【文献】
Fujitsu,Further analysis on control signal and Scheduling Assignment for D2D communication,3GPP TSG-RAN WG1♯76b R1-141229,フランス,3GPP,2014年 3月21日,Section 2
【文献】
CEWiT,On Scheduling Assignment Message Design,3GPP TSG-RAN WG1♯76b R1-141685,フランス,3GPP,2014年 3月21日,Section 3
【文献】
LG Electronics,Discussion on Signaling for D2D Communication Resource Allocation,3GPP TSG-RAN WG1♯77 R1-142147,フランス,3GPP,2014年 5月10日,Section 2.1
【文献】
Samsung,Correction to UE PUSCH Hopping procedure,3GPP TSG-RAN WG1#52b R1-081226,フランス,3GPP,2008年 3月26日,Sections 8.4.1,8.4.2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記リソースブロックプールの構成は、二つのリソース領域に関する情報を有し、前記二つのリソース領域のそれぞれは、連続した物理リソースブロックで構成される、請求項1に記載のD2D信号送信方法。
前記二つのリソースブロック領域のうち一つのリソースブロック領域のリソースブロックは、他のリソースブロック領域のリソースブロックと連続しない、請求項6に記載のD2D信号送信方法。
前記リソースブロックプールの構成は、二つのリソース領域に関する情報を有し、前記二つのリソース領域のそれぞれは、連続した物理リソースブロックで構成される、請求項8に記載の端末。
前記二つのリソースブロック領域のうち一つのリソースブロック領域のリソースブロックは、他のリソースブロック領域のリソースブロックと連続しない、請求項13に記載の端末。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【0017】
以下の実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態で結合し(組み合わせ)たものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮することができる。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と組み合わせない形態で実施してもよく、一部の構成要素及び/又は特徴を組み合わせて本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明する動作の順序は変更してもよい。ある実施例の一部の構成又は特徴は、他の実施例に含めてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に置き換えてもよい。
【0018】
本明細書で、基地局は、端末と通信を直接行うネットワーク終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本明細書において基地局で行われるとした特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)で行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)で構成されるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局又はその他のネットワークノードで行うことができることは自明である。
【0019】
本明細書で「基地局(BS:Base Station)」は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(AP:Access Point)などの用語に置き代えてもよい。中継機は、中継ノード(Relay Node:RN)、中継局(Relay Station:RS)などの用語に置き代えてもよい。また、「端末(Terminal)」は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)などの用語に置き代えてもよい。
【0020】
以下の説明で使われる特定の用語は、本発明の理解を助けるために提供されたものであり、このような特定の用語は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態のものを使用してもよい。
【0021】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の重要な(核心)機能を中心にしたブロック図の形式で示すことができる。
【0022】
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE 802システム、3GPPシステム、3GPP LTE及びLTE−A(LTE-Advanced)システム、並びに3GPP2システムの少なくとも一つにおいて開示された標準文書によって裏付ける(サポートする)(support)ことができる。すなわち、本発明の実施例において、本発明の技術的思想を明確にするために説明を省略した段階又は部分は、上記の文書によって裏付けることができる。また、本文書で開示している用語はいずれも上記の標準文書によって説明することができる。
【0023】
また、本発明の実施例は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などの様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)又はCDMA2000などの無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)などの無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、E−UTRA(Evolved UTRA)などの無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEの進化である。WiMAXは、IEEE 802.16e規格(Wireless MAN-OFDMA Reference System)及び発展したIEEE 802.16m規格(Wireless MAN-OFDMA Advanced system)によって説明することができる。明確性のために以下では3GPP LTE及び3GPP LTE−Aシステムを中心に説明するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0024】
また、以下の説明で使われる特定の用語は、本発明の理解を助けるために提供されたものであり、これらの特定の用語は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態のものを使用してもよい。
【0025】
図1は、無線通信システム100における基地局105及び端末110の構成を示すブロック図である。
【0026】
無線通信システム100を簡略化して示すために、一つの基地局105及び一つの端末110(D2D端末を含む。)を示しているが、無線通信システム100は、一つ又は複数の基地局及び/又は一つ又は複数の端末を含むことができる。
【0027】
図1を参照すると、基地局105は、送信(Tx)データプロセッサ115、シンボル変調器120、送信器125(RF)、送受信アンテナ130、プロセッサ180、メモリ185、受信器190(RF)、シンボル復調器195、受信(Rx)データプロセッサ197を含むことができる。そして、端末110は、送信(Tx)データプロセッサ165、シンボル変調器170、送信器175(RF)、送受信アンテナ135、プロセッサ155、メモリ160、受信器140(RF)、シンボル復調器145、受信(Rx)データプロセッサ150を含むことができる。同図では、基地局105及び端末110にそれぞれ一つの送受信アンテナ130,135が含まれているが、基地局105及び端末110は、複数の送受信アンテナを具備している。したがって、本発明に係る基地局105及び端末110は、MIMO(Multiple Input Multiple Output)システムをサポートする。また、本発明に係る基地局105は、SU−MIMO(Single User-MIMO)方式も、MU−MIMO(Multi User-MIMO)方式もサポートすることができる。
【0028】
