特許第6378423号(P6378423)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6378423-検査装置用コンタクトプローブ 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6378423
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】検査装置用コンタクトプローブ
(51)【国際特許分類】
   G01R 1/067 20060101AFI20180813BHJP
   G01R 31/26 20140101ALI20180813BHJP
【FI】
   G01R1/067 C
   G01R31/26 J
【請求項の数】7
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2017-511348(P2017-511348)
(86)(22)【出願日】2015年9月18日
(65)【公表番号】特表2017-526920(P2017-526920A)
(43)【公表日】2017年9月14日
(86)【国際出願番号】KR2015009757
(87)【国際公開番号】WO2016047963
(87)【国際公開日】20160331
【審査請求日】2017年2月23日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0126987
(32)【優先日】2014年9月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517040445
【氏名又は名称】リーノ インダストリアル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】パク,サン−ドク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジェ−ヨン
【審査官】 永井 皓喜
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−191081(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/067077(WO,A1)
【文献】 特開2004−340867(JP,A)
【文献】 特開平11−8003(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0100325(US,A1)
【文献】 特開2013−68593(JP,A)
【文献】 特開2007−316023(JP,A)
【文献】 特開2010−256251(JP,A)
【文献】 特開2002−15804(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 1/067
G01R 31/26
G01R 31/28
H01L 21/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査物の被検査接点と検査回路の検査接点とを電気的に連結するコンタクトプローブであって、
前記被検査接点に接触する第1プランジャーと、前記検査接点に接触する第2プランジャーと、前記第1プランジャー及び第2プランジャーの少なくとも一つをスライド移動可能に支持するバレルと、前記バレル内で前記第1プランジャーと第2プランジャーとの間に配置されるスプリングと、
を備え、
前記第1プランジャー及び第2プランジャーのいずれか一方に、前記スプリングの一端を収容する開孔が配置され、
前記第1プランジャー及び第2プランジャーのいずれか他方は、前記スプリングを外側で支持しつつ、前記スプリングとともに前記開孔に収容されるステム部を有することを特徴とする、コンタクトプローブ。
【請求項2】
前記開孔は、前記開孔の内側に向かって傾斜するように形成される入口部を有することを特徴とする、請求項1に記載のコンタクトプローブ。
【請求項3】
前記開孔の入口部は、「R」加工によって内側に向かって傾斜するように形成されることを特徴とする、請求項2に記載のコンタクトプローブ。
【請求項4】
前記第1プランジャー及び第2プランジャーのいずれか一方には絶縁部材が結合し、
前記開孔は絶縁部材に形成されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のコンタクトプローブ。
【請求項5】
前記開孔は絶縁コート膜を有することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のコンタクトプローブ。
【請求項6】
前記開孔は絶縁チューブを有することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のコンタクトプローブ。
【請求項7】
前記ステム部の自由端は、検査完了によるスプリング復元後に少なくとも前記開孔内に位置することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のコンタクトプローブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査装置用コンタクトプローブに関し、特に、検査用信号が高電流である時にもスプリングの劣化が発生しないコンタクトプローブに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体チップは、微細な電子回路が高密度で集積して形成されており、製造工程中に各電子回路の正常/異常のテストがなされる。
【0003】
半導体チップのテストには、半導体検査用コンタクトプローブが用いられる。該コンタクトプローブは、半導体チップの端子とテスト信号を印加する検査回路基板の接点(パッド)とを電気的に連結する。一般に、半導体チップには非常に微細なパターンの端子が配列されている。したがって、非常に微細なパターンの端子に接触させて検査を行うためには、非常に微細な大きさのコンタクトプローブをプローブ支持部に集積して支持する必要がある。
【0004】
図1に示すように、コンタクトプローブ10は、半導体チップの端子に接触する上部プランジャー11、上部プランジャー11の反対側に配置されて検査回路のパッドに接触する下部プランジャー12、上部プランジャー11及び下部プランジャー12をそれぞれ部分的に収容するバレル13、上部プランジャー11と下部プランジャー12との間に配置されて、検査時に、上部プランジャー11の圧縮による弾性力を提供するスプリング14を備えてなる。
【0005】
