【文献】
ZTE,On signalling support for reduced power ABS[online],3GPP TSG-RAN WG1#70 R1-123665,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_70/Docs/R1-123665.zip>,2012年 8月 5日
【文献】
Hitachi Ltd,Further Considerations on Scenario3[online],3GPP TSG-RAN WG1#66b R1-113064,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_66b/Docs/R1-113064.zip>,2011年10月 3日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
範囲拡大UEのプロパティに対応する前記受信されたデータが、前記UEの干渉消去能力に関するデータと、1つまたは複数のセルからの観測された信号電力データとのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
範囲拡大UEのプロパティに対応する前記受信されたデータが、前記UEの干渉消去能力に関するデータと、1つまたは複数のセルからの観測された信号電力データとのうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[0030]添付の図面に関して以下に示す発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本開示の範囲を限定するものではない。そうではなく、発明を実施するための形態は、本発明の主題の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。これらの具体的な詳細は、あらゆる場合において必要とされるとは限らないことと、いくつかの事例では、よく知られている構造および構成要素は提示を明快にするためにブロック図の形式で示されることとが当業者には明らかであろう。
【0022】
[0031]本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語はしばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、米国電気通信工業会(TIA:Telecommunications Industry Association)のCDMA2000(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRA技術は、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。CDMA2000(登録商標)技術は、米国電子工業会(EIA:Electronics Industry Alliance)およびTIAからのIS−2000、IS−95およびIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMAなどの無線技術を実装し得る。UTRA技術およびE−UTRA技術はユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTE−Advanced(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSのより新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。CDMA2000(登録商標)およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上記のワイヤレスネットワークおよび無線アクセス技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線アクセス技術に使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様について以下では、LTEまたはLTE−A(代替として一緒に「LTE/−A」と呼ばれる)に関して説明し、以下の説明の大部分ではそのようなLTE/−A用語を使用する。
【0023】
[0032]
図1に、通信のためのワイヤレスネットワーク100を示し、これはLTE−Aネットワークであり得る。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの発展型ノードB(eNB)110と他のネットワークエンティティとを含む。eNBは、UEと通信する固定局であり得、基地局、ノードB、アクセスポイントなどとも呼ばれる。各eNB110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを与え得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用される状況に応じて、eNBのこの特定の地理的カバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスするeNBサブシステムを指すことがある。
【0024】
[0033]eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、サービスに加入しているUEによるネットワークプロバイダとの無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、概して、比較的小さい地理的エリアをカバーすることになり、サービスに加入しているUEによるネットワークプロバイダとの無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による限定アクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBはマクロeNBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBはピコeNBと呼ばれることがある。また、フェムトセルのためのeNBはフェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれることがある。
図1に示す例では、eNB110a、110bおよび110cは、それぞれマクロセル102a、102bおよび102cのためのマクロeNBである。eNB110xは、ピコセル102xのためのピコeNBである。また、eNB110yおよび110zは、それぞれフェムトセル102yおよび102zのためのフェムトeNBである。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得る。
【0025】
[0034]ワイヤレスネットワーク100はまた中継局を含む。中継局は、上流局(たとえば、eNB、UEなど)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、そのデータおよび/または他の情報の送信を下流局(たとえば、別のUE、別のeNBなど)に送る局である。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継するUEであり得る。
図1に示した例では、中継局110rはeNB110aおよびUE120rと通信し得、ここで、中継局110rは、それらの2つのネットワーク要素(eNB110aおよびUE120r)間の通信を可能にするために、それらの間のリレーとして働く。中継局は、リレーeNB、リレーなどと呼ばれることもある。
【0026】
[0035]ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、eNBは同様のフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、eNBは異なるフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は時間的に整合されないことがある。
【0027】
[0036]UE120はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各UEは固定またはモバイルであり得る。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
図1において、両矢印付きの実線は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上での、UEと、そのUEをサービスするように指定されたeNBであるサービングeNBとの間の所望の送信を示す。両矢印付きの破線は、UEとeNBとの間の干渉送信を示す。
【0028】
[0037]LTE/−Aは、ダウンリンク上では直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMでは時間領域で送信される。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、Kは、1.4、3、5、10、15、または20メガヘルツ(MHz)の対応するシステム帯域幅に対してそれぞれ72、180、300、600、900、および1200に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHzをカバーし得、1.4、3、5、10、15、または20MHzの対応するシステム帯域幅に対してそれぞれ1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のサブバンドがあり得る。
【0029】
[0038]
図2に、LTE/−Aにおいて使用されるダウンリンクフレーム構造を示す。ダウンリンクの送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有し得、0〜9のインデックスをもつ10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0〜19のインデックスをもつ20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、(
図2に示すように)ノーマルサイクリックプレフィックスの場合は7つのシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスの場合は6つのシンボル期間を含み得る。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間には0〜2L−1のインデックスが割り当てられ得る。利用可能な時間周波数リソースはリソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロット中でN個のサブキャリア(たとえば、12個のサブキャリア)をカバーし得る。
【0030】
[0039]LTE/−Aでは、eNBは、eNB中の各セルに関する1次同期信号(PSS)と2次同期信号(SSS)とを送り得る。1次同期信号および2次同期信号は、
図2に示すように、それぞれ、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつ各無線フレームのサブフレーム0および5の各々中のシンボル期間6および5中で送られ得る。同期信号は、セル検出および捕捉のためにUEによって使用され得る。eNBは、サブフレーム0のスロット1中のシンボル期間0〜3中で物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を送り得る。PBCHはあるシステム情報を搬送し得る。
【0031】
[0040]eNBは、
