(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6378300
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】害虫防除用線香
(51)【国際特許分類】
A01N 25/20 20060101AFI20180813BHJP
A01N 53/10 20060101ALI20180813BHJP
A01P 7/04 20060101ALI20180813BHJP
【FI】
A01N25/20 101
A01N53/10 210
A01P7/04
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-244287(P2016-244287)
(22)【出願日】2016年12月16日
(62)【分割の表示】特願2012-235497(P2012-235497)の分割
【原出願日】2012年10月25日
(65)【公開番号】特開2017-52798(P2017-52798A)
(43)【公開日】2017年3月16日
【審査請求日】2016年12月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000207584
【氏名又は名称】大日本除蟲菊株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141586
【弁理士】
【氏名又は名称】沖中 仁
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 友恵
(72)【発明者】
【氏名】川崎 倫久
(72)【発明者】
【氏名】浅井 洋
(72)【発明者】
【氏名】中山 幸治
【審査官】
桜田 政美
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−108029(JP,A)
【文献】
特開2005−330201(JP,A)
【文献】
特開2010−047539(JP,A)
【文献】
特開平07−145030(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N 25/18
A01N 53/10
A01P 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピレスロイド系殺虫成分、粘結剤、線香用基材、及び着色剤を含有する害虫防除用線香において、前記着色剤は、赤色202号、赤色220号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色405号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色403号の(1)、緑色201号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、黒色401号から選ばれる1種又は2種以上の混合物であり、
前記着色剤を害虫防除用線香全体量に対して0.01〜2.0重量%配合し、
前記着色剤に対し前記粘結剤を重量比で10〜80倍量配合し、
折れ強度が1.5〜2.0kgfであり、燃焼時において燃焼した煙中に前記着色剤に起因する着色した成分を含まないようになしたことを特徴とする害虫防除用線香。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫防除用線香の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
蚊取線香に代表される害虫防除用線香は、主に蚊の成虫駆除を目的とし、古くから一般家庭で夏に欠かすことができないものとして親しまれている。蚊取線香が考案されたのは1890年で、この当時のものは長さが30cm位の棒状で燃焼時間は約1時間であったが、その後、蚊取線香の形態は棒状から渦巻状となり、一本の燃焼時間も人間の就寝時間に合わせて7〜8時間位となった。渦巻線香は、マッチ一本でどこでも手軽に使える便利さを有し、燃え尽きるまで一定の殺虫効果を保持するとともに有効成分の拡散力にも優れるので、科学の進歩した今日からみても非常に合理的な殺虫形態といえる。害虫防除用線香は、有効成分、粘結剤、植物粉等の線香用基材等を含む混合粉に、着色剤を含む水溶液を加えて混練後、押出機にかけたのち、打抜機によって適切な形状の型に打抜き、水分率5〜10%程度まで乾燥して製するのが一般的である。この際に各種の着色剤を使用して各種の色に調整して製造するのが通常である。
【0003】
着色剤としては、各種の色に応じて、配合割合を決めて種々の濃度で使用される。着色剤は、古くはマラカイトグリーンが使用されてきたが、最近では、各種の色素として、種々の原料が使用されてきている。この中には法定色素や食用色素など安全性の確認された原料を使用するのが一般的である。しかしながら、これらの色素を害虫防除用の線香に使用した際には、製品を燻煙させて使用する線香という特殊な剤型においてこれら色素の揮散性に対して十分な配慮がなされているとは言えず、更なる検討が必要な状況があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公昭52−35735号公報
