー リミテッド
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第二加熱コイルが、前記炊飯器の前記内鍋の下方に位置する第一部分と、前記炊飯器の前記内鍋の側面に位置する第二部分とを有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の炊飯器の加熱制御方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、少なくともある程度、上記の技術課題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのため、本発明の一つの目的は、炊飯器の加熱制御方法を提供し、炊飯器の加熱制御方法により、米が上方へ漂わないように維持することができ、炊飯器の内鍋が均一に加熱され、味がよいご飯を得られる。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、炊飯器を提供することである。
【0007】
本発明のもう一つの目的は、炊飯器の加熱制御方法を提供し、当該加熱制御方法は温度の偏差を減少させ、沸騰した後、均一な沸騰気泡が形成され、均一に加熱することができ、ご飯の味がよくなる。
【0008】
本発明のもう一つの目的は、炊飯器を提供することである。
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の一実施形態の実施例は、炊飯器の加熱制御方法であって、前記炊飯器は、第一加熱コイルと第二加熱コイルとを有し、前記第一加熱コイルが前記炊飯器の内鍋の下方に位置し、前記第二加熱コイルが前記第一加熱コイルの底部と予め設定された角度をなし、前記制御方法が、N個の加熱サイクルで前記炊飯器が加熱されるように制御し、ここで、Nは正整数であり、且つ各前記加熱サイクルが第一時間帯と第二時間帯とを含み、前記第一時間帯において前記第二加熱コイルで加熱するように制御し、前記炊飯器の前記内鍋の温度を側面から底部へ拡散させ、前記第二時間帯において前記第一加熱コイルで加熱するように制御し、前記炊飯器の前記内鍋の温度を底部から上方へ拡散させる。
【0010】
本発明の実施形態による炊飯器の加熱制御方法によると、第一加熱コイルと第二加熱コイルとをそれぞれ制御することにより加熱し、且つ各加熱サイクル内でまず第二加熱コイルで加熱するように制御し、内鍋の米のフロートを防止することができ、更に第二加熱時間帯に第一加熱コイルで加熱するように制御する。これでより均一に加熱することができ、ご飯の味がよくなる。
【0011】
具体的には、上記実施形態の一部において、各前記加熱サイクルが4秒<T<50秒の条件を満たし、Tが各前記加熱サイクルの時間の長さであってもよい。
【0012】
ここで、上記実施形態の一部において、各前記加熱サイクルにおける前記第二加熱時間帯において、前記第二加熱コイルで加熱するように更に制御し、ここで、前記第一加熱コイルの加熱電力が前記第二加熱コイルの加熱電力と異なっていてもよい。
上記実施形態の一部において、前記第二加熱コイルが、前記炊飯器の前記内鍋の下方に位置する第一部分と、前記炊飯器の前記内鍋の側面に位置する第二部分とを有していてもよい。
【0013】
上記実施形態の一部において、i番目の加熱サイクルにおける前記第一時間帯がj番目の加熱サイクルにおける前記第一時間帯より大きく、i番目の加熱サイクルにおける前記第二時間帯がj番目の加熱サイクルにおける前記第二時間帯より小さく、0<i<j≦Nであってもよい。
【0014】
上記実施形態の一部において、前記N個の加熱サイクルのうち少なくとも一部の加熱サイクルの時間の長さが異なっていてもよい。
【0015】
上記実施形態の一部において、i番目の加熱サイクルの時間の長さがj番目の加熱サイクルの時間の長さより小さく、0<i<j≦Nであってもよい。
【0016】
これにより、異なる加熱段階によっては加熱サイクルの時間の長さも変化させることができ、第一加熱コイルと第二加熱コイルとが一つの加熱サイクル内における加熱時間比率も変化させることができ、加熱熱量の均一的な分布に有利があり、より均一的に加熱することができる。
【0017】
上記の目的を達成するために、本発明の他の実施形態に係る炊飯器であって、該炊飯器は、第一加熱コイル及び第二加熱コイルとコントローラとを有し、前記第一加熱コイルが前記炊飯器の内鍋の下方に設けられ、前記第二加熱コイルが前記第一加熱コイルの底部と予め設定された角度をなし、前記コントローラが、N個の加熱サイクルで前記第一加熱コイルと前記第二加熱コイルとを制御して加熱し、ここで、各前記加熱サイクルが第一時間帯と第二時間帯とを含み、前記第一時間帯において前記第二加熱コイルで加熱するように制御し、前記内鍋の温度を側面から底部へ拡散させ、前記第二時間帯において前記第一加熱コイルで加熱するように制御し、前記内鍋の温度を底部から上方へ拡散させ、Nは正整数である。
【0018】
本実施形態に係る炊飯器は、コントローラが第一加熱コイルと第二加熱コイルとをそれぞれ制御することにより、加熱し、且つ各加熱サイクルにおいて、まず第二加熱コイルで加熱するように制御する。これにより、内鍋内の米のフロートが防止され、更に、第二時間帯において第一加熱コイルで加熱するように制御し、より均一に加熱させて、ご飯の味がよりよくなる。
【0019】
具体的には、上記実施形態の一部において、各前記加熱サイクルが4秒<T<50秒を満たし、ここで、Tが各前記加熱サイクルの時間の長さであってもよい。
【0020】
ここで、上記実施形態の一部において、各前記加熱サイクルにおける前記第二時間帯において前記第二加熱コイルで加熱するように制御し、ここで、前記第一加熱コイルの加熱電力が前記第二加熱コイルの加熱電力と異なっていてもよい。
【0021】
更に、上記実施形態の一部において、前記第二加熱コイルが、前記内鍋の下方に位置する第一部分と、前記内鍋の側面に位置する第二部分とを有していてもよい。
【0022】
上記実施形態の一部において、i番目の加熱サイクルにおける前記第一時間帯がj番目の加熱サイクルにおける前記第一時間帯より大きく、i番目の加熱サイクルにおける前記第二時間帯がj番目の加熱サイクルにおける前記第二時間帯より小さく、0<i<j≦Nであってもよい。
【0023】
上記実施形態の一部において、前記N個の加熱サイクルのうち少なくとも一部の加熱サイクルの時間の長さが異なっていてもよい。
【0024】
上記実施形態の一部において、i番目の加熱サイクルの時間の長さはj番目の加熱サイクルの時間の長さより小さく、0<i<j≦Nである。
【0025】
これにより、異なる加熱段階によっては加熱サイクルの時間の長さも変化させ、第一加熱コイルと第二加熱コイルとが一つの加熱サイクル内における加熱時間比率も変化させ、加熱熱量の均一的な分布を向上し、より均一的に加熱することができる。
【0026】
上記の目的を達成するために、本発明の他の実施形態により炊飯器の加熱制御方法が提供される。炊飯器は、第一加熱コイルと第二加熱コイルとを有し、前記第一加熱コイルが前記炊飯器の内鍋の下方に位置し、前記第二加熱コイルが前記第一加熱コイルの底部と予め設定された角度をなし、前記加熱制御方法が、第一加熱段階と第二加熱段階とを含み、前記第一加熱段階において、N1個の加熱サイクルで前記炊飯器が加熱されるように制御し、且つ前記N1個の加熱サイクルにおいて、前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率が予め設定された比率閾値より大きくするように制御し、ここで、N1が正整数であり、前記第二加熱段階において、N2個の加熱サイクルで前記炊飯器が加熱されるように制御し、且つ前記N2個の加熱サイクルにおいて、前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率を小さくなるように制御し、ここで、N2が正整数である。
