特許第6378451号(P6378451)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6378451アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを処理するための方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6378451
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを処理するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20180813BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20180813BHJP
   G06F 3/0486 20130101ALI20180813BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20180813BHJP
【FI】
   G06F3/0481 170
   G06F3/0488
   G06F3/0486
   H04M1/00 R
【請求項の数】16
【全頁数】42
(21)【出願番号】特願2017-549567(P2017-549567)
(86)(22)【出願日】2015年3月31日
(65)【公表番号】特表2018-507491(P2018-507491A)
(43)【公表日】2018年3月15日
(86)【国際出願番号】CN2015075501
(87)【国際公開番号】WO2016154893
(87)【国際公開日】20161006
【審査請求日】2017年6月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 卓琳
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲龍▼
【審査官】 鈴木 大輔
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−93020(JP,A)
【文献】 特開2014−89508(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0211919(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第104375759(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第104077183(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
3/03 − 3/0489
G09G 5/00 − 5/36
5/377 − 5/42
H04M 1/00
1/24 − 1/82
99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有するディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
複数のアプリケーションプログラムと、
前記メモリに記憶され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される1つ以上のプログラムと、
を備えるポータブル電子装置であって、
前記1つ以上のプログラムは命令を含み、前記命令は、
前記ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、前記第1のアプリケーションインタフェース要素は第1のアプリケーションプログラムに対応する、ステップと、
前記ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、前記第2のアプリケーションインタフェース要素は、前記第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージが生成されることを示し、前記第2の領域と前記第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、ステップと、
第1のジェスチャを検出するステップと、
前記ディスプレイ画面の第3の領域に前記第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、前記第1のジェスチャに応答するステップであって、前記第3の領域と前記第1の領域とは重ならない、ステップと、
を実行するために用いられる、
ポータブル電子装置。
【請求項2】
タッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有するディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
複数のアプリケーションプログラムと、
前記メモリに記憶され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される1つ以上のプログラムと、
を備えるポータブル電子装置であって、
前記1つ以上のプログラムは命令を含み、前記命令は、
前記ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、前記第1のアプリケーションインタフェース要素は、少なくとも2つの第1のアプリケーションプログラムを含む第1のフォルダに対応する、ステップと、
前記ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、前記第2のアプリケーションインタフェース要素は、前記第1のフォルダ内の少なくとも1つの第1のアプリケーションプログラムが、前記少なくとも1つの第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージを生成したことを示し、前記第2の領域と前記第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、ステップと、
第1のジェスチャを検出するステップと、
前記ディスプレイ画面の第3の領域に前記第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、前記第1のジェスチャに応答するステップであって、前記第3の領域と前記第1の領域とは重ならない、ステップと、
を実行するために用いられる、
ポータブル電子装置。
【請求項3】
第1のジェスチャを検出する前記ステップは、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第2のアプリケーションインタフェース要素が前記第1のアプリケーションインタフェース要素から離れるようにドラッグされたことを検出するステップ、
を含む、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
第1のジェスチャを検出する前記ステップは、
前記ポータブル電子装置が振動されたことを検出するステップ
を含む、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項5】
第1のジェスチャを検出する前記ステップは、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項6】
第1のジェスチャを検出する前記ステップは、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項7】
第1のジェスチャを検出する前記ステップは、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第1のアプリケーションインタフェース要素と前記第2のアプリケーションインタフェース要素の両方が離れるようにドラッグされたことを検出するステップ、
を含む、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項8】
第1のジェスチャを検出する前記ステップの前に、前記命令は更に、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第2のアプリケーションインタフェース要素がタッチ及びホールドされたことを検出するステップ、
を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
第1のジェスチャを検出する前記ステップの前に、前記命令は更に、
前記ポータブル電子装置が振動されたことを検出するステップ、
を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
第1のジェスチャを検出する前記ステップの前に、前記命令は更に、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
第1のジェスチャを検出する前記ステップの前に、前記命令は更に、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも2つの第1のアプリケーションプログラムが前記少なくとも2つの第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージを生成した場合、前記ディスプレイ画面の第3の領域に前記第2のアプリケーションインタフェース要素を表示する前記ステップは、
前記第2のアプリケーションインタフェース要素を離れて、又は組み合わせて配置し、前記第3の領域に前記第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップ、
を含む、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記第2のアプリケーションインタフェース要素が離れて配置され前記第3の領域に表示された後、又は、前記第2のアプリケーションインタフェース要素が組み合わせて配置され前記第3の領域に表示された後、前記命令は更に、
前記タッチセンシティブ面上で、前記少なくとも2つの第2のアプリケーションインタフェース要素のうち1つの第2のアプリケーションインタフェース要素が選択されたことを検出するステップと、
前記ディスプレイ画面の第4の領域に、前記第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され前記第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された前記新規メッセージの内容を表示するステップと、
を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記タッチセンシティブ面上で、前記第2のアプリケーションインタフェース要素が前記第1のアプリケーションインタフェース要素から離れるようにドラッグされたことを検出する前記ステップの後、前記命令は更に、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグが停止したことを検出するステップと、
前記ディスプレイ画面の第4の領域に、前記第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され前記第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された前記新規メッセージの内容を表示するステップと、
を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項15】
前記タッチセンシティブ面上で、前記第1のアプリケーションインタフェース要素と前記第2のアプリケーションインタフェース要素の両方が離れるようにドラッグされたことを検出する前記ステップの後、前記命令は更に、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第1のアプリケーションインタフェース要素のドラッグと前記第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグの両方が停止したことを検出するステップと、
前記ディスプレイ画面の第4の領域に、前記第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され前記第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された前記新規メッセージの内容を表示するステップと、
を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項16】
前記ディスプレイ画面の第4の領域に、前記第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され前記第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された前記新規メッセージの内容を表示する前記ステップの後、前記命令は更に、
前記タッチセンシティブ面上で、前記第4の領域の外部の第5の領域がタップされることを検出し、前記ディスプレイ画面の前記第4の領域において、前記第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され前記第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された前記新規メッセージの前記内容の表示を停止するステップ、
を含む、請求項13、14又は15に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に、アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを処理するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話が未読メッセージ、又は、アプリケーションに更新バージョンがある旨の通知を受信すると、一般に、携帯電話のデスクトップ上の対応するアイコンの右上に、メッセージ又はリマインダが未読のプロンプトの形式で表示される(例えば、小さな赤いドット)。小さな赤いドットのあるアプリケーションが非常に多くあると、携帯電話のホームページの清潔感や審美感に大きく影響するだけでなく、重要なことに、ユーザによるデスクトップの使用効率にも影響する。ユーザは、小さな赤いドットを取り消したい場合、アイコンをタップしてフルスクリーンでプログラムインタフェースを開始し、様々な操作を実行する必要がある。取消しのプロセス全体は効率が低く、また、プロセスが面倒である。加えて、未読操作を実行するためにアプリケーションを起動すると、大量のシステムリソースを占有してしまう。軽度の強迫性障害をもつユーザにとって、従来の操作方法はより不便である。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施形態は、アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを処理するための方法及び装置を提供する。これは、アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを独立して管理するのに便利であり、それにより、新規メッセージが処理されるたびに、新規メッセージに関連付けられたアプリケーションを開始することによって占有されるシステムリソースを節約することができる。
【0004】
第1の態様によれば、本発明の実施形態はポータブル電子装置を提供する。本デバイスは、
タッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有するディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
複数のアプリケーションプログラムと、
メモリに記憶され、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される1つ以上のプログラムと、
を備える。1つ以上のプログラムは命令を含み、命令は、
ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第1のアプリケーションインタフェース要素は第1のアプリケーションプログラムに対応する、ステップと、
ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージが生成されることを示し、第2の領域と第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、ステップと、
第1のジェスチャを検出するステップと、
ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、第1のジェスチャに応答するステップであって、第3の領域と第1の領域とは重ならない、ステップと、
を実行するために用いられる。
【0005】
第2の態様によれば、本発明の実施形態はポータブル電子装置を提供する。本デバイスは、
タッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有するディスプレイと、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
複数のアプリケーションプログラムと、
メモリに記憶され、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される1つ以上のプログラムと、
を備える。1つ以上のプログラムは命令を含み、命令は、
ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第1のアプリケーションインタフェース要素は、少なくとも2つの第1のアプリケーションプログラムを含む第1のフォルダに対応する、ステップと、
ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のフォルダ内の少なくとも1つの第1のアプリケーションプログラムが、少なくとも1つの第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージを生成したことを示し、第2の領域と第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、ステップと、
第1のジェスチャを検出するステップと、
ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、第1のジェスチャに応答するステップであって、第3の領域と第1の領域とは重ならない、ステップと、
を実行するために用いられる。
【0006】
第2の態様の第1の可能な実施方式に関して、第2の態様の第1の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素が第1のアプリケーションインタフェース要素から離れるようにドラッグされたことを検出するステップ、
を含む。
【0007】
第2の態様の第1の可能な実施方式に関して、第2の態様の第2の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
ポータブル電子装置が振動されたことを検出するステップ、
を含む。
【0008】
第2の態様の第1の可能な実施方式に関して、第2の態様の第3の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0009】
第2の態様の第1の可能な実施方式に関して、第2の態様の第4の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0010】
第2の態様の第1の可能な実施方式に関して、第2の態様の第5の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の両方が離れるようにドラッグされたことを検出するステップ、
を含む。
【0011】
第2の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第6の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップの前に、命令は更に、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がタッチ及びホールドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0012】
第2の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第7の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップの前に、命令は更に、
ポータブル電子装置が振動されたことを検出するステップ、
を含む。
【0013】
第2の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第8の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップの前に、命令は更に、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0014】
第2の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第9の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップの前に、命令は更に、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0015】
第2の態様の第1〜第9の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第10の可能な実施方式では、少なくとも2つの第1のアプリケーションプログラムが少なくとも2つの第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージを生成した場合、ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップは、
第2のアプリケーションインタフェース要素を離れて、又は組み合わせて配置し、第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップ、
を含む。
【0016】
第2の態様の第10の可能な実施方式に関して、第11の可能な実施方式では、第2のアプリケーションインタフェース要素が離れて配置され第3の領域に表示された後、又は、第2のアプリケーションインタフェース要素が組み合わせて配置され第3の領域に表示された後、命令は更に、
タッチセンシティブ面上で、少なくとも2つの第2のアプリケーションインタフェース要素のうち1つの第2のアプリケーションインタフェース要素が選択されたことを検出するステップと、
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するステップと、
を含む。
【0017】
第2の態様の第1の可能な実施方式に関して、第12の可能な実施方式では、タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素が第1のアプリケーションインタフェース要素から離れるようにドラッグされたことを検出するステップの後、命令は更に、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグが停止したことを検出するステップと、
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するステップと、
を含む。
【0018】
第2の態様の第5の可能な実施方式に関して、第13の可能な実施方式では、タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の両方が離れるようにドラッグされたことを検出するステップの後、命令は更に、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素のドラッグと第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグの両方が停止したことを検出するステップと、
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するステップと、
を含む。
【0019】
第11の可能な実施方式と、第12の可能な実施方式と、第13の可能な実施方式とのうちいずれかの可能な実施方式に関して、第14の可能な実施方式では、ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するステップの後、命令は更に、
タッチセンシティブ面上で、第4の領域の外部の第5の領域がタップされることを検出し、ディスプレイ画面の第4の領域において、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容の表示を停止するステップ、
を含む。
【0020】
第3の態様によれば、本発明の実施形態は、ディスプレイと複数のアプリケーションプログラムとを備えるポータブル電子装置において用いられる情報処理装置を提供する。ディスプレイはタッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有する。本情報処理装置は、
ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するように構成される装置であって、第1のアプリケーションインタフェース要素は第1のアプリケーションプログラムに対応する、装置と、
ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するように構成される装置であって、第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージが生成されることを示し、第2の領域と第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、装置と、
第1のジェスチャを検出するように構成される装置と、
ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、第1のジェスチャに応答するように構成される装置であって、第3の領域と第1の領域とは重ならない、装置と、
を備える。
【0021】
第4の態様によれば、本発明の実施形態は、ディスプレイと複数のアプリケーションプログラムとを備えるポータブル電子装置において用いられる情報処理装置を提供する。ディスプレイはタッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有する。本情報処理装置は、
ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するように構成される装置であって、第1のアプリケーションインタフェース要素は、少なくとも2つの第1のアプリケーションプログラムを含む第1のフォルダに対応する、装置と、
ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するように構成される装置であって、第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のフォルダ内の少なくとも1つの第1のアプリケーションプログラムが、少なくとも1つの第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージを生成したことを示し、第2の領域と第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、装置と、
第1のジェスチャを検出するように構成される装置と、
ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、第1のジェスチャに応答するように構成される装置と、第3の領域と第1の領域とは重ならない、装置と、
を備える。
【0022】
第4の態様の第1の可能な実施方式に関して、第4の態様の第1の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するように構成される装置は、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素が第1のアプリケーションインタフェース要素から離れるようにドラッグされたことを検出するように構成される装置、
を含む。
【0023】
第4の態様の第1の可能な実施方式に関して、第4の態様の第2の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するように構成される装置は、
ポータブル電子装置が振動されたことを検出するように構成される装置、
を含む。
【0024】
第4の態様の第1の可能な実施方式に関して、第4の態様の第3の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するように構成される装置は、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するように構成される装置、
を含む。
【0025】
第4の態様の第1の可能な実施方式に関して、第4の態様の第4の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するように構成される装置は、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するように構成される装置、
を含む。
【0026】
第4の態様の第1の可能な実施方式に関して、第4の態様の第5の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するように構成される装置は、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の両方が離れるようにドラッグされたことを検出するように構成される装置、
を含む。
【0027】
第4の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第6の可能な実施方式では、本装置は更に、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がタッチ及びホールドされたことを検出するように構成される装置、
を備える。
【0028】
第4の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第7の可能な実施方式では、本装置は更に、
ポータブル電子装置が振動されたことを検出するように構成される装置、
を備える。
【0029】
第4の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第8の可能な実施方式では、本装置は更に、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するように構成される装置、
を備える。
【0030】
第4の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第9の可能な実施方式では、本装置は更に、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するように構成される装置、
を備える。
【0031】
第4の態様の第1〜第9の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第10の可能な実施方式では、少なくとも2つの第2のアプリケーションインタフェース要素が存在する場合、ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、第1のジェスチャに応答するように構成される装置は、
第2のアプリケーションインタフェース要素を離れて、又は組み合わせて配置し、第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するように構成される装置、
を含む。
【0032】
第4の態様の第10の可能な実施方式に関して、第11の可能な実施方式では、本装置は更に、
タッチセンシティブ面上で、少なくとも2つの第2のアプリケーションインタフェース要素のうち1つの第2のアプリケーションインタフェース要素が選択されたことを検出するように構成される装置と、
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するように構成される装置と、
を備える。
【0033】
第4の態様の第1の可能な実施方式に関して、第12の可能な実施方式では、本装置は更に、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグが停止したことを検出するように構成される装置と、
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するように構成される装置と、
を備える。
【0034】
第4の態様の第5の可能な実施方式に関して、第13の可能な実施方式では、本装置は更に、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素のドラッグと第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグの両方が停止したことを検出するように構成される装置と、
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するように構成される装置と、
を備える。
【0035】
第4の態様の第11の可能な実施方式と、第12の可能な実施方式と、第13の可能な実施方式とのうちいずれかの可能な実施方式に関して、第14の可能な実施方式では、本装置は更に、
タッチセンシティブ面上で、第4の領域の外部の第5の領域がタップされたことを検出するように構成される装置と、
ディスプレイ画面の第4の領域において、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容の表示を停止するように構成される装置と、
を備える。
【0036】
第5の態様によれば、本発明の実施形態は、ポータブル電子装置のグラフィカルユーザインタフェースを提供する。ポータブル電子装置は、ディスプレイと、メモリと、複数のアプリケーションプログラムと、メモリに記憶された1つ以上のプログラムを実行するように構成される1つ以上のプロセッサとを備える。ディスプレイはタッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有する。本グラフィカルユーザインタフェースは、
アプリケーションインタフェース要素を表示するように構成されるインタフェースと、アプリケーションインタフェース要素が移動可能であることを表示するように構成されるインタフェースと、アプリケーションインタフェース要素が自動的にフォルダに移動することを表示するように構成されるインタフェースと、
を備える。アプリケーションインタフェース要素を表示するように構成されるインタフェースは、
ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第1のアプリケーションインタフェース要素は第1のアプリケーションプログラムに対応する、ステップと、
ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージが生成されることを示し、第2の領域と第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、ステップと、
第1のジェスチャが検出された後、第1のジェスチャに応答するステップと、