下りリンク上で、送信データプロセッサ115はトラフィックデータを受信し、受信したトラフィックデータをフォーマットして符号化(coding)し、符号化されたトラフィックデータをインタリーブして変調し(又は、シンボルマッピングし)(symbol map)、変調シンボル(“データシンボル”)を提供する。シンボル変調器120は、これらのデータシンボル及びパイロットシンボルを受信及び処理して、シンボルのストリームを提供する。
【0029】
シンボル変調器120は、データ及びパイロットシンボルを多重化し、これを送信器125に送信する。このとき、それぞれの送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、又はゼロの信号値であってもよい。それぞれのシンボル周期で、パイロットシンボルが連続して送信されてもよい。パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、時分割多重化(TDM)、又はコード分割多重化(CDM)シンボルであってもよい。
【0030】
送信器125は、シンボルのストリームを受信してこれを一つ又は複数のアナログ信号に変換し、また、このアナログ信号をさらに調整して(例えば、増幅、フィルタリング、及び周波数アップコンバート(upconverting)し、無線チャネルで送信するのに適合した下りリンク信号を生成する(発生させる)(generate)。すると、送信アンテナ130は、生成した下りリンク信号を端末に送信する。
【0031】
端末110の構成において、受信アンテナ135は、基地局からの下りリンク信号を受信し、受信した信号を受信器140に提供する。受信器140は、受信した信号を調整し(例えば、フィルタリング、増幅、及び周波数ダウンコンバート(downconverting))、調整された信号をデジタル化してサンプルを取得する。シンボル復調器145は、受信したパイロットシンボルを復調し、これをチャネル推定のためにプロセッサ155に提供する。
【0032】
また、シンボル復調器145は、プロセッサ155から下りリンクに対する周波数応答推定値を受信し、受信したデータシンボルに対してデータ復調を行って、(送信されたデータシンボルの推定値である)データシンボル推定値を取得し、データシンボル推定値を受信(Rx)データプロセッサ150に提供する。受信データプロセッサ150は、データシンボル推定値を復調(すなわち、シンボルデマッピング(demapping))し、デインタリーブし、デコードして、送信されたトラフィックデータを復元(復旧)する(recover)。
【0033】
シンボル復調器145及び受信データプロセッサ150による処理は、それぞれ、基地局105におけるシンボル変調器120及び送信データプロセッサ115による処理に対して相補的(complementary)である。
【0034】
端末110は、上りリンク上で、送信データプロセッサ165がトラフィックデータを処理してデータシンボルを提供する。シンボル変調器170は、データシンボルを受信して多重化し、変調を行って、シンボルのストリームを送信器175に提供することができる。送信器175は、シンボルのストリームを受信及び処理して、上りリンク信号を生成する。そして、送信アンテナ135は、生成した上りリンク信号を基地局105に送信する。
【0035】
基地局105で、端末110から上りリンク信号が受信アンテナ130を介して受信され、受信器190は、受信した上りリンク信号を処理してサンプルを取得する。続いて、シンボル復調器195はこのサンプルを処理して、上りリンクに対して受信されたパイロットシンボル及びデータシンボル推定値を提供する。受信データプロセッサ197は、データシンボル推定値を処理して、端末110から送信されたトラフィックデータを復元する。
【0036】
端末110及び基地局105のそれぞれのプロセッサ155,180は、それぞれ、端末110及び基地局105における動作を指示(例えば、制御、調整、管理など)する。それぞれのプロセッサ155,180は、プログラムコード及びデータを保存するメモリユニット160,185などに接続されることができる。メモリ160,185はプロセッサ180に接続されて、オペレーティングシステム、アプリケーション、及び一般的なファイル(general files)を保存する。
【0037】
プロセッサ155,180は、コントローラ(controller)、マイクロコントローラ(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピュータ(microcomputer)などと呼ぶこともできる。一方、プロセッサ155,180は、ハードウェア(hardware)又はファームウェア(firmware)、ソフトウェア、又はこれらの結合によって具現することができる。ハードウェアを用いて本発明の実施例を具現する場合には、本発明を実行するように構成されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などをプロセッサ155,180に具備することができる。
【0038】
一方、ファームウェア又はソフトウェアを用いて本発明の実施例を具現する場合には、本発明の機能又は動作を実行するモジュール、手続又は関数などを含むようにファームウェア又はソフトウェアを構成することができ、本発明を実行できるように構成されたファームウェア又はソフトウェアは、プロセッサ155,180内に設けられてもよく、メモリ160,185に保存されてプロセッサ155,180によって駆動されてもよい。
【0039】
端末及び基地局と無線通信システム(ネットワーク)との間の無線インターフェースプロトコルのレイヤは、通信システムで周知であるOSI(Open System Interconnection)モデルにおける下位の3層に基づいて、第1レイヤ(L1)、第2レイヤ(L2)、及び第3レイヤ(L3)に分類することができる。物理レイヤは、第1レイヤに属し、物理チャネルで情報伝送サービスを提供する。無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)レイヤは、第3レイヤに属し、UEとネットワークとの間の制御無線リソースを提供する。端末及び基地局は、無線通信ネットワークとRRCレイヤを介してRRCメッセージを交換することができる。
【0040】
本明細書において、端末のプロセッサ155及び基地局のプロセッサ180は、それぞれ、端末110及び基地局105が信号を受送信する機能及び記憶(保存)する機能を除いて、信号及びデータを処理する動作を行うが、説明の便宜のために、以下では特別にプロセッサ155,180について言及しないものとする。プロセッサ155,180について特別に言及しなくても、プロセッサ155,180は、信号を受送信する機能及び保存する機能だけではなく、データ処理などの一連の動作を行うといえる。
【0041】
LTE/LTE−Aリソース構造/チャネル
【0042】
図2を参照して下りリンク無線フレームの構造について説明する。
【0043】
セルラOFDM無線パケット通信システムにおいて、上りリンク/下りリンクデータパケット送信は、サブフレーム(subframe)単位で行われ、一つのサブフレームは、複数のOFDMシンボルを含む一定の時間区間と定義される。3GPP LTE標準ではFDD(Frequency Division Duplex)に適用可能なタイプ1の無線フレーム(radio frame)構造、及びTDD(Time Division Duplex)に適用可能なタイプ2の無線フレーム構造をサポートする。特に、
図2の(a)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられるFDD(Frequency Division Duplex)用フレーム構造を示し、
図2の(b)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられるTDD(Time Division Duplex)用フレーム構造を示している。
【0044】
図2の(a)は、タイプ1の無線フレームの構造を示す図である。無線フレーム(radio frame)は、10ms(327200×T
s)の長さを有し、10個の均等なサイズのサブフレーム(subframe)で構成されている。各サブフレームは1msの長さを有し、2個のスロット(slot)で構成されている。各スロットは0.5ms(15360×T
s)の長さを有する。ここで、T
sは、サンプリング時間を表し、T
s=1/(15kHz×2048)=3.2552×10
−8(約33ns)と表現(表示)される(represented)。スロットは、時間領域で複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域で複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。LTEシステムにおいて、一つのリソースブロックは12個の副搬送波×7(6)個のOFDMシンボルを含む。1無線フレーム内で20個のスロットは0から19まで順次番号付け(ナンバリング)され(numbered)得る。各スロットは0.5msの長さを有する。一つのサブフレームを送信するための時間は、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)として定義される。時間リソースは、無線フレーム番号(或いは、無線フレームインデックスともいう。)とサブフレーム番号(或いは、サブフレーム番号ともいう。)、スロット番号(或いは、スロットインデックスともいう。)などによって区別され得る。
