(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記複数のページの総ページ数に前記第1比率を乗じた値を求め、当該求めた値に対応するページ番号のページを前記プレビュー画面に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示入力装置。
前記制御部は、前記複数のページが項目別に分類されている場合、各項目の項目名および前記各項目の先頭ページのページ番号である項目ページ番号を判別し、前記複数のページの総ページ数に対する最も若いページ番号から前記項目ページ番号までのページ数の比率である第2比率を求め、さらに、前記円弧の全長に対する前記円弧の前記始点位置からの長さの比率が前記第2比率となる前記円弧上の位置を項目に対応する第2位置として求める処理を前記各項目について行い、前記各項目の項目名を対応する前記第2位置または前記第2位置の近傍に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の表示入力装置。
前記制御部は、キーワードを入力するための検索ボックスを前記プレビュー画面に表示させるとともに、前記検索ボックスに前記キーワードを入力するための操作の受け付けを行わせ、
前記制御部は、前記検索ボックスに前記キーワードが入力されている場合、前記検索ボックスに入力された前記キーワードを含むページのページ番号である該当ページ番号を判別し、前記複数のページの総ページ数に対する最も若いページ番号から前記該当ページ番号までのページ数の比率である第3比率を求め、さらに、前記円弧の全長に対する前記円弧の前記始点位置からの長さの比率が前記第3比率となる前記円弧上の位置を前記該当ページ番号に対応する第3位置として求める処理を行い、前記該当ページ番号を前記第3位置または前記第3位置の近傍に表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示入力装置。
前記制御部は、前記プレビュー画面の2点を所定時間が経過するまでタッチし続ける操作を前記検索開始操作として検知することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示入力装置。
前記制御部は、前記検索開始操作を検知して以降、前記プレビュー画面に対するタッチが全て解除されたことを検知したとき、前記プレビュー画面に現在表示中のページを表示させたまま、前記ページ検索画像を非表示にさせることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示入力装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の一実施形態による表示入力装置を備えた画像形成装置について、コピー機能やプリンター機能など複数種の機能が搭載された画像形成装置(複合機)を例にとって説明する。
【0013】
<<画像形成装置の全体構成>>
図1に示すように、画像形成装置100は、画像読取部1および印刷部2を備える。画像読取部1は、原稿を読み取って原稿の画像データを生成する。印刷部2は、用紙搬送路21に沿って用紙を搬送し、画像データに基づきトナー像を形成する。そして、印刷部2は、搬送中の用紙にトナー像を転写(印刷)する。また、印刷部2は、印刷済みの用紙を排出トレイ22に排出する。
【0014】
印刷部2は、給紙部3、用紙搬送部4、画像形成部5および定着部6によって構成される。給紙部3は、ピックアップローラー31および給紙ローラー対32を含み、用紙カセット33に収容された用紙を用紙搬送路21に供給する。用紙搬送部4は、複数の搬送ローラー対41を含み、用紙搬送路21に沿って用紙を搬送する。
【0015】
画像形成部5は、感光体ドラム51、帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラー55およびクリーニング装置56を含む。そして、画像形成部5は、画像データに基づきトナー像を形成し、そのトナー像を用紙に転写する。定着部6は、加熱ローラー61および加圧ローラー62を含み、用紙に転写されたトナー像を加熱および加圧して定着させる。
【0016】
ここで、画像形成装置100には、操作パネル7が設置される。操作パネル7は「表示入力装置」に相当する。この操作パネル7は、たとえば、画像形成装置100の正面側(
図1の破線で示す箇所)に配置される。
【0017】
操作パネル7には、