図2に示すように、各サブフレームの最初のシンボル期間中で物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)を送り得る。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるいくつか(M個)のシンボル期間を搬送し得、ここで、Mは、1、2または3に等しくなり得、サブフレームごとに変化し得る。Mはまた、たとえば、リソースブロックが10個未満である、小さいシステム帯域幅では4に等しくなり得る。
図2に示された例では、M=3である。eNBは、各サブフレームの最初のM個のシンボル期間中に物理HARQインジケータチャネル(PHICH:Physical HARQ Indicator Channel)と物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)とを送り得る。
図2に示された例でも、PDCCHおよびPHICHは最初の3つのシンボル期間中に含まれている。PHICHは、ハイブリッド自動再送信(HARQ:hybrid automatic retransmission)をサポートするための情報を搬送し得る。PDCCHは、UEのためのリソース割振りに関する情報と、ダウンリンクチャネルのための制御情報とを搬送し得る。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を送り得る。PDSCHは、ダウンリンク上でのデータ送信のためにスケジュールされたUEのためのデータを搬送し得る。
【0032】
[0041]各サブフレームの制御セクション中で、すなわち、各サブフレームの第1のシンボル期間中でPHICHとPDCCHとを送ることに加えて、LTE−Aはまた、各サブフレームのデータ部分中でもこれらの制御指向チャネルを送信し得る。
図2に示したように、データ領域を利用するこれらの新しい制御設計、たとえば、リレー物理ダウンリンク制御チャネル(R−PDCCH:Relay-Physical Downlink Control Channel)およびリレー物理HARQインジケータチャネル(R−PHICH:Relay-Physical HARQ Indicator Channel)は、各サブフレームの後のシンボル期間中に含まれる。R−PDCCHは、最初に半二重リレー動作のコンテキストにおいて開発された、データ領域を利用する新しいタイプの制御チャネルである。1つのサブフレーム中の最初のいくつかの制御シンボルを占有するレガシーPDCCHおよびPHICHとは異なり、R−PDCCHおよびR−PHICHは、最初にデータ領域として指定されたリソース要素(RE)にマッピングされる。新しい制御チャネルは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、またはFDMとTDMとの組合せの形態であり得る。
【0033】
[0042]eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいてPSS、SSSおよびPBCHを送り得る。eNBは、これらのチャネルが送られる各シンボル期間中のシステム帯域幅全体にわたってPCFICHおよびPHICHを送り得る。eNBは、システム帯域幅のいくつかの部分においてUEのグループにPDCCHを送り得る。eNBは、システム帯域幅の特定の部分において特定のUEにPDSCHを送り得る。eNBは、すべてのUEにブロードキャスト方式でPSS、SSS、PBCH、PCFICHおよびPHICHを送り得、特定のUEにユニキャスト方法でPDCCHを送り得、また特定のUEにユニキャスト方法でPDSCHを送り得る。
【0034】
[0043]各シンボル期間においていくつかのリソース要素が利用可能であり得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間中の1つのサブキャリアをカバーし得、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。各シンボル期間中に基準信号のために使用されないリソース要素は、リソース要素グループ(REG:resource element group)に構成され得る。各REGは、4つのリソース要素を1つのシンボル期間中に含み得る。PCFICHは、シンボル期間0において、周波数上でほぼ等しく離間され得る、4つのREGを占有し得る。PHICHは、1つまたは複数の構成可能なシンボル期間において、周波数上で拡散され得る、3つのREGを占有し得る。たとえば、PHICH用の3つのREGは、すべてシンボル期間0中に属するか、またはシンボル期間0、1および2中で拡散され得る。PDCCHは、最初のM個のシンボル期間において、利用可能なREGから選択され得る、9、18、32または64個のREGを占有し得る。REGのいくつかの組合せのみがPDCCHに対して可能にされ得る。
【0035】
[0044]UEは、PHICHおよびPCFICHのために使用される特定のREGを知り得る。UEは、PDCCHのためのREGの様々な組合せを探索し得る。探索する組合せの数は、一般に、PDCCHに対して可能にされた組合せの数よりも少ない。eNBは、UEが探索することになる組合せのいずれかにおいてUEにPDCCHを送り得る。
【0036】
[0045]UEは、複数のeNBのカバレージ内にあり得る。そのUEをサービスするために、これらのeNBのうちの1つが選択され得る。サービングeNBは、受信電力、経路損失、信号対雑音比(SNR)など、様々な基準に基づいて選択され得る。
【0037】
[0046]
図3は、アップリンクロングタームエボリューション(LTE/−A)通信における例示的なフレーム構造300を示すブロック図である。アップリンクのために利用可能なリソースブロック(RB)は、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報を送信するためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。
図3の設計は、データセクション中の連続するサブキャリアのすべてを単一のUEに割り当てることを可能にし得る連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
【0038】
[0047]UEには、eNBに制御情報を送信するために制御セクション中のリソースブロックが割り当てられ得る。UEは、eノードBにデータを送信するためにデータセクション中のリソースブロックも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック310aおよび310b上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック320aおよび320b上の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。アップリンク送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、
図3に示すように周波数上でホッピングし得る。
【0039】
[0048]再び
図1を参照すると、ワイヤレスネットワーク100は、システムの単位面積当たりのスペクトル効率を改善するために、eNB110の多様なセット(すなわち、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、およびリレー)を使用する。ワイヤレスネットワーク100は、それのスペクトルカバレージのためにそのような異なるeNBを使用するので、それは異種ネットワークと呼ばれることもある。マクロeNB110a〜cは、通常、ワイヤレスネットワーク100のプロバイダによって慎重に計画され、配置される。マクロeNB110a〜cは、概して、高電力レベル(たとえば、5W〜40W)で送信する。ピコeNB110xおよび中継局110rは、概して、かなり低い電力レベル(たとえば、100mW〜2W)で送信し、マクロeNB110a〜cによって与えられたカバレージエリア中のカバレージホールを除去し、ホットスポットにおける容量を改善するために比較的無計画に展開され得る。とはいえ、一般にワイヤレスネットワーク100とは無関係に展開されるフェムトeNB110y〜zは、それらの(1人または複数の)管理者によって許可された場合、ワイヤレスネットワーク100への潜在的なアクセスポイントとして、または少なくとも、リソース協調および干渉管理の協調を実行するためにワイヤレスネットワーク100の他のeNB110と通信し得る、アクティブでアウェアなeNBとしてのいずれかで、ワイヤレスネットワーク100のカバレージエリアに組み込まれ得る。フェムトeNB110y〜zはまた、一般に、マクロeNB110a〜cよりもかなり低い電力レベル(たとえば、100mW〜2W)で送信する。
【0040】
[0049]ワイヤレスネットワーク100など、異種ネットワークの動作では、各UEは、通常、より良い信号品質をもつeNB110によってサービスされ、他のeNB110から受信した不要な信号は干渉として扱われる。そのような動作長は、著しく準最適なパフォーマンスをもたらすことがあるが、eNB110の間のインテリジェントリソース協調と、より良いサーバ選択ストラテジと、効率的な干渉管理のためのより高度の技法とを使用することによって、ワイヤレスネットワーク100においてネットワークパフォーマンスの利得が実現される。
【0041】
[0050]ピコeNB110xなどのピコeNBは、マクロeNB110a〜cなどのマクロeNBと比較したとき、かなり低い送信電力によって特徴づけられる。ピコeNBはまた、通常、ワイヤレスネットワーク100などのネットワークの周りにアドホックに配置される。この無計画展開のために、ワイヤレスネットワーク100など、ピコeNB配置をもつワイヤレスネットワークは、カバレージエリアまたはセルのエッジ上のUE(「セルエッジ」UE)への制御チャネル送信のためのより困難なRF環境に役立つことができる、低信号対干渉状態をもつ大きいエリアを有することが予想され得る。さらに、マクロeNB110a〜cの送信電力レベルとピコeNB110xの送信電力レベルとの間の潜在的に大きい格差(たとえば、約20dB)は、混合展開において、ピコeNB110xのダウンリンクカバレージエリアがマクロeNB110a〜cのそれよりもはるかに小さいことを暗示する。
【0042】
[0051]しかしながら、アップリンクの場合、アップリンク信号の信号強度は、UEによって支配され、したがって、どのタイプのeNB110によって受信されたときでも同様である。eNB110のためのアップリンクカバレージエリアがほぼ同じまたは同様であれば、チャネル利得に基づいてアップリンクハンドオフ境界が判断されることになる。これは、ダウンリンクハンドオーバ境界とアップリンクハンドオーバ境界との間の不一致をもたらし得る。追加のネットワーク適応がなければ、不一致により、ワイヤレスネットワーク100におけるサーバ選択またはeNBへのUEの関連付けは、ダウンリンクハンドオーバ境界とアップリンクハンドオーバ境界とがより厳密に一致するマクロeNB専用同種ネットワークにおけるよりも困難になるであろう。
【0043】
[0052]サーバ選択が主にダウンリンク受信信号強度に基づく場合、ワイヤレスネットワーク100などの異種ネットワークの混合eNB展開の有用性は大幅に減少されよう。これは、マクロeNB110a〜cのより高いダウンリンク受信信号強度が、利用可能なすべてのUEを引きつけ、ピコeNB110xはそれのはるかに弱いダウンリンク送信電力のためにどのUEをもサービスしないことがあるので、マクロeNB110a〜cなど、より高電力のマクロeNBのより大きいカバレージエリアが、ピコeNB110xなどのピコeNBを用いてセルカバレージを分割することの利点を限定するためである。さらに、マクロeNB110a〜cは、それらのUEを効率的にサービスするのに十分なリソースを有しない可能性がある。したがって、ワイヤレスネットワーク100は、ピコeNB110xのカバレージエリアを拡大することによってマクロeNB110a〜cとピコeNB110xとの間で負荷をアクティブに分散させようと試みる。この概念はセル範囲拡大(CRE)と呼ばれる。
