特許第6380050号(P6380050)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6380050
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】インターフェース装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 3/00 20060101AFI20180820BHJP
   G06F 13/42 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
   H04R3/00 320
   G06F13/42 340A
   G06F13/42 350B
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-240598(P2014-240598)
(22)【出願日】2014年11月27日
(65)【公開番号】特開2016-103723(P2016-103723A)
(43)【公開日】2016年6月2日
【審査請求日】2017年6月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】710014351
【氏名又は名称】オンキヨー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小西 智仁
(72)【発明者】
【氏名】近藤 裕介
(72)【発明者】
【氏名】竹村 進
【審査官】 下林 義明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平04−266151(JP,A)
【文献】 特開2007−147405(JP,A)
【文献】 特開2004−029947(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 3/00 − 3/14
H04L 7/00 − 7/10
G11B 20/10 − 20/16
G06F 13/38 − 13/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロコンピュータと、前記マイクロコンピュータにオーディオデータをシリアル出力する、前記マイクロコンピュータと対応可能なビットスロットが異なるオーディオ機器と、を接続するインターフェース装置であって、
前記マイクロコンピュータが出力したLRクロック信号を分周して分周LRクロック信号を出力する分周回路と、
前記分周回路と前記オーディオ機器とを接続する分周LRクロックラインと、
前記マイクロコンピュータと前記オーディオ機器とを接続し、前記マイクロコンピュータがビットクロック信号を出力するビットクロックラインと、
前記マイクロコンピュータと前記オーディオ機器とを接続し、前記オーディオ機器が前記オーディオデータをシリアル出力するデータラインと、
を備えることを特徴とするインターフェース装置。
【請求項2】
前記分周LRクロックラインと前記データラインとを接続する抵抗をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のインターフェース装置。
【請求項3】
前記マイクロコンピュータが出力したLRクロック信号を反転して反転LRクロック信号を出力する反転回路をさらに備え、
前記分周回路は、前記マイクロコンピュータが出力した前記LRクロック信号に替えて、前記反転回路が出力した前記反転LRクロック信号を分周して前記分周LRクロック信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のインターフェース装置。
【請求項4】
前記反転回路は、
第1D型フリップフロップであり、
クリア端子に前記LRクロック信号が入力され、プリセット端子が接地電位に接続され、反転出力端子が前記反転回路の出力であることを特徴とする請求項3に記載のインターフェース装置。
【請求項5】
前記反転回路は、
第1D型フリップフロップであり、
クリア端子が接地電位に接続され、プリセット端子に前記LRクロック信号が入力され、出力端子が前記反転回路の出力であることを特徴とする請求項3に記載のインターフェース装置。
【請求項6】
前記分周回路は、
第2D型フリップフロップであり、
クロック端子に前記反転LRクロック信号が入力され、入力端子に反転出力端子からの信号が入力され、出力端子が前記分周回路の出力であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のインターフェース装置。
【請求項7】
前記反転回路は、
第1D型フリップフロップであり、
クリア端子に前記LRクロック信号が入力され、プリセット端子が接地電位に接続され、反転出力端子が前記反転回路の出力であり、
前記分周回路は、
第2D型フリップフロップであり、
クロック端子に前記反転LRクロック信号が入力され、入力端子に反転出力端子からの信号が入力され、出力端子が前記分周回路の出力であり、
前記第1D型フリップフロップ及び前記第2D型フリップフロップは、1つのロジックICであることを特徴とする請求項3に記載のインターフェース装置。
【請求項8】
前記反転回路は、
第1D型フリップフロップであり、
