【実施例】
【0013】
例示的な実施例
技術的な実施例の当初の概要を以下に記載し、次いで、特定の技術的な実施例を更に詳細に後述する。この最初の概要は、読者がよりすばやく技術を理解する手助けとなることを意図している一方、技術の主要な構成又は必須の構成を明確にすることを意図するものでなく、特許請求の範囲記載の主題の範囲を制限することを意図するものでもない。
【0014】
無線データ伝送の量における指数関数的な増加により、無線装置(いくつか挙げればスマートフォンやタブレット型装置など)用の無線通信サービスを提供するために、免許付与されたスペクトルを使用して、無線ネットワークにおける輻輳が生じている。輻輳は特に、都市部や大学などの、密度及び利用頻度が高い場所において明らかである。
【0015】
無線装置に更なる帯域容量を与えるための一手法は、回線交換からパケット交換への無線ネットワークの変換による。回線交換では、無線通信には、無線ノード間で一定のビット・レート及び一定の遅延を通常、有する限定数の専用接続を使用することが関係している。前述の専用接続は、無線装置によってデータが伝送されていない場合でもオープンであり得る。これは、無線周波数スペクトルの使用において非効率性につながり得る。
【0016】
回線交換と対照的に、パケット交換には、パケットとして表すブロックに、データの内容、タイプ、又は構造に係わらず、伝送する対象のデータのグループ化が関係する。パケット交換は、共有ネットワークを介して可変ビット・レートのデータ・ストリームを供給するための機能を提供する。パケットは、ネットワーク・アダプタ、スイッチ、ルータ、又は他のネットワーク・ノードにおいてバファリング又はキューイングし、それにより、ネットワークにおけるトラフィック負荷に応じて可変の遅延及びスループットを伴ってパケットを配信することを可能にし得る。パケット交換の使用により、無線ネットワークにおいて所望のサービス品質(QoS)を無線ネットワークが提供する能力が向上する。更に、パケット交換の使用により、データが伝送される効率が実質的に向上し、それにより、消費者にとっての費用の低下、及び混雑した無線周波数スペクトルの更に効率的な使用がもたらされる。
【0017】
無線通信標準が開発され続けるにつれ、パケット交換の使用はますます普及してきている。しかし、旧い標準による特定のレガシーが、最新の無線通信標準においてもなお残っている。前述のレガシーの1つには、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ロング・ターム・エボリューション(LTE)技術仕様によって動作するよう構成された無線装置間でショート・メッセージ・サービス(SMS)通信を伝達するために回線交換を使用することがある。
【0018】
「テキスト・メッセージング」として通常、表されるショート・メッセージ・サービス通信は、モバイル装置間で、最大160文字の長さのテキスト・メッセージの交換を可能にする通信プロトコルである。メッセージは、宛先無線装置がアクティブになるまでメッセージを記憶することが可能なショート・メッセージ・サービス・センタ(SMSC)に送出される。宛先無線装置が一旦、無線ネットワークに接続されると、SMSメッセージはSMSCから無線装置に通信することが可能である。
【0019】
3GPP LTE技術仕様のリリース8、9、10、及び11(西暦2012年9月におけるステージ2フリーズ)はなお、SMS通信を提供するために回線交換(CS)を使用する。SMSの通信は、3GPPネットワークにおけるCSの最後の痕跡の1つである。CSを使用してSMS通信を提供するために、ユーザ装置(UE)は通常、モバイル交換センタ(MSC)と接続しなければならない。MSCは、無線システムと固定ネットワークとの間のインタフェースを提供する。MSCは、UEとの間でCSサービスを提供するために、所望の機能を行うことが可能である。よって、ユーザ装置(UE)は多くの場合、MSCと接続する。前述の接続は、過剰な負荷、及び不必要な専用無線接続の使用をもたらし得る。
【0020】
前述の制限を解消するために、3GPPネットワークにおいてパケット交換(PS)を使用したSMS通信の手法を実現することが可能である。PSベースのSMSの実現は、無線ネットワークの経年数及び/又はアーキテクチャに応じて種々のやり方で行うことが可能である。
【0021】
現代の3GPP LTEベースのネットワークは、ネットワークのモビリティ管理エンティティ(MME)を使用して、PSベースのSMS通信を実現することが可能である。MMEは、UEとコア・ネットワーク(CN)との間のシグナリングを処理する制御ノードである。MMEは、エボルブド・パケット・システム(EPS)のビジタ・ロケーション・レジスタ(VLS)機能を提供することが可能である。これについては、後続段落において更に詳細に説明する。
【0022】
より旧い無線ネットワークは、あらゆる旧い無線ネットワーキング機器及び新しい無線ネットワーキング機器を含み得る。無線ネットワーキング機器は多くの場合、一般に、機器の経年数及び機器に応じて、機器が属する「世代」に基づいて表される。例えば、無線ネットワーキング機器は、2G、2.5G、3G、又は4Gなどの、機器が属する「世代」に基づいて表し得る。各種世代を含むネットワークは、サービングGPRS(汎用パケット無線サービス)サポート・ノード(SGSN)を含み得る。
【0023】
GPRSは、グローバル移動通信システム(GSM(登録商標))に対するモバイル・データ・サービス拡張である。GSM(登録商標)は2Gシステムである。GPRSは多くの場合、2.5Gシステムとして表される。SGSNは、4GシステムにおけるMMEと同様に、制御ノードとしてふるまう。SGSNは、パケット交換(PS)サービスのための無線システムと固定ネットワークとの間のインタフェースである。SGSNは、UEとの間でのパケット伝送を扱うための機能を行うことが可能である。SGSNを使用して、PSベースのSMSを提供し、それにより、単に、2.5G又は3G無線ネットワークにおけるSMS通信のために、UEがMSCに接続する必要性をなくすことが可能である。
【0024】
UEが種々のネットワークを進むにつれ、各ネットワークの機能は変わり得る。一部のネットワークは、PSドメイン非アクセス層(NAS)レイヤを介してSMSサービスをサポートし得る。しかし、他のネットワークはこれをサポートしないことがあり得る。したがって、PSのみのサービス提供を意図した加入は更に、サービング・ノード又はネットワークがPSドメインNASシグナリングを介したSMSをサポートしない状況において、CSドメインを介したSMSサービスがUEにSMSサービスを提供することを可能にし得る。
【0025】
SMSサービスのためのSGSNアーキテクチャにおけるSMSの説明については以下に記載する。SGSNアーキテクチャにおいてSMSを実現するための、UEとSGSNとの間で使用されるメッセージングを提供する。MMEアーキテクチャにおけるSMSの説明が以下に続く。
【0026】
図1は、S4/S5/S8インタフェースに基づいた場合のGPRS論理アーキテクチャの例を提供する。アーキテクチャは、3GPP技術仕様(TS)23.060において説明されている。一例は、3GPP TS 23.060 V11 .1 .0 (2012−03)に記載されている。
【0027】
GPRSサポート・ノード(GSN)は、GSM(登録商標)/EDGE無線アクセス・ネットワーク(GERAN)及び/又はユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(UTRAN)のGPRS機能をサポートするために使用される機能を含む。一公衆陸上モバイル・ネットワーク(PLMN)には、2つ以上のGSNが存在し得る。
