(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
搬送方向の所定間隔毎に当接手段が設けられた搬送コンベヤを備えて、開口部を下方に向けた状態の一端が回転可能に設けられて組み立て状態を維持する第1の側板及び第2の側板と、この第1の側板及び第2の側板に隣り合う折り曲げ可能な第3の側板及び第4の側板とを備える折り畳み式容器を上記当接手段により内方から支持した状態で洗浄部に搬入して洗浄するようにした折り畳み式容器の洗浄装置において、
上記当接手段は、搬送方向と直交する方向に配置された複数の支持部材を備えており、搬送方向の前方側に配置された支持部材の両端側は、中央側よりも高さが低くなる傾斜状となっており、
上記搬送コンベヤ上となる供給位置に折り畳み式容器を供給する供給手段が設けられ、上記供給手段によって供給位置に組み立て状態の折り畳み式容器が供給される際に、上記搬送コンベヤの当接手段を供給位置の折り畳み式容器の内方に下方側から挿入させることを特徴とする折り畳み式容器の洗浄装置。
上記供給手段は、組み立てた状態で開口部を下方に向けた折り畳み式容器を搬送して上記供給位置に供給する供給コンベヤと、供給コンベヤ上における先頭の折り畳み式容器とそれに後続する折り畳み式容器とを離隔させる切り出し手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式容器の洗浄装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図示実施例について本発明を説明すると、
図1ないし
図3において、1は複数の折り畳み式容器2を組み立てた状態で搬送しながら洗浄する洗浄装置である。
洗浄対象となる各折り畳み式容器2は、開口部2Eを下方に向けた状態で供給コンベヤ3上に縦一列で載置されるようになっている。後に詳述するが、供給コンベヤ3の下方側には切り出し手段27が配置されており、供給コンベヤ3上の第2番目の折り畳み式容器2を強制的に停止させることで先頭の折り畳み式容器2を第2番目の折り畳み式容器2から離隔させるようになっている。それにより、供給コンベヤ3上の先頭の折り畳み式容器2は、供給コンベヤ3の矢印方向の走行に伴って搬送コンベヤ4上となる供給位置Aに供給されるようになっている。搬送コンベヤ4における搬送方向の等間隔毎に当接手段5が配設されている。搬送コンベヤ4が矢印方向に走行されている状態において供給位置Aに供給コンベヤ3から順次折り畳み式容器2が1つずつ供給されると、各当接手段5は供給位置Aに供給された折り畳み式容器2に下方側から挿入されるようになっている。つまり、搬送コンベヤ4の上流側の搬送端となる供給位置Aにおいて、各当接手段5に順次折り畳み式容器2が被せられるようになっており、それにより、搬送コンベヤ4上に供給された折り畳み式容器2は内方から当接手段5によって支持されるようになっている。
【0009】
搬送コンベヤ4の搬送過程が洗浄部Bとなっており、この洗浄部Bに洗浄手段6が配置されている。各当接手段5によって組み立て状態を維持された各折り畳み式容器2が搬送コンベヤ4の走行に伴って洗浄部Bに搬入されて通過する際に、洗浄手段6によって折り畳み式容器2に対して洗浄液が噴射されるようになっている。それにより、折り畳み式容器2の内外が洗浄されるようになっている。その際、折り畳み式容器2は、内方から当接手段5によって支持されているので、高圧の洗浄液が折り畳み式容器2に噴射されるにも拘らず折り畳み式容器2の組み立て状態は解除されないようになっている。
そして、搬送コンベヤ4に搬送されて洗浄部Bを通過した洗浄後の各折り畳み式容器2は、その後、搬送コンベヤ4により下流側の搬送端となる排出位置へ排出されるようになっている。このように、本実施例においては、当接手段5を搬送コンベヤ4の搬送方向に等間隔で設けてあり、各当接手段5によって組み立てた状態の折り畳み式容器2を内方から支持して折り畳み式容器2の洗浄を行うようになっている。
【0010】
本実施例の洗浄装置1の構成を説明する前に、洗浄対象となる折り畳み式容器2の構成について説明する。折り畳み式容器2の構成は、特許文献1に開示された従来公知の折り畳み式容器と同じである。すなわち、
