【実施例】
【0062】
凍着に対する配合変更の有効性を評価するために、凍着試験を開発した。使用した試験方法は、参照により本明細書に組み込まれるUS Army Corps of Engineers Engineer Research and Development Center文書番号ERDC/CRREL TR−06−11に記載されているものであった。そこに記載されているフィクスチャー(fixture)設計を、既存の試験装置と整合させ、ほぼ0.032”厚さの試験パネルが受け入れられるように改変した。手順は、概ね、以下の通りであった:4”幅の試験パネルを、所望コーティングで両側をコーティングした。適切な硬化時間の後、5つの1×4”のストリップを試験パネルから切り出した。フィクスチャーが1インチの深さの水で満たされるように、試験ストリップを、試験フィクスチャーの中央部の所定の位置にテープで貼った。冷水を使用して試験フィクスチャーを満たし、コーティングされたパネルの両側が1インチの水と確実に接触するようにした。試験フィクスチャー全体を、−20℃の冷凍庫中に終夜置いた。次いで、試験フィクスチャーを、やはり−20℃にセットされた環境チャンバーを備えた引張試験機(例えば、INSTRON5567)に移した。試験フィクスチャーを、引張試験機の固定端が試験フィクスチャーと連結され、可動あごが試験パネルと連結されるように装着した。この試験セットアップは、試験ストリップと水から形成された氷との間の相対運動を生み出す。所定の位置に試験ストリップおよび水を保持しているテープを除去し、次いで、一定の伸張速度を使用して、氷からパネルを取り外すのに必要な最大の力を記録した。一般に、各コーティング変形体(variation)の5つの試験品を試験し、平均最大負荷を報告した。
【0063】
加速風化試験は以下の通り実施した:試験しようとするコーティングを、プライマーまたはベースコートで最初にコーティングされているアルミニウムパネルの両側に塗布した。このコーティングを、室温で14日間硬化させるなどで完全に硬化させた後、試験を実施した。コーティングされたパネルに、60℃での8時間の紫外線照射、ならびに、45℃および100パーセント相対湿度での4時間の紫外線照射なしを交互にして、標準的なQUV−B曝露させた。放射照度は0.68w/m
2の設定にセットする。パネルの一方の側を1600時間曝露させた後、パネルをひっくり返して他方の側を1600時間曝露させた。したがって、コーティングされたパネルの両側を、QUV−B光に1600時間曝露した。
実施例
【0064】
以下の材料を、対照組成物と実験組成物の両方を調製するために使用した:
【0065】
DESOTHANE CA8905HPは、PPG Aerospaceによって供給された2成分周囲条件硬化ポリウレタンクリアコートである。CA8905HPベース成分は、33.7重量%の固形分を有するポリオール樹脂溶液の混合物であり、CA8905B活性剤成分は、100重量%の固形分を有する脂肪族ポリイソシアネートの混合物である。
【0066】
DESOTHANE HS CA8925/I1050は、PPG Aerospaceによって供給された3成分周囲条件硬化白色ポリウレタントップコートである。CA8925ベース成分は、ポリオール樹脂と、71.0重量%の固形分を有する顔料とフィラーのブレンドとの混合物であり、CA8925B活性剤成分は、100%の固形分を有する脂肪族ポリイソシアネートの混合物であり、シンナー成分であるCA8925Cシンナー成分は、0%固形分を有する溶媒の混合物である。
【0067】
DESOPRIMER CA7700は、PPG Aerospaceによって供給された耐食性エポキシプライマーである。1部のCA7700Aを1部のCA7700BEと混合し、スコッチブライト研磨したアルミニウム表面に、1ミル(25ミクロン)の乾燥膜厚さで塗布した。
【0068】
DESOTHANE(登録商標)CA8000は、PPG Aerospaceによって供給された2成分周囲条件硬化ポリウレタンベースコートである。2部のCA8000ベース成分を、1部のCA8000B活性剤および1部のシンナーと混合する。
【0069】
BYK−SILCLEAN3700は、BYK−Chemieによって供給された、固体樹脂ベースで30mgKOH/gのヒドロキシル価および15,000の重量平均分子量を有する1−メトキシ−2−プロパノールアセテート中の25%固形分の樹脂透明溶液である。
【0070】
WACKER NH130Dは、WACKERによって供給された12,500の分子量を有する100%固形分のアミノプロピル末端のポリジメチルシロキサンである。
【0071】
SHIN−ETSU KF−6003は、Shin−Etsuによって供給された、5,000の分子量を有する100%固形分のビスカルビノール末端のポリジメチルシロキサンである。
【0072】
GELEST MCR−C18は、GELEST Inc.によって供給された、5,000の分子量を有する100%固形分のモノカルビノール末端のポリジメチルシロキサンである。
【0073】
GELEST MCR−C62は、GELEST Inc.によって供給された、5,000の分子量を有する100%固形分のモノジカルビノール末端のポリジメチルシロキサンである。
【0074】
GELEST DSM−S31は、GELEST Inc.によって供給された、26,000の分子量を有する100%固形分のシラノール末端のポリジメチルシロキサンである。
【0075】
DC200−1000は、Dow Corningによって供給された、1000cStの粘度を有する100%固形分のポリジメチルシロキサンシリコーン流体である。
基材調製
プライマー基材調製:
【0076】
アルミニウムパネルをケトンなどの溶媒で拭いて、グリースを除去し、スコッチブライトで研磨し、溶媒で再度清浄化した。航空宇宙用に品質を確保した(aerospace qualified)プライマーを、清浄化された表面に1.0ミル(25マイクロメートル)の乾燥膜厚さで塗布した。凍着試験のため、アルミニウムパネルの両側を清浄化し、スコッチブライトで研磨し、清浄化し、プライマーでコーティングした。
ベースコート基材調製:
【0077】
