【文献】
ZTE,Support of larger TBS and larger PDSCH/PUSCH bandwidth for MTC[online],3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-167319,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86/Docs/R1-167319.zip>,2016年 8月13日
【文献】
Qualcomm Incorporated,Support of larger data channel bandwidth[online],3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166297,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86/Docs/R1-166297.zip>,2016年 8月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2指定情報は、前記リソースグループ内のリソースブロック単位のリソース割り当て情報、又は、前記リソースグループ内のリソースブロックグループ単位のリソース割り当て情報である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のユーザ装置。
前記受信部は、前記第1指定情報と前記第2指定情報とに加えて、前記リソースグループを使用する広帯域モードによる動作、又は前記リソースグループを使用しない狭帯域モードにより動作を指示するモード指示情報と、ダミービットとを含む情報を前記基地局から受信する
ことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(本実施の形態)を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
【0011】
本実施の形態の無線通信システムにおける基地局20及びユーザ装置10は、本実施の形態で説明する技術と矛盾が生じない限り、LTE(LTE−Advanced及び後継の5Gも含む)の通信方式に準拠した動作を行うことが可能である。よって、無線通信システムが動作するにあたっては、適宜、LTEで規定された既存技術を使用できる。ただし、当該既存技術はLTEに限られない。また、本発明は、LTE以外の通信方式にも適用可能である。
【0012】
また、以下の本実施の形態では、LTEで使用されているMPDCCH、PDSCH、PUSCH、PRB、RB、Narrowband等の用語を適宜使用しているが、これらは例に過ぎず、これらと同様の(例えば、機能、動作、手順、仕様、特性などの観点で同一又は実質的に同一の)チャネル、信号等が他の名称で呼ばれてもよい。
【0013】
(システム全体構成)
図1に本実施の形態に係る無線通信システムの構成図を示す。本実施の形態に係る無線通信システムは、
図1に示すように、ユーザ装置10、及び基地局20を含む。
図1には、ユーザ装置10、及び基地局20が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。
【0014】
基地局20は、UL(上り)及びDL(下り)のそれぞれにおいて、LTEで規定されている6種類のシステム帯域幅(チャネル帯域幅と呼んでもよい)のうちのあるチャネル帯域幅(例:20MHz)で運用されている(非特許文献1)。ただし、これは例であり、LTEで規定されている6種類のシステム帯域幅以外のシステム帯域幅が使用されてもよい。また、ユーザ装置10及び基地局20はともに少なくともカテゴリM1をサポートしており、カテゴリM1に対応する動作を実行することが可能である。
【0015】
(カテゴリM1について)
本実施の形態に係る技術は、狭帯域通信をサポートするカテゴリの一例としてのカテゴリM1に係る技術をベースとしているので、まずは、カテゴリM1における通信方式の概要を説明する。
【0016】
カテゴリM1のユーザ装置が送受信可能な帯域幅は最大6RBである。この6RBの帯域幅の帯域はNarrowband(狭帯域)と呼ばれる。最大6RBまでの受信となるため、専用の下り制御チャネルであるMPDCCH(MTC Physical Downlink Control Channel)がサポートされ、Repetition技術と周波数ホッピングを適用したカバレッジ拡張が実現されている。
【0017】
図2は、カテゴリM1の物理レイヤのチャネル構成を示している。
図2に示すように、従来のLTEでは、同一サブフレーム内でPDCCHによるPDSCHのスケジューリングが行われる。一方、カテゴリM1では、あるサブフレームのMPDCCHにより、異なるサブフレームのPDSCHの割り当てが行われるとともに、PDSCHのRepetition及び周波数ホッピングが行われる。PDSCHの周波数割り当て位置は、システム帯域幅内で6RB毎に可変である。
【0018】
なお、
図2は、DLを示しているが、ULのデータチャネル(PUSCH)のリソース割り当てについても
図2に示すPDSCHと基本的に同様である。
【0019】
図3は、LTEで規定されているRBとNarrowband(NBと略記)との関係を示しており、NarrowbandのインデックスがRBのインデックスと対応付けて示されている。
図3はDLの例を示しているが、ULについても基本的に同様である。
図3の(a)はシステム帯域幅が5MHzの場合を示し、