アプリケーションインタフェース要素を表示するように構成されるインタフェースが、表示を停止するステップと、
ディスプレイ画面の第3の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第3の領域と第1の領域とは重ならない、ステップと、
を含む。
【0037】
第6の態様によれば、本発明の実施形態は、ディスプレイと複数のアプリケーションプログラムとを備えるポータブル電子装置に適用される方法を提供する。ディスプレイはタッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有する。本方法は、
ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第1のアプリケーションインタフェース要素は第1のアプリケーションプログラムに対応する、ステップと、
ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージが生成されることを示し、第2の領域と第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、ステップと、
第1のジェスチャを検出するステップと、
ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、第1のジェスチャに応答するステップであって、第3の領域と第1の領域とは重ならない、ステップと、
を含む。
【0038】
第7の態様によれば、本発明の実施形態は、ディスプレイと複数のアプリケーションプログラムとを備えるポータブル電子装置に適用される方法を提供する。ディスプレイはタッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有する。本方法は、
ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第1のアプリケーションインタフェース要素は、少なくとも2つの第1のアプリケーションプログラムを含む第1のフォルダに対応する、ステップと、
ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップであって、第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のフォルダ内の少なくとも1つの第1のアプリケーションプログラムが、少なくとも1つの第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージを生成したことを示し、第2の領域と第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、ステップと、
第1のジェスチャを検出するステップと、
ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、第1のジェスチャに応答するステップであって、第3の領域と第1の領域とは重ならない、ステップと、
を含む。
【0039】
第7の態様の第1の可能な実施方式に関して、第7の態様の第1の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素が第1のアプリケーションインタフェース要素から離れるようにドラッグされたことを検出するステップ、
を含む。
【0040】
第7の態様の第1の可能な実施方式に関して、第7の態様の第2の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
ポータブル電子装置が振動されたことを検出するステップ、
を含む。
【0041】
第7の態様の第1の可能な実施方式に関して、第7の態様の第3の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0042】
第7の態様の第1の可能な実施方式に関して、第7の態様の第4の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0043】
第7の態様の第1の可能な実施方式に関して、第7の態様の第5の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップは、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の両方が離れるようにドラッグされたことを検出するステップ、
を含む。
【0044】
第7の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第6の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップの前に、本方法は更に、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がタッチ及びホールドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0045】
第7の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第7の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップの前に、本方法は更に、
ポータブル電子装置が振動されたことを検出するステップ、
を含む。
【0046】
第7の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第8の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップの前に、本方法は更に、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0047】
第7の態様の第1〜第5の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第9の可能な実施方式では、第1のジェスチャを検出するステップの前に、本方法は更に、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出するステップ、
を含む。
【0048】
第7の態様の第1〜第9の可能な実施方式のうちいずれか1つに関して、第10の可能な実施方式では、少なくとも2つの第2のアプリケーションインタフェース要素が存在する場合、ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップは、
第2のアプリケーションインタフェース要素を離れて、又は組み合わせて配置し、第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップ、
を含む。
【0049】
上述の解決策から、本発明の実施形態で提供されるアプリケーションに関連付けられた新規メッセージを処理するための方法及び装置によれば、アプリケーションが新規メッセージを生成したことを示すプロンプトが、アプリケーションを表すグラフィカルユーザインタフェースオブジェクトから分離されることが分かるであろう。これは、アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを独立して管理するのに便利であり、それにより、新規メッセージを処理するためにアプリケーションを開始することによって占有されるシステムリソースを節約することができる。加えて、ユーザ操作経験を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
本発明の実施形態又は従来技術の技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態又は従来技術を説明するために必要な添付図面を簡単に説明する。
図1A-a】一部の実施形態に係る、タッチセンシティブディスプレイを有するポータブル電子装置のブロック図である。
図1A-b】一部の実施形態に係る、タッチセンシティブディスプレイを有するポータブル電子装置のブロック図である。
図1A-c】一部の実施形態に係る、タッチセンシティブディスプレイを有するポータブル電子装置のブロック図である。
図1B】一部の実施形態に係る、イベント処理のために構成された例示的コンポーネントのブロック図である。
図2】一部の実施形態に係る、タッチスクリーンを有するポータブル電子装置を示す図である。
図3A】一部の実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する例示的電子装置のブロック図である。
図3B】一部の実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する例示的電子装置のブロック図である。
図3C】一部の実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する例示的電子装置のブロック図である。
図4】一部の実施形態に係る、ポータブル電子装置上のアプリケーションプログラムメニューに用いられる例示的ユーザインタフェースを示す図である。
図5】本発明の実施形態に係る方法のフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係る方法における第1の動作の例示図である。
図7】本発明の実施形態に係る方法における第2の動作の例示図である。
図8】本発明の実施形態に係る情報処理装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本発明の目的、技術的解決策及び利点がより明確になるように、以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を更に詳細に説明する。
【0052】
一般に、ユーザは、アプリケーションインタフェース要素に対応するアプリケーションの新規メッセージ(一般に、アプリケーションインタフェース要素の右上角に小さな赤いドットを使用する)を削除したい場合、アプリケーションインタフェース要素をタップして、アプリケーションインタフェース要素に対応するプログラムインタフェースを開始し、様々な動作を実行する必要がある。削除のプロセス全体は効率が低く、また、プロセスが面倒である。加えて、未読操作を実行するためにアプリケーションを起動すると、大量のシステムリソースを占有する。軽度の強迫性障害をもつユーザにとって、従来の操作方法はより不便である。
【0053】
以下に説明される実施形態により、ユーザは、より少ない操作で、グラフィカルユーザインタフェース上のアプリケーションインタフェース要素とアプリケーションインタフェース要素に対応するアプリケーションの新規メッセージとを分離することができ、よって、ユーザは新規メッセージを独立して処理することができる。それにより、新規メッセージが処理されるたびに新規メッセージに関連付けられたアプリケーションを開始することによって占有されるシステムリソースを節約することができる。このように、電力が節約され、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0054】
以下では、図1A−a〜図1A−c、図1B図2図3A図3Cは、例示的装置の説明を提供する。図4図6図7は、アプリケーションインタフェース要素を移動するように構成される例示的ユーザインタフェースを示す。図5は、アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを処理する方法のフローチャートである。図8は、アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを処理するための装置のブロック図である。図6及び図7のユーザインタフェースは、図5及び図8のプロセス及び/又は機能を図示するために用いられる。
【0055】
例示的装置
以下、実施形態を詳細に説明し、実施形態の例を添付図面に示す。以下の詳細な説明では多くの具体的な詳細が提供され、本発明の完全な理解を容易にする。しかしながら、当業者であれば、本発明を具体的な詳細なしに実施できることは明らかである。他の場合では、実施形態の説明を容易に理解できるように、周知の方法、プロセス、コンポーネント、回路及びネットワークは詳細には説明されない。
【0056】
更に理解されるべきこととして、「第1」や「第2」等の語句を用いて本明細書中の様々な要素を説明する場合があるが、これらの要素は語句によって限定されるべきではない。これらの語句は、ある要素を別の要素と区別するために用いられるに過ぎない。例えば、本発明の範囲から逸脱することなく、第1の接触を第2の接触と呼び、同様に第2の接触を第1の接触と呼ぶことができる。第1の接触と第2の接触は両方とも接触であるが、第1の接触と第2の接触は同じ接触ではない場合がある。或いは、一部のシナリオでは、第1の接触と第2の接触は同じ接触であってよい。
【0057】
本明細書において本発明の説明に使用される語句は、具体的な実施形態を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明の本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「1つ」、「ある」及び「この」という用語は、文脈上特に明記しない限り、複数形も含むものとする。更に理解されるべきこととして、本明細書で使用される「及び/又は」という語句は、関連する列挙された項目における1つ以上の項目の任意又は全ての可能な組合わせを示し、包含する。更に理解されるべきこととして、本明細書で使用される「有する」及び/又は「含む」という語句は、記載の特徴、整数、ステップ、操作、要素及び/又はコンポーネントの存在を示すが、1つ以上の他の特性、整数、ステップ、操作、要素、コンポーネント及び/又はそれらの組合わせの存在又は追加は排除されない。
【0058】
文脈に応じて、本明細書で使用される語句「…場合」は、「…とき」又は「後」又は「決定することに応答して」又は「検出することに応答して」の意味として解釈することができる。同様に、文脈に応じて、「…と決定された場合」又は「(記載の状態又は事象)が検出された場合」という表現は、「…と決定されたとき」又は「決定されたことに応答して」又は「(記載の状態又は事象)が検出されたとき」又は「(記載の状態又は事象)が検出されたことに応答して」の意味として解釈することができる。
【0059】
電子装置、そのようなデバイスに使用されるユーザインタフェース、並びにそのようなデバイスが用いられる関連プロセスの実施形態が説明される。一部の実施形態では、デバイスは携帯電話等のポータブル通信デバイスであり、更に、パーソナルデジタルアシスタント及び/又は音楽プレーヤ機能等の別の機能を含む。ポータブル電子装置の例示的な実施形態は、iOS(登録商標)、Android(登録商標)、Microsoft(登録商標)、或いは別のオペレーティングシステムを用いるポータブル電子装置を含むが、これに限定されない。代替として、タッチセンシティブ面(例えばタッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップコンピュータやタブレットコンピュータのような別のポータブル電子装置を用いることができる。更に理解されるべきこととして、一部の実施形態では、デバイスは、ポータブル通信デバイスではなく、タッチセンシティブ面(例えばタッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータである。
【0060】
ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を備える電子装置を以下に説明する。しかしながら、電子装置は、物理キーボード、マウス及び/又はジョイスティック等、1つ以上の他の物理的ユーザインタフェース装置を含んでよいことを理解されたい。
【0061】
本装置は、一般に、描画アプリケーションプログラム、プレゼンテーションアプリケーションプログラム、ワードプロセッシングアプリケーションプログラム、ウェブページ作成アプリケーションプログラム、ディスク編集アプリケーションプログラム、表計算アプリケーションプログラム、ゲームアプリケーションプログラム、電話アプリケーションプログラム、ビデオ会議アプリケーションプログラム、電子メールアプリケーションプログラム、インスタントメッセージアプリケーションプログラム、運動支援アプリケーションプログラム、写真管理アプリケーションプログラム、デジタルカメラアプリケーションプログラム、デジタルビデオカメラアプリケーションプログラム、ネットワークブラウジングアプリケーションプログラム、デジタル音楽プレーヤーアプリケーションプログラム、デジタルビデオプレーヤーアプリケーションプログラムのうち1つ以上のような、様々なアプリケーションプログラムをサポートする。
【0062】
装置上で実行可能な様々なアプリケーションプログラムは、タッチセンシティブ面等、少なくとも1つの共通の物理的ユーザインタフェースデバイスを用いてよい。タッチセンシティブ面の1つ以上の機能と、装置に表示される対応する情報とは、アプリケーションプログラムから次のアプリケーションプログラムに調整及び/又は変更されてよく、且つ/又は、対応するアプリケーションプログラムで調整及び/又は変更されてよい。このように、装置の一般的な物理的アーキテクチャ(例えばタッチセンシティブ面)は、ユーザにとって直感的且つ明瞭なユーザインタフェースを採用することにより、様々なアプリケーションプログラムをサポートすることができる。
【0063】
