特許第6379913号(P6379913)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6379913
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】光学読取構造および電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/10 20060101AFI20180820BHJP
【FI】
   G06K7/10 300
   G06K7/10 416
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-189836(P2014-189836)
(22)【出願日】2014年9月18日
(65)【公開番号】特開2016-62304(P2016-62304A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2017年6月26日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 聡史
(72)【発明者】
【氏名】内野 淳
(72)【発明者】
【氏名】牛込 洋一
(72)【発明者】
【氏名】目黒 啓益
(72)【発明者】
【氏名】千葉 康則
【審査官】 梅沢 俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−287157(JP,A)
【文献】 特開2000−173917(JP,A)
【文献】 実開平03−070666(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器ケース内に設けられ、所定の入射出面から光線を射出する光線発光部および前記入射出面から入射された光線を受光する光線受光部を有する読取ユニットと、
前記入射出面から射出された光線の直進光路に対して傾斜した状態で前記機器ケースに設けられた光線透過窓部と、
前記入射出面から射出されて前記光線透過窓部に照射された光線であって、前記光線透過窓部で前記入射出面に向かう方向とは異なる所定の方向に一次反射された光線を所定の採込開口部から採り込んで減衰させる光線減衰部と、
を備え、
前記読取ユニットは、前記光線減衰部の配置位置と前記光線透過窓部の配置位置との間において、前記入射出面が非介在的となるように配置されている、
ことを特徴とする光学読取構造。
【請求項2】
請求項1に記載の光学読取構造において、
前記読取ユニットは、ユニットケースを備え、
前記ユニットケースに前記光線発光部および前記光線受光部が搭載されていると共に、前記ユニットケースに前記光線減衰部が設けられている、
ことを特徴とする光学読取構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の光学読取構造において、
前記光線発光部は、予め定められた特定波長領域のレーザ光線を発光し、
前記光線透過窓部は、前記特定波長領域のレーザ光線を透過する光学フィルタである、
ことを特徴とする光学読取構造。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光学読取構造において、
前記光線減衰部は、前記採込開口部から採り込んだ光線を繰り返し反射させることにより減衰させる、
ことを特徴とする光学読取構造。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光学読取構造において、
前記光線減衰部は、前記採込開口部の側の間隔が広く、前記採込開口部から採り込んだ光線の進行方向側に向かうに従って前記間隔が次第に狭くなる一対の反射面を有している、
ことを特徴とする光学読取構造。
【請求項6】
請求項5に記載の光学読取構造において、
前記光線減衰部は、前記一対の反射面が前記光線透過窓部に対応した状態で複数配列されている、
ことを特徴とする光学読取構造。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の光学読取構造において、
前記光線透過窓部は、前記入射出面及び前記採込開口部を覆う位置に設けられている、
ことを特徴とする光学読取構造。
【請求項8】
機器ケース内に設けられ、所定の入射出面から光線を射出する光線発光部および前記入射出面から入射された光線を受光する光線受光部を有する読取ユニットと、
前記入射出面から射出された光線の直進光路に対して傾斜した状態で前記機器ケースに設けられた光線透過窓部と、
前記入射出面から射出されて前記光線透過窓部に照射された光線であって、前記光線透過窓部で前記入射出面に向かう方向とは異なる所定の方向に一次反射された光線を所定の採込開口部から採り込んで減衰させる光線減衰部と、
を備え、
前記読取ユニットは、前記光線減衰部の配置位置と前記光線透過窓部の配置位置との間において、前記入射出面が非介在的となるように配置されている、
ことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光学読取構造および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、光学読取構造においては、特許文献1に記載されているように、光線発光部で発光されたレーザ光線を光線透過窓部から出射させ、この光線透過窓部から出射されたレーザ光線をバーコードなどの被読取物に照射させ、この照射されたレーザ光線の反射光を再び光線透過窓部から採り込んで光線受光部で受光することにより、被読取物を光学的に読み取るように構成されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2009−525493号公報
【0004】
このような光学読取構造は、光線発光部で発光されたレーザ光線が光線透過窓部に照射された際に、その照射されたレーザ光線の一部が光線透過窓部の内面と外面とで反射され、この反射されたレーザ光線を光線受光部が受光すると、読取不良を起こすため、光線透過窓部の内面と外面とに反射防止膜を設けた構成になっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような光学読取構造では、レーザ光線の反射を防止する反射防止膜が特殊な膜であり、この特殊な反射防止膜を光線透過窓部の内面と外面との両面に設ける取付作業が面倒で、製作コストが高くなるという問題があるほか、光線透過窓部の外面に設けられた反射防止膜が傷付き易く、破損し易いため、光線透過窓部の外面によるレーザ光線の反射を確実に防ぐことが困難であるという問題がある。
【0006】
この発明が解決しようとする課題は、光線透過窓部に反射防止膜を設けることとは異なる方法で、光線透過窓部による光線の反射による悪影響を抑制することができる光学読取構造および電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る光学読取構造は、機器ケース内に設けられ、所定の入射出面から光線を射出する光線発光部および前記入射出面から入射された光線を受光する光線受光部を有する読取ユニットと、前記入射出面から射出された光線の直進光路に対して傾斜した状態で前記機器ケースに設けられた光線透過窓部と、前記入射出面から射出されて前記光線透過窓部に照射された光線であって、前記光線透過窓部で前記入射出面に向かう方向とは異なる所定の方向に一次反射された光線を所定の採込開口部から採り込んで減衰させる光線減衰部と、を備え、前記読取ユニットは、前記光線減衰部の配置位置と前記光線透過窓部の配置位置との間において、前記入射出面が非介在的となるように配置されている、ことを特徴とする。
また、この発明に係る電子機器は、機器ケース内に設けられ、所定の入射出面から光線を射出する光線発光部および前記入射出面から入射された光線を受光する光線受光部を有する読取ユニットと、前記入射出面から射出された光線の直進光路に対して傾斜した状態で前記機器ケースに設けられた光線透過窓部と、前記入射出面から射出されて前記光線透過窓部に照射された光線であって、前記光線透過窓部で前記入射出面に向かう方向とは異なる所定の方向に一次反射された光線を所定の採込開口部から採り込んで減衰させる光線減衰部と、を備え、前記読取ユニットは、前記光線減衰部の配置位置と前記光線透過窓部の配置位置との間において、前記入射出面が非介在的となるように配置されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、光線透過窓部に反射防止膜を設けることとは異なる方法で、光線透過窓部による光線の反射による悪影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】この発明を携帯端末機に適用した第1実施形態を示した正面図である。
図2図1に示された携帯端末機の裏面図である。
図3図2に示された携帯端末機のA−A矢視における光学読取構造の拡大断面図である。
図4図3に示された光学読取構造が配置される下部ケースの要部を示した拡大斜視図である。
図5図3に示しされた光学読取構造の読取ユニットを示した拡大斜視図である。
図6】この発明を携帯端末機に適用した第2実施形態における光学読取構造を示した拡大断面図である。
図7図6に示された光学読取構造の読取ユニットを示した拡大斜視図である。
図8図6に示された光学読取構造における光線減衰部の一部を示した拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
以下、図1図5を参照して、この発明を携帯端末機に適用した第1実施形態について説明する。
この携帯端末機は、図1図3に示すように、前後方向(図1では上下方向)に長い長方形状の機器ケース1を備えている。この機器ケース1は、上部ケース2と下部ケース3とを有し、これらの内部にモジュール4が組み込まれるように構成されている。
【0011】
上部ケース2は、図1に示すように、上面が長方形のほぼ平板状に形成され、図3に示すように、その外周の側面部が下部ケース3に取り付けられるように構成されている。この場合、上部ケース2の上面におけるほぼ上辺側半分には、図1に示すように、表示窓部5が設けられており、そのほぼ下辺側半分には、キー入力部6が設けられている。
