【実施例】
【0027】
図5は、本発明の一実施例である静電容量式重量センサー100の平面図であり、
図6はその断面図である。この静電容量式重量センサー100の基本構成は、静電容量式重量センサー10と基本的には同じであるが、その違いは、スペーサーの個数の違いにある。
【0028】
スペーサーの個数を変化させることにより、静電容量を変えることができる。スペーサーの数が少ないほど静電容量は大きくなり、微少な加重による静電容量の変化を検出しやすくなる。一方で、静電容量が大きくなると、静電容量を検出する静電容量測定器の最大検出の値が大きい測定器が必要となる。また、スペーサーの数が少なくなると、加重後の安定値に至る時間が長いことから正確な数値が得にくいことや、加重除去後の加重前の基準値に戻る時間が長いことなどの難点がある。
【0029】
図5,
図6に示す静電容量式重量センサー100は、かかる観点から実施例として上下にそれぞれスペーサー180,又はスペーサー200を17個を配置したものである。
図6(a)は、パネル電極S11,パネル電極E11,パネル電極E21の断面を示した図である。
図6(a)においてパネル電極S11は、絶縁体140とその全面に被覆された導電体220と、その上側外面と下側外面に被覆された誘電体300とから形成されている。パネル電極E11には絶縁体140の上側外面に導電体を被覆したシールド電極G280が形成されており、また下側外面(パネル電極S11と対向する面)には導電体である導電体240が形成されている。
【0030】
パネル電極E12には絶縁体140の上側外面(パネル電極S11と対向する面)に導電体260が形成され、下側外面にはシールド電極G280が形成されている)。
【0031】
図6(b)は、静電容量式重量センサー100の端部の詳細を示した図である。
パネル電極E11,パネル電極E12の外側に形成されているシールド電極280は、導電体340で接続されており、導電体340の外周は防水テープ320で密閉されている。導電体340は、重量加圧及び形状変化時に伸縮が可能なフレキシブルな導電体、例えばアルミ箔ラミネートフィルムが好ましい。シールド電極280,パネル電極S11,パネル電極E11・E12は、リード線360により、G極,S極,E極として外部に導出されている。
【0032】
静電容量式重量センサー100を用いて
図4に示す静電容量式重量センサー10に代えて、マット52の上に静電容量式重量センサー100を設置し、そこに着床してからの人の微細な動きの状況を検出した結果を
図7から
図18に示す。
【0033】
図7は、人が着床してから離床するまでの静電容量の変化を示した図であり、その縦軸は静電容(pF)量であり、横軸は時間(min)である。着床すると約7×10
−9pFの静電容量が検出され、離床動作を経て、完全な離床により元の状態に戻る。
【0034】
図8は、人が仰向きに寝ているときの通常呼吸をしている状態の静電容量の変化を示した図であり、縦軸は静電容(pF)量、横軸は時間(sec)である。
図9は人が仰向きに寝ている状態で通常呼吸をしている状態から呼吸を停止した状態(測定開始から約3秒〜約6秒)、そして通常呼吸に戻った状態の静電容量の変化を示した図である。
【0035】
図10は人が仰向きに寝ている状態で呼吸を停止しているときの静電容量の変化を示した図である。
図11は人が横向きに寝ている状態で通常呼吸をしている状態から呼吸を停止した状態(測定開始から約12秒から約24秒)、そして通常呼吸に戻った状態での静電容量の変化を示した図である。
【0036】
図12は人が横向きに寝ている状態で呼吸を停止しているときの静電容量の変化を示した図である。
図13は人が仰向きに寝ている状態で体を移動させたときの静電容量の変化を示した図である。
【0037】
図14は人が仰向きに寝て通常呼吸をしている状態で咳を3回(測定開始から約15秒から約19秒)し、通常呼吸に戻った状態での静電容量の変化を示した図である。
【0038】
図15は人が横向きに寝て通常呼吸をしている状態で咳を3回(測定開始から約22秒から約26)し、通常呼吸に戻った状態での静電容量の変化を示した図である。
図16は人が着床したときの静電容量の変化を示した図である。
【0039】
図17は人が仰向きの状態から横向きになったときの静電容量の変化を示した図である。
図18は人が離床したときの静電容量の変化を示した図である。
【0040】
図7から
図18で明らかにした通り、静電容量式重量センサー100によれば、人の呼吸や体動状態を極めて正確に検出することができる。これに対して、従来の静電容量式重量センサー、例えば特許文献1に記載の静電容量式重量センサーでは、このような高精度な検出をすることはできない。例えば、特許文献1に記載の静電容量式重量センサーにより横向きの状態で深呼吸を3回し、その後通常呼吸に戻った状態の静電容量の変化(
図19(a))と、静電容量式重量センサー100による場合(
図19(b))との比較を示した図が
図19である。
図19(a)に示す通り、従来技術のセンサーでは3回の深呼吸が1回の波形として現れているのに対し、本発明の実施例である静電容量式重量センサーでは3回の深呼吸が3回の波形となって現れている。また、通常の呼吸の変換についても、従来より高精度で検出されていることがわかる。