【0044】
[0053]ワイヤレスネットワーク100は、サーバ選択を判断する方法を変更することによってCREを達成する。サーバ選択がダウンリンク受信信号強度に基づく代わりに、選択はダウンリンク信号の品質に一層基づく。1つのそのような品質ベースの判断では、サーバ選択は、UEに最小の経路損失を与えるeNBを判断することに基づき得る。さらに、ワイヤレスネットワーク100は、マクロeNB110a〜cとピコeNB110xとの間にリソースの固定の区分を与える。しかしながら、このアクティブな負荷分散を伴う場合でも、ピコeNB110xなどのピコeNBによってサービスされるUEに対するマクロeNB110a〜cからのダウンリンク干渉は緩和されるべきである。これは、UEにおける干渉消去、eNB110間のリソース協調などを含む様々な方法によって達成され得る。
【0045】
[0054]ワイヤレスネットワーク100など、セル範囲拡大を用いる異種ネットワークでは、UEが、マクロeNB110a〜cなどのより高電力のeNBから送信されたより強いダウンリンク信号の存在下でピコeNB110xなどのより低電力のeNBからサービスを取得するために、ピコeNB110xは、マクロeNB110a〜cのうちの支配的干渉マクロeNBとの制御チャネルおよびデータチャネル干渉協調に関与する。干渉を管理するために、干渉協調のための多くの異なる技法が採用され得る。たとえば、同一チャネル(co-channel)展開中のセルからの干渉を低減するために、セル間干渉協調(ICIC:inter-cell interference coordination)が使用され得る。1つのICIC機構は適応リソース区分(adaptive resource partitioning)である。適応リソース区分は、いくつかのeNBにサブフレームを割り当てる。第1のeNBに割り当てられたサブフレーム中ではネイバーeNBが送信しない。したがって、第1のeNBによってサービスされるUEが受ける干渉が低減される。サブフレーム割当ては、アップリンクとダウンリンクの両方のチャネル上で実行され得る。
【0046】
[0055]たとえば、サブフレームは、保護サブフレーム(Uサブフレーム)と、禁止サブフレーム(Nサブフレーム)と、共通サブフレーム(Cサブフレーム)とのサブフレームの3つのクラスの間で割り振られ得る。保護サブフレームは、第1のeNBによって排他的に使用するために第1のeNBに割り当てられる。保護サブフレームは、隣接eNBからの干渉がないことに基づき「クリーン」サブフレームと呼ばれることもある。禁止サブフレームはネイバーeNBに割り当てられたサブフレームであり、第1のeNBは、禁止サブフレーム中でデータを送信することを禁止される。たとえば、第1のeNBの禁止サブフレームは、第2の干渉eNBの保護サブフレームに対応し得る。したがって、第1のeNBは、第1のeNBの保護サブフレーム中でデータを送信する唯一のeNBである。共通サブフレームは、複数のeNBによってデータ送信のために使用され得る。共通サブフレームは、他のeNBからの干渉の可能性があるため「非クリーン」サブフレームと呼ばれることもある。
【0047】
[0056]期間ごとに少なくとも1つの保護サブフレームが静的に割り当てられる。場合によっては、ただ1つの保護サブフレームが静的に割り当てられる。たとえば、期間が8ミリ秒である場合、8ミリ秒ごとに1つの保護サブフレームがeNBに静的に割り当てられ得る。他のサブフレームが動的に割り振られ得る。
【0048】
[0057]適応リソース区分情報(ARPI:adaptive resource partitioning information)は、非静的に割り当てられたサブフレームが動的に割り振られることを可能にする。保護、禁止、共通の任意のサブフレームが動的に割り振られ得る(それぞれ、AU、AN、ACサブフレーム)。動的割当ては、たとえば、100ミリ秒ごとにまたはそれ以下などで、急速に変化し得る。
【0049】
[0058]異種ネットワークは、異なる電力クラスのeNBを有し得る。たとえば、3つの電力クラスが、電力クラスの高いものから順に、マクロeNB、ピコeNB、およびフェムトeNBとして定義され得る。マクロeNBとピコeNBとフェムトeNBとが同一チャネル展開中にあるとき、マクロeNB(アグレッサeNB)の電力スペクトル密度(PSD:power spectral density)は、ピコeNBおよびフェムトeNB(ビクティムeNB)のPSDよりも大きくなり、ピコeNBおよびフェムトeNBとの大量の干渉を生じ得る。ピコeNBおよびフェムトeNBとの干渉を低減するかまたは最小限に抑えるために、保護サブフレームが使用され得る。すなわち、アグレッサeNB上の禁止サブフレームに対応するように、ビクティムeNBに対して保護サブフレームがスケジュールされ得る。
【0050】
[0059]
図4は、本開示の一態様による、異種ネットワークにおける時分割多重(TDM)区分を示すブロック図である。ブロックの第1の行はフェムトeNBのためのサブフレーム割当てを示し、ブロックの第2の行はマクロeNBのためのサブフレーム割当てを示している。eNBの各々が静的保護サブフレームを有する間、他方のeNBは静的禁止サブフレームを有する。たとえば、フェムトeNBは、サブフレーム0中の禁止サブフレーム(Nサブフレーム)に対応して、サブフレーム0中の保護サブフレーム(Uサブフレーム)を有する。同様に、マクロeNBは、サブフレーム7中の禁止サブフレーム(Nサブフレーム)に対応して、サブフレーム7中の保護サブフレーム(Uサブフレーム)を有する。サブフレーム1〜6は、保護サブフレーム(AU)、禁止サブフレーム(AN)、および共通サブフレーム(AC)のいずれかとして動的に割り当てられる。サブフレーム5および6中の動的に割り当てられた共通サブフレーム(AC)中に、フェムトeNBとマクロeNBの両方がデータを送信し得る。
【0051】
[0060]保護サブフレーム(U/AUサブフレームなど)では、アグレッサeNBが送信を禁止されるので、干渉が低減され、チャネル品質が高い。禁止サブフレーム(N/ANサブフレームなど)では、ビクティムeNBが干渉レベルの低いデータを送信できるように、データが送信されない。共通サブフレーム(C/ACサブフレームなど)では、チャネル品質は、データを送信するネイバーeNBの数に依存する。たとえば、ネイバーeNBが共通サブフレーム上でデータを送信する場合、共通サブフレームのチャネル品質は保護サブフレームよりも低くなり得る。共通サブフレーム上のチャネル品質はまた、アグレッサeNBによって強く影響を及ぼされる拡張境界エリア(EBA:extended boundary area)UEではより低くなり得る。EBA UEは、第1のeNBに属し得るが、第2のeNBのカバレージエリア中にも位置し得る。たとえば、フェムトeNBカバレージの範囲限界の近くにあるマクロeNBと通信しているUEは、EBA UEである。
【0052】
[0061]LTE/−Aにおいて採用され得る別の例示的な干渉管理方式は、低速適応(slowly-adaptive)干渉管理である。この手法を干渉管理に使用すると、スケジューリング間隔よりもはるかにより大きい時間スケールにわたってリソースがネゴシエートされ、割り振られる。本方式の目的は、ネットワークの総ユーティリティを最大にする、時間または周波数リソースのすべてにわたる、送信eNBおよびUEのすべてのための送信電力の組合せを発見することである。「ユーティリティ」は、ユーザデータレート、サービス品質(QoS)フローの遅延、および公平性メトリックの関数として定義され得る。そのようなアルゴリズムは、最適化を解決するために使用される情報のすべてにアクセスでき、送信エンティティのすべてを制御する中央エンティティによって計算され得る。この中央エンティティは、常に実際的であるとは限らず、さらには望ましいとは限らないことがある。したがって、代替態様では、ノードのあるセットからのチャネル情報に基づいてリソース使用状況決定を行う分散アルゴリズムが使用され得る。したがって、低速適応干渉アルゴリズムは、中央エンティティを使用するか、またはネットワーク中のノード/エンティティの様々なセットにわたってアルゴリズムを配信することによってのいずれかで展開され得る。
【0053】
[0062]ワイヤレスネットワーク100など、異種ネットワークの展開では、UEは、UEが1つまたは複数の干渉eNBからの高い干渉を観測し得る支配的干渉シナリオにおいて動作し得る。支配的干渉シナリオは、制限された関連付けにより発生し得る。たとえば、
図1では、UE120yは、フェムトeNB110yに近接し得、eNB110yについて高い受信電力を有し得る。しかしながら、UE120yは、制限された関連付けによりフェムトeNB110yにアクセスすることができないことがあり、次いで、(
図1に示すように)マクロeNB110cまたはやはりより低い受信電力をもつフェムトeNB110z(
図1に図示せず)に接続し得る。その場合、UE120yは、ダウンリンク上でフェムトeNB110yからの高い干渉を観測し得、また、アップリンク上でeNB110yに高い干渉を引き起こし得る。協調干渉管理を使用すると、eNB110cとフェムトeNB110yとは、リソースをネゴシエートするためにバックホール134を介して通信し得る。ネゴシエーションにおいて、フェムトeNB110yは、それのチャネルリソースの1つの上での送信を中止することに同意し、それにより、UE120yがその同じチャネルを介してeNB110cと通信するときと同程度の、フェムトeNB110yからの干渉を、UE120yが受けないようにする。
【0054】
[0063]そのような支配的干渉シナリオでは、UEと複数のeNBとの間の距離が異なるために、UEにおいて観測される信号電力の相異に加えて、同期システム中でもUEによってまたダウンリンク信号のタイミング遅延が観測され得る。同期システム中のeNBは、推論上、システムにわたって同期される。しかしながら、たとえば、マクロeNBから5kmの距離にあるUEについて考察すると、そのマクロeNBから受信したダウンリンク信号の伝搬遅延は、約16.67μs(5km÷3×10
8(すなわち、光速、「c」))遅延されるであろう。マクロeNBからのそのダウンリンク信号を、はるかに近いフェムトeNBからのダウンリンク信号と比較すると、タイミング差は有効期間(TTL:time-to-live)エラーのレベルに近づく可能性がある。
【0055】
[0064]さらに、そのようなタイミング差は、UEにおける干渉消去に影響を及ぼし得る。干渉消去は、同じ信号の複数のバージョンの組合せ間の相互相関特性をしばしば使用する。同じ信号の複数のコピーを組み合わせることによって、おそらく信号の各コピー上に干渉があることになるが、それがおそらく同じロケーションにはないことになるので、干渉はより容易に識別され得る。組み合わされた信号の相互相関を使用すると、実際の信号部分が判断され、干渉と区別され得、したがって干渉を消去することが可能になる。
【0056】
[0065]
図5に、
図1中の基地局/eNBのうちの1つであり得る基地局/eNB110および
図1中のUEのうちの1つであり得るUE120の設計のブロック図を示す。制限付き関連付けシナリオの場合、eNB110は
図1中のマクロeNB110cであり得、UE120はUE120yであり得る。eNB110はまた、ピコeNB110xなど、何らかの他のタイプの基地局であり得る。eNB110は、アンテナ534a〜534tを装備し得、UE120は、アンテナ552a〜552rを装備し得る。
【0057】
