【実施例】
【0031】
[相分離
参考例1]
2‐ブトキシエタノール10mlと純水10mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を加熱しながら外観の変化を観察した。混合溶液が均一な外観を示さなくなる下限臨界溶液温度(LCST)は51℃であった。下限臨界溶液温度以上の各温度で、表1に示した体積比で水層と水溶性液体層に分離した。70℃における水溶性液体層の含水量は39%であった。
【0032】
[相分離実施例2]
2‐イソブトキシエタノール10mlと純水10mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を加熱しながら外観の変化を観察した。混合溶液が均一な外観を示さなくなる下限臨界溶液温度は、28℃であった。下限臨界溶液温度以上の各温度で、表1に示した体積比で水層と水溶性液体層に分離した。70℃における水溶性液体層の含水量は29%であった。
【0033】
[相分離実施例3]
2‐[2‐(ベンジルオキシ)エトキシ]エタノール10mlと純水10mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を加熱しながら外観の変化を観察した。混合溶液が均一な外観を示さなくなる下限臨界溶液温度は、38℃であった。下限臨界溶液温度以上の各温度で、表1に示した体積比で水層と水溶性液体層に分離した。70℃における水溶性液体層の含水量は30%であった。
【0034】
[相分離実施例4]
1‐エトキシ‐2−(2‐エトキシエトキシ)エタン10mlと純水10mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を加熱しながら外観の変化を観察した。混合溶液が均一な外観を示さなくなる下限臨界溶液温度は、32℃であった。下限臨界溶液温度以上の各温度で、表1に示した体積比で水層と水溶性液体層に分離した。70℃における水溶性液体層の含水量は9%であった。
【0035】
[相分離実施例5]
2‐[2‐(2‐メトキシエトキシ)エトキシ]プロパン10mlと純水10mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を加熱しながら外観の変化を観察した。混合溶液が均一な外観を示さなくなる下限臨界溶液温度は、47℃であった。下限臨界溶液温度以上の各温度で、表1に示した体積比で水層と水溶性液体層に分離した。70℃における水溶性液体層の含水量は11%であった。
【0036】
[相分離実施例6]
1−アセトキシ‐2‐(2‐エトキシエトキシ)エタン10mlと純水10mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を加熱しながら外観の変化を観察した。混合溶液が均一な外観を示さなくなる下限臨界溶液温度は、43℃であった。下限臨界溶液温度以上の各温度で、表1に示した体積比で水層と水溶性液体層に分離した。70℃における水溶性液体層の含水量は17%であった。
【0037】
[相分離実施例7]
2,5,8,11‐テトラオキサペンタデカン10mlと純水10mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を加熱しながら外観の変化を観察した。混合溶液が均一な外観を示さなくなる下限臨界溶液温度は、39℃であった。下限臨界溶液温度以上の各温度で、表1に示した体積比で水層と水溶性液体層に分離した。70℃における水溶性液体層の含水量は8%であった。
【0038】
[相分離実施例8]
1‐プロポキシ‐2‐プロパノール10mlと純水10mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を加熱しながら外観の変化を観察した。混合溶液が均一な外観を示さなくなる下限臨界溶液温度は、31℃であった。下限臨界溶液温度以上の各温度で、表1に示した体積比で水層と水溶性液体層に分離した。70℃における水溶性液体層の含水量は22%であった。
【0039】
【表1】
【0040】
[相分離実施例9]
1‐エトキシ‐2−(2‐エトキシエトキシ)エタン16mlと純水4mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を70℃に加熱すると、水溶性液体層83%で分離した。
【0041】
[相分離実施例10]
1‐エトキシ‐2−(2‐エトキシエトキシ)エタン4mlと純水16mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を70℃に加熱すると、水溶性液体層7%で分離した。
【0042】
[相分離実施例11]