【0027】
本実施形態に係る炊飯器の加熱制御方法は、第一加熱コイルと第二加熱コイルとをそれぞれ制御することにより、加熱し、更に第一加熱段階に、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する比率が予め設定された時間比率より大きく、即ち、第二加熱コイルを主にすることにより、炊飯器底部の米が深刻な米ブロック層の形成を防止する。また、更に第二加熱段階に、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する比率を小さくなるように制御し、即ち、第二加熱コイルの加熱時間を少なくし、第一加熱コイルの加熱比率を大きくさせ、これにより内鍋の底部により発生する気泡が順調に上方へ均一にルースな米粒を透過し、沸騰も均一的で、出来上がったご飯が柔らかくなるという効果がある。
【0028】
ここで、上記実施形態の一部において、各前記加熱サイクルにおいて、前記コントローラが、前記第二加熱コイルで加熱するように制御し、前記内鍋の温度を側面から底部へ拡散させ、前記第一加熱コイルで加熱するように制御し、前記内鍋の温度を底部から上方へ拡散させてもよい。
【0029】
具体的には、上記実施形態の一部において、各前記加熱サイクルが4秒<T<50秒を満たし、ここで、Tが各前記加熱サイクルの時間の長さであってもよい。
【0030】
ここで、上記実施形態の一部において、前記N1個の加熱サイクルにおいて、前記コントローラが、前記第二加熱コイルで加熱するように制御する場合、前記第一加熱コイルで加熱しないように制御してもよい。
【0031】
上記実施形態の一部において、前記N2個の加熱サイクルにおいて、前記コントローラが、前記第二加熱コイルで加熱する場合、前記第一加熱コイルで加熱しないように制御してもよい。
【0032】
具体的には、上記実施形態の一部において、上記炊飯器の加熱制御方法は、前記炊飯器内の頂部の温度を検出する工程と、前記炊飯器内の頂部の温度が温度閾値までに達する場合、前記炊飯器を前記第二加熱段階に入るように制御する工程とを更に含んでいてもい。
【0033】
ここで、上記実施形態の一部において、前記第一加熱段階において、前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱の加熱時間との時間比率が定数である、又は、前記第一加熱段階において、i番目の加熱サイクルにおける前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率が、j番目の加熱サイクルにおける前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率より小さく、0<i<j≦N1であってもよい。
【0034】
ここで、上記実施形態の一部において、前記第二加熱段階において、k番目の加熱サイクルにおける前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率が前記予め設定された閾値より小さく、0<k≦N2であってもよい。
【0035】
上記の目的を達成するために、本発明の他の実施形態に係る炊飯器を提供する。炊飯器は、第一加熱コイル及び第二加熱コイルとコントローラとを有し、前記第一加熱コイルが前記炊飯器の内鍋の下方に設けられ、前記第二加熱コイルが前記第一加熱コイルの底部と予め設定された角度をなし、前記コントローラは、第一加熱段階と第二加熱段階とで、前記第一加熱コイルと前記第二加熱コイルとで加熱するように制御し、ここで、前記第一加熱段階において、N1個の加熱サイクルで加熱されるように制御し、且つ前記N1個の加熱サイクルにおいて、前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率が予め設定された比率閾値より大きくするように制御し、前記第二加熱段階において、N2個の加熱サイクルで加熱されるように制御し、且つ前記N2個の加熱サイクルにおいて、前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率を小さくなるように制御し、ここで、N1とN2とが正整数である。
【0036】
本実施形態に係る炊飯器によると、コントローラが第一加熱コイルと第二加熱コイルとをそれぞれ制御することにより、加熱し、更に第一加熱段階に、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する比率が予め設定された時間比率より大きく、即ち、第二加熱コイルを主にすることにより、炊飯器の底部の米が深刻な米ブロック層の形成を防止する。また、更に第二加熱段階に、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する比率を小さくなるように制御し、即ち、第二加熱コイルの加熱時間を少なくし、第一加熱コイルの加熱比率を大きくさせ、これにより内鍋の底部により発生する気泡が順調に上方へ均一にルースな米粒を透過し、沸騰による加熱も均一で、出来上がったご飯は柔らかくなるという効果がある。
【0037】
ここで、上記実施形態の一部において、各前記加熱サイクル内で、前記コントローラが、前記第二加熱コイルで加熱するように制御し、前記内鍋の温度を側面から底部へ拡散させ、前記第一加熱コイルで加熱するように制御し、前記内鍋の温度を底部から上方へ拡散させてもよい。
【0038】
具体的には、上記実施形態の一部において、各前記加熱サイクルが4秒<T<50秒を満たし、ここで、Tが各前記加熱サイクルの時間の長さであってもよい。
【0039】
ここで、上記実施形態の一部において、前記N1個の加熱サイクルにおいて、前記コントローラが、前記第二加熱コイルで加熱するように制御する場合、前記第一加熱コイルで加熱しないように制御してもよい。
【0040】
上記実施形態の一部において、前記N2個の加熱サイクルにおいて、前記コントローラが、前記第二加熱コイルで加熱するように制御し、前記第一加熱コイルで加熱しないように制御してもよい。
【0041】
また、上記実施形態の一部において、上記炊飯器は、前記炊飯器の内部の温度を検出するための温度検出器を更に有し、該温度検出器が前記炊飯器内の頂部に配置され、前記温度検出器により検出された温度が予め設定された温度に達した場合、前記コントローラが、前記第二加熱段階に入るように制御してもよい。
【0042】
ここで、上記実施形態の一部において、前記第一加熱段階において、前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱の加熱時間との比率は定数である、又は、前記第一加熱段階において、i番目の加熱サイクルにおける前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率が、j番目の加熱サイクルにおける前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率より小さく、0<i<j≦N1であってもよい。
【0043】
ここで、上記実施形態の一部において、k番目の加熱サイクルにおける前記第二加熱コイルの加熱時間と前記第一加熱コイルの加熱時間との時間比率が前記予め設定された閾値より小さく、0<k≦N2である。
【0044】
コンピュータ命令を含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータ命令が実行される場合、上記の炊飯器の加熱制御方法を実行させるものである。
【0045】
