(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
相互に対向する天面部及び底面部と、それらの相対する側辺同士を連設するとともに、相互に対向する第1及び第2の側面部と、両端に形成された開口部とからなり、前記開口部から内部に挿入させた電子機器を所定位置にて固定することにより、当該電子機器を収納する収納用筐体と、
前記収納用筐体に着脱自在に取り付けられることにより、当該収納用筐体の一端側の開口部を外側から覆うカバー部材と、
前記収納用筐体の所定箇所に取り付けられ、当該収納用筐体を持ち運ぶ際に使用者が握持可能なハンドル部と、
を備え、
前記天面部及び底面部が、それぞれ対面視X字状となるよう切り欠いて形成されているものであることを特徴とする電子機器用プロテクトケース。
前記第1及び第2の側面部は、前記天面部及び底面部の各両端部近傍における2箇所で、それぞれ相対する側辺同士を柱状に連設するものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器用プロテクトケース。
前記収納用筐体は、前記電子機器の両側面に予め取り付けた固定部材を所定位置にて固定させることにより、当該電子機器を収納するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器用プロテクトケース。
前記カバー部材は、前記収納用筐体の一端側の開口部分において、前記天面部及び底面部の所定箇所に設けられたカバー用軸支部を介して取り付けられることにより、当該カバー用軸支部を軸として、水平方向に回動自在となっているものであることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の電子機器用プロテクトケース。
前記カバー部材は、側面視コ字状に形成され、その開口側の各端辺を前記天面部及び底面部の開口部側の各端辺にそれぞれ当接するよう取り付けられるものであることを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の電子機器用プロテクトケース。
前記ハンドル部は、前記天面部に設けられた1対のハンドル用ヒンジ部を介し、1対取り付けられ、使用者が握持する際に、上方向に向けてそれぞれ起立可能となっているものであることを特徴とする請求項1〜5何れか1項記載の電子機器用プロテクトケース。
天面部と、当該天面部の両側辺の所定位置において下方向に向けて相互に相対するよう立設されるとともに、その先端が、それぞれ、内方向に向けて所定長さ折り曲げて延設されてなる第1及び第2の側面部と、両端に形成された開口部とからなり、前記開口部から内部に挿入させた電子機器を所定位置にて固定することにより、当該電子機器を収納する収納用筐体と、
前記収納用筐体に着脱自在に取り付けられることにより、当該収納用筐体の一端側の開口部を外側から覆うカバー部材と、
前記収納用筐体の所定箇所に取り付けられ、当該収納用筐体を持ち運ぶ際に使用者が握持可能なハンドル部と、
を備え、
前記天面部が、対面視X字状となるよう切り欠いて形成されているものであることを特徴とする電子機器用プロテクトケース。
前記第1及び第2の側面部は、前記天面部の両端部近傍における2箇所で、それぞれ柱状に立設されてなるものであることを特徴とする請求項7記載の電子機器用プロテクトケース。
前記カバー部材は、側面視L字状に形成され、その一端辺が前記収納用筐体の天面部の開口部側端辺に、他端辺が、前記第1及び第2の側面部のうち、前記開口部側において取り付けられ、前記開口方向に突出したカバー固定部材の端辺に当接するよう取り付けられるものであることを特徴とする請求項7又は8記載の電子機器用プロテクトケース。
前記ハンドル部は、前記第1又は第2の側面部のうち、何れかに取り付けられたものであることを特徴とする請求項7〜9何れか1項記載の電子機器用プロテクトケース。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、据え置き型の電子機器を持ち運ぶ場合には、特許文献1や2のように、専用のキャリングケースを用意しなければならず、また、ラックに搭載したい場合には、特許文献3のように、専用のラックマウントシャーシを用意する必要があるが、これらを別々に用意するにはコストがかかりすぎてしまうという問題が指摘されている。
【0007】
また、コンサートやイベント会場において、据え置き型の電子機器等の各機材を設置する際には、キャリングケースに各機材を収納して会場まで運送し、現場でキャリングケースから機材を取り出して、それらをバラバラに持ち運び、設営していたため、その作業にかなりの時間を要していた。また、小規模なイベント会場等の場合、スペースが確保できないため、運搬から設営に至る作業が非常にやりにくいという問題も指摘されていた。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためのもので、剛性と軽量化を保ちつつ、電子機器の製品シリーズのいかなる組み合わせでも1パッケージとして安全に運送、或いは、現場での持ち運びが行えるとともに、電子機器等を収納したまま、机上や路上(床)への設置、或いは、ラックへの搭載をも可能とする多様なシーンで用いることができる電子機器用プロテクトケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題に対応するため、本発明は、以下の技術的手段を講じている。
