【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述のような光通信用装置では、コストダウンと、ダウンサイジングとが求められている。成形だけでガラススクエアレンズを製造する場合の方が、研磨を必要とするガラスレンズを製造する場合に比較して、基準面の
作製まで含めて、コスト的に有利であるが、更なるコストの低減が求められている。
【0008】
ここで、ガラスボールレンズ用途のガラス材料には、高融点のものがあり、ガラス材料によっては、成形だけでガラスレンズとすることが困難であり、ガラスレンズとするのに研磨を必要とするものも多い。この研磨を必要とするガラスボールレンズの場合には、真球状に研磨するのに基準面があると邪魔になるので、上述のスクエアレンズのように成形時に基準面を設けることが困難であり、研磨されて製造されたガラスレンズに、上述のダイシングやポリッシング等の後加工により基準面を設けることになり、コストの低減が困難であった。現状では、成形ではなく、真球加工されたガラスボールを、光学部品であるガラスボールレンズとして、基板に表面実装することを意図した製品は市場にないが、暫定評価目的として、ガラスボール全体にARコート膜を成膜した製品が存在する。
【0009】
また、ダウンサイジングにおいては、上述の鏡筒や缶を用いるガラスボールレンズの場合に、鏡筒や缶がダウンサイジングの邪魔になり、小型化が困難である。現状でも、サイズ上の問題で鏡筒や缶にガラスボールレンズを取り付けたレンズ部材を用いることが困難な小型化された製品がある。
この場合に、鏡筒や缶を用いずに、基板に断面V字状のV溝を設けて、真球状の球面レンズ(ボールレンズ)を直接表面実装することも可能だが、ボールレンズのように
完全回転対称形となっていると、基板に設置して固定されるまで、光学的指向性が定まらない状態となり、柔軟にボールレンズを利用する事が困難であった。
【0010】
例えば、上述のようにARコートをボールレンズの表面に施す場合に、ボールレンズの実際に光が入射される面と出射される面とが基板に実装するまで確定していないので、ボールレンズの全面にARコートを施す必要がある。この場合、ボールレンズを基板に実装するために、ボールレンズを取り扱う際に、全面に施されたARコートを避けて取り扱うことができないので、例えば、ARコートを傷つける虞がある。この場合に、ボールレンズの光の入射や出射に使われる部分にARコートの傷が配置されてしまうと、歩留まりの低下を招いたり、光学特性の劣化を招いたりする虞がある。なお、例えば、上述のガラススクエアレンズや、鏡筒や缶を用いる場合には、ARコートが必要とされる面が明らかであり、かつ、ガラスレンズを表面実装する前にARコートを施しても、その部分を避けてレンズを取り扱うことが可能である。
すなわち、ボールレンズを鏡筒や缶に封止しないで単体で用いることは、実装時のハンドリング、自動実装への対応、基板への接着時のハンドリング等の観点から実用的ではない。
【0011】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、既製のガラスレンズに、このガラスレンズを取り付けるための実装部(成形体)を付加したレンズ部材、レンズ部材の製造方法、通信モジュール、レンズアレイおよび光源モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、本発明のレンズ部材は、既に
作製されたガラスレンズと、当該ガラスレンズに当該ガラスレンズとは異なる材料からなり、前記ガラスレンズが配置された型内に流動可能な状態の前記材料を流入させて固めることにより設けられた実装部とを備え、前記実装部には、前記ガラスレンズを表面実装する場合に、実装面に当接する基準面が設けられていることを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、ガラスレンズは、例えば、球面レンズや非球面レンズであっても、基本的にガラスレンズとして成形や研磨(真球加工を含む)等により製造され、ダイシングやポリッシング等の後加工を行わずに、ガラスレンズ単体として、できるだけコストがかからないように設計や製造されたレンズを用いることができる。
