特許第6380298号(P6380298)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6380298
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20180820BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
   G03G15/08 390Z
   G03G21/16 104
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-166873(P2015-166873)
(22)【出願日】2015年8月26日
(65)【公開番号】特開2017-44854(P2017-44854A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2017年5月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100178582
【弁理士】
【氏名又は名称】行武 孝
(72)【発明者】
【氏名】江藤 大輔
【審査官】 中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−279704(JP,A)
【文献】 特開2004−301944(JP,A)
【文献】 特開平7−253715(JP,A)
【文献】 特開平4−335672(JP,A)
【文献】 米国特許第5262827(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
G03G 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体に対して、所定の着脱方向に沿って着脱可能とされる画像形成ユニットと、
前記装置本体に配置され、前記画像形成ユニットの着脱をガイドするガイド部と、
前記ガイド部に配置され、第1付勢部材と、前記画像形成ユニットに当接するユニット当接部とを備え、前記装置本体内の第1の位置に装着された前記画像形成ユニットを付勢し、前記画像形成ユニットの位置決めを行う位置決め機構と、
前記画像形成ユニットに揺動可能に備えられ、前記装置本体内において前記画像形成ユニットを前記第1の位置にロックする第1の姿勢と、前記画像形成ユニットの前記ロックを解除するとともに、前記画像形成ユニットが前記着脱方向に沿って前記装置本体から脱離されることを許容する第2の姿勢との間で姿勢変更が可能なレバー部材と、
を有し、
前記ガイド部は、
前記画像形成ユニットをガイドするガイド面と、
前記ガイド面よりも前記画像形成ユニットの装着方向先端側に配置された被係合部と、を備え、
前記レバー部材は、
前記揺動における支点となる支点部と、
前記画像形成ユニットが前記装置本体から脱離される前に、押圧される被押圧部と、
前記支点部に対して、前記被押圧部とは反対側に配置され、前記ガイド部の前記被係合部と係合可能なフックと、
を備え、
前記画像形成ユニットは、前記レバー部材が前記第1の姿勢となるように、前記レバー部材を前記支点部回りに付勢する第2付勢部材を更に有し、
前記第1の姿勢の前記レバー部材の前記フックが前記被係合部と係合し、前記画像形成ユニットが前記第1の位置にロックされた状態で、前記レバー部材の前記被押圧部が押圧されると、前記レバー部材が前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記支点部回りに揺動し前記第2の姿勢とされ、前記フックと前記被係合部との係合が解除されることで、前記画像形成ユニットが前記着脱方向に沿って前記装置本体から脱離可能とされることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記レバー部材は、前記支点部と前記被押圧部との間において、前記ガイド部の前記ガイド面に対向して配置される当接部を備え、
前記画像形成ユニットが前記第1の位置にロックされた状態で、前記レバー部材の前記被押圧部が押圧され、前記フックと前記被係合部との係合が解除された後、前記被押圧部が更に押圧されると前記当接部が前記ガイド面に当接し、前記当接部を支点として前記支点部が加重点とされながら前記画像形成ユニットが前記第1の位置よりも上方の第2の位置に押し上げられることで、前記位置決め機構による前記画像形成ユニットの位置決めが解除されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成ユニットの自重によって前記フックが前記被係合部の上方の前記ガイド面に当接することで、前記画像形成ユニットが前記第2の位置に保持されることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記装置本体に回転可能に配置され、周面に静電潜像が形成される像担持体を更に有し、
前記画像形成ユニットは、前記像担持体に現像剤を供給する現像ローラーを含む現像装置を有し、
前記位置決め機構は、前記現像ローラーが前記像担持体に近づく方向に向かって、前記画像形成ユニットを付勢し、