クリア端子が接地電位に接続され、プリセット端子に前記LRクロック信号が入力され、出力端子が前記反転回路の出力であり、
前記分周回路は、
第2D型フリップフロップであり、
クロック端子に前記反転LRクロック信号が入力され、入力端子に反転出力端子からの信号が入力され、出力端子が前記分周回路の出力であり、
前記第1D型フリップフロップ及び前記第2D型フリップフロップは、1つのロジックICであることを特徴とする請求項3に記載のインターフェース装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにオーディオデータをシリアル出力するオーディオ機器と、を接続するインターフェース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロコンピュータとオーディオ機器とは、I2Sと呼ばれる通信方式に従って、通信を行う場合がある(例えば、特許文献1参照。)。図10及び図11は、I2Sに従った通信を説明するための図である。ここでは、オーディオ機器として、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイク202を例示している。マイクロコンピュータ201は、所望のサンプリング周波数のLRクロック信号をLRクロックラインLRCKに出力して、MEMSマイク202にLRクロック信号を与える。また、マイクロコンピュータ201は、LRクロック信号1周期に対して、例えば、64ビットのビットクロック信号をビットクロックラインBCLKに出力して、MEMSマイク202にビットクロック信号を与える。LRクロック信号1周期あたりのビットクロック信号の数を「ビットスロット」という。
【0003】
MEMSマイク202は、図10(a)に示すステレオマイクである場合、図10(b)に示すように、I2Sに従った通信では、LRクロック信号のローレベルに同期して、LチャンネルのオーディオデータをデータラインDATAに出力する。また、MEMSマイク202は、LRクロック信号のハイレベルに同期して、RチャンネルのオーディオデータをデータラインDATAに出力する。MEMSマイク202は、Lチャンネル24ビット(有効データ)、Rチャンネル24ビット(有効データ)のオーディオデータを出力する場合、24ビットのオーディオデータを出力した後、データラインDATAをハイインピーダンス(Hi−Z)にして開放する。オーディオデータは、LRクロック信号のエッジから1ビットずれる。
【0004】
MEMSマイク202は、図11(a)に示すモノラルマイクである場合、図11(b)に示すように、I2Sに従った通信では、LRクロック信号のローレベルに同期して、LチャンネルのオーディオデータをデータラインDATAに出力する。その後、MEMSマイク202は、データラインDATAをハイインピーダンス(Hi−Z)にして開放する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−026295号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、マイクロコンピュータは、32ビットスロットに対応できるが、64ビットスロットに対応できない廉価なものである場合がある。このようなマイクロコンピュータは、64ビットスロット対応のオーディオ機器と通信ができない。しかしながら、コストを抑えるために、このようなマイクロコンピュータであっても、オーディオ機器と通信できることが望まれる。
【0007】
本発明の目的は、対応可能なビットスロットが異なるマイクロコンピュータとオーディオ機器との間で通信を行わせることを可能とする装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明のインターフェース装置は、マイクロコンピュータと、前記マイクロコンピュータにオーディオデータをシリアル出力する、前記マイクロコンピュータと対応可能なビットスロットが異なるオーディオ機器と、を接続するインターフェース装置であって、前記マイクロコンピュータが出力したLRクロック信号を分周して分周LRクロック信号を出力する分周回路と、前記分周回路と前記オーディオ機器とを接続する分周LRクロックラインと、前記マイクロコンピュータと前記オーディオ機器とを接続し、前記マイクロコンピュータがビットクロック信号を出力するビットクロックラインと、前記マイクロコンピュータと前記オーディオ機器とを接続し、前記オーディオ機器が前記オーディオデータをシリアル出力するデータラインと、を備えることを特徴とする。
【0009】
例えば、マイクロコンピュータが、32ビットスロット対応であるとする。また、例えば、オーディオ機器が、64ビットスロット対応であるとする。本発明では、分周回路は、マイクロコンピュータが出力したLRクロック信号を分周して分周LRクロック信号を出力する。ここで、マイクロコンピュータは、所望の2倍のサンプリング周波数のLRクロック信号を出力するとする。また、マイクロコンピュータは、所望の2倍のサンプリング周波数の、32ビットスロットのビットクロック信号を出力するとする。
【0010】
