特許第6380355号(P6380355)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京セラドキュメントソリューションズ株式会社の特許一覧

特許6380355画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法
<>
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000002
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000003
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000004
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000005
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000006
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000007
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000008
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000009
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000010
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000011
  • 特許6380355-画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6380355
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20180820BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20180820BHJP
   G03G 21/14 20060101ALI20180820BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20180820BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20180820BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   B41J29/00 Z
   G03G21/14
   G03G21/00 388
   H04N1/00 C
   H04N1/00 127Z
   G06F3/12 311
   G06F3/12 360
   G06F3/12 323
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-233922(P2015-233922)
(22)【出願日】2015年11月30日
(65)【公開番号】特開2017-100316(P2017-100316A)
(43)【公開日】2017年6月8日
【審査請求日】2017年8月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】宮▲崎▼ 正
【審査官】 佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−057606(JP,A)
【文献】 特開2013−156669(JP,A)
【文献】 特開2012−160173(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0235074(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/00
G03G 21/00
G03G 21/14
G06F 3/12
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードとを有し、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う画像形成部と、
前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える動作モード切替部と、
前記使用者の現在の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記生体情報取得部によって取得される前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいるか否かを判定する緊急度判定部とを備え、
前記動作モード切替部は、前記緊急度判定部によって前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替え、
前記生体情報取得部は、前記使用者の現在の生体情報を検出する生体情報検出装置から前記生体情報を受信し、
前記印刷要求には、当該印刷要求に対応する前記生体情報検出装置を特定するための識別情報が付加されており、
前記生体情報取得部は、前記印刷要求に付加されている前記識別情報に対応する前記生体情報検出装置から前記使用者の現在の生体情報を受信する画像形成装置。
【請求項2】
第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードとを有し、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う画像形成部と、
前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える動作モード切替部と、