前記装置本体内において前記画像形成ユニットが前記第1の位置に位置決めされると、前記現像ローラーが前記像担持体に対して所定の間隔をおいて配置されることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記現像装置は、前記現像ローラーの軸方向の両端部に配置され、前記像担持体の周面に当接する間隔保持部材を備えることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成ユニットは、前記現像装置に対して着脱可能とされ、かつ、前記装置本体に対して前記現像装置と一体的に着脱可能とされる現像剤収容容器を更に有することを特徴とする請求項またはに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、シートに画像を形成する画像形成装置として、装置本体と、感光体ドラム(像担持体)と、現像装置と、を備えたものが知られている。現像装置は、感光体ドラムに対向する現像ローラーを備える。特許文献1には、装置本体に対して現像装置が着脱可能とされる技術が開示されている。
【0003】
現像装置は、画像形成ユニットとして、装置本体に着脱される。装置本体は、レール部材と、レール部材の一端に形成された切欠き部と、を備える。一方、画像形成ユニットは、レール部材上を転がる回転可能なコロを備える。画像形成ユニットの装着に際して、コロがレール部材から脱輪され、切欠き部に進入することで、画像形成ユニットが装置本体内の所定位置に位置決めされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−230280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された画像形成装置では、画像形成ユニットが装置本体から脱離される際に、コロが切欠き部から上方に脱離される必要がある。このため、作業者は画像形成ユニットを上方に引き上げた後、装置本体から引き出す必要があり、画像形成ユニットの着脱の操作性が複雑化するという課題があった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、画像形成ユニットの位置決めおよび着脱を容易かつ確実に実行することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面に係る画像形成装置は、装置本体と、前記装置本体に対して、所定の着脱方向に沿って着脱可能とされる画像形成ユニットと、前記装置本体に配置され、前記画像形成ユニットの着脱をガイドするガイド部と、前記ガイド部に配置され、第1付勢部材と、前記画像形成ユニットに当接するユニット当接部とを備え、前記装置本体内の第1の位置に装着された前記画像形成ユニットを付勢し、前記画像形成ユニットの位置決めを行う位置決め機構と、前記画像形成ユニットに揺動可能に備えられ、前記装置本体内において前記画像形成ユニットを前記第1の位置にロックする第1の姿勢と、前記画像形成ユニットの前記ロックを解除するとともに、前記画像形成ユニットが前記着脱方向に沿って前記装置本体から脱離されることを許容する第2の姿勢との間で姿勢変更が可能なレバー部材と、を有することを特徴とする。
【0008】
本構成によれば、レバー部材は、揺動されることで第1の姿勢と第2の姿勢との間で姿勢変更が可能とされる。レバー部材によって、画像形成ユニットが第1の位置でロックされる。また、画像形成ユニットが所定の着脱方向に沿って装置本体から脱離されることが許容される。この結果、画像形成ユニットの位置決めおよび着脱を容易かつ確実に実行することが可能となる。
【0009】
上記の構成において、前記ガイド部は、前記画像形成ユニットをガイドするガイド面と、前記ガイド面よりも前記画像形成ユニットの装着方向先端側に配置された被係合部と、
を備え、前記レバー部材は、前記揺動における支点となる支点部と、前記画像形成ユニットが前記装置本体から脱離される前に、押圧される被押圧部と、前記支点部に対して、前記被押圧部とは反対側に配置され、前記ガイド部の前記被係合部と係合可能なフックと、を備え、前記画像形成ユニットは、前記レバー部材が前記第1の姿勢となるように、前記レバー部材を前記支点部回りに付勢する第2付勢部材を更に有し、前記第1の姿勢の前記レバー部材の前記フックが前記被係合部と係合し、前記画像形成ユニットが前記第1の位置にロックされた状態で、前記レバー部材の前記被押圧部が押圧されると、前記レバー部材が前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記支点部回りに揺動し前記第2の姿勢とされ、前記フックと前記被係合部との係合が解除されることで、前記画像形成ユニットが前記着脱方向に沿って前記装置本体から脱離可能とされることが望ましい。
【0010】
本構成によれば、レバー部材の被押圧部が押圧されることで、画像形成ユニットのロックが解除されるとともに、画像形成ユニットの脱離が可能とされる。この結果、作業者はレバー部材を操作することで、容易に画像形成ユニットを取り外すことができる。
【0011】