【0014】
また、実装部としては、例えば、金型(型)内に上述のガラスレンズを固定した状態で、樹脂を射出成形することにより製造されたものや、型内に上述のガラスレンズを固定した状態で、流動性のあるゾル化前またはゾル化後の材料を型内に流入させて、ゾル−ゲル法によりガラスやセラミックとして製造されるものが考えられる。これらの場合に、実装部は、ガラスレンズと異なる材料からなる。実装部は、レンズ部材使用時に、光が入射、および出射する部分を露出した状態で、ガラスレンズから外れない程度にガラスレンズを覆うように設けられる。例えば、ガラスレンズの一部が内部に含まれた状態の軸方向に短い柱状に設けられ、ほぼ柱状の実装部の外周面に平面状の基準面が設けられる。
【0015】
ゾルーゲル法では、型内に例えば溶液状または溶液からゾル化したゾル状の材料を注入した後に、材料が溶液状の場合には、材料をゾル化した後にゲル化させ、また、材料がゾル状の場合には、材料をゲル化させ、さらに比較的低温(例えば100度以下)での加熱によりゲルを乾燥させるものであってもよい。この場合も、例えば、ゾル−ゲル法で製造されたガラスやセラミックにより低コストに基準面を有する実装部をガラスレンズと一体に設けることが可能になる。
【0016】
本発明の前記構成において、前記ガラスレンズを光軸方向から見た場合に円形となっていることが好ましい。
【0017】
このような構成によれば、例えば、実装部をプレスモールディングで製造する場合、金型のキャビティ内に配置されたガラスレンズをキャビティ内で加圧して成形するので、
回転対称で外形が円形状である方が、成形精度を向上することができる。ガラスレンズとしては、例えば、後述の球状のガラスレンズ(ボールレンズ)や、非球面レンズを用いることができる。球状レンズは、光軸をどこに設定しても、光軸方向から見た形状(外形)は円となる。非球面レンズは、光軸方向から見て外形が円形となるとは限らないが、円形とすることが好ましい。
【0018】
本発明の前記構成において、前記ガラスレンズが真球加工されたガラスボールからなるガラスボールレンズであることが好ましい。
【0019】
このような構成によれば、ガラスボールレンズの製造コストの低減を図ることができる。すなわち、真円度にもよるが、例えば、ベアリングのボール等を
作製するための一般的な真球加工により、ガラスボールレンズを製造した場合に、ガラスボールレンズに係るコストを低減することができる。すなわち、真球加工が基本的に研磨加工であっても、一度に多くのガラスボールを加工可能であり、成形された非球面レンズなどをガラスレンズとして用いた場合より、レンズ部材の製造コストを低減することができる。
【0020】
また、本発明の前記構成において、前記実装部が前記ガラスレンズの一部を含む多角形柱状に形成され、前記実装部の断面多角形状の外周面を構成する3つ以上の平面のうちの少なくとも1つの前記平面と前記ガラスレンズの表面とが近接することにより、前記実装部の肉厚が薄くなる部分に当該平面から前記ガラスレンズの表面に至る孔が形成されていることが好ましい。
【0021】
このような構成によれば、例えば、実装部を断面正方形状の四角筒状の部材とした場合に、断面の正方形の各辺の長さをガラスレンズの直径に近づけた場合に、実装部の外周の4つの外周面となる平面のそれぞれにガラスレンズの表面が近接して、実装部に肉厚が薄くなる部分が生じる。この部分の肉厚が薄くなりすぎると、強度が低下し、肉厚が薄くなった部分が、例えば、破れるように壊れて、ガラスレンズから剥がれてしまう虞がある。
【0022】
そこで、肉厚が薄くなった部分に孔を設けることで、肉厚が薄くなる部分が無い構成とすることにより、実装部が、肉厚が薄くなった部分で壊れるのを防止できる。なお、この孔は、後加工ではなく、実装部を
