(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6382072
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】フリーロックジョイント
(51)【国際特許分類】
F16C 11/10 20060101AFI20180820BHJP
F16C 11/06 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
F16C11/10 F
F16C11/06 R
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-224151(P2014-224151)
(22)【出願日】2014年11月4日
(65)【公開番号】特開2016-89923(P2016-89923A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2016年8月19日
【審判番号】不服2017-9200(P2017-9200/J1)
【審判請求日】2017年6月23日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398042576
【氏名又は名称】三恵工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】櫻木 喜代治
【合議体】
【審判長】
中村 達之
【審判官】
小関 峰夫
【審判官】
内田 博之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−308072(JP,A)
【文献】
実開昭55−142719(JP,U)
【文献】
実開昭58−129321(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3161736(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 11/00 - 11/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面の少なくとも一部が球面状のヘッド部及び前記ヘッド部から突き出るように設けられる軸部を備えるボールスタッドと、
一端に前記ヘッド部より小径に形成された開口を有し、前記開口から前記軸部を突出させた状態で前記ヘッド部を回転可能に保持する筒状のソケットと、
前記ソケット内に前記ヘッド部と当接するよう設けられる支持部材と、
前記ソケット内に軸方向にスライド可能に設けられる可動部材と、
前記支持部材と前記可動部材の間に配備されるバネと、
前記可動部材とは別個に設けられ、前記ソケットとのねじ結合により前記ソケットの他端側に装着されるベース部材と、を備え、
前記ベース部材は、前記ソケットのねじ込みにより前記可動部材を押し込んでスライドさせる押込部材を備え、
前記支持部材は、前記可動部材のスライドに伴い圧縮する前記バネのバネ圧が作用することにより、前記ソケットに前記ヘッド部を押し当て、
前記可動部材には、コイルバネよりなる前記バネが周囲に配備される押圧部材が設けられ、
前記押圧部材は、前記可動部材のスライドに伴い前記支持部材を押圧するフリーロックジョイント。
【請求項2】
前記ソケットは、他端に貫通孔を有する底面部を有し、前記押込部材は前記貫通孔に挿通されている請求項1に記載のフリーロックジョイント。
【請求項3】
前記押込部材は、外周面に雄ネジが形成されており、
前記貫通孔は、内周面に前記雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている請求項2に記載のフリーロックジョイント。
【請求項4】
前記ソケットの外周面には、平面視六角形状の把持部が外周面から突き出るようにして設けられている請求項1〜3のいずれかに記載のフリーロックジョイント。
【請求項5】
前記支持部材には、前記ヘッド部の外周面の球面に沿ってへこむ窪み部が形成されている請求項1〜4のいずれかに記載のフリーロックジョイント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば照明やテレビ、カメラなどの機器を机や台、床上に位置調整可能に設置したり、各種の部材同士を角度調整可能に接続したりするのに用いられるフリーロックジョイントに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば照明やテレビ、カメラなどの機器を机や台、床上に置いて使用する場合、その設置位置を調整する必要があり、その調整機構としては種々のタイプが提案されているが、ボールジョイントを用いたものが提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、ボールジョイントを用いた位置調整機構を有するプロジェクタが開示されている。この特許文献1では、台などの上に2つの支持板を介して機器を置いて使用する場合の機器の位置調整を目的としており、各支持板から伸びる脚部が開脚することにより機器の位置調整が可能である。各脚部の先端部には、機器内部に固定部を介して回転可能に固定された球状のボールジョイントが接続されている。