(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6381943
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】円すいころ軸受の抜去構造
(51)【国際特許分類】
F16C 35/06 20060101AFI20180820BHJP
F16C 19/38 20060101ALI20180820BHJP
B25B 27/06 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
F16C35/06 A
F16C19/38
B25B27/06 B
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2014-72676(P2014-72676)
(22)【出願日】2014年3月31日
(65)【公開番号】特開2015-194216(P2015-194216A)
(43)【公開日】2015年11月5日
【審査請求日】2017年2月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102692
【氏名又は名称】NTN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100100251
【弁理士】
【氏名又は名称】和気 操
(74)【代理人】
【識別番号】100174090
【弁理士】
【氏名又は名称】和気 光
(72)【発明者】
【氏名】小畑 卓也
【審査官】
星名 真幸
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭52−078899(JP,U)
【文献】
特開2013−256246(JP,A)
【文献】
特開昭59−053169(JP,A)
【文献】
実開平05−085566(JP,U)
【文献】
転がり軸受工学編集委員会,取外し作業,転がり軸受工学,日本,養賢堂,1975年 7月10日,第1版,p.260−263
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 35/06
B25B 27/06
F16C 19/38
B60B 35/02
B60B 35/14
B60B 35/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の車輪支持に用いられ、ハブに外輪の外周が嵌合固定された円すいころ軸受を、該ハブから抜去するための抜去構造であって、
前記円すいころ軸受が、外周面に内輪軌道面を有する一対の内輪と、前記内輪軌道面に対向する複列の外輪軌道面を内周面に有する前記外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間を転動する複数の円すいころとを備え、前記外輪を一体としてユニット化した複列の円すいころ軸受であり、
前記抜去構造は、前記ハブと、抜去治具とから構成され、
前記ハブは、前記外輪の端面と当接する部位の一部に、該端面を該ハブから露出させる切欠き部を有し、該切欠き部は、前記ハブに、前記外輪の周方向に沿って等間隔で少なくとも2箇所以上設けられており、
前記抜去治具は、前記ハブの外側から前記切欠き部に嵌挿する部位であり抜去時に前記外輪の露出した端面に当接して加圧する加圧部位を有し、かつ、前記外輪の端面以外には当接しない形状であり、
抜去時において、前記抜去治具の前記加圧部位により前記外輪の端面のみを加圧して前記円すいころ軸受の全体を前記ハブから抜去することを特徴とする円すいころ軸受の抜去構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円すいころ軸受の抜去構造に関し、特にトラックやバスなどの大型・大重量の車両の車輪支持に用いられる、ハブに圧入固定された複列円すいころ軸受を抜去するための抜去構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両の車輪支持に用いられる軸受には、単列の円すいころ軸受(テーパ軸受)を複数個並列で用いた軸受、複列の円すいころ軸受を外輪を一体としてユニット化した軸受(第1世代型ユニットベアリング)、複列の円すいころ軸受を外輪を一体としてユニット化し、さらに、外輪とハブ(車両への取付部材)とを一体化した軸受(第2世代型ユニットベアリング)などが使用されている。単列ころ軸受や、第1世代型ユニットベアリングは、車両に取り付けるためのフランジを有するハブや他部材に固定する必要がある。特に、トラックやバスなどの大型・大重量の車両の車輪支持においては、外輪を一体としてユニット化した複列の円すいころ軸受である上述の第1世代型ユニットベアリングを用い、これを鋳物材や溶製材を削り出してなるハブに固定して用いる場合がある。このハブは円筒形状の軸受嵌合部を有し、該軸受嵌合部に上記軸受を圧入嵌合することで、ハブと軸受とを固定している。