【0028】
SGSN機能及びゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)機能は同じ物理ノードにおいて組み合わせ得、又は別々の物理ノードに存在し得る。SGSN及びGGSNは、インターネット・プロトコル(IP)又は他の(すなわち、非同期転送モード(ATM))ルーティング機能を含む。SGSN及びGGSNはIPルータと相互接続し得る。
【0029】
ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)は、パケット・データ・プロトコル(PDP)アドレスの評価後にパケット・データ・ネットワーク(PDN)によってアクセスされるノードである。GGSNは、PSにアタッチされたユーザのためのルーティング情報を含む。ルーティング情報は、UEの現在のポイント・オブ・アタッチメント(すなわち、サービングGPRSサポート・ノード)にN個のプロトコル・データ・ユニット(PDU)をトンネリングするために使用される。GGSNは、任意のGcインタフェースを介してホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)に位置情報を要求し得る。GGSNは、GPRSをサポートするPLMNとのPDN相互接続の最初の点である(すなわち、Gi参照点はGGSNによってサポートされる)。GGSN機能は、全てのタイプのRANに共通である。
【0030】
サービングGPRSサポート・ノード(SGSN)は、UE(すなわち、移動局(MS))のサービング・ノードである。SGSNは、AG/bモードについてGPRSをサポートし(すなわち、GbインタフェースはSGSNによってサポートされる)、かつ/又はlu−モードについてGPRSをサポートする(すなわち、luインタフェースはSGSNによってサポートされる)。PSアタッチでは、SGSNは、例えばMSのモビリティ及びセキュリティに関する情報を含むモビリティ管理コンテキストを確立する。PDPコンテキスト・アクティベーションでは、SGSNは、加入者が使用することになるGGSNとともに、ルーティング目的で使用する対象のPDPコンテキストを確立する。luモードでは、SGSN及びRNCは1つ又は複数のIPルータと相互接続し得る。
【0031】
Gn/Gpモードにおいて、かつ、SGSN及びGGSNが別々のPLMNにある場合、これらは、Gpインタフェースを介して相互接続される。Gpインタフェースは、Gnインタフェースの機能、及びPLMN間通信に必要なセキュリティ機能を提供する。セキュリティ機能は、事業者間の相互の合意に基づく。
【0032】
Gn/Gpモードでは、SGSNは、Gn/Gpインタフェース上のシグナリング及びlu/Gbインタフェース・シグナリングのインターワークを行う。S4モードでは、SGSNは、S4インタフェース上のシグナリング及びlu/Gbインタフェース・シグナリングのインターワークを行う。一SGSNは、Gn/Gpモードを使用する一部のUE、及びS4モードを使用する他のUEを有し得る。
【0033】
SGSNは、任意のGsインタフェースを介してMSC/VLRに位置情報を送出し得る。SGSNは、Gsインタフェースを介してMSC/VLRからページング要求を受け取り得る。
【0034】
SGインタフェースは、VLR及びMMEにおけるデータベースを接続することが可能である。SGは更に、MMEを介して、一部の回線交換関係の手順を伝えるために使用される。VLRとMMEとの間のインターワークの基礎は、UE毎のエンティティ間のSGのアソシエーションの存在である。SGアソシエーションは、CSフォールバック及びSMSオーバSG、又はSMSオーバSGのみを使用するよう構成されたUEに適用可能である。加入がパケット交換(PS)通信のみのためである旨を加入者データが示す場合、SGアソシエーションは適用可能でない。ホーム加入者サーバ(HSS)が「MMEにおけるSMSのサポート」機能をシグナリングし、MMEにおけるSMSの機能を使用してSMSサービスを提供すべきであるとMMEが判定した場合も、SGアソシエーションは適用可能でない。
【0035】
SGSNは、Ge参照点を使用して、モバイル拡張ネットワーク・ロジック(CAMEL)制御用の任意のカスタマイズ・アプリケーションのためにGSM(登録商標)−SCFとインタフェースする。CAMEL相互作用による結果に応じて、セッション及びパケット・データ転送は正常に進み得る。さもなければ、GSM(登録商標)−SCFとの相互作用はTS23.078において説明するように続く。
【0036】
サービング・ゲートウェイの機能は、以下の追加及び例外とともに、3GPP TS23.401において定義されている。すなわち、サービング・ゲートウェイは、直接トンネル機能が使用中である場合に、UTRANに対するユーザ・プレーン・インタフェースを終了させることが可能である。サービング・ゲートウェイは、直接トンネル機能が使用中である場合のサービング無線ネットワーク・サブシステム(SRNS)リロケーションのためのローカル・モビリティ・アンカ・ポイントである。サービング・ゲートウェイは更に、SGSN間ルーティング・エリア更新のためのローカル・モビリティ・アンカであり得る。
【0037】
SGSNアーキテクチャにおけるSMS
本発明の一実施例によれば、SGSNにおけるSMSは以下のように行うことが可能である。SGSNが、Gdインタフェースを使用してSGSNにおいてSMSを提供する旨を、アタッチ/ルーティング・エリア更新(RAU)手順においてホーム加入者サーバ(HSS)に示す表示を追加することが可能である。加入データ情報を、「PS及びSMSのみの」加入について追加することが可能である。SGSN識別情報は、SMSサービスを終了させるために登録することが可能である。このことが行われる場合、HLRは、HSSを処理し、何れかの登録されたMSCを取り消すことが可能である。前述の動作は、SGSN及びMMEのHLR/HSSの挙動を整合させる。(双方向における)HSSとSGSNとの間のSMSサポートのハンドシェークは、GrMAPプロトコル及びS6dダイアメータ・プロトコルにおける既存のテレサービス・リスト・パラメータに基づき得る。SGSN間RAU手順は、組み合わせたGPRSアタッチ/RAU手順と、「SGSNにおけるSMS」について同じサポートを提供するよう更新することが可能である。MSに対する「SMSサポート」表示についての説明をGPRSアタッチ手順において追加することが可能である。
【0038】
アタッチ/RAU手順中のHSSとのシグナリングにおける「SGSNにおけるSMSの提供」との表示により、SMSサービスを、PSドメイン(すなわち、Gd)を介してHSSに提供することをSGSNは示すことが可能である。加入情報が「PS及びSMSのみ」を示す場合、HSSは、モバイル終端(MT)SMSがPSドメイン内のサービング・ノードに、SMSがPSドメインを介して上記サービング・ノードによって提供されるとルーティングされるように、SMSゲートウェイ・モバイル交換センタ(GMSC)及びSMSルータからのクエリに応答することが可能である。
【0039】
PSドメイン・サービス及びSMSサービス・オーバ非アクセス層(NAS)レイヤのみを必要とするCS/PS対応のUEは、組み合わせたアタッチ/RAU手順中にSGSに、この機能を「SMSのみ」として示す(すなわち、含まれるCS登録は、SMSサービス・オーバNASを得るためにのみ要求される。「SMSサービス・オーバNAS」の語は、PSベースのSMSサービスを提供するためにネットワーク内のNASレイヤを介して行われるシグナリングを表す。「SMSサービス・オーバNAS」の語は更に、GPRSを介したSMSとして表すことも可能である。