【0045】
図2の(b)は、タイプ2の無線フレームの構造を示す図である。タイプ2無線フレームは、2個のハーフフレーム(half frame)で構成され、各ハーフフレームは、5個のサブフレーム、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(GP:Guard Period)、及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)で構成され、ここで、一つのサブフレームは2スロットで構成される。DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末の上り送信同期(transmission synchronization)とのために用いられる。保護区間は、上りリンクと下りリンクとの間に下りリンク信号のマルチパス(多重経路)(multipath)遅延によって上りリンクで発生する干渉を除去するための区間である。一方、無線フレームのタイプにかかわらず、1個のサブフレームは2個のスロットで構成される。
【0046】
無線フレームは、デュプレックス(duplex)モードによって別々に設定(configure)され得る。例えば、FDD(Frequency Division Duplex)モードにおいて、下りリンク送信及び上りリンク送信は周波数によって区別されるため、無線フレームは特定周波数帯域に対して下りリンクサブフレーム又は上りリンクサブフレームのいずれか一つだけを含む。TDDモードで下りリンク送信及び上りリンク送信は時間によって区別されるため、特定周波数帯域に対して無線フレームは下りリンクサブフレーム及び上りリンクサブフレームを含む。
【0047】
表1に、TDDモードにおける無線フレーム内サブフレームのDL−UL設定(configuration)を例示する。
【0049】
表1で、Dは下りリンクサブフレームを、Uは上りリンクサブフレームを、Sはスペシャル(特異)(special)サブフレームを表す。スペシャルサブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)の3つのフィールドを含む。DwPTSは、下りリンク送信用にリザーブ(留保)される(reserved)時間区間であり、UpPTSは、上りリンク送信用にリザーブされる時間区間である。表2には、スペシャルフレームの設定(configuration)を例示する。
【0051】
上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるシンボルの数は様々に変更してもよい。
【0052】
図3は、下りリンクスロットにおけるリソースグリッド(resource grid)を示す図である。同図では、1個の下りリンクスロットが時間ドメインで7個のOFDMシンボルを含み、1個のリソースブロック(RB)が周波数領域で12個の副搬送波を含む例を示しているが、本発明がこれに制限されるものではない。例えば、一般CP(Cyclic Prefix)の場合には、一つのスロットが7個のOFDMシンボルを含むが、拡張CP(extended-CP)の場合には、一つのスロットが6個のOFDMシンボルを含むことができる。リソースグリッド上の各要素をリソース要素(resource element)と称する。一つのリソースブロックは12×7個のリソース要素を含む。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの個数N
DLは下りリンク送信帯域幅にしたがう。上りリンクスロットの構造は下りリンクスロットの構造と同一であってもよい。
【0053】
図4は、下りリンクサブフレームの構造を示す図である。一つのサブフレーム内で一番目のスロットの先頭部における最大3個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に該当する。残りのOFDMシンボルは、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared CHannel)が割り当てられるデータ領域に該当する。3GPP LTEシステムで用いられる下りリンク制御チャネルには、例えば、物理制御フォーマット指示子チャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator CHannel)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control CHannel)、物理HARQ指示子チャネル(PHICH:Physical Hybrid automatic repeat request Indicator CHannel)などがある。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内の制御チャネルの送信に用いられるOFDMシンボルの個数に関する情報を含む。PHICHは、上りリンク送信の応答としてHARQ ACK(ACKnowledgement)/NACK(Negative ACK)信号を含む。PDCCHで送信される制御情報を下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)と呼ぶ。DCIは、上りリンクもしくは下りリンクスケジューリング情報を含んだり、又は任意の端末グループに対する上りリンク送信電力制御命令を含む。PDCCHは、下りリンク共有チャネル(DL−SCH)のリソース割り当て及び送信フォーマット、上りリンク共有チャネル(UL−SCH)のリソース割り当て情報、ページングチャネル(PCH)のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PD−SCH上で送信されるランダムアクセス応答(Random Access Response)などの上位層制御メッセージのリソース割り当て、任意の端末グループ内の個別端末に対する送信電力制御命令のセット、送信電力制御情報、VoIP(Voice over IP)の活性化などを含むことができる。複数のPDCCHは制御領域内で送信されてもよく、端末は複数のPDCCHを監視することができる。PDCCHは、一つ又は複数の連続した制御チャネル要素(CCE:Control Channel Element)の組合せ(aggregation)で送信される。CCEは、無線チャネルの状態に基づく符号化レート(率)(coding rate)でPDCCHを提供するために用いる論理割り当て単位である。CCEは、複数のリソース要素グループに対応する。PDCCHフォーマット及び利用可能なビット数は、CCEの個数とCCEによって提供される符号化レートとの相関関係によって決定される。基地局は、端末に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は用途によって、無線ネットワーク一時(臨時)識別子(RNTI:Radio Network Temporary Identifier)という識別子でマスクされる。PDCCHが特定の端末に対するものであれば、端末のCell−RNTI(C−RNTI)識別子をCRCにマスクすることができる。又は、PDCCHがページングメッセージに対するものであれば、ページング指示子識別子、例えば、P−RNTI(Paging-RNTI)をCRCにマスクしてもよい。PDCCHがシステム情報(より具体的には、システム情報ブロック(SIB:System Information Block))に対するものであれば、システム情報識別子及びシステム情報RNTI(SI−RNTI)をCRCにマスクしてもよい。端末のランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)の送信に対する応答であるランダムアクセス応答(random access response)を示すために、ランダムアクセス−RNTI(RA−RNTI)をCRCにマスクしてもよい。
【0054】