[0066]eNB110において、送信プロセッサ520は、データソース512からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ540から制御情報を受信し得る。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHなどのためのものであり得る。データは、PDSCHなどのためのものであり得る。送信プロセッサ520は、データと制御情報とを処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれデータシンボルと制御シンボルとを取得し得る。送信プロセッサ520はまた、たとえば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ530は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行し得、出力シンボルストリームを変調器(MOD)532a〜532tに与え得る。各変調器532は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器532はさらに、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器532a〜532tのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ534a〜534tを介して送信され得る。
【0058】
[0067]UE120において、アンテナ552a〜552rは、eNB110からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)554a〜554rに与え得る。各復調器554は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器554は、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器556は、すべての復調器554a〜554rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出シンボルを与え得る。受信プロセッサ558は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120の復号されたデータをデータシンク560に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ580に与え得る。
【0059】
[0068]アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ564は、データソース562から(たとえば、PUSCHのための)データを受信し、処理し得、コントローラ/プロセッサ580から(たとえば、PUCCHのための)制御情報を受信し、処理し得る。送信プロセッサ564はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ564からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ566によってプリコードされ、さらに(たとえば、SC−FDMなどのために)復調器554a〜554rによって処理され、eNB110に送信され得る。eNB110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ534によって受信され、変調器532によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器536によって検出され、さらに受信プロセッサ538によって処理されて、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報が取得され得る。プロセッサ538は、復号されたデータをデータシンク539に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ540に与え得る。
【0060】
[0069]コントローラ/プロセッサ540および580は、それぞれeNB110における動作およびUE120における動作を指示し得る。eNB110におけるコントローラ/プロセッサ540および/または他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書で説明する技法のための様々なプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。UE120におけるコントローラ/プロセッサ580および/または他のプロセッサとモジュールはまた、
図8〜
図9に示す機能ブロック、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。メモリ542および582は、それぞれeNB110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ544は、ダウンリンク上および/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0061】
[0070]前記のように、UEは、通常の動作において多種多様な干渉消去(IC)を実行し得る。UEは、PSSおよびSSSなどの同期信号、PBCHからのブロードキャストチャネル干渉、共通基準信号(CRS:common reference signal)などの共通信号、PCFICH、PHICH、PDCCHからなどの制御チャネル干渉、PDSCHなどからのデータチャネル干渉などを消去し得る。PDSCHからのデータ干渉消去など、ある高帯域幅干渉の干渉消去では、UEは帯域幅依存IC能力を有し得る。たとえば、PDSCH干渉のICでは、UEは、信号のより大きい帯域幅にわたるICの複雑さ制約のために、一定数のリソースブロック(RB)上のICに限定され得る。
【0062】
[0071]UEは、これらのタイプのIC処理の大部分を行うための能力を維持し得ると同時に、UEは、無線状態(radio conditions)に基づいてこのIC能力のいくつかを無効化し得る。その上、サービングeNBがUEのIC能力に気づいている場合、サービングeNBは、この情報を使用して、UEが電力消費量を管理するのを支援するか、あるいはダウンリンクまたはアップリンク送信スケジュールをより良くスケジュールするためにUEのIC能力をなくす(account)および/または管理し得る。
【0063】
[0072]本開示の一態様では、UEは、UEが経験している動作状態に基づいて様々なIC能力を非アクティブにし得る。動作状態は、UEから見た無線状態、UEのバッテリー電力レベル、電力消費レートなどの状態であり得る。たとえば、バッテリー電力が極めて低い場合、UEは、数個を除くすべてのIC能力を非アクティブにすることを判断するか、または単にUEのIC能力のすべてを非アクティブにしさえし得る。別の例では、無線状態があまり干渉がなく極めて良好である場合、UEは、データIC、制御チャネルICを非アクティブにすることを判断するが、同期信号ICおよびCRS ICを維持し得る。
【0064】
[0073]代替的に、UEは、検出された動作状態に基づいてUEのIC能力のうちのどれを維持および/または非アクティブにすべきかを選択し得、UEは、UEの現在選択されているIC能力をUEがどのように基地局に報告するかを調整し得る。
【0065】
[0074]UEのIC能力をさらに管理するために、UEはそれのIC能力を様々なグループに分割し得る。これらのグループは、単純なまたはランダムなグループであるか、または論理グループでもあり得る。たとえば、第1の能力グループは、PSS、SSS、PBCH、CRSなどのICなど、共通チャネルICを含み得る(グループ1)。第2の能力グループは、PCFICH、PHICH、およびPDCCHなどのICなど、制御チャネルICを含み得る(グループ2)。第3の能力グループは、PDSCH干渉のICなど、データチャネルICを含み得る(グループ3)。UEのIC能力が定義グループに分割された場合、UEは、所与のUEが、能力グループ1、2、および3、または能力グループ1、2、および3の何らかの組合せを使用することをeNBにシグナリングし得るように、UEの定義グループに基づいてUEのIC能力をeNBにシグナリングし得る。代替的に、UEは、ICクラスに基づいてUEの能力を定義し得、それにより、クラス1は、グループ1に関連する能力を含み、クラス2は、グループ1およびグループ2に関連する能力を含み、以下同様である。能力のグループおよびクラスならびにそれらのそれぞれのグラニュラリティ(granularity)の数はまた、実装形態に基づいて変化し得る。
【0066】
[0075]再び
図1を参照すると、マクロセル102bは、マクロeNB110bと、ピコeNB110xとを含む。マクロセル102bは、それのうちの1つがピコセル102x内に配設された範囲拡大UE120xである複数のUE120をさらに含む。特定のUEは、それが特定のピコノードのCREエリア内に位置するとき、範囲拡大UEと呼ばれる。UE120xが、セル102b内のデバイス(たとえば、eNB110b、セル102b内の他のUEなど)からのセル内干渉(intra-cell interference)、およびマクロeNB110cなど、他のデバイスからのセル間干渉などの複数の干渉源にさらされることを諒解されたい。現在UEは、上記で説明したこれらの様々なソースによって引き起こされる干渉を処理するために、様々な技法を採用する。たとえば、UEは、1つまたは複数のセルからの干渉がUEにおいて推定され/復号され、次いで、消去される制御およびデータIC方法を利用するように構成され得る。これらの方法は、UEから見た総干渉を低減し、全体的なUEスループットを改善する。そのようなIC方法は、受信プロセッサ558、送信プロセッサ564、コントローラプロセッサ580などの1つまたは複数の処理リソースを使用して(
図5のUE120などの)UE内に実装され得る。
【0067】
[0076]本出願の態様は、マクロノードによって使用されるリソース上で、ピコノードによって、データ/制御IC対応範囲拡大UEの共同スケジューリング(co-scheduling)を与え得る。そのような共同スケジューリングを利用することによって、マクロノードがピコノードにどのリソースも譲渡しないこと(またはより少なく譲渡すること)を可能にしながら、効率的な範囲拡大が実装され得る。さらに、態様は、電力と、ピコ被サービスUE(pico served UEs)へのマクロノード送信によって作成される干渉の他の特性(たとえば容易に消去され得るデータ信号)とを制御するために、マクロノード間の静的または動的協調を与え得る。
【0068】
[0077]以下の例示的な態様について説明するときに、時間におけるリソースのユニットを示すために、「サブフレーム」という用語が使用されることに留意されたい。サブフレームという用語はまた、(周波数における)サブバンドなどのリソースの任意の他のユニット、またはそのようなユニットタイプの組合せに適用され得る。
【0069】
[0078]本開示では、ピコアクセスポイント、フェムトアクセスポイント、リレー、リモートラジオヘッド(RRH)など、任意のタイプのより低電力のノードまたはアクセスポイントを指すために、ピコノードが使用されることにさらに留意されたい。
【0070】
[0079]UEによる制御/データICがない場合、マクロノードは、通常、いくつかのサブフレーム上で制御/データを送信しない。そのようなフレームは、それらがブランクであり得、あるいはパイロット信号または他の基準信号を含み得るので、オールモストブランクサブフレーム(ABS:almost blank subframe)と呼ばれる。たとえば、範囲拡大シナリオでは、8つのサブフレームのうち4つがABSとしてマークされ得る。この事例では、マクロUEは、時間の50パーセントの間(たとえば、ABS中)しばしばスケジュールされず、ピコ範囲拡大UEは、時間の残りの50パーセントの間しばしばスケジュールされない。