図4(a)、(b)に示すように、折り畳み式容器2は、長方形の枠状をした上枠2Aと、長方形の板状をした底板2Bと、上端部と下端部がそれぞれ上枠2Aと底板2Bの長辺に揺動可能に取り付けられるとともに中間部が屈折可能な前後一対の側面板2C、2Cと、上枠2Aの各短辺に上端の両端部が揺動可能に取り付けられた左右一対の側面板2D、2Dとから構成されている。
図4(a)は、折り畳み式容器2の組み立てた状態を示したものである。組み立てられた状態の折り畳み式容器2は、底板2Bの各長辺の上面に側面板2C、2Cが鉛直方向に立設し、各短辺の上面に側面板2D、2Dが立設して各側面板で上枠2Aを支持するようになっている。そして、上枠2Aの開口部2Eから内部に物品を出し入れできるようになっている。折り畳み式容器2は、使用しない際には
図4(b)に示すように小さく折り畳むことができるようになっている。つまり、組み立てた状態の折り畳み式容器2を、先ず一方の側面板2Dの下方部分を内方に向けて水平近くになるまで押し込んでから他方の側面板2Dの下方部分を内方に向けて押し込み、上枠2Aを下方に降ろすことにより側面板2C、2Cを内方に折り込むことで、小さく折り畳むことができるようになっている。
【0011】
各折り畳み式容器2は、供給コンベヤ3の隣接上流位置に配置された図示しない組み立て装置によって順次組み立てられるとともに、組み立てた状態の折り畳み式容器2は、開口部2Eを下方に向けた状態で供給コンベヤ3上に縦一列で載置されるようになっている。その際、本実施例においては、上記左右一対の側面板2D,2Dが供給コンベヤ3の搬送方向と平行となるように各折り畳み式容器2を供給コンベヤ3上に載置するとともに、相前後する折り畳み式容器2が相互に当接するように供給コンベヤ3に載置するようになっている(
図1参照)。
後に詳述するが、供給位置Aに供給された各折り畳み式容器2に下方側から開口部2Eを介して当接手段5が挿入される際に、仮に側面板2D、2Dのいずれか一方が倒れていた場合であっても、当接手段5が倒れている側面板2Dに下方側から接触してそれを鉛直方向に戻すことができるようになっている(
図2の想像線参照)。このように、本実施例の当接手段5は、供給位置Aに供給される折り畳み式容器2に下方側から挿入されて内方から折り畳み式容器2を支持するとともに、挿入される過程において倒れた状態の側面板2D、2Dを鉛直方向に戻すことができるようになっている。
【0012】
本実施例の洗浄装置1は、開口部2Eを下方に向けた組み立てた状態の折り畳み式容器2を搬送する搬送コンベヤ4と、この搬送コンベヤ4の搬送過程である洗浄部Bに配置された洗浄手段6と、供給コンベヤ3によって供給位置Aに折り畳み式容器2を供給する供給手段11とを備えている。
【0013】
搬送コンベヤ4は、供給位置Aと図示しない排出位置とに回転自在に軸支された一対の回転軸13と、これらの回転軸13の両端側にそれぞれ嵌着された合計4個のスプロケット14と、上記各回転軸13における対向位置のスプロケット14にわたって掛け渡された左右一対のチェーン15、15とを備えている。そして、ブラケットと連結ボルトにより両チェーン15、15にわたって複数の当接手段5が取り付けられている。これにより、両チェーン15、15の走行方向の等間隔位置に当接手段5が連結されている。チェーン15、15の上方側の走行領域が折り畳み式容器2の載置面となっており、供給位置Aから図示しない排出位置内において各当接手段5は両チェーン15、15の載置面よりも上方側へ突出した状態に維持されるようになっている。スプロケット14、14が回転されて両チェーン15、15が矢印方向に走行されると、各当接手段5は供給位置Aのスプロケット14、14によって下方を向けた状態から上方に向けた状態に反転されるようになっている。そのタイミングに合わせて供給位置Aに供給コンベヤ3から先頭の折り畳み式容器2が供給されるので、開口部2Eを介して折り畳み式容器2内に下方側から当接手段5が挿入されるようになっている(
図1、
図2参照)。
このように、供給位置Aにおいて順次折り畳み式容器2が搬送コンベヤ4上に供給されると、各折り畳み式容器2内に当接手段5が下方側から挿入されるようになっている。換言すると、供給位置Aにおいて当接手段5に上方から折り畳み式容器2が被せられるようになっている。