図5は、上りリンクサブフレームの構造を示す図である。上りリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに分ける(区別する)(divided)ことができる。制御領域には、上りリンク制御情報を含む物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control CHannel)が割り当てられる。データ領域には、ユーザデータを含む物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel)が割り当てられる。単一搬送波の特性を維持するために、一つの端末はPUCCHとPUSCHとを同時に送信しない。一つの端末に対するPUCCHは、サブフレームでリソースブロック対(RB pair)に割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、2スロットに対して別個の副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられるリソースブロック対がスロット境界で周波数ホッピング(ホップ)(frequency-hopped)するという。
【0055】
マルチアンテナ(多重アンテナ)(Multiple Antenna)システム
【0056】
マルチアンテナ(Multiple-Input and Multiple-Output:MIMO)技術は、メッセージを受信するために単一アンテナ経路に依存せず、複数のアンテナから受信された断片的なデータ(データフラグメント)(data fragment)を一つにまとめて完成する技術を応用したものである。マルチアンテナ技術は、特定範囲でデータ送信速度を向上させたり、特定データ送信速度に対してシステム範囲を増加させることができることから、移動通信端末及び中継機などに広範囲に用い得る次世代移動通信技術であり、データ通信拡大などによって限界状況となった移動通信の送信量限界を克服できる次世代技術として関心を集めている。
【0057】
図6の(a)は、一般的なマルチアンテナ(MIMO)通信システムの構成図である。
図6の(a)に示すように、送信アンテナの数をN
T個に、受信アンテナの数をN
R個に同時に増やすと、送信機又は受信機のいずれか一方でのみ複数のアンテナを使用する場合とは違い、アンテナ数に比例して理論的にチャネル伝送容量が増加する。したがって、伝送レート(率)(transmission rate)を向上させ、周波数効率を画期的に向上させることが可能である。チャネル伝送容量の増加による伝送レートは、理論的に一つのアンテナを用いる場合の最大伝送レート(R
0)に下記の式1の増加率(R
i)を掛けた分だけ増加し得る。
【0059】
例えば、4個の送信アンテナ及び4個の受信アンテナを用いるMIMO通信システムでは、単一アンテナシステムに対して理論上4倍の伝送レートを得ることができる。このようなマルチアンテナシステムの理論的容量増加が90年代半ばに証明されて以来、実質的なデータ伝送レートの向上を導くために様々な技術が現在まで活発に研究されており、それらのいくつかの技術は既に3世代移動通信及び次世代無線LANなどの様々な無線通信の標準に反映されている。
【0060】
現在までのマルチアンテナ関連研究動向を見ると、様々なチャネル環境及び多重接続環境でのマルチアンテナ通信容量計算などに関連した情報理論側面の研究、マルチアンテナシステムの無線チャネル測定及びモデル導出の研究、そして送信信頼度向上及び伝送レート向上のための時空間信号処理技術の研究など、様々な観点で活発な研究が進行している。
【0061】
マルチアンテナシステムにおける通信方法をより具体的な方法で説明するためにそれを数学的にモデル化すると、次のように示すことができる。
図6(a)に示すように、N
T個の送信アンテナ及びN
R個の受信アンテナが存在すると仮定する。まず、送信信号について説明すると、N
T個の送信アンテナがある場合、最大限に送信可能な情報はN
T個であるから、送信情報を下記の式2のようなベクトルで表すことができる。
【0071】
一方、マルチアンテナ通信システムにおけるチャネルをモデル化する場合、チャネルを送受信アンテナインデックスによって区別することができ、送信アンテナjから受信アンテナiを経るチャネルをh
ijと表現するものとする。ここで、h
ijのインデックスの順序は、受信アンテナインデックスが先で、送信アンテナのインデックスが後であることに留意されたい。
【0072】
これらのチャネルは、いくつかを一つにまとめてベクトル及び行列形態で表現してもよい。ベクトル表現の例を挙げて説明すると、次のとおりである。
図6の(b)は、N
T個の送信アンテナから受信アンテナiへのチャネルを示す図である。
【0073】
図6の(b)に示すように、合計N
T個の送信アンテナから受信アンテナiに到着するチャネルは次のように表現することができる。
【0075】
また、上記の式7のような行列表現によってN
T個の送信アンテナからN
R個の受信アンテナを経るチャネルを全て表すと、下記の式8のとおりである。
【0079】
上記の式を用いて求めた受信信号は、下記の式10のとおりである。
【0081】
一方、チャネル状況を表すチャネル行列Hの行及び列の数は、送信アンテナ及び受信アンテナの個数によって決定される。チャネル行列Hにおいて行の数は、受信アンテナの個数(N
R)と同一であり、列の数は、送信アンテナの個数(N
T)と同一である。すなわち、チャネル行列Hは、N
R×N
T行列と表現され得る。一般に、行列のランクは、互いに独立した行の数と列の数のうち、相対的に小さい数によって定義される。したがって、行列のランクは行列の行の数又は列の数よりも大きい値を有することができない。チャネル行列Hのランクは、次の式11によって表現することができる。
【0083】
マルチアンテナシステムの運用(運営)(operation)のために用いられるマルチアンテナ送受信方式(技法)(scheme)は、FSTD(Frequency Switched Transmit Diversity)、SFBC(Space Frequency Block Code)、STBC(Space Time Block Code)、CDD(Cyclic Delay Diversity)、TSTD(Time Switched Transmit Diversity)などを挙げることができる。ランク2以上では空間多重化(Spatial Multiplexing;SM)、GCDD(Generalized Cyclic Delay Diversity)、S−VAP(Selective Virtual Antenna Permutation)などを用いることができる。
【0084】
FSTDは、各マルチアンテナで送信される信号ごとに別個の周波数の副搬送波を割り当てることによってダイバーシチ利得を得る方式である。SFBCは、空間領域及び周波数領域における選択性(selectivity)を効率的に適用して、該当の(対応する)(corresponding)次元でのダイバーシチ利得及びマルチ(多重)ユーザ(multi-user)スケジューリング利得を確保できる方式である。STBCは、空間領域及び時間領域で選択性を適用する方式である。CDDは、各送信アンテナ間の経路遅延を用いてダイバーシチ利得を得る方式である。TSTDは、マルチアンテナで送信される信号を時間によって区別(区分)する(distinguishing)方式である。空間多重化は、アンテナ別に異なるデータを送信して伝送レートを高める方式である。GCDDは、時間領域及び周波数領域における選択性を適用する方式である。S−VAPは、単一プリコーディング行列を用いる方式であり、空間ダイバーシチ又は空間多重化において複数の(多重)コードワードをアンテナ間で混ぜるMCW(Multi Codeword)S−VAPと、単一コードワードを用いるSCW(Single Code Word)S−VAPがある。
【0085】
参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)
【0086】
RSRPは、測定される周波数帯域幅内のセル固有(特定)参照信号(CRS:Cell-specific RS)を搬送する(carry)リソース要素の電力の線形平均として定義される。端末は、特定リソース要素上にマッピングされて送信されるセル固有参照信号(CRS)を検出してRSRPを決定することができる。RSRPの計算には基本的に、アンテナポート0に対するセル固有参照信号(R0)を用いることができ、端末がアンテナポート1に対するセル固有参照信号(R1)を正確に検出できる場合には、R0に加えて、R1を用いてRSRPを決定してもよい。セル固有参照信号に関する具体的な内容は、標準文書(例えば、3GPP TS 36.211)を参照することができる。
【0087】
LTE搬送波受信信号強度指示子(インジケータ)(RSSI:Received Signal Strength Indicator)
【0088】
RSSIは、端末によって観測された測定帯域内の同一(共同)(共有)チャネル(co-channel)サービング(serving)及び非サービング(non-serving)セル、隣接チャネルの干渉及び熱(列)雑音(thermal noise)などを含む全ソースからの受信広帯域電力の総和として定義することができる。RSSIは、後述する参照信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)に対する入力として用いることができる。