固定部の固定レバーには調整レバーが連結されており、この調整レバーを操作することにより固定レバーが作動する。固定レバーは、ボールジョイント上部に配置されているボール押さえと協働し、固定レバーが作動することにより支持ピンを中心としてボール押えが回転し、ボール押えにより固定部内に収納されたボールジョイントが固定されることで、ボールジョイントが回転不能となり、機器の位置が固定されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−160595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した特許文献1のような位置調整機構では、ボールジョイントが機器内に固定されているため、その機器専用としてしか利用することができない。また、ボールジョイントを回転不能に固定するのに、調整レバー、固定レバー、ボール押さえなどであるため、構造が複雑で製造コストがかかるという問題点がある。
【0006】
本発明は、上記した課題に着目してなされたもので、構造が簡単でかつ機器を容易に位置調整可能に設置できるフリーロックジョイントを提供することを目的とする。また、各種の部材同士も角度調整可能に接続できるフリーロックジョイントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の前記目的は、外周面の少なくとも一部が球面状のヘッド部及び前記ヘッド部から突き出るように設けられる軸部を備えるボールスタッドと、一端に前記ヘッド部より小径に形成された開口を有し、前記開口から前記軸部を突出させた状態で前記ヘッド部を回転可能に保持する筒状のソケットと、前記ソケット内に前記ヘッド部と当接するよう設けられる支持部材と、前記ソケット内に軸方向にスライド可能に設けられる可動部材と、前記支持部材と前記可動部材の間に配備されるバネと、前記ソケットとのねじ結合により前記ソケットの他端側に装着されるベース部材と、を備え、前記ベース部材は、前記ソケットのねじ込みにより前記可動部材を押し込んでスライドさせる押込部材を備え、前記支持部材は、前記可動部材のスライドに伴い圧縮する前記バネのバネ圧が作用することにより、前記ソケットに前記ヘッド部を押し当てるフリーロックジョイントにより達成される。
【0008】
上記構成のフリーロックジョイントにおいて、前記可動部材には、コイルバネよりなる前記バネが周囲に配備される押圧部材が設けられ、前記押圧部材は、前記可動部材のスライドに伴い前記支持部材を押圧することが好ましい。
【0009】
また、前記ソケットは、他端に貫通孔を有する底面部を有し、前記押込部材は前記貫通孔に挿通されていることが好ましい。
【0010】
また、前記押込部材は、外周面に雄ネジが形成されており、前記貫通孔は、内周面に前記雄ネジと螺合する雌ネジが形成されていることが好ましい。
【0011】
また、前記ソケットの外周面には、平面視六角形状の把持部が外周面から突き出るようにして設けられていることが好ましい。
【0012】
また、前記支持部材には、前記ヘッド部の外周面の球面に沿ってへこむ窪み部が形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明のフリーロックジョイントによると、構造が簡単であり、容易に機器の位置調整が可能であり、また、各種の部材同士も容易に任意の方向で固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係るフリーロックジョイントの側面図である。
【
図5】フリーロックジョイントを用いて機器を設置した状態の側面図である。
【
図28】フリーロックジョイントの動作を示す断面図である。
【
図29】フリーロックジョイントの動作を示す断面図である。
【
図30】フリーロックジョイントの動作を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実態形態について添付図面を参照して説明する。
図1〜
図3は、本発明の一実施形態に係るフリーロックジョイント1の外観構成を示し、
図4は、フリーロックジョイント1の内部構成を示している。
【0016】
このフリーロックジョイント1は、
図5に示すように、例えば照明やテレビ、カメラなどの機器Mを、机や台、床上に位置調整可能に設置したり、各種の部材S同士を角度調整可能に接続したりするのに用いられるものである。
【0017】
フリーロックジョイント1は、
図1〜
図4に示すように、ボールスタッド2と、筒状のソケット3と、ソケット3内にボールスタッド2のヘッド部20と当接するよう設けられる支持部材4と、ソケット3内に軸方向にスライド可能に設けられる可動部材5と、ソケット3内で支持部材4と可動部材5との間に配備されるバネ6と、ソケット3の他端(図示では下端)側に装着されるベース部材7とを備えている。さらに、フリーロックジョイント1はダストカバー8を備えている。
【0018】
ボールスタッド2は、
図6〜
図8に示すように、鉄や鋼鉄の他、非鉄金属などの金属材料により形成されており、略球形状のヘッド部20と、ヘッド部20から突き出るように設けられる軸部21とを備えている。軸部21は、機器や各種の部材が装着される部分であり、本実施形態では丸棒状に形成され、先端部分(ヘッド部20とは反対側の部分)が外周面に雄ネジが形成されたボルト部22となっている。また、軸部21のボルト部22及びヘッド部20の間にはフランジ23が設けられている。
