特許第6379903号(P6379903)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6379903
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】電子鍵盤楽器、駆動方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G10G 1/02 20060101AFI20180820BHJP
   G10H 1/00 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
   G10G1/02
   G10H1/00 102Z
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-187793(P2014-187793)
(22)【出願日】2014年9月16日
(65)【公開番号】特開2016-61845(P2016-61845A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2017年9月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】山田 健太
(72)【発明者】
【氏名】赤井 弘樹
(72)【発明者】
【氏名】島田 和夫
(72)【発明者】
【氏名】大嶋 弘志
【審査官】 山下 剛史
(56)【参考文献】
【文献】 特開平8−76750(JP,A)
【文献】 特開平6−27939(JP,A)
【文献】 特開2000−194356(JP,A)
【文献】 実開昭62−169367(JP,U)
【文献】 特開2003−140645(JP,A)
【文献】 米国特許第5394784(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10G 1/00−3/04
G10H 1/00
G10F 1/00
G09G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
数の鍵夫々に設けられ、当該鍵を押し上げ及び押し下げる鍵駆動部と、
楽曲データに基づいて、演奏者が或るタイミングで押鍵操作すべき複数の鍵のうちの第1鍵を押し下げるとともに、前記或るタイミングで押鍵操作すべき前記複数の鍵のうちの前記第1鍵とは異なる第2鍵を押し上げるように前記鍵駆動部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする電子鍵盤楽器。
【請求項2】
記鍵が第1位置まで押し下げられたときにオンする第1の発音用スイッチと、
前記鍵が前記第1位置より浅い第2位置まで押し下げられたときにオンする位置検出用スイッチと、を備え、
前記制御部は、前記第1鍵を押し下げる際に、前記位置検出用スイッチのオンを検出したときに前記第1鍵の押し下げを停止するように前記鍵駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器。
【請求項3】
前記制御部は、前記鍵駆動部により押し上げられた前記第2鍵が演奏者に指定された場合に、押し上げられていない鍵が演奏者に指定された場合と比べて、発音タイミングを早めるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の電子鍵盤楽器。
【請求項4】
前記制御部は、前記楽曲データに基づいて、右手及び左手のいずれか一方で押鍵操作すべき鍵を押し下げた場合は、いずれか他方で押鍵操作すべき鍵を押し上げるように前記鍵駆動部を制御することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の電子鍵盤楽器。
【請求項5】
数の鍵夫々に設けられ、当該鍵を押し上げ及び押し下げる鍵駆動部を備える電子鍵盤楽器に用いられる駆動方法であって、
楽曲データに基づいて、演奏者が或るタイミングで押鍵操作すべき複数の鍵のうちの第1鍵を押し下げるとともに、前記或るタイミングで押鍵操作すべき前記複数の鍵のうちの前記第1鍵とは異なる第2鍵を押し上げるように前記鍵駆動部を制御することを特徴とする駆動方法。
【請求項6】
数の鍵夫々に設けられ、当該鍵を押し上げ及び押し下げる鍵駆動部を備える電子鍵盤楽器を制御するコンピュータに、