【0089】
参照信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)
【0090】
RSRQは、セル固有信号品質特性を提供するためのものであり、RSRPに類似しているが、RSRQは、各セルの信号品質に従って別個のLTE候補セルのランク付けを行う(順位を付ける)(rank)ために主に用いることができる。例えば、RSRP測定が信頼性の高い(安定した)移動性決定(reliable mobility determination)を行うのに十分でない情報を提供する場合に、RSRQ測定値をハンドオーバ(handover)及びセル再選択決定のための入力として用いることができる。RSRQは、測定される周波数帯域幅内のリソースブロックの個数(N)をRSRPに乗じた値を‘LTE搬送波RSSI(LTE carrier RSSI)’で割った値として定義される(すなわち、RSRQ=N×RSRP/(E-UTRA carrier RSSI))。分子(N×RSRP)と分母(E-UTRA carrier RSSI)とは同じリソースブロックセットに対して測定される。RSRPが所望の信号強度の指示子(インジケータ)(indicator)であるのに比べて、RSRQは、RSSIに含まれた干渉レベルを考慮することによって信号強度と干渉とが組み合わされた影響(効果)(effect)を効率的な方法で報告できるようにすることができる。
【0091】
参照信号(RS:Reference Signal)
【0092】
移動通信システムにおいてパケットは無線チャネルで送信されるため、信号の歪みが発生することがある。また、受信側で歪んだ信号を補正するためには受信側のチャネル情報を知っていなければならない。したがって、チャネル情報を知るために、送信側は、送信側及び受信側の両方が知っている信号を送信し、受信側は、受信した信号の歪んだ程度によってチャネルの情報を把握する方法が主に用いられる。この場合、送信側、受信側の両方で知っている信号をパイロット信号(pilot signal)又は参照信号(Reference Signal;RS)という。また、マルチアンテナ(MIMO)技術が適用された無線通信において、各送信アンテナ別に参照信号が存在する。
【0093】
移動通信システムにおいて、参照信号は、チャネル情報の取得のための参照信号と、データ復調のための参照信号とに分類できる。チャネル情報の取得のための参照信号は、端末が下りリンクのチャネル情報を取得することに目的があるため、広帯域で送信され、特定サブフレームで下りリンクデータを受信しない端末も、当該参照信号を受信して測定可能でなければならない。また、チャネル情報の取得のための参照信号は、ハンドオーバ(handover)のためのチャネル状態測定のためにも用いることができる。データ復調のための参照信号は、基地局が下りリンクデータを送る際に下りリンクリソースで共に送る参照信号であり、端末は参照信号を受信して、チャネル推定及びデータ復調を行うことができる。復調のための参照信号は、データが送信される領域で送信される。
【0094】
LTEシステムではユニキャスト(unicast)サービスのために2類種の下りリンク参照信号が定義される。チャネル状態に関する情報の取得及びハンドオーバなどの測定のための共通参照信号(Common RS;CRS)と、データ復調のために用いられる端末固有(−特定)(UE-specific)参照信号がある。LTEシステムにおいて、端末固有参照信号はデータ復調用にのみ用いられ、CRSはチャネル情報の取得のためにもデータ復調のためにも用いられ得る。CRSは、セル固有信号であり、広帯域ではサブフレームごとに送信され得る。
【0095】
LTE−A(LTE-Advanced)において、最大8個の送信アンテナをサポート可能な参照信号が要求される。LTEシステムとの後方(逆方向)互換性(backward-compatibility)を維持しながら8個の送信アンテナをサポートするために、LTEで定義されたCRSが全帯域でサブフレームごとに送信される時間−周波数領域において、8個の送信アンテナに対する参照信号がさらに定義される必要がある。しかし、LTE−Aシステムにおいて従来のLTEのCRSなどの方式で最大8個のアンテナに対する参照信号を追加すると、参照信号によるオーバーヘッド(overhead)が過度に増加する。したがって、LTE−Aでは、MCS(Modulation and Coding Scheme)、PMI(Precoding Matrix Indicator)などの選択のためのチャネル測定目的の参照信号として、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information-RS;CSI−RS)とデータ復調のための復調(復号)参照信号(DeModulation Reference Signal;DM−RS)が導入された。既存のCRSがチャネル測定、ハンドオーバなどの測定と同時にデータ復調に用いられるのに対し、CSI−RSは、チャネル状態に関する情報を得る目的でのみ送信される。したがって、CSI−RSはサブフレームごとに送信されなくてもよい。CSI−RSによるオーバーヘッドを減少させるために、CSI−RSは時間領域上で間欠的に送信され、データ復調のためには該当の端末に対するDM−RSが送信される。したがって、特定端末のDM−RSは、当該端末がスケジュールされた領域、すなわち、特定端末がデータを受信する時間−周波数領域でのみ送信される。
【0096】
図7及び
図8は、4個のアンテナを用いた下りリンク送信をサポートするLTEシステムにおける参照信号の構造を示す図である。特に、
図7は、一般(normal)サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)である場合を示し、
図8は、拡張(extended)CPである場合を示す。
【0097】
図7及び
図8を参照すると、格子に記載された0乃至3は、アンテナポート0乃至3のそれぞれに対応して、チャネル測定及びデータ復調のために送信されるセル固有参照信号であるCRS(Common Reference Signal)を意味し、このセル固有参照信号であるCRSは、データ情報領域だけでなく制御情報領域全般にわたって端末に送信され得る。
【0098】
また、格子に記載された‘D’は、端末固有RSである下りリンクDM−RS(DeModulation-RS)を意味し、DM−RSは、データ領域、すなわち、PDSCHを介して単一アンテナポート送信をサポートする。端末は、上記端末固有RSであるDM−RSが存在するか否かのシグナリングを上位層で受け取る。
図7及び
図8は、アンテナポート5に対応するDM−RSを例示し、3GPP標準文書36.211では、アンテナポート7乃至14、すなわち、合計8個のアンテナポートに対するDM−RSも定義している。
【0099】
例えば、リソースブロックへの参照信号マッピングの規則は、下記の式に従うことができる。
【0100】
CRSの場合、下記の式12によって参照信号をマッピングすることができる。
【0102】
また、DRS(Dedicated RS)の場合、下記の式13によって参照信号をマッピングすることができる。
【0104】
式12及び式13において、kは副搬送波インデックスを、pはアンテナポートを表す。また、N
DLRBは、下りリンクに割り当てられたリソースブロックの個数を、n
sはスロットインデックスを、N
IDcellはセルIDを表す。
【0105】
LTE−Aシステムにおいて、基地局は全アンテナポートに対するCSI−RSを送信する。上述したように、CSI−RSは、時間領域上で間欠的に送信され得る。例えば、CSI−RSは一つのサブフレームの整数倍の周期で周期的に送信されてもよく、特定送信パターンで送信されてもよい。この場合、CSI−RSが送信される周期/パターンは、基地局で設定することができる。CSI−RSを用いてチャネルを測定するために、端末は、自体が属するセルのCSI−RSアンテナポートに対するCSI−RS送信サブフレームインデックス、送信サーフフレーム内のCSI−RSリソース要素時間−周波数位置、及びCSI−RSシーケンスなどの情報を知る必要がある。
【0106】
LTE−Aシステムにおいて、個別のアンテナポートのCSI−RS送信のために用いられるリソースは互いに直交(orthogonal)する。一つの基地局が、個別のアンテナポートに対するCSI−RSを送信する場合、各アンテナポートに対するCSI−RSをそれぞれ異なるリソース要素にマッピングすることによって、周波数分割多重化(FDM)/時分割多重化(TDM)方式でこれらのリソースが互いに直交性を有するように割り当てることができる。また、基地局は、個別のアンテナポートに対するCSI−RSを互いに直交するコードを用いてマッピングし、コード分割多重化方式でCSI−RSを送信することができる。
【0107】
図9は、周期的CSI−RS送信方式の一例を示す図である。