2倍のサンプリング周波数のLRクロック信号は、分周回路によって分周される。このため、オーディオ機器には、オーディオ機器が対応可能なLRクロック信号として、分周回路によって分周されたLRクロック信号(分周LRクロック信号)が入力される。ここで、オーディオ機器には、LRクロック信号の1周期あたり32ビットのビットクロック信号が入力される。従って、オーディオ機器には、分周LRクロック信号の1周期に64ビットのビットクロック信号が入力されることとなる。このため、オーディオ機器は、マイクロコンピュータがインターフェース装置を介して出力した、LRクロック信号、ビットクロック信号に対応して、マイクロコンピュータにオーディオデータを出力することができる。
【0011】
以上説明したように、本発明によれば、対応可能なビットスロットが異なるマイクロコンピュータとオーディオ機器との間で通信を行わせることができる。
【0012】
第2の発明のインターフェース装置は、第1の発明のインターフェース装置において、前記分周LRクロックラインと前記データラインとを接続する抵抗をさらに備える。
【0013】
上述したように、マイクロコンピュータは、所望の2倍のサンプリング周波数のLRクロック信号を出力する。このため、マイクロコンピュータには、出力した1周期のLRクロック信号に同期して、Lチャンネルのオーディオデータが入力されることとなる。また、マイクロコンピュータには、出力した1周期のLRクロック信号に同期して、Rチャンネルのオーディオデータが入力されることとなる。従って、マイクロコンピュータは、Lチャンネル、Rチャンネルのオーディオデータを判別することができないという問題がある。そこで、本発明では、分周回路とオーディオ機器とを接続する分周LRクロックラインと、データラインと、を抵抗で接続している。
【0014】
オーディオ機器は、Lチャンネル24ビット(有効データ)、Rチャンネル24ビット(有効データ)のオーディオデータを出力するとする。オーディオ機器は、24ビットのオーディオデータを出力した後、データラインをハイインピーダンスにして開放する。ここで、分周LRクロックラインとデータラインとは、抵抗により接続されている。このため、データラインには、例えば、左詰フォーマットでは、Lチャンネル24ビットのオーディオデータが出力された後、Rチャンネルのオーディオデータが出力されるまで、分周LRクロックラインに出力される分周LRクロック信号により、「11111111b」が出力される。8ビットすべて、ハイレベルの分周LRクロック信号により、「1」となる。
【0015】
また、データラインには、例えば、左詰フォーマットでは、Rチャンネル24ビットのオーディオデータが出力された後、Lチャンネルのオーディオデータが出力されるまで、分周LRクロックラインに出力される分周LRクロック信号により、「00000000b」が出力される。8ビットすべて、ローレベルの分周LRクロック信号により、「0」となる。
【0016】
上述したように、データラインには、Lチャンネル24ビットのオーディオデータが出力された後、Rチャンネルのオーディオデータが出力されるまで、分周LRクロックラインに出力される分周LRクロック信号により、「11111111b」が出力される。従って、マイクロコンピュータは、Lチャンネルのオーディオデータ(有効データ24ビット)+「11111111b」(8ビット)を取り込む。また、データラインには、Rチャンネル24ビットのオーディオデータが出力された後、Lチャンネルのオーディオデータが出力されるまで、分周LRクロックラインに出力される分周LRクロック信号により、「00000000b」が出力される。従って、マイクロコンピュータは、Rチャンネルのオーディオデータ(有効データ24ビット)+「00000000b」(8ビット)を取り込む。マイクロコンピュータは、取り込んだ32ビットのデータにおいて、オーディオデータのLSBから8ビットのパターン(「11111111b」、「00000000b」)から、Lチャンネル、Rチャンネルいずれのオーディオデータであるかを判定することができる。また、マイクロコンピュータは、取り込んだデータから、8ビット右ビットシフトすることにより、有効データとして、Lチャンネル、又は、Rチャンネル24ビットのオーディオデータを取得することができる。
【0017】
オーディオデータは、Lチャンネル、Rチャンネルの順にデータラインに出力される。従って、マイクロコンピュータは、Lチャンネル、Rチャンネルのいずれのオーディオデータであるかを判定すれば、連続するデータが、Lチャンネル、Rチャンネルのいずれのオーディオデータであるかを判定することができる。
【0018】
第3の発明のインターフェース装置は、第1又は第2の発明のインターフェース装置において、前記マイクロコンピュータが出力したLRクロック信号を反転して反転LRクロック信号を出力する反転回路をさらに備え、前記分周回路は、前記マイクロコンピュータが出力した前記LRクロック信号に替えて、前記反転回路が出力した前記反転LRクロック信号を分周して前記分周LRクロック信号を出力することを特徴とする。
【0019】