楽曲データに基づいて、演奏者が或るタイミングで押鍵操作すべき複数の鍵のうちの第1鍵を押し下げるとともに、前記或るタイミングで押鍵操作すべき前記複数の鍵のうちの前記第1鍵とは異なる第2鍵を押し上げるように前記鍵駆動部を制御するステップを実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子鍵盤楽器、駆動方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子鍵盤楽器において、次に押鍵すべき鍵を演奏者に報知することにより、演奏をナビゲートする技術が知られている。
例えば、特許文献1には、ソレノイドによって、次に押鍵すべき鍵を一定量だけ押し下げることにより、演奏をナビゲートする電子楽器が記載されている。特許文献1に記載された技術によれば、楽曲の演奏を練習する際に、次に押下されるべき鍵がどの音階の鍵であり、かつどの位置の鍵であるかを視覚に限らず聴覚及び手の触覚によっても確認することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平06−027939公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術を含め、鍵の押し下げによって演奏をナビゲートする従来の技術においては、演奏者に対して示唆できる鍵の状態が限られており、演奏をナビゲートする上で改善の余地がある。
即ち、従来の技術においては、電子鍵盤楽器の演奏をナビゲートする上で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、電子鍵盤楽器の演奏をより適切にナビゲートすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の電子鍵盤楽器は、
数の鍵夫々に設けられ、当該鍵を押し上げ及び押し下げる鍵駆動部と、
楽曲データに基づいて、演奏者が或るタイミングで押鍵操作すべき複数の鍵のうちの第1鍵を押し下げるとともに、前記或るタイミングで押鍵操作すべき前記複数の鍵のうちの前記第1鍵とは異なる第2鍵を押し上げるように前記鍵駆動部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電子鍵盤楽器の演奏をより適切にナビゲートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る電子鍵盤楽器の外観構成を示す模式図である。
図2】電子鍵盤楽器の鍵盤の断面構造を示す模式図である。
図3】鍵が押し上げられた状態を示す模式図である。
図4】鍵が押し下げられた状態を示す模式図である。
図5】次の1小節において押鍵すべき複数の鍵の押し上げまたは押し下げが行われた状態を示す模式図である。
図6】電子鍵盤楽器の制御系統のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7】本実施形態に係る電子鍵盤楽器において実行されるメインフローを説明するフローチャートである。
図8】メインフローのステップS4で実行される演奏ナビゲート処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る電子鍵盤楽器1の外観構成を示す模式図である。
電子鍵盤楽器1は、例えば電子ピアノとして構成される。
図1に示すように、電子鍵盤楽器1は、白鍵及び黒鍵を含む複数の鍵12からなる鍵盤を備えている。
本実施形態における電子鍵盤楽器1は、それぞれの鍵12を押し上げる機能及び押し下げる機能を備えている。そして、電子鍵盤楽器1は、楽曲のデータに基づいて、次のタイミング(例えば、次の1小節等)で押鍵すべき鍵12を押し上げたり押し下げたりすることによって、演奏をナビゲートする。
【0011】
図2は、電子鍵盤楽器1の鍵盤の断面構造を示す模式図である。
図2に示すように、電子鍵盤楽器1の鍵盤は、鍵盤シャーシ11と、鍵12と、ハンマー部材13と、発音用スイッチ14(位置センサ)と、位置検出用スイッチ15(位置センサ)と、鍵盤回路16と、ソレノイド17,18と、を備えている。
【0012】
鍵盤シャーシ11は、合成樹脂により形成され、複数の鍵12が設置されるサブシャーシを構成する。
また、鍵盤シャーシ11は、鍵回転軸11aと、ハンマー回転軸11bと、鍵ガイド部11cとを備えている。鍵回転軸11aは、鍵盤シャーシ11上面に配置され、鍵12を上下方向に回転可能に支持する。ハンマー回転軸11bは、鍵盤シャーシ11内部に配置され、ハンマー部材13を上下方向に回転可能に支持する。鍵ガイド部11cは、鍵12の前端部において鍵12の回転動作をガイドする。この鍵盤シャーシ11は、電子鍵盤楽器1本体の底板11d上に配置される。