プライマーを2〜5時間周囲条件硬化させた後、CA8000ベースコートをプライマーに塗布して、およそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。凍着試験のため、アルミニウムパネルの両側を清浄化し、スコッチブライトで研磨し、清浄化し、プライマーでコーティングした。
ポリウレタン氷リリース(Ice Release)コーティング調製
・ ポリウレタン氷リリースクリアコート
【0078】
DESOTHANE(登録商標)CA8905HPを、氷リリースクリアコートを調製するためのコーティングマトリクスとして選択した。シリコーン流体を、低せん断混合でシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下でCA8905HPベース成分に徐々に加えた。A8905B活性剤を上記混合物に加え、混合した。氷リリースクリアコートを、ドローダウンバーで上記(ベースコート基材調製)に記載したようなベースコート基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
【0079】
試験を実施する前に、室温で7〜14日間硬化させることによって、コーティング系を完全に硬化させる。凍着試験のため、コーティングを、ベースコート基材の両側に塗布した。
・ ポリウレタン氷リリーストップコート
【0080】
DESOTHANE(登録商標)CA8925をトップコートとして選択した。シリコーン流体を、低せん断混合でシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下でCA8925ベース成分に徐々に加えた。CA8925B活性剤およびCA8925Cシンナーを上記混合物に加え、混合した。氷リリーストップコートを、ドローダウンバーで上記(プライマー基材調製)に記載したようなプライマー基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
【0081】
試験を実施する前に、室温で7〜14日間硬化させることによって、コーティング系を完全に硬化させる。凍着試験のため、コーティングを、プライマー基材の両側に塗布した。
対照実験の例
・ 対照1:ポリウレタンクリアコート
【0082】
34.39部のCA8905B活性剤を、100部のCA8905HPベース成分と混合した。コーティングをベースコート基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照2:アミン末端のPDMSシリコーン流体を含むポリウレタンクリアコート
【0083】
4.72部のWACKER NH130Dを、高せん断混合で、100部のCA8905HPベース成分と混合した。次いで、34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物と混合した。コーティングをベースコート基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照3:カルビノール末端のPDMSシリコーン流体を含むポリウレタンクリアコート
【0084】
4.72部のSHIN−ETSU KF−6003を、高せん断混合で、100部のCA8905HPベース成分と混合した。次いで、34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物と混合した。コーティングをベースコート基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照4:モノカルビノール末端のPDMSシリコーン流体を含むポリウレタンクリアコート
【0085】
4.72部のGELEST MCR−C18を、高せん断混合で、100部のCA8905HPベース成分と混合した。次いで、34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物と混合した。コーティングをベースコート基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照5:モノジカルビノール末端のPDMSシリコーン流体を含むポリウレタンクリアコート
【0086】
4.72部のGELEST MCR−C62を、高せん断混合で、100部のCA8905HPベース成分と混合した。次いで、34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物と混合した。コーティングをベースコート基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照6:シラノール末端のPDMSシリコーン流体を含むポリウレタンクリアコート
【0087】
4.72部のGELEST DMS−S31を、高せん断混合で、100部のCA8905HPベース成分と混合した。次いで、34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物と混合した。コーティングをベースコート基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照7:PDMSシリコーン流体を含むポリウレタンクリアコート
【0088】
4.72部のDC200−1000を、高せん断混合で、100部のCA8905HPベース成分と混合した。次いで、34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物と混合した。コーティングをベースコート基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照8:シリコーン変性アクリルポリオールであるBYK−SILCLEAN3700を含むポリウレタンクリアコート
【0089】
16.23部のBYK−SILCLEAN3700を、高せん断混合で、100部のCA8905HPベース成分と混合した。次いで、34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物と混合した。コーティングをベースコート基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照9:ポリウレタントップコート
【0090】