【0019】
ヘッド部20は、外周面の少なくとも一部が断面視で円弧状に湾曲する球面状に形成されており、この球面状の部分がソケット3内で滑らかに転動することで、回転可能となっている。また、ヘッド部20は、軸部21が接続される側と反対側の頭頂部が平坦面に形成されている。
【0020】
ソケット3は、
図1〜
図4に示すように、軸方向一端(図示では上端)に開口30が形成された略円筒状の部材であり、鉄や鋼鉄の他、非鉄金属などの金属材料により形成されている。ソケット3の一端側の内周面には、内側に向かって突き出る突出部31が設けられており、ソケット3の開口30の径は、ボールスタッド2のヘッド部20の径よりも小さく、突出部31によりヘッド部20がソケット3の外部に抜け出るのが防止されている。ボールスタッド2のヘッド部20は、ソケット3内に回転可能に保持されており、ソケット3(突出部31)と支持部材4とで挟まれた状態で転動するように構成されている。また、ボールスタッド2の軸部21は、ソケット3の一端側の開口30から外部に突出している。ソケット3の突出部31の表面は、ボールスタッド2のヘッド部20の外周面の球面に沿った湾曲面に形成されており、これにより、ヘッド部20がソケット3内で滑らかに回転可能となっている。
【0021】
ソケット3は、本実施形態では、両端が開口する円筒状の胴体部32(
図9〜
図12に示す)と、胴体部32に固定される蓋部33(
図13〜
図16に示す)とから構成されている。胴体部32は、一端(図示では上端)側に上記開口30及び上記突出部31を有するとともに、一端側の外周面に凹状の溝部36が一周にわたって形成されている。この溝部36は、後述するダストカバー8を固定するためのものである。また、胴体部32の他端(図示では下端)側の外周面には、把持部34が外周面から突き出るように一周にわたって設けられている。把持部34は、所定の肉厚を有しかつ平面視六角形状の板状の部材よりなり、例えばスパナなどの専用工具で把持部34を掴むことでソケット3を容易に回転させることができる。また、胴体部32の他端側の内周面には、蓋部33のフランジ37が突き当たるよう拡径した段部35が設けられている。
【0022】
蓋部33は、一端(図示では上端)にフランジ37が設けられた有底円筒状の部材である。蓋部33の底面部38の中央位置には、底面部38を貫通する貫通孔39が形成されている。貫通孔39は、本実施形態では、内周面に雌ネジが形成されたボルト孔となっている。
【0023】
ソケット3の組み立てに際しては、胴体部32の他端側の開口から蓋部33を挿入することで、蓋部33のフランジ37を胴体部32の段部35に当接させ、この状態で、胴体部32の他端を蓋部33のフランジ37にかしめる。これにより、胴体部32と蓋部33とが分離不能かつ一体回転可能に連結される。
【0024】
支持部材4は、ソケット3内の蓋部33のフランジ34上に載置されている。支持部材4は、
図17〜
図20に示すように、所定の厚みを有する板状の部材よりなり、本実施形態では円盤状である。支持部材4は、鉄や鋼鉄の他、非鉄金属などの金属材料により形成されている。支持部材4の一方面(図示では上面)の中央位置には、ボールスタッド2のヘッド部20の外周面の球面に沿ってへこむ窪み部40が形成されている。これにより、ボールスタッド2のヘッド部20が支持部材4上でソケット3の突出部31と挟持された状態で滑らかに回転可能となっている。また、支持部材4の他方面(図示では下面)の中央位置には、後述するバネ6の位置決めのための円形の突起からなる隆起部41が形成されている。
【0025】
可動部材5は、ソケット3内の蓋部33の底面部38上に載置されている。可動部材5は、
図21〜
図23に示すように、所定の厚みを有する板状の部材よりなり、本実施形態では円盤状である。可動部材5は、鉄や鋼鉄の他、非鉄金属などの金属材料により形成されている。可動部材5には、円柱状の押圧部材9が可動部材5の一方面(図示では上面)に直立した姿勢で設けられている。押圧部材9は、常時は、先端(図示では上端)が上方に配置された支持部材4に接触しない長さに設定されている。そして、可動部材5の上方へのスライドに伴い、押圧部材9は支持部材4に接触して押圧するようになっている。
【0026】
バネ6は、
図4に示すように、支持部材4と可動部材5との間に配備されている。本実施形態では、バネ6はコイルバネで構成されており、押圧部材9の周囲に配備されている。バネ6は、自然長さの状態で支持部材4と可動部材5との間に配備されており、可動部材5の上方へのスライドに伴い圧縮して、バネ6の復帰しようとするバネ圧が支持部材4に作用する。これにより、支持部材4がソケット3の突出部31側に向けて付勢されるので、支持部材4によって、ボールスタッド2のヘッド部20はソケット3の突出部31に押し当てられる。
【0027】
ベース部材7は、ソケット3とのねじ結合によりソケット3の他端側に装着され、
図24〜