供給位置Aの回転軸13は、図示しないモータに連動して回転されるようになっており、該モータが駆動されると上記回転軸13が回転してチェーン15、15が矢印方向に循環走行されるようになっている。それにより、各当接手段5は供給位置Aから図示しない排出位置まで循環して移動されるとともに、当接手段5によって内方から支持された各折り畳み式容器2は組み立てた状態を維持したまま供給位置Aから洗浄部Bへ搬送されるようになっている。
【0014】
図1から
図3に示すように、本実施例の当接手段5は、複数の棒状部材を溶接で接合してアーチ状に形成されており、そのような構成とすることで洗浄部Bにおいて噴射される洗浄液が通過しやすくなっている。より詳細には、当接手段5は、アーチ状をした前後一対の支持部材5A、5Bと、それらの左側の鉛直部5a、5a’同士と右の鉛直部5a、5a’同士を連結する4本の連結部材5Cと備えている。左右の下方側に位置して水平な連結部5C、5Cが上記一対のチェーン15、15にブラケット等を介して連結されている。それにより、搬送方向と直交方向に支持部材5A,5Bが維持されるとともに、支持部材5Aが移動方向前方側に位置し、支持部材5Bが移動方向の後方側に位置するようになっている(
図3)。
支持部材5A,5Bの左右方向の長さ(搬送方向と直交方向の長さ)は同じ寸法となっており、それらの左右方向の長さは、折り畳み式容器2における上枠2A(開口部2E)の長辺の長さよりも少し小さい寸法となっている。そのため、開口部2Eを下方に向けた状態の折り畳み式容器2内に、当接手段5が下方側から円滑に挿入されるようになっている(
図2参照)。挿入された状態では、両支持部材5A、5Bの左方の鉛直部5a、5a’ が一方の側面板2Dに内方から当接してそれを支持し、右方の鉛直部5a、5a’が他方の側面板2Dに内方から当接して、それを支持するようになっている。
支持部材5A、5Bにおける上端となる水平部5b、5b’の高さは同じ寸法になっているが、移動方向後方側となる支持部材5Bは全体としてコ字形に形成されている。それに対して、移動方向の前方側となる支持部材5Aは、水平部5bの両端の隣接領域をともに約35°傾斜させて傾斜部5d、5dとして形成されている。支持部材5Aは、上端となる水平部5bとその隣接両側の箇所に傾斜部5d、5dを備えている。そのため、供給位置Aにおいて折り畳み式容器2が搬送コンベヤ4上に供給されて、当接手段5が反転されてから折り畳み式容器2に開口部2Eを介して下方から挿入される際に、側面板2D、2Dのいずれか一方が倒れていた場合には、前方の支持部材5Aの傾斜部5d、5dのいずれかが、倒れた状態の側面板2Dに下方から当接し、それを鉛直状態に復帰させるようになっている(
図2の想像線参照)。
このように、供給位置Aに供給された折り畳み式容器2の内方に当接手段5が下方側から挿入されると、折り畳み式容器2の左右の側面板2D,2Dが内方から当接手段5の支持部材5A,5Bによって支持される。そのため、搬送コンベヤ4による搬送中において、組み立てた状態の折り畳み式容器2における側面板2C、2Cが内方へ折り畳まれることを確実に防止することができる。したがって、洗浄部Bにおいて折り畳み式容器2に洗浄液が噴射されても、当接手段5によって折り畳み式容器2が内方から支持されているので、折り畳み式容器2の組み立て状態を維持できるようになっている。
【0015】
次に、洗浄手段6は搬送コンベヤ4の搬送過程の途中に配置されており、搬送コンベヤ4の上方及び両側を覆うカバー21を備えている。カバー21内には、搬送コンベヤ4の上方と下方および両側方から搬送コンベヤ4上の折り畳み式容器2に向けて洗浄液を噴射する多数の噴射ノズル22が配置されている。これらの噴射ノズル22は導管23を介してポンプ24に接続されており、所要時にポンプ24が駆動されることにより、各噴射ノズル22から搬送コンベヤ4上の折り畳み式容器2に向けて一斉に高圧の洗浄液が噴射されるようになっている。それにより、当接手段5に支持されて組み立て状態を維持された折り畳み式容器2が洗浄されるようになっている。
洗浄部Bの下方側には、洗浄液を回収するための回収槽25が配置されており、各噴射ノズル22から噴射された洗浄液は各回収槽25内に回収されるようになっている。なお、洗浄手段6の構成は特許文献1等により従来公知である。
【0016】
