特許第6378066号(P6378066)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6378066
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】情報処理装置および実行管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20180813BHJP
   G06F 9/50 20060101ALI20180813BHJP
【FI】
   B60R16/02 660G
   G06F9/50 120A
【請求項の数】7
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-240109(P2014-240109)
(22)【出願日】2014年11月27日
(65)【公開番号】特開2016-101785(P2016-101785A)
(43)【公開日】2016年6月2日
【審査請求日】2017年5月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】特許業務法人湘洋内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 貴士
(72)【発明者】
【氏名】清水 淳史
(72)【発明者】
【氏名】中曽根 航
(72)【発明者】
【氏名】望月 俊啓
【審査官】 岡▲さき▼ 潤
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−160295(JP,A)
【文献】 特開2003−222523(JP,A)
【文献】 特開2006−277062(JP,A)
【文献】 特開2004−127280(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/080952(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 16/02
G06F 9/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを実行するコンテンツ実行部と、
前記コンテンツの種類ごとに、車両の走行中に実行終了を許可するか否かを判断する走行中終了可否情報と、前記コンテンツの種類ごとの優先度を対応付けて記憶するコンテンツ種類記憶部と、
前記コンテンツ実行部が使用可能な残メモリ容量を特定するメモリ監視部と、
前記車両の状態を取得する走行状態監視部と、
前記残メモリ容量が所定の閾値未満になると、前記走行状態監視部で取得した車両の状態に応じて、前記コンテンツ種類記憶部に記憶された前記走行中終了可否情報と前記コンテンツの種類ごとの優先度とを用いて実行終了を許可するコンテンツを決定し、コンテンツの終了要求を前記コンテンツ実行部に発行する終了コンテンツ決定部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記コンテンツ実行部の実行状態を取得するブラウザ状態確認部を備え、
前記残メモリ容量が所定の閾値未満になると、前記終了コンテンツ決定部は、前記コンテンツ実行部が実行しているコンテンツが、一つのコンテンツであって、前記ブラウザ状態確認部で取得した実行状態がバックグラウンドである場合には再起動の要求を発行する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記終了コンテンツ決定部は、前記コンテンツ実行部が実行するコンテンツと前記情報処理装置との間でハードウェア資源が競合する場合には、前記競合するハードウェア資源に関する前記コンテンツの終了要求を発行する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記コンテンツごとに前記コンテンツ実行部において常時実行される必要の有無を特定する常駐要否情報を対応付けて記憶するコンテンツ記憶部を備え、
前記終了コンテンツ決定部は、前記コンテンツ実行部に対して前記常駐要否情報に基づき常時実行される必要が有るコンテンツについて起動を指示する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記メモリ監視部と、前記走行状態監視部と、前記終了コンテンツ決定部と、は、前記コンテンツ実行部から独立して動作するプロセスとして動作する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
コンテンツを実行する情報処理装置においてコンテンツの実行制御を行う実行管理プログラムであって、
前記情報処理装置は、制御部と、記憶部と、を備え、
前記記憶部には、前記コンテンツの種類ごとに、車両の走行中に実行終了を許可するか否かを判断する走行中終了可否情報と、前記コンテンツの種類ごとの優先度と、が対応付けて記憶され、
前記制御部に対し、
前記コンテンツ実行部が使用可能な残メモリ容量を特定するステップと、
車両の走行状態を取得するステップと、
前記残メモリ容量が所定の閾値未満になると、車両の走行状態に応じて、前記記憶部に記憶された走行中終了可否情報と前記コンテンツの種類ごとの優先度とを用いて実行終了を許可するコンテンツを決定し、前記コンテンツの終了要求を発行するステップと、
を実行させることを特徴とする実行管理プログラム。
【請求項7】
請求項に記載の実行管理プログラムであって、
前記残メモリ容量が前記所定の閾値より小さい場合、実行中の前記コンテンツのうち、メモリの使用量がより大きいコンテンツを終了するよう終了指示を発行するステップと、を実行させることを特徴とする実行管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および実行管理プログラムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2013−152627号公報(特許文献1)がある。この公報には、「アプリケーションを動作させるアプリケーション実行環境が搭載された車載端末であって、前記アプリケーション実行環境は、当該アプリケーション実行環境の起動後に前記アプリケーションを起動すると共に、予め定められたタイミングで前記アプリケーションを再起動する起動手段と、前記起動手段により前記アプリケーションが起動される際に、該アプリケーションに対し、該起動が、当該アプリケーション実行環境の起動後、最初に行われたものであるか否かを通知する通知手段と、を備えることを特徴とする車載端末。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−152627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術では、アプリケーションが起動される際に初回起動であるか否かを通知しているが、そもそも刻々と変化する車両や車載端末の状態に応じた終了すべき最適なコンテンツを決定して終了することはできない。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、車両や車載端末の状態に応じた終了すべき最適なコンテンツを決定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記課題を解決すべく、本発明に係る情報処理装置は、コンテンツを実行するコンテンツ実行部と、上記コンテンツの種類ごとに、車両の走行中に実行終了を許可するか否かを判断する走行中終了可否情報と、上記コンテンツの種類ごとの優先度と、を対応付けて記憶するコンテンツ種類記憶部と、上記コンテンツ実行部が使用可能な残メモリ容量を特定するメモリ監視部と、上記車両の状態を取得する走行状態監視部と、上記残メモリ容量が所定の閾値未満になると、上記走行状態監視部で取得した車両の状態に応じて、上記コンテンツ種類記憶部に記憶された上記走行中終了可否情報と上記コンテンツの種類ごとの優先度とを用いて実行終了を許可するコンテンツを決定し、コンテンツの終了要求を上記コンテンツ実行部に発行する終了コンテンツ決定部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、車両や車載端末の状態に応じた終了すべき最適なコンテンツを決定することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2】車載端末の構成例を示す図である。