上記の構成において、前記レバー部材は、前記支点部と前記被押圧部との間において、前記ガイド部の前記ガイド面に対向して配置される当接部を備え、前記画像形成ユニットが前記第1の位置にロックされた状態で、前記レバー部材の前記被押圧部が押圧され、前記フックと前記被係合部との係合が解除された後、前記被押圧部が更に押圧されると前記当接部が前記ガイド面に当接し、前記当接部を支点として前記支点部が加重点とされながら前記画像形成ユニットが前記第1の位置よりも上方の第2の位置に押し上げられることで、前記位置決め機構による前記画像形成ユニットの位置決めが解除されることが望ましい。
【0012】
本構成によれば、レバー部材の被押圧部が押圧されることで、画像形成ユニットのロックが解除されるとともに、画像形成ユニットが第1の位置から第2の位置に押し上げられる。この際、レバー部材の支点部が、レバー部材の揺動における支点に加え、画像形成ユニットが押し上げられる際の加重点として機能する。したがって、作業者がレバー部材の被押圧部を連続的に押圧するだけで、画像形成ユニットの脱離動作が準備される。
【0013】
上記の構成において、前記画像形成ユニットの自重によって前記フックが前記被係合部の上方の前記ガイド面に当接することで、前記画像形成ユニットが前記第2の位置に保持されることが望ましい。
【0014】
本構成によれば、画像形成ユニットが第2の位置に押し上げられた後、作業者がレバー部材から手を離した場合であっても、フックが被係合部に係合することが抑止される。このため、作業者が容易かつ確実に画像形成ユニットを取り外すことができる。
【0015】
上記の構成において、前記装置本体に回転可能に配置され、周面に静電潜像が形成される像担持体を更に有し、前記画像形成ユニットは、前記像担持体に現像剤を供給する現像ローラーを含む現像装置を有し、前記位置決め機構は、前記現像ローラーが前記像担持体に近づく方向に向かって、前記画像形成ユニットを付勢し、前記装置本体内において前記画像形成ユニットが前記第1の位置に位置決めされると、前記現像ローラーが前記像担持体に対して所定の間隔をおいて配置されることが望ましい。
【0016】
本構成によれば、位置決め機構によって、現像ローラーが像担持体に対して所定の間隔をおいて配置される。このため、像担持体上の静電潜像が現像ローラーによって安定して現像される。
【0017】
上記の構成において、前記現像装置は、前記現像ローラーの軸方向の両端部に配置され、前記像担持体の周面に当接する間隔保持部材を備えることが望ましい。
【0018】
本構成によれば、間隔保持部材によって、現像ローラーと像担持体との間隔が安定して保持される。
【0019】
上記の構成において、前記画像形成ユニットは、前記現像装置に対して着脱可能とされ、かつ、前記装置本体に対して前記現像装置と一体的に着脱可能とされる現像剤収容容器を更に有することが望ましい。
【0020】
本構成によれば、現像剤収容容器が現像装置に装着された状態でも、現像装置の位置決めおよび着脱を容易かつ確実に実行することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、画像形成ユニットの位置決めおよび着脱を容易かつ確実に実行することが可能な画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部断面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る画像形成ユニットおよびガイド部の斜視図である。
図4】本発明の一実施形態に係る現像剤収容容器の斜視図である。
図5】本発明の一実施形態に係る現像装置の斜視図である。
図6】本発明の一実施形態に係る画像形成ユニットの一部の上面図である。
図7】本発明の一実施形態に係る画像形成ユニットおよびガイド部の断面図である。である。
図8】本発明の一実施形態に係る画像形成ユニットおよびガイド部の断面図である。である。
図9】本発明の一実施形態に係る画像形成ユニットおよびガイド部の断面図である。である。
図10】本発明の一実施形態に係る画像形成ユニットおよびガイド部の断面図である。である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンター100(画像形成装置)の斜視図である。図2は、プリンター100の内部構造を概略的に示す断面図である。図1および図2に示されるプリンター100は、いわゆるモノクロプリンター機であるが、他の実施形態において、画像形成装置は、カラープリンター、ファクシミリ装置、これらの機能を備える複合機やトナー画像をシートに形成するための他の装置であってもよい。尚、以下の説明で用いられる「上」や「下」、「前」や「後」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、画像形成装置の原理を何ら限定するものではない。
【0024】
プリンター100は、シートSに画像を形成するための様々な装置を収容する筐体101(装置本体)を備える。筐体101は、筐体101の上面を規定する上壁102と、筐体101の底面を規定する底壁103と、上壁102と底壁103との間の本体後壁105と、本体後壁105の前方に位置する本体前壁104と、を含む。筐体101は、各種の装置が配置される本体内部空間107を備える。筐体101の本体内部空間107には、シートSが所定の搬送方向に搬送されるシート搬送路PPが延設されている。また、筐体101は、一対の左壁101Lおよび右壁101Rを備える(図1)。左壁101Lおよび右壁101Rは、筐体101の左右の側面を形成する壁部である。