次に、タッチセンシティブディスプレイを備えるポータブル装置の実施形態について説明する。図1A−a〜図1A−cは、一部の実施形態に係る、タッチセンシティブディスプレイ112を備えるポータブル電子装置100のブロック図である。場合によっては、便宜上、タッチセンシティブディスプレイ112は「タッチスクリーン」と称され、或いはタッチセンシティブディスプレイシステムと称されるか又は呼ばれることがあり、或いはタッチセンシティブ面(touch-sensitive surface)及びディスプレイ画面(display)を備えるディスプレイシステムと称されることがある。装置100は、メモリ102(メモリ102は1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含んでよい)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺装置インタフェース118、RF回路システム108、可聴周波数回路システム110、スピーカ111、マイク113、入出力(I/O)サブシステム106、別の入力制御装置116及び外部ポート124を含む。装置100は、1つ以上の光センサ164を備えてよい。これらのコンポーネントは、1つ以上の通信バス又は信号ケーブル103を用いて通信を実行することができる。
【0064】
理解されるべきこととして、装置100はポータブル電子装置の一例に過ぎず、装置100が有するコンポーネントの数は、図に示されたコンポーネントよりも多くても少なくてもよく、2つ以上のコンポーネントが組み合わされてよく、或いは異なる構成又は配置のコンポーネントが含まれてよい。図1A−a〜図1A−cに示されるコンポーネントは、ハードウェア又はソフトウェア、或いはハードウェアとソフトウェアの組合わせによって実施されてよく、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含んでよい。
【0065】
メモリ102は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、更に、例えば1つ以上の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置その他の不揮発性ソリッドステート記憶装置等の不揮発性メモリを含んでよい。装置100の他のコンポーネント(CPU120や周辺装置インタフェース118等)によるメモリ102へのアクセスは、メモリコントローラ122によって制御されてよい。
【0066】
周辺装置インタフェース118は、装置の入出力周辺装置をCPU120及びメモリ102に結合するように構成されてよい。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットを動作又は実行して、装置100の様々な機能を実行し、データを処理する。一部の実施形態では、1つ以上のプロセッサ120は、画像信号プロセッサ及びデュアルコア又はマルチコアプロセッサを含む。
【0067】
一部の実施形態では、周辺装置インタフェース118、CPU120及びメモリコントローラ122は、単一のチップ、例えばチップ104上に実装されてよい。一部の他の実施形態では、周辺装置インタフェース118、CPU120及びメモリコントローラ122は、独立したチップ上に実装されてよい。
【0068】
RF(無線周波数)回路システム108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を受信及び送信する。RF回路システム108は、電気信号を電磁信号に変換し、或いは電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を用いて通信ネットワーク及び別の通信機器と通信する。RF回路システム108は、そのような機能を実行するために用いられる周知の回路システムを含んでよく、限定ではないが、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つ以上の増幅器、チューナ、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、コーデックチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリ等を含んでよい。RF回路システム108は、無線通信によってネットワーク及び別の装置と通信してよい。ネットワークは、例えば、インターネット(ワールドワイドウェブ(WWW)とも呼ばれる)、イントラネット及び/又は無線ネットワーク(例えば、携帯電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN))である。無線通信は、様々な通信規格、プロトコル又は技術のうち任意のタイプを採用してよく、例えば限定ではないが、GSM(Global System for Mobile Communications)、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment:EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、ブルートゥース、ワイヤレス・フィディリティ(Wi−Fi)(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g及び/又はIEEE802.11n)、ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(VoIP)、Wi−MAX、電子メールプロトコル(例えばインターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル(I地図)及び/又はポスト・オフィス・プロトコル(POP))、インスタントメッセージ(例えばXMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)、SIMPLE(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions)、IMPS(Instant Messaging and Presence Service))及び/又はショートメッセージサービス(SMS)、或いは、本書の提出時に開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適切な通信プロトコルが含まれる。
【0069】
可聴周波数回路システム110、スピーカ111及びマイク113は、ユーザと装置100との間の音声インタフェースを提供する。可聴周波数回路システム110は、周辺装置インタフェース118から音声データを受信し、音声データを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号をヒトが聞くことのできる音波に変換する。可聴周波数回路システム110は更に、音波に応じた変換により、マイク113によって得られた電気信号を受信する。可聴周波数回路システム110は、電気信号を音声データに変換し、音声データを処理のために周辺装置インタフェース118に送信する。音声データは、周辺装置インタフェース118によってメモリ102及び/又はRF回路システム108から取り込まれてよく、且つ/又はそれらに送信されてよい。一部の実施形態では、可聴周波数回路システム110は更に、ヘッドセットジャック(例えば図2の212)を含む。ヘッドセットジャックは、可聴周波数回路システム110と着脱可能な音声入出力周辺装置との間のインタフェースを提供する。周辺装置は、例えば、出力専用のイヤホンや、出力(例えば単一イヤピース又は2つのイヤピースのイヤホン)と入力(例えばマイク)の両用のヘッドセットである。
【0070】
I/Oサブシステム106は、装置100上のタッチスクリーン112や他の入力制御装置116等の入出力周辺装置を、周辺装置インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、ディスプレイコントローラ156と、他の入力制御装置によって用いられる1つ以上の入力コントローラ160とを含んでよい。1つ以上の入力コントローラ160は、別の入力制御装置116から電気信号を受信し、或いは別の入力制御装置116に電気信号を送信する。別の入力制御装置116は、物理的ボタン(例えばプッシュボタンやロッカーボタン)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイール等を含んでよい。一部の任意の実施形態では、入力コントローラ160は、キーボード、赤外線ポート、USBポート、又はマウスのようなポインタデバイスのいずれか1つに結合されてよい(結合されなくてもよい)。1つ以上のボタン(例えば図2の208)は、スピーカ111及び/又はマイク113の音量を制御するように構成されたアップ/ダウンボタンを含んでよい。1つ以上のボタンは、プッシュボタン(例えば図2の206)を含んでよい。
【0071】
タッチセンシティブディスプレイ112は、装置とユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112から電気信号を受信し、且つ/又は、タッチスクリーン112に電気信号を送信する。タッチスクリーン112は、ユーザに視覚的出力を表示する。視覚的出力は、グラフィックス、テキスト、アイコン、ビデオ及びそれらの任意の組合わせ(集合的に「グラフィックス」と呼ばれる)を含んでよい。一部の実施形態では、一部の視覚的出力又は全ての視覚的出力は、ユーザインタフェースオブジェクトに対応してよい。
【0072】
タッチスクリーン112は、タッチ及び/又は触覚接触に基づいてユーザからの入力を受信するタッチセンシティブ面と、センサ又はセンサ群とを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)は、タッチスクリーン112上の接触(及び接触の任意の移動又は中断)を検出し、検出された接触を、タッチスクリーン112上に表示されるユーザインタフェーオブジェクト(例えば1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、画像)とのインタラクションに変換する。例示の実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0073】
タッチスクリーン112は、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術又はLED(発光ダイオード)技術を採用してよく、別の実施形態では別のディスプレイ技術を採用してよい。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、現在知られている、或いは将来開発される様々なタッチセンシング技術の任意の技術、別の近接センサアレイ、或いはタッチスクリーン112と接触する1つ以上の点を決定するように構成される要素を用いて、接触と接触の移動又は中断を検出してよい。様々なタッチセンシング技術には、容量性、抵抗性、赤外線又は表面弾性波技術が含まれるが、これらに限定されない。例示の実施形態では、投影相互キャパシタンスセンシング技術が採用される。
【0074】
タッチスクリーン112は、100dpiを超えるビデオ解像度を有してよい。一部の実施形態では、タッチスクリーンは約160dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、スタイラスや指等の任意の適切なオブジェクト又はアクセサリを使用することにより、タッチスクリーン112にタッチすることができる。一部の実施形態では、ユーザインタフェースは、主に、指による接触及びジェスチャで動作するように設計される。 タッチスクリーン上の指の接触面積が大きいので、指による入力の精度は、スタイラスによる入力の精度よりも低い場合がある。一部の実施形態では、装置は、ユーザが期待する動作を実行するために、指による粗い入力を正確なポインタ/カーソル位置又はコマンドに変換する。
【0075】
一部の実施形態では、タッチスクリーンに加えて、装置100は、特定の機能を有効又は無効にするように構成されるタッチパッド(図示なし)を備えてよい。一部の実施形態では、タッチパッドは、装置のタッチセンシティブ領域である。タッチスクリーンとは異なり、タッチセンシティブ領域は視覚的出力を表示しない。タッチパッドは、タッチスクリーン112とは別個のタッチセンシティブ面であってよく、或いは、タッチスクリーンによって形成されるタッチセンシティブ面の拡張部であってよい。
【0076】
装置100は更に、様々なコンポーネントに電力を供給するために用いられる電力システム162を備える。電力システム162は、電力管理システム、1つ以上の電源(例えばバッテリ及び交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力ステータスインジケータ(例えば発光ダイオード(LED))及びポータブル装置内の発電、管理及び分配に関連する任意の他のコンポーネントを含んでよい。
【0077】
装置100は更に、1つ以上の光センサ164を備えてよい。図1A−a〜図1A−cは、I/Oサブシステム106の光センサコントローラ158に結合される光センサを示す。光センサ164は、電荷結合素子(CCD)又は相補型金属酸化膜半導体(CMOS)フォトトランジスタを含んでよい。光センサ164は、1つ以上のレンズを用いて投影された光を環境から受け取り、その光を画像を示すデータに変換する。撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と組み合わせて、光センサ164は、静止画像又はビデオをキャプチャしてよい。一部の実施形態では、1つ以上の光センサが装置100の後部に配置され、装置の正面のタッチスクリーンディスプレイ112に対向するので、タッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又はビデオ画像を収集するように構成されるビューファインダとして用いられてよい。一部の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上のビデオ会議の他の参加者をユーザが見るときに、ユーザの画像を取得してビデオ会議に使用することができるように、装置の前面に1つ以上の他の光センサが配置される。
【0078】
装置100は更に、1つ以上の近接センサ166を備えてよい。図1A−a〜図1A−cは、周辺装置インタフェース118に結合される近接センサ166を示す。別の選択肢では、近接センサ166は、I/Oサブシステム106の入力コントローラ160に結合されてよい。一部の実施形態では、電子装置がユーザの耳の近くに配置されるとき(例えばユーザが通話をしているとき)、近接センサが閉じられ、タッチスクリーン112が無効にされる。
【0079】
装置100は更に、1つ以上の加速度計168を備えてよい。図1A−a〜図1A−cは、周辺装置インタフェース118に結合される加速度計168を示す。別の選択肢では、加速度計168は、I/Oサブシステム106の入力コントローラ160に結合されてよい。一部の実施形態では、1つ以上の加速度計から受信されたデータの分析に基づいて、縦方向ビュー又は横方向ビューでタッチスクリーンディスプレイに情報が表示される。任意に、加速度計168に加えて、装置100は更に、位置及び方向(例えばポートレイト又はランドスケープ)に関する情報を取得するように構成された磁力計(図示なし)及びGPS(或いはGLONASS又はBeiDou又は別のグローバルナビゲーションシステム)受信機(なし)を備える。
【0080】
一部の実施形態では、メモリ102に記憶されるソフトウェアコンポーネントは、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、タッチ/移動モジュール(又は命令セット)130、グラフィックスモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(GPS)モジュール(又は命令セット)135及びアプリケーションプログラム(又は命令セット)136を含む。加えて、一部の実施形態では、図1A−a〜図1A−c及び図3A図3Cに示されるように、メモリ102は、装置/全体内部状態157を記憶する。装置/全体内部状態157は、現在アクティブなアプリケーションプログラム(存在する場合)を示すために用いられるアクティブアプリケーションプログラム状態と、タッチスクリーンディスプレイ112の領域を占めるアプリケーションプログラム、ビューその他の情報を示すために用いられるディスプレイ状態と、装置のセンサ及び入力制御装置116から得られた情報を含むセンサ状態と、装置の位置及び姿勢に関する情報とのうち1つ以上を含む。
【0081】
オペレーティングシステム126(例えばDarwin、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、WINDOWS、ANDROID、組込みオペレーティングシステム(Vx Works等))は、一般のシステムタスク(例えばメモリ管理、記憶装置制御、電力管理)を制御及び管理するように構成され、且つ様々なハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントとの間の通信を容易にする様々なソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを含む。加えて、一部の実施形態では、メモリ102は、デジタルカメラフィルム159及びデジタル画像パイプライン161を記憶する。
【0082】
通信モジュール128は、装置100が1つ以上の外部ポート124を用いて別の装置と通信することができるようにし、更に、RF回路システム108及び/又は外部ポート124によって受信されたデータを処理するように構成される様々なソフトウェアコンポーネントを含む。外部ポート124(例えばユニバーサルシリアルバス(USB)やファイヤーワイヤー)は、別の装置に直接結合されるか、或いはネットワーク(例えばインターネットや無線LAN)を用いて他の装置に間接的に結合されるのに適する。一部の実施形態では、外部ポートは、iPod(Apple Inc.の商標)デバイスに用いられる30ピンコネクタと同じか又は類似し、且つ/又は外部ポートと互換性のある、マルチピン(例えば30ピン)コネクタである。
【0083】