I2Sに従った通信では、オーディオ機器は、LRクロック信号のローレベルに同期して、Lチャンネルのオーディオデータをマイクロコンピュータに出力する。また、オーディオ機器は、LRクロック信号のハイレベルに同期して、Rチャンネルのオーディオデータをマイクロコンピュータに出力する。マイクロコンピュータは、通常、Lチャンネル、Rチャンネルの順に、LチャンネルとRチャンネルとのペアで、オーディオデータを取り込むようになっている。D型フリップフロップを用いた分周回路は、信号の立ち上がり時に、反転出力端子の論理を取り込み、出力端子及び反転出力端子の論理が反転するため、LRクロック信号をそのまま分周すると、分周されたLRクロック信号のLチャンネル、Rチャンネルに相当する期間は、LRクロック信号のハイレベル、ローレベルの順となる期間に相当し、LRクロック信号の論理が反転するタイミングは、マイクロコンピュータの32ビットスロットの中間で発生することになる。オーディオ機器が、これに同期して、Rチャンネル、Lチャンネルの順にオーディオデータを出力すると、マイクロコンピュータは32ビットスロットの後半から始まる24ビットデータを受け取ることになる。つまり、最初の16ビットをRチャンネル、後の8ビットを次のサンプルのLチャンネルとして受け取るため、プログラムが煩雑となり、バグを引き起こす原因となりかねない。
【0020】
そこで、本発明では、反転回路により、LRクロック信号を反転し、分周回路により、反転LRクロック信号を分周している。これにより、分周回路から出力される分周LRクロック信号は、LRクロック信号の立ち下がり時に論理が変化し、そのローレベル期間およびハイレベル期間のどちらもマイクロコンピュータの32ビットスロットの期間に相当する。これに従い、オーディオ機器が、オーディオデータを出力すると、マイクロコンピュータは、LチャンネルとRチャンネルにまたがるオーディオデータを受け取るが、サンプル期間をまたいで一つのオーディオデータを受け取ることはないため、プログラムが煩雑となることがない。
【0021】
第4の発明のインターフェース装置は、第3の発明のインターフェース装置において、前記反転回路は、第1D型フリップフロップであり、クリア端子に前記LRクロック信号が入力され、プリセット端子が接地電位に接続され、反転出力端子が前記反転回路の出力であることを特徴とする。
【0022】
本発明では、反転回路である第1D型フリップフロップにおいて、クリア端子にLRクロック信号が入力される。また、プリセット端子が接地電位に接続されている。また、反転出力端子が反転回路の出力である。従って、LRクロック信号がローレベルである場合、プリセット端子が接地電位に接続されているため、反転出力端子からは、ハイレベルの信号が出力される。また、LRクロック信号がハイレベルである場合、プリセット端子が接地電位に接続されているため、反転出力端子からは、ローレベルの信号が出力される。このように、本発明では、反転出力端子から、LRクロック信号が反転された反転LRクロック信号が出力される。
【0023】
第5の発明のインターフェース装置は、第3の発明のインターフェース装置において、前記反転回路は、第1D型フリップフロップであり、クリア端子が接地電位に接続され、プリセット端子に前記LRクロック信号が入力され、出力端子が前記反転回路の出力であることを特徴とする。
【0024】
本発明では、反転回路である第1D型フリップフロップにおいて、クリア端子が接地電位に接続されている。また、クリア端子にLRクロック信号が入力される。また、出力端子が反転回路の出力である。従って、LRクロック信号がローレベルである場合、クリア端子が接地電位に接続されているため、出力端子からは、ハイレベルの信号が出力される。また、LRクロック信号がハイレベルである場合、クリア端子が接地電位に接続されているため、出力端子からは、ローレベルの信号が出力される。このように、本発明では、出力端子から、LRクロック信号が反転された反転LRクロック信号が出力される。
【0025】
第6の発明のインターフェース装置は、第3〜第5の発明のインターフェース装置において、前記分周回路は、第2D型フリップフロップであり、クロック端子に前記反転LRクロック信号が入力され、入力端子に反転出力端子からの信号が入力され、出力端子が前記分周回路の出力であることを特徴とする。
【0026】
本発明では、分周回路である第2D型フリップフロップにおいて、クロック端子に反転LRクロック信号が入力される。また、入力端子に反転出力端子からの信号が入力される。また、出力端子が分周回路の出力である。従って、反転LRクロック信号の立ち上がり時に、反転出力端子からの信号がローレベルである場合、次に、反転LRクロック信号が立ち上がるまで、すなわち、反転LRクロック信号の1周期、出力端子からはローレベルの信号が出力される。同様に、反転LRクロック信号の立ち上がり時に、反転出力端子からの信号がハイレベルである場合、次に、反転LRクロック信号が立ち上がるまで、すなわち、反転LRクロック信号の1周期、出力端子からはハイレベルの信号が出力される。このように、本発明では、出力端子から、反転LRクロック信号が分周された分周LRクロック信号が出力される。
【0027】
第7の発明のインターフェース装置は、第3の発明のインターフェース装置において、前記反転回路は、第1D型フリップフロップであり、クリア端子に前記LRクロック信号が入力され、プリセット端子が接地電位に接続され、反転出力端子が前記反転回路の出力であり、前記分周回路は、第2D型フリップフロップであり、クロック端子に前記反転LRクロック信号が入力され、入力端子に反転出力端子からの信号が入力され、出力端子が前記分周回路の出力であり、前記第1D型フリップフロップ及び前記第2D型フリップフロップは、1つのロジックICであることを特徴とする。
【0028】