【0040】
UE提供情報(すなわち、SGSNに対する、SMSのみの表示)に基づき、かつ、HSS提供加入情報が「SGSNにおけるSMSをサポート」を示し、SGSNが、SMSサービス・オーバNASをサポートする場合、SGSNは次いで、組み合わせたアタッチ/RAU手順においてUEによって要求された場合に、MSCとのアソシエーションを確立しないと判定することが可能である。
【0041】
SGSNは、ロケ―ション更新手順における「SMSのみ」表示としてUEによって示された機能を転送することが可能である。HSSは、旧いサービングMSCを登録させている場合、「SMSのみ」を示すUEのサービングMSCを取り消すことが可能であり、SGSN及びHSSが何れも、SGSNにおいてSMSをサポートする(すなわち、SGSNが「SGSNにおいてSMSが提供されている」と示しており、HSSがSGSNにおいてSMSをサポートする)場合、SMSサービスに加入する。SGSNのみがMT SMSについて登録されているので、HSSは、MT SMSがPSドメインにおけるサービング・ノードにルーティングされるように、SMS−GMSC及びSMSルータからのクエリに応答することが可能である。
【0042】
一実施例では、UEは、PSのみのサービス・プロビジョニングのタイプを識別することが可能である。UEからSGSNに送出されたPSのみの強制プロビジョニング・メッセージは、SGSNが、UEの組み合わせモビリティ管理(MM)手順を何ら行わず、Gsアソシエーションを確立しないことを示す。PSのみの強制では、ネットワークはUEをCSドメインに接続しない。しかし、UEが、PSドメインを介して、SMSサービスをサポートしないネットワークに入った場合、UEは、ネットワークのカバレッジ・エリア内に位置している間、SMSメッセージを何ら受け取らない。
【0043】
よって、更なるPSのみのサービスは、PSのみのイネーブル・サービスである。UEは、UEのホーム公衆陸上モバイル・ネットワーク(hPLMN)が、PSドメインを介してSMSサービスを提供することができ、そうしたい旨をSGSNに示すPSのみのイネーブル・メッセージをSGSNに送出することが可能である。UEが組み合わせたアタッチ/RAU手順中にその機能を示した場合(すなわち、含まれるCS登録が、PSベースのSMSサービスを取得するためにのみ要求された場合)、SGSNはMSCとのアソシエーションを確立しない。
【0044】
MMEアーキテクチャにおけるSMS
図2は、PSベースのSMSサービスを提供するよう構成されたMMEアーキテクチャの例証を提供する。MMEは、SMSサポートによって拡張されたダイアメータ・ベースのインタフェースであるS6aインタフェースを介してHSSと通信している。新たな直接「E」インタフェースが、SMSルータ、SMSゲートウェイ・モバイル交換センタ(GMSC)、及びSMS−インターワーキング・モバイル交換センタ(IWMSC)などの、MME及びSMS中央機能間に存在する。Eインタフェースは、MAP又はダイアメータ・ベースのプロトコルであり得る。
【0045】
モバイル・アプリケーション・パート(MAP)は、携帯電話ユーザにサービスを提供するために、GSM(登録商標)及びUMTSモバイル・コア・ネットワーク、並びにGPRSコア・ネットワークにおける種々のノードが互いに通信し合うためのアプリケーション・レイヤを提供するSS7プロトコルである。モバイル・アプリケーション・パートは、ホーム・ロケーション・レジスタ、ビジタ・ロケーション・レジスタ、モバイル交換センタ、装置識別レジスタ、認証センタ、ショート・メッセージ・サービス・センタ、及びサービングGPRSサポート・ノード(SGSN)にアクセスするために使用されるアプリケーション層プロトコルである。
【0046】
SGインタフェースは、MMEとVLRとの間でSMSメッセージを中継するために使用することが可能である。SMS交換センタ(SC)は、SMS−GMSC/SMS_IWMSCと一体化させ得る。HSS中央機能及びSMS中央機能(SMS_IWMSC及びSMS−GMSC、SMSルータ)間のインタフェースは、ダイアメータ又はMAP Cインタフェースであり得る。MME中央機能及びSMS中央機能間には、ダイアメータEインタフェースが存在している。
【0047】
MMEアーキテクチャにおけるSMSの使用は、SMSサービスのみのためである。前述の機能は、CSフォールバックを何らトリガしないことがあり得、SGを必要としない。更に、MMEにおいてSMSを提供するために、MMEは、以下を提供するよう構成することが可能である。UEとMMEとの間のSMS手順は、ショート・メッセージ制御(SMS)機能及びショート・メッセージ中継(SMR)機能のサポートを含み得る。
【0048】
一実施例では、MMEは、「SMSのみ」の組み合わせたEPS/IMSI手順をサポートし、これらにおいて、どのビジタ・ロケーション・レジスタ(VLR)とも関連付けられない非報知ロケーション・エリア識別子(LAI)を提供するよう構成することが可能である。必要な場合、MMEは、他のTMSIとの曖昧さを何らもたらし得ないように構成された予約済TMSIを提供することが可能である。例えば、GERAN/UTRAN MSCからSMSサービスを導き出す必要があるエリアにUEが切り替わると、MMEは、IMSIアタッチが「SMSのみ」用である旨をアタッチ/RAU受け入れメッセージにおいて示し得る。MMEは、MSCとのSGアソシエーションを確立する必要なしでSMS転送ができる旨をHSSに通知することが可能である。MMEは、SMS関連加入情報を得ることが可能である。
【0049】
UEが、「SMSのみ」表示を備えた組み合わせたGPRSアタッチ/RAU手順を行った場合、MME/SGSNは、ロケーション更新手順における「SMSのみ」表示をHSSに転送することが可能である。HSSは、PSサービス及びSMSサービスのみに限定された加入を事業者が構成することを可能にし得る。前述の制限は、「PS及びSMSのみ」としてPS加入データに示される。
【0050】
GERAN/UTRAN無線通信システムを設定してPSベースのSMSを提供するために、UEは、SMSサービスに対するその要求をSGSNに示すことが可能である。UEはそのPSのみの機能をSGSNに通信することが可能である。このことには、UEが、単に、SMSサービスを受けるためにCS登録を要求するが、PSベースのSMSをサポートすることができる旨のメッセージを送出することが関係し得る。UEからGPRSに前述のメッセージを伝達する1つのやり方は、アタッチ要求メッセージを変えることによる。アタッチ要求メッセージは、3GPP TS24.008のセクション9.4.1に規定されている。TS24.008のリリース済バージョンの一例は、3GPP TS 24.008 V11 .4.0 (2012−09)に示す。
【0051】
アタッチ要求メッセージは、ネットワークとのアタッチ手順を行うためにネットワークにUEによって送出される。GPRSアタッチのためのアタッチ要求メッセージの例を表形式で
図3に示す。表は、情報要素識別子(IE)、情報要素(IE)の名称、IEのタイプ、及び3GPP TS24.008におけるIEへの参照、並びに、アタッチ要求メッセージにおける各IEの存在、形式、及び長さを含む情報を含む。GPRSのアタッチ要求メッセージは、3GPP TS24.301に規定された、EPSのアタッチ要求メッセージと異なる。
【0052】