【0012】
表示窓部5は、図1および図3に示すように、上部ケース2の上面に形成されたほぼ長方形状の開口部5aと、この開口部5aの縁部に沿って設けられて開口部5aを塞ぐ保護ガラス5bと、を備えている。キー入力部6は、テンキー、カーソルキー、ファンクションキーなどの携帯端末機に必要な各種のキーを備えている。
【0013】
下部ケース3は、図2図4に示すように、その外周の側面部が底部に向けて円弧状に湾曲して形成され、この側面部の上部に上部ケース2の側面部の下部が取り付けられるように構成されている。この下部ケース3の下辺部側には、電池収納部(図示せず)を塞ぐ電池蓋7が着脱可能に取り付けられている。
【0014】
この下部ケース3の前後方向におけるほぼ中間部に位置する両側部には、図2に示すように、スイッチ部8がそれぞれ設けられている。また、この下部ケース3の上辺部側には、図2図4に示すように、後述する光学読取構造10が配置される読取収納部11が裏面側に向けて山形状に突出して設けられている。
【0015】
モジュール4は、図3に示すように、インナーケース12を備え、このインナーケース12に表示パネル13および回路基板14などの携帯端末機に必要な各種の部品が搭載されるように構成されている。表示パネル13は、液晶表示パネルやEL(エレクトロ・ルミネセンス)表示パネルのなどの平面型の表示パネルであり、携帯端末機に必要な各種の情報を電気光学的に表示するように構成されている。
【0016】
すなわち、この表示パネル13は、図3に示すように、上部ケース2の表示窓部5に対応した状態で、インナーケース12内に取り付けられ、表示された情報が表示窓部5を通して上部ケース2の上方から見えるように構成されている。回路基板14は、携帯端末機に必要な各種の電子部品(図示せず)が設けられ、インナーケース12の下面のほぼ全域に亘って配置されるように構成されている。
【0017】
ところで、光学読取構造10は、図3および図5に示すように、読取ユニット15を備えている。この読取ユニット15は、下部ケース3の読取収納部11内に配置された状態で、機器ケース1内のインナーケース12に取り付けられている。この場合、読取収納部11の上辺部側(図3では右側)に位置する傾斜部には、図3および図4に示すように、開口部11aが設けられていると共に、この開口部11aを塞ぐ光線透過窓部16が設けられている。
【0018】
読取ユニット15は、図3および図5に示すように、ユニットケース17を有している。このユニットケース17は、光線発光部18と光線受光部19とが並列に配列された状態で設けられるケース本体部20と、光線発光部18で発光されて光線透過窓部16に照射されたレーザ光線のうち、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を採り込んで減衰させる光線減衰部21と、を有し、これらが合成樹脂で形成されている。
【0019】
ケース本体部20は、図3に示すように、読取収納部11の下辺部側(図3では左側)に位置する傾斜部に対応した状態で、下部ケース3内に傾斜して配置され、この状態で下部ケース3の下辺部側に位置する後端部(図3では左端部)が回路基板14の開口部14aを通してインナーケース12に取り付けられるように構成されている。
【0020】
光線発光部18は、予め定められた特定波長領域のレーザ光線を発光するように構成されている。この光線発光部18は、図3に示すように、発光したレーザ光線を光線透過窓部16に照射させ、この光線透過窓部16を透過したレーザ光線を外部の被読取物(図示せず)に照射させるように構成されている。光線受光部19は、レーザ光線を受光するものである。
【0021】
すなわち、この光線受光部19は、図3に示すように、光線発光部18で発光されたレーザ光線が光線透過窓部16を透過して被読取物に照射され、この照射されたレーザ光線が被読取物で反射された際に、その反射されたレーザ光線のうち、光線透過窓部16を透過して機器ケース1内に採り込まれたレーザ光線を受光するように構成されている。この場合、被読取物とは、バーコードやコードシンボルなどの物品のデータが記録されたマークである。
【0022】
また、ケース本体部20は、図3に示すように、読取収納部11に設けられた光線透過窓部16に対して所定角度で傾いた状態で配置されている。これにより、ケース本体部20内に設けられた光線発光部18は、発光したレーザ光線が光線透過窓部16に垂直に照射されず、所定の角度θ(例えば60度程度)で傾いた状態でレーザ光線が照射されるように構成されている。
【0023】
すなわち、光線透過窓部16は、図3に示すように、光線発光部18で発光されたレーザ光線の直進光路に対して所定角度θ、例えば60度程度の角度で傾いて配置されている。このため、光線透過窓部16は、光線発光部18で発光されたレーザ光線が透過する際に、下部ケース3の内部側に位置する内面16aと、下部ケース3の外部側に位置する外面16bとで、レーザ光線の一部がそれぞれ下部ケース3の内部に向けて反射されるように構成されている。
【0024】