タッチ/移動モジュール130は、タッチスクリーン112(ディスプレイコントローラ156と組み合わせて)及び別のタッチセンシティブデバイス(例えばタッチパッドや物理クリックホイール)との接触を検出してよい。タッチ/移動モジュール130は、例えば接触が生じたか否かの決定(例えば指押しイベントの検出)、接触動作が存在するか否かの決定とタッチセンシティブ面全体での移動の追跡(例えば、1本の指又は複数の指のドラッグイベントの検出)、接触が終了したか否かの決定(例えば、指上げイベント又は接触中断の検出)等、接触検出に関する様々な動作を実行するように構成される複数のソフトウェアコンポーネントを含む。タッチ/移動モジュール130は、タッチセンシティブ面から接触データを受信する。接触点の移動を決定することは、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を決定することを含んでよい。接触点の移動は、一連の接触データによって示される。これらの操作は、単一の接触(例えば、1本指の接触)又は同時の多点接触(例えば“マルチタッチ”/複数指の接触)に適用することができる。一部の実施形態では、タッチ/移動モジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0084】
タッチ/移動モジュール130は、ユーザのジェスチャ入力を検出してよい。タッチセンシティブ面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する。したがって、特定の接触パターンを検出することにより、ジェスチャを検出することができる。例えば、単一の指のタップジェスチャを検出することは、指押しイベントを検出し、その後、指押しイベントの同じ位置(例えばアイコン位置)(又は基本的に同じ位置)で指上げ(離脱)イベントを検出することを含む。別の例では、タッチセンシティブ面での指スワイプジェスチャの検出は、指押しイベントを検出し、1本指又は複数の指のドラッグイベントを検出し、続いて指上げ(離脱)イベントを検出することを含む。
【0085】
グラフィックスモジュール132は、タッチスクリーン112又は別のディスプレイ上にグラフィックをレンダリング及び表示するように構成される複数の既知のソフトウェアコンポーネントを含む。複数の既知のソフトウェアコンポーネントは、表示されるグラフィックスの強度を変更するように構成されるいコンポーネントを含む。本明細書に記載されるように、「グラフィックス」という用語は、ユーザに表示することのできる任意のオブジェクトを含み、限定ではないが、テキスト、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクト等)、デジタル画像、ビデオ、アニメーション等を含む。
【0086】
一部の実施形態では、グラフィックスモジュール132は、グラフィックスを示すために使用する必要のあるデータを記憶する。各グラフィックスには対応するコードが割り当てられてよい。グラフィックスモジュール132は、アプリケーションプログラム等から、表示対象として指定された1つ以上のグラフィックスコードを受け取り、更に、必要に応じて座標データその他のグラフィックス属性データを併せて受け取り、画面画像データを生成して、そのデータをディスプレイコントローラ156に出力する。
【0087】
グラフィックスモジュール132のコンポーネントとして用いることのできるテキスト入力モジュール134は、様々なアプリケーションプログラム(例えば連絡先137、電子メール140、インスタントメッセージ141、ブラウザ147、テキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーションプログラム)においてテキストを入力するように構成されるソフトキーボードを提供する。
【0088】
GPSモジュール135は、デバイスの位置を決定し、様々なアプリケーションプログラムで使用するための情報を提供する(例えば、位置に基づくダイヤルのために電話138に情報を提供する、写真/ビデオメタデータとしてカメラ143に情報を提供する、位置に基づくサービスを提供するアプリケーションプログラム(天気予報デスクトップアプレット、地域のイエローページのデスクトップアプレット、地図/ナビゲーションデスクトップアプレット等)に情報を提供する)。
【0089】
アプリケーションプログラム136は、以下のモジュール(又は命令セット)、すなわち、
連絡先モジュール137((アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
電話モジュール138、
ビデオ会議モジュール139、
電子メールクライアントモジュール140、
インスタントメッセージ(IM)モジュール141、
運動支援モジュール142、
静止画像及び/又はビデオ画像に用いられるカメラモジュール143、
画像管理モジュール144、
ブラウザモジュール147、
カレンダーモジュール148、
デスクトップアプレットモジュール149(天気デスクトップアプレット149−1、株式市場デスクトップアプレット149−2、計算機デスクトップアプレット149−3、目覚まし時計デスクトップアプレット149−4、辞書デスクトップアプレット149−5、ユーザによって取得される別のデスクトップアプレット、ユーザによって作成されるデスクトップアプレット149−6のうち1つ以上を含んでよい)、
ユーザによって作成されたデスクトップアプレット149−6を生成するように構成されるデスクトップアプレット作成モジュール150、
検索モジュール151、
ビデオ/音楽プレーヤモジュール152(ビデオプレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールを含んでよい)、
メモモジュール153、
地図モジュール154、
オンラインビデオモジュール155、
サウンド/音声レコーダモジュール163、及び/又は
通知モジュール165、
或いはモジュールのサブグループ又はスーパーセットを含んでよい。
【0090】
メモリ102に記憶することのできるアプリケーションプログラム136の他の例としては、別のワードプロセシングアプリケーションプログラム、別の画像編集アプリケーションプログラム、描画アプリケーションプログラム、プレゼンテーションアプリケーションプログラム、Java(登録商標)によって起動されるアプリケーションプログラム、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、サウンド再生が挙げられる。
【0091】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と組み合わせて、連絡先モジュール137は、アドレス帳又は連絡先リストを管理するように構成されてよい(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーションプログラム内部状態192に記憶される)。アドレス帳又は連絡先リストを管理することは、アドレス帳に名前を追加すること、アドレス帳から名前を削除すること、電話番号、電子メールアドレス、実際の住所その他の情報を名前と関連付けること、画像を名前と関連付けること、名前をソート及び分類すること、電話138、ビデオ会議139、電子メール140又はIM141を用いて実行される通信を開始及び/又は容易にするために電話番号又は電子メールアドレスを提供すること等を含む。
【0092】
RF回路システム108、可聴周波数回路システム110、スピーカ111、マイク113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と組み合わせて、電話モジュール138は、電話番号に対応する文字列を入力し、アドレス帳137内の1つ以上の電話番号にアクセスし、入力された電話番号を変更し、対応する電話番号にダイヤルし、電話で通信し、通話が終了したときに通話を切断又は終了するように構成されてよい。上述のように、無線通信は、複数の通信規格、プロトコル又は技術のいずれか1つを採用してよい。
【0093】
RF回路システム108、可聴周波数回路システム110、スピーカ111、マイク113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先リスト137及び電話モジュール138と組み合わせて、ビデオ会議モジュール139は、ユーザ命令に従って、ユーザと1人以上の他の参加者との間のビデオ会議を開始、実行及び終了するために用いられる実行可能命令を含む。
【0094】
RF回路システム108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と組み合わせて、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザ命令に応答して、電子メールを作成、送信、受信及び管理するために用いられる実行可能命令を含む。画像管理モジュール144と組み合わせて、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143によって撮影された静止画像又はビデオ画像を有する電子メールを容易に作成及び送信することができる。
【0095】
RF回路システム108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と組み合わせて、インスタントメッセージモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字列を入力し、以前に入力された文字を修正し、対応するインスタントメッセージを送信し(例えば、ショートメッセージサービス(SMS)又はマルチメディアメッセージサービス(MMS)プロトコルを電話によるインスタントメッセージに用いる、或いは、インターネットベースのインスタントメッセージにXMPP、SIMPLE又はIMPSを用いる)、インスタントメッセージを受信し、受信されたインスタントメッセージをチェックするために用いられる実行可能命令を含む。一部の実施形態では、送信されたインスタントメッセージ及び/又は受信されたインスタントメッセージは、グラフィックス、写真、オーディオファイル、ビデオファイル並びに/又はMMS及び/若しくは拡張メッセージングサービス(EMS)でサポートされる別の添付ファイルを含んでよい。本明細書に記載されるように、「インスタントメッセージ」は、電話によるメッセージ(例えばSMS又はMMSを用いて送信されたメッセージ)及びインターネットベースのメッセージ(例えばXMPP、SIMPLE又はIMPSを用いて送信されたメッセージ)を指す。
【0096】
RF回路システム108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154及び音楽プレーヤモジュール146と組み合わせて、運動支援モジュール142は、運動(例えば時間、距離及び/又はカロリー消費目標を有する)を作成し、運動センサ(運動施設)と通信し、運動センサのデータを受信し、運動モニタリングに用いられるセンサを校正し、運動用の音楽を選択して再生し、運動データを表示、記憶及び送信するために用いられる実行可能命令を含む。
【0097】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、デジタル画像パイプライン161(デジタル画像パイプライン161は、光センサからの生データを最終的な画像又はビデオに変換する)及び画像管理モジュール144と組み合わせて、カメラモジュール143は、静止画像又はビデオ(ビデオストリームを含む)をキャプチャし、静止画像又はビデオをメモリ102(例えばデジタルカメラフィルム159)に記憶し、メモリ102から(例えばデジタルカメラフィルム159から)静止画像又はビデオを削除するために用いられる実行可能命令を含む。
【0098】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134及びカメラモジュール143と組み合わせて、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオ画像(カメラフィルム159に記憶された静止画像及び/又はビデオ画像を含む)を配列、修正(例えば編集)、或いは別の方式で操作・制御、タグ付け、削除、提示(例えばデジタルスライドショーやアルバムで)及び記憶するために用いられる実行可能命令を含む。
【0099】
RF回路システム108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と組み合わせて、ブラウザモジュール147は、ユーザ命令に従って、インターネットを閲覧する(例えばウェブページ又はウェブページの一部の検索、リンク、受信及び表示や、ウェブページと別のファイルの添付ファイルへのリンクを含む)ために用いられる実行可能命令を含む。
【0100】
RF回路システム108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140及びブラウザモジュール147と組み合わせて、カレンダーモジュール148は、ユーザ命令に従って、カレンダー及びカレンダーに関連付けられたデータ(例えばカレンダーエントリや予定タスクリスト)を作成、表示、修正及び記憶するために用いられる実行可能命令を含む。
【0101】
RF回路システム108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134及びブラウザモジュール147と組み合わせて、デスクトップアプレットモジュール149は、ユーザがダウンロードして使用することのできる小型アプリケーションプログラムである(例えば天気デスクトップアプレット149−1、株式市場デスクトップアプレット149−2、計算機デスクトップアプレット149−3、目覚まし時計デスクトップアプレット149−4及び辞書デスクトップアプレット149−5)、又はユーザが作成することのできる小型アプリケーションプログラム(例えばユーザによって作成されたデスクトップアプレット149−6)である。一部の実施形態では、デスクトップアプレットは、HTML(ハイパーテキスト・マークアップ言語)ファイル、CSS(カスケードスタイルシート)ファイル及びJavaScriptファイルを含む。一部の実施形態では、デスクトップアプレットは、XML(拡張マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えばYahoo!デスクトップアプレット)を含む。
【0102】
RF回路システム108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134及びブラウザモジュール147と組み合わせて、デスクトップアプレット作成モジュール150は、デスクトップアプレットを作成するために(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をデスクトップアプレットに転送するために)用いられてよい。
【0103】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と組み合わせて、検索モジュール151は、ユーザ命令に従って、1つ以上の検索基準(例えばユーザによって指定された1つ以上の検索用語)にマッチするテキスト、音楽、サウンド、画像、ビデオ及び/又は他のファイルについて、メモリ102を検索するために用いられる実行可能命令を含む。
【0104】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、可聴周波数回路システム110、スピーカ111、RF回路システム108及びブラウザモジュール147と組み合わせて、ビデオ/音楽プレーヤモジュール152は、ユーザが、1つ以上のファイルフォーマット(MP3やAACファイル等)で記憶された録音済み音楽や別のサウンドファイルをダウンロード及び再生することを可能にする実行可能命令と、ビデオを表示、提示、或いは別の方法で再生する(例えばタッチスクリーン112上や、外部ポート124を用いて接続された外部ディスプレイ上に)ために用いられる実行可能命令と、を含む。一部の実施形態では、装置100は、MP3プレーヤの機能を有してよい。
【0105】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132及びテキスト入力モジュール134と組み合わせて、メモモジュール153は、ユーザ命令に従って、メモ、やることリスト等を作成するために用いられる実行可能命令を含む。
【0106】
RF回路システム108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135及びブラウザモジュール147と組み合わせて、地図モジュール154は、ユーザ命令に従って、地図及び地図に関連するデータ(例えば運転ルート、特定の位置又は近傍の店舗や別の注目点のデータ、その他の位置に基づく情報)を受信、表示、変更及び記憶するように構成されてよい。
【0107】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、可聴周波数回路システム10、スピーカ111、RF回路システム108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140及びブラウザモジュール147と組み合わせて、オンラインビデオモジュール155は、ユーザが1つ以上のファイルフォーマット(H.264等)のオンラインビデオにアクセス、閲覧、受信(例えばストリーミング方式での受信及び/又はダウンロード)、再生(例えばタッチスクリーン上や、外部ポート124を用いて接続された外部ディスプレイ上で)、別の方式で管理し、特定のオンラインビデオへのリンクを有する電子メールを送信することができるようにする命令を含む。一部の実施形態では、電子メールクライアントモジュール140の代わりに、インスタントメッセージモジュール141は、特定のオンラインビデオに対するリンクを送信するように構成される。
【0108】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130、グラフィックスモジュール132、可聴周波数回路システム110、スピーカ111及びマイク113と組み合わせて、サウンド/音声レコーダモジュール163は、ユーザが1つ以上のファイルフォーマット(MP3やAACファイル等)で音声(例えばサウンド)を記録できるようにする実行可能命令と、記録された音声ファイルを提示又は別の方式で再生するために用いられる実行可能命令とを含む。