図3の(b)はシステム帯域幅が20MHzの場合を示している。図示のとおり、いずれの場合も6RB毎に1つのNBが定義される。
図4は、システム帯域幅と、RB数と、NB数との関係を示す。
【0020】
カテゴリM1では、MPDCCHで送信される下り制御情報(DCI)により、ユーザ装置に対し、NB(6RBの塊。これは、UL及びDLにおいて、重複せず、かつ連続する6個のRBの組と考えてよい。)の指定と、当該NBの中のRBの指定がなされる。
図5に示すように、RBの指定にあたっては、Resource allocation type 2が使用される。Resource allocation type 2では、予め定められた21(=6(6+1)/2)の割り当てパターンの中から1つが選択され、21パターンを表現できる5ビットの情報がユーザ装置に対して通知される。一例として、「5」が通知された場合、55番の1つのRBが割り当てられたことを意味する。なお、ULでのRBの指定においてもDLと同様の方法でRBの指定を行うこととしてよい。ただし、その割り当て方法の名称はResource allocation type 2でなくてもよい。以下、便宜上、UL、DLともに、「Resource allocation type 2」という名称を使用している。
【0021】
(本実施の形態の基本的な処理)
図6を参照して、本実施の形態におけるユーザ装置10と基地局20の基本的な処理動作を説明する。
図6は、ユーザ装置10が、データの送信又は受信を行う場合を示している。なお、本明細書において、データの送信と受信を総称して「通信」を使用する場合がある。特に断らない限り、この「通信」は、「送信」又は「受信」を意味し、「送信」と解釈してもよいし、「受信」と解釈してもよい。
【0022】
ステップS101において、基地局20はユーザ装置10に対してMPDCCHにより、ユーザ装置10がデータの通信に使用するリソースを通知する。本実施の形態では、当該リソースの帯域幅として6RBの帯域幅よりも広い帯域幅を指定することが可能である。
【0023】
MPDCCHにより、リソースの通知を受けたユーザ装置10は、当該リソースを使用してデータの受信(ステップS102)、又は、データの送信(ステップS103)を行う。また、基地局20は、当該リソースを使用してデータの送信(ステップS102)、又は、データの受信(ステップS103)を行う。
【0024】
本実施の形態において、基地局20からユーザ装置10に指定される(最大の)広い帯域幅の帯域を広帯域(あるいはWiderband)と呼ぶことにする。本実施の形態では、基本的に、当該広帯域の帯域幅を4NB(=24RB)の帯域幅とするが、これは例であり、4NB以外の帯域幅を使用してもよい。例えば、広帯域の帯域幅が、3NB〜16NBの中のいずれかの値であってもよい(例:12NB)。
【0025】
また、ユーザ装置10が狭帯域(6RB)を使用した通信を行うモードを狭帯域モードと呼び、ユーザ装置10が広帯域(4NB)を使用した通信を行うモードを広帯域モードと呼ぶ。
【0026】
以下、本実施の形態におけるより具体的な動作例として、実施例1と実施例2を説明する。実施例1は、基地局20からユーザ装置10に対し、狭帯域モード又は広帯域モードをセミスタティックに指定する例である。実施例2は、基地局20からユーザ装置10に対し、狭帯域モード又は広帯域モードをダイナミックに指定する例である。
【0027】
(実施例1)
まず、
図7を参照して実施例1における処理の概要を説明する。ステップS201において、基地局20からユーザ装置10に対して、広帯域モードでの動作、又は、狭帯域モードでの動作が指示される。実施例1では、広帯域モードが指示されるものとする。モードの指示は、例えば、システム情報(MIB又はSIB)、RRC接続確立時のRRCシグナリングの無線設定情報等により行われる。
【0028】
ステップS202において、基地局20からユーザ装置10に対して、MPDCCHによりリソースの通知がなされる。当該リソースの通知により、システム帯域内のどの広帯域(例:4NBの帯域幅の帯域)の中のどのリソース(RB、NB等)を使用するかが指定される。また、リソースの時間領域の長さ及び/又は位置として、サブフレーム及び/又はスロットの長さ及び/又は位置が指定されてもよい。また、リソースの時間位置及び長さとして、例えば予め定められた位置及び長さのサブフレーム(例;MPDCCHから2サブフレーム後の1サブフレーム)を使用することとして、リソースの時間位置を基地局20からユーザ装置10に対して通知しないこととしてもよい。以降、実施例1及び実施例2において、リソースの割り当てに関し、周波数方向に着目した説明を行う。
【0029】
ステップS203において、ユーザ装置10は、ステップS202で指定されたリソースを使用してデータ通信を行う。基地局20も当該リソースを使用してデータ通信を行う。なお、
図7のステップS203の線は両端に矢印を付しているが、これは、ユーザ装置10(基地局20)による送信又は受信を示す。以降で登場するシーケンス図についても同様である。
【0030】
なお、実施例1(及び実施例2)の広帯域の通信において、カテゴリM1と同様のRepetition及び/又は周波数ホッピングを行うこととしてもよいし、行わないこととしてもよい。Repetition及び/又は周波数ホッピングを行うか否かがMPDCCHによりユーザ装置10に通知されてもよい。
【0031】
