特許第6381077号(P6381077)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6381077
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20180820BHJP
【FI】
   A63F7/02 326C
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-249787(P2015-249787)
(22)【出願日】2015年12月22日
(62)【分割の表示】特願2014-140292(P2014-140292)の分割
【原出願日】2014年7月8日
(65)【公開番号】特開2016-104178(P2016-104178A)
(43)【公開日】2016年6月9日
【審査請求日】2017年6月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100188226
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 俊達
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】松山 敬一
【審査官】 三田村 陽平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−168793(JP,A)
【文献】 特開平08−289962(JP,A)
【文献】 特開平11−221319(JP,A)
【文献】 特開2012−200579(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に電気部品が取り付けられた支持体の後面に金属補強板の一面側が重ねられ、その金属補強板がアース接続されている遊技機において、
前記金属補強板にケーブル挿通孔が貫通形成され、
前記電気部品から延びたアース用ケーブルが前記ケーブル挿通孔に通されて、
前記ケーブル挿通孔には、前記電気部品に備えられた電気部品側コネクタが収納されており、
前記アース用ケーブルの一端は、ケーブル側コネクタが備えられて、前記電気部品側コネクタに接続される一方、
前記アース用ケーブルの他端は、前記金属補強板の前記一側面の後面に接続されていることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記金属補強板の前記一面側の後面に支持補助板が重ねられて、前記ケーブル挿通孔は、前記支持体、前記金属補強板及び前記支持補助板に跨って貫通形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電飾基板と、その電飾基板を前方から覆う装飾カバーとが前面に取り付けられた遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従前は、遊技機は、遊技板のみが頻繁に変更され、遊技板が取り付けられる枠体は変更されることが希であった。ところが、近年では、遊技機の開発競争が激しくなり、他の遊技機との差別化を図るために枠体も従前より頻繁に変更されるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−187459号公報(請求項1、図1図2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、枠体も含めて新規に開発された遊技機の中には、前面に備えた装飾カバーに静電気が帯電して、遊技者が触れたときに不快感を与えるものがある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、前面に備えた装飾カバーに静電気が帯電し難い遊技機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、前面に電気部品が取り付けられた支持体の後面に金属補強板の一面側が重ねられ、その金属補強板がアース接続されている遊技機において、金属補強板にケーブル挿通孔が貫通形成され、電気部品から延びたアース用ケーブルがケーブル挿通孔に通されて、ケーブル挿通孔には、電気部品に備えられた電気部品側コネクタが収納されており、アース用ケーブルの一端は、ケーブル側コネクタが備えられて、電気部品側コネクタに接続される一方、アース用ケーブルの他端は、金属補強板の一面側の後面に接続されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、金属補強板の一面側の後面に支持補助板が重ねられて、ケーブル挿通孔は、支持体、金属補強板及び支持補助板に跨って貫通形成されているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0017】
[請求項の発明]