即ち、請求項1記載の発明は、相互に対向する天面部及び底面部と、それらの相対する側辺同士を連設するとともに、相互に対向する第1及び第2の側面部と、両端に形成された開口部とからなり、前記開口部から内部に挿入させた電子機器を所定位置にて固定することにより、当該電子機器を収納する収納用筐体と、前記収納用筐体に着脱自在に取り付けられることにより、当該収納用筐体の一端側の開口部を外側から覆うカバー部材と、前記収納用筐体の所定箇所に取り付けられ、当該収納用筐体を持ち運ぶ際に使用者が握持可能なハンドル部とを備え、前記天面部及び底面部が、それぞれ対面視X字状となるよう切り欠いて形成されているものであることを特徴とする電子機器用プロテクトケースである。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子機器用プロテクトケースであって、前記第1及び第2の側面部は、前記天面部及び底面部の各両端部近傍における2箇所で、それぞれ相対する側辺同士を柱状に連設するものであることを特徴としている。さらに、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電子機器用プロテクトケースであって、前記収納用筐体は、前記電子機器の両側面に予め取り付けた固定部材を所定位置にて固定させることにより、当該電子機器を収納するものであることを特徴としている。
【0011】
そして、請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れか1項記載の電子機器用プロテクトケースであって、前記カバー部材は、前記収納用筐体の一端側の開口部分において、前記天面部及び底面部の所定箇所に設けられたカバー用軸支部を介して取り付けられることにより、当該カバー用軸支部を軸として、水平方向に回動自在となっているものであることを特徴としている。
【0012】
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れか1項記載の電子機器用プロテクトケースであって、前記カバー部材は、側面視コ字状に形成され、その開口側の各端辺を前記天面部及び底面部の開口部側の各端辺にそれぞれ当接するよう取り付けられるものであることを特徴としている。また、請求項6記載の発明は、請求項1〜5何れか1項記載の電子機器用プロテクトケースであって、前記ハンドル部は、前記天面部に設けられた1対のハンドル用ヒンジ部を介し、1対取り付けられ、使用者が握持する際に、上方向に向けてそれぞれ起立可能となっているものであることを特徴としている。
【0013】
またさらに、請求項7記載の発明は、天面部と、当該天面部の両側辺の所定位置において下方向に向けて相互に相対するよう柱状に立設されるとともに、その先端が、それぞれ、内方向に向けて所定長さ折り曲げて延設されてなる第1及び第2の側面部と、両端に形成された開口部とからなり、前記開口部から内部に挿入させた電子機器を所定位置にて固定することにより、当該電子機器を収納する収納用筐体と、前記収納用筐体に着脱自在に取り付けられることにより、当該収納用筐体の一端側の開口部を外側から覆うカバー部材と、前記収納用筐体の所定箇所に取り付けられ、当該収納用筐体を持ち運ぶ際に使用者が握持可能なハンドル部とを備え、前記天面部が、対面視X字状となるよう切り欠いて形成されているものであることを特徴とする電子機器用プロテクトケースである。
【0014】
そして、請求項8記載の発明は、請求項7記載の電子機器用プロテクトケースであって、前記第1及び第2の側面部は、前記天面部の両端部近傍における2箇所で、それぞれ立設されてなるものであることを特徴としている。さらに、請求項9記載の発明は、請求項7又は8記載の電子機器用プロテクトケースであって、前記カバー部材は、側面視L字状に形成され、その一端辺が前記収納用筐体の天面部の開口部側端辺に、他端辺が、前記第1及び第2の側面部のうち、前記開口部側において取り付けられ、前記開口方向に突出したカバー固定部材の端辺に当接するよう取り付けられるものであることを特徴としている。
【0015】
さらに、請求項10記載の発明は、請求項7〜9何れか1項記載の電子機器用プロテクトケースであって、前記ハンドル部は、前記第1又は第2の側面部のうち、何れかに取り付けられたものであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、剛性と軽量化を保ちつつ、電子機器の製品シリーズのいかなる組み合わせでも1パッケージとして安全に運送、或いは、現場での持ち運びが行えるとともに、電子機器等を収納したまま、机上や路上(床)への設置、或いは、ラックへの搭載をも可能とする多様なシーンで用いることができるため、据え置き型の電子機器等を用いての作業全般がしやすく、また、製造コストの削減にも繋がる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態について示した図で、(a)は天面図、(b)は底面図を表している。