図3】コンテンツDBのデータ構造を示す図である。
図4】コンテンツ種類DBのデータ構造を示す図である。
図5】車載端末のハードウェアの構成を示す図である。
図6】コンテンツ終了処理のフローを示す図である。
図7】終了コンテンツ決定処理のフローを示す図である。
図8】終了報告表示画面の例を示す図である。
図9】第二の実施形態に係るコンテンツ終了処理のフローを示す図である。
図10】第三の実施形態に係る終了コンテンツ決定処理のフローを示す図である。
図11】第四の実施形態に係るコンテンツ種類DBのデータ構造を示す図である。
図12】第四の実施形態に係る終了コンテンツ決定処理のフローを示す図である。
図13】第五の実施形態に係るコンテンツDBのデータ構造を示す図である。
図14】第五の実施形態に係る常駐コンテンツ起動処理のフローを示す図である。
図15】第六の実施形態に係る車載端末の構成例を示す図である。
図16】第七の実施形態に係る車載端末の構成例を示す図である。
図17】第七の実施形態に係るブラウザ再起動処理のフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を適用した情報処理装置の例について、図面を参照して説明する。
【0010】
一般に、車載端末では、ブラウザ等のコンテンツ実行環境において、ウェブサイトに通信を介してアクセスし、コンテンツ実行環境上でコンテンツが実行されることが多くなっている。例えば、ユーザに応答性の良い検索機能を提供し、ユーザの状況に応じた細やかな表示の変更等を実現する情報を提供するために、このようなコンテンツが提供されることが多い。これは、スマートフォン等の携帯装置の処理能力の飛躍的向上により、より複雑な処理をクライアント装置側で実行可能となってきたことにも起因する。その一方で、一般的にハードウェア資源がそれほど多くない組み込み型デバイスにおいても、そのようなコンテンツを同様に利用する要望が高まっており、ハードウェア資源の効率的な制御の必要性が一段と高まっている。
【0011】
特に、車両等の移動体に搭載され経路誘導や各種情報の提供を行うだけでなく、車両制御の一端を担うことも多くなりつつあるナビゲーション装置等においては、利用車両や車載端末の状態に応じて終了して良いコンテンツあるいは終了すべきではないコンテンツは相対的なものであり、しかも状況に応じて動的に変化する。たとえば、車両が走行中の状況において、走行中に使用が禁止されているコンテンツは当然に終了しても良いが、走行中に使用が認められているコンテンツは終了すべきではない。また、別の例をあげると、車載端末側でFM(Frequency Modulation)ラジオを再生している場合には、使用していないブラウザ上で動作するインターネットラジオ再生コンテンツは終了しても良いと言える。
【0012】
図1は、本発明に係る実施形態を適用した情報処理装置である車載端末10を含む情報処理システムの構成の例である。この情報処理システムは、通信ネットワーク40を介して多様なコンテンツを車両50の搭乗者に提供することが可能な情報処理システムであって、車載端末10、通信端末20、サーバ30、通信ネットワーク40および車両50を含む。なお、コンテンツには、アプリケーションソフトウェア等のプログラム、動画、静止画、ウェブサイト、音楽、その他エンターテインメント情報、車両制御情報、業務利用情報等の各種の情報が含まれるものとする。また、コンテンツは、通信ネットワーク40を介さず、車載端末10が管理する記憶装置に格納されている情報であってもよい。
【0013】
車載端末10は、車両50に固定的に取り付けられ、あるいは着脱可能に取り付けられる。なお、車載端末10は、車両50に限られず、他の移動体に取り付けられるものであってもよい。また、車載端末10は、移動体に取り付けられる必然性もなく、たとえば有線あるいは無線のネットワークを介した通信をサーバ30等の他の装置と行うことが可能であればよい。
【0014】
本実施形態における車載端末10は、通信ネットワーク40を介してサーバ30に接続し、車両50の搭乗者に提供するコンテンツを取得する。車載端末10は、通信ネットワーク40に自ら接続するものであってもよいし、通信端末20を経由して通信ネットワーク40に接続するものであっても良い。車載端末10と通信端末20との通信では、USB(Universal Serial Bus)やBluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の端末間の接続に利用可能な通信機能を使用する。
【0015】
通信端末20は、車載端末10に対して、車載端末10を通信ネットワーク40上の他の装置と通信する機能を提供する。また、通信端末20は、サーバ30の機能を代替して車載端末10で実行されるコンテンツを配置することも可能である。この場合、通信端末20は車載端末10からは複数あるサーバ30の1つとして接続される。
【0016】
サーバ30は、車載端末10において実行されるコンテンツを提供可能に有する情報処理装置である。サーバ30は、通信ネットワーク40を介して車載端末10および通信端末20のいずれかまたは両方と通信する。なお、サーバ30は一台に限らず、複数の情報処理装置により構成されてもよい。
【0017】
通信ネットワーク40は、電話網やインターネット網、公衆LAN(Local Area Network)等の、コンピューターが相互に通信を行うことが可能なネットワーク網である。
【0018】
車両50は、燃料、電気あるいは燃料と電気の両方を用いて駆動力を得る移動体であり、車載端末10、通信端末20および搭乗者を搭載して移動する。
【0019】
図2は、車載端末10の構成例を示す図である。車載端末10には、通信部320と、操作管理部322と、表示管理部324と、音声管理部326と、ブラウザ400と、通話部480と、動画再生部481と、音楽再生部482と、ナビゲーション部483と、音声認識部484と、システム側メモリ管理部490と、車両情報取得部492と、が含まれる。
【0020】
通信部320は、通信端末20と通信を行い、通信端末20を介して通信ネットワーク40上の他のコンピューターと通信し、車載端末10とサーバ30との間でのデータ通信を実現する。あるいは、通信部320自らが通信ネットワーク40上の他のコンピューターとの通信や電話を発着信する機能を提供しても良い。
【0021】
操作管理部322は、ユーザの操作を受け付けて、コンテンツやブラウザ400等の処理部に受け渡す機能である。
【0022】
表示管理部324は、OS(Operating System)やプログラムが生成する画面等の画像データを、車載端末10の内部状態に応じて選択的に表示する。また、表示管理部324は、車載端末10の中でブラウザ400は搭乗者が閲覧できる状態(以降、「フォアグラウンド状態」という)にあるのか、他の機能が表示されており閲覧できない状態(以降、「バックグラウンド状態」という)にあるのか、を管理する。
【0023】