この場合、光線透過窓部16は、光線発光部18で発光されたレーザ光線と同じ特定波長領域のレーザ光線を透過する光学フィルタである。このため、この光線透過窓部16は、光線発光部18で発光された特定波長領域のレーザ光線、および被読取物(図示せず)で反射された特定波長領域のレーザ光線を透過するように構成されている。
【0025】
一方、光線減衰部21は、図3および図5に示すように、ユニットケース17に一体に形成され、光線透過窓部16に対応した状態で、下部ケース3内に配置されている。すなわち、この光線減衰部21は、光線透過窓部16の内面16aと外面16bとで反射されるレーザ光線の反射方向に位置した状態で配置されている。
【0026】
この光線減衰部21は、図3および図5に示すように、光線発光部18で発光されたレーザ光線のうち、光線透過窓部16の内面16aと外面16bとで反射されたレーザ光線を採り込んで、繰り返し反射させることにより、レーザ光線を減衰させるように構成されている。すなわち、この光線減衰部21は、レーザ光線の採り込み側の間隔が広く、レーザ光線の進行方向側に向かうに従って間隔が次第に狭くなる一対の反射面22a、22bを有している。
【0027】
この場合、光線減衰部21は、図3および図5に示すように、断面形状がほぼV字形状の溝部に形成され、この溝部の互いに対向する内面に反射膜22が設けられていることにより、この反射膜22によって一対の反射面22a、22bが形成された構成になっている。この反射膜22は、アルミ箔などの反射シート、金属メッキ層、金属蒸着層などである。
【0028】
また、一対の反射面22a、22bのうち、一方の反射面22aは、図3に示すように、光線透過窓部16の内面16aと外面16bとで反射されたレーザ光線が照射される採込み面であり、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線の直進光路に対して鋭角に傾いた状態で、光線透過窓部16に対向して配置されている。また、他方の反射面22bは、一方の反射面22aで反射されたレーザ光線を光線透過窓部16と反対側に向けて反射するように傾斜して配置されている。
【0029】
これにより、一対の反射面22a、22bは、図3に示すように、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を一方の反射面22aで他方の反射面22bに向けて反射し、この一方の反射面22aで反射されたレーザ光線を他方の反射面22bで一方の反射面22aに向けて反射するように構成されている。
【0030】
このため、これら一対の反射面22a、22bは、図3に示すように、これらの間で順次レーザ光線の反射を繰り返することにより、レーザ光線を光線透過窓部16から離れる方向、つまり一対の反射面22a、22bの間隔が次第に狭くなる方向に進行させて、レーザ光線を減衰させるように構成されている。
【0031】
次に、このような携帯端末機の光学読取構造10の作用について説明する。
この場合には、機器ケース1の両側部に設けられたスイッチ部8の一方を操作して、携帯端末機を光学読取モードに切り替え、この状態でスイッチ部8の他方を操作する。すると、光学読取構造10が読取動作を開始する。
【0032】
すなわち、読取ユニット15のユニットケース17に設けられた光線発光部18が予め定められた特定波長領域のレーザ光線を発光する。この特定波長領域のレーザ光線は、下部ケース3の読取収納部11に設けられた開口部11aを通して光線透過窓部16に照射され、この照射されたレーザ光線のほとんどは、光線透過窓部16を透過する。
【0033】
このときには、光線透過窓部16が光線発光部18で発光された特定波長領域と同じ特定波長領域のレーザ光線を透過する光学フィルタであることにより、この光線透過窓部16によって光線発光部18で発光された特定波長領域のレーザ光線のみを透過する。この光線透過窓部16を透過した特定波長領域のレーザ光線は、直進して、バーコードなどの被読取物(図示せず)にピンポイントで照射される。
【0034】
この被読取物に照射されたレーザ光線は、被読取物で反射され、この反射されたレーザ光線のうち、一部のレーザ光線は、再び光線透過窓部16に下部ケース3の外部から照射される。このときにも、光線透過窓部16にその外部から照射されたレーザ光線は、特定波長領域の光線であるから、光線透過窓部16を透過して下部ケース3内に入射する。この光線透過窓部16を透過したレーザ光線は、読取ユニット15のユニットケース17に設けられた光線受光部19で受光される。
【0035】
このような状態で、機器ケース1を被読取物に沿って移動させることにより、光線発光部18で発光されたレーザ光線を被読取物に沿って移動させながら被読取物の全域に沿って順次照射させる。このときには、レーザ光線が被読取物で順次反射されて、再び光線透過窓部16を透過する。この透過したレーザ光線が、読取ユニット15の光線受光部19で順次受光される。これにより、バーコードなどの被読取物が光学的に読み取られる。
【0036】