本発明では、反転回路である第1D型フリップフロップ及び分周回路である第2D型フリップフロップは、1つのロジックICである。例えば、7474型とよばれるロジックICは、2つのD型フリップフロップを有する。従って、1つのロジックICで反転回路と分周回路とを実現することができるため、コストを削減することができる。
【0029】
第8の発明のインターフェース装置は、第3の発明のインターフェース装置において、前記反転回路は、第1D型フリップフロップであり、クリア端子が接地電位に接続され、プリセット端子に前記LRクロック信号が入力され、出力端子が前記反転回路の出力であり、前記分周回路は、第2D型フリップフロップであり、クロック端子に前記反転LRクロック信号が入力され、入力端子に反転出力端子からの信号が入力され、出力端子が前記分周回路の出力であり、前記第1D型フリップフロップ及び前記第2D型フリップフロップは、1つのロジックICであることを特徴とする。
【0030】
本発明では、反転回路である第1D型フリップフロップ及び分周回路である第2D型フリップフロップは、1つのロジックICである。例えば、7474型とよばれるロジックICは、2つのD型フリップフロップを有する。従って、1つのロジックICで反転回路と分周回路とを実現することができるため、コストを削減することができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、対応可能なビットスロットが異なるマイクロコンピュータとオーディオ機器との間で通信を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の実施形態に係るインターフェース装置の構成を示す図である。
図2】D型フリップフロップの真理値表である。
図3】D型フリップフロップの動作を説明するための図である。
図4】D型フリップフロップの動作を説明するための図である。
図5】ロジックICの論理図である。
図6】マイクロコンピュータが、インターフェース装置を介して、MEMSマイクからオーディオデータを取得する場合の動作を説明するための図である。
図7】マイクロコンピュータが、インターフェース装置を介して、MEMSマイクからオーディオデータを取得する場合の動作を説明するための図である。
図8】MEMSマイクに入力されるビットクロック信号、LRクロック信号、マイクロコンピュータに入力されるオーディオデータを示した図である。
図9】変形例に係るインターフェース装置の構成を示す図である。
図10】I2Sに従った通信を説明するための図である。
図11】I2Sに従った通信を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るインターフェース装置の基本構成を示す図である。インターフェース装置1は、マイクロコンピュータ101と、マイクロコンピュータ101にオーディオデータをシリアル出力する、マイクロコンピュータ101と対応可能なビットスロットが異なるMEMESマイク102(オーディオ機器)と、を接続する。マイクロコンピュータ101とMEMSマイク102とは、I2Sに従った通信を行う。
【0034】
インターフェース装置1は、D型フリップフロップ(以下、「DFF」という。)2、3、LRクロックラインLRCK、分周LRクロックラインLRCK’、ビットクロックラインBCLK、データラインDATA、抵抗Rを備える。
【0035】
DFF2(第1D型フリップフロップ)は、マイクロコンピュータ101が出力したLRクロック信号を反転して反転LRクロック信号を出力する反転回路である。DFF2は、クリア端子/CLRにマイクロコンピュータ101からのLRクロック信号が入力される。また、DFF2は、プリセット端子/PRが接地電位に接続されている。また、DFF2は、反転出力端子/Qが出力、すなわち、DFF3のクロック端子CKに接続されている。また、DFF2は、入力端子D、クロック端子CKが接地電位に接続されている。なお、入力端子D、クロック端子CKは、接地電位に替えて、電源電位に接続されていてもよい。
【0036】
DFF2の動作について説明する。図2は、DFFの真理値表である。図3は、DFFの動作を説明するための図である。LRクロック信号がローレベルである場合、プリセット端子/PRが接地電位に接続されているため、反転出力端子/Qからは、ハイレベルの信号が出力される。また、LRクロック信号がハイレベルである場合、プリセット端子/PRが接地電位に接続されているため、反転出力端子/Qからは、ローレベルの信号が出力される。このようにして、DFF2は、LRクロック信号を反転して反転LRクロック信号を出力する。
【0037】
DFF3(第2D型フリップフロップ)は、DFF2が出力した反転LRクロック信号を分周して分周LRクロック信号を出力する分周回路である。DFF3は、クロック端子CKに反転LRクロック信号が入力される。また、DFF3は、入力端子Dに反転出力端子/Qからの信号が入力される。また、DFF3は、出力端子Qが出力、すなわち、MEMSマイク102に接続されている。また、DFF3は、クリア端子/CLR、プリセット端子/PRが電源電位に接続されている。
【0038】