【0025】
上壁102の中央部には、排紙部102Aが配置される。排紙部102Aは、上壁102の前方部分から後方部分にかけて、下方に傾斜した傾斜面からなる。排紙部102Aには、後記の画像形成部120において、画像が形成されたシートSが排出される。また、本体前壁104には、手差しトレイ104Aを含む前カバー106が配置される。前カバー106は、下端を支点として、上下に回動可能である(図2の矢印DT)。一方、上壁102の前端部102Bは、アーム108を支点として後方に回動可能とされている(図1)。図1に示すように、上壁102の前端部102Bおよび前カバー106がそれぞれ開放されると、本体内部空間107がプリンター100の外側に露出する。この結果、後記の画像形成ユニット120Hが筐体101の内部に装着可能とされる。また、シート搬送路SPにおいてシートSが詰まった場合には、シートSが除去可能とされる。
【0026】
図2を参照して、プリンター100は、カセット110と、ピックアップローラー112と、第1給紙ローラー113と、第2給紙ローラー114と、搬送ローラー115と、レジストローラー対116と、画像形成部120と、定着装置130とを備える。
【0027】
カセット110は、内部にシートSを収容する。カセット110は、リフト板111を備える。リフト板111は、シートSの先頭縁を押し上げるように傾斜する。カセット110は、筐体101に対して、前方に引き出し可能とされる。
【0028】
ピックアップローラー112は、リフト板111によって押し上げられたシートSの先頭縁上に配置される。ピックアップローラー112が回転すると、シートSはカセット110から引き出される。
【0029】
第1給紙ローラー113は、ピックアップローラー112の下流に配設され、シートSを更に下流に送り出す。第2給紙ローラー114は、手差しトレイ104Aの支点の内側(後側)に配設され、手差トレイ104A上のシートSを筐体101内に引き込む。
【0030】
搬送ローラー115は、第1給紙ローラー113、第2給紙ローラー114のシート搬送方向(以下、単に搬送方向ともいう)の下流(以下、単に下流ともいう)に配設される。搬送ローラー115は、第1給紙ローラー113、第2給紙ローラー114によって送り出されたシートSを更に下流へ搬送する。
【0031】
レジストローラー対116は、シートSの斜め搬送を矯正する機能を有する。これにより、シートS上に形成される画像の位置が調整される。レジストローラー対116は、画像形成部120による画像形成のタイミングに合わせて、シートSを画像形成部120に供給する。
【0032】
画像形成部120は、感光体ドラム121(像担持体)と、帯電器122と、露光装置123と、現像装置20と、トナーコンテナ30(現像剤収容容器)と、転写ローラー126と、クリーニング装置127とを備える。なお、後記のとおり、現像装置20およびトナーコンテナ30は、画像形成ユニット120Hとして、筐体101に対して一体的に着脱可能とされる。
【0033】
感光体ドラム121は、円筒形状を有し、筐体101に回転可能に支持されている。感光体ドラム121は、静電潜像が形成される周面を有するとともに、前記周面に該静電潜像に応じたトナー画像(現像剤像)を担持する。帯電器122は、所定の電圧が印加され、感光体ドラム121の周面を略一様に帯電させる。
【0034】
露光装置123は、帯電器122によって帯電された感光体ドラム121の周面に、レーザー光を照射する。該レーザー光は、プリンター100に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部装置(図示せず)から出力された画像データに従って、照射される。この結果、感光体ドラム121の周面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。
【0035】
現像装置20は、静電潜像が形成された感光体ドラム121の周面にトナー(現像剤)を供給する。トナーコンテナ30は、現像装置20へトナーを補給する。トナーコンテナ30は、現像装置20に対して着脱可能に配設されている。現像装置20がトナーを感光体ドラム121に供給すると、感光体ドラム121の周面に形成された静電潜像が現像(可視化)される。この結果、感光体ドラム121の周面に、トナー画像(現像剤像)が形成される。
【0036】
転写ローラー126は、感光体ドラム121の下方においてシート搬送路PPを挟んで感光体ドラム121に対向して配置される。転写ローラー126は、感光体ドラム121との間で転写ニップ部を形成し、トナー画像をシートSに転写させる。
【0037】
クリーニング装置127は、シートSへトナー画像が転写された後に、感光体ドラム121の周面に残るトナーを除去する。
【0038】
定着装置130は、画像形成部120よりも搬送方向下流側に配置され、シートS上のトナー画像を定着させる。定着装置130は、シートS上のトナーを溶融させる加熱ローラー131と、シートSを加熱ローラー131に密着させる圧力ローラー132と、を備える。
【0039】
プリンター100は、定着装置130の下流に配設された搬送ローラー対133と、搬送ローラー対133の下流に配設された排出ローラー対134と、を更に備える。シートSは、搬送ローラー対133によって上方に搬送され、最終的に、排出ローラー対134によって、筐体101から排出される。筐体101から排出されたシートSは、排紙部102A上に積み重ねられる。