以下、MPDCCHによるリソース通知における、広帯域(Widerband)の周波数位置の指定方法の例として実施例1−1と実施例1−2を説明する。また、MPDCCHによるリソース通知における、広帯域の中のリソースの指定方法の例として実施例1−3と実施例1−4を説明する。
【0032】
<実施例1−1>
MPDCCHによるリソース通知における、広帯域の周波数位置の指定方法の最初の例である実施例1−1を説明する。
【0033】
実施例1−1では、6PRB(物理リソースブロック)から成る連続する4つのNarrowband(NB)を1つのNarrowband group(NBG)とし、これを上記の広帯域とする。なお、Narrowbandを狭帯域と呼んでもよい。また、Narrowband groupを狭帯域群又は狭帯域グループと呼んでもよい。また、Narrowbandに含まれるPRBの数は6以外であってもよい。
【0034】
各NBGには、システム帯域幅の中での周波数位置を示すインデックス(番号)が付される。例えば、インデックスが0〜3の4NBに対応するNBGのインデックスを0とし、4〜7の4NBに対応するNBGのインデックスを1とすることができる。1以降のインデックスも同様に、4NB毎に1増加するようにして付される。ただし、このようなインデックスの付与方法は一例に過ぎない。
【0035】
ユーザ装置10及び基地局20はそれぞれ、RBと、NBと、NBGとの間の対応関係をシステム帯域幅毎に把握しており、例えばユーザ装置10は、在圏セルにおいて基地局20からNBGのインデックスを指定された場合に、当該在圏セルでのシステム帯域幅における当該NBGに対応するNBとRBを把握できる。
【0036】
図8は、システム帯域幅が10MHzの場合におけるNBGインデックスの例を示す図である。
図8に示すように、システム帯域幅が10MHzの場合(NB数は8)、インデックスが0〜3の4NBが、インデックスが0のNBGであり、インデックスが4〜7の4NBが、インデックスが1のNBGである。
【0037】
図7に示したステップS202において、基地局20からユーザ装置10に対してMPDCCHにより、ユーザ装置10に割り当てられるリソースを含む1つのNBGのインデックスが通知される。
【0038】
あるシステム帯域幅におけるNBGの数をN
NBGとすると、MPDCCHにより通知されるNBGのインデックスを表現すために必要なビット数は下記の式で表わされる。つまり、MPDCCHによりNBGを通知するために、当該ビット数が使用される。
【0039】
【数1】
上記の式は、log
2(N
NBG)の天井(小数点以下の数を切り上げた整数)を意味する。
図9に、実施例1−1におけるシステム帯域幅毎のNB数とNBG数を示す。
図9の例において、5MHzの場合は、NBGの通知のためのビット数は0である。すなわち、5MHzの場合は1つのNBGのみが存在するので、NBGの通知を行うことは不要である。10MHz、15MHz、20MHzの場合はそれぞれ、NBGの通知のために1ビット、2ビット、2ビットが使用される。
【0040】
上記のように、NBをグループ化したNBGを導入することで、制御信号の情報量の大幅な増加を回避することができる。
【0041】
<実施例1−2>
MPDCCHによるリソース通知における、広帯域の周波数位置の指定方法の他の例である実施例1−2を説明する。
【0042】
実施例1−2においても実施例1−1と同様に、6PRB(物理リソースブロック)から成る連続する4つNBを1つのNBGとする。
【0043】
実施例1−2では、
図7に示したステップS202において、基地局20からユーザ装置10に対して、MPDCCHにより、ユーザ装置10に割り当てられたリソースが含まれる1つのNBGの開始位置が通知される。この開始位置は、NBGを構成する4つのNBの4つのインデックスの中の最小のインデックスに相当する。
【0044】
図10は、システム帯域幅が10MHzの場合において、インデックスが2〜5のNBからなるNBGがユーザ装置10に通知される場合におけるNBGの開始位置(A)を示している。この場合、開始位置として2が通知される。当該開始位置を受信したユーザ装置10は、インデックスが2のNBから開始する4つのNBからなるNBGが指定されたと判断する。
【0045】
図10に示す例では、開始位置のNBのインデックスとして、0、1、2、3、4のいずれかを指定できる。なお、5以上のNBインデックスを指定した場合、4NBからなるNBGを構成できないので、5以上のNBインデックスを指定することができない。ただし、5以上のNBインデックスを指定することを想定して、4NBよりも少ない数のNBをNBGとして許容する場合には、5以上のNBインデックスを指定してもよい。
【0046】
あるシステム帯域幅におけるNBの数をN
NBとすると、MPDCCHにより通知されるNBGの開始位置を表現すために必要なビット数は下記の式で表わされる。つまり、MPDCCHによりNBGの開始位置を通知するために、当該ビット数が使用される。
【0047】
【数2】
上記の式は、log
2(N
NB−3)の天井(小数点以下の数を切り上げた整数)を意味する。
図11に、実施例1−2におけるシステム帯域幅毎のNB数とNBGの開始位置数を示す。
図11の例において、5MHzの場合は、NBGの開始位置通知のためのビット数は0である。すなわち、5MHzの場合は1つのNBGのみが存在するので、NBGの通知を行うことは不要である。10MHz、15MHz、20MHzの場合はそれぞれ、NBGの開始位置通知のために3ビット、4ビット、4ビットが使用される。