次に本実施例の供給手段11について説明する。供給手段11は、折り畳み式容器2を供給位置Aとなる搬送コンベヤ4上に供給する供給コンベヤ3と、供給コンベヤ3上の先頭となる折り畳み式容器2を第2番目以降の後続する折り畳み式容器2と離隔させる切り出し手段27と、供給位置Aに搬送された折り畳み式容器2の組み立て状態を確認するための光電センサ26Aと、切り出し手段27を作動させるための光信号を得るための2箇所の光電センサ26B、26Cとを備えている。供給コンベヤ3及び切り出し手段27の作動は、図示しない制御装置によって制御されるようになっており、光電センサ26B、26Cが検出した信号は逐次制御装置に送信されるようになっている。制御装置は、光電センサ26B、26Cから送信された検出信号を基にして、切り出し手段27の作動を制御するようになっている。
【0017】
供給コンベヤ3は、左右一対の無端状のチェーン28、28を備えており、これらのチェーン28、28上に開口部2Eを下方に向けた状態の折り畳み式容器2が載置されるようになっている。
図1に示すように、支持フレームには、上記回転軸13と同じ高さで回転軸29が回転自在に軸支されており、この回転軸29の両端に嵌着された左右一対のスプロケット31、31と上記回転軸13の両端側に嵌着された左右一対のスプロケット32、32とにわたってチェーン28、28が掛け渡されている。各チェーン28、28の途中には、左右各一対のスプロケット33が噛み合わせてあり、それによって、チェーン28、28のたるみを無くし、載置面となるチェーン28の上方側の走行領域が水平に維持されるようになっている。チェーン28、28による載置面の高さは、上記搬送コンベヤ4の載置面となるチェーン15、15の載置面と同じ高さとなっている(
図2参照)。それにより、折り畳み式容器2は同じ高さを維持されて、供給コンベヤ3から供給位置Aとなる搬送コンベヤ4上に供給されるようになっている。
制御装置によって図示しないモータが駆動されると、回転軸29が矢印方向に回転されるので、両チェーン28,28が矢印方向に走行されるようになっている。それに連動して回転軸13も矢印方向に回転し、かつ搬送コンベヤ4(チェーン15、15)が矢印方向に走行されるようになっている。つまり、供給コンベヤ3と搬送コンベヤ4は、同期して同一方向に走行されるようになっており、搬送コンベヤ4が走行されることに伴って、前述したように当接手段5が供給位置Aおいて下方側から上方側に向けて反転されて、搬送コンベヤ4の載置面より上方へ突出するようになっている。それにより、供給位置Aに供給される折り畳み式容器2の内方に当接手段5が下方側から挿入されるようになっている。
【0018】
本実施例においては、上記当接手段5が供給位置Aにおいて反転されて上方へ突出されるタイミングに合わせて、供給コンベヤ3から搬送コンベヤ4へ先頭となる折り畳み式容器2を順次供給するようになっており、そのために切り出し手段27と光電センサ26B、26Cが設けられている。
切り出し手段27は、鉛直上方を向けた前後一対のストッパ35A,35Bと、それらを昇降させる昇降機構36A,36Bを備えるとともに、供給位置Aと供給コンベヤ3の搬送方向に配置された2組の光電センサ26B、26Cとを備えている。
ストッパ35A,35Bは薄板状に形成されており、これらのストッパ35A、35Bとそれらを昇降させる昇降機構36A,36Bは、左右のチェーン28,28の間であって、それらの下方側に鉛直上方を向けて配置されている。前方のストッパ35Aと後方のストッパ35Bが隔てた距離は、折り畳み式容器2の搬送方向長さと同じ程度に設定されている。前方のストッパ35Aは、供給コンベヤ3上の第2番目の折り畳み式容器2に下方から挿入可能な位置に配置されており、後方のストッパ35Bは第3番目の折り畳み式容器2に下方から挿入可能な位置に配置されている。
【0019】
昇降機構36A、36Bは制御装置によって作動を制御されるようになっており、これらが作動停止状態においては昇降機構36A,36Bの両ストッパ35A、35Bは、供給コンベヤ3の載置面(チェーン15の上方側の走行領域)よりも下方側に退没している。これに対して、制御装置が昇降機構36A、36Bを作動させると、ストッパ35A、35Bは供給コンベヤ3の載置面(チェーン15)よりも上方まで突出する。そのため、前方のストッパ35Aは供給コンベヤ3上の第2番目の折り畳み式容器2内に挿入されて、上枠2Aの内面に当接し、他方、後方のストッパ35Bが第3番目の折り畳み式容器2内に挿入されて、上枠2Aに当接する。それにより、供給コンベヤ3が走行されている状態であっても、供給コンベヤ2上の第2番目と第3番目の折り畳み式容器2が強制的に停止されるので、先頭の折り畳み式容器2が第2番目の折り畳み式容器2から離隔して供給位置Aに供給されるようになっている。