【0040】
次に、図3乃至図10を参照して、本実施形態に係る画像形成ユニット120H(現像装置20およびトナーコンテナ30)について詳述する。図3は、本実施形態に係る画像形成ユニット120Hおよび後記の本体ユニット150(ガイド部)の斜視図である。図4は、本実施形態に係るトナーコンテナ30の斜視図である。図5は、本実施形態に係る現像装置20の斜視図である。図6は、画像形成ユニット120Hの一部の上面図である。図7乃至図10は、画像形成ユニット120Hおよび本体ユニット150の断面図である。なお、図7および図8の各断面図は、図6のX−X線における断面図に相当し、図9および図10の各断面図は、図6のY−Y線における断面図に相当する。
【0041】
前述のように、画像形成ユニット120H(図3)は、現像装置20と、トナーコンテナ30とを含む。画像形成ユニット120Hは、筐体101に対して、所定の着脱方向に沿って着脱可能とされる。この結果、トナーコンテナ30は、現像装置20と一体的に筐体101に装着されることが可能である。なお、先に、現像装置20が筐体101に装着されている場合には、トナーコンテナ30は、筐体101内の現像装置20に単独でも装着される。図2および図3の矢印DAは、筐体101に対する画像形成ユニット120Hの装着方向を示している。
【0042】
更に、プリンター100は、本体ユニット150(ガイド部)を備える(図3図7)。本体ユニット150は、筐体101に配置され、画像形成ユニット120Hの着脱をガイドする。図1に示すように、前カバー106が筐体101に対して開放されると、本体ユニット150が筐体101の外部に露出する。画像形成ユニット120Hは、本体ユニット150の上方を通過するように、筐体101の本体内部空間107に装着される。図3に現れているように、本体ユニット150は、側面視で略三角形状からなり、左右方向に長く延びたユニットである。本体ユニット150は、位置決め機構150S(図9)と、被係合部153(図3図7)と、ガイド面154と、を備える。
【0043】
位置決め機構150Sは、本体ユニット150の左右方向の両端部に一対配置されている。位置決め機構150Sは、付勢突起151(ユニット当接部)と、ユニット付勢ばね152(第1付勢部材)と、を備える。付勢突起151は、筐体101に装着された画像形成ユニット120Hのハウジング被押圧部200K(図9)に当接する。ユニット付勢ばね152は、付勢突起151を後方に向かって付勢している。換言すれば、ユニット付勢ばね152は、筐体101内の後記の第1の位置に装着された画像形成ユニット120Hを後方に向かって付勢し、画像形成ユニット120Hの位置決めを行う。
【0044】
ガイド面154(図7)は、本体ユニット150の上面部に形成されている。ガイド面154は、画像形成ユニット120Hの装着をガイドする機能を備えている。ガイド面154は、前方から後方に向かって先下がりの傾斜面を備える。また、ガイド面154のうち当該傾斜面の更に後端側は、水平面とされている。被係合部153は、ガイド面154よりも画像形成ユニット120Hの装着方向(図3の矢印DA方向)先端側に配置されている。被係合部153には、後記のロックレバー50のフック506(図7)が係合可能とされる。
【0045】
図4を参照して、トナーコンテナ30は、内部にトナー(現像剤)を収容する。トナーコンテナ30は、コンテナ本体30Aと、コンテナ蓋部30Bと、コンテナカバー30Cとを備える。コンテナ本体30Aは、左右方向(長手方向)に延びる形状を備えている。なお、コンテナ本体30Aの上面部は開口されている。
【0046】
コンテナ蓋部30Bは、コンテナ本体30Aの開口部を塞ぐように、コンテナ本体30Aに固定される。本実施形態では、コンテナ蓋部30Bはコンテナ本体30Aに溶着固定される。コンテナ蓋部30Bは、第1把持部32と、第2把持部33と、第3把持部36とを備える。トナーコンテナ30が現像装置20に装着される際、または、トナーコンテナ30および現像装置20を含む画像形成ユニット120Hが筐体101に装着される際に、作業者は、第1把持部32および第2把持部33、または、第1把持部32および第3把持部36を把持することができる。
【0047】
コンテナカバー30Cは、コンテナ本体30Aの右側部に装着される。コンテナカバー30Cは、コンテナガイド31を備える。コンテナガイド31は、コンテナカバー30Cから突設された略直方体形状のガイドである。なお、図4には現れていないが、トナーコンテナ30の左側の側部にも、コンテナガイド31と同じ形状のガイドが備えられている。これらのガイドは、トナーコンテナ30の現像装置20への装着をガイドする。
【0048】
更に、トナーコンテナ30は、搬送スクリュー34と、攪拌パドル35とを備える(図9)。
【0049】
搬送スクリュー34は、コンテナ本体30Aの底部に沿って配置されたスクリューである。コンテナ本体30Aの底部には、不図示のトナー排出口が開口されている。搬送スクリュー34は、回転され、コンテナ本体30A内のトナーをトナー排出口に向かって搬送する。コンテナ本体30Aに備えられた不図示のシャッターがスライド移動されると、トナー排出口が開放され、トナーコンテナ30からトナーが排出可能とされる。攪拌パドル35は、トナーコンテナ30の内部において、回転可能に支持され、トナーコンテナ30内に収容されたトナーを攪拌する。