【0013】
鍵12は、鍵回転軸11aを回転軸として、鍵盤シャーシ11に対して上下方向に回転可能に支持されている。また、鍵12の前端部は、鍵盤シャーシ11の鍵ガイド部11cによって、鍵回転軸11a周りの回転動作がガイドされている。さらに、鍵12の裏面(鍵盤シャーシ11と対向する面)には、ハンマー部材13の一端(後述する連動突部13a)に当接する当接部12aが形成されている。
また、鍵12の裏面には、鍵回転軸11aによる支持位置と前端部との中間付近に十字リブ12bが形成され、十字リブ12bと鍵回転軸11aによる支持位置との間に十字リブ12cが形成されている。十字リブ12bは、鍵12が押鍵された場合に、発音用スイッチ14に当接する位置に形成されている。また、十字リブ12cは、鍵12が押鍵された場合に、位置検出用スイッチ15に当接する位置に形成されている。
【0014】
ハンマー部材13は、ハンマー回転軸11bを回転軸として、鍵盤シャーシ11に対して上下方向に回転可能に支持され、鍵12が押鍵された場合の反力を付与する錘として機能する。具体的には、ハンマー部材13は、鍵12の当接部12aに当接する連動突部13aと、ハンマー部材13の先端に設置された錘部13bとを備えている。なお、鍵12の当接部12aと連動突部13aとは、鍵盤シャーシ11に形成された開口部を通じて連接している。ハンマー部材13において、連動突部13aと錘部13bとは、ハンマー回転軸11bを挟む位置に設置されている。そのため、連動突部13aが鍵12の当接部12aによって押し下げられると、錘部13bは重力に抗して持ち上げられる。このような構成により、鍵12が押鍵された場合にハンマー部材13によって反力が付与される。
【0015】
発音用スイッチ14は、鍵盤回路16の基板と対向して接点が形成された接点ゴムを備えている。具体的には、発音用スイッチ14は、鍵12の長手方向に沿って、鍵回転軸11aに近い位置から順に、直列に配置された3つの接点ゴム14a〜14cを備えている。接点ゴム14a〜14cの先端は、それぞれ導体(カーボン等)を備えており、鍵盤回路16の基板と先端との距離は、接点ゴム14aが最も近く、接点ゴム14cが最も遠く、接点ゴム14bがこれらの中間となっている。そのため、鍵12が押鍵されると十字リブ12bが発音用スイッチ14を押下し、押鍵の深さに応じて、鍵盤回路16の基板に対して接点ゴム14aが初めに接触し、次いで、接点ゴム14b、最後に接点ゴム14cが接触する。接点ゴム14a〜14cの基板への接触は、鍵盤回路16によって検出され、接点ゴム14a〜14cの接触状態によって押鍵のベロシティが決定される。
【0016】
位置検出用スイッチ15は、鍵盤回路16の基板と対向して接点が形成された接点ゴム15aを備えている。位置検出用スイッチ15は、図2〜4に示すように、発音用スイッチよりも鍵回転軸11aに近い位置に設けられている。鍵12が押し下げられると、十字リブ12bが発音用スイッチ14を押下する前に、十字リブ12cが位置検出用スイッチ15を押下し、導体を備える接点ゴム15aの先端が鍵盤回路16の基板に接触する。接点ゴム15aの基板への接触は、鍵盤回路16によって検出され、鍵12の押し下げにおける初期のストロークが検出される。そのため、ソレノイド17,18によって鍵12が押し下げられると、発音用スイッチ14によって押鍵が検出される前、即ち、発音が開始される前に、位置検出用スイッチ15によって鍵12の押し下げが検出される。本実施形態においては、位置検出用スイッチ15によって鍵12の押し下げが検出された場合、ソレノイド17,18による鍵12の押し下げが停止される。
一方、ソレノイド17,18によって鍵12が押し上げられる場合は、所定時間ソレノイド17、18を駆動させて、その所定時間内で押し上げられた位置まで鍵が上がる。また、鍵12の押し上げを検知する位置検出用スイッチ(図示せず)を設けて、その位置検出用スイッチが押し上げを検知した場合に、ソレノイド17、18による鍵12の押上げを停止するようにしてもよい。
また、本実施形態では、位置検出用スイッチ15は接点ゴム14bよりも浅い位置に設けられているが、接点ゴム14bよりも深い位置にあってもよい。
【0017】
鍵盤回路16は、後述するCPU110からの指示に従って、楽曲の演奏において次のタイミングで押鍵すべき鍵12をソレノイド17,18によって押し上げたり押し下げたりする。このとき、鍵盤回路16は、右手で押鍵すべき鍵12をソレノイド17,18によって押し上げ、左手で押鍵すべき鍵12をソレノイド17,18によって押し下げる。