図9において、CSI−RSは10msの周期で送信され、オフセットは3である。複数(多数)の(multiple)セルのCSI−RSが均一に分布し得るように、オフセット値は基地局ごとに異なる値を有してもよい。10msの周期でCSI−RSが送信される場合、基地局が有し得るオフセットは0〜9の10個の値である。オフセットは、特定周期を有する基地局がCSI−RS送信を始めるサブフレームのインデックス値を示す。基地局がCSI−RSの周期及びオフセット値を知らせると、端末は対応する(該当の)(corresponding)値を用いて対応する(該当の)位置で基地局のCSI−RSを測定し、CQI/PMI/RIなどの情報を基地局に報告する。CSI−RSに関連した情報はいずれもセル固有情報である。
【0108】
図10は、非周期的CSI−RS送信方式の一例を示す図である。
図10で、基地局は、サブフレームインデックス3、4でCSI−RSを送信する。送信パターンは10個のサブフレームで構成され、各サブフレームでのCSI−RS送信の有無をビットインジケータ(bit indicator)で指定することができる。
【0109】
一般に、基地局が端末にCSI−RS設定を知らせる方法として二つの方法が考慮される。
【0110】
第一に(まず)(first)、基地局は、CSI−RS設定情報を基地局が端末にブロードキャストするDBCHシグナリング(Dynamic Broadcast CHannel)を用いて、CSI−RS設定を送信することができる。LTEシステムでシステム情報に関する内容を端末に知らせるためにBCH(Broadcasting CHannel)が用いられる。しかし、情報の量が多いことからBCHで全て送信できない場合には、情報は一般データと同じ方式で送信され、データのPDCCHを特定端末IDではなくSI−RNTI(System Information RNTI)でCRCマスクして送信する。この場合、実際のシステム情報は一般ユニキャストデータと同様にPDSCH領域で送信される。セル内の全ての端末は、SI−RNTIを用いてPDCCHをデコードした後、当該PDCCHが示すPDSCHをデコードしてシステム情報を取得することができる。このような方式のブロードキャスト方式を、一般的なブロードキャスト方式であるPBCH(Physical BCH)と区別してDBCHと呼ぶこともできる。LTEシステムでブロードキャストされるシステム情報は、PBCHで送信されるMIB(Master Information Block)と、PDSCHで一般ユニキャストデータと多重化して送信されるSIB(System Information Block)と、である。LTE−Aで新しく導入されたSIB9、SIB10などを用いてCSI−RS設定を送信することができる。
【0111】
また、RRC(Radio Resource Control)シグナリングを用いて基地局が端末にCSI−RS関連情報を送信することができる。端末が初期アクセスやハンドオーバを通じて基地局と接続を確立する過程で、基地局は端末にRRCシグナリングを用いてCSI−RS設定を送信することができる。また、基地局は、CSI−RS測定に基づくフィードバックを要求するRRCシグナリングメッセージで端末にCSI−RS設定情報を送信することもできる。
【0112】
以下、端末が端末間直接通信(device to device communication;以下、D2D通信又はD2D直接通信という。)を行う様々な実施態様について説明する。以下では詳細な説明のために、3GPP LTE/LTE−Aを取り上げてD2D通信を説明するが、他の通信システム(IEEE 802.16、WiMAXなど)にもD2D通信を適用することができる。
【0114】
D2D通信は、ネットワークの制御下でD2D通信を行うか否かによって、ネットワーク協調D2D通信タイプ(Network coordinated D2D communication)と自律D2D通信タイプ(Autonomous D2D communication)とに分類(区別)する(classified)ことができる。ネットワーク協調D2D通信タイプはさらに、ネットワーク介入の程度によって、D2D端末がデータだけを送信するタイプ(Data only in D2D)とネットワークが接続制御だけを行うタイプ(Connection control only in network)とに分類することができる。説明の便宜のために、以下では、D2D端末がデータだけを送信するタイプを‘ネットワーク集中型D2D通信タイプ’といい、ネットワークが接続制御だけを行うタイプを‘分散型D2D通信タイプ’という。
【0115】
ネットワーク集中型D2D通信タイプでは、D2D端末間でデータだけを互いに交換し、D2D端末間の接続制御(connection control)及び無線リソース割り当て(grant message)はネットワークで行う。D2D端末は、ネットワークによって割り当てられた無線リソースを用いてデータ送受信又は特定の制御情報を送受信することができる。例えば、D2D端末間のデータ受信に対するHARQ ACK/NACKフィードバック、又はチャネル状態情報(Channel State Information;CSI)は、D2D端末間で直接交換されず、ネットワークを介して他のD2D端末に送信される。具体的には、ネットワークがD2D端末間のD2Dリンクを設定し、設定されたD2Dリンクに無線リソースを割り当てると、送信D2D端末及び受信D2D端末は、割り当てられた無線リソースを用いてD2D通信を行うことができる。すなわち、ネットワーク集中型D2D通信タイプにおいて、D2D端末間のD2D通信はネットワークによって制御され、D2D端末は、ネットワークによって割り当てられた無線リソースを用いてD2D通信を行うことができる。
【0116】
分散型D2D通信タイプにおけるネットワークは、ネットワーク集中型D2D通信タイプにおけるネットワークと比べて限定的な役割を担うことになる。分散型D2D通信タイプにおいて、ネットワークはD2D端末間の接続制御を行うが、D2D端末間の無線リソース割り当て(grant message)は、ネットワークを介さずにD2D端末同士が自体で競合によって(through contention)占有することができる。例えば、D2D端末間のデータ受信に対するHARQ ACK/NACKフィードバック、又はチャネル状態情報を、ネットワークを介さずにD2D端末間で直接交換することができる。
【0117】
上述した例のように、D2D通信は、ネットワークのD2D通信への介入の程度によって、ネットワーク集中型D2D通信タイプと分散型D2D通信タイプとに分類することができる。このとき、ネットワーク集中型D2D通信タイプと分散型D2D通信タイプとの共通した特徴は、ネットワークがD2D接続制御を行うことができるという点である。
【0118】
具体的には、ネットワーク協調D2D通信タイプのネットワークは、D2D通信を行おうとするD2D端末間にD2Dリンクを設定することによって、D2D端末間接続(connection)を構築することができる。D2D端末間にD2Dリンクを設定するとき、ネットワークは、設定されたD2Dリンクに物理(フィジカル)(physical)D2DリンクID(Link IDentifier;LID)を与えることができる。物理D2DリンクIDは、複数のD2D端末間に複数のD2Dリンクが存在する場合、それぞれを識別するための識別子(Identifier)として用いることができる。
【0119】
自律D2D通信タイプでは、ネットワーク集中型及び分散型D2D通信タイプと違い、ネットワークの介入無しでD2D端末同士が自由にD2D通信を行うことができる。すなわち、自律D2D通信タイプでは、ネットワーク集中型及び分散型D2D通信と違い、接続制御及び無線リソースの占有などをD2D端末が独自で行う。必要な場合、ネットワークは、D2D端末に、該当のセルで使用可能なD2Dチャネル情報を提供することもできる。
【0121】
本明細書では、説明の便宜のために、端末間直接通信であるD2D通信を実行する端末又は実行可能な端末を、D2D端末と呼ぶ。また、以下の説明において、“端末(UE)”はD2D端末を意味することができる。送信端と受信端とを区別する必要がある場合、D2D通信時にD2Dリンクに与えられた無線リソースを用いて他のD2D端末にデータを送信する或いは送信しようとするD2D端末を、送信D2D端末と呼び、送信D2D端末からデータを受信する或いは受信しようとする端末を受信D2D端末と呼ぶものとする。送信D2D端末からデータを受信する或いは受信しようとする受信D2D端末が複数である場合、複数の受信D2D端末は、‘第1乃至N’の接頭辞を付けて区別することもできる。さらに、説明の便宜のために、以下では、D2D端末間の接続制御又はD2Dリンクへの無線リソースの割り当てを行う基地局、D2Dサーバ及び接続/セッション管理サーバなどを含む、ネットワーク端の任意のノードを‘ネットワーク’と呼ぶものとする。
【0122】