【0071】
[0080]しかしながら、範囲拡大UEが制御/データIC対応である場合、いくつかの態様では、ABSは擬似ABSに変換され得る。これを行うために、マクロノードの動作特性に従って複数のマクロセットが指定される。動作特性は、UEによって消去可能である方法で通信を分割する何らかの特性を含み得る。たとえば、マクロセットは、セクタ、アンテナの指定されたグループなどに基づいて形成され得る。マクロノードに対応するセクタは、
図6に関して以下で説明するマクロセットに区分され得る。擬似ABSは、マクロセットのうちの1つまたは複数からのデータを含み得、送信されているデータに1つまたは複数の特殊な制限を加え得る。たとえば、データは、送信のランクまたは優先度(たとえば、ランク1のみ)、送信モード(たとえば、TM3のみまたはTM3/4のみ)、トラフィック対パイロット比(たとえば、0dBのTPRのみ)、送信の変調およびコーディング方式(たとえば、64QAM送信禁止)などによって制限され得る。
【0072】
[0081]
図6は、本開示の一態様による、六角形展開のためのマクロセット606〜608の例示的なレイアウトを概念的に示すブロック
図600である。この例では、マクロノード601のカバレージエリア602が、六角形セクタ、たとえば、セクタ603〜605に分割される。セクタ603〜605は、異なるハッチングパターンのシェーディングを用いて表されている。各ハッチングパターンは、異なるマクロセット、マクロセット606〜608を表す。同じハッチングパターンを有する各セクタは、同じマクロセットに属する。したがって、図示された例は、セクタ603〜605の3つの異なるハッチングパターンに対応する3つのマクロセット606〜608を含む。しかしながら、3つのマクロセット、マクロセット606〜608は例のために利用されており、いくつかの態様では、より大きいまたはより小さい数のマクロセットが使用され得ることに留意されたい。利用されたセットの数はマクロノード、ピコノードおよび/または範囲拡大UEのうちの1つまたは複数の能力の関数であり得ることを諒解されたい。
【0073】
[0082]
図7は、本開示の一態様による、
図6のマクロセット606〜608のためのサブフレーム割当て構成の例示的なレイアウトを概念的に示すブロック
図700である。行701では、8つのサブフレームのうち7つが擬似ABSであり、最後のサブフレームが従来のABSである8つのサブフレームが図示されている。行701では、8つのサブフレームのうち最初の4つは、アクティブであるマクロセット606〜608の各々を含む(たとえば、通常、上記で説明した例では非ABSであろうサブフレーム)。行701の次の3つのサブフレームは、アクティブなマクロセット606〜608のうちの2つのみを有する。さらに、行701の最終サブフレームでは、すべてのマクロセットがサイレントである。
【0074】
[0083]したがって、行701について、マクロノードによってサービスされるUEは最初の7つのサブフレームを利用し得、マクロノードは、第5〜第7のサブフレーム中で特定のマクロセットのための送信を選択的にスケジュールし得る。さらに、IC対応である範囲拡大UEは、行701のすべてのサブフレームを利用し得る。UEは、ブロードキャストされるマクロセットのうちのいずれかからの干渉を消去するために、IC方法を利用することができる。マクロノードは、マクロサービスされるUEのためにそれのリソースのうちのより多くを利用し得、一方、ピコノード上の範囲拡大UEは、さもなければピコセル中心UEにのみ専用とされたであろうサブフレームを利用することが依然として可能であるので、そのような構成はスループットの改善を実現する。
【0075】
[0084]ブロック
図700の行702は代替構成を示す。この例では、最初の4つのサブフレームは、行701と同様に、アクティブであるすべてのマクロセット606〜608を有する。さらに、行702の次の3つのサブフレームは、この例では、マクロセット606〜608のうちの1つのみを利用するように図示されている。これらのサブフレーム中でのマクロセット606〜608のうちの1つのみの使用は、たとえば、範囲拡大UEが、それがマクロセット606〜608のうちのアクティブな1つからの信号を消去するために利用し得る限定されたIC能力を有する状況では、複数の理由のために有利になり得る。
【0076】
[0085]行703〜705に、使用され得る追加の例示的なリソース区分方式を示すさらなる構成を示す。リソースの区分が、特定の使用、様々なノードの能力、UEなどに少なくとも部分的に依存するかまたは基づき得ることを認識されたい。さらに、実施形態は、擬似ABSと非ABS、および擬似ABSと非ABSと従来のABSを含む組合せサブフレームを利用し得る。したがって、態様は、必ずしもこれらのサブフレームの特定の構成に限定されるとは限らない。
【0077】
[0086]干渉物(interferer)の数が増加すると、概して、各干渉物の消去の品質が低下するので、確実に消去され得る干渉物の数は一般に小さいことに留意されたい。その上、実装複雑さおよび電力消費は、UEが、通常、固定数以上の干渉物を消去することができないことを規定し得る。そのような一般的なシナリオでは、UEがそれの上で支配的干渉物のサブセットを確実に消去することができるサブフレームについてピコ範囲拡大UEをスケジュールすることが好適であり得、一方、UEが消去することが可能でないことがある残りの支配的干渉物はサイレントである。これは、所与のサブフレーム上のアクティブであるマクロセットの数を制限することによって可能にされる。ネットワークによって選択される構成は、いくつかの態様では、主に、(a)UEが消去することができる干渉物の数(ネットワークに依存しないUE固有能力など)、および(b)ピコ範囲拡大UEから見た支配的マクロ干渉物の数(ネットワーク中のUEのロケーションに依存する数など)という、2つのファクタによって影響を及ぼされ得る。一例として
図6を使用すると、マクロセットは、この例では、異なるハッチングパターンに区分されると見なされ得る。3つの支配的干渉物を経験する、1つの干渉物消去能力をもつピコセル範囲拡大UEについて考え、各干渉物は異なるハッチングパターンのマクロセットに属する。このUEは、その場合、1つ以下のマクロセットがその上でアクティブであるサブフレーム上にスケジュールされる。それらのうちの2つは第1のハッチングパターンであり、他の1つは第2のハッチングパターンである3つの干渉物を経験し、1つの干渉物を消去することが可能である別のUEについて考える。このUEは、第1のハッチングパターンマクロセットがその上で非アクティブであるいずれかのサブフレーム上にスケジュールされ得る。同じくそれらのうちの2つは第1のハッチングパターンであり、1つは第2のハッチングパターンである3つの干渉物を経験する第3のUEについて考えるが、UEは2つの干渉物を消去する能力を有する。このUEはいずれかのサブフレーム上にスケジュールされ得、第1のハッチングパターンマクロセットと第2のハッチングパターンマクロセットの両方がアクティブでない。ネットワークは、UE消去能力の知識およびネットワーク中のUEから見た干渉物の数に基づいて、構成を選び、次いで、適切なサブフレーム中でUE(マクロUE、標準的なカバレージエリア内のピコUE、ピコ範囲拡大UE)をスケジュールし得る。
【0078】
[0087]一態様では、それは、マクロノードによって使用されるマクロセットの数であり、それらがどのように送信され得るかは事前決定され得る。別の態様では、マクロノードは、マクロセットの数を判断し、どのセットがどのサブフレーム上でブロードキャストされることになるかを判断し得る。この判断は、ピコノード、UEなどのうちの1つまたは複数に関して得られた情報に照らして行われ得る。たとえば、UEがIC能力を限定した場合、マクロノードは、この情報を受信し、範囲拡大UEがマクロノードからの干渉を消去することを可能にするために、1つまたは複数のサブフレーム中でより少ないマクロセットを利用することを判断し得る。逆に、UEがより大きいIC能力を有する場合、これらの信号を補償するUEの能力を維持しながら、サブフレーム中でより多くのマクロセットが利用され得る。
【0079】
[0088]一態様では、マクロノードのセクタは、UEの支援を受けて区分され得ることに留意されたい。たとえば、UEは、マクロノードに、どの干渉物が支配的であるか、およびUEがいくつの干渉物を消去することができるかに関する情報を(直接またはピコノードを介してのいずれかで)与え得る。範囲拡大UEからのマクロセクタの広帯域基準信号電力(WRSRP:Wide-band reference signal power)測定値も利用され得る。
【0080】
[0089]一態様では、ネットワークは、次いで、1つまたは複数の範囲拡大UEについて、支配的なK個(たとえば、上記の例ではK=3)の干渉物が異なるセットに属するように、マクロセクタをK個のセットに区分し得る。いくつかの例示的な実装形態では、マクロセットの数および作成された選定された構成は、UEの分布、消去され得る干渉物の数など1つまたは複数のファクタに応じて半静的に変化し得ることに留意されたい。
【0081】
[0090]さらに、性能および複雑さの問題が、いくつかの態様では、UEによって消去され得る支配的干渉物の数を限定することがある。範囲拡大UEは、それの支配的干渉物がそれの上でサイレントであるか、アクティブであり、UEによって消去され得るかのいずれかであるサブフレーム上にスケジュールされ得る。マクロセット構成は半静的ベースで変化し得るので、いくつかの例示的な態様では、構成変化後、UEは、eNBに、新しいマクロセット構成でのそれの好適なサブフレームを示し得る。この指示は、レガシー通信チャネルを介して達成され得るか、または特別に構成された報告(たとえば、チャネル品質インジケータ報告)を介して達成され得る。eNBはまた、WRSRP測定値を使用して、UEの好適なサブフレームを判断し得る。
【0082】
[0091]したがって、本開示の態様は、範囲拡大要素を使用する異種ネットワークにおいてスループットを増加するための多くの利点を与える。マクロセットを有する擬似ABSの使用と、上記で説明したようにそれらのサブフレームを区分することとは、マクロノードのリソースのより良い、より粒度の細かい使用を与える。さらに、特定のサブフレーム上のアクティブマクロセットと、UEが消去することができる干渉物の数とのうちの1つまたは複数を考慮しながら、リソース/サブフレーム上に範囲拡大UEをスケジュールすることは、範囲拡大UEが、マクロノードからのリソースの完全なパーティションを必要とすることなしにピコノードを利用することを可能にする。
【0083】
[0092]本明細書で図示および説明する例示的なシステムに鑑みて、開示する主題に従って実装され得る方法は、様々な機能ブロック図を参照すればより良く諒解されよう。説明を簡単にするために、方法を一連の行為/ブロックとして図示および説明するが、いくつかのブロックは、本明細書で図示および説明する順序とは異なる順序で、ならびに/または他のブロックと実質的に同時に行われ得るので、特許請求された主題はブロックの数または順序によって限定されないことを理解し、諒解されたい。その上、本明細書で説明する方法を実装するために、図示されたすべてのブロックが必要とされるとは限らない。ブロックに関連する機能は、ソフトウェア、ハードウェア、それらの組合せあるいは任意の他の好適な手段(たとえば、デバイス、システム、プロセス、または構成要素)によって実装され得ることを諒解されたい。さらに、本明細書の全体にわたって開示する方法は、そのような方法を様々なデバイスに移送および転送することを可能にするために製造品に記憶されることが可能であることをさらに諒解されたい。方法は、代替的に、状態図など、一連の相互に関係する状態またはイベントとして表現され得ることを、当業者は理解し、諒解するであろう。