【0109】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、タッチモジュール130及びグラフィックスモジュール132と組み合わせて、通知モジュール165は、タッチスクリーン112上に通知又は警告(着信メッセージ、着信呼、カレンダーイベントリマインダ、アプリケーションプログラムイベント等)を表示するための実行可能命令を含む。
【0110】
上述した各モジュール及びアプリケーションプログラムは、本願に記載される上述した1つ以上の機能及び方法(例えば、本明細書に記載のコンピュータによって実施される方法その他の情報処理方法)を実行するための実行可能命令のセットに対応する。モジュール(すなわち命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、プロセス又はモジュールとして実装される必要はない。加えて、様々な実施形態において、モジュールの様々なサブグループは組み合わされてよく、或いは別の方式で再配置されてよい。一部の実施形態では、メモリ102は、上述のモジュール及びデータ構造のサブグループを記憶してよい。加えて、メモリ102は、上述されていない別のモジュール及びデータ構造を記憶してよい。
【0111】
一部の実施形態では、装置100は、装置上で予め定義された機能のグループの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを用いて実行されるような装置である。装置100の動作のために構成された主入力制御装置として、タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを用いることにより、装置100上の物理的入力制御装置(プッシュボタンやダイヤル等)の数を減らすことができる。
【0112】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを用いることによってのみ実行可能な所定の機能群は、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。一部の実施形態では、タッチパッドがユーザによってタッチされると、装置100は、装置100上に表示され得る任意のユーザインタフェースから、主要メニュー、メインメニュー又はルートメニューにナビゲートする。そのような実施形態では、タッチパッドを「メニューボタン」と呼ぶことがある。一部の他の実施形態では、メニューボタンは、物理的プッシュボタンその他の物理的入力制御装置であってよいが、タッチパッドではない。
【0113】
図1Bは、一部の実施形態に係る、イベント処理のために構成された例示的コンポーネントのブロック図である。一部の実施形態では、メモリ102(図1A−a〜図1A−c)又はメモリ370(図3A図3C)は、イベント分類部170(例えばオペレーティングシステム126内の)と、対応するアプリケーションプログラム136−1(例えば、上述のアプリケーションプログラム137〜151,155,380〜390のうちのいずれかのアプリケーションプログラム)とを含む。
【0114】
イベント分類部170は、イベント情報を受信し、イベント情報を転送する必要のあるアプリケーションプログラム136−1と、アプリケーションプログラム136−1のアプリケーションプログラムビュー191とを決定する。イベント分類部170は、イベントモニタ171及びイベントスケジューラモジュール174を含む。一部の実施形態では、アプリケーションプログラム136−1は、アプリケーションプログラム内部状態192を含む。アプリケーションプログラム内部状態192は、アプリケーションプログラムがアクティブであるか又は実行されているときに、タッチセンシティブディスプレイ112に表示される現在のアプリケーションプログラムビューを示す。一部の実施形態では、装置/全体内部状態157は、イベント分類部170により、現在アクティブなアプリケーションプログラム(複数のアプリケーションプログラム)を決定するために用いられる。アプリケーションプログラム内部状態192は、イベント分類部170により、イベント情報を転送する必要のあるアプリケーションビュー191を決定するために用いられる。
【0115】
一部の実施形態では、アプリケーションプログラム内部状態192は他の情報を含み、例えば、アプリケーションプログラム136−1が実行を再開されたときに用いられる再開情報と、アプリケーションプログラム136−1によって表示されている情報又はアプリケーションプログラム136−1によって表示される準備が整っている情報を示すユーザインタフェース状態情報と、ユーザがアプリケーションプログラム136−1の以前の状態又はビューに戻ることを可能にするために用いられる状態キューと、ユーザが以前に行ったアクションの繰返し/取消しキューとのうち1つ以上を含む。
【0116】
イベントモニタ171は、周辺装置インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、タッチセンシティブディスプレイ112上のユーザタッチは、マルチタッチジェスチャの一部として用いられる)に関する情報を含む。周辺装置インタフェース118は、周辺装置インタフェース118がI/Oサブシステム106若しくはセンサ(近接センサ166等)、加速度計168及び/又はマイク113から(可聴周波数回路システム110を用いて)受信した情報を送信する。周辺装置インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチセンシティブディスプレイ112又はタッチセンシティブ面からの情報を含む。
【0117】
一部の実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺装置インタフェース118に要求を送信する。応答として、周辺装置インタフェース118はイベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺装置インタフェース118は、重要なイベントが発生したとき(例えば、所定のノイズ閾値より大きい入力が受信されているとき、及び/又は、所定の時間を超える入力が受信されているとき)にのみ、イベント情報を送信する。
【0118】
一部の実施形態では、イベント分類部170は更に、ヒットビュー決定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部決定モジュール173を含む。
【0119】
タッチセンシティブディスプレイ112が複数のビューを表示するとき、ヒットビュー決定モジュール172は、1つ以上のビューにおいてサブイベントが発生する場所を決定するために用いられるソフトウェアプロセスを提供する。このビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることのできるコントロールその他の要素を含む。
【0120】
アプリケーションプログラムに関連するユーザインタフェースの別の態様はビューのグループであり、本明細書ではアプリケーションプログラムビュー又はユーザインタフェースウィンドウとも呼ばれ、その中では情報が表示され、タッチベースのジェスチャが生じる。タッチが検出された(対応するアプリケーションプログラムの)アプリケーションプログラムビューは、アプリケーションプログラムにおけるプログラミングレベル又はビュー階層構造におけるプログラミングレベルに対応してよい。例えば、タッチが検出された最も低いレベルのビューをヒットビューと呼ぶことがあり、正しい入力として認識されるイベントセットは、タッチベースのジェスチャの最初のタッチから始まるヒットビューに基づいて、少なくとも部分的に決定されてよい。
【0121】
ヒットビュー決定モジュール172は、タッチベースのジェスチャのサブイベントに関する情報を受信する。アプリケーションプログラムが階層構造に編成された複数のビューを有する場合、ヒットビュー決定モジュール172は、ヒットビューを、階層構造内でサブイベントを処理すべき最下位ビューとして認識する。ほとんどの場合、ヒットビューは、開始サブイベント(つまり、イベント又は潜在的イベントを形成するサブイベントシーケンスの最初のサブイベント)が発生する最低レベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー決定モジュールによって認識されると、ヒットビューは一般に、認識されたヒットビューに対応する同じタッチ又は入力ソースに関連する全てのサブイベントを受信する。
【0122】
アクティブイベント認識部決定モジュール173は、ビュー階層構造内で、特定のサブイベントシーケンスを受信すべきビュー又は複数のビューを決定する。一部の実施形態では、アクティブイベント認識部決定モジュール173は、ヒットビューだけが特定のサブイベントシーケンスを受け取るべきであると決定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部決定モジュール173は、サブイベント物理的位置を含む全てのビューがアクティブビューであると決定し、したがって、全てのアクティブビューが特定のサブイベントシーケンスを受け取るべきであると決定する。他の実施形態では、タッチサブイベントが特定のビューに関連付けられた領域に完全に限定されていても、階層構造の上位ビューは依然としてアクティブなビューのままである。
【0123】
イベントスケジューラモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えばイベント認識部180)にスケジューリングする。アクティブイベント認識部決定モジュール173を含む実施形態では、イベントスケジューラモジュール174は、アクティブイベント認識部決定モジュール173によって決定されたイベント認識部にイベント情報を転送する。一部の実施形態では、イベントスケジューラモジュール174は、イベント情報をイベントキューに記憶し、イベント情報は対応するイベント受信部モジュール182によって検索される。
【0124】
一部の実施形態では、オペレーティングシステム126はイベント分類部170を含む。代替として、アプリケーションプログラム136−1はイベント分類部170を含む。別の実施形態では、イベント分類部170は、独立したモジュールであるか、或いはメモリ102に記憶された別のモジュール(タッチ/移動モジュール130等)の一部である。
【0125】
一部の実施形態では、アプリケーションプログラム136−1は、複数のイベント処理プログラム190と、1つ以上のアプリケーションプログラムビュー191とを含む。複数のイベント処理プログラム190と1つ以上のアプリケーションプログラムビュー191とのそれぞれは、アプリケーションプログラムのユーザインタフェースの対応するビューにおいて発生するタッチイベントを処理するために用いられる命令を含む。アプリケーションプログラム136−1の各アプリケーションプログラムビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。一般に、対応するアプリケーションプログラムビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、1つ以上のイベント認識部180は、独立したモジュールの一部である。独立モジュールは、例えば、アプリケーションプログラム136−1がメソッド及び他の特性を継承する、ユーザインタフェースツールキット(図示なし)又はより高レベルのオブジェクトである。一部の実施形態では、対応するイベント処理プログラム190は、データ更新部176と、オブジェクト更新部177と、GUI更新部178と、イベント分類部170から受信されたイベントデータ179とのうち1つ以上を含む。イベント処理プログラム190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177又はGUI更新部178を用いて、或いは起動して、アプリケーションプログラム内部状態192を更新してよい。代替として、アプリケーションプログラムビュー191の1つ以上は、1つ以上の対応するイベント処理プログラム190を含む。加えて、一部の実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177及びGUI更新部178のうちの1つ以上は、対応するアプリケーションプログラムビュー191に含まれる。
【0126】
対応するイベント認識部180は、イベント分類部170からイベント情報(例えばイベントデータ179)を受信し、イベント情報を用いてイベントを識別する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。一部の実施形態では、イベント認識部180は更に、メタデータ183とイベント転送命令188(サブイベント転送命令を含んでよい)との少なくとも1つのサブグループを含む。
【0127】
イベント受信部182は、イベント分類部170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベントに関する情報、例えばタッチやタッチ移動を含む。サブイベントに従って、イベント情報は更に、サブイベントの位置等の他の情報を含む。サブイベントがタッチ移動に関する場合、イベント情報は更に、サブイベントの速さ及び方向を含んでよい。一部の実施形態では、イベントは、装置がある方向から別の方向に回転する(例えば縦方向から横方向に回転する、逆も同様)ことを含み、イベント情報は、装置の現在の方向(装置の姿勢とも呼ばれる)に関する対応する情報を含む。
【0128】
イベント比較部184は、イベント情報を所定のイベント又はサブイベントの定義と比較し、比較に基づいてイベント又はサブイベントを決定し、又は、イベント又はサブイベントの状態を決定又は更新する。一部の実施形態では、イベント比較部184はイベント定義186を含む。イベント定義186は、イベント1(187−1)、イベント2(187−2)その他のイベント等のイベント(例えば、所定のサブイベントシーケンス)の定義を含む。一部の実施形態では、イベント187におけるサブイベントは、例えば、タッチ開始、タッチ終了、タッチ移動、タッチキャンセル及びマルチタッチを含む。一例では、イベント1(187−1)の定義は、表示されたオブジェクトのダブルタップである。例えば、ダブルタップは、表示されたオブジェクト上での所定期間の最初のタッチ(タッチ開始)と、所定期間の最初の上げ(タッチ終了)と、表示されたオブジェクト上での所定期間の2回目のタッチ(タッチ開始)と、所定期間の2回目の上げ(タッチ終了)とを含む。別の例では、イベント2(187−2)の定義は、表示されたオブジェクトに対するドラッグである。例えば、ドラッグは、表示されたオブジェクト上での所定期間のタッチ(又は接触)と、タッチセンシティブディスプレイ112上でのタッチ移動と、タッチの上げ(タッチ終了)とを含む。一部の実施形態では、イベントは更に、1つ以上の関連イベント処理プログラム190に使用される情報を含む。
【0129】
一部の実施形態では、イベント定義187は、対応するユーザインタフェースオブジェクトに用いられるイベントの定義を含む。一部の実施形態では、イベント比較部184は、ヒットテストを実行して、サブイベントに関連付けられたユーザインタフェースオブジェクトを決定する。例えば、タッチディスプレイ112上に表示された3つのユーザインタフェースオブジェクトのアプリケーションプログラムビューにおいて、タッチセンシティブディスプレイ112上でタッチが検出されると、イベント比較部184は、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)と関連付けられるかを決定する。表示された各オブジェクトが対応するイベント処理プログラム190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理プログラム190をアクティブ化すべきかを決定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストをトリガするオブジェクト及びサブイベントに関連付けられたイベント処理プログラムを選択する。
【0130】
一部の実施形態では、対応するイベント187の定義は更に、遅延アクションを含む。遅延アクションは、サブイベントシーケンスが確かにイベント認識部のイベントタイプに対応するか、或いは確かに対応していないと決定されるまで、イベント情報の転送を遅延させる。
【0131】
サブイベント文字列がイベント定義186のいずれのイベントとも一致しないと決定した場合、対応するイベント認識部180は、イベント不可能状態、イベント失敗状態又はイベント終了状態に入り、その後、タッチベースのジェスチャの後続のサブイベントを無視する。この場合、ヒットビューでは、アクティブなままである別のイベント認識部(存在する場合)が、タッチベースのジェスチャの進行中のサブイベントの追跡及び処理を続ける。
【0132】
一部の実施形態では、対応するイベント認識部180は、イベント転送システムがどのようにアクティブイベント認識部のサブイベント転送を実行するかを示す構成可能な属性、識別子及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。一部の実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように相互作用できるかを示す構成可能な属性、識別子及び/又はリストを含む。一部の実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー又はプログラミング階層構造内の変化しているレベルに転送されるか否かを示す構成可能な属性、識別子及び/又はリストを含む。
【0133】
