【文献】
濱口 伸 Shin HAMAGUCHI,IPマルチキャストパケットで制御するアプリケーションとIPDCを用いた放送通信連携システムの開発 Developing convergence system of broadcasting and telecommunications; based upon applications controlled by IP multicast packets and IPDC.,映像情報メディア学会技術報告 Vol.37 No.41 ITE Technical Report,日本,(一社)映像情報メディア学会 The Institute of Image Information and Television Engineers,2013年10月18日,第37巻,P14-P16
【文献】
青木 秀一 Shuichi AOKI,デジタル放送におけるIPパケット伝送方式の伝送特性評価,NHK技研R&D NO.124,日本放送協会,2010年11月,P32-P42
【文献】
放送・通信で一斉同報型データ伝送を実現するIPデータキャストソリューション,NTT技術ジャーナル 第26巻 第4号,一般社団法人電気通信協会,2014年 4月,第26巻,P40-P43
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に基づくデジタル伝送システム1の構成を示す図である。
【0014】
図1に示されるように、デジタル伝送システム1は、デジタル放送波信号を送信するための送信装置10と、送信装置10と接続された電力制御用サーバ30と、デジタル放送波信号を受信する受信装置100と、受信装置100と接続され、受信装置100により制御することが可能な制御対象装置200A〜200Cとを含む。
【0015】
送信装置10は、例えば放送局等に設置されている。また、受信装置100は、テナントや家庭内に設けられている。本例においては、受信装置100が1つ設けられている構成について説明しているが、特に1つに限られず複数の受信装置100を設けた構成とすることも可能である。また、制御対象装置200A〜200Cの3つの制御対象装置について説明するが特に3つに限られず複数個設けられた構成であればどのような構成であっても良い。また、受信装置100と各制御対象装置200A〜200Cについては、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていても良い。また受信装置100と各制御対象装置との間にデータを中継する中継装置が含まれる構成としても良い。
【0016】
電力制御用サーバ30は、ネットワークを介して送信装置10と通信接続可能に設けられているものとする。電力制御用サーバ30は、一例として災害発生時に複数の制御対象装置を制御するための制御データを送信装置10に出力する。
【0017】
送信装置10には、デジタル放送波信号を送信するための送信アンテナ12が設けられている。
【0018】
受信装置100には、デジタル放送波信号を受信するための受信アンテナ102が設けられている。
【0019】
送信装置10は、放送データおよび電力制御用サーバ30からの制御データをデジタル放送波信号として送信アンテナ12から出力する。放送データは、放送局内において映像、音声等のデータを含む図示しない放送データ生成装置により生成されたものである。電力制御用サーバ30は、一例として災害発生時に各種制御対象装置を制御するために必要とされる制御データ(情報)を格納している。
【0020】
受信装置100は、送信アンテナ12から出力されるデジタル放送波信号を受信して、当該受信した内容を制御対象装置200A〜200Cに出力する。
【0021】
図2は、実施形態に基づくデジタル伝送システム1における送信装置10および受信装置100の機能ブロック図である。
【0022】
図2に示されるように、送信装置10は、制御データ作成部14と、TS変換部15と、混合部16と、OFDM変調部18とを含む。
【0023】
制御データ作成部14は、電力制御用サーバ30からの制御データを所定のプロトコルに従ってIP(Internet Protocol)パケットデータとして作成する。
【0024】
TS変換部15は、制御データ作成部14で作成したIPパケットデータをISDB−T方式の放送データと同じ形式のTS信号に変換する。
【0025】
