(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
分電盤の選定システムとして、選定作業を行うユーザが、入力手段からの操作を行うことにより、予めデータベースに記憶された標準品情報から、所望の分電盤に類似する分電盤の標準品情報を読み出し、その標準品情報を、ユーザ側の画面に
盤内部を模した盤内イメージで表示する技術や、この盤内イメージ画面を操作しながら分電盤内の機器の変更を行う技術が開示されている(特許文献1)。
【0003】
更に、特許文献1には、分電盤の選定作業と同時に、「負荷名称表示部」(実際の分電盤内に貼りつけて使用される表示部であり、各分岐ブレーカに繋がれる負荷名称(例えば、台所電源、寝室クーラー等)が記載されたもの)の作成を行う技術も開示されている。
【0004】
しかし、特許文献1の技術では、「負荷名称表示部」の作成に際し、盤内イメージ画面から負荷名称入力用の画面に切り替えて作業を行う必要があり、特に、分岐ブレーカの種類を入れ替えたり、分岐ブレーカの配置を変更する作業と平行して、負荷名称入力作業を行う場合には、間違えが起こりやすく、利便性に欠くという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は前記の問題を解決し、分電盤の選定作業と同時に、「負荷名称表示部」の作成も行える分電盤の選定システムであって、当該システムの従来技術と比較して、負荷名称入力作業に際し、間違えが起こりにくく、負荷名称入力作業の利便性を、格段に向上をさせることができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、ユーザが、分電盤の選定操作を行う入力手段と、分電盤の型番ごとに、各筐体内に配置される内部機器およびその配置に関する情報を収納したデータベースと、分電盤選定に伴う演算処理を行う演算部と、該演算部における演算処理結果を記憶する記憶手段と、演算処理結果をユーザに表示する出力手段を有する分電盤の選定システムであって、前記演算部に格納される演算処理手段として、選定した分電盤を構成する内部機器データを、前記出力手段に展開して表示させるとともに、内部機器の負荷名称が入力される負荷名称入力欄を、内部機器データを展開して表示された内部機器が表示される内部機器表示欄と並べて表示させる内部機器展開表示手段と、前記負荷名称入力欄に入力される負荷名称と、該入力された負荷名称の隣に表示された内部機器とを、関連データとして結び付ける関連データ作成手段の各演算処理手段を含み、かつ前記内部機器展開表示手段が、前記入力手段を通じて内部機器の配置位置の書き換え処理を行う配置位置変更手段を含み、該配置位置変更手段は、
展開して表示された全ての内部機器のうち、指定した内部機器の配置位置の書き換えを行ったとき、関連データとして結びつけられた内部機器と負荷名称とを連動させて書き換え処理を行うことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の分電盤の選定システムにおいて、前記内部機器展開表示手段が、内部機器の配置位置を番号で表示した配置位置番号を、前記内部機器表示欄と並べて表示させるととともに、前記関連データ作成手段が、前記配置位置番号と、該配置位置番号の隣に表示された内部機器とを、関連データとして結び付ける演算処理を行い、前記演算部に格納される演算処理手段として、前記入力手段を通じて前記配置位置番号の変更情報が入力されたとき、内部機器の配置位置の書き換え処理を行う配置位置変更手段を含み、該配置位置変更手段は、前記変更情報の入力前の配置位置番号と関連データとして結びつけられた内部機器と負荷名称とを連動させて書き換え処理を行うことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の分電盤の選定システムにおいて、前記内部機器展開表示手段が、内部機器の配置位置を番号で表示した配置位置番号を、前記内部機器表示欄と並べて表示させるととともに、その型番の分電盤を構成する各内部機器に関する盤内配置図を出力手段に表示し、該盤内配置図における各内部機器の位置を示す表示番号を、前記配置位置番号と対応させることを特徴とするものである。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の分電盤の選定システムにおいて、前記配置位置変更手段が、内部機器の極数