前記使用者の現在の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記生体情報取得部によって取得される前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいるか否かを判定する緊急度判定部と、
前記使用者のログインを受け付けるログイン処理部とを備え、
前記動作モード切替部は、前記緊急度判定部によって前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替え、
前記生体情報取得部は、前記使用者の現在の生体情報を検出する生体情報検出装置から前記生体情報を受信し、
前記生体情報取得部は、現在ログイン中の前記使用者に対応する前記生体情報検出装置から当該使用者の現在の生体情報を受信する画像形成装置。
【請求項3】
第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードとを有し、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う画像形成部と、
前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える動作モード切替部と、
前記使用者の現在の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記生体情報取得部によって取得される前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいるか否かを判定する緊急度判定部とを備え、
前記動作モード切替部は、前記緊急度判定部によって前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替え、
前記生体情報取得部は、前記印刷要求を発行する印刷ホスト装置から、前記印刷要求とともに前記使用者の現在の生体情報を受信する画像形成装置。
【請求項4】
前記第1動作モードは静音モードであり、
前記動作モード切替部は、前記印刷要求に対応する印刷処理の終了後、前記画像形成部の動作モードを前記第2動作モードから前記第1動作モードへ戻す請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記生体情報は、心拍数、体温、発汗量の少なくとも1つを含み、
前記動作モード切替部は、前記心拍数が第1閾値を超えている場合、前記体温が第2閾値を超えている場合、又は前記発汗量が第3閾値を超えている場合に、前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードへ切り替える請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードとを有する画像形成部によって、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う画像形成ステップと、
前記使用者の現在の生体情報を取得する生体情報取得ステップと、
前記生体情報取得ステップで取得される前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいるか否かを判定する緊急度判定ステップと、
前記緊急度判定ステップで前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記画像形成ステップで前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える動作モード切替ステップとを含み
前記生体情報取得ステップでは、前記使用者の現在の生体情報を検出する生体情報検出装置から前記生体情報が受信され、
前記印刷要求には、当該印刷要求に対応する前記生体情報検出装置を特定するための識別情報が付加されており、
前記生体情報取得ステップでは、前記印刷要求に付加されている前記識別情報に対応する前記生体情報検出装置から前記使用者の現在の生体情報が受信される、画像形成方法。
【請求項7】
第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードとを有する画像形成部によって、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う画像形成ステップと、
前記使用者の現在の生体情報を取得する生体情報取得ステップと、
前記生体情報取得ステップで取得される前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいるか否かを判定する緊急度判定ステップと、
前記緊急度判定ステップで前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記画像形成ステップで前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える動作モード切替ステップと、
前記使用者のログインを受け付けるログイン処理ステップとを含み、
前記生体情報取得ステップでは、前記使用者の現在の生体情報を検出する生体情報検出装置から前記生体情報が受信され、
前記生体情報取得ステップでは、現在ログイン中の前記使用者に対応する前記生体情報検出装置から当該使用者の現在の生体情報を受信する、画像形成装置。
【請求項8】
第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードとを有する画像形成部によって、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う画像形成ステップと、
前記使用者の現在の生体情報を取得する生体情報取得ステップと、
前記生体情報取得ステップで取得される前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいるか否かを判定する緊急度判定ステップと、