【0048】
実施例1−2においても、NBをグループ化したNBGを導入することで、制御信号の情報量の大幅な増加を回避することができる。
【0049】
<実施例1−3>
次に、MPDCCHによるリソース通知における、広帯域(実施例1−1、1−2でのNBG)の中のリソースの指定方法の最初の例として実施例1−3を説明する。なお、実施例1−3は、実施例1−1によるNBG指定方法に適用してもよいし、実施例1−2によるNBG指定方法に適用してもよいし、実施例1−1と1−2以外のNBG指定方法に適用してもよい。
【0050】
実施例1−3では、基地局20は、ユーザ装置10に割り当てたNBG内で、ユーザ装置10に割り当てる(ユーザ装置10がデータ通信に使用する)リソースをPRB単位で割り当てる。そして、
図7に示したステップS202において、基地局20からユーザ装置10に対して、MPDCCHにより、割り当てたリソースを通知する。
【0051】
NBG内の割り当てリソースの表現方法としては、例えば、NBGを構成する24個のPRB(6PRB×4NB)のそれぞれにビットを割り当てることで、24ビットのビットマップで表わす方法がある。
【0052】
また、基地局20は、24個のPRBに対し、(24(24+1)/2)個の割り当てパターンが存在するresource allocation type 2を使用してNBG内のリソース(PRB)をユーザ装置10に割り当ててもよい。この場合、
図7に示したステップS202において、NBG内のリソースの通知のために、基地局20からユーザ装置10に対して、(24(24+1)/2)を表現できるビット数(下記の式)である9ビットの情報が送信される。
【0053】
【数3】
実施例1−3では、PRB単位で割り当てを行うので、柔軟性の高い割り当てを行うことができる。
【0054】
<実施例1−4>
次に、MPDCCHによるリソース通知における、広帯域(実施例1−1、1−2でのNBG)の中のリソースの指定方法の次の例として実施例1−4を説明する。なお、実施例1−4は、実施例1−1によるNBG指定方法に適用してもよいし、実施例1−2によるNBG指定方法に適用してもよいし、実施例1−1と1−2以外のNBG指定方法に適用してもよい。
【0055】
実施例1−4では、基地局20は、ユーザ装置10に割り当てたNBG内で、所定数個の連続するPRBからなるResource block group(RBG)を単位としたリソース割り当てを実行する。
【0056】
1RBGは、例えば4つの連続するPRBである。この場合、
図12に示すように、NBG(24PRB)内には6つのRBGが存在する。
図12に示すように、RBGには、例えば、インデックスの小さいPRBの側からインデックスが付される。ユーザ装置10は、当該インデックスを基地局20から受信した場合、当該インデックスに対応するRBG(4つのPRBの塊)の周波数位置を把握し、当該RBGを使用してデータの通信を行うことができる。
【0057】
上記のように、4つの連続するPRBを1つのRBG (resource block group)とするため、割り当て単位は4PRBの倍数のみとなる。
【0058】
なお、上記の例では、4つの連続するPRBを1RBGとして定義したが、これは一例に過ぎない。例えば、6つの連続するPRBを1RBGとしてもよいし、4、6以外の数の連続するPRBを1RBGとしてもよい。
【0059】
RBG単位でのリソース割り当ての表現方法としては、例えば、NBGを構成する6個のRBGのそれぞれにビットを割り当てることで、6ビットのビットマップで表わす方法がある。
【0060】
また、基地局20は、6個のRBGに対し、(6(6+1)/2)個の割り当てパターンが存在するresource allocation type 2を使用してRBG単位の割り当てを行ってもよい。この場合、
図7に示したステップS202において、NBG内のリソースの通知のために、基地局20からユーザ装置10に対して、(6(6+1)/2)を表現できるビット数(下記の式)である5ビットの情報が送信される。
【0061】
【数4】
実施例1−4では、RBG単位で割り当てを行うので、少ないビット数で割り当て情報の通知を行うことができる。
【0062】
<実施例1における比較>
図13は、基地局20からユーザ装置10に対するリソースの通知に必要なビット数(NBGの指定と、NBG内リソースの指定に必要なビット数)を、実施例1−1〜実施例1−4における可能な組み合わせの方式間で比較した表である。なお、この表では、NBG内リソースの割り当てにresource allocation type 2を使用している。
【0063】
図13に示すように、例えば、システム帯域幅が20MHzの場合において、実施例1−1(NBGのインデックスを指定)と実施例1−4(RBG単位の割り当て)との組み合わせの場合、リソース通知に7ビットが必要であり、全組み合わせの中でビット数が最小である。ただし、広帯域の指定はNBG単位であり、広帯域内のリソースの指定はRBG単位となるので柔軟性は他の組み合わせと比べて低くなる。一方、実施例1−2(NBGの開始位置を指定)と実施例1−3(PRB単位の割り当て)との組み合わせの場合、リソース通知に13ビットが必要であり、全組み合わせの中でビット数が最大である。ただし、広帯域の指定は開始位置単位であり、広帯域内のリソースの指定はPRB単位となるので柔軟性は他の組み合わせと比べて高くなる。
【0064】