図2に示すように、タッチパネルディスプレイ71が設けられる。タッチパネルディスプレイ71は、表示部72およびタッチパネル部73を含む。表示部72は、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどの表示パネルである。タッチパネル部73は、抵抗膜方式または静電容量方式のタッチパネルであり、表示部72の表示画面を覆うように配置される。たとえば、タッチパネルディスプレイ71は、ジョブ実行条件の設定など各種設定を受け付けるためのソフトウェアキーを表示部72に表示し、タッチパネル部73を介して各種設定をユーザーから受け付ける(ソフトウェアキーに対するタッチ操作を受け付ける)。なお、操作パネル7には、スタートキー、ストップキー、リセットキーおよびテンキーなど種々のハードウェアキー74も設けられる。
【0018】
<<画像形成装置(操作パネル)のハードウェア構成>>
図3に示すように、画像形成装置100は、主制御部110を備える。主制御部110は、CPU111、画像処理部112および本体記憶部113を含む。画像処理部112は、画像データに対して画像処理(拡大/縮小、濃度変換およびデータ形式変換など)を施す。本体記憶部113は、制御用のプログラムおよびデータを記憶する。そして、主制御部110は、制御用のプログラムおよびデータに基づき、画像読取部1の読取動作および印刷部2(給紙部3、用紙搬送部4、画像形成部5および定着部6)の印刷動作を制御する。
【0019】
また、主制御部110は、FAXモデムなどを内蔵する通信部120と接続される。この通信部120は、外部機器200と通信可能に接続される。たとえば、通信部120には、ユーザーにより使用されるパーソナルコンピューター(PC)がLANを介して接続される。あるいは、通信部120には、ファクシミリが電話回線を介して接続される。これにより、画像形成装置100にて生成された画像データ(たとえば、画像読取部1による原稿の読み取りによって得られた原稿の画像データ)を外部機器200に送信することができる。また、外部機器200から画像形成装置100への各種データ(画像データや文書データ)の送信も可能となる。
【0020】
操作パネル7は、パネル制御部710を含む。パネル制御部710は、主制御部110と接続される。また、パネル制御部710は、パネルCPU711およびパネルメモリー712を含む。なお、パネル制御部710(CPU711)は「制御部」に相当する。
【0021】
パネル制御部710は、主制御部110から指示を受け、表示部72の表示動作を制御する。また、パネル制御部710は、表示部72の表示画面に対するタッチ操作をタッチパネル部73の出力に基づき検知する。さらに、パネル制御部710は、ハードウェアキー74に対する押下操作も検知する。
【0022】
たとえば、パネル制御部710は、ソフトウェアキーなどを配した画面を表示部72に表示させ、そのソフトウェアキーに対してタッチ操作(ソフトウェアキーをタップする操作)が行われると、タッチパネル部73の出力に基づきタッチ操作が行われたソフトウェアキーを検知する。そして、パネル制御部710は、検知したソフトウェアキーに対応する画面が表示されるように、表示画面の切り替えを表示部72に行わせる。
【0023】
<<プレビュー画面の概要>>
操作パネル7は、プレビュー機能を搭載する。このプレビュー機能を利用すると、プレビュー対象の複数のページの各サムネイルを1ページずつプレビューすることができる(2ページ以上ずつプレビューすることもできる)。たとえば、操作パネル7には、プレビュー機能を使用する旨の指示をユーザーから受け付けるためのハードウェアキーであるプレビューキー74P(
図2参照)が設けられる。なお、プレビューキー74Pに相当するソフトウェアキーが操作パネル7に表示されてもよい。
【0024】
パネル制御部710は、プレビューキー74Pに対する操作が行われると、
図4に示すようなプレビュー画面8をタッチパネルディスプレイ71に表示させる。このプレビュー画面8では、ユーザー所望のページのサムネイルがプレビューエリア81に表示される。たとえば、プレビュー対象の複数のページの画像データや文書データは、パネルメモリー712に記憶される。あるいは、USBデバイスを接続するためのインターフェースが操作パネル7(または、画像形成装置100の本体)に設けられる場合には、プレビュー対象の複数のページの画像データや文書データがUSBデバイスに記憶されてもよい。
【0025】
