【文献】
中山 香奈子 外3名,震発生時の社員参集シミュレーションと出動先最適化,日本オペレーションズ・リサーチ学会2011年春季研究発表会アブストラクト集 (第27回企業事例交流会),日本,社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会,2011年 3月17日,p.82-83
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
携帯端末の使用者と前記使用者が所属するグループとの関係を示す使用者情報データベースと、前記グループと前記グループの最低稼働人数を示す閾値との関係を示すグループ情報データベースと、前記携帯端末と前記使用者の少なくとも一方と前記使用者の安否情報との関係を示す使用者安否情報データベースとを記録する記録部と、
前記使用者情報データベースに基づいて、前記携帯端末に対して、前記使用者の安否を確認する安否確認メッセージを送信する通信部と、
前記グループ情報データベースと前記使用者安否情報データベースとに基づいて、前記グループが稼働不可状態であるか否かの第1判断と、前記グループが稼働可能状態であるか否かの第2判断の少なくとも一方を行う制御部とを備え、
前記安否確認メッセージは、前記使用者が安否を回答するために使用されるハイパーリンクを含むものであり、
前記ハイパーリンクを使った安否の回答に基づいて、前記使用者安否情報データベースが更新され、
前記グループの名称を含む領域を有し、前記グループを階層表示した組織図を示す組織図ウェブページの情報であって、前記制御部が行った前記第1判断と前記第2判断の少なくとも一方に基づく前記グループの稼働可否情報を含んだものが、前記通信部を介して発信されるものであり、
前記第1判断では、前記安否の回答において、前記使用者のうち安否種類が無事であると回答したものの数が、前記閾値よりも少ないグループ、若しくは、前記使用者のうち前記安否種類が無事でないと回答したものの数が、前記閾値以上に多いグループが、前記稼働不可状態であると判断され、
前記第2判断では、前記安否の回答において、前記使用者のうち安否種類が無事であると回答したものの数が、前記閾値以上に多いグループ、若しくは、前記使用者のうち前記安否種類が無事でないと回答したものの数が、前記閾値よりも少ないグループが、前記稼働可能状態であると判断されることを特徴とする稼働可否情報サーバー。
前記組織図ウェブページにおける、前記下位に従属するグループが設定されていないグループの名称を含む領域には、前記領域がクリックされた場合に、前記領域に対応するグループに所属する使用者の安否情報を含む一覧表示がされるような一覧表示ハイパーリンクが施されることを特徴とする請求項3に記載の稼働可否情報サーバー。
前記第1判断では、前記安否の回答において、前記使用者のうち安否種類が無事であると回答したものの数が、前記閾値よりも少ない、若しくは、前記使用者のうち前記安否種類が無事でないと回答したものの数が、前記閾値以上に多い、若しくは、前記携帯端末のうちで指定されたものに対応する使用者が無事である旨の安否回答をしていないグループが、前記稼働不可状態であると判断され、
前記第2判断では、前記安否の回答において、前記使用者のうち安否種類が無事であると回答したものの数が、前記閾値以上に多く、且つ前記携帯端末のうちで指定されたものに対応する使用者が無事である旨の安否回答をしたグループ、若しくは、前記使用者のうち前記安否種類が無事でないと回答したものの数が、前記閾値よりも少なく、且つ前記携帯端末のうちで指定されたものに対応する使用者が無事である旨の安否回答をしたグループが、前記稼働可能状態であると判断されることを特徴とする請求項1に記載の稼働可否情報サーバー。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、使用者個別の安否情報表示のみであり、使用者が所属するグループとしての稼働状況まで把握することは出来ない。
【0005】
したがって本発明の目的は、安否情報を確認する対象の使用者が所属するグループの稼働可否情報を出力する稼働可否情報サーバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る稼働可否情報サーバーは、携帯端末の使用者と使用者が所属するグループとの関係を示す使用者情報データベースと、グループとグループの最低稼働人数を示す閾値との関係を示すグループ情報データベースと、携帯端末と使用者の少なくとも一方と使用者の安否情報との関係を示す使用者安否情報データベースとを記録する記録部と、使用者情報データベースに基づいて、携帯端末に対して、使用者の安否を確認する安否確認メッセージを送信する通信部と、グループ情報データベースと使用者安否情報データベースとに基づいて、グループが稼働不可状態であるか否かの第1判断と、グループが稼働可能状態であるか否かの第2判断の少なくとも一方を行う制御部とを備え、安否確認メッセージは、使用者が安否を回答するために使用されるハイパーリンクを含むものであり、ハイパーリンクを使った安否の回答に基づいて、使用者安否情報データベースが更新され、グループの名称を含む領域を有し、グループを階層表示した組織図を示す組織図ウェブページの情報であって、制御部が行った第1判断と第2判断の少なくとも一方に基づくグループの稼働可否情報を含んだものが、通信部を介して発信されるものであり、第1判断では、安否の回答において、使用者のうち安否種類が無事であると回答したものの数が、閾値よりも少ないグループ、若しくは、使用者のうち安否種類が無事でないと回答したものの数が、閾値以上に多いグループが、稼働不可状態であると判断され、第2判断では、安否の回答において、使用者のうち安否種類が無事であると回答したものの数が、閾値以上に多いグループ、若しくは、使用者のうち安否種類が無事でないと回答したものの数が、閾値よりも少ないグループが、稼働可能状態であると判断される。
