(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
本実施形態では、装置の機能を表し選択操作可能なオブジェクトを表示画面内に複数個表示する表示手段と、オブジェクトが選択されると該オブジェクトに割り付けられた機能を遂行する制御手段と、オブジェクトの編集モードにおいて、各オブジェクトの表示設定を編集する編集手段と、を有する画像処理装置が提供される。
【0010】
画像処理装置の編集手段は、第1のオブジェクト及び該オブジェクトと近隣する第2のオブジェクトとの間で配置交換を行うための移動ボタンを、第1のオブジェクトまたは第2のオブジェクトの少なくとも一方の一部に表示し、前記移動ボタンが選択されると、両オブジェクトの配置を交換するように各オブジェクトの表示設定を変更する。
【0011】
より具体的には、表示画面内には、相互に同一外形のオブジェクトが複数個、格子状の配列で表示される。そして、移動ボタンは、近隣するオブジェクトに近い領域である近隣領域に表示される。
【0012】
以下、図面を参照しつつ本実施形態の態様を説明する。
図1は、本実施形態の画像処理装置100の外観を示す斜視図である。
【0013】
本画像処理装置100は、画像読取装置としてのスキャナの機能、画像形成装置としてのプリンタ及びコピー機の機能、スキャナで読み取った画像データをデータ転送するファクシミリまたはメール送信の機能、等を備えた多機能一体型のデジタル複合コピー機(Multi Function Printer:MFP)である。
【0014】
この画像処理装置100は、プリンタ及びコピー機として、例えば、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色を一度に印刷する所謂4連タンデム方式のカラー印刷機能を備える。
【0015】
画像処理装置100は、画像情報を出力画像として出力するための画像形成部1、画像形成部1に対して画像出力に用いられる任意サイズの用紙を供給可能な給紙カセット3(この例では4つの給紙カセット)、画像情報を保持した原稿からデータとして取り込む画像読取手段としてのスキャナ5を有する。画像形成部1の上方には、原稿がシート状である場合、スキャナ5での画像情報の読み取り終了後、原稿を読み取り位置から排出位置に排出し、次の原稿を読み取り位置に案内する自動原稿送り装置7が設けられている。
【0016】
そして、画像処理装置100は、スキャナ5による原稿の画像情報を読み取るためのスキャン開始、その他必要事項を指示するための入力手段及び各種情報を表示する表示手段としての表示/操作パネル4を備えている。
【0017】
図示のように、この表示/操作パネル4は、スキャナ5の使用時に原稿を載置するための原稿台の上方に位置され、回動及び屈曲可能なアーム部材により移動可能に支持される構成となっている。
【0018】
表示/操作パネル4は、
図2及び
図3に示すように、タッチパネルディスプレイ40及び操作パネル41を備えており、これら各部の詳細は後述する。
【0019】
図2は、画像処理装置100内部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置100は、プロセッサ10、DRAM(Dynamic Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、タッチパネルディスプレイ40、操作パネル41、HDD(Hard Disk Drive)50、スキャナ60、プリンタ70、ネットワークI/F(Interface)80を有する。これら各部は、通信用のバスを介して互いに制御信号やデータの送受信を行う。
【0020】
プロセッサ10は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置であり、ROM30やHDD40などに格納されているプログラムをDRAM20にロードし、演算実行することで、プログラムに従った様々な処理を行う。DRAM20は、揮発性の主記憶装置である。ROM30は、データを永続的に記憶する読み取り専用の不揮発性の記憶装置であり、システム起動時のBIOS(Basic Input Output System)などが記憶されている。
【0021】