【0003】
一方、ハウジングなどに固定した軸受を抜去する場合があり、例えば、円すいころ軸受の引き抜き工具として特許文献1が提案されている。この工具は、円すいころ軸受の円すいころ間に内輪大径側からアームの係合子を挿入し、内輪の大径側の段付部(大鍔)に該係合子を係合させて、内輪小径側から内輪大径側に向かう軸方向に内輪を引き抜くものである(特許文献1参照)。この工具により、外輪を嵌合部位に残した状態で、内輪(併せて、保持器、円すいころ)は引き抜かれ、外輪は押し出し用ねじ等を利用して取り外される。
【0004】
また、転がり軸受をシャフトホールから取り外せる治具として特許文献2が提案されている。この治具は、長く形成されたボールシャフトの先端部にベースのシャフトホールに挿入可能な挿入部を形成し、挿入部の内部には中心孔を形成し、挿入部にはボールを収納する支持孔を形成し、中心孔には小径部および大径部を形成した中子をスライド自在に挿入し、ボールの直径は小径部の小径外周面と挿入部の外周面との距離より短いが大径部の大径外周面と挿入部の外周面との距離よりは長くして、大径部が支持孔と対峙するとボールは大径部との当接によりその一部が挿入部の外周面より外方に突出するように構成したものである(特許文献2参照)。この治具により、上記突出したボールが転がり軸受の内輪と係合し、ボールシャフトを引き出すことで、転がり軸受がシャフトホールから引き出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平03−149191号公報
【特許文献2】特開2000−291671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、トラックやバスは一般の乗用車とは異なり、数十万km以上、場合によっては100万km以上の走行距離まで使用されるケースがある。これらには、上述のとおり、第1世代型ユニットベアリングをハブに圧入嵌合で固定した軸受などが用いられるが、この軸受について上記走行距離までの間に1回〜数回のメンテナンスが行われる場合がある。その場合、潤滑剤の再封入、スピンドルの交換、長期間の使用が想定される軸受交換作業などの事情により、ハブから軸受を抜去する必要がある。
【0007】
軸受の抜去を行なう治具については、上述の特許文献1や特許文献2のように多くの提案がなされているが、いずれも軸方向および周囲に多くの作業スペースが必要である。また、内輪端面に治具を係合させて加圧する方法の場合、円すいころの接触角の関係から、加圧方向によっては、抜去力が転動体である円すいころを経由して外輪内径を拡径させる方向に作用し、結果としてハブ(ハウジング)と外輪の締め代を増大させ、軸受をスムーズに抜去できない場合や、軸受の軌道面を損傷させるなどのおそれがある。特に、上述の第1世代型ユニットベアリングでは、複列の円すいころが左右の列でテーパを逆として背面組合せで配列されているため、内輪をいずれの方向に加圧する場合であっても、内輪を介して抜去する場合には上記問題が発生し得る。
【0008】
本発明はこのような問題に対処するためになされたものであり、ハウジングに嵌合固定された円すいころ軸受を、簡易な手段で該ハウジングからスムーズに抜去できる円すいころ軸受の抜去構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の円すいころ軸受の抜去構造は、ハウジングに外輪の外周が嵌合固定された円すいころ軸受を、該ハウジングから抜去するための抜去構造であり、該抜去構造は、上記ハウジングと、抜去治具とから構成され、上記ハウジングは、上記外輪の端面と当接する部位の一部に、該端面を該ハウジングから露出させる切欠き部を有し、上記抜去治具は、上記ハウジングの外側から上記切欠き部に嵌挿する部位であり抜去時に上記外輪の露出した端面に当接して加圧する加圧部位を有し、かつ、上記外輪の端面以外には当接しない形状であり、抜去時において、上記抜去治具の上記加圧部位により上記外輪の端面のみを加圧して上記円すいころ軸受を上記ハウジングから抜去することを特徴とする。
【0010】
上記ハウジングが、上記円すいころ軸受が、外輪を一体としてユニット化した複列の円すいころ軸受であることを特徴とする。
【0011】