【
図2】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態について示した図で、(a)は左側面図、(b)は右側面図を表している。
【
図3】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態において、カバー部材を開き、ハンドル部を起立させた状態示した斜視図である。
【
図4】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態において、電子機器を内部に固定させた状態を示した図で、(a)は天面側からの斜視図、(b)は底面側からの斜視図を表している。
【
図5】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態について示した図で、(a)は底面図、(b)は天面図を表している。
【
図6】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態について示した図で、(a)は左側面図、(b)は右側面図を表している。
【
図7】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態において、電子機器を内部に固定させた状態を示した図で、(a)は天面側からの斜視図、(b)は底面側からの斜視図を表している。
【
図8】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態において、カバー部材を外す流れを示した概略図(右側面図)である。
【
図9】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1及び2の実施形態において、電子機器を内部に固定させた状態を示した比較図で、(a)は第1の実施形態における右側面図、(b)は第2の実施形態における右側面図である。
【
図10】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態において、電子機器を内部に挿入させて収納する流れを示した斜視概略図である。
【
図11】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態において、電子機器を内部に挿入させて収納する流れを示した右側面概略図である。
【
図12】本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態において、電子機器を収納した状態で電子機器用プロテクトケースを設置する際の形態を示した概略図で、(a)は載せ台への設置、(b)はラックマウントへの搭載、(c)はラックマウントケースへの搭載を表したものである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態について示した図で、(a)は天面図、(b)は底面図を表し、
図2は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態について示した図で、(a)は左側面図、(b)は右側面図を表している。また、
図3は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態において、カバー部材を開き、ハンドル部を起立させた状態示した斜視図である。
【0019】
さらに、
図4は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態において、電子機器を内部に固定させた状態を示した図で、(a)は天面側からの斜視図、(b)は底面側からの斜視図を表している。なお、符号については、10は電子機器用プロテクトケース、12は天面部、14は底面部、16は第1の側面部、18は第2の側面部、20は開口部、22は収納用筐体、24はカバー部材、26はハンドル部、28はスライド部材、30はカバー用軸支部、32はハンドル用ヒンジ部、Dは電子機器を示している。
【0020】
まず、本実施形態における電子機器用プロテクトケース10は、
図1及び2に示すように、収納用筐体22と、カバー部材24と、ハンドル部26を備えている。そして、収納用筐体22は、相互に対向する天面部12及び底面部14と、それらの相対する側辺同士を連設するとともに、相互に対向する第1の側面部16と、第2の側面部18と、両端に形成された開口部20とから構成されており、
図4に示すように、開口部20から挿入させた電子機器Dを内部に収納することができるようになっている。なお、電子機器Dは、
図3等に示す収納用筐体22の内部に取り付けられたスライド部材28上を滑らせることにより、内部へスムースに挿入できるようになっている。また、スライド部材28の電子機器Dとの接触面には、ABS樹脂加工を施しておくと、電子機器Dの外面へのキズ防止等に繋がる。
【0021】
さらに、天面部12と底面部14は、
図1(a)、(b)等に示すように、対面視X字状となるよう所定箇所が切り欠いて形成されている。このように、X字状に形成したものを用いることで、電子機器用プロテクトケース10全体の軽量化を図ることができ、また、外部からの衝撃による圧力をうまく分散させることができるわけである。