音声管理部326は、車載端末10において実行されるプログラムが出力する音声に関する出力データを車載端末10の内部状態に応じて選択的にスピーカに送信する。また、音声管理部326は、マイクから受け付けた入力データを車載端末10の内部状態に応じて選択的にプログラムに送信する。
【0024】
通話部480は、通信端末20または通信部320に接続し、電話の発着信および通話処理を行う。
【0025】
動画再生部481は、テレビチューナおよび光ディスクドライブ等の動画情報を出力する機器から動画データを取得して動画として再生する。
【0026】
音楽再生部482は、ラジオチューナ、補助記憶装置、光ディスクドライブ、メモリカードIF(Inter Face)および通信端末20から、音楽データを取得して楽曲として再生する。
【0027】
ナビゲーション部483は、補助記憶装置に格納された地図データ、測位センサ、ジャイロセンサ、車両信号線および車載ネットワーク等から取得したデータを使用して、カーナビゲーション機能を提供する。
【0028】
音声認識部484は、マイク等の音声入力装置から入力された音声データを文字データに変換し、入力された音声データの発話内容を認識する。
【0029】
システム側メモリ管理部490は、OS上で使用済みのメモリ使用量や使用可能なメモリ残量、OS上で動作するプログラムのプロセスが使用するメモリ容量であるメモリ使用量等を管理する。
【0030】
車両情報取得部492は、車両信号線あるいは車載ネットワークIFから取得した車載ネットワークの出力データをナビゲーション部483等の各プログラムに提供する機能である。
【0031】
ブラウザ400には、ブラウザ通信部340と、ブラウザ制御部412と、ブラウザ制御部412により実行を制御されるコンテンツ380と、メモリ管理部420と、が含まれる。ブラウザ400は、コンテンツを実行するコンテンツ実行部に相当する。
【0032】
ブラウザ通信部340は、サーバ30や通信端末20と通信する。ブラウザ通信部340は、サーバ30等から提供されるコンテンツ380を取得し、コンテンツ380に係る処理結果をサーバ30等の外部の装置に送信し、送信した結果の応答がある場合には、外部の装置から結果の情報を取得し、表示を行う。
【0033】
ブラウザ制御部412は、コンテンツ380を解析し、所定のデータ構造を有するようデータベース化した後に実行し、描画処理を実行する。また、ブラウザ制御部412は、サーバ30等から取得したコンテンツ380の再取得を不要とするために、コンテンツ自身あるいは通信データのキャッシュを行う。また、ブラウザ制御部412は、コンテンツ380の閲覧履歴を保存するとともに、ユーザに履歴一覧を提供し選択された履歴に該当するコンテンツを再表示する。また、ブラウザ制御部412は、入出力を統括し、ユーザインタフェースを提供する。
【0034】
メモリ管理部420は、終了コンテンツ決定部430、ブラウザ状態確認部431、システム側メモリ監視部432、コンテンツ確認部433、コンテンツDB434、コンテンツ種類DB435、車両状態監視部440、車載端末状態監視部450で構成される。
【0035】
ブラウザ状態確認部431は、車載端末10の中でブラウザ400はフォアグラウンド状態」にあるのか、バックグラウンド状態にあるのかをブラウザ制御部412に問い合わせ、終了コンテンツ決定部430に通知する。なお、ブラウザ400がフォアグラウンド状態であるのかバックグラウンド状態であるのかは、表示管理部324が管理している。そのため、ブラウザ状態確認部431は、ブラウザ400がフォアグラウンド状態であるのかバックグラウンド状態であるのかを、表示管理部324に問い合わせるものとしてもよい。
【0036】
システム側メモリ監視部432は、ブラウザ400が使用しているメモリ量をシステム側メモリ管理部490より取得してブラウザ400が使用可能な残メモリ容量を終了コンテンツ決定部430に通知する。なお、システム側メモリ監視部432には、ブラウザ400が使用可能なメモリ使用量が設定されている。システム側メモリ監視部432は、システム側メモリ管理部490から取得したブラウザ400のメモリ使用量を使用可能なメモリ使用量から減算して、ブラウザ400が使用可能な残メモリ容量を計算する。終了コンテンツ決定部430への残メモリ容量の通知タイミングは任意のタイミング、たとえば残メモリ容量の算出要求を受けたタイミングや、周期的なタイミングでよい。
【0037】
コンテンツ確認部433は、ブラウザ400で実行中のコンテンツ380の一覧をブラウザ制御部412から取得して終了コンテンツ決定部430に通知する。
【0038】
図3は、コンテンツDB434のデータ構造を示す図である。図3に示すように、コンテンツDB434には、コンテンツ識別子434aと、コンテンツ名434bと、コンテンツ種類434cと、が対応付けて格納される。
【0039】
コンテンツ識別子434aは、コンテンツを識別可能な固有の情報である。例えば、コンテンツ識別子434aには、コンテンツにアクセス可能なURL(Uniform Reference Locator)が格納される。
【0040】
コンテンツ名434bは、コンテンツ識別子434aにより特定されるコンテンツの名称である。例えば、「POI(Point of Interest)検索」、「同時通訳」、「リモート故障診断」等のコンテンツ名称である。
【0041】
コンテンツ種類434cは、コンテンツ識別子434aにより特定されるコンテンツの種類である。例えば、「ナビ(ナビゲーション)連携」、「オーディオ」、「車両連携」等のコンテンツ種類である。なお、コンテンツ種類434cに格納されるコンテンツの種類は、コンテンツ種類DB435において登録されているコンテンツ種類のいずれかである。
【0042】
図4は、コンテンツ種類DB435のデータ構造を示す図である。図4に示すように、コンテンツ種類DB435には、コンテンツ種類435aと、走行中終了可否435bと、が対応付けて格納される。
【0043】
コンテンツ種類435aは、コンテンツの種類であり、走行中終了可否435bは、走行中におけるコンテンツの終了を許可するか否かについての情報である。例えば、コンテンツ種類が「ビデオ」であるコンテンツについては、終了「可」の属性情報をあらかじめ対応付けられて格納される。これに対して、例えば、オーディオや音声認識等の運転中に使用することが一般的であり、安全上も問題がないものについては、終了「不可」の属性情報をあらかじめ対応付けられて格納される。また、「リモート故障診断」というコンテンツが属する「車両連携」というコンテンツ種類については、故障時に遠隔から故障か否か、また呼称である場合どこが故障しているかを判断するための情報を常時取得しておかなければならないため、終了「不可」の属性情報をあらかじめ対応付けられて格納される。
【0044】
なお、上述のコンテンツDB434と、コンテンツ種類DB435とは、サーバ30あるいは通信端末20を介して更新情報を取得すると適宜書き換えられるものとする。
【0045】
車両状態監視部440は、車両情報取得部492から走行状態等の車両の状態を取得し、終了コンテンツ決定部430に受け渡す。なお、車両の状態には、舵角、ブレーキ踏力、車速等の走行に関する状態に限られず、燃料の残量、時刻帯、降雨量、外気温、航続可能距離等の他の車両に関係する各種の情報が含まれる。
【0046】