又は種類に応じて変更される筐体幅情報を、前記配置位置番号もしくは前記盤内配置図の何れかに、視認可能に表示することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、選定した分電盤を構成する内部機器データを、前記出力手段に展開して表示させるとともに、内部機器の負荷名称が入力される負荷名称入力欄を、内部機器データを展開して表示された内部機器が表示される内部機器表示欄と並べて表示させる内部機器展開表示手段と、前記負荷名称入力欄に入力される負荷名称と、該入力された負荷名称の隣に表示された内部機器とを、関連データとして結び付ける関連データ作成手段の各演算処理手段を含む構成を採用しているため、内部機器の種類を入れ替えたり、負荷名称入力作業を行う場合にも、間違えが起こりにくく、負荷名称入力作業の利便性を向上させることができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、前記内部機器展開表示手段が、展開して表示された内部機器の配置位置を示す配置位置番号を、前記内部機器表示欄と並べて表示させるととともに、前記記憶手段が、前記配置位置番号が隣接表示されている該内部機器表示欄に表示される内部機器に関連付けされるものであって、入力手段を通じて前記配置位置番号の変更情報が入力されたとき、内部機器及び内部機器に関連付けられた負荷名称とともに配置位置の書き換え処理を行う配置位置変更手段を有する構成を採用しているため、内部機器の配置を入れ替えたりする場合でも、負荷名称の入力を再度行う必要がないため、負荷名称入力作業の利便性を更に向上させることができる。また、請求項3記載の発明のように、その型番の分電盤を構成する各内部機器に関する盤内配置図を出力手段に表示する構成、請求項4記載の発明のように、内部機器の筐体幅に応じて配置位置番号もしくは盤内配置図に表示する構成により、負荷名称入力の利便性の向上とともに、内部機器の配置の変更も容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態1の分電盤の選定システムを説明するブロック図である。
【
図2】データベースに記憶された型番データの説明図である。
【
図4】ST1でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【
図5】ST3,4でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【
図6】ST5でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【
図7】ST5でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【
図8】「プレビュー画面」ボタンを押した際に表示される画面の説明図である。
【
図9】「内容確認画面」ボタンを押した際に表示される画面の説明図である。
【
図10】ST6でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【
図11】ST7でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【
図12】実施形態2のST3,4でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【
図13】実施形態2のST7でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【
図14】実施形態3のST3,4でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【
図15】実施形態3のST7でユーザ側端末に表示される画面の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
【0015】
本実施形態の分電盤の選定システムは、
図1に示すように、ユーザ側端末1と、サーバ2から構成され、ユーザ側端末1とサーバ2は、直接または通信回線を介して接続されている。ユーザ側端末1は、複数設けることもできる。
【0016】
ユーザ側端末1には、分電盤の選定操作を行う入力手段3と、サーバ2から送信された情報が出力される出力手段4を備えている。
【0017】
サーバ2には、分電盤の選定システムにおける各種の演算処理を行う演算部5と、演算結果を記憶する記憶手段6と、分電盤の型番ごとに、各筐体内に配置される内部機器およびその配置に関する情報を、型番データとして収納したデータベース7を備えている。型番データは、