図3は、鍵12が押し上げられた状態を示す模式図である。
図3に示すように、ソレノイド17が鍵12の後端部を押し下げ、ソレノイド18が鍵12の後端部を引き下げると、鍵12は押し上げられた状態となる。
また、図4は、鍵12が押し下げられた状態を示す模式図である。
図4に示すように、ソレノイド17が鍵12の後端部を引き上げ、ソレノイド18が鍵12の後端部を押し上げると、鍵12は押し下げられた状態となる。
また、本実施形態において、鍵盤回路16は、演奏をナビゲートするために、次の1小節において押鍵すべき鍵12の押し上げまたは押し下げを実行する。
【0018】
図5は、次の1小節において押鍵すべき複数の鍵12の押し上げまたは押し下げが行われた状態を示す模式図である。なお、図5において、上向きの矢印は鍵12が押し上げられていることを示し、下向きの矢印は鍵12が押し下げられていることを示している。
図5に示すように、本実施形態においては、左手で押鍵すべき鍵12は押し上げられ、右手で押鍵すべき鍵12は押し下げられている。
図2に戻り、鍵盤回路16は、発音用スイッチ14の接点ゴム14a〜14cの接触状態を検出し、検出した信号を後述するCPU110に出力する。本実施形態において、鍵12がソレノイド17,18によって押し上げられていない場合、接点ゴム14b,14cの基板への接触タイミングの差から押鍵のベロシティが算出される。このとき、接点ゴム14cの基板への接触タイミングで、発音が開始される。
一方、鍵12がソレノイド17,18によって押し上げられている場合、接点ゴム14a,14bの基板への接触タイミングの差から押鍵のベロシティが算出される。このとき、接点ゴム14bの基板への接触タイミングで、発音が開始される。
【0019】
ソレノイド17は、CPU110の制御に従って、鍵12の後端部における上面に固定されたプランジャとしての永久磁石を電磁力によって押し下げたり引き上げたりする。
ソレノイド18は、CPU110の制御に従って、鍵12の後端部における裏面に固定されたプランジャとしての永久磁石を電磁力によって押し上げたり引き下げたりする。
【0020】
次に、電子鍵盤楽器1の制御系統について説明する。
図6は、電子鍵盤楽器1の制御系統のハードウェア構成を示すブロック図である。
図6に示すように、電子鍵盤楽器1は、CPU(Central Processing Unit)110と、ROM(Read Only Memory)120と、RAM(Random Access Memory)130と、サウンドシステム140と、操作部150と、上述の鍵盤回路16と、表示部160とを備える。
【0021】
CPU110は、電子鍵盤楽器1全体を制御するものであり、操作部150や鍵盤回路16から入力される信号(各種操作を示す信号や押鍵を示す信号等)の検出、操作部150への操作に対応した電子鍵盤楽器1の各種設定(音色やエフェクトの設定等)、鍵12の押鍵に応じたサウンドシステム140の制御(発音や消音の制御等)、ソレノイド17,18による鍵12の押し上げまたは押し下げ等、種々の処理を実行する。また、CPU110は、後述する演奏ナビゲート処理のためのプログラムに従って、演奏ナビゲート処理を実行する。
【0022】
ROM120は、演奏ナビゲート処理のためのプログラム等、CPU110によって実行する種々の処理を実行するためのプログラムを記憶する。また、ROM120は、アコースティックピアノ、エレクトリックピアノ、電気オルガン、ハープシコード等、各種音色の楽音を生成するための波形データを格納した波形データエリアを有する。また、ROM120には、演奏ナビゲート処理で用いられる各種楽曲のデータが記憶されている。本実施形態において、楽曲のデータには、各音符を右手及び左手のいずれで演奏するかを示す運指データが含まれている。演奏ナビゲート処理では、運指データを参照して、演奏すべき鍵12の押し上げまたは押し下げが実行される。なお、運指データは、楽曲のデータと対応付けられた別のデータとして記憶しておくことも可能である。
RAM130は、ROM120から読み出されたプログラムや、CPU110が実行する処理の過程で一時的に生じたデータを記憶する。また、RAM130は、演奏ナビゲート処理が実行される場合に、ROM120等から読み込まれた楽曲のデータを記憶する。
【0023】
サウンドシステム140は、音源部141、オーディオ回路142及びスピーカ143を有する。音源部141は、例えば、鍵12に対応する発音指示信号がCPU110から入力されると、ROM120の波形データエリアから所定の波形データを読み出し、所定の音高、ベロシティ及び音色の楽音データを生成して出力する。オーディオ回路142は、楽音データをD/A(Digital/Analog)変換して増幅する。これにより、スピーカ143から音響信号が出力される。