40.0部のCA8925B活性剤および29.2部のCA8925Cシンナーを100部のCA8925/I1050ベース成分に加え、混合した。コーティングをプライマー基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照10:シリコーン変性アクリルポリオールを含むポリウレタン白色トップコート
【0091】
32.2部のBYK SILCLEAN3700を100部のCA8925/I1050ベース成分に加え、低せん断混合ブレードで混合した。次いで、40.0部のCA8925B活性剤および29.2部のCA8925Cシンナーを加え、混合した。コーティングをプライマー基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
・ 対照11:シリコーン変性アクリルポリオールを含むポリウレタン白色トップコート
【0092】
64.4部のBYK SILCLEAN3700を100部のCA8925/I1050ベース成分に加え、低せん断混合ブレードと混合した。次いで、40.0部のCA8925B活性剤および29.2部のCA8925Cシンナーを加え、混合した。コーティングをプライマー基材に塗布して、2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
本発明の氷リリースポリウレタンコーティングの実施例
(実施例1)
シリコーン変性アクリルポリオール樹脂およびアミン末端のPDMSであるWACKER NH130Dを含むポリウレタン氷リリースクリアコート
【0093】
4.72部のWACKER NH130Dを、低せん断混合で、16.23部のシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下で100部のCA8905HPベース成分に徐々に加えた。34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物に加え、混合した。氷リリースクリアコートを、ドローダウンバーで上記(ベースコート基材調製)に記載したようなベースコート基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
(実施例2)
シリコーン変性アクリルポリオール樹脂およびビスカルビノール末端のPDMSであるShin−Etsu KF−6003を含むポリウレタン氷リリースクリアコート
【0094】
4.72部のSHIN−ETSU KF−6003を、低せん断混合で、16.23部のシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下で100部のCA8905HPベース成分に徐々に加えた。34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物に加え、混合した。氷リリースクリアコートを、ドローダウンバーで上記(ベースコート基材調製)に記載したようなベースコート基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
(実施例3)
シリコーン変性アクリルポリオール樹脂およびモノカルビノール末端のPDMSであるGELEST MCR−C18を含むポリウレタン氷リリースクリアコート
【0095】
4.72部のGELEST MCR−C18を、低せん断混合で、16.23部のシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下で100部のCA8905HPベース成分に徐々に加えた。34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物に加え、混合した。氷リリースクリアコートを、ドローダウンバーで上記(ベースコート基材調製)に記載したようなベースコート基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
(実施例4)
シリコーン変性アクリルポリオール樹脂およびモノジカルビノール末端のPDMSであるGELEST MCR−C62を含むポリウレタン氷リリースクリアコート
【0096】
4.72部のGELEST MCR−C62を、低せん断混合で、16.23部のシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下で100部のCA8905HPベース成分に徐々に加えた。34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物に加え、混合した。氷リリースクリアコートを、ドローダウンバーで上記(ベースコート基材調製)に記載したようなベースコート基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
(実施例5)
シリコーン変性アクリルポリオール樹脂およびシラノール末端のPDMSであるGELEST DMS−S31を含むポリウレタン氷リリースクリアコート
【0097】
4.72部のGELEST DMS−S31を、低せん断混合で、16.23部のシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下で100部のCA8905HPベース成分に徐々に加えた。34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物に加え、混合した。氷リリースクリアコートを、ドローダウンバーで上記(ベースコート基材調製)に記載したようなベースコート基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
(実施例6)
シリコーン変性アクリルポリオール樹脂およびメチル末端のPDMSであるDow Corning 200 Fluid 1000CSTを含むポリウレタン氷リリースクリアコート
【0098】
4.72部のDOW CORNING 200 Fluid 1000CSTを、低せん断混合で、16.23部のシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下で100部のCA8905HPベース成分に徐々に加えた。34.39部のCA8905B活性剤を上記混合物に加え、混合した。氷リリースクリアコートを、ドローダウンバーで上記(ベースコート基材調製)に記載したようなベースコート基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