【0007】
稼働可否情報サーバーにより、安否情報を確認する対象の使用者(使用者情報データベースに登録された使用者)が所属するグループの稼働可否情報として、組織図ウェブページを、稼働可否情報サーバーにアクセスする端末に出力させることが可能になる。
【0008】
好ましくは、制御部は、第1判断を行うものであり、稼働可否情報を含んだ組織図ウェブページとして、グループのうち、稼働不可状態であると判断されたグループの名称を含む領域が、稼働不可状態であると判断されていないグループの名称を含む領域と比べて、強調された状態の組織図ウェブページが、通信部を介して発信される。
【0009】
さらに好ましくは、組織図ウェブページにおけるグループのうち、下位に従属するグループが設定されていないものについては、第1判断が行われ、組織図ウェブページにおけるグループのうち、下位に従属するグループが設定されたものについては、第1判断は行われず、第1判断において、稼働不可状態と判断されたグループの上位のグループは稼働不可状態であると判断される。
【0010】
さらに好ましくは、通信部は、第1時間ごとに、携帯端末であってグループのいずれかに所属する使用者に対応するものの位置情報を取得するものであり、組織図ウェブページにおける、下位に従属するグループが設定されていないグループの名称を含む領域には、領域がクリックされた場合に、領域に対応するグループに所属する使用者の安否情報や、使用者に対応する携帯端末の位置情報を含む一覧表示がされるような一覧表示ハイパーリンクが施される。
【0011】
指定したグループに所属する使用者の安否情報と当該使用者に対応する携帯端末の位置情報を含む一覧表示を行うことにより、稼働不可状態にあるグループの詳細な状況を知ることが可能になる。
【0012】
特に、位置情報は、安否確認メッセージを発信する前段階から第1時間ごとに取得しているため、安否回答が得られない状況でも位置情報からある程度安否状況を予想することが可能になる。
【0013】
さらに好ましくは、安否確認メッセージは、場所に関連する情報を含み、一覧表示では、一覧表示で表示される携帯端末のうち、安否確認メッセージに含まれる場所から第1距離以内の位置にある携帯端末について、距離が第1距離よりも離れた位置にある携帯端末の位置情報表示に比べて、強調した状態で位置情報が表示される。
【0014】
安否確認メッセージに含まれる場所と近い所に居る携帯端末の位置情報を強調して表示するため、さらに安否状況を予想しやすくなる。
【0015】
また、好ましくは、組織図ウェブページにおける、下位に従属するグループが設定されていないグループの名称を含む領域には、領域がクリックされた場合に、領域に対応するグループに所属する使用者の安否情報を含む一覧表示がされるような一覧表示ハイパーリンクが施される。
【0016】
指定したグループに所属する使用者の安否情報を含む一覧表示を行うことにより、稼働不可状態にあるグループの詳細な状況を知ることが可能になる。
【0017】
また、好ましくは、安否確認メッセージを受信した携帯端末において、安否確認メッセージに含まれるハイパーリンクがクリックされた場合に、組織図ウェブページの情報であって、安否確認メッセージに含まれるハイパーリンクのクリックに用いられた携帯端末の使用者が所属するグループの稼働可否情報を表示したものが、安否確認メッセージを受信した携帯端末であって、安否確認メッセージに含まれるハイパーリンクがクリックされたものに、通信部を介して発信される。
【0018】
安否回答を行った後に組織図ウェブページが表示される携帯端末では、当該携帯端末の使用者が所属するグループなどが稼働可能な状態であるか稼働不能な状態であるかを視認することが可能になる。
【0019】
また、好ましくは、使用者情報データベースとグループ情報データベースのコンテンツは、稼働情報サーバーとネットワークを介して接続可能な入出力端末を使って入力され、通信部が安否確認メッセージを携帯端末に対して送信した時に、組織図ウェブページの情報が、入出力端末に、通信部を介して発信される。
【0020】
組織図ウェブページが表示される入出力端末では、各グループが稼働可能な状態であるか稼働不能な状態であるかを視認することが可能になる。
使用者情報データベース、グループ情報データベースの内容を書き換えることにより、簡単にグループに所属する使用者の数などを調整することが出来、調整後の内容を組織図ウェブページに反映させることも出来る。
【0021】
また、好ましくは、第1判断では、安否の回答において、使用者のうち安否種類が無事であると回答したものの数が、閾値よりも少ない、若しくは、使用者のうち安否種類が無事でないと回答したものの数が、閾値以上に多い、若しくは、携帯端末のうちで指定されたものに対応する使用者が無事である旨の安否回答をしていないグループが、稼働不可状態であると判断され、第2判断では、安否の回答において、使用者のうち安否種類が無事であると回答したものの数が、閾値以上に多く、且つ携帯端末のうちで指定されたものに対応する使用者が無事である旨の安否回答をしたグループ、若しくは、使用者のうち安否種類が無事でないと回答したものの数が、閾値よりも少なく、且つ携帯端末のうちで指定されたものに対応する使用者が無事である旨の安否回答をしたグループが、稼働可能状態であると判断される。
【0022】