DFF3の動作について説明する。図2は、DFFの真理値表である。図4は、DFFの動作を説明するための図である。DFF3において、クロック端子CKに反転LRクロック信号が入力される。また、入力端子Dに反転出力端子/Qからの信号が入力される。また、出力端子Qが出力である。従って、反転LRクロック信号の立ち上がり時に、反転出力端子/Qからの信号がローレベルである場合、次に、反転LRクロック信号が立ち上がるまで、すなわち、反転LRクロック信号の1周期、出力端子Qからはローレベルの信号が出力される。同様に、反転LRクロック信号の立ち上がり時に、反転出力端子/Qからの信号がハイレベルである場合、次に、反転LRクロック信号が立ち上がるまで、すなわち、反転LRクロック信号の1周期、出力端子Qからはハイレベルの信号が出力される。このようにして、DFF3は、反転LRクロック信号を分周して分周LRクロック信号を出力する。
【0039】
本実施形態では、DFF2、3として、1つのロジックICを用いている。例えば、フェアチャイルド・セミコンダクター社の74VHC74は、2つのDFFを有しているため、DFF2、3として使用可能である。図5に、ロジックICの論理図を示す。
【0040】
LRクロックラインLRCKは、マイクロコンピュータ101とDFF2とを接続する。また、分周LRクロックラインLRCK’は、DFF3とMEMSマイク102とを接続する。マイクロコンピュータ101は、LRクロックラインLRCKにLRクロック信号を出力する。
【0041】
ビットクロックラインBCLKは、マイクロコンピュータ101とMEMSマイク102とを接続する。マイクロコンピュータ101は、ビットクロックラインBCLKにビットクロック信号を出力する。データラインDATAは、マイクロコンピュータ101とMEMSマイク102とを接続する。MEMSマイク102は、データラインDATAにオーディオデータをシリアル出力する。抵抗Rは、DFF3とMEMSマイク102とを接続する分周LRクロックラインLRCK’と、データラインDATAと、を接続する。
【0042】
以下、マイクロコンピュータ101が、インターフェース装置1を介して、MEMSマイク102からオーディオデータを取得する場合の動作を、図6に基づいて説明する。マイクロコンピュータ101は、32ビットスロット対応である。MEMSマイク102は、64ビットスロット対応である。マイクロコンピュータ101は、所望の2倍のサンプリング周波数のLRクロック信号(2×LRクロック信号)を生成して、LRクロックラインLRCKに出力する。また、マイクロコンピュータ101は、所望の2倍のサンプリング周波数の、32ビットスロットのビットクロック信号(2×ビットクロック信号:32ビット)を生成して、ビットクロックラインBCLKに出力する。
【0043】
2倍のサンプリング周波数のLRクロック信号(2×LRクロック信号)は、DFF3によって分周される。このため、MEMSマイク102には、MEMSマイク102が対応可能なLRクロック信号として、DFF3によって分周されたLRクロック信号(分周LRクロック信号)が入力される。ここで、MEMSマイク102には、所望の2倍のサンプリング周波数に対応する32ビットスロットのビットクロック信号が入力される。従って、MEMSマイク102には、分周LRクロック信号の1周期に64ビットのビットクロック信号が入力されることとなる。このため、MEMSマイク102は、マイクロコンピュータ101がインターフェース装置1を介して出力した、LRクロック信号、ビットクロック信号に対応して、マイクロコンピュータ101にオーディオデータを出力することができる。
【0044】
I2Sに従った通信では、MEMSマイク102は、分周LRクロック信号のローレベルに同期して、Lチャンネルのオーディオデータをマイクロコンピュータ101に出力する。また、MEMSマイク102は、分周LRクロック信号のハイレベルに同期して、Rチャンネルのオーディオデータをマイクロコンピュータ101に出力する。マイクロコンピュータ101は、通常、Lチャンネル、Rチャンネルの順に、LチャンネルとRチャンネルとのペアで、オーディオデータを取り込むようになっている。DFF3は、クロック端子CKの立ち上がり時に、反転出力端子/Qの論理を取り込み、出力端子Qおよび反転出力端子/Qの論理が反転するため、LRクロック信号を反転せずそのまま分周すると、分周されたLRクロック信号のLチャンネル、Rチャンネルに相当する期間は、LRクロック信号のハイレベル、ローレベルの順となる期間にそれぞれ相当し、LRクロック信号の論理が反転するタイミングは、マイクロコンピュータ101の32ビットスロットの中間で発生することになる。MEMSマイク102が、このLRクロック信号に同期してオーディオデータを出力すると、マイクロコンピュータ101は32ビットスロットの後半から始まる24ビットデータを受け取ることになる。つまり、最初の16ビットをRチャンネル、後の8ビットを次のサンプルのLチャンネルとして受け取るため、プログラムが煩雑となり、バグを引き起こす原因となりかねない。
【0045】
そこで、本実施形態では、図7に示すように、DFF2により、LRクロック信号を反転し、DFF3により、反転LRクロック信号を分周している。これにより、DFF3の出力端子Qから出力される分周LRクロック信号は、LRクロック信号の立ち下がり時に論理が変化し、そのローレベル期間およびハイレベル期間のどちらもマイクロコンピュータ101の32ビットスロットの期間に相当する。これに従い、MEMSマイク102が、オーディオデータを出力すると、マイクロコンピュータ101は、LチャンネルとRチャンネルにまたがるオーディオデータを受け取るが、サンプル期間をまたいで一つのオーディオデータを受け取ることはないため、プログラムが煩雑となることがない。