前記緊急度判定ステップで前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記画像形成ステップで前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える動作モード切替ステップとを含み、
前記生体情報取得ステップでは、前記印刷要求を発行する印刷ホスト装置から、前記印刷要求とともに前記使用者の現在の生体情報が受信される、画像形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、画像形成速度の異なる複数の動作モードを有し、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う画像形成装置が知られている。具体的には、人が近くにいることが検知された場合は標準モードでの印刷処理を行い、そうでない場合は静音モードでの印刷処理を行う画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、使用者の生体情報を検出することが可能な携帯型生体信号測定装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−57606号公報
【特許文献2】特表2008−526367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記画像形成装置では、画像形成装置の近くに使用者がいるような場合には、使用者が結果物の仕上がりを待っていると思われるので、高速で画像形成される。しかしながら、上記画像形成装置では、使用者が画像形成装置の近くにいれば、実際には使用者が急いでいなくても、高速で画像形成されてしまう。
【0006】
本発明の目的は、使用者が急いでいるか否かに応じて画像形成部の動作モードを自動的に切り替えることが可能な画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、画像形成部と、動作モード切替部と、を備える。前記画像形成部は、第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードとを有し、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う。前記動作モード切替部は、前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える。
【0008】
本発明の他の局面に係る画像形成システムは、画像形成部と、生体情報検出部と、緊急度判定部と、動作モード切替部と、を備える。前記画像形成部は、第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードとを有し、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う。前記生体情報検出部は、前記使用者の現在の生体情報を検出する。前記緊急度判定部は、前記生体情報検出部によって検出される前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいるか否かを判定する。前記動作モード切替部は、前記緊急度判定部によって前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える。
【0009】
本発明の他の局面に係る画像形成方法は、画像形成ステップと、生体情報検出ステップと、緊急度判定ステップと、動作モード切替ステップと、を備える。前記画像形成ステップでは、第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードとを有する画像形成部によって、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行う。前記生体情報検出ステップでは、前記使用者の現在の生体情報を検出する。前記緊急度判定ステップでは、前記生体情報検出ステップで検出される前記使用者の現在の生体情報に基づいて前記使用者が急いでいるか否かを判定する。前記動作モード切替ステップでは、前記緊急度判定ステップで前記使用者が急いでいると判定される場合に、前記画像形成ステップで前記使用者の指示に基づく前記印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部の動作モードを、前記第1動作モードから前記第2動作モードに切り替える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、使用者が急いでいるか否かに応じて画像形成部の動作モードを自動的に切り替えることが可能な画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成システムの構成を示す図である。
図2図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、本発明の第1実施形態に係る印刷ホスト装置の構成を示すブロック図である。
図4図4は、本発明の第1実施形態に係る生体情報検出装置の構成を示すブロック図である。
図5図5は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置で実行される処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置で印刷ホスト装置から受信される印刷要求の一例を示す図である。
図7図7は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置で記憶される対応関係情報の一例を示す図である。
図8図8は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置で印刷ホスト装置から受信される印刷要求の一例を示す図である。