本発明の付加的な特徴と利点は、下記の説明に一部が例示され、他の部分は下記の説明により、明らかになり、本発明の実践により理解されることが容易になる。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下に、本発明の実施形態を詳細に説明する。
上記実施形態の例が図面に示されるが、同一または類似する符号は、常に、同一又は類似の部品、或いは、同一又は類似の機能を有する部品を表す。以下に、図面を参照しながら説明される実施形態は例示的なものであり、本発明を解釈するためだけに用いられ、本発明を限定するものと理解されるものではない。
【0049】
以下の説明において、多くの異なる実施形態または例を提供することにより本発明の異なる構造を実現する。本発明の説明を簡素化するため、以下に特定の例の部材及び配置について説明する。勿論、これらは例示に過ぎず、本発明を限定することを意図していない。
【0050】
また、本発明は、異なる例において参考数字及び/または参考アルファベットを重複することができる。このような重複は、簡素化及び明瞭のためであり、それ自体は検討する各種の実施例及び/または配置の間の関係を示すものではない。また、本発明は、さまざまな特定のプロセス及び材料の例を挙げているが、当業者は、他のプロセスの適用及び/または他の材料の使用も考えることが可能である。
【0051】
また、以下に説明される第一特徴が第二特徴の「上」にあることは、第一特徴と第二特徴とが直接的に接触することを含んでもよいし、第一特徴と第二特徴とが直接的に接触することではなくそれらの間の別の特徴を介して接触することを含んでもよい。
【0052】
なお、本発明の説明において、明確な規定と限定がない限り、「取り付け」、「互いに接続」、「接続」の用語の意味は広く理解されるべきである。例えば、機械的な接続や、電気的な接続や、あるいは二つの部品の内部が連通することや、直接的に接続することや、中間媒体を介して間接的に接続することも可能である。当業者にとって、具体的な場合によって上記用語の本発明においての具体的な意味を理解することができる。
【0053】
以下の説明及び図面を参照しながら、本発明の実施形態又は他の面は明瞭になる。これらの説明と図面において、本発明の実施形態における特定の実施方式が開示されることにより、本発明の実施形態の原理の一部の形態を示すが、本発明の実施形態の範囲はこれに限定されないと理解されるべきである。逆に、本発明の実施形態は添付する請求項の趣旨やその範囲内に属する全ての変化、補正及びその等価物を含む。
【0054】
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態により提出される炊飯器の加熱制御方法及び加熱制御装置を説明する。
【0055】
まず、本発明の実施例による炊飯器の加熱方法において、炊飯器の構造について簡単に説明する。
【0056】
炊飯器の一部の構造模式図である。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る炊飯器は、第一コイル(即ち、底部内コイル)と第二コイル(即ち、底部外コイル)とを有し、第一加熱コイルが炊飯器の内鍋の下方に位置し、第二加熱コイルが第一加熱コイルの底部と予め設定された角度になり、第一加熱コイルと第二加熱コイルとがそれぞれ駆動され制御することができる。第一加熱コイルと第二加熱コイルとがいずれもリング形に設けられ、例えば、第一加熱コイルがリング形に内鍋の底部に分布され、第二加熱コイルがリング形に内鍋の側面の周辺に分布される。
【0057】
また、本発明の一実施形態において、
図1に示されるように、第二加熱コイルが内鍋の面取りに平行し、第一加熱コイルと予め設定された角度(例えば、45度)になる。本発明の他の実施形態において、第二加熱コイルは第一部分と第二部分とを有し、第一部分が炊飯器内鍋の下方に位置し、第二部分が炊飯器の内鍋の側面に位置する。具体的には、例えば、第一部分が内鍋の底部に平行するように内鍋底部に設けられ、第二部分が底部と90度になるように内鍋の側面に設けられ、これにより一層均一に加熱することができる。
【0058】
本発明の実施形態において、炊飯器の加熱制御方法は、N個の加熱サイクルで炊飯器を制御して加熱することを含み、ここで、Nが正整数であり、各加熱サイクルが第一時間帯と第二時間帯とを含む。
図2は、本発明の一実施形態に係る炊飯器の各加熱サイクルの加熱制御方法のフローチャートであり、
図2に示されるように、各加熱サイクルにおいて、制御方法は以下のようなステップを含む。
【0059】
S1、第一時間帯において第二加熱コイルで加熱するように制御して、炊飯器の内鍋の温度を側面から底部へ拡散させる。
【0060】
具体的に、本発明の一実施形態において、第一加熱コイルと第二加熱コイルとのうちどちらを先に起動して加熱するかは、ご飯の調理効果に対して影響を与える。内鍋の底部を加熱、即ち第一加熱コイルで加熱して形成する熱流が内鍋のご飯に対する作用は上方に垂直なもので、まず第一加熱コイルを起動して加熱を行えば、大電力で形成された上方に垂直な熱流はご飯全体を上方へ容易に漂わせ、熱流と気泡とは米粒層をよく透過することができない。
【0061】
図3は、本発明の他の実施形態に係る炊飯器の加熱制御過程の模式図であり、
図3に示されるように、各加熱サイクルT(例えば、T1からTN内)において、まず二加熱コイル即ち内鍋縁側に位置する加熱コイルが加熱するように制御し、第一時間帯に、例えば
図3における各加熱サイクルの段階1に、第二加熱コイルで加熱するように制御し、内鍋内に形成される熱流がほぼ横方向且つリング形に分布されてご飯に作用することができ、ご飯内部を透過するとともに鍋全体のご飯を上方へ漂わないように固定する。
【0062】
S2、第二時間帯において第一加熱コイルで加熱するように制御し、炊飯器の内鍋の温度を底部から上方へ拡散させる。
【0063】
具体的に、第一時間帯において先に第二加熱コイルを起動して加熱した後、炊飯器内鍋の温度が側面から底部へ拡散し、まず米粒層を固化し、更に第二時間帯に第一加熱コイルを制御して加熱する。
図3に示されるように、各加熱サイクルにおける段階2に、第一加熱コイル即ち底部コイルが加熱するように制御し、内鍋の温度を底部から上方へ拡散させ、この場合もご飯全体を上方へ漂わないように保持することができ、これで第一加熱コイルで加熱して形成する熱流と気泡を充分に利用することができ、より均一に加熱する。
【0064】
本発明の他の実施形態においては、N個の加熱サイクルにおいて、第二加熱コイルで加熱するように制御する場合、第一加熱コイルで加熱しないように制御する。つまり、各加熱サイクルにおいて、まず第二加熱コイルで加熱するように制御し、次に第一加熱コイルが起動され加熱し、第二加熱コイルで加熱するように制御する場合、第一加熱コイルで加熱しなく、第二加熱コイルが加熱完成した後、第一加熱コイルで加熱するように制御し、即ち各加熱サイクルにおける第一時間帯はただ第二加熱コイルで加熱するように制御し、各サイクルの第二時間帯に第一加熱コイルだけが加熱するように制御する。
【0065】
又は、N個の加熱サイクルにおいて、第一加熱コイルで加熱するように制御するとともに、第二加熱コイルで加熱するように制御し、第一加熱コイルの加熱効率が第二加熱コイルの加熱電力と異なる。つまり、まず第二加熱コイルを起動して加熱し、一定期間後、第一加熱コイルで加熱するように制御し、この場合、第一加熱コイルが第二加熱コイルとともに加熱することができ、即ち各加熱サイクルにおける第一時間帯においてただ第二加熱コイルだけが加熱するように制御し、各加熱サイクルにおける第二時間帯に第一加熱コイルと第二加熱コイルとが同時に加熱する。
【0066】