混合部16は、制御データ作成部14から出力されるIPパケットデータと、放送データとを混合して出力する。
【0026】
OFDM変調部18は、混合したデータをデジタル変調して送信アンテナ12から出力する。
【0027】
たとえば放送プロトコルとしては、MPEG(Moving Picture Expert Group)2 TS(トランスポートストリーム)が使用される。TSは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調部18にて多重化されるとともにデジタル変調されてデジタル放送波信号として送出される。なお、TS信号の構成、ならびに、OFDMによる多重化およびデジタル変調は、公知であるのでその詳細な説明はここでは繰り返さない。
【0028】
放送データとともに、任意のアプリケーションあるいはコンテンツ(たとえば画像、音声あるいは文字)のデータが、IPパケットデータとして送信される。これにより、いわゆるIPDC(IP Data Cast)が行なわれる。
【0029】
受信装置100は、OFDM復調部104と、放送データ再生部106と、データ抽出部107と、TS/IP変換部108と、出力部109とを含む。
【0030】
出力部109は、制御対象装置200A〜200Cとそれぞれ接続される。
一例として、制御対象装置200Aは表示装置、制御対象装置200Bは警報装置、制御対象装置200Cは電気調理器具である場合について説明する。
【0031】
OFDM復調部104は、受信アンテナ102を介してデジタル放送波信号を受信するとともに、デジタル復調したTS信号を取得する。
【0032】
放送データ再生部106は、デジタル復調したTS信号に従って放送データを再生して制御対象装置(表示装置)200Aに出力する。これにより制御対象装置(表示装置)200Aにおいて、放送データに基づく放送の視聴が可能となる。
【0033】
TS/IP変換部108は、デジタル復調したTS信号をIPパケットデータに変換する。
【0034】
データ抽出部107は、変換したIPパケットデータから電力制御用サーバ30が出力した制御データを抽出する。
【0035】
出力部109は、データ抽出部107で抽出した制御データに従って各制御対象装置200A〜200Cを制御する。
【0036】
図3は、本実施形態に基づくIPパケットデータから抽出された制御データを説明する図である。
【0037】
図3には、制御対象装置と制御コマンドとがそれぞれ関連付けられている場合が示されている。
【0038】
具体的には、制御対象装置の種別と制御コマンドとが関連付けられている。
本例においては、表示装置は、制御コマンドX0と関連付けられている。警報装置は、制御コマンドX0と関連付けられている。電気調理器具は、制御コマンドX1と関連付けられている。
【0039】
本例においては、一例として制御コマンドX0は、起動命令を指すものとする。また、制御コマンドX1は、停止命令を指すものとする。
【0040】
当該制御データは、一例として電力制御用サーバ30に格納されているデータとする。 受信装置100の出力部109は、IPパケットデータから抽出された上記制御データに基づいて制御コマンドX0(起動)に従って制御対象装置(表示装置)200Aを起動する。また、制御コマンドX0(起動)に従って制御対象装置(警報装置)200Bを起動する。また、制御コマンドX1(停止)に従って制御対象装置(電気調理器具)200Cを停止する。
【0041】
これにより、制御対象装置(表示装置)200Aは、起動命令により放送データ再生部106で再生された放送データを表示する。なお、通常の放送データの表示と切り換えて指定された放送データを表示するようにしても良い。これにより例えば宅内にいるユーザに放送データの視聴を促し、災害発生を早期に認知させて適切な対応を取るように促すことが可能である。なお、本例においては、制御対象装置(表示装置)200Aを起動命令により起動させる場合について説明したが必ずしも起動させる必要は無く、停止命令により停止させるようにすることも可能である。
【0042】
制御対象装置(警報装置)200Bは、起動命令により警報装置を作動させる。これにより例えば宅内にいるユーザに災害発生を早期に認知させて適切な対応を取るように促すことが可能である。
【0043】
制御対象装置(電気調理器具)200Cは、停止命令により電気の供給を停止する。これにより災害発生時に電気調理器具を安全に停止させることが可能である。
【0044】