そして、パネル制御部710は、ユーザーからの指示(プレビュー画面8に対するタッチ操作)に応じて、プレビュー表示するページを切り替えさせる。プレビュー表示するページの切り替え指示をユーザーから受け付けるため、プレビュー画面8には、一対のページ送りキー82(ソフトウェアキー)が配される。
【0026】
パネル制御部710は、ページ送りキー82に対するタッチ操作(タップする操作)を検知すると、プレビュー表示するページを切り替えさせる。具体的に、パネル制御部710は、一方のページ送りキー82に対するタッチ操作を1回検知すると、プレビュー画面8に表示するページを現在表示中のページから次ページに切り替えさせる(1ページ分のページ送りを行わせる)。また、パネル制御部710は、他方のページ送りキー82に対するタッチ操作を1回検知すると、プレビュー画面8に表示するページを現在表示中のページから前ページに切り替えさせる(1ページ分のページ送りを行わせる)。
【0027】
<<表示ページの切り替え>>
本実施形態では、ページ送りキー82を用いなくても、プレビュー画面8に表示するページを切り替えることができる。以下に具体的に説明する。
【0028】
図5に示すように、パネル制御部710は、プレビュー画面8を2点タッチする操作を検知したとき、検索開始操作が行われたと判断する。
図5ではタッチ位置を白丸で示す。以降の説明で参照する図面についても、同様に、タッチ位置を白丸で示す。たとえば、パネル制御部710は、プレビュー画面8の2点を所定時間(たとえば、数秒)が経過するまでタッチし続ける長押し操作を検索開始操作として検知する。この場合、パネル制御部710は、プレビュー画面8を2点タッチする操作を検知しても、所定時間が経過する前に少なくとも一方のタッチが解除されると、検索開始操作が行われたと判断しない。ただし、プレビュー画面8を2点タッチした後、一方のタッチだけを所定時間が経過するまで維持する長押し操作を検索開始操作としてもよい(他方のタッチは解除してもよい)。
【0029】
パネル制御部710は、検索開始操作を検知すると、ページ検索画像9をプレビュー画面8に重ねて表示させる。すなわち、検索開始操作というのは、ページ検索画像9を表示させるための操作である。なお、ページ検索画像9は、後述するページ検索操作(プレビュー画面8に表示するページを検索するための操作)を受け付けるための画像である。
【0030】
図6に示すように、ページ検索画像9は、中心位置CPを中心とする円弧状の画像である。言い換えると、ページ検索画像9は、中心位置CPを中心とする円弧90を含む画像である。たとえば、円弧90の一対の端部90aおよび90bは、中心位置CPを挟んで左右方向の両側に配置される。
【0031】
中心位置CPはパネル制御部710により設定される位置であり、検索開始操作として検知された2点タッチのうち一方のタッチのタッチ位置である。たとえば、パネル制御部710は、検索開始操作として検知した2点タッチのタッチ位置のうち、上下方向のより下側のタッチ位置を中心位置CPに設定する。なお、上下方向というのは、プレビュー画面8の上辺(下辺)が延びる方向と直交する方向であり、プレビュー画面8の左辺(右辺)が延びる方向である。すなわち、
図5に示す例では、2点タッチのタッチ位置のうち、親指のタッチ位置(プレビュー画面8の下辺からの距離が短い方のタッチ位置)が中心位置CPとして設定される。
【0032】
特に限定されないが、ページ検索画像9の形態(画像の色、形状およびサイズ)は予め定められており、検索開始操作として検知された2点タッチのタッチ位置や、2点タッチのタッチ間距離によって変化するものではない。すなわち、
図5に示す例とは異なる位置に異なるタッチ間距離で検索開始操作を行っても、ページ検索画像9の表示位置は検索開始操作のタッチ位置によって変化するが、ページ検索画像9の形態は変化しない。
【0033】
ただし、検索開始操作として検知した2点タッチのタッチ間距離に応じて、ページ検索画像9の表示サイズ(円弧90の半径)を変化させてもよい。たとえば、タッチ間距離が予め定められた上限値よりも大きければ、ページ検索画像9の表示サイズを予め定められた最大サイズに設定し、タッチ間距離が予め定められた下限値よりも小さければ、ページ検索画像9の表示サイズを予め定められた最小サイズに設定し、タッチ間距離が上限値から下限値までの範囲内に入っていれば、ページ検索画像9の表示サイズを予め定められた中間サイズ(最大サイズと最小サイズとの間のサイズ)に設定してもよい。
【0034】