ところで、読取ユニット15の光線発光部18で発光されて光線透過窓部16に照射されたレーザ光線のうち、一部のレーザ光線は、光線透過窓部16を透過せず、光線透過窓部16の内面1aと外面16bとで、下部ケース3内に向けて反射される。この反射されたレーザ光線は、ユニットケース17に設けられた光線減衰部21に採り込まれて減衰される。
【0037】
すなわち、光線透過窓部16の内面1aと外面16bとで反射されたレーザ光線は、光線減衰部21の互いに対向する反射膜22の一対の反射面22a、22b間に入射する。この入射したレーザ光線は一方の反射面22aに照射され、この照射されたレーザ光線は一方の反射面22aで他方の反射面22bに向けて反射され、この反射されたレーザ光線は他方の反射面22bで一方の反射面22aに向けて反射される。
【0038】
このように、互いに対向する反射膜22の一対の反射面22a、22b間に入射されたレーザ光線は、一対の反射面22a、22bで順次反射を繰り返して、光線透過窓部16から離れる方向、つまり一対の反射面22a、22bの間隔が次第に狭くなる方向に向けて進行する。これにより、一対の反射面22a、22b間に入射されたレーザ光線は、一対の反射面22a、22bで反射を繰り返すことにより減衰される。
【0039】
このため、この光学読取構造10は、光線発光部18で発光されて光線透過窓部16に照射されたレーザ光線のうち、光線透過窓部16の内面1aと外面16bとで下部ケース3内に向けて反射された一部のレーザ光線が光線減衰部21に採り込まれて減衰されるので、光線透過窓部16を透過したレーザ光線がバーコードなどの被読取物(図示せず)に照射され、その反射したレーザ光線のみが光線受光部19で受光される。
【0040】
これにより、この光学読取構造10は、光線透過窓部16の内面1aと外面16bとで反射されたレーザ光線による影響を光線受光部19が受けることがない。このため、被読取物で反射されたレーザ光線のみを光線受光部19によって確実にかつ良好に受光することができるので、被読取物を正確にかつ精度良く読み取ることができる。
【0041】
このように、この携帯端末機の光学読取構造10によれば、下部ケース3内に設けられ、光線発光部18および光線受光部19を有する読取ユニット15と、光線発光部18で発光されたレーザ光線の直進光路に対して傾斜した状態で下部ケース3に設けられた光線透過窓部16と、光線発光部18で発光されて光線透過窓部16に照射されたレーザ光線のうち、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を採り込んで減衰させる光線減衰部21と、を備えていることにより、被読取物を正確に読み取ることができる。
【0042】
すなわち、この携帯端末機の光学読取構造10では、読取ユニット15の光線発光部18で発光されたレーザ光線が光線透過窓部16に照射された際に、その照射されたレーザ光線のうち、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を光線減衰部21で採り込んで減衰させることができる。このため、反射防止膜を用いずに、光線透過窓部16によるレーザ光線の反射による悪影響を防ぐことができるので、被読取物を正確に読み取ることができる。
【0043】
この場合、光線透過窓部16は、光線発光部18で発光されたレーザ光線の直進光路に対して傾斜した状態で下部ケース3に設けられているので、光線発光部18で発光されたレーザ光線が光線透過窓部16で反射される際に、レーザ光線の直進光路に対して異なる方向にレーザ光線を反射させることができ、これにより光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を、光線発光部18および光線受光部19に向けて反射させず、光線減衰部21に向けて反射させて光線減衰部21で確実に採り込むことができる。
【0044】
このため、この光学読取構造10では、光線発光部18で発光されて光線透過窓部16を透過したレーザ光線をバーコードなどの被読取物(図示せず)に照射させ、その反射したレーザ光線のみを光線透過窓部16が透過させて光線受光部19で確実にかつ良好に受光させることができるので、光線受光部19が光線透過窓部16で反射されたレーザ光線による影響を受けずに、被読取物を正確にかつ精度良く読み取ることができる。
【0045】
また、この光学読取構造10では、読取ユニット15がユニットケース17を備え、このユニットケース17に光線発光部18および光線受光部19が搭載されていると共に、このユニットケース17に光線減衰部21が設けられていることにより、光線減衰部21を備えていても、光線減衰部21を別部品として製作する必要がないので、部品点数が増加しないばかりか、光線発光部18および光線受光部19と共に下部ケース3内に組み付けることができるので、組立作業も簡単で、手間がかからず、低価格化を図ることができる。
【0046】
また、この光学読取構造10では、光線発光部18が予め定められた特定波長領域のレーザ光線を発光することにより、バーコードなどの被読取物に向けてレーザ光線を直線的に進行させてピンポイントで被読取物に照射させることができるので、レーザ光線を被読取物に正確にかつ確実に照射させることができ、これにより被読取物を正確に読み取ることが可能になる。