HDD50は、永続的に記憶可能な不揮発性の補助記憶装置であり、ユーザが使用するデータやプログラムを記憶する。より詳細には、HDD50には、この画像処理装置100を使用するユーザ毎の設定データがユーザデータベースとして格納されている。ここで「設定データ」とは、詳細を後述するアイコンの配置を設定するためのデータを含む。
【0022】
タッチパネルディスプレイ40は、表示部及び操作入力部としての機能を有し、表示部に表示されたオブジェクトの画像(アイコン)を指等で選択することで、装置の各種設定や動作を指定することができる。
【0023】
この実施形態では、タッチパネルディスプレイ40は、静電容量方式のタッチパネルの入力部、およびフラット型パネルの表示部により構成されている。タッチパネルは、複数の同時接触を検知するマルチタッチに対応しており、接触位置に応じた座標値(X値、Y値)を得ることができる。フラット型パネルは、表示用の発光素子をパネル全面に備えている。従って、本実施形態では、タッチパネルディスプレイ40のパネル全面が画像表示領域となる。
【0024】
そして、タッチパネルディスプレイ40は、画像表示領域内で予め定義された所定の座標に、ショートカットボタンとしての後述するアイコンを表示する。かかるアイコンを指やペンなどでタッチすることで、プロセッサ10の制御により、該アイコンに割り付けられた装置の機能(例えばコピー、スキャン、ファックス)が呼び出されて、当該機能の詳細設定の画面(例えばコピー画面、スキャン画面、ファックス画面)が表示され、或いは当該機能が直接実行されることになる。
【0025】
操作パネル41は、主に操作入力部としての機能を有し、後述する種々のハードウエアボタン(スイッチ)を備える。
【0026】
ネットワークI/F80は、外部機器と通信を担うユニットであり、LAN(Local Area Network)ボードを含む。またネットワークI/F80は、近距離無線通信規格に準拠したデバイスやUSB(Universal Serial Bus)の規格に準拠したコネクタを有する。
【0027】
図3は、上述したタッチパネルディスプレイ40及び操作パネル41を含む表示/操作パネル4の全体構成を説明するための外観図である。
【0028】
図3に示すように、表示/操作パネル4には、表示部及び操作入力部の機能を兼ね備えたタッチパネルディスプレイ40と、機能設定キー42、テンキー43、スタートキー44、リセットキー45、および、ストップキー46などの種々のハードウェアキーが設けられ主に操作入力部としての機能を担う操作パネル41と、に大別される。
【0029】
タッチパネルディスプレイ40は、タッチパネル内蔵の液晶表示装置などにより構成される。かかるタッチパネルディスプレイ40の画像表示領域には、タッチパネルにより操作可能な種々の操作画面が表示される。タッチパネルディスプレイ40に表示される操作画面の表示例については、後に詳述する。
【0030】
機能設定キー42は、本画像処理装置100の種々の機能を選択するためのハードウェアキーである。この機能設定キー42として、例えば、スキャン機能を選択するためのスキャン機能選択キー42a、コピー機能を選択するためのコピー機能選択キー42b、ファックス機能を選択するためのFAX機能選択キー42cなどが設けられている。
【0031】
テンキー43は、数字などを入力するためのハードウェアキーである。テンキー43は、たとえば、コピー枚数、部門コード、ファックス番号、ユーザ識別情報(ユーザID、パスワード、メールアドレス等)、などの情報を入力するために用いられる。
【0032】
スタートキー44は、本画像処理装置100で選択された機能について、その動作の開始を指示するためのハードウェアキーである。例えば、コピー機能では、スタートキー44の指示に応じてコピー動作が開始される。
【0033】
リセットキー45は、設定内容などのリセット(設定データの破棄、初期化など)を指示するためのハードウェアキーである。例えば、タッチパネルにより入力した設定などがリセットキー45の押下げ操作に応じてリセットされる。
【0034】
ストップキー46は、画像処理装置100が実行中の動作の中断を指示するためのハードウェアキーである。例えば、本装置のコピー動作中に上記ストップキー46が押下げ操作されると、コピー動作が中断されるようになっている。
【0035】
また、