【0024】
操作部150は、電子鍵盤楽器1の各種設定(音色の設定や演奏モードの設定等)を行うためのスイッチ群を含んで構成される。本実施形態において、演奏モードとして、演奏ナビゲートが行われるナビゲート演奏モードと、演奏ナビゲートが行われない通常の演奏モードとが用意されており、操作部150のスイッチ操作によって、これらの演奏モードが切り替えられる。
鍵盤回路16には、上述の発音用スイッチ14、位置検出用スイッチ15、ソレノイド17,18が接続されている。
表示部160は、演奏される楽曲に関する種々の情報、例えば、音色の種類、リズムパターン、コード名等を表示する。
【0025】
次に、電子鍵盤楽器1の動作を説明する。
図7は、本実施形態に係る電子鍵盤楽器1において実行されるメインフローを説明するフローチャートである。なお、図示しないが、メインフローの実行中に、所定の時間間隔で、割込カウンタのカウンタ値をインクリメントするタイマインクリメント処理も実行される。
【0026】
図7に示すように、電子鍵盤楽器1の電源が投入されると、ステップS1において、電子鍵盤楽器10のCPU110は、RAM130のデータや、表示部160の画像のクリアを含むイニシャライズ処理(初期化処理)を実行する。
ステップS2において、CPU110は、操作部150を構成する各スイッチの操作を検出し、検出された操作に従った処理を実行するスイッチ処理を実行する。
【0027】
ステップS3において、CPU110は、設定されている演奏モードがナビゲート演奏モードであるか否かの判定を行う。
設定されている演奏モードがナビゲート演奏モードである場合、ステップS3においてYESと判定されて、処理はステップS4に移行する。
一方、設定されている演奏モードがナビゲート演奏モードでない場合、ステップS3においてNOと判定されて、処理はステップS5に移行する。
【0028】
ステップS4において、CPU110は、演奏ナビゲート処理を実行する。
ステップS5において、CPU110は、鍵盤処理を実行する。鍵盤処理では、押鍵操作に応じて、押鍵された鍵盤に対応する音高の楽音が押鍵操作の強さに応じたベロシティで発生されると共に、離鍵操作に応じて、発生されている楽音が消音される。
ステップS6において、CPU110は、その他の処理、例えば、表示部160への画像表示、LED(図示せず)の点灯、消灯等の各種処理を実行する。
ステップS6の後、ステップS2〜S6の処理が繰り返される。
【0029】
図8は、メインフローのステップS4で実行される演奏ナビゲート処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS11において、CPU110は、ROM120から運指データを含む楽曲のデータを読み出す。
ステップS12において、CPU110は、次のタイミングで演奏すべき鍵12が押下によるナビゲートを行うべき鍵(即ち、右手によって演奏すべき鍵)であるか否かの判定を行う。なお、次のタイミングで演奏すべき鍵12として、例えば、次の1小節で演奏すべき複数の鍵12を判定の対象とすることができる。
次のタイミングで演奏すべき鍵12が押下によるナビゲートを行うべき鍵でない場合、ステップS12においてNOと判定されて、処理はステップS13に移行する。
一方、次のタイミングで演奏すべき鍵12が押下によるナビゲートを行うべき鍵である場合、ステップS12においてYESと判定されて、処理はステップS15に移行する。
【0030】
ステップS13において、CPU110は、次のタイミングで演奏すべき鍵12を予め設定されたストロークだけ押し上げる制御を実行する。これにより、左手によって演奏すべき鍵12が演奏者に報知される。
ステップS14において、CPU110は、ステップS13において押し上げた鍵12の発音タイミングを早める制御を実行する。具体的には、CPU110は、接点ゴム14a,14bの基板への接触タイミングの差から押鍵のベロシティを算出し、接点ゴム14bの基板への接触タイミングで、発音が開始される状態に切り替える。
ステップS14の後、処理はステップS18に移行する。
【0031】
ステップS15において、CPU110は、次のタイミングで演奏すべき鍵12の押し下げ動作を開始する。
ステップS16において、CPU110は、ステップS15において押し下げ動作が開始された鍵12が位置検出用スイッチ15に接触したか否かの判定を行う。