図9図9は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図10図10は、本発明の第2実施形態に係る印刷ホスト装置の構成を示すブロック図である。
図11図11は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置で印刷ホスト装置から受信される印刷要求の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0013】
図1図8を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像形成システムについて説明する。画像形成システムは、画像形成装置1と、印刷ホスト装置2と、生体情報検出装置3とを備える。
【0014】
図2に示すように、第1実施形態に係る画像形成装置1は、操作部11、画像形成部12、通信部13、記憶部14、制御部15などを備える。画像形成装置1は、画像データに基づいて、給紙カセットから供給されるシートにモノクロ画像又はカラー画像を形成するプリンター機能を有する複合機である。画像形成装置1は、複合機に限らず、プリンター装置、コピー機、スキャナー装置など、印刷要求に対応する印刷処理を行うことが可能な画像形成装置であればよい。
【0015】
操作部11は、使用者の操作に応じて印刷要求等の指示又は各種情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどを含んでいる。
【0016】
画像形成部12は、印刷ホスト装置2又は操作部11を通じて入力される、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理を行うことが可能である。画像形成部12は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、及び定着装置などを備える。
【0017】
画像形成部12は、第1動作モードと当該第1動作モードよりも高速な画像形成が可能な第2動作モードの、少なくとも2種類の動作モードを有する。以下では、一例として、第1動作モードが静音モードであり、第2動作モードが通常モードである場合について説明する。静音モードは、画像形成装置1から発せられる騒音を低減するための動作モードであり、静音モードでは、画像形成部12における印刷処理の速度が低速になる。一方、通常モードでは、画像形成部12における印刷処理の速度が静音モードよりも高速になる。
【0018】
通信部13は、外部の通信装置との間で有線又は無線によるデータ通信を実行可能な通信インターフェイスである。例えば、通信部13は、LANなどの通信ネットワーク又は通信ケーブルを経由して、印刷ホスト装置2との間で通信を行ってもよい。通信部13は、ブルートゥースなどの通信規格に従って、生体情報検出装置3との間で通信を行ってもよい。
【0019】
記憶部14は、ハードディスク又はEEPROM(登録商標)などの不揮発性の記憶部である。記憶部14には、制御部15によって実行される各種の制御プログラム、及び後述する候補データとしての複数の画像データなどが記憶される。
【0020】
制御部15は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶部である。
【0021】
具体的に、制御部15は、生体情報取得部151、緊急度判定部152、動作モード切替部153及びログイン処理部154を含む。なお、制御部15は、前記制御プログラムに従って各種の処理を実行することにより各処理部として機能する。また、制御部15は、各処理部の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
【0022】
生体情報取得部151は、使用者の現在の生体情報を取得する。生体情報は、例えば、生体情報検出装置3を装着している使用者の心拍数、体温、発汗量などの情報であって、生体情報検出装置3によって検出される。生体情報取得部151は、生体情報検出装置3によって検出される生体情報を、生体情報検出装置3から受信してもよいし、印刷要求を発行する印刷ホスト装置2から印刷要求とともに受信してもよい。
【0023】
緊急度判定部152は、生体情報取得部151によって取得される使用者の現在の生体情報に基づいて、当該使用者が急いでいるか否かを判定する。例えば、緊急度判定部152は、使用者の心拍数が第1閾値を超えている場合に、当該使用者が急いでいると判定してもよい。また、緊急度判定部152は、使用者の体温が第2閾値を超えている場合に、当該使用者が急いでいると判定してもよいし、使用者の発汗量が第3閾値を超えている場合に、当該使用者が急いでいると判定してもよい。
【0024】
動作モード切替部153は、使用者の現在の生体情報に基づいて使用者が急いでいると判定される場合(例えば、緊急度判定部152によって使用者が急いでいると判定される場合)に、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の画像形成部12の動作モードを、静音モード(第1動作モードの一例)から通常モード(第2動作モードの一例)に切り替える。
【0025】
ログイン処理部154は、使用者のログインを受け付ける。ログイン処理部154は、例えば、操作部11を通じて入力される文字情報などに基づいて使用者を認証してログインさせることができる。これにより、画像形成装置1は、ログイン中の使用者に応じた機能又はサービスを提供することができる。
【0026】
図3に示すように、第1実施形態に係る印刷ホスト装置2は、操作部21、通信部22、記憶部23、制御部24などを備える。印刷ホスト装置2は、例えば、ノートパソコン、デスクトップパソコン、スマートフォンなどの、通信機能を有する情報処理装置である。
【0027】