【0084】
[0093]本明細書で説明する態様のうちの1つまたは複数の態様によれば、
図8を参照すると、ワイヤレス通信を可能にするためのネットワークデバイスによって動作可能な方法800が示されている。一態様では、方法800を実装するためにeNB110が利用され得ることに留意されたい。詳細には、方法800内の処理ブロックは、送信プロセッサ520、コントローラ/プロセッサ540、受信プロセッサ538およびスケジューラ544など、eNB110の様々な処理リソースのうちの1つまたは複数によって実装され得る。さらに、実施形態は、マクロeNBおよびピコeNBなど、互いに通信している複数のeNB110を利用し得る。
【0085】
[0094]方法800は、801において、マクロノードの動作特性に従って複数のマクロセットを形成することに関与し得る。さらに、方法800は、802において、複数のマクロセットのうちの少なくとも1つのマクロセットを含む少なくとも1つの擬似ABSを形成することを含み得る。形成されたセクタおよび/またはマクロセットの数がワイヤレスネットワーク中のリソースの適用および分布に基づいて変動し得ることに留意されたい。同様に、擬似ABS中に含まれるマクロセットの数は、適用(application)に基づいて変動し得る。たとえば、リソース拡大UEが、ICを実装するより大きい能力を有する場合、より大きい数のマクロセットが単一のサブフレーム中に含まれ得る。
【0086】
[0095]さらに、方法800は、803において、ピコノード、ユーザエンティティなどの様々なタイプのネットワークエンティティを含む範囲拡大リソースによって使用されることになるパーティションを与えるために複数のサブフレームを区分すること含み得、ここで、区分された複数のサブフレームのうちの少なくとも1つのサブフレームは、形成された擬似ABSのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの態様では、範囲拡大リソースのためのパーティションはABSと擬似ABSの両方を含み得る。範囲拡大リソースのために区分されるフレームの量はまた、所望の実装形態に従って変動し得る。ピコノードとマクロノードとの間で必要とされるリソースの量に関する考慮は、そのような判断に影響を及ぼし得る。さらなる態様によれば、動作特性がマクロノードのセクタ化(sectorization)を含む場合、方法800が、マクロノードに対応する複数のセクタを指定し得、ここにおいて、複数のマクロセットが、指定された複数のセクタに対応して形成されるなど、方法800は追加の処理ブロックを含み得る。さらに、方法800では、ピコノードが、擬似ABS内でのユーザエンティティへの送信をスケジュールし得る。追加の態様はまた、範囲拡大UEのプロパティに対応するデータ(IC能力、観測された信号に関する情報など)を受信することと、受信されたデータに少なくとも部分的に基づいて擬似ABS中でどのマクロセットがアクティブになるかを判断することとを含み得る。
【0087】
[0096]本明細書で説明する態様のうちの1つまたは複数の態様によれば、
図9を参照すると、ワイヤレス通信を可能にするためのユーザエンティティによって動作可能な方法900が示されている。一態様では、方法900を実装するためにUE120が利用され得ることに留意されたい。詳細には、方法900内の処理ブロックは、送信プロセッサ564およびコントローラプロセッサ580、受信プロセッサ558など、UE120の様々な処理リソースのうちの1つまたは複数によって実装され得る。
【0088】
[0097]方法900は、901において、ユーザエンティティがマクロノードに干渉情報を与えることを伴い得る。上記で説明したように、そのような情報は、UE120のIC能力に関する情報、UE120によって観測された干渉信号に関する情報などを含み得る。方法900はさらに、902において、ピコノードによってスケジュールされた通信を受信することを伴い得、ここで、通信は、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含んでいる擬似ABS上で搬送される。
【0089】
[0098]さらなる態様によれば、マクロセットは、たとえば、あらかじめ選択された優先度を有するデータ、あらかじめ選択された送信モードを有するデータ、最小トラフィック対パイロット比を有するデータ、指定された変調およびコーディングプロパティを有するデータなど、含むべきデータの制限された送信を含み得る。方法900はさらに、少なくとも1つのマクロセット中に含まれる情報に対応する干渉を消去することを伴い得る。
【0090】
[0099]本明細書で説明する態様のうちの1つまたは複数の態様によれば、
図10を参照すると、ピコノードなど、ワイヤレス通信を可能にするためのネットワークデバイスによって動作可能な方法1000が示されている。一態様では、方法1000を実装するためにeNB110が利用され得ることに留意されたい。詳細には、方法1000内の処理ブロックは、送信プロセッサ520およびコントローラプロセッサ540、受信プロセッサ538およびスケジューラ544など、eNB110の様々な処理リソースのうちの1つまたは複数によって実装され得る。さらに、実施形態は、マクロeNBおよびピコeNBなど、互いに通信している複数のeNB110を利用し得る。
【0091】
[00100]方法1000はさらに、1001において、マクロノードから複数のサブフレームへのアクセスを受信することを伴い得、ここで、複数のサブフレームのうちの少なくとも1つが、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を有する擬似ABSを含む。
【0092】
[00101]さらに、方法1000は、1002において、範囲拡大ユーザエンティティによって使用されるように少なくとも1つの擬似ABSをスケジュールすることに関与し得る。さらなる態様では、擬似ABSをスケジュールすることは、マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第1のセットを有する擬似ABSを利用するように少なくとも1つのユーザエンティティをスケジュールすることと、マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第2のセットを有する擬似ABSを利用するように異なるユーザエンティティをスケジュールすることとを含み得る。
【0093】
[00102]さらなる態様によれば、方法1000はまた、マクロノードに、1つまたは複数の範囲拡大UEの消去能力に関する情報、干渉信号に関する情報などの干渉情報を与えることを含み得る。その上、さらなる態様は、マクロノードから更新された複数のサブフレームを受信することと、受信された複数のサブフレーム中の変化に応答してスケジューリングプロシージャを更新することとを含み得る。
【0094】
[00103]本出願の別の態様は、ワイヤレス通信のために構成された装置として説明され得る。本装置は、マクロノードに対応する複数のセクタを指定するための手段と、指定された複数のセクタに対応する複数のマクロセットを形成するための手段と、複数のマクロセットのうちの少なくとも1つのマクロセットを含む少なくとも1つの擬似ABSを形成するための手段と、範囲拡大リソースによって使用されることになるパーティションを与えるために複数のサブフレームを区分するための手段とを含み得、ここで、区分された複数のサブフレームのうちの少なくとも1つのサブフレームは、形成された擬似ABSのうちの少なくとも1つを含む。さらなる態様では、本装置は、マクロノードに対応する複数のセクタを指定するための手段と、ここにおいて、複数のマクロセットが、指定された複数のセクタに対応して形成される、擬似ABS内での範囲拡大ユーザエンティティへの送信をスケジュールするための手段のうちの1つまたは複数と、範囲拡大UEのプロパティに対応するデータを受信するための手段と、受信されたデータに少なくとも部分的に基づいて擬似ABS中でどのマクロセットがアクティブになるかを判断するための手段とを含み得る。
【0095】
[00104]そのような装置は、送信プロセッサ520、コントローラプロセッサ540、受信プロセッサ538およびスケジューラ544などの様々な処理リソースを使用してeNB110など、ノードによって実装され得る。さらに、実施形態は、マクロeNBおよびピコeNBなど、互いに通信している複数のeNB110を利用し得る。
【0096】
[00105]本出願の別の態様は、ワイヤレス通信のために構成された装置として説明され得る。そのような装置は、1つまたは複数のeNB110と通信している、UE120など、UE上に実装され得る。本装置はまた、送信プロセッサ564およびコントローラプロセッサ580、受信プロセッサ558など、UE120の様々な処理リソースのうちの1つまたは複数を利用し得る。本装置は、ユーザエンティティがマクロノードに干渉情報を与えるための手段と、ピコノードによってスケジュールされた通信を受信するための手段とを含み得、ここで、通信は、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABS上で搬送される。より詳細な態様では、本装置は、少なくとも1つのマクロセット中に含まれる情報に対応する干渉を消去するための手段を含み得る。
【0097】
[00106]本出願のさらに別の態様は、ワイヤレス通信のために構成された装置として説明され得る。そのような装置は、送信プロセッサ520、コントローラプロセッサ540、受信プロセッサ538およびスケジューラ544などの様々な処理リソースを使用してeNB110など、ノードによって実装され得る。さらに、実施形態は、マクロeNBおよびピコeNBなど、互いに通信している複数のeNB110を利用し得る。本装置は、ピコeNB110xなど、マクロノードから複数のサブフレームへのアクセスを受信するための手段を含み得、ここで、複数のサブフレームのうちの少なくとも1つは、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABSを含む。本装置はさらに、スケジューラ544など、範囲拡大ユーザエンティティによって使用されるように少なくとも1つの擬似ABSをスケジュールするための手段を含み得る。
【0098】
[00107]さらなる態様では、本装置は、マクロノードに干渉情報を与えるための手段(たとえば制御プロセッサ540/送信プロセッサ520)のうちの1つまたは複数を含み得る。スケジューリング手段(たとえばスケジューラ544)はまた、マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第1のセットを有する擬似ABSを利用するように少なくとも1つのユーザエンティティをスケジュールするための手段と、マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第2のセットを有する擬似ABSを利用するように異なるユーザエンティティをスケジュールするための手段とを備え得る。さらなる態様はまた、マクロノードから更新された複数のサブフレームを、受信プロセッサ538を介してなど、受信するための手段と、受信された複数のサブフレームの変化に応答してスケジューリングプロシージャを更新するための手段とを含み得る。
【0099】
[00108]情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0100】