図2に示すように、型番を、分電盤内に配置される内部機器(主幹ブレーカ、一次送りブレーカ、分岐ブレーカ、拡張機能を付与された拡張機能用ブレーカ等)データと結び付けたものであり、内部機器の種類と数に関する情報を伝えるものである。「拡張機能用ブレーカ」とは、分岐ブレーカと容量や極数が異なるブレーカであり、太陽光用、IH用、自然冷媒ヒートポンプ給湯機用、ガス発電用、燃料電池用に使用されるものである。
【0018】
格納される演算処理手段として演算部5には、後述する型番選択手段8、内部機器展開表示手段9、配置位置変更手段10、設定手段11、関連データ作成手段21等、本システムにより分電盤の選定を行う際に用いられる各演算手段が格納されている。
【0019】
本実施形態では、分電盤の希望仕様データが入力されたとき、
図1に示すように、データベース7に記憶された型番データから、最適な型番データを自動に選択する型番選択手段8を、サーバ2内に備えているが、型番選択手段8をユーザ側端末1にダウンロード可能なプログラムとすることもできる。
【0020】
以下、
図3のフローに従って、本システムにより分電盤の選定を行う流れを具体的に説明する。
【0021】
(ST1)ユーザ側端末1の出力手段4に
図4に示す画面を表示した状態で、ユーザが、入力手段3を通じて、分電盤の希望仕様データの入力を行う。希望仕様データの入力方法は、特に限定されず、例えば、分電盤の型番を直接入力したり、あるいは、主幹ブレーカの容量や種類(漏電、サーキットブレーカ等を選択)、分岐ブレーカの総数(実装数と予備スペース)、・オプション(リミッタスペース、付属機器取付・取付スペース)等をプルダウンリストから選択して入力する等、任意の方法を採用することができる。
【0022】
(ST2)サーバ2内で、型番選択手段8が、データベース7に記憶された型番データから、最適な型番を自動的に選択して出力手段4に表示させる。詳しくは、
図5に示すように、前記希望仕様入力データに合致もしくは近似する型番を選択して表示する。なお、近似する型番を選択する場合のルール(例えば、最も低コストなものを選択する等)は、事前に選択することができる。合致もしくは近似する型番がない場合は、その旨が、ユーザ側端末1の出力手段4に表示される。
【0023】
(ST3、4)サーバ2内で、内部機器展開表示手段9が、型番選択手段8により選択された型番を取得後、選定した分電盤を構成する内部機器データを、出力手段4に展開して表示させるとともに、(例えば、
図5に示す画面を表示させる。)内部機器の負荷名称が入力される負荷名称入力欄13を、内部機器データを展開して表示された内部機器が表示される内部機器表示欄20と並べて表示する。その後、関連データ作成手段21により、前記負荷名称入力欄13に入力される負荷名称と、該入力された負荷名称の隣に表示された内部機器とを、関連データとして結び付ける演算処理が行われる。上記のような表示とすることにより、内部機器の種類を変更する作業と平行して負荷名称入力作業を行う場合にも間違えが起こりにくく、負荷名称入力作業の利便性を、格段に向上をさせることができる。ここで、各々の演算処理結果を記憶する記憶手段6を備えており、具体的には、型番選択手段7より選択された型番を記憶手段6に記憶し、内部機器展開表示手段8により、記憶された型番から内部機器データを表示手段4に展開して表示させる処理を行わせる。なお、記憶手段13については、本実施形態においてはサーバ2に形成しているものであるが、ユーザ側端末1に形成するものであっても良いものである。
【0024】
なお、本明細書において、「展開して表示」とは、具体的には、例えば、同一名称に分類される分岐ブレーカが3つある場合、その同一名称を3回繰り返して表示するように、まとめて表示された型番データ(
図2に示したように、データベース7に収納された型番データは、内部機器の種類と数に関する情報に留まる)を、その型番の分電盤を実際に構成する内部機器一つ一つに展開して表示することを意味する。
【0025】
また、内部機器展開表示手段9が、
図5に示すように、展開して分電盤内における各内部機器の配置位置を示す配置位置データを表示させる。配置位置データとしては、内部機器の配置位置を番号で表示した配置位置番号15と、内部機器の配置位置を図として表示される盤内配置
図14を有する。そして、関連データ作成手段21により、前記配置位置番号15と、該配置位置番号15の隣に表示された内部機器とを、関連データとして結び付ける演算処理を行われる。
【0026】
配置位置データとして、その型番の分電盤を構成する各内部機器に関する盤内配置
図14を出力手段4に表示させる。
図5に示すように、盤内配置
図14における各内部機器の位置を示す表示番号14aを配置位置番号15と対応させる。これにより、盤内配置