【0022】
続いて、第1の側面部16と、第2の側面部18は、
図2(a)、(b)に示すように、天面部12及び底面部14の各両端部分近傍における2箇所で、これらを柱状に連設するように構成されている。このように、各側面部に間隙を作ることで、電子機器用プロテクトケース10全体の軽量化を図るという目的と、
図3に示すように、電子機器Dを収納して動作させる際に発生する熱を持ったエアをうまく外部へと逃がす(ファン等により)という目的が達成される。また、第1の側面部16と、第2の側面部18は、それぞれ、中間部分が内側に向け屈曲した柱状となっているが、このような形状とすることで、低重心化が図れ、さらに、外部からの圧力を吸収しやすくなっている。
【0023】
次に、カバー部材24は、収納用筐体22の一端側の開口部20を外部から覆うもので、
図3に示すように、天面部12と、底面部14の開口部20近傍の上下において設けられたカバー用軸支部30を介して取り付けられている。このような構成となっているため、カバー用軸支部30を軸として、カバー部材24を水平方向に自在に回動させることができるため、開口部20をカバー部材24によって閉じる/開ける、といった動作を簡単に行うことができるわけである。
【0024】
また、本実施形態では、カバー部材24は、
図2(a)、(b)に示すように、側面視コ字状に形成されていて、開口部20を閉じると、開口している側の各端辺(
図3に示す上端辺a、下端辺b)が、天面部12と底面部14の開口部20側の各端辺にそれぞれ当接するように取り付けられるものである。
【0025】
続いて、本実施形態では、ハンドル部26は、
図1に示すように、天面部12のうち、切り欠いたX字状の交点部分の両側面側に設けられた左右1対のハンドル用ヒンジ部32にそれぞれ1対取り付けられており、電子機器用プロテクトケース10を持ち運ぶ際には、
図3に示すように、上方向に向けてそれぞれ起立させ、それを使用者が握持することにより、安定して持ち運ぶことができるようになっている。
【0026】
続いて、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図5は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態について示した図で、(a)は底面図、(b)は天面図を表し、
図6は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態について示した図で、(a)は左側面図、(b)は右側面図を表している。また、
図7は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態において、電子機器を内部に固定させた状態を示した図で、(a)は天面側からの斜視図、(b)は底面側からの斜視図を表している。
【0027】
さらに、
図8は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態において、カバー部材を外す流れを示した概略図(右側面図)である。また、
図9は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1及び2の実施形態において、電子機器を内部に固定させた状態を示した比較図で、(a)は第1の実施形態における右側面図、(b)は第2の実施形態における右側面図である。
【0028】
そして、
図10は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態において、電子機器を内部に挿入させて収納する流れを示した斜視概略図である。また、
図11は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態において、電子機器を内部に挿入させて収納する流れを示した右側面概略図である。そして、
図12は、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第2の実施形態において、電子機器を収納した状態で電子機器用プロテクトケースを設置する際の形態を示した概略図で、(a)は載せ台への設置、(b)はラックマウントへの搭載、(c)はラックマウントケースへの搭載を表したものである。
【0029】
なお、符号については、34が延設部、36がカバー固定部材、38がカバー用留め具、40がネジ部材、42がネジ孔、43が固定部材、44が載せ台、46がラックマウント、48がラックマウント固定部材、50がラックマウントケースを示す以外は、第1の実施形態において用いたものと同じである。
【0030】
まず、まず、本実施形態における電子機器用プロテクトケース10は、
図5及び6に示すように、収納用筐体22と、カバー部材24と、ハンドル部26を備えている。そして、収納用筐体22は、天面部12と、この天面部12の両側辺の所定位置において下方向(底方向)に向けて相互に相対するよう立設されるとともに、その先端が、それぞれ内方向(本実施形態では、相対する方向)に向けて、所定の長さ折り曲げてなる(延設部34)第1の側面部16と、第2の側面部18と、両端に形成された開口部20とから構成されており、