[00109]図の機能ブロックおよびモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子構成要素、論理回路、メモリ、ソフトウェアコード、ファームウェアコードなど、またはそれらの任意の組合せを備え得る。
【0101】
[00110]さらに、本明細書の開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0102】
[00111]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0103】
[00112]本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0104】
[00113]1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続(connection)もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、またはデジタル加入者回線(DSL)を使用して、ウェブサイト、サーバ、またはその他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、または、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0105】
[00114]特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、2つ以上の項目の列挙中で使用されるとき、「および/または」という語は、列挙された項目のうちのいずれか1つが単独で採用され得ること、または列挙された項目のうちの2つ以上の任意の組合せが採用され得ることを意味する。たとえば、組成が、構成要素A、B、および/またはCを含んでいると記述されている場合、その組成は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、AとCの組合せ、BとCの組合せ、またはAとBとCの組合せを含んでいることがある。また、特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「のうちの少なくとも1つ」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」の列挙は、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような選言的列挙を示す。
【0106】
[00115]本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるように与えたものである。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信の方法であって、
マクロノードの動作特性に従って複数のマクロセットを形成することと、
前記複数のマクロセットのうちの少なくとも1つのアクティブマクロセットを含む少なくとも1つの擬似オールモストブランクサブフレーム(ABS)を形成することと、
範囲拡大リソースによって使用されることになるパーティションを与えるために複数のサブフレームを区分することと、ここにおいて前記区分された複数のサブフレームのうちの少なくとも1つのサブフレームが、前記形成された擬似ABSのうちの少なくとも1つを含む、
を備える、方法。
[C2]
前記動作特性が前記マクロノードのセクタ化を含み、前記方法は、
前記マクロノードに対応する複数のセクタを指定することをさらに備え、ここにおいて前記複数のマクロセットが、前記指定された複数のセクタに対応して形成される、
C1に記載の方法。
[C3]
ピコノードが擬似ABS内でのユーザエンティティへの送信をスケジュールすることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記範囲拡大リソースのための前記パーティションがABSと擬似ABSの両方を含む、C1に記載の方法。
[C5]
前記範囲拡大リソースのための前記パーティションが、複数のマクロセットを有する複数の擬似ABSを含む、C1に記載の方法。
[C6]
範囲拡大UEのプロパティに対応するデータを受信することと、
前記受信されたデータに少なくとも部分的に基づいて擬似ABS中でどのマクロセットがアクティブになるかを判断することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
範囲拡大UEのプロパティに対応する前記受信されたデータが、前記UEの干渉消去能力に関するデータと、1つまたは複数のセルからの観測された信号電力データとのうちの少なくとも1つを含む、C6に記載の方法。
[C8]
ワイヤレス通信のために構成された装置であって、
マクロノードの動作特性に従って複数のマクロセットのための手段と、
前記複数のマクロセットのうちの少なくとも1つのアクティブマクロセットを含む少なくとも1つの擬似ABSを形成するための手段と、
範囲拡大リソースによって使用されることになるパーティションを与えるために複数のサブフレームを区分するための手段と、ここにおいて前記区分された複数のサブフレームのうちの少なくとも1つのサブフレームが、前記形成された擬似ABSのうちの少なくとも1つを含む、
を備える、装置。
[C9]
前記動作特性が前記マクロノードのセクタ化を含み、前記装置は、
前記マクロノードに対応する複数のセクタを指定するための手段をさらに備え、ここにおいて前記複数のマクロセットが、前記指定された複数のセクタに対応して形成される、
C8に記載の装置。
[C10]
擬似ABS内での範囲拡大ユーザエンティティへの送信をスケジュールするための手段をさらに備える、C8に記載の装置。
[C11]
前記範囲拡大リソースのための前記パーティションがABSと擬似ABSの両方を含む、C8に記載の装置。
[C12]
前記範囲拡大リソースのための前記パーティションが、複数のマクロセットを有する複数の擬似ABSを含む、C8に記載の装置。
[C13]
範囲拡大UEのプロパティに対応するデータを受信するための手段と、
前記受信されたデータに少なくとも部分的に基づいて擬似ABS中でどのマクロセットがアクティブになるかを判断するための手段と
をさらに備える、C8に記載の装置。
[C14]
範囲拡大UEのプロパティに対応する前記受信されたデータが、前記UEの干渉消去能力に関するデータと、1つまたは複数のセルからの観測された信号電力データとのうちの少なくとも1つを含む、C13に記載の装置。
[C15]
ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体を備え、前記プログラムコードは、
コンピュータに、
マクロノードの動作特性に従って複数のマクロセットを形成することと、
前記複数のマクロセットのうちの少なくとも1つのアクティブマクロセットを含む少なくとも1つの擬似ABSを形成することと、
範囲拡大リソースによって使用されることになるパーティションを与えるために複数のサブフレームを区分することと、ここにおいて前記区分された複数のサブフレームのうちの少なくとも1つのサブフレームが、前記形成された擬似ABSのうちの少なくとも1つを含む、
を行わせるプログラムコード
を含む、コンピュータプログラム製品。
[C16]
前記動作特性が前記マクロノードのセクタ化を含み、前記プログラム製品が、前記マクロノードに対応する複数のセクタを指定するためのプログラムコードをさらに備え、ここにおいて前記複数のマクロセットが、前記指定された複数のセクタに対応して形成される、C15に記載のコンピュータプログラム製品。
[C17]
コンピュータに擬似ABS内でのユーザエンティティへの送信をスケジュールさせるプログラムコードをさらに備える、C15に記載のコンピュータプログラム製品。
[C18]
前記範囲拡大リソースのための前記パーティションがABSと擬似ABSの両方を含む、C15に記載のコンピュータプログラム製品。
[C19]
前記範囲拡大リソースのための前記パーティションが、複数のマクロセットを有する複数の擬似ABSを含む、C15に記載のコンピュータプログラム製品。
[C20]
コンピュータに、
範囲拡大UEのプロパティに対応するデータを受信することと、
前記受信されたデータに少なくとも部分的に基づいて擬似ABS中でどのマクロセットがアクティブになるかを判断することと
を行わせるプログラムコードをさらに備える、C15に記載のコンピュータプログラム製品。
[C21]
範囲拡大UEのプロパティに対応する前記受信されたデータが、前記UEの干渉消去能力に関するデータと、1つまたは複数のセルからの観測された信号電力データとのうちの少なくとも1つを含む、C19に記載のコンピュータプログラム製品。
[C22]
ワイヤレス通信のために構成された装置であって、前記装置が、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備え、
ここにおいて前記少なくとも1つのプロセッサは、
マクロノードの動作特性に従って複数のマクロセットを形成することと、
前記複数のマクロセットのうちの少なくとも1つのアクティブマクロセットを含む少なくとも1つの擬似ABSを形成することと、
範囲拡大リソースによって使用されることになるパーティションを与えるために複数のサブフレームを区分することと、ここにおいて前記区分された複数のサブフレームのうちの少なくとも1つのサブフレームが、前記形成された擬似ABSのうちの少なくとも1つを含む、
を行うように構成された、
装置。
[C23]
前記動作特性が前記マクロノードのセクタ化を含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記マクロノードに対応する複数のセクタを指定するようにさらに構成され、ここにおいて前記複数のマクロセットが、前記指定された複数のセクタに対応して形成される、
C22に記載の装置。
[C24]
前記プロセッサが、擬似ABS内でのユーザエンティティへの送信をスケジュールするようにさらに構成された、C22に記載の装置。
[C25]
前記範囲拡大リソースのための前記パーティションがABSと擬似ABSの両方を含む、C22に記載の装置。
[C26]
前記範囲拡大リソースのための前記パーティションが、複数のマクロセットを有する複数の擬似ABSを含む、C22に記載の装置。
[C27]
前記プロセッサが、
範囲拡大UEのプロパティに対応するデータを受信することと、
前記受信されたデータに少なくとも部分的に基づいて擬似ABS中でどのマクロセットがアクティブになるかを判断することと
を行うようにさらに構成された、C22に記載の装置。
[C28]
範囲拡大UEのプロパティに対応する前記受信されたデータが、前記UEの干渉消去能力に関するデータと、1つまたは複数のセルからの観測された信号電力データとのうちの少なくとも1つを含む、C27に記載の装置。
[C29]
ワイヤレス通信の方法であって、
ユーザエンティティがマクロノードに干渉情報を与えることと、
ピコノードによってスケジュールされた通信を受信することと、ここにおいて前記通信が、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABS上で搬送される、
を備える、方法。
[C30]
前記少なくとも1つのマクロセット中に含まれる情報に対応する干渉を消去することをさらに備える、C29に記載の方法。
[C31]
前記少なくとも1つのマクロセットが、マクロノードからの制限されたデータ送信を含む、C30に記載の方法。
[C32]
前記データが、あらかじめ選択された優先度を有するデータを含むように制限される、C31に記載の方法。
[C33]
前記データが、あらかじめ選択された送信モードを有するデータを含むように制限される、C31に記載の方法。
[C34]
前記あらかじめ選択された送信モードがTM3モードとTM3/4モードとのうちの1つである、C33に記載の方法。
[C35]