作製する際に設けておくことが好ましく、例えば、上述の平面に対応する型の内面にガラスレンズの表面に至る凸部を設け、前記凸部を取り除いた際に、孔が設けられる構造であることが好ましい。
【0023】
また、上述の実装部の外周の平面の少なくとも1つは、基準面として、例えば、基板にレンズ部材を表面実装する際に基板の実装面に接着等により固定される部分である。この基準面に肉厚が薄く脆弱な部分があると、この部分を基板に接着した際にこの部分が壊れる虞があり、レンズ部材が基板から剥がれる原因になる虞がある。したがって、この部分が始めから無い構造とすることにより、レンズ部材が基板から脱落するのを抑制することができる。また、接着に際し、紫外線硬化樹脂を用いる場合に、孔内に紫外線効果樹脂を充填することで、樹脂量を増やして接着を強固にすることができる。また、この場合に、孔に充填された紫外線硬化樹脂が、基板の実装面と、ガラスレンズの表面との両方に接触した状態とすることで、基板とガラスレンズとを直接接着する構造とすることにより、接着をより強固なものにすることができる。
【0024】
また、本発明の前記構成において、前記実装部の前記基準面と前記ガラスレンズの表面とが近接することにより、前記実装部の肉厚が薄くなる部分に前記基準面から前記ガラスボールレンズの表面に至る孔が形成されていることが好ましい。
【0025】
このような構成によれば、上述のように孔が形成される前記平面が前記基準面であった場合と同様に、基板の実装面に固定された基準面で実装部が壊れて、レンズ部材が基板から脱落するのを防止することができる。また、孔に接着剤を注入することで、使用する接着剤の量を多くして、接着を強固にできるとともに、孔内の接着剤により、ガラスレンズと、基板とを直接接着することが可能になる。なお、接着剤を紫外線硬化樹脂とした場合に、例えば、実装部のガラスレンズを介して対向する位置にある面にもガラスレンズに至る孔を設け、ガラスレンズを介して基準面の孔内の紫外線硬化樹脂に紫外線を当てられる構成となっていることが好ましい。
【0026】
また、本発明の前記構成において、前記ガラスレンズの前記実装部内に配置される外面と、前記実装部の外面との間の最短距離が0.1mm以上であることが好ましい。
【0027】
このような構成によれば、実装部の肉厚(ガラスレンズ外面と実装部外面との最短距離)の最も薄い部分を0.1mm以上とすることにより、十分な強度を得ることができる。なお、上述のように実装部のガラスレンズとの間で肉厚が薄くなる部分に上述のように孔を設けることにより、肉厚が0.1mmより薄い部分がなくなるようにしてもよい。
【0028】
また、本発明の前記構成において、前記実装部が直方体状に形成されるとともに、互いに平行な一対の外面が前記ガラスレンズの光軸に直交するように配置され、前記ガラスレンズの光軸方向に沿った厚さをD、前記実装部の前記ガラスレンズの光軸に直交する一対の前記外面間の光軸方向に沿った距離をTとした場合に、Tの値がDの値以上となっていることが好ましい。
【0029】
このような構成によれば、ガラスレンズが実装部に略覆われた構造とすることができ、例えば、余計な外光の入射を実装部により効果的に抑止することができ、迷光対策として有効である。なお、ガラスレンズの光の入射面と出射面とは、実装部に上述のように孔を設けて露出させることが好ましい。なお、ガラスレンズを球状とした場合に、実装部にガラスレンズが保持された状態でガラスレンズの光軸方向が決まることになるが、ここでは、上述の一対の外面に直交する方向が球状のガラスレンズの光軸方向となる。
【0030】
また、本発明の前記構成において、前記実装部が直方体状に形成されるとともに、互いに平行な一対の外面が前記ガラスレンズの光軸に直交するように配置され、前記ガラスレンズの光軸方向に沿った厚さをD、前記実装部の前記ガラスレンズの光軸に直交する一対の前記外面間の光軸方向に沿った距離をTとした場合に、
0.2D≦T≦2.0D
となっていることが好ましい。