また、安否回答した使用者の人数によるグループの稼働可否判断だけでなく、使用者のうちグループ内で重要と判断された使用者を指定し、当該指定された使用者の安否回答を優先して、グループの稼働可否判断を行うことが可能になる。
【発明の効果】
【0023】
以上のように本発明によれば、安否情報を確認する対象の使用者が所属するグループの稼働可否情報を出力する稼働可否情報サーバーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。本実施形態における稼働可否情報出力システム1は、情報源発信部20、稼働可否情報サーバー30(通信部31、記録部33、制御部35)、携帯電話などの携帯端末(第1携帯端末51〜第6携帯端末56など)、入出力端末70を備える(
図1参照)。
ただし、携帯端末の数は、6つに限るものではない。
【0026】
情報源発信部20は、特定情報を稼働可否情報サーバー30の通信部31に出力する。
特定情報は、少なくとも場所に関連する情報を有し、本実施形態では、災害の種別、場所、及び日時に関する情報を有する。
本実施形態では、特定情報は、地震などの災害情報であるとして説明するが、他の情報であってもよい。また、地震発生報告など過去に発生した情報だけでなく、地震予知など将来に発生が予測される情報であってもよい。
【0027】
本実施形態では、特定情報が、災害の種別:地震・震度3・津波の可能性有り、場所:福岡県博多市、日時:2015年7月28日8時10分を有するものであるとして説明する。
【0028】
情報源発信部20は、稼働可否情報サーバー30とネットワーク接続が可能な状態で、気象庁など災害の情報を発信出来る場所に設置される。
ただし、情報源発信部20を設置せず、災害の情報を受けて、入出力端末70を介して、稼働可否情報サーバー30に特定情報を入力する形態であってもよい。
【0029】
次に稼働可否情報サーバー30の各部(通信部31、記録部33、制御部35)について、説明する。
【0030】
稼働可否情報30の通信部31は、第1携帯端末51〜第6携帯端末56など、使用者情報データベースD1に登録された携帯端末のそれぞれと通信を行い、安否確認メッセージを発信する前から、第1時間T1(たとえば、5分)ごとに、各携帯端末の位置情報を取得する。
【0031】
たとえば、各携帯端末にインストールされた所定のソフトウエアを使って、稼働可否情報サーバー30の通信部31に対して定期的に位置情報を送信する形態が考えられる。
【0032】
また、稼働可否情報サーバー30の通信部31が、通信キャリアにおける、携帯端末と無線リンクを形成する基地局、携帯端末のルーチング(通信ルートの選定)や呼設定・切断、課金等を行う移動交換機(MSC:Mobile Switching Center)、移動交換機がカバーするエリアごとの位置登録データベースであるVLR(Visitor Location Register)、ゲートウェイ交換機(GMSC:Gateway Mobile Switching Center)、携帯電話番号や当該携帯端末の識別情報(IMEIなど端末の識別番号、ICCIDなどSIMカードの識別番号)や位置情報などのユーザー情報を管理するデータベースであるHLR(Home Location Register)の何れかと通信を行い、各携帯端末の位置情報を取得する形態が考えられる。
【0033】
また、稼働可否情報サーバー30の通信部31は、情報源発信部20からの特定情報を受信し、当該特定情報の受信後に、使用者情報データベースD1に基づいて、使用者情報データベースD1に登録された携帯端末(第1携帯端末51など)に、SMSで、安否確認メッセージを送信し、当該携帯端末からの安否回答メッセージを受信する。
なお、携帯端末の使用者に対して、短時間の間に何度も安否回答を強いる状況を避けるため、安否確認メッセージの送信が行われてから第2時間T2(T1<T2、たとえば、5時間)が経過するまでは、次の安否確認メッセージの送信が行われないように発信制御されるのが望ましい。
【0034】
稼働可否情報サーバー30の記録部33は、使用者情報データベースD1、グループ情報データベースD2、使用者安否情報データベースD3を記録する。
【0035】
使用者情報データベースD1は、携帯端末の使用者と当該使用者が所属するグループとの関係を示すもので、携帯端末それぞれに対応する使用者名称、当該使用者が所属するグループ、指定パラメータ、電話番号(送信先に関する情報)、携帯端末の識別情報(ICCID:IC Card Identifier、ただし、IMSI:International Mobile Subscriber Identity、IMEI:International Mobile Equipment Identityなどであってもよい)を有する(
図2参照)。
【0036】
指定パラメータは、携帯端末に対応する使用者が所属するグループの稼働可否を判断する際に用いられるもので、指定パラメータ(=1)が設定されている携帯端末の使用者から無事である旨の安否回答が得られない場合には、他の使用者の安否情報の内容にかかわらず、当該使用者が所属するグループは稼働不可状態であると判断される。
【0037】
使用者情報データベースD1のコンテンツは、入出力端末70を介して入力される。
【0038】