前記データが、最小トラフィック対パイロット比を有するデータを含むように制限される、C31に記載の方法。
[C36]
前記データが、指定された変調およびコーディングプロパティを有するデータを含むように制限される、C31に記載の方法。
[C37]
前記ユーザエンティティによって与えられた前記干渉情報が、前記ユーザエンティティの干渉消去能力に関係する情報を含む、C29に記載の方法。
[C38]
前記干渉消去能力は、送信の制限タイプと、前記ユーザエンティティが消去することが可能な送信の数とのうちの1つまたは複数を含む、C37に記載の方法。
[C39]
前記ユーザエンティティによって与えられた前記干渉情報が、前記ユーザエンティティによって観測された干渉信号に関係する情報を含む、C29に記載の方法。
[C40]
ワイヤレス通信のために構成された装置であって、
ユーザエンティティがマクロノードに干渉情報を与えるための手段と、
ピコノードによってスケジュールされた通信を受信するための手段と、ここにおいて前記通信が、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABS上で搬送される、
を備える、装置。
[C41]
前記少なくとも1つのマクロセット中に含まれる情報に対応する干渉を消去するための手段をさらに備える、C40に記載の装置。
[C42]
前記少なくとも1つのマクロセットが、マクロノードからの制限されたデータ送信を含む、C41に記載の装置。
[C43]
前記ユーザエンティティによって与えられた前記干渉情報が、前記ユーザエンティティの干渉消去能力に関係する情報を含む、C40に記載の装置。
[C44]
前記干渉消去能力は、送信の制限タイプと、前記ユーザエンティティが消去することが可能な送信の数とのうちの1つまたは複数を含む、C43に記載の装置。
[C45]
前記ユーザエンティティによって与えられた前記干渉情報が、前記ユーザエンティティによって観測された干渉信号に関係する情報を含む、C40に記載の装置。
[C46]
ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体を備え、前記プログラムコードは、
コンピュータに、
ユーザエンティティがマクロノードに干渉情報を与えることと、
ピコノードによってスケジュールされた通信を受信することと、ここにおいて前記通信が、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABS上で搬送される、
を行わせるためプログラムコード
を含む、コンピュータプログラム製品。
[C47]
コンピュータに前記少なくとも1つのマクロセット中に含まれる情報に対応する干渉を消去させるコードさらに備える、C46に記載のコンピュータプログラム製品。
[C48]
前記少なくとも1つのマクロセットが、マクロノードからの制限されたデータ送信を含む、C47に記載のコンピュータプログラム製品。
[C49]
前記ユーザエンティティによって与えられた前記干渉情報が、前記ユーザエンティティの干渉消去能力に関係する情報を含む、C46に記載のコンピュータプログラム製品。
[C50]
前記干渉消去能力は、送信の制限タイプと、前記ユーザエンティティが消去することが可能な送信の数とのうちの1つまたは複数を含む、C49に記載のコンピュータプログラム製品。
[C51]
前記ユーザエンティティによって与えられた前記干渉情報が、前記ユーザエンティティによって観測された干渉信号に関係する情報を含む、C46に記載のコンピュータプログラム製品。
[C52]
ワイヤレス通信のために構成された装置であって、前記装置が、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備え、
ここにおいて前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユーザエンティティがマクロノードに干渉情報を与えることと、
ピコノードによってスケジュールされた通信を受信することと、ここにおいて前記通信が、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABS上で搬送される、
を行うように構成された、
装置。
[C53]
前記プロセッサが、前記少なくとも1つのマクロセット中に含まれる情報に対応する干渉を消去するようにさらに構成された、C52に記載の装置。
[C54]
前記少なくとも1つのマクロセットが、マクロノードからの制限されたデータ送信を含む、C53に記載の装置。
[C55]
前記ユーザエンティティによって与えられた前記干渉情報が、前記ユーザエンティティの干渉消去能力に関係する情報を含む、C52に記載の装置。
[C56]
前記干渉消去能力は、送信の制限タイプと、前記ユーザエンティティが消去することが可能な送信の数とのうちの1つまたは複数を含む、C55に記載の装置。
[C57]
前記ユーザエンティティによって与えられた前記干渉情報が、前記ユーザエンティティによって観測された干渉信号に関係する情報を含む、C52に記載の装置。
[C58]
ワイヤレス通信の方法であって、
マクロノードから複数のサブフレームへのアクセスを受信することと、ここにおいて前記複数のサブフレームのうちの少なくとも1つが、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABSを含む、
範囲拡大ユーザエンティティによって使用されるように前記少なくとも1つの擬似ABSをスケジュールすることと
を備える、方法。
[C59]
マクロノードに干渉情報を与えることをさらに備える、C58に記載の方法。
[C60]
干渉情報が、1つまたは複数の範囲拡大ユーザエンティティの干渉消去能力に関係する情報を含む、C59に記載の方法。
[C61]
前記少なくとも1つの擬似ABSをスケジュールすることが、
マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第1のセットを有する擬似ABSを利用するように少なくとも1つのユーザエンティティをスケジュールすることと、
マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第2のセットを有する擬似ABSを利用するように異なるユーザエンティティをスケジュールすることと
を含む、C59に記載の方法。
[C62]
マクロノードから更新された複数のサブフレームを受信することと、
前記受信された複数のサブフレームの変化に応答してスケジューリングプロシージャを更新することと
をさらに備える、C58に記載の方法。
[C63]
ワイヤレス通信のために構成された装置であって、
マクロノードから複数のサブフレームへのアクセスを受信するための手段と、ここにおいて前記複数のサブフレームのうちの少なくとも1つが、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABSを含む、
範囲拡大ユーザエンティティによって使用されるように前記少なくとも1つの擬似ABSをスケジュールするための手段と
を備える、装置。
[C64]
マクロノードに干渉情報を与えるための手段をさらに備える、C63に記載の装置。
[C65]
干渉情報が、1つまたは複数の範囲拡大ユーザエンティティの干渉消去能力に関係する情報を含む、C64に記載の装置。
[C66]
前記少なくとも1つの擬似ABSをスケジュールするための手段が、
マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第1のセットを有する擬似ABSを利用するように少なくとも1つのユーザエンティティをスケジュールするための手段と、
マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第2のセットを有する擬似ABSを利用するように異なるユーザエンティティをスケジュールするための手段と
を含む、C64に記載の装置。
[C67]
マクロノードから更新された複数のサブフレームを受信するための手段と、
前記受信された複数のサブフレームの変化に応答してスケジューリングプロシージャを更新するための手段と
をさらに備える、C63に記載の装置。
[C68]
ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体を備え、前記プログラムコードは、
コンピュータに、
マクロノードから複数のサブフレームへのアクセスを受信することと、ここにおいて前記複数のサブフレームのうちの少なくとも1つが、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABSを含む、
範囲拡大ユーザエンティティによって使用されるように前記少なくとも1つの擬似ABSをスケジュールすることと
を行わせるプログラムコード
を含む、コンピュータプログラム製品。
[C69]
コンピュータに、マクロノードに干渉情報を与えさせるプログラムコードをさらに備える、C68に記載のコンピュータプログラム製品。
[C70]
干渉情報が、1つまたは複数の範囲拡大ユーザエンティティの干渉消去能力に関係する情報を含む、C69に記載のコンピュータプログラム製品。
[C71]
コンピュータに前記少なくとも1つの擬似ABSをスケジュールさせるプログラムコードが、コンピュータに、
マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第1のセットを有する擬似ABSを利用するように少なくとも1つのユーザエンティティをスケジュールすることと、
マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第2のセットを有する擬似ABSを利用するように異なるユーザエンティティをスケジュールすることと
を行わせるコードを含む、C69に記載のコンピュータプログラム製品。
[C72]
コンピュータに、
マクロノードから更新された複数のサブフレームを受信することと、
前記受信された複数のサブフレームの変化に応答してスケジューリングプロシージャを更新することと
を行わせるプログラムコードをさらに備える、C68に記載のコンピュータプログラム製品。
[C73]
ワイヤレス通信のために構成された装置であって、前記装置が、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備え、
ここにおいて前記少なくとも1つのプロセッサは、
マクロノードから複数のサブフレームへのアクセスを受信することと、ここにおいて前記複数のサブフレームのうちの少なくとも1つが、マクロノードからのデータの少なくとも1つのマクロセットに対応する情報を含む擬似ABSを含む、
範囲拡大ユーザエンティティによって使用されるように前記少なくとも1つの擬似ABSをスケジュールすることと
を行うように構成された、
装置。
[C74]
前記プロセッサが、マクロノードに干渉情報を与えるようにさらに構成された、C73に記載の装置。
[C75]
干渉情報が、1つまたは複数の範囲拡大ユーザエンティティの干渉消去能力に関係する情報を含む、C74に記載の装置。
[C76]
前記プロセッサが、
マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第1のセットを有する擬似ABSを利用するように少なくとも1つのユーザエンティティをスケジュールすることと、
マクロノードからのデータのマクロセットのうちの第2のセットを有する擬似ABSを利用するように異なるユーザエンティティをスケジュールすることと
を行うようにさらに構成された、C74に記載の装置。
[C77]
前記プロセッサが、
マクロノードから更新された複数のサブフレームを受信することと、
前記受信された複数のサブフレームの変化に応答してスケジューリングプロシージャを更新することと
を行うようにさらに構成された、C73に記載の装置。