特許第6382079号(P6382079)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6382079
(24)【登録日】2018年8月10日
(45)【発行日】2018年8月29日
(54)【発明の名称】電気ストーブ
(51)【国際特許分類】
   F24C 7/04 20060101AFI20180820BHJP
   F24C 15/36 20060101ALI20180820BHJP
【FI】
   F24C7/04 C
   F24C15/36 J
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-236722(P2014-236722)
(22)【出願日】2014年11月21日
(65)【公開番号】特開2016-99057(P2016-99057A)
(43)【公開日】2016年5月30日
【審査請求日】2017年4月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 房俊
(72)【発明者】
【氏名】白原 悠希
【審査官】 根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−111573(JP,A)
【文献】 実開昭52−087152(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 7/00、7/04−7/06
F24C 5/00−5/20
F24C 3/00−3/14
F24B 1/00−13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱体と、該発熱体の後方に備えられこの発熱体から放射される熱を前方に反射する反射板と、左右に設けた縦ロットに複数の横ロットを掛け渡して形成され前記発熱体の前方を覆うように設置されたガード体とを備えた本体ケース部を、上下角度変更自在に設定可能な電気ストーブに於いて、前記ガード体の内側で、上端が発熱体の赤熱部分の下端よりも下方に位置するように遮熱ガード板を設け、前記遮熱ガード板は、前面に垂直方向に凸部が複数形成されると共に、該凸部は通常は前方の横ロットとは当接せずに離れていて、前方の横ロットが押圧されて内側に変形すると当接するように設けたことを特徴とする電気ストーブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒータの輻射熱によって暖房を行う電気ストーブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものに於いては、前面に略長方形状の開口を有する略直方体形状のケーシング内に、発熱体としてのシーズヒータを配置すると共に、該シーズヒータの後方及び側方にシーズヒータの熱を前方に反射する反射板を配置した本体ケース部の仰角や俯角を変更するヒータ角度変更機構を備えたものがあった。
(例えば特許文献1参照)
【0003】
又、電気ストーブの正面反射板の清掃をする際、ヒータに直接手が触れてヒータが汚れたり破損したりするのを防止するため、ヒータの前方にヒータの軸心に沿ってヒータカバーを設けたものがあった。
(例えば特許文献2参照)
【0004】
又、芯上下式石油ストーブに於いて、燃焼筒の赤熱部からの輻射熱や反射版からの反射熱等により器具前面の床面の温度が上がるのを防止するため、燃焼筒の赤熱部と器体前面の床面とを結ぶ直線が交差する保護ガードの部分に金属板からなる遮熱ガードを設けたものがあった。
(例えば特許文献3参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−38238号公報
【特許文献2】実開平02−30810号公報
【特許文献3】実開昭60−140827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、この従来のものでは、ヒータを備えた本体ケース部の角度を俯角状態に可動できる電気ストーブで、本体ケース部を俯角状態にして運転した場合、本体ケース部のヒータからの輻射熱や反射版からの反射熱等により器具前面の床面の温度が上がるので、それを防止するためにヒータの前方で本体ケース部の正面に設けたガードの下方外側に金属板からなる遮熱ガードを設けた場合、器具前面の床面の温度が上がるのを防止できるものの、この遮熱ガードが高温になってそれに手が触れると遮熱ガードが面で接触して火傷が大きくなるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、発熱体と、該発熱体の後方に備えられこの発熱体から放射される熱を前方に反射する反射板と、左右に設けた縦ロットに複数の横ロットを掛け渡して形成され前記発熱体の前方を覆うように設置されたガード体とを備えた本体ケース部を、上下角度変更自在に設定可能な電気ストーブに於いて、前記ガード体の内側で、上端が発熱体の赤熱部分の下端よりも下方に位置するように遮熱ガード板を設けたものである。
【0008】
また、前記遮熱ガード板は、前面に垂直方向に凸部が複数形成されると共に、該凸部は通常は前方の横ロットとは当接せずに離れていて、前方の横ロットが押圧されて内側に変形すると当接するように設けたものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明の請求項1によれば、ガード体の内側で、上端が発熱体の赤熱部分の下端よりも下方に位置するように遮熱ガード板を設けたので、本体ケース部を略水平状態、又は仰角状態にして暖房運転を実施する場合は、発熱体の下端付近の赤熱部分から発せられる熱は遮熱ガード板に遮られることなく、本体ケース部正面に放熱され、本体ケース部を俯角状態にして暖房運転を実施する場合は、発熱体の下端付近の赤熱部分から発せられる熱が床面に向かって放熱されるが、その熱を遮熱ガード板が遮るため、電気ストーブ正面の床下が過熱されず、過熱による床の変色や変形を防止できるものである。
【0010】
又、遮熱ガード板はガード体の内側に設けられているので、誤って指が触ることが無く、遮熱ガード板による火傷は防止できるものである。