操作部21は、使用者の操作に応じて印刷要求等の指示又は各種情報を入力するキーボード、マウス、タッチパッド又はタッチパネルなどを含んでいる。
【0028】
通信部22は、外部の通信装置との間で有線又は無線によるデータ通信を実行可能な通信インターフェイスである。例えば、通信部22は、LANなどの通信ネットワーク又は通信ケーブルを経由して、画像形成装置1との間で通信を行ってもよい。通信部22は、ブルートゥースなどの通信規格に従って、生体情報検出装置3との間で通信を行ってもよい。
【0029】
記憶部23は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶部である。記憶部23には、制御部24によって実行される各種の制御プログラム及び画像データなどが記憶される。制御部24によって実行される制御プログラムには、通信部22を介して画像形成装置1を制御するためのプリンタードライバーが含まれている。
【0030】
制御部24は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。具体的に、制御部24は、印刷要求発行部241を含む。なお、制御部24は、前記プリンタードライバーに従って処理を実行することにより印刷要求発行部241として機能する。また、制御部24は、印刷要求発行部241の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
【0031】
印刷要求発行部241は、操作部21を通じて入力される使用者の指示に基づく印刷要求を生成して、通信部22を通じて画像形成装置1に送信する。
【0032】
図4に示すように、第1実施形態に係る生体情報検出装置3は、生体情報検出部31、通信部32などを備える。生体情報検出装置3は、例えば、使用者の手首、指、耳などに装着可能な装置である。
【0033】
生体情報検出部31は、使用者の心拍数、体温、発汗量などの生体情報を検出可能な接触式又は非接触式のセンサを含む。
【0034】
通信部32は、外部の通信装置との間で有線又は無線によるデータ通信を実行可能な通信インターフェイスである。例えば、通信部32は、ブルートゥースなどの通信規格に従って、画像形成装置1又は印刷ホスト装置2との間で通信を行ってもよい。
【0035】
以下、図5を参照しつつ、第1実施形態に係る画像形成装置1の制御部15によって実行される処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1、S2・・・は、制御部15により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。
【0036】
<ステップS1>
まず、ステップS1において、制御部15は、印刷ホスト装置2又は操作部11を通じて、使用者の指示に基づく印刷要求が入力されたかどうかを判断する。そして、印刷要求が入力されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行する。一方、印刷要求が入力されるまでの間は(S1:No)、ステップS1の処理が繰り返し実行される。
【0037】
<ステップS2>
ステップS2において、制御部15は、画像形成部12の現在の動作モードが静音モードか否かを判断する。そして、現在の動作モードが静音モードであれば(S2:Yes)、処理がステップS5に移行する。一方、現在の動作モードが通常モードであれば(S2:No)、処理がステップS3に移行する。
【0038】
<ステップS3>
ステップS3において、制御部15は、印刷要求に対応する印刷処理を、画像形成部12に通常モードで実行させる。その結果、静音モードよりも高速な印刷処理が実行される。
【0039】
<ステップS4>
ステップS4において、制御部15は、必要に応じて、画像形成部12の動作モードを元の動作モードに戻す。具体的には、後述するステップS7で使用者が急いでいると判断された場合は、画像形成部12の動作モードが静音モードから通常モードに一時的に切り替わるので、その通常モードでの印刷処理の終了後のステップS4において、制御部15は、画像形成部12の動作モードを静音モードに戻す。そして、処理がステップS1に戻る。
【0040】
<ステップS5>
ステップS5において、制御部15は、使用者の現在の生体情報を取得する。ここで、画像形成装置1の使用者が1人だけであり、画像形成装置1と通信可能な生体情報検出装置3も1つしか存在しない場合には、その生体情報検出装置3によって検出される生体情報は、印刷要求を指示した使用者の生体情報であるとみなすことができる。よって、この場合は、制御部15は、その生体情報検出装置3から生体情報を受信することによって、印刷要求を指示した使用者の生体情報を取得することができる。
【0041】
しかしながら、画像形成装置1の使用者が複数である、又は画像形成装置1と通信可能な生体情報検出装置3が複数存在する場合には、制御部15は、印刷要求を指示した使用者が装着している生体情報検出装置3を判別し、その生体情報検出装置3から生体情報を受信する必要がある。すなわち、制御部15は、印刷要求を指示した使用者の生体情報を正しく取得する必要がある。以下、印刷要求を指示した使用者の生体情報を制御部15が正しく取得できるようにする方法を3通り例示する。
【0042】
第1の方法では、印刷ホスト装置2から画像形成装置1に印刷要求が送信されるときに、図6に示すように、生体情報検出装置3を特定するための識別情報41が付加された印刷要求40Aが送信される。当該識別情報41は、印刷ホスト装置2の使用者が装着している生体情報検出装置3の識別情報である。識別情報41は、例えば、MACアドレスなどのアドレス情報であってもよいし、シリアル番号又は符号等であってもよい。識別情報41は、例えば、印刷ホスト装置2の使用者によって操作部21を通じて予め印刷ホスト装置2に入力されて記憶部23に保存される。そして、印刷ホスト装置2から画像形成装置1に印刷要求が送信されるときに、印刷ホスト装置2の制御部24(印刷要求発行部241)によって記憶部23から識別情報41が読み出されて、識別情報41が付加された印刷要求40Aが生成されて画像形成装置1に送信される。制御部15は、印刷要求40Aに付加されている識別情報41に対応する生体情報検出装置3から生体情報を受信することによって、印刷要求40Aに対応する使用者の現在の生体情報を取得することができる。