一実施例によれば、UEは、アタッチ要求メッセージにおいて伝達されたIEの1つに更なる情報を含めることが可能である。あるいは、更なるIEは、アタッチ要求メッセージに含めることが可能である。更なるIEは、UEが「SMSのみ」を要求する場合に、又はUEがPSベースのSMSをサポートし、CSドメインを介してSMSサービスを受けるためにのみ、CS登録を行う場合に含め得る。各種IEいくつかを用いてこのメッセージをUEからSGSNに伝達することが可能である。別々の5つの例をここでは提供する。
【0053】
前述の例は限定することを意図するものでない。UEからSGSNにこのメッセージを伝達するために如何なる手段を使用してもよい。以下の例には、解決策A乃至解決策Eを付している。
【0054】
解決策A
前述の解決策では、新たな更なる更新タイプIEがアタッチ要求メッセージに追加される。更なる更新タイプIEの形式は後続段落に記載している。
【0055】
更なる更新タイプIEの目的は、UEのPSのみの機能に関する情報をネットワークに提供することである。これは、CSドメインを介してSMSサービスを得るためにのみ、CS登録を要求する旨のUEの意図をネットワークに通知する。一実施例では、MSは、GPRSサービス及び「SMSのみのサービス」の組み合わせたGPRSアタッチ手順を開始した場合、更なる更新タイプIEにおいて「SMSのみ」を示し得る。更なる更新タイプIEはタイプI情報要素である。更なる更新タイプIEは、表1及び表2に示すようにコード化することが可能である。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
上記表2に示すように、オクテット1におけるビット1はPSベースのSMSサポート(PSSS)メッセージであり得る。この例では、ビット値0は、MSがPSベースのSMSをサポートしないというメッセージを提供する。ビット値1は、MSが、PSベースのSMSをサポートし、SMSサービスを受けるためにのみCS登録を行うというメッセージを提供する。表1及び表2に示すIEは、
図3に示すアタッチ要求メッセージに含め得る。一実施例では、MSは、GPRSサービス及び「SMSのみのサービス」の組み合わせたGPRSアタッチ手順を開始する場合、このIEを含め得る。別の実施例では、MSは、PSベースのSMSをサポートする場合、このIEを含め得る。IEは、ネットワークにMSのPSのみの機能を示すために使用することが可能である。
【0058】
解決策B
前述の解決策では、アタッチ要求メッセージのMSネットワーク機能サポートIEの予備ビットは、UEのPSのみの機能(すなわち、SMSサービスを得るためにのみ、CS登録を要求する旨のUEの意図)をネットワークに示すために使用される。
【0059】
一実施例によれば、3GPP TS24.301のセクション9.9.3.20A及び3GPP TS24.008のセクション10.5.1.15に規定されたMSネットワーク機能サポートIEを、以下のようにPSベースのSMSサポート・メッセージを含めるよう構成することが可能である。
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
表3及び表4に示すように、オクテット1におけるビット2は、MSネットワーク機能サポートIEにおけるPSベースのSMSサポート(PSSS)メッセージであり得る。この例では、ビット値0は、MSがPSベースのSMSをサポートしないというメッセージを提供する。ビット値1は、MSが、PSベースのSMSをサポートし、SMSサービスを受けるためにのみ、CS登録を行うというメッセージを提供する。表3及び表4に示すIEは、
図3に示すアタッチ要求メッセージに含めることが可能である。
【0062】
解決策C
前述の解決策では、アタッチ要求メッセージのUEネットワーク機能サポートIEの一予備ビットは、UEのPSのみの機能(すなわち、SMSサービスを得るためにのみ、CS登録を要求する旨のUEの意図)をネットワークに示すために使用される。
【0063】
一実施例によれば、3GPP TS24.301のセクション9.9.3.34に規定されたUEネットワーク機能IEは、PSベースのSMSサポート・メッセージを含めるよう構成することが可能である。UEネットワーク機能IEのマッピングを表5に示す。UEネットワーク機能IE情報の一部分を表6に示す。
【0064】
【表5】
【0065】
【表6】
表5及び表6に示すように、オクテット7におけるビット7は、UEネットワーク機能IEにおけるPSベースのSMSサポート(PSSS)メッセージであり得る。この例では、ビット値0は、MSがPSベースのSMSをサポートしないというメッセージを提供する。ビット値1は、MSが、PSベースのSMSをサポートし、SMSを受けるためにのみCS登録を行うというメッセージを提供する。表5及び表6に示すIEは、
図3に示すアタッチ要求メッセージに含めることが可能である。
【0066】
解決策D
前述の解決策では、アタッチ要求のEPSアタッチ・タイプIEの一予備ビットは、UEのPSのみの機能(すなわち、SMSサービスを得るためにのみ、CS登録を要求する旨のUEの意図)をネットワークに示すために使用される。
【0067】
一実施例によれば、3GPP TS24.301のセクション9.9.3.11及び3GPP TS24.008のセクション10.5.5.2に規定されたEPSアタッチ・タイプIEを、以下のようにPSベースのSMSサポート・メッセージを含めるよう構成することが可能である。
【0068】
【表7】
【0069】
【表8】
表7及び表8に示すように、オクテット1のビット1乃至3におけるビット値101は、MSが、PSベースのSMSをサポートし、CS登録が、SMSを受けるためにのみ行われる旨を示す、GPRSアタッチ+SMSのみというメッセージを提供する。表7及び表8に示すIEは、
図3に示すアタッチ要求メッセージに含めることが可能である。
【0070】
解決策E
前述の解決策では、アタッチ要求メッセージにおける既存のIE MSネットワーク機能は、MSのPSのみの機能(すなわち、SMSベースのサービスを得るためにのみ、CS登録を要求する旨のMSの意図)をネットワークに示すよう拡張することが可能である。
【0071】
一実施例によれば、3GPP TS24.008のセクション10.5.5.12に規定されたMSネットワーク機能IEは、PSベースのSMSサポート・メッセージを含めるよう構成することが可能である。
【0072】
【表9】
表9に示すように、IEの選択されたオクテットにおける選択されたビットは、PSベースのSMSサポート(PSSS)メッセージであり得る。この例では、ビット値0は、MSがPSベースのSMSをサポートしないというメッセージを提供する。ビット値1は、MSが、PSベースのSMSをサポートし、CSドメインを介してSMSサービスを受けるためにのみCS登録を行うというメッセージを提供する。MSネットワーク機能IEは、3GPP TS24.008のセクション10.5.5.12に規定されている。表9に示すIEは、
図3に示すアタッチ要求メッセージに含めることが可能である。
【0073】
アタッチ要求メッセージを介して、PSベースのSMSサポートを行うUEの機能を伝達する旨の、UEから3GPPネットワークへの通信を例証するためにいくつかの例を提供しているが、これは、限定することを意図するものでない。前述の情報を伝達することが可能な更なるやり方が更に存在している。
【0074】
例えば、3GPP TS24.008に記載されたルーティング・エリア更新(RAU)要求メッセージに対して、解決策A乃至Eに示すものと同様な拡張を行うことが可能である。RAU要求メッセージの一例を