上記により、電力制御用サーバ30からの制御データに従って一例として、災害発生時に複数の制御対象装置を一斉に制御することが可能である。
【0045】
放送波が利用されるため一斉に複数の受信装置に配信することが可能であり特に緊急性が高い場合には効果的である。複数の制御対象装置の電力管理を状況(例えば災害発生等の状況)に応じて一斉に制御することが可能である。
【0046】
また、受信装置と接続された複数の制御対象装置について、各制御対象装置の種別に応じた制御が可能であり、個々の装置の使用目的に応じた動作が可能であり有用性が高い。
【0047】
図4は、本実施形態に基づく受信装置100のデータの抽出について説明するフロー図である。
【0048】
図4に示されるように、IPパケットデータを受信したか否かを判断する(ステップS1)。具体的には、TS/IP変換部108において、デジタル復調したTS信号にIPパケットデータが含まれていたかに従って判断することが可能である。
【0049】
ステップS1において、IPパケットデータを受信したと判断した場合(ステップS1においてYES)には、データを抽出する(ステップS2)。具体的には、データ抽出部107は、受信したIPパケットデータの中から制御データを抽出する。
【0050】
次に、制御コマンドに応じた指示を出力する(ステップS3)。具体的には、出力部109は、制御データに従って接続されている各制御対象装置に対して対応する制御コマンドに応じた指示を出力する。
【0051】
そして、処理を終了する(エンド)。
なお、本例においては、電力制御用サーバ30において
図3で説明したデータが格納されている場合について一例として説明したが、特にこれに限られず、放送データの一部に組み込まれた構成であっても良いし、別のサーバから取得するようにしても良い。
【0052】
また、受信装置100と接続される制御対象装置とがそれぞれ別々に設けられる場合について説明したが、特にこれに限られず両者がともに一体の装置に含まれる構成とすることも当然に可能である。
【0053】
また、本例においては、
図3において3種類の制御対象装置について説明したが、特にこれに限られず他の電気機器についても同様に適用可能である。また、制御対象装置について識別番号で特定するようにしても良い。また、制御コマンドとして、起動命令、停止命令で規定する場合について説明したが、特に制御コマンドはこれらに限られず、各制御対象装置の目的に応じた制御コマンドにより制御することも可能である。
【0054】
なお、本例においては、複数の制御対象装置について一斉に制御する状況として、災害発生時を例に説明したが、特に災害発生時に限られず通常時にも同様の制御を実行するようにしても良い。
【0055】
(変形例1)
上記においては、複数の制御対象装置についてそれぞれが異なる種別の制御対象装置について一斉に制御する場合について説明した。
【0056】
変形例1においては、複数の制御対象装置が同一の種別である場合の制御対象装置について一斉に制御する場合について説明する。
【0057】
図5は、本実施形態の変形例1に基づく制御対象装置を説明する図である。
図5を参照して、ここでは、複数の制御対象装置(街灯)200Pが道路に配置されている場合が示されている。複数の制御対象装置(街灯)200Pは、配置されているエリアごとにグループ化されているものとする。例えば、本例においては、配置されているエリア毎にエリアコードA0〜A3としてグループ化されている場合が示されている。
【0058】
受信装置100は、複数の制御対象装置(街灯)200Pと有線あるいは無線により接続され、各々について制御可能であるものとする。
【0059】
図6は、本実施形態の変形例1に基づく制御データの一例を説明する図である。
図6を参照して、ここでは、電力制御用サーバ30からの制御データとして制御コマンドとエリアコードとが関連付けられている場合が示されている。
【0060】
エリアコードとは、複数の制御対象装置が配置されている場所を特定するコードである。
【0061】
当該制御データに従って、出力部109は、複数の制御対象装置(街灯)200Pを制御する。
【0062】
具体的には、エリアコードA0に属する制御対象装置(街灯)200Pは点灯する。また、エリアコードA1に属する制御対象装置(街灯)200Pは消灯する。エリアコードA2に属する制御対象装置(街灯)200Pは点灯する。エリアコードA3に属する制御対象装置(街灯)200Pは消灯する。当該制御により、予め指定されている避難所までの避難経路(ルート)に対応するエリアコードの制御対象装置(街灯)200Pは点灯し、それ以外の制御対象装置200Pは消灯する。