車載端末状態監視部450は、通話部480と、動画再生部481と、音楽再生部482と、ナビゲーション部483と、音声認識部484等の車載端末10で実行されているプログラムのうちブラウザ400以外の他のプログラムと接続して実行状態を収集し、車載端末10の状態として、終了コンテンツ決定部430に通知する。なお、通話部480、音楽再生部482および音声認識部484等の主な処理が音声の入出力であるプログラムの実行状態については、音声の入出力を管理する音声管理部326においても判定可能であるので 、車載端末状態監視部450は、音声管理部326にプログラムの実行状態を問い合せても良い。同様に、車載端末状態監視部450は、通信の有無によりプログラムの実行状態を判定可能であるプログラムについては通信部320に、表示の有無によりプログラムの実行状態を判定可能であるプログラムについては表示管理部324に問い合せることでプログラムの実行状態を収集しても良い。また、OSがプログラムの実行状態を提供する場合には、車載端末状態監視部450はOSにプログラムの実行状態を問い合せることでプログラムの実行状態を収集しても良い。
【0047】
終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ状態確認部431、システム側メモリ監視部432、コンテンツ確認部433、コンテンツDB434、コンテンツ種類DB435、車両状態監視部440および車載端末状態監視部450から情報を取得し、ブラウザ400の実行状態、ブラウザ400が使用可能な残メモリ容量、ブラウザ400で実行中のコンテンツ、車両50の状態および車載端末10の状態を把握することで、メモリ不足を検出した時点で最適な終了させるコンテンツを決定する。なお、メモリ不足時にコンテンツを終了させる理由は、終了させるコンテンツが使用していたメモリ領域の解放および再利用による残メモリ容量の増加を狙うためである。しかし、状況に応じて、上述のとおり、終了させても問題が起き難いコンテンツと、不都合が大きいコンテンツが存在する。このような場合において、適切にコンテンツを終了させてメモリ残量の増加を安全に行う際に、終了コンテンツ決定部430は終了させるコンテンツを適切に決定するといえる。
【0048】
以上が、車載端末の構成の概要である。なお、車載端末10は、典型的にはナビゲーション装置等であるが、これに限らず、汎用計算機であるパーソナルコンピューター装置、携帯電話端末、タブレット端末、PND(Portable Navigation Device)、PDA(Personal Digital Assistant)、等の電子情報端末であってもよい。
【0049】
図5は、本実施形態に係る車載端末10のハードウェアの構成を示す図である。車載端末10には、CPU(Central Processing Unit)200、ROM(Read Only Memory)201、RAM202、ラジオチューナ203、テレビチューナ204、表示装置210、操作装置211、補助記憶装置212、測位センサ213、ジャイロセンサ214、カメラ220、光ディスクドライブ221、メモリカードIF(Interface)222、マイク223、スピーカ224、通信装置230、機器間通信装置231および車載ネットワークIF240を含む。
【0050】
CPU200は、車載端末10の各部を制御し、RAM202上にロードされるカーナビゲーションプログラムやブラウザプログラム等に従って演算を実行する装置である。
【0051】
ROM201は、制御プログラムなどが書き込まれた読み出し専用の記憶装置である。
【0052】
RAM202は、補助記憶装置212に記憶されているプログラムを読み込んで一時的に保管し、CPU200がプログラムの実行時に生成するワークデータ等を記憶する装置である。
【0053】
ラジオチューナ203は、アンテナより短波、中波、超短波等の電波を受信し、選曲して番組として聴取する装置である。特に、FM多重放送の受信として、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)から交通情報を受信することができる。
【0054】
テレビチューナ204は、超短波の電波を受信し、選曲して、TV番組として動画を再生する装置である。
【0055】
表示装置210は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−luminescence)ディスプレイ等、搭乗者に画像情報を表示する装置である。
【0056】
操作装置211は、搭乗者が車載端末10を指で操作するボタン、スイッチ、キーボード、タッチパネル等の装置である。
【0057】
補助記憶装置212は、カーナビゲーションやブラウザ等のプログラムとそれらのプログラムが使用する地図データや設定ファイル等の各種データ等を記憶する大容量の記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)である。なお、情報が古くなり各種データの入れ替えが必要となった際には、車載端末10は、通信装置230等を利用して通信ネットワーク40に接続することにより、補助記憶装置212に保存されている各種データを、通信ネットワーク40と接続されたサーバから取得して更新することができる。また、ブラウザ400などのソフトウェアプログラムについても、サーバから取得して、最新のものに更新することができる。
【0058】
測位センサ213は、複数の衛星波あるいは複数の無線LANの電波を用いて、地球上での緯度および経度で示される自身の位置を測位するセンサである。
【0059】
ジャイロセンサ214は、車両の角度や角速度を計測するためのセンサである。
【0060】
カメラ220は、車両50の外部環境を撮影して画像情報として取り込む光学装置である。
【0061】
光ディスクドライブ221は、CD(Compact Disc)(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray Disc(登録商標)等の光ディスクを読み込み、音楽データや映像データを読み出す装置である。
【0062】
メモリカードIF222は、不揮発性記憶媒体であるメモリカード等の読み書きを行うインタフェースである。
【0063】
マイク223は、搭乗者の音声を収集する装置である。
【0064】
スピーカ224は、車載端末10で再生される音楽情報、経路案内時の音声案内および操作音等を出力するための装置である。
【0065】
通信装置230は、TCU(Telematics Control Unit)等の通信ネットワーク40を介してサーバ30とのデータ通信の実行および電話の発着信を提供する装置である。
【0066】
機器間通信装置231は、通信端末20と接続してデータをやり取りするためのインタフェース装置である。接続方式は、USB(Universal Serial Bus)やHDMI(High−Definition Multimedia Interface)等の規格に準拠した有線接続でもよいし、無線LAN(Local Area Network)のIEEE 802.11a/b/g/n/acやBluetooth(登録商標)等の規格に準拠した無線接続でもよい。
【0067】
車載ネットワークIF240は、車載ネットワーク52と接続し、車両50の走行状態や内部状態を表すCAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)等の車載ネットワーク52から得たデータを内部に取り込むための装置である。
【0068】
また、車載端末10は、車両信号線51とも接続されており、車両50の走行状態や内部状態を取り込むことができる。
【0069】
上記した車載端末10の操作管理部322、表示管理部324、音声管理部326、通話部480、動画再生部481、音楽再生部482、ナビゲーション部483、音声認識部484、ブラウザ400およびシステム側メモリ管理部490は、CPU200に処理を行わせるプログラムによって実現される。このプログラムは、補助記憶装置212に記憶され、実行にあたってRAM202上にロードされ、CPU200により実行される。