図5に示すように、ページ検索画像9の表示後、パネル制御部710は、中心位置CPに対するタッチ(検索開始操作として行った2点タッチのうち一方のタッチ)を続行したままページ検索画像9の表示領域をタッチする操作を検知したとき、プレビュー画面8に表示するページを検索するための操作であるページ検索操作が行われたと判断する。たとえば、検索開始操作として行った2点タッチのうち一方のタッチを維持したまま他方のタッチを解除した後、ページ検索画像9の表示領域を新たにタッチすれば、その操作がページ検索操作として検知される。あるいは、一方および他方の各タッチを維持したまま他方のタッチのタッチ位置をページ検索画像9の表示領域に移動させれば、その操作がページ検索操作として検知される。
【0035】
なお、検索開始操作としての2点タッチを行うことによりページ検索画像9が表示されたとき、2点タッチのうち他方のタッチのタッチ位置(中心位置CPとして設定されたタッチ位置とは別のタッチ位置)がページ検索画像9の表示領域と重なっていた場合には、ページ検索操作として検知される条件を満たしているので、ページ検索操作を行ったことになる。
【0036】
図7に示すように、パネル制御部710は、ページ検索操作を検知したとき、ページ索操作として検知した2点タッチのうち他方のタッチのタッチ位置TP(ページ検索画像9の表示領域のタッチ位置)を認識する。以下、この他方のタッチのタッチ位置を対象タッチ位置TPと称することにより、ページ検索操作として検知した2点タッチのうち一方のタッチのタッチ位置(中心位置CP)と区別する場合がある。そして、パネル制御部710は、対象タッチ位置TPに基づき、プレビュー画面8に表示するページを切り替えさせる。すなわち、ページ検索画像9の円弧90の中心位置CPをタッチしたままの状態で、ページ検索画像9の表示領域をタッチすることにより、プレビュー画面8に表示されるページが現在表示中のページ(検索開始操作を行ったときの表示ページ)から別のページに切り替わる。
【0037】
具体的に、パネル制御部710は、ページ検索操作を検知すると、対象タッチ位置TPに対応する円弧90上の位置を第1位置P1に設定する。このとき、パネル制御部710は、対象タッチ位置TPに最も近い円弧90上の位置を第1位置P1に設定する。言い換えると、対象タッチ位置TPおよび中心位置CPを通過する直線(
図7では、一点鎖線で示す)と円弧90との交点が第1位置P1に設定される。
【0038】
また、パネル制御部710は、円弧90の円周方向の一対の端部90aおよび90bのうちいずれかの端部の端点位置を始点位置SPとして設定する。たとえば、パネル制御部710は、検索開始操作の検知時に中心位置CPに設定した一方のタッチのタッチ位置とは別の他方のタッチのタッチ位置を設定基準位置(始点位置SPを設定するための位置)として認識する。そして、設定基準位置が中心位置CPよりも左右方向の右側の位置となっている場合、パネル制御部710は、円弧90の左右方向の右側の端部90aの端点位置を始点位置SPに設定する。一方で、設定基準位置が中心位置CPよりも左右方向の左側の位置となっている場合、パネル制御部710は、円弧90の左右方向の左側の端部90bの端点位置を始点位置SPに設定する。
【0039】
したがって、
図5に示したように検索開始操作を行った場合には、円弧90の右側の端部90aの端点位置が始点位置SPに設定される(
図7参照)。一方で、
図8に示すように検索開始操作を行った場合には、円弧90の左側の端部90bの端点位置が始点位置SPに設定される(図示せず)。すなわち、検索開始操作を右手で行った場合には、円弧90の右側の端部90aの端点位置が始点位置SPに設定され易くなり、検索開始操作を左手で行った場合には、円弧90の左側の端部90bの端点位置が始点位置SPに設定され易くなる。
【0040】
第1位置P1および始点位置SPを設定すると、パネル制御部710は、円弧90の全長に対する円弧90の始点位置SPから第1位置P1までの円弧長さ(円周方向の長さ)の比率である第1比率を求める。円弧90の全長というのは、円弧90の端部90aの端点位置(始点位置SP)から端部90bの端点位置までの円弧長さ(円周方向の長さ)である。そして、パネル制御部710は、第1比率が大きいほど、プレビュー画面8に表示させるページのページ番号の値を大きくする。
【0041】