【0043】
第2の方法では、図7に示すように、画像形成装置1を使用する使用者と、各使用者が使用する生体情報検出装置3の識別情報41との対応関係を示す対応関係情報が、画像形成装置1の記憶部14に記憶されている。当該対応関係情報は、例えば、画像形成装置1の使用者によって操作部11を通じて入力されて予め画像形成装置1に入力されて記憶部14に保存される。制御部15は、画像形成装置1にログイン中の使用者によって操作部11を通じて印刷要求が入力されたときに、前記対応関係情報において当該ログイン中の使用者に対応付けられている生体情報検出装置3から生体情報を受信することによって、当該ログイン中の使用者の現在の生体情報を取得することができる。
【0044】
第3の方法では、印刷ホスト装置2から画像形成装置1に印刷要求が送信されるときに、図8に示すように、生体情報42が付加された印刷要求40Bが送信される。具体的には、印刷ホスト装置2から画像形成装置1に印刷要求が送信されるときに、印刷ホスト装置2において、印刷ホスト装置2の使用者が装着している生体情報検出装置3から生体情報42が受信される。そして、印刷ホスト装置2の制御部24(印刷要求発行部241)によって、生体情報42が付加された印刷要求40Bが生成されて画像形成装置1に送信される。制御部15は、印刷要求40Bに付加されている生体情報42を、印刷要求40Bに対応する使用者の現在の生体情報として取得することができる。
【0045】
以上のように、制御部15は、種々の方法によって、印刷要求を指示した使用者の生体情報を正しく取得することができる。
【0046】
<ステップS6>
ステップS6において、制御部15は、ステップS5で取得された使用者の現在の生体情報に基づいて、当該使用者が急いでいるか否かを判定する。一般に、人が急いでいる状態では、そうでない状態と比べて、交感神経の作用によって心拍数が増加したり、体温が上昇したり、発汗量が増加したりすることが知られている。よって、制御部15は、例えば、使用者の心拍数が第1閾値を超えている場合に、使用者が急いでいると判断することができる。また、制御部15は、使用者の体温が第2閾値を超えている場合に、使用者が急いでいると判断することができる。また、制御部15は、使用者の発汗量が第3閾値を超えている場合に、使用者が急いでいると判断することができる。これらの閾値(第1閾値、第2閾値、第3閾値)は、固定値であってもよいし、使用者によって任意の値に変更されてもよいし、過去に取得された生体情報に応じて自動的に更新されてもよい。
【0047】
制御部15は、1つの指標(例えば、心拍数)だけを用いて使用者が急いでいるか否かを判断してもよいし、複数の指標(例えば、心拍数及び体温)に基づいて使用者が急いでいるか否かを判断してもよい。
【0048】
<ステップS7>
ステップS7において、制御部15は、ステップS7の判定結果から使用者が急いでいるかどうかを判断する。そして、使用者が急いでいると判断されると(S7:Yes)、処理がステップS3に移行する。その結果、画像形成部12の動作モードが静音モードから通常モードに一時的に切り替わり、その通常モードでの印刷処理の終了後に、画像形成部12の動作モードが静音モードに戻る。一方、ステップS7において、使用者が急いでいないと判断されると(S7:No)、処理がステップS8に移行する。
【0049】
<ステップS8>
ステップS8において、制御部15は、印刷要求に対応する印刷処理を、画像形成部12に静音モードで実行させる。その結果、通常モードよりも静かな印刷処理が実行される。そして、処理がステップS1に戻る。
【0050】
なお、以上のステップS5の処理は、制御部15の生体情報取得部151によって実行され、ステップS6の処理は、制御部15の緊急度判定部152によって実行され、ステップS2〜S4,S7〜S8の処理は、制御部15の動作モード切替部153によって実行される。
【0051】
なお、制御部15は、同時に複数の印刷要求が入力された場合、又は未処理の複数の印刷要求が存在する場合に、各印刷要求に対応する各使用者の現在の生体情報を取得して、各使用者が急いでいるか否かをそれぞれ判定してもよい。そして、急いでいる使用者が1人でも存在する場合に、制御部15は、急いでいる使用者に対応する印刷要求が処理されるまで、他の印刷要求に対応する印刷処理を通常モードで行うようにしてもよい。又は、急いでいる使用者が1人でも存在する場合に、制御部15は、急いでいる使用者に対応する印刷要求を、他の印刷要求よりも先に処理するようにしてもよい。
【0052】
以上説明したように、第1実施形態に係る画像形成システムでは、印刷要求に対応する使用者の現在の生体情報に基づいて使用者が急いでいるか否かが判定され、当該判定結果に応じて画像形成部12の動作モードが静音モードから通常モードに自動的に切り替わる。よって、使用者は、急いでいる場合に画像形成装置1の操作部11を操作するなどして画像形成部12の動作モードを静音モードから通常モードに手動で切り替える必要がなく、便利である。
【0053】