上部プランジャー11はバレル13内でスライディング移動可能に配置され、下部プランジャー12はバレルに固定されている。スプリング14は、バレル13内で上部プランジャー11の一端部に配置されたステムに支持され、下部プランジャー12の一端部の突出部に支持されている。検査時には、上部プランジャー11がスプリング14を圧縮する移動が発生する。この時、スプリング14は座屈現象、すなわち、圧縮力の増加によって平衡状態が変わって横の方向に変位が大きく起きてバレル13の内壁に接触する現象が発生する。したがって、検査電流は、金属性スプリング14を通って電流が流れる経路、すなわち、上部プランジャー11、スプリング14、及びバレル13の順に電流が流れる経路を形成する。結果的に、検査信号として高電流が細いスプリング14に流れる場合、スプリング14が劣化して寿命が短縮するという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、座屈現象を最小化できる構造の大電流用コンタクトプローブを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、スプリングの座屈現象を最小化して寿命を向上させることができる大電流用コンタクトプローブを提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、構造が簡単であり、製造コストを節減できる大電流用コンタクトプローブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した本発明の課題を解決するための、被検査物の被検査接点と検査回路の検査接点とを電気的に連結するコンタクトプローブは、前記被検査接点に接触する第1プランジャー、前記検査接点に接触する第2プランジャー、前記第1プランジャー及び第2プランジャーの少なくとも一つをスライド移動可能に支持するバレル、及び前記バレル内で前記第1プランジャーと第2プランジャーとの間に配置されるスプリングを備え、前記第1プランジャー及び第2プランジャーのいずれか一方に、前記スプリングの一端を収容する開孔を有し、前記第1プランジャー及び第2プランジャーのいずれか他方は、前記スプリングを収容しつつ前記開孔内に収容されるステム部を有することを特徴とする。
【0010】
前記開孔は前記開孔の内側に向かって傾斜するように形成する入口部を有することによって、スプリング変形時に縁にスプリングがかかる問題を解決することができる。
【0011】
前記開孔の入口部は‘R’加工によって前記開孔の内側に向かって傾斜するように形成することによって便利に製造することができる。
【0012】
前記第1プランジャー及び第2プランジャーのいずれか一方には絶縁部材が結合され、前記開孔は絶縁部材に形成されてもよい。
【0013】
前記開孔は絶縁コート膜を有してもよい。
【0014】
前記開孔は絶縁チューブを有してもよい。
【0015】
前記ステム部の自由端は、検査完了によるスプリング復元後に、少なくとも前記開孔内に位置することが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るコンタクトプローブは、第1プランジャーのステム部が第2プランジャーの開孔内で移動するように管理することによってスプリングの座屈現象を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】従来のコンタクトプローブを示す図である。
図2】本発明に係るコンタクトプローブの検査前の状態を示す図である。
図3】本発明に係るコンタクトプローブの検査中の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例について詳しく説明する。説明の便宜上、本発明と直接関連していない部分は省略し、明細書全体を通じて同一又は類似の構成要素には同一の参照符号を付けるものとする。
【0019】
図2に示すように、本発明に係るコンタクトプローブ100は、被検査物の被検査接点に接触する第1プランジャー110、検査回路の検査接点に接触する第2プランジャー120、該第1プランジャー110及び第2プランジャー120のそれぞれを部分的に収容するバレル130を備えることができる。
【0020】
バレル130は、上記第1プランジャー110及び第2プランジャー120のいずれか一つを揺動可能に収容し得る中空の筒形である。バレル130は、検査電流が流れ得るように導電性の金属で構成されることが好ましい。もちろん、上記第1プランジャー110及び第2プランジャー120のいずれか一方はバレル130に固定され、他方だけが揺動可能に収容されてもよい。
【0021】
バレル130は、検査時に加えられた圧力によって、上記部分収容された上記第1プランジャー110と第2プランジャー120とがお互いを向けて弾性圧縮され得るように、内部にスプリング140を収容することができる。バレル130内に収容されたスプリング140は、導電性の材質で構成することができる。
【0022】
第1プランジャー110は、図2に示すように、バレル130に一端が部分収容され、他端がバレル130の外部に突出しており、スプリング140を圧縮する方向にスライド移動することができる。第1プランジャー110は、バレル130内に収容された端部側にはスプリング140の一側を支持するステム部112が設けられている。ステム部112は、十分な長さでバレル内で反対側の第2プランジャー120に向かって延在していることが好ましい。ステム部112の自由端は後述する第2プランジャーの開孔152に収容される。
【0023】
第2プランジャー120は、一端部がバレル130内に部分収容され、他端部はバレル130の外側に突出している。バレル130内に収容された第2プランジャー120の一端部は、第1プランジャー110のステム部112を収容する開孔152を有し、バレル130に固定されている。もちろん、第2プランジャー120がバレル130に固定される代わりに、搖動するように設けられてもよい。バレル130内に収容された第2プランジャー120の一端部は絶縁部材150と結合することができる。この時、開孔152は絶縁部材150に形成されればよい。開孔152の内部は絶縁コート膜を有してもよい。また、開孔152の内部は絶縁チューブを有してもよい。
【0024】
開孔152はスプリング140の他側を収容する。開孔152の入口縁部154は、内側に向かって傾斜するように加工することが好ましい。すなわち、開孔152の角ばった入口縁部はスプリング140のワイヤー間の隙間に引っかかってスライディング動作を妨害し得るため、開孔の入口縁部の角を除去することが好ましい。開孔152の入口縁部154の傾斜するように加工は「R」加工することが便利である。
【0025】
図3は、本発明に係るコンタクトプローブの検査中の状態を示す図であり、検査時に加えられる圧力によって、第1プランジャー110がスプリング140を圧縮しつつスライディング移動した状態である。この時、スプリング140は、図2の圧縮前状態から図3の圧縮された状態までの過程で、第1プランジャー110のステム部112及び絶縁部材150の開孔152の存在によって座屈現象が発生することがない。したがって、スプリング140は圧縮過程においてバレル130の内壁に接触することがなく、大電流の検査信号がスプリング140を通って流れることがない。
【0026】
図2で、コンタクトプローブ100のステム部112が検査前に絶縁部材150の開孔152に必ずしも挿入されている必要はない。すなわち、ステム部112の先端部と開孔152の入口部とが、圧縮時に座屈が発生しない程度に多少離れていても構わない。しかし、図3に示すように、圧縮完了時には、ステム部112の先端部は少なくとも開孔152に挿入された状態を維持する必要がある。
【0027】
本発明に係るコンタクトプローブは、スプリングの圧縮時にステム部と絶縁部の開孔の間のスプリングの変形を防止することによって、スプリングの座屈現象を防止することができる。
【0028】
以上、本発明の実施例を図示及び説明してきたが、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する当業者にとっては本発明の原則や精神から逸脱することなく実施例を変形することができるだろう。したがって、発明の範囲は、以上説明した実施例に限定されず、添付の請求項とその同等物によって定められるべきであろう。
【符号の説明】
【0029】
100 コンタクトプローブ
110 第1プランジャー
112 ステム部
120 第2プランジャー
130 バレル
140 スプリング
150 絶縁部材
図1
図2
図3