本実施形態では、第1携帯端末51に含まれるSIMカード(Subscriber Identity Module Card)のICCIDが“8981 1000 2215 2967 705”で、第2携帯端末52に含まれるSIMカードのICCIDが“8081 1000 2352 6178 136”で、第3携帯端末53に含まれるSIMカードのICCIDが“8981 1000 2353 3781 179”で、第4携帯端末54に含まれるSIMカードのICCIDが“8081 1000 2062 0124 537”で、第5携帯端末55に含まれるSIMカードのICCIDが“8981 1000 5270 0119 194” で、第6携帯端末56に含まれるSIMカードのICCIDが“8081 1000 2062 0124 180”であるものとして説明する。
【0039】
グループ情報データベースD2は、グループと当該グループの最低稼働人数を示す閾値との関係を示すもので、携帯端末に対応する使用者が所属するグループそれぞれについて、所属人数と最低稼働人数を有する(
図3参照)。
グループ情報データベースD2におけるグループごとの所属人数は、入出力端末70を介して入力される形態であってもよいし、使用者データベースD1から算出される形態であってもよい。
グループ情報データベースD2におけるグループごとの最低稼働人数は、入出力端末70を介して入力される。
なお、本実施形態では、グループの所属人数に対する稼働可能人数の割合を、稼働可否判断の閾値として設定し、グループの所属人数に当該割合を乗算したものを最低稼働人数として、後述するグループごとの稼働可否判断に用いる形態であってもよい。
【0040】
図3は、稼働可否情報出力システム1を利用する「ココダヨ株式会社」が、「東京本社」と「府中研修所」と「大阪支社」と「九州工場」を有し、「東京本社」については、「営業部」と「(営業部以外の)その他」にグループ分けされ、「府中研修所」については、グループ分けされず、「大阪支社」については、「営業部」と「(営業部以外の)その他」にグループ分けされ、「九州工場」については、「第1工場」と「第2工場」と「人事部」と「品質管理部」と「生産技術部」とにグループ分けされた例を示す。
【0041】
使用者安否情報データベースD3は、携帯端末と当該携帯端末の使用者の少なくとも一方と当該使用者の安否情報との関係を示すもので、携帯端末それぞれに対応する使用者名称、当該携帯端末の位置情報(緯度経度、地域名称、測位日時)、安否情報(安否種類、安否情報受信日時)を有する(
図4参照)。
【0042】
使用者安否情報データベースD3における位置情報(緯度経度、測位日時)は、第1時間T1ごとに、稼働可否情報サーバー30の通信部31が使用者情報データベースD1に登録された携帯端末(第1携帯端末51など)と通信することにより、若しくは、通信部31が通信キャリアにおける基地局などと通信することにより取得される。
【0043】
位置情報の地域名称は、緯度経度情報を地域名称に変換するテーブル(不図示)を使って、携帯端末の緯度経度情報が地域名称に変換されたものである。
【0044】
使用者安否情報データベースD3における安否情報は、稼働可否情報サーバー30の通信部31が使用者情報データベースD1に登録された携帯端末(第1携帯端末51など)に安否確認メッセージを発信した時に初期化され、安否種類欄のパラメータは、総ての携帯端末の使用者の安否が不明であることを示す初期値(=0)に設定される。
【0045】
第1ハイパーリンクや第2ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスがあった場合に、安否種類欄のパラメータの値が1や2に変更される。すなわち、第1ハイパーリンクや第2ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセスが無い(安否回答がない)状態においては、初期値:0が維持される。安否情報受信日時欄は、安否の回答(第1ハイパーリンクや第2ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレスへのアクセス)があるまでは、空欄である。
【0046】
初期化された後、使用者安否情報データベースD3における安否情報は、当該携帯端末から安否回答メッセージを受信した時に更新される。
【0047】
稼働可否情報サーバー30の制御部35は、稼働可否情報サーバー30の通信部31が情報源発信部20からの特定情報を受信した時に、安否確認メッセージ(
図5参照)を生成する。
【0048】
安否確認メッセージは、送信対象の携帯端末の使用者の安否を確認するために、送信対象の携帯端末の使用者の安否回答を促すための情報(送信対象の携帯端末の使用者が無事であることを回答するための第1ハイパーリンクと、送信対象の携帯端末の使用者が無事でないことを回答するための第2ハイパーリンクを有する安否回答用リンク表示欄)を含む。
【0049】
第1ハイパーリンクに関連づけられたURL情報は、稼働可否情報サーバー30へアクセスするためのアドレス(http://safeserver.jp)と、稼働可否情報サーバー30が送信元を識別するための情報(送信対象の携帯端末の携帯電話番号と、無事であることを示す識別子(=1))とを有する。
第2ハイパーリンクに関連づけられたURL情報は、稼働可否情報サーバー30へアクセスするためのアドレス(http://safeserver.jp)と、稼働可否情報サーバー30が送信元を識別するための情報(送信対象の携帯端末の携帯電話番号と、無事でないことを示す識別子(=2))とを有する。
【0050】
これらに基づいて、制御部35は、特定情報を表示する(特定情報に含まれる場所に関連する情報を有する)特定情報表示欄と、安否回答用リンク表示欄を有する安否確認メッセージを生成する。
【0051】