なお、上記実施形態では、制御部15は、印刷処理を開始する前に、使用者が急いでいるか否かを判定し、当該判定結果に応じて、必要に応じて画像形成部12の動作モードを静音モードから通常モードに切り替えるが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、制御部15は、静音モードでの印刷処理が行われている最中にも使用者の現在の生体情報を定期的に取得して、使用者が急いでいると判定された場合には、当該印刷処理の途中から画像形成部12の動作モードを静音モードから通常モードに切り替えてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、制御部15は、使用者が急いでいると判断された場合に、画像形成部12の動作モードを静音モードから通常モードに切り替えるが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、制御部15は、使用者が急いでいると判断された場合に、画像形成部12の動作モードを通常モードから高速モードに切り替えてもよい。
【0055】
次に、図9図11を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る画像形成システムについて説明する。第2実施形態に係る画像形成システムも、第1実施形態に係る画像形成システムと同様に、画像形成装置1と、印刷ホスト装置2と、生体情報検出装置3とを備える。
【0056】
図9に示すように、第2実施形態に係る画像形成装置1は、操作部11、画像形成部12、通信部13、記憶部14、制御部15などを備える。制御部15は、動作モード切替部153及び判定結果取得部155を含む。
【0057】
判定結果取得部155は、使用者の現在の生体情報に基づいて使用者が急いでいるか否かを判定した判定結果を取得する。
【0058】
動作モード切替部153は、判定結果取得部155によって取得される判定結果が、使用者が急いでいることを示している場合に、使用者の指示に基づく印刷要求に対応する印刷処理が行われる際の前記画像形成部12の動作モードを、静音モード(第1動作モードの一例)から通常モード(第2動作モードの一例)に切り替える。
【0059】
図10に示すように、第2実施形態に係る印刷ホスト装置2は、操作部21、通信部22、記憶部23、制御部24などを備える。制御部24は、印刷要求発行部241、生体情報取得部242及び緊急度判定部243を含む。
【0060】
生体情報取得部242は、印刷ホスト装置2の使用者の現在の生体情報を取得する。例えば、生体情報取得部242は、生体情報検出装置3によって検出される生体情報を、通信部22を通じて生体情報検出装置3から受信する。
【0061】
緊急度判定部243は、生体情報取得部242によって取得される使用者の現在の生体情報に基づいて、当該使用者が急いでいるか否かを判定する。
【0062】
印刷要求発行部241は、操作部21を通じて入力される使用者の指示に基づく印刷要求を生成して、通信部22を通じて画像形成装置1に送信する。ここで、印刷要求発行部241は、図11に示すように、緊急度判定部243による判定結果43が付加された印刷要求40Cを画像形成装置1に送信する。
【0063】
具体的には、印刷ホスト装置2の操作部21を通じて使用者から印刷指示が入力されると、生体情報取得部242によって、当該使用者が装着している生体情報検出装置3から通信部22を通じて当該使用者の現在の生体情報が受信される。そして、当該生体情報に基づいて、緊急度判定部243によって、当該使用者が急いでいるか否かが判定される。そして、印刷要求発行部241によって、判定結果43が付加された印刷要求40Cが生成されて、当該印刷要求40Cが通信部22を通じて画像形成装置1に送信される。
【0064】
これにより、画像形成装置1の制御部15は、印刷要求40Cに付加されている判定結果43から、印刷要求40Cに対応する使用者が急いでいるか否かを判断することができる。よって、画像形成装置1の制御部15は、第1実施形態と同様に、使用者が急いでいる場合に、必要に応じて画像形成部12の動作モードを静音モードから通常モードに切り替えることができる。
【0065】
以上説明したように、第2実施形態に係る画像形成システムでは、印刷要求に対応する使用者の現在の生体情報に基づいて使用者が急いでいるか否かが印刷ホスト装置2において判定され、当該判定結果に応じて画像形成部12の動作モードが静音モードから通常モードに自動的に切り替わる。よって、第1実施形態と同様に、使用者は、急いでいる場合に画像形成装置1の操作部11を操作するなどして画像形成部12の動作モードを静音モードから通常モードに手動で切り替える必要がなく、便利である。また、生体情報検出装置3との通信機能(例えば、ブルートゥースなどの通信規格に対応する通信機能)を画像形成装置1に別途設ける必要がない。
【0066】
ところで、人が近くにいることが検知された場合は標準モードでの印刷処理を行い、そうでない場合は静音モードでの印刷処理を行う画像形成装置が知られている。当該画像形成装置では、画像形成装置の近くに使用者がいるような場合には、使用者が結果物の仕上がりを待っていると思われるので、高速で画像形成される。しかしながら、当該画像形成装置では、使用者が画像形成装置の近くにいれば、実際には使用者が急いでいなくても、高速で画像形成されてしまう。これに対して、上記第1実施形態及び第2実施形態に係る画像形成システムによれば、使用者が急いでいるか否かに応じて画像形成部12の動作モードを自動的に切り替えることが可能である。
【符号の説明】
【0067】
1 画像形成装置
11 操作部
12 画像形成部
13 通信部
14 記憶部
15 制御部
151 生体情報取得部
152 緊急度判定部
153 動作モード切替部
154 ログイン処理部
155 判定結果取得部
2 印刷ホスト装置
21 操作部
22 通信部
23 記憶部
24 制御部
241 印刷要求発行部
242 生体情報取得部
243 緊急度判定部
3 生体情報検出装置
31 生体情報検出部
32 通信部
40A 印刷要求
40B 印刷要求
40C 印刷要求
41 識別情報
42 生体情報
43 判定結果
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11