【0070】
また、通信部320は、通信装置230と、機器間通信装置231と、により実現される。コンテンツDB434、コンテンツ種類DB435は、補助記憶装置212あるいはRAM202により実現される。車両情報取得部492は、車載ネットワークIF240により実現される。
【0071】
以上が、本実施形態における車載端末10のハードウェア構成例である。しかし、これに限らず、その他の同様のハードウェアを用いて構成されるものであってもよい。
【0072】
図6は、コンテンツ終了処理の処理フローを示す図である。コンテンツ終了処理は、車載端末10が起動後に所定のタイミングで(例えば、コンテンツがブラウザ通信部340を介して外部と通信を行うタイミング や操作管理部322が搭乗者の操作を検出したタイミング、あるいは5分に一度等、定期的に)実施される。
【0073】
まず、終了コンテンツ決定部430は、システム側メモリ監視部432からブラウザが使用可能な残メモリ容量を取得する(ステップS001)。すなわち、システム側メモリ監視部432は、システム側メモリ管理部490から取得したブラウザ400のメモリ使用量を、使用可能なメモリ使用量から減算して、ブラウザ400が使用可能な残メモリ容量を計算し、終了コンテンツ決定部430に受け渡す。
【0074】
そして、終了コンテンツ決定部430は、あらかじめ設定された閾値である警戒値に到達して(警戒値より以下となって)いるか否かを判定する(S002)。警戒値に到達していない(すなわち、警戒値を上回る)場合には、終了コンテンツ決定部430は、制御をS001に戻す。
【0075】
警戒値に到達している場合(ステップS002にて「Yes」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、メモリ使用量が、ブラウザ400にあらかじめ割り当てられているメモリ使用量の上限値に到達しているか否かを判定する(ステップS003)。すなわち、終了コンテンツ決定部430は、残メモリ容量が0より大きいか否かを判定する。残メモリ容量が0以下の場合には、ブラウザ400のメモリ使用量がブラウザ400で使用可能なメモリ量の上限値に到達していることを示すものであるため、他のプログラムの動作への影響および車載端末10のOSによる強制終了等が発生する可能性がある。そのため、終了コンテンツ決定部430は、後述するステップS009へ制御を進める。
【0076】
残メモリ容量が0より大きい場合(ステップS003にて「Yes」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、実行中のコンテンツ380の一覧を取得する(ステップS004)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、コンテンツ確認部433からブラウザ400で実行中のコンテンツ380の一覧と、コンテンツ380ごとの放置時間、すなわち最後に使用されてからの経過時間と、を取得する。放置時間、すなわち、最後に使用されてからの経過時間の起点は、バックグラウンド処理に移行してユーザが閲覧できない状態に遷移したタイミングまたはバックグラウンド処理中にサーバ30を含む他の装置との通信を完了してコンテンツの動作を停止したタイミングのどちらでも良い。
【0077】
そして、終了コンテンツ決定部430は、コンテンツDB434から、実行中のコンテンツ380の設定を取得する(ステップS005)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、コンテンツDB434から、ステップS004にて取得したコンテンツ380の一覧に含まれる各コンテンツ380に対応付けられたコンテンツ種類434cおよびコンテンツ種類DB435から、コンテンツ種類ごとの走行中終了可否435bを取得する。
【0078】
そして、終了コンテンツ決定部430は、車両状態監視部440から、車両の状態を取得する(ステップS006)。
【0079】
そして、終了コンテンツ決定部430は、終了コンテンツ決定処理を実行する(ステップS007)。終了コンテンツ決定処理の内容は、後述する。
【0080】
そして、終了コンテンツ決定部430は、コンテンツ終了要求をブラウザ制御部412へ発行する(ステップS008)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、ステップS007にて決定した終了するコンテンツについて、ブラウザ制御部412へコンテンツの終了要求を受け渡し、ステップS001へ制御を戻す。
【0081】
また、終了コンテンツ決定部430は、残メモリ容量が0以下の場合(ステップS003にて「No」の場合)には、ブラウザ再起動要求をブラウザ制御部412へ発行する(ステップS009)。ブラウザを再起動すると、メモリが一度クリアされるため、使われていない未解放のメモリ領域を再利用可能になるためである。そして、終了コンテンツ決定部430は、ステップS001へ制御を戻す。
【0082】
以上が、コンテンツ終了処理の処理フローである。コンテンツ終了処理によれば、コンテンツの実行部であるブラウザ400において実行されているコンテンツに対して、残メモリ容量が所定の閾値未満になると、終了するコンテンツを決定し、コンテンツの終了指示をブラウザ400に送出することができる。
【0083】
図7は、終了コンテンツ決定処理の処理フローを示す図である。終了コンテンツ決定処理は、コンテンツ終了処理のステップS007において実行される処理である。
【0084】
まず、終了コンテンツ決定部430は、車両が走行中であるか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、車載端末10が備えられている車両について、コンテンツ終了処理のステップS006にて取得した情報を参照し、例えば車速が0を上回り、かつサイドブレーキが解除状態になっている場合に、車両が走行中であると判定する。車両が走行中でない場合(ステップS101にて「No」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、後述するステップS104へ制御を進める。
【0085】
車両が走行中である場合(ステップS101にて「Yes」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、走行中終了可の種類に属するコンテンツが実行中であるか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、コンテンツ終了処理のステップS004にて取得したコンテンツ380の一覧に属するコンテンツ380のうち、走行中終了可否435bが「可」であるコンテンツ種類に属するコンテンツ380がひとつ以上含まれるか否かを判定する。走行中終了可の種類のコンテンツがない場合には、終了コンテンツ決定部430は、後述するステップS104へ制御を進める。
【0086】
走行中終了可の種類に属するコンテンツが実行中である場合(ステップS102にて「Yes」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、走行中終了可の種類のコンテンツの中で、もっとも放置時間が長いコンテンツを終了させるコンテンツとして選択する(ステップS103)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、走行中終了可の種類のコンテンツの中で、使用されてから最も長い時間が経過したもの(LRU:Least Recently Used)を選択する。なお、当該処理において選択するコンテンツは、一つに限られず、例えば経過時間が略同じ(差が3秒以内の)コンテンツについては、メモリ使用量が大きいコンテンツから順に複数選択されるものであってもよい。
