(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6379002
(24)【登録日】2018年8月3日
(45)【発行日】2018年8月22日
(54)【発明の名称】鉄筋用マーキング治具
(51)【国際特許分類】
E04G 21/18 20060101AFI20180813BHJP
E04G 21/12 20060101ALI20180813BHJP
E04C 5/18 20060101ALI20180813BHJP
【FI】
E04G21/18 A
E04G21/12 105E
E04C5/18 102
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-204230(P2014-204230)
(22)【出願日】2014年10月2日
(65)【公開番号】特開2016-75030(P2016-75030A)
(43)【公開日】2016年5月12日
【審査請求日】2017年9月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】390026723
【氏名又は名称】東京鐵鋼株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】山岡 美博
【審査官】
兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3049487(JP,U)
【文献】
特開2012−030277(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 21/12
E04G 21/14−21/22
E04C 5/00−5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
治具本体と、マスキング部材と、上記マスキング部材を上記治具本体に連結する連結手段とを備え、
上記治具本体は、鉄筋の先端に突き当たる突き当て面と、この突き当て面と直交する方向に直線的に延び上記鉄筋に沿う支持壁とを有し、
上記マスキング部材は、上記治具本体の支持壁に沿う取付壁と、この取付壁と交差して連なり上記鉄筋の外周面と対峙するマスキング壁とを有し、上記マスキング壁には、上記鉄筋の外周面に塗料を付着させてマークを形成するための窓が形成され、
上記連結手段は、上記マスキング部材の取付壁を、上記治具本体の支持壁においてその長手方向に沿って配置された複数の連結位置の一つに、選択的に連結することを特徴とする鉄筋用マスキング治具。
【請求項2】
上記連結手段は、ボルトと、上記治具本体の支持壁に形成され上記ボルトを上記連結位置で挿通させる貫通穴と、上記マスキング部材の取付壁に配され上記ボルトが螺合する雌ねじ部とを有することを特徴とする請求項1に記載の鉄筋用マスキング治具。
【請求項3】
上記貫通穴は、上記支持壁の長手方向に沿って直線的に延びる細長い穴からなり、
さらに位置決め手段を有し、この位置決め手段は、上記支持壁にその長手方向に間隔をおいて形成された複数の嵌合穴と、上記取付壁に形成された嵌合突起とを有し、この嵌合突起を上記複数の嵌合穴の一つに嵌め込むことにより、上記マスキング部材の連結位置を選択することを特徴とする請求項2に記載の鉄筋用マスキング治具。
【請求項4】
上記マスキング部材は、一対のマスキング壁を有し、これらマスキング壁に、上記支持壁の長手方向の長さが異なる上記窓が形成され、
さらに向き決定手段を有し、この向き決定手段は、上記支持壁にその長手方向に間隔をおいて形成された複数の嵌合穴と、上記取付壁に形成された嵌合突起とを有し、
上記嵌合突起は、上記支持壁の長手方向と直交する方向において、上記雌ねじ部から偏倚して配され、
上記複数の嵌合穴のうち、上記突き当て面から遠い嵌合穴は、上記支持壁の長手方向に延びて上記貫通穴を通る基準線から見て、一方に偏倚して配され、上記突き当て面に近い嵌合穴は当該基準線から見て他方に偏倚して配され、
上記嵌合突起を上記複数の嵌合穴の一つに選択的に嵌め込むことにより、上記マスキング部材の向きを決定することを特徴とする請求項2に記載の鉄筋用マスキング治具。