図4に記載する。RAU要求メッセージに対する拡張は、PSベースのSMSサポートを行う、MSの機能をネットワークに伝達するために使用することが可能である。メッセージは、MSのロケーション・ファイルの更新を要求するために、又は、非GPRSサービスのIMSIアタッチを要求するために使用することが可能である。
【0075】
各種IEのいくつかを用いて、RAU要求メッセージにおける情報をUEからSGSNに伝達することが可能である。別々の4つの例をここに記載する。前述の例は限定することを意図するものでない。UEからSGSNにこのメッセージを伝達するために如何なる手段を使用してもよい。以下の例には、解決策A乃至解決策Dを付している。
【0076】
RAU要求サポート
解決策A
前述の解決策では、新たな更なる更新タイプIEがRAU要求メッセージに追加される。更なる更新タイプIEの目的は、UEのPSのみの機能をネットワークに提供し、それにより、CSドメインを介してSMSサービスを得るためにのみ、CS登録を要求する旨のUEの意図をネットワークが知ることが可能になることである。一実施例では、MSは、GPRSサービス及び「SMSのみのサービス」の組み合わせたルーティング・エリア更新手順を開始した場合、更なる更新タイプIEにおいて「SMSのみ」を示し得る。
【0077】
更なる更新タイプIEの形式は、上述したように表1及び表2に示す。同じ形式は、RAU要求メッセージにおいてIEを伝達するために使用することが可能である。
【0078】
解決策B
前述の解決策では、RAU要求メッセージにおける既存のMSネットワーク機能IEは、UEのPSのみの機能をネットワークに示すよう拡張される。これにより、CSドメインを介してSMSサービスを得るためにのみ、CS登録を要求する旨のUEの意図をネットワークが知ることが可能になる。
【0079】
一実施例によれば、3GPP TS24.008のセクション10.5.5.12に規定されたMSネットワーク機能IEは、PSベースのSMSサポート・メッセージを含めるよう構成することが可能である。
【0080】
【表10】
表10に示すように、IEの選択されたオクテットにおける選択されたビットは、PSベースのSMSサポート(PSSS)メッセージであり得る。この例では、ビット値0は、MSがPSベースのSMSをサポートしないというメッセージを提供する。ビット値1は、MSが、PSベースのSMSをサポートし、CSドメインを介してSMSサービスを受けるためにのみ、CS登録を行うというメッセージを提供する。表10に示すIEは、
図4に示すRAU要求メッセージに含めることが可能である。
【0081】
解決策C
前述の解決策では、RAU要求メッセージのUEネットワーク機能IEの一予備ビットが、UEのPSのみの機能をネットワークに示すために使用される。これにより、CSドメインを介してSMSサービスを得るためにのみ、CS登録を要求する旨のUEの意図をネットワークが知ることが可能になる。UEネットワーク機能IEへの変更は、上記段落における解決策Cの表5及び表6において先行して示し、説明したものと同じであり得る。
【0082】
解決策D
前述の解決策では、RAU要求メッセージの更新タイプIEの一予備ビットが、UEのPSのみの機能をネットワークに示すために使用される。これにより、CSドメインを介してSMSサービスを得るためにのみ、CS登録を要求する旨のUEの意図をネットワークが知ることが可能になる。
【0083】
一実施例によれば、3GPP TS24.008のセクション10.5.5.18に規定された更新タイプIEは、以下のように、PSベースのSMSサポート・メッセージを含めるよう構成することが可能である。
【0084】
【表11】
【0085】
【表12】
表11及び表12に示すように、オクテット1のビット3におけるビット値0は、MSがPSベースのSMSをサポートしないというメッセージを提供する。ビット値1は、MSがPSベースのSMSをサポートするというメッセージを提供する。表11及び表12に示すIEは、
図4に示すRAU要求メッセージに含めることが可能である。
【0086】
3GPPネットワーク・メッセージング
2G/3G無線ネットワークがPSベースのSMSサポートを提供するために、ネットワークは、SMS通信オーバ非アクセス層(NAS)レイヤをサポートすることが可能である。ネットワークは、SMSオーバNASがSGSNによってサポートされているかの表示をUE/MSに供給することが可能である。
【0087】
更に、GSM(登録商標)ネットワークでは、MSがオンに切り換えられると、国際移動体加入者識別番号(IMSI)アタッチ手順が実行される。前述の手順は、MSをモバイル交換センタ(MSC)及びビジタ・ロケーション・レジスタ(VLR)と接続して、ネットワークにおいてMSを登録するために使用される。PSベースのSMSを行う機能により、MS/UEは、MSCと接続する必要がもうないことがあり得る。よって、IMSIアタッチ手順は必要でない。MSがPSベースのSMSサポートをサポートすることをネットワークが通知されると、ネットワークは次いで、何れかのIMSIアタッチ要求を拒絶することが可能である。ネットワークは、UE機能に基づき、PSのみのサービス・プロビジョニングが理由でIMSIアタッチが拒絶され、よって、UEは何れのCS関連手順も模倣しない旨の表示をUEに送出することが可能である。
【0088】
このことを実現するために、3GPP TS24.008技術仕様に規定されたアタッチ受け入れメッセージにおけるSGSNネットワーク機能サポートIEは、更なる情報を含めるよう拡張することが可能である。アタッチ受け入れメッセージの例を
図5において提供する。解決策Aとして表す提案された解決策は後続段落において記載している。前述の例は限定することを意図するものでない。種々のメッセージング手段は、3GPPネットワークがMSと通信し合ってGPRSを介したSMS(SMSオーバNASとしても表される)を行うネットワークの機能を識別することを可能にするために使用することができる。
【0089】
解決策A
前述の解決策では、SGSNが、SMSオーバNASをサポートする場合、新たな拡張ネットワーク機能サポートIEを使用して、アタッチ受け入れメッセージにおいて、UEに対するサポートを示すことが可能である。アタッチ受け入れメッセージにおける新たなIEの例示的な形式の1つを以下に記載する。
【0090】
拡張ネットワーク機能サポートIEは、特定の機能がネットワークによってサポートされるか否かを示す。EPS拡張ネットワーク機能サポートIEは表13及び表14に示すようにコード化することが可能である。
【0091】
【表13】
【0092】
【表14】
表13及び表14に示すように、オクテット1におけるビット1は、拡張ネットワーク・サポートIEにおけるPSベースのSMSサポート(PSSS)メッセージであり得る。この例では、ビット値0は、SMSオーバNASがSGSNによってサポートされていないというメッセージを提供する。ビット値1は、SMSオーバNASがSGSNによってサポートされているというメッセージを提供する。表13及び表14に示すIEは、SGSNからMSに通信されるアタッチ受け入れメッセージに含め得る。一実施例では、ネットワークは、GPRSを介したSMSの配信などの、特定の機能のサポートについてMSに通知するために、拡張ネットワーク・サポートIEを使用することが可能である。MSは、SMSを得るために、アタッチ要求におけるGPRS−SMS表示を使用し得る。ネットワークがGPRSを介したSMSの配信をサポートし、前述の配信がイネーブルされた場合、ネットワークは、拡張ネットワーク・サポートIEを、
図5に示すアタッチ受け入れメッセージに含め、GPRS−SMS表示子を設定することが可能である。
【0093】