請求項の遊技機によれば、支持体を金属補強板で補強したので、電飾基板を含む多くの装飾部品を遊技機の前面に配置することができ、遊技機の趣向性を高めることが可能になる。また、その金属補強板は、複数の電気部品の共通のアースとして使用しているので、アース用のケーブルが簡素化され、ケーブルの取り廻しが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施形態に係る遊技機の斜視図
図2】第2支持枠の正面図
図3】第2支持枠の斜視図
図4】電飾基板の正面図
図5】スピーカー部分の側断面図
図6】スピーカー部分の正面図
図7】第2支持枠の背面斜視図
図8】第2支持枠の遊技窓の外縁部分の背面斜視図
図9】サイド電飾部の装飾カバーを取り付けた第2支持枠の斜視図
図10】サイド電飾部の装飾カバーを取り付けた第2支持枠の正面図
図11】アースラインを示す概念図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態を図1図11に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、外枠11の前面に第1支持枠12を重ね、さらに、その第1支持枠12の前面に第2支持枠13を重ねて備えている。外枠11は、4つの帯状の木板11Aを互いに直交した状態に突き合わせてコーナー金具11Bで接続した構造をなしている。また、外枠11のうち向かって左側の側部には、上下の両端部に回動支持金具11Cが備えられ、それら回動支持金具11Cに第1支持枠12が回動可能に支持されている。
【0020】
第1支持枠12の前面には、図示しない遊技板が固定されている。また、第1支持枠12の後面には、電源を含む複数の遊技構成部品(図示しない)が取り付けられると共に、それら複数の遊技構成部品を後方から覆う透明な樹脂カバー12Aが取り付けられている。また、第1支持枠12のうち向かって左側の側部には、上下の両端部に図示しない回動支持金具が備えられ、それら回動支持金具に第2支持枠13が回動可能に支持されている。
【0021】
なお、第2支持枠13の前面の右下端寄り位置には、切欠部13Aが設けられ、第1支持枠12に備えた突部12Aがその切欠部13Aに収まっている。そして、突部12Aにキー孔12Bが設けられ、そこにキーを挿入して第1支持枠12,第2支持枠13の施解錠を行うことができるようになっている。
第2支持枠13の内側部分は、遊技板を視認するための遊技窓14になっていて、遊技窓14にはガラス板14Gが張られている。また、第2支持枠13の前面のうち遊技窓14より上側には上部演出部15が備えられ、遊技窓14より下側には上皿付き張出部16と下皿付き張出部17とが上下に並べて備えられ、さらに、遊技窓14の側方には、左サイド電飾部18と右サイド電飾部19とが備えられている。
【0022】
上部演出部15の上面における横方向の中央には、前後方向に延びたヒンジ部15Hが備えられ、そのヒンジ部15Hの左右両側に1対のキャラクタ構成体15A,15Aが備えられている。これら1対のキャラクタ構成体15A,15Aは、遊技のキャラクタを縦割り分割したものであって、通常は、キャラクタ構成体15A,15Aの平坦な分割面が上に向いた状態になっている。そして、所定の条件が成立すると、ヒンジ部15Hを中心に両キャラクタ構成体15A,15Aが左右対称に回動して分割面同士が合わさり、上部演出部15上にキャラクタが出現した状態(図示せず)になる。
【0023】
上皿付き張出部16には、上皿16Aと、遊技者が遊技の演出内容を選択等するための第1と第2の演出ボタン16B,16Cと、上皿16Aの遊技球を下皿付き張出部17に備えた下皿17Aに移動するための球抜きボタン16D等が備えられている。なお、下皿付き張出部17の下面には、下皿17A内の遊技球を下方に排出して図示しない箱に移すための球抜き操作部17Bが備えられている。
【0024】
下皿付き張出部17の右側方には操作ノブ20が設けられ、その操作ノブ20を操作することで上皿付き張出部16の上皿16A内の遊技球が遊技板の前面の遊技領域に打ち込まれる。そして、遊技領域に備えた図示しない所定の入賞口に遊技球が入賞すると所定複数の賞球が上皿16Aに払い出されると共に、当否判定が行われて、その当否に応じて遊技者に付与される利益が変わると共に、遊技領域に備えた表示部による表示演出内容も変化する。
【0025】
左右のサイド電飾部18,19は、電飾基板20,21(図2)を装飾カバー22,23で覆った構造をなしている。また、右サイド電飾部19の装飾カバー23の下端部は前方に突出していて、その突出部分に上方に開放した開口23Kが形成され、そこに剣の形状を模した押下操作部24の下端部が受容されている。そして、遊技の進行状況に応じて押下操作部24を押し下げ操作することで、表示演出内容を変更することができるようになっている。
【0026】
詳細には、電飾基板20,21は、図2及び図3にハッチングを付して示したように、上下に延びた形状をなし、前面の全体に複数のLED25Aを分散配置して備えている。そして、それら電飾基板20,21は、図3に示すように第2支持枠13の前面に重ねた状態に取り付けられている。
【0027】