ステップS15において押し下げ動作が開始された鍵12が位置検出用スイッチ15に接触していない場合、ステップS16においてNOと判定されて、ステップS16の処理が繰り返される。
ステップS15において押し下げ動作が開始された鍵12が位置検出用スイッチ15に接触した場合、ステップS16においてYESと判定されて、処理はステップS17に移行する。
【0032】
ステップS17において、CPU110は、ソレノイド17,18による鍵12の押し下げ動作を停止し、押し下げられた状態に維持する。これにより、右手によって演奏すべき鍵12が演奏者に報知される。
ステップS18において、CPU110は、押し上げまたは押し下げによって報知が行われた鍵12が演奏者によって押鍵されたか否かの判定を行う。
押し上げまたは押し下げによって報知が行われた鍵12が演奏者によって押鍵されていない場合、ステップS18においてNOと判定されて、ステップS18の処理が繰り返される。
一方、押し上げまたは押し下げによって報知が行われた鍵12が演奏者によって押鍵された場合、ステップS18においてYESと判定されて、処理はステップS19に移行する。
【0033】
ステップS19において、CPU110は、楽音の発音を実行すると共に、ソレノイド17,18による鍵12の押し上げまたは押し下げを解除する。
ステップS20において、CPU110は、その他の処理、例えば、ステップS14で変更した鍵12の発音タイミングのリセット、表示部160への画像表示、LED(図示せず)の点灯、消灯等の各種処理を実行する。
【0034】
ステップS21において、CPU110は、演奏ナビゲート処理の終了条件が充足されたか否かの判定を行う。演奏ナビゲート処理の終了条件としては、例えば、楽曲のデータが終わりに到達した場合や、演奏者によって演奏を終了する操作が行われた場合等を設定することができる。
演奏ナビゲート処理の終了条件が充足されていない場合、ステップS21においてNOと判定されて、処理はステップS11に移行する。
一方、演奏ナビゲート処理の終了条件が充足された場合、ステップS21においてYESと判定されて、処理はメインフローに戻る。
【0035】
このような処理により、電子鍵盤楽器1では、楽曲のデータに基づいて、右手で押鍵すべき鍵12がソレノイド17,18によって押し下げられ、左手で押鍵すべき鍵12がソレノイド17,18によって押し上げられる。
したがって、複数の鍵の状態によって演奏者に押鍵すべき鍵を報知することができるため、電子鍵盤楽器1の演奏をより適切にナビゲートすることができる。
また、ソレノイド17,18によって鍵12の押し上げが行われた鍵12の発音タイミングを、鍵12の押し上げが行われていない場合に比べて早めることができる。
そのため、鍵12の押し上げによる演奏のナビゲートが行われた場合に、演奏者が押鍵操作を行ったときに発音が遅く感じられる事態を防ぐことができる。
【0036】
(変形例1)
上記実施形態において、右手で押鍵すべき鍵12を押し下げ、左手で押鍵すべき鍵を押し上げることとしたが、鍵12の押し上げ及び押し下げによって、演奏すべき手以外のことを演奏者に報知することができる。例えば、次の1小節で演奏すべき鍵12のうち、直後に演奏すべき鍵12を押し下げ、他の鍵12を押し上げることとしてもよい。
これにより、次のタイミングで押鍵すべき鍵12の順序を演奏者に報知することができる。
【0037】
以上のように構成される電子鍵盤楽器1は、複数の鍵12と、発音用スイッチ14と、接点ゴム14a〜14cと、位置検出用スイッチ15と、音源部141と、ソレノイド17,18と、CPU110とを備える。
発音用スイッチ14の接点ゴム14cは、複数の鍵12夫々に設けられ、当該各鍵12が予め定められた第1位置まで押し下げられたことを検出する。
音源部141は、発音用スイッチ14が、複数の鍵12のいずれかが第1位置まで押し下げられたことを検出したときに、当該押し下げられた鍵12に対応する音高の楽音を生成する。
ソレノイド17,18は、複数の鍵12夫々に設けられ、当該鍵12を押し上げ及び押し下げる。
CPU110は、押鍵操作すべき鍵12を示すイベントデータ(楽曲のデータ等)に基づき、当該イベントデータが示す押鍵操作すべき鍵12を第1位置より浅い第2位置まで押し下げ、及び所定位置まで押し上げるようにソレノイド17,18を制御する。
これにより、複数の鍵12の状態によって演奏者に押鍵すべき鍵を報知することができる。
したがって、電子鍵盤楽器の演奏をより適切にナビゲートすることができる。