図7に示すように、開口部20から挿入させた電子機器Dを内部に収納することができるようになっている。
【0031】
さらに、天面部12は、
図5(a)等に示すように、対面視X字状となるよう所定箇所が切り欠いて形成されている。このように、X字状に形成したものを用いることで、電子機器用プロテクトケース10全体の軽量化を図ることができ、また、外部からの衝撃による圧力をうまく分散させることができるわけである。なお、本実施形態では、第1の実施形態のように底面部14が存在しないが、収納した電子機器の底面が、この底面部14の代用となり、強度が保たれる。
【0032】
続いて、第1の側面部16と、第2の側面部18は、
図6(a)、(b)に示すように、天面部12の各両端部分近傍における2箇所で、それぞれ柱状に立設するように構成されている。このように、各側面部に間隙を作ることで、電子機器用プロテクトケース10全体の軽量化を図るという目的と、
図7に示すように、電子機器Dを収納して動作させる際に発生する熱を持ったエアをうまく外部へと逃がす(ファン等により)という目的が達成される。また、第1の側面部16と、第2の側面部18は、それぞれ、中間部分が内側に向け屈曲した柱状となっているが、このような形状とすることで、低重心化が図れ、さらに、外部からの圧力を吸収しやすくなっている。なお、第1の実施形態に比べ、本実施形態における第1の側面部16と第2の側面部18は、より深く屈曲させた形状としている。そのため、第1の実施形態よりも、低重心化が際だつことになる。
【0033】
次に、カバー部材24は、収納用筐体22の一端側の開口部20を外部から覆うもので、
図6(a)、(b)及び
図8に示すように、天面部12の開口部20近傍と、第1の側面部16と第2の側面部18のうち、開口部20側においてそれぞれ取り付けられた開口方向に突出したカバー固定部材36にカバー用留め具38を用いてそれぞれ固定されている。このような構成となっているため、
図8に示すように、カバー用留め具38の加減(ゆるめる、取り外す)により、カバー部材24を自在に固定或いは取り外しすることができ、開口部20をカバー部材24によって閉じる/開ける、といった動作を簡単に行うことができるわけである。また、カバー用留め具38によりしっかりと固定させるため、電子機器用プロテクトケース10を持ち運んでいる際に、開口部20が開いてしまうといったトラブルを防ぐことが可能となっている。
【0034】
また、本実施形態では、カバー部材24は、
図6(a)、(b)に示すように、側面視L字状に形成されていて、開口部20を閉じると、各端辺(
図8に示す上端辺a、下端辺b)が、天面部12の開口部20側の端辺と、カバー固定部材36の端辺にそれぞれ当接するように取り付けられるものである。
【0035】
続いて、本実施形態では、ハンドル部26は、
図5、
図6等に示すように、第1の側面部16に取り付けられてなるもので、第1の側面部16の間隙を橋渡しするような構成となっている。そして、電子機器用プロテクトケース10を持ち運ぶ際には、ハンドル部26を使用者が握持することにより、安定して持ち運ぶことができるようになっている。
【0036】
次に、本発明に係る電子機器用プロテクトケースの第1の実施形態と、第2の実施形態について比較をしていく。まず、
図9(a)は、第1の実施形態における電子機器用プロテクトケース10に電子機器Dを収納した状態を示した右側面図で、(b)は第2の実施形態における電子機器用プロテクトケース10に電子機器Dを収納した状態を示した右側面図である。なお、参考寸法は、L1が141mm、L2が360mm、L3が130mm、L4が378mmである。
【0037】
第1の実施形態における電子機器用プロテクトケース10(以下、ケース1とする。)は、電子機器Dを収納した際に、電子機器Dのスイッチ側の面と、カバー部材24との間が狭くなってしまっているのに対し、第2の実施形態における電子機器用プロテクトケース10(以下、ケース2とする。)は、カバー固定部材36を備えているため、カバー部材24と電子機器Dのスイッチ側の面との間が、ある程度確保されている。従って、カバー部材24を外さなくても、電子機器Dのスイッチを操作することができるという点で、ケース2の方が有効なものとして用いることが可能である。
【0038】
また、ケース1は、カバー部材24が、カバー用軸支部30を軸として、水平方向に自在に回動できるようになっているため(
図3参照)、運搬時にカバー部材24が開いてしまうトラブルが生じる可能性があるが、ケース2は、カバー部材24を天面部12と、カバー固定部材36にカバー用留め具38を用いて固定するため(
図7等参照)、そのようなトラブルが生じないというメリットがある。なお、カバー用留め具38は、工具を用いずとも容易に取り外せるものを用いるのが好ましい。
【0039】
続いて、ケース1は、電子機器Dを収納する際には、予め電子機器Dの両側面に取り付けた固定部材43を用いて固定させるが(
図10参照)、電子機器Dのサイズや組み合わせにより、交換しなくてはならず、作業が繁雑であるのに対し、ケース2は、第1の側面部16、第2の側面部18に直接固定する(ネジ部材40、ネジ孔42を用いて)構成となっているため(