【請求項5】
上記治具本体は、上記支持壁と交差して連なる遮蔽壁を有し、この遮蔽壁は、上記嵌合突起が上記突き当て面から遠い嵌合穴に嵌め込まれている時には短い方の窓を遮蔽し、上記嵌合突起が上記突き当て面に近い嵌合穴に嵌め込まれている時には長い方の窓を遮蔽することを特徴とする請求項4に記載の鉄筋用マスキング治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄筋に、継手への設定挿入深さを示すマークを施すのに用いられるマーキング治具に関する。
【背景技術】
【0002】
図5は、特許文献1の
図8に対応する構造を示す。図示のように、一対のねじ鉄筋1を同一直線上に連結する場合、ねじ鉄筋1の端部を筒状の継手2に螺合した後、継手2の中央に形成した注入口2aからグラウト材(図示しない)を注入するようになっている。
【0003】
ところで、ねじ鉄筋1同士の十分な連結強度を得るためには、各ねじ鉄筋1の継手2に対する螺合深さを設定量にする必要がある。そのため、ねじ鉄筋1の先端1aから離れた位置に塗料を塗布したり吹き付けることによりマーク3を施している。このマーク3とねじ鉄筋1の先端1aとの間の距離が、上記設定螺合深さに相当する。なお、設定螺合深さには許容範囲があり、この許容範囲に対応してマーク3の長さ(鉄筋1の長手方向の寸法)が決められている。
【0004】
作業者は、継手2の両端2bがねじ鉄筋1のマーク3に対応する位置にあるのを見て、設定螺合深さを確保した状態にあることを確認することができる、また、後日行われる連結状態の検査に際しては、このマーク3と継手2の両端2bとの位置関係から、ねじ鉄筋1の螺合深さを確認することができる。
【0005】
上記マーキングのための治具は、例えば、突き当て面と、この突き当て面と直交して直線的に延びるマーキング壁とを有している。このマーキング壁には窓が形成されている。この窓の上記突き当て面からの距離が上記設定螺合深さに相当する。上記マーキング壁をねじ鉄筋に添わせ、上記突き当て面をねじ鉄筋に突き当てた状態で、上記窓からねじ鉄筋1の外周面にマークを施す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−266464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記設定螺合深さは鉄筋の径等によって異なる。そのため、上記のような治具を用いてマーキングを行う場合、治具を多数種用意する必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の鉄筋用マスキング治具は、上記課題を解決するためになされたものであり、
治具本体と、マスキング部材と、上記マスキング部材を上記治具本体に連結する連結手段とを備え、
上記治具本体は、鉄筋の先端に突き当たる突き当て面と、この突き当て面と直交する方向に直線的に延び上記鉄筋に沿う支持壁とを有し、
上記マスキング部材は、上記治具本体の支持壁に沿う取付壁と、この取付壁と交差して連なり上記鉄筋の外周面と対峙するマスキング壁とを有し、上記マスキング壁には、上記鉄筋の外周面に塗料を付着させてマークを形成するための窓が形成され、
上記連結手段は、上記マスキング部材の取付壁を、上記治具本体の支持壁においてその長手方向に沿って配置された複数の連結位置の一つに、選択的に連結することを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、上記治具本体の突き当て面から上記マスキング部材の窓までの距離を選択することができ、鉄筋径等に応じて鉄筋先端からの距離が異なるマーク、すなわち異なる設定挿入深さを表すマークを鉄筋に施すことができる。その結果、多数種のマーキング治具を用意せずに済む。
【0010】
好ましくは、上記連結手段は、ボルトと、上記治具本体の支持壁に形成され上記ボルトを上記連結位置で挿通させる貫通穴と、上記マスキング部材の取付壁に配され上記ボルトが螺合する雌ねじ部とを有する。