この場合、第一加熱コイルの加熱電力が第二加熱コイルの加熱電力と異なり、例えば、第二加熱コイルの加熱電力を低下することができ、第一加熱コイルの加熱電力が第二加熱コイルの加熱電力より大きくさせる。ここで、まず第二加熱コイルを起動して加熱し、内鍋の温度が側面から米層を透過し、ご飯を上方へ漂わないように維持し、更に第一加熱コイル又は二つの加熱コイルが起動され加熱することにより、ご飯全体を上方へ漂わないようにすることができる。
【0067】
第一加熱コイルと第二加熱コイルとが一つの加熱サイクルにおける加熱時間(即ち、第一時間帯と第二時間帯と)を変化させることができる。本発明の一実施形態において、i番目の加熱サイクルにおける第一時間帯がj番目の加熱サイクルにおける第一時間帯より大きく、i番目の加熱サイクルにおける第二時間帯がj番目の加熱サイクルにおける第二時間帯より小さく、0<i<j≦Nである。
【0068】
図3に示されるように、ご飯を炊く過程全体に、異なる加熱段階の加熱サイクル内で、第一加熱コイルは一つの加熱サイクル内の加熱時間(即ち第一時間)が益々長くなるが、第二加熱コイルが一つの加熱サイクル内における加熱時間(即ち第二時間帯)は益々少なくなり、加熱の異なる段階に第一加熱コイルと第二加熱コイルの加熱時間比率を調整することは、更によい熱量バランスを達成することができる。
【0069】
具体的には、
図4に示されるように、ここで、グリッドバーは一つのサイクル(例えば、加熱サイクル)が4秒<T<50秒を満たし、Tは一つの加熱サイクルの時間の長さである。例えば、各サイクルが16秒である場合、各グリッドは2秒を示し、斜線ブロックは第一加熱コイルの加熱時間を示し、点ブロックは第二加熱コイルの加熱時間を示し、曲線P1は検出された炊飯器内底部の温度曲線で、曲線P2は検出された炊飯器内頂部の温度曲線である。
【0070】
例えば、加熱サイクルの時間の長さが変わらない場合、ご飯を炊く過程全体におけるN個の加熱サイクルに対して、各加熱サイクル内の第一加熱時間と第二加熱時間とを変化させることができる。
【0071】
例えば、
図4の温度上昇段階に、i番目の加熱サイクル内で、第二加熱コイルの加熱時間即ち第一時間帯が加熱サイクルの7/8で、第一加熱コイルの加熱時間即ち第二時間帯が加熱サイクルの1/8である。まず第二加熱コイルが起動され14秒加熱し、次に第一加熱コイルが起動され2秒加熱し、j番目の加熱サイクル内で、第一時間帯が加熱サイクルの5/8で、第二時間帯が加熱サイクルの3/8である。そして、j番目の加熱サイクル内で、まず第二加熱コイルが10秒加熱し、次に第一加熱コイルが6秒加熱する。
【0072】
図4に示されるように、炊飯器が制御され加熱する加熱サイクルの時間の長さが一定である。また、加熱サイクルの時間の長さも変化させることができ、加熱熱量の分布に有利である。本実施形態において、
図3に示されるように、N個の加熱サイクルで炊飯器を加熱するように制御し、ここで、N個の加熱サイクルで、少なくとも一部の加熱サイクルの時間の長さが異なる。即ち、異なる加熱段階に加熱サイクルが異なってもよい。
【0073】
例えば、本発明の一実施形態において、i番目の加熱サイクルの時間の長さはj番目の加熱サイクルの時間の長さより小さく、0<i<j≦Nである。具体的には、本実施形態において、加熱サイクルの時間の長さが4−50秒であってもよい。
図3に示されるように、i番目の加熱サイクル(例えば、加熱サイクルT1)は16秒である一方、j番目の加熱サイクル(例えば、加熱サイクルTN)は19秒である。即ち、ご飯を炊く過程全体に、一定の時間内で加熱サイクルの時間の長さが益々大きくなり、第一加熱コイルと第二加熱コイルの加熱時間が相対的に変化し、加熱熱量の分布に有利である。
【0074】
上記により、本実施形態に係る炊飯器の加熱制御方法は、第一加熱コイルと第二加熱コイルとを制御することにより加熱し、且つ各加熱サイクル内でまず第二加熱コイルで加熱するように制御し、これで内鍋内の米のフロートを避けられ、更に第一加熱コイルで加熱するように制御し、より均一に加熱させ、ご飯の味がよりよくなる。
【0075】
また、異なる加熱段階において加熱サイクルの時間の長さを変化させることができ、第一加熱コイルと第二加熱コイルとが一つの加熱サイクル内における加熱時間の比率も変化させることができ、加熱熱量の均一分布に有利で、より均一に加熱することができる。
【0076】
以下、図面を参照しながら、本発明の他の実施形態で提供される炊飯器を説明する。
【0077】
図1は、本発明の一実施形態に係る炊飯器の一部の構造模式図である。
図1に示されるように、本実施形態に係る炊飯器は、第一加熱コイル10と、第二加熱コイル20と、コントローラ(図示略)とを有し、第一加熱コイル10が炊飯器の内鍋30の下方に位置し、第二加熱コイル20が第一加熱コイル10の底部と予め設定された角度をなす。
【0078】
なお、第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とがいずれもリング形に配置されてもよい。例えば、第一加熱コイル10は、リング形に炊飯器の内鍋30の底部に分布され、第二加熱コイル20がリング形に内鍋30の側面の周辺に分布される。
【0079】
コントローラは、N個の加熱サイクルで第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とで加熱するように制御し、各加熱サイクルが第一時間帯と第二時間帯とを含み、第一時間帯において第二加熱コイル20で加熱するように制御し、炊飯器の内鍋30の温度を側面から底部へ拡散させ、第二時間帯に第一加熱コイル10が加熱するように制御し、炊飯器の内鍋30の温度を底部から上方へ拡散させる。ここで、Nは正整数である。
【0080】
また、本実施形態において、
図1に示されるように、第二加熱コイル20が内鍋30の面取りに平行し、第一加熱コイル10と予め設定された角度(例えば、45度)になる。本発明の他の実施形態において、第二加熱コイル20は、第一部分と第二部分とを有し、ここで、第一部分が炊飯器内鍋30の下方に位置し、第二部分が炊飯器30の側面に位置する。
【0081】
具体的には、例えば、第一部分が内鍋30に平行するように内鍋30の底部に設けられ、第二部分が底部と90度になるように内鍋30の側面に設けられ、これにより均一に加熱することができる。
【0082】
具体的には、本実施形態において、コントローラが第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とのうちどちらを先に起動するように制御して加熱することは、これはご飯の調理効果に影響を与える。内鍋30の底部が加熱(即ち、第一加熱コイル10が加熱)されて形成する熱流が内鍋30内のご飯に作用して上方へ垂直になるため、まず第一加熱コイル10が起動されて加熱すれば、大電力で形成される上方へ垂直する熱流が容易に鍋全体のご飯を上方へ漂わせ、熱流と気泡とがよく米粒層を透過することができなくなる。
【0083】
図3は、本発明の他の実施形態に係る炊飯器の加熱制御過程の模式図である。
図3に示されるように、各加熱サイクルT例えばT1からTN内に、コントローラは、まず第二加熱コイル20即ち内鍋30の縁側の加熱コイルを制御して加熱する。第一時間帯においては、例えば、
図3における各加熱サイクルの段階1に、第二加熱コイル20で加熱するように制御し、内鍋30内に形成される熱流がご飯に作用する時に、横に近く且つリング形に配置されてもよい。ご飯内部を透過するとともに鍋全体のご飯を上方へ漂わせないように固定する。
【0084】
第一時間帯において、まず第二加熱コイル20が起動され加熱した後、炊飯器内鍋の温度を側面から底部へ拡散させ、米粒層を先に固化し、更にコントローラが第二時間帯において第一加熱コイル10を制御して加熱する。
図3に示されるように各加熱サイクルにおける段階2に、コントローラが第一加熱コイル即ち底部コイルが加熱するように制御し、内鍋の温度を底部から上方へ拡散させ、この場合もご飯全体を上方へ漂わせないように保持することができ、これで第一加熱コイル10が加熱して形成する熱流と気泡が充分に利用され、より均一に加熱する。