上記切欠き部は、上記ハウジングに、上記外輪の周方向に沿って等間隔で少なくとも2箇所以上設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の円すいころ軸受の抜去構造は、ハウジングと抜去治具とから構成され、ハウジングは、外輪の端面と当接する部位の一部に該端面を該ハウジングから露出させる切欠き部を有し、抜去治具は、ハウジングの外側から切欠き部に嵌挿する部位であり抜去時に外輪の露出した端面に当接して加圧する加圧部位を有し、かつ、外輪の端面以外には当接しない形状であり、抜去時において抜去治具の加圧部位により外輪の端面のみを加圧して円すいころ軸受をハウジングから抜去するので、円すいころ軸受において内輪端面を加圧する(引き抜く)場合と比較して該軸受をスムーズに抜去でき、作業性の改善が図れ、抜去時の軸受軌道面の損傷も抑制できる。
【0013】
軸受の内輪の端面でなく、外輪の端面を加圧する構成であるため、円すいころ軸受が外輪を一体としてユニット化した複列の円すいころ軸受である場合においても、内輪端面を加圧して抜去する場合に特有の問題(外輪締め代の増大、軌道面の損傷)が発生せず、該複列円すいころ軸受のスムーズな抜去が可能となる。
【0014】
上記切欠き部は、ハウジングに、外輪の周方向に沿って等間隔で少なくとも2箇所以上設けられているので、該切欠き部に嵌挿された抜去治具の加圧部位により、外輪が周方向均等位置で加圧され、よりスムーズな抜去が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】ハブに複列円すいころ軸受が圧入固定された状態の軸方向断面図である。
【
図2】本発明の抜去構造を構成するハブ(ハウジング)と抜去治具を示す図である。
【
図3】本発明の抜去構造を用いた抜去工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の抜去構造を適用するハブに嵌合固定された円すいころ軸受の一例を
図1に基づいて説明する。
図1はハブに複列円すいころ軸受が嵌合固定された状態の軸方向断面図である。
図1では、ハウジングであるハブ7に複列円すいころ軸受1が固定されている。ハブ7は略環状の部材であり、ハブ7の内周面7aに複列円すいころ軸受1の外輪3の外周面3bが圧入嵌合されて固定され、ハブ7と複列円すいころ軸受1とが一体とされている。複列円すいころ軸受1は、ハブ7の一方の端部7bに当接するように圧入される。圧入後に、ハブ7の内周に止め輪9が取り付けられ、端部7bの軸方向反対側への移動が規制される。
【0017】
複列円すいころ軸受1は、外周面に軌道面2aを有する一対の内輪2と、一対の内輪2の軌道面2aに対向する複列の軌道面3aを内周面に有する外輪3と、内輪2と外輪3との間に組み込まれ、軌道面2aと軌道面3aとの間を転動する複列の円すいころ4とを備えている。各軌道面は、軸方向に沿って該軌道面を構成する径が増加・減少するテーパ状である。詳細には、左右いずれの列においても軸受軸方向中央に向かって大径側から小径側となるテーパ状であり、左右の列で比較するとテーパが逆となる。このように、複列の円すいころ4は、左右の列でテーパを逆として背面組合せで配列されており、列毎に保持器5で周方向等間隔に保持されている。複列円すいころ軸受1は、同サイズの玉軸受などと比較して大きいラジアル荷重を許容できる。このため、複列円すいころ軸受1は、トラックやバスなどの大型・大重量の車両の車輪支持に適する。
【0018】
複列円すいころ軸受1を抜去する場合において、内輪2の図中左側の内輪端面を加圧して図中右側に抜去しようとすると、抜去力が図中左側の円すいころ4を経由して外輪3の内径を拡径させる方向に作用する。一方、内輪2の図中右側の内輪端面を加圧して図中左側(この場合はハブ7の向きも逆とする)に抜去しようとすると、抜去力が図中右側の円すいころ4を経由して外輪3の内径を拡径させる方向に作用する。このため、複列円すいころ軸受1において、内輪2を介して該軸受を抜去する場合には、いずれの方向に加圧する場合であっても、外輪内径を拡径させ、外輪の締め代を増大させて、スムーズな抜去が阻害され得る。
【0019】
本発明の円すいころ軸受の抜去構造を構成するハブ(ハウジング)と抜去治具を
図2に基づいて説明する。
図2(a)はハブ(ハウジング)の平面図(左側)および軸方向断面図(右側)であり、
図2(b)は抜去治具の平面図(左側)および軸方向断面図(右側)である。
図2(a)に示すように、ハブ7は、略環状部材であり、内部に圧入される軸受の一端面と当接する端部7bに、該端部中央部をくり抜いた円形状の開口部7cを有する。また、ハブ7は、端部7bの一部で、開口部7cの縁に切欠き部7dを有する。軸方向から切欠き部7dの部分を見ると、外輪3の端面3c(
図1参照)が露出している。この形態では、外輪3の端面3cはハブ7の端部7bに当接しており、上記露出して見える部分以外は、露出していない(
図1参照)。
【0020】
切欠き部7dの形状は、後述する抜去治具との関係で該治具を嵌挿できる形状であれば特に限定さない。外輪の周方向に沿って等間隔で少なくとも2箇所以上設けられていることが好ましく、