D2D通信を行うD2D端末は、D2D通信を用いて他のD2D端末にデータを送信するとき、データを送受信可能な周辺のD2D端末の存在をあらかじめ確認する必要があり、そのために、D2Dピア探索(D2D peer discovery)を行う。D2D端末は探索区間(discovery interval)内でD2D探索を行い、全D2D端末は探索区間を共有してもよい。D2D端末は、探索区間内で探索領域の論理チャネル(logical channel)を監視して、他のD2D端末の送信するD2D探索信号を受信することができる。他のD2D端末の伝送(送信)(transmitted)信号を受信したD2D端末は、受信した信号を用いて、隣接するD2D端末のリストを作成する。また、探索区間内で自体の情報(すなわち、識別子)をブロードキャスト(放送)し(broadcast)、他のD2D端末は、このブロードキャストされたD2D探索信号を受信することによって、当該D2D端末がD2D通信を実行可能な範囲内に存在するということが分かる。
【0123】
D2D探索のための情報のブロードキャストは周期的に行われてもよい。また、このようなブロードキャストのタイミングは、プロトコルによってあらかじめ決定されてD2D端末に示されてもよい。また、D2D端末は、探索区間の一部で信号を送信/ブロードキャストすることができ、各D2D端末は、他のD2D端末によって潜在的に送信される信号を、D2D探索区間の残りでモニタすることができる。
【0124】
例えば、D2D探索信号はビーコン信号(beacon signal)であってもよい。また、D2D探索区間は複数のシンボル(例えば、OFDMシンボル)を含むことができる。D2D端末は、D2D探索区間内の少なくとも一つのシンボルを選択してD2D探索信号を送信/ブロードキャストすることもできる。また、D2D端末は、D2D端末によって選択されたシンボル内の一つのトーン(tone)に対応する信号を送信することもできる。
【0125】
D2D端末がD2D探索手順(過程)(procedure)で互いを発見した後に、D2D端末は接続(connection)確立手順を行うことができる。例えば、
図1で、第1機器102と第2機器106とは、接続手順によって互いにリンクされ得る。その後に、第1機器102は、D2Dリンク108を用いて第2機器106にトラフィックを送信することができる。第2機器106もD2Dリンク108を用いて第1機器102にトラフィックを送信することができる。
【0126】
図11に、簡略化したD2D通信ネットワークを示す。
【0127】
図11で、D2D通信をサポートする端末(UE1及びUE2)間のD2D通信が行われる。一般に、端末(ユ―ザ機器)(User Equipment;UE)はユーザの端末を意味するが、eNB(evolved Node B)などのネットワーク装備が端末間(UE1及びUE2)の通信方式によって信号を送受信する場合には、eNBも一種の端末と見なしてもよい。
【0128】
UE1は、一連のリソースの集合を意味するリソースプール(resource pool)内で特定のリソースに該当するリソースユニット(resource unit)を選択し、当該リソースユニットを用いてD2D信号を送信するように動作することができる。これに対する受信端末であるUE2は、UE1が信号を送信し得るリソースプールを設定(configure)され、当該プール内でUE1の信号を検出することができる。例えば、UE1が基地局の接続範囲にある場合、リソースプールを当該基地局が知らせることができる。また、例えば、UE1が基地局の接続範囲外にある場合には、他の端末がリソースプールをUE1に知らせてもよく、あらかじめ決定されたリソースに基づいてUE1がリソースプールを決定してもよい。一般的にリソースプールは複数のリソースユニットで構成され、各端末は一つ或いは複数のリソースユニットを選定して自体のD2D信号送信に用いることができる。
【0129】
図12には、一実施例に係るリソースユニットの構成を示す。
【0130】
図12において、縦軸は周波数リソースを、横軸は時間リソースを意味する。また、無線リソースは、時間軸上でN
T個に分割されてN
T個のサブフレームを構成する。また、一つのサブフレーム上で周波数リソースはN
F個に分割されるため、一つのサブフレームはN
T個のシンボルを含むことができる。したがって、合計N
F*N
T個のリソースユニットがリソースププールとして構成され得る。
【0131】
ユニット番号0に割り当てられたD2D送信リソースUnit#0がN
T個のサブフレームごとに反復されるため、
図12の実施例において、リソースプールはN
T個のサブフレームの周期で(with a cycle of N
T subframes)反復され得る。
図12に示すように、特定リソースユニットは周期的に反復して現れてもよい。また、時間レベル又は周波数レベルにおけるダイバーシチ(diversity)効果を得るために、一つの論理リソースユニットがマッピングされる物理リソースユニットのインデックス(index)が、予め(既に)設定された(predetermined)パターンによって変化してもよい。例えば、論理リソースユニットは、実際に物理リソースユニット上で予め設定されたパターンに従って、時間及び/又は周波数軸上でホッピング(hopping)することができる。
図12で、リソースプールとは、D2D信号を送信しようとする端末が信号の送信に用い得るリソースユニットの集合を意味することができる。
【0132】
上述したリソースプールは複数のタイプに細分化して(subdivided)もよい。例えば、リソースプールは各リソースプールで送信されるD2D信号のコンテンツ(content)によって分類されてもよい。例えば、D2D信号のコンテンツは、下の説明のように分類することができ、それぞれに対して別途のリソースプールを設定してもよい。
【0133】
−スケジューリング割り当て(Scheduling Assignment;SA):SA(又はSA情報)は、各送信端末が後続するD2Dデータチャネルの送信のために用いるリソースの位置、その他のデータチャネルの復調のために必要な変調及び符号化方法(Modulation and Coding Scheme;MCS)及び/又はMIMO(Multiple Input Multiple Output)送信方式を含むことができる。また、SA情報は、各送信端末がデータを送信しようとするターゲット(目的)(target)端末の識別子(User Equipment Identifier)を含むこともできる。SA情報を含む信号は、同一のリソースユニット上でD2Dデータと共に多重化(multiplex)して送信されてもよく、この場合、SAリソースプールは、スケジューリング割り当てがD2Dデータと共に多重化して送信されるリソースプールを意味することもできる。
【0134】
−D2Dデータチャネル:D2Dデータチャネルは、スケジューリング割り当てによって指定されたリソースを用いて送信端末がユーザデータを送信するために用いるリソースのプールを意味することができる。仮に、同一のリソースユニット上でD2Dリソースデータと共にスケジューリング割り当てが多重化して送信され得る場合、D2Dデータチャネルのためのリソースプールでは、スケジューリング割り当て情報を除外した形態のD2Dデータチャネルだけが送信されてもよい。すなわち、SAリソースプール内の個別リソースユニット上で、スケジューリング割り当て情報を送信するためのリソース要素(element)がD2Dデータチャネルのリソースプール上でD2Dデータの送信のために用いられてもよい。
【0135】
−探索メッセージ(Discovery Message):探索メッセージリソースプールは、送信端末が自体のID(IDentifier)などの情報を送信して、隣接する端末が送信端末自体を発見できるようにする探索メッセージを送信するためのリソースプールを意味することができる。
【0136】
上述したように、D2Dリソースプールは、D2D信号のコンテンツによって分類することもできる。しかし、D2D信号のコンテンツが同一であっても、D2D信号の送受信属性によって異なるリソースプールが用いられてもよい。例えば、同じD2Dデータチャネル又は探索メッセージであっても、D2D信号の送信タイミング決定方式(例えば、同期基準信号の受信時点で送信されるのか、又は受信時点で一定のタイミングアドバンス(先行タイミング)(timing advance)を適用して送信されるのか)、リソース割り当て方式(例えば、個別信号の送信リソースをeNBが個別送信端末に指定するのか、又は個別送信端末がリソースプール内において自体(独自)で(itself)個別信号の送信リソースを選択するのか)、又は信号フォーマット(例えば、各D2D信号が一つのサブフレームで占めるシンボルの個数、又は一つのD2D信号の送信に用いられるサブフレームの個数)によって異なるリソースプールに分類されてもよい。
【0137】