図27に示すように、平面視円形状の底壁部70と、底壁部70の周縁に立設される周壁部71とを備えている。周壁部71は、内側にソケット3の他端側の蓋部33を挿入できるように、内径が蓋部33の外径よりも若干大きく形成されている。底壁部70の一方面(図示では上面)の中心位置には、円柱状の押込部材10が直立した姿勢で設けられており、ベース部材7はソケット3に、押込部材10が貫通孔39に挿通された状態で装着されている。押込部材10は、本実施形態では、貫通孔39の内周面の雌ネジと螺合する雄ネジが外周面に形成されている。ベース部材7は、
図5に示すように、機器Mを机や台、床上に設置するのに机や台、床上に設置された基礎土台A(もしくは固定板)や、各種の部材Sに固定される。
【0028】
ダストカバー8は、弾性変形可能なゴム材又は軟質の合成樹脂材などによって構成され、ソケット3の上部及びソケット3内に収容されるボールスタッド2のヘッド部20を覆っている。ダストカバー8は、
図1及び
図4に示すように、軸方向の中央位置が膨らんだ略円筒状に形成されており、一端(図示では上端)がボールスタッド2の軸部21の外周面に固定されるとともに、他端(図示では下端)がソケット3の胴体部32の外周面に形成された溝部36に金属製のサークリップ80を介して固定されている。このダストカバー8により、ソケット3内に水や塵、異物が浸入するのが防止される。
【0029】
本実施形態のフリーロックジョイント1は、
図4に示すように、ソケット3がベース部材7にねじ込まれていない常時においては、バネ6のバネ圧が支持部材4にさほど作用しておらず、ボールスタッド2のヘッド部20はソケット3内で自由に回転可能である。よって、
図28に示すように、ボールスタッド2の軸部21の向きを上下・左右・斜めのあらゆる方向に変えることができるので、軸部21に取り付けられた機器Mの位置及び向きを自由に調整できる。また、フリーロックジョイント1により部材S同士を任意の調整した角度で接続することができる。
【0030】
そして、調整後は、
図29に示すように、ソケット3をベース部材7にねじ込むと、ベース部材7の押込部材10により可動部材5が押し込まれてソケット3内を上方にスライドする。これにより、バネ6が圧縮され、バネ6の圧縮により生じるバネ圧が支持部材4に作用する。その結果、ボールスタッド2のヘッド部20が支持部材4によりソケット3の突出部31に押し当てられるので、ヘッド部20はソケット3内で回転することが抑制される。ソケット3のねじ込み量を大きくすると、ボールスタッド2のヘッド部20を挟持する支持部材4及びソケット3の突出部31の間の締め付け力が強くなり、ヘッド部20が支持部材4によりソケット3の突出部31により強く押し当てられる。よって、最終的には、ボールスタッド2のヘッド部20がソケット3内で回転するのが規制されるので、機器Mや部材Sを調整した位置や角度などで保持することができる。このとき、
図30に示すように、可動部材5の押圧部材9が支持部材4を押圧することで、ボールスタッド2のヘッド部20がソケット3の突出部31にかなり強く当接する状態となり、機器Mや部材Sを調整した位置や角度などでより強く保持(固定)することができる。
【0031】
一方で、ソケット3のねじ込み量を小さくすると、ボールスタッド2のヘッド部20を挟持する支持部材4及びソケット3の突出部31の間の締め付け力が弱くなるので、ソケット3のねじ込み量を加減することにより、締め付け力を調整することができる。
【0032】
以上のように、本実施形態のフリーロックジョイント1によると、ある特定の機器専用としてしか利用することができないということはなく、様々な機器Mを位置調整可能に設置したり、各種の部材Sを角度調整可能に接続することができる。また、ソケット3のベース部材7へのねじ込みにより、調整後の機器Mや部材Sをその位置で保持できるので、調整が容易であり、また、構造が簡単であるので、製造コストも安価である。
【0033】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、可動部材5に押圧部材9が設けられているが、押圧部材9は支持部材4に設けられていてもよい。また、バネ6のバネ圧が強ければ、必ずしも押圧部材9を設ける必要はない。なお、押圧部材9を設けない場合には、バネ6は必ずしもコイルバネを用いる必要はなく、板バネなどを用いることもできる。
【0034】
また、上記実施形態では、ソケット3(蓋部33)の貫通孔39に雌ネジを形成し、ベース部材7の押込部材10に雄ネジを形成して、ソケット3及びベース部材7をねじ結合しているが、例えば、ソケット3(蓋部33)の外周面に雄ネジを形成し、ベース部材7の周壁部71の内周面に雌ネジを形成して、ソケット3及びベース部材7をねじ結合してもよい。なお、この場合には、ソケット3(蓋部33)に底面部38を必ずしも設ける必要はない。
【0035】
また、上記実施形態では、ベース部材7を机や台、床上に設置された基礎土台A(もしくは固定板)に固定しているが、ベース部材7の形状を大きくすることで、ベース部材7自体を机や台、床上に設置する基礎土台としてもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 フリーロックジョイント
2 ボールスタッド
3 ソケット
4 支持部材
5 可動部材
6 バネ
7 ベース部材
9 押圧部材
10 押込部材
34 把持部
38 底面部
39 貫通孔
40 窪み部