特許6381225IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

パエニバチルス(Paenibacillus)属細菌のグリセロール代謝促進方法に関する。さらに詳述すると、本発明は、パエニバチルス(Paenibacillus)属細菌のグリセロール代謝促進方法と、この方法を利用したエタノール生産方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

非特許文献3で単離したパエニバチルス属の未同定株は、独立行政法人 産業技術研究所 特許生物寄託センターに、パエニバチルス マセランス NS−1株(Paenibacillus macerans NS-1)として、2011年5月19日付けで寄託されている(寄託番号FERM P−22124)。 パエニバチルス マセランス NS−1株(以下、「NS−1株」と呼ぶこともある。)は、の通り、中和処理していないグリセロール廃液(pH9)を炭素源とした場合にも、優れたエタノール生成能力を発揮する細菌であり、産業上極めて有用な細菌であるといえる。 そこで、NS−1株の工業的利用に向けて、NS−1株に関するさらなる検討を行うことが望ましいと考えられる。特に、NS−1株を利用してグリセロールからエタノールを工業的に生産するに際し、NS−1株のグリセロール代謝を促進させて、エタノールの生産性を向上させる技術を確立しておくことは極めて有用であると考えられる。 そこで、本発明は、NS−1株のグリセロール代謝を促進させる方法を提供することを目的とする。 また、本発明は、NS−1株のグリセロール代謝を促進させて、エタノールの生産性を向上させる方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

かかる課題を解決するため、本願発明者等は、NS−1株を電気培養することによって、NS−1株のグリセロール代謝を促進することができないか検討した。まず、本願発明者等は、非特許文献2及び3を参考にして、環境微生物群からパエニバチルス属の微生物を選択的に増殖させることができた電気培養条件について鋭意検討した。その際、NS−1株を利用してグリセロールからエタノールを工業的に生産するに際しては、培養系・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明のグリセロール代謝促進方法によれば、NS−1株のグリセロール代謝を促進させることが可能になる。 しかも、培養液中にグルコース及び/又はグルコース多量体を含ませることを必須としないので、培養系の単純化及びコスト抑制を図りながら、NS−1株のグリセロール代謝を促進させることが可能になる。 本発明のエタノール生産方法によれば、NS−1株のグリセロール代謝を促進させて、エタノールの生産性を向上させることが可能になる。 しかも、培養液中にグルコース及び/又はグルコース多量体を含ませることを必須としないので、培養系の単純化及びコスト抑制を図りながら、NS−1株のグリセロール代謝を促進させて、エタノールの生産性を向上させることが可能になる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の方法の概念を示す図である。

【図2】実施例において使用した電気培養装置の構成概略図である。

【図3】実施例1における培養試験期間中のNS−1株の生育状況を示す図である。

【図4】実施例1における培養試験期間中の電流値変化を示す図である。

【図5】実施例1における培養試験期間中の培養液中グリセロール濃度変化を示す図である。

【図6】実施例1における培養試験期間中の培養液中エタノール濃度及び酢酸濃度変化を示す図である。

【図7】実施例2における培養試験期間中のNS−1株の生育状況を示す図である。

【図8】実施例2における培養試験期間中の培養液中グリセロール濃度変化を示す図である。

【図9】実施例2における培養試験期間中の培養液中エタノール濃度及び酢酸濃度変化を示す図である。

【図10】実施例3における培養試験期間中の培養液中グリセロール濃度及びエタノール濃度の変化を示す図である。

【図11】実施例4における培養試験期間中の培養液中グリセロール濃度変化を示す図である。

【図12】実施例4における培養試験期間中の培養液中エタノール濃度変化を示す図である。

【図13】比較例1(電子媒体物質:Fe(III)−EDTA)における培養試験期間中のNS−1株の生育状況を示す図である。

【図14】比較例1(電子媒体物質:Mn(II)−EDTA)における培養試験後のNS−1株の菌数を示す図である。

【図15】比較例1(電子媒体物質:Mn(II)−EDTA)における培養試験後の培養液中エタノール濃度を示す図である。

【図16】比較例2における培養試験期間中の培養液中グリセロール濃度変化を示す図である。

【図17】比較例2における培養試験期間中の培養液中エタノール濃度及び酢酸濃度変化を示す図である。

【図18】油脂からバイオディーゼルを生成する過程を示す化学反応式である。

【図19】NS−1株の原子間力顕微鏡像である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

2 NS−1株   3 炭素源(グリセロール、グリセロール廃液)   4 培養液   5 電子媒体物質(キノン類)   7 有用物質   9 電極(作用電極)

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