アタッチ受け入れメッセージを介して、PSベースのSMSサポートを行うネットワークの機能を伝達する旨の、EPSからUEへの通信を例証するために例を提供しているが、これは、限定することを意図するものでない。前述の情報を伝達することが可能な更なるやり方が更に存在している。
【0094】
RAU受け入れメッセージ
例えば、3GPP TS24.008のセクション9.4.15に記載されたルーティング・エリア更新受け入れメッセージに対して、解決策Aに示すものと同様な拡張を行うことが可能である。RAU更新受け入れメッセージは、SMSオーバNASがSGSNによってサポートされているかを示すためにネットワークによって使用することが可能である。更に、IMSIアタッチが、UE機能に基づき、PSのみのサービス・プロビジョニングが理由で拒絶されており、したがって、UEが何れのCS関連手順も模倣しないということを示す。以下の拡張を、TS24.008におけるRAU受け入れメッセージに対して行うことが可能である。
【0095】
RAU受け入れメッセージは、RAU要求メッセージに応じて、GPRSモビリティ管理関連データをMSに提供するためにMSにネットワークによって送出される。TS24.008の表9.4.15/3GPPは例を提供する。例は
図6においても記載している。
図6に示すRAU受け入れメッセージは、複数のIEI、列挙されたIEIそれぞれのタイプ、及び3GPP TS24.008へのIEIの参照を含む。各IEIの存在、形式、及び長さも、分かり得るように列挙している。
【0096】
SGSNが、SMSオーバNAS機能をサポートしている場合、それは、RAU受け入れメッセージを使用して示すことが可能である。解決策Aとして表す、提案された一解決策を後続段落に記載している。前述の例は限定することを意図するものでない。
図6のRAU受け入れメッセージに列挙されたIEを含む種々のメッセージング手段は、3GPPネットワークがMSと通信して、GPRSを介したSMS(SMSオーバNASとしても表す)を行うネットワークの機能を識別することを可能にするために使用し得る。更に、RAU受け入れメッセージを使用して伝達された新たに規定されたIEも、GPRSを介したSMSを行うネットワークの機能を伝達するために使用し得る。
【0097】
解決策A
SGSNが、SMSオーバNAS機能をサポートする場合、新たな拡張ネットワーク機能サポートIEを使用して、RAU受け入れメッセージにおいて、UEにそのことを示すことが可能である。RAU受け入れメッセージにおける新たな拡張ネットワーク機能サポートIEの形式は、上記表13及び表14に関して説明したものと同じであり得る。ネットワークは更に、暗黙的な非送出、又はGPRSを介したSMS(GPRS−SMS)の配信などの特定の機能のサポートについてMSに通知するために、拡張ネットワーク機能サポートIEを使用することが可能である。MSは、SMSを得るためにGPRS−SMS表示を使用し得る。
【0098】
GMM原因値
MSは、MSCへのCSアタッチなどの、GPRSサービス及び非GPRSサービスのアタッチのために、組み合わせたアタッチを行うことが可能である。一実施例では、MSが、PSベースのSMSに対するサポートを示す一方で、組み合わせたアタッチを要求し、ネットワークが更に、SMSオーバNAS(すなわち、GPRSを介したSMS)をサポートする場合、ネットワークは、MS及びネットワークがPSベースのSMSをサポートするので、MSCへの接続が、必要でなかったので行われなかった旨のメッセージをUEに送出することが可能である。これは、後続段落において説明するようにGPRSモビリティ管理メッセージ(GMM)を使用して実現することが可能である。別々の何れかの数のGMMコードを使用し得る。
【0099】
SGSNからMSへのPSSSメッセージに加えて、GPRSモビリティ管理(GMM)メッセージをSGSNからMSに伝達することが可能である。GMMメッセージはIEにおいて伝達し得る。GMM原因IEの目的は、MSからのGMM要求がネットワークによって拒絶されるかの理由を示すことである。MSが、アタッチ要求メッセージ内のPSのみのそのサポートを示す場合に、かつ、ネットワークが、SMSオーバGs(SMSオーバNAS)をサポートし、PSのみの加入プロビジョニングが、PSのみの強制又はPSのみのイネーブルに設定された場合、新たなGMM原因値を送出することにより、IMSIアタッチを拒絶する。
【0100】
この場合、GMM原因IEは、PSのみがサポートされ、SGSNネットワークがSMSオーバNASをサポートするので、国際移動体加入者識別番号(IMSI)アタッチが拒絶されることを識別するために使用することが可能である。よって、上述のように、IMSIアタッチは必要でない。GMM原因IEは、2オクテット長を有するタイプ3IEである。GMM原因値は、3GPP TS24.008のセクション10.5.5.14に規定されている。新たなGMM原因値の一例は表15に、かつ、
図17に示す。
【0101】
【表15】
図7に示すように、ビット1乃至8が値01110000を有する場合(原因値=112)、IMSIアタッチがPSのみのイネーブルとして拒絶される。SGSNがMSの組み合わせたMM手順を行い、Gsアソシエーションを確立することを要求するサービスをMSが要求した場合、前述の原因がMSに送出される。原因コード「PSのみのイネーブルとして拒絶されたIMSIアタッチ」を伝達することが可能である。ビット1乃至8がそれぞれ、値01110001(原因値=113)を有する場合、IMSIアタッチは、PSのみの強制として拒絶され、ネットワークは、SMSオーバGs(NAS)をサポートする。前述の原因は、PSドメインを介してMSのHPLMNが提供することができず、提供したくないSMSサービスをMSが要求した場合、MSに送出される。このことが行われた場合、原因コード「PSのみの強制、及びネットワークがSMSオーバGs(NAS)をサポートすることのため(すなわち上記原因コードが理由で)拒絶されたIMSIアタッチ」が、
図7に示すように提供される。GMM原因コード112及び113は例として記載しているが、限定することを意図するものでない。GPRSを介したSMSはMS及びネットワークで実現することが可能であるので、実質的に、何れかのタイプのGMM原因コードを、非GPRSアタッチメントが行われないことを説明する情報をネットワークからMSに伝達するために使用することが可能である。
【0102】
別の例示的な実施例では、無線ネットワークにおいてパケット・サービス(PS)のみのサービス・プロビジョニングを行う方法800を、
図8のフローチャートに表すように開示する。方法は、ブロック810に示すように、MSのPSのみの機能を示す移動局(MS)からの要求メッセージを汎用パケット無線サービス(GFRS)サポート・ノードにおいて受け取る工程と、ブロック820に示すように、SMSオーバ非アクセス層(NAS)がSGSNによってサポートされているか否かを示す受け入れメッセージをMSにSGSNから送出する工程とを含む。要求メッセージは、アタッチ要求メッセージ、又はルーティング・エリア更新要求メッセージであり得る。同様に、受け入れメッセージは、アタッチ受け入れメッセージ又はルーティング・エリア受け入れメッセージであり得る。
【0103】
方法800は、国際移動体加入者識別番号(IMSI)アタッチがSMSに対してのみである旨のアタッチ受け入れメッセージ、又は、ルーティング・エリア更新受け入れメッセージを示す工程を更に含み得る。GPRSモビリティ管理(GMM)メッセージはSGSSNからMSに送出することが可能である。GMMメッセージは、PSのみがサポートされ、GPRSネットワークがSMSオーバNASをサポートするので、国際移動体加入者識別番号(IMSI)アタッチが拒絶される旨を識別することが可能である。GMMメッセージは、アタッチ受け入れメッセージ及びルーティング・エリア更新受け入れメッセージの1つにおいて送出することが可能である。