図3に示す操作パネル41には、上述した各種のキーの他に、ユーザガイドの表示を指示するヘルプ(HELP)キー、設定あるいは登録の実行を指示するための設定/登録キー、予め登録されているデータとしてのテンプレートを選択するためのテンプレートキー、動作の割り込みを要求するための割り込みキー、当該デジタル複合機の状態を確認するための状況確認キー、セキュリティ設定などを行うための鍵キー、消費電力を削減する節電動作モードと通常動作モードとを切替えるための節電キー、電話機能としてオンフック状態とするためのオンフック/ポーズキー、上記テンキーなどにより入力された数字などをクリアするためのクリアキー、当該デジタル複合機内の異常を報知するためのアラーム表示器などが設けられている。
【0036】
以下、本画像処理装置100の全体的な動作について説明する。画像処理装置100では、主電源がONにされると、プロセッサ10が、ROM30からBIOS等の基本的なプログラムやデータを読み出して実行することで、起動のための処理が遂行される。その後、プロセッサ10は、HDD50やDRAM20から初期設定状態のデータを読み出して実行することで、タッチパネルディスプレイ40の画像表示領域にアイコン等を初期(デフォルト)状態で表示して、待機状態となる。
【0037】
さらに、プロセッサ10は、各種のリクエスト信号(操作入力信号、ファックス受信など)を受信するまで待機し、リクエスト信号が受信されると、該リクエストに応じた動作(コピー、ファックス、後述するアイコン配置編集を含む各種設定処理、など)を行うように各部を制御する。主電源がOFFにされる際には、プロセッサ10は、次回起動時に必要となるデータをHDD50に保存して、装置全体の動作を終了させる。
【0038】
図4は、タッチパネルディスプレイ40に表示されるアイコンの配置を編集する際のアイコン配置編集モードにおける動作例を示すフローチャートである。
【0039】
図4に示す動作は、プロセッサ10が、予めHDD40に記憶されているプログラムをDRAM20にロードして実行し、このプログラムコードに従った演算を実行し、またタッチパネルディスプレイ40などの他のハードウェアと協働することで実現される。すなわち、これら各部がアイコン配置を編集する編集手段としての機能を担う。
【0040】
プロセッサ10は、所定のボタンが選択された場合に、タッチパネルディスプレイ40内に表示されるアイコン(すなわち装置の機能を示す画像オブジェクト)の配置を編集するためのアイコン配置編集モードに移行する(ACT001)。
【0041】
アイコン配置編集モードが開始されると、プロセッサ10は、編集しようとするユーザのユーザIDを識別し(ACT002)、当該ユーザIDに対応付けられた設定データをHDD40のユーザDBから読み出して、かかる設定データに従った内容のアイコンを、タッチパネルディスプレイ40に表示する(ACT002)。
【0042】
なお、上記ACT002でのユーザID識別の際には、ユーザIDの入力を促す画面をタッチパネルディスプレイ40に表示し、入力されたユーザIDとの照合を行うようにする。
【0043】
ここで、ユーザIDの入力は、テンキー43等のハードウエアボタンの操作及び/又はタッチパネルディスプレイ40に表示された数字等のボタンをタッチして行うことができる。さらに、カードリーダ(図示せず)を使用して、ユーザIDが記録された磁気カードやICカードをカードリーダに近づけて行うこともできる。
【0044】
なお、かかるユーザIDの入力及び照合の処理がアイコン配置編集モードの開始に先立って行われている場合には、ACT002でのかかる処理を省略することもできる。
【0045】
図5及び
図6は、タッチパネルディスプレイ40の画像表示領域(表示画面)に表示されるアイコンの一例を示す図であり、
図5がアイコン配置編集モードに入る前の状態、
図6がアイコン配置編集モード開始時の状態を、それぞれ示す。
【0046】
この実施形態では、装置の機能を示すアイコン(オブジェクト)が、タッチパネルディスプレイ40に4(横)×2(縦)=合計8つ配列された場合を例示するが、表示されるアイコンの数や縦横の数は、これに限定されない。
【0047】
また、図示の形態では、説明を簡明化するために、各アイコンに「1」〜「8」の番号を付したが、実際には、各アイコンには、画像処理装置100の機能を示す文字(例えば「コピー」、「FAX」、「スキャン」、など)や当該機能を表す絵などが画像として表示される。