【0020】
制御装置による昇降機構36A、36Bの具体的な制御は以下のように行われる。なお、モータが駆動されて供給コンベヤ3及び搬送コンベヤ4が走行されている状態において、供給コンベヤ3に折り畳み式容器2が載置される前の状態では、両昇降機構36A、36Bは停止して下降端に位置しており、したがって、両ストッパ35A、35Bは供給コンベヤ3の載置面よりも下方に退没している。
そして、供給コンベヤ3によって搬送される第2番目の折り畳み式容器2が、光電センサ26Bによって検出されて、検出信号が制御装置に送信される。すると、制御装置は、前方の昇降機構36Aを作動させるので、昇降機構36Aが上昇端まで上昇されてストッパ35Aが供給コンベヤ3上の第2番目の折り畳み式容器2に挿入され、該折り畳み式容器2内で上枠2Aに当接する。また、光電センサ26Cによって第3番目の折り畳み式容器2が検出されると、制御装置は、後方の昇降機構36Bを作動させるので、該昇降機構36Bが上昇端まで上昇されてストッパ35Bが第3番目の折り畳み式容器2内に挿入されて該ストッパ35が上枠2Aに当接する。これにより、第2番目の折り畳み式容器2の搬送が停止されるとともに、第3番目とそれに後続する折り畳み式容器2が強制的に供給コンベヤ3上で停止される。
そのため、供給コンベヤ3上の先頭の折り畳み式容器2は供給コンベヤ3の走行にともなって停止中の第2番目の折り畳み式容器2から離隔して供給位置Aに供給される。そして、このように搬送コンベヤ4の当接手段5が供給位置Aで反転されるタイミングに合わせて、先頭の折り畳み式容器2が供給位置Aに供給されるので、供給位置Aに供給された折り畳み式容器2の開口部2Eを介して下方側から折り畳み式容器2内に当接手段5が挿入されるようになっている。なお、その際、供給位置Aに供給された折り畳み式容器2の側面板2D、2Dのいずれか一方が倒れていた場合には、当接手段5の前方の支持部材5Aの傾斜部5d、5dのいずれかが、倒れた状態の側面板2Dに下方から当接し、それを鉛直状態に復帰させるようになっている(
図2の想像線参照)。そのため、当接手段5によって折り畳み式容器2を内方から確実に支持して、該折り畳み式容器2の組み立て状態が維持される。
【0021】
この時点において、供給コンベヤ3上においては、それまで第2番目であった折り畳み式容器2が先頭となり、第3番目であった折り畳み式容器2が第2番目となり、それら及び後続の折り畳み式容器2は、両ストッパ35A、35Bによって停止状態となっている。
制御装置は、モータのパルス信号によって搬送コンベヤ4の当接手段5が供給位置Aで反転されるタイミングに合わせて、折り畳み式容器2が供給されるように、先ず前方側の昇降機構36Aの作動を停止させるので、該昇降機構36Aとストッパ35Aが下方へ退没する。それにより、現在供給コンベヤ3上で先頭となっている折り畳み式容器2の停止状態が解放される。他方、その時点では、現在、第2番目となっている折り畳み式容器2及びそれに後続する折り畳み式容器2はストッパ35Bに停止されている。これにより、現在、先頭である折り畳み式容器2は供給コンベヤ3に移送されて後続の第2番目の折り畳み式容器2から離隔して供給位置Aに供給される。その際には、前述したように、搬送コンベヤ4の当接手段5が供給位置Aで反転されて上昇されるので、該当接手段5が供給位置Aにある折り畳み式容器2内に下方側から挿入される。
制御装置は、後方側の昇降機構36Bの作動を停止させるので、該昇降機構36Bとストッパ35Bが下方へ退没する。つまり、両方のストッパ35A、35Bがともに退没した状態となる。そのため、供給コンベヤ3上で新たに先頭となった折り畳み式容器2とそれに後続する折り畳み式容器2が供給コンベヤ3によって移送される。