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。前述したとおり、実施例2では、基地局20からユーザ装置10に対し、狭帯域モード又は広帯域モードをダイナミックに指定する。
【0065】
まず、
図14を参照して実施例2における処理の概要を説明する。ステップS301において、基地局20からユーザ装置10に対して、MPDCCHによりリソースの通知がなされる。当該リソースの通知により、システム帯域内のどの広帯域(例:4NBの帯域幅)の中のどのリソース(RB、NB等)を使用するかが指定される。これらの指定については実施例1で説明した方法を用いることができる。更に、実施例2では、当該リソースの通知情報の中に狭帯域モード又は広帯域モードを指定する情報が含まれている。
【0066】
ステップS301でリソースの通知情報を受信したユーザ装置10は、当該通知情報の中から狭帯域モードの指定を検出した場合には、当該通知情報におけるリソースの指定を狭帯域でのリソースの指定であると解釈し、当該解釈に基づいてリソースを特定する。また、ステップS301でリソースの通知情報を受信したユーザ装置10は、当該通知情報の中から広帯域モードの指定を検出した場合には、当該通知情報におけるリソースの指定を広帯域でのリソースの指定であると解釈し、当該解釈に基づいてリソースを特定する。
【0067】
ステップS302において、ユーザ装置10及び基地局20は、ステップS301で指定されたリソースを使用してデータ通信を行う。
なお、ステップS301の前(実施例1では
図7のステップS201の前)において、基地局20からユーザ装置10に対して、実施例1の動作と実施例2の動作のうちのどちらの動作を行うかの指定がなされてもよい。実施例1の動作を行う場合において、当該指定は、
図7のステップS201におけるモードの指定と同時に行ってもよい。また、
図7のステップS201におけるモードの指定がある場合に実施例1の動作が実行され、
図7のステップS201におけるモードの指定がない場合に実施例2の動作が実行されることとしてもよい。
【0068】
以下、MPDCCHによるリソース通知における狭帯域モード/広帯域モードの指定方法が異なる実施例2−1と実施例2−2を説明する。
【0069】
<実施例2−1>
実施例2−1において、基地局20は、MPDCCHによる通知情報(下り制御情報(DCIと呼ぶ)の中にモード切替フラグ(例:1ビット)を含める。当該モード切替フラグは、狭帯域モード又は広帯域モードを示す。
【0070】
モード切替フラグにより広帯域モードを指定する場合において、基地局20は、下り制御情報の中に、モード切替フラグに加えて、NBGを指定する情報、及び、NBG内のリソースを指定する情報、及びダミービットを含め、これらの情報が含まれる下り制御情報をユーザ装置10に送信する。
【0071】
NBGを指定する情報は、例えば、実施例1−1で説明したNBGのインデックス、又は、実施例1−2で説明したNBGの開始位置を示す情報である。なお、NBGを指定する情報が、実施例1−1で説明したNBGのインデックス、及び実施例1−2で説明したNBGの開始位置を示す情報のどちらとも異なる情報であってもよい。
【0072】
NBG内のリソースを指定する情報は、例えば、実施例1−3で説明したPRB単位の割り当て情報、又は、実施例1−4で説明したRBG単位の割り当て情報である。なお、NBG内のリソースを指定する情報が、実施例1−3で説明したPRB単位の割り当て情報、及び、実施例1−4で説明したRBG単位の割り当て情報のどちらとも異なる情報であってもよい。
【0073】
ユーザ装置10は、予め定められたビット数のMPDCCH(DCI)でなければ、DCIを正常に復号できない。DCIを正常に復号できない場合、どちらのモードが指定されているかも判別できない。そこで、DCIをモードに拠らずに予め定められたビット数とするためにダミービットが追加される。なお、ダミービットを追加せずに、DCIが予め定められたビット数になる場合にはダミービットの追加は不要である。ダミービットを追加しないことは、0個のダミービットを追加することに相当する。
【0074】
言い換えれば、予め定められたビット数でなければ正常に復号できないため、モード切替フラグ、NBGを指定する情報、及び、NBG内のリソースを指定する情報の、各々が使用する最大ビット数の和が、予め定められたビット数であるのが好ましい。このようにして予め定められたビット数を決めることで、いかなるケースも常に予め定められたビット数に収まり(必要に応じてダミービットを追加して予め定められたビット数のMPDCCH(DCI)としてもよい)、かつ常に復号可能なビット数(ビット長)として最少となるので、好ましい。
【0075】
モード切替フラグにより狭帯域モードを指定する場合において、基地局20は、下り制御情報の中に、モード切替フラグに加えて、NBを指定する情報、及び、NB内のリソースを指定する情報、及びダミービットを含め、これらの情報が含まれる下り制御情報をユーザ装置10に送信する。また、狭帯域モードを指定する場合、モード切替フラグとダミービット以外については、既存のDCI format 6−1A(例を
図15に示す)と同様のフォーマットを使用することができる。
【0076】
実施例2−1では、モード切替フラグをリソース割り当て情報とは別に設けるので、例えば、狭帯域モードで既存のフォーマットを活用できる等、容易に実装を実現できる。
【0077】
<実施例2−2>