【0031】
このような構成によれば、実装部の光軸に直交する一対の外面間の距離Tを、ガラスレンズの光軸方向に沿った厚さDの0.2倍以上とすることにより、安定的に基板に配置可能となる。例えば、レンズ部材を基板に実装する場合に、レンズ部材が基板に接着される前に倒れづらい構造とすることができる。また、距離Tを厚さDの2倍以下とすることにより、取扱い易い構造とすることができる。実装部が光軸方向に長すぎると、例えば、レンズ部材を後述の通信モジュールに利用する場合に、実装部が発光素子としての半導体レーザと近接したり、光通信ケーブルの端面に近接したりして、作業性が悪くなる可能性がある。
【0032】
これら本発明のレンズ部材の製造に用いられるレンズ部材の製造方法において、既に作成された前記ガラスレンズが配置された型内に、前記ガラスレンズと異なる材料からなり、かつ、流動性を有する材料を流入させて固めることにより、前記ガラスレンズを表面実装する際に実装面に当接する基準面を有する実装部を設けることを特徴とする。
【0033】
このような構成によれば、上述のような作用効果を有するレンズ部材を製造することができる。
【0034】
また、本発明のレンズ部材は、ガラスレンズと、前記ガラスレンズの少なくとも一部が内部に収容された状態で成形され、前記ガラスレンズを支持する成形体(実装部)とを備え、
前記ガラスレンズの光が入射する入射面と、前記ガラスレンズの光が出射する出射面が前記成形体から露出していることを特徴とする。
【0035】
このような構成によれば、ガラスレンズが成形体に支持されているので、ガラスレンズに当該ガラスレンズの設置のための加工を施すことなく、ガラスレンズを支持する成形体を成形して、この成形体を介してガラスレンズをその設置位置に容易に設置することができる。
【0036】
また、本発明のレンズ部材は、ガラスレンズと、前記ガラスレンズの少なくとも一部が内部に収容された状態で成形され、前記ガラスレンズを支持する成形体とを備え、
前記成形体には、当該成形体を他の部材に取り付ける取付面が設けられ、
前記ガラスレンズの光が入射する入射面と、前記ガラスレンズの光が出射する出射面が前記成形体から露出していることを特徴とする。
【0037】
このような構成によれば、ガラスレンズが成形体に支持されているので、ガラスレンズに当該ガラスレンズの設置のための加工を施すことなく、ガラスレンズを支持するとともに、ガラスレンズを他の部材に取り付けるための取付面を有する成形体を成形して、この成形体を介してガラスレンズを他の部材に容易に取り付けることができる。また、成形体の寸法は、ガラスレンズの径と略同レベルとすることが可能であり、レンズ部材が使われる装置の小型化に寄与することができる。
【0038】
本発明の前記構成において前記他の部材の前記成形体が取り付けられる被取付面に設けられた凹部または貫通孔に挿入されるように、前記成形体の前記取付面から前記ガラスレンズの一部が突出していることが好ましい。
【0039】
このような構成によれば、他の部材の被取付面からガラスレンズの光軸までの距離をガラスレンズの半径より短くすることができる。取付面上に成形体を介してガラスレンズを他の部材に取り付けた場合には、被取付面からガラスレンズの光軸までの距離が、ガラスレンズの半径より長くなってしまうが、取付面から突出したガラスレンズの一部を被取付面の凹部や貫通孔に挿入した状態とすることで、被取付面から光軸までの距離をガラスレンズの半径より短くすることができ、レンズ部材を用いた装置の小型化を図ることができる。
【0040】
本発明のレンズ部材は、ガラスレンズと、前記ガラスレンズの少なくとも一部が内部に収容された状態で成形され、前記ガラスレンズを支持する成形体とを備え、
前記成形体には、当該成形体を他の部材に取り付ける取付面が設けられ、
前記成形体が直方体状に設けられるとともに、前記ガラスレンズが球状に設けられ、
前記成形体の6つの外面のうちの互いに平行な少なくとも2つの前記外面の内側に前記ガラスレンズの外面が配置されていることを特徴とする。