これによれば、連結手段の構造を簡略化できる。
【0011】
好ましくは、上記貫通穴は、上記支持壁の長手方向に沿って直線的に延びる細長い穴からなり、さらに位置決め手段を有し、この位置決め手段は、上記支持壁にその長手方向に間隔をおいて形成された複数の嵌合穴と、上記取付壁に形成された嵌合突起とを有し、この嵌合突起を上記複数の嵌合穴の一つに嵌め込むことにより、上記マスキング部材の連結位置を選択する。
上記構成によれば、ボルトを緩めた状態でマスキング部材を治具本体の支持壁に沿ってスライドすることにより、マスキング部材を簡単に位置調節することができる。
【0012】
好ましくは、上記マスキング部材は、一対のマスキング壁を有し、これらマスキング壁に、上記支持壁の長手方向の長さが異なる上記窓が形成され、さらに向き決定手段を有し、この向き決定手段は、上記支持壁にその長手方向に間隔をおいて形成された複数の嵌合穴と、上記取付壁に形成された嵌合突起とを有し、上記嵌合突起は、上記支持壁の長手方向と直交する方向において、上記雌ねじ部から偏倚して配され、上記複数の嵌合穴のうち、上記突き当て面から遠い嵌合穴は、上記支持壁の長手方向に延びて上記貫通穴を通る基準線から見て、一方に偏倚して配され、上記突き当て面に近い嵌合穴は当該基準線から見て他方に偏倚して配され、上記嵌合突起を上記複数の嵌合穴の一つに選択的に嵌め込むことにより、上記マスキング部材の向きを決定する。
上記構成によれば、マスキング部材の向きを変えて長さの異なる窓を選択することができ、ひいては長さの異なるマークを選択することもできる。
【0013】
好ましくは、上記治具本体は、上記支持壁と交差して連なる遮蔽壁を有し、この遮蔽壁は、上記嵌合突起が上記突き当て面から遠い嵌合穴に嵌め込まれている時には短い方の窓を遮蔽し、上記嵌合突起が上記突き当て面に近い嵌合穴に嵌め込まれている時には長い方の窓を遮蔽する。
上記構成によれば、選択しない窓を遮蔽することにより、間違いなく、選択した窓を介してマークを施すことができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の鉄筋マーキング治具によれば、異なる設定挿入深さを表すマークを鉄筋に施すのに兼用することができ、多数種のマーキング治具を用意せずに済む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態をなす鉄筋用マーキング治具を、マーキング部材が大径の鉄筋をマーキングするために位置決めされた状態で示し、(A)は側面図、(B)は鉄筋とともに示す一部断面にした側面図、(C)は平面図、(D)は一部断面にして示す平面図、(E)は
図1(A)中E−E線に沿う断面図である。
【
図2】同マーキング治具を、マーキング部材が小径の鉄筋をマーキングするために位置決めされた状態で示し、(A)は側面図、(B)は鉄筋とともに示す一部断面にした側面図、(C)は平面図、(D)は一部断面にして示す平面図、(E)は
図2(A)中E−E線に沿う断面図である。
【
図3】同マーキング治具の治具本体を示し、(A)は側面図、(B)は平面図、(C)は
図3(A)中C−C線に沿う断面図である。
【
図4】同マーキング治具のマーキング部材を示し、(A)は側面図、(B)は
図4(A)中B−B線に沿う断面図、(C)は
図4(A)中C−C線に沿う断面図である。
【
図5】マーキングされた鉄筋と継手の連結構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1、
図2に示すように、鉄筋用マーキング治具は治具本体10とマーキング部材20とを有している。
【0017】
図3に示すように、上記治具本体10は、例えばパイプからなる把手11と、この把手11に固定された板材12とを有する。この板材12は、例えば金属板を折り曲げ成形してなり、突き当て壁13と、この突き当て壁13と直交して直線的に延びる支持壁14および一対の側壁15,16を有している。上記突き当て壁13の前面は突き当て面13aとして提供される。
【0018】