【特許文献2】特開2009−108029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、害虫防除用線香の使用時において着色剤の揮散性について問題がなく、さらに周囲に影響を与えることのない着色剤を用いた優れた害虫防除用線香を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を採用する。
(1)ピレスロイド系殺虫成分、粘結剤、線香用基材、及び着色剤を含有する害虫防除用線香において、燃焼時において燃焼した煙中に前記着色剤に起因する着色した成分を含まないようになした害虫防除用線香。
(2)前記着色剤は、各々の構造中に、酸及び塩基である官能基を2個以上含み、さらに該官能基が塩の形態となっている(1)に記載の害虫防除用線香。
(3)前記着色剤は、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色220号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色405号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色403号の(1)、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑402号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、だいだい色207号、黒色401号から選ばれる1種又は2種以上の混合物である(1)又は(2)に記載の害虫防除用線香。
(4)前記着色剤を害虫防除用線香全体量に対して0.01〜2.0重量%配合した(1)ないし(3)のいずれか1に記載の害虫防除用線香。
(5)前記着色剤に対し澱粉を10〜80倍量配合した(1)ないし(4)のいずれか1に記載の害虫防除用線香。
【発明の効果】
【0007】
本発明の害虫防除用線香は、安全性の高く、更に燻焼時において周囲に影響を及ぼすことがない着色剤を用い、該線香を各種の色に調整することが出来るため、その実用性は極めて高い。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の害虫防除用線香の有効成分としては、殺虫効力と安全性の点からピレスロイド系殺虫成分が使用される。有効成分の種類としては天然除虫菊粉末に含まれるピレトリン類や、アレスリン、フラメトリン、プラレトリン、エムペントリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、4−メトキシメチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラートなどがあげられる。合成ピレスロイドについては、化学構造中の不斉炭素や二重結合に基づく光学異性体あるいは幾何異性体が存在する場合、それぞれの単独ならびに任意の混合物を包含することはもちろんである。有効成分の含有量としては、害虫防除用線香の全体量に対して、0.005〜3.0重量%が適当である。なお、殺虫効力の増強のために、N−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド(以降、効力増強剤Aと称する)、ピペロニルブトキサイド等の共力剤を添加することもできる。粘結剤としては、澱粉、タブ粉、カルボキシメチルセルロース等があげられ、また線香用基材としては、除虫菊抽出粕粉、モミ、トガ、ヒノキ、チャ、カンキツ等の植物粉、ケイソウ土、クレー、カオリン、タルク等の鉱物粉、あるいは素灰等があげられる。本発明の害虫防除用線香は、一般的な蚊取線香のほか、ハエ用線香、不快害虫用線香であってもよい。
【0009】
本発明における着色剤としては、燃焼時において燃焼した煙中に着色した成分を含まないようなものであれば、いずれも使用可能である。着色剤の種類としては、例えば各種のタール色素や食用色素を用いることが可能である。本発明に合致する着色剤については燃焼した際に着色した成分を含まないものであれば特に限定はされないが、好ましくは、各々の構造中に酸及び塩基の官能基を2個以上含み、該官能基が塩の形態である。酸及び塩基の官能基としては、通常の官能基であれば、特に限定はされない。酸としては、通常の有機酸であれば限定はないが、例示すれば、カルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸、フェノール、エノール、イミド、オキシムなどが挙げられる。この有機酸の塩の形態としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等が挙げられる。塩基の官能基としては、アミン類やイミニウム類など各種のものが例示されるが、特に限定されるものではない。これら有機塩基の塩の形態としては、有機酸であっても、無機酸の塩のいずれであっても可能である。これらの有機酸と塩基の組み合わせは、分子内の組み合わせであっても1つのものと見なすことが出来る。
【0010】