【0087】
車両が走行中でない場合あるいは走行中終了可のコンテンツが実行されていない場合(ステップS101にて「No」の場合あるいはステップS102にて「No」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、実行中のコンテンツの中で最も放置時間が長いコンテンツを、終了させるコンテンツとして選択する(ステップS104)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、実行中のコンテンツの中で、使用されてから最も長い時間が経過したものを選択する。
【0088】
以上が、終了コンテンツ決定処理の処理フローである。終了コンテンツ決定処理によれば、終了コンテンツ決定部430は、車両の走行状態に応じて、終了可能なコンテンツの種類に属しコンテンツ実行部においてメモリを使用しているコンテンツの中から、終了するコンテンツを決定することができる。
【0089】
図8は、終了報告表示画面500の例を示す図である。終了報告表示画面500においては、メニュー画面を例としているが、これに限られず、ナビゲーション実行中の地図表示画面であっても、動画再生中の画面であってもよい。終了報告表示画面500においては、コンテンツ終了表示メッセージ表示領域501と、音楽メニューアイコン表示領域511と、ナビゲーションアイコン表示領域512と、POI検索アイコン表示領域513と、その他各機能のアイコンの表示領域と、が含まれる。
【0090】
コンテンツ終了表示メッセージ表示領域501は、例えば画面の上端付近に設けられた表示領域であり、文章で「コンテンツ「インターネットラジオ」を終了しました」等のメッセージを表示することが可能な領域である。
【0091】
以上が、第一の実施形態である。第一の実施形態では、車載端末10は、ブラウザ400上でコンテンツが単一である場合にも、コンテンツの終了要求をブラウザ制御部412へ受け渡すことがある構成となっていたが、本発明は、これに限られない。例えば、単一のコンテンツしか実行されていない場合に、ブラウザがバックグラウンド実行されている場合には、ブラウザを再起動させ、フォアグラウンド実行されている場合には、コンテンツの終了をさせないようにしてもよい。
【0092】
以下、このような第二の実施形態について説明する。第二の実施形態については、第一の実施形態と基本的に同様のため、相違がある部分を中心に説明する。また、第一の実施形態と共通する構成については、同じ符号が割り当てられている。
【0093】
図9は、第二の実施形態に係るコンテンツ終了処理の処理フローを示す図である。図9に示すように、第二の実施形態においては、コンテンツ終了処理において、実行中のコンテンツの一覧を取得する処理ステップS004の後、終了コンテンツ決定部430は、複数コンテンツが実行中であるか否か判定を行う(ステップS205)。複数のコンテンツが実行中である場合(ステップS205にて「Yes」の場合)には、第一の実施形態と同様の後続の処理を行う。
【0094】
複数のコンテンツが実行中ではない場合(ステップS205にて「No」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400がバックグラウンド実行中であるか否かを判定する(ステップS209)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ状態確認部431へ実行状態を問い合わせ、得られた実行状態がフォアグラウンドであるかバックグラウンドであるか判定する。そして、ブラウザ400がバックグラウンド実行中でない場合(ステップS209にて「No」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、ステップS001へ制御を戻す。
【0095】
ブラウザ400がバックグラウンド実行中である場合(ステップS209にて「Yes」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、ステップS009と同様にブラウザ制御部412にブラウザ再起動要求を発行する。
【0096】
以上が、第二の実施形態である。第二の実施形態によれば、コンテンツ実行部であるブラウザ400においてメモリを使用しているコンテンツが単一のコンテンツである場合には、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400がバックグラウンド実行されていればブラウザ400の再起動指示をブラウザ400に発行し、ブラウザ400においてメモリを使用しているコンテンツが複数である場合には、車両の走行状態に応じて、ブラウザ400においてメモリを使用しているコンテンツの中から終了するコンテンツを決定し、コンテンツの終了指示をブラウザ400に発行する。すなわち、実行中のコンテンツがひとつの場合、ブラウザ400がバックグラウンド状態にあれば、搭乗者がブラウザ400を閲覧していないことを確認できるため、ブラウザ400の再起動処理を容易に実行できる。逆に、ブラウザ400がフォアグラウンド状態にあれば、搭乗者がブラウザ400を閲覧したりサーバ30等と通信による使用を行っている可能性が考えられるため、ブラウザ400の再起動を行わないようにできる。
【0097】
また、第一の実施形態では、車載端末10は、ブラウザ400上および他のソフトウェアプログラムとハードウェア資源の競合(例えば、インターネットラジオと音楽プレーヤー等との間でのスピーカーの競合)がある場合にも、競合とは関係なく終了させるコンテンツを決定したが、本発明は、これに限られない。例えば、競合するコンテンツがある場合には、これを優先的に終了するようにしてもよい。
【0098】
以下、このような第三の実施形態について説明する。第三の実施形態については、第一の実施形態と基本的に同様のため、相違がある部分を中心に説明する。また、第一の実施形態と共通する構成については、同じ符号が割り当てられている。
【0099】
図10は、第三の実施形態に係る終了コンテンツ決定処理の処理フローを示す図である。図10に示すように、第三の実施形態においては、終了コンテンツ決定処理において、終了コンテンツ決定部430は、走行中であるか否かを判定する処理ステップS305の前に、車載端末状態監視部450を用いて競合するコンテンツが存在するか否かを判定する(ステップS301)。競合するコンテンツがない場合(ステップS301にて「No」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、第一の実施形態におけるステップS101からS104に相当するステップの処理を行う。ここで、競合するコンテンツとは、ブラウザ400上で実行されるコンテンツ380が搭乗者に提供する機能と、車載端末10上で実行されるブラウザを除くプログラムが搭乗者に提供する機能とが同等であるものであってそのプログラムが実行中である状態を示すコンテンツをいう。例えば、通話部480は、車載端末10に備えられた通話機能であるが、コンテンツ種類434cの通話についても通話に関するコンテンツであり、同じ車載端末10が提供するハードウェア資源(マイク223及びスピーカ224)を使用する。マイク223およびスピーカ224はどちらか一方のみが使用可能であるので、通話部480が実行中の場合にはコンテンツ種類434cが通話のコンテンツは実行できない状態になる。よって、競合するコンテンツが存在する場合には、優先的に、競合するコンテンツ種類434cのコンテンツを終了することとする。なお、動画再生部481はコンテンツ種類434cのビデオ、音楽再生部482はコンテンツ種類434cのオーディオ、ナビゲーション部483はコンテンツ種類434cのナビ連携、音声認識部484はコンテンツ種類434cの音声認識とそれぞれ競合しうる。