たとえば、パネル制御部710は、プレビュー対象の複数のページの総ページ数(先頭ページから最終ページまでのページ数)に第1比率を乗じた値を求める。そして、パネル制御部710は、当該求めた値に対応するページ番号のページをプレビュー画面8に表示させる。すなわち、プレビュー対象の複数のページの総ページ数が「100」であり、第1比率が「0.2」であれば、総ページ数に第1比率を乗じた値は「20」となる。したがって、プレビュー画面8には、ページ番号の値が「20(先頭ページから数えて20ページ目)」のページが表示される。なお、総ページ数に第1比率を乗じた値が小数である場合には、小数点以下の値を切り上げてもよいし、切り捨ててもよし、四捨五入してもよい。
【0042】
また、
図9に示すように、パネル制御部710は、ページ検索操作に応じたページを表示させるとき(表示ページを切り替えた場合)、当該ページのページ番号を示すページ番号情報91を表示させる。特に限定されないが、ページ番号情報91は、プレビュー画面8のプレビューエリア81内に表示される。あるいは、予め定められた領域(たとえば、プレビューエリア81の外側の領域)にページ番号情報91を表示してもよい。
【0043】
その後、ページ検索画像9の円弧90の中心位置CPをタッチしたまま対象タッチ位置TPを移動させる操作(ページ検索画像9の表示領域に沿って対象タッチ位置TPを移動させる操作)を行うと、その都度、対象タッチ位置TPに対応する第1位置P1が求められるとともに、第1比率が求められる。そして、
図10に示すように、第1位置P1に応じたページ(総ページ数に第1比率を乗じた値に対応するページ番号のページ)がプレビュー画面8に表示される。すなわち、プレビュー画面8に表示されるページが次々に切り替わっていく。
【0044】
なお、パネル制御部710は、予め、プレビュー対象の複数のページの各ページ番号を認識(設定)する。たとえば、複数のページが単一のファイルにまとめられている場合、パネル制御部710は、先頭ページのページ番号を「1(最も若いページ番号)」と認識し、先頭ページからN番目のページのページ番号を「N」と認識する。また、複数のページが別々のファイルに分けられている場合、パネル制御部710は、複数のファイルのそれぞれのファイル名や作成日時などに基づきページ番号を設定する。
【0045】
図11に示すように、パネル制御部710は、検索開始操作を検知して以降、ページ検索操作を検知したか否かにかかわらず、プレビュー画面8に対するタッチが全て解除されると、プレビュー画面8に表示するページが確定したと判断する。なお、
図11では、ページ検索操作を検知して以降にプレビュー画面8に対するタッチが全て解除された場合の表示動作を図示する。このとき、パネル制御部710は、ページ検索画像9を非表示とさせる。また、パネル制御部710は、プレビュー画面8に現在表示中のページを表示したまま維持させる(当該ページを確定ページとして表示させる)。
【0046】
<<検索補助情報の表示>>
パネル制御部710は、ページ検索画像9を表示させるとき、ページ検索を補助するための検索補助情報も追加で表示させる。たとえば、パネル制御部710は、検索補助情報として、各項目の項目名を示す項目情報92を表示させる(
図13参照)。あるいは、パネル制御部710は、検索補助情報として、ユーザーにより入力されたキーワードを含むページのページ番号を示すキーワード情報93を表示させる(
図14参照)。なお、
図13および
図14では、図面を見易くするため、ユーザーの指を図示していない。
【0047】
<項目情報>
パネル制御部710は、プレビュー対象の複数のページが項目別に分類されているか否かを判断する。たとえば、パネル制御部710は、複数のページのデータ中に目次ページに対応するデータが存在するか否かの判断を行い、目次ページに対応するデータが存在すれば、複数のページが項目別に分類されていると判断する。一例として、パネル制御部710は、複数の数字および所定の文字列(たとえば、「Contents」や「Index」といった文字列)を含むページを検索する。そして、当該ページが存在する場合、パネル制御部710は、当該ページを目次ページとして抽出する(複数のページが項目別に分類されていると判断する)。たとえば、
図12に示すようなページが目次ページとして抽出される。
【0048】
また、パネル制御部710は、目次ページのデータに基づき、各項目の項目名および各項目の先頭ページのページ番号(以下、項目ページ番号と称する)の判別を行う。たとえば、
図12に示す目次ページでは、第〇章(「○」には数字が挿入される)という文字列が項目名として判別される。また、第〇章という文字列に付随する数字が項目ページ番号として判別される。
【0049】