図14を確認しながら、各内部機器の配置位置を確認することができるので、後述する配置位置変更手段10により内部機器の配置を変更する作業の利便性向上させることができる。なお、盤内配置
図14は、型番データに予め登録されているものであるが、その際、予め設定された「分岐ブレーカの配置ルール」(例えば、「機能ブレーカを選択したときは最端部に設定する。」「予備スペースがある場合は予備スペースが最も最端部に設定する。」等)に従って、自動作成される。
【0027】
(ST5)ユーザ側端末1の出力手段4に
図5に示す画面を表示した状態で、ユーザが、入力手段3を通じて、負荷名称入力欄13に負荷名称の入力を行う。本実施形態では、負荷名称の入力を行う設定手段11を有しており、負荷の設置箇所、負荷の用途、負荷の使用電流値等の項目を予め設定させておく。そして、
図6に示すように、設定手段11によりプルダウンリストを表示させ、ユーザは入力手段3を通じて負荷名称の選択を行い負荷名称入力欄13に入力させるものである。本実施形態においては、1つの内部機器表示欄20に3つの負荷名称入力欄13を形成し、設定手段11により各々の入力欄に負荷の設置箇所、負荷の用途、負荷の使用電流値等異なる用途のプルダウンリストを表示させる。設定手段11によりプルダウンリストに全ての用途を表示させるものでも良い。なお、設定手段11により表示させるプルダウンリストには、ユーザが予め設定したリストを表示させることもできる。他の負荷名称の入力方法として、
図7に示すように、負荷名称を直接入力させることもできる。なお、
図6または
図7の画面にある「プレビュー画面」ボタンを押すと、
図8のように、実際の分電盤に搭載される「負荷名称表示部」に表記した状態を示す画面を表示させ確認可能としている。
【0028】
(ST6,ST7)配置位置変更手段10が、入力手段3を通じて、配置位置番号15の変更情報が入力されたとき、前記配置位置番号と関連付けられた内部機器及び内部機器に関連付けられた負荷名称とともに配置位置の書き換え処理を行う。これにより、内部機器の配置を変更する作業と平行して、負荷名称入力作業を行う場合にも、間違えが起こりにくく、負荷名称入力作業の利便性を、格段に向上をさせることができる。内部機器の配置位置を変更する場合には、例えば、
図10、
図11に示すように、位置情報欄16に記載の配置位置番号15の書き換えを行う。
図10には、配置位置番号15を「8」から「7」に書き換えた状態を示している。
【0029】
図10に示すように、位置情報欄16に記載の配置位置番号15の書き換えが行われた場合、演算部5の配置位置変更手段10が、内部機器の配置位置の書き換え処理を行う。内部機器は位置情報欄16に記載の配置位置番号15を元に順番に出力手段4に表示されており、内部機器の配置位置の書き換え処理は、この配置位置番号15を変更することにより、
図11に示すように、内部機器の1つの配置位置番号15の書き替えが行われた場合には、内部機器、配置位置番号15,負荷名称が各々関連データ作成手段21によって関連付けられているため、配置位置番号15が変わるとともに、内部機器と負荷名称も連動して配置位置が変更される。なお、元の表示位置にあった内部機器及び負荷名称は1つ表示位置をずらして表示される。この際も、内部機器及び負荷名称は関連付けられているため連動して配置位置も変更されるものである。このようにすることにより、分岐ブレーカの配置位置を変更する設計作業を、簡単に行うことができる。
【0030】
(ST8)
上記ST1〜7のステップを経た後、サーバ内で、設計図面が作成され、ユーザ側端末1に表示される。また、この設計図面を元に見積書がサーバ2により作成され、サーバ2内に保存される。なお、
図9に示す画面から、更に、見積書や設計図面の確認画面を呼び出して確認を行うことができる。
【0031】
上記実施形態では、(ST3)で、
図5に示した画面が表示されるが、他の実施形態として、
図12に示す画面や、
図13に示す画面を表示させることもできる。
図12、
図13に示す画面では、内部機器表示部20は、分岐ブレーカの情報を表示する分岐詳細欄17と、拡張機能用ブレーカの情報を表示する機能詳細欄18が別々に表示されている。このように別々に形成することにより、使用される内部機器の詳細が容易に把握することが可能である。また、内部機器展開手段9は、極数
又は種類に応じて変更される内部機器の筐体幅情報を、配置位置番号15の表示欄となる位置情報欄16もしくは盤内配置
図14の何れかに視認可能に表示させることが可能である。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態においては、