安否確認メッセージの前段部分(特定情報表示欄)は、災害の種別:地震・震度3・津波の可能性あり、場所:福岡県博多市、日時:2015年7月28日8時10分を含むメッセージ“福岡県博多市で、2015年7月28日8時10分ごろ震度3で津波の可能性がある地震がありました”を有する。
【0052】
安否確認メッセージの後段部分(安否回答用リンク表示欄)は、送信先の携帯端末の使用者が無事である場合に第1ハイパーリンクをクリックする旨の指示“無事である場合は、第1ハイパーリンク(リンク先のアドレスと送信元の携帯電話番号と無事であることを示す識別子を含むURL情報)をクリックしてください”と、送信対象の携帯端末の使用者が無事でない場合に第2ハイパーリンクをクリックする旨の指示“無事でない場合は、第2ハイパーリンク(リンク先のアドレスと送信元の携帯電話番号と無事でないことを示す識別子を含むURL情報)をクリックしてください”を有する。
【0053】
なお、安否回答用リンク表示欄におけるURL情報は、
図5に示すようにURL情報を文字表記する形態でも良いが、第1ハイパーリンクが施された特定の領域(たとえば、「無事」と書かれた領域)や、第2ハイパーリンクが施された特定の領域(たとえば、「無事でない」と書かれた領域)で形成される形態であってもよい。
【0054】
第1ハイパーリンクや第2ハイパーリンクに関連づけられたURL情報のアドレス「http://safeserver.jp」へのアクセスを受けた稼働可否情報サーバー30は、「?」以下のパラメータを良い取り、「b=」以下の携帯電話番号と、「a=」以下の識別子(無事である場合:1、無事でない場合:2)から、携帯端末の使用者ごとの安否を判別する。
なお、携帯端末を識別する情報(携帯電話番号)は、URL情報に含めて、稼働可否情報サーバー30がこれを読み取る形態の他、第1ハイパーリンクや第2ハイパーリンクにアクセスする際に、携帯端末がICCIDなどの識別情報を発信し、これを稼働可否情報サーバー30が読み取る形態であってもよい。
【0055】
また、本実施形態では、携帯端末の電話番号に対するSMSで、安否確認メッセージが送信される形態を説明したが、当該携帯端末の使用者が指定したメールアドレスに対する電子メールで安否確認メッセージが送信される形態であってもよいし、第1携帯端末51〜第6携帯端末56に所定のソフトウエアをインストールし、これを実行させ、当該ソフトウエア上に送信された安否確認メッセージが表示される形態であってもよい。この場合、使用者情報データベースD1には、電話番号に代えて、メールアドレス、若しくは、当該ソフトウエアにおける送り先の携帯端末のIDなどが、送信先に関する情報として登録される。
【0056】
送信対象の携帯端末(使用者情報データベースD1に登録された携帯端末)の使用者が、安否確認メッセージの後段にある安否回答用リンク表示欄の第1ハイパーリンク若しくは第2ハイパーリンクをクリックすることにより、送信対象の携帯端末は、ブラウザを起動し、ネットワークを介して、リンク先のアドレス(http://safeserver.jp)にアクセスする。稼働可否情報サーバー30は、リンク先アドレスへのアクセスを受けると、第1ハイパーリンクまたは第2ハイパーリンクの後半部分の内容(携帯電話番号や、無事か否かの識別子)を読み取り、携帯端末の使用者ごとの安否を判別し、使用者安否情報データベースD3を更新する。
【0057】
また、制御部35は、グループ情報データベースD2と使用者安否情報データベースD3とに基づいて、グループ毎に、安否回答メッセージを送信した携帯端末の使用者のうち、安否種類が無事であると回答したものの数が、当該グループの最低稼働人数(閾値)よりも少ないか否か、及び、当該グループにおける指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答を受信したか否かを判断する(第1判断)。
【0058】
また、制御部35は、グループの名称を含む領域を有し、グループごとの稼働可否情報を含み、グループ間の従属関係を示し、各グループを階層表示した組織図を示す組織図ウェブページ(
図6参照)を作成する。
【0059】
安否種類が無事であると回答がした者の数が、最低稼働人数よりも少ない、若しくは、指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答をしていないグループは、通常業務を進めることが困難なグループ(稼働不可状態)であるとして、組織図における当該グループの名称を含む領域を、他のグループ(稼働不可状態であると判断されていないグループ)の名称を含む領域と比べて、強調した組織図ウェブページが作成される。
【0060】
グループごとの稼働可否情報は、稼働不可状態のグループの名称を含む領域の強調だけでなく、「稼働不可状態であること」を当該稼働不可状態のグループの名称を含む領域の近傍に表示したり、「稼働可能状態であること」を稼働可能状態のグループの名称を含む領域の近傍に表記したりする形態であってもよい。
図6、
図8〜
図10は、稼働可能状態のグループの名称を含む領域は細字一重線で囲んだのに対して、強調表示として、稼働不可状態のグループの名称を含む領域を太字二重線で囲み、グループの名称を含む領域の内部に、稼働不可状態であることを示す「稼働不可」若しくは稼働可能状態であることを示す「稼働可能」を表記する例を示す。
【0061】
下位に従属するグループが設定されていないグループ(下層グループや下層グループが設定されていない上層グループ)については、第1判断が行われる。
下位に従属するグループが設定されたグループ(下層グループが設定された上層グループ)については、第1判断が行われず、下層グループの少なくとも一つが稼働不可状態であると判断された場合に、当該稼働不可状態の下層グループの上位のグループ(上層グループ)も稼働不可状態と判断される。