【0047】
この場合、光線透過窓部16は、光線発光部18で発光された予め定められた特定波長領域と同じ特定波長領域のレーザ光線を透過する光学フィルタであることにより、光線透過窓部16を透過した特定波長領域のレーザ光線が被読取物に照射されて反射された際に、その反射されたレーザ光線のみを光線透過窓部16で透過させて光線受光部19で受光させることができ、これにより被読取物を正確にかつ確実に読み取ることができる。
【0048】
さらに、この光学読取構造10では、光線減衰部21が採り込んだレーザ光線を繰り返し反射させて減衰させる構成であることにより、採り込んだレーザ光線を光線減衰部21から外部に逃がさないようにすることができ、これにより光線透過窓部16で反射されたレーザ光線による悪影響を確実に防ぐことができる。
【0049】
この場合、光線減衰部21は、レーザ光線の採り込み側の間隔が広く、レーザ光線の進行方向側に向かうに従って間隔が次第に狭くなる一対の反射面22a、22bを有していることにより、簡単な構造で、光線減衰部21が採り込んだレーザ光線を一対の反射面22a、22bによって繰り返し反射させることができ、これにより採り込んだレーザ光線を確実に減衰させることができる。
【0050】
すなわち、光線減衰部21は、ユニットケース17に断面形状がほぼV字形状の溝部を形成し、この溝部の互いに対向する内面に反射膜22を設けることにより、一対の反射面22a、22bを形成した構成であるから、構造が簡単で、容易に製作することができる。この場合、反射膜22は、アルミ箔などの反射シート、金属メッキ層、金属蒸着層などであるから、断面形状がほぼV字形状の溝部の互いに対向する内面に容易に設けることができ、これによっても低価格化を図ることができる。
【0051】
(第2実施形態)
次に、図6図8を参照して、この発明を携帯端末機に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1図5に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この携帯端末機の光学読取構造30は、図6図8に示すように、ユニットケース17に設けられた光線減衰部31が第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態と同じ構成になっている。
【0052】
すなわち、この光線減衰部31は、第1実施形態と同様、ユニットケース17に一体に形成され、光線透過窓部16に対応した状態で、下部ケース3内に配置されるように構成されている。この場合にも、光線減衰部31は、光線透過窓部16の内面16aと外面16bとで反射されるレーザ光線の反射方向に位置して配置されている。
【0053】
この光線減衰部31も、第1実施形態と同様、光線発光部18で発光されて光線透過窓部16に照射されたレーザ光線のうち、光線透過窓部16の内面16aと外面16bとで反射されたレーザ光線を採り込んで繰り返し反射させることにより、レーザ光線を減衰させるように構成されている。すなわち、この光線減衰部31は、図6図8に示すように、採り込んだレーザ光線を繰り返し反射する一対の反射面32a、32bを有し、これら一対の反射面32a、32bを光線透過窓部16に対応させた状態で、複数配列した構成になっている。
【0054】
この場合、光線減衰部31は、図6図7に示すように、断面形状がほぼV字形状の溝部を鋸状に複数配列させて形成し、これら複数配列された溝部それぞれの互いに対向する各内面に反射膜32を設けることにより、これら反射膜32によって各溝部の対向面に対応する各一対の反射面32a、32bをそれぞれ形成した構成になっている。これら反射膜32も、第1実施形態と同様、アルミ箔などの反射シート、金属メッキ層、金属蒸着層などである。
【0055】
また、複数配列された各一対の反射面32a、32bそれぞれは、図8に示すように、レーザ光線の採り込み側の間隔が広く、レーザ光線の進行方向側に向かうに従って間隔が次第に狭くなるように互いに傾斜した状態で設けられている。すなわち、これら各一対の反射面32a、32bのうち、一方の反射面32aは、光線透過窓部16の内面16aと外面16bとで反射されたレーザ光線が照射される採込み面である。
【0056】
これら各一方の反射面32aは、図8に示すように、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線の直進光路に対して鋭角に傾いた状態で光線透過窓部16に対して配置されている。また、他方の反射面32bは、一方の反射面32aで反射されたレーザ光線を光線透過窓部16と反対側に向けて反射するように傾斜して配置されている。
【0057】
これにより、複数列の各一対の反射面32a、32bそれぞれは、第1実施形態と同様、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を一方の反射面32aで他方の反射面32bに向けて反射し、この一方の反射面32aで反射されたレーザ光線を他方の反射面32bで一方の反射面32aに向けて反射するように構成されている。