上記一対の側壁15,16は、上記支持壁14の両側縁に連なり支持壁14と直交している。これにより
図3に示すように、板材12はコ字形の断面形状を有している。一方の側壁15(遮蔽壁)は他方の側壁16より幅広をなしている。
【0019】
図4に示すように、マスキング部材20は、取付壁21とこの取付壁21の両側縁に直角に連なる一対のマスキング壁22,23を有して、断面コ字形をなしている。マスキング壁22,23には窓22a,23aが形成されている。窓22aの長さLx(上記支持壁14の長手方向の寸法)は、窓23aの長さLyより大である。
【0020】
マスキング部材20は、連結手段30により位置調節可能にして上記治具本体10に連結される。この連結手段30は、ボルト31と、上記治具本体10の支持壁14に形成された貫通穴32と、上記マスキング部材20の取付壁21の中央に形成された雌ねじ部33とを有している。貫通穴32は支持壁14の長手方向に延びている。
【0021】
上記ボルト31を支持壁14の貫通穴32に貫通させ、上記取付壁21の雌ねじ部33にねじ込むことにより、上記取付壁21が支持壁14に当接した状態で連結される。上記貫通穴32が支持壁14の長手方向に沿って延びているので、本来であればマスキング部材20は支持壁14に対してその長手方向に沿って無段階で位置調整が可能であるが、本実施形態では、位置決め手段40により、長手方向に沿って段階的に位置調節されるようになっている。
【0022】
上記位置決め手段40(向き決定手段)は、上記支持壁14に形成された複数の嵌合穴41a〜41hと、上記取付壁21に形成された嵌合突起42を有している。
図3(B)に示すように、上記嵌合穴41a〜41hは上記貫通穴32に連なって、この貫通穴32の長手方向と直交する方向に細長く伸びている。嵌合穴41a〜41hは、支持壁14の長手方向に間隔をおいてこの符号の順に配置されている。嵌合穴41aが突き当て面13aから最も遠く離れており、嵌合穴41hが最も近い。
【0023】
上記突き当て面13aから遠い方の群の嵌合穴31a〜31cは、上記貫通穴32を通りその長手方向に延びる仮想の基準線から見て、一方に偏倚し、治具本体10の側壁16に向かって延びている。上記突き当て面13aから近い方の群の嵌合穴31d〜31hは、上記基準線から見て他方に偏倚し、側壁15に向かって延びている。
【0024】
図4(B)に示すように、上記嵌合突起42は、上記雌ねじ部33から一方の側壁22に向かって細長く延びている。この嵌合突起42を嵌合穴31a〜31hの一つに選択的に嵌め込むことにより、マスキング部材20の位置決めがなされる。
【0025】
上述したように嵌合穴31a〜31cと嵌合穴31d〜31hは貫通穴32を挟んで反対側に形成されているため、嵌合穴31a〜31hを選択することにより、カバー部材20の向きも変えることができる。以下、詳述する。
【0026】
図1に示すように、上記嵌合突起42を突き当て面13aから遠い嵌合穴31a〜31cの一つに嵌め込んだ時には、マスキング部材20のマスキング壁22が側壁16に沿い、マスキング壁23が側壁15に沿って配置されることになる。そのため、マスキング壁22の窓22aが露出され、マスキング壁23の窓23aが側壁15によって隠された状態になる。
【0027】
図2に示すように、上記嵌合突起42を突き当て面13aに近い嵌合穴31d〜31hの一つに嵌め込んだ時には、マスキング部材20のマスキング壁22が側壁15に沿い、マスキング壁23が側壁16に沿って配置されることになる。そのため、マスキング壁23の窓23aが露出され、マスキング壁22の窓22aが側壁15によって隠された状態になる。
上述したように、上記位置決め手段40は、マスキング部材20の向きを選択し、ひいては窓22a,23aを選択する機能も有する。
【0028】
上記構成をなすマーキング治具の作用を説明する。鉄筋1の径に応じてマスキング部材20の位置および向きを調節する。鉄筋1の径が大きければ大きいほど突き当て面13aから遠い嵌合穴にマスキング部材20の嵌合突起42を嵌め込み、鉄筋1の径が小さければ小さいほど突き当て面13aに近い嵌合穴にマスキング部材20の嵌合突起42を嵌め込む。