ただし、下位に従属するグループが設定されたグループ(下層グループが設定された上層グループ)についても、第1判断が行われる形態であってもよい。
【0062】
組織図ウェブページにおける、下位に従属するグループが設定されたグループ(下層グループが設定された上層グループ)の名称を含む領域には、クリックされた場合に当該上層グループの下層グループの名称を含む領域の表示のオンオフが切り替えられる表示切替ハイパーリンクが施される。
【0063】
組織図ウェブページにおける、下位に従属するグループが設定されていないグループ(下層グループや下層グループが設定されていない上層グループ)の名称を含む領域には、当該領域がクリックされた場合に、当該領域に対応するグループに所属する使用者の安否情報と当該使用者に対応する携帯端末の位置情報を含む一覧表示(
図7参照)がされるような一覧表示ハイパーリンクが施される。
使用者の安否情報と携帯端末の位置情報を含む一覧表示のコンテンツは、使用者情報データベースD1、グループ情報データベースD2、使用者安否情報データベースD3に基づいて作成される。
【0064】
なお、組織図ウェブページにおけるクリックされた領域に対応するグループに所属する使用者の安否情報と当該使用者に対応する携帯端末の位置情報を含む一覧表示では、特定情報に含まれる場所から第1距離d1(たとえば、100km)以内の位置にある携帯端末について、災害場所から近い距離に居るとして、第1距離d1よりも離れた位置にある携帯端末の位置情報表示に比べて、強調した状態で位置情報が表示されるのが望ましい。
【0065】
図7は、
図6の組織図ウェブページにおいて、「第1工場」の名称を含む領域がクリックされ、「第1工場」に所属する使用者(「田中」と「木村」)の安否情報や当該使用者の携帯端末(第1携帯端末51と第6携帯端末56)の位置情報の一覧が表示された例であり、特定情報に含まれる場所に関する情報「福岡県博多市」から第1距離d1以内に居る第6携帯端末56の地域名称欄を、第1距離d1よりも離れた位置に居る第1携帯端末51の地域名称欄に比べて、強調した状態で、一覧表示が行われた例を示す。
【0066】
1つの上層グループであって下位に従属するグループが設定されたものについて、下層グループが表示された組織図ウェブページ(「九州工場」について、下層グループ(「第1工場」など)が表示された状態、
図6参照)で、下層グループが表示された上層グループの名称を含む領域(ここでは、「九州工場」の名称を含む領域)がクリックされた場合には、下層グループ(「第1工場」など)が表示されず、上層グループだけが表示された組織図ウェブページの表示に切り替えられる(
図8参照)。
【0067】
また、上層グループだけが表示された組織図ウェブページが表示された状態(
図8参照)で、上層グループであって下位に従属するグループが設定されたものの名称を含む領域の一つ(ここでは、「九州工場」の名称を含む領域)がクリックされた場合には、クリックされた上層グループの下位に従属するグループ(下層グループ)が表示された組織図ウェブページの表示に切り替えられる(
図6参照)。
【0068】
また、1つの上層グループについて、下層グループが表示された組織図ウェブページ(「九州工場」について、下層グループ(「第1工場」など)が表示された状態、
図6参照)で、他の上層グループであって下位に従属するグループが設定されたものの名称を含む領域(ここでは、「東京本社」の名称を含む領域)がクリックされた場合には、クリックされた上層グループの下位に従属するグループ(下層グループ)が表示された組織図ウェブページの表示に切り替えられる(
図9参照)。
【0069】
送信対象の携帯端末において、第1ハイパーリンク若しくは第2ハイパーリンクがクリックされた場合に、稼働可否情報サーバー30は、組織図ウェブページの情報であって、第1ハイパーリンク若しくは第2ハイパーリンクのクリックに用いられた携帯端末の使用者が所属するグループの稼働可否情報を表示したものを、送信対象の携帯端末に送信し、送信対象の携帯端末のブラウザは、当該組織図ウェブページを表示する。
【0070】
たとえば、「九州工場」の「第2工場」に所属する使用者名称「山本」の携帯端末(第5携帯端末55)において、表示された安否確認メッセージ上の第1ハイパーリンク若しくは第2ハイパーリンクがクリックされた場合、稼働可否情報サーバー30は、所属するグループである「第2工場」や、「第2工場」の上層グループである「九州工場」や、「第2工場」と並列グループである「第1工場」などが表示されるように階層表示した組織図ウェブページを第5携帯端末55に送信し、第5携帯端末55のブラウザは、当該組織図ウェブページを表示する(
図6参照)。
【0071】
送信対象の携帯端末から、リンク先のアドレスへのアクセスは、無線アクセスネットワークを使った通信キャリア内のネットワークのほか、無線LANなど、通信キャリア外のネットワークを介して行ってもよい。
【0072】
入出力端末70は、パーソナルコンピューターなど、ネットワークを介して、稼働可否情報サーバー30と接続可能な端末で、使用者情報データベースD1、グループ情報データベースD2のコンテンツを入力したり、稼働可否情報サーバー30で作成された組織図ウェブページを表示したりするために使用される。
【0073】