本発明における着色剤としては、例えば、赤色の色素であれば、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色220号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色405号、赤色502号、赤色503号、赤色504号などが、黄色であれば、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色403号の(1)などが、緑色であれば、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号などが、青色であれば、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号などが、だいだい色であれば、だいだい色207号などが、黒色であれば黒色401号などが挙げられる。また、これら色素は、アルミニウムレーキやバリウムレーキなど、各種の金属と複合させた形で存在する場合もあるがこのような場合でも本発明の目的に合致する限り、使用の制限はない。これらの色素は、害虫防除用線香に配合して着色剤として使用する際には、単独で用いてもよいし、複数を使用して所望の色調にして使用することも可能である。複数使用した場合であっても本発明の着色剤を組み合わせるものであれば、単独の場合と同様の効果が認められる。また、着色剤として使用される色素については、その本質が同じものであれば問題なく使用可能である。例えば、法定色素や食用色素など各種の色素の規格が存在するが、いずれのものでも本発明の内容に合致するものであれば、使用可能である。
【0011】
これらのタール色素や食用色素の使用量としては、通常の発色可能な使用量であればよい。使用量は、色素の種類によって異なるが、害虫防除用線香の全体量の0.01〜2.0%使用すればよい。更に好ましくは、害虫防除用線香の全体量の0.03〜1.0%使用すればよい。この使用量以下であると、効力に問題がでる場合があり、この使用量以上であれば、燃焼性に問題のでる可能性がある。
【0012】
燃焼した煙中に着色した成分を含まないことを確認する方法としては、害虫防除用線香を燃焼時させた際に出る白い煙ではなく、着色した煙がでることで確認は可能であるが、さらに明確に確認する方法としては、害虫防除用線香をガラス容器中において燃焼させ、その煙を脱脂綿を入れたガラス管に一定時間捕集することにより、その脱脂綿に着色するかどうかによっても確認することが出来る。
【0013】
本発明の害虫防除用線香は、前記原料と水を含む混合物を捏ね、一定の形状に打抜き、水分率5〜10%程度まで乾燥して製する。前記着色剤は、水溶性で取り扱いやすく、従来の製造工程を何ら変更する必要がない。こうして得られた害虫防除用線香は、従来の害虫防除用線香の殺虫効力や品質を保持し、蚊、ハエや他の害虫に対して高い駆除効果を奏する。そして、使用時には周囲に影響を与えることなく、使用に際して屋内や屋外がいずれの場所でも使用することが出来るので、昨今の社会的ニーズに合致する。
【0014】
本発明に使用している着色剤については、粘結剤である澱粉と併用することによる強度アップの効果が認められた。このような効果は、着色剤の使用量と関連のあることが認められた。その使用量は、前記着色剤に対して澱粉を10〜80倍量使用した際に最も強いことが確認できた。これ以下の比率であっても強度は通常のものより特に強度アップの効果は認められない。
【0015】
本発明の害虫防除用線香は、前記殺虫成分とともに、他の揮散性薬剤を添加してもよい。このような揮散性薬剤としては、ディート、ジメチルフタレート、p−メンタン−3,8−ジオール等の忌避成分、ヒノキチオール、テトラヒドロリナロール、オイゲノール、シトロネラール、アリルイソチオシアネート等の抗菌成分、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール等の防黴成分、オレンジ油、レモン油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、シトロネラ油、ライム油、ユズ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、リモネン、α−ピネン、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、ベンジルアセテート等の芳香成分、「緑の香り」と呼ばれる青葉アルコールや青葉アルデヒド配合の香料成分などがあげられるがこれらに限定されない。
【0016】
本発明の害虫防除用線香は、上記殺虫成分や揮散性薬剤に、必要ならばピペロニルブトキサイドやN−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミドのような効力増強剤を加え、更に粘結剤及び線香用基材を混合して製造される。粘結剤としては、タブ粉、澱粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等があげられ、一方、線香用基材としては、木粉、除虫菊抽出粕粉、柑橘類の表皮粉、ココナッツシェル粉末等の植物性粉末や、木炭粉、素灰等の炭素粉末を例示できる。
【0017】