その後、パネル制御部710は、プレビュー対象の複数のページのうち、最も若いページ番号から項目ページ番号までのページ数(ここでは、対象ページ数と称する)を各項目について認識する。また、パネル制御部710は、複数のページの総ページ数に対する対象ページ数の比率である第2比率を求め、さらに、円弧90の全長に対する円弧90の始点位置SPからの円弧長さの比率が第2比率となる円弧90上の位置を項目に対応する第2位置P2(
図13参照)として求める処理を各項目について行う。
【0050】
そして、
図13に示すように、ページ検索画像9を表示させるとき、パネル制御部710は、各項目の項目名(項目情報92)を対応する第2位置P2またはその近傍に表示させる。たとえば、プレビュー対象の複数のページの総ページ数が「100」であるとする。この場合、
図12に示す目次ページにおいて、「第4章」という項目を例にとると、当該項目の項目ページ番号は「80」であるので、第2比率は「0.8」となる。これにより、
図13に示すように、円弧90の全長の80%の位置(二重丸で示す)が項目ページ番号「80」に対応する第2位置P2として求められる。
【0051】
<キーワード情報>
パネル制御部710は、キーワードを入力するための検索ボックス83(
図4参照)をプレビュー画面8に表示させ、検索ボックス83にキーワードを入力するための操作の受け付けを行わせる。たとえば、パネル制御部710は、検索ボックス83に対するタッチ操作(検索ボックス83をタップする操作)を検知すると、ソフトウェアキーボード(図示せず)を表示させる。これにより、ソフトウェアキーボードを用いて、検索ボックス83へのキーワードの入力が行える。
【0052】
そして、パネル制御部710は、検索ボックス83にキーワードが入力されると、プレビュー対象の複数のページの中から、検索ボックス83に入力されたキーワードを含むページを検索する。そして、キーワードを含むページが存在する場合、パネル制御部710は、キーワードを含むページのページ番号(以下、該当ページ番号と称する)の判別を行う。なお、キーワードを含むページが複数存在する場合もある。
【0053】
その後、パネル制御部710は、プレビュー対象の複数のページのうち、最も若いページ番号から該当ページ番号までのページ数(ここでは、対象ページ数と称する)を認識する。また、パネル制御部710は、複数のページの総ページ数に対する対象ページ数の比率である第3比率を求め、さらに、円弧90の全長に対する円弧90の始点位置SPからの円弧長さの比率が第3比率となる円弧90上の位置を該当ページ番号に対応する第3位置P3(
図14参照)として求める。なお、キーワードを含むページが複数存在する場合(該当ページ番号が複数存在する場合)には、各該当ページ番号に対応する第3位置P3が求められる。
【0054】
そして、
図14に示すように、ページ検索画像9を表示させるとき、パネル制御部710は、該当ページ番号(キーワード情報93)を第3位置P3またはその近傍に表示させる。
図14では、一例として、3ページ分のページ番号が該当ページ番号(キーワードを含むページのページ番号)として判別された例を図示する。
【0055】
<<プレビュー表示を行うときの処理の流れ>>
以下に、
図15に示すフローチャートを参照し、プレビュー画面8にページを表示するとき(ページを切り替えるとき)の処理の流れについて説明する。
図15に示すフローチャートのスタート時点では、プレビュー画面8が表示されているとする。そして、プレビュー画面8に対して検索開始操作(プレビュー画面8の2点を長押しするタッチ操作)が行われたとき、
図15に示すフローチャートがスタートする。
【0056】
ステップS1において、パネル制御部710は、プレビュー画面8上にページ検索画像9を表示させる。
【0057】
続いて、ステップS2において、パネル制御部710は、プレビュー対象の複数のページが項目別に分類されているか否かを判断する。言い換えると、パネル制御部710は、複数のページを項目別に分類可能か否かを判断する。その結果、項目別に分類されているとパネル制御部710が判断した場合には、ステップS3に移行する。ステップS3に移行すると、パネル制御部710は、第2位置P2を求める。このとき、パネル制御部710は、第2位置P2を示す情報や、第2位置P2(その近傍)に表示すべき項目名を示す情報をパネルメモリー712に記憶させる。その後、ステップS4に移行する。なお、ステップS2において、項目別に分類されていないとパネル制御部710が判断した場合には、ステップS2からステップS4に移行する。