【0063】
これにより、災害発生時において点灯させた制御対象装置(街灯)200Pに従って避難所への避難経路による誘導を容易に実行することが可能である。
【0064】
なお、本例においては、道路に配置されている制御対象装置(街灯)200Pを用いて避難経路に誘導する例について説明したが、例えばテナント等において災害発生時に避難する場合に制御対象装置(非常灯)を制御することにより同様に避難経路による誘導を容易に実行させることも可能である。
【0065】
なお、本例においては、制御対象装置(街灯)を利用して避難経路による誘導を容易に実行する場合について説明したが、特に制御対象装置(街灯)に限られず、交通制御を円滑にするために複数の制御対象装置(信号器)等を利用して一斉に制御することも可能である。
【0066】
なお、本例においては、複数の制御対象装置について一斉に制御する状況として、災害発生時を例に説明したが、特に災害発生時に限られず通常時にも同様の制御を実行するようにしても良い。
【0067】
(変形例2)
図7は、本実施形態の変形例2に基づく制御対象装置200Qを説明する図である。
【0068】
図7(A)を参照して、ここでは、行列状に配置された複数の制御対象装置(LED)200Qが配置されている場合が示されている。複数の制御対象装置(LED)200Qは、列毎にグループ化されている場合が示されている。一例としてグループG1〜G5にグループ化されている。受信装置100は、複数の制御対象装置(LED)200Qと有線あるいは無線により接続され、各グループ毎に制御可能であるものとする。
【0069】
図7(B)を参照して、電力制御用サーバ30からの制御データとしてグループ名と色とが関連付けられている場合が示されている。グループ名G1〜G5にそれぞれ対応して発光色として「赤」、「青」、「黄」、「緑」、「白」が対応付けられていて、指定された発光色となるように制御コマンドが割り当てられているものとする。
【0070】
例えば、電力制御用サーバ30から出力される制御データについて、時分割的にグループ毎に割り当てられている発光色を変化させることにより、受信装置100と接続されている複数の制御対象装置(LED)200Qを用いた任意のイルミネーション点灯が可能となる。なお、LEDに限られず有機EL等、他の発光素子を用いることも当然に可能である。
【0071】
(変形例3)
図8は、実施形態の変形例3に基づくデジタル伝送システム1#における送信装置10および受信装置100#の機能ブロック図である。
【0072】
図8に示されるように、
図2の機能ブロック図と比較して受信装置100を受信装置100#に変換した点が異なる。受信装置100#は、位置情報取得部105#を設けた点が異なる。
【0073】
位置情報取得部105#は、例えばGPS(Global Positioning System)の機能を利用して緯度、経度等の位置情報を取得する。
【0074】
データ抽出部107は、位置情報取得部105#で取得された位置情報に従って制御データを抽出する。
【0075】
図9は、本実施形態の変形例3に基づく制御データの一例を説明する図である。
図9を参照して、ここでは、電力制御用サーバ30からの制御データとして、緯度、経度の位置情報と、制御対象装置、制御コマンドとがそれぞれ関連付けられている場合が示されている。
【0076】
一例として、緯度「D0」、経度「E0」の場合には、制御対象装置が表示装置、警報装置、電気調理器具について、それぞれ制御コマンドX0、X0、X1が関連付けられている場合が示されている。
【0077】
また、緯度「D1」、「経度E1」の場合には、制御対象装置が表示装置、警報装置、電気調理器具について、それぞれ制御コマンドX0、X1、X1が関連付けられている場合が示されている。
【0078】
制御コマンドX0は、起動命令、制御コマンドX1は、停止命令を指すものとする。
本例における制御データは、位置情報に従って制御対象装置における制御コマンドが異なる場合が示されている。
【0079】
なお、ここで、「D0」、「E0」等は、ある固定的な数値ではなく、一定の幅、範囲を持たせるようにすることも可能である。
【0080】