【0041】
このような構成によれば、球状のガラスレンズが直方体状の成形体に支持された状態となる。また、成形体の6つの外面のうちの少なくとも互いに平行な2つの外面の内側にガラスレンズの外面が配置される。この場合に、6つの外面のうち、ガラスレンズの外面が内側に配置される2つの外面を除いた残りの外面のうちの互いに平行な2つの外面では、例えば、ガラスレンズの外面が外側に配置されるようにしてもよい。すなわち、互いに平行な一対の外面からそれぞれからガラスレンズが突出した状態としてもよい。この場合には、ガラスレンズの成形体から突出する2つの部分を光の入射面と光の出射面とすることができる。この場合に、ガラスレンズが露出する2つの外面間の距離は、ガラスレンズの直径より短くなり、レンズ部材のさらなる小型化を図ることができる。
【0042】
本発明の前記構成において、前記成形体の互いに方向が異なる各辺の長さが前記ガラスレンズの直径より長くされ、
前記ガラスレンズの外面が前記成形体の6つの外面より内側に配置され、
前記成形体の互いに平行な少なくとも一対の前記外面に、前記ガラスレンズの前記外面に至る孔が設けられることにより、前記ガラスレンズの外面の少なくとも2箇所が前記成形体から露出していることが好ましい。
【0043】
このような構成によれば、ガラスレンズを成形体の6つの外面の内側に配置しても、ガラスレンズの入射面および出射面となる部分を成形体から露出させることができる。また、成形体の角部は、ガラスレンズの外面からある程度の距離を確保でき、成形体の強度を高めることができる。
【0044】
また、本発明の通信モジュールは、上述のレンズ部材と、発光素子と、これらレンズ部材および発光素子が実装される基板とを備え、前記発光素子の光を、前記レンズ部材を介して光通信ケーブルに入射することを特徴とする。
【0045】
このような構成によれば、上述のようなレンズ部材を用いて発光素子の光を光通信ケーブルの端面に集光して、光通信ケーブルに入射させることができるので、光通信モジュールの小型化や組立性の向上やコストダウンに寄与することができる。
なお、発光素子は、例えば、発光ダイオードや半導体レーザである。また、光通信ケーブルは、例えば、光ファイバを用いたものである。
【0046】
また、本発明のレンズアレイは、複数の球状のガラスレンズと、複数の前記ガラスレンズを所定の配列で並べた状態で、かつ、各ガラスレンそれぞれの少なくとも一部が内部に収容された状態で成形され、複数の前記ガラスレンズを支持する成形体とを備えることを特徴とする。
【0047】
このような構成によれば、レンズアレイは、基本的に複数のガラスレンズを成形体で支持するようにしたものであり、1つのガラスレンズを成形体で支持する場合と同様の作用効果を得ることができる。なお、成形体として例えば透明樹脂を用いることで、ガラスレンズへの光の入射またはガラスレンズからの光の出射を、成形体を介して行うものとしてもよく、例えば、各レンズの一個所だけが成形体から露出する構造であってもよい。例えば、板状のガラスに凸面を並べたレンズアレイと略同様の形状で略同様の機能を有するものとすることが可能であり、このようなレンズアレイに対してコストダウンを図ることができる。すなわち、板状のレンズアレイをガラスで成形したり、研磨したりする場合よりも、複数のガラスレンズを成形体で支持するようにしたレンズアレイの方が低コストに製造することができる。
【0048】
また、本発明の光源モジュールは、上述のレンズアレイと、前記レンズアレイを介して光を照射する複数の発光素子とを備えることを特徴とする。
【0049】
このような構成によれば、例えば、ガラスレンズが縦横に並べて配列されたレンズアレイの成形体に発光素子を備える例えば光源装置を取り付けることにより、レンズアレイを介して発光素子の光を照射することができる。この場合にも上述のように例えば板状のガラスに凸面を並べたレンズアレイに対して、コストの低減を図ることができる。