(実施例7)
シリコーン変性アクリルポリオール樹脂およびアミン末端のPDMSであるWACKER NH130Dを含むポリウレタン氷リリーストップコート
【0099】
8.07部のWACKER NH130Dを、低せん断混合で、26.44部のシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下で100部のCA8925/I1050ベース成分に徐々に加えた。40.00部のCA8905B活性剤および29.20部のCA8925Cシンナーを上記混合物に加え、混合した。氷リリーストップコートを、ドローダウンバーで上記(プライマー基材調製)に記載したようなプライマー基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
(実施例8)
シリコーン変性アクリルポリオール樹脂およびアミン末端のPDMSであるWACKER NH130Dを含むポリウレタン氷リリーストップコート
【0100】
16.14部のWACKER NH130Dを、低せん断混合で、26.44部のシリコーン変性アクリルポリオールと混合し、混合下で100部のCA8925/I1050ベース成分に徐々に加えた。40.00部のCA8905B活性剤および29.20部のCA8925Cシンナーを上記混合物に加え、混合した。氷リリーストップコートを、ドローダウンバーで上記(プライマー基材調製)に記載したようなプライマー基材に塗布しておよそ2ミル(50ミクロン)の乾燥膜厚さを得た。
追加の試験方法
【0101】
完全に硬化した試料のコーティング特性を、以下に記載する手順で試験した。
・ 光沢
光沢は、BYK−ガードナーのヘイズ−光沢計を使用してASTM D523にしたがって決定した。
・ SKYDROL耐性
試験パネルに塗布されたコーティングを、140°Fの温度で24時間、油圧流体、例えばSKYDROL LD−4(Solutia Inc.より)の中に浸漬させた。コーティング膜の鉛筆硬度は、ASTM D3363にしたがって決定した。
・ クロスハッチ付着性
クロスハッチ付着性は、ASTM D3359、方法Bにしたがって決定した。クロスハッチパターンを、コーティングを貫通して基材までスクライブした。3M250または同等物などの1インチ幅マスキングテープのストリップを付けた。テープを、4.5ポンドのゴムでカバーしたローラーを2回通して押し付けた。テープを、1回の急激な動きで、パネルに対して垂直に取り外した。付着性を、提供された評点付けシステムを使用して、クロスハッチエリアでの塗料の目視検査により評点付けした。乾燥付着性を、コーティング系の完全硬化後に試験した。湿潤付着性を、140°Fの水に24時間浸漬させた後の完全硬化したコーティング系で試験した。パネルを水から引き出し、紙タオルで拭いて乾かし、5分間での付着性をチェックした。
・ 鉛筆硬度
鉛筆硬度は、ASTM D3363にしたがって決定した。硬度は、45度の角度および約1/4インチのストロークで、コーティング膜を横断して芯を引っ掻かせることによって、標準的な一組の鉛筆の芯に対して決定した。過程を、芯が膜を引っ掻いていないことが確認されるまで繰り返した。芯の数を硬度として記録した。
・ 円筒状マンドレル試験機での低温柔軟性
これは、ASTM D522、方法Bにしたがって決定した。コーティングしたパネルおよびマンドレル試験機を、−65°F(−54℃)の温度に2時間かけた。この温度の間、コーティングされていない側を接触させ、両側に少なくとも2インチ突き出させて、試験パネルをマンドレルの上に置く。指の一定圧力を使用して、等速度でマンドレル周りにパネルをほぼ180°曲げる。パネルを取り外し、直ちに、なんらかのひび割れまたは付着性の喪失がないかを検査した。
【表1-1】
【表1-2】
結果のまとめ
1.大幅な凍着減少率(85〜95%の減少率)
ポリウレタン氷リリースクリアコート(対照1/8対実施例3)
【0102】
5.62%のシリコーン変性アクリルポリオールを含むポリウレタンクリアコートは、61.9%の凍着減少率を示した。
【0103】
シリコーン変性アクリルポリオールとシリコーン流体GELEST MCR−C18(5,000の分子量を有するヒドロキシエトキシプロピル末端のポリジメチルシロキサン)との組合せの添加は、92.6%の凍着減少率を示した。
ポリウレタン氷リリーストップコート(対照9/10対実施例7)
【0104】
6.76%のシリコーン変性アクリルポリオールを含むポリウレタントップコートは、39.3%の凍着減少率を示した。
【0105】
シリコーン変性アクリルポリオールとシリコーン流体Wacker NH130D(12,500の分子量を有するアミノプロピル末端のポリジメチルシロキサン)との組合せの添加は、96.5%の凍着減少率を示した。
2.高い光沢(20°光沢:>80)
【0106】
シリコーン流体は、ポリウレタンコーティングと適合性が低く、油状で脂っぽい表面を示した。シリコーン変性アクリルポリオール樹脂の添加は、ポリウレタンコーティングの適合性を改善し、高い光沢コーティング表面をもたらした。
3.高度に疎水性のコーティング(水接触角:>100)
【0107】
シリコーン流体とシリコーン変性アクリルポリオール樹脂との組合せを添加したポリウレタンコーティングの表面は、高度に疎水性となり、常に、100°超の水接触角を示した。
【表2】
【0108】
PDMS変性アクリルポリオールとシリコーン流体の両方を含有する本発明の実施例(7)は、1600時間のUV−B光曝露の後、優れた凍着減少率(氷リリース)を示した。他方、PDMS変性アクリルポリオールだけで変性された同じポリウレタンコーティング(対照11)は低い凍着減少率を示した。
【0109】
本発明の特定の実施形態を例示のために上で記載してきたが、添付の特許請求の範囲おいて定義されるような本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の詳細に多くの変更を加えることができることは当業者に明らかである。