2,5,8,11‐テトラオキサペンタデカン16mlと純水4mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を70℃に加熱すると、水溶性液体層82%で分離した。
【0043】
[相分離実施例12]
2,5,8,11‐テトラオキサペンタデカン4mlと純水16mlとを30mlのスクリュー管に入れ、20℃において手で振り混ぜ混合した。この混合液は流動がおさまった後も均一な外観を維持した。この混合液を70℃に加熱すると、水溶性液体層17%で分離した。
【0044】
相分離実施例4、9、10から、1‐エトキシ‐2−(2‐エトキシエトキシ)エタンは純水との混合比20:80〜80:20の範囲で加熱により相分離することがわかる。
相分離実施例7、11、12から、2,5,8,11‐テトラオキサペンタデカンは純水との混合比20:80〜80:20の範囲で加熱により相分離することがわかる。
【0045】
実施例1〜8の70℃で相分離したときの水溶性液体層にはそれぞれ相当量の水を含んでいるが、その含水量あるいはやや多めの含水量の水溶性液体をドロー溶液として、海水相当の浸透圧の処理液(3.5%食塩水)から水分を吸収することを確認するために吸水実施例1〜8を実施した。
【0046】
[吸水
参考例1]
2‐ブトキシエタノールと純水との体積比60:40の混合溶液(計算浸透圧11.4MPa)50mlと3.5%食塩水(計算浸透圧2.9MPa)50mlとを、面積28cm
2のホリアキ株式会社製 セロファンシート『ラップインセロパック』を介して接触させ静置した。8時間後、2‐ブトキシエタノール層は64mlに、食塩水層は36mlになった。
【0047】
[吸水実施例2]
2‐イソブトキシエタノールと純水との体積比70:30の混合溶液(計算浸透圧13.3MPa)50mlと3.5%食塩水(計算浸透圧2.9MPa)50mlとを、面積28cm
2のホリアキ株式会社製 セロファンシート 『ラップインセロパック』を介して接触させ静置した。8時間後、2‐イソブトキシエタノール層は58mlに、食塩水層は42mlになった。
【0048】
[吸水実施例3]
2‐[2‐(ベンジルオキシ)エトキシ]エタノールと純水との体積比70:30の混合溶液(計算浸透圧9.6MPa)50mlと3.5%食塩水(計算浸透圧2.9MPa)50mlとを、面積28cm
2のホリアキ株式会社製 セロファンシート『ラップインセロパック』を介して接触させ静置した。8時間後、2‐[2‐(ベンジルオキシ)エトキシ]エタノール層は56mlに、食塩水層は44mlになった。
【0049】
[吸水実施例4]
1‐エトキシ‐2−(2‐エトキシエトキシ)エタンと純水との体積比90:10の混合溶液(計算浸透圧12.5MPa)50mlと3.5%食塩水(計算浸透圧2.9MPa)50mlとを、面積28cm
2のホリアキ株式会社製 セロファンシート『ラップインセロパック』を介して接触させ静置した。8時間後、1‐エトキシ‐2−(2‐エトキシエトキシ)エタン層は79mlに、食塩水層は21mlになった。
【0050】
[吸水実施例5]
2‐[2‐(2‐メトキシエトキシ)エトキシ]プロパンと純水との体積比80:20の混合溶液(計算浸透圧11.1MPa)50mlと3.5%食塩水(計算浸透圧2.9MPa)50mlとを、面積28cm
2のホリアキ株式会社製 セロファンシート『ラップインセロパック』を介して接触させ静置した。8時間後、2‐[2‐(2‐メトキシエトキシ)エトキシ]プロパン層は78mlに、食塩水層は22mlになった。
【0051】
[吸水実施例6]
1−アセトキシ‐2‐(2‐エトキシエトキシ)エタンと純水との体積比80:20の混合溶液(計算浸透圧11.3MPa)50mlと3.5%食塩水(計算浸透圧2.9MPa)50mlとを、面積28cm
2のホリアキ株式会社製 セロファンシート『ラップインセロパック』を介して接触させ静置した。8時間後、1−アセトキシ‐2‐(2‐エトキシエトキシ)エタン層は71mlに、食塩水層は29mlになった。
【0052】
[吸水実施例7]
2,5,8,11‐テトラオキサペンタデカンと純水との体積比90:10の混合溶液(計算浸透圧9.6MPa)50mlと3.5%食塩水(計算浸透圧2.9MPa)50mlとを、面積28cm
2のホリアキ株式会社製 セロファンシート『ラップインセロパック』を介して接触させ静置した。8時間後、2,5,8,11‐テトラオキサペンタデカン層は77mlに、食塩水層は23mlになった。
【0053】
[吸水実施例8]
1‐プロポキシ‐2‐プロパノールと純水との体積比70:30の混合溶液(計算浸透圧13.0MPa)50mlと3.5%食塩水(計算浸透圧2.9MPa)50mlとを、面積28cm
2のホリアキ株式会社製 セロファンシート『ラップインセロパック』を介して接触させ静置した。8時間後、1‐プロポキシ‐2‐プロパノール層は73mlに、食塩水層は27mlになった。