一部の実施形態では、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されると、対応するイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント処理プログラム190をアクティブにする。一部の実施形態では、対応するイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理プログラム190に転送する。イベント処理プログラム190をアクティブ化することは、サブイベントを対応するヒットビューに送信すること(及び送信を遅延させること)とは異なる。一部の実施形態では、イベント認識部180は、認識されたイベントに関連付けられる識別子を発行し、識別子に関連付けられたイベント処理プログラム190は、識別子を受け取り、所定のプロセスを実行する。
【0134】
一部の実施形態では、イベント転送命令188は、サブイベントに関連するイベント情報を転送するがイベント処理プログラムをアクティブ化しないサブイベント転送命令を含む。逆に、サブイベント転送命令は、サブイベントストリングに関連付けられたイベント処理プログラムにイベント情報を転送し、或いは、イベント情報をアクティブビューに転送する。サブイベントストリングに関連付けられた、或いはアクティブビューに関連付けられたイベント処理プログラムは、イベント情報を受け取り、所定のプロセスを実行する。
【0135】
一部の実施形態では、データ更新部176は、アプリケーションプログラム136−1で用いられるデータを生成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で用いられる電話番号や、ビデオプレーヤモジュール145において記憶及び使用されるビデオファイルを更新する。一部の実施形態では、オブジェクト更新部176は、アプリケーションプログラム136−1で用いられるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新しいユーザインタフェースオブジェクトを作成するか、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178はGUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、ディスプレイ情報を準備し、ディスプレイ情報をグラフィックスモジュール132に送って、ディスプレイ情報をタッチセンシティブディスプレイに表示する。
【0136】
一部の実施形態では、イベント処理プログラム190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177及びGUI更新部178へのアクセス権を含むか又は有する。一部の実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177及びGUI更新部178は、対応するアプリケーションプログラム136−1又はアプリケーションプログラムビュー191の単一のモジュールに含まれる。他の実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177及びGUI更新部178は、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0137】
理解されるべきこととして、上述のタッチセンシティブディスプレイ上のユーザタッチイベントを処理する説明は、入力装置を用いて電子装置100を操作するために実行される別の形式のユーザ入力、例えば、マウスの動きとマウスボタンの押下との協調(キーボードの押下又は保持が単一であるか複数あるかに関わらず)、タッチパッド上のタップ、ドラッグ、スクロール等のユーザ動作の、スタイラス入力、装置の移動、口頭命令、検出された眼球運動、バイオメトリック特徴入力及び/又はそれらの任意の組合わせにも適用可能である(全ての入力がタッチスクリーンで開始されるわけではない)。それらは、認識されるように定義されたイベントのサブイベントに対応する入力として用いられてよい。
【0138】
図2は、一部の実施形態に係るタッチスクリーン112を有するポータブル電子装置100を示す。タッチスクリーンは、ユーザインタフェース(UI)200上に1つ以上のグラフィックを表示することができる。本実施形態と以下に説明する他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(添付図面では比例して描画されていない)又は1つ以上のスタイラス203(添付図面では比例して描画されていない)を用いて、グラフィックに対してジェスチャを行うことができる。一部の実施形態では、ユーザが1つ以上のグラフィックとの接触を中断すると、1つ以上のグラフィックが選択される。一部の実施形態では、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスライド(左から右、右から左、上向き及び/又は下向き)及び/又は装置100と接触している指によるフリック(右から左、左から右、上方向及び/又は下方向)を含んでよい。一部の実施形態では、偶然グラフィックに接触しても、グラフィックは選択されません。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションプログラムのアイコンをスワイプするスワイプジェスチャにより、対応するアプリケーションプログラムが選択されることはない。
【0139】
装置100は更に、例えば「ホームスクリーン」やメニューボタン204等の1つ以上の物理的ボタンを備えてよい。上述のように、メニューボタン204は、装置100上で動作することのできるアプリケーションプログラム群の任意のアプリケーションプログラム136にナビゲートするように構成されてよい。代替として、一部の実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112に表示されるGUIのソフトキーとして実施される。
【0140】
一実施形態では、装置100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、装置のオン/オフを切り替えるように構成されるプッシュボタン206、(1つ以上の)音量調整ボタン208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212及びドッキング/充電外部ポート124を備える。プッシュボタン206は、ボタンを押して所定の時間間隔に達するようにボタンを押した状態を維持することによって装置をオン/オフし、ボタンを押して所定の時間間隔内にボタンを放すことによって装置をロックし、且つ/又は、装置のロックを解除するか、或いはロック解除プロセスを開始するように構成されてよい。任意の実施形態では、装置100は更に、マイク113を用いて、いくつかの機能をアクティブ化又は非アクティブ化するために用いられる音声入力を受信してよい。
【0141】
図3A図3Cは、一部の実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する例示的電子装置のブロック図である。装置300は必ずしもポータブルではない。一部の実施形態では、装置300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤ機器、ナビゲーション機器、教育機器(子ども用の学習玩具等)、ゲームシステム又は制御機器(例えば家庭用又は工業用のコントローラ)である。装置300は、一般に、1つ以上の処理ユニット(CPU)310と、1つ以上のネットワークその他の通信インタフェース360と、メモリ370と、コンポーネントを相互接続するように構成される1つ以上の通信バス320とを備える。一部の実施形態では、処理ユニット310は、画像信号プロセッサ及びデュアルコア又はマルチコアプロセッサを含む。通信バス320は、システムコンポーネントを相互接続し、システムコンポーネント間の通信を制御する回路システム(チップセットと呼ばれることもある)を含んでよい。装置300は、ディスプレイ340を有する入出力(I/O)インタフェース330を含む。ディスプレイ340は、一般に、タッチスクリーンディスプレイである。I/Oインタフェース330は更に、キーボード及び/又はマウス(或いは別のポインティングデバイス)350並びにタッチパッド355を含んでよい。装置300は更に、光センサ164及び光センサコントローラ158を含む。メモリ370は、例えばDRAM、SRAM、DDR RAMその他のランダムアクセスソリッドステート記憶装置等の高速ランダムアクセスメモリを含み、また、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスその他の不揮発性ソリッドステート記憶装置等の不揮発性メモリを含んでよい。任意に、メモリ370は、CPU310を使用することによって遠隔定位を実行する1つ以上の記憶装置を含んでよい。一部の実施形態では、メモリ370は、プログラム、モジュール及びデータ構造、或いはおよびポータブル電子装置100(図1)のメモリ102に記憶されているプログラム、モジュール及びデータ構造に類似するそれらのサブグループを記憶する。加えて、メモリ370は、ポータブル電子装置100のメモリ102内に存在しない別のプログラム、モジュール及びデータ構造を記憶してよい。例えば、装置300のメモリ370は、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセシングモジュール384、ウェブページ作成モジュール386、ディスク編集モジュール388及び/又は表計算モジュール390を記憶してよく、一方、ポータブル電子装置100(図1)のメモリ102は、これらのモジュールを記憶しなくてよい。
【0142】
図3A図3Cの上述の認識された要素の各々は、上述の1つ以上の記憶装置に記憶されてよい。上述の認識されたモジュールの各々は、上述の機能を実行するために用いられる一連の命令に対応する。上述の認識されたモジュール又はプログラム(すなわち命令セット)は、独立したソフトウェアプログラム、プロセス又はモジュールとして実装される必要はない。加えて、様々な実施形態において、モジュールの様々なサブグループを別の方法で組み合わせたり、再配置したりすることができる。一部の実施形態では、メモリ370は、上述のモジュール及びデータ構造のサブグループを記憶してよい。加えて、メモリ370は、上述されていない別のモジュール及びデータ構造を記憶してよい。
【0143】
ここで、ポータブル電子装置100に実装され得るユーザインタフェース(「UI」)の実施形態についての説明が提供される。
【0144】
図4Aは、一部の実施形態に係る、アプリケーションプログラムメニューに用いられる、ポータブル電子装置100の例示的ユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースが装置300に実装されてもよい。一部の実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、或いは要素のサブグループ又はスーパーセット、すなわち、
無線通信(例えば携帯電話信号やWi−Fi信号)の信号強度インジケータ402、
時間404、
ブルートゥースインジケータ405、
電池状態インジケータ406、
共通のアプリケーションプログラムのアイコンを有するトレイ408、
を含む。共通のアプリケーションプログラムは、例えば、
電話138(不在着信又はボイスメールメッセージの数を示すインジケータ414を含んでよい)、
電子メールクライアント140(未読電子メールの数を示すインジケータ410を含んでよい)、
ブラウザ147、及び、
ビデオ音楽プレーヤ152(iPod(Apple Inc.の商標)とも呼ばれる)、及び、
別のアプリケーションプログラムのアイコンである。別のアプリケーションプログラムは、例えば、
IM141、
画像管理144、
カメラ143、
天気149−1、
株式市場149−2、
運動支援142、
カレンダー148、
目覚まし時計149−4、
図154
メモ153、
設定412(装置100の設定及び装置100の様々なアプリケーションプログラム136の設定へのアクセスを提供する)、及び、
オンラインビデオモジュール155(YouTube(Google Inc.の商標)とも呼ばれる)、
である。
【0145】
加えて、以下の実施例は主として指の入力(例えば単一指の接触、単一指のタップのジェスチャ、単一指のスワイプジェスチャ)に関して提供されるが、理解されるべきこととして、一部の実施形態では、指入力の1つ以上は、別の入力装置からの入力(例えばスタイラス入力)に置き換えられる。
【0146】
ユーザインタフェース及び関連プロセスは、以下のとおりである。
【0147】
ここで、ディスプレイ及びタッチセンシティブ面を有する電子装置(例えば装置300又はポータブル電子装置100)に実装され得るユーザインタフェース(「UI」)と関連するプロセスの実施形態についての説明が提供される。
【0148】
本発明の実施形態は、ディスプレイと複数のアプリケーションプログラムとを備えるポータブル電子装置に適用される方法を提供する。ディスプレイはタッチセンシティブ面及びディスプレイ画面を有する。図5に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
【0149】
ステップ101:ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示する。第1のアプリケーションインタフェース要素は第1のアプリケーションプログラムに対応する。
【0150】
ステップ102:ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示する。第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージが生成されることを示す。第2の領域と第1の領域とは少なくとも部分的に重なる。
【0151】
ステップ103:第1のジェスチャを検出する。
【0152】
ステップ104:ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、第1のジェスチャに応答する。第3の領域と第1の領域とは重ならない。
【0153】
本発明の本実施形態に記載の方法によれば、アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを独立して管理するのに便利であり、新規メッセージを処理するためにアプリケーションを起動することによって占有されるシステムリソースが節約される。
【0154】
第1のジェスチャを検出するステップは、以下のうち1つ以上を含んでよい。
【0155】
1.タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素が第1のアプリケーションインタフェース要素から離れるようにドラッグされたことが検出される。具体的には、第2のアプリケーションインタフェース要素が、ディスプレイ画面の第2の領域をカバーする。第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のアプリケーションインタフェース要素から離れるようにドラッグされる。すなわち、第2のアプリケーションインタフェース要素はもはや第2の領域をカバーせず、また、第1のアプリケーションインタフェース要素に対応するディスプレイ画面の第1の領域ももはやカバーしない。ドラッグ操作が終了する終点は、ディスプレイ画面の第3領域であってよい。理解できることとして、第2のアプリケーションインタフェース要素は、もはやディスプレイ画面の第1の領域と第2の領域の和集合領域をカバーしない。ドラッグジェスチャは、以下の操作に対応してよい。すなわち、ポータブル電子装置のユーザは、第2のアプリケーションインタフェース要素(ジェスチャが作用する)がディスプレイ画面上の和集合領域から離れるように移動する経路が連続する画素の集合となるように、ユーザの四肢又はツールを用いて、直接的又は間接的にディスプレイ画面とインタラクトする。第2のアプリケーションインタフェース要素が離れるように移動する経路において、ユーザは、ドラッグ操作が終了する終点に第2のアプリケーションインタフェース要素が到達するまで、ユーザの四肢又はツールを使用することにより、ユーザの四肢又はツールと第2のアプリケーションインタフェース要素との間のインタラクションをずっと維持する。
【0156】
2.ポータブル電子装置が振動されたことが検出される。振動の振動数は、ポータブル電子装置を1秒に1回又は2回振動させることであってよい。振動の振動数は、ポータブル電子装置の製造者によって設定されてよく、或いは、ユーザの使用習慣に従ってポータブル電子装置のユーザによって設定されてもよい。振動の方向は、振動時のポータブル電子装置の位置と振動前の位置とが異なるならば、任意である。振動は、ポータブル電子装置のユーザによって開始され、振動の振幅はポータブル電子装置のモータの振動の振幅とは異なる。
【0157】
3.タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことが検出される。スライドジェスチャは、以下の動作に対応することができる。すなわち、ユーザは、ユーザの四肢又はツールを用いて、連続する画素を含む経路を介して、第2のアプリケーションインタフェース要素とインタラクトする。連続するピクセルを含む経路は、第2のアプリケーションインタフェース要素によってカバーされる第2の領域を通る。
【0158】
4.タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことが検出される。スライドジェスチャは、以下の動作に対応することができる。すなわち、ユーザは、ユーザの四肢又はツールを用いて、連続する画素を含む経路を介して、第1のアプリケーションインタフェース要素とインタラクトする。連続するピクセルを含む経路は、第1のアプリケーションインタフェース要素によってカバーされる第1の領域を通る。
【0159】