【0058】
ステップS4に移行すると、パネル制御部710は、プレビュー画面8の検索ボックス83にキーワードが入力されているか否かを判断する。その結果、キーワードが入力されているとパネル制御部710が判断した場合には、ステップS5に移行する。ステップS5に移行すると、パネル制御部710は、第3位置P3を求める。このとき、パネル制御部710は、第3位置P3を示す情報や、第3位置P3(その近傍)に表示すべき該当ページ番号を示す情報をパネルメモリー712に記憶させる。その後、ステップS6に移行する。なお、ステップS4において、キーワードが入力されていないとパネル制御部710が判断した場合には、ステップS4からステップS6に移行する。
【0059】
ステップS6に移行すると、パネル制御部710は、プレビュー画面8に表示すべき検索補助情報(項目名や該当ページ番号)が存在するか否かを判断する。その結果、検索補助情報が存在するとパネル制御部710が判断した場合には、ステップS7に移行する。ステップS7に移行すると、パネル制御部710は、検索補助情報を表示させる。検索補助情報として項目名が存在する場合には、その項目名が第2位置P2に表示され、検索補助情報として該当ページ番号が存在する場合には、その該当ページ番号が第3位置P3に表示される。その後、ステップS8に移行する。なお、ステップS6において、検索補助情報が存在しないとパネル制御部710が判断した場合には、ステップS6からステップS8に移行する。
【0060】
ステップS8に移行すると、パネル制御部710は、ページ検索操作を検知したか否かを判断する。その結果、ページ検索操作を検知したとパネル制御部710が判断した場合には、ステップS9に移行する。ステップS9に移行すると、パネル制御部710は、第1位置P1(対象タッチ位置TPに対応する位置)を求める。このとき、パネル制御部710は、第1比率も求める。そして、ステップS10において、パネル制御部710は、第1位置P1に応じたページ(総ページ数に第1比率を乗じた値に対応するページ番号のページ)をプレビュー画面8に表示させる。
【0061】
その後、ステップS11に移行する。また、ステップS8において、ページ検索操作を検知していないとパネル制御部710が判断した場合にも、ステップS11に移行する。ステップS11に移行すると、パネル制御部710は、プレビュー画面8に対するタッチが全て解除されたか否かを判断する。その結果、全てのタッチが解除されたとパネル制御部710が判断した場合には、ステップS12に移行する。一方で、全てのタッチが解除されていない(中心位置CPに対するタッチが継続している)とパネル制御部710が判断した場合には、ステップS8に移行する。
【0062】
ステップS12に移行すると、パネル制御部710は、ページ検索画像9を非表示とさせる。このとき、パネル制御部710は、現在表示中のページの表示を継続させる。すなわち、プレビュー画面8には、プレビュー画面8に対するタッチを全て解除したときに表示されていたページの表示が継続される(表示ページが確定される)。
【0063】
本実施形態では、上記のように、プレビュー画面8を2点タッチする操作である検索開始操作を検知したとき、パネル制御部710は、検索開始操作として検知した2点タッチのタッチ位置のいずれかの位置を中心位置CPに設定するとともに、中心位置CPを中心とする円弧90を含む円弧状の画像であるページ検索画像9を表示させる。また、ページ検索画像9の表示後、中心位置CPに対するタッチを続行したままページ検索画像9をタッチする操作であるページ検索操作を検知したとき、パネル制御部710は、ページ検索画像9へのタッチのタッチ位置(対象タッチ位置TP)に対応する円弧90上の位置を第1位置P1に設定するとともに、円弧90の一対の端部90aおよび90bのいずれかの端部の位置を始点位置SPに設定し、円弧90の全長に対する円弧90の始点位置SPから第1位置P1までの長さの比率である第1比率を求め、第1比率が大きいほど、プレビュー画面8に表示させるページのページ番号の値を大きくする。
【0064】
本実施形態の構成によると、検索開始操作を行った後(ページ検索画像9を表示させた後)、第1比率が大きくなるようページ検索操作(ページ検索画像9をタッチする操作)を行えば、複数ページ分のページ送りが一気に行われる。これにより、プレビュー画面8に現在表示中のページのページ番号に対して所望ページ(ユーザーが表示させたいページ)のページ番号が離れている場合であっても、同じ操作を何回も繰り返すことなく、表示ページを現在表示中のページから所望ページに切り替えることができる。