【0050】
現像装置20は、現像ハウジング200(図3)と、現像ローラー210(図3図9)と、当接ローラー211(図3)(間隔保持部材)と、第1スクリュー212(図9)と、第2スクリュー213(図9)と、層厚規制部材214(図9)と、現像ローラーカバー215と、を備える。
【0051】
現像ハウジング200は、現像装置20の各部材を支持するハウジングである。また、現像ハウジング200は、トナーコンテナ30を支持する機能を備えている。図5を参照して、現像ハウジング200は、ハウジング左壁200Lと、ハウジング右壁200Rと、トナー補給口200Hと、を備える。ハウジング左壁200Lおよびハウジング右壁200Rは、現像ハウジング200の左右方向の両端部から立設された壁部である。ハウジング左壁200Lとハウジング右壁200Rとの間に、トナーコンテナ30が装着される。
【0052】
ハウジング右壁200Rは、右ガイド部200R1と、ロック片200R2と、押圧ボタン200R3と、を備える。ハウジング左壁200Lは、左ガイド部200L1を備える。右ガイド部200R1および左ガイド部200L1は、それぞれ、ハウジング右壁200Rおよびハウジング左壁200Lに形成されたガイド溝である。これらのガイド部は、現像ハウジング200に対するトナーコンテナ30の装着方向(図5の矢印DC1)に沿って形成されている。トナーコンテナ30の前述のコンテナガイド31(図4)が、右ガイド部200R1に進入する。また、トナーコンテナ30の左側面に備えられた不図示のガイドが、左ガイド部200L1に進入される。なお、トナーコンテナ30は、現像ハウジング200の上方に挿入された後、図5の矢印DC2方向に回動される。この結果、トナーコンテナ30の不図示のトナー排出口がトナー補給口200Hに対向し、トナーコンテナ30から現像装置20にトナーの補給が可能となる。ロック片200R2は、矢印DC2方向に回動されたトナーコンテナ30をロックする。また、押圧ボタン200R3が押圧されると、トナーコンテナ30のロックが解除され、トナーコンテナ30が図5の矢印DC2方向とは反対の方向に回動される。この結果、トナーコンテナ30が矢印DC1とは反対の方向に現像装置20から脱離可能とされる。
【0053】
現像ローラー210は、現像ハウジング200に回転可能に支持されている。現像ローラー210は、周面にトナーおよびキャリアからなる現像剤を担持する。現像ローラー210は、感光体ドラム121にトナーを供給し、感光体ドラム121上の静電潜像を現像する。当接ローラー211は、現像ローラー210の軸方向の両端部に一対配置される。当接ローラー211は感光体ドラム121の周面に当接することで、現像ローラー210と感光体ドラム121との間の間隔を一定に保持する。第1スクリュー212および第2スクリュー213は、現像ハウジング200内において、回転可能に支持されたスクリューである。現像ハウジング200内の現像剤は、第1スクリュー212および第2スクリュー213によって循環搬送される。また、現像剤は、第1スクリュー212によって現像ローラー210に供給される。層厚規制部材214は、現像ローラー210上に供給された現像剤の層厚を規制する。現像ローラーカバー215は、現像ハウジング200に対して揺動可能とされている。図3は、現像ローラーカバー215が現像ローラー210の上方に退避された状態を示している。図3に示される状態から現像ローラーカバー215が下方に揺動されると、現像ローラーカバー215は現像ローラー210を覆うことができる。したがって、画像形成ユニット120Hが筐体101から脱離された際に、現像ローラー210に異物が付着することや、現像ローラー210上のトナーによって周囲が汚れることが抑止される。
【0054】
更に、現像装置20は、ロックレバー50(レバー部材)を備える(図3図5)。ロックレバー50は、現像装置20のハウジング左壁200Lに揺動可能に備えられている。ロックレバー50は、筐体101内において画像形成ユニット120H(現像装置20)を後記の第1の位置にロックする第1の姿勢と、画像形成ユニット120Hのロックを解除するとともに、画像形成ユニット120Hが所定の着脱方向に沿って筐体101から脱離されることを許容する第2の姿勢との間で姿勢変更が可能とされる。
【0055】
図3図5および図7を参照して、ロックレバー50は、レバー本体501と、レバー被押圧部502(被押圧部)と、当接部503と、ガイド溝504と、支点部505と、フック506と、を備える。
【0056】