【0048】
図5及び
図6に示す例では、タッチパネルディスプレイ40に表示されたアイコンは、装置の機能が定義されたものと未定義のものとの2種類に大別される。
【0049】
この内、未定義のアイコンは、その中央に、未定義であることを示す文字や記号による画像(この例では「+」記号の指標)が表示される。また、未定義のアイコン(この例では「3」、「4」、「8」の3つのアイコン)は、タッチパネルディスプレイ40の画像表示領域の一方側(この例では右側)に纏まって表示されるようになっている。
【0050】
そして、装置の機能が定義されていないこれらの未定義のアイコンは、装置の機能が定義されるまでは、タッチパネルディスプレイ40内での表示位置の移動(交換)が禁止される。未定義のアイコンについて、このようなルール(すなわちプログラムの記述)とすることにより、定義済みアイコンの配置の自由度が可及的に確保されることになる。
【0051】
未定義のアイコンに装置の機能を定義する(割り付ける)には、アイコン配置編集モード中に、当該アイコンを指等で選択(タッチ)する。これにより、タッチパネルディスプレイ40の画面は、定義できる機能のリストが表示されるリスト表示画面(図示せず)に切り替わり、当該画面で所定の操作を行うことで、装置の機能の割り付けが行われ、これにより、当該アイコンと特定機能とが対応付けられる。
【0052】
一方、装置の機能が定義されている定義済みアイコン(この例では「1」、「2」、「5」、「6」、「7」の5つのアイコン)は、
図6に示すように、アイコン配置編集モード中は、定義された機能を解除するための指標(この例ではアイコン右上側の記号「×」のボタン)と、2つのアイコン間での配置位置の変更(交換)を行うための指標となる指示ボタン(アローヘッドのボタン)が表示される。これら各指標は、ソフトウェアボタン(スイッチ)としての機能を有するものであり、以下、この記号「×」によるボタンを「定義解除ボタン」とも称し、また、アローヘッドのボタンを「位置移動ボタン」とも称する。
【0053】
まず、定義解除ボタンについて説明すると、アイコン配置編集モード中にかかる定義解除ボタンを選択する、すなわち「×」の指標を指等でタッチすると、当該アイコンは、その定義された機能が解除されて未定義アイコンとなる。このため、当該アイコンは、必要に応じてタッチパネルディスプレイ40の表示領域(表示画面)内での右側に移動する。
【0054】
例えば、
図6の「7」のアイコンの定義解除ボタンを選択した場合には、かかる指標及び左側のアローヘッドの指標(位置移動ボタン)が消え、未定義であることを示す上述の「+」のボタンが新たに表示(生成)されるが、アイコンの配置換え、すなわちタッチパネルディスプレイ40中の表示位置の変更はされない。これは、上述のように、未定義のアイコンの配置設定が、タッチパネルディスプレイ40の表示画面内の右側に纏めて表示する設定とされているからである。
【0055】
これに対して、例えば、
図6の「1」のアイコンの定義解除ボタンを選択した場合には、該指標と2つの位置移動ボタンの消去及び指標「+」の生成のみならず、アイコンの表示位置(配置)が「7」のアイコンの場所に移動する。この場合、本例(デフォルト設定)では、定義済みの各アイコンが、その番号に従って順次繰り上がるように移動する。すなわち、「2」のアイコンが左に移動し、「5」のアイコンが右上に、「6」及び「7」のアイコンが左側に一つずつ移動する。但し、アイコンの移動形態については、他の設定とすることもでき、例えば「1」のアイコンの「×」の指標を選択した場合に、「7」のアイコンが「1」のアイコンの表示位置に移動(すなわち配置交換)して、他の「2」、「5」、「6」のアイコンを移動させない設定とすることもできる。
【0056】
次に、2つのアイコン間での配置位置の変更(交換)を行うための位置移動ボタンについて説明する。本実施形態では、位置移動ボタン(アローヘッド)は、表示位置の移動(配置交換)が可能な1ペアのアイコンで各一つ表示される。
【0057】
例えば、
図6の例での「2」のアイコンは、左側に隣接する「1」のアイコンとの間で配置交換が可能であり、かつ、下側に隣接する「6」のアイコンとの間でも配置交換が可能である。このため、「2」のアイコンの左側の領域に「<」の位置移動ボタンが表示されるとともに、「1」のアイコンの右側の領域にも「>」の位置移動ボタンが表示される。