【0085】
本実施形態においては、N個の加熱サイクルにおいて、コントローラが第二加熱コイル20で加熱するように制御する場合、第一加熱コイル10で加熱しないように制御する。つまり、各加熱サイクルにおいて、コントローラは、まず第二加熱コイル20で加熱するように制御し、更に第一加熱コイル10を起動して加熱し、第二加熱コイル20で加熱するように制御する場合、第一加熱コイル10で加熱せず、第二加熱コイル20で加熱した後、第一加熱コイル10で加熱するように制御し、即ち各加熱サイクルにおける第一時間帯においては第二加熱コイル20だけが加熱するように制御し、各サイクルの第二時間帯においては第一加熱コイル10だけが加熱するように制御する。
【0086】
又は、N個の加熱サイクルにおいて、コントローラは、第一加熱コイル10で加熱するように制御するとともに、第二加熱コイル20で加熱するように制御し、第一加熱コイル10の加熱効率が第二加熱コイル20の加熱電力と異なる。つまり、まず第二加熱コイル20を起動して加熱し、一定期間後、第一加熱コイル10で加熱するように制御し、この場合、第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とで同時に加熱することができ、即ち各加熱サイクルにおける第一時間帯において第二加熱コイル20だけで加熱するように制御し、各加熱サイクルにおける第二時間帯において第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とで同時に加熱するように制御する。
【0087】
この場合、第一加熱コイル10の加熱電力が第二加熱コイル20の加熱電力と異なり、例えば、第二加熱コイル20の加熱電力を小さくし、第一加熱コイル10の加熱電力が第二加熱コイル20の加熱電力より大きくなるようにすることができる。ここで、まず第二加熱コイル20が起動され加熱し、内鍋30の温度が側面から米層を透過し、ご飯を上方へ漂わないように維持し、更に第一加熱コイル10又は二つの加熱コイルを起動して同時に加熱することにより、ご飯全体を上方へ漂わせないようにすることができる。
【0088】
また、本実施形態において、第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とが一つの加熱サイクルにおける加熱時間(即ち、第一時間帯と第二時間帯と)を変化させることができ、本実施形態において、i番目の加熱サイクルにおける第一時間帯がj番目の加熱サイクルにおける第一時間帯より大きく、i番目の加熱サイクルにおける第二時間帯がj番目の加熱サイクルにおける第二時間帯より小さく、0<i<j≦Nである。
【0089】
図3に示されるように、ご飯を炊く過程全体に、異なる加熱段階の加熱サイクル内で、第一加熱コイル10は一つの加熱サイクル内の加熱時間(即ち、第一時間)が益々長くなるが、第二加熱コイル20が一つの加熱サイクル内における加熱時間(即ち第二時間帯)は益々短くなり、加熱の異なる段階に第一加熱コイル10と第二加熱コイル20の加熱時間比率を調整することは、更によい熱量バランスを達成することができる。
【0090】
具体的に、
図4に示されるように、ここで、グリッドバーは一つのサイクル例えば、加熱サイクルが4秒<T<50秒を満たし、Tは一つの加熱サイクルの時間の長さである。例えば、各サイクルが16秒である場合、各グリッドは2秒を示し、斜線ブロックは第一加熱コイル10の加熱時間を示し、点ブロックは第二加熱コイル20の加熱時間を示し、曲線P1は検出された炊飯器内底部の温度曲線で、曲線P2は検出された炊飯器内頂部の温度曲線である。
【0091】
例えば、加熱サイクルの時間の長さが変わらない場合、ご飯を炊く過程全体におけるN個の加熱サイクルに対して、各加熱サイクル内において第一加熱時間と第二加熱時間とを変化させることができる。
【0092】
例えば、温度上昇段階に、即ち
図4の段階1において、i番目の加熱サイクル内で、第二加熱コイル20の加熱時間即ち第一時間帯は加熱サイクルの7/8で、第一加熱コイル10の加熱時間即ち第二時間帯は加熱サイクルの1/8である。まず第二加熱コイル20が起動され14秒加熱し、次に第一加熱コイル10が起動され2秒加熱し、j番目の加熱サイクル内で、第一時間帯は加熱サイクルの5/8で、第二時間帯は加熱サイクルの3/8である。そして、j番目の加熱サイクル内で、第二加熱コイル20がまず起動され10秒加熱し、次に第一加熱コイル10が起動され6秒加熱する。
【0093】
図4に示されるように、コントローラにより炊飯器が制御されて加熱する加熱サイクルの時間の長さは、一定である。一方、加熱サイクルの時間の長さも変化させることができ、加熱熱量の分布に有利である。本実施形態において、
図3に示されるように、コントローラはN個の加熱サイクルで炊飯器を加熱するように制御し、ここで、N個の加熱サイクルで、少なくとも一部の加熱サイクルの時間の長さが異なり、即ち、異なる加熱段階に加熱サイクルが異なっていてもよい。
【0094】
例えば、本発明の他の実施形態において、i番目の加熱サイクルの時間の長さはj番目の加熱サイクルの時間の長さより小さく、0<i<j≦Nである。具体的には、本実施形態において、加熱サイクルの時間の長さが16秒であってもよい。
図3に示されるように、i番目の加熱サイクル(例えば加熱サイクルT1)は16秒である一方、j番目の加熱サイクル(例えば、加熱サイクルTN)は19秒である。即ち、ご飯を炊く過程全体に、一定の時間内で加熱サイクルの時間の長さが益々長くなり、第一加熱コイル10と第二加熱コイル20との加熱時間が相対的に変化し、加熱熱量の分布に有利である。
【0095】
本実施形態に係る炊飯器によると、コントローラが第一加熱コイルと第二加熱コイルを制御して加熱し、且つ各加熱サイクル内でまず第二加熱コイルで加熱するように制御し、これで内鍋内の米のフロートを避け、更に第一加熱コイルで加熱するように制御し、より均一に加熱させ、ご飯の味がよりよくなる。
【0096】
一方、異なる加熱段階において加熱サイクルの時間の長さを変化させることができ、第一加熱コイルと第二加熱コイルとが一つの加熱サイクル内における加熱時間の比率も変化させることができ、加熱熱量の均一分布に有利で、より均一に加熱することができる。
【0097】
図1に示す炊飯器の構造に基づき、本発明は更に他の炊飯器の加熱制御方法を提供する。
【0098】
本実施形態に係る炊飯器の加熱制御方法において、第一加熱段階と第二加熱段階(例えば、温度上昇段階と温度維持段階)とが含まれ、
図5は、本発明の他の実施形態による炊飯器の制御方法のフローチャートであり、
図5に示されるように、本実施形態に係る炊飯器の制御方法は以下のようなステップを含む。
【0099】
S50、第一加熱段階内で、N1個の加熱サイクルに亘って炊飯器を制御して加熱し、N1個の加熱サイクル内で、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する時間比率が予め設定された閾値より大きくなるように制御する。
【0100】
ここで、N1は正整数である。本実施形態において、第一加熱コイルと第二加熱コイルとの加熱時間比率は鍋全体のご飯の加熱と沸騰効果に影響を与える。例えば、煮炊きを初めてから水が沸騰するまでの間を第一加熱段階(即ち、温度上昇段階)とみなし、水が沸騰してから煮炊きが終わるまでは第二加熱段階(例えば、温度維持段階)とみなすことができる。
【0101】
図6は、本発明の他の実施形態に係る炊飯器の加熱制御過程の模式図である。