【0046】
マイクロコンピュータ101は、所望の2倍のサンプリング周波数のLRクロック信号を出力する。このため、マイクロコンピュータ101には、出力した1周期のLRクロック信号に同期して、Lチャンネルのオーディオデータが入力されることとなる。また、マイクロコンピュータ101には、出力した1周期のLRクロック信号に同期して、Rチャンネルのオーディオデータが入力されることとなる。従って、マイクロコンピュータ101は、Lチャンネル、Rチャンネルのオーディオデータを判別することができないという問題がある。そこで、本実施形態では、DFF3とMEMSマイク102とを接続する分周LRクロックラインLRCK’と、データラインDATAと、を抵抗Rで接続している。
【0047】
図8は、MEMSマイクに入力されるビットクロック信号、LRクロック信号、マイクロコンピュータに入力されるオーディオデータを示した図である。MEMSマイク102は、Lチャンネル24ビット(有効データ)、Rチャンネル24ビット(有効データ)のオーディオデータを出力する。そして、MEMSマイク102は、24ビットのオーディオデータを出力した後、データラインDATAをハイインピーダンスにして開放する。ここで、分周LRクロックラインLRCK’とデータラインDATAとは、抵抗Rにより接続されている。このため、データラインDATAには、Lチャンネル24ビットのオーディオデータが出力された後、Rチャンネルのオーディオデータが出力されるまで、分周LRクロックラインLRCK’に出力される分周LRクロック信号により、「00000001b」が出力される。最初の7ビットは、ローレベルの分周LRクロック信号により、「0」となる。最後の1ビットは、ハイレベルの分周LRクロック信号により、「1」となる。最後の1ビットが、「1」となるのは、I2Sに従った通信では、オーディオデータは、LRクロック信号のエッジから1ビットずれるためである。
【0048】
また、データラインDATAには、Rチャンネル24ビットのオーディオデータが出力された後、Lチャンネルのオーディオデータが出力されるまで、分周LRクロックラインLRCK’に出力される分周LRクロック信号により、「11111110b」が出力される。最初の7ビットは、ハイレベルの分周LRクロック信号により、「1」となる。最後の1ビットは、ローレベルの分周LRクロック信号により、「0」となる。最後の1ビットが、「1」となるのは、I2Sに従った通信では、オーディオデータは、LRクロック信号のエッジから1ビットずれるためである。
【0049】
上述したように、データラインDATAには、Lチャンネル24ビットのオーディオデータが出力された後、Rチャンネルのオーディオデータが出力されるまで、分周LRクロックラインLRCK’に出力される分周LRクロック信号により、「00000001b」が出力される。従って、マイクロコンピュータ101は、Lチャンネルのオーディオデータ(有効データ24ビット)+「00000001b」(8ビット)を取り込む。また、データラインDATAには、Rチャンネル24ビットのオーディオデータが出力された後、Lチャンネルのオーディオデータが出力されるまで、分周LRクロックラインLRCK’に出力される分周LRクロック信号により、「11111110b」が出力される。従って、マイクロコンピュータ101は、Rチャンネルのオーディオデータ(有効データ24ビット)+「1111110b」(8ビット)を取り込む。マイクロコンピュータ101は、取り込んだ32ビットのデータにおいて、オーディオデータのLSBから8ビットのパターン(「00000001b」、「11111110b」)から、Lチャンネル、Rチャンネルいずれのオーディオデータであるかを判定することができる。また、マイクロコンピュータ101は、取り込んだデータから、8ビット右ビットシフトすることにより、有効データとして、Lチャンネル、又は、Rチャンネル24ビットのオーディオデータを取得することができる。
【0050】
オーディオデータは、Lチャンネル、Rチャンネルの順にデータラインDATAに出力される。従って、マイクロコンピュータ101は、Lチャンネル、Rチャンネルのいずれのオーディオデータであるかを判定すれば、連続するデータが、Lチャンネル、Rチャンネルのいずれのオーディオデータであるかを判定することができる。
【0051】
なお、抵抗Rの抵抗値は、MEMSマイク102がデータラインDATAをハイインピーダンスにして開放したときに、マイクロコンピュータ101が意図した値に読み取れる値に設定する。なおかつ、MEMSマイク102が有効データを出力している期間は、データラインDATA、分周LRクロックラインLRCK’の波形を大きく乱さないよう十分大きな値とする。
【0052】
以上説明したように、本実施形態によれば、対応可能なビットスロットが異なるマイクロコンピュータ101とMEMSマイク102との間で通信を行わせることができる。
【0053】
また、本実施形態では、1つのロジックICを構成する、DFF2により、LRクロック信号を反転し、DFF3により、反転LRクロック信号を分周している。従って、1つのロジックICで信号を反転、分周しているため、コストを削減することができる。