【0058】
同様に、「2」のアイコンの下側の領域に「∨」の位置移動ボタンが表示されるとともに、「6」のアイコンの上側の領域にも「∧」の位置移動ボタンが表示される。
【0059】
他方、「2」のアイコンの右側に隣接する「3」のアイコンは未定義アイコンであるため、「2」のアイコンの右側の領域には位置移動ボタンが表示されない。また、「2」のアイコンの上側には隣接するアイコンがないため、「2」のアイコンの上側の領域にも位置移動ボタンは表示されない。
【0060】
以下、2つのアイコン間での表示位置の変更(配置交換)を行うための位置移動ボタンが表示されるアイコン中の所定領域を「近隣領域」と称する。
【0061】
上述した配置交換及び機能解除のためのボタン(すなわちアローヘッド及び「×」のボタン)は、アイコン配置編集時にのみ表示されるものであり、アイコン配置編集モードが終了すると表示されなくなる(
図5参照)。
【0062】
したがって、アイコン配置編集モード以外の状態では、定義済みアイコン中の位置変更ボタン(近隣領域)や「×」に相当する場所を指等のタッチで選択しても、配置交換や機能解除等はなされず、そのアイコンで定義された機能に関する表示及び各種動作が遂行される。
【0063】
逆に、アイコン配置編集モードでは、定義済みアイコン中の中央の領域、言い換えると、近隣領域や機能解除ボタンに対応する領域以外の領域を指等のタッチで選択しても、そのアイコンに割り付けられた機能に関する画面表示及び各種動作は遂行されない。すなわち、アイコン配置編集モードでは、アイコンのタッチ操作を通じての当該アイコンに対応した機能の呼び出しや直接の動作が禁止されることになる。
【0064】
フローチャートの説明に戻ると、ユーザの設定を反映したアイコン配置での編集画面を表示すると、プロセッサ10は、操作入力部(タッチパネルディスプレイ40及び操作パネル41)からの入力信号を監視してユーザからの操作入力があるまで待機する。ユーザからの操作入力信号を検知すると、プロセッサ10は、該操作がアイコン配置換えの操作であるかを判定する(ACT004)。
【0065】
この判定は、位置変更ボタンすなわちアイコン中の予め定義された座標値による近隣領域が選択(接触)されたか否かに基づいて行われる。すなわち、近隣領域が選択されたと判定された場合には(ACT004のYES)、プロセッサ10は、対応する2つのアイコンの配置を交換するようにタッチパネルディスプレイ40の表示を制御することで、当該1対のアイコンの表示位置を変更する(ACT005)。
【0066】
他方、検知された操作入力信号が近隣領域の選択によるものではないと判定された場合には(ACT004のNO)、プロセッサ10は、当該操作入力信号の内容に従った他の動作のための処理を遂行する(ACT006)。ここで、他の動作のための処理とは、例えば、上述した定義解除ボタンの選択に基づく機能の解除、編集終了ボタン(
図6参照)の選択に基づく当該編集モードの終了、などである。
【0067】
かくして、プロセッサ10は、ユーザの操作入力に従って、ACT004乃至ACT006の処理を繰り返し、編集終了ボタンの選択が検知されると(ACT007のYES)、当該ユーザのアイコンの設定内容のデータを保存(更新)するようにHDD50のユーザDBを更新し(ACT008)、一連の処理を終了する。
【0068】
ここで更新されるユーザのアイコンの設定内容のデータには、タッチパネルディスプレイ40に表示するアイコンの総数、各アイコンが配置される縦及び横の段数、各アイコン別のID、該IDに対応付けられる設定データ、未定義アイコンを配置する規則についてユーザが選択したデータ、などである。また、アイコン別のIDに対応付けられる設定データとしては、定義済みか否かの別を示すデータ、定義された装置の機能を示すデータ、などが挙げられる。これらのデータは、次回のユーザID認証時に再び読み出されることになる。
【0069】
図7及び
図8は、位置移動ボタンをタッチ操作することにより、2つのアイコンの位置を移動する場合の操作例を示す。図示のように、「2」のアイコンの下側に表示されている下向きのアローヘッドによる位置移動ボタンを選択(指でタッチ)すると、その下に位置している「6」のアイコンと位置が入れ替わる。かかる編集モードを終了させた場合の表示画面を
図9に示す。