図2(a)に示すように周方向に沿って等間隔に4箇所(90°毎に設ける)とすることが特に好ましい。切欠き部7dを等間隔で2箇所以上に設けることで、切欠き部7dに嵌挿される抜去治具の加圧部位により、外輪端面が周方向均等位置で加圧され、抜去時に軸方向以外に力が掛かること等を抑制でき、軸受をよりスムーズに抜去できる。その他、抜去治具側に加圧抜去時に耐え得る機械的強度があれば、切欠き部7dを開口部7cとは独立した開口部とし、これに嵌挿できる長尺状の抜去治具を用いる形態としてもよい。
【0021】
図2(b)に示すように、抜去治具8は、加圧部位8bを有し、軸受の抜去時にハブ7の端部7b側(
図3参照)からハブに押し込む部材である。加圧部位8bは、ハブの外側から切欠き部に嵌挿する部位であり、抜去時に外輪の露出した端面に直接に当接して加圧する部位である。
図2(a)では、切欠き部7dを外輪の周方向に沿って等間隔に4箇所設けているため、これに対応して
図2(b)の抜去治具8は、加圧部位8bを外輪の周方向に沿って等間隔に4箇所設けている。この形態では、加圧部位8bは、ハブに押し込む側である抜去治具8の押し込み面8aに該面から突出して形成されている。
【0022】
抜去治具8は、外輪の端面以外には当接しない形状である。抜去治具8の加圧部位8bと外輪の端面が当接した際、抜去治具8と保持器や内輪の端面との間は間隔が空いている。
図2(b)では、抜去治具8の加圧部位8bを押し込み面8aから突出させているが、使用する軸受の型番次第では、外輪端面よりも保持器や内輪の端面が軸方向に引っ込んでいる場合があり、その場合は、抜去治具8の加圧部位8bと押し込み面8aとがフラットでもよい。その他、抜去治具は、外輪の端面のみを加圧し、かつ内輪には加圧できない段付き形状としてもよい。
【0023】
抜去治具8は、軸受をハブから抜去するために、ハブ7の端部7bをこえてハブ7の内部に押し込む必要がある(
図3参照)。このため、加圧部位8bの外径形状をハブの切欠き部に嵌挿可能な形状としつつ、他の部位がハブの開口部に干渉しない形状とする。
図2(b)に示す形態では、抜去治具8の平面図において、最外周の周方向均等の4箇所に加圧部位8bが形成され、各加圧部位8bを直線で繋ぐ形状としている。これにより、簡易な形状で、
図2(a)に示す形態のハブ7の開口部7cと押し込み面8aとの干渉を避けつつ、加圧部位に繋がる部位の幅・厚みなどを十分に確保し、加圧抜去時における治具の変形等を防止できる。
【0024】
本発明の円すいころ軸受の抜去構造を用いた抜去工程を
図3に基づき説明する。
図3に示すように、まず、複列円すいころ軸受1が嵌合固定されたハブ7に対して、抜去治具8をハブ7の端部7b側から近づける。ハブ7において、止め輪は外した状態にしておく。次に、抜去治具8の加圧部位8bを、ハブ7の切欠き部7dに嵌挿し、外輪3の露出した端面3cに当接させる。ここで、抜去治具8と複列円すいころ軸受1とは、外輪3の端面3c以外の部位で当接しておらず、加圧中においても同様である。この状態で、抜去治具8を図中右方向に加圧することで、加圧部位8bにより外輪3の端面3cのみが加圧され、これにより複列円すいころ軸受1の全体が、図中右側に押し出されて抜去される。抜去治具8を加圧する手段は、常法の加圧手段でよく、てこの原理を利用した増力機構や油圧プレスなどが採用できる。
【0025】
なお、抜去治具の外径と、ハブの内径(内周面)とのクリアランスは、軸受の面取り、治具の変形や干渉などの防止の観点から、軸受外径Φ100mm、ハブ切欠け部Φ103mmに対して抜去治具の外径を98.5mm〜99.5mm(3.9〜5.7%)とすることが望ましい。また、抜去治具の加圧部位とハブの切欠き部との周方向クリアランスは、ガイド性の観点から3mm〜5mm(2〜3%)とすることが望ましい。また、同様にガイド性の観点から、面取り長さ(半径)0.5mm〜3mmのC又はR面取りを施しても良い。
【0026】
以上、
図1〜
図3を参照して実施形態の一例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。また、複列円すいころ軸受にかえて単列円すいころ軸受を用いる構造にも使用できる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の抜去構造は、ハウジングに嵌合固定された円すいころ軸受を、簡易な手段で該ハウジングからスムーズに抜去できるので、任意の円すいころ軸受の取り外しに利用でき、特にトラックやバスなどの大型・大重量の車両の車輪支持に用いられる、ハブに圧入固定された複列円すいころ軸受の取り外しに好適に利用できる。
【符号の説明】
【0028】
1 複列円すいころ軸受
2 内輪
3 外輪
4 円すいころ
5 保持器
7 ハブ(ハウジング)
8 抜去治具
9 止め輪