組織図ウェブページの表示は、入出力端末70の使用者が手動でブラウザを起動させ、所定のアドレスにアクセスして行う形態であってもよいが、稼働可否情報サーバー30若しくは情報源発信部20と入出力端末70が通信を行い、情報源発信部20が特定情報を発信した時(稼働可否情報サーバー30が安否確認メッセージを携帯端末に送信した時)に、情報源発信部20若しくは稼働可否情報サーバー30から送信される情報(情報源発信部20が特定情報を発信した旨に関する情報など)に基づいて、入出力端末70が自動的にブラウザを起動し、組織図ウェブページを表示させる形態であってもよい。
【0074】
入出力端末70のブラウザで最初に表示される組織図ウェブページは、上層グループだけが表示された組織図ウェブページであるのが望ましい(
図10参照)。
なお、稼働可否情報サーバー30が安否確認メッセージを送信した直後は、総てのグループが、安否種類が無事であると回答した者の数が、最低稼働人数よりも少なく、且つ、指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答をしていないグループに該当するため、この時点での組織図ウェブページは、総てのグループが稼働不可状態であるとして、総てのグループの名称を含む領域を強調した状態で表示される。
【0075】
なお、組織図ウェブページのレイアウトは、記録部33に上層グループや下層グループの数が異なる様々なレイアウトパターンを予め記録しておき、グループ情報データベースD2に登録された上層グループや下層グループの数に応じたものを読み出して使用する形態が考えられる。
組織図ウェブページのレイアウトは、記録部33から読み出しされたレイアウトパターンについて、入出力端末70を介して、さらに修正される形態であってもよい。
【0076】
次に、特定情報を受信してからの動作手順を説明する。
例として、「九州工場」における「第1工場」が、安否種類が無事であると回答した数が、最低稼働人数:10人よりも少ない、若しくは、指定パラメータが設定された携帯端末(第1携帯端末51)から当該携帯端末の使用者(第1携帯端末51の使用者:田中)が無事である旨の安否回答をしていないグループであり、「九州工場」における「第2工場」が、安否種類が無事であると回答した数が、最低稼働人数:15人よりも少ない、若しくは、指定パラメータが設定された携帯端末(第5携帯端末55)から当該携帯端末の使用者(第5携帯端末55の使用者:山本)が無事である旨の安否回答をしていないグループであり、他のグループについては、安否種類が無事であると回答した数が、最低稼働人数以上に多く、且つ、指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答をしたとして、説明する。
【0077】
特定情報を稼働可否情報サーバー30の通信部31が、情報源発信部20からの特定情報を受信すると、稼働可否情報サーバー30の制御部35は、安否確認メッセージ(
図5参照)を生成し、通信部31を介して、使用者情報データベースD1に登録された携帯端末(第1携帯端末51など)に、当該安否確認メッセージを送信させる(
図11のステップS11参照)。
【0078】
また、制御部35は、使用者安否情報データベースD3における安否情報について、初期化し、安否種類欄については、総ての携帯端末の使用者の安否が不明であることを示す識別子(=0)に設定する。
制御部35は、通信部31を介して、情報源発信部20が特定情報を発信した旨に関する情報を入出力端末70に送信し、入出力端末70はブラウザを起動し、組織図ウェブページを表示する(
図10参照)。
【0079】
送信対象の携帯端末(使用者情報データベースD1に登録された携帯端末)の使用者が、安否確認メッセージの後段にある安否回答用リンク表示欄の第1ハイパーリンクをクリックした場合には、稼働可否情報サーバー30は、リンク先アドレスへのアクセスを受け、第1ハイパーリンクの後半部分の内容(携帯電話番号や、無事であることを示す識別子)を読み取り、当該携帯端末の使用者の安否を判断し、使用者安否情報データベースD3における当該携帯端末の使用者の安否種類欄について、「安否不明」を示す識別子:0を、「無事であること」を示す識別子:1に変更し、アクセスを受けた日時を安否情報受信日時欄に入力する(
図11のステップS12、S13参照)。
【0080】
送信対象の携帯端末(使用者情報データベースD1に登録された携帯端末)の使用者が、安否確認メッセージの後段にある安否回答用リンク表示欄の第2ハイパーリンクをクリックした場合には、稼働可否情報サーバー30は、リンク先アドレスへのアクセスを受け、第2ハイパーリンクの後半部分の内容(携帯電話番号や、無事でないことを示す識別子)を読み取り、当該携帯端末の使用者の安否を判断し、使用者安否情報データベースD3における当該携帯端末の使用者の安否種類欄について、「安否不明」を示す識別子:0を、「無事でないこと」を示す識別子:2に変更し、アクセスを受けた日時を安否情報受信日時欄に入力する。
【0081】
また、制御部35は、グループ情報データベースD2と更新後の使用者安否情報データベースD3とに基づいて、グループ毎に、安否回答メッセージを送信した携帯端末の使用者のうち、安否種類が無事であると回答した者の数が、当該グループの最低稼働人数よりも少ないか否か、及び、指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答を受信したか否かを判断し、当該判断の結果に基づいて、稼働不可状態のグループの名称を含む領域を強調した組織図ウェブページを作成する。
【0082】
また、稼働可否情報サーバー30は、組織図ウェブページの情報であって、第1ハイパーリンク若しくは第2ハイパーリンクのクリックに用いられた携帯端末の使用者が所属するグループの稼働可否情報を表示したものを、第1ハイパーリンク若しくは第2ハイパーリンクがクリックされた携帯端末に送信し、当該携帯端末のブラウザは、当該組織図ウェブページを表示する。