また、電飾基板20,21は、多層構造になっていて、外面全体をソルダーレジスト層で覆われると共に、表裏のソルダーレジスト層の下に、図4の黒塗り部分で示すように、膜状に広がったベタ導体層25Bを有し、そのベタ導体層25Bが電飾基板20,21のアースラインに接続されている。また、電飾基板20,21には、全体に亘って複数のスルーホール(図示せず)が形成されていて、それらスルーホールの導電部分が電飾基板20,21の表裏に露出している。
【0028】
図3に示すように、両電飾基板20,21の前面上端部には、スピーカー26,26が取り付けられている。図5に示すように、スピーカー26は、スピーカー本体26Hを共鳴部屋構成部材26Cで支持してなる。その共鳴部屋構成部材26Cは、透明な樹脂を円筒状に成形し、一端部から複数のビス留め部26Dが張り出した構造になっていて、それらビス留め部26Dを貫通するビスにより電飾基板20,21に固定されている。スピーカー本体26Hは、金属ブラケット30(本発明の「静電気取込部」に相当する)に振動膜26A、その振動膜26Aを振動させるボイスコイル26B等を支持してなる。
【0029】
金属ブラケット30は、振動膜26Aを支持するリング30Rから複数の支持バー30Tを後方に延ばし、それら支持バー30Tの先端部に支持キャップ30Cを設けた構造になっている。そして、支持キャップ30Cにボイスコイル26Bが収容され、振動膜26Aと一体に動くマグネットがボイスコイル26Bの内側に配置されている。また、図6に示すように、リング30Rの周方向を3等分する位置からはビス留め部30Aが張り出していて、それらビス留め部30Aに形成された貫通孔に通したビスにより共鳴部屋構成部材26Cに固定されている。
【0030】
ところで、第2支持枠13は、図7に示すように、前面樹脂枠27(本発明の「支持体」に相当する)の後面に金属補強板28を重ねた構造になっている。なお、図7では、前面樹脂枠27と金属補強板28の後面に重ねた状態に取り付けられた樹脂製の支持補助板29とにハッチングが付されている。金属補強板28は、導電性金属であって、前面樹脂枠27の後面のうち遊技窓14の開口縁と、遊技窓14より下側の一部の領域とを除いた略全体に敷設されて、複数のねじ孔にて前面樹脂枠27に固定されている。
【0031】
また、金属補強板28のうち遊技窓14の下辺に隣接した内縁部には、横長の突片の先端を上方に立ち上げてなるガラス受け溝28Aが形成されている。そして、前記したガラス板14Gの下縁部がガラス受け溝28Aに収められた状態で、そのガラス板14Gの外縁部が遊技窓14の後面側の開口縁に宛がわれ、さらに、金属補強板28のうち遊技窓14より上側部分に回動可能に取り付けられた1対のガラス板保持レバー31,31によってガラス板14Gが後方に倒れないように保持されている。
【0032】
金属補強板28のうちガラス受け溝28Aより下側部分には、遊技球の通過路を確保するためや、第2支持枠13の前面に備えた電気部品(電飾基板20,21を含む)のケーブルを後方に引き出すためのに使用されるアース接続用貫通孔28B(本発明の「ケーブル挿通孔」に相当する)が形成されている。そして、第2支持枠13の前面のうち遊技窓14より下方に備えた所定複数の電気部品の複数の中継アースケーブル33(本発明の「アース用ケーブル」に相当する)がアース接続用貫通孔28Bを前後に貫通すると共に、それら複数の中継アースケーブル33の先端に固定された丸形端子32が金属補強板28に螺子止めされている。即ち、金属補強板28は第2支持枠13の前面に備えた電気部品それぞれに接続され、それらのアースを同電位にしている。
【0033】
支持補助板29は、遊技窓14より上側に配置されて横方向に延び、金属補強板28のうち電飾基板20,21の上端部の後方となる位置を覆っている。また、図8に示すように、第2支持枠13のうち電飾基板21の上端部後方に位置する部分には、前面樹脂枠27、金属補強板28及び支持補助板29に跨がってアース接続用貫通孔35が貫通形成されている。アース接続用貫通孔35は、四角形になっていて、そのアース接続用貫通孔35の奥側には、電飾基板21の後面に備えたコネクタ36(本発明の「電気部品側コネクタ」に相当する)が配置されている。また、そのコネクタ36は、ベタ導体層25Bに接続されている。そして、中継アースケーブル34の一端部に備えた図示しないコネクタ(本発明の「ケーブル側コネクタ」に相当する)が電飾基板21のアース接続用貫通孔35に接続される一方、中継アースケーブル34の他端に備えた丸形端子32が金属補強板28に螺子止めされている。
【0034】
図11には、電飾基板21に関するアースラインが示されている。電飾基板21は、上記した中継アースケーブル34によって金属補強板28に接続されている。また、金属補強板28は、アースケーブル28Cによって中継基板38に接続され、その中継基板38が本発明に係る「電源」としての電源基板39のアースラインを介して遊技ホールの設備等にアース接続されている。
【0035】