実施例2−2では、基地局20は、MPDCCHにより送信される下り制御情報(DCI)の中に、NBG(狭帯域モードの場合はNB)を指定する情報、及び、NBG(狭帯域モードの場合はNB)内のリソースを指定する情報を含め、これらの情報が含まれる下り制御情報をユーザ装置10に送信する。また、実施例2−1の場合と同様に、DCIのビット長を予め定めた長さにするためのダミービットを含めてもよい。
【0078】
NBGを指定する情報は、例えば、実施例1−1で説明したNBGのインデックス、又は、実施例1−2で説明したNBGの開始位置を示す情報である。なお、NBGを指定する情報が、実施例1−1で説明したNBGのインデックス、及び実施例1−2で説明したNBGの開始位置を示す情報のどちらとも異なる情報であってもよい。
【0079】
実施例2−2では、NBG内のリソースを指定する情報とNB内のリソースを指定する情報を同じビット数である5ビットとする。ただし、これは例であり5ビット以外のビット数であってもよい。そして、この5ビットでリソースを指定するとともに、5ビットで示す数値の範囲により、狭帯域モード又は広帯域モードを指定することとしている。
【0080】
具体例を
図16に示す。
図16においてAはNBGの指定を示し、本例では、開始位置の指定を使用している。
図16のB及びBの詳細を示す表に示すとおり、狭帯域モードを指定する場合、NB内のPRB単位の割り当て(resource allocation type 2、6×7/2=21パターン)の通知のために、00000〜10100(0〜20)の範囲の中の数値が使用される。広帯域モードを指定する場合には、NBG内のRBG単位(ここでは6PRB=1RBGとする)の割り当て(resource allocation type 2、4×5/2=10パターン)の通知のために、10101〜11110(21〜30)の範囲の中の数値が使用される。なお、11111はリザーブの情報である。
【0081】
MPDCCHにより下り制御情報を受信し、NBG(NB)内のリソース割り当て情報を抽出したユーザ装置10は、当該情報が00000〜10100の範囲の値であれば、これを狭帯域モードの指定と解釈し、PRB単位の割り当てに従ったリソースを使用してデータ通信を行い、また、当該情報が10101〜11110の範囲の値であれば、これを広帯域モードの指定と解釈し、RBG単位の割り当てに従ったリソースを使用する。基地局20もユーザ装置10が使用するリソースを使用してデータ通信を行う。
【0082】
実施例2−2では、リソース割り当て情報をモード指定情報として活用するので、基地局20からユーザ装置10への制御信号の情報量を削減できる。
【0083】
(装置構成)
以上説明した本実施の形態の動作を実行するユーザ装置10及び基地局20の機能構成例を説明する。
【0084】
<ユーザ装置10>
図17は、ユーザ装置10の機能構成の一例を示す図である。
図17に示すように、ユーザ装置10は、信号送信部101と信号受信部102とを有する通信部110と、モード管理部103とを有する。
図17に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。例えば、モード管理部103を受信側と送信側に分けて、送信側のモード管理部103を信号送信部101に含め、受信側のモード管理部103を信号受信部102に含めてもよい。
【0085】
信号送信部101は、ユーザ装置100から送信されるべきデータを、無線で送信するための信号に変換し、当該信号を無線で送信するように構成されている。信号受信部102は、各種の信号を無線で受信し、受信した信号からデータを取得するように構成されている。また、信号受信部102は、実施例1及び実施例2で説明したようにMPDCCH(下り制御情報)を受信して復号し、通信部110(信号送信部101又は信号受信部102)は、下り制御情報で指定されたリソースを使用してデータ通信を行う。すなわち、信号受信部102は、所定数個のリソースブロックの帯域幅を有するリソースを複数個有するリソースグループを指定する第1指定情報と、前記リソースグループ内の割り当てリソースを指定する第2指定情報とを前記基地局から受信するように構成され、通信部110は、前記第1指定情報により指定される前記リソースグループ内における、前記第2指定情報で指定される前記割り当てリソースを使用してデータ通信を実行するように構成されている。
【0086】
モード管理部103は、実施例1及び実施例2で説明したように、セミスタティック又はダイナミックに基地局20から受信するモード指定情報に基づき、ユーザ装置10が動作すべきモードを決定し、当該モードでの動作を行うように信号送信部101又は信号受信部に指示を行うように構成されている。
【0087】
<基地局20>
図18は、基地局20の機能構成の一例を示す図である。
図18に示すように、基地局20は、信号送信部201と信号受信部202とを有する通信部210と、モード管理部203と、スケジューリング部204とを有する。
図18に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
【0088】