【0011】
、前記遮熱ガード板は、前面に垂直方向に凸部が複数形成されると共に、該凸部は通常は前方の横ロットとは当接せずに離れていて、前方の横ロットが押圧されて内側に変形すると当接するように設けたので、遮熱ガード板の前方の横ロットが押圧されて変形し始めると、遮熱ガード板の前面の凸部に横ロットが当接し、横ロットへの押圧が無くなると、横ロットが元の状態に戻り、横ロットの変形を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】この発明の一実施例を付した電気ストーブの斜視図。
図2】同正面図。
図3】同側面図。
図4】同ガードとガード遮熱版の凸部とを示す要部平面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次にこの発明に係る電気ストーブを図面に示す一実施例で説明する。
1はステンレスヒーターに遠赤セラミックの塗料を塗布して、遠赤外線を放射するヒーターから成る発熱体2を2本備えた電気ストーブである。
3は前記電気ストーブ1の基台で、支柱4を介して前記発熱体2を設けた本体ケース部5を首振り自在及び上下角度変更、横型への変更自在に備えものである。
【0014】
前記本体ケース部5には、2本の発熱体2の背面を覆い放射される熱を前方に反射させる反射板6と、前記発熱体2の前方を覆い人の指の侵入を阻止して該発熱体2に触れて火傷することを防止するガード体7とが備えられている。
【0015】
更に前記ガード体7は、左右に1本ずつ備えた縦ロット8と、この縦ロット8間に複数の横ロット9を人の指が侵入しない間隔で掛け渡して形成され、又この横ロット9はアール状に前方へ湾曲した形状をしており、更に横ロット9の最上端及び最下端には該横ロット9と同一形状、同一寸法で、横ロット9と一緒に溶接した後に、中央部分を内側に折り曲げて指の侵入を阻止する侵入阻止部10とする規制ロット11が設けられている。
【0016】
12は本体ケース部5の開口部分でガード体7の上端部分及び下端部分に対応する位置で、前記ガード体7の内側に設けた金属板からなる放熱板で、略棒状の発熱体2の上端部分及び下端部分の前方に位置し、発熱体2の上端部分及び下端部分からの発熱を本体ケース部5外に放熱するための放熱孔13が多数形成されているものである。
【0017】
14は、下方の放熱板12の上部でガード体7の内側に設けられた金属板からなる遮熱ガード板で、前面に垂直方向に凸部15が複数形成され、前記遮熱ガード板14の上端は発熱体2の赤熱部分の下端よりも下方に位置するものである。
又、前記凸部15は通常は前方の横ロット9とは当接せずに離れていて、前方の横ロット9が押圧されて内側に変形すると横ロット9と当接して、横ロット9への押圧が無くなると横ロット9は元の状態に戻るものである。、
【0018】
16は本体ケース部5の上面に設けられた操作部で、中央には電源のON/OFFと温度調節を行う運転ツマミ17と、首振り運転の開始と停止を指示する首振りスイッチ18と、切りタイマー時間の設定を行う切りタイマースイッチ19と、ゆらぎ運転の開始と停止を指示するゆらぎスイッチ20とが設けられている。
21は支柱4の上端で、放熱部5の中心と連結されている首振りモータであり、本体ケース部5を縦状態及び横状態でも首振りさせるものである。
【0019】
22は本体ケース部5の下部に備えられ周囲の温度変化から人体を検知する焦電型の人体センサ、23は設定温度の強弱を5段階3色のLEDランプで表示する表示部、24は一定間隔毎に発熱体2へ通電することで電力をセーブしたゆらぎ運転が実施されたら点灯するゆらぎランプ、25は人体センサ22により電気ストーブ1の周囲に人が存在しないと判断したら発熱体2の出力を低下させる省エネ運転が実施されたら点灯する省エネランプである。
【0020】
次に本体ケース部5を略水平状態、又は仰角状態にして暖房運転を実施している状態を説明すると、遮熱ガード板14の上端が発熱体2の赤熱部分の下端よりも下方に位置しているので、発熱体2の下端付近の赤熱部分から発せられる熱は遮熱ガード板14に遮られることなく、本体ケース部5正面に放熱されるものである。
【0021】
次に本体ケース部5を俯角状態にして暖房運転を実施している状態を説明すると、発熱体2の下端付近の赤熱部分から発せられる輻射熱や反射版からの反射熱熱が、本体ケース部5が俯角状態のため床面に向かって放熱されるが、その熱を遮熱ガード板14が遮るため、電気ストーブ1正面の床下が過熱されず、過熱による床の変色や変形を防止できるものである。
【0022】
又、遮熱ガード板14はガード体7の内側に設けられているので、誤って指が触ることが無く、遮熱ガード板14による火傷は防止される。
【0023】
又、遮熱ガード板14の前面に垂直方向に凸部15が複数形成され、該凸部15は通常は前方の横ロット9とは当接せずに離れているので、本体ケース部5が俯角状態で遮熱ガード板14が高温になっても、その熱が遮熱ガード板14の前方の横ロット9に直接伝熱されず、遮熱ガード板14の前方の横ロット9が高温になるのを防止できるものである。
【0024】
又、遮熱ガード板14の前方の横ロット9が押圧されて変形し始めると、遮熱ガード板14の前面の凸部15に横ロット9が当接するので、横ロット9への押圧が無くなると、横ロット9が元の状態に戻り、横ロット9の変形を防止できるものである。
【0025】
尚、遮熱ガード板14の前面の凸部15は、遮熱ガード板の前面に垂直方向に形成したものに限定されず、遮熱ガード板14に刻印ロゴ部を形成する場合、この刻印ロゴ部を前方に突出させる状態で形成することにより凸部15を形成してもよいものである。
【0026】
これにより、刻印ロゴ部とは別に凸部15を形成する必要がなく、外観もシンプルにすることができると共に、遮熱ガード板14の前方の横ロット9が押圧されても横ロット9が変形するのを防止できるものである。
【符号の説明】
【0027】
1 電気ストーブ
2 発熱体
5 本体ケース部
6 反射板
7 ガード体
8 縦ロット
9 横ロット
14 遮熱ガード板
図1
図2
図3
図4