【0038】
発音用スイッチ14の接点ゴム14cは、鍵12が第1位置まで押し下げられたときにオンする。
位置検出用スイッチ15は、鍵12が第2位置まで押し下げられたときにオンする。
CPU110は、位置検出用スイッチ15のオンを検出したときに鍵12の押し下げを停止するようにソレノイド17,18を制御する。
これにより、鍵12の押し下げによって演奏をナビゲートする際の鍵12の押し下げ量を適切に制御することが可能となる。
【0039】
また、発音用スイッチ14の接点ゴム14bは、鍵12が第1位置より浅い第3位置まで押し下げられたときにオンする。
音源部141は、鍵12がソレノイド17,18により押し上げられた位置から押し下げられた場合に、発音用スイッチ14の接点ゴム14bのオンを検出した鍵12に対応する音高の楽音を生成する。
これにより、鍵12が押し上げられたときの発音のタイミングを早めることができるので、鍵12の押し上げによる演奏のナビゲートが行われた場合に、演奏者が押鍵操作を行ったときに発音が遅く感じられる事態を防ぐことができる。
【0040】
また、イベントデータは、押鍵操作すべき鍵12を示すと共に、当該押鍵操作すべき鍵12を右手及び左手のいずれで押鍵操作すべきかを示すデータを含む。
CPU110は、イベントデータが右手で押鍵操作すべきデータ及び左手で押鍵操作すべきデータのいずれか一方である場合は押鍵操作すべき鍵を押し上げると共に、他方である場合は押鍵操作すべき鍵を押し下げるようにソレノイド17,18を制御する。
これにより、イベントデータに基づいて、右手で押鍵操作すべき鍵12及び左手で押鍵すべき鍵12の一方がソレノイド17,18によって押し下げられ、他方がソレノイド17,18によって押し上げられる。
したがって、複数の鍵12の状態によって演奏者に押鍵すべき鍵を報知することができるため、電子鍵盤楽器の演奏をより適切にナビゲートすることができる。
【0041】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0042】
上述の実施形態では、ソレノイド17,18を用いて、鍵12に上下方向から力を作用させて鍵12の押し上げまたは押し下げを行う場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。即ち、鍵12の押し上げ及び押し下げを行うことができれば、他の構成としてもよい。例えば、鍵回転軸11aにモータを連結し、鍵回転軸11aの周りに回転力を付与することにより、鍵12の押し上げまたは押し下げを行うこととしてもよい。
【0043】
また、上述の実施形態では、鍵12の後端部に2つのソレノイド17,18を備えることとしたが、鍵12の後端部に備えるソレノイドを1つとすることとしてもよい。即ち、鍵12の後端部に設置した1つのソレノイドによって、鍵12の後端部を上方または下方に変位させることにより、鍵12を駆動して、演奏のナビゲートを行うこととしてもよい。
【0044】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される電子鍵盤楽器1は、電子ピアノを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、鍵盤を有する電子楽器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、電子オルガン、エレクトーン等に適用可能である。
【0045】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、上述の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が電子鍵盤楽器1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に上述の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0046】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0047】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、または光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu−ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図6のROM120等で構成される。