【0100】
競合するコンテンツがある場合(ステップS301にて「Yes」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、競合するコンテンツが非アクティブであるか否かを判定する(ステップS302)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ制御部412に当該コンテンツが非アクティブであるか否かを問い合わせる。なお、非アクティブな状態とは、ブラウザ400でコンテンツが実行されているが、車載端末10の画面表示や音声出力といったハードウェア資源を車載端末10の別のプログラムが使用しているという状態をいう。ブラウザ400の当該コンテンツが非アクティブ状態であるか否かは、表示管理部324および音声管理部326が管理している。そのため、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ制御部412ではなく、表示管理部324および音声管理部326に直接問い合わせてもよい。
【0101】
例えば、ブラウザ400でコンテンツ名「インターネットラジオ」を実行中の場合、コンテンツ種類はオーディオなので、音楽再生部482が起動していれば競合状態となる。車載端末状態監視部450により音楽再生部482が実行中であることが確認されると、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400のインターネットラジオの識別子(http://xxx.d.html)が非アクティブであるか否かをブラウザ制御部412に確認する。アクティブであれば、終了コンテンツ決定部430は、ステップS301へ制御を戻し、他の競合コンテンツを探す。
【0102】
非アクティブの場合(ステップS302にて「Yes」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、ハードウェア資源上他のアプリケーション処理部と競合するコンテンツを、終了するコンテンツとして選択する(ステップS303)。
【0103】
以上が、第三の実施形態である。第三の実施形態によれば、ブラウザ400が実行するコンテンツと車載端末10との間で競合するハードウェア資源を有する場合には、競合するハードウェア資源に関するコンテンツの終了指示をブラウザに送出することでメモリの解放を安全に行うことができるといえる。
【0104】
また、第三の実施形態では、車載端末10は、搭乗者の利便性や車載端末10の機能性を保つために極力終了させたくない重要度の高いコンテンツについても、放置時間が長ければ終了対象となったが、本発明は、これに限られない。例えば、優先して実行を維持するコンテンツがある場合には、これを優先するようにしてもよい。
【0105】
以下、このような第四の実施形態について説明する。第四の実施形態については、第三の実施形態と基本的に同様のため、相違がある部分を中心に説明する。また、第三の実施形態と共通する構成については、同じ符号が割り当てられている。
【0106】
図11は、第四の実施形態に係るコンテンツ種類DBのデータ構造を示す図である。図11に示すように、第四の実施形態においては、第三の実施形態に係るコンテンツ種類DB435に代えて、コンテンツ種類DB435´を備える。コンテンツ種類DB435´は、基本的にコンテンツ種類DB435と同様であるが、コンテンツ種類435aごとに、優先度435cがあらかじめ対応付けられている。なお、優先度は、小さいほど実行を優先させる、すなわち維持を優先する値とする。また、この優先度の値は、一部の変更不可のコンテンツ種類を除き、ユーザの設定入力により変更可能であるものとする。例えば、優先度が10以上のコンテンツ種類については、優先度を9以下とすることはできず、優先度が9以下のコンテンツ種類については、優先度を変更不可とする等の制限があるものであってよい。
【0107】
図12は、第四の実施形態に係る終了コンテンツ決定処理の処理フローを示す図である。図12に示すように、第四の実施形態においては、走行中終了可の種類のコンテンツが実行中である場合(ステップS102において「Yes」である場合)には、終了コンテンツ決定部430は、走行中終了可の種類のコンテンツの中で優先度が低く、かつもっとも放置時間が長いコンテンツを選択する(ステップS403)。
【0108】
また、走行中でない場合(ステップS101にて「No」の場合)あるいは、走行中終了可の種類のコンテンツが実行中でない場合(ステップS102にて「No」の場合)には、終了コンテンツ決定部430は、優先度が低く、かつ最も放置時間が長いコンテンツを選択する(ステップS404)。
【0109】
以上が、第四の実施形態である。第四の実施形態によれば、ブラウザ400で実行されるコンテンツのうち、終了の優先度がより高く設定されたコンテンツから終了されるため、より適切にメモリを解放できる。
【0110】
また、第一の実施形態においては、ブラウザ400を再起動させると、搭乗者の使用頻度が高いコンテンツや、車載端末10の使用上、即座に使用できたほうがよいコンテンツの復旧は手動で行うが、本発明は、これに限られない。例えば、ブラウザ400の起動時に自動的に実行されて常時起動しておくことが期待されるコンテンツ(以降、「常駐コンテンツ」という)については、これを開始するようにしてもよい。
【0111】
以下、図13および図14を用いて、このような第五の実施形態について説明する。第五の実施形態については、第一の実施形態と基本的に同様のため、相違がある部分を中心に説明する。また、第一の実施形態と共通する構成については、同じ符号が割り当てられている。
【0112】
図13は、第五の実施形態に係るコンテンツDBのデータ構造を示す図である。図13に示すように、第五の実施形態においては、第一の実施形態に係るコンテンツDB434に代えて、コンテンツDB434´を備える。コンテンツDB434´は、基本的にコンテンツDB434と同様であるが、コンテンツ識別子434aごとに、さらに常駐要否434dがあらかじめ対応付けられている。なお、この常駐要否の値は、ユーザの設定入力により変更可能であるものとする。
【0113】
図14は、第五の実施形態に係る常駐コンテンツ起動処理の処理フローを示す図である。常駐コンテンツ起動処理は、ブラウザ400が起動あるいは再起動されると、開始される。あるいは、定期的に実行されるものであってもよい。
【0114】
まず、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400の起動完了を検出する(ステップS501)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400の起動完了通知をブラウザ制御部412から受信する。
【0115】
そして、終了コンテンツ決定部430は、コンテンツDB434´を確認する(ステップS502)。具体定には、終了コンテンツ決定部430は、コンテンツDB434´を読み出す。
【0116】
そして、終了コンテンツ決定部430は、起動を要求するコンテンツ一覧を作成する(ステップS503)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、常駐要否434dが「要」であるコンテンツ識別子434aの一覧を作成する。
【0117】
そして、終了コンテンツ決定部430は、常駐要のコンテンツの起動を要求する(ステップS504)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、ステップS503において作成したコンテンツ識別子434aの一覧に含まれるコンテンツを起動するようブラウザ制御部412に要求を送信する。