レバー本体501は、ロックレバー50の本体部分であり、図7に示すように、前方かつ上方から後方かつ下方に向かって斜めに延びるように配置されている。レバー被押圧部502は、レバー本体501の上端部に備えられた平坦部である。レバー被押圧部502は、画像形成ユニット120Hが筐体101から脱離される前に、作業者によって押圧される。当接部503は、ロックレバー50の前後方向の略中央部において、下方に向かって突出した円弧形状を備えている。なお、画像形成ユニット120Hが筐体101内に装着されると、図3および図7に示すように、当接部503は本体ユニット150のガイド面154に対向して配置される。ガイド溝504は、当接部503の後方に開口された溝部である。ガイド溝504は、支点部505を中心とした円弧形状を形成するように開口されている。なお、ガイド溝504の後側には、レバー側係止部504Sが備えられている。レバー側係止部504Sは、ロックレバー50から突設されたフック形状を備えている。レバー側係止部504Sには、後記のレバー付勢ばね52の一端が係止される。
【0057】
支点部505は、ロックレバー50の後端側に配置されている。支点部505は、現像ハウジング200のハウジング左壁200Lに回転可能に支持されている。支点部505は、ロックレバー50の揺動における支点となる。なお、前述の当接部503は、支点部505とレバー被押圧部502との間に配置されている(図7)。フック506は、支点部505に対して、レバー被押圧部502とは反対側に配置されている。フック506は、本体ユニット150の被係合部153(図7)と係合可能とされている。図7に示すように、フック506は、支点部505から下方に向かって延びるとともに、その先端部が前方(画像形成ユニット120Hの装着方向後端側)に屈曲されている。
【0058】
更に、現像装置20は、ガイドスクリュー51と、レバー付勢ばね52(第2付勢部材)を備える(図7)。ガイドスクリュー51は、ガイド溝504に挿通され、ハウジング左壁200Lに締結されたスクリューである。ガイドスクリュー51は、ガイド溝504に沿って、ロックレバー50の揺動をガイドする機能を備えている。
【0059】
レバー付勢ばね52は、現像ハウジング200のハウジング左壁200Lとレバー付勢ばね52との間で伸縮するばね部材である。前述のハウジング左壁200Lは、ハウジング側係止部200L2を備える。図7に示すように、レバー付勢ばね52の一端はレバー付勢ばね52のレバー側係止部504Sに係止され、レバー付勢ばね52の他端はハウジング側係止部200L2に係止されている。この結果、レバー付勢ばね52は、フック506が被係合部153に係止する(図7)(ロックレバー50が後記の第1の姿勢となる)ように、ロックレバー50を支点部505回りに付勢する。
【0060】
次に、画像形成ユニット120Hの筐体101に対する着脱について説明する。なお、前述のとおり、画像形成ユニット120Hは、現像装置20およびトナーコンテナ30から構成される。そして、トナーコンテナ30は、現像装置20に対して着脱可能である。また、画像形成ユニット120Hは、トナーコンテナ30を備えることなく、現像装置20のみでも筐体101に装着可能とされている。ここでは、トナーコンテナ30を含む画像形成ユニット120Hが、筐体101に対して着脱される様子を説明する。
【0061】
図1に示すように、筐体101の前カバー106および上壁102の前端部102Bが開放されると、筐体101の本体内部空間107に画像形成ユニット120Hが装着される。この際、画像形成ユニット120Hは、図2図3の矢印DA方向に沿って、本体内部空間107に挿入される。本体ユニット150(図3)は、画像形成ユニット120Hの下部を案内する。画像形成ユニット120Hの挿入時に、Sロックレバー50のフック506は、ガイド面154上を滑りながら、後方に進行する。やがて、フック506の傾斜面506S(図7)が被係合部153の傾斜面153Sと摺擦する。この際、図7において、フック506が支点部505回りに僅かに時計回りに回動することで、フック506の先端部が被係合部153の下方に進入する。この結果、フック506が被係合部153と係合し、画像形成ユニット120Hが、図7に示す第1の位置にロックされる。図7におけるロックレバー50の姿勢が第1の姿勢と定義される。この際、図9に示すように、現像ハウジング200のハウジング被押圧部200Kが、位置決め機構150Sの付勢突起151によって後方に向かって押圧される。すなわち、位置決め機構150Sは、現像ローラー210が感光体ドラム121に近づく方向に向かって、画像形成ユニット120Hを付勢する。そして、筐体101内において画像形成ユニット120Hが図7および図9の第1の位置に位置決めされると、当接ローラー211(図3)が感光体ドラム121の周面に当接することで、現像ローラー210が感光体ドラム121に対して所定の間隔をおいて配置される。この結果、現像ローラー210から感光体ドラム121に安定してトナーが供給され、感光体ドラム121上にトナー像が形成される。
【0062】
筐体101から画像形成ユニット120Hが取り外される際には、図1に示すように、筐体101の前カバー106および上壁102の前端部102Bが開放されると、ロックレバー50のレバー被押圧部502がプリンター100の外側に露出する。作業者は、まずレバー被押圧部502を下方に押圧する(図7の矢印DR1)。この結果、ロックレバー50がレバー付勢ばね52の付勢力に抗して支点部505回りに揺動し、図8に示す第2の姿勢とされる。この際、フック506と被係合部153との係合が解除される。また、レバー被押圧部502が更に押圧されると、図8に示すように、ロックレバー50の当接部503がガイド面154に当接する。そして、この当接部503を支点として、支点部505が加重点とされながら、画像形成ユニット120Hが図7に示される第1の位置よりも上方の第2の位置に押し上げられる(図1の矢印、図8の矢印DR2)。この結果、図10に示されるように、ハウジング被押圧部200Kが付勢突起151の斜面に乗り上げ、位置決め機構150Sによる画像形成ユニット120Hの位置決めが解除される。この際、位置決め機構150S(ユニット付勢ばね152)の付勢力が現像ハウジング200に強く付与されていない。したがって、画像形成ユニット120Hが前述の着脱方向に沿って筐体101から容易に脱離可能とされる(図10の矢印DR3)。