当該制御データを利用することによりGPSの機能により取得した緯度、経度に基づいて、制御データのうちの受信装置100#が位置する地域に応じたデータを抽出することが可能である。
【0081】
データ抽出部107は、位置情報取得部105#で取得された位置情報に従って、対応する緯度、経度のデータを抽出する。例えば、緯度D0、経度E0におけるデータを抽出し、抽出したデータに従って、出力部109は、接続されている複数の制御対象装置について各制御コマンドに応じた処理を実行するように指示する。
【0082】
本例においては、地域情報に応じて制御対象装置における制御コマンドが異なる。
例えば、災害発生時において災害発生地点と距離が近い受信装置と、災害発生地点と距離が遠い受信装置とで制御コマンドを変更することが可能である。
【0083】
災害発生地点と距離が近い受信装置に対しては、より安全を考慮した制御コマンドを指示し、距離が遠い受信装置については、注意を促すのみの制御コマンドを指示することが可能である。
【0084】
放送波が利用されるため一斉に複数の受信装置に配信することが可能であるが、各地域における受信装置に応じた配信が可能である。これにより、各地域に対応して受信装置と接続される複数の制御対象装置を一斉に制御することが可能である。
【0085】
なお、本例においては、位置情報取得部105#は、一例としてGPSの機能を利用して位置に関する位置情報を取得する場合について説明したが、特にこれに限られず、受信したIPパケットデータの中からデータを抽出することが可能な位置に関する位置情報であればどのような情報を取得するようにしても良い。
【0086】
例えば、端末にGPSの機能が設けられている場合には、当該端末から位置情報を取得するようにしても良いし、GPSの機能が設けられていない場合であってもアクセスポイント(AP)と通信することにより位置情報を取得するようにしても良い。
【0087】
また、GPSの機能等を利用して位置情報を取得するのではなく、予め位置に関する位置情報が記憶されている記憶装置から位置情報を取得するようにしても良い。当該記憶のさせ方としては、受信装置100#を出荷する際に位置情報を記憶させても良いし、受信装置100#のユーザが位置情報を登録するための所定のインタフェース画面(位置情報登録画面)に対して入力操作して位置情報を記憶させるようにしても良い。例えば、所定のインタフェース画面としては、受信装置100#と通信可能に設けられた端末を介して当該位置情報を記憶させることも可能である。
【0088】
(変形例4)
上記においては、ISDB−T方式におけるデジタル放送波信号を無線伝送するデジタル伝送システムについて主に説明したが、特にISDB−T方式におけるデジタル放送波信号に限られず、例えば、他の放送波信号にも同様に適用可能である。例えば、有線のISDB−C(ISDB-Cable)方式におけるデジタル放送波信号においても同様に適用可能である。
【0089】
図10は、本実施形態の変形例4に基づくデジタル伝送システム1Aの構成を示す図である。
【0090】
図10に示されるようにデジタル伝送システム1Aは、
図1のデジタル伝送システム1と比較して送信装置10を送信装置10Aに置換し、受信装置100を受信装置100Aに置換する点と、送信装置10Aと受信装置100Aとを有線のケーブル網50により接続している場合が異なる。当該構成においてデジタル放送波信号は、ケーブル網50を介して送信装置10Aから受信装置100Aに伝送される。送信装置10Aは、公知のいわゆるパススルー方式あるいはトランスモジュレーション方式を用いて伝送し、受信装置100Aは、当該方式で伝送されたデジタル放送波信号を受信する。
【0091】
なお、ケーブル網50は、同軸ケーブルを用いてデジタル放送波信号を伝送する。なお、同軸ケーブルに限られず、光ファイバーと、同軸ケーブルとを併用する形式でも良いし、あるいは、光ファイバーのみで伝送しても良いし、光ファイバーと無線とを併用する形式としても良い。
【0092】
なお、本例においては、ケーブル網50と接続されている送信ユニット60も示されており、当該送信ユニット60は、ケーブル網50を介して伝送されたデジタル放送波信号を送信アンテナ12Aを介して出力する。受信装置100Aは、送信アンテナ12Aから出力されたデジタル放送波信号を受信する構成としても良い。
【0093】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。