上述したように、D2D通信を用いてデータを送信しようとする端末は、まず、SAリソースプールから適切なリソースを選択して自体のスケジューリング割り当て(SA)情報を送信することができる。また、例えば、端末は、他の端末のSA情報の送信のために用いられないリソース及び/又は他の端末のSA情報の送信に後行(後続)する(following)サブフレームでデータ送信がないと予想されるリソースと関連付けられて(連動して)いる(associated with)SAリソースをSAリソースプールとして選択することができる。また、端末は、干渉レベルが低いと予想されるデータリソースと関連付けられているSAリソースを選択してもよい。また、SA情報はブロードキャストされてもよい。したがって、D2D通信システム内の端末がブロードキャストされたSA情報を受信することもできる。以下の説明において、“伝送”又は“送信”を“ブロードキャスト”に言い換えてもよい。
【0138】
図13には、一実施例に係る周期的なSAリソースプールを示す。
【0139】
例えば、SAリソースプールは一連のD2Dデータチャネルリソースプールに先行して現れ得る。端末はまず、SA情報の検出を試み、当該端末が受信すべきデータの存在が発見されると、自体と関連付けられているデータリソースでデータの受信を試みることができる。例えば、リソースプールは、
図13に示すように、先行するSAリソースプールと後行するデータチャネルリソースプールとで構成され得る。
図13に示すように、SAリソースプールが周期的に現れてもよい。以下の説明において、SAリソースプールが現れる周期をSA周期(period)と呼ぶことができる。
【0140】
PUSCH周波数ホッピング(frequency hopping)
【0141】
以下では、現在LTE通信システムの上りリンクで用いられるPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)周波数ホッピング(frequency hopping)について説明する。
【0146】
上位層から提供されるホッピングモード(hopping-mode)によって、PUSCH周波数ホッピングが“インターサブフレーム(inter-subframe)”又は“イントラ及びインターサブフレーム(intra and inter-subframe)”であるかを決定することができる。ホッピングモード(hopping mode)がインターサブフレームモードである場合、CURRENT_TX_NB値が偶数である場合、PUSCHリソース割り当ては上述した一番目のスロットのリソース割り当てに従い、CURRENT_TX_NB値が奇数である場合、PUSCHリソース割り当ては上述した二番目のスロットのリソース割り当てに従う。CURRENT_TX_NBは上位層シグナリングであって、送信ブロック(transport block)の送信回数を示す。
【0147】
図14は、タイプ1PUSCHホッピングの一例示である。
【0161】
図15は、タイプ2ホッピングの一例示である。
【0165】
D2D通信で周波数プールが設定されている場合、設定された周波数プール内でD2D信号が周波数ホッピングし得るように、上述したLTE PUSCH周波数ホッピングの数式を変更することができる。例えば、D2D通信でLTEタイプ1PUSCHホッピングパターン又はLTEタイプ2PUSCHホッピングパターンが適用される場合、周波数ホッピングの帯域幅を、連続した周波数帯域を有するD2Dリソースプールの始点PRBから当該D2Dリソースプールの終点PRBまでに設定することができる。また、例えば、周波数ホッピングオフセットは、連続した周波数帯域幅を有するD2Dリソースプールの始点のPRBの番号値の2倍に設定されてもよい。
【0172】
LTEタイプ2PUSCHホッピングパターンにおいて、上述した式16を下記の式19に代替することができる。
【0179】
図16には、一実施例に係るD2Dリソースプールを示す。
【0180】
複数のD2Dリソースプールが一定時間で周波数ドメイン上に共に位置してもよい。例えば、
図16に示すように、2個のD2Dリソースプールが存在してもよい。2個のリソースプールは時間範囲C(time range C)で重なり合う。この場合、リソースプールA(resource pool A)及びリソースプールB(resource pool B)が自体のリソースプール内でのみ周波数ホッピングを行う場合、上述した実施例1乃至実施例1−5によって周波数ホッピングが行われてもよい。しかし、より高い周波数ダイバーシチを得るために、リソースプール内のデータが互いに異なる周波数プールに移りながらホッピングしてもよい。例えば、
図16で、リソースプールA内のデータがサブフレームごとにリソースプールAとリソースBとの間でホッピングしてもよい。
【0187】
また、他のリソースプールにホッピングしたデータに対して、ホッピングされたリソースプール内でミラーリングが適用されてもよい。また、他のリソースプールにホッピングしたデータに対して、実施例1乃至1−5と関連して上述した修正されたLTEタイプ1/2PUSCHホッピングが適用されてもよい。
【0201】
LTEタイプ2PUSCHホッピングパターンにおいて、式16を下記の式20に代替することができる。
【0211】
上述したように修正された仮想のPRB番号はさらに実際のPRB番号にマッピングされ得る。例えば、PRBインデックス0,1は、上りリンク信号送信のために用いられ、PRBインデックス2,3,4は、D2Dリソースプール0に用いられ、PRBインデックス5,6,7は、上りリンク信号を送信するために用いられ、PRBインデックス8,9,10は、D2Dリソースプール1に用いられてもよい。この場合、実際のPRBインデックス2,3,4,8,9,10に与えられた仮想のPRB番号0,1,2,3,4,5は、上記の修正されたLTEタイプ1/2PUSCHホッピングに従ってホッピングして、修正された仮想のPRB番号に変換され得る。また、修正された仮想のPRB番号0,1,2,3,4,5は、実際のPRB番号2,3,4,8,9,10にそれぞれマッピングされ得る。
【0213】
一方、D2D通信で周波数ホッピング規則に従うとき、ホッピングされた送信データがリソースプールを外れてもよい。この場合、周波数ホッピングによってリソースプールを外れた送信データは、ドロップ(落と)してもよい(drop)。すなわち、送信データは、該当の周波数リソース上でのみ送信されてもよい。
【0214】
また、D2D通信において周波数ホッピング規則にしだかってホッピングされたデータを連続する周波数リソース上で送信できない場合にも当該データをドロップすることができる。すなわち、データは、連続した周波数リソース上で送信されるように設定され得る。言い換えると、D2D通信における端末のデータ送信は、連続した周波数リソース(すなわち、連続したPRB)上でのみ行われ(発生し)てもよい。
【0215】
例えば、PRBインデックス0,1は、上りリンク信号送信のために用いられ、PRBインデックス2,3,4は、D2Dリソースプール0に用いられ、PRBインデックス5,6,7は、上りリンク信号を送信するために用いられ、PRBインデックス8,9,10は、D2Dリソースプール1に用いられてもよい。この場合、PRBインデックス2,3,4のデータは、D2Dリソースプール0内でのみ送信されてもよい。すなわち、ホッピングされたPRBインデックス2,3,4のデータが実際のPRBインデックス5,6,7にマッピングされた場合、当該データの送信をドロップしてもよい。
【0216】
以上説明した実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態で結合し(組み合わせ)た(combining)ものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素及び特徴は、他の構成要素及び特徴と結合しない形態で実施してもよい。また、一部の構成要素及び/又は特徴を組み合わせて本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明する動作の順序は、変更してもよい。ある実施例の一部の構成又は特徴を、他の実施例に含めてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に置き換えてもよい。特許請求の範囲で明示的な引用関係にない請求項を組み合わせて実施例を構成したり、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよいことは自明である。
【0217】
本発明は、本発明の精神及び必須の特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化(具現)可能であることは、通常の技術者にとって自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付する請求項の合理的解釈によって決定しなければならず、本発明の同等範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。