【0118】
以上が、常駐コンテンツ起動処理の処理フローである。常駐コンテンツ起動処理によれば、常駐させる対象として予め登録されているコンテンツについては、ブラウザ400が起動するタイミングに合わせて、起動させることができる。
【0119】
以上が、第五の実施形態である。第五の実施形態によれば、コンテンツ実行部であるブラウザ400に対して、常駐要否情報に基づき常時実行される必要が有るコンテンツについて起動を指示することができるため、常駐すべきコンテンツの中断を最小限に抑えることができる。
【0120】
また、第一の実施形態においては、メモリ管理部420は、ブラウザ400に含まれるが、これに限られない。例えば、ブラウザ400から独立した単位で動作するようにしてもよい。
【0121】
以下、図15を用いて、このような第六の実施形態について説明する。第六の実施形態については、第一の実施形態と基本的に同様のため、相違がある部分を中心に説明する。また、第一の実施形態と共通する構成については、同じ符号が割り当てられている。
【0122】
図15は、第六の実施形態に係る車載端末10の構成例を示す図である。第六の実施形態に係る車載端末10においては、メモリ管理部420´がブラウザ400とは別の構成となっている。具体的には、メモリ管理部420´は、ブラウザ400のプロセスとは異なるプロセスで独立して開始、終了されるものとなっている。さらには、車載端末10へのメモリ管理部420´の導入、廃棄に関しても、ブラウザ400とは別の管理で行うことができるようになっている。
【0123】
以上が、第六の実施形態である。第六の実施形態によれば、ブラウザ400とは異なる別のブラウザあるいはバージョンアップ等により機能が大幅に変更されたブラウザを車載端末10が採用する場合であっても、メモリ管理部420´を用いて動作させることが可能となる。
【0124】
また、第六の実施形態においては、ブラウザ400は、単独のプロセスとして起動されるが、これに限られない。例えば、ブラウザ400のプロセスが多重化して独立動作するようにしてもよい。
【0125】
以下、図16および図17を用いて、このような第七の実施形態について説明する。第七の実施形態については、第六の実施形態と基本的に同様のため、相違がある部分を中心に説明する。また、第六の実施形態と共通する構成については、同じ符号が割り当てられている。
【0126】
図16は、第七の実施形態に係る車載端末10の構成例を示す図である。第七の実施形態に係る車載端末10においては、ブラウザ400とは別に、同様の処理部を有するバックアップ用ブラウザ401が含まれる。具体的には、ブラウザ400のプロセスとは異なるプロセスで独立して開始、終了されるバックアップ用ブラウザ401が動作するものとなっている。さらには、バックアップ用ブラウザ401においては、コンテンツ380は実行されないため、メモリの使用量はブラウザ400の方が大きい。また、バックアップ用ブラウザ401は、ブラウザ400と同様にメモリ管理部420´と接続されており、メモリ管理部420´の要求を受信できる状態にある。
【0127】
図17は、第七の実施形態に係るブラウザ再起動開始処理の処理フローを示す図である。ブラウザ再起動開始処理は、メモリ管理部420´により、ブラウザ400の再起動要求がなされると、開始される。あるいは、定期的に実行されるものであってもよい。
【0128】
まず、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400が再起動を要することを検出する(ステップS601)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400に割り当てられている残メモリ容量が0以下となったことをシステム側メモリ監視部432から受け付ける。すなわち、終了コンテンツ決定部430は、残メモリ容量が所定の閾値より小さい第二の閾値である0以下になったことを検出する。
【0129】
そして、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400の終了を指示する(ステップS602)。具体的には、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400に終了要求を受け渡す。
【0130】
そして、終了コンテンツ決定部430は、OSに依頼して、バックアップ用ブラウザ401にブラウザ400が担っていた処理および常駐するコンテンツの起動を要求し、制御を委譲する(ステップS603)。
【0131】
そして、終了コンテンツ決定部430は、新たなブラウザのプロセスの起動をOSに依頼し、バックアップ用ブラウザとして起動させる(ステップS604)。
【0132】
そして、終了コンテンツ決定部430は、OSに依頼して、起動したブラウザをバックアップ用ブラウザに設定する(ステップS605)。
【0133】
以上が、ブラウザ再起動開始処理の処理フローである。ブラウザ再起動開始処理によれば、ブラウザ400が再起動するタイミングに合わせて、バックアップ用ブラウザ401を稼動系とすることができる。言い換えると、終了コンテンツ決定部430は、ブラウザ400を並列して複数実行開始させ、残メモリ容量が所定の閾値より小さい第二の閾値以下になると、ブラウザ400のうちメモリの使用量がより大きいブラウザ400に対して終了指示を送出し、並列して実行されている他のブラウザ400の一つにコンテンツの実行制御を移すものであるといえる。
【0134】
以上が、第七の実施形態である。とくに、近年のブラウザ400はプログラムサイズが従来に比べ大きくなることが多いため、再起動が発生すると再び起動が完了して搭乗者が使用できる状態になるまでに時間を要するという問題がある。本発明に係る第七の実施形態では、ブラウザの再起動が必要になったときのブラウザの再起動のための時間を省くことで、搭乗者の利便性や車載端末10の機能性を損なうことを回避できる。
【0135】
なお、上述した第一の実施形態から第七の実施形態までにかかる制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えても良い。
【0136】
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記した実施形態の技術的要素は、単独で適用されてもよいし、プログラム部品とハードウェア部品のような複数の部分に分けられて適用されるようにしてもよい。
【0137】
以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。
【符号の説明】
【0138】
10・・・車載端末、20・・・通信端末、30・・・サーバ、40・・・通信ネットワーク、320・・・通信部、322・・・操作管理部、324・・・表示管理部、326・・・音声管理部、340・・・ブラウザ通信部、380・・・コンテンツ、400・・・ブラウザ、412・・・ブラウザ制御部、420・・・メモリ管理部、430・・・終了コンテンツ決定部、431・・・ブラウザ状態確認部、432・・・システム側メモリ監視部、433・・・コンテンツ確認部、434・・・コンテンツDB、435・・・コンテンツ種類DB、440・・・車両状態監視部、450・・・車載端末状態監視部、480・・・通話部、481・・・動画再生部、482・・・音楽再生部、483・・・ナビゲーション部、484・・・音声認識部、490・・・システム側メモリ管理部、492・・・車両情報取得部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17