ここで、グリッドバーは一つのサイクル(例えば、加熱サイクル)が4秒<T<50秒を満たし、Tは一つの加熱サイクルの時間の長さで、例えば、一つのサイクルが16秒である場合、各グリッドは2秒を示し、斜線ブロックは第一加熱コイルの加熱時間を示し、点ブロックは第二加熱コイルの加熱時間を示し、
図6に示す第一加熱段階(例えば、温度上昇段階)において、N1個の加熱サイクル内で、底部の米粒が焦げてブロックにならないように、第一加熱コイルの加熱を減少し、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する時間比率は予め設定された比率閾値より大きく、主に第二加熱コイルを制御して加熱することを主要とする。
【0102】
ここで、N1個の加熱サイクル内で、第二加熱コイルを制御して加熱する場合、第一加熱コイルで加熱しないように制御することができる。例えば、温度上昇段階に、一つの加熱サイクル内で、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する比は1より大きく、即ち、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間より大きく、第二加熱コイルの加熱を主要とし、この過程に、底部にある米粒が内鍋底部の表面の高温の破壊に影響が与えられなく、米粒は深刻な米ブロック層を形成することはない。
【0103】
S51、第二加熱段階内で、N2個の加熱サイクルで炊飯器を制御して加熱し、且つN2個の加熱サイクル内で、第二加熱コイルの加熱時間と第一加熱コイルの加熱時間との時間比率が小さくなるように制御する。
【0104】
ここで、N2は正整数である。具体的に、水が沸騰寸前のとき、温度維持段階即ち
図6の第二加熱段階に入り、N2個の加熱サイクルの各加熱サイクル内で、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する時間比率は小さくなり、即ち第二加熱コイルの加熱時間が短くなるように制御し、第一加熱コイルの加熱比率を大きくさせ、第一加熱コイルの加熱を主要とし、内鍋の底部が発生する気泡が順調に上方へルースな米粒を透過し、最終的に均一に沸騰する効果を達成し、煮炊きするご飯は柔らかくて味がよくなる。また、N2個の加熱サイクル内で、第二加熱コイルを制御して加熱する場合、第一加熱コイルで加熱しないように制御することができる。
【0105】
更に、第一加熱段階と第二加熱段階とにおける各加熱サイクルに対し、以下のような加熱制御方法を実行する。
図7は本発明の他の実施形態に係る一つの加熱サイクル内の炊飯器の加熱制御方法のフローチャートである。
図7に示されるように、各加熱サイクル内で、上記方法は以下のようなステップを含む。
【0106】
S70、第二加熱コイルで加熱するように制御して、炊飯器の内鍋の温度を側面から底部へ拡散させる。
【0107】
具体的に、本実施形態において、第一加熱コイルと第二加熱コイルとに対し加熱することができ、ここで、各加熱サイクル内で、第二加熱コイル即ち底部側面のコイルを制御して予め設定されたパワーで加熱し、予め設定されたパワーが具体的な製品により設定されてもよく、炊飯器内鍋の温度を側面から底部へ拡散させることが可能である。
【0108】
S71、第一加熱コイルで加熱するように制御して、炊飯器内鍋の温度を底部から上方へ拡散させる。
【0109】
具体的には、第二加熱コイルで加熱する場合、単に第一加熱コイルを制御して加熱することもでき、第一加熱コイルと第二加熱コイルとの加熱電力は同じ、例えば、いずれも予め設定されたパワーで加熱することができる。第一加熱コイルを制御して加熱することにより、炊飯器内鍋の温度を底部から上方へ拡散させる。第一加熱コイルと第二加熱コイルとを加熱するように制御し、異なる加熱領域の火力の調整が実現される。
【0110】
具体的には、第一加熱段階から第二加熱段階に入るタイミングについて、本発明の他の実施形態において、上記炊飯器の加熱制御方法は、炊飯器内頂部の温度を検出するステップを更に含み、炊飯器内の頂部の温度が温度閾値まで達成する場合、炊飯器を第二加熱段階に入るように制御し、即ち水が沸騰寸前で温度維持段階に入るように制御する。
【0111】
つまり、水が沸騰する寸前の判断基準は、検出された炊飯器内の頂部の温度が予め設定された温度、例えば90℃に達することを基準とする。例えば、
図6に示されるように、ここで、曲線P1は検出された炊飯器内底部の温度曲線であり、曲線P2は検出された炊飯器内の頂部の温度曲線である。検出された炊飯器内頂部の温度が90℃になると、炊飯器が第二加熱段階の制御に入り、一つの加熱サイクル内で、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する時間比率が小さくなるように制御する。
【0112】
一方、本実施形態において、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する時間比率は変化させることができる。例えば、第一加熱段階内で、第二加熱コイルの加熱時間と第一加熱コイルとの時間比率が定数、例えば1であってもよい。又は、第一加熱段階内で、i番目の加熱サイクルにおける時間比率はj番目の加熱サイクルにおける時間比率より小さく、0<i<j≦N1であってもよい。
【0113】
例えば、
図8に示されるような、本発明の他の実施形態に係る炊飯器の第一加熱段階の模式図において、第一加熱段階、例えば、温度上昇段階の一定時間内に第二加熱コイルの第一加熱コイルに対する加熱時間の比率が益々大きくなり、例えば、i番目の加熱サイクル内で、第二加熱サイクルが第一加熱コイルの加熱時間比率は5:1で、例えば、加熱サイクルは16秒で、i番目の加熱サイクル内で、第二加熱コイルの加熱時間は10秒であり、第一加熱コイルの加熱時間は2秒である。j番目の加熱サイクル内で、第二加熱コイルが第一加熱コイルの加熱時間比率は7:1で、例えば、第二加熱コイルの加熱時間は14秒であると、第一加熱コイルの加熱時間は2秒である。
【0114】
本発明の他の実施形態において、第二加熱段階内で(即ち、沸騰段階に)温度を維持する場合、第二加熱コイルの第一加熱コイルに対する加熱時間比率は予め設定された比率閾値より大きく、又は予め設定された比率閾値に等しく、又は予め設定された比率閾値より小さい。例えば、k番目の加熱サイクルにおける第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する時間比率は予め設定された比率閾値より小さく、0<k≦N2である。
【0115】
例えば、
図6に示されるように、第二加熱段階即ち温度維持段階に、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する比率は例えば3:4で、又は1:1即ち等しいである。
【0116】
また、本発明の他の実施形態において、一つの加熱サイクル内で、第二加熱コイルが予め設定されたパワーで加熱するように制御する場合、第一加熱コイルで加熱しない又は予め設定された時間の後に第一加熱コイルが予め設定されたパワーで加熱するように制御する。つまり、各加熱サイクルにおいて、まず第二加熱コイルで加熱するように制御し、第二加熱コイルで加熱するように制御する場合、第一加熱コイルで加熱しない。
【0117】
又は、第二加熱コイルでまず加熱するように制御し、次は第一加熱コイルと第二加熱コイルとで同時加熱し、第一加熱段階に、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルと第二加熱コイルとが同時に加熱する時間に対する比率は予め設定された比率閾値より大きい。
【0118】