なお、線香には、必要により、防腐剤、安定剤、界面活性剤、分散剤、溶剤等が含有されてもよい。防腐剤としては、例えばソルビン酸、デヒドロ酢酸、p−ヒドロキシ安息香酸等の酸、あるいはそれらの塩等が代表的である。また、安定剤としては酸化防止剤や、前記炭素粉末に対する安定剤としてのポリエチレングリコール等があげられる。特に、沸点が250℃以上のジ−tーブチル−フェノール系安定剤を添加することは好ましい。この安定剤には、2,6−ジ−ターシャリーブチル−4−メチルフェノール(BHT)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、2−ターシャリーブチル−6−(3−ターシャリーブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレート、2,4−ジ−ターシャリーブチルフェニル 3,5−ジ−ターシャリーブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。安定剤の添加量としては、ピレスロイド化合物に対し、0.01〜0.5倍量を配合するのが好ましい。
【0018】
界面活性剤や分散剤は、殺虫成分等を含む分散液の調製に適宜用いられ、このようなものとして、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアミノエーテル類などのエーテル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類などの脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンスチレン化フェノール、脂肪酸のポリアルカロールアミド等を例示できる。
【0019】
蚊取線香を調製するにあたっては、何ら特別の技術を必要とせず、公知の製造方法を採用できる。例えば、プレミックス粉(殺虫成分や効力増強剤等を線香用基材の一部に含有させたもの)と残部の線香用基材及び粘結剤を混合したものに水を加えて混練し、続いて、押出機、打抜機によって成型後、乾燥して蚊取線香を製すればよい。また、粘結剤及び線香用基材のみを用いて成型後、これに殺虫成分等を含む液剤をスプレーあるいは塗布するようにしても構わない。蚊取線香の形状としては、棒状、渦巻き状、コーン状、プレート状等、使用目的に応じて適宜選択可能である。
【0020】
つぎに具体的実施例に基づいて、本発明の害虫防除用線香を更に詳細に説明するが、本発明の内容はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0021】
dl・d−T80−アレスリンを0.3部、α−澱粉とタブ粉からなる粘結剤を18部と木粉81.2部を含む混合粉に、着色剤として青色1号0.35部と防カビ剤としてソルビン酸カリウムを0.15部及び水100部を加えて混練後、押出機にかけて板状シートとし、打抜機によって渦巻型に打抜き、水分率5〜10%程度まで乾燥して青色の渦巻線香を製造した。
【0022】
こうして得られた本発明の害虫防除用線香は、6畳の部屋で就寝中使用したところ、その間蚊に悩まされることがなかった。また使用後において、屋内の周辺の壁や床に着色による被害は認められなかった。
【実施例2】
【0023】
実施例1に従って、吸引装置を付けたガラス装置の中で、製造した害虫防除用線香を燻焼し吸引装置とガラス装置の間に脱脂綿を装着して吸引装置にて吸引した。30分間燻焼をしたところ、白い煙が連続して発生し、脱脂綿に色素が吸着することはなかった。同様にして、各種の色素を用いて試験を行った結果を、表1に示す。
【0024】
これに対して、実施例1の青色1号の代わりに赤色213号の色素を使用して同様に渦巻線香を作成し、上記の装置にて30分間燻焼したところ、脱脂綿に赤色の色素が付着した。
【実施例3】
【0026】
dl・d−T80−アレスリンを0.3部、粘結剤としてタブ粉18部を含む混合粉に、着色剤として青色1号と澱粉を別紙に記載の通り、ソルビン酸カリウムを0.15部と木粉適量を加えて全量100部とし、水100部を加えて混練後、押出機にかけて板状シートとし、打抜機によって渦巻型に打抜き、水分率5〜10%程度まで乾燥して青色の渦巻線香(幅6.5mm×厚み4mm、長さ750mm)を製造した。この線香の一部を取り、プッシュプルゲージにて線香が折れるまでの強度を測定した。また、燃焼性についても確認した。
○:燃焼性良好 △:一部で立ち消えが発生
【0027】
実施例3の記載に基づき、青色1号と澱粉の使用量を種々変化させて、渦巻線香を作成し、線香の一部を使用して強度の測定を行った。
【0028】
【表2】
【0029】
試験の結果、本発明の害虫防除用線香は、色彩や着色安定性に優れるばかりでなく、くん焼時の煙が着色することがなく、実用性の高いことが認められた。また、これらの中での組み合わせした色素を用いた場合でも煙の着色は認められなかった。これに対し、本発明の害虫防除用線香以外の色素を用いた線香をくん焼した場合には、脱脂綿への煙による着色汚染が認められた。また、着色剤と澱粉の配合比について確認したところ、本発明の着色剤では澱粉との配合比について強度アップの効果が認められ、その配合による効果は10〜80倍において顕著であった。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明の害虫防除用線香は、殺虫剤として実用性の高いものであり、これ以外の例えば仏壇線香などにも応用が可能である。