【0029】
図1は、鉄筋1の径が大きい場合(例えば2番目に大きい場合)のマスキング部材20の位置および向きを示す。
図1に示すように、マスキング部材20の嵌合突起42は、治具本体10の嵌合穴41bに嵌め込まれ、マスキング部材20の窓22aが露出され、窓23aが側壁15により隠される。
【0030】
図1(B)に示すように、鉄筋1の先端1aにマスキング治具の突き当て面13aを突き当て、鉄筋1に対してマスキング治具を位置決めする。マスキング治具の支持壁14が鉄筋1に沿って配置され、マスキング壁22が鉄筋1の外周面に対峙する。この状態で、窓22aを介して鉄筋1の外周面に塗料をスプレー等の手段で供給し、
図5に示すマーク3を施す。
【0031】
上記窓22aと突き当て面13aとの間の距離Dxが長いので、鉄筋1の端面1aからマーク3までの距離を長くすることができ、鉄筋1の径に応じた比較的深い設定螺合深さを表すことができる。また、窓22aの長さLxが長いので、マーク3は比較的広い許容範囲を表すことができる。
【0032】
図2は、鉄筋1の径が小さい場合(例えば1番小さい場合)のマスキング部材20の位置および向きを示す。
図2に示すように、マスキング部材20の嵌合突起42は、治具本体10の嵌合穴41hに嵌め込まれ、マスキング部材20の窓23aが露出され、窓22aが側壁15により隠される。
【0033】
図2(B)に示すように、鉄筋1の端面1aにマスキング治具の突き当て面13aを突き当て、鉄筋1に対してマスキング治具を位置決めした状態で、窓23aを介して鉄筋1の外周面に塗料を供給し、
図5に示すマーク3を施す。
【0034】
上記窓22aと突き当て面13aとの間の距離Dyが短いので、鉄筋1の端面1aからマーク3までの距離を短くすることができ、鉄筋1の径に応じた比較的浅い設定螺合深さを表すことができる。また、窓22aの長さLyが短いので、マーク3は比較的狭い許容範囲を表すことができる。
【0035】
なお、本実施形態では、中間径の鉄筋に対応して位置決めする場合、嵌合突起42を嵌合穴41c、41dのいずれに嵌め込んでもよい。この場合、螺合深さの許容範囲はLx,Lyのいずれであってもよいからである。
【0036】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の態様が可能である。
鉄筋は、ねじ鉄筋に限らず、通常の異形鉄筋であっても良い。この場合には、マークは鉄筋径等に応じた継手に対する設定挿入深さを表す。
治具本体の貫通穴を、支持壁に沿って細長い穴で構成する代わりに、支持壁に沿って間隔をおいて配置された複数の穴で構成してもよい。この場合、この貫通穴自身が位置決め手段としての役割も担うことができる。
治具本体の貫通穴が支持壁に沿って形成された細長い穴である場合に、位置決め手段を備えていなくてもよい。この場合、マスキング部材を無段階に調節することができる。この場合、治具本体の支持壁の外面に鉄筋径に対応する連結位置を示す印を付けてもよい。
マスキング部材の取付壁に配される雌ねじ部は、取付壁を貫通するボルトと螺合するナットであってもよい。
連結手段は、ボルトと雌ねじ部以外の構成を採用することもできる。
マークによって表される螺合深さの許容範囲が1種類の場合には、マスキング壁は1つでもよい。この場合、複数の嵌合穴は貫通穴に対して同方向に配置される。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、鉄筋に継手への設定挿入深さを示すマークを施す治具に適用することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 鉄筋
2 継手
3 マーク
10 治具本体
13a 突き当て面
14 支持壁
15 側壁(遮蔽壁)
20 マスキング部材
21 取付壁
22,23 マスキング壁
22a,23a 窓
30 連結手段
31 ボルト
32 貫通穴
33 雌ねじ部
40 位置決め手段(向き決定手段)
41a〜41h 嵌合穴
42 嵌合突起