【0063】
なお、図8に示される状態から、画像形成ユニット120Hが矢印DR2方向に押し上げられた後、画像形成ユニット120Hの自重によってフック506が被係合部153の上方のガイド面154(前述の水平面)に当接することで、画像形成ユニット120Hが前記第2の位置に保持される。このため、作業者がロックレバー50から手を離した場合であっても、フック506が被係合部153に再係合することが抑止される。このため、作業者が容易かつ確実に画像形成ユニット120Hを取り外すことができる。
【0064】
なお、他の実施形態において、画像形成ユニット120Hが第2の位置に押し上げられた後、フック506の傾斜面506S(図7)が被係合部153の傾斜面153Sに当接していれば、画像形成ユニット120Hの引き出し動作(図10の矢印DR3)に伴って、ロックレバー50が支点部505回りに回動することができる。このため、同様に、フック506が被係合部153に再び係合することが抑止される。
【0065】
以上のように、本実施形態によれば、ロックレバー50は、揺動されることで第1の姿勢と第2の姿勢との間で姿勢変更が可能とされる。この結果、画像形成ユニット120Hが第1の位置でロックされる。また、画像形成ユニット120Hが所定の着脱方向に沿って筐体101から脱離されることが許容される。したがって、画像形成ユニット120Hの位置決めおよび着脱を容易かつ確実に実行することが可能となる。
【0066】
また、ロックレバー50のレバー被押圧部502が押圧されることで、画像形成ユニット120Hのロックが解除されるとともに、画像形成ユニット120Hの脱離が可能とされる。この結果、作業者はロックレバー50を操作することで、容易に画像形成ユニット120Hを取り外すことができる。
【0067】
更に、本実施形態によれば、ロックレバー50のレバー被押圧部502が押圧されることで、画像形成ユニット120Hのロックが解除されるとともに、画像形成ユニット120Hが第1の位置から第2の位置に押し上げられる。この際、ロックレバー50の支点部505が、ロックレバー50の揺動における支点に加え、画像形成ユニット120Hが押し上げられる際の加重点として機能する。したがって、作業者がロックレバー50のレバー被押圧部502を連続的に押圧するだけで、画像形成ユニット120Hの脱離動作が準備される。
【0068】
以上、本発明の実施形態に係る画像形成ユニット120Hを備えたプリンター100について説明した。このような構成によれば、画像形成ユニット120Hの位置決めおよび着脱を容易かつ確実に実行することが可能なプリンター100が提供される。また、トナーコンテナ30が現像装置20に装着された状態でも、現像装置20の位置決めおよび着脱を容易かつ確実に実行することが可能となる。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を採用することができる。
【0069】
(1)上記の実施形態では、画像形成ユニット120Hが、現像装置20およびトナーコンテナ30を備える態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。画像形成ユニット120Hは、現像装置20のみからなるものでもよく、また、画像形成ユニット120Hは感光体ドラム121を含むものでもよい。
【0070】
(2)また、上記の実施形態では、間隔保持部材として、当接ローラー211が備えられる態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。間隔保持部材として、ローラー形状以外のものが備えられるものでも良い。
【符号の説明】
【0071】
100 プリンター
101 筐体(装置本体)
107 本体内部空間
120 画像形成部
120H 画像形成ユニット
121 感光体ドラム(像担持体)
150 本体ユニット(ガイド部)
150S 位置決め機構
151 付勢突起(ユニット当接部)
152 ユニット付勢ばね(第1付勢部材)
153 被係合部
154 ガイド面
20 現像装置
200 現像ハウジング
200H トナー補給口
200K ハウジング被押圧部
200L2 ハウジング側係止部
210 現像ローラー
211 当接ローラー(間隔保持部材)
30 トナーコンテナ(現像剤収容容器)
50 ロックレバー(レバー部材)
501 レバー本体
502 レバー被押圧部(被押圧部)
503 当接部
504 ガイド溝
504S レバー側係止部
505 支点部
506 フック
51 ガイドスクリュー
52 レバー付勢ばね(第2付勢部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10