そして、供給コンベヤ3上の先頭の折り畳み式容器2が光電センサ26Bによって検出されて、検出信号が制御装置に送信される。すると、制御装置は、前方の昇降機構36Aを作動させるので、昇降機構36Aが上昇端まで上昇されてストッパ35Aが供給コンベヤ3上の第2番目の折り畳み式容器2に挿入され、該折り畳み式容器2内で上枠2Aに当接する。また、この直後に、制御装置は、後方の昇降機構36Bを作動させるので、該昇降機構36Bが上昇端まで上昇されてストッパ35Bが第3番目の折り畳み式容器2内に挿入されて該ストッパ35が上枠2Aに当接する。これにより、第2番目の折り畳み式容器2の搬送が停止されるとともに、第3番目とそれに後続する折り畳み式容器2が強制的に供給コンベヤ3上で停止される。
以下、制御装置によって、上述した昇降機構36A,36Bの作動制御が繰り返されるようになっている。それにより、供給コンベヤ3上における先頭の折り畳み式容器2が後続する折り畳み式容器2から離隔されてから搬送コンベヤ4上の供給位置Aに供給されるとともに、該供給位置Aに供給された折り畳み式容器2に下方側から当接手段5が挿入されるようになっている。
この後、当接手段5によって内方を支持された各折り畳み式容器2は搬送コンベヤ4が走行されることに伴って洗浄部Bに搬入されて洗浄液によって洗浄されるようになっている。
【0022】
さらに、本実施例においては、供給コンベヤ3における搬送過程の上方側に、水平なガイド部材39を設けるとともに、このガイド部材39の支持高さ昇降機構40、40によって支持高さを調整できるようにしている。ガイド部材39は、供給コンベヤ3上に載置された折り畳み式容器2の上端(底板2B)の近接上方位置に支持されるようになっており、折り畳み式容器2の高さが変更された場合には、変更後の高さに合わせて上記昇降機構40、40によって適切な支持高さに調整されるようになっている。同様のガイド部材39が搬送コンベヤ4の搬送経路の上方側にも配置されており、折り畳み式容器2の高さの変更に応じてガイド部材39の支持高さを図示しない昇降機構によって調整できるようになっている。
【0023】
以上のように構成された洗浄装置1においては、搬送コンベヤ4と供給コンベヤ3とを連動して走行させるようになっており、供給コンベヤ3によって供給位置Aに順次1つずつ先頭となる折り畳み式容器2を供給すると同時に、該供給位置Aに供給された折り畳み式容器2内に下方側から当接手段5を挿入させることができる。つまり、従来は作業者が行っていた、当接手段に折り畳み式容器2を被せる作業を機械によって効率的に処理することができる。従って、各当接手段に作業者が折り畳み式容器を被せる必要があった特許文献1の洗浄装置と比較すると、本実施例の洗浄装置1は処理スピード(単位時間当たりの処理数)を向上させることができる。そして、現場の作業者は、当接手段5に折り畳み式容器2を一つずつ被せる必要がないので、従来と比較して作業者の負担を大幅に軽減することができる。
また、当接手段5は上述した構成となっているので、供給位置Aに供給された折り畳み式容器2の側面板2D、2Dのいずれかが倒れていた場合であっても、当接手段5によって円滑、かつ効率的に側面板2Dを起こして鉛直状態に復帰させることができる。より詳細には、当接手段5の前方の支持部材5Aは左右に一対の傾斜部5d、5dを備えているので、倒れた状態の側面板2Dに対して傾斜部5dの内方側の端部が先ず接触してから側面板2Dを鉛直方向に起こすようになっている。換言すると、側面板2Dが鉛直方向に起こされる際において、揺動中心から離れた箇所の側面板2Dに傾斜部5dが最初に接触してから側面板2Dを鉛直方向に起こすようになっている。そのために、前方の支持部材5Aが倒れた状態の側面板2Dに接触した際に、折り畳み式容器2全体が持ち上がらないようになっている。つまり、円滑かつ確実に折り畳み式容器2を当接手段2によって内方から支持することができ、その状態で、洗浄液によって折り畳み式容器2を洗浄することができる。このように、本実施例によれば、供給位置Aに供給された折り畳み式容器2の側面板2Dのいずれか一方が倒れた状態であっても、洗浄手段の作動を停止させる必要がなく、洗浄部Bにおいて効率的に折り畳み式容器2の洗浄を行うことができる。
【0024】
なお、上述した切り出し手段27においては、前後一対のストッパ35A,35Bを設けていたが、一方のストッパ35Bとそれ用の昇降機構36Bを省略した構成を採用しても良い。
また、上述した実施例においては図示しない組み立て装置によって折り畳み式容器2を組み立てた状態で供給コンベヤ3上に載置していたが、供給コンベヤ3の搬送過程を長くして、作業者が供給コンベヤ3上に組み立てた状態の折り畳み式容器2を載置するようにしても良い。