【0083】
安否確認メッセージの送信を行ってから第2時間T2が経過するまでの間、携帯端末からのアクセス確認、使用者安否情報データベースD3の更新、組織図ウェブページの更新を行い、第2時間T2の経過後に終了する(
図11のステップS14参照)。
第2時間T2が経過するまでの間に、安否回答があった携帯端末の使用者の安否情報が、使用者安否情報データベースD3に登録され、組織図ウェブページにおける稼働不可状態のグループか否かの判断に反映される。
【0084】
本実施形態における稼働可否情報サーバー30により、安否情報を確認する対象の使用者(使用者情報データベースに登録された使用者)が所属するグループの稼働可否情報として、組織図ウェブページや指定したグループに所属する使用者の安否情報と当該使用者に対応する携帯端末の位置情報を含む一覧表示を、稼働可否情報サーバー30にアクセスする端末(安否情報を確認する対象の使用者に対応する携帯端末(第1携帯端末51など)や、入出力端末70)に出力させることが可能になる。
【0085】
指定したグループに所属する使用者の安否情報と当該使用者に対応する携帯端末の位置情報を含む一覧表示を行うことにより、稼働不可状態にあるグループの詳細な状況を知ることが可能になる。
【0086】
特に、位置情報は、安否確認メッセージを発信する前段階から第1時間T1ごとに取得しているため、安否回答が得られない状況でも位置情報からある程度安否状況を予想することが可能になる。
【0087】
また、安否確認メッセージに含まれる場所と近い所に居る携帯端末の位置情報を強調して表示するため、さらに安否状況を予想しやすくなる。
【0088】
安否回答を行った後に組織図ウェブページが表示される携帯端末では、当該携帯端末の使用者が所属するグループなどが稼働可能な状態であるか稼働不能な状態であるかを視認することが可能になる。
【0089】
組織図ウェブページが表示される入出力端末70では、各グループが稼働可能な状態であるか稼働不能な状態であるかを視認することが可能になる。
使用者情報データベースD1、グループ情報データベースD2の内容を書き換えることにより、簡単にグループに所属する使用者の数などを調整することが出来、調整後の内容を組織図ウェブページに反映させることも出来る。
【0090】
また、安否回答した使用者の人数によるグループの稼働可否判断だけでなく、使用者のうちグループ内で重要と判断された使用者を指定し、当該指定された使用者の安否回答を優先して、グループの稼働可否判断を行うことが可能になる。
【0091】
また、制御部35が、それぞれグループについて稼働不可状態であるか否かを判断する第1判断は、制御部35が、グループ情報データベースD2と使用者安否情報データベースD3とに基づいて、グループ毎に、安否回答メッセージを送信した携帯端末の使用者のうち、安否種類が無事でないと回答したものの数が、当該グループの最低稼働人数(閾値)以上に多いか否か、及び、当該グループにおける指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答を受信したか否かを判断する形態であってもよい。
【0092】
この場合、安否種類が無事でないと回答がした者の数が、最低稼働人数以上に多い、若しくは、指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答をしていないグループは、通常業務を進めることが困難なグループ(稼働不可状態)であるとして、組織図における当該グループの名称を含む領域を、他のグループ(稼働不可状態であると判断されていないグループ)の名称を含む領域と比べて、強調した組織図ウェブページが作成される。
【0093】
また、第1判断に代えて、制御部35が、それぞれのグループについて稼働可能状態であるか否かを判断する第2判断を行う形態であってもよい。
【0094】
具体的には、制御部35は、第2判断として、グループ情報データベースD2と使用者安否情報データベースD3とに基づいて、グループ毎に、安否回答メッセージを送信した携帯端末の使用者のうち、安否種類が無事であると回答したものの数が、当該グループの最低稼働人数(閾値)以上に多いか否か、及び、当該グループにおける指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答を受信したか否かを判断する。
【0095】
この場合、安否種類が無事であると回答がした者の数が、最低稼働人数以上に多く、且つ、指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答をしたグループは、通常業務を進めることが可能なグループ(稼働可能状態)であると判断される。
【0096】
または、制御部35は、第2判断として、グループ情報データベースD2と使用者安否情報データベースD3とに基づいて、グループ毎に、安否回答メッセージを送信した携帯端末の使用者のうち、安否種類が無事でないと回答したものの数が、当該グループの最低稼働人数(閾値)よりも少ないか否か、及び、当該グループにおける指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答を受信したか否かを判断する形態であってもよい。
【0097】
この場合、安否種類が無事でないと回答がした者の数が、最低稼働人数よりも少なく、且つ、指定パラメータが設定された携帯端末から当該携帯端末の使用者が無事である旨の安否回答をしたグループは、通常業務を進めることが可能なグループ(稼働可能状態)であると判断される。