図9に示すように、左右のサイド電飾部18,19の装飾カバー22,23は、全体が透光樹脂で構成されると共に、上端部、下端部、及び上下方向の中間部にはメッキ22A,23Aが施されている。そして、図1に示すように、装飾カバー22,23は電飾基板20,21のうちスピーカー26,26が取り付けられた上端部を除く全体を前方から覆い、電飾基板20,21の上端部は上部演出部15に設けられたスピーカーカバー15B,15Bによって覆われ、スピーカーカバー15B,15Bに形成された貫通孔を通してスピーカー26,26の振動膜26A,26Aのみが露出している。また、右サイド電飾部19の装飾カバー23に関しては、図6に示すように、装飾カバー23の上端のメッキ23Aと金属ブラケット30における1つのビス留め部30Aとが隣接している。また、図5に示すように、金属ブラケット30の支持キャップ30Cは、電飾基板21に形成されている複数のスルーホールと隣接している。
【0036】
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成に関する説明は以上である。次に、このパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。パチンコ遊技機10で遊技を行うと、パチンコ遊技機10の前面の樹脂部品に静電気が発生することがある。特に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、押下操作部24が上下動する構成になっているので、その押下操作部24の上下動によって押下操作部24と右サイド電飾部19の装飾カバー23との間に静電気が多く発生することが考えられる。
【0037】
しかしながら、装飾カバー23に生じた静電気は、その装飾カバー23の上端のメッキ23Aからスピーカー26の金属ブラケット30へと流れ、金属ブラケット30の支持キャップ30Cから電飾基板21のスルーホールを介してベタ導体層25B(図4参照)へと流れる。そして、コネクタ36、中継アースケーブル34を通して第2支持枠13の金属補強板28に流れ、最終的に遊技ホールの設備のアースへと流れ込む。また、パチンコ遊技機10の前面の他の部品に帯電した静電気も、第2支持枠13の前面に備えた電気部品及びその電気部品から延びた中継アースケーブル33を通して金属補強板28に流れ込み、最終的に遊技ホールの設備のアースへと流れ込む。
【0038】
このようにして、本実施形態のパチンコ遊技機10によれば、装飾カバー23を含む前面の樹脂部品の静電気を取り除くことができ、装飾カバー23等に静電気が帯電し難い遊技機を提供することができる。特に、装飾カバー23に関しては、メッキ23Aと金属ブラケット30(本発明の「静電気取込部」に相当する)とが隣接しているので静電気を効率よく装飾カバー23から取り除くことができると共に、金属ブラケット30がスピーカーの振動膜26Aを保持する役割と、アースラインとしての役割に兼用されているので、部品点数を減らすことができる。
【0039】
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、前面樹脂枠27を金属補強板28で補強したので、電飾基板20を含む多くの装飾部品をパチンコ遊技機10の前面に配置することができ、パチンコ遊技機10の趣向性を高めることが可能になる。また、その金属補強板28を、複数の前面側電気部品の共通のアースとして使用しているので、アース用のケーブルが簡素化され、ケーブルの取り廻しが容易になる。
【0040】
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0041】
(1)前記実施形態のパチンコ遊技機10では、前面の樹脂部品の静電気を、装飾カバー23のメッキ23A、スピーカー26の金属ブラケット30を介して電飾基板21、金属補強板28へと流していたが、メッキではなく、例えば、装飾カバーの一部に導電性樹脂や金属製の装飾部品を用いて静電気を流してもよい。また、静電気取込部は、スピーカーの金属ブラケットに限らず、例えば、操作部や役物などの可動部品に設けられた部材によって構成されていてもよい。
【0042】
(2)前記実施形態のパチンコ遊技機10では、電飾基板20,21を含む第2支持枠13の前面に備えた複数の電気部品が金属補強板28にそれぞれ接続され、その金属補強板28が中継基板38を介して電源基板39のアースラインに接続されていたが、第2支持枠13前面の電飾基板を含む複数の電気部品は、異なる経路で電源基板に接続されていてもよい。
【符号の説明】
【0043】
10 パチンコ遊技機
14 遊技窓
20,21 電飾基板
25A LED(発光素子)
22,23 装飾カバー
22A,23A メッキ
25B ベタ導体層
26 スピーカー
27 前面樹脂枠(支持体)
28 金属補強板
28B アース接続用貫通孔(ケーブル挿通孔)
30 金属ブラケット(静電気取込部)
33,34 中継アースケーブル(アース用ケーブル)
36 コネクタ(電気部品側コネクタ
39 電源基板(電源)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11