【0048】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0049】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0050】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
複数の鍵と、
前記複数の鍵夫々に設けられ、当該各鍵が予め定められた第1位置まで押し下げられたことを検出する位置センサと、
前記位置センサが、前記複数の鍵のいずれかが前記第1位置まで押し下げられたことを検出したときに、当該押し下げられた鍵に対応する音高の楽音を生成する音源部と、
複数の鍵夫々に設けられ、当該鍵を押し上げ及び押し下げる鍵駆動部と、
押鍵操作すべき鍵を示すイベントデータに基づき、当該イベントデータが示す押鍵操作すべき鍵を前記第1位置より浅い第2位置まで押し下げ、及び所定位置まで押し上げるように前記鍵駆動部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする電子鍵盤楽器。
[付記2]
前記位置センサは、
前記鍵が第1位置まで押し下げられたときにオンする第1の発音用スイッチと、
前記鍵が第2位置まで押し下げられたときにオンする位置検出用スイッチと、を備え、
前記制御部は、前記位置検出用スイッチのオンを検出したときに前記鍵の押し下げを停止するように前記鍵駆動部を制御することを特徴とする付記1に記載の電子鍵盤楽器。
[付記3]
前記位置センサはさらに、前記鍵が前記第1位置より浅い第3位置まで押し下げられたときにオンする第2の発音用スイッチを備え、
前記鍵が前記鍵駆動部により押し上げられた位置から押し下げられた場合に、前記音源部は、前記第2の発音用スイッチのオンを検出した鍵に対応する音高の楽音を生成することを特徴とする付記1または2に記載の電子鍵盤楽器。
[付記4]
前記イベントデータは、押鍵操作すべき鍵を示すと共に、当該押鍵操作すべき鍵を右手及び左手のいずれで押鍵操作すべきかを示すデータを含み、
前記制御部は、前記イベントデータが右手で押鍵操作すべきデータ及び左手で押鍵操作すべきデータのいずれか一方である場合は前記押鍵操作すべき鍵を押し上げると共に、他方である場合は前記押鍵操作すべき鍵を押し下げるように前記鍵駆動部を制御することを特徴とする付記1乃至3いずれかに記載の電子鍵盤楽器。
[付記5]
複数の鍵と、前記複数の鍵夫々に設けられ、当該各鍵が予め定められた第1位置まで押し下げられたことを検出する位置センサと、前記位置センサが、前記複数の鍵のいずれかが前記第1位置まで押し下げられたことを検出したときに、当該押し下げられた鍵に対応する音高の楽音を生成する音源部と、複数の鍵夫々に設けられ、当該鍵を押し上げ及び押し下げる鍵駆動部とを備える電子鍵盤楽器に用いられる駆動方法であって、
押鍵操作すべき鍵を示すイベントデータに基づき、当該イベントデータが示す押鍵操作すべき鍵を前記第1位置より浅い第2位置まで押し下げ、及び所定位置まで押し上げるように前記鍵駆動部を制御することを特徴とする駆動方法。
[付記6]
複数の鍵と、前記複数の鍵夫々に設けられ、当該各鍵が予め定められた第1位置まで押し下げられたことを検出する位置センサと、前記位置センサが、前記複数の鍵のいずれかが前記第1位置まで押し下げられたことを検出したときに、当該押し下げられた鍵に対応する音高の楽音を生成する音源部と、複数の鍵夫々に設けられ、当該鍵を押し上げ及び押し下げる鍵駆動部とを備える電子鍵盤楽器を制御するコンピュータに、
押鍵操作すべき鍵を示すイベントデータに基づき、当該イベントデータが示す押鍵操作すべき鍵を前記第1位置より浅い第2位置まで押し下げ、及び所定位置まで押し上げるように前記鍵駆動部を制御するステップを実行させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0051】
1・・・電子鍵盤楽器,11・・・鍵盤シャーシ,12・・・鍵,13・・・ハンマー部材,14・・・発音用スイッチ,14a〜14c・・・接点ゴム,15・・・位置検出用スイッチ,16・・・鍵盤回路,17、18・・・ソレノイド,110・・・CPU,120・・・ROM,130・・・RAM,140・・・サウンドシステム,141・・・音源部,142・・・オーディオ回路,143・・・スピーカ,150・・・操作部,160・・・表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8