信号送信部201は、基地局20から送信されるべきデータを、無線で送信するための信号に変換し、当該信号を無線で送信するように構成されている。信号受信部202は、各種の信号を無線で受信し、受信した信号からデータを取得するように構成されている。また、信号送信部201は、実施例1及び実施例2で説明したようにMPDCCH(下り制御情報)をユーザ装置10に送信し、通信部210(信号送信部201又は信号受信部202)は、下り制御情報で指定したリソースを使用してデータ通信を行う。すなわち、信号送信部201は、所定数個のリソースブロックの帯域幅を有するリソースを複数個有するリソースグループを指定する第1指定情報と、前記リソースグループ内の割り当てリソースを指定する第2指定情報とをユーザ装置10に送信するように構成され、通信部210は、前記第1指定情報により指定される前記リソースグループ内における、前記第2指定情報で指定される前記割り当てリソースを使用してデータ通信を実行するように構成される。
【0089】
モード管理部203は、セミスタティック又はダイナミックにユーザ装置10に送信するモード指定情報を決定し、信号送信部201に当該モード指定情報を送信させる。また、モード管理部203は、ユーザ装置毎のモードを管理(保持)している。
【0090】
スケジューリング部204は、ユーザ装置10において通信に使用されるリソースを決定し、当該リソースを示す情報(第1指定情報、及び第2指定情報)を作成し、信号送信部201に当該情報を送信させる。なお、スケジューリング部204が信号送信部201の中に含まれていてもよい。
【0091】
<ハードウェア構成>
上記実施の形態の説明に用いたブロック図(
図17及び
図18)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に複数要素が結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0092】
また、例えば、本実施の形態におけるユーザ装置10と基地局20はいずれも、本実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図19は、本実施の形態に係るユーザ装置10及び基地局20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ装置10及び基地局20はそれぞれ、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007等を含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0093】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。ユーザ装置10及び基地局20のハードウェア構成は、図に示した1001〜1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0094】
ユーザ装置10及び基地局20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
【0095】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。
【0096】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、ユーザ装置10の信号送信部101、信号受信部102、モード管理部103は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、基地局20の信号送信部201、信号受信部202、モード管理部部203、スケジューリング部204は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0097】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
【0098】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0099】
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等ともいう。例えば、ユーザ装置10の通信部110は、通信装置1004で実現されてもよい。また、基地局20の通信部210は、通信装置1004で実現されてもよい。
【0100】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0101】
また、プロセッサ1001及びメモリ1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0102】
また、ユーザ装置100及び基地局200はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0103】
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおける前記ユーザ装置であって、所定数個のリソースブロックの帯域幅を有するリソースを複数個有するリソースグループを指定する第1指定情報と、前記リソースグループ内の割り当てリソースを指定する第2指定情報とを前記基地局から受信する受信部と、前記第1指定情報により指定される前記リソースグループ内における、前記第2指定情報で指定される前記割り当てリソースを使用してデータ通信を実行する通信部とを備えることを特徴とするユーザ装置が提供される。
【0104】
上記の構成により、狭帯域の通信をサポートする無線通信システムにおいて、当該狭帯域の通信をサポートするユーザ装置が広帯域の通信を行うことが可能となる。
【0105】
前記第1指定情報は、例えば、前記リソースグループのインデックス、又は、前記リソースグループの周波数領域における開始位置を示す情報である。本構成により、基地局からユーザ装置へ通知する制御信号の情報量の大幅な増加を回避できる。