【0070】
このように、本実施形態の位置移動ボタンのアローヘッドの向きは、アイコンの移動方向を示しているので、視覚的にも分かり易いものである。
【0071】
以上のような構成を備えた本実施形態では、ドラッグ&ドロップの操作と異なり、ワンタッチでアイコンの移動(すなわち隣接アイコン同士の配置交換)を行うことができるので、アイコン配置換えを簡易迅速に実現することが可能となる。
【0072】
上述した実施形態では、タッチパネルディスプレイ40として静電容量方式のものを例示したが、これに限定されず、圧着式(抵抗膜方式)などの他の方式のものでも適用可能である。
【0073】
また、上述した実施形態では、位置移動ボタンとして、アイコンの上下左右端側の4つの近隣領域のいずれかに、アイコン移動方向を示す矢印(アローヘッド)の指標を表示する構成としたが、これに限定されない。他の例としては、例えばアイコンの各端側の4つの領域に「上(UP)」、「下(DOWN)」、「左(LEFT)」、「右(RIGHT)」などの文字を表示する構成としてもよい。
【0074】
さらに、これらの構成に加えて、
図10に示すように、斜め方向のアイコンとの配置交換を行うように、アイコンの各隅側に、さらに4つの領域を近隣領域として追加し、この追加された領域に、移動方向を示す矢印(図示参照)や「右上」、「右下」・・などの移動方向を示す文字を設ける構成とすることもできる。
【0075】
例えば、
図10の例では、「5」のアイコンの右斜め上側の位置移動ボタンが、他の位置移動ボタンや定義解除ボタンと近い位置に設けられるため、相対的に誤操作が発生しやすくなることが考えられる。このような場合、「5」のアイコンの右斜め上側の位置移動ボタンを表示しない構成とすることが好ましい。このような構成としても、「2」のアイコンの左斜め下側の位置移動ボタンをタッチすることで、「5」のアイコンの右斜め上側の位置移動ボタンをタッチした場合と同様の効果が得られる。
【0076】
また、上述の実施形態では、配置交換可能な一対のアイコンのそれぞれに、位置移動ボタンを表示する構成としたが、いずれか一方のアイコンのみに位置移動ボタンを表示する構成とすることもできる。さらには、
図11に示すように、アイコン間にまたがって、位置移動ボタンを表示させることもできる。このように、位置移動ボタンはアイコンの一部に設けられる構成であればよい。
【0077】
さらに、上述した実施形態では、未定義のアイコンをタッチパネルディスプレイ40の表示画面の右側に纏めて配置する設定例について説明したが、これに限定されない。他の例としては、未定義のアイコンを表示画面の左側に纏めて配置する設定例は勿論、
図12に示すように表示画面の下側に纏めて配置する設定例や、この逆の上側に纏めて配置する設定例としてもよい。
【0078】
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、装置の機能が割り付けられた全てのアイコンが配置交換可能な構成とした。これに対して、第2の実施形態では、表示部内で機能が設定(定義)されたアイコンの内、例えばシステム管理者の設定により、特定のアイコンを、全てのユーザの表示画面で特定の場所に配置し、その移動を禁止する構成としたものである。以下、このようなアイコンを「管理者定義アイコン」と称し、主に第1の実施形態と異なる部分について説明し、同一の部分については説明を省略する。
【0079】
管理者定義アイコンは、管理者等により装置の機能が固定的に定義されるアイコンで、例えば、「ECOコピー」のように両面印刷や2in1印刷モードを定形として設定させる場合や、相手先を固定したファクシミリ通信を行う場合等に使用する。また、初期設定時に管理者が希望する任意の表示位置に設定できる等の点から、未定義アイコンとは異なる技術的性質を有している。
【0080】
この管理者定義アイコンは、表示位置の移動(配置交換)が出来ず、このため位置移動ボタン(アローヘッド)が表示されない点で、上述した「未定義アイコン」と同様である。さらに、管理者定義アイコンは、その表示を消去したり設定機能を初期化(削除)することも禁止され、このため上述したアイコン右上の定義解除ボタン(「×」のボタン)も表示されない。
【0081】