5.タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の両方が離れるようにドラッグされたことが検出される。第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の両方が離れるようにドラッグされたということは、ポータブル電子装置のユーザが、ユーザの四肢又はツールを用いて、第1のアプリケーションインタフェース要素及び第2のアプリケーションインタフェース要素に作用するように、直接的又は間接的にディスプレイ画面とインタラクトすることと、第1のアプリケーションインタフェース要素のドラッグ経路が第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグ経路とは異なることとを意味する。第1のアプリケーションインタフェース要素のドラッグ経路は第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグ経路と異なるので、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の両方がドラッグされた後、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の相対位置は、アプリケーションインタフェース要素がドラッグされる前の相対位置と比較して異なる。したがって、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の両方がドラッグされた後、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素とが分離される。
【0160】
加えて、第1のジェスチャを検出するステップの前に、本方法は更に以下の1つ以上のステップを含む。以下のステップは、第2のアプリケーションインタフェース要素及び/又は第1のアプリケーションインタフェース要素を選択する操作に関連する。
【0161】
1.タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がタッチ及びホールドされたことを検出する。ここで、タッチ及びホールドとは、第2のアプリケーションインタフェース要素に対応するディスプレイ画面の第2の領域に作用する時間が第1の時間長よりも長くなるように、ポータブル電子装置のユーザが、ユーザの四肢又はツールを用いて、第2のアプリケーションインタフェース要素に作用するように、直接的又は間接的にディスプレイ画面とインタラクトすることを意味する。ここで、第1の時間長は、ポータブル電子装置の製造者によって設定されてよく、或いはユーザの使用習慣に応じてポータブル電子装置のユーザによって設定されてよい。具体的には、第1の時間長は5秒であってよい。
【0162】
2.ポータブル電子装置が振動されたことを検出する。振動操作については、第1のジェスチャを検出するステップにおける、ポータブル電子装置が振動されたことを検出するステップの説明を参照することができる。ここでは詳細の説明を省略する。
【0163】
3.タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出する。第2のアプリケーションインタフェース要素をスライドする操作については、第1のジェスチャを検出するステップの説明における、第2のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出することの説明を参照することができる。ここでは詳細の説明を省略する。
【0164】
4.タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出する。第1のアプリケーションインタフェース要素をスライドする操作については、第1のジェスチャを検出するステップにおける、第1のアプリケーションインタフェース要素がスライドされたことを検出することの説明を参照することができる。ここでは詳細の説明を省略する。
【0165】
少なくとも2つの第2のアプリケーションインタフェース要素が存在する場合、ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップは、
第2のアプリケーションインタフェース要素を離れて、又は組み合わせて配置し、第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するステップ、
を含む。
【0166】
ここで、組み合わせて配置することは、具体的には、ディスプレイ画面のフォルダ内に第2のアプリケーションインタフェース要素を組み合わせて配置することであってよい。フォルダの外側には、第3の領域に少なくとも部分的に重なる第3のアプリケーションインタフェース要素を用いて、第2のアプリケーションインタフェース要素の数が表示される。
【0167】
代替として、組み合わせて配置することは、具体的には、ディスプレイ画面のディスプレイ矩形枠に、第2のアプリケーションインタフェース要素を組み合わせて配置することであってよい。ディスプレイ矩形枠は、第3の領域に位置し、ディスプレイ矩形枠に少なくとも2つの第2のアプリケーションインタフェース要素が1つずつ分散配置される。例えば、図7に示されるように、第1のアプリケーションインタフェース要素に対応するアプリケーションプログラムWeChatは12個の新規メッセージを有し、第1のアプリケーションインタフェース要素に対応するアプリケーションプログラムTaobaoは5個の新規メッセージを有し、第1のアプリケーションインタフェース要素に対応するアプリケーションプログラムQQは4個の新規メッセージを有し、第1のアプリケーションインタフェース要素に対応するアプリケーションプログラムPathは2個の新規メッセージを有し、第1のアプリケーションインタフェース要素に対応するアプリケーションプログラムTo doは3つの新規メッセージを有する。この場合、第3の領域に位置するディスプレイ矩形枠(図7の右図の矩形枠)には、アプリケーションプログラムにそれぞれ対応するアプリケーションインタフェース要素が分散配置され、ディスプレイ矩形枠内に表示される。各第1のアプリケーションインタフェース要素には、対応する第2のアプリケーションインタフェース要素がある。第2のアプリケーションインタフェース要素と第1のアプリケーションインタフェース要素は、少なくとも部分的に重なり合う。
【0168】
分離して配置することとは、組み合わせて配置することとは異なる任意の配置方式を指す。
【0169】
第2のアプリケーションインタフェース要素が離れて配置され第3の領域に表示された後、又は、第2のアプリケーションインタフェース要素が組み合わせて配置され第3の領域に表示された後、本方法は更に、
タッチセンシティブ面上で、少なくとも2つの第2のアプリケーションインタフェース要素のうち1つの第2のアプリケーションインタフェース要素が選択されたことを検出するステップ(ここでの選択操作については、上述の選択操作を参照することができ、ここでは詳細の説明を省略する)と、
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するステップ(ここでの第4の領域は、第4の領域と第3の領域とが重ならない限り、ディスプレイ画面の特定の領域に限定されない)と、
を含む。
【0170】
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素が第1のアプリケーションインタフェース要素から離れるようにドラッグされたことを検出するステップの後、本方法は更に、
タッチセンシティブ面上で、第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグが停止したことを検出するステップ(ドラッグが停止されるとは、ドラッグ動作が開始されるが、そのドラッグ動作がドラッグ動作の終了する終点に到達しないことを意味する)と、
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するステップと、
を含む。
【0171】
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素と第2のアプリケーションインタフェース要素の両方が離れるようにドラッグされたことを検出するステップの後、本方法は更に、
タッチセンシティブ面上で、第1のアプリケーションインタフェース要素のドラッグと第2のアプリケーションインタフェース要素のドラッグの両方が停止したことを検出するステップ(ドラッグが停止されるとは、ドラッグ動作が開始されるが、開始後の特定の時点で、ポータブル電子装置のユーザと表示画面との間のインタラクションが終了することを意味する)と、
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するステップと、
を含む。
【0172】
ディスプレイ画面の第4の領域に、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容を表示するステップの後、本方法は更に、
タッチセンシティブ面上で、第4の領域の外部の第5の領域がタップされることを検出し、ディスプレイ画面の第4の領域において、第2のアプリケーションインタフェース要素によって示され第1のアプリケーションプログラムに対応する生成された新規メッセージの内容の表示を停止するステップ(第5の領域がディスプレイ画面の第4の領域と異なる限り、第5の領域の位置は限定されない)、
を含む。
【0173】
図6及び図7は、一部の実施形態に係る、アプリケーションインタフェース要素(例えばアプリケーションプログラムアイコン)を分離するために用いられる例示的ユーザインタフェースを示す。添付図面におけるユーザインタフェースは、図6及び図7のプロセス及び/又は機能を含む以下に説明されるプロセス及び/又は機能を示すために用いられる。
【0174】
具体的な動作については、図6を参照することができる。図6に示されるように、左図の左下隅にある着信アイコン(図6のグラフィカルユーザインタフェース上の1つの要素の一例である)の右上隅に、不在着信のプロンプト(具体的には図6のアイコンプロンプト)が表示される。プロンプトと着信アイコンは特定の範囲で重複する。図6の真ん中の図に示されるように、不在着信のプロンプトがユーザの指によって選択され、着信アイコンから離れるように移動される。ユーザが指を離した後、図6の右図に示されるように、現在の表示インタフェース(この例では、不在着信のすぐ上に具現化されている)の空白領域に、2つの不在着信が新しい表示ウィンドウに表示される。1つの不在着信の発呼者は、ユーザの連絡先A Baoである。他方の不在着信の発呼者は、電話番号が1850で始まる携帯電話ユーザである。
【0175】
ユーザが新しい表示ウィンドウの外側の領域を再びタップすると(例えば、ユーザが新規メッセージを読んだ後に)、新しい表示ウィンドウを閉じることができる。
【0176】
具体的な操作については、図7を更に参照することができる。図7に示されるように、左図は、フォルダ内の複数のアプリケーションが更新プロンプトメッセージを有する場合を示す。具体的には、フォルダには合計26個の更新メッセージが存在する。ただし、具体的にどのアプリケーションに新規メッセージがあり、そのアプリケーションが有する新規メッセージがいくつあるかは不明である。図7に示されるように、ユーザは、フォルダ内の26個の更新タグを選択し、離れるように移動し、別の非現在の表示ページ上の適切な空白領域内にタグを放す。図7の右図に示されるように、ユーザがタグを離れるように移動させた指を離すと、26個の新規メッセージの属するアプリケーションプログラムが非現在の表示ページの適切な空白領域に表示される。4個の新規メッセージがアプリケーションプログラムQQに属し、5個の新規メッセージがアプリケーションプログラムTaobaoに属し、12個の新規メッセージがアプリケーションプログラムWeChatに属し、2個の新規メッセージがアプリケーションプログラムPathに属し、3個の新規メッセージがアプリケーションプログラムTo doに属する。
【0177】
更に、ユーザは、右図の5つのアプリケーションプログラムアイコンのうちの1つ以上を再度タップして、対応するアプリケーションプログラムの新規メッセージを読むことができる。
【0178】
ユーザが新たな表示ウィンドウの外側の領域を再度タップすると(例えば、ユーザが新規メッセージを読んだ後に)、新しい表示ウィンドウを閉じることができる。
【0179】
本発明の実施形態4におけるアプリケーションに関連付けられた新規メッセージを処理する方法を用いることにより、アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを複数のタイプの操作方式を用いて独立して管理する際に便利である。それにより、新規メッセージを処理するためにアプリケーションを起動することによって占有されるシステムリソースを節約することができる。加えて、ユーザの操作経験を向上することができる。
【0180】
一部の実施形態に従って、図8は、本発明の上述の原理に従って構成される電子装置の機能ブロック図である。本装置の機能ブロックは、本発明の原理を実行するためにハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアとの組合わせで実装されてよい。当業者であれば、図8の機能ブロックが、本発明の上述の原理を実施するためにサブブロックに結合され、或いはサブブロックに分離されてもよいことが理解できるであろう。したがって、本明細書の記載は、本明細書中の機能ブロックの任意の可能な組合わせ又は分離又は更なる限定をサポートすることができる。
【0181】
本発明の本実施形態は更に、装置を提供する。図8に示されるように、図8は、本装置の概略構成を示す模式図である。
【0182】
以下、電子装置の機能について説明する。当業者であれば、以下の機能が本明細書に記載の電子装置、システム、装置、方法、グラフィカルユーザインタフェース、情報処理装置(例えばプロセッサチップやプロセッサチップセット)及びコンピュータ可読記憶媒体に対応することが理解できるであろう。それらの相互の組合わせ及び/又は様々な組合わせの場合は、当業者が本明細書を理解した後に直接的かつ疑義なく考慮し得る組合わせである。
【0183】
本装置は、
ディスプレイ画面の第1の領域に第1のアプリケーションインタフェース要素を表示するように構成される装置201であって、第1のアプリケーションインタフェース要素は第1のアプリケーションプログラムに対応する、装置201と、
ディスプレイ画面の第2の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示するように構成される装置202であって、第2のアプリケーションインタフェース要素は、第1のアプリケーションプログラムに対応する新規メッセージが生成されることを示し、第2の領域と第1の領域とは少なくとも部分的に重なる、装置202と、
第1のジェスチャを検出するように構成される装置203と、
ディスプレイ画面の第3の領域に第2のアプリケーションインタフェース要素を表示して、第1のジェスチャに応答するように構成される装置204であって、第3の領域と第1の領域とは重ならない、装置204と、
を含む。
【0184】
上述の装置によって実現される機能については、上述の方法の実施形態における対応するステップを参照することができる。ここでは詳細の説明を省略する。
【0185】
本実施形態の装置によれば、本発明の本実施形態の装置を用いることにより、アプリケーションに関連付けられた新規メッセージを複数のタイプの操作方式を用いて独立して管理する際に便利である。それにより、新規メッセージを処理するためにアプリケーションを起動することによって占有されるシステムリソースを節約することができる。加えて、ユーザの操作経験を向上することができる。
【0186】
理解されるべきこととして、当業者であれば、本明細書を理解した後、図5及び図8を参照して上述した動作が図1A−a〜図1A−c〜図1Bに示されるコンポーネントによって実施され得ることを理解できるであろう。例えば、イベント分類部170のイベントモニタ171がタッチセンシティブディスプレイ112上の接触を検出し、イベントスケジューラモジュール174がイベント情報をアプリケーションプログラム136−1に転送する。アプリケーションプログラム136−1の対応するイベント認識部180は、イベント情報を対応するイベント定義186と比較し、タッチセンシティブ面の第1の場所における第1の接触が所定のイベント又はサブイベント(例えばユーザインタフェースオブジェクトの選択)に対応するか否かを決定する。対応する所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、イベント又はサブイベントに関連付けられたイベント処理プログラム190をアクティブ化及び検出する。イベント処理プログラム190は、データ更新部176又はオブジェクト更新部177を用いて、アプリケーションプログラム内部状態192を更新してよい。一部の実施形態では、イベント処理プログラム190は、対応するGUI更新部178にアクセスすることにより、アプリケーションプログラムの表示内容を更新する。同様に、当業者であれば、図1A−a〜1A−c〜図1Bに示されるコンポーネントに基づいて、別のプロセスをどのように実施することができるかを明らかに認識している。
【0187】
説明の目的上、具体的な実施形態を参照しながら上記の説明を記載した。しかしながら、前述の例示的な説明は詳細に意図されたものではなく、本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。上述の教示内容によれば、多くの変更形態及び変形形態が可能である。実施形態は、当業者が想定される特定の目的に適用可能な各種変更を含む本発明及び様々な実施形態を十分に利用することができるように、本発明の原理及びその実際の適用を完全に説明するために選択及び記載されている。
図1A-a】
図1A-b】
図1A-c】
図1B
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8