【0054】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
【0055】
図9は、変形例に係るインターフェース装置の構成を示す図である。上述の実施形態とDFF2の構成が異なる。DFF2は、クリア端子/CLRが接地電位に接続されている。また、DFF2は、プリセット端子/PRにLRクロック信号が入力される。また、DFF2は、出力端子Qが出力、すなわち、DFF3のクロック端子CKに接続されている。また、DFF2は、入力端子D、クロック端子CKが接地電位に接続されている。なお、入力端子D、クロック端子CKは、接地電位に替えて、電源電位に接続されていてもよい。
【0056】
DFF2の動作について説明する。LRクロック信号がローレベルである場合、クリア端子/CLRが接地電位に接続されているため、出力端子Qからは、ハイレベルの信号が出力される。また、LRクロック信号がハイレベルである場合、クリア端子/CLRが接地電位に接続されているため、出力端子Qからは、ローレベルの信号が出力される。このようにして、DFF2は、LRクロック信号を反転して反転LRクロック信号を出力する。
【0057】
上述の実施形態においては、抵抗Rは、分周LRクロックラインLRCK’とデータラインDATAとを接続している。これに限らず、抵抗Rは設けられていなくてもよい。この場合、オーディオデータのLチャンネル、Rチャンネルの判定は、ソフトウェア処理で実行される。
【0058】
上述の実施形態においては、DFF2により、マイクロコンピュータ101が出力したLRクロック信号を反転し、DFF3により、反転LRクロック信号を分周している。これに限らず、例えば、マイクロコンピュータ101とMEMSマイク102(オーディオ機器)が、I2Sではなく、左詰(Left Justified)、右詰(Right Justified)の形式に従った通信(I2Sと論理が逆の通信)を行う場合、インターフェース装置1は、DFF2(反転回路)を備えていなくてもよい。この場合、DFF3により、マイクロコンピュータ101が出力したLRクロック信号を分周し、分周LRクロック信号をMEMSマイク102に出力すればよい。この場合、データラインDATAには、Lチャンネル24ビットのオーディオデータが出力されていないハイインピーダンスの期間、分周LRクロックラインLRCK’に出力される分周LRクロック信号により、「11111111b」が出力される。8ビットすべて、ハイレベルの分周LRクロック信号により、「1」となる。
【0059】
また、データラインDATAには、Rチャンネル24ビットのオーディオデータが出力されていないハイインピーダンスの期間、分周LRクロックラインLRCK’に出力される分周LRクロック信号により、「00000000b」が出力される。8ビットすべて、ローレベルの分周LRクロック信号により、「0」となる。なお、I2Sに従った通信のように、LRクロック信号のエッジとオーディオデータとのずれがないため、8ビットすべて同じ論理値となる。
【0060】
上述の実施形態と同様に、マイクロコンピュータ101は、取り込んだ32ビットのデータにおいて、オーディオデータの左詰の場合はLSBから、右詰の場合はMSBから、8ビットのパターン(「11111111b」、「00000000b」)から、Lチャンネル、Rチャンネルいずれのオーディオデータであるかを判定することができる。
【0061】
上述の実施形態においては、オーディオ機器として、MEMSマイク102を例示した。これに限らず、例えば、A/D変換器等であってもよい。
【0062】
上述の実施形態においては、分周LRクロック信号を、DFF3の出力端子Qから取り出している。これに限らず、分周LRクロック信号を、DFF3の反転出力端子/Qから取り出すようにしてもよい。この場合、DFF3の反転出力端子/QとMEMSマイク102とが、分周LRクロックラインLRCK’により接続される。
【0063】
上述の実施形態においては、DFF2、3は、1つのロジックICである場合について説明した。これに限らず、DFF2、3は、別々の回路であってもよい。
【0064】
上述の実施形態においては、分周回路が、D型フリップフロップである場合について説明した。これに限らず、JK型フリップフロップを用いた分周回路等、別の分周回路を用いてもよい。また、用いた分周回路の動作が立ち下がりエッジであった場合、I2Sでは反転回路が必要なく、右詰、左詰では反転回路を用意する。
【0065】
上述の実施形態においては、反転回路が、D型フリップフロップである場合について説明した。これに限らず、インバータ等、別の反転回路であってもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 インターフェース装置
2 DFF(第1D型フリップフロップ、反転回路)
3 DFF(第2D型フリップフロップ、分周回路)
R 抵抗
LRCK LRクロックライン
LRCK’ 分周LRクロックライン
BCLK ビットクロックライン
DATA データライン
101 マイクロコンピュータ
102 MEMSマイク(オーディオ機器)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図11