図11参照)、ケース1の固定部材43に相当するものが不要で、作業が楽になる。また、ケース2の内面に、摩擦係数の少ない樹脂等を緩衝部材として取り付けておくことで、電子機器Dの表面に生じてしまうキズを大幅に削減できるようになる。
【0040】
次に、
図9に示すように、ケース1は、ケース2に比較して、底面部14等存在することから、高さ方向がどうしても高くなってしまう(L1>L3)。そのため、狭い規格のラックマウントへの搭載は難しいのに対し、ケース2は、底面部14が存在しないため、ダウンサイズ化が図られ、狭い規格のラックマウントでも搭載が可能となっている。
【0041】
なお、ケース2は、
図12に示すように、(a)の載せ台44への搭載に限らず、(b)のラックマウント46や、(c)のラックマウントケース50への搭載も可能となっている。そして、ケース2を2台連結した状態でラックマウント46への搭載を行う際には、ラックマウント固定部材48により、ケース2をラックマウント内に固定するようにする。ケース2同士の連結は、図示しない部材を用いて相互に固定連結させるようにする。
【0042】
ところで、ケース部材24は、アクリル部材が用いられるが、これを透過して電子機器Dを覗いた際に、歪んで見えないようにするため、ヒューマエルゴノミクスの基本数値を採用し、表示判読距離と視線入射角より、歪みが発生する範囲の最適化数値を割り出し、その数値に沿って、例えば、ケース2のように、カバー固定部材36の長さと、カバー部材24の形状を調整することが非常に好ましい。
【0043】
また、ケース1は、カバー部材24が、底面部14側にまで及んでおり、さらに、天面部12に取り付けられたハンドル部26を握持し、持ち上げる動作の過程で、電子機器Dの組み合わせで重心ポイントが変位するため、底面部14側の部分にキズが生じてしまう可能性がある。一方、ケース2は、カバー部材24が底面側にまで及んでいないことから床面で擦れることがなく、さらに、ハンドル部26を第1の側面部16に取り付け、使用者の動作を設計的にコントロールしているため、たとえ、電子機器Dの組み合わせで重心ポイントが変位しても、カバー部材24にキズが生じる可能性が低くなるというメリットがある。
【0044】
続いて、ケース1は、ハンドル部26が、天面部12のうち、切り欠いたX字状の交点部分の両側面側に設けられた左右1対のハンドル用ヒンジ部32にそれぞれ1対取り付けられており、このハンドル部26を両方とも上方向に起立させ、使用者が握持ことで、ケース1を持ち運びやすくしている。これに対し、ケース2は、ハンドル部26を第1の側面部16に取り付けている。そのような構成にすることで、ケース2の運搬時の振動等が抑えられることは勿論、ケース1のように天面部12にハンドル部26を取り付けるよりも製造コストが抑えられるというメリットがある。また、ケース2の場合、電子機器を収納した状態から持ち運ぶ際には、通常使用者は左手によりハンドル部26を握持する傾向にあるが、左手で持ち上げると、天面部12側が使用者の外側に向くため、外部の衝撃等から電子機器を保護しやすいというメリットもある。
【0045】
次に、ケース1及びケース2による電子機器の収納について比較していく。まず、ケース1は、
図10に示すように、使用する電子機器Dの両側面に予め専用の固定部材43を装着させておき、続いて、使用者が電子機器Dを持ち上げて浮かせた状態で、電子機器用プロテクトケース10の開口部20から挿入し、さらに、電子機器Dをスライド部材28上にて矢印の方向へスライドさせていく。
【0046】
その後、固定部材43のネジ孔42と、電子機器用プロテクトケースのネジ孔42とを合わせ、ネジ部材40にて相互に締めて固定させることで、電子機器の収納が完了する。なお、
図10に示すように、電子機器Dは2段重ねとなっているが、このような場合、下段の電子機器Dの上面に、上段の電子機器Dのゴム足の位置に合わせて窪みを設けておき、その窪みに上段の電子機器Dのゴム足を合わせて積み重ねるようにすると、上段と下段の電子機器Dに取り付けた固定部材43の相対位置をうまく合わせることができるようにしておくのが作業上好ましい。
【0047】
一方、ケース2は、
図11に示すように、電子機器Dをテーブル等に置いたまま、電子機器用プロテクトケース10を矢印の方向にスライドさせて、電子機器Dを挿入する。なお、このように電子機器Dを持ち上げて浮かせる必要がないのは、ケース2には、底面部16が存在しないためである。挿入後は、電子機器Dのネジ孔42を電子機器用プロテクトケース10のネジ孔42を合わせ、ネジ部材40により相互に締めて固定させることで、電子機器Dの収納が完了する。
【0048】
なお、ケース1の収納作業は、概ね20分程度の時間を要するが、ケース2の収納作業は、3分程度の時間で終了させることが可能である。また、ケース2は、ケース1のように必要な部品数を大幅に削減することが可能であるため、製造コストの削減にも繋がる。その他、ケース1は、
図3等にあるように、各部品(例えば、天面部12、底面部14等々)をそれぞれ相互に取り付ける面合成の機械加工が施されているが、ケース2は、
図5等にあるように、基本は、1つの部材を折り曲げて加工する板金加工が施されているため、ケース1に比べ、部品数が大幅に削減されるため、製造コストという面で大きなメリットとなっている。