図13に示すように、「6」のアイコンは、上述した管理者定義アイコンであり、かかるアイコン自体の表示位置の変更が禁止される。従って、管理者定義アイコンは、アイコン配置編集時において、上述したアローヘッド(位置移動ボタン)が表示されない。加えて、装置の機能が割り付けられていながら一般のユーザによる機能初期化も禁止されるため、アイコン右上の「×」記号による定義解除ボタンも表示されない。
【0082】
この管理者定義アイコンを単に「配置交換禁止アイコン」とみなすと、
図14に示すように、定義済みである「7」のアイコンに隣接しているアイコンは全て配置交換が禁止されたアイコンであるため、「7」のアイコンの配置換えは出来ず、「×」記号による定義解除のみが許可されることになる。
【0083】
しかしながら、このような場合でも、
図15に示すように、アイコンの各隅側に近隣領域及び位置移動ボタンを追加する構成とすれば、「7」のアイコンは、その左斜め上の「2」のアイコンとの配置交換ができるようになる。
【0084】
さらに、管理者定義アイコンの両側に位置する2つの定義済みアイコンについては、例外的に、両アイコン間での配置交換、言い換えると、管理者定義アイコンを飛び越えての配置交換を許可する構成とすることもできる。
【0085】
かかる配置交換を実現する第2実施形態では、
図16に示すように、管理者定義アイコンの両側に位置する2つの定義済みアイコン(この例では管理者定義アイコンの左側及び右側に隣接する「5」と「7」のアイコン)に、これら2つのアイコン間での表示位置の変更(配置交換)を行うための位置移動ボタン(この例では曲線矢印の指標)が各アイコンの管理者定義アイコンに近隣する領域に表示される。一方、管理者定義アイコンの上側に隣接する「2」のアイコンの下側には、管理者定義アイコンの下側に定義済みアイコンが存在しないことから、位置移動ボタンが表示されない。
【0086】
この状態から、「7」のアイコンの左側の指標または「5」のアイコンの右側の指標を選択(指等でタッチ)すると、プロセッサ10の制御により、これら2つのアイコンの配置が相互に入れ替わるように、タッチパネルディスプレイ40上で表示される(
図16及び
図17参照)。
【0087】
このように、第2実施形態では、表示位置の移動(配置の入れ替え)が禁止されるオブジェクト(移動禁止アイコン)が存在する場合であっても、特定のアイコン(管理者定義アイコン)の両側に隣接して表示される2つのアイコン、すなわち移動禁止アイコンを介して相互に対峙する一対のアイコンについては、該移動禁止アイコンに隣接される近隣領域の指標が選択されると、アイコンの配置が交換される。これにより、移動禁止アイコンの表示位置(配置場所)にかかわらず、定義済みアイコンの配置交換が実現され、ユーザビリティが確保される。
【0088】
かかる第2実施形態の構成は、基本的に、上述した
図4のフローチャートに従って遂行することが可能である。
【0089】
上述した各実施形態の構成によれば、アイコン上に表示された位置移動ボタンを選択(指等でタッチ)するというワンタッチの操作で2つのアイコンの表示位置を変更し、その配置交換することができるので、ドラッグ&ドロップのタッチ操作に不慣れなユーザーであっても、思い通りの位置に簡易迅速にアイコン移動ができる。従って、操作入力部におけるユーザビリティーの向上が計られた画像処理装置を提供することができる。
【0090】
上述した各実施形態では、配置される各アイコンが相互に同一外形の構成としたが、これらアイコンが相互に完全に同一外形である必要はない。他の例としては、例えば、未定義のアイコンや管理者定義アイコンにつき、定義済みのアイコンとの間で一目で見分けが付くように、定義済みのアイコンとは異なる外形で表示することもできる。さらに、定義済みのアイコン同士でも、必ずしも相互に同一外形の構成とする必要はないが、アイコン上に表示する各ボタンの座標の定義や処理の簡素化等の観点からは、相互に同一外形の構成とすることが好ましい。
【0091】
また、上述した各実施形態では、表示/操作パネル4が原稿台の上方に位置され、回動及び屈曲可能なアーム部材により移動可能に支持される構成としたが、これに限定されなず、例えば、典型的なタイプ、すなわち、表示/操作パネルが用紙台の手前側(ユーザに近接される側)に固定して設けられた構成のものであってもよい。
【0092】
総じて、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。