【0106】
前記第2指定情報は、例えば、前記リソースグループ内のリソースブロック単位のリソース割り当て情報、又は、前記リソースグループ内のリソースブロックグループ単位のリソース割り当て情報である。本構成により、リソースグループ内のリソースの指定を効率的に行うことができる。
【0107】
前記受信部は、前記第1指定情報と前記第2指定情報とに加えて、前記リソースグループを使用する広帯域モードによる動作、又は前記リソースグループを使用しない狭帯域モードにより動作を指示するモード指示情報と、ダミービットとを含む情報を前記基地局から受信するように構成されていてもよい。本構成により、ユーザ装置は、基地局から指定されたモードを使用して適切に通信動作を行うことができる。
【0108】
前記第2指定情報は、割り当てリソースを指定する情報であるとともに、前記リソースグループを使用する広帯域モードによる動作、又は前記リソースグループを使用しない狭帯域モードにより動作を指示するモード指示情報でもあることとしてもよい。本構成により、モード指示情報としての追加情報を用いることなくモード指示を行うことができ、基地局からユーザ装置へ通知する制御信号の情報量を削減できる。
【0109】
また、本実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおける基地局であって、所定数個のリソースブロックの帯域幅を有するリソースを複数個有するリソースグループを指定する第1指定情報と、前記リソースグループ内の割り当てリソースを指定する第2指定情報とを前記ユーザ装置に送信する送信部と、前記第1指定情報により指定される前記リソースグループ内における、前記第2指定情報で指定される前記割り当てリソースを使用してデータ通信を実行する通信部とを備えることを特徴とする基地局が提供される。
【0110】
上記の構成により、狭帯域の通信をサポートする無線通信システムにおいて、当該狭帯域の通信をサポートするユーザ装置が広帯域の通信を行うことが可能となる。
【0111】
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、ユーザ装置10及び基地局20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って基地局20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
【0112】
また、情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。
【0113】
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE−Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra−WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
【0114】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0115】
本明細書において基地局20によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局20を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、ユーザ装置10との通信のために行われる様々な動作は、基地局20および/または基地局20以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS−GW等が考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局20以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS−GW)であってもよい。
【0116】
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。
【0117】
ユーザ装置10は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0118】
基地局20は、当業者によって、NB(NodeB)、eNB(enhanced NodeB)、gNB、ベースステーション(Base Station)、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0119】
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事等を含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)等した事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
【0120】
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0121】
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0122】
本開示の全体において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含み得る。
【0123】
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。