上記により、本実施形態に係る炊飯器の加熱制御方法によると、第一加熱コイルと第二加熱コイルとで加熱するように制御し、第一加熱段階に、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する比率は予め設定された時間比率より大きく、即ち第二加熱コイルを主要とし、炊飯器の底部の米粒が深刻な米ブロック層を形成することが防止される。更に、第二加熱段階で、第二加熱コイルの加熱時間の第一加熱コイルの加熱時間に対する比率は小さくなり、即ち第二加熱コイルの加熱時間を減少させ、第一加熱コイルの加熱比率を大きくさせ、第一加熱コイルの加熱を主要とし、これで内鍋の底部により発生する気泡が順調に上方へルースな米粒を均一に透過し、均一に沸騰させ、炊き上がれたご飯は柔らかくて味がよく、良好な効果がある。
【0119】
以下に、図面を参照しながら、本発明の他の実施形態に提供される炊飯器を説明する。
【0120】
図1に示されるように、本実施形態に係る炊飯器は、第一加熱コイル10と、第二加熱コイル20と、コントローラ(図示略)とを有する。第一加熱コイル10は、炊飯器の内鍋30の下方に位置し、第二加熱コイル20が第一加熱コイル10の底部と予め設定された角度をなす。第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とが別々に駆動され制御されることは可能である。
【0121】
第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とがいずれもリング形に配置されてもよい。例えば、第一加熱コイル10はリング形に炊飯器の内鍋30の底部に分布され、第二加熱コイル20がリング形に内鍋30の側面の周辺に分布されると理解される。
【0122】
また、本発明の他の実施形態において、
図1に示されるように、第二加熱コイル20が内鍋30の面取りに平行し、第一加熱コイル10と予め設定された角度(例えば、45度)になる。本発明の他の実施例において、第二加熱コイル20は第一部分と第二部分とを有し、ここで、第一部分が炊飯器内鍋30の下方に位置し、第二部分が炊飯器30の側面に位置する。
【0123】
具体的には、例えば、第一部分が内鍋30に平行するように内鍋30の底部に設けられ、第二部分が底部と90度になるように内鍋30の側面に設けられ、これにより均一に加熱することができる。
【0124】
ここで、炊飯器の加熱段階は第一加熱段階と第二加熱段階とを含み、第一加熱段階において、コントローラがN1個の加熱サイクルで炊飯器が加熱するように制御し、第二加熱段階内で、コントローラがN2個の加熱サイクルに亘って炊飯器が加熱するように制御し、ここで、N1もN2も正整数である。第一加熱コイルが第二加熱コイルに対する加熱時間比率は鍋全体のご飯の加熱と沸騰効果に影響を与え、N1個の加熱サイクル内で、コントローラは、第二加熱コイル20の加熱時間が第一加熱コイル10の加熱時間に対する時間比率が予め設定された比率閾値より大きくなるように制御し、N2個の加熱サイクル内で、コントローラは、第二加熱コイル20の加熱時間の第一加熱コイル10の加熱時間に対する時間比率が小さくなるように制御する。
【0125】
具体的には、例えば、煮炊きを初めてから水が沸騰するまでの間を第一加熱段階(即ち、温度上昇段階)とみなし、水が沸騰してから煮炊きが終わるまでは第二加熱段階(例えば、温度維持段階)とみなす。
【0126】
図6は、本発明の他の実施形態に係る炊飯器の加熱制御過程のフローチャートである。
図6に示す第一加熱段階(例えば、温度上昇段階)に、N1個の加熱サイクル内で、底部の米粒が焦げてブロックにならないように、第一加熱コイル10の加熱を減少し、第二加熱コイル20の加熱時間の第一加熱コイル10の加熱時間に対する時間比率が予め設定された比率閾値より大きく、主に第二加熱コイル20を制御して加熱する。
【0127】
ここで、N1個の加熱サイクル内で、第二加熱コイル20を制御して加熱する場合、第一加熱コイル10で加熱しないように制御することができる。例えば、温度上昇段階に、一つの加熱サイクル内で、第二加熱コイル20の加熱時間が第一加熱コイル10の加熱時間に対する比は1より大きく、即ち、第二加熱コイル20の加熱を主要とし、この過程に、底部にある米粒が内鍋30底部の表面の高温の破壊に影響が与えられず、米粒は深刻な米ブロック層を形成することがない。
【0128】
水が沸騰寸前の場合、温度維持段階、即ち
図6の第二加熱段階に入り、N2個の加熱サイクルの各加熱サイクル内で、コントローラは、第二加熱コイル20の加熱時間の第一加熱コイル10の加熱時間に対する比率が小さくなり、即ち、第二加熱コイル20の加熱時間を制御して減少させ、第一加熱コイルの加熱比率を大きくさせ、第一加熱コイル10の加熱を主要とし、内鍋30の底部が発生する気泡が順調に上方へルースな米粒を透過し、最終的に均一に沸騰する効果を達成し、煮炊きするご飯は柔らかくて味がよい。
【0129】
また、N2個の加熱サイクル内で、コントローラは第二加熱コイル20を制御して加熱する場合、第一加熱コイル10で加熱しないように制御することができる。
【0130】
第一加熱段階と第二加熱段階との加熱サイクル毎に、コントローラは、それぞれ第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とで加熱することができ、これにより異なる加熱領域の火力の調整が実現される。コントローラは、第二加熱コイル20を制御して予め設定されたパワーで加熱させ、炊飯器内鍋30の温度が側面から底部へ拡散し、第一加熱コイル10が予め設定されたパワーで加熱することを制御し、炊飯器内鍋30の温度を底部から上方へ拡散させる。
【0131】
上記炊飯器は、炊飯器の内部温度を検出するための温度検出器を更に有し、温度検出器は、炊飯器内の頂部に位置され、温度が予め設定された温度に達したことが検出された場合、コントローラが炊飯器を第二加熱段階に入るように制御し、即ち水が沸騰寸前で温度維持段階に入るように制御する。
【0132】
つまり、水が沸騰する寸前の判断基準は、検出された炊飯器内頂部の温度が予め設定された温度例えば90℃に達することを基準とする。例えば、
図6に示されるように、ここで、グリッドバーは一つのサイクル例えば、加熱サイクルが4秒<T<50秒を満たし、Tは一つの加熱サイクルの時間の長さで、例えば、一つのサイクルが16秒である場合、各グリッドは2秒を示す。斜線ブロックは第一加熱コイル10の加熱時間を示し、点ブロックは第二加熱コイル20の加熱時間を示し、曲線P1は検出された炊飯器内底部の温度曲線であり、曲線P2は検出された炊飯器内頂部の温度曲線である。温度検出器により検出された炊飯器内の頂部の温度が90℃に達すると、炊飯器が第二加熱段階の制御に入り、一つの加熱サイクル内で、第二加熱コイルが第一加熱コイルに対する加熱時間比率を小さくなるように制御する。
【0133】
また、本実施形態において、第二加熱コイル20の加熱時間の第一加熱コイル10の加熱時間に対する時間比率を変化させることができる。例えば、第一加熱段階内で、第二加熱コイル20の加熱時間が第一加熱コイル10に対する時間比率は定数であってもよい。又は、第一加熱段階内で、i番目の加熱サイクルにおける時間比率はj番目の加熱サイクルにおける時間比率より小さく、0<i<j≦N1であってもよい。
【0134】
例えば、
図8に示されるような、本発明の他の実施形態に係る炊飯器の第一加熱段階の模式図において、第一加熱段階、例えば、温度上昇段階の一定時間内で第二加熱コイル20の第一加熱コイル10に対する加熱時間の比率が益々大きくなる。例えば、i番目の加熱サイクル内で、第二加熱サイクルが第一加熱コイル10の加熱時間比率は5:1で、例えば、加熱サイクルは16秒で、i番目の加熱サイクル内で、第二加熱コイル20の加熱時間は10秒であり、第一加熱コイル10の加熱時間は2秒で、j番目の加熱サイクル内で、第二加熱コイル20が第一加熱コイル10の加熱時間比率は7:1で、例えば、第二加熱コイル20の加熱時間は14秒であると、第一加熱コイル10の加熱時間は2秒である。