【0058】
このため、これら一対の反射面32a、32bは、図8に示すように、これらの間で順次レーザ光線の反射を繰り返することにより、レーザ光線を光線透過窓部16から離れる方向、つまり一対の反射面32a、32bの間隔が次第に狭くなる方向に進行させて、レーザ光線を減衰させるように構成されている。
【0059】
次に、このような携帯端末機の光学読取構造30の作用について説明する。
この光学読取構造30は、第1実施形態と同様、機器ケース1の両側部に設けられたスイッチ部8の一方を操作して、携帯端末機を光学読取モードに切り替え、この状態でスイッチ部8の他方を操作すると、が読取動作を開始する。
【0060】
このときには、第1実施形態と同様、読取ユニット15のユニットケース17に設けられた光線発光部18が予め定められた特定波長領域のレーザ光線を発光し、このレーザ光線が光線透過窓部16に照射される。この光線透過窓部16に照射されたレーザ光線は、そのほとんどが光線透過窓部16を透過してバーコードなどの被読取物(図示せず)に照射される。
【0061】
この被読取物に照射されたレーザ光線は、被読取物で反射され、この反射されたレーザ光線のうち、一部のレーザ光線は、再び光線透過窓部16を透過し、この透過したレーザ光線が読取ユニット15の光線受光部19で受光される。これにより、第1実施形態と同様、バーコードなどの被読取物が光学的に読み取られる。
【0062】
このときにも、読取ユニット15の光線発光部18で発光されて光線透過窓部16に照射されたレーザ光線のうち、一部のレーザ光線は、光線透過窓部16を透過せず、光線透過窓部16の内面1aと外面16bとで、下部ケース3内に向けて反射される。この反射されたレーザ光線は、ユニットケース17に設けられた光線減衰部31に採り込まれて減衰される。
【0063】
すなわち、光線減衰部31は、レーザ光線を繰り返し反射する一対の反射面32a、32bが光線透過窓部16に対応した状態で複数配列されているので、これら複数配列された各一対の反射面32a、32b間それぞれに、光線透過窓部16の内面1aと外面16bとで反射されたレーザ光線が採り込まれる。
【0064】
そして、複数配列された各一対の反射面32a、32b間それぞれに入射したレーザ光線は、第1実施形態と同様、一方の反射面32aに照射される。この照射されたレーザ光線は、一方の反射面32aで他方の反射面32bに向けて反射され、この反射されたレーザ光線は他方の反射面32bで一方の反射面32aに向けて反射される。
【0065】
このように、複数配列された各一対の反射面32a、32b間それぞれに入射されたレーザ光線は、各一対の反射面32a、32bで順次反射を繰り返して、光線透過窓部16から離れる方向、つまり一対の反射面32a、32bの間隔が次第に狭くなる方向に向けて進行する。このため、一対の反射面32a、32b間に入射されたレーザ光線は、各一対の反射面32a、32bで反射を繰り返すことにより減衰される。
【0066】
これにより、この光学読取構造30は、第1実施形態と同様、光線発光部18で発光されて光線透過窓部16に照射されたレーザ光線のうち、光線透過窓部16の内面1aと外面16bとで下部ケース3内に向けて反射されたレーザ光線が、光線減衰部31に採り込まれて減衰されるので、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線による影響を光線受光部19が受けることがなく、被読取物を正確にかつ精度良く読み取ることができる。
【0067】
このように、この携帯端末機の光学読取構造30によれば、第1実施形態と同様の作用効果があるほか、採り込んだレーザ光線を繰り返し反射させて減衰させる光線減衰部31が、レーザ光線の採り込み側の間隔が広く、レーザ光線の進行方向側に向かうに従って間隔が次第に狭くなる一対の反射面32a、32bを有し、これら一対の反射面32a、32bが光線透過窓部16に対応した状態で複数配列されているので、第1実施形態よりも、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を確実に採り込んで減衰させることができる。
【0068】
すなわち、光線減衰部31は、一対の反射面32a、32bを光線透過窓部16に対応させた状態で複数配列した構成であるから、光線発光部18で発光されたレーザ光線が光線透過窓部16の内面16aと外面16bとで反射された際に、その反射されたレーザ光線を複数配列された各一対の反射面32a、32bで確実に採り込むことができ、これにより第1実施形態よりも、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を光線減衰部31で確実に採り込んで減衰させることができる。
【0069】
この場合、光線減衰部31は、ユニットケース17に断面形状がほぼV字形状の溝部を鋸状に複数配列させて形成し、これら複数配列された各溝部の互いに対向する内面に反射膜32をそれぞれ設け、これら反射膜32によって複数配列された各溝部の各内面に対応する一対の反射面32a、32bをそれぞれ形成した構成であるから、構造が簡単で、容易に製作することができる。