【0065】
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、複数のページの総ページ数に第1比率を乗じた値を求め、当該求めた値に対応するページ番号のページをプレビュー画面8に表示させる。このように構成すれば、複数のページの総ページ数に対する先頭ページのページ番号(最も若いページ番号)から所望ページのページ番号までのページ数の比率と第1比率とが一致するようページ検索操作を行うことにより、所望ページをプレビュー画面8に表示させることができる。
【0066】
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、複数のページが項目別に分類されている場合、各項目の項目名および各項目の先頭ページのページ番号である項目ページ番号を判別し、複数のページの総ページ数に対する最も若いページ番号から項目ページ番号までのページ数の比率である第2比率を求め、さらに、円弧90の全長に対する円弧90の始点位置SPからの円弧長さの比率が第2比率となる円弧90上の位置を項目に対応する第2位置P2として求める処理を各項目について行い、各項目の項目名(項目情報92)を対応する第2位置P2または第2位置P2の近傍に表示させる。このように構成すれば、ページ検索画像9に追加表示された項目名を目安にしてページ検索操作を行える。これにより、ページ検索を効率的に行うことができる。
【0067】
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、検索ボックス83にキーワードが入力されている場合、検索ボックス83に入力されたキーワードを含むページのページ番号である該当ページ番号を判別し、複数のページの総ページ数に対する最も若いページ番号から該当ページ番号までのページ数の比率である第3比率を求め、さらに、円弧90の全長に対する円弧90の始点位置SPからの円弧長さの比率が第3比率となる円弧90上の位置を該当ページ番号に対応する第3位置P3として求める処理を行い、該当ページ番号(キーワード情報93)を第3位置P3または第3位置P3の近傍に表示させる。このように構成すれば、ページ検索画像9に追加表示された該当ページ番号(キーワードを含むページのページ番号)を目安にしてページ検索操作を行える。これにより、ページ検索を効率的に行うことができる。
【0068】
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、プレビュー画面8の2点を所定時間が経過するまでタッチし続ける操作を検索開始操作として検知する。このように構成すれば、ページ検索を開始するとき(ページ検索画像9を表示させるとき)、プレビュー画面8に対して何回もタッチ操作を行う必要がないので、操作性が向上する。
【0069】
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、検索開始操作を検知して以降、プレビュー画面8に対するタッチが全て解除されたことを検知したとき、プレビュー画面8に表示するページが確定したと判断し、プレビュー画面8に現在表示中のページを表示させたまま、ページ検索画像9を非表示にさせる。このように構成すれば、プレビュー画面8に所望ページが表示された後は、プレビュー画面8に対するタッチを全て解除するだけ(指を離すだけ)でよくなる。
【0070】
また、本実施形態では、上記のように、パネル制御部710は、検索開始操作として検知した2点タッチのタッチ位置のうち、上下方向のより下側のタッチ位置を中心位置CPに設定し、検索開始操作の検知時に中心位置CPに設定した一方のタッチのタッチ位置とは別の他方のタッチのタッチ位置(設定基準位置)が中心位置CPよりも左右方向の右側の位置となっていれば、円弧90の一対の端部のうち中心位置CPよりも右側の端部90aの位置を始点位置SPに設定する一方、設定基準位置が中心位置CPよりも左右方向の左側の位置となっていれば、円弧の一対の端部のうち中心位置CPよりも左側の端部90bの位置を始点位置SPに設定する。このように構成すれば、ユーザーの利き腕に応じて始点位置SPを変えることができる(操作性を向上させることができる)。
【0071】
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。