図12に示すように、内部機器のうち筐体幅が基準幅のN倍の内部機器を有する場合、基準幅の場合のN倍のスペースを確保するように、盤内配置
図14に筐体幅情報を表示させる。ここで、基準幅としては、データベース7に収納される分電盤に最も多く組み込まれる内部機器となる分岐ブレーカの筐体幅を基準幅として規定しておくものである。例えば、拡張機能用ブレーカの情報を表示する機能詳細欄18に記載の「パワコン(パワーコンディショナの略)」に接続されるブレーカは、3極用のブレーカで、形状としては筐体幅の基準として規定された分岐ブレーカ2倍に対応する機器である。本実施形態では、このような拡張機能用ブレーカの筐体幅情報を、
図12に示すように、盤内配置
図14に、視認可能に表示させている。具体的には、「パワコン」に接続されるブレーカが配置される位置の表示番号14aを付したスペースには、他の分岐ブレーカが配置される位置の表示番号14aを付したスペースの2倍のスペースが確保されて表示されている。これにより、分電盤の選定システムにおける表記ルールに精通していない作業者であっても、戸惑うことなくスムーズに選定作業を行うことができる。なお、内部機器の筐体幅情報は、基準幅の等倍の値として予め規定しておき、分岐ブレーカの取付スペースに適応するように等倍の内部機器とされている。
【0033】
本実施形態では、配置位置変更手段10は、入力手段3からの配置位置番号15の変更を受けて、盤内配置
図14の書き換え処理を行わせる。具体的には、位置情報欄16に記載の配置位置番号15の書き換えとともに、盤内配置
図14の書き換え処理を行わせる。
図12に示す内部機器のうち、配置位置番号15が「11」の拡張機能用ブレーカを
図14に示すように配置位置番号15を「5」の配置に変更したものを示したもので、盤内配置
図14の2倍のスペース位置も変更させるものである。この場合、書き換え前の配置位置番号「5」〜「10」が、各々表示をずらして書き換えられる。
【0034】
本実施形態でも、実施形態1のように、配置位置番号15と内部機器、負荷名称を関連データ作成手段21によって関連付けされているため、連動して配置位置も変更されるものである。このようにすることにより、内部機器の配置位置を変更する設計作業を、簡単に行うことができる。
【0035】
(実施形態3)
極数
又は種類に応じて変更される内部機器の筐体幅情報を視認可能に表示する他の方法として、内部機器展開手段9は、その内部機器のうち筐体幅が基準幅のN倍の場合、該基準幅の場合のN個の配置位置番号15を使用して、位置情報欄16に内部機器の筐体幅情報を表示するものである。本実施形態では、
図13や
図15に示すように、内部機器表示欄20に隣接して形成した位置情報欄16の配置位置番号15に視認可能に表示させている。具体的には、「パワコン」に接続されるブレーカの位置情報欄16には、配置位置番号15が2つ記載されている。なお、実施形態1と同様に、内部機器の筐体幅は基準幅の等倍の値として規定されている。
【0036】
本実施形態では、配置位置変更手段10が、入力手段3から基準幅のN倍の筐体幅を持つ内部機器のN個の配置位置番号15のうち1つの配置位置番号15の変更を受けたとき、N個の配置位置番号15のうち他の配置位置番号15の書き換えを行わせることによって位置表示欄16での書き換え処理を行わせる。
図13に示す内部機器のうち、位置情報欄16の配置位置番号15が「11」「13」の機器を、
図15に示すように配置位置番号15の2個の配置位置番号15の「11」を「5」の配置に変更したものを示したものである。この場合、書き換え前の配置位置番号「5」〜「10」が、表示をずらして書き換えられると共に、N個の配置位置番号15のうち他方の配置位置番号15の「13」が「5」に隣接する「7」に自動的に変更されるものである。
【0037】
本実施形態でも、実施形態1のように、配置位置番号15を内部機器、負荷名称を関連データ作成手段21によって関連付けされているため、連動して配置位置も変更されるものである。このようにすることにより、分岐ブレーカの配置位置を変更する設計作業を、簡単に行うことができる。なお、
図12や
図13には、内部機器表示部20として、分岐ブレーカの情報を表示する分岐詳細欄17と張機能用ブレーカの情報を表示する機能詳細欄18が別々に表示されており、その場合、分岐詳細欄17、機能詳細欄18ごとに配置位置番号15の順番を元に順番に出力手段4に表示されているものであり、配置位置変更手段10によりデータの書き換え処理を行った場合にも、分岐詳細欄17、機能詳細欄18内で順番を変更させるものである。