【0070】
この場合にも、反射膜32は、アルミ箔などの反射シート、金属メッキ層、金属蒸着層などであるから、断面形状がほぼV字形状の溝部それぞれの互いに対向する各内面に容易に設けることができ、これによっても、第1実施形態と同様、低価格化を図ることができる。
【0071】
なお、上述した第1、第2の各実施形態では、光線発光部がレーザ光線を発光する場合について述べたが、光線発光部18は必ずしもレーザ光線を発光する必要はなく、指向性の高い直進する光線であれば、どのような光線を発光するものであっても良い。
【0072】
また、上述した第1、第2の各実施形態では、光線透過窓部16が光線発光部18で予め定められた特定波長領域のレーザ光線と同じ特定波長領域のレーザ光線を透過する光学フィルタである場合について述べたが、必ずしも光線透過窓部16は光学フィルタである必要はない。例えば、光線透過窓部は、透明または半透明のガラスであっても良い。この場合には、光線受光部19の前面に光線発光部18で発光された特定波長領域のレーザ光線と同じ特定波長領域のレーザ光線を透過する光学フィルタを設ければ良い。
【0073】
また、上述した第1、第2の各実施形態では、光線減衰部21、31の一対の反射面22a、22b、32a、32bのうち、一方の反射面22a、32aが光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を他方の反射面22b、32bに向けて反射するように構成した場合について述べたが、これに限らず、光線透過窓部16で反射されたレーザ光線を一対の反射面22a、22b、32a、32bそれぞれで反対側の反射面22a、22b、32a、32bそれぞれに向けて反射するように形成しても良い。
【0074】
さらに、上述した第1、第2の各実施形態では、携帯端末機に適用した場合について述べたが、必ずしも携帯端末機である必要はなく、例えば携帯型の情報処理装置などの各種の電子機器に広く適用することができる。
【0075】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0076】
(付記)
請求項1に記載の発明は、機器ケース内に設けられ、光線を発光する光線発光部および光線を受光する光線受光部を有する読取ユニットと、前記光線発光部で発光された光線の直進光路に対して傾斜した状態で前記機器ケースに設けられた光線透過窓部と、前記光線発光部で発光されて前記光線透過窓部に照射された光線のうち、前記光線透過窓部で反射された光線を採り込んで減衰させる光線減衰部と、を備えていることを特徴とする光学読取構造である。
【0077】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光学読取構造において、前記読取ユニットは、ユニットケースを備え、前記ユニットケースに前記光線発光部および前記光線受光部が搭載されていると共に、前記ユニットケースに前記光線減衰部が設けられていることを特徴とする光学読取構造である。
【0078】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の光学読取構造において、前記光線発光部は、予め定められた特定波長領域のレーザ光線を発光し、前記光線透過窓部は、前記特定波長領域のレーザ光線を透過する光学フィルタであることを特徴とする光学読取構造である。
【0079】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光学読取構造において、前記光線減衰部は、前記光線透過窓部で反射された光線を採り込んで繰り返し反射して減衰させることを特徴とする光学読取構造である。
【0080】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光学読取構造において、前記光線減衰部は、前記光線透過窓部で反射された光線の採り込み側の間隔が広く、前記光線の進行方向側に向かうに従って前記間隔が次第に狭くなる一対の反射面を有していることを特徴とする光学読取構造である。
【0081】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の光学読取構造において、前記光線減衰部は、前記一対の反射面が前記光線透過窓部に対応した状態で複数配列されていることを特徴とする光学読取構造である。
【0082】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載された光学読取構造を備えている電子機器である。
【符号の説明】
【0083】
1 機器ケース
2 上部ケース
3 下部ケース
10、30 光学読取構造
11 読取収納部
15 読取ユニット
16 光線透過窓部
17 ユニットケース
18 光線発光部
19 光線受光部
20 ケース本体部
21、31 光線減衰部
22、32 反射膜
22a、22b、32a、32b 反射面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8