【0135】
本発明の他の実施形態において、第二加熱段階内で(即ち、沸騰段階)に温度を維持する場合、第二加熱コイル20が第一加熱コイル10に対する加熱時間比率は予め設定された比率閾値より大きい、予め設定された比率閾値に等しい、又は予め設定された比率閾値より小さい。例えば、k番目の加熱サイクルにおける第二加熱コイル20の加熱時間が第一加熱コイル10の加熱時間に対する時間比率は予め設定された比率閾値より小さく、0<k≦N2である。
【0136】
例えば、
図6に示されるように、第二加熱段階即ち温度維持段階に、第二加熱コイル20の加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する比率は、例えば3:4で、又は1:1即ち等しい。
【0137】
また、本発明の他の実施形態において、一つの加熱サイクル内で、コントローラは、第二加熱コイル20が予め設定されたパワーで加熱するように制御する場合、第一加熱コイル10で加熱しない又は予め設定された時間の後に第一加熱コイル10が予め設定されたパワーで加熱するように制御する。
【0138】
つまり、各加熱サイクルにおいて、コントローラは、まず第二加熱コイル20で加熱するように制御し、第二加熱コイル20で加熱するように制御する場合、第一加熱コイル10で加熱しない。
【0139】
又は、まず第二加熱コイル20で加熱するように制御し、次は第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とが同時加熱するように制御する。この場合には、第二加熱コイル20の加熱を主要とし、第一加熱段階に、第二加熱コイル20の加熱時間が第一加熱コイル10と第二加熱コイル20とが同時に加熱する加熱時間に対する比率は予め設定された比率閾値より大きい。
【0140】
上記により、本実施形態に係る炊飯器によると、コントローラは、それぞれ第一加熱コイルと第二加熱コイルとを制御して加熱し、第一加熱段階に、第二加熱コイルの加熱時間の第一加熱コイルの加熱時間に対する比率が予め設定された時間比率より大きく、即ち第二加熱コイルを主要とし、炊飯器の底部の米粒が深刻な米ブロック層を形成することが防止される。更に、第二加熱段階に、第二加熱コイルの加熱時間が第一加熱コイルの加熱時間に対する比率は小さくなり、即ち第二加熱コイルの加熱時間を減少させ、第一加熱コイルの加熱比率を大きくさせ、第一加熱コイルの加熱を主要とし、これで内鍋底部により発生する気泡が順調に上方へルースな米粒を均一に透過し、均一に沸騰させ、炊き上がれたご飯は柔らかくて味がよく、良好な効果がある。
【0141】
フローチャートまたは他の方式で説明したいずれの過程や方法は、一つまたは複数の、特定ロジック性能または過程のステップの実行できるコマンドのコードのモジュール、セクターあるいは要素を含むことを示すと理解され、本発明の望ましい実施方式の範囲は、他の実現を含み、表示または討論の順序に従わなくてもよい。述べられた機能に基づいて基本的に同時な方式または逆の順序で、その機能を実行することができる。これは、本発明の実施形態の当業者に理解される。
【0142】
フローチャート中で表され、又はその他の方式で記述された論理及び/又はステップは、例えば、論理機能を実現するための命令実行可能な順序リストであると考えられてよい。具体的には、いかなるコンピュータ読取可能媒体中でも実現することができる。これにより、指令実行システム、装置、若しくは設備(例えばコンピュータに基づくシステム、プロセッサを含むシステム又は他の指令実行システム、装置又は設備から指令を取得して指令を実行することができるシステム等)に使用され、又はこれらの指令実行システム、装置、若しくは設備を結合して使用される。
【0143】
本明細書について説明すれば、「コンピュータ読取可能媒体」は、プログラムを含み、保存し、通信し、伝播し又は伝送して、指令実行システム、装置若しくは設備又はこれらの指令実行システム、装置若しくは設備に使用されるいかなる装置であってもよい。コンピュータ読取可能媒体のさらに具体的な例示(非網羅的リスト)には、1つ以上の配線を有する電気接続部(電子装置)、ポータブル型コンピュータディスク(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、及びコンパクト光ディスク読み出し専用メモリ(CDROM)が含まれる。
【0144】
また、コンピュータ読取可能媒体は、その上に前述のプログラムを印刷した紙又はその他適当な媒質でさえあってよい。なぜならば、例えば、紙又はその他の媒質に対して光学スキャンを行い、続いて編集、解釈又は必要ならその他適当な方式で処理を行って、電子方式によってプログラムを取得し、その後それをコンピュータメモリ中に保存することができるからである。
【0145】
また、理解すべきなのは、本発明の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、部品また
はそれらの組み合わせで実現できる。上記実施形態には、複数のステップまたは方法がメモリに保存され、適当なコマンド実行システムのソフトウェアまたは部品で実現される。たとえば、ハードウェアで実現する場合、他の実施方式と同じように、本領域周知の下記の任意一つまたはそれらの組み合わせで実現できる。
【0146】
すなわち、デジタル信号に対してロジック機能を実現するロジックゲート回路を有する個別のロジック回路、ロジックゲート回路を組み合わせた適当な専用IC、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などである。
【0147】
実施形態の方法にある全部または一部のステップがプログラムにより関連のハードウェアを実行することで完成されることは、当業者に理解される。上記プログラムは一つの計算機の読み出し書き込み可能な記憶メディアに記憶される。当プログラムを実行するとき、実施例方法のステップの一つまたはそれらの組み合わせを含む。
【0148】
なお、本発明の各実施形態の各機能ユニットを一つの処理モジュールに集中させてもよいし、各ユニットの単独的な物理存在であってもよい。あるいは、二つまたは二つ以上ユニット集を一つの処理モジュールに集中することができる。集成したモジュールは、ハードウェアの形式、または、ソフトウェアの形式で実現される。集成したモジュールは、ソフトウェアの形式で実現し、また、独立の製品として販売や使用するとき、計算機の読み出し書き込み可能な記憶メディアに記憶されることができる。
【0149】
上述の記憶メディアは、読み出し専用メモリ、ディスク、または、CDなどである。
【0150】
本発明の説明において、「一実施形態」、「他の実施形態」、「実施例」、「具体的な実施例」、或いは「他の実施例」などの用語を参考した説明とは、該実施形態或いは実施例に結合して説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特徴が、本発明の少なくとも一つの実施形態或いは実施例に含まれることである。本明細書において、上記用語に対する例示的な描写は、必ずしも同じ実施形態或いは実施例を示すことではない。又、説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特徴は、いずれか一つ或いは複数の実施形態又は実施例において適切に結合することができる。
【0151】
本発明の実施形態を示して説明したが、当業者にとって理解できるのは、本発明の原理及び主旨から逸脱しない限りこれらの実施形態に対して複種の変化、補正、切り替え及び変形を行うことができる。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその等価物により限定される。