【0104】
方法800は更に、アタッチ要求メッセージ又はルーティング・エリア更新要求メッセージを受け取る工程を更に含み得、アタッチ要求メッセージ又はルーティング・エリア更新要求メッセージは、MSがPSベースSMSをサポートし、CSドメインを介してSMSサービスを受けるためにのみ、CS登録を行うかを示すために選択されたビットをセットさせた情報要素(IE)を含む。要求メッセージは、アタッチ受け入れメッセージ及びルーティング・エリア更新受け入れメッセージの一方に含まれる更なる更新タイプ情報要素においてMSから受け取り得る。
【0105】
方法800は更に、アタッチ受け入れメッセージ又はルーティング・エリア更新受け入れメッセージをMSに送出する工程を含み得、アタッチ受け入れメッセージ又はルーティング・エリア更新受け入れメッセージは、SMSオーバNASがSGSNネットワークによってサポートされているか、されていないかを識別するために、IEにおける選択されたビットを使用する(IE)を備える。
【0106】
別の実施例では、ショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージのパケット交換(PS)通信に無線ネットワークを適合させる方法900を、
図9のフローチャートにおいて表すように説明する。方法は、MSがパケット交換(PS)ベースのショート・メッセージング・サービス(SMS)をサポートし、CSベースのSMSサービスを受けるためにのみ、回線交換(CS)登録を行う(ブロック910に示す)旨を示す要求メッセージを移動局(MS)からサービング汎用パケット無線サービス(GPRS)サポート・ノード(SGSN)に送信する工程と、SMSオーバ非アクセス層(NAS)が、ブロック920に示すように、SGSNによってサポートされている旨を示す受け入れメッセージをSGSNからMSにおいて受け取る工程とを含む。
【0107】
方法900は更に、要求メッセージを送信する工程を更に含み得、要求メッセージはアタッチ要求メッセージ及びルーティング・エリア更新要求メッセージの一方である。更なる動作は、PSのみがサポートされており、SGSNネットワークがSMSオーバNASをサポートしているので(すなわち、サポートしていることが理由で)国際移動体加入者識別番号(IMSI)アタッチが拒絶される旨の原因コードを識別するGPRSモビリティ管理(GMM)メッセージをSGSNから送出する工程を含み得る。
【0108】
方法900において要求メッセージを送信する動作は更に、アタッチ要求メッセージ又はルーティング・エリア更新要求メッセージを送信する工程を更に含み得、アタッチ要求メッセージ又はルーティング・エリア更新要求メッセージは、MSがPSベースSMSをサポートし、CSドメインを介してSMSサービスを受けるためにのみ、CS登録を行うかを示すために選択されたビットをセットさせた情報要素(IE)を含む。情報要素は、アタッチ要求メッセージ及びルーティング・エリア更新要求メッセージの一方においてUE又はMSからSGSNに伝達される更なる更新タイプ情報要素であり得る。
【0109】
方法900において、SGSNからMSにおいて受け入れメッセージを受け取る動作は更に、MSにおいてアタッチ受け入れメッセージ又はルーティング・エリア更新受け入れメッセージを受け取る工程を更に含み得、アタッチ受け入れメッセージ又はルーティング・エリア更新受け取りメッセージは、SMSオーバNASがSGSNネットワークによってサポートされているか、サポートされていないかを識別するために、IEにおける選択されたビットを使用した(IE)を含む。
【0110】
方法800及び900が、移動局を使用した例を提供する一方、これは限定することを意図するものでない。上述のように、例においてMSが使用されている所でユーザ装置(UE)を使用することが可能である。
【0111】
図10は、ユーザ装置(UE)、移動局(MS)、モバイル無線装置、モバイル通信装置、タブレット、ハンドセット、又は他のタイプのモバイル無線装置の例示的な例証を記載する。モバイル装置は、基地局(BS)、エボルブド・ノードB(eNB)、又は他のタイプの無線ワイド・エリア・ネットワーク(WWAN)アクセス・ポイントと通信するよう構成された1つ又は複数のアンテナを含み得る。モバイル装置は、3GPP LTE、ワイマックス(WiMAX。登録商標)、高速パケット・アクセス(HSPA)、ブルートゥース(登録商標)、ワイファイ(WiFi。登録商標)を含む少なくとも1つの無線通信標準を使用して通信するよう構成することが可能である。モバイル装置は、無線通信標準毎の別個のアンテナ、又は、複数の無線通信標準の共有アンテナを使用して通信することが可能である。モバイル装置は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)、及び/又は無線ワイド・エリア・ネットワーク(WWAN)において通信することが可能である。
【0112】
別の実施例では、ショート・メッセージ・サービス(SMS)メッセージのパケット交換(PS)通信に適合されたユーザ装置(UE)及び/又は移動局(MS)と通信するよう構成されたサービング汎用パケット無線サービス(GPRS)サポート・ノード(SGSN)を開示している。SGSNは、
図2に示すように、SGSNにおいて動作可能なPSサポート・モジュールを備える。PSサポート・モジュールは、UE又はMSがPSベースのSMSをサポートし、CSドメインを介してSMSサービスを受けるためにのみ、回線交換(CS)登録を行う旨を示す要求メッセージをUE又はMSから受け取り、SMSオーバ非アクセス層(NAS)がSGSNによってサポートされる旨を示す受け入れメッセージをUE又はMSに送出するよう構成される。要求メッセージは、アタッチ要求メッセージ及びルーティング・エリア更新要求メッセージの一方であり得る。受け入れメッセージは、アタッチ受け入れメッセージ及びルーティング・エリア更新受け入れメッセージの一方であり得る。
【0113】
一実施例では、PSサポート・モジュールは、PSのみがサポートされており、SGSNネットワークがSMSオーバNASをサポートしているので(すなわち、サポートしていることが理由で)国際移動体加入者識別番号(IMSI)アタッチが拒絶される旨の原因コードを識別するGPRSモビリティ管理(GMM)メッセージを送信するよう更に構成することが可能である。
【0114】
UE又はMSから要求メッセージを受け取る動作は、アタッチ要求メッセージ又はルーティング・エリア更新要求メッセージを受け取る工程を更に含み得、アタッチ要求メッセージ又はルーティング・エリア更新要求メッセージは、UE又はMSがPSベースのSMSをサポートし、CSドメインを介してSMSサービスを受けるためにのみ、CS登録を行うかを示すために選択されたビットをセットさせた更なる更新タイプ情報要素(IE)を含む。
【0115】
受け入れメッセージを送出する動作は更に、UE又はMSにアタッチ受け入れメッセージ又はルーティング・エリア更新受け入れメッセージを送出する工程を含み得、アタッチ受け入れメッセージ又はルーティング・エリア更新受け入れメッセージは、SMSオーバNASがSGSNネットワークによってサポートされているか、サポートされていないかを識別するためにIEにおける選択されたビットを使用した(IE)を含む。
【0116】
図10は、ユーザ装置(UE)、移動局(MS)、モバイル無線装置、モバイル通信装置、タブレット、ハンドセット、又は他のタイプのモバイル無線装置の例示的な例証を記載する。モバイル装置は、基地局(BS)、エボルブド・ノードB(eNB)、又は他のタイプの無線ワイド・エリア・ネットワーク(WWAN)アクセス・ポイントと通信するよう構成された1つ又は複数のアンテナを含み得る。モバイル装置は、3GPP LTE、ワイマックス(WiMAX。登録商標)、高速パケット・アクセス(HSPA)、ブルートゥース(登録商標)、ワイファイ(WiFi。登録商標)を含む少なくとも1つの無線通信標準を使用して通信するよう構成することが可能である。モバイル装置は、無線通信標準毎の別個のアンテナ、又は、複数の無線通信標準の共有アンテナを使用して通信することが可能である。モバイル装置は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)、及び/又は無線ワイド・エリア・ネットワーク(WWAN)において通信することが可能である。
【0117】
図10は更に、モバイル装置との間のオーディオの入出力に使用することが可能な1つ又は複数のスピーカ、及びマイクロフォンの例証を提供する。表示画面は、液晶表示(LCD)画面、又は、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの他のタイプの表示画面であり得る。表示画面はタッチ画面として構成することが可能である。タッチ画面は、静電容量タイプ、抵抗タイプ、又は別のタイプのタッチ画面技術を使用し得る。アプリケーション・プロセッサ及びグラフィクス・プロセッサは、処理及び表示機能を提供するために内部メモリに結合することが可能である。不揮発メモリ・ポートも、ユーザに対してデータ入出力オプションを提供するために使用することが可能である。不揮発メモリ・ポートは、モバイル装置のメモリ機能を拡張するために使用することもできる。キーボードは、モバイル装置と一体化させるか、又はモバイル装置と無線接続して更なるユーザ入力を提供し得る。仮想キーボードもタッチ画面を使用して提供することができる。
【0118】
本明細書に記載された機能単位の多くは、それらの実現の独立性をより具体的に強調するためにモジュールとしてラベリングされている。例えば、モジュールは、ロジック・チップ、トランジスタ、又は他の個別部品などの既成の半導体、カスタムVLSI回路又はゲート・アレイを備えるハードウェア回路として実現し得る。モジュールは更に、フィールド・プログラマブル・アレイ、プログラマブル・アレイ・ロジック、プログラマブル・ロジック装置等などのプログラマブル・ハードウェア装置において実現し得る。
【0119】
モジュールは更に、各種プロセッサによる実行のためにソフトウェアで実現し得る。例えば、実行可能なコードの識別されたモジュールは、例えばオブジェクト、手順、又は機能として編成し得る1つ又は複数の物理的若しくは論理的なコンピュータ命令ブロックを含み得る。しかし、識別された実行可能モジュールは、物理的に一緒に配置されていなくてよい一方、論理的に併せて結合されると、モジュールを含み、モジュールの記述された目的を達成する、別々の場所に記憶された別個の命令を含み得る。
【0120】
実際に、実行可能なコード・モジュールは単一の命令又は多くの命令であり得、別々のいくつかのコード・セグメントにわたり、別々のプログラム間で、かつ、いくつかのメモリ装置にわたって分散し得る。同様に、動作データを本明細書ではモジュール内で識別し、例証し得、何れかの適切な形式で実施し、何れかの適切なタイプのデータ構造内に編成し得る。動作データは単一のデータ・セットとして集約し得、又は別々の記憶装置を含む別々の場所にわたって分散し得、少なくとも部分的には、単に、システム上又はネットワーク上の電子信号として存在し得る。モジュールは、所望の機能を行うよう動作可能なエージェントを含み、受動型又は能動型であり得る。
【0121】
種々の手法、又はそれらの特定の局面若しくは部分は、フロッピー(登録商標)・ディスク、CD−ROM、ハード・ドライブ、又は何れかの他のマシン読み取り可能な記憶媒体などの有形媒体において実施されたプログラム・コード(すなわち、命令)の形式をとり得、プログラム・コードが、コンピュータなどのマシンにロードされ、上記マシンによって実行されると、マシンは種々の手法を実施する装置になる。プログラム可能なコンピュータ上のプログラム・コード実行の場合、コンピュータ装置は、プロセッサと、プロセッサによって読み取り可能な記憶媒体(揮発性メモリ及び不揮発性メモリ、並びに/又は記憶素子を含む)と、少なくとも1つの入力装置と、少なくとも1つの出力装置とを含み得る。本明細書及び特許請求の範囲記載の種々の手法を実現又は利用し得る1つ又は複数のプログラムは、アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)、再使用可能な制御部等を使用し得る。前述のプログラムは、コンピュータ・システムと通信するために高水準手続型オブジェクト指向プログラミング言語で実現し得る。しかし、プログラムは、必要な場合、アセンブラ又はマシン言語で実現し得る。何れの場合にも、言語は、コンパイラ又はインタープリタ言語であり得、ハードウェア実現形態と組み合わせることができる。
【0122】
「一実施例」又は「実施例」に対する本明細書を通じた言及は、上記実施例に関して説明した特定の構成、構造、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれているということを意味している。よって、本明細書を通じて種々の箇所において「一実施例において」又は「実施例において」との句の記載は、必ずしも全てが同じ実施例を表している訳でない。
【0123】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される複数の項目、構造要素、構成要素、及び/又は材料は便宜上、共通のリストにおいて提示し得る。しかし、前述のリストは、リストの各構成要素が、別個かつ一意の構成要素として個々に識別されるかのように解されるべきである。よって、前述のリストの個々の構成要素は、別途明記することなく、共通のグループにおけるそれらの提示に単に基づいて同じリストの何れかの他の構成要素とデファクトで同等であるとみなされるべきでない。更に、本発明の種々の実施形態及び実施例は、それらの種々の構成部分の代替策とともに本明細書及び特許請求の範囲において表し得る。前述の実施形態、実施例、及び代替策は、互いとデファクトで同等であるとみなされるべきでない一方、本発明の別個かつ自律的な表現として解される。
【0124】
更に、説明された特徴、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施例において何れかの適したやり方で組み合わせ得る。以下の説明では、本発明の実施例の詳細な理解をもたらすために、材料、留め具、サイズ、長さ、幅、形状等などの特定の数多くの詳細を提供する。しかし、特定の詳細の1つ又は複数なしで、又は、他の方法、構成部分、材料等により、本発明を実施することが可能であるということを当業者は認識するであろう。場合によっては、本発明の局面をわかりにくくすることを避けるために周知の構造、材料、又は動作を詳細に示していないか、又は説明していない。
【0125】
上記例は特定の1つ又は複数の適用分野における本発明の原理を例証しているが、発明の才を発揮することなく、かつ、本発明の原理及び概念から逸脱することなく、実現形態の、形式、使用、及び詳細において数多くの修正を行うことが可能である。よって、以下の特